遊技機
【課題】遊技店がプレーヤの遊技結果を直接公開することなしに、複数の遊技店で夫々遊技するプレーヤの遊技結果を容易に把握することができるサービス提供システムを提供する。
【解決手段】サービス提供システムにおいて、複数の遊技店に設置された複数の遊技機は、夫々備える表示装置から遊技の結果に基づく遊技情報に対応したコード情報を表示し、携帯端末は、コード情報を撮影し、撮影したコード情報に基づいて生成した遊技情報と共にプレーヤを特定するプレーヤ特定情報を、ネットワークを介してサーバに送信し、サーバは、プレーヤ特定情報と対応づけられた遊技情報に基づき複数のプレーヤを順位付けした遊技結果順位情報を、ネットワークを介して携帯端末を含む外部に公開する。
【解決手段】サービス提供システムにおいて、複数の遊技店に設置された複数の遊技機は、夫々備える表示装置から遊技の結果に基づく遊技情報に対応したコード情報を表示し、携帯端末は、コード情報を撮影し、撮影したコード情報に基づいて生成した遊技情報と共にプレーヤを特定するプレーヤ特定情報を、ネットワークを介してサーバに送信し、サーバは、プレーヤ特定情報と対応づけられた遊技情報に基づき複数のプレーヤを順位付けした遊技結果順位情報を、ネットワークを介して携帯端末を含む外部に公開する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、パチンコ遊技機、パチスロ遊技機などの遊技機、携帯端末、およびサーバを備えたサービス提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技店がプレーヤの遊技結果を基に、プレーヤごとに順位付けをしたランキング情報をインターネットなどを介して公開するサービスがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、携帯端末を介してプレーヤの遊技の結果に関する履歴データをサーバが取得し、取得した履歴データに基づいてサーバが作成したプレーヤごとの順位付けリストをプレーヤが携帯端末から確認することのできるサービス提供システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−43145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたサービス提供システムは、同一の遊技店に設置された遊技機にのみ適用してプレーヤごとの順位付けを公開するものである。つまり、他の遊技店で遊技するプレーヤの遊技結果を把握することはできず、プレーヤは、自分の遊技結果が他の遊技店で遊技するプレーヤと比べてよいかどうかを判断することができなかった。
【0006】
また、遊技店側からすると、遊技したプレーヤが得た出玉情報などの遊技結果情報を外部に公開することは、集客効果や宣伝になるため都合がよい。しかしながら、このような遊技結果情報を遊技店側が直接外部に公開することは、プレーヤの射幸心を煽る虞があるとの理由で、地域によっては行政指導で規制している場合がある。
【0007】
本発明は、上記の問題を鑑みてされたものであり、遊技店がプレーヤの遊技結果を直接公開することなしに、複数の遊技店で夫々遊技するプレーヤの遊技結果を容易に把握することができるサービス提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、下記構成を備えるサービス提供システムであって、複数の遊技店に設置され、プレーヤの操作に基づいて遊技を実行し、当該遊技の結果に応じて遊技媒体を当該プレーヤに付与する遊技実行部と、前記遊技の結果に基づく遊技情報に対応したコード情報を作成するコード情報作成部と、を有し、前記コード情報作成部によって作成された前記コード情報を外部から撮影可能な態様で表示する表示装置が別体に設けられた複数の遊技機と、前記表示装置に表示された前記コード情報を撮影する撮影装置と、撮影した前記コード情報に基づいて、前記遊技情報を生成する遊技情報生成部と、生成された前記遊技情報と共に前記プレーヤを特定するプレーヤ特定情報を、ネットワークを介して外部に送信する端末送信部と、を有する携帯端末と、複数の前記遊技店に設置された複数の前記遊技機夫々に設けられた前記表示装置に表示された前記コード情報を撮影した複数の前記携帯端末から送信された前記遊技情報と前記プレーヤ特定情報を、前記ネットワークを介して受信するサーバ受信部と、受信した複数の前記遊技情報と前記プレーヤ特定情報を夫々対応付けて記憶する記憶部と、前記プレーヤ特定情報と対応づけられた前記遊技情報に基づき複数の前記プレーヤを順位付けした遊技結果順位情報を、前記ネットワークを介して前記携帯端末を含む外部に公開するサーバ送信部と、を有するサーバと、を備えている。
【0009】
上記の構成によれば、複数の遊技店において、プレーヤの遊技の結果に基づく遊技情報が、コード情報を介して夫々の携帯端末に取得され、取得された遊技情報は、プレーヤを特定するプレーヤ特定情報と共に、携帯端末によってサーバへ送信される。そして、複数の遊技店にまたがってサーバに集められた、プレーヤ特定情報と対応づけられた遊技情報は、夫々順位付けされて外部に公開される。このように、複数の遊技店夫々の遊技機で遊技しているプレーヤ個人の遊技情報が順位付けされて外部に公開されるため、複数の遊技店にまたがって複数のプレーヤ間で遊技の結果を競わせることができる。これにより、プレーヤに対して、単なる遊技媒体の獲得のための遊技だけではなく、複数の遊技店にまたがってプレーヤ間で競わせることで遊技をより白熱させ、遊技機の稼働率の向上や集客効果の向上につなげることができる。さらに、例えば、遠くに離れた知人同士で遊技結果の勝負ができるなどの新たな楽しみを享受させることができる。また、遊技機が設置された遊技店によっては、行政で遊技情報の公開や遊技情報に基づく順位付けの公開を禁止されているところがあるが、携帯端末を介して得られた遊技情報を基に外部のサーバによって遊技情報や順位付けが公開されているため、遊技機が設置された遊技店が遊技情報を外部に公開している事にはならない。また、携帯端末への遊技情報の受け渡しにコード情報を用いているため、別途外部出力端子などを遊技機に設ける必要がない。これにより、外部出力端子を利用したゴト行為などの不正を防ぐことができ、セキュリティ面にも優れている。
【0010】
また、本発明のサービス提供システムにおいて、前記遊技はパチンコ遊技であって、前記遊技情報には、前記パチンコ遊技の出玉数に関する情報を含んでおり、前記遊技結果順位情報は、前記パチンコ遊技の出玉数に基づき順位付けられていてもよい。
【0011】
上記の構成によれば、パチンコ遊技の出玉数に基づき順位付けられた情報が外部に公開される。これにより、例えば、1回の大当たりに対する出玉数に関する順位付けや1日の差玉数に関する順位付けなど公開することができ、バリエーションに富んだ種類の順位付けでプレーヤを競わせることができる。
【0012】
また、本発明のサービス提供システムにおいて、前記遊技情報には、前記遊技機が設置された前記遊技店の情報が含まれていてもよい。
【0013】
上記の構成によれば、順位付けされたプレーヤが遊技した遊技店の情報も外部に公開される。これにより、順位付けの上位に位置するプレーヤがどの遊技店で遊技したかも把握させることができ、遊技店の集客効果をさらに向上させることができる。また、例えば、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けを公開することで、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けイベントなどを開催させることができる。
【0014】
また、本発明のサービス提供システムにおいて、前記遊技情報には、前記遊技機の台番号の情報が含まれていてもよい。
【0015】
上記の構成によれば、順位付けされたプレーヤが遊技した遊技機の台番号の情報も公開される。これにより、例えば、どの台が出玉数が多いなどの情報を順位付けの公開によってプレーヤが取得することができ、集客効果のさらなる向上につながる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のサービス提供システムによると、プレーヤに対して、単なる遊技媒体の獲得のための遊技だけではなく、複数の遊技店にまたがってプレーヤ間で競わせることで遊技をより白熱させ、遊技機の稼働率の向上や集客効果の向上につなげることができる。さらに、例えば、遠くに離れた知人同士で遊技結果の勝負ができるなどの新たな楽しみを享受させることができる。また、遊技機が設置された遊技店が遊技情報を外部に公開している事にはならない。また、別途外部出力端子などを遊技機に設ける必要がない。これにより、外部出力端子を利用したゴト行為などの不正を防ぐことができ、セキュリティ面にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係るサービス提供システムの概要を示す説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係るサービス提供システムの機能フローを示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係るサービス提供システムの全体図を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備えるパチンコ遊技機を示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機が備えるディスプレイの表示形態を示す説明図である。
【図6】(a)本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える遊技情報ディスプレイの表示形態を示す説明図である。(b)本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える遊技情報ディスプレイの表示形態を示す説明図である。
【図7】(a)本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える遊技情報ディスプレイの表示形態を示す説明図である。(b)本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える遊技情報ディスプレイの表示形態を示す説明図である。
【図8】(a)本発明の実施形態に係る携帯端末を示す説明図である。(b)本発明の実施形態に係る携帯端末が備える端末ディスプレイの表示形態を示す説明図である。(c)本発明の実施形態に係る携帯端末が備える端末ディスプレイの表示形態を示す説明図である。
【図9】(d)本発明の実施形態に係る携帯端末が備える端末ディスプレイの表示形態を示す説明図である。(e)本発明の実施形態に係る携帯端末が備える端末ディスプレイの表示形態を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備えるパチンコ遊技機の内部構成を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える遊技情報ディスプレイの内部構成を示す説明図である。
【図12】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える個別計数装置の内部構成を示す説明図である。
【図13】本発明の実施形態に係る携帯端末の内部構成を示す説明図である。
【図14】本発明の実施形態に係るサーバの内部構成を示す説明図である。
【図15】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える遊技店情報管理テーブルを示す説明図である。
【図16】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える遊技結果情報管理テーブルを示す説明図である。
【図17】本発明の実施形態に係るサーバが備えるサーバ管理テーブルを示す説明図である。
【図18】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが実行するパチンコ遊技処理のフローチャートである。
【図19】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが実行する大当たり処理のフローチャートである。
【図20】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが実行する2次元コード作成処理のフローチャートである。
【図21】本発明の実施形態に係る携帯端末が実行する遊技情報取得処理のフローチャートである。
【図22】本発明の実施形態に係る携帯端末が実行する遊技結果順位情報取得処理のフローチャートである。
【図23】本発明の実施形態に係るサーバが実行する遊技結果順位情報更新処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0019】
(サービス提供システムの概要)
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るサービス提供システム1は、複数の遊技店(遊技店A,遊技店B,遊技店C,・・・)に設置され、プレーヤの操作に基づいて遊技を実行し、遊技の結果に応じて遊技媒体をプレーヤに付与する遊技実行部121と、遊技の結果に基づく遊技情報に対応した2次元コード99を作成するコード情報作成部125と、を有し、コード情報作成部125によって作成された2次元コード99を外部から撮影可能な態様で表示する遊技情報ディスプレイ100が別体に設けられた複数のパチンコ遊技ユニット10と、遊技情報ディスプレイ100に表示された2次元コード99を撮影する端末カメラ201と、撮影した2次元コード99に基づいて、遊技情報を生成する遊技情報生成部221と、生成された遊技情報と共にプレーヤを特定するプレーヤ特定情報を、ネットワーク350を介して外部に送信する端末送受信部253と、を有する携帯端末200と、複数の遊技店に設置された複数のパチンコ遊技ユニット10夫々に設けられた遊技情報ディスプレイ100に表示された2次元コード99を撮影した複数の携帯端末200から送信された遊技情報とプレーヤ特定情報を、ネットワーク350を介して受信するサーバ送受信部353と、受信した複数の遊技情報とプレーヤ特定情報を夫々対応付けて記憶するサーバ記憶部326と、プレーヤ特定情報と対応づけられた遊技情報に基づき複数のプレーヤを順位付けした遊技結果順位情報を、ネットワーク350を介して携帯端末200を含む外部に公開するサーバ送受信部353と、を有するサーバ300と、を備えている。
【0020】
ここで、本実施形態における『遊技』とは、プレーヤの操作に応じて遊技媒体(遊技球)が発射され、その遊技媒体が各種入賞することによって、遊技媒体の払出が行われる所謂パチンコゲームである。なお、本実施形態のおいて、パチンコ遊技に限定される必要はなく、例えばスロットゲームなどの他の遊技であってもよい。
【0021】
また、本実施形態の『遊技情報』とは、プレーヤが遊技したパチンコゲームの結果に関する遊技結果情報と、遊技店に関する遊技店情報と、を含んでいる。具体的に、遊技結果情報は、例えば、大当たり1回につき得られた出玉数の情報(1回の大当たり出玉数情報)、所定時間内での大当たりの合計回数の情報(合計大当たり回数情報)、大当たりで最も得られた出玉数の情報(最高大当たり出玉数情報)、および所定時間内での大当たりによって得られた合計出玉数の情報(合計出玉数情報)、などを少なくとも含んでいる。なお、遊技結果情報は、大当たりに関連するものに限らず、適宜設定可能である。また、遊技店情報は、遊技店の店名や所在地の情報を含む店詳細情報、およびプレーヤが遊技した遊技台の機種名や台番号の情報を含む遊技台情報、などを少なくとも含んでいる。なお、遊技店情報は、その他の遊技店に関する情報を含んでいてもよい。本実施形態では、これらの情報を含んだ遊技情報がパチンコ遊技ユニット10が備える遊技情報ディスプレイ100に2次元コード99として表示され、その2次元コード99を撮影した携帯端末200を介して、サーバ300に集められるようになっている。これにより、複数の遊技店に設置された複数のパチンコ遊技ユニット10の遊技情報がサーバ300に集められるようになっている。
【0022】
また、本実施形態の『遊技結果順位情報』とは、例えば図1の携帯端末200が備える端末ディスプレイ210に表示されるような遊技結果に基づくプレーヤごとに順位付けしたランキング情報である。なお、図1に示す遊技結果順位情報は、一例であり、順位付けの内容は適宜設定可能である。
【0023】
本実施形態の概要をより具体的に説明する。図1に示すように、本実施形態に係るサービス提供システム1は、遊技情報ディスプレイ100を夫々備えた複数のパチンコ遊技ユニット10と、携帯端末200と、サーバ300と、を備えている。
【0024】
プレーヤは、パチンコ遊技ユニット10が備えるパチンコ遊技機11によってパチンコゲームを遊技できるようになっている。そして、例えば、大当たりによって最も出玉数が多かった場合、パチンコ遊技ユニット10が備える遊技情報ディスプレイ100において、得られた出玉数の情報が表示されると共に、遊技情報に対応した2次元コード99が表示されるようになっている。この時、2次元コード99に含まれる遊技情報には、大当たりで最も得られた出玉数の情報を少なくとも含んだ遊技結果情報、およびプレーヤが遊技した遊技店に関する遊技店情報が少なくとも含まれている。
【0025】
そして、プレーヤは、所有する携帯端末200に備えられた端末カメラ201によって遊技情報ディスプレイ100に表示された2次元コード99を撮影することができるようになっている。また、2次元コード99には、遊技情報の他に、サーバ300にアクセスするためのURL情報が含まれており、プレーヤがそのURL情報を用いてサーバ300にアクセスすることによって、例えば、複数の遊技店で遊技するプレーヤ間で、大当たりで最も得られた出玉数を競い合う大当たり出玉イベントに参加することができるようになっている。
【0026】
例えば、プレーヤが2次元コード99を端末カメラ201で撮影して2次元コード99に含まれるURL情報にアクセスすると、2次元コード99に含まれる遊技情報がサーバ300に送信される。また、同時に、プレーヤを特定するプレーヤ特定情報もサーバ300に送信される。ここで、プレーヤ特定情報は、プレーヤが所有する携帯端末固有のIDデータでもよいし、アクセスする際にサーバ300からプレーヤに要求されるプレーヤ固有のIDデータでもよい。このようにして、複数の遊技店にまたがって複数のプレーヤからの遊技情報(遊技結果情報、遊技店情報)とプレーヤ特定情報がサーバ300によって取得され、この遊技情報を基に、サーバ300によって出玉数ランキングなどが作成されて携帯端末200を含む外部に公開されるようになっている。
【0027】
(ゲーミングマシンの機能フロー)
次に、図2を用いて本実施形態に係るサービス提供システム1の機能を説明する。図2に示すように、パチンコ遊技ユニット10は、パチンコ遊技機11と、個別計数装置400と、遊技情報ディスプレイ100と、を有している。さらに、パチンコ遊技機11は、遊技実行部121と、入賞判定部122と、払い出し部123と、遊技機記憶部126と、コード情報作成部125と、表示出力部124と、を有している。
【0028】
遊技実行部121は、プレーヤの操作に基づいてパチンコ遊技を実行する。入賞判定部122は、実行されたパチンコ遊技の結果、入賞か否かを判定する。そして、入賞判定部122は、入賞か否かを判定した結果である遊技結果情報を個別計数装置400に出力する。個別計数装置400は、入賞判定部122からの遊技結果情報を基に、プレーヤに払い出す配当を決定する。払い出し部123は、入賞判定部122によって入賞であると判定された場合に、個別計数装置400によって決定された配当をプレーヤに払い出す。遊技機記憶部126は、入賞判定部122によって判定された遊技結果情報を記憶する。
【0029】
コード情報作成部125は、入賞判定部122によって判定された遊技結果情報と、遊技機記憶部126に記憶された遊技結果情報と、に基づき、2次元コード99を作成する。例えば、入賞判定部122によって判定された結果が大当たりであって、遊技機記憶部126に記憶された過去に払い出された遊戯媒体の数よりも多く払い出されると判定された場合に、今回の大当たりによって払い出される遊技媒体の数の情報を含んだ2次元コード99がコード情報作成部125によって作成される。なお、作成された2次元コード99には、遊技結果情報だけではなく、遊技店に関する遊技店情報やサーバ300にアクセスするためのURL情報も含まれている。
【0030】
表示出力部124は、コード情報作成部125によって作成された2次元コード99を遊技情報ディスプレイ100に備えられた表示画面110に表示させる。なお、本実施形態においてコード情報作成部125が作成するコード情報は、QRコードのような2次元コード99に限らず、例えばバーコードなどの1次元コードでもよく、何れのコード情報を用いていてもよい。
【0031】
次に、携帯端末200は、端末カメラ201と、端末ディスプレイ210と、端末入力部202と、端末本体250と、を有している。さらに、端末本体250は、遊技情報生成部221と、端末記憶部226と、入力処理部224と、送信情報作成部225と、端末送受信部253と、表示処理部223と、を有している。
【0032】
端末カメラ201は、遊技情報ディスプレイ100に表示された2次元コード99を撮影して2次元コード99の画像を取り込む。遊技情報生成部221は、端末カメラ201によって取り込まれた2次元コード99の画像を基に、遊技情報を生成する。端末記憶部226は、生成された遊技情報を記憶する。送信情報作成部225は、端末記憶部226に記憶された遊技情報とプレーヤを特定するプレーヤ特定情報を基に、サーバ300に送信する送信情報を作成する。
【0033】
端末送受信部253は、サーバ300に対して各種情報を送受信する。特に、端末送受信部253は、送信情報作成部225が作成した遊技情報とプレーヤ特定情報に基づく情報をサーバ300に送信する。また、サーバ300から遊技結果順位情報を受信する。表示処理部223は、端末送受信部253からサーバ300に送信する情報やサーバ300から受信した情報を基に、端末ディスプレイ210に各種情報を表示させる。特に、表示処理部223は、サーバ300から受信した遊技結果順位情報を端末ディスプレイ210に表示させる。
【0034】
端末入力部202は、プレーヤからの操作を受け付ける。入力処理部224は、端末入力部202から受け付けた情報を処理する。なお、プレーヤ特定情報は、端末記憶部226に記憶された携帯端末固有のIDデータでもよいが、端末入力部202からプレーヤによって入力されたIDデータでもよい。
【0035】
次に、サーバ300は、サーバ送受信部353と、サーバ記憶部326と、情報処理部321と、を有している。サーバ送受信部353は、携帯端末200に対して各種情報を送受信する。特に、サーバ送受信部353は、携帯端末200から遊技情報とプレーヤ特定情報を受信する。また、サーバ送受信部353は、携帯端末200に遊技結果順位情報を送信する。サーバ記憶部326は、携帯端末200から受信した遊技情報とプレーヤ特定情報を記憶する。情報処理部321は、サーバ記憶部326に記憶された遊技情報とプレーヤ特定情報を基に、遊技結果順位情報を作成する。
【0036】
以上のように、本実施形態に係るサービス提供システム1によると、複数の遊技店において、プレーヤの遊技の結果に基づく遊技情報が、2次元コード99を介して夫々の携帯端末200に取得され、取得された遊技情報は、プレーヤを特定するプレーヤ特定情報と共に、携帯端末200によってサーバ300へ送信される。そして、複数の遊技店にまたがってサーバ300に集められた、プレーヤ特定情報と対応づけられた遊技情報は、夫々順位付けされて外部に公開される。このように、複数の遊技店夫々のパチンコ遊技ユニット10で遊技しているプレーヤ個人の遊技情報が順位付けされて外部に公開されるため、複数の遊技店にまたがって複数のプレーヤ間で遊技の結果を競わせることができる。これにより、プレーヤに対して、単なる遊技媒体の獲得のための遊技だけではなく、複数の遊技店にまたがってプレーヤ間で競わせることで遊技をより白熱させ、パチンコ遊技ユニット10の稼働率の向上や集客効果の向上につなげることができる。さらに、例えば、遠くに離れた知人同士で遊技結果の勝負ができるなどの新たな楽しみを享受させることができる。また、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店によっては、行政で遊技情報の公開や遊技情報に基づく順位付けの公開を禁止されているところがあるが、携帯端末200を介して得られた遊技情報を基に外部のサーバ300によって遊技情報や順位付けが公開されているため、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店が遊技情報を外部に公開している事にはならない。また、携帯端末200への遊技情報の受け渡しにコード情報を用いているため、別途外部出力端子などを遊技機に設ける必要がない。これにより、外部出力端子を利用したゴト行為などの不正を防ぐことができ、セキュリティ面にも優れている。
【0037】
(パチンコ遊技ユニットの機械構成)
次に、本実施形態に係るパチンコ遊技ユニット10の機械構成をより具体的に説明する。図3に示すように、パチンコ遊技ユニット10は、サンド装置30と、個別計数装置400と、パチンコ遊技機11と、遊技情報ディスプレイ100と、を有している。
【0038】
(サンド装置、個別計数装置)
サンド装置30は、紙幣投入口31と、カード挿入口32と、テンキー操作部33と、を有している。紙幣投入口31は、プレーヤが遊技媒体を借りる際に紙幣を投入する投入口である。カード挿入口32は、プレーヤが所有するICカードなどを受け付ける。ここで、ICカードは、プレーヤ固有のIDデータやプレーヤが所有する遊技媒体などのデータが格納されている。テンキー操作部33は、例えば遊技媒体の貸し出しに関する情報をプレーヤが操作するための操作部である。
【0039】
個別計数装置400は、サンド装置30に着脱可能に装着されており、パチンコ遊技機11の下皿13から排出された遊技媒体の数を計数する。つまり、個別計数装置400は、プレーヤがパチンコ遊技によって得た遊技媒体の数を計数する。個別計数装置400によって計数された遊技媒体の計数結果は、サンド装置30に出力される。この時、サンド装置30は、計数結果を基に、挿入されているICカードにプレーヤの所有遊技媒体として記憶する。このようにして、プレーヤの所有する遊技媒体は、従来用いられていた箱に貯留されることなく、情報としてICデータに記憶されるようになっている。
【0040】
また、個別計数装置400は、計数された持ち玉を再度遊技に用いる旨の指示が入力されると、その指示は、個別計数装置400からサンド装置30に送信される。この操作結果を受信したサンド装置30では、サンド装置30に挿入されているICカードに記憶された数の遊技媒体を払い出す旨の指示をパチンコ遊技機11に送信する。なお、サンド装置30では、所定の金額単位(例えば1000円単位など)で遊技媒体を貸し出すようになされているため、金額に応じた貸し出し数単位でパチンコ遊技機11へ払い出しの指示を行う。このため、ICカードに記憶されている遊技媒体の数に、サンド装置30からパチンコ遊技機11へ払い出しの指示を行う単位数で割り切れない端数がある場合、この端数分は、個別計数装置400において余り玉として払い出されるようになされている。これによりICカードに記憶されたプレーヤが所有する遊技媒体の情報に応じて、パチンコ遊技機11と、個別計数装置400と、に振り分けられて払い出されるようになされている。
【0041】
(パチンコ遊技機)
パチンコ遊技機11は、図4に示すように、本体21と、ベースドア20と、ガラスドア19と、から主に構成されている。ガラスドア19は、ベースドア20に対して開閉自在に軸着されている。また、このガラスドア19の中央には、開口が形成されており、その開口には、遊技盤17が配設されている。さらに、ガラスドア19の上方には、遊技に関する効果音などを出力するスピーカ18が配設されている。
【0042】
また、ガラスドア19の下方に位置するように、ベースドア20には上皿15が配設されている。そして、上皿15の下方には、下皿13が設けられている。上皿15および下皿13には、遊技媒体の貸し出し、遊技媒体の払出し(賞球)を行うための払出口(上払出口16、下払出口14)が形成されており、所定の払出条件が成立した場合には、遊技媒体が排出され、特に、上皿15には、遊技に用いる遊技媒体が貯留される。
【0043】
また、下皿13の側方に位置するように、発射装置54がベースドア20に配設されている。この発射装置54には、プレーヤによって操作可能な発射ハンドル12が配設されており、プレーヤによって発射ハンドル12が操作されることによりパチンコ遊技を進めることができる。この発射ハンドル12がプレーヤによって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータに電力が供給され、上皿15に貯留された遊技媒体が遊技盤に順次発射される。
【0044】
また、図5に示すように、遊技盤17の中央には、特別図柄表示装置41が配設されている。この特別図柄表示装置41は、特別図柄ゲームにおいて特別図柄の可変表示を行うものである。この特別図柄表示装置41における特別図柄は、一列の図柄列で構成されているが、これに限らず、例えば、複数の図柄列で構成されていてもよい。この特別図柄は、数字や記号等からなる図柄である。
【0045】
ここで、『可変表示』とは、変動可能に表示される概念であり、例えば、実際に変動して表示される『変動表示』、実際に停止して表示される『停止表示』などを可能とするものである。また、『可変表示』は、特別図柄ゲームの結果として識別情報が表示される『導出表示』を行うことができる。また、変動表示が開始されてから導出表示されるまでを1回の可変表示と称する。
【0046】
また、この特別図柄表示装置41において、特別図柄の導出表示が行われ、導出表示された特別図柄が特定の表示態様になったことに基づいて、遊技状態をプレーヤに有利な大当り遊技状態に移行することとなる。また、導出表示された特別図柄が非特定の表示態様になった場合には、大当り遊技状態に移行しない。
【0047】
また、導出表示された特別図柄が、特定の表示態様のうちの特別の表示態様になったことに基づいて、遊技状態をプレーヤに有利な大当り遊技状態に移行し、その大当り遊技状態が終了した場合に、確変状態に移行することとなる。
【0048】
一方、導出表示された特別図柄が、特定の表示態様のうち、特別の表示態様ではない非特別の表示態様になったことに基づいて、遊技状態をプレーヤに有利な大当り遊技状態に移行し、その大当り遊技状態が終了した場合に、非確変状態(通常遊技状態)に移行することとなる。上述したような確変状態では、通常遊技状態よりも相対的に大当り遊技状態に移行する確率が向上する。
【0049】
また、これら特別図柄が導出表示される表示態様などによって、大当り遊技状態の終了後に、時短状態に移行することがある。この時短状態とは、通常遊技状態よりも、特別図柄などの可変表示時間が短く、羽根部材89が開放状態となる時間が長くなるように制御されるため、通常遊技状態よりも相対的に大当り遊技状態に移行する可能性が向上する。
【0050】
液晶表示装置22は、遊技に関する画像を表示するための表示領域82を有している。この液晶表示装置22は、遊技盤17に形成された開口の後方(背面側)に配設されることとなる。この液晶表示装置22における表示領域82には、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示に伴って可変表示を行う装飾図柄、遊技に係る背景画像、演出画像など、各種の遊技に関する画像が所定の態様で表示されることとなる。
【0051】
また、この液晶表示装置22には、特別図柄表示装置41における特別図柄の可変表示に合わせて、装飾図柄が可変表示される。この装飾図柄の導出表示が行われ、特別図柄表示装置41における特別図柄の可変表示の結果が特定の表示態様となる場合には、導出表示された複数の装飾図柄の組合せが特定の組合せとなり、遊技状態をプレーヤに有利な大当り遊技状態に移行することとなる。
【0052】
なお、本実施形態において、画像を表示する部分として液晶表示装置22を採用したが、これに限らず、他の態様であってもよく、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)を含むブラウン管、ドットLED(Light Emitting Diode)、セグメントLED、EL(Electronic Luminescent)、プラズマなどからなるものであってもよい。
【0053】
上述した遊技盤17の遊技領域には、各種の役物が設けられている。各種の役物の一例として図5を用いて以下に説明するが、これに限定されるものではない。
【0054】
例えば、遊技盤17の遊技領域内の中央上方には、特別図柄表示装置41が設けられている。また、特別図柄表示装置41の右側方には、普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示装置42が設けられている。また、遊技盤17の上方には、特別図柄ゲームにおける保留個数を表示する特別図柄保留表示装置43、普通図柄ゲームにおける保留個数を表示する普通図柄保留表示装置44がそれぞれ設けられている。
【0055】
また、遊技盤17の遊技領域内の上方には、球通過検出器83が設けられている。この球通過検出器83の近傍を遊技媒体が通過したことを検出したときには、普通図柄表示装置42における普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間が経過した後、普通図柄の変動表示が停止される。
【0056】
この普通図柄が所定の図柄として停止表示されたときには、後述する始動口86の左右の両側に設けられている羽根部材89(所謂、普通電動役物、以降、普通電役と称することがある)が閉鎖状態から開放状態となり、始動口86に遊技球が入り易くなるようになる。また、羽根部材89を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、羽根部材89を閉鎖状態として、始動口86に遊技球が入り難くなるようにする。
【0057】
また、遊技盤17の遊技領域内の下方には、遊技媒体の一般入賞口85が設けられている。また、遊技盤17の遊技領域の下方には、大入賞口88に対して開閉自在なシャッタ87が設けられている。上述したように、大当り遊技状態に移行された場合には、このシャッタ87が遊戯媒体を受け入れ易い開放状態(第一の状態)となるように駆動される。
【0058】
また、この大入賞口88に遊技媒体が所定個数通過するか、または、所定時間が経過するまでシャッタ87が開放状態に駆動される。つまり、開放状態において大入賞口88への所定数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、大入賞口88を、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態(第二の状態)にする。また、続いて、開放状態から閉鎖状態となったシャッタ87は、上限ラウンド数に至っていないことを条件に、再度開放状態に駆動される。
【0059】
また、シャッタ87の上方には、始動口86が設けられている。この始動口86に遊技媒体が入賞した場合に、後述する特別図柄ゲームが開始され、特別図柄を変動表示する変動表示状態に移行する。所定の可変表示開始条件としては、本実施形態においては、始動口86に遊技媒体が入賞したこと(始動領域を遊技球が通過したこと)を主な条件とする。つまり、所定の可変表示開始条件が成立したときに(始動領域を遊技球が通過したことを条件に)特別図柄の可変表示を行うこととなる。なお、本実施形態においては、始動口86に遊技媒体が入賞したことなどを所定の可変表示開始条件としたが、これに限らず、別の態様であってもよい。
【0060】
また、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示中に遊技球が始動口86へ入賞した場合には、可変表示中の特別図柄が導出表示されるまで、その始動口86への遊技媒体の入賞に基づく特別図柄の可変表示の実行(開始)が保留される。つまり、所定の可変表示実行条件が成立したが、所定の可変表示開始条件が成立していない場合(所定の可変表示保留条件が成立した場合)には、所定の可変表示開始条件が成立するまで、特別図柄の可変表示の実行(開始)が保留されることとなる。特別図柄の可変表示の実行が保留されている状態で、特別図柄が導出表示された場合には、保留されている特別図柄の可変表示の実行が開始される。
【0061】
また、特別図柄が導出表示された場合に実行される特別図柄の可変表示の実行は1回分である。また、特別図柄の可変表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回を上限として特別図柄の可変表示が保留される。このように特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示が保留された場合には、特別図柄保留表示装置43は、その保留個数を表示することとなる。
【0062】
また、普通図柄ゲームにおいても同じように、普通図柄の可変表示の実行(開始)が保留されることがあり、その普通図柄の可変表示が保留された場合には、普通図柄保留表示装置44は、その保留個数を表示することとなる。
【0063】
なお、本実施形態においては、4回を上限として特別図柄の可変表示、普通図柄の可変表示を保留するように構成したが、これに限らず、別の態様であってもよく、例えば、1回または複数回を上限として、特別図柄の可変表示を保留するように構成してもよく、更には、上限を設定することなく保留するように構成してもよい。もちろん、特別図柄の可変表示を保留しないように構成してもよい。
【0064】
(遊技情報ディスプレイ)
遊技情報ディスプレイ100は、パチンコ遊技機11と別体にパチンコ遊技機11の上方に設置されている。遊技情報ディスプレイ100は、図6に示すように、前面に表示画面110を有するディスプレイ筐体111をベースとしている。表示画面110の上方には、台番号を表示する台番号表示部113が設けられ、表示画面110の周囲において、台番号表示部113の左右には、ランプ112が設けられている。ランプ112は、パチンコ遊技の遊技内容に対応して点灯や点滅をして遊技を演出する。また、表示画面110の右側には、スピーカ109が設けられている。スピーカ109は、パチンコ遊技の遊技内容に対応して効果音などを出力して遊技を演出する。
【0065】
また、ディスプレイ筐体111の前面下側には、複数のボタン101〜107が横並びに配置されたボタン部108が設けられている。ボタン部108に儲けられた各種ボタンは、具体的に、左側から順に、呼び出しボタン101、進むボタン102、決定ボタン103、戻るボタン104、過去ボタン105、履歴ボタン106、および切替ボタン107が設けられている。呼び出しボタン101は、遊技において不都合などが起こった場合にオペレータを呼び出すためのボタンである。進むボタン102、決定ボタン103、および戻るボタン104は、表示画面110に表示されたアイコン画像を選択および決定するためのボタンである。過去ボタン105は、例えば過去1週間の大当たり回数など、週間データを表示するためのボタンである。履歴ボタン106は、本日の履歴を表示するためのボタンである。切替ボタン107は、表示画面110の表示状態を切り替えるためのボタンである。
【0066】
また、表示画面110の前面には、タッチパネル114が設けられている。タッチパネル114は、遊技情報ディスプレイ100に表示されたドル箱画像の選択の指示を入力可能とし、ドル箱画像の選択の指示が入力されたとき、選択されたドル箱画像を示すドル箱選択データを出力するドル箱選択指示入力手段として機能する。
【0067】
上記のような構成を有する遊技情報ディスプレイ100は、図6に示すように、表示画面110にドル箱画像を表示する。ここで、ドル箱画像とは、プレーヤが所有する遊技媒体を貯留したドル箱を仮想的に表現した画像である。例えば、図6(a)に示す表示例では、2個のドル箱画像が表示されており、片方のドル箱には遊技媒体で埋め尽くされて入りきらない状態であり、他方のドル箱には、少量の遊技媒体が入った状態であることが分かる。そして、所有する遊技媒体の数(持ち玉数)が1980玉であることが分かる。また、図6(b)に示す表示例では、大当たり中であり、10個のドル箱画像が表示されて、その全てのドル箱画像が遊技媒体で埋め尽くされて入りきらない状態であることが分かる。そして、所有する遊技媒体の数(持ち玉数)が180563玉であることが分かる。このように、本実施形態の遊技情報ディスプレイ100には、ドル箱画像が表示されるため、周辺のプレーヤの注目を集めることができる。また、ドル箱を実際に通路などに置かなくてもよいので、例えば避難経路などを確保することができ、安全上の問題も解決し得る。なお、ドル箱画像の表示について、ドル箱1箱あたりの遊技媒体の収容数は特に限定されず、適宜設定可能である。また、ドル箱画像の数が所定数(例えば、10箱)以上になるときに、ドル箱画像の表示を変更してもよい。例えば、ドル箱画像を千両箱画像やドル袋画像などに変更してもよい。
【0068】
次に、図7に示す表示形態を説明する。図7(a)に示す表示形態は、大当たり出玉イベントにプレーヤがチャレンジしている状態を示している。ここで、大当たり出玉イベントとは、複数の遊技店で遊技する複数のプレーヤ間において、大当たりで最も得られた出玉数を競い合うイベントである。この状態の場合、表示画面110の左上側に『チャレンジ中』の文字が表示され、その下側に、大当たりが継続した回数を示す『継続 12回』が表示されている。また、表示画面110の右側には、上から順に、本日の大当り回数、昨日の大当り回数、2日前の大当り回数、本日の確変回数、昨日の確変回数、2日前の確変回数、大当り確率、過去最高大当り回数、過去最高確変回数、およびスタート回数が表示されている。さらに、表示画面110の下側には、所謂テロップとして、『大当たり出玉イベント開催中!!』の文字が表示されている。
【0069】
そして、図7(b)に示すように、例えば、イベント中において大当たりによる遊技媒体の払い出しが最も多かった場合に、『おめでとうございます!!』の文字と共に、払い出される遊技媒体の数(出玉数)である『24568玉』が表示される。さらに、この時、表示画面110の下側には、遊技情報に対応する2次元コード99が表示される。なお、2次元コード99の周囲には、白抜きのブランク98が表示されている。これにより、プレーヤが2次元コード99を認識しやすくさせている。さらに、表示された2次元コード99は点滅を繰り返すようになっており、プレーヤに2次元コード99が表示された旨を即座に認識させることができる。そして、『QRコードからイベントに参加できます』という文字画像によってプレーヤにイベントへの参加を促すようになっている。
【0070】
なお、2次元コード99が表示されるタイミングは、上記のように、イベント中において大当たりによる遊技媒体の払い出しが最も多かった場合に限らず、適宜設定可能である。例えば、大当たりが出る度に2次元コード99が表示されていても良いし、大当たりの連荘が終了した時点で表示されていてもよい。また、遊技が終了した時点で2次元コード99が表示されていてもよい。
【0071】
このように、遊技情報ディスプレイ100の表示画面110に、例えば大当たり回数などの遊技中の情報が表示されるため、プレーヤは遊技をしながら、自分の遊技結果を把握することができる。これにより、プレーヤが、大当たり出玉イベントなどのイベントに参加している感覚を感じやすくなり、より白熱して遊技ができるようになっている。
【0072】
また、以上のパチンコ遊技ユニット10の機械構成の説明にあるように、パチンコ遊技ユニット10には、遊技情報を外部から取得するような外部端子が設けられていない。そのため、外部端子を介して、ゴトのような不正を行うことが出来ず、セキュリティ面でも優れている。
【0073】
なお、図7で説明した大当たり出玉イベントのようなイベントは、遊技店側が開催するのではなく、携帯端末200にコンテンツを提供するイベント会社が開催している。そのため、行政などが規制する、プレーヤの遊技結果情報を遊技店側が直接外部に公開するような事には該当しない。
【0074】
(携帯端末の機械構成)
次に、本実施形態に係る携帯端末200の機械構成を具体的に説明する。図8に示すように、携帯端末200は、ベースとなる端末本体250と、端末カメラ201と、端末ディスプレイ210と、端末入力部202と、を有している。端末カメラ201は、画像を撮影することができ、撮影した画像は端末ディスプレイ210に表示されるようになっている。また、端末入力部202には、各種ボタンが設けられており、所望のボタンを押圧することによって、所望の入力をすることができるようになっている。
【0075】
次に、端末カメラ201で遊技情報ディスプレイ100に表示された2次元コード99を撮影した際における端末ディスプレイ210の表示形態を説明する。図8(a)に示すように、プレーヤによって端末カメラ201から撮影された2次元コード99は、端末ディスプレイ210に表示される。そして、プレーヤが端末入力部202を操作することによって、2次元コード99の画像をクリックすると、図8(b)に示すように、2次元コード99に含まれるURL情報が端末ディスプレイ210に表示される。この時、2次元コード99に含まれる遊技情報が端末カメラ201の端末メモリ272に記憶されるようになっている。なお、遊技情報には、大当たりで最も得られた出玉数の情報などを含んだ遊技結果情報、およびプレーヤが遊技した遊技店に関する遊技店情報が含まれている。
【0076】
次に、プレーヤが端末入力部202を操作することによって、URL情報からサーバ300にアクセスすると、図8(c)に示すように、『パチンコDREAMS』というタイトル画像と共に、ログイン若しくは新規のID登録を促す文字画像が端末ディスプレイ210に表示される。ここで、初めてイベントに参加するプレーヤは、端末ディスプレイ210の下方に表示されたURL情報にアクセスして、名前などの情報を登録するなどのID登録をする必要がある。一方、すでにID登録しているプレーヤは、端末ディスプレイ210の上方に表示されたURL情報にアクセスして、携帯端末固有のIDデータやプレーヤが端末入力部202によって入力するIDデータを用いてログインできるようになっている。この携帯端末固有のIDデータやプレーヤが端末入力部202によって入力するIDデータは、プレーヤを特定するプレーヤ特定情報として用いられ、端末メモリ272に記憶される。
【0077】
次に、図9(d)は、プレーヤがログインした場合の、端末ディスプレイ210の表示形態を示している。この表示形態では、プレーヤの名前と遊技情報を更新するか否かの選択画像が表示される。ここで、『YES』を選択すると、端末メモリ272に記憶された遊技情報とプレーヤ特定情報がサーバ300に送信され、サーバ300によって遊技結果順位情報が更新されてイベント中のプレーヤの順位が更新されるようになっている。なお、プレーヤは、自分の遊技結果に関する遊技結果情報とプレーヤ特定情報のみをサーバ300に送信しているつもりだが、実際は、遊技結果以外に、遊技店に関する遊技店情報もこの時同時にサーバ300に送信される。これにより、プレーヤがわざわざ遊技結果情報やプレーヤ特定情報とは別に遊技店情報をサーバ300に送信する必要がない。このように、プレーヤが自分の意思で、携帯端末200を介して遊技情報(遊技結果情報、遊技店情報)を外部のサーバ300に送信している。これにより、パチンコ遊技ユニット10を設置している遊技店が直接外部に遊技情報を公開していることにはならない。
【0078】
そして、図9(e)に示すように、プレーヤ特定情報に対応付けられた遊技情報を基に更新された順位付けが表示される。例えば、図9(e)の場合、A店の38番台で遊技したプレーヤ(メロン)は、24568玉の出玉数で順位付けが3位であることが分かる。
【0079】
このように、複数の遊技店夫々のパチンコ遊技ユニット10で遊技しているプレーヤ個人の遊技情報が順位付けされて外部に公開されるため、複数の遊技店にまたがって複数のプレーヤ間で遊技の結果を競わせることができる。これにより、プレーヤに対して、単なる遊技媒体の獲得のための遊技だけではなく、複数の遊技店にまたがってプレーヤ間で競わせることで遊技をより白熱させ、パチンコ遊技ユニット10の稼働率の向上や集客効果の向上につなげることができる。さらに、例えば、遠くに離れた知人同士で遊技結果の勝負ができるなどの新たな楽しみを享受させることができる。また、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店によっては、行政で遊技情報の公開や遊技情報に基づく順位付けの公開を禁止されているところがあるが、携帯端末200を介して得られた遊技情報を基に外部のサーバ300によって遊技情報や順位付けが公開されているため、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店が遊技情報を外部に公開している事にはならない。また、携帯端末200への遊技情報の受け渡しに2次元コード99を用いているため、別途外部出力端子などをパチンコ遊技ユニット10に設ける必要がない。これにより、外部出力端子を利用したゴト行為などの不正を防ぐことができ、セキュリティ面にも優れている。
【0080】
また、順位付けされたプレーヤが遊技した遊技店の情報も外部に公開される。これにより、順位付けの上位に位置するプレーヤがどの遊技店で遊技したかも把握させることができ、遊技店の集客効果をさらに向上させることができる。また、例えば、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けを公開することで、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けイベントなどを開催させることができる。
【0081】
(パチンコ遊技機の内部構成)
次に、本実施形態に係るパチンコ遊技機11の内部構成を説明する。図10に示すように、パチンコ遊技機11は、主に、遊技の制御を行う主制御回路60と、遊技の進行に応じた演出の制御を行う副制御回路70とから構成される。
【0082】
主制御回路60は、メインCPU65、メインROM61(読み出し専用メモリ)、メインRAM62(読み書き可能メモリ)を備えている。メインCPU65には、メインROM61、メインRAM62などが接続されており、このメインROM61に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。本実施形態の場合、特に、メインCPU65は、図2に示す遊技実行部121、入賞判定部122、および払い出し部123の機能を有する。
【0083】
メインROM61には、メインCPU65によりパチンコ遊技機11の動作を制御するためのプログラムや、各種のテーブルなどが記憶されている。メインRAM62は、メインCPU65の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。また、本実施形態の場合、特に、メインRAM62は、図2に示す遊技機記憶部126の機能を有する。なお、本実施形態においては、メインCPU65の一時記憶領域としてメインRAM62を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
【0084】
また、この主制御回路60は、システムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路63、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路64、後述する副制御回路70に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC66を備えている。
【0085】
また、主制御回路60には、各種の装置が接続されている。例えば、主制御回路60からの信号に応じる各種の装置としては、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置41、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示の保留個数を表示する特別図柄保留表示装置43、普通図柄ゲームにおける識別情報としての普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示装置42、普通図柄ゲームにおける普通図柄の可変表示の保留個数を表示する普通図柄保留表示装置44、羽根部材89を開放状態または閉鎖状態とする普通電動役物ソレノイド49、シャッタ87を駆動させ、大入賞口を開放状態または閉鎖状態とする大入賞口ソレノイド50などが接続されている。
【0086】
また、例えば、大入賞口88における領域を遊技媒体が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給するカウントセンサ45、各一般入賞口85を遊技媒体が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する一般入賞球センサ46、球通過検出器83を遊技媒体が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する通過球センサ47、始動口86を遊技媒体が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する始動入賞球センサ48、電断時などにおけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアするバックアップクリアスイッチ51などが接続されている。
【0087】
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路52が接続されている。この払出・発射制御回路52には、遊技媒体の払出を行う払出装置53、遊技媒体の発射を行う発射装置54、およびサンド装置30が接続されている。また、サンド装置30には、テンキー操作部33が接続されており、その操作に応じて、サンド装置30に操作信号が供給される。
【0088】
この払出・発射制御回路52は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、サンド装置30から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置53に対して所定の信号を送信することにより、払出装置53に遊技媒体を払い出させる。また、払出・発射制御回路52は、発射ハンドル12がプレーヤによって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータに電力を供給し、遊技媒体を発射させる制御を行う。
【0089】
更には、シリアル通信用IC66には、副制御回路70が接続されている。この副制御回路70は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置22における表示制御、スピーカ18から発生させる音声に関する制御、装飾ランプなどを含むランプ23の制御などを行う。
【0090】
なお、本実施形態においては、主制御回路60から副制御回路70に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路70から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路70から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成してもよい。
【0091】
副制御回路70は、サブCPU75、プログラムROM76、ワークRAM77、液晶表示装置22における表示制御を行うための表示制御回路78、スピーカ18から発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路79、装飾ランプなどを含むランプ23の制御を行うランプ制御回路80から構成されている。副制御回路70は、主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
【0092】
サブCPU75は、このプログラムROM76に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU75は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路70の制御を行う。また、本実施形態の場合、特に、サブCPU75は、図2に示す表示出力部124およびコード情報作成部125の機能を有する。
【0093】
プログラムROM76には、サブCPU75によりパチンコ遊技機11の遊技演出を制御するためのプログラムや各種のテーブルが記憶されている。なお、本実施形態においては、プログラム、テーブルなどを記憶する記憶手段として、メインROM61、プログラムROM76を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAM77などに記録されるものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記録されていてもよい。
【0094】
ワークRAM77は、サブCPU75の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する。また、本実施形態の場合、特に、ワークRAM77は、図2に示す遊技機記憶部126の機能を有しており、図15に示す遊技店情報管理テーブル、図16に示す遊技結果情報管理テーブルなどを記憶している。なお、本実施形態においては、サブCPU75の一時記憶領域としてワークRAM77を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
【0095】
表示制御回路78は、液晶表示装置22の表示制御を行う回路であり、画像データプロセッサ(以下、VDPと称する。)、各種の画像データを生成するためのデータが記憶されている画像データROM、画像データをバッファするフレームバッファ、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータなどから構成されている。
【0096】
表示制御回路78は、サブCPU75から供給されるデータに応じて、液晶表示装置22に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。表示制御回路78は、サブCPU75から供給される画像表示命令に応じて、装飾図柄を示す装飾図柄画像データ、背景画像データ、演出用画像データなど、各種の画像データなど、液晶表示装置に表示させるための画像データを一時的にフレームバッファに格納する。
【0097】
そして、表示制御回路78は、所定のタイミングで、フレームバッファに格納された画像データをD/Aコンバータに供給する。このD/Aコンバータは、画像データを画像信号として変換し、所定のタイミングでこの画像信号を液晶表示装置22に供給することにより、液晶表示装置22に画像が表示される。つまり、表示制御回路78は、液晶表示装置22に遊技に関する画像を表示させる制御を行うこととなる。
【0098】
また、音声制御回路79は、音声に関する制御を行う音源IC、各種の音声データを記憶する音声データROM、音声信号を増幅するための増幅器(以下、AMPと称する。)などから構成されている。この音源ICは、スピーカ18から発生させる音声の制御を行う。音源ICは、サブCPU75から供給される音声発生命令に応じて、音声データROMに記憶されている複数の音声データから一つの音声データを選択する。また、音源ICは、選択された音声データを音声データROMから読み出し、音声データを所定の音声信号に変換し、その音声信号をAMPに供給する。AMPは、音声信号を増幅させ、スピーカ18から音声を発生させる。
【0099】
ランプ制御回路80は、ランプ制御信号を供給するためのドライブ回路、複数種類のランプ装飾パターンが記憶されている装飾データROMなどから構成されている。
【0100】
(遊技情報ディスプレイの内部構成)
次に、本実施形態に係る遊技情報ディスプレイ100の内部構成を説明する。図11に示すように、遊技情報ディスプレイ100は、ディスプレイ制御部170を備え、ディスプレイ制御部170は、ディスプレイCPU171およびディスプレイメモリ172を備える。ディスプレイCPU171は、例えば、2次元コード99などを表示画面110に表示させる表示制御処理などの各種プログラムを実行する。ディスプレイメモリ172は、表示画面110に表示させる画像データなどを記憶する。
【0101】
また、ディスプレイ制御部170には、タッチパネル151、呼び出しボタン101、進むボタン102、決定ボタン103、戻るボタン104、過去ボタン105、履歴ボタン106、および切替ボタン107が接続されている。また、ディスプレイ制御部170には、各種画像を表示する表示画面110、光によって遊技を演出するランプ156、パチンコ遊技ユニット10の台番号を表示する台番号表示部155、および通信用I/F154が接続されている。
【0102】
また、ディスプレイ制御部170は、駆動制御部150と接続されている。駆動制御部150は、マイクロコンピュータなどにより構成されている。駆動制御部150は、遊技情報ディスプレイ100が起立位置に移動したことを検知する起立位置センサ、および遊技情報ディスプレイ100が傾斜位置に移動したことを検知する傾斜位置センサと接続され、さらに、ステッピングモータ153と接続されている。ステッピングモータ153は、遊技情報ディスプレイ100を駆動させる。
【0103】
(個別計数装置の内部構成)
次に、本実施形態に係る個別計数装置400の内部構成を説明する。図12に示すように、個別計数装置400は、個別計数制御部470を備え、個別計数制御部470は、個別計数CPU471および個別計数メモリ472を備える。個別計数CPU471は、プレーヤに対して貸し出した遊技媒体の数を計数する処理、遊技の入賞に応じてプレーヤに対して払い出した遊技媒体の数を計数する処理、およびプレーヤに対して貸し出した遊技媒体の数とプレーヤに対して払い出した遊技媒体の数との差を計数する処理などの各種プログラムを実行する。個別計数メモリ472は、計数された遊技媒体の数などを記憶する。
【0104】
また、個別計数制御部470には、計数部453が接続されている。計数部453は、遊技媒体が流出入したときにその遊技媒体の数を計数する。また、個別計数制御部470には、画像処理部452が接続されている。画像処理部452は、表示部402に表示する画像を処理する。表示部402は、例えば、読み取った遊技媒体の数などを表示する。なお、表示部402は、テンキー操作部33に設けられている。また、個別計数制御部470には、操作部403が接続されている。
【0105】
操作部403は、清算に関する指示や計数された遊技媒体の再使用に関する指示などのプレーヤによる入力を可能とする。なお、操作部403は、テンキー操作部33に設けられている。また、個別計数制御部470には、遊技媒体出力部405が接続されている。遊技媒体出力部405は、清算に関する指示によって清算が行われた結果に基づいて、プレーヤが獲得した遊技媒体の数を表示する媒体(例えば、レシートなど)を出力する。
【0106】
(携帯端末の内部構成)
次に、本実施形態に係る携帯端末200の内部構成を説明する。図13に示すように、携帯端末200は、端末制御部270を備え、端末制御部270は、端末CPU271および端末メモリ272を備える。端末CPU271は、通信によって音声やデータを送受信する送受信処理などの各種プログラムを実行する。本実施形態の場合、特に、端末CPU271は、図2に示す遊技情報生成部221、送信情報作成部225、および表示処理部223の機能を有する。端末メモリ272は、各種情報を記憶する。本実施形態の場合、特に、端末メモリ272は、図2に示す端末記憶部226の機能を有し、遊技情報、プレーヤ特定情報、遊技結果順位情報などを記憶する。
【0107】
また、端末制御部270には、端末送受信部253が接続されている。端末送受信部253は、ネットワーク350を介して各種情報を送受信する。本実施形態の場合、特に、端末送受信部253は、遊技情報やプレーヤ特定情報などをサーバ300に送信し、遊技結果順位情報をサーバ300から受信する。
【0108】
また、端末制御部270には、入力処理部224が接続されている。入力処理部224は、端末入力部202からプレーヤによって入力された情報を処理する。また、端末制御部270には、音処理部255が接続されている。音処理部255は、音入出力部205を介して外部に入出力される通話に用いる音声などを処理する。
【0109】
また、端末制御部270には、画像処理部251が接続されている。画像処理部251は、端末カメラ201から撮影された画像を処理する。本実施形態の場合、特に、画像処理部251は、端末カメラ201から撮影された2次元コード99の画像を処理して、2次元コード99に含まれるURL情報や遊技情報などを抽出する。また、端末制御部270には、端末ディスプレイ210が接続されている。端末ディスプレイ210は、端末CPU271の制御に基づき、各種画像を表示する。
【0110】
(サーバの内部構成)
次に、本実施形態に係るサーバ300の内部構成を説明する。図14に示すように、サーバ300は、サーバ制御部370を備え、サーバ制御部370は、サーバCPU371およびサーバメモリ372を備える。サーバCPU371は、図2に示す情報処理部321の機能を有し、携帯端末200から受信した遊技情報およびプレーヤ特定情報に基づき、遊技結果順位情報などを更新する。サーバメモリ372は、図2に示すサーバ記憶部326の機能を有し、図17に示すサーバ管理テーブルなどを記憶している。
【0111】
また、サーバ制御部370には、サーバ送受信部353が接続されている。サーバ送受信部353は、ネットワーク350を介して各種情報を送受信する。本実施形態の場合、特に、サーバ送受信部353は、遊技情報やプレーヤ特定情報などを携帯端末200から受信し、遊技結果順位情報を携帯端末200に送信する。また、サーバ制御部370には、入力処理部352が接続されている。入力処理部352は、入力部302からオペレータによって入力された情報を処理する。例えば、オペレータは、入力部302から所定のデータを入力することによって、遊技結果順位情報を変更したりすることができる。また、サーバ制御部370には、サーバディスプレイ310が接続されている。サーバディスプレイ310は、サーバCPU371の制御に基づき、各種画像を表示する。
【0112】
(遊技店情報管理テーブル)
次に、図15を用いて本実施形態に係るパチンコ遊技ユニット10が備える遊技店情報管理テーブルについて説明する。遊技店情報管理テーブルは、ワークRAM77に記憶されており、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店に関する遊技店情報が格納されている。具体的に、遊技店情報管理テーブルは、店詳細情報欄と遊技台情報欄とを有している。店詳細情報欄は、遊技店の店名情報を格納する店名欄、遊技店の系列情報を格納する系列欄、および遊技店の所在地情報を格納する所在地欄を有している。また、遊技台情報欄は、パチンコ遊技ユニット10の機種名情報を格納する機種名欄とパチンコ遊技ユニット10の台番号情報を格納する台番欄とを有している。
【0113】
例えば、図15の場合、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店の店名は『A店』であり、系列は『パチンコMAX系列』であり、所在地は『大阪府大阪市』であることが分かる。また、パチンコ遊技ユニット10の機種名は『機種α』で、台番号は『38番』であることが分かる。このように、パチンコ遊技ユニット10には、予め遊技店情報管理テーブルがワークRAM77に記憶されており、遊技店情報が管理されている。
【0114】
(遊技結果情報管理テーブル)
次に、図16を用いて本実施形態に係るパチンコ遊技ユニット10が備える遊技結果情報管理テーブルについて説明する。遊技結果情報管理テーブルは、ワークRAM77に記憶されており、プレーヤが遊技したパチンコ遊技の結果に関する情報が格納されている。
【0115】
具体的に、遊技結果情報管理テーブルは、時間欄と、1回の大当たり出玉数欄と、合計大当たり回数欄と、最高大当たり出玉数欄と、合計出玉数欄と、を有している。時間欄には、大当たりが出た時間の情報が格納されている。1回の大当たり出玉数欄には、大当たりが出た際にプレーヤに払い出された遊技媒体の数(出玉数)の情報が格納されている。合計大当たり回数欄には、大当たりが出た合計回数の情報が格納されている。最高大当たり出玉数欄には、大当たりによってプレーヤに払い出された遊技媒体の最高数の情報が格納されている。合計出玉数欄には、大当たりによってプレーヤに払い出された遊技媒体の合計数の情報が格納されている。
【0116】
例えば、図16の場合、『12:15』に『1回』目の大当たりが出て、その大当たりによってプレーヤに払い出された遊技媒体の数(出玉数)は『12458玉』であることが分かる。また、『14:38』に『5回』目の大当たりが出て、その大当たりによってプレーヤに払い出された遊技媒体の数(出玉数)は『19351玉』であり、5回の大当たりによってプレーヤに払い出された遊技媒体の合計数は『93079玉』であることが分かる。さらに、5回の大当たりで最もプレーヤに払い出された遊技媒体の数(出玉数)が多かったのは、『14:05』に出た大当たりであり、それによってプレーヤに払い出された遊技媒体の数(出玉数)は『24568玉』であることが分かる。このように、パチンコ遊技ユニット10では、プレーヤが遊技したパチンコ遊技において大当たりが出た場合、その情報が常に遊技結果情報管理テーブルに記憶されるようになっている。
【0117】
なお、遊技結果情報管理テーブルに格納される遊技情報は、図16に示す例に限らず、適宜設定可能である。例えば、大当たりに限らず、入賞によってプレーヤに払い出された遊技媒体の数を記憶してもよいし、プレーヤに貸し出した遊技媒体の数とプレーヤに払い出された遊技媒体の数との差(差玉数)を記憶してもよい。
【0118】
(サーバ管理テーブル)
次に、図17を用いて本実施形態に係るサーバ300が備えるサーバ管理テーブルについて説明する。サーバ管理テーブルは、サーバメモリ372に記憶されており、複数の遊技店に設置されたパチンコ遊技ユニット10でプレーヤが遊技した遊技情報やその遊技店に関する遊技店情報などが集められて遊技結果順位情報として格納されている。
【0119】
具体的に、サーバ管理テーブルは、店詳細情報欄と、遊技台情報欄と、プレーヤ特定情報欄と、名前欄と、最高大当たり出玉数欄と、ランキング順位欄と、を有している。店詳細情報欄には、図15に示すパチンコ遊技ユニット10が備えた遊技店情報管理テーブルの店詳細情報欄のうち、店名欄に格納された情報が格納されている。遊技台情報欄には、図15に示すパチンコ遊技ユニット10が備えた遊技店情報管理テーブルの遊技台情報欄のうち、台番欄に格納された情報が格納されている。プレーヤ特定情報欄には、携帯端末200が固有に所有するIDデータやプレーヤが携帯端末200からサーバ300にアクセスする際に入力するプレーヤ固有のIDデータが格納されている。名前欄には、プレーヤ特定情報に対応して予め登録されたプレーヤの名前の情報が格納されている。最高大当たり出玉数欄には、図16に示すパチンコ遊技ユニット10が備えた遊技結果情報管理テーブルの最高大当たり出玉数欄に格納された情報のうち、最も遊技媒体の数の多い情報が格納されている。ランキング順位欄には、最高大当たり出玉数欄に格納された情報に基づきプレーヤごとに順位付けされた順位の情報が格納されている。つまり、ランキング順位欄には、最高大当たり出玉数欄に格納された情報に基づき、大当たりによって最も遊技媒体が払い出されたプレーヤ順に順位をつけて、その順位の情報が格納されている。
【0120】
例えば、図17の場合、遊技店『A店』の遊技台『38番』で遊技する『メロン』という名前のプレーヤが、大当たりによって最高で『24568玉』が払い出され、ランキング順位が『3位』となることが分かる。このサーバ管理テーブルは、プレーヤが操作する携帯端末200から遊技情報やプレーヤ特定情報などをサーバ300が受信する度に、常に更新されるようになっている。
【0121】
なお、サーバ管理テーブルに格納される遊技情報は、図17に示す例に限らず、適宜設定可能である。例えば、大当たりに限らず、入賞によってプレーヤに払い出された遊技媒体の数の合計数の情報を格納していてもよい。また、ランキング順位欄の順位付けは、図17に示す例に限らず、適宜設定可能である。例えば、大当たりに限らず、入賞によってプレーヤに払い出された遊技媒体の数の合計に基づき順位付けしてもよいし、1日におけるプレーヤに貸し出した遊技媒体の数とプレーヤに払い出された遊技媒体の数との差(差玉数)に基づき順位付けしてもよい。
【0122】
以上のように、サーバ300はサーバ管理テーブルを用いて、複数の遊技店で遊技した複数のプレーヤが携帯端末200から送信する遊技情報やプレーヤ特定情報を一括して管理している。
【0123】
また、サーバ300によって更新される遊技結果順位情報は、パチンコ遊技の出玉数に基づき順位付けられている。これにより、例えば、1回の大当たりに対する出玉数に関する順位付けや1日の差玉数に関する順位付けなど公開することができ、バリエーションに富んだ種類の順位付けでプレーヤを競わせることができる。
【0124】
また、遊技情報には、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店の情報が含まれている。これにより、順位付けされたプレーヤが遊技した遊技店の情報も外部に公開されるため、順位付けの上位に位置するプレーヤがどの遊技店で遊技したかも把握させることができ、遊技店の集客効果をさらに向上させることができる。また、例えば、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けを公開することで、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けイベントなどを開催させることができる。
【0125】
また、遊技情報には、パチンコ遊技ユニット10の台番号の情報が含まれている。これにより、順位付けされたプレーヤが遊技したパチンコ遊技ユニット10の台番号の情報も公開されるため、例えば、どの台が出玉数が多いなどの情報を順位付けの公開によってプレーヤが取得することができ、集客効果のさらなる向上につながる。
【0126】
(パチンコ遊技処理)
次に、図18を用いてパチンコ遊技ユニット10により実行されるパチンコ遊技処理について説明する。図18に示すように、パチンコ遊技ユニット10が備えるメインCPU65は、先ず遊技媒体が入賞口に入賞したか否かを判定する(ステップS101)。メインCPU65は、遊技媒体が入賞口に入賞したと判断した場合、遊技媒体の払い出しを行う(ステップS102)。一方、メインCPU65は、遊技媒体が入賞口に入賞していないと判断した場合、またはステップS102の処理を実行した場合、メインCPU65は、遊技媒体が始動口86に入賞したか否かを判断する(ステップS103)。
【0127】
次に、メインCPU65は、遊技媒体が始動口86に入賞したと判断した場合、保留球が有るか否かを判断する(ステップS104)。ここで、保留球は、液晶表示装置22においてシンボルの変動表示が行われている際に始動口86への入賞が生じた際の抽籤結果を示すデータであり、メインRAM62に記憶される。ステップS104において保留球が無いと判断した場合、メインCPU65は、保留球をメインRAM62に記憶することにより、保留球を増加させる(ステップS105)。
【0128】
一方、ステップS103において、メインCPU65が始動口86への入賞がなかったと判断した場合、またはステップS105の処理を実行した場合、メインCPU65は、液晶表示装置22におけるシンボルの変動表示が終了したか否かを判断する(ステップS106)。メインCPU65は、シンボルの変動表示が終了していないと判断した場合、本ルーチンを終了する。一方、メインCPU65は、シンボルの変動表示を終了したと判断した場合、メインRAM62に記憶された保留球を消費し(ステップS107)、ステップS108に処理を進める。
【0129】
ステップS104において保留球が有ると判断した場合、またはステップS107の処理を実行した場合、メインCPU65は、当該入賞が大当り(特賞)であるか否かを判断し(ステップS108)、大当りではない場合に、シンボルの通常変動表示を実行する(ステップS109)。一方、メインCPU65は、当該入賞が大当りであると判断した場合、サブCPU75に大当り処理を実行させる(ステップS110)。そして、メインCPU65は、ステップS109またはステップS110の処理を実行した後、本ルーチンを終了する。
【0130】
(パチンコ遊技処理)
次に、図19を用いてパチンコ遊技ユニット10により実行される大当たり処理について説明する。図19に示すように、パチンコ遊技ユニット10が備えるサブCPU75は、イベントが終了しているか否かを判定する(ステップS131)。ここで、イベントとは、例えば、遊技店によって開催される大当たり出玉イベントなどのことである。イベントが開催されているか否かは予めオペレータなどによって設定されている。サブCPU75は、イベントが終了していると判断した場合、払い出し処理を実行し、大当たりによる配当をプレーヤに払い出す(ステップS135)。その後、本ルーチンを終了する。
【0131】
一方、サブCPU75は、イベントが終了していないと判断した場合、遊技情報更新処理を実行する(ステップS132)。この処理により、サブCPU75は、図16に示す遊技結果情報管理テーブルに、例えば、今回の大当たりによってプレーヤに払い出される遊技媒体の数などの情報を新たに格納し、遊技結果情報管理テーブルを更新する。
【0132】
次に、サブCPU75は、2次元コード作成処理を実行する(ステップS133)。この処理により、サブCPU75は、図15の遊技店情報管理テーブルや図16の遊技結果情報管理テーブルに格納された情報に基づき、2次元コード99を作成する。その後、サブCPU75は、作成した2次元コード99の画像情報を遊技情報ディスプレイ100に表示出力し、遊技情報ディスプレイ100に2次元コード99の画像を表示させる(ステップS134)。その後、サブCPU75は、払い出し処理を実行し(ステップS135)、本ルーチンを終了する。
(パチンコ遊技処理)
次に、図20を用いてパチンコ遊技ユニット10により実行される2次元コード作成処理について説明する。図20に示すように、パチンコ遊技ユニット10が備えるサブCPU75は、ワークRAM77に記憶された遊技情報などを変換用データとしてセットする(ステップS151)。ここで、変換用データとしては、図15の遊技店情報管理テーブルや図16の遊技結果情報管理テーブルに格納された情報を用いている。
【0133】
次に、サブCPU75は、ワークRAM77に、変換用データの文字種(例えば、数字、英数字、漢字など)に応じたモード指示子を作成する(ステップS152)。その後、サブCPU75は、ワークRAM77に、変換用データの文字数に応じた文字数指示子を作成する(ステップS153)。次に、サブCPU75は、変換用データを2進化する2進化処理を実行する(ステップS154)。そして、サブCPU75は、ステップS152〜S154により得られたデータに終端パターンを付加する処理を実行する(ステップS155)。
【0134】
次に、サブCPU75は、ステップS155により得られたデータのコード語変換を行い(ステップS156)、さらに、ステップS156により得られたデータに基づいてエラー訂正コード語を作成し、ステップS156により得られたデータに付加する(ステップS157)。次に、サブCPU75は、ステップS157により得られたデータを2進化し、マトリックス状に配置するデータ配置処理を実行する(ステップS158)。
【0135】
次に、サブCPU75は、ステップS158により得られたデータに対して所定パターンのマスクをかけるマスク処理を実行する(ステップS159)。次に、エラー訂正レベルとマスク識別子とを含む形式情報を付加する形式情報不可処理を実行し(ステップS160)、2次元コード99を作成する(ステップS161)。作成された2次元コード99は、ワークRAM77に記憶される。その後、サブCPU75は、本ルーチンを終了する。
【0136】
(遊技情報取得処理)
次に、図21を用いて携帯端末200により実行される遊技情報取得処理について説明する。図21に示すように、携帯端末200が備える端末CPU271は、端末入力部202を介して入力されたプレーヤからの指示に基づいて、端末カメラ201を駆動させ、遊技情報ディスプレイ100に表示された2次元コード99の画像を撮影する(ステップS201)。
【0137】
次に、端末CPU271は、撮影した2次元コード99の画像を端末メモリ272に記憶する(ステップS202)。その後、端末CPU271は、端末メモリ272に記憶された2次元コード99の画像データに対して画像変換処理を行う(ステップS203)。ここで、画像変換処理は、撮影されて得られた2次元コード99の画像データから、2次元コード99が表示されている領域の画像データを抜き出し、傾きや歪みを補正し、所定の閾値によりモノクロ画像に変換し、正面視した2次元コード99を含む画像データを得る処理である。
【0138】
次に、端末CPU271は、ステップS203において得られた2次元コード99の画像データから2次元コード99を抽出し、ノイズ除去などの補正を行う(ステップS204)。次に、端末CPU271は、2次元コード99の2値化処理を行い、2次元コード99を構成する各ドットを"0"または"1"に置き換え(ステップS205)、2値化マトリックスデータを生成する(ステップS206)。
【0139】
次に、端末CPU271は、2値化マトリックスデータをデコードし(ステップS207)、遊技情報およびURL情報を生成する(ステップS208)。なお、生成した遊技情報およびURL情報は、端末メモリ272に記憶される。次に、端末CPU271は、生成したURL情報を携帯端末200の端末ディスプレイ210に表示させる(ステップS209)。その後、端末CPU271は、本ルーチンを終了する。
【0140】
(遊技結果順位情報取得処理)
次に、図22を用いて携帯端末200により実行される遊技結果順位情報取得処理について説明する。図22に示すように、携帯端末200が備える端末CPU271は、端末入力部202からのプレーヤの入力によって、端末ディスプレイ210に表示されたURL情報からサーバ300にアクセスするか否かを判断する(ステップS231)。端末CPU271は、端末入力部202からのプレーヤの入力が無く、サーバ300にアクセスしないと判断した場合、待機する。一方、端末CPU271は、端末入力部202からのプレーヤの入力によって、URL情報からサーバ300にアクセスすると判断した場合、サーバ300との通信を確立する(ステップS232)。
【0141】
次に、端末CPU271は、2次元コード99から生成し、端末メモリ272に記憶した遊技情報と共に、プレーヤ特定情報をサーバ300に送信する(ステップS233)。なお、プレーヤ特定情報は、端末メモリ272に予め記憶された携帯端末固有のIDデータでもよいし、サーバ300の要求によって端末入力部202からプレーヤが入力したIDデータでもよい。
【0142】
次に、端末CPU271は、端末入力部202からのプレーヤの入力に基づき、サーバ300に遊技結果順位情報を要求するか否かを判断する(ステップS234)。端末CPU271は、端末入力部202からのプレーヤの入力が無く、サーバ300に遊技結果順位情報を要求しないと判断した場合、待機する。一方、端末CPU271は、端末入力部202からのプレーヤの入力によって、サーバ300に遊技結果順位情報を要求すると判断した場合、サーバ300にむけて遊技結果順位情報を要求する信号を送信し、遊技結果順位情報をサーバ300から取得したか否かを判断する(ステップS235)。端末CPU271は、サーバ300から遊技結果順位情報を取得していないと判断した場合、遊技結果順位情報を取得するまで待機する。一方、端末CPU271は、サーバ300から遊技結果順位情報を取得したと判断した場合、遊技結果順位情報に基づき、図9(e)に示すように、遊技結果のランキングを端末ディスプレイ210に表示させる。その後、端末CPU271は、本ルーチンを終了する。
【0143】
(遊技結果順位情報更新処理)
次に、図23を用いてサーバ300により実行される遊技結果順位情報更新処理について説明する。図23に示すように、サーバ300が備えるサーバCPU371は、携帯端末200から遊技情報およびプレーヤ特定情報を取得したか否かを判断する(ステップS251)。サーバCPU371は、携帯端末200から遊技情報およびプレーヤ特定情報を取得していないと判断した場合、取得するまで待機する。一方、サーバCPU371は、携帯端末200から遊技情報およびプレーヤ特定情報を取得したと判断した場合、取得した遊技情報およびプレーヤ特定情報に基づき、遊技結果順位情報を更新する(ステップS252)。つまり、この処理により、サーバCPU371は、取得した遊技情報およびプレーヤ特定情報に基づき、図17のサーバ管理テーブルを更新し、プレーヤごとに順位付けした遊技結果順位情報を作成する。
【0144】
次に、サーバCPU371は、携帯端末200から、遊技結果順位情報が要求されたか否かを判断する(ステップS253)。サーバCPU371は、携帯端末200から、遊技結果順位情報が要求されていないと判断した場合、要求されるまで待機する。一方、サーバCPU371は、携帯端末200から、遊技結果順位情報が要求されたと判断した場合、更新した遊技結果順位情報を携帯端末200に送信する。その後、サーバCPU371は、本ルーチンを終了する。
【0145】
以上、パチンコ遊技ユニット10、携帯端末200、およびサーバ300の動作によれば、複数の遊技店において、プレーヤの遊技の結果に基づく遊技情報が、2次元コード99を介して夫々の携帯端末200に取得され、取得された遊技情報は、プレーヤを特定するプレーヤ特定情報と共に、携帯端末200によってサーバ300へ送信される。そして、複数の遊技店にまたがってサーバ300に集められた、プレーヤ特定情報と対応づけられた遊技情報は、夫々順位付けされて外部に公開される。このように、複数の遊技店夫々のパチンコ遊技ユニット10で遊技しているプレーヤ個人の遊技情報が順位付けされて外部に公開されるため、複数の遊技店にまたがって複数のプレーヤ間で遊技の結果を競わせることができる。これにより、プレーヤに対して、単なる遊技媒体の獲得のための遊技だけではなく、複数の遊技店にまたがってプレーヤ間で競わせることで遊技をより白熱させ、パチンコ遊技ユニット10の稼働率の向上や集客効果の向上につなげることができる。さらに、例えば、遠くに離れた知人同士で遊技結果の勝負ができるなどの新たな楽しみを享受させることができる。また、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店によっては、行政で遊技情報の公開や遊技情報に基づく順位付けの公開を禁止されているところがあるが、携帯端末200を介して得られた遊技情報を基に外部のサーバ300によって遊技情報や順位付けが公開されているため、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店が遊技情報を外部に公開している事にはならない。また、携帯端末200への遊技情報の受け渡しに2次元コード99を用いているため、別途外部出力端子などをパチンコ遊技ユニット10に設ける必要がない。これにより、外部出力端子を利用したゴト行為などの不正を防ぐことができ、セキュリティ面にも優れている。
【0146】
また、パチンコ遊技の出玉数に基づき順位付けられた情報が外部に公開されるため、例えば、1回の大当たりに対する出玉数に関する順位付けや1日の差玉数に関する順位付けなど公開することができ、バリエーションに富んだ種類の順位付けでプレーヤを競わせることができる。
【0147】
また、順位付けされたプレーヤが遊技した遊技店の情報も外部に公開されるため、順位付けの上位に位置するプレーヤがどの遊技店で遊技したかも把握させることができ、遊技店の集客効果をさらに向上させることができる。また、例えば、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けを公開することで、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けイベントなどを開催させることができる。
【0148】
また、順位付けされたプレーヤが遊技したパチンコ遊技ユニット10の台番号の情報も公開されるため、例えば、どの台が出玉数が多いなどの情報を順位付けの公開によってプレーヤが取得することができ、集客効果のさらなる向上につながる。
【0149】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段などの具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0150】
例えば、本実施形態に係るパチンコ遊技ユニット10は、パチンコ遊技機11、遊技情報ディスプレイ100、サンド装置30、および個別計数装置400を備えているが、この形態に限定される必要はない。例えば、パチンコ遊技機11だけの形態であり、2次元コード99が、液晶表示装置22に表示されるものであってもよい。
【0151】
また、パチンコ遊技に限らず、所謂スロットゲームやルーレットゲームなど、他の遊技を実行する遊技機であってもよく、例えば、遊技媒体の払い出し数やゲームの勝ち数など、順位付けができる遊技であれば適用することができる。
【0152】
また、遊技結果順位情報は、サーバ300が自動で更新をしていたが、オペレータの操作によって更新されていてもよい。
【0153】
また、プレーヤを特定するプレーヤ特定情報は、プレーヤが所有する携帯端末固有のIDデータ、およびアクセスする際にサーバ300からプレーヤに要求されるプレーヤ固有のIDデータに限定される必要はなく、プレーヤを特定できる情報であれば、何れのものを用いていてもよい。例えば、サンド装置30のカード挿入口32から挿入されたICカードに記憶されたプレーヤ固有のIDデータの情報をパチンコ遊技ユニット10が2次元コード99に含ませていてもよい。
【0154】
また、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語および語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法などを推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁および一般的公共機関や、特許、法律用語または専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者などが本出願の技術的な内容およびその本質を簡易な調査で速やかに判定し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的および本発明の特有の効果を十分に理解するために、すでに開示されている文献などを充分に参酌して解釈されることが望まれる。
【0155】
上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明および表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、1の結果を導き出すために用いられる各ステップは、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各ステップでは、電気的または磁気的な信号の送受信、記録などが行われる。各ステップにおける処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字などで表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各ステップにおける処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各ステップを行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
【産業上の利用可能性】
【0156】
本発明は、複数の遊技店に設置された遊技機、携帯端末、およびサーバから構成されるシステム全般に利用することができる。
【符号の説明】
【0157】
1 サービス提供システム
10 パチンコ遊技ユニット
11 パチンコ遊技機
99 2次元コード
100 遊技情報ディスプレイ
200 携帯端末
201 端末カメラ
210 端末ディスプレイ
300 サーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、パチンコ遊技機、パチスロ遊技機などの遊技機、携帯端末、およびサーバを備えたサービス提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技店がプレーヤの遊技結果を基に、プレーヤごとに順位付けをしたランキング情報をインターネットなどを介して公開するサービスがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、携帯端末を介してプレーヤの遊技の結果に関する履歴データをサーバが取得し、取得した履歴データに基づいてサーバが作成したプレーヤごとの順位付けリストをプレーヤが携帯端末から確認することのできるサービス提供システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−43145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたサービス提供システムは、同一の遊技店に設置された遊技機にのみ適用してプレーヤごとの順位付けを公開するものである。つまり、他の遊技店で遊技するプレーヤの遊技結果を把握することはできず、プレーヤは、自分の遊技結果が他の遊技店で遊技するプレーヤと比べてよいかどうかを判断することができなかった。
【0006】
また、遊技店側からすると、遊技したプレーヤが得た出玉情報などの遊技結果情報を外部に公開することは、集客効果や宣伝になるため都合がよい。しかしながら、このような遊技結果情報を遊技店側が直接外部に公開することは、プレーヤの射幸心を煽る虞があるとの理由で、地域によっては行政指導で規制している場合がある。
【0007】
本発明は、上記の問題を鑑みてされたものであり、遊技店がプレーヤの遊技結果を直接公開することなしに、複数の遊技店で夫々遊技するプレーヤの遊技結果を容易に把握することができるサービス提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、下記構成を備えるサービス提供システムであって、複数の遊技店に設置され、プレーヤの操作に基づいて遊技を実行し、当該遊技の結果に応じて遊技媒体を当該プレーヤに付与する遊技実行部と、前記遊技の結果に基づく遊技情報に対応したコード情報を作成するコード情報作成部と、を有し、前記コード情報作成部によって作成された前記コード情報を外部から撮影可能な態様で表示する表示装置が別体に設けられた複数の遊技機と、前記表示装置に表示された前記コード情報を撮影する撮影装置と、撮影した前記コード情報に基づいて、前記遊技情報を生成する遊技情報生成部と、生成された前記遊技情報と共に前記プレーヤを特定するプレーヤ特定情報を、ネットワークを介して外部に送信する端末送信部と、を有する携帯端末と、複数の前記遊技店に設置された複数の前記遊技機夫々に設けられた前記表示装置に表示された前記コード情報を撮影した複数の前記携帯端末から送信された前記遊技情報と前記プレーヤ特定情報を、前記ネットワークを介して受信するサーバ受信部と、受信した複数の前記遊技情報と前記プレーヤ特定情報を夫々対応付けて記憶する記憶部と、前記プレーヤ特定情報と対応づけられた前記遊技情報に基づき複数の前記プレーヤを順位付けした遊技結果順位情報を、前記ネットワークを介して前記携帯端末を含む外部に公開するサーバ送信部と、を有するサーバと、を備えている。
【0009】
上記の構成によれば、複数の遊技店において、プレーヤの遊技の結果に基づく遊技情報が、コード情報を介して夫々の携帯端末に取得され、取得された遊技情報は、プレーヤを特定するプレーヤ特定情報と共に、携帯端末によってサーバへ送信される。そして、複数の遊技店にまたがってサーバに集められた、プレーヤ特定情報と対応づけられた遊技情報は、夫々順位付けされて外部に公開される。このように、複数の遊技店夫々の遊技機で遊技しているプレーヤ個人の遊技情報が順位付けされて外部に公開されるため、複数の遊技店にまたがって複数のプレーヤ間で遊技の結果を競わせることができる。これにより、プレーヤに対して、単なる遊技媒体の獲得のための遊技だけではなく、複数の遊技店にまたがってプレーヤ間で競わせることで遊技をより白熱させ、遊技機の稼働率の向上や集客効果の向上につなげることができる。さらに、例えば、遠くに離れた知人同士で遊技結果の勝負ができるなどの新たな楽しみを享受させることができる。また、遊技機が設置された遊技店によっては、行政で遊技情報の公開や遊技情報に基づく順位付けの公開を禁止されているところがあるが、携帯端末を介して得られた遊技情報を基に外部のサーバによって遊技情報や順位付けが公開されているため、遊技機が設置された遊技店が遊技情報を外部に公開している事にはならない。また、携帯端末への遊技情報の受け渡しにコード情報を用いているため、別途外部出力端子などを遊技機に設ける必要がない。これにより、外部出力端子を利用したゴト行為などの不正を防ぐことができ、セキュリティ面にも優れている。
【0010】
また、本発明のサービス提供システムにおいて、前記遊技はパチンコ遊技であって、前記遊技情報には、前記パチンコ遊技の出玉数に関する情報を含んでおり、前記遊技結果順位情報は、前記パチンコ遊技の出玉数に基づき順位付けられていてもよい。
【0011】
上記の構成によれば、パチンコ遊技の出玉数に基づき順位付けられた情報が外部に公開される。これにより、例えば、1回の大当たりに対する出玉数に関する順位付けや1日の差玉数に関する順位付けなど公開することができ、バリエーションに富んだ種類の順位付けでプレーヤを競わせることができる。
【0012】
また、本発明のサービス提供システムにおいて、前記遊技情報には、前記遊技機が設置された前記遊技店の情報が含まれていてもよい。
【0013】
上記の構成によれば、順位付けされたプレーヤが遊技した遊技店の情報も外部に公開される。これにより、順位付けの上位に位置するプレーヤがどの遊技店で遊技したかも把握させることができ、遊技店の集客効果をさらに向上させることができる。また、例えば、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けを公開することで、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けイベントなどを開催させることができる。
【0014】
また、本発明のサービス提供システムにおいて、前記遊技情報には、前記遊技機の台番号の情報が含まれていてもよい。
【0015】
上記の構成によれば、順位付けされたプレーヤが遊技した遊技機の台番号の情報も公開される。これにより、例えば、どの台が出玉数が多いなどの情報を順位付けの公開によってプレーヤが取得することができ、集客効果のさらなる向上につながる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のサービス提供システムによると、プレーヤに対して、単なる遊技媒体の獲得のための遊技だけではなく、複数の遊技店にまたがってプレーヤ間で競わせることで遊技をより白熱させ、遊技機の稼働率の向上や集客効果の向上につなげることができる。さらに、例えば、遠くに離れた知人同士で遊技結果の勝負ができるなどの新たな楽しみを享受させることができる。また、遊技機が設置された遊技店が遊技情報を外部に公開している事にはならない。また、別途外部出力端子などを遊技機に設ける必要がない。これにより、外部出力端子を利用したゴト行為などの不正を防ぐことができ、セキュリティ面にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係るサービス提供システムの概要を示す説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係るサービス提供システムの機能フローを示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係るサービス提供システムの全体図を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備えるパチンコ遊技機を示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機が備えるディスプレイの表示形態を示す説明図である。
【図6】(a)本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える遊技情報ディスプレイの表示形態を示す説明図である。(b)本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える遊技情報ディスプレイの表示形態を示す説明図である。
【図7】(a)本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える遊技情報ディスプレイの表示形態を示す説明図である。(b)本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える遊技情報ディスプレイの表示形態を示す説明図である。
【図8】(a)本発明の実施形態に係る携帯端末を示す説明図である。(b)本発明の実施形態に係る携帯端末が備える端末ディスプレイの表示形態を示す説明図である。(c)本発明の実施形態に係る携帯端末が備える端末ディスプレイの表示形態を示す説明図である。
【図9】(d)本発明の実施形態に係る携帯端末が備える端末ディスプレイの表示形態を示す説明図である。(e)本発明の実施形態に係る携帯端末が備える端末ディスプレイの表示形態を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備えるパチンコ遊技機の内部構成を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える遊技情報ディスプレイの内部構成を示す説明図である。
【図12】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える個別計数装置の内部構成を示す説明図である。
【図13】本発明の実施形態に係る携帯端末の内部構成を示す説明図である。
【図14】本発明の実施形態に係るサーバの内部構成を示す説明図である。
【図15】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える遊技店情報管理テーブルを示す説明図である。
【図16】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが備える遊技結果情報管理テーブルを示す説明図である。
【図17】本発明の実施形態に係るサーバが備えるサーバ管理テーブルを示す説明図である。
【図18】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが実行するパチンコ遊技処理のフローチャートである。
【図19】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが実行する大当たり処理のフローチャートである。
【図20】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技ユニットが実行する2次元コード作成処理のフローチャートである。
【図21】本発明の実施形態に係る携帯端末が実行する遊技情報取得処理のフローチャートである。
【図22】本発明の実施形態に係る携帯端末が実行する遊技結果順位情報取得処理のフローチャートである。
【図23】本発明の実施形態に係るサーバが実行する遊技結果順位情報更新処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0019】
(サービス提供システムの概要)
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るサービス提供システム1は、複数の遊技店(遊技店A,遊技店B,遊技店C,・・・)に設置され、プレーヤの操作に基づいて遊技を実行し、遊技の結果に応じて遊技媒体をプレーヤに付与する遊技実行部121と、遊技の結果に基づく遊技情報に対応した2次元コード99を作成するコード情報作成部125と、を有し、コード情報作成部125によって作成された2次元コード99を外部から撮影可能な態様で表示する遊技情報ディスプレイ100が別体に設けられた複数のパチンコ遊技ユニット10と、遊技情報ディスプレイ100に表示された2次元コード99を撮影する端末カメラ201と、撮影した2次元コード99に基づいて、遊技情報を生成する遊技情報生成部221と、生成された遊技情報と共にプレーヤを特定するプレーヤ特定情報を、ネットワーク350を介して外部に送信する端末送受信部253と、を有する携帯端末200と、複数の遊技店に設置された複数のパチンコ遊技ユニット10夫々に設けられた遊技情報ディスプレイ100に表示された2次元コード99を撮影した複数の携帯端末200から送信された遊技情報とプレーヤ特定情報を、ネットワーク350を介して受信するサーバ送受信部353と、受信した複数の遊技情報とプレーヤ特定情報を夫々対応付けて記憶するサーバ記憶部326と、プレーヤ特定情報と対応づけられた遊技情報に基づき複数のプレーヤを順位付けした遊技結果順位情報を、ネットワーク350を介して携帯端末200を含む外部に公開するサーバ送受信部353と、を有するサーバ300と、を備えている。
【0020】
ここで、本実施形態における『遊技』とは、プレーヤの操作に応じて遊技媒体(遊技球)が発射され、その遊技媒体が各種入賞することによって、遊技媒体の払出が行われる所謂パチンコゲームである。なお、本実施形態のおいて、パチンコ遊技に限定される必要はなく、例えばスロットゲームなどの他の遊技であってもよい。
【0021】
また、本実施形態の『遊技情報』とは、プレーヤが遊技したパチンコゲームの結果に関する遊技結果情報と、遊技店に関する遊技店情報と、を含んでいる。具体的に、遊技結果情報は、例えば、大当たり1回につき得られた出玉数の情報(1回の大当たり出玉数情報)、所定時間内での大当たりの合計回数の情報(合計大当たり回数情報)、大当たりで最も得られた出玉数の情報(最高大当たり出玉数情報)、および所定時間内での大当たりによって得られた合計出玉数の情報(合計出玉数情報)、などを少なくとも含んでいる。なお、遊技結果情報は、大当たりに関連するものに限らず、適宜設定可能である。また、遊技店情報は、遊技店の店名や所在地の情報を含む店詳細情報、およびプレーヤが遊技した遊技台の機種名や台番号の情報を含む遊技台情報、などを少なくとも含んでいる。なお、遊技店情報は、その他の遊技店に関する情報を含んでいてもよい。本実施形態では、これらの情報を含んだ遊技情報がパチンコ遊技ユニット10が備える遊技情報ディスプレイ100に2次元コード99として表示され、その2次元コード99を撮影した携帯端末200を介して、サーバ300に集められるようになっている。これにより、複数の遊技店に設置された複数のパチンコ遊技ユニット10の遊技情報がサーバ300に集められるようになっている。
【0022】
また、本実施形態の『遊技結果順位情報』とは、例えば図1の携帯端末200が備える端末ディスプレイ210に表示されるような遊技結果に基づくプレーヤごとに順位付けしたランキング情報である。なお、図1に示す遊技結果順位情報は、一例であり、順位付けの内容は適宜設定可能である。
【0023】
本実施形態の概要をより具体的に説明する。図1に示すように、本実施形態に係るサービス提供システム1は、遊技情報ディスプレイ100を夫々備えた複数のパチンコ遊技ユニット10と、携帯端末200と、サーバ300と、を備えている。
【0024】
プレーヤは、パチンコ遊技ユニット10が備えるパチンコ遊技機11によってパチンコゲームを遊技できるようになっている。そして、例えば、大当たりによって最も出玉数が多かった場合、パチンコ遊技ユニット10が備える遊技情報ディスプレイ100において、得られた出玉数の情報が表示されると共に、遊技情報に対応した2次元コード99が表示されるようになっている。この時、2次元コード99に含まれる遊技情報には、大当たりで最も得られた出玉数の情報を少なくとも含んだ遊技結果情報、およびプレーヤが遊技した遊技店に関する遊技店情報が少なくとも含まれている。
【0025】
そして、プレーヤは、所有する携帯端末200に備えられた端末カメラ201によって遊技情報ディスプレイ100に表示された2次元コード99を撮影することができるようになっている。また、2次元コード99には、遊技情報の他に、サーバ300にアクセスするためのURL情報が含まれており、プレーヤがそのURL情報を用いてサーバ300にアクセスすることによって、例えば、複数の遊技店で遊技するプレーヤ間で、大当たりで最も得られた出玉数を競い合う大当たり出玉イベントに参加することができるようになっている。
【0026】
例えば、プレーヤが2次元コード99を端末カメラ201で撮影して2次元コード99に含まれるURL情報にアクセスすると、2次元コード99に含まれる遊技情報がサーバ300に送信される。また、同時に、プレーヤを特定するプレーヤ特定情報もサーバ300に送信される。ここで、プレーヤ特定情報は、プレーヤが所有する携帯端末固有のIDデータでもよいし、アクセスする際にサーバ300からプレーヤに要求されるプレーヤ固有のIDデータでもよい。このようにして、複数の遊技店にまたがって複数のプレーヤからの遊技情報(遊技結果情報、遊技店情報)とプレーヤ特定情報がサーバ300によって取得され、この遊技情報を基に、サーバ300によって出玉数ランキングなどが作成されて携帯端末200を含む外部に公開されるようになっている。
【0027】
(ゲーミングマシンの機能フロー)
次に、図2を用いて本実施形態に係るサービス提供システム1の機能を説明する。図2に示すように、パチンコ遊技ユニット10は、パチンコ遊技機11と、個別計数装置400と、遊技情報ディスプレイ100と、を有している。さらに、パチンコ遊技機11は、遊技実行部121と、入賞判定部122と、払い出し部123と、遊技機記憶部126と、コード情報作成部125と、表示出力部124と、を有している。
【0028】
遊技実行部121は、プレーヤの操作に基づいてパチンコ遊技を実行する。入賞判定部122は、実行されたパチンコ遊技の結果、入賞か否かを判定する。そして、入賞判定部122は、入賞か否かを判定した結果である遊技結果情報を個別計数装置400に出力する。個別計数装置400は、入賞判定部122からの遊技結果情報を基に、プレーヤに払い出す配当を決定する。払い出し部123は、入賞判定部122によって入賞であると判定された場合に、個別計数装置400によって決定された配当をプレーヤに払い出す。遊技機記憶部126は、入賞判定部122によって判定された遊技結果情報を記憶する。
【0029】
コード情報作成部125は、入賞判定部122によって判定された遊技結果情報と、遊技機記憶部126に記憶された遊技結果情報と、に基づき、2次元コード99を作成する。例えば、入賞判定部122によって判定された結果が大当たりであって、遊技機記憶部126に記憶された過去に払い出された遊戯媒体の数よりも多く払い出されると判定された場合に、今回の大当たりによって払い出される遊技媒体の数の情報を含んだ2次元コード99がコード情報作成部125によって作成される。なお、作成された2次元コード99には、遊技結果情報だけではなく、遊技店に関する遊技店情報やサーバ300にアクセスするためのURL情報も含まれている。
【0030】
表示出力部124は、コード情報作成部125によって作成された2次元コード99を遊技情報ディスプレイ100に備えられた表示画面110に表示させる。なお、本実施形態においてコード情報作成部125が作成するコード情報は、QRコードのような2次元コード99に限らず、例えばバーコードなどの1次元コードでもよく、何れのコード情報を用いていてもよい。
【0031】
次に、携帯端末200は、端末カメラ201と、端末ディスプレイ210と、端末入力部202と、端末本体250と、を有している。さらに、端末本体250は、遊技情報生成部221と、端末記憶部226と、入力処理部224と、送信情報作成部225と、端末送受信部253と、表示処理部223と、を有している。
【0032】
端末カメラ201は、遊技情報ディスプレイ100に表示された2次元コード99を撮影して2次元コード99の画像を取り込む。遊技情報生成部221は、端末カメラ201によって取り込まれた2次元コード99の画像を基に、遊技情報を生成する。端末記憶部226は、生成された遊技情報を記憶する。送信情報作成部225は、端末記憶部226に記憶された遊技情報とプレーヤを特定するプレーヤ特定情報を基に、サーバ300に送信する送信情報を作成する。
【0033】
端末送受信部253は、サーバ300に対して各種情報を送受信する。特に、端末送受信部253は、送信情報作成部225が作成した遊技情報とプレーヤ特定情報に基づく情報をサーバ300に送信する。また、サーバ300から遊技結果順位情報を受信する。表示処理部223は、端末送受信部253からサーバ300に送信する情報やサーバ300から受信した情報を基に、端末ディスプレイ210に各種情報を表示させる。特に、表示処理部223は、サーバ300から受信した遊技結果順位情報を端末ディスプレイ210に表示させる。
【0034】
端末入力部202は、プレーヤからの操作を受け付ける。入力処理部224は、端末入力部202から受け付けた情報を処理する。なお、プレーヤ特定情報は、端末記憶部226に記憶された携帯端末固有のIDデータでもよいが、端末入力部202からプレーヤによって入力されたIDデータでもよい。
【0035】
次に、サーバ300は、サーバ送受信部353と、サーバ記憶部326と、情報処理部321と、を有している。サーバ送受信部353は、携帯端末200に対して各種情報を送受信する。特に、サーバ送受信部353は、携帯端末200から遊技情報とプレーヤ特定情報を受信する。また、サーバ送受信部353は、携帯端末200に遊技結果順位情報を送信する。サーバ記憶部326は、携帯端末200から受信した遊技情報とプレーヤ特定情報を記憶する。情報処理部321は、サーバ記憶部326に記憶された遊技情報とプレーヤ特定情報を基に、遊技結果順位情報を作成する。
【0036】
以上のように、本実施形態に係るサービス提供システム1によると、複数の遊技店において、プレーヤの遊技の結果に基づく遊技情報が、2次元コード99を介して夫々の携帯端末200に取得され、取得された遊技情報は、プレーヤを特定するプレーヤ特定情報と共に、携帯端末200によってサーバ300へ送信される。そして、複数の遊技店にまたがってサーバ300に集められた、プレーヤ特定情報と対応づけられた遊技情報は、夫々順位付けされて外部に公開される。このように、複数の遊技店夫々のパチンコ遊技ユニット10で遊技しているプレーヤ個人の遊技情報が順位付けされて外部に公開されるため、複数の遊技店にまたがって複数のプレーヤ間で遊技の結果を競わせることができる。これにより、プレーヤに対して、単なる遊技媒体の獲得のための遊技だけではなく、複数の遊技店にまたがってプレーヤ間で競わせることで遊技をより白熱させ、パチンコ遊技ユニット10の稼働率の向上や集客効果の向上につなげることができる。さらに、例えば、遠くに離れた知人同士で遊技結果の勝負ができるなどの新たな楽しみを享受させることができる。また、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店によっては、行政で遊技情報の公開や遊技情報に基づく順位付けの公開を禁止されているところがあるが、携帯端末200を介して得られた遊技情報を基に外部のサーバ300によって遊技情報や順位付けが公開されているため、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店が遊技情報を外部に公開している事にはならない。また、携帯端末200への遊技情報の受け渡しにコード情報を用いているため、別途外部出力端子などを遊技機に設ける必要がない。これにより、外部出力端子を利用したゴト行為などの不正を防ぐことができ、セキュリティ面にも優れている。
【0037】
(パチンコ遊技ユニットの機械構成)
次に、本実施形態に係るパチンコ遊技ユニット10の機械構成をより具体的に説明する。図3に示すように、パチンコ遊技ユニット10は、サンド装置30と、個別計数装置400と、パチンコ遊技機11と、遊技情報ディスプレイ100と、を有している。
【0038】
(サンド装置、個別計数装置)
サンド装置30は、紙幣投入口31と、カード挿入口32と、テンキー操作部33と、を有している。紙幣投入口31は、プレーヤが遊技媒体を借りる際に紙幣を投入する投入口である。カード挿入口32は、プレーヤが所有するICカードなどを受け付ける。ここで、ICカードは、プレーヤ固有のIDデータやプレーヤが所有する遊技媒体などのデータが格納されている。テンキー操作部33は、例えば遊技媒体の貸し出しに関する情報をプレーヤが操作するための操作部である。
【0039】
個別計数装置400は、サンド装置30に着脱可能に装着されており、パチンコ遊技機11の下皿13から排出された遊技媒体の数を計数する。つまり、個別計数装置400は、プレーヤがパチンコ遊技によって得た遊技媒体の数を計数する。個別計数装置400によって計数された遊技媒体の計数結果は、サンド装置30に出力される。この時、サンド装置30は、計数結果を基に、挿入されているICカードにプレーヤの所有遊技媒体として記憶する。このようにして、プレーヤの所有する遊技媒体は、従来用いられていた箱に貯留されることなく、情報としてICデータに記憶されるようになっている。
【0040】
また、個別計数装置400は、計数された持ち玉を再度遊技に用いる旨の指示が入力されると、その指示は、個別計数装置400からサンド装置30に送信される。この操作結果を受信したサンド装置30では、サンド装置30に挿入されているICカードに記憶された数の遊技媒体を払い出す旨の指示をパチンコ遊技機11に送信する。なお、サンド装置30では、所定の金額単位(例えば1000円単位など)で遊技媒体を貸し出すようになされているため、金額に応じた貸し出し数単位でパチンコ遊技機11へ払い出しの指示を行う。このため、ICカードに記憶されている遊技媒体の数に、サンド装置30からパチンコ遊技機11へ払い出しの指示を行う単位数で割り切れない端数がある場合、この端数分は、個別計数装置400において余り玉として払い出されるようになされている。これによりICカードに記憶されたプレーヤが所有する遊技媒体の情報に応じて、パチンコ遊技機11と、個別計数装置400と、に振り分けられて払い出されるようになされている。
【0041】
(パチンコ遊技機)
パチンコ遊技機11は、図4に示すように、本体21と、ベースドア20と、ガラスドア19と、から主に構成されている。ガラスドア19は、ベースドア20に対して開閉自在に軸着されている。また、このガラスドア19の中央には、開口が形成されており、その開口には、遊技盤17が配設されている。さらに、ガラスドア19の上方には、遊技に関する効果音などを出力するスピーカ18が配設されている。
【0042】
また、ガラスドア19の下方に位置するように、ベースドア20には上皿15が配設されている。そして、上皿15の下方には、下皿13が設けられている。上皿15および下皿13には、遊技媒体の貸し出し、遊技媒体の払出し(賞球)を行うための払出口(上払出口16、下払出口14)が形成されており、所定の払出条件が成立した場合には、遊技媒体が排出され、特に、上皿15には、遊技に用いる遊技媒体が貯留される。
【0043】
また、下皿13の側方に位置するように、発射装置54がベースドア20に配設されている。この発射装置54には、プレーヤによって操作可能な発射ハンドル12が配設されており、プレーヤによって発射ハンドル12が操作されることによりパチンコ遊技を進めることができる。この発射ハンドル12がプレーヤによって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータに電力が供給され、上皿15に貯留された遊技媒体が遊技盤に順次発射される。
【0044】
また、図5に示すように、遊技盤17の中央には、特別図柄表示装置41が配設されている。この特別図柄表示装置41は、特別図柄ゲームにおいて特別図柄の可変表示を行うものである。この特別図柄表示装置41における特別図柄は、一列の図柄列で構成されているが、これに限らず、例えば、複数の図柄列で構成されていてもよい。この特別図柄は、数字や記号等からなる図柄である。
【0045】
ここで、『可変表示』とは、変動可能に表示される概念であり、例えば、実際に変動して表示される『変動表示』、実際に停止して表示される『停止表示』などを可能とするものである。また、『可変表示』は、特別図柄ゲームの結果として識別情報が表示される『導出表示』を行うことができる。また、変動表示が開始されてから導出表示されるまでを1回の可変表示と称する。
【0046】
また、この特別図柄表示装置41において、特別図柄の導出表示が行われ、導出表示された特別図柄が特定の表示態様になったことに基づいて、遊技状態をプレーヤに有利な大当り遊技状態に移行することとなる。また、導出表示された特別図柄が非特定の表示態様になった場合には、大当り遊技状態に移行しない。
【0047】
また、導出表示された特別図柄が、特定の表示態様のうちの特別の表示態様になったことに基づいて、遊技状態をプレーヤに有利な大当り遊技状態に移行し、その大当り遊技状態が終了した場合に、確変状態に移行することとなる。
【0048】
一方、導出表示された特別図柄が、特定の表示態様のうち、特別の表示態様ではない非特別の表示態様になったことに基づいて、遊技状態をプレーヤに有利な大当り遊技状態に移行し、その大当り遊技状態が終了した場合に、非確変状態(通常遊技状態)に移行することとなる。上述したような確変状態では、通常遊技状態よりも相対的に大当り遊技状態に移行する確率が向上する。
【0049】
また、これら特別図柄が導出表示される表示態様などによって、大当り遊技状態の終了後に、時短状態に移行することがある。この時短状態とは、通常遊技状態よりも、特別図柄などの可変表示時間が短く、羽根部材89が開放状態となる時間が長くなるように制御されるため、通常遊技状態よりも相対的に大当り遊技状態に移行する可能性が向上する。
【0050】
液晶表示装置22は、遊技に関する画像を表示するための表示領域82を有している。この液晶表示装置22は、遊技盤17に形成された開口の後方(背面側)に配設されることとなる。この液晶表示装置22における表示領域82には、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示に伴って可変表示を行う装飾図柄、遊技に係る背景画像、演出画像など、各種の遊技に関する画像が所定の態様で表示されることとなる。
【0051】
また、この液晶表示装置22には、特別図柄表示装置41における特別図柄の可変表示に合わせて、装飾図柄が可変表示される。この装飾図柄の導出表示が行われ、特別図柄表示装置41における特別図柄の可変表示の結果が特定の表示態様となる場合には、導出表示された複数の装飾図柄の組合せが特定の組合せとなり、遊技状態をプレーヤに有利な大当り遊技状態に移行することとなる。
【0052】
なお、本実施形態において、画像を表示する部分として液晶表示装置22を採用したが、これに限らず、他の態様であってもよく、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)を含むブラウン管、ドットLED(Light Emitting Diode)、セグメントLED、EL(Electronic Luminescent)、プラズマなどからなるものであってもよい。
【0053】
上述した遊技盤17の遊技領域には、各種の役物が設けられている。各種の役物の一例として図5を用いて以下に説明するが、これに限定されるものではない。
【0054】
例えば、遊技盤17の遊技領域内の中央上方には、特別図柄表示装置41が設けられている。また、特別図柄表示装置41の右側方には、普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示装置42が設けられている。また、遊技盤17の上方には、特別図柄ゲームにおける保留個数を表示する特別図柄保留表示装置43、普通図柄ゲームにおける保留個数を表示する普通図柄保留表示装置44がそれぞれ設けられている。
【0055】
また、遊技盤17の遊技領域内の上方には、球通過検出器83が設けられている。この球通過検出器83の近傍を遊技媒体が通過したことを検出したときには、普通図柄表示装置42における普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間が経過した後、普通図柄の変動表示が停止される。
【0056】
この普通図柄が所定の図柄として停止表示されたときには、後述する始動口86の左右の両側に設けられている羽根部材89(所謂、普通電動役物、以降、普通電役と称することがある)が閉鎖状態から開放状態となり、始動口86に遊技球が入り易くなるようになる。また、羽根部材89を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、羽根部材89を閉鎖状態として、始動口86に遊技球が入り難くなるようにする。
【0057】
また、遊技盤17の遊技領域内の下方には、遊技媒体の一般入賞口85が設けられている。また、遊技盤17の遊技領域の下方には、大入賞口88に対して開閉自在なシャッタ87が設けられている。上述したように、大当り遊技状態に移行された場合には、このシャッタ87が遊戯媒体を受け入れ易い開放状態(第一の状態)となるように駆動される。
【0058】
また、この大入賞口88に遊技媒体が所定個数通過するか、または、所定時間が経過するまでシャッタ87が開放状態に駆動される。つまり、開放状態において大入賞口88への所定数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、大入賞口88を、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態(第二の状態)にする。また、続いて、開放状態から閉鎖状態となったシャッタ87は、上限ラウンド数に至っていないことを条件に、再度開放状態に駆動される。
【0059】
また、シャッタ87の上方には、始動口86が設けられている。この始動口86に遊技媒体が入賞した場合に、後述する特別図柄ゲームが開始され、特別図柄を変動表示する変動表示状態に移行する。所定の可変表示開始条件としては、本実施形態においては、始動口86に遊技媒体が入賞したこと(始動領域を遊技球が通過したこと)を主な条件とする。つまり、所定の可変表示開始条件が成立したときに(始動領域を遊技球が通過したことを条件に)特別図柄の可変表示を行うこととなる。なお、本実施形態においては、始動口86に遊技媒体が入賞したことなどを所定の可変表示開始条件としたが、これに限らず、別の態様であってもよい。
【0060】
また、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示中に遊技球が始動口86へ入賞した場合には、可変表示中の特別図柄が導出表示されるまで、その始動口86への遊技媒体の入賞に基づく特別図柄の可変表示の実行(開始)が保留される。つまり、所定の可変表示実行条件が成立したが、所定の可変表示開始条件が成立していない場合(所定の可変表示保留条件が成立した場合)には、所定の可変表示開始条件が成立するまで、特別図柄の可変表示の実行(開始)が保留されることとなる。特別図柄の可変表示の実行が保留されている状態で、特別図柄が導出表示された場合には、保留されている特別図柄の可変表示の実行が開始される。
【0061】
また、特別図柄が導出表示された場合に実行される特別図柄の可変表示の実行は1回分である。また、特別図柄の可変表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回を上限として特別図柄の可変表示が保留される。このように特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示が保留された場合には、特別図柄保留表示装置43は、その保留個数を表示することとなる。
【0062】
また、普通図柄ゲームにおいても同じように、普通図柄の可変表示の実行(開始)が保留されることがあり、その普通図柄の可変表示が保留された場合には、普通図柄保留表示装置44は、その保留個数を表示することとなる。
【0063】
なお、本実施形態においては、4回を上限として特別図柄の可変表示、普通図柄の可変表示を保留するように構成したが、これに限らず、別の態様であってもよく、例えば、1回または複数回を上限として、特別図柄の可変表示を保留するように構成してもよく、更には、上限を設定することなく保留するように構成してもよい。もちろん、特別図柄の可変表示を保留しないように構成してもよい。
【0064】
(遊技情報ディスプレイ)
遊技情報ディスプレイ100は、パチンコ遊技機11と別体にパチンコ遊技機11の上方に設置されている。遊技情報ディスプレイ100は、図6に示すように、前面に表示画面110を有するディスプレイ筐体111をベースとしている。表示画面110の上方には、台番号を表示する台番号表示部113が設けられ、表示画面110の周囲において、台番号表示部113の左右には、ランプ112が設けられている。ランプ112は、パチンコ遊技の遊技内容に対応して点灯や点滅をして遊技を演出する。また、表示画面110の右側には、スピーカ109が設けられている。スピーカ109は、パチンコ遊技の遊技内容に対応して効果音などを出力して遊技を演出する。
【0065】
また、ディスプレイ筐体111の前面下側には、複数のボタン101〜107が横並びに配置されたボタン部108が設けられている。ボタン部108に儲けられた各種ボタンは、具体的に、左側から順に、呼び出しボタン101、進むボタン102、決定ボタン103、戻るボタン104、過去ボタン105、履歴ボタン106、および切替ボタン107が設けられている。呼び出しボタン101は、遊技において不都合などが起こった場合にオペレータを呼び出すためのボタンである。進むボタン102、決定ボタン103、および戻るボタン104は、表示画面110に表示されたアイコン画像を選択および決定するためのボタンである。過去ボタン105は、例えば過去1週間の大当たり回数など、週間データを表示するためのボタンである。履歴ボタン106は、本日の履歴を表示するためのボタンである。切替ボタン107は、表示画面110の表示状態を切り替えるためのボタンである。
【0066】
また、表示画面110の前面には、タッチパネル114が設けられている。タッチパネル114は、遊技情報ディスプレイ100に表示されたドル箱画像の選択の指示を入力可能とし、ドル箱画像の選択の指示が入力されたとき、選択されたドル箱画像を示すドル箱選択データを出力するドル箱選択指示入力手段として機能する。
【0067】
上記のような構成を有する遊技情報ディスプレイ100は、図6に示すように、表示画面110にドル箱画像を表示する。ここで、ドル箱画像とは、プレーヤが所有する遊技媒体を貯留したドル箱を仮想的に表現した画像である。例えば、図6(a)に示す表示例では、2個のドル箱画像が表示されており、片方のドル箱には遊技媒体で埋め尽くされて入りきらない状態であり、他方のドル箱には、少量の遊技媒体が入った状態であることが分かる。そして、所有する遊技媒体の数(持ち玉数)が1980玉であることが分かる。また、図6(b)に示す表示例では、大当たり中であり、10個のドル箱画像が表示されて、その全てのドル箱画像が遊技媒体で埋め尽くされて入りきらない状態であることが分かる。そして、所有する遊技媒体の数(持ち玉数)が180563玉であることが分かる。このように、本実施形態の遊技情報ディスプレイ100には、ドル箱画像が表示されるため、周辺のプレーヤの注目を集めることができる。また、ドル箱を実際に通路などに置かなくてもよいので、例えば避難経路などを確保することができ、安全上の問題も解決し得る。なお、ドル箱画像の表示について、ドル箱1箱あたりの遊技媒体の収容数は特に限定されず、適宜設定可能である。また、ドル箱画像の数が所定数(例えば、10箱)以上になるときに、ドル箱画像の表示を変更してもよい。例えば、ドル箱画像を千両箱画像やドル袋画像などに変更してもよい。
【0068】
次に、図7に示す表示形態を説明する。図7(a)に示す表示形態は、大当たり出玉イベントにプレーヤがチャレンジしている状態を示している。ここで、大当たり出玉イベントとは、複数の遊技店で遊技する複数のプレーヤ間において、大当たりで最も得られた出玉数を競い合うイベントである。この状態の場合、表示画面110の左上側に『チャレンジ中』の文字が表示され、その下側に、大当たりが継続した回数を示す『継続 12回』が表示されている。また、表示画面110の右側には、上から順に、本日の大当り回数、昨日の大当り回数、2日前の大当り回数、本日の確変回数、昨日の確変回数、2日前の確変回数、大当り確率、過去最高大当り回数、過去最高確変回数、およびスタート回数が表示されている。さらに、表示画面110の下側には、所謂テロップとして、『大当たり出玉イベント開催中!!』の文字が表示されている。
【0069】
そして、図7(b)に示すように、例えば、イベント中において大当たりによる遊技媒体の払い出しが最も多かった場合に、『おめでとうございます!!』の文字と共に、払い出される遊技媒体の数(出玉数)である『24568玉』が表示される。さらに、この時、表示画面110の下側には、遊技情報に対応する2次元コード99が表示される。なお、2次元コード99の周囲には、白抜きのブランク98が表示されている。これにより、プレーヤが2次元コード99を認識しやすくさせている。さらに、表示された2次元コード99は点滅を繰り返すようになっており、プレーヤに2次元コード99が表示された旨を即座に認識させることができる。そして、『QRコードからイベントに参加できます』という文字画像によってプレーヤにイベントへの参加を促すようになっている。
【0070】
なお、2次元コード99が表示されるタイミングは、上記のように、イベント中において大当たりによる遊技媒体の払い出しが最も多かった場合に限らず、適宜設定可能である。例えば、大当たりが出る度に2次元コード99が表示されていても良いし、大当たりの連荘が終了した時点で表示されていてもよい。また、遊技が終了した時点で2次元コード99が表示されていてもよい。
【0071】
このように、遊技情報ディスプレイ100の表示画面110に、例えば大当たり回数などの遊技中の情報が表示されるため、プレーヤは遊技をしながら、自分の遊技結果を把握することができる。これにより、プレーヤが、大当たり出玉イベントなどのイベントに参加している感覚を感じやすくなり、より白熱して遊技ができるようになっている。
【0072】
また、以上のパチンコ遊技ユニット10の機械構成の説明にあるように、パチンコ遊技ユニット10には、遊技情報を外部から取得するような外部端子が設けられていない。そのため、外部端子を介して、ゴトのような不正を行うことが出来ず、セキュリティ面でも優れている。
【0073】
なお、図7で説明した大当たり出玉イベントのようなイベントは、遊技店側が開催するのではなく、携帯端末200にコンテンツを提供するイベント会社が開催している。そのため、行政などが規制する、プレーヤの遊技結果情報を遊技店側が直接外部に公開するような事には該当しない。
【0074】
(携帯端末の機械構成)
次に、本実施形態に係る携帯端末200の機械構成を具体的に説明する。図8に示すように、携帯端末200は、ベースとなる端末本体250と、端末カメラ201と、端末ディスプレイ210と、端末入力部202と、を有している。端末カメラ201は、画像を撮影することができ、撮影した画像は端末ディスプレイ210に表示されるようになっている。また、端末入力部202には、各種ボタンが設けられており、所望のボタンを押圧することによって、所望の入力をすることができるようになっている。
【0075】
次に、端末カメラ201で遊技情報ディスプレイ100に表示された2次元コード99を撮影した際における端末ディスプレイ210の表示形態を説明する。図8(a)に示すように、プレーヤによって端末カメラ201から撮影された2次元コード99は、端末ディスプレイ210に表示される。そして、プレーヤが端末入力部202を操作することによって、2次元コード99の画像をクリックすると、図8(b)に示すように、2次元コード99に含まれるURL情報が端末ディスプレイ210に表示される。この時、2次元コード99に含まれる遊技情報が端末カメラ201の端末メモリ272に記憶されるようになっている。なお、遊技情報には、大当たりで最も得られた出玉数の情報などを含んだ遊技結果情報、およびプレーヤが遊技した遊技店に関する遊技店情報が含まれている。
【0076】
次に、プレーヤが端末入力部202を操作することによって、URL情報からサーバ300にアクセスすると、図8(c)に示すように、『パチンコDREAMS』というタイトル画像と共に、ログイン若しくは新規のID登録を促す文字画像が端末ディスプレイ210に表示される。ここで、初めてイベントに参加するプレーヤは、端末ディスプレイ210の下方に表示されたURL情報にアクセスして、名前などの情報を登録するなどのID登録をする必要がある。一方、すでにID登録しているプレーヤは、端末ディスプレイ210の上方に表示されたURL情報にアクセスして、携帯端末固有のIDデータやプレーヤが端末入力部202によって入力するIDデータを用いてログインできるようになっている。この携帯端末固有のIDデータやプレーヤが端末入力部202によって入力するIDデータは、プレーヤを特定するプレーヤ特定情報として用いられ、端末メモリ272に記憶される。
【0077】
次に、図9(d)は、プレーヤがログインした場合の、端末ディスプレイ210の表示形態を示している。この表示形態では、プレーヤの名前と遊技情報を更新するか否かの選択画像が表示される。ここで、『YES』を選択すると、端末メモリ272に記憶された遊技情報とプレーヤ特定情報がサーバ300に送信され、サーバ300によって遊技結果順位情報が更新されてイベント中のプレーヤの順位が更新されるようになっている。なお、プレーヤは、自分の遊技結果に関する遊技結果情報とプレーヤ特定情報のみをサーバ300に送信しているつもりだが、実際は、遊技結果以外に、遊技店に関する遊技店情報もこの時同時にサーバ300に送信される。これにより、プレーヤがわざわざ遊技結果情報やプレーヤ特定情報とは別に遊技店情報をサーバ300に送信する必要がない。このように、プレーヤが自分の意思で、携帯端末200を介して遊技情報(遊技結果情報、遊技店情報)を外部のサーバ300に送信している。これにより、パチンコ遊技ユニット10を設置している遊技店が直接外部に遊技情報を公開していることにはならない。
【0078】
そして、図9(e)に示すように、プレーヤ特定情報に対応付けられた遊技情報を基に更新された順位付けが表示される。例えば、図9(e)の場合、A店の38番台で遊技したプレーヤ(メロン)は、24568玉の出玉数で順位付けが3位であることが分かる。
【0079】
このように、複数の遊技店夫々のパチンコ遊技ユニット10で遊技しているプレーヤ個人の遊技情報が順位付けされて外部に公開されるため、複数の遊技店にまたがって複数のプレーヤ間で遊技の結果を競わせることができる。これにより、プレーヤに対して、単なる遊技媒体の獲得のための遊技だけではなく、複数の遊技店にまたがってプレーヤ間で競わせることで遊技をより白熱させ、パチンコ遊技ユニット10の稼働率の向上や集客効果の向上につなげることができる。さらに、例えば、遠くに離れた知人同士で遊技結果の勝負ができるなどの新たな楽しみを享受させることができる。また、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店によっては、行政で遊技情報の公開や遊技情報に基づく順位付けの公開を禁止されているところがあるが、携帯端末200を介して得られた遊技情報を基に外部のサーバ300によって遊技情報や順位付けが公開されているため、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店が遊技情報を外部に公開している事にはならない。また、携帯端末200への遊技情報の受け渡しに2次元コード99を用いているため、別途外部出力端子などをパチンコ遊技ユニット10に設ける必要がない。これにより、外部出力端子を利用したゴト行為などの不正を防ぐことができ、セキュリティ面にも優れている。
【0080】
また、順位付けされたプレーヤが遊技した遊技店の情報も外部に公開される。これにより、順位付けの上位に位置するプレーヤがどの遊技店で遊技したかも把握させることができ、遊技店の集客効果をさらに向上させることができる。また、例えば、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けを公開することで、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けイベントなどを開催させることができる。
【0081】
(パチンコ遊技機の内部構成)
次に、本実施形態に係るパチンコ遊技機11の内部構成を説明する。図10に示すように、パチンコ遊技機11は、主に、遊技の制御を行う主制御回路60と、遊技の進行に応じた演出の制御を行う副制御回路70とから構成される。
【0082】
主制御回路60は、メインCPU65、メインROM61(読み出し専用メモリ)、メインRAM62(読み書き可能メモリ)を備えている。メインCPU65には、メインROM61、メインRAM62などが接続されており、このメインROM61に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。本実施形態の場合、特に、メインCPU65は、図2に示す遊技実行部121、入賞判定部122、および払い出し部123の機能を有する。
【0083】
メインROM61には、メインCPU65によりパチンコ遊技機11の動作を制御するためのプログラムや、各種のテーブルなどが記憶されている。メインRAM62は、メインCPU65の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。また、本実施形態の場合、特に、メインRAM62は、図2に示す遊技機記憶部126の機能を有する。なお、本実施形態においては、メインCPU65の一時記憶領域としてメインRAM62を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
【0084】
また、この主制御回路60は、システムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路63、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路64、後述する副制御回路70に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC66を備えている。
【0085】
また、主制御回路60には、各種の装置が接続されている。例えば、主制御回路60からの信号に応じる各種の装置としては、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置41、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示の保留個数を表示する特別図柄保留表示装置43、普通図柄ゲームにおける識別情報としての普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示装置42、普通図柄ゲームにおける普通図柄の可変表示の保留個数を表示する普通図柄保留表示装置44、羽根部材89を開放状態または閉鎖状態とする普通電動役物ソレノイド49、シャッタ87を駆動させ、大入賞口を開放状態または閉鎖状態とする大入賞口ソレノイド50などが接続されている。
【0086】
また、例えば、大入賞口88における領域を遊技媒体が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給するカウントセンサ45、各一般入賞口85を遊技媒体が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する一般入賞球センサ46、球通過検出器83を遊技媒体が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する通過球センサ47、始動口86を遊技媒体が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する始動入賞球センサ48、電断時などにおけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアするバックアップクリアスイッチ51などが接続されている。
【0087】
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路52が接続されている。この払出・発射制御回路52には、遊技媒体の払出を行う払出装置53、遊技媒体の発射を行う発射装置54、およびサンド装置30が接続されている。また、サンド装置30には、テンキー操作部33が接続されており、その操作に応じて、サンド装置30に操作信号が供給される。
【0088】
この払出・発射制御回路52は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、サンド装置30から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置53に対して所定の信号を送信することにより、払出装置53に遊技媒体を払い出させる。また、払出・発射制御回路52は、発射ハンドル12がプレーヤによって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータに電力を供給し、遊技媒体を発射させる制御を行う。
【0089】
更には、シリアル通信用IC66には、副制御回路70が接続されている。この副制御回路70は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置22における表示制御、スピーカ18から発生させる音声に関する制御、装飾ランプなどを含むランプ23の制御などを行う。
【0090】
なお、本実施形態においては、主制御回路60から副制御回路70に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路70から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路70から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成してもよい。
【0091】
副制御回路70は、サブCPU75、プログラムROM76、ワークRAM77、液晶表示装置22における表示制御を行うための表示制御回路78、スピーカ18から発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路79、装飾ランプなどを含むランプ23の制御を行うランプ制御回路80から構成されている。副制御回路70は、主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
【0092】
サブCPU75は、このプログラムROM76に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU75は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路70の制御を行う。また、本実施形態の場合、特に、サブCPU75は、図2に示す表示出力部124およびコード情報作成部125の機能を有する。
【0093】
プログラムROM76には、サブCPU75によりパチンコ遊技機11の遊技演出を制御するためのプログラムや各種のテーブルが記憶されている。なお、本実施形態においては、プログラム、テーブルなどを記憶する記憶手段として、メインROM61、プログラムROM76を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAM77などに記録されるものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記録されていてもよい。
【0094】
ワークRAM77は、サブCPU75の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する。また、本実施形態の場合、特に、ワークRAM77は、図2に示す遊技機記憶部126の機能を有しており、図15に示す遊技店情報管理テーブル、図16に示す遊技結果情報管理テーブルなどを記憶している。なお、本実施形態においては、サブCPU75の一時記憶領域としてワークRAM77を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
【0095】
表示制御回路78は、液晶表示装置22の表示制御を行う回路であり、画像データプロセッサ(以下、VDPと称する。)、各種の画像データを生成するためのデータが記憶されている画像データROM、画像データをバッファするフレームバッファ、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータなどから構成されている。
【0096】
表示制御回路78は、サブCPU75から供給されるデータに応じて、液晶表示装置22に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。表示制御回路78は、サブCPU75から供給される画像表示命令に応じて、装飾図柄を示す装飾図柄画像データ、背景画像データ、演出用画像データなど、各種の画像データなど、液晶表示装置に表示させるための画像データを一時的にフレームバッファに格納する。
【0097】
そして、表示制御回路78は、所定のタイミングで、フレームバッファに格納された画像データをD/Aコンバータに供給する。このD/Aコンバータは、画像データを画像信号として変換し、所定のタイミングでこの画像信号を液晶表示装置22に供給することにより、液晶表示装置22に画像が表示される。つまり、表示制御回路78は、液晶表示装置22に遊技に関する画像を表示させる制御を行うこととなる。
【0098】
また、音声制御回路79は、音声に関する制御を行う音源IC、各種の音声データを記憶する音声データROM、音声信号を増幅するための増幅器(以下、AMPと称する。)などから構成されている。この音源ICは、スピーカ18から発生させる音声の制御を行う。音源ICは、サブCPU75から供給される音声発生命令に応じて、音声データROMに記憶されている複数の音声データから一つの音声データを選択する。また、音源ICは、選択された音声データを音声データROMから読み出し、音声データを所定の音声信号に変換し、その音声信号をAMPに供給する。AMPは、音声信号を増幅させ、スピーカ18から音声を発生させる。
【0099】
ランプ制御回路80は、ランプ制御信号を供給するためのドライブ回路、複数種類のランプ装飾パターンが記憶されている装飾データROMなどから構成されている。
【0100】
(遊技情報ディスプレイの内部構成)
次に、本実施形態に係る遊技情報ディスプレイ100の内部構成を説明する。図11に示すように、遊技情報ディスプレイ100は、ディスプレイ制御部170を備え、ディスプレイ制御部170は、ディスプレイCPU171およびディスプレイメモリ172を備える。ディスプレイCPU171は、例えば、2次元コード99などを表示画面110に表示させる表示制御処理などの各種プログラムを実行する。ディスプレイメモリ172は、表示画面110に表示させる画像データなどを記憶する。
【0101】
また、ディスプレイ制御部170には、タッチパネル151、呼び出しボタン101、進むボタン102、決定ボタン103、戻るボタン104、過去ボタン105、履歴ボタン106、および切替ボタン107が接続されている。また、ディスプレイ制御部170には、各種画像を表示する表示画面110、光によって遊技を演出するランプ156、パチンコ遊技ユニット10の台番号を表示する台番号表示部155、および通信用I/F154が接続されている。
【0102】
また、ディスプレイ制御部170は、駆動制御部150と接続されている。駆動制御部150は、マイクロコンピュータなどにより構成されている。駆動制御部150は、遊技情報ディスプレイ100が起立位置に移動したことを検知する起立位置センサ、および遊技情報ディスプレイ100が傾斜位置に移動したことを検知する傾斜位置センサと接続され、さらに、ステッピングモータ153と接続されている。ステッピングモータ153は、遊技情報ディスプレイ100を駆動させる。
【0103】
(個別計数装置の内部構成)
次に、本実施形態に係る個別計数装置400の内部構成を説明する。図12に示すように、個別計数装置400は、個別計数制御部470を備え、個別計数制御部470は、個別計数CPU471および個別計数メモリ472を備える。個別計数CPU471は、プレーヤに対して貸し出した遊技媒体の数を計数する処理、遊技の入賞に応じてプレーヤに対して払い出した遊技媒体の数を計数する処理、およびプレーヤに対して貸し出した遊技媒体の数とプレーヤに対して払い出した遊技媒体の数との差を計数する処理などの各種プログラムを実行する。個別計数メモリ472は、計数された遊技媒体の数などを記憶する。
【0104】
また、個別計数制御部470には、計数部453が接続されている。計数部453は、遊技媒体が流出入したときにその遊技媒体の数を計数する。また、個別計数制御部470には、画像処理部452が接続されている。画像処理部452は、表示部402に表示する画像を処理する。表示部402は、例えば、読み取った遊技媒体の数などを表示する。なお、表示部402は、テンキー操作部33に設けられている。また、個別計数制御部470には、操作部403が接続されている。
【0105】
操作部403は、清算に関する指示や計数された遊技媒体の再使用に関する指示などのプレーヤによる入力を可能とする。なお、操作部403は、テンキー操作部33に設けられている。また、個別計数制御部470には、遊技媒体出力部405が接続されている。遊技媒体出力部405は、清算に関する指示によって清算が行われた結果に基づいて、プレーヤが獲得した遊技媒体の数を表示する媒体(例えば、レシートなど)を出力する。
【0106】
(携帯端末の内部構成)
次に、本実施形態に係る携帯端末200の内部構成を説明する。図13に示すように、携帯端末200は、端末制御部270を備え、端末制御部270は、端末CPU271および端末メモリ272を備える。端末CPU271は、通信によって音声やデータを送受信する送受信処理などの各種プログラムを実行する。本実施形態の場合、特に、端末CPU271は、図2に示す遊技情報生成部221、送信情報作成部225、および表示処理部223の機能を有する。端末メモリ272は、各種情報を記憶する。本実施形態の場合、特に、端末メモリ272は、図2に示す端末記憶部226の機能を有し、遊技情報、プレーヤ特定情報、遊技結果順位情報などを記憶する。
【0107】
また、端末制御部270には、端末送受信部253が接続されている。端末送受信部253は、ネットワーク350を介して各種情報を送受信する。本実施形態の場合、特に、端末送受信部253は、遊技情報やプレーヤ特定情報などをサーバ300に送信し、遊技結果順位情報をサーバ300から受信する。
【0108】
また、端末制御部270には、入力処理部224が接続されている。入力処理部224は、端末入力部202からプレーヤによって入力された情報を処理する。また、端末制御部270には、音処理部255が接続されている。音処理部255は、音入出力部205を介して外部に入出力される通話に用いる音声などを処理する。
【0109】
また、端末制御部270には、画像処理部251が接続されている。画像処理部251は、端末カメラ201から撮影された画像を処理する。本実施形態の場合、特に、画像処理部251は、端末カメラ201から撮影された2次元コード99の画像を処理して、2次元コード99に含まれるURL情報や遊技情報などを抽出する。また、端末制御部270には、端末ディスプレイ210が接続されている。端末ディスプレイ210は、端末CPU271の制御に基づき、各種画像を表示する。
【0110】
(サーバの内部構成)
次に、本実施形態に係るサーバ300の内部構成を説明する。図14に示すように、サーバ300は、サーバ制御部370を備え、サーバ制御部370は、サーバCPU371およびサーバメモリ372を備える。サーバCPU371は、図2に示す情報処理部321の機能を有し、携帯端末200から受信した遊技情報およびプレーヤ特定情報に基づき、遊技結果順位情報などを更新する。サーバメモリ372は、図2に示すサーバ記憶部326の機能を有し、図17に示すサーバ管理テーブルなどを記憶している。
【0111】
また、サーバ制御部370には、サーバ送受信部353が接続されている。サーバ送受信部353は、ネットワーク350を介して各種情報を送受信する。本実施形態の場合、特に、サーバ送受信部353は、遊技情報やプレーヤ特定情報などを携帯端末200から受信し、遊技結果順位情報を携帯端末200に送信する。また、サーバ制御部370には、入力処理部352が接続されている。入力処理部352は、入力部302からオペレータによって入力された情報を処理する。例えば、オペレータは、入力部302から所定のデータを入力することによって、遊技結果順位情報を変更したりすることができる。また、サーバ制御部370には、サーバディスプレイ310が接続されている。サーバディスプレイ310は、サーバCPU371の制御に基づき、各種画像を表示する。
【0112】
(遊技店情報管理テーブル)
次に、図15を用いて本実施形態に係るパチンコ遊技ユニット10が備える遊技店情報管理テーブルについて説明する。遊技店情報管理テーブルは、ワークRAM77に記憶されており、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店に関する遊技店情報が格納されている。具体的に、遊技店情報管理テーブルは、店詳細情報欄と遊技台情報欄とを有している。店詳細情報欄は、遊技店の店名情報を格納する店名欄、遊技店の系列情報を格納する系列欄、および遊技店の所在地情報を格納する所在地欄を有している。また、遊技台情報欄は、パチンコ遊技ユニット10の機種名情報を格納する機種名欄とパチンコ遊技ユニット10の台番号情報を格納する台番欄とを有している。
【0113】
例えば、図15の場合、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店の店名は『A店』であり、系列は『パチンコMAX系列』であり、所在地は『大阪府大阪市』であることが分かる。また、パチンコ遊技ユニット10の機種名は『機種α』で、台番号は『38番』であることが分かる。このように、パチンコ遊技ユニット10には、予め遊技店情報管理テーブルがワークRAM77に記憶されており、遊技店情報が管理されている。
【0114】
(遊技結果情報管理テーブル)
次に、図16を用いて本実施形態に係るパチンコ遊技ユニット10が備える遊技結果情報管理テーブルについて説明する。遊技結果情報管理テーブルは、ワークRAM77に記憶されており、プレーヤが遊技したパチンコ遊技の結果に関する情報が格納されている。
【0115】
具体的に、遊技結果情報管理テーブルは、時間欄と、1回の大当たり出玉数欄と、合計大当たり回数欄と、最高大当たり出玉数欄と、合計出玉数欄と、を有している。時間欄には、大当たりが出た時間の情報が格納されている。1回の大当たり出玉数欄には、大当たりが出た際にプレーヤに払い出された遊技媒体の数(出玉数)の情報が格納されている。合計大当たり回数欄には、大当たりが出た合計回数の情報が格納されている。最高大当たり出玉数欄には、大当たりによってプレーヤに払い出された遊技媒体の最高数の情報が格納されている。合計出玉数欄には、大当たりによってプレーヤに払い出された遊技媒体の合計数の情報が格納されている。
【0116】
例えば、図16の場合、『12:15』に『1回』目の大当たりが出て、その大当たりによってプレーヤに払い出された遊技媒体の数(出玉数)は『12458玉』であることが分かる。また、『14:38』に『5回』目の大当たりが出て、その大当たりによってプレーヤに払い出された遊技媒体の数(出玉数)は『19351玉』であり、5回の大当たりによってプレーヤに払い出された遊技媒体の合計数は『93079玉』であることが分かる。さらに、5回の大当たりで最もプレーヤに払い出された遊技媒体の数(出玉数)が多かったのは、『14:05』に出た大当たりであり、それによってプレーヤに払い出された遊技媒体の数(出玉数)は『24568玉』であることが分かる。このように、パチンコ遊技ユニット10では、プレーヤが遊技したパチンコ遊技において大当たりが出た場合、その情報が常に遊技結果情報管理テーブルに記憶されるようになっている。
【0117】
なお、遊技結果情報管理テーブルに格納される遊技情報は、図16に示す例に限らず、適宜設定可能である。例えば、大当たりに限らず、入賞によってプレーヤに払い出された遊技媒体の数を記憶してもよいし、プレーヤに貸し出した遊技媒体の数とプレーヤに払い出された遊技媒体の数との差(差玉数)を記憶してもよい。
【0118】
(サーバ管理テーブル)
次に、図17を用いて本実施形態に係るサーバ300が備えるサーバ管理テーブルについて説明する。サーバ管理テーブルは、サーバメモリ372に記憶されており、複数の遊技店に設置されたパチンコ遊技ユニット10でプレーヤが遊技した遊技情報やその遊技店に関する遊技店情報などが集められて遊技結果順位情報として格納されている。
【0119】
具体的に、サーバ管理テーブルは、店詳細情報欄と、遊技台情報欄と、プレーヤ特定情報欄と、名前欄と、最高大当たり出玉数欄と、ランキング順位欄と、を有している。店詳細情報欄には、図15に示すパチンコ遊技ユニット10が備えた遊技店情報管理テーブルの店詳細情報欄のうち、店名欄に格納された情報が格納されている。遊技台情報欄には、図15に示すパチンコ遊技ユニット10が備えた遊技店情報管理テーブルの遊技台情報欄のうち、台番欄に格納された情報が格納されている。プレーヤ特定情報欄には、携帯端末200が固有に所有するIDデータやプレーヤが携帯端末200からサーバ300にアクセスする際に入力するプレーヤ固有のIDデータが格納されている。名前欄には、プレーヤ特定情報に対応して予め登録されたプレーヤの名前の情報が格納されている。最高大当たり出玉数欄には、図16に示すパチンコ遊技ユニット10が備えた遊技結果情報管理テーブルの最高大当たり出玉数欄に格納された情報のうち、最も遊技媒体の数の多い情報が格納されている。ランキング順位欄には、最高大当たり出玉数欄に格納された情報に基づきプレーヤごとに順位付けされた順位の情報が格納されている。つまり、ランキング順位欄には、最高大当たり出玉数欄に格納された情報に基づき、大当たりによって最も遊技媒体が払い出されたプレーヤ順に順位をつけて、その順位の情報が格納されている。
【0120】
例えば、図17の場合、遊技店『A店』の遊技台『38番』で遊技する『メロン』という名前のプレーヤが、大当たりによって最高で『24568玉』が払い出され、ランキング順位が『3位』となることが分かる。このサーバ管理テーブルは、プレーヤが操作する携帯端末200から遊技情報やプレーヤ特定情報などをサーバ300が受信する度に、常に更新されるようになっている。
【0121】
なお、サーバ管理テーブルに格納される遊技情報は、図17に示す例に限らず、適宜設定可能である。例えば、大当たりに限らず、入賞によってプレーヤに払い出された遊技媒体の数の合計数の情報を格納していてもよい。また、ランキング順位欄の順位付けは、図17に示す例に限らず、適宜設定可能である。例えば、大当たりに限らず、入賞によってプレーヤに払い出された遊技媒体の数の合計に基づき順位付けしてもよいし、1日におけるプレーヤに貸し出した遊技媒体の数とプレーヤに払い出された遊技媒体の数との差(差玉数)に基づき順位付けしてもよい。
【0122】
以上のように、サーバ300はサーバ管理テーブルを用いて、複数の遊技店で遊技した複数のプレーヤが携帯端末200から送信する遊技情報やプレーヤ特定情報を一括して管理している。
【0123】
また、サーバ300によって更新される遊技結果順位情報は、パチンコ遊技の出玉数に基づき順位付けられている。これにより、例えば、1回の大当たりに対する出玉数に関する順位付けや1日の差玉数に関する順位付けなど公開することができ、バリエーションに富んだ種類の順位付けでプレーヤを競わせることができる。
【0124】
また、遊技情報には、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店の情報が含まれている。これにより、順位付けされたプレーヤが遊技した遊技店の情報も外部に公開されるため、順位付けの上位に位置するプレーヤがどの遊技店で遊技したかも把握させることができ、遊技店の集客効果をさらに向上させることができる。また、例えば、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けを公開することで、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けイベントなどを開催させることができる。
【0125】
また、遊技情報には、パチンコ遊技ユニット10の台番号の情報が含まれている。これにより、順位付けされたプレーヤが遊技したパチンコ遊技ユニット10の台番号の情報も公開されるため、例えば、どの台が出玉数が多いなどの情報を順位付けの公開によってプレーヤが取得することができ、集客効果のさらなる向上につながる。
【0126】
(パチンコ遊技処理)
次に、図18を用いてパチンコ遊技ユニット10により実行されるパチンコ遊技処理について説明する。図18に示すように、パチンコ遊技ユニット10が備えるメインCPU65は、先ず遊技媒体が入賞口に入賞したか否かを判定する(ステップS101)。メインCPU65は、遊技媒体が入賞口に入賞したと判断した場合、遊技媒体の払い出しを行う(ステップS102)。一方、メインCPU65は、遊技媒体が入賞口に入賞していないと判断した場合、またはステップS102の処理を実行した場合、メインCPU65は、遊技媒体が始動口86に入賞したか否かを判断する(ステップS103)。
【0127】
次に、メインCPU65は、遊技媒体が始動口86に入賞したと判断した場合、保留球が有るか否かを判断する(ステップS104)。ここで、保留球は、液晶表示装置22においてシンボルの変動表示が行われている際に始動口86への入賞が生じた際の抽籤結果を示すデータであり、メインRAM62に記憶される。ステップS104において保留球が無いと判断した場合、メインCPU65は、保留球をメインRAM62に記憶することにより、保留球を増加させる(ステップS105)。
【0128】
一方、ステップS103において、メインCPU65が始動口86への入賞がなかったと判断した場合、またはステップS105の処理を実行した場合、メインCPU65は、液晶表示装置22におけるシンボルの変動表示が終了したか否かを判断する(ステップS106)。メインCPU65は、シンボルの変動表示が終了していないと判断した場合、本ルーチンを終了する。一方、メインCPU65は、シンボルの変動表示を終了したと判断した場合、メインRAM62に記憶された保留球を消費し(ステップS107)、ステップS108に処理を進める。
【0129】
ステップS104において保留球が有ると判断した場合、またはステップS107の処理を実行した場合、メインCPU65は、当該入賞が大当り(特賞)であるか否かを判断し(ステップS108)、大当りではない場合に、シンボルの通常変動表示を実行する(ステップS109)。一方、メインCPU65は、当該入賞が大当りであると判断した場合、サブCPU75に大当り処理を実行させる(ステップS110)。そして、メインCPU65は、ステップS109またはステップS110の処理を実行した後、本ルーチンを終了する。
【0130】
(パチンコ遊技処理)
次に、図19を用いてパチンコ遊技ユニット10により実行される大当たり処理について説明する。図19に示すように、パチンコ遊技ユニット10が備えるサブCPU75は、イベントが終了しているか否かを判定する(ステップS131)。ここで、イベントとは、例えば、遊技店によって開催される大当たり出玉イベントなどのことである。イベントが開催されているか否かは予めオペレータなどによって設定されている。サブCPU75は、イベントが終了していると判断した場合、払い出し処理を実行し、大当たりによる配当をプレーヤに払い出す(ステップS135)。その後、本ルーチンを終了する。
【0131】
一方、サブCPU75は、イベントが終了していないと判断した場合、遊技情報更新処理を実行する(ステップS132)。この処理により、サブCPU75は、図16に示す遊技結果情報管理テーブルに、例えば、今回の大当たりによってプレーヤに払い出される遊技媒体の数などの情報を新たに格納し、遊技結果情報管理テーブルを更新する。
【0132】
次に、サブCPU75は、2次元コード作成処理を実行する(ステップS133)。この処理により、サブCPU75は、図15の遊技店情報管理テーブルや図16の遊技結果情報管理テーブルに格納された情報に基づき、2次元コード99を作成する。その後、サブCPU75は、作成した2次元コード99の画像情報を遊技情報ディスプレイ100に表示出力し、遊技情報ディスプレイ100に2次元コード99の画像を表示させる(ステップS134)。その後、サブCPU75は、払い出し処理を実行し(ステップS135)、本ルーチンを終了する。
(パチンコ遊技処理)
次に、図20を用いてパチンコ遊技ユニット10により実行される2次元コード作成処理について説明する。図20に示すように、パチンコ遊技ユニット10が備えるサブCPU75は、ワークRAM77に記憶された遊技情報などを変換用データとしてセットする(ステップS151)。ここで、変換用データとしては、図15の遊技店情報管理テーブルや図16の遊技結果情報管理テーブルに格納された情報を用いている。
【0133】
次に、サブCPU75は、ワークRAM77に、変換用データの文字種(例えば、数字、英数字、漢字など)に応じたモード指示子を作成する(ステップS152)。その後、サブCPU75は、ワークRAM77に、変換用データの文字数に応じた文字数指示子を作成する(ステップS153)。次に、サブCPU75は、変換用データを2進化する2進化処理を実行する(ステップS154)。そして、サブCPU75は、ステップS152〜S154により得られたデータに終端パターンを付加する処理を実行する(ステップS155)。
【0134】
次に、サブCPU75は、ステップS155により得られたデータのコード語変換を行い(ステップS156)、さらに、ステップS156により得られたデータに基づいてエラー訂正コード語を作成し、ステップS156により得られたデータに付加する(ステップS157)。次に、サブCPU75は、ステップS157により得られたデータを2進化し、マトリックス状に配置するデータ配置処理を実行する(ステップS158)。
【0135】
次に、サブCPU75は、ステップS158により得られたデータに対して所定パターンのマスクをかけるマスク処理を実行する(ステップS159)。次に、エラー訂正レベルとマスク識別子とを含む形式情報を付加する形式情報不可処理を実行し(ステップS160)、2次元コード99を作成する(ステップS161)。作成された2次元コード99は、ワークRAM77に記憶される。その後、サブCPU75は、本ルーチンを終了する。
【0136】
(遊技情報取得処理)
次に、図21を用いて携帯端末200により実行される遊技情報取得処理について説明する。図21に示すように、携帯端末200が備える端末CPU271は、端末入力部202を介して入力されたプレーヤからの指示に基づいて、端末カメラ201を駆動させ、遊技情報ディスプレイ100に表示された2次元コード99の画像を撮影する(ステップS201)。
【0137】
次に、端末CPU271は、撮影した2次元コード99の画像を端末メモリ272に記憶する(ステップS202)。その後、端末CPU271は、端末メモリ272に記憶された2次元コード99の画像データに対して画像変換処理を行う(ステップS203)。ここで、画像変換処理は、撮影されて得られた2次元コード99の画像データから、2次元コード99が表示されている領域の画像データを抜き出し、傾きや歪みを補正し、所定の閾値によりモノクロ画像に変換し、正面視した2次元コード99を含む画像データを得る処理である。
【0138】
次に、端末CPU271は、ステップS203において得られた2次元コード99の画像データから2次元コード99を抽出し、ノイズ除去などの補正を行う(ステップS204)。次に、端末CPU271は、2次元コード99の2値化処理を行い、2次元コード99を構成する各ドットを"0"または"1"に置き換え(ステップS205)、2値化マトリックスデータを生成する(ステップS206)。
【0139】
次に、端末CPU271は、2値化マトリックスデータをデコードし(ステップS207)、遊技情報およびURL情報を生成する(ステップS208)。なお、生成した遊技情報およびURL情報は、端末メモリ272に記憶される。次に、端末CPU271は、生成したURL情報を携帯端末200の端末ディスプレイ210に表示させる(ステップS209)。その後、端末CPU271は、本ルーチンを終了する。
【0140】
(遊技結果順位情報取得処理)
次に、図22を用いて携帯端末200により実行される遊技結果順位情報取得処理について説明する。図22に示すように、携帯端末200が備える端末CPU271は、端末入力部202からのプレーヤの入力によって、端末ディスプレイ210に表示されたURL情報からサーバ300にアクセスするか否かを判断する(ステップS231)。端末CPU271は、端末入力部202からのプレーヤの入力が無く、サーバ300にアクセスしないと判断した場合、待機する。一方、端末CPU271は、端末入力部202からのプレーヤの入力によって、URL情報からサーバ300にアクセスすると判断した場合、サーバ300との通信を確立する(ステップS232)。
【0141】
次に、端末CPU271は、2次元コード99から生成し、端末メモリ272に記憶した遊技情報と共に、プレーヤ特定情報をサーバ300に送信する(ステップS233)。なお、プレーヤ特定情報は、端末メモリ272に予め記憶された携帯端末固有のIDデータでもよいし、サーバ300の要求によって端末入力部202からプレーヤが入力したIDデータでもよい。
【0142】
次に、端末CPU271は、端末入力部202からのプレーヤの入力に基づき、サーバ300に遊技結果順位情報を要求するか否かを判断する(ステップS234)。端末CPU271は、端末入力部202からのプレーヤの入力が無く、サーバ300に遊技結果順位情報を要求しないと判断した場合、待機する。一方、端末CPU271は、端末入力部202からのプレーヤの入力によって、サーバ300に遊技結果順位情報を要求すると判断した場合、サーバ300にむけて遊技結果順位情報を要求する信号を送信し、遊技結果順位情報をサーバ300から取得したか否かを判断する(ステップS235)。端末CPU271は、サーバ300から遊技結果順位情報を取得していないと判断した場合、遊技結果順位情報を取得するまで待機する。一方、端末CPU271は、サーバ300から遊技結果順位情報を取得したと判断した場合、遊技結果順位情報に基づき、図9(e)に示すように、遊技結果のランキングを端末ディスプレイ210に表示させる。その後、端末CPU271は、本ルーチンを終了する。
【0143】
(遊技結果順位情報更新処理)
次に、図23を用いてサーバ300により実行される遊技結果順位情報更新処理について説明する。図23に示すように、サーバ300が備えるサーバCPU371は、携帯端末200から遊技情報およびプレーヤ特定情報を取得したか否かを判断する(ステップS251)。サーバCPU371は、携帯端末200から遊技情報およびプレーヤ特定情報を取得していないと判断した場合、取得するまで待機する。一方、サーバCPU371は、携帯端末200から遊技情報およびプレーヤ特定情報を取得したと判断した場合、取得した遊技情報およびプレーヤ特定情報に基づき、遊技結果順位情報を更新する(ステップS252)。つまり、この処理により、サーバCPU371は、取得した遊技情報およびプレーヤ特定情報に基づき、図17のサーバ管理テーブルを更新し、プレーヤごとに順位付けした遊技結果順位情報を作成する。
【0144】
次に、サーバCPU371は、携帯端末200から、遊技結果順位情報が要求されたか否かを判断する(ステップS253)。サーバCPU371は、携帯端末200から、遊技結果順位情報が要求されていないと判断した場合、要求されるまで待機する。一方、サーバCPU371は、携帯端末200から、遊技結果順位情報が要求されたと判断した場合、更新した遊技結果順位情報を携帯端末200に送信する。その後、サーバCPU371は、本ルーチンを終了する。
【0145】
以上、パチンコ遊技ユニット10、携帯端末200、およびサーバ300の動作によれば、複数の遊技店において、プレーヤの遊技の結果に基づく遊技情報が、2次元コード99を介して夫々の携帯端末200に取得され、取得された遊技情報は、プレーヤを特定するプレーヤ特定情報と共に、携帯端末200によってサーバ300へ送信される。そして、複数の遊技店にまたがってサーバ300に集められた、プレーヤ特定情報と対応づけられた遊技情報は、夫々順位付けされて外部に公開される。このように、複数の遊技店夫々のパチンコ遊技ユニット10で遊技しているプレーヤ個人の遊技情報が順位付けされて外部に公開されるため、複数の遊技店にまたがって複数のプレーヤ間で遊技の結果を競わせることができる。これにより、プレーヤに対して、単なる遊技媒体の獲得のための遊技だけではなく、複数の遊技店にまたがってプレーヤ間で競わせることで遊技をより白熱させ、パチンコ遊技ユニット10の稼働率の向上や集客効果の向上につなげることができる。さらに、例えば、遠くに離れた知人同士で遊技結果の勝負ができるなどの新たな楽しみを享受させることができる。また、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店によっては、行政で遊技情報の公開や遊技情報に基づく順位付けの公開を禁止されているところがあるが、携帯端末200を介して得られた遊技情報を基に外部のサーバ300によって遊技情報や順位付けが公開されているため、パチンコ遊技ユニット10が設置された遊技店が遊技情報を外部に公開している事にはならない。また、携帯端末200への遊技情報の受け渡しに2次元コード99を用いているため、別途外部出力端子などをパチンコ遊技ユニット10に設ける必要がない。これにより、外部出力端子を利用したゴト行為などの不正を防ぐことができ、セキュリティ面にも優れている。
【0146】
また、パチンコ遊技の出玉数に基づき順位付けられた情報が外部に公開されるため、例えば、1回の大当たりに対する出玉数に関する順位付けや1日の差玉数に関する順位付けなど公開することができ、バリエーションに富んだ種類の順位付けでプレーヤを競わせることができる。
【0147】
また、順位付けされたプレーヤが遊技した遊技店の情報も外部に公開されるため、順位付けの上位に位置するプレーヤがどの遊技店で遊技したかも把握させることができ、遊技店の集客効果をさらに向上させることができる。また、例えば、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けを公開することで、チェーン店間でのプレーヤ個人の順位付けイベントなどを開催させることができる。
【0148】
また、順位付けされたプレーヤが遊技したパチンコ遊技ユニット10の台番号の情報も公開されるため、例えば、どの台が出玉数が多いなどの情報を順位付けの公開によってプレーヤが取得することができ、集客効果のさらなる向上につながる。
【0149】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段などの具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0150】
例えば、本実施形態に係るパチンコ遊技ユニット10は、パチンコ遊技機11、遊技情報ディスプレイ100、サンド装置30、および個別計数装置400を備えているが、この形態に限定される必要はない。例えば、パチンコ遊技機11だけの形態であり、2次元コード99が、液晶表示装置22に表示されるものであってもよい。
【0151】
また、パチンコ遊技に限らず、所謂スロットゲームやルーレットゲームなど、他の遊技を実行する遊技機であってもよく、例えば、遊技媒体の払い出し数やゲームの勝ち数など、順位付けができる遊技であれば適用することができる。
【0152】
また、遊技結果順位情報は、サーバ300が自動で更新をしていたが、オペレータの操作によって更新されていてもよい。
【0153】
また、プレーヤを特定するプレーヤ特定情報は、プレーヤが所有する携帯端末固有のIDデータ、およびアクセスする際にサーバ300からプレーヤに要求されるプレーヤ固有のIDデータに限定される必要はなく、プレーヤを特定できる情報であれば、何れのものを用いていてもよい。例えば、サンド装置30のカード挿入口32から挿入されたICカードに記憶されたプレーヤ固有のIDデータの情報をパチンコ遊技ユニット10が2次元コード99に含ませていてもよい。
【0154】
また、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語および語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法などを推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁および一般的公共機関や、特許、法律用語または専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者などが本出願の技術的な内容およびその本質を簡易な調査で速やかに判定し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的および本発明の特有の効果を十分に理解するために、すでに開示されている文献などを充分に参酌して解釈されることが望まれる。
【0155】
上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明および表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、1の結果を導き出すために用いられる各ステップは、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各ステップでは、電気的または磁気的な信号の送受信、記録などが行われる。各ステップにおける処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字などで表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各ステップにおける処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各ステップを行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
【産業上の利用可能性】
【0156】
本発明は、複数の遊技店に設置された遊技機、携帯端末、およびサーバから構成されるシステム全般に利用することができる。
【符号の説明】
【0157】
1 サービス提供システム
10 パチンコ遊技ユニット
11 パチンコ遊技機
99 2次元コード
100 遊技情報ディスプレイ
200 携帯端末
201 端末カメラ
210 端末ディスプレイ
300 サーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技店に設置され、
プレーヤの操作に基づいて遊技を実行し、当該遊技の結果に応じて遊技媒体を当該プレーヤに付与する遊技実行部と、
前記遊技の結果に基づく遊技情報に対応したコード情報を作成するコード情報作成部と、
を有し、前記コード情報作成部によって作成された前記コード情報を外部から撮影可能な態様で表示する表示装置が別体に設けられた複数の遊技機と、
前記表示装置に表示された前記コード情報を撮影する撮影装置と、
撮影した前記コード情報に基づいて、前記遊技情報を生成する遊技情報生成部と、
生成された前記遊技情報と共に前記プレーヤを特定するプレーヤ特定情報を、ネットワークを介して外部に送信する端末送信部と、
を有する携帯端末と、
複数の前記遊技店に設置された複数の前記遊技機夫々に設けられた前記表示装置に表示された前記コード情報を撮影した複数の前記携帯端末から送信された前記遊技情報と前記プレーヤ特定情報を、前記ネットワークを介して受信するサーバ受信部と、
受信した複数の前記遊技情報と前記プレーヤ特定情報を夫々対応付けて記憶する記憶部と、
前記プレーヤ特定情報と対応づけられた前記遊技情報に基づき複数の前記プレーヤを順位付けした遊技結果順位情報を、前記ネットワークを介して前記携帯端末を含む外部に公開するサーバ送信部と、
を有するサーバと、
を備えたことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項2】
前記遊技はパチンコ遊技であって、
前記遊技情報には、前記パチンコ遊技の出玉数に関する情報を含んでおり、
前記遊技結果順位情報は、前記パチンコ遊技の出玉数に基づき順位付けられていることを特徴とする請求項1に記載のサービス提供システム。
【請求項3】
前記遊技情報には、前記遊技機が設置された前記遊技店の情報が含まれていることを特徴とする請求項1または2に記載のサービス提供システム。
【請求項4】
前記遊技情報には、前記遊技機の台番号の情報が含まれていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載のサービス提供システム。
【請求項1】
複数の遊技店に設置され、
プレーヤの操作に基づいて遊技を実行し、当該遊技の結果に応じて遊技媒体を当該プレーヤに付与する遊技実行部と、
前記遊技の結果に基づく遊技情報に対応したコード情報を作成するコード情報作成部と、
を有し、前記コード情報作成部によって作成された前記コード情報を外部から撮影可能な態様で表示する表示装置が別体に設けられた複数の遊技機と、
前記表示装置に表示された前記コード情報を撮影する撮影装置と、
撮影した前記コード情報に基づいて、前記遊技情報を生成する遊技情報生成部と、
生成された前記遊技情報と共に前記プレーヤを特定するプレーヤ特定情報を、ネットワークを介して外部に送信する端末送信部と、
を有する携帯端末と、
複数の前記遊技店に設置された複数の前記遊技機夫々に設けられた前記表示装置に表示された前記コード情報を撮影した複数の前記携帯端末から送信された前記遊技情報と前記プレーヤ特定情報を、前記ネットワークを介して受信するサーバ受信部と、
受信した複数の前記遊技情報と前記プレーヤ特定情報を夫々対応付けて記憶する記憶部と、
前記プレーヤ特定情報と対応づけられた前記遊技情報に基づき複数の前記プレーヤを順位付けした遊技結果順位情報を、前記ネットワークを介して前記携帯端末を含む外部に公開するサーバ送信部と、
を有するサーバと、
を備えたことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項2】
前記遊技はパチンコ遊技であって、
前記遊技情報には、前記パチンコ遊技の出玉数に関する情報を含んでおり、
前記遊技結果順位情報は、前記パチンコ遊技の出玉数に基づき順位付けられていることを特徴とする請求項1に記載のサービス提供システム。
【請求項3】
前記遊技情報には、前記遊技機が設置された前記遊技店の情報が含まれていることを特徴とする請求項1または2に記載のサービス提供システム。
【請求項4】
前記遊技情報には、前記遊技機の台番号の情報が含まれていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載のサービス提供システム。
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
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【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図1】
【図3】
【公開番号】特開2012−100876(P2012−100876A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252085(P2010−252085)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(598098526)株式会社ユニバーサルエンターテインメント (7,628)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(598098526)株式会社ユニバーサルエンターテインメント (7,628)
【Fターム(参考)】
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