説明

遊技機

【課題】メダル補給口の開閉機能を付加しても、製造コストが必要最低限に抑えることができる遊技機の提供。
【解決手段】平板状に形成された本体部41の一方の面41A に、当該面41A から突出する第1被係合突起部43、第2被係合突起部44及び回動軸部45が一体的に形成された蓋部材40を設け、筐体2の軸受孔51に蓋部材40の回動軸部45を挿通し、メダル補給口2Fを閉鎖する閉鎖位置と、メダル補給口2Fを開放する開放位置αとの二位置に渡って、蓋部材40を回動可能にする。これにより、蓋部材40を筐体2から取り外すことなく、メダル補給口2Fの開閉が任意に行えるようになる。そして、蓋部材40は、射出成形等で大量に製造可能となるので、その製造コストを低く抑えることができ、従って、メダル補給口2Fの開閉機能を付加しても、スロットマシン1の製造コストを必要最低限に抑えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技を行うために必要な遊技用装置を収納するために、六面体の箱状に形成されるとともに、前面が開口された筐体を備え、この筐体の内部に、遊技媒体としてのメダルを貯留するとともに、メダルの払い出しを行うホッパーユニットが設けられ、且つ、前記筐体の前面に、当該前面の開口を塞ぐための前扉が設けられ、前記筐体の背面に、前記筐体の外部から前記ホッパーユニットにメダルを補給するための開口であるメダル補給口が設けられている遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、遊技者に娯楽を提供する遊技機として、外周面に複数種類の図柄が記された複数の回転リールを備え、回転状態の回転リールを遊技者に停止させて図柄を揃えさせる遊技を行うスロットマシンが利用されている。
このようなスロットマシンは、六面体の箱状に形成されるとともに、前面が開口された筐体と、この筐体の前面の開口を塞ぐ前扉とを備えたものとなっている。
そして、スロットマシンの筐体の内部には、前述の回転リールを有するリールユニット、遊技用のメダルを遊技者に払い出すためのホッパーユニット、並びに、リールユニット及びホッパーユニット等の動作を制御するための制御装置等が収納されている。
また、スロットマシンの前扉には、遊技媒体としてのメダルが投入される投入口、並びに、回転リールの回転を開始させるために操作されるスタートスイッチ、及び、回転リールの回転を停止させるために操作されるストップスイッチ等の操作用のスイッチが設けられている。
【0003】
ここで、ホッパーユニットに貯留されているメダルが少なくなったスロットマシンに対しては、メダルを補給する必要があるが、多数のスロットマシンが設置される広い遊技場では、メダルを補給するために、多量のメダルが収納された重い容器を運ぶ距離が長くなるので、メダルを手作業で補給する作業は、作業者にとって大きな負担となる。
このため、近年では、複数のスロットマシンが並べられて設置される島設備に、スロットマシンに対してメダルの自動補給を行う自動メダル補給機が導入された遊技場が多くなってきている。
このような自動メダル補給機を導入すれば、スロットマシンに貯留されているメダルの量が少なくなると、自動メダル補給機がメダルの補給を自動的に行うので、メダルを手作業でスロットマシンに補給する必要がなくなり、作業員の負担を軽減でき、遊技場の省力化を図ることができる。
【0004】
前述のような自動メダル補給機からメダルの補給を受けるにあたり、スロットマシンには、自動メダル補給機から送られてくるメダルを内部に取り入れるために、筐体の背面に開口されたメダル補給口が設けられている。
そして、自動メダル補給機には、当該自動メダル補給機からスロットマシンへメダルを導くメダル搬送用ダクトが設けられ、このメダル搬送用ダクトは、スロットマシンのメダル補給口に接続されるようになっている。
【0005】
自動メダル補給機に適合したスロットマシンであっても、自動メダル補給機が導入されていない遊技場に移設される場合がある。この場合、防犯等の観点から、背面に設けられたメダル補給口を塞ぐ必要があるが、工場出荷時にスロットマシンに付属していない新たな部材でメダル補給口を塞ぐと、スロットマシンの不正改造に該当してしまい、新たな部材では、メダル補給口で塞ぐことができない、という問題がある。
【0006】
この問題を解決するために、筐体の背面にメダル補給口を閉鎖可能な大きさの蓋部材が設けられ、且つ、この蓋部材がメダル補給口を閉鎖する閉鎖位置及びメダル補給口を開放する開放位置の二位置間に渡って移動可能とされたスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、蓋部材を移動可能に支持する蓋部材の支持構造としては、蓋部材を摺動可能に支持する部材及び蓋部材を閉鎖位置に固定する部材等を含んで構成された構造、あるいは、閉鎖位置に位置する蓋部材を筐体の内部へ倒れ込む方向へ回動可能に軸支する支持軸及び蓋部材を閉鎖位置に固定する部材等を含んで構成された構造が採用されている。
このようなスロットマシンによれば、自動メダル補給機が導入された遊技場に設置する場合は、蓋部材を開放位置に配置することで、スロットマシンの改造と見なされることなく、メダル補給口を開放することができ、そして、開放したメダル補給口に自動メダル補給機のメダル搬送用ダクトを接続することができる。また、自動メダル補給機が導入された遊技場に設置する場合は、蓋部材を閉鎖位置に配置することで、スロットマシンの改造と見なされることなく、メダル補給口を塞ぐことができる。
【0007】
【特許文献1】特開2008−67739号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、蓋部材を移動可能に支持する支持構造を設けると、部品点数が増加し、この部品点数が増加によって、製造コストも増加するが、得られる機能に対してコストが割高となってしまう。このため、メダル補給口の開閉機能を付加しても、製造コストが必要最低限に抑えられるようにしたい、という要望がある。
【0009】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メダル補給口の開閉機能を付加しても、製造コストが必要最低限に抑えることができる遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0011】
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は、遊技を行うために必要な遊技用装置を収納するために、六面体の箱状に形成されるとともに、前面が開口された筐体(2)を備え、この筐体(2)の内部に、遊技媒体としてのメダルを貯留するとともに、メダルの払い出しを行うホッパーユニット(20)が設けられ、且つ、前記筐体(2)の前面に、当該前面の開口を塞ぐための前扉(3)が設けられ、前記筐体(2)の背面(2D)に、前記筐体(2)の外部から前記ホッパーユニット(20)にメダルを補給するための開口であるメダル補給口(2F)が設けられている遊技機(1)であって、前記筐体(2)の背面(2D)には、前記メダル補給口(2F)を閉鎖可能なサイズに形成された蓋部材(40,40A,40B)が、当該筐体(2)の背面(2D)における前記メダル補給口(2F)を閉鎖する閉鎖位置及び前記メダル補給口(2F)を開放する開放位置の二位置の間を当該筐体(2)の背面(2D)に沿って回動可能に設けられ、前記蓋部材(40,40A,40B)には、前記筐体(2)の背面(2D)に臨む面(41A) から前記筐体(2)に向かって突出するとともに、前記メダル補給口(2F)の周縁に沿うように形成された立ち上がり部(42)と、前記筐体(2)の背面(2D)に臨む面(41A) から前記筐体(2)に向かって突出するとともに、前記筐体(2)の内部で前記筐体(2)側に係止される第1被係合突起部(43)と、前記筐体(2)の背面(2D)に臨む面(41A) から前記筐体(2)に向かって突出するとともに、前記筐体(2)の内部で前記筐体(2)側に係止され、且つ、前記第1被係合突起部(43)よりも突出寸法が長い第2被係合突起部(44)と、前記筐体(2)の背面(2D)に臨む面(41A) から前記筐体(2)に向かって突出する筒状に形成されるとともに、前記筐体(2)の背面(2D)に沿って回動する当該蓋部材(40,40A,40B)の回動中心となる回動軸部(45)とが設けられ、前記筐体(2)の背面(2D)には、前記メダル補給口(2F)の近傍に開口されているとともに、前記蓋部材(40,40A,40B)の前記回動軸部(45)が挿通される軸受孔(51)と、開放位置に配置された前記蓋部材(40,40A,40B)の前記第1被係合突起部(43)及び前記第2被係合突起部(44)がそれぞれ挿通される突起挿通孔(52, 53)とが設けられ、前記蓋部材(40,40A,40B)に設けられた前記回動軸部(45)の先端近傍部分には、前記筐体(2)の前記軸受孔(51)の内部における所定深さ位置で前記筐体(2)側に係止される抜け止め部(45D) が形成され、前記筐体(2)の内部には、閉鎖位置に配置された前記蓋部材(40,40A,40B)の前記第1被係合突起部(43)が、前記メダル補給口(2F)の内部に挿入された際に、前記第1被係合突起部(43)の先端部を係止する第1係止部と、開放位置に配置された前記蓋部材(40,40A,40B)の前記第2被係合突起部(44)が、前記突起挿通孔(53)の内部に挿入された際に、前記第2被係合突起部(44)の先端部を係止する第2係止部とが設けられ、前記第1被係合突起部(43)の前記第1係止部による係止状態、及び、前記第2被係合突起部(44)の前記第2係止部による係止状態は、前記筐体(2)の内部で解除可能とされ、前記蓋部材(40,40A,40B)は、前記第1被係合突起部(43)及び前記第2被係合突起部(44)が前記筐体(2)の外側に出ている状態では、当該筐体(2)の背面(2D)に沿って回動可能とされ、閉鎖位置において前記第1被係合突起部(43)及び前記立ち上がり部(42)が前記メダル補給口(2F)の内部に挿入されて、前記第1被係合突起部(43)が前記第1係止部に係止された状態では、前記第1被係合突起部(43)の前記第1係止部による係止を、前記筐体(2)の外側で解除することが不可能とされ、且つ、前記メダル補給口(2F)を閉鎖した状態で閉鎖位置に固定され、開放位置において前記第2被係合突起部(44)が前記突起挿通孔(53)の内部に挿入されて、前記第2被係合突起部(44)が前記第2係止部に係止された状態では、前記第2被係合突起部(44)の前記第2係止部による係止を、前記筐体(2)の外側で解除することが不可能とされ、前記メダル補給口(2F)を開放した状態で開放位置に固定されるように形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、メダル補給口を閉鎖可能なサイズに形成された蓋部材を設け、且つ、この蓋部材における筐体背面に臨む面から筐体に向かって突出する筒状に形成されるとともに、筐体の背面に沿って回動する当該蓋部材の回動中心となる回動軸部を当該蓋部材に設け、メダル補給口の近傍に開口されているとともに、蓋部材の回動軸部が挿通される軸受孔を筐体の背面に設けたので、筐体の軸受孔に蓋部材の回動軸部を挿通させれば、筐体背面におけるメダル補給口を閉鎖する閉鎖位置と、メダル補給口を開放する開放位置との二位置に渡って回動可能な蓋部材を実現でき、この蓋部材の回動により、メダル補給口を閉鎖することも開放することも任意に行えるようになる。
そして、蓋部材における筐体背面に臨む面から筐体に向かって突出するとともに、筐体の内部で筐体側に係止される第1被係合突起部を蓋部材に設ける一方、閉鎖位置に配置された蓋部材の第1被係合突起部が、メダル補給口の内部に挿入された際に、第1被係合突起部の先端部を係止する第1係止部を筐体の内部に設け、且つ、第1被係合突起部の第1係止部による係止状態を筐体の内部で解除可能としたので、メダル補給口を塞いだ蓋部材の第1被係合突起部の先端部を第1係止部に係止させると、筐体の外側では、第1被係合突起部の第1係止部による係止状態を解除することができなくなり、従って、メダル補給口を閉鎖する閉鎖状態の蓋部材を閉鎖位置に固定することができる。
【0013】
ここで、蓋部材には、筐体の背面に臨む面から筐体に向かって突出するとともに、メダル補給口の周縁に沿うように形成された立ち上がり部が設けられており、蓋部材の第1被係合突起部をメダル補給口の内部に挿入し、第1被係合突起部の先端を第1係止部に係止させると、立ち上がり部もメダル補給口の内部に挿入されるとともに、この立ち上がり部がメダル補給口の全周にわたって近接しているので、この状態で、筐体の背面に沿って蓋部材を移動させる外力が蓋部材に加わり、蓋部材が僅かに移動すると、蓋部材の立ち上がり部とメダル補給口の周縁とが接し、これにより、蓋部材の立ち上がり部がメダル補給口の周縁に係止され、筐体の背面に沿った方向へ蓋部材が移動するのを立ち上がり部が阻止するようになる。
このため、蓋部材を閉鎖位置に固定しておけば、例えば、遊技機を搬送する際に、筐体の背面に沿った方向の外力が蓋部材に加わっても、立ち上がり部が当該外力を受けとめるので、筐体の背面に沿った方向に蓋部材が移動することがない。
これにより、蓋部材から突出する第1被係合突起部に、筐体の背面に沿った方向の外力が加わると第1被係合突起部が折れるおそれがあっても、立ち上がり部が当該外力を受けとめるので、第1被係合突起部に前述の外力が及ぶことがなく、第1被係合突起部の破損が未然に防止され、遊技機の搬送中に、第1被係合突起部が破損して脱落し、これにより、蓋部材が遊技機から外れて紛失することも未然に防止される。
【0014】
また、蓋部材における筐体背面に臨む面から筐体に向かって突出するとともに、筐体の内部で筐体側に係止される第2被係合突起部を蓋部材に設ける一方、開放位置に配置された蓋部材の第1被係合突起部及び第2被係合突起部がそれぞれ挿通される突起挿通孔と、突起挿通孔に第2被係合突起部が挿入された際に、第2被係合突起部の先端部を係止する第2係止部とを筐体側に設け、且つ、第2被係合突起部の第2係止部による係止状態を筐体の内部で解除可能としたので、開放位置に配置された蓋部材の第2被係合突起部の先端部を第2係止部に係止させると、筐体の外側では、第2被係合突起部の第2係止部による係止状態を解除することができなくなり、従って、メダル補給口を開放した開放状態の蓋部材を開放位置に固定することができ、自動メダル補給機によるメダルの自動供給を受けるために、メダル補給口を開放しても、蓋部材が遊技機から分離することなく、蓋部材を遊技機に一体化させた状態で蓋部材の保管が行えるようになり、蓋部材の紛失が未然に防止される。
ここで、筐体の背面の開放位置には、閉鎖位置におけるメダル補給口のように、立ち上がり部を内部に収納可能な開口や凹部がないので、蓋部材を開放位置に固定するあたり、立ち上がり部の頂部が筐体背面に当接し、蓋部材の本体部分と筐体との距離は、閉鎖位置に固定される場合よりも立ち上がり部の突出寸法分だけ離れてしまうが、第2被係合突起部の突出寸法を、第1被係合突起部の突出寸法よりも長くしたので、第2被係合突起部を係止する第2係止部と、第1被係合突起部を係止する第2係止部とを、筐体の背面から同距離の位置に設けることができ、これにより、第1係止部及び第2係止部の形状や構造を共通化でき、その形成が容易となり、製造コストの増加を抑制できる。
【0015】
さらに、蓋部材の回動軸部の先端近傍部分に、筐体の軸受孔の内部における所定深さ位置で筐体側に係止される抜け止め部を形成したので、抜け止め部が係止される軸受孔の所定深さ位置を適宜設定することで、第1被係合突起部及び第2被係合突起部を筐体の外側に出した状態で、蓋部材が回動可能となるうえ、蓋部材の回動軸部が筐体の軸受孔に抜け止めされるので、蓋部材を回動させても、蓋部材が筐体から外れないので、蓋部材の回動によってメダル補給口を開閉しても、また、メダル補給口の開閉操作を何度繰り返しても、蓋部材が遊技機から外れて紛失することが未然に防止される。
【0016】
以上のような蓋部材としては、平板状に形成された本体の一方の面から突出する第1被係合突起部、第2被係合突起部及び回動軸部を一体的に形成したものが採用できるので、射出成形等で大量に製造すれば、製造コストを低く抑えることができ、従って、メダル補給口の開閉機能を付加しても、製造コストを必要最低限に抑えることができ、以上により、前記目的が達成される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る遊技機であるスロットマシンを示す正面図である。
【図2】前記実施形態に係るスロットマシンの筐体内部を示す正面図である。
【図3】前記実施形態に係るスロットマシンを示す背面側からの斜視図である。
【図4】前記実施形態に係る蓋部材を示す斜視図及び側面図である。
【図5】前記実施形態に係る筐体を背面側から示す斜視図である。
【図6】前記実施形態に係るメダル補給口が閉鎖されたスロットマシンを示す斜視図である。
【図7】前記実施形態に係るメダル補給口が開放されたスロットマシンを示す斜視図である。
【図8】本発明の変形例に係るスロットマシンを示す背面図である。
【図9】本発明の異なる変形例に係るスロットマシンを示す背面図である。
【図10】図10に示した変形例に係るスロットマシンの要部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明を実施するための形態である実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(スロットマシン1の概略構成)
本実施形態に係る遊技機としてのスロットマシン1は、図示しない三個の回転リール11を備え、これら三個の回転リールの各々に記された複数種類の図柄が所定の組合せとなるように、回転している回転リール11を停止させる遊技を行うものである。また、スロットマシン1は、遊技媒体として金属製のメダルを採用したものであり、メダルの投入によって遊技を開始するように形成されている。
このようなスロットマシン1には、図1に示すように、遊技を行うために必要な遊技用の各種装置を収納するために、図1に示すように、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
筐体2は、六面体の箱状に形成されるとともに、前面全体が開口された部材である。そして、筐体2の前面開口は、当該筐体2に回動可能に取り付けられた前扉3で塞がれるようになっている。
なお、前扉3は、閉じられると、自動的に施錠されるようになっている。また、前扉3の前面には、操作用のスイッチとして、後述するスタートスイッチ7Fやストップスイッチ7D等が設けられている。
【0019】
前扉3は、図1及び図2に示すように、その前面をほぼ二分する上部パネル部4及び下部パネル部5を備えたものとなっている。そして、下部パネル部5の下部には、入賞時に払い出されるメダルを貯留する受皿6Aが一体成形された受皿部6が設けられている。また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、遊技に係る操作を行うための操作卓7が遊技者側に突出するように形成されている。
ここで、上部パネル部4及び下部パネル部5は、意匠的に優れた外観を確保するために、合成樹脂製の化粧板が表面に張り付けられたものとなっている。
【0020】
(上部パネル部4)
上部パネル部4には、図1中、操作卓7の上方且つ幅方向の中央部分において略長方形状に形成された図柄表示窓4Aが設けられている。
筐体2の内部における図柄表示窓4Aの裏側には、外周面に複数種類の図柄がそれぞれ記された三個の回転リール11が配置されている。
ここで、各回転リール11の外周面に記された図柄は、筐体2の外部から図柄表示窓4Aを通して目視可能となっている。
【0021】
上部パネル部4の上端縁部分には、上端縁からスロットマシン1の前方斜め下方へ突出する庇状に形成された演出用照明装置4Bが設けられている。この演出用照明装置4Bは、上部パネル部4の上端縁部分のほぼ中央に配置され、その両端部は、上部パネル部4の角隅部分まで達することなく、その手前の位置で途切れたものとなっている。
また、上部パネル部4の上端近傍における両側縁には、上側の角隅部から下方へ図柄表示窓4Aの上端縁の近傍まで、前扉3の側縁に沿って延びる帯状に形成された演出用照明装置4Cがそれぞれ設けられている。
なお、これらの演出用照明装置4Cの各々の下方には、演出用照明装置4Cよりも低い位置から下方へ前扉3の下端まで、前扉3の側縁に沿って延びる帯状に形成された演出用照明装置4Dがそれぞれ設けられている。
これらの演出用照明装置4B〜4Dの各々は、赤色のレンズの内部に配置された高輝度発光ダイオード等の光源を備え、遊技の進行に応じて、その光源の点灯又は点滅により、遊技における視覚的な演出効果を高めるものである。
【0022】
図柄表示窓4A及び演出用照明装置4Bの間には、図柄表示窓4Aよりも小さい長方形状に形成された画面を有するとともに、動画を含む様々な画像を画面に表示することができる液晶表示装置4Eが設けられている。
この液晶表示装置4Eの両側には、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部4Fがそれぞれ設けられている。
【0023】
(操作卓7)
操作卓7は、遊技における操作に必要な各種のスイッチ類が配置されたものである。
すなわち、操作卓7における図1中右端の部分には、前扉3の施錠を解除するための鍵が挿入される鍵穴7Aが設けられている。この鍵穴7Aの左斜め上方には、メダルを投入するためのメダルの投入口7Bが開口されたメダルの投入部7Cが設けられている。
このメダルの投入口7Bの左斜め下方には、図1の如く、三個の回転リール11のそれぞれを停止させる際に操作される三個のストップスイッチ7Dが設けられている。これら三個のストップスイッチ7Dのうち、左端に配置されているストップスイッチ7Dの左斜め上方には、最大枚数のメダルをベットするためのマックスベットスイッチ7Eが設けられている。
また、左端のストップスイッチ7Dの左方であって、マックスベットスイッチ7Eの左斜め下方の位置には、三個の回転リール11を一斉に回転させる際に操作されるスタートスイッチ7Fが設けられている。
【0024】
ここで、マックスベットスイッチ7Eの図1中左側の近傍には、後述の1枚ベットスイッチ7Gが設けられている。
この1枚ベットスイッチ7Gの図1中斜め左下方には、ベットされたメダルや、クレジットされたメダルを精算する際に操作される精算スイッチ7Hが設けられている。
【0025】
マックスベットスイッチ7Eは、遊技者等が1回の押圧操作を行うと、一般的には、3枚のメダルをベットすることを命令する投入指令信号を送出するものである。
換言すると、マックスベットスイッチ7Eは、1回の押圧操作でベット可能な最大枚数である3枚のメダルをベットするための投入スイッチである。
【0026】
また、1枚ベットスイッチ7Gは、遊技者等が1回の押圧操作を行うと、1枚のメダルをベットすることを命令する投入指令信号を送出するものである。
換言すると、1枚ベットスイッチ7Gは、1回の押圧操作で1枚のメダルをベットするための投入スイッチである。
【0027】
精算スイッチ7Hは、遊技者等が押圧操作を行うと、貯留メダルの精算動作を実行すること、あるいは、ベットされたメダルを元に戻すことを命令する精算指令信号を送出するものである。
すなわち、精算スイッチ7Hの精算指令信号は、遊技を止めるために精算を行う精算時、換言すると、メダルのベットが行われていない時に、遊技者等によって精算スイッチ7Hが押圧操作された際に精算スイッチ7Hから出力され、貯留されているすべてのメダルを払い出させる契機となるものである。
また、精算スイッチ7Hの精算指令信号は、マックスベットスイッチ7E及び1枚ベットスイッチ7Gのいずれかの押圧操作によってメダルのベットが行われた後に、精算スイッチ7Hが押圧操作されると、メダルを元の状態、すなわち、メダルのベットによって減少したメダルのクレジット値を元のクレジット値に戻す契機となるものである。
【0028】
(下部パネル部5及び受皿部6)
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを象徴するキャラクター等が描かれたパネル5Aが設けられている。
受皿部6には、メダルを貯留する前述の受皿6Aに加えて、入賞時に受皿6Aへ向かって払い出されるメダルを排出させるメダル払出口6Bと、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部6Cとが設けられている。
また、パネル5Aの裏側には、図1の如く、操作卓7に設けられたメダルの投入口7Bの真下となる位置に配置されるとともに、メダルの投入口7Bに投入されたメダルを選別するセレクタ8が設けられている。
【0029】
(筐体2に収納されている内部装置)
次いで、筐体2の内部に設けられている内部装置について簡単に説明する。
筐体2の内部には、図2に示すように、スロットマシン1の遊技動作を制御するマイクロコンピュータからなるCPUを備えた図示しない主制御基板を内蔵する基板ケース2C、三個の回転リール11が回転自在に支持するとともに、これらの回転リール11のそれぞれを駆動する図示しないモータを備えたリールユニット10(二点鎖線で示す)、内部に多数のメダルを貯留させる容器部21を備えるとともに受皿6Aに向かってメダルを排出するホッパーユニット20、及び、これらの装置に電力を供給する電源装置9等の遊技用装置が設けられている。
【0030】
ここで、筐体2の両側に配置されている側板2A, 2Bのうち、図2中左側の側板2Aには、前扉3を回動可能に支持する支軸部材3Aが設けられている。
また、筐体2の内部における図2中左側に配置された側板2Aの内側面近傍には、前述の主制御基板、リールユニット10、ホッパーユニット20及び電源装置9を電気的に相互に接続する図示しないケーブルを配線するために、図2中上下方向に延びるとともに、下端近傍がY字形に分岐した配線スペース3B(一点鎖線で示す)が設けられている。
【0031】
ここで、図3にも示すように、筐体2の背面2Dを形成する背板2Eには、ホッパーユニット20に設けられている容器部21よりも高い位置に開口されるとともに、容器部21へメダルを補給するためのメダル補給口2Fが設けられている。
このメダル補給口2Fは、筐体2の外部からホッパーユニット20にメダルを補給するために形成された長方形状の開口となっている。
【0032】
また、筐体2の背面2Dには、図示しない自動メダル補給機からホッパーユニット20の容器部21へメダルを導く図示しないメダル搬送用ダクトの先端に設けられている端部ダクト30が取り付けられている。
この端部ダクト30は、筐体2の背面2Dに沿って長手方向が上下となるように配置された円筒状の本体部31を有するものとなっている。
本体部31の図3中下方の端部には、メダル補給口2F側へ折れ曲がったノズル部32が設けられている。
このノズル部32は、その先端がメダル補給口2Fから筐体2の内部に入って、図2の如く、先端に形成されている開口がホッパーユニット20の容器部21の内部に達している。
【0033】
(蓋部材40)
以上のような筐体2の背面2Dには、メダル補給口2Fを閉鎖するための蓋部材40が取り付けられている。
この蓋部材40は、メダル補給口2Fを閉鎖可能なサイズに形成された平板状の本体部41を備えたものとなっている。
また、蓋部材40は、後で詳しく説明するが、当該筐体2の背面2Dにおけるメダル補給口2Fを閉鎖する閉鎖位置β、及び、メダル補給口2Fを開放する開放位置α(図3参照)の二位置の間を当該筐体2の背面2Dに沿って回動可能となっている。
【0034】
蓋部材40には、図4(A)及び(B)に示すように、本体部41における筐体2の背面2Dに臨む面41A に形成された突起として、立ち上がり部42、一対の第1被係合突起部43、一対の第2被係合突起部44、及び、回動軸部45が設けられている。
立ち上がり部42は、本体部41の面41A から筐体2に向かって突出するとともに、略長方形状に形成されたメダル補給口2Fの周縁に沿うように、略長方形の環状に延びる突条として形成されたものである。
【0035】
立ち上がり部42の互いに対向する四辺のうち、図4(A)中上下方向に延びる一対の辺は、図4(A)中左右方向に延びる一対のリブ部42A によって途中部分が相互に連結されている。
また、立ち上がり部42における図4(A)中左右方向に延びる一対の辺は、図4(A)中上下方向に延びる一対のリブ部42B によって途中部分が相互に連結されている。
そして、リブ部42A 及びリブ部42B は、本体部41の面41A の表面おいて互いに交差して井桁形状を形成している。
【0036】
第1被係合突起部43は、筐体2の背面2Dに臨む面41A から筐体2に向かって突出する略平板状の突起であり、その先端側の部分が平板状の厚さ方向に弾性変形可能なものとなっている。
この第1被係合突起部43の先端部分には、筐体2の内部で筐体2側に係止される第1被係止爪43A が形成されている。
すなわち、第1被係止爪43A は、楔形状に形成されるとともに、楔形の尖った鋭角部分が第1被係合突起部43の先端に配置されるように、第1被係合突起部43に一体的に形成されている。また、楔形状の第1被係止爪43A の鋭角部分と対向する面(43B) は、第1被係合突起部43の一側面から突出するとともに、先端から延びてくる傾斜面43C と交差するものとなっており、この面(43B) が筐体2側に係止される被係止面43B となっている。
【0037】
第2被係合突起部44は、筐体2の背面2Dに臨む面41A から筐体2に向かって突出するとともに、第1被係合突起部43よりも突出寸法が長い略平板状の突起であり、その先端側の部分が平板状の厚さ方向に弾性変形可能なものとなっている。
すなわち、この第2被係合突起部44の先端部分には、筐体2の内部で筐体2側に係止される第2被係止爪44A が形成されている。
第2被係止爪44A は、第1被係止爪43A と同様に、楔形状に形成されるとともに、楔形の尖った鋭角部分が第2被係合突起部44の先端に配置されるように、第2被係合突起部44に一体的に形成されている。
また、楔形状の第2被係止爪44A の鋭角部分と対向する面(44B) は、第2被係合突起部44の一側面から突出するとともに、先端から延びてくる傾斜面44C と交差するものとなっており、この面(44B) が筐体2側に係止される被係止面44B となっている。
【0038】
回動軸部45は、筐体2の背面2Dに臨む面41A から筐体2に向かって突出する筒状に形成されるとともに、筐体2の背面2Dに沿って回動する当該蓋部材40の回動中心となる回動軸となる部位である。また、回動軸部45の突出寸法は、第2被係合突起部44の突出寸法よりも、筐体2の背板2Eの厚さに相当する分だけ長いものとなっている。
この回動軸部45は、内部に本体部41を貫通する挿通孔46(図3参照)が形成されたものである。回動軸部45の内部には、ホッパーユニット20から発信される電気信号であるメダル要求信号を導く図示しないケーブルが挿通されるようになっている。
【0039】
回動軸部45は、図4(A)及び(B)の如く、先端から基端へ向かって延びる複数の切り込み部45A が形成され、先端部分が四つに分岐した弾性変形部45B, 45Cを有するものとなっている。
弾性変形部45B, 45Cは、それぞれ互いに対向する位置に配置されているものである。弾性変形部45B, 45Cは、互いに突出寸法が異なり、弾性変形部45B の方が弾性変形部45C よりも突出寸法が長いものとなっている。
【0040】
弾性変形部45B の各々は、その先端側の部分が平板状の厚さ方向に弾性変形可能なものとなっている。
また、各弾性変形部45B の先端部分には、筐体2の内部で筐体2側に係止される第3被係止爪45D が形成されている。
第3被係止爪45D は、第1被係止爪43A と同様に、楔形状に形成されるとともに、楔形の尖った鋭角部分が弾性変形部45B の先端に配置されるように、弾性変形部45B に一体的に形成されている。
また、楔形状の第3被係止爪45D の鋭角部分と対向する面(45E) は、弾性変形部45B の外周面から突出するとともに、先端から延びてくる傾斜面45F と交差するものとなっており、この面(45E) が筐体2側に係止される被係止面45E となっている。
【0041】
一方、図5に示すように、筐体2の背面2Dには、メダル補給口2Fの近傍に開口されているとともに、蓋部材40の回動軸部45が挿通される軸受孔51と、開放位置αに配置された蓋部材40の第1被係合突起部43及び第2被係合突起部44がそれぞれ挿通される第1突起挿通孔52及び第2突起挿通孔53とが設けられている。
ここにおいて、蓋部材40に設けられた回動軸部45の先端近傍部分に形成された第3被係止爪45D は、筐体2の軸受孔51の内部における所定深さ位置で筐体2側に係止される抜け止め部となっている。
なお、筐体2の背面2Dに形成されるメダル補給口2F、第1突起挿通孔52及び第2突起挿通孔53等の開口は、パチンコ球が挿通可能な大きさのもの、例えば、メダル補給口2Fは、塞ぐ必要があるが、パチンコ球が挿通不可能な小さいものは、開口したままの状態にしておくことができ、例えば、第1突起挿通孔52及び第2突起挿通孔53は、塞ぐ必要がない。
【0042】
筐体2の内部には、特に図示しないが、蓋部材40に設けられた第1被係合突起部43の第1被係止爪43A 、第2被係合突起部44の第2被係止爪44A 、及び、回動軸部45の第3被係止爪45D をそれぞれ係止する第1〜第3係止部が設けられている。
すなわち、筐体2の背板2Eは、表側及び裏側の両面が平面となった平板状の部材に、メダル補給口2F、軸受孔51、第1突起挿通孔52及び第2突起挿通孔53等の孔が形成されたものである。
【0043】
第1係止部は、メダル補給口2Fを囲むメダル補給口2Fの内周面と背板2Eの裏側面とが交差して形成する角部の一部分であって、メダル補給口2Fを閉鎖している状態の蓋部材40の第1被係合突起部43に対応している位置に配置されている部分である。
第1被係合突起部43は、先端部分をメダル補給口2Fの内部に入れた状態で、蓋部材40を筐体2に向かって押圧することにより、角部としての第1係止部に第1被係止爪43A が係止されるようになっている。これにより、蓋部材40は、図6に示すように、閉鎖位置βに固定されるようになっている。
この際、蓋部材40の立ち上がり部42は、蓋部材40が閉鎖位置βに固定されると、メダル補給口2Fの内部に挿入されるようになっている。そして、環状に形成された立ち上がり部42の外側の側面は、環状の全周にわたって、メダル補給口2Fを囲む当該メダル補給口2Fの内周面に近接するようになっている。
【0044】
以上のような第1係止部は、閉鎖位置βに配置された蓋部材40の第1被係合突起部43が、メダル補給口2Fの内部に挿入された際に、第1被係合突起部43の先端部である第1被係止爪43A を係止する筐体2内部の部位となっている。
また、第1係止部に先端部が係止されている一対の第1被係合突起部43は、当該先端部が筐体2の内部に達しており、筐体2の内部において、これらの先端部を互いに近づく方向に弾性変形させることで、第1係止部による係止が解除可能となっている。
そして、第1被係合突起部43は、筐体2の内部で、当該第1被係合突起部43の第1被係止爪43A の第1係止部による係止が解除されると、メダル補給口2Fの内部から筐体2の外部へ取り出すことができるようになっている。
一方、第1被係合突起部43が第1係止部に係止された状態では、第1被係合突起部43の第1係止部による係止を、筐体2の外側で解除することが不可能とされ、これにより、蓋部材40がメダル補給口2Fを閉鎖した状態で閉鎖位置βに固定されるようになっている。
【0045】
第2係止部は、第2突起挿通孔53を囲む第2突起挿通孔53の内周面と背板2Eの裏側面とが交差して形成する角部の一部分であって、開放位置αに配置されている状態の蓋部材40の第2被係合突起部44の第2被係止爪44A に対応する位置に配置された部分である。
第2被係合突起部44は、当該第2被係合突起部44の先端部分を第2突起挿通孔53の内部に入れるとともに、第1被係合突起部43の先端部分を第1突起挿通孔52の内部に入れた状態で、蓋部材40を筐体2に向かって押圧することにより、角部としての第2係止部に第2被係止爪44A が係止されるようになっている。これにより、蓋部材40は、図7に示すように、開放位置αに固定されるようになっている。
この際、蓋部材40の立ち上がり部42は、蓋部材40が開放位置αに固定されると、その頂部が筐体2の背面2Dに当接するようになっている。
【0046】
以上のような第2係止部は、開放位置αに配置された蓋部材40の第2被係合突起部44が、メダル補給口2Fの内部に挿入された際に、第2被係合突起部44の先端部である第2被係止爪44A を係止する筐体2内部の部位となっている。
また、第2係止部に先端部が係止されている一対の第2被係合突起部44は、当該先端部が筐体2の内部に達しており、筐体2の内部において、これらの先端部を互いに近づく方向に弾性変形させることで、第2係止部による係止が解除可能となっている。
そして、第2被係合突起部44は、筐体2の内部で、当該第2被係合突起部44の第2被係止爪44A の第2係止部による係止が解除されると、第2突起挿通孔53の内部から筐体2の外部へ取り出すことができるようになっている。
一方、開放位置αにおいて第2被係合突起部44が第2突起挿通孔53の内部に挿入されて、第2被係合突起部44の第2被係止爪44A が第2係止部に係止された状態では、第2被係合突起部44の第2係止部による係止を、筐体2の外側で解除することが不可能とされ、これにより、蓋部材40がメダル補給口2Fを開放した状態で開放位置αに固定されるようになっている。
【0047】
第3係止部は、軸受孔51を囲む当該軸受孔51の内周面と背板2Eの裏側面とが交差する角部分から形成されたものである。換言すると、軸受孔51を囲む当該軸受孔51の内周面と背板2Eの裏側面とが交差する角部分は、軸受孔51の全周に渡って第3係止部に相当するものとなっている。
回動軸部45は、当該回動軸部45の先端部分を軸受孔51の内部に入れた状態で、蓋部材40を筐体2に向かって押圧することにより、角部としての第3係止部に第3被係止爪45D が係止され、筐体2の背板2Eに取り付けられている。
ここで、蓋部材40は、第1被係合突起部43が第1突起挿通孔52から外部に出ているとともに、第2被係合突起部44が第2突起挿通孔53から外部に出ていれば、開放位置α及び閉鎖位置βの二位置の間を筐体2の背面2Dに沿って回動可能となっている。
【0048】
第3係止部に先端部が係止されている一対の弾性変形部45B は、当該先端部が筐体2の内部に達しており、筐体2の内部において、これらの先端部を互いに近づく方向に弾性変形させることで、第3係止部による係止が解除可能となっている。
そして、弾性変形部45B は、筐体2の内部で、当該弾性変形部45B の第3被係止爪45D の第3係止部による係止が解除されると、軸受孔51の内部から筐体2の外部へ取り出すことができるようになっている。これにより、蓋部材40は、筐体2の背板2Eから取り外すことができるようになっている。
【0049】
以上において、メダル補給口2Fは、図2の如く、筐体2の背板2Eにおける図2中左右方向の中央に開口されている。
また、軸受孔51、第1突起挿通孔52及び第2突起挿通孔53は、筐体2の背板2Eにおけるメダル補給口2Fの図2中右方に開口されている。換言すると、軸受孔51、第1突起挿通孔52及び第2突起挿通孔53は、筐体2の背板2Eにおけるスロットマシン1の正面に向かって右方の側板2Bの近傍に開口されている。
従って、蓋部材40に設けられた第1被係合突起部43の第1被係止爪43A 、第2被係合突起部44の第2被係止爪44A 、及び、回動軸部45の第3被係止爪45D のそれぞれ係止する第1〜第3係止部は、配線スペース3Bから外れた位置に設けられている。
これにより、第1被係合突起部43に設けられた第1被係止爪43A の第1係止部による係止、第2被係合突起部44に設けられた第2被係止爪44A の第2係止部による係止、及び、弾性変形部45B に設けられた第3被係止爪45D の第3係止部による係止は、配線スペース3Bのケーブル等に煩わされることなく、容易に解除できるようになっている。
【0050】
以上のような本実施形態では、スロットマシン1を輸送する場合、又は、自動メダル補給機が導入されていない遊技場にスロットマシン1を設置する場合、図6の如く、蓋部材40でメダル補給口2Fが塞がれた状態にされる。
そして、蓋部材40でメダル補給口2Fが塞がれたスロットマシン1を、自動メダル補給機が導入されている遊技場に移設する場合、以下ように、スロットマシン1を当該遊技場に移設する。
すなわち、スロットマシン1が当該遊技場に到着した後、前扉3を開けて、第1被係合突起部43に設けられた第1被係止爪43A の第1係止部による係止を解除し、蓋部材40を閉鎖位置βから開放位置αまで回動させ、開放位置αに配置するとともに、第2被係合突起部44を第2突起挿通孔53の内部に挿入し、この状態で、蓋部材40を筐体2に向かって押圧し、第2被係合突起部44をに設けられた第2被係止爪44A を第2係止部に係止させ、図7の如く、蓋部材40を開放位置αに固定する。
蓋部材40を開放位置αに固定したら、図3の如く、端部ダクト30に設けられたノズル部32の先端をメダル補給口2Fの内部に挿入するとともに、蓋部材40の挿通孔46に、ホッパーユニット20から発信される電気信号であるメダル要求信号を導く図示しないケーブルを挿通し、このようにして、自動メダル補給機が導入されている遊技場へのスロットマシン1の移設作業を行う。
【0051】
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、メダル補給口2Fを閉鎖可能なサイズに形成された蓋部材40を設け、且つ、この蓋部材40における筐体2の背面2Dに臨む面41A から筐体2に向かって突出する筒状に形成されるとともに、筐体2の背面2Dに沿って回動する当該蓋部材40の回動中心となる回動軸部45を当該蓋部材40に設け、メダル補給口2Fの近傍に開口されているとともに、蓋部材40の回動軸部45が挿通される軸受孔51を筐体2の背面2Dに設けたので、筐体2の軸受孔51に蓋部材40の回動軸部45を挿通すれば、筐体2背面2Dにおけるメダル補給口2Fを閉鎖する閉鎖位置βと、メダル補給口2Fを開放する開放位置αとの二位置に渡って回動可能な蓋部材40を実現でき、この蓋部材40の回動により、メダル補給口2Fを閉鎖することも開放することも任意に行えるようになる。
そして、蓋部材40における筐体2の背面2Dに臨む面41A から筐体2に向かって突出するとともに、筐体2の内部で筐体2側に係止される第1被係合突起部43を蓋部材40に設ける一方、閉鎖位置βに配置された蓋部材40の第1被係合突起部43が、メダル補給口2Fの内部に挿入された際に、第1被係合突起部43の先端部を係止する第1係止部を筐体2の内部に設け、且つ、第1被係合突起部43の第1係止部による係止状態を筐体2の内部で解除可能としたので、メダル補給口2Fを塞いだ蓋部材40の第1被係合突起部43の先端部を第1係止部に係止させると、筐体2の外側では、第1被係合突起部43の第1係止部による係止状態を解除することができなくなり、従って、メダル補給口2Fを閉鎖する閉鎖状態の蓋部材40を閉鎖位置βに固定することができる。
【0052】
ここで、蓋部材40には、筐体2の背面2Dに臨む面41A から筐体2に向かって突出するとともに、メダル補給口2Fの周縁に沿うように形成された立ち上がり部42が設けられており、蓋部材40の第1被係合突起部43をメダル補給口2Fの内部に挿入し、第1被係合突起部43の先端を第1係止部に係止させると、立ち上がり部42もメダル補給口2Fの内部に挿入されるとともに、この立ち上がり部42がメダル補給口2Fの全周にわたって近接しているので、この状態で、筐体2の背面2Dに沿って蓋部材40を移動させる外力が蓋部材40に加わり、蓋部材40が僅かに移動すると、蓋部材40の立ち上がり部42とメダル補給口2Fの周縁とが接し、これにより、蓋部材40の立ち上がり部42がメダル補給口2Fの周縁に係止され、筐体2の背面2Dに沿った方向へ蓋部材40が移動するのを立ち上がり部42が阻止するようになる。
このため、蓋部材40を閉鎖位置βに固定しておけば、例えば、スロットマシン1を搬送する際に、筐体2の背面2Dに沿った方向の外力が蓋部材40に加わっても、立ち上がり部42が当該外力を受けとめるので、筐体2の背面2Dに沿った方向に蓋部材40が移動することがない。
これにより、蓋部材40から突出する第1被係合突起部43が当該蓋部材40に設けられ、筐体2の背面2Dに沿った方向の外力が蓋部材40に加わると第1被係合突起部43が折れるおそれがあっても、立ち上がり部42が当該外力を受けとめるので、第1被係合突起部43に前述の外力が及ぶことがなく、第1被係合突起部43の破損が未然に防止され、スロットマシン1の搬送中に、第1被係合突起部43が破損して蓋部材49がスロットマシン1から脱落せず、これにより、蓋部材40がスロットマシン1から外れて紛失することも未然に防止することができる。
【0053】
また、蓋部材40における筐体2背面2Dに臨む面41A から筐体2に向かって突出するとともに、筐体2の内部で筐体2側に係止される第2被係合突起部44を蓋部材40に設ける一方、開放位置αに配置された蓋部材40の第1被係合突起部43及び第2被係合突起部44がそれぞれ挿通される第1突起挿通孔52及び第2突起挿通孔53と、第2突起挿通孔53に第2被係合突起部44が挿入された際に、第2被係合突起部44の先端部を係止する第2係止部とを筐体2側に設け、且つ、第2被係合突起部44の第2係止部による係止状態を筐体2の内部で解除可能としたので、開放位置αに配置された蓋部材40の第2被係合突起部44の先端部を第2係止部に係止させると、筐体2の外側では、第2被係合突起部44の第2係止部による係止状態を解除することができなくなり、このため、メダル補給口2Fを開放した開放状態の蓋部材40を開放位置αに固定することができ、自動メダル補給機によるメダルの自動供給を受けるために、メダル補給口2Fを開放しても、蓋部材40が遊技機から分離することなく、蓋部材40をスロットマシン1に一体化させた状態で蓋部材40の保管が行えるようになり、蓋部材40の紛失が未然に防止される。
ここで、筐体2の背面2Dの開放位置αには、閉鎖位置βにおけるメダル補給口2Fのように、立ち上がり部42を内部に収納可能な開口や凹部がないので、蓋部材40を開放位置αに固定するあたり、立ち上がり部42の頂部が筐体2背面2Dに当接し、蓋部材40の本体部分と筐体2との距離が、閉鎖位置βに固定された場合よりも立ち上がり部42の突出寸法分だけ離れてしまうが、第2被係合突起部44の突出寸法を、第1被係合突起部43の突出寸法よりも長くしたので、第2被係合突起部44を係止する第2係止部と、第1被係合突起部43を係止する第2係止部とを、筐体2の背面2Dから同距離の位置に設けることができ、これにより、第1係止部及び第2係止部の形状や構造を共通化でき、その形成が容易となり、蓋部材40の製造コストの増加を抑制することができる。
【0054】
さらに、蓋部材40の回動軸部45の先端近傍部分に、筐体2の軸受孔51の内部における所定深さ位置で筐体2側に係止される第3被係止爪45D を形成したので、第3被係止爪45D が係止される軸受孔51の所定深さ位置を適宜設定することで、第1被係合突起部43及び第2被係合突起部44を筐体2の外側に出した状態で、蓋部材40が回動可能となるうえ、蓋部材40の回動軸部45が筐体2の軸受孔51に抜け止めされ、蓋部材40を回動させても、蓋部材40が筐体2から外れないので、蓋部材40の回動によってメダル補給口2Fを開閉しても、また、メダル補給口2Fの開閉操作を何度繰り返しても、蓋部材40がスロットマシン1から外れて紛失することを未然に防止することができる。
【0055】
また、平板状に形成された本体部41の一方の面41A に、当該面41A から突出する第1被係合突起部43、第2被係合突起部44及び回動軸部45が一体的に形成された蓋部材40を採用したので、蓋部材40を射出成形等で製造でき、射出成形等で大量に製造すれば、製造コストを低く抑えることができ、従って、メダル補給口2Fの開閉機能を付加しても、スロットマシン1の製造コストを必要最低限に抑えることができる。
【0056】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、前記実施形態では、蓋部材40を単にメダル補給口2Fを塞ぐ蓋としてのみ利用していたが、筐体2の静電遮蔽を行うシールド部材として蓋部材を利用してもよい。
【0057】
すなわち、筐体2の背面2Dに取り付けられる端部ダクト30及び蓋部材40A を金属製にする、あるいは、表面に導電性の膜を形成する等により、端部ダクト30及び蓋部材40A に導電性を付与するとともに、端部ダクト30をアースしておき、且つ、図8に示すように、開放位置αに配置した状態で端部ダクト30のノズル部32に到達可能な突片47を蓋部材40A に設け、端部ダクト30が背面2Dに取り付けられた筐体2の開放位置αに蓋部材40A を固定すると、蓋部材40A の突片47がノズル部32に接触し、蓋部材40A と端部ダクト30とが電気的に接続されるようにすれば、蓋部材40A も自動的にアースされ、蓋部材40A で筐体2の静電遮蔽を行うことができ、筐体2の内部で発生した電磁ノイズが外部へ漏れるのを抑制でき、且つ、筐体2の外部で発生した電磁ノイズが筐体2の内部に入り込むことを抑制することもできる。
【0058】
また、図8の場合と同様に、筐体2の背面2Dに取り付けられる端部ダクト30及び蓋部材40B を金属製にする、あるいは、表面に導電性の膜を形成する等により、端部ダクト30及び蓋部材40B に導電性を付与するとともに、端部ダクト30をアースしておき、且つ、図9に示すように、開放位置αに配置した状態でノズル部32に到達可能な突片47と、図9中上方の端縁から上方へ張り出した拡張部48とを蓋部材40B に設けておく。
そして、端部ダクト30及びノズル部32が背面2Dに取り付けられた筐体2の開放位置αに蓋部材40B を固定すると、蓋部材40B の突片47がノズル部32に接触し、蓋部材40B と端部ダクト30とが電気的に接続され、さらに、図10に示すように、筐体2の背板2Eを貫通するネジ54で蓋部材40B の拡張部48を背板2Eに固定すると、蓋部材40B と、筐体2内部のリールユニット10のフレーム10A とが電気的に接続されるようにすれば、リールユニット10のフレーム10A と端部ダクト30とが電気的に接続され、蓋部材40B とともにリールユニット10のフレーム10A も自動的にアースされ、筐体2内に設けられた装置のすべてがリールユニット10のフレーム10A と共通の接地線で接続されていれば、スロットマシン1に別途アース線を接続する必要がなくなり、遊技場における配線作業をより容易に行うことができる。
そのうえ、前述したように、蓋部材40B で静電遮蔽を行うことができ、筐体2の内部で発生した電磁ノイズが外部へ漏れるのを抑制することも、筐体2の外部で発生した電磁ノイズが筐体2の内部に入り込むことを抑制することもできる。
【0059】
また、前記実施形態では、蓋部材40に設けられた第1被係合突起部43及び第2被係合突起部44のそれぞれの先端に、第1被係止爪43A 及び第2被係止爪44A という爪を設け、これらの爪を筐体2の背板2Eに設けた孔の周縁角部に係止することで、第1被係合突起部43及び第2被係合突起部44のそれぞれの先端を筐体2の内部に係止するようにしたが、第1被係合突起部43及び第2被係合突起部44の先端を係止する係止部は、これに限らず、第1被係合突起部43及び第2被係合突起部44の先端をネジで筐体2の内部に係止するようにしてもよく、第1被係合突起部43及び第2被係合突起部44の先端を筐体2の内部に係止する係止部に係る具体的な構造や利用する部材は、実施にあたり適宜選択できる。
なお、遊技機としては、スロットマシンに限らず、アレンジボール及び雀球等、遊技媒体としてメダルを利用する他の形式の遊技機でもよい。
【符号の説明】
【0060】
1 遊技機としてのスロットマシン 2 筐体
2D 背面 2F メダル補給口
3 前扉 20 ホッパーユニット
40 蓋部材 40A 蓋部材
40B 蓋部材 41A (筐体の背面に臨む)面
42 立ち上がり部 43 第1被係合突起部
44 第2被係合突起部 45 回動軸部
45D 抜け止め部としての第3被係止爪 51 軸受孔
52 (第1)突起挿通孔 53 (第2)突起挿通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技を行うために必要な遊技用装置を収納するために、六面体の箱状に形成されるとともに、前面が開口された筐体を備え、この筐体の内部に、遊技媒体としてのメダルを貯留するとともに、メダルの払い出しを行うホッパーユニットが設けられ、且つ、前記筐体の前面に、当該前面の開口を塞ぐための前扉が設けられ、前記筐体の背面に、前記筐体の外部から前記ホッパーユニットにメダルを補給するための開口であるメダル補給口が設けられている遊技機であって、
前記筐体の背面には、前記メダル補給口を閉鎖可能なサイズに形成された蓋部材が、当該筐体の背面における前記メダル補給口を閉鎖する閉鎖位置及び前記メダル補給口を開放する開放位置の二位置の間を当該筐体の背面に沿って回動可能に設けられ、
前記蓋部材には、前記筐体の背面に臨む面から前記筐体に向かって突出するとともに、前記メダル補給口の周縁に沿うように形成された立ち上がり部と、前記筐体の背面に臨む面から前記筐体に向かって突出するとともに、前記筐体の内部で前記筐体側に係止される第1被係合突起部と、前記筐体の背面に臨む面から前記筐体に向かって突出するとともに、前記筐体の内部で前記筐体側に係止され、且つ、前記第1被係合突起部よりも突出寸法が長い第2被係合突起部と、前記筐体の背面に臨む面から前記筐体に向かって突出する筒状に形成されるとともに、前記筐体の背面に沿って回動する当該蓋部材の回動中心となる回動軸部とが設けられ、
前記筐体の背面には、前記メダル補給口の近傍に開口されているとともに、前記蓋部材の前記回動軸部が挿通される軸受孔と、開放位置に配置された前記蓋部材の前記第1被係合突起部及び前記第2被係合突起部がそれぞれ挿通される突起挿通孔とが設けられ、
前記蓋部材に設けられた前記回動軸部の先端近傍部分には、前記筐体の前記軸受孔の内部における所定深さ位置で前記筐体側に係止される抜け止め部が形成され、
前記筐体の内部には、閉鎖位置に配置された前記蓋部材の前記第1被係合突起部が、前記メダル補給口の内部に挿入された際に、前記第1被係合突起部の先端部を係止する第1係止部と、開放位置に配置された前記蓋部材の前記第2被係合突起部が、前記突起挿通孔の内部に挿入された際に、前記第2被係合突起部の先端部を係止する第2係止部とが設けられ、
前記第1被係合突起部の前記第1係止部による係止状態、及び、前記第2被係合突起部の前記第2係止部による係止状態は、前記筐体の内部で解除可能とされ、
前記蓋部材は、前記第1被係合突起部及び前記第2被係合突起部が前記筐体の外側に出ている状態では、当該筐体の背面に沿って回動可能とされ、閉鎖位置において前記第1被係合突起部及び前記立ち上がり部が前記メダル補給口の内部に挿入されて、前記第1被係合突起部が前記第1係止部に係止された状態では、前記第1被係合突起部の前記第1係止部による係止を、前記筐体の外側で解除することが不可能とされ、且つ、前記メダル補給口を閉鎖した状態で閉鎖位置に固定され、開放位置において前記第2被係合突起部が前記突起挿通孔の内部に挿入されて、前記第2被係合突起部が前記第2係止部に係止された状態では、前記第2被係合突起部の前記第2係止部による係止を、前記筐体の外側で解除することが不可能とされ、前記メダル補給口を開放した状態で開放位置に固定されるように形成されていることを特徴とする遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−245023(P2012−245023A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−116538(P2011−116538)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】