遊技機
【課題】閉鎖方向に回動する開閉部材を上方に案内する部分が、ピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入防止機能を兼ねた遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ機1は、中枠4と、その中枠4の一側を回動支点として中枠4の前面側を開閉可能に取り付けられた前面枠6とを備える。前面枠6を閉めた状態で、前面枠6の下面と中枠4の下枠は上下に対向する。中枠4の下枠の、前面枠6と上下に対向する部分には、左右方向に延びる複数の山形リブ28が前後方向に並んで設けられている。前面枠6の下面の、中枠4と上下に対向する部分には、前面枠6を閉めた状態で山形リブ28と係合するリブ係合溝32が前後方向に複数並んで設けられている。
【解決手段】パチンコ機1は、中枠4と、その中枠4の一側を回動支点として中枠4の前面側を開閉可能に取り付けられた前面枠6とを備える。前面枠6を閉めた状態で、前面枠6の下面と中枠4の下枠は上下に対向する。中枠4の下枠の、前面枠6と上下に対向する部分には、左右方向に延びる複数の山形リブ28が前後方向に並んで設けられている。前面枠6の下面の、中枠4と上下に対向する部分には、前面枠6を閉めた状態で山形リブ28と係合するリブ係合溝32が前後方向に複数並んで設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、枠状部材の一側を回動支点として開閉部材が開閉可能に取り付けられた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、パチンコ機は、パチンコホールに設置するときの設置台になる矩形状の外枠と、その外枠の一側を回動支点として外枠の前面側を開閉可能に取り付けられた矩形状の中枠と、その中枠の一側を回動支点として中枠の前面側を開閉可能に取り付けられた前面枠とを備えている。中枠には、遊技球が転動する遊技盤や大当たり抽選を演出表示する表示装置などが装着され、前面枠には、遊技盤を視認可能に覆うガラス板が装着される。
【0003】
そして、遊技盤内で球詰まりなどのトラブルが発生した場合、パチンコホールの従業員はそのトラブルを取り除くために前面枠を開放する。このとき、前面枠は、ガラス板やその他の付属品の重みで先端側が回動支点側よりも下がった状態となりやすく、特に、長期にわたって開閉動作を繰り返すと、回動支点の遊びが次第に大きくなるので、前面枠の垂れ下がりが大きくなる。この場合、前面枠を閉めるときに前面枠の下端が中枠の縁に干渉するのを防止するため、前面枠を持ち上げ気味にする必要が生じる。
【0004】
また中枠も、遊技盤や表示装置や各種制御基板などの重みで相当の重量があるので、遊技盤の交換や点検をしようと中枠を開放したときに、中枠の先端側が回動支点側よりも下がった状態となる傾向がある。そのため、中枠を閉めるときに中枠の下端が外枠の縁に干渉するのを防止するため、中枠を持ち上げ気味にする必要があった。
【0005】
そこで、中枠の開閉を円滑にするため、特許文献1に記載されたパチンコ機が提案されている。このパチンコ機においては、外枠の下枠上面の、中枠の下面と対向する部分に、前側から後側に向かって次第に高くなる方向に傾斜した案内面が設けられており、この案内面で閉鎖方向に回動する中枠を上方に案内するようになっている。そのため、中枠を閉めるときに中枠を持ち上げ気味にしなくても、中枠の下端が外枠の縁に干渉するのを防止することができる。
【0006】
また、このパチンコ機においては、外枠の下枠に、中枠の背面側に対向する折り返し部が設けられている。この折り返し部は、外枠と中枠の合わせ目に向けて開口する断面コ字状に形成されており、外枠と中枠の合わせ目からピアノ線やセルロイド板等の器具を差し込む不正行為(いわゆるピアノ線ゴトやセルゴト)が行なわれたときに、その器具の先端を受け止めて、器具がパチンコ機の内部に侵入するのを阻止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−131332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記外枠の下枠には、中枠の背面側に対向する折り返し部が設けられているが、外枠の下枠上面の、中枠の下面と対向する部分には、前側から後側に向かって高くなる方向に傾斜した案内面が設けられているのみであり、ピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止する構造となっていない。本発明者は、この案内面の部分についても、ピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止する構造を導入することができれば、ピアノ線ゴトやセルゴト等をより効果的に防止することが可能となる点に着目した。パチンコ以外の遊技機(スロットマシン等)でも同様のことが言える。
【0009】
本発明の目的は、開閉部材の下面と枠状部材とが上下に対向する対向部に、ピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入防止機能を備えた遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明では、枠状部材と、その枠状部材の一側を回動支点として枠状部材の前面側を開閉可能に取り付けられた開閉部材とを備え、その開閉部材を閉めた状態で開閉部材の下面と前記枠状部材とが上下に対向する対向部を備えている遊技機において、上下に対向する対向部の一方には、左右方向に延びる複数の山形リブが前後方向に並んで設けられ、他方には、開閉部材を閉めた状態で前記山形リブと係合するリブ係合溝が前後方向に複数並んで設けられている。
【0011】
このように、本発明においては、上下に対向する対向部のうちの一方に山形リブが設けられ、他方にリブ係合溝が設けられているので、このリブ係合溝と山形リブの係合によって、ピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止することができる。また、開閉部材を開閉操作する際に、山形リブの傾斜に沿って両部材が相対移動するので、山形リブとリブ係合溝の係合および係合解除が円滑に行なわれる。
【0012】
本発明は、パチンコホールに設置するときの設置台になる外枠と、その外枠の一側を回動支点として外枠の前面側を開閉可能に取り付けられた中枠の開閉構造に適用することができることはもちろん、外枠に対して開閉可能に取り付けられた中枠と、その中枠の一側を回動支点として中枠の前面側を開閉可能に取り付けられた前面枠の開閉構造にも適用することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の遊技機は、開閉部材の下面と枠状部材の下枠の上下に対向する部分の一方に設けられた山形リブが、他方に設けられたリブ係合溝と係合してピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止するので、ピアノ線ゴトやセルゴト等を効果的に防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態のパチンコ機の正面図
【図2】遊技盤の正面図
【図3】図1に示すパチンコ機の斜視図
【図4】図3の前面枠を開放した状態を示す斜視図
【図5】図4に示すパチンコ機を下方から見た底面図
【図6】前面枠を閉鎖方向に回動させるときの前面枠と中枠の関係を示す平面図
【図7】山形リブとリブ係合溝が係合した状態を示す拡大断面図
【図8】(a)は前面枠の下端が山形リブに接触を開始した状態を示す拡大断面図、(b)は前面枠の下端が山形リブの傾斜に沿って上方に案内された状態を示す拡大断面図
【図9】図7の変形例を示す拡大断面図
【図10】図7の他の変形例を示す拡大断面図
【図11】図10のXI−XI線に沿った拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した実施形態のパチンコ機1について、図1〜11にしたがって詳細に説明する。
【0016】
図1に示すように、パチンコ機1は、パチンコホールに設置するときの設置台になる外枠2と、外枠2の一側部の上下に固定されたヒンジ片3で回動可能に支持される中枠4と、中枠4の一側部の上下に固定されたヒンジ片5で回動可能に支持される前面枠6とを備えている。
【0017】
外枠2は、木製の板材を枠組みして前後に開口する矩形状に形成され、その外枠2の前面側を矩形状の中枠4が開閉するようになっている。中枠4には、図2に示すように、遊技球が転動可能な遊技領域7を有する遊技盤8と、遊技領域7に設けられた入賞装置9に遊技球が入ったときに大当たり抽選を演出表示する表示装置10と、図示しない各種制御基板が装着されている。
【0018】
図3及び図4に示すように、前面枠6は中枠4の前面側を開閉する。前面枠6には、中枠4の前面側を閉鎖した状態で遊技盤8を視認可能とするガラス板11が装着されている。
【0019】
図3に示すように、前面枠6の下部には、払出口12を通って払い出された遊技球を貯留して遊技球発射装置13(図4参照)へと誘導する上皿14が一体に設けられている。一方、中枠4の下枠には、上皿14から溢れた遊技球を貯留する下皿15と、下皿15の取り付け基板16とからなる下皿ユニット17が組み付けられている。上皿14が払出口12から払い出された遊技球で一杯になったとき、上皿14から溢れた遊技球は、中枠4に設けられた溢れ玉通路18(図4参照)を通って下皿15に払い出される。
【0020】
図4に示すように、下皿15の右側には発射ハンドル19が取り付けられており、この発射ハンドル19に設けられた発射レバー20を回動操作することにより、上皿14に貯留された遊技球が遊技球発射装置13から遊技盤8に発射されるようになっている。
【0021】
前面枠6を閉めたときに、中枠4の下枠の、前面枠6の下面と上下に対向する対向部には、中枠4の前面開口の下縁に沿って左右に細長く延びる枠嵌合部21と、枠嵌合部21に対して前面枠6の回動支点に近い側(図では左側)に配置された第1案内部材22と、枠嵌合部21に対して前面枠6の回動支点から遠い側(図では右側)に配置された第2案内部材23とが設けられている。
【0022】
枠嵌合部21は、前面枠6を閉めた状態で前面枠6の下面と上下に重なって枠の合わせ目となる部分である。枠嵌合部21の後端には折り返し部24が設けられている。この折り返し部24は、前面枠6と中枠4の合わせ目からピアノ線やセルロイド板等の器具を差し込まれたときに、その器具がパチンコ機1の内部に侵入するのを阻止する。
【0023】
第1案内部材22の上面には、前側から後側に向かって次第に高くなる方向に傾斜した傾斜面25が形成されている。前面枠6が閉鎖方向に回動するとき、傾斜面25はその傾斜によって前面枠6を上方に案内する。
【0024】
図5に示すように、前面枠6の下面の、中枠4と上下に対向する対向部には、第1案内部材22に対応して第1被案内部26が設けられている。第1被案内部26は、前面枠6が閉鎖方向に回動するときに、第1案内部材22の傾斜面25に接触して案内される部分である。第1被案内部26には、傾斜面25との摺動抵抗を小さく抑えるために、前後方向に延びる複数の突起27が形成されている。
【0025】
図6に示すように、第2案内部材23の上面には、左右方向に延びる複数の山形リブ28が前後方向に並んで設けられている。図7に示すように、各山形リブ28は左右方向に延びる稜線を頂部とする断面山形形状であり、その頂部を境にして前側案内面29と後側案内面30とが形成されている。ここで、前側案内面29は、前側から後側に向かって高くなる方向に傾斜しており、後側案内面30は、前側から後側に向かって低くなる方向に傾斜している。
【0026】
図4に示すように、第2案内部材23は、枠嵌合部21の前縁よりも前方に位置するよう下皿15の側壁上端に設けられており、前面枠6を閉める際に、前面枠6の下面が中枠4の枠嵌合部21と上下に重なるよりも早いタイミングで、前面枠6が第2案内部材23と上下に重なり始めるようになっている。
【0027】
図5に示すように、前面枠6の下面の、中枠4と上下に対向する対向部には、第2案内部材23に対応して第2被案内部31が設けられている。第2被案内部31は、前面枠6を閉めたときに第2案内部材23の上側に対向する部分であり、第2被案内部31の下面には、前面枠6を閉めた状態で左右方向に延びる複数のリブ係合溝32が前後方向に並んで設けられている。
【0028】
図7に示すように、リブ係合溝32は、前後に対向する内側面をもつ断面方形の角溝形状である。各リブ係合溝32は、各山形リブ28と上下に合致する位置に形成されており、前面枠6を閉めたときに、各山形リブ28と各リブ係合溝32が係合して各山形リブ28の頂部がリブ係合溝32内に入り込むようになっている。第2案内部材23の後端には、前面枠6の背面側に対向する折り返し部33が設けられており、前面枠6には、前面枠6を閉じた状態で折り返し部33に収容される突起34が設けられている。
【0029】
以上の構成からなるパチンコ機1において、遊技盤8内で球詰まりなどのトラブルが発生した場合、パチンコホールの従業員はそのトラブルを取り除くため、図4に示すように前面枠6を開放する。このとき、前面枠6は、ガラス板11やその他の付属品の重みで先端側が回動支点側よりも下がった状態となりやすく、特に、長期にわたって開閉動作を繰り返すと、回動支点の遊びが次第に大きくなるので、前面枠6の垂れ下がりが大きくなる。
【0030】
そのため、前面枠6を閉めるときに、前面枠6の下端が中枠4の縁(例えば、下皿15の側壁上端の縁)に干渉するおそれが生じるが、本実施形態のパチンコ機1においては、前面枠6を閉鎖方向に回動させると、図6及び図8(a)に示すように、第2被案内部31の後端が、第2案内部材23の前後方向に並んだ複数の山形リブ28のうちの最も前側に位置する山形リブ28の前側案内面29に接触し、その後、図8(b)に示すように、前側案内面29の傾斜に沿って第2被案内部31が上方に案内されるので、前面枠6を持ち上げ気味にしなくても、前面枠6の下端が中枠4の縁に干渉しない。
【0031】
そして、前面枠6を完全に閉めると、図7に示すように、各山形リブ28が各リブ係合溝32に係合した状態となる。この状態において、前方から第2被案内部31と第2案内部材23の合わせ目にピアノ線やセルロイド板等の器具が差し込まれても、山形リブ28とリブ係合溝32の係合によってパチンコ機1内部への器具の侵入が防止される。特に、図に示すように、リブ係合溝32を角溝形状とすると、器具の先端が山形リブ28の前側案内面29に沿ってリブ係合溝32の隅部に案内され、それ以上は奥に進めなくなるので、ピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入防止効果が高い。
【0032】
そして、万一ピアノ線やセルロイド板等の器具が、最も後側の山形リブ28とリブ係合溝32の係合部分を通り抜けた場合でも、第2案内部材23の折り返し部33と前面枠6の突起34によって器具の侵入が阻止される。
【0033】
前面枠6を閉鎖した状態から開放方向に回動させるときは、各リブ係合溝32の後側の縁が、山形リブ28の後側案内面30に接触し、その後側案内面30の傾斜に沿って前面枠6が上方に案内され、山形リブ28とリブ係合溝32の係合が解除される。
【0034】
本実施形態のパチンコ機1は、中枠4の第2案内部材23に設けられた山形リブ28の前側案内面29が、閉鎖方向に回動する前面枠6を上方に案内するとともに、その山形リブ28が、前面枠6の第2被案内部31に設けられたリブ係合溝32と係合してピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止する。すなわち、山形リブ28が、閉鎖方向に回動する前面枠6を上方に案内する機能と、ピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止する機能とを兼ねている。したがって、折り返し部33だけでピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止するようにした場合よりも、より効果的にピアノ線ゴトやセルゴト等を防止することが可能である。
【0035】
また、前面枠6を開閉操作する際に、山形リブ28の前側案内面29と後側案内面30の傾斜に沿って前面枠6が移動するので、山形リブ28とリブ係合溝32の係合および係合解除が円滑に行なわれる。
【0036】
図9に示すように、隣り合うリブ係合溝32とリブ係合溝32の間に更に溝35を設けてもよい。このようにすると、万一ピアノ線やセルロイド板等の器具が山形リブ28とリブ係合溝32の係合部分を通り抜けた場合でも、その器具が溝35の縁に引っ掛かって侵入しにくくなる。
【0037】
図10及び図11に示すように、隣り合うリブ係合溝32とリブ係合溝32の間に前後方向に延びる複数の突起36を左右方向に間隔をおいて形成してもよい。このようにすると、第2被案内部31と山形リブ28の間の接触面積を低減してその摺動抵抗を小さく抑えることができる。
【0038】
本実施形態では、中枠4の下枠に山形リブ28を設け、前面枠6の下面にリブ係合溝32を設けたが、この山形リブ28とリブ係合溝32の対応関係を逆にして、中枠4の下枠にリブ係合溝32を設け、前面枠6の下面に山形リブ28を設けてもよい。すなわち、前面枠6の下面の、中枠4と上下に対向する部分に山形リブ28を設け、中枠4の下枠の、前面枠6の下面と上下に対向する部分にリブ係合溝32を設けてもよい。この場合も、前面枠6を開閉操作する際に、山形リブ28の前側案内面29と後側案内面30の傾斜に沿って前面枠6が移動するので、山形リブ28とリブ係合溝32の係合および係合解除が円滑に行なわれる。そして、前面枠6を閉めた状態においては、山形リブ28とリブ係合溝32の係合によってピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止することができる。
【0039】
また、本実施形態では、中枠4の一側を回動支点として中枠4の前面側を開閉可能に取り付けられた前面枠6の開閉構造に本発明を適用したが、本発明は、外枠2の一側を回動支点として外枠2の前面側を開閉可能に取り付けられた中枠4の開閉構造にも適用することができる。
【0040】
また、本実施形態では、枠状部材の前面側を開閉可能に取り付けられた開閉部材として、ガラス枠と上皿とが一体となった前面枠6を例に挙げて説明したが、本発明は、ガラス枠と上皿とが別々に開閉可能とされたパチンコ機のガラス枠の開閉構造および上皿の開閉構造にも適用することができる。本発明は、遊技機における枠状部材の前面側を開閉可能に取り付けられた開閉部材であれば適用可能である。ここで、枠状部材とは、少なくとも前面側が開口した構造のものをいい、後面側が閉塞した箱形構造のもの(例えばスロットマシンの筐体)も含む。
【符号の説明】
【0041】
1・・・パチンコ機、4・・・中枠、6・・・前面枠、28・・・山形リブ、29・・・前側案内面、30・・・後側案内面、32・・・リブ係合溝
【技術分野】
【0001】
本発明は、枠状部材の一側を回動支点として開閉部材が開閉可能に取り付けられた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、パチンコ機は、パチンコホールに設置するときの設置台になる矩形状の外枠と、その外枠の一側を回動支点として外枠の前面側を開閉可能に取り付けられた矩形状の中枠と、その中枠の一側を回動支点として中枠の前面側を開閉可能に取り付けられた前面枠とを備えている。中枠には、遊技球が転動する遊技盤や大当たり抽選を演出表示する表示装置などが装着され、前面枠には、遊技盤を視認可能に覆うガラス板が装着される。
【0003】
そして、遊技盤内で球詰まりなどのトラブルが発生した場合、パチンコホールの従業員はそのトラブルを取り除くために前面枠を開放する。このとき、前面枠は、ガラス板やその他の付属品の重みで先端側が回動支点側よりも下がった状態となりやすく、特に、長期にわたって開閉動作を繰り返すと、回動支点の遊びが次第に大きくなるので、前面枠の垂れ下がりが大きくなる。この場合、前面枠を閉めるときに前面枠の下端が中枠の縁に干渉するのを防止するため、前面枠を持ち上げ気味にする必要が生じる。
【0004】
また中枠も、遊技盤や表示装置や各種制御基板などの重みで相当の重量があるので、遊技盤の交換や点検をしようと中枠を開放したときに、中枠の先端側が回動支点側よりも下がった状態となる傾向がある。そのため、中枠を閉めるときに中枠の下端が外枠の縁に干渉するのを防止するため、中枠を持ち上げ気味にする必要があった。
【0005】
そこで、中枠の開閉を円滑にするため、特許文献1に記載されたパチンコ機が提案されている。このパチンコ機においては、外枠の下枠上面の、中枠の下面と対向する部分に、前側から後側に向かって次第に高くなる方向に傾斜した案内面が設けられており、この案内面で閉鎖方向に回動する中枠を上方に案内するようになっている。そのため、中枠を閉めるときに中枠を持ち上げ気味にしなくても、中枠の下端が外枠の縁に干渉するのを防止することができる。
【0006】
また、このパチンコ機においては、外枠の下枠に、中枠の背面側に対向する折り返し部が設けられている。この折り返し部は、外枠と中枠の合わせ目に向けて開口する断面コ字状に形成されており、外枠と中枠の合わせ目からピアノ線やセルロイド板等の器具を差し込む不正行為(いわゆるピアノ線ゴトやセルゴト)が行なわれたときに、その器具の先端を受け止めて、器具がパチンコ機の内部に侵入するのを阻止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−131332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記外枠の下枠には、中枠の背面側に対向する折り返し部が設けられているが、外枠の下枠上面の、中枠の下面と対向する部分には、前側から後側に向かって高くなる方向に傾斜した案内面が設けられているのみであり、ピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止する構造となっていない。本発明者は、この案内面の部分についても、ピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止する構造を導入することができれば、ピアノ線ゴトやセルゴト等をより効果的に防止することが可能となる点に着目した。パチンコ以外の遊技機(スロットマシン等)でも同様のことが言える。
【0009】
本発明の目的は、開閉部材の下面と枠状部材とが上下に対向する対向部に、ピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入防止機能を備えた遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明では、枠状部材と、その枠状部材の一側を回動支点として枠状部材の前面側を開閉可能に取り付けられた開閉部材とを備え、その開閉部材を閉めた状態で開閉部材の下面と前記枠状部材とが上下に対向する対向部を備えている遊技機において、上下に対向する対向部の一方には、左右方向に延びる複数の山形リブが前後方向に並んで設けられ、他方には、開閉部材を閉めた状態で前記山形リブと係合するリブ係合溝が前後方向に複数並んで設けられている。
【0011】
このように、本発明においては、上下に対向する対向部のうちの一方に山形リブが設けられ、他方にリブ係合溝が設けられているので、このリブ係合溝と山形リブの係合によって、ピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止することができる。また、開閉部材を開閉操作する際に、山形リブの傾斜に沿って両部材が相対移動するので、山形リブとリブ係合溝の係合および係合解除が円滑に行なわれる。
【0012】
本発明は、パチンコホールに設置するときの設置台になる外枠と、その外枠の一側を回動支点として外枠の前面側を開閉可能に取り付けられた中枠の開閉構造に適用することができることはもちろん、外枠に対して開閉可能に取り付けられた中枠と、その中枠の一側を回動支点として中枠の前面側を開閉可能に取り付けられた前面枠の開閉構造にも適用することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の遊技機は、開閉部材の下面と枠状部材の下枠の上下に対向する部分の一方に設けられた山形リブが、他方に設けられたリブ係合溝と係合してピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止するので、ピアノ線ゴトやセルゴト等を効果的に防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態のパチンコ機の正面図
【図2】遊技盤の正面図
【図3】図1に示すパチンコ機の斜視図
【図4】図3の前面枠を開放した状態を示す斜視図
【図5】図4に示すパチンコ機を下方から見た底面図
【図6】前面枠を閉鎖方向に回動させるときの前面枠と中枠の関係を示す平面図
【図7】山形リブとリブ係合溝が係合した状態を示す拡大断面図
【図8】(a)は前面枠の下端が山形リブに接触を開始した状態を示す拡大断面図、(b)は前面枠の下端が山形リブの傾斜に沿って上方に案内された状態を示す拡大断面図
【図9】図7の変形例を示す拡大断面図
【図10】図7の他の変形例を示す拡大断面図
【図11】図10のXI−XI線に沿った拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した実施形態のパチンコ機1について、図1〜11にしたがって詳細に説明する。
【0016】
図1に示すように、パチンコ機1は、パチンコホールに設置するときの設置台になる外枠2と、外枠2の一側部の上下に固定されたヒンジ片3で回動可能に支持される中枠4と、中枠4の一側部の上下に固定されたヒンジ片5で回動可能に支持される前面枠6とを備えている。
【0017】
外枠2は、木製の板材を枠組みして前後に開口する矩形状に形成され、その外枠2の前面側を矩形状の中枠4が開閉するようになっている。中枠4には、図2に示すように、遊技球が転動可能な遊技領域7を有する遊技盤8と、遊技領域7に設けられた入賞装置9に遊技球が入ったときに大当たり抽選を演出表示する表示装置10と、図示しない各種制御基板が装着されている。
【0018】
図3及び図4に示すように、前面枠6は中枠4の前面側を開閉する。前面枠6には、中枠4の前面側を閉鎖した状態で遊技盤8を視認可能とするガラス板11が装着されている。
【0019】
図3に示すように、前面枠6の下部には、払出口12を通って払い出された遊技球を貯留して遊技球発射装置13(図4参照)へと誘導する上皿14が一体に設けられている。一方、中枠4の下枠には、上皿14から溢れた遊技球を貯留する下皿15と、下皿15の取り付け基板16とからなる下皿ユニット17が組み付けられている。上皿14が払出口12から払い出された遊技球で一杯になったとき、上皿14から溢れた遊技球は、中枠4に設けられた溢れ玉通路18(図4参照)を通って下皿15に払い出される。
【0020】
図4に示すように、下皿15の右側には発射ハンドル19が取り付けられており、この発射ハンドル19に設けられた発射レバー20を回動操作することにより、上皿14に貯留された遊技球が遊技球発射装置13から遊技盤8に発射されるようになっている。
【0021】
前面枠6を閉めたときに、中枠4の下枠の、前面枠6の下面と上下に対向する対向部には、中枠4の前面開口の下縁に沿って左右に細長く延びる枠嵌合部21と、枠嵌合部21に対して前面枠6の回動支点に近い側(図では左側)に配置された第1案内部材22と、枠嵌合部21に対して前面枠6の回動支点から遠い側(図では右側)に配置された第2案内部材23とが設けられている。
【0022】
枠嵌合部21は、前面枠6を閉めた状態で前面枠6の下面と上下に重なって枠の合わせ目となる部分である。枠嵌合部21の後端には折り返し部24が設けられている。この折り返し部24は、前面枠6と中枠4の合わせ目からピアノ線やセルロイド板等の器具を差し込まれたときに、その器具がパチンコ機1の内部に侵入するのを阻止する。
【0023】
第1案内部材22の上面には、前側から後側に向かって次第に高くなる方向に傾斜した傾斜面25が形成されている。前面枠6が閉鎖方向に回動するとき、傾斜面25はその傾斜によって前面枠6を上方に案内する。
【0024】
図5に示すように、前面枠6の下面の、中枠4と上下に対向する対向部には、第1案内部材22に対応して第1被案内部26が設けられている。第1被案内部26は、前面枠6が閉鎖方向に回動するときに、第1案内部材22の傾斜面25に接触して案内される部分である。第1被案内部26には、傾斜面25との摺動抵抗を小さく抑えるために、前後方向に延びる複数の突起27が形成されている。
【0025】
図6に示すように、第2案内部材23の上面には、左右方向に延びる複数の山形リブ28が前後方向に並んで設けられている。図7に示すように、各山形リブ28は左右方向に延びる稜線を頂部とする断面山形形状であり、その頂部を境にして前側案内面29と後側案内面30とが形成されている。ここで、前側案内面29は、前側から後側に向かって高くなる方向に傾斜しており、後側案内面30は、前側から後側に向かって低くなる方向に傾斜している。
【0026】
図4に示すように、第2案内部材23は、枠嵌合部21の前縁よりも前方に位置するよう下皿15の側壁上端に設けられており、前面枠6を閉める際に、前面枠6の下面が中枠4の枠嵌合部21と上下に重なるよりも早いタイミングで、前面枠6が第2案内部材23と上下に重なり始めるようになっている。
【0027】
図5に示すように、前面枠6の下面の、中枠4と上下に対向する対向部には、第2案内部材23に対応して第2被案内部31が設けられている。第2被案内部31は、前面枠6を閉めたときに第2案内部材23の上側に対向する部分であり、第2被案内部31の下面には、前面枠6を閉めた状態で左右方向に延びる複数のリブ係合溝32が前後方向に並んで設けられている。
【0028】
図7に示すように、リブ係合溝32は、前後に対向する内側面をもつ断面方形の角溝形状である。各リブ係合溝32は、各山形リブ28と上下に合致する位置に形成されており、前面枠6を閉めたときに、各山形リブ28と各リブ係合溝32が係合して各山形リブ28の頂部がリブ係合溝32内に入り込むようになっている。第2案内部材23の後端には、前面枠6の背面側に対向する折り返し部33が設けられており、前面枠6には、前面枠6を閉じた状態で折り返し部33に収容される突起34が設けられている。
【0029】
以上の構成からなるパチンコ機1において、遊技盤8内で球詰まりなどのトラブルが発生した場合、パチンコホールの従業員はそのトラブルを取り除くため、図4に示すように前面枠6を開放する。このとき、前面枠6は、ガラス板11やその他の付属品の重みで先端側が回動支点側よりも下がった状態となりやすく、特に、長期にわたって開閉動作を繰り返すと、回動支点の遊びが次第に大きくなるので、前面枠6の垂れ下がりが大きくなる。
【0030】
そのため、前面枠6を閉めるときに、前面枠6の下端が中枠4の縁(例えば、下皿15の側壁上端の縁)に干渉するおそれが生じるが、本実施形態のパチンコ機1においては、前面枠6を閉鎖方向に回動させると、図6及び図8(a)に示すように、第2被案内部31の後端が、第2案内部材23の前後方向に並んだ複数の山形リブ28のうちの最も前側に位置する山形リブ28の前側案内面29に接触し、その後、図8(b)に示すように、前側案内面29の傾斜に沿って第2被案内部31が上方に案内されるので、前面枠6を持ち上げ気味にしなくても、前面枠6の下端が中枠4の縁に干渉しない。
【0031】
そして、前面枠6を完全に閉めると、図7に示すように、各山形リブ28が各リブ係合溝32に係合した状態となる。この状態において、前方から第2被案内部31と第2案内部材23の合わせ目にピアノ線やセルロイド板等の器具が差し込まれても、山形リブ28とリブ係合溝32の係合によってパチンコ機1内部への器具の侵入が防止される。特に、図に示すように、リブ係合溝32を角溝形状とすると、器具の先端が山形リブ28の前側案内面29に沿ってリブ係合溝32の隅部に案内され、それ以上は奥に進めなくなるので、ピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入防止効果が高い。
【0032】
そして、万一ピアノ線やセルロイド板等の器具が、最も後側の山形リブ28とリブ係合溝32の係合部分を通り抜けた場合でも、第2案内部材23の折り返し部33と前面枠6の突起34によって器具の侵入が阻止される。
【0033】
前面枠6を閉鎖した状態から開放方向に回動させるときは、各リブ係合溝32の後側の縁が、山形リブ28の後側案内面30に接触し、その後側案内面30の傾斜に沿って前面枠6が上方に案内され、山形リブ28とリブ係合溝32の係合が解除される。
【0034】
本実施形態のパチンコ機1は、中枠4の第2案内部材23に設けられた山形リブ28の前側案内面29が、閉鎖方向に回動する前面枠6を上方に案内するとともに、その山形リブ28が、前面枠6の第2被案内部31に設けられたリブ係合溝32と係合してピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止する。すなわち、山形リブ28が、閉鎖方向に回動する前面枠6を上方に案内する機能と、ピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止する機能とを兼ねている。したがって、折り返し部33だけでピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止するようにした場合よりも、より効果的にピアノ線ゴトやセルゴト等を防止することが可能である。
【0035】
また、前面枠6を開閉操作する際に、山形リブ28の前側案内面29と後側案内面30の傾斜に沿って前面枠6が移動するので、山形リブ28とリブ係合溝32の係合および係合解除が円滑に行なわれる。
【0036】
図9に示すように、隣り合うリブ係合溝32とリブ係合溝32の間に更に溝35を設けてもよい。このようにすると、万一ピアノ線やセルロイド板等の器具が山形リブ28とリブ係合溝32の係合部分を通り抜けた場合でも、その器具が溝35の縁に引っ掛かって侵入しにくくなる。
【0037】
図10及び図11に示すように、隣り合うリブ係合溝32とリブ係合溝32の間に前後方向に延びる複数の突起36を左右方向に間隔をおいて形成してもよい。このようにすると、第2被案内部31と山形リブ28の間の接触面積を低減してその摺動抵抗を小さく抑えることができる。
【0038】
本実施形態では、中枠4の下枠に山形リブ28を設け、前面枠6の下面にリブ係合溝32を設けたが、この山形リブ28とリブ係合溝32の対応関係を逆にして、中枠4の下枠にリブ係合溝32を設け、前面枠6の下面に山形リブ28を設けてもよい。すなわち、前面枠6の下面の、中枠4と上下に対向する部分に山形リブ28を設け、中枠4の下枠の、前面枠6の下面と上下に対向する部分にリブ係合溝32を設けてもよい。この場合も、前面枠6を開閉操作する際に、山形リブ28の前側案内面29と後側案内面30の傾斜に沿って前面枠6が移動するので、山形リブ28とリブ係合溝32の係合および係合解除が円滑に行なわれる。そして、前面枠6を閉めた状態においては、山形リブ28とリブ係合溝32の係合によってピアノ線やセルロイド板等の器具の侵入を防止することができる。
【0039】
また、本実施形態では、中枠4の一側を回動支点として中枠4の前面側を開閉可能に取り付けられた前面枠6の開閉構造に本発明を適用したが、本発明は、外枠2の一側を回動支点として外枠2の前面側を開閉可能に取り付けられた中枠4の開閉構造にも適用することができる。
【0040】
また、本実施形態では、枠状部材の前面側を開閉可能に取り付けられた開閉部材として、ガラス枠と上皿とが一体となった前面枠6を例に挙げて説明したが、本発明は、ガラス枠と上皿とが別々に開閉可能とされたパチンコ機のガラス枠の開閉構造および上皿の開閉構造にも適用することができる。本発明は、遊技機における枠状部材の前面側を開閉可能に取り付けられた開閉部材であれば適用可能である。ここで、枠状部材とは、少なくとも前面側が開口した構造のものをいい、後面側が閉塞した箱形構造のもの(例えばスロットマシンの筐体)も含む。
【符号の説明】
【0041】
1・・・パチンコ機、4・・・中枠、6・・・前面枠、28・・・山形リブ、29・・・前側案内面、30・・・後側案内面、32・・・リブ係合溝
【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠状部材と、
その枠状部材の一側を回動支点として枠状部材の前面側を開閉可能に取り付けられた開閉部材とを備え、
その開閉部材を閉めた状態で開閉部材の下面と前記枠状部材とが上下に対向する対向部を備えている遊技機において、
上下に対向する前記対向部の一方には、左右方向に延びる複数の山形リブが前後方向に並んで設けられ、
他方には、開閉部材を閉めた状態で前記山形リブと係合するリブ係合溝が前後方向に複数並んで設けられていることを特徴とする遊技機。
【請求項1】
枠状部材と、
その枠状部材の一側を回動支点として枠状部材の前面側を開閉可能に取り付けられた開閉部材とを備え、
その開閉部材を閉めた状態で開閉部材の下面と前記枠状部材とが上下に対向する対向部を備えている遊技機において、
上下に対向する前記対向部の一方には、左右方向に延びる複数の山形リブが前後方向に並んで設けられ、
他方には、開閉部材を閉めた状態で前記山形リブと係合するリブ係合溝が前後方向に複数並んで設けられていることを特徴とする遊技機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−224317(P2011−224317A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−115939(P2010−115939)
【出願日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(000121693)奥村遊機株式会社 (978)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(000121693)奥村遊機株式会社 (978)
【Fターム(参考)】
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