遊技用装置
【課題】残存する遊技用価値を遊技用記憶媒体に記憶して発行・返却した場合に、遊技者が遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、第三者が不正に利用することを防止できる遊技用装置を提供する。
【解決手段】遊技者の生体情報を受け付ける生体情報受付部50を遊技機PMに設けておく。次に、遊技機PMより遊技を終了する終了操作情報を遊技用装置CU1(返却操作情報受付部D)が受付けたことに基づき、前記遊技機PM(生体情報受付部50)より遊技者認証情報を遊技用装置CU1(遊技者認証情報受付部B)が受け付ける。そして、遊技用記憶媒体識別情報と受け付けた遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、遊技機PMより遊技用価値管理装置SVへ送信する。そして、遊技用価値管理装置SVは、遊技用記憶媒体識別情報と遊技者認証情報とを互いに関連付けて記憶する。
【解決手段】遊技者の生体情報を受け付ける生体情報受付部50を遊技機PMに設けておく。次に、遊技機PMより遊技を終了する終了操作情報を遊技用装置CU1(返却操作情報受付部D)が受付けたことに基づき、前記遊技機PM(生体情報受付部50)より遊技者認証情報を遊技用装置CU1(遊技者認証情報受付部B)が受け付ける。そして、遊技用記憶媒体識別情報と受け付けた遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、遊技機PMより遊技用価値管理装置SVへ送信する。そして、遊技用価値管理装置SVは、遊技用記憶媒体識別情報と遊技者認証情報とを互いに関連付けて記憶する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場内に設置された、たとえばパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ」と言う。)や回胴式遊技機(以下、単に「スロットマシン」と言う。)等の遊技機に対応して設けられ、パチンコ玉やメダルといった遊技機媒体を貸し出す、いわゆるカードユニットと呼ばれる遊技用装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、遊技機としてパチンコやスロットマシンが普及しており、顧客(以下、「遊技者」と呼ぶ。)は、パチンコの場合、遊技機媒体としてたとえば1玉4円の玉の貸し出しを受けて遊技し、一方、スロットマシンの場合は、遊技機媒体としてたとえば1枚20円のメダルの貸し出しを受けて遊技する。したがって、遊技者は硬貨や紙幣といった現金を遊技用装置の適宜挿入口に挿入し、相当額の遊技機媒体の貸し出しを適宜受けて遊技している。
【0003】
また、遊技場では、遊技者の利便向上を図るとともに、遊技場経営の効率化を図るために、遊技機での遊技に使用可能な所要額の遊技用価値(例えば度数)を特定する情報(以下、「遊技用価値特定情報」と呼ぶ。)が記録された、たとえばビジタカードと呼ばれるプリペイドカード等の遊技用記憶媒体を採用している。したがって、遊技者は所望の遊技用価値特定情報があらかじめ記録された遊技用記憶媒体を購入し、この遊技用記憶媒体を遊技用装置の適宜挿入口に挿入し、前記所要額までの遊技機媒体の貸し出しを適宜受けて遊技している。
【0004】
ところが、現金の場合でも、遊技用記憶媒体の場合でも、最初に遊技機に投入した額を消費する前に遊技を終了したいことがある。その際、遊技場では、遊技用記憶媒体において遊技用価値が残存するとき、残存する遊技用価値特定情報を更新情報として前記遊技用記憶媒体に記憶し、この遊技用記憶媒体を遊技者に返却するようにしている。一方、現金において遊技用価値が残存するとき、別途あらかじめ備えた記録用記憶媒体を発行し、該記録用記憶媒体に、前記残存する遊技用価値特定情報を記憶し、この記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として遊技者に発行・返却するようにしている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
しかしながら、残存する遊技用価値特定情報を遊技用記憶媒体に記憶して発行・返却する場合、僅かな遊技用価値の使用(消費)で多くの遊技用価値を獲得した場合など、遊技者が前記発行・返却された遊技用記憶媒体を取り忘れて遊技機から離れてしまうことがある。そのため、真正な遊技者が取り忘れた遊技用記憶媒体を第三者が盗用し、残存する遊技用価値を利用して遊技を行なったり、残存する遊技用価値を精算したりする等、不正に利用してしまう場合がある。
【特許文献1】特開2005−334047号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、貨幣(現金)の場合でも、遊技用記憶媒体の場合でも、最初に遊技機に投入した額を消費する前に遊技を終了し、残存する遊技用価値特定情報を遊技用記憶媒体に記憶して発行・返却した場合に、遊技者が前記返却又は発行された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、第三者が残存する遊技用価値を不正に利用することを防止できる遊技用装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上のような問題を解決するため、本発明は以下の構成を有している。
本発明の請求項1に係る遊技用装置は、遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された遊技者認証情報とを更新情報として、前記遊技用記憶媒体読取手段に保持している前記遊技用記憶媒体に記憶させ、その後、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する終了処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に係る遊技用装置は、遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、該遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報を更新情報として、前記遊技用記憶媒体読取手段に保持している前記遊技用記憶媒体に記憶させ、その後、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する終了処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3に係る遊技用装置は、請求項1又は2に係る遊技用装置において、前記遊技用記憶媒体読取手段は、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報と共に、遊技者の遊技者認証情報とが記録された遊技用記憶媒体を受け付けることを有し、前記遊技者認証情報受付手段は、前記遊技機での遊技の開始に応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付けることを有し、さらに、遊技機での遊技を開始するときに、遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求するための貸出操作情報を前記遊技機より受け付ける貸出操作情報受付手段と、前記貸出操作情報受付手段にて貸出操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取手段にて受け付けた遊技用記憶媒体より遊技者認証情報を読み出して、前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報と比較照合する貸出照合手段と、前記貸出照合手段での比較照合の結果、前記遊技者認証情報が一致した場合に、前記遊技機媒体の貸し出しを実施する貸出処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項4に係る遊技用装置は、遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、貨幣を受け付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体をあらかじめ備える記録用記憶媒体貯留手段と、前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を発行し、該記録用記憶媒体に、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された生体情報とを記憶させ、その後、所定の情報が記録された前記記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として遊技者に発行する発行処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項5に係る遊技用装置は、遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体をあらかじめ備える記録用記憶媒体貯留手段と、前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を発行し、該記録用記憶媒体に、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報とを記憶させ、その後、所定の情報が記録された前記記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として遊技者に発行する発行処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項6に係る遊技用装置は、少なくとも遊技に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、少なくとも前記遊技用記憶媒体識別情報が記録された遊技用記憶媒体の受け付けに応じて、前記遊技用記憶媒体識別情報と、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、前記遊技用価値管理装置へ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体読取手段にて受け付けた遊技用記憶媒体を返却する遊技用価値管理情報第一処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項7に係る遊技用装置は、少なくとも遊技に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、少なくとも前記遊技用記憶媒体識別情報が記録された遊技用記憶媒体の受け付けに応じて、前記遊技用記憶媒体識別情報と、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、前記遊技用価値管理装置へ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体読取手段にて受け付けた遊技用記憶媒体を返却する遊技用価値管理情報第一処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項8に係る遊技用装置は、前記遊技用価値管理装置に備えられた記憶手段は、あらかじめ前記遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報とを関連付けて記憶しており、前記遊技者認証情報受付手段は、遊技機での遊技の開始に応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付けることを有し、さらに、遊技機での遊技を開始するときに、遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求するための貸出操作情報を前記遊技機より受け付ける貸出操作情報受付手段と、前記貸出操作情報受付手段が貸出操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報と前記遊技用記憶媒体識別情報とを貸出要求情報として、前記遊技用価値管理装置へ送信すると共に、該遊技用価値管理装置に備えられた前記記憶手段に記憶された遊技者認証情報と、前記送信した遊技者認証情報との比較照合結果に基づき貸出可否を決定した照合結果を、前記遊技用価値管理装置から受信する貸出問合せ手段と、前記貸出問合せ手段で受信した照合結果が貸出可の場合に、前記遊技機媒体の貸し出しを実施する貸出処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項9に係る遊技用装置は、少なくとも遊技又は精算に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、記録用記憶媒体を特定する記録用記憶媒体識別情報をあらかじめ記憶し、前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な前記記録用記憶媒体をあらかじめ備える記録用記憶媒体貯留手段と、前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として発行し、該記録用記憶媒体から遊技用記憶媒体識別情報として読み出された記録用記憶媒体識別情報と、前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された遊技者認証情報とを、遊技用価値管理情報として前記遊技用価値管理装置へ送信する遊技用価値管理情報第二処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項10に係る遊技用装置は、少なくとも遊技又は精算に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、記録用記憶媒体を特定する記録用記憶媒体識別情報をあらかじめ記憶し、前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な前記記録用記憶媒体をあらかじめ備える記憶用記憶媒体貯留手段と、前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として発行し、該記録用記憶媒体から遊技用記憶媒体識別情報として読み出された記録用記憶媒体識別情報と、前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報とを、遊技用価値管理情報として前記遊技用価値管理装置へ送信する遊技用価値管理情報第二処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項11に係る遊技用装置は、遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、終了操作時に受け取った生体情報と、前記遊技用記憶媒体読取手段で読み取った生体情報とが一致しているか照合し、一致している場合に、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する返却処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の請求項1記載の発明によれば、遊技用記憶媒体に記録された遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付ける前に、あらかじめ遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶する。そして、遊技用装置が、遊技機より前記終了操作情報を受け付けた際に、遊技用装置が、残存する遊技用価値特定情報と前記一時的に記憶する遊技者認証情報とを、前記遊技用記憶媒体に更新記録して当該遊技用記憶媒体を返却する。ゆえに、遊技者が返却された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用記憶媒体には真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値特定情報を記録する遊技用記憶媒体の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0019】
また、請求項2記載の発明によれば、遊技用記憶媒体に記録された遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける。そして、引き続き遊技用装置が、残存する遊技用価値特定情報と前記終了操作情報の受け付けに応じて受け付けた遊技者認証情報とを、前記遊技用記憶媒体に更新記録して当該遊技用記憶媒体を返却する。ゆえに、遊技者が返却された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用記憶媒体には真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値特定情報を記録する遊技用記憶媒体の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0020】
また、請求項3記載の発明によれば、残存する遊技用価値特定情報と真正な遊技者の遊技者認証情報とを記憶する遊技用記憶媒体を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技に使用する遊技機媒体の貸出操作情報を受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける。そして、引き続き遊技用装置が、受け付けた前記遊技用記憶媒体より遊技者認証情報を読み出すと共に、前記貸出操作情報の受け付けに応じて受け付けた遊技者認証情報と比較照合し、双方の遊技者認証情報が一致した場合に遊技機媒体の貸し出しを実施する。ゆえに、遊技者が返却された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用記憶媒体には真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことができる。
したがって、前記遊技用記憶媒体に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすまして遊技を行なうことが出来なくなり、残存する遊技用価値特定情報を記録する遊技用記憶媒体の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0021】
また、請求項4記載の発明によれば、紙幣から特定される遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付ける前にあらかじめ遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶する。そして、遊技用装置が、遊技機より前記終了操作情報を受け付けた際に、遊技用装置が、残存する遊技用価値特定情報と前記一時的に記憶する遊技者認証情報とを、記録用記憶媒体に記録して遊技用記憶媒体として発行する。ゆえに、遊技者が発行された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用記憶媒体には真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値特定情報を記録する遊技用記憶媒体の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0022】
また、請求項5記載の発明によれば、紙幣から特定される遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付けた際に、前記遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける。そして、引き続き遊技用装置が、残存する遊技用価値特定情報と前記終了操作情報の受け付けに応じて受け付けた遊技者認証情報とを、記録用記憶媒体に記録して遊技用記憶媒体として発行する。ゆえに、遊技者が発行された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用記憶媒体には真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値特定情報を記録する遊技用記憶媒体の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0023】
また、請求項6記載の発明によれば、遊技用記憶媒体に記録された遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付ける前にあらかじめ遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶する。そして、遊技用装置が、遊技機より前記終了操作情報を受け付けた際に、遊技用装置が、前記遊技用記憶媒体から読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記一時的に記憶する遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、遊技用価値管理装置へ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体を返却する。ゆえに、遊技者が返却された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用価値管理装置には、前記遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体の利用の際に、受け付けた遊技用記憶媒体の遊技用記憶媒体識別情報に基づき、前記遊技用価値管理装置に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0024】
また、請求項7記載の発明によれば、遊技用記憶媒体に記録された遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける。そして、引き続き遊技用装置が、前記遊技用記憶媒体から読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記受け付けた遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、遊技用価値管理装置へ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体を返却する。ゆえに、遊技者が返却された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用価値管理装置には、前記遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体の利用の際に、受け付けた遊技用記憶媒体の遊技用記憶媒体識別情報に基づき、前記遊技用価値管理装置に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0025】
また、請求項8記載の発明によれば、あらかじめ遊技用記憶媒体識別情報と遊技者認証情報とが関連付けて遊技用価値管理装置に記憶されており、少なくとも遊技用記憶媒体識別情報が記憶された遊技用記憶媒体を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求する貸出操作情報を受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける。そして、引き続き遊技用装置が、受け付けた前記遊技用記憶媒体から読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記受け付けた遊技者認証情報とを前記遊技用価値管理装置へ送信すると共に、これに応じて貸出可否を決定した照合結果を前記遊技用価値管理装置より受信し、貸出可の場合に、前記遊技機媒体の貸し出しを実施する。ゆえに、遊技者が返却された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用価値管理装置には、前記遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体の利用の際に、受け付けた遊技用記憶媒体の遊技用記憶媒体識別情報に基づき、前記遊技用価値管理装置に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0026】
また、請求項9記載の発明によれば、紙幣から特定される遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付ける前にあらかじめ遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶する。そして、遊技用装置が、遊技機より前記終了操作情報を受け付けた際に、遊技用装置が、遊技用記憶媒体として記録用記憶媒体を発行すると共に、該記録用記憶媒体より読み出した記録用記憶媒体識別情報と前記一時的に記憶された遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、遊技用価値管理装置へ送信する。ゆえに、遊技者が発行された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用価値管理装置には、前記遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体の利用の際に、受け付けた遊技用記憶媒体の遊技用記憶媒体識別情報に基づき、前記遊技用価値管理装置に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0027】
また、請求項10記載の発明によれば、紙幣から特定される遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付けた際に遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける。そして、引き続き遊技用装置が、遊技用記憶媒体として記録用記憶媒体を発行すると共に、該記録用記憶媒体より読み出した記録用記憶媒体識別情報と前記受け付けた遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、遊技用価値管理装置へ送信する。ゆえに、遊技者が返却された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用価値管理装置には、前記遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体の利用の際に、受け付けた遊技用記憶媒体の遊技用記憶媒体識別情報に基づき、前記遊技用価値管理装置に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0028】
本発明の請求項11記載の発明によれば、遊技用記憶媒体に記録された遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付ける前に、あらかじめ遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶する。そして、遊技用装置が、遊技機より前記終了操作情報を受け付けた際に、生体情報を取得し、遊技用価値が残存している場合には、あらかじめ受け付けられている生体情報と、終了操作時に受け付けた生体情報とを照合し、合致している場合には、遊技用媒体を返還し、合致していない場合には、返還されない。ゆえに、遊技者が遊技用価値を残して遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、生体情報が合致しなければ変換されないので、真正な遊技者以外の者に返却されることはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、図面に基づき本発明を実施するための最良の形態ついて説明する。
本発明の遊技用装置は、当該遊技用装置側にて不正利用を未然に防止する第一の遊技用装置CU1と、当該遊技用装置とデータ通信可能な遊技用価値管理装置側にて不正利用を未然に防止する第二の遊技用装置CU2との二つに大きく分けることが出来る。
【0030】
(第一の遊技用装置)
まず初めに、本発明の第一の遊技用装置CU1の構成の一例と、この第一の遊技用装置CU1を用いた遊技用価値管理システム、及び遊技用価値精算システムの構成の一例を説明する。
図1は、本発明の第一の遊技用装置の実施形態の一例と、この第一の遊技用装置を用いた精算システムの実施形態の一例を示すブロック構成図である。
図1に示すように、本発明の第一の遊技用装置CU1は、遊技場内に設置されている遊技機PMに対応して設けられており、この第一の遊技用装置CU1は、遊技用記憶媒体読取部A1と、遊技者認証情報受付部B1と、遊技用価値処理部C1と、終了操作情報受付部D1と、終了処理部E1と、貸出操作情報受付部F1と、貸出照合部G1と、貸出処理部H1と、貨幣識別部I1と、貨幣価値変換部J1と、記録用記憶媒体貯留部K1と、発行処理部L1と、を少なくとも有している。
【0031】
遊技用記憶媒体読取部A1は、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す処理を行う。
また、遊技用記憶媒体読取部A1は、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報と共に、遊技者の遊技者認証情報とが記録された遊技用記憶媒体を受け付ける処理を行うようにしても良い。
この際、遊技用記憶媒体読取部A1では、カード型又はコイン型をした遊技用記憶媒体を受け付けるものとすると良い。なお、遊技に使用可能な遊技用価値とは、たとえば、遊技に使用可能な金額を100で除した値であって、いわゆる度数と称して利用されるものである。
【0032】
遊技者認証情報受付部B1は、遊技機PMが受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付け、一時的に記憶しておく処理を行う。
また、遊技者認証情報受付部B1は、終了操作情報受付部D1での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機PMが受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付ける処理を行うようにしても良い。
さらに、遊技者認証情報受付部B1は、遊技機PMでの遊技の開始に応じ、遊技機PMが受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付ける処理を行うようにしても良い。
【0033】
ここで、生体情報とは、人体の一部にもとづく情報であって、たとえば、指紋や声紋、虹彩、顔型、静脈軌跡、筆跡などを解析して得られた情報をいう。本実施形態では、生体情報として指紋を採用すると、生体情報の取得操作性の点で望ましい。
また、遊技者認証情報受付部B1にて指紋を読み取る場合、たとえば静電容量型半導体センサや光学式読取装置(たとえば、CCDカメラやプリズム等)などで構成できる。したがって、遊技者認証情報受付部B1として静電容量型半導体センサを採用した場合は、所定の指先を指紋読取部に押し付けることで、その指の表面の凹凸で生じる電位の差を利用して静電容量を計測し、指紋の紋様を読み取る。一方、遊技者認証情報受付部Bとして光学式読取装置を用いた場合は、ガラス面の上に指を置くことで、その指に照射された光の反射を利用し、反射光量の大小を電気信号に変換して、指紋の紋様を読み取る。
【0034】
遊技用価値処理部C1は、遊技用記憶媒体読取部A1にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う。
また、遊技用価値処理部C1は、貨幣価値変換部J1で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行うようにしても良い。
【0035】
終了操作情報受付部D1は、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機PMより受け付ける処理を行う。この遊技の終了には、遊技用価値が残存する遊技用記憶媒体の返却を要求する操作も含む。
【0036】
終了処理部E1は、終了操作情報受付部D1にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付部B1に一時的に記憶された遊技者認証情報とを更新情報として、前記遊技用記憶媒体読取部A1に保持している前記遊技用記憶媒体に記憶させ、その後、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する処理を行う。
また、終了処理部E1は、終了操作情報受付部D1にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付部B1にて受け付けた遊技者認証情報を更新情報として、前記遊技用記憶媒体読取部A1に保持している前記遊技用記憶媒体に記憶させ、その後、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する処理を行う。
【0037】
貸出操作情報受付部F1は、遊技機PMでの遊技を開始するときに、遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求するための貸出操作情報を前記遊技機PMより受け付ける処理を行う。
【0038】
貸出照合部G1は、貸出操作情報受付部F1にて貸出操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取部A1にて受け付けた遊技用記憶媒体より遊技者認証情報を読み出して、前記遊技者認証情報受付部B1にて受け付けた遊技者認証情報と比較照合する処理を行う。
【0039】
貸出処理部H1は、貸出照合部G1での比較照合の結果、前記遊技者認証情報が一致した場合に、前記遊技機媒体の貸し出しを実施する処理を行う。
【0040】
貨幣識別部I1は、貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する処理を行う。ここで、貨幣とは、現在のところ1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣、及び500円、100円の各硬貨をいい、新たな貨幣が登場した場合はそれも対応可能とする。
【0041】
貨幣価値変換部J1は、前記貨幣識別部I1にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する処理を行う。
【0042】
記録用記憶媒体貯留部K1は、遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体をあらかじめ備える。
【0043】
発行処理部L1は、終了操作情報受付部D1にて終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留部K1に備えている記録用記憶媒体を発行し、該記録用記憶媒体に、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付部B1に一時的に記憶された生体情報とを記憶させ、その後、所定の情報が記録された前記記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として遊技者に発行する処理を行う。
また、発行処理部L1は、終了操作情報受付部D1にて終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留部K1に備えている記録用記憶媒体を発行し、該記録用記憶媒体に、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付部B1にて受け付けた遊技者認証情報とを記憶させ、その後、所定の情報が記録された前記記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として遊技者に発行する処理を行うようにしても良い。
【0044】
したがって、本発明の第一の遊技用装置CU1では、上記構成を適宜組み合わせることで、様々な遊技用装置CU1を提供することが出来る。
たとえば、上記構成のうち、遊技用記憶媒体読取部A1と、遊技者認証情報受付部B1と、遊技用価値処理部C1と、終了操作情報受付部D1と、終了処理部1Eと、を少なくとも備えることによって、遊技用装置CU1A又は遊技用装置CU1Bとすることができる。
【0045】
遊技用装置CU1Aによれば、遊技を終了するための終了操作情報を遊技機PMより受け付ける前に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付け、該終了操作情報を受け付けた際には、当該遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体に更新情報として記録して返却することが出来る。
また、遊技用装置CU1Bによれば、遊技を終了するための終了操作情報の受け付け時に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として遊技機PMより受け付け、該返却操作情報を前記遊技機PMより受け付けた際には、当該遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体に更新情報として記録して返却することが出来る。
【0046】
また、上記構成にさらに、貸出操作情報受付部F1と、貸出照合部G1と、貸出処理部H1と、を備えることによって遊技用装置CU1Cとすることができる。
遊技用装置CU1Cによれば、遊技に使用する遊技機媒体の貸出操作情報を前記遊技機PMより受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として遊技機PMより受け付け、遊技機媒体の貸出可否を判別することが出来る。
【0047】
また、上記構成のうち、遊技者認証情報受付部B1と、遊技用価値処理部C1と、終了操作情報受付部D1と、貨幣識別部I1と、貨幣価値変換部J1と、記録用記憶媒体貯留部K1と、発行処理部L1と、を少なくとも備えることによって遊技用装置CU1D又は遊技用装置CU1Eとすることができる。
遊技用装置CU1Dによれば、遊技を終了するための終了操作情報を遊技機PMより受け付ける前に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付け、該終了操作情報を受け付けた際には、当該遊技者認証情報を、新たに発行した記録用記憶媒体に更新情報として記録し、返却することが出来る。また、遊技用装置CU1Eによれば、遊技を終了するための終了操作情報を遊技機PMより受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付け、該終了操作情報を受け付けた際には、当該遊技者認証情報を、新たに発行した記録用記憶媒体に更新情報として記録し、返却することが出来る。
【0048】
さらに、上記構成の各第一の遊技用装置CU1(A〜E)においては、生体情報として指紋を採用することで、他の生体情報に比べて簡単かつ確実に遊技者認証情報として取得することが出来る。
【0049】
また、図1に示すように、本発明の第一の遊技用装置CU1が対応する遊技機PMは、貸出操作受付部42と、返却操作受付部43と、生体情報受付部50と、を少なくとも備える。
貸出操作受付部42は、遊技者より遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しの要求を受け付ける処理を行うものであり、たとえば押圧操作による貸出入力が有るか否かの判定を実施する貸出ボタンが挙げられる。ここで、得られた貸し出しを要求する貸出操作情報は、第一の遊技用装置CU1へ送られ、貸出操作情報受付部F1が受け付ける。
【0050】
終了操作受付部43は、遊技者より遊技の終了指示(遊技用記憶媒体の返却を含む)を受け付ける処理を行うものであり、たとえば押圧操作による終了(返却)入力が有るか否かの判定を実施する終了(返却)ボタンが挙げられる。ここで、得られた遊技の終了を要求する終了操作情報は、第一の遊技用装置CU1へ送られ、終了操作情報受付部D1が受け付ける。
生体情報受付部50は、遊技機PMより遊技を終了するための終了操作情報を受け付ける前や、遊技機PMより遊技を終了するための終了操作情報を受け付けた際、遊技機PMより遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求する貸出操作情報を受け付けた際、等に遊技者の生体情報を受け付ける処理を行なうものである。ここで、得られた生体情報は、遊技者認証情報として、第一の遊技用装置CU1へ送られ、遊技者認証情報受付部B1が受け付ける。
【0051】
さらに、図1に示すように、精算装置ACは、遊技用記憶媒体読取部Qと、生体情報受付部Rと、金銭貯留部Sと、精算照合部Tと、精算処理部Uと、を少なくとも備えている。
この精算装置ACは、本発明の上記各第一の遊技用装置CU1(A〜E)において返却又は発行された、遊技用価値特定情報と遊技者認証情報とが記憶された遊技用記憶媒体を受け付けて精算処理を行なうものである。
【0052】
遊技用記憶媒体読取部Qは、第一の遊技用装置CU1にて返却又は発行された、遊技用価値特定情報と遊技者認証情報とが記憶された遊技用記憶媒体を受け付け、該受付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す処理を行う。
【0053】
生体情報受付部Rは、遊技用記憶媒体読取部Qで受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報の換金をするために、精算者の生体情報を精算者認証情報として受け付ける処理を行う。
【0054】
金銭貯留部Sは、精算を実施する場合に払出す金銭を貯留する。
払出す金銭は、1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣、及び500円、100円の各硬貨を言う。
【0055】
精算照合部Tは、前記遊技用記憶媒体読取部Qにて遊技用記憶媒体を受け付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取部Qにて受け付けた遊技用記憶媒体より遊技者認証情報を読出して、前記生体情報受付部Rにて受け付けた精算者認証情報と比較照合する処理を行う。
【0056】
精算処理部Uは、前記精算出照合部Tでの比較照合の結果、双方の認証情報が一致した場合に、前記遊技用価値特定情報の精算を実施し、前記金銭貯留部Sより前記残存する遊技用価値に相当する金額の金銭を払出す処理を行う。
【0057】
以上のような構成により、遊技用記憶媒体に残存する遊技用価値が不正に利用されることを未然に防いで、真正な精算者(遊技者)だけが確実に精算することができるものとなる。
【0058】
次に、本発明の第一の遊技用装置CU1と、この第一の遊技用装置CU1が対応して設置された遊技機PMの一例を具体的に説明する。
図2乃至図4は、本実施形態の遊技用装置を示す図であり、図2は、遊技用装置が遊技機に対応して設置された状態を示す正面図であり、図3は、その背面図であり、図4は、その側面図である。
前述したように、本実施形態の第一の遊技用装置CU1は、遊技場に配設される遊技機設置島(不図示)に複数設置された遊技機PMに対応してそれぞれ設けられている。
【0059】
本発明における第一の遊技用装置CU1は、カード型をなす遊技用記憶媒体や、コイン型をなす遊技用記憶媒体といった、形状が異なる2種類の遊技用記憶媒体の他、硬貨や紙幣といった貨幣(現金)も利用できるようになっている。
【0060】
そこで、まず、本実施形態にて使用される遊技用記憶媒体について説明する。
図5は、カード型をなす遊技用記憶媒体であるビジタカードの一例を示す図であり、図5(A)は正面を示し、図5(B)はその側面を示す。
図5(A)に示すように、ビジタカード71は、略長方形のカード型に形成されているとともに、内部に、記録データを電気的に書き換え可能に記憶する集積回路(IC)711と、たとえば非接触にて記録データの入出力(送受信)を行うための環状に形成されたアンテナコイル712とが設けられている。このビジタカード71は、第一の遊技用装置CU1内に設けられている後述するカードリーダライタ177A(以下、単に「リーダライタ177」と呼ぶ。)に近接されることで、該リーダライタ177から出力される電磁波が前記アンテナコイル712に誘導起電力を生じさせて前記集積回路711が動作可能に付勢されるとともに、前記アンテナコイル712を介して前記リーダライタ177との各種データの送受を電磁波により非接触にて実施可能とされている。
【0061】
一方、図6は、コイン型をなす遊技用記憶媒体であるビジタコインの一例を示す図であり、図6(A)は正面を示し、図6(B)はその側面を示す。
図6(A)に示すように、ビジタコイン72は、円盤形状をなすコイン型の記憶媒体として形成されていると共に、内部に、ビジタカード71における集積回路711並びにアンテナコイル712と同一構成とされた集積回路721並びにアンテナコイル722が設けられた非接触ICカードを使用しており、コインリーダライタ177B(以下、単に「リーダライタ177」と呼ぶ。)との各種データの送受を電磁波により非接触にて実施可能とされている。
【0062】
これらビジタカード71並びにビジタコイン72における各集積回路711,721の内部メモリには、各遊技用記憶媒体を個別に識別可能なシリアル番号や記憶媒体ID並びに当該遊技用記憶媒体の使用が可能な店舗情報等が書き換え不可に記録されている。また、これらビジタカード71並びにビジタコイン72には、前記リーダライタ177とのデータ通信により、第一の遊技用装置CU1に投入された金額に該当する大きさの遊技用価値である度数や、必要により当該第一の遊技用装置CU1の装置ID、並びに書き換え回数情報等の情報等が書き換え可能に記録される。
【0063】
次に、本発明の第一の遊技用装置CU1について詳しく説明する。
本実施形態の第一の遊技用装置CU1は、図2に示すように、その最上部位置には第一の遊技用装置CU1の動作や前記システムコントローラ(図示略)並びに管理コンピュータ(図示略)との通信不可能状態(オフライン状態)を含む通信状態や、後述する各種エラー状況等を点灯色の違いにより報知する動作ランプ51が設けられている。この動作ランプ51により、遊技場の係員等が第一の遊技用装置CU1内部やシステムコントローラ並びに管理コンピュータとの通信不可能状態(オフライン状態)の発生や後述する制御ユニット178が行う各種処理において発生したエラーを認識できるようになっている。
【0064】
動作ランプ51の下方位置には、紙幣を挿入可能とされた紙幣挿入口52が設けられている。この紙幣挿入口52は、遊技者が貨幣としての所定の紙幣を挿入できるようになっている。
紙幣挿入口52の下方位置には、硬貨を投入可能とされた硬貨投入口53が設けられている。この硬貨投入口53は、遊技者が貨幣としての所定の硬貨を投入できるようになっている。また、硬貨投入口53には、ビジタコイン72の投入(受付け)を不可とするための投入規制片や、該投入規制片をコイン投入通路内に出退自在とするソレノイド(不図示)が設けられている。
【0065】
硬貨投入口53の下方位置には、ビジタカード71が挿入可能なビジタカード挿入口61が設けられている。このビジタカード挿入口61は、遊技に使用可能な遊技用価値である度数が残存するビジタカード71を投入することで、残存度数を用いてパチンコ玉といった遊技用媒体の貸出を行うことができるようになっている。
ビジタカード挿入口61の下方位置には、ビジタコイン72が投入可能なビジタコイン投入口62が設けられている。このビジタコイン投入口62は、遊技に使用可能な遊技用価値である度数が残存するビジタコイン72を投入することで、残存度数を用いてパチンコ玉といった遊技用媒体の貸出を行うことができるようになっている。
【0066】
ビジタコイン投入口62の下方位置には、貸出処理における貸出単位(1回の貸出処理で貸し出される遊技用媒体の数に相当する度数)を変更するための貸出単位変更ボタン55と、前記貸出単位等が表示される貸出単位表示部56と、後述の度数表示部58の表示内容を度数の端数表示等に変更表示させるための端数ボタン57と、ビジタカード71やビジタコイン72から読み出された度数等が表示される度数表示部58と、対応する遊技機の連結方向を示す方向指示ランプ59と、を有する操作パネルが設けられており、遊技者が各種操作を実施可能とされている。
【0067】
操作パネルの下方位置には、後述するリーダライタ177にて記録情報の読み出し及び書き込みが可能な状態に保持されたビジタカード71又はビジタコイン72を第一の遊技用装置CU1の外部から透視可能な遊技用記憶媒体透視窓63と、リーダライタ177に保持されているビジタカード71に度数が残存する場合において、当該第一の遊技用装置CU1に対応する遊技機PMの所定箇所に設けられた返却操作受付部としての終了ボタン43が操作された際、該ビジタカード71を返却するビジタカード返却口64とが並設されている。
【0068】
遊技用記憶媒体透視窓63及びビジタカード返却口64の下方位置には、ビジタカード71の場合と同様に、リーダライタ177に保持されているビジタコイン72に度数が残存する場合において、当該第一の遊技用装置CU1に対応する遊技機PMの所定箇所に設けられた終了操作情報受付部D1としての終了ボタン43が操作された際、該ビジタコイン72を返却するビジタコイン返却口65と、該ビジタコイン返却口65を下方から覆うように突設形成され、該ビジタコイン返却口65より排出されたビジタコイン72の落下を防止する受部65Aが設けられている。
【0069】
また、第一の遊技用装置CU1の背面上部位置には、遊技機PMと接続するための遊技機接続コネクタ82が設けられ、フラットケーブル302等により、後述する遊技機PMの背面下部位置に設けられた球払出基板B3上の遊技用装置接続コネクタ83と接続されている。
【0070】
図4に示すように、この第一の遊技用装置CU1内の上部位置には、前記紙幣挿入口52や前記硬貨投入口53に連設され、挿入又は投入された紙幣又は硬貨(以下、「貨幣」と呼ぶ。)を取り込んでその真贋や貨幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置中央部に設けられている制御ユニット178に出力する貨幣識別部としての貨幣識別ユニット172が設けられており、各種貨幣の受付が可能とされている。
【0071】
該貨幣識別ユニット172の下方位置には、第一の遊技用装置CU1の前面に設けられたビジタカード挿入口61から挿入されたビジタカード71やビジタコイン投入口62から投入されたビジタコイン72といった遊技用記憶媒体を、それぞれのリーダライタ177に導くための各受付け通路を構成する遊技用記憶媒体通路(不図示)にそれぞれ連設され、前記ビジタカード挿入口61又はビジタコイン投入口62から挿入又は投入された遊技用記憶媒体に記録されている記録情報の読み出し並びに書き込みを行うリーダライタ177に接続されている。
【0072】
また、貨幣識別ユニット172の下方位置には、複数の記録用記憶媒体(ビジタカード又はビジタコイン)を収納するための記録用記憶媒体貯留部201が下方に向けて延設されており、この記録用記憶媒体貯留部201の下端部には、当該遊記録用記憶媒体貯留部201に収納されている記録用記憶媒体をリーダライタ177に1枚ずつ供給(発行)するための部として記録用記憶媒体供給ユニット173が設けられている。
【0073】
したがって、記録用記憶媒体供給ユニット173の下方に、遊技用記憶媒体ID並びに度数情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記録されている遊技用記憶媒体ID並びに度数情報の読み出しを行うリーダライタ177が設けられている。
【0074】
また、第一の遊技用装置CU1の略中央部位置には、図7に示すように、貨幣識別部である前記貨幣識別ユニット172や前記記録用記憶媒体貯留部201に設けられる上限検出センサ105や下限検出センサ106に接続された制御ユニット178が設けられている。この制御ユニット178には、該紙幣識別ユニット172との各種信号の入出力や各種センサ105、106からの信号の入力を行うI/Oポート182aや、前記リーダライタ177に接続され、該リーダライタ177との各種データの送受を行うためのI/Oポート182dが設けられている。また、制御ユニット178には、前記第1操作基板170に接続されて各種信号の入出力を行うI/Oポート182b、前記遊技機PMのメイン基板B1や上球皿6内部に設けられた操作ユニット60との各種信号の入出力を行うI/Oポート182cが設けられている。
【0075】
また、制御ユニット178には、図示しないハブ並びに通信ケーブルを介して、管理コンピュータとのデータ通信を行うための通信部184、対応する遊技機PMの上方位置に設置された外部機器としての呼出ランプ204に接続され、該呼出ランプ204に対して該呼出ランプ204を点灯させるための点灯指示信号を出力するとともに、遊技機PMの上部に設けられた補給球計数器224が設けられている。また、制御ユニット178には、遊技機PMの下部に設けられたアウト球計数器226より出力された計数信号や前記遊技機PMの情報出力部81から出力される大当り情報やプレミアム発生情報等の各種遊技情報の出力を受付けるデータ入出力部186が設けられている。また、制御ユニット178には、第一の遊技用装置CU1を構成する各部の制御等を実施するMPU179、ワークメモリ等として使用されるRAM180、前記MPU179が実行する制御内容が記述された制御プログラム等が記憶されたROM181等が設けられた制御ユニット178が設けられている。そして、これら各部は、前記MPU179が実行する制御プログラムにより動作が制御される。
【0076】
また、前記遊技機PMのメイン基板B1からは、遊技機端末貸出完了信号(EXS)や遊技機READY信号(PRDY)が制御ユニット178に出力されるようになっているとともに、メイン基板B1には、前記第一の遊技用装置CU1の制御ユニット178より出力される遊技用装置READY信号(BRDY)や遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0077】
また、制御ユニット178は、遊技用記憶媒体読み出し部としてのリーダライタ177にて保持しているビジタカード71又はビジタコイン72から読み出した遊技用記憶媒体IDから特定される遊技用価値の度数の少なくとも一部を遊技に使用させるとともに、該使用させる遊技用価値の度数を減算更新した新たな遊技用価値の度数を前記遊技用記憶媒体もしくは新たに発行された遊技用記憶媒体に記憶する処理を行うように構成している。
【0078】
また、制御ユニット178は、ビジタカード71又はビジタコイン72から読み出した遊技用記憶媒体IDから特定される遊技用価値の度数が残存するときに、終了操作受付部としての終了ボタン43にて終了操作を受付けたことに基づいて、遊技用記憶媒体読み出し部としてのリーダライタ177にて保持しているビジタカード71又はビジタコイン72を遊技者に返却するための返却処理を行う返却処理部を構成している。
【0079】
次に、本発明の第一の遊技用装置CU1と対応する遊技機PMについて説明する。
遊技機PMは、外郭方形枠サイズに形成された縦長の固定保持枠を構成する外枠1と、前記外枠1の開口前面にて開閉自在に装着された前枠2とを備えている。前枠2は、外枠1の開口前面に、正面左側上下に配設されたヒンジ部材3a,3bで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して通常は外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。また、遊技機PMの正面左側には第一の遊技用装置CU1が取り付けられている。
【0080】
前枠2の正面側には、前枠2の前面域に合わせた方形状をなし中央部に取り付けられたポリカーボネート板やガラス板等の透明板材を通して遊技盤20を透視可能なガラス扉5、および球皿に貯留された遊技用媒体であるパチンコ球を整列させて1個ずつ打球発射装置9に導く上球皿6が、ともに左側縁に内蔵されたヒンジ機構により横開き開閉および着脱が可能に組み付けられている。このガラス扉5は、通常は施錠装置4およびロック機構(不図示)を利用して前枠2の前面を覆う閉止状態で保持される。また、前枠2の下部には遊技球を貯留する下球皿7設けられ、この下球皿7と並んで遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が取り付けられている。
【0081】
遊技盤20は、たとえば板厚19mm程度の積層合板を図示する所定形状に切断等して、その表面に所定意匠のセルを貼り付けた化粧板(ベニヤとも称される)21を基板として構成される。化粧板21の前面側には、帯状の外レール24aおよび内レール24bが円弧状に固設され、これらの案内レール24a,24bで囲まれた内側に遊技領域PAが区画される。遊技領域PAには、多数本の釘とともに一般入賞具26aや始動入賞具26b並びにアタッカー26c等の入賞具26、および遊技の進行状況に応じて所定の図柄を表示させる図柄表示装置28などが取り付けられ、遊技領域PAの下端には入賞具26に入賞せずに落下した遊技球を遊技盤20の裏面側に排出させるアウト口27が設けられている。
【0082】
また、前記遊技機PMの上球皿6内部に設けられた操作ユニット60には、図8に示されるように、第一の遊技用装置CU1においてビジタカード71又はビジタコイン72、或いは貨幣により読み出された度数が表示されるセグメント(度数)表示部41が設けられている。また、操作ユニット60には、遊技の開始又は持玉が少なくなったか或いは無くなった際に押圧操作されることで、前記セグメント表示部41に度数が存在する場合に所定数量の遊技媒体の貸出が遊技機PMより実施される貸出ボタン42が設けられている。また、操作ユニット60には、遊技の終了等にて前記第一の遊技用装置CU1に受付け中のビジタカード71やビジタコイン72の返却を含めた終了操作を遊技者より受付けるための終了却操作受付部としての終了ボタン43が設けられている。さらに、操作ユニット60には、貸出ボタン42又は終了ボタン43の操作に伴い、生体情報としての指紋を読み取る生体情報受付部50も設けられている。そして、前記セグメント表示部41の表示は、前記MPU169により制御される。
【0083】
また、第一の遊技用装置CU1の中段には、ビジタカード71を挿入するためのビジタカード挿入口61や、ビジタコイン72を投入するためのビジタコイン投入口62が設けられている。この第一の遊技用装置CU1は、遊技機PMと接続されており、ビジタカード71をビジタカード挿入口61に挿入するか、ビジタコイン72をビジタコイン投入口62に投入するかして、操作ユニット60に設けられた貸出ボタン42を操作することで球貸しや、終了ボタン43を操作することで遊技の終了(ビジタカード71やビジタコイン72の返却)が可能になっている。この際、貸出ボタン42や終了ボタン43の操作に伴って、生体情報読取部50にて指紋情報の受付けを行なうようにする。この生体情報読取部50としては、たとえば、静電容量型半導体センサや光学式読取装置が挙げられる。
【0084】
貸出ボタン42から出力される貸出(希望)入力信号は、貸出ボタン42が遊技者により操作されている間はオン状態となり、操作されていない間はオフ状態となる。また、終了ボタン43から出力される終了(希望)入力信号は、終了ボタン43が遊技者により操作されている間はオン状態となり、操作されていない間はオフ状態となる。これら貸出(希望)入力信号や終了(希望)入力信号、及び生体情報読取部50にて受け付けられた指紋入力信号は、コネクタ部から延びるケーブルを介してメイン基板B1に入力される。
【0085】
貸出(希望)入力信号は、メイン基板B1からさらに球払出基板B3に出力され、この貸出(希望)入力信号に基づいて球払出基板B3が球払出装置38の作動制御を行い、所定数の遊技球(貸球)を上球皿6の皿本体6fに排出する。また、貸出(希望)入力信号は遊技機接続コネクタ82を介して第一の遊技用装置CU1に送信され、リーダライタ177により、ビジタカード挿入口61に挿入されたビジタカード71もしくはビジタコイン投入口62に投入されたビジタコイン72に記憶されている残高情報が書き換えられる。この残高情報はセグメント表示部41に送られて度数として表示される。一方、メイン基板B1に入力された終了(希望)入力信号は、第一の遊技用装置CU1に送信されて終了(返却)処理装置を作動させ、ビジタカード71の場合はビジタカード返却口64、ビジタコイン72の場合はビジタコイン返却口65より排出させる。なお、指紋入力信号は、貸出(希望)入力信号や終了(希望)入力信号と同様に、遊技機接続コネクタ82を介して第一の遊技用装置CU1に送信される。
【0086】
また、遊技用媒体の貸出方法としては、遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報をリーダライタより読み込ませて遊技用媒体の貸出操作を行う代わりに、遊技機PMに設けられた紙幣挿入口52に紙幣を挿入したり、硬貨投入口53に硬貨を投入したりして、操作ユニット60の貸出ボタン42を操作すること、及び貸出ボタン42の操作に伴って生体情報読取部50にて指紋の読み取り操作を行なうことで、遊技用媒体が貸し出されるようにしても良い。
【0087】
前枠2の裏面下部には、遊技球を外レール24aに向けて発射する打球発射装置9、および操作ハンドル8の回動操作を受けて打球発射装置9の作動を制御する発射装置制御基板B2が取り付けられている。また、上球皿6の背後には、通常は閉鎖保持される上球皿6によりその前面側が覆われている遊技補助盤と称される補助機構部が形成され、その前面側に打球発射装置9によって打ち出された遊技球を外レール24aに向けて案内する発射レールや、遊技領域PAに到達できずに打球発射装置9側に戻ってきたファール球を下球皿7に排出させるファール球回収経路部材、遊技の展開状況に応じた効果音を発生させるスピーカなどが取り付けられている。
【0088】
また、前枠2の背後には、裏セット盤30(裏機構盤とも称される)が取り付けられている。裏セット盤30は、外枠1の内寸サイズよりも幾分小さめの方形状をなし、中央に表裏貫通する窓口31wを有して一体成形された基枠体31をベースとして構成される。基枠体31の側縁部には上下に所定間隔をおいて裏セット盤揺動ヒンジ部材32,33が固定されており、この上下の裏セット盤揺動ヒンジ部材32,33を前枠2側の上下の固定ヒンジ部材12,13に係合させて揺動させあるいは係脱させることで、裏セット盤30が前枠2の背後に横開き開閉および着脱可能に装備され、通常は3箇所の閉鎖レバー34を利用して前枠2の背面を覆うように閉鎖保持される。
【0089】
裏セット盤30には、窓口31wを取り囲むようにして賞球を払い出すための賞球経路が設けられる。すなわち、基枠体31の裏面側には、遊技球の貯留・供給を行うタンク部材35、タンク部材35から供給される遊技球を整列させて流下させる整列樋部材36、整列樋部材から供給される遊技球を受けて所定数量の遊技球を待機保持させる賞球待機通路37、賞球待機通路37に待機された遊技球を所定の入賞条件等に基づいて払い出す球払出装置38、球払出装置38から払い出された遊技球を上下の球皿6,7に導く賞球払出経路39などの賞球経路が設けられている。また、基枠体31の前面側には、窓口31wの下方に位置して遊技盤20の裏面側に排出されたアウト球およびセーフ球、球抜き機構によって賞球経路の途上から排出された抜き球等を集合させる集合経路が形成され、基枠体31の裏面側には集合経路と繋がって集合された遊技球を遊技施設側の回収バケットに排出させる球排出経路が形成されている。
【0090】
また、裏セット盤30の裏面各部には、遊技機PMの作動を統括的に制御するメイン基板B1や、メイン基板B1からの指令信号に基づいて球払出装置38の作動制御を行う球払出基板B3、効果照明や効果音の作動制御を行うランプ・音声制御基板B4、これらの制御基板や各種電子機器等に電力を供給する電源基板B5などの回路基板が着脱交換可能に取り付けられ、各回路基板や電子機器が図示しないワイヤーハーネスで接続されて遊技機PMが構成される。また、第一の遊技用装置CU1の裏側上部には遊技機接続コネクタ82が設けられ、この遊技機接続コネクタ82と球払出基板B3上の遊技用装置接続コネクタ83とがフラットケーブル等で接続されている。
【0091】
遊技機PMは、ガラス扉5、上球皿6、裏セット盤30等がそれぞれ閉鎖され、前枠2が外枠1に閉鎖施錠された状態で遊技に供される。遊技は上球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより開始され、上球皿6に貯留された遊技球が1球ずつ球送り装置10(図4参照)から打球発射装置9に送られ操作ハンドル8の回動操作角度に応じた強度で遊技領域PAに打ち出されてパチンコゲーム等が展開される。
【0092】
また、上球皿6は、皿部6a、当て板6b及び操作ユニット60とから構成される。この当て板6bは、横長長方形の板材であり、球払出装置38からの球が通過する通過口6dが設けられている。また、皿部6aは遊技球を実際に貯留する皿本体6fと、この皿本体6fを遊技機PMの正面側と下方側とから被覆して支持する外装体6gとを有して構成される。
【0093】
次に、以上のような構成による第一の遊技用装置CU1での基本的な動作の一例を、図9乃至図11を参照しながら説明する。図9乃至図11は、上記構成の第一の遊技用装置での動作の一例を連続して示すフローチャートである。
なお、以下の例では、生体情報として指紋情報を用いた場合について説明するが、本発明はこれに限定されず、他の生体情報を遊技者認証情報として用いても良い。
【0094】
まず、図9に示すように、まず、動作ランプ51を点灯し、システムコントローラとの通信可能状態であることと、良好な動作状態であることを報知する(S1)。
次いで、貨幣識別部I1(貨幣識別ユニット172)が、紙幣挿入口52より挿入された紙幣もしくは硬貨投入口53より投入した硬貨といった貨幣を受け付けたか否か判定する(S2)。
その結果、貨幣識別部I1が貨幣を受け付けた場合(Y)は、引き続き貨幣識別部I1(貨幣識別ユニット172)が、受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する(S3)。
次に、貨幣価値変換部J1(貨幣識別ユニット172)が、貨幣識別部I1にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報として度数情報に変換する(S4)。
【0095】
引き続き、遊技者認証情報受付部B1が、遊技者の生体情報として指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判定する(S8)。
その結果、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を受け付けた場合(Y)は、受け付けた指紋情報を一時的に記憶しておく(S9)。
そして、指紋情報を一時的に記憶した後、貨幣価値変換部J1が変換した度数情報を、制御ユニット178のI/Oポート182cより遊技機PMへ送り、操作ユニット60の表示部41に表示させる(S15)。
一方、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を遊技機PMより受け付けなかった場合(N)は、貨幣価値変換部Jが変換した度数情報をそのまま遊技機PMへ送り、操作ユニット60の表示部41に表示させる(S15)。
【0096】
また、貨幣識別部I1が貨幣を受け付けていない場合(N)は、遊技用記憶媒体読取部A1(リーダライタ177)が、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付けたか否か判定する(S5)。
その結果、遊技用記憶媒体読取部A1が遊技用記憶媒体を受け付けた場合(Y)は、引き続き遊技用記憶媒体読取部A1(リーダライタ177)が、受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている遊技用価値特定情報を読み出し、残存度数情報が有るか否か判定する(S6)。
一方、遊技用記憶媒体読取部A1が遊技用記憶媒体を受け付けていない場合(N)は、幣識別部I1が貨幣を受け付けたか否か、再度判定を繰り返す(S2)。
【0097】
次に、遊技用記憶媒体読取部A1が受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている遊技用価値特定情報を読み出した結果、遊技用記憶媒体読取部A1が残存度数情報を読み取った(残存度数情報が有る)場合(Y)は、次に、遊技用記憶媒体読取部A1(リーダライタ177)が、受け付けた遊技用記憶媒体に指紋情報が含まれているか否か判定する(S7)。
一方、遊技用記憶媒体読取部Aが残存度数情報を読み取れなかった(残存度数情報が無い)場合(N)は、幣識別部Iが貨幣を受け付けたか否か再度判定を繰り返す(S2)。
【0098】
次に、遊技用記憶媒体読取部A1が受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている情報を読み出した結果、遊技用記憶媒体読取部A1が指紋情報を読み取った(指紋情報が有る)場合(Y)は、引き続き遊技用記憶媒体読取部A1が、指紋情報を読み出し一時的に記憶しておく(S10)。
一方、遊技用記憶媒体読取部A1が指紋情報を読み取れなかった(指紋情報が無い)場合(N)は、貨幣価値変換部J1での貨幣価値の度数情報への変換後と同様に、遊技者認証情報受付部B1が、遊技者の生体情報として指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判定する(S8)、その後、同様の動作を行う。
【0099】
また、遊技用記憶媒体読取部A1が指紋情報を読み出した場合、引き続き遊技者認証情報受付部B1が、遊技者の生体情報として指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判定する(S11)。
その結果、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を遊技機PMより受け付けた場合(Y)は、前記一時的に記憶しておいた(すなわち、遊技用記憶媒体に記憶されていた)指紋情報と、遊技機PMより受け付けた(すなわち、遊技者認証情報受付部B1で受け付けた)指紋情報とを比較照合する(S12)。
一方、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を遊技機PMより受け付けなかった場合(N)は、エラー情報を発信し(S14)、その後、幣識別部I1が貨幣を受け付けたか否か再度判定を繰り返す(S2)。この場合、第一の遊技用装置CU1に表示部が設けられていれば、該表示部にその旨を表示し、第一の遊技用装置CU1に表示部が設けられていなければ、エラー情報を遊技機PMへ送り、遊技機PMに設けられている表示部にその旨を表示すると良い。
【0100】
そして、比較照合した双方の指紋情報が一致するか否か判定する(S13)。
その結果、双方の指紋情報が一致した場合(Y)は、貨幣価値変換部J1が変換した度数情報を遊技機PMへ送った後と同様に、遊技用記憶媒体読取部A1が受け付けた遊技用記憶媒体から読み取った残存度数情報を遊技機PMへ送り、操作ユニット60の表示部41に表示させる(S15)。
一方、双方の指紋が一致しなかった場合(N)は、エラー情報を発信し(S14)、その後、幣識別部Iが貨幣を受け付けたか否か再度判定を繰り返す(S2)。
引き続き、度数情報を遊技機PMへ送った後、図10に示されるように、貸出操作情報受付部F1(制御ユニット178)が、貸出操作情報を受け付けたか否か判定する(S16)。貸出操作は、生体情報受付部50で指紋を読み取らせる操作により実行される。従って、貸出操作情報は、遊技者認証情報となる。この他、貸出ボタン42を押した後、続けて生体情報受付部50で指紋を読み取らせる操作により実行される方式としてもよい。
【0101】
その結果、貸出操作情報受付部F1が、貸出操作情報を受け付けた場合(Y)は、貸出照合部G1が、貸出OKか否か判定する(S17)。ここでの貸出可否判断は、遊技用記憶媒体を受け付けた場合に判定した遊技用価値の残度数と、S10で読み出した指紋情報との照合の結果に基づき行なっても良いし、未だ指紋情報の照合を行なって場合は、ここで新たに遊技者認証情報受付部B1が、遊技者の生体情報として指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判断し、指紋情報の照合を行なって判断するようにしても良い。つまり、遊技用記憶媒体に度数が残っており、かつ、貸出操作時に受け付けた指紋情報と、S10で読み出した、遊技用記憶媒体に記録されていた指紋情報が合致した場合に、貸出OKとなる。
一方、貸出操作情報受付部F1が、貸出操作情報を受け付けていない場合(N)は、次に、返却操作情報受付部D1(制御ユニット178)もしくは終了操作情報受付部D2(制御ユニット178)が、終了ボタン43の押圧操作による終了操作情報を受け付けたか否か判定する(S29)。
また、貸出OKか否か判定した結果、貸出OKの場合(Y)は、遊技機PMより出力される遊技機READY信号(PRDY)がLOWであるか否か判定する(S18)。
一方、貸出NGの場合(N)は、貨幣識別部Iが貨幣を受け付けたか否か再度判定を繰り返す(S2)。
【0102】
引き続き、遊技機READY信号(PRDY)のLOWを検出した場合(Y)は、遊技機用装置READY信号(BRDY)をLOWに切替える(S19)。
一方、遊技機READY信号(PRDY)のLOWを検出しなかった(すなわち、HIGHであった)場合(N)は、所定のエラー処理を実施して貸出処理を終了し、再度、貸出操作情報を受け付けたか否か判定を繰り返す(S16)。
また、遊技機用装置READY信号(BRDY)をLOWに切替えた後、引き続き遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)をLOWに切替える(S20)。
そして、遊技機PMからの遊技機端末貸出完了信号(EXS)がLOWであるか否か判定する(S21)。
その結果、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWを検出した場合(Y)は、遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)をHIGHに切替える(S22)。
一方、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWを検出なかった(すなわち、HIGHであった)場合(N)は、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWの検出待ちの状態となり、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWを検出したか否か判定を繰り返す(S21)。
【0103】
また、遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)をHIGHに切替えた後、引き続き遊技機PMからの遊技機端末貸出完了信号(EXS)がHIGHであるか否か判定する(S23)。
その結果、遊技機PMにおける1度分の払出が完了され、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHを検出した場合(Y)、遊技用価値処理部C(MPU179)は前記度数データ記憶領域に記憶されている度数を減算更新する(S24)。
一方、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHを検出なかった(すなわち、LOWであった)場合(N)は、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHの検出待ちの状態となり、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHを検出したか否か判定を繰り返す(S23)。
【0104】
また、度数データ記憶領域に記憶されている度数が減算更新されると、操作ユニット60の表示部41に表示された度数を減算した度数に表示更新する(S25)。
さらに、遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)の回数をカウントし、加算する(S26)。
そして、カウントした遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)と設定されている貸出単位回数とが等しいか否か比較する(S27)。
その結果、カウントした遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)の回数と貸出単位回数とが一致した場合には、遊技機用装置READY信号(BRDY)をHIGHとし(S28、その後、再度貸出操作情報を受け付けたか否か判定を繰り返す(S16)。
一方、カウントした遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)と貸出単位回数とが一致しない場合には、再び遊技機用装置READY信号(BRDY)をLOWに切替え、以後、同様の動作を繰り返す(S19)。
【0105】
なお、本実施形態では、遊技用記憶媒体読取部A1が遊技用記憶媒体を受け付けた際に、残存度数情報の確認と、指紋情報の読み出し、及び遊技者認証情報受付部B1での指紋情報の受け付け・比較照合を行なって、その後の貸出処理を行ったが、貸出操作情報受付部F1が貸出操作情報を受け付け際に、貸出照合部G1(制御ユニット178)が、これら残存度数情報の確認と、指紋情報の読み出し・受け付け・比較照合を行ない、貸出処理部H1(制御ユニット178)が、遊技機媒体(パチンコ球)の貸し出しを行なうようにしても良い。
【0106】
次に、図11に示すように、終了操作情報受付部D1(制御ユニット178)が、終了操作による終了操作情報を受け付けたか否か判定した結果(S29)、終了操作情報を受け付けた場合(Y)は、引き続き、返却処理E(制御ユニット178)が、遊技用価値の残存有無を確認する(S30)。終了操作は、例えば返却操作受付部43のボタンを押し、続けて生体情報受付部50に指紋を読み取らせるといった操作により実行される。なお、返却操作受付部43は、ボタンの代わりに、生体情報受付部50と同様の受付部を設けて、生体情報の受付によって、終了操作に代えてもよい。
一方、終了操作情報受付部D1(制御ユニット178)が、終了操作情報を受け付けなかった場合(N)は、再度、貸出操作情報を受け付けたか否か判定を繰り返す(S16)。
【0107】
また、遊技用価値の残存有無の確認後、返却処理E1(制御ユニット178)は、指紋情報を既に記憶しているか否か確認する(S31)。
その結果、貨幣識別部I1が貨幣を受け付け際や、遊技用記憶媒体読取部A1が遊技用記憶媒体を受け付けた際、貸出操作情報受付部F1が貸出操作情報を受け付けた際に、指紋情報の受付けを済ませ、既に指紋情報が有る場合(Y)は、ステップS29の終了操作で受け付けた指紋情報と、ステップS10で読み出した指紋情報又はステップS9で記憶した指紋情報と照合し、合致しているか判断する(S38)。合致している場合(Y)には、残存する遊技用価値情報などの更新情報を記録するための更新用記憶媒体が有るか否か判定する(S33)。合致していない場合(N)には、遊技者以外の者による終了操作であることを意味するので、エラー発信され(S39)、遊技用記録媒体は返却されない。
一方、未だ指紋情報の受け付けを済ませていない場合(N)は、遊技者認証情報受付部B1が、遊技者の生体情報として指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判定する(S32)。
その結果、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を遊技機PMより受け付けた場合(Y)は、引き続き更新用記憶媒体が有るか否か判定を行なう(S33)。
一方、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を遊技機PMより受け付けなかった場合(N)は、再度、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判定を繰り返す(S32)。なお、この際、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を遊技機PMより受け付けなかった場合(N)、そのままビジタカード返却口64又はビジタコイン返却口65より、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却するようにしても良い(S36)。
【0108】
また、遊技用記憶媒体を用いて遊技を開始し、更新用記憶媒体が有る場合(Y)は、遊技用記憶媒体読取部A1(リーダライタ177)が、当該遊技用記憶媒体に、残存する遊技用価値特定情報と、記憶された指紋情報とを更新情報として記憶する(S35)。
一方、貨幣を用いて遊技を開始し、更新用記憶媒体が無い場合(N)は、発行処理部L1(制御ユニット178)が、遊技用記憶媒体貯留部K1(201)にあらかじめ備えている、遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体を発行する(S34)。
そして、発行処理部L1(制御ユニット178)が、発行した記録用記憶媒体に、残存する遊技用価値特定情報と、記憶された指紋情報とを更新情報として記憶し、遊技用記憶媒体とする(S35)。
【0109】
その後、終了処理部E1(制御ユニット178)もしくは発行処理部L1(制御ユニット178)が、ビジタカード返却口64又はビジタコイン返却口65より、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する(S36)。
これにより、一連の動作は終了し、再び、幣識別部Iが貨幣を受け付けたか否か再度判定を繰り返す(S2)。
【0110】
以上のとおり、本発明の第一の遊技用装置CU1によれば、貨幣による遊技開始時、遊技用記憶媒体による遊技開始時、貸出操作時、終了操作時、といった所定時時期に、たとえば指紋情報等の生体情報を遊技機PMより取得することとしたので、貨幣の場合でも、遊技用記憶媒体の場合でも、最初に投入した額を消費する前に遊技を終了した場合の残存する遊技用価値特定情報を、生体情報と共に遊技用記憶媒体に記憶して返却又は発行することができる。
したがって、遊技者が前記返却又は発行された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、第三者が不正に利用することを防止できる。
【0111】
次に、本発明の精算システムを実施するための精算装置の構成の一例について説明する。
精算装置ACについては、既に図1に基づき説明したが、さらに詳しく説明すると、図12に示すように、この精算装置ACは、接客面800に向かって左上部に案内部806が設けられている。この案内部806は、精算者に対して、精算(払出)中止を案内したり、支払金額を案内したり、といった精算装置ACの稼動状態の案内を行うとともに、係員(店員)に対して、払出金額の不足状態といった精算機本体の運用状態を報知する。
【0112】
一方、接客面800に向かって右上部には、縦方向に所定の間隔を保って、ビジタカード71を挿入するためのビジタカード挿入口801、及びビジタコイン72を挿入するためのビジタコイン挿入口802がそれぞれ設けられている。これら挿入口は、いずれも垂直方向に伸びたスリットにより構成されていて、これらスリットの長さは、ビジタカード又はビジタコインの形状に合わせてそれぞれ決められている。
【0113】
また、ビジタカード挿入口801の内側には、図13に示すように、挿入されたビジタカード71を搬送する搬送部811Aと、搬送されるビジタカード71を検出するアンテナ831が設けられ、その挿入されたビジタカード71が払出しの対象となっているものか否は判別する。したがって、払出しの対象とされない他店のビジタカード等の遊技用記憶媒体が挿入されたときは、その媒体を精算機本体内に取込むことなく返却することができる。一方、ビジタコイン挿入口802の内側にも、挿入されたビジタコイン72を搬送する搬送部811Bと、搬送されるビジタコイン72を検出するアンテナ832が設けられ、挿入されたビジタコイン72が払出しの対象となっているものか否は判別する。したがって、払出しの対象とされない他店のビジタコイン等の遊技用記憶媒体が挿入されたときは、その媒体を精算機本体内に取込むことなく返却することができる。
【0114】
ビジタコイン挿入口802の下方位置には、精算者の遊技者認証情報としての生体情報を読み取る生体情報読取部803が設けられている。この生体情報読取部803としては、たとえば、指紋を読み取る静電容量型半導体センサや光学式読取装置が挙げられる。
精算装置ACの中央位置には、表示部807が設けられており、精算(払出)金額や、各種案内を表示するようになっている。
また、精算装置ACの中央下部には、紙幣を払出す紙幣払出口804が設けられており、その下方には、硬貨を払出すための硬貨払出口805が設けられている。
この精算装置ACには、各種自動販売機に組込まれている金銭処理ユニットと同様のユニットが設けられている。金銭処理ユニットは、紙幣処理部807と硬貨処理部808とから構成され、精算情報に応じて、所定硬貨や所定紙幣を所定枚数排出するようになっている。
そして、精算装置ACには、精算装置ACを統括的に制御する制御器810が設けられている。
【0115】
また、この精算装置ACは、図14に示すように、ROM821に格納されているシステムプログラムデータ、及びRAM822に格納されているワーキングデータを用いて所定の演算処理を行う中央処理部(CPU)820を有している。CPU820は、I/Oユニット823を介して、ビジタカード挿入口801又はビジタコイン挿入口802に挿入された遊技用記憶媒体を搬送する搬送部811A,811Bを共に制御する搬送ドライバ825と、生体情報読取部803を駆動制御する指紋処理ドライバ826と、案内部806を駆動制御する案内処理ドライバ827と、紙幣処理部812を駆動制御する紙幣処理ドライバ828と、硬貨処理部813を駆動制御する硬貨処理ドライバ829と、リーダライタ830とを接続している。
【0116】
リーダライタ830は、ビジタカード71やビジタコイン72に記録されている遊技用価値特定情報や生体情報等の所定のカードデータを読取るとともに、各ビジタカード71やビジタコイン72に対して電力波を供給できるように構成されている。このリーダライタ830は、2つのアンテナ831,832毎に設けるようにしても良いし、2つのアンテナ831,832を接続して設けるようにしても良い。
【0117】
次に、以上のような構成による精算装置ACでの基本的な動作の一例を、図15を参照しながら説明する。
図15は、本発明に係る精算システムで用いる精算装置ACの動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態では、遊技者が遊技を終了し、遊技機PMから返却を受けたビジタカード71をビジタカード挿入口801に挿入して払出しを受ける例について説明する。
まず、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)が遊技用記憶媒体としてのビジタカード71を受け付けたか否か判定を行なう(S51)。
その結果、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)がビジタカード71を受け付けた場合(Y)は、搬送部811がアンテナ831に対向する位置までビジタカード71を搬送し、引き続き遊技用記憶媒体読取部Q(アンテナ831)が、ビジタカード71に記録されている遊技用価値特定情報や生体情報(指紋情報)等の所定のカードデータの読取りを開始する(S52)。
一方、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)がビジタカード71を受け付けていない場合(N)は、再度、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)が遊技用記憶媒体としてのビジタカード71を受け付けたか否か判定を繰り返す(S51)
【0118】
次に、遊技用記憶媒体読取部Q(アンテナ831)は、ビジタカード71を受け付けたことに基づき、このビジタカード71が本遊技場で利用可能な真正な遊技用記憶媒体であるか否か判定を行なう(S53)。
その結果、ビジタカード71が真正な遊技用記憶媒体である場合(Y)は、精算者に対して指紋情報の入力が求められ、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、生体情報として精算者の指紋情報を受け付けたか否か判定を行なう(S54)。
一方、ビジタカード71が他店のものや、改竄されたような不正なものであって、真正な遊技用記憶媒体でない場合(N)は、エラー情報を発信し(S57)、精算処理を終了する。この際、精算装置ACに設けられている表示部807にその旨を表示すると良い。また、真正な遊技用記憶媒体でない場合は、ビジタカード71を返却せずにそのまま回収するようにしても良い。
【0119】
次いで、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、生体情報の受け付け可否の判断を行った結果、精算者が生体情報読取部803にて指紋の入力を行って、精算者の指紋情報を受け付けた場合(Y)は、引き続き精算照合部T(制御器810)が、既にビジタカード71から読み取った遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認すると共に、該遊技用価値が残存するとき、読み取った指紋情報と、前記生体情報受付部R(生体情報読取部803)が生体情報として受け付けた指紋情報と比較照合する(S55)。
なお、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、精算者の指紋情報を受け付けていない場合(N)は、再度、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、生体情報として精算者の指紋情報を受け付けたか否か判定を繰り返す(S54)。
【0120】
そして、比較照合した双方の指紋が一致するか否か判定する(S56)。
その結果、双方の指紋が一致した場合(Y)は、精算処理部Uが、真正な精算者による精算要求と判断し、遊技用価値特定情報の精算を実施して精算処理を行う(S58)。
一方、双方の指紋が一致しなかった場合(N)は、エラー情報を発信し(S57)、精算処理を終了する。この際も、精算装置ACに設けられている表示部807にその旨を表示すると良い。
次に、金銭貯留部S(紙幣処理部812及び硬貨処理部813)が、残存する遊技用価値に相当する金額の金銭を払出す(S59)。
そして、そのビジタカード71には、アンテナ831を介して遊技用価値が0に書込まれた後、回収箱に回収される(S60)。なお、回収されたビジタカード71は、後に、遊技用装置台に記録用遊技用媒体としてセットされて再使用される。
【0121】
以上のとおり、本発明の遊技用装置を用いた精算システムによれば、精算時に、たとえば指紋情報等の生体情報を取得することとしたので、遊技用記憶媒体に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値特定情報を記録する遊技用記憶媒体の不正利用が未然に防止できるものとなる。
したがって、遊技者が前記返却又は発行された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、第三者が不正に利用することを防止できる。
【0122】
(第二の遊技用装置)
次に、本発明の第二の遊技用装置CU2の構成の一例と、この第二の遊技用装置CU2を用いた遊技用価値管理システム、並びに遊技用価値精算システムの構成の一例を説明する。なお、本発明の第二の遊技用装置CU2及びこの第二の遊技用装置CU2を用いた遊技用価値管理システム、並びに遊技用価値精算システムにおいては、上記第一の遊技用装置CU1及びこの第一の遊技用装置CU1を用いた遊技用価値管理システム、並びに遊技用価値精算システムと同様の説明は省略するものとし、先に説明した第一の遊技用装置CU1及びこの第一の遊技用装置CU1を用いた遊技用価値管理システム、並びに遊技用価値精算システムと異なる部分を中心に説明する。
【0123】
図16は、本発明の第二の遊技用装置の実施形態の一例と、この第二の遊技用装置を用いた遊技用価値管理システム、並びに遊技用価値精算システムの実施形態の一例を示すブロック構成図である。
図16に示すように、本発明の第二の遊技用装置CU2は、遊技場内に設置されている遊技機PMに対応して設けられていると共に、少なくとも遊技に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置SVとデータ通信が可能に接続されている。
【0124】
この第二の遊技用装置CU2は、遊技用記憶媒体読取部A2と、遊技者認証情報受付部B2と、遊技用価値処理部C2と、終了操作情報受付部D2と、遊技用仮管理情報第一処理部E2と、貸出操作情報受付部F2と、貸出問合せ部G2と、貸出処理部H2と、貨幣識別部I2と、貨幣価値変換部J2と、記録用記憶媒体貯留部K2と、遊技用仮管理情報第二処理部L2と、を少なくとも有している。
【0125】
遊技用記憶媒体読取部A2は、少なくとも前記遊技用記憶媒体識別情報が記録された遊技用記憶媒体の受け付けに応じて、前記遊技用記憶媒体識別情報と、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報を読み出す処理を行う。
また、遊技用記憶媒体読取部A2でも、カード型又はコイン型をした遊技用記憶媒体を受け付けるものとすると良い。
なお、遊技に使用可能な遊技用価値とは、たとえば、遊技に使用可能な金額を100で除した値であって、いわゆる度数と称して利用されるものである。
【0126】
遊技者認証情報受付部B2は、遊技機PMが受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく処理を行う。
また、遊技者認証情報受付部B2は、終了操作情報受付部D2での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機PMが受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付ける処理を行うようにしても良い。
さらに、遊技者認証情報受付部B2は、遊技機PMでの遊技の開始に応じ、遊技機PMが受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける処理を行うようにしても良い。
【0127】
ここで、生体情報とは、人体の一部にもとづく情報であって、たとえば、指紋や声紋、虹彩、顔型、静脈軌跡、筆跡などを解析して得られた情報をいう。本実施形態では、生体情報として指紋を採用すると、生体情報の取得操作性の点で望ましい。
遊技者認証情報受付部B2にて指紋を読み取る場合、たとえば静電容量型半導体センサや光学式読取装置(たとえば、CCDカメラやプリズム等)などで構成できる。したがって、遊技者認証情報受付部Bとして静電容量型半導体センサを採用した場合は、所定の指先を指紋読取部に押し付けることで、その指の表面の凹凸で生じる電位の差を利用して静電容量を計測し、指紋の紋様を読み取る。一方、遊技者認証情報受付部B2として光学式読取装置を用いた場合は、ガラス面の上に指を置くことで、その指に照射された光の反射を利用し、反射光量の大小を電気信号に変換して、指紋の紋様を読み取る。
【0128】
遊技用価値処理部C2は、遊技用記憶媒体読取部A2にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う。
また、遊技用価値処理部C2は、貨幣価値変換部J2で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行うようにしても良い。
終了操作情報受付部D2は、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける処理を行う。
【0129】
遊技用仮管理情報第一処理部E2は、終了操作情報受付部D2が終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取部A2にて読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報受付部B2に一時的に記憶された遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、前記遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体読取部A2にて受け付けた遊技用記憶媒体を返却する処理を行う。
また、遊技用仮管理情報第一処理部E2は、終了操作情報受付部D2が終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取部A2にて読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報受付部B2にて受け付けた遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、前記遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体読取部A2にて受け付けた遊技用記憶媒体を返却する処理を行う。
なお、遊技用価値特定情報は、何れの場合も、遊技用記憶媒体に記憶して管理するようにしても良いし、遊技用価値管理装置SVへ送信して管理するようにしても良い。
【0130】
貸出操作情報受付部F2は、遊技機PMでの遊技を開始するときに、遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求するための貸出操作情報を遊技機PMより受け付ける処理を行う。
したがって、該貸出操作情報受付部F2での貸出要求情報の受け付けに応じ、前記遊技者認証情報受付部B2にて遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける処理を行うようにしても良い。
【0131】
貸出問合せ部G2は、貸出操作情報受付部F2が貸出操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技者認証情報受付部B2にて受け付けた遊技者認証情報と前記遊技用記憶媒体識別情報とを貸出要求情報として、前記遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、該遊技用価値管理装置SVに備えられた前記記憶手段に記憶された遊技者認証情報と、前記送信した遊技者認証情報との比較照合結果に基づき貸出可否を決定した照合結果を、前記遊技用価値管理装置SVから受信する処理を行う。
【0132】
貸出処理部H2は、貸出問合せ部G2で受信した照合結果が貸出可の場合に、前記遊技機媒体の貸し出しを実施する処理を行う。
貨幣識別部I1は、貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する処理を行う。ここで、貨幣とは、現在のところ1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣、及び500円、100円の各硬貨をいい、新たな貨幣が登場した場合はそれも対応可能とする。
貨幣価値変換部J1は、前記貨幣識別部I1にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する処理を行う。
記録用記憶媒体貯留部K2は、遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体をあらかじめ備える。
【0133】
遊技用仮管理情報第二処理部L2は、終了操作情報受付部D2が終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留部K2に備えている記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として発行し、該記録用記憶媒体から遊技用記憶媒体識別情報として読み出された記録用記憶媒体識別情報と、前記遊技者認証情報受付部B2に一時的に記憶された遊技者認証情報とを、遊技用価値管理情報として前記遊技用価値管理装置SVへ送信する処理を行う。
また、遊技用仮管理情報第二処理部L2は、終了操作情報受付部D2が終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留部K2に備えている記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として発行し、該記録用記憶媒体から遊技用記憶媒体識別情報として読み出された記録用記憶媒体識別情報と、前記遊技者認証情報受付部B2にて受け付けた遊技者認証情報とを、遊技用価値管理情報として前記遊技用価値管理装置SVへ送信する処理を行うようにしても良い。
【0134】
したがって、本発明の第二の遊技用装置CU2においても、上記構成を適宜組み合わせることで、様々な第二の遊技用装置CU2を提供することが出来る。
たとえば、上記構成のうち、遊技用記憶媒体読取部A2と、遊技者認証情報受付部B2と、遊技用価値処理部C2と、終了操作情報受付部D2と、遊技用仮管理情報第一処理部E2と、を少なくとも備えることによって、遊技用装置CU2A又は遊技用装置CU2Bとすることができる。
【0135】
遊技用装置CU2Aによれば、遊技を終了するための終了操作情報を遊技機PMより受け付ける前に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付け、該終了操作情報を受け付けた際には、当該遊技者認証情報を遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体を返却することが出来る。
また、遊技用装置CU2Bによれば、遊技を終了するための終了操作情報の受け付け時に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として遊技機PMより受け付け、該返却操作情報を前記遊技機PMより受け付けた際には、当該遊技者認証情報を遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体を返却することが出来る。
【0136】
また、上記構成にさらに、貸出操作情報受付部F2と、貸出問合せ部G2と、貸出処理部H2と、を備えることによって遊技用装置CU2Cとすることができる。
遊技用装置CU2Cによれば、遊技に使用する遊技機媒体の貸出操作情報を前記遊技機PMより受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として遊技機PMより受け付け、該返却操作情報を前記遊技機PMより受け付け、遊技機媒体の貸出可否を判別することが出来る。
【0137】
また、上記構成のうち、遊技者認証情報受付部B2と、遊技用価値処理部C2と、終了操作情報受付部D2と、貨幣識別部I2と、貨幣価値変換部J2と、記録用記憶媒体貯留部K2と、遊技用価値管理情報第二処理部L2と、を少なくとも備えることによって遊技用装置CU2D又は遊技用装置CU2Eとすることができる。
遊技用装置CU2Dによれば、遊技を終了するための終了操作情報を遊技機PMより受け付ける前に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として遊技機PMより受け付け、該終了操作情報を受け付けた際には、当該遊技者認証情報を遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体を返却することが出来る。また、遊技用装置CU2Eによれば、遊技を終了するための終了操作情報を遊技機PMより受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として遊技機PMより受け付け、該終了操作情報を受け付けた際には、当該遊技者認証情報を遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体を返却することが出来る。
【0138】
さらに、上記構成の各遊技用装置CU2(A〜E)においては、生体情報として指紋を採用することで、他の生体情報に比べて簡単かつ確実に遊技者認証情報として取得することが出来る。
また、本発明の第二の遊技用装置CU2が対応する遊技機PMもまた、図1に示すように、貸出操作受付部42と、返却操作受付部43と、生体情報受付部50と、を少なくとも備える。
一方、図1に示すように、本発明の第二の遊技用装置CU2とデータ通信が可能に接続された遊技用価値管理装置SVは、遊技用価値特定情報記憶部Mと、遊技用価値管理情報受付部Nと、貸出照合部Oと、精算照合部Pと、を少なくとも備えている。
【0139】
遊技用価値特定情報記憶部Mは、少なくとも遊技に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶する。
また、遊技用価値特定情報記憶部Mは、遊技者認証情報と関連付けて遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報をそれぞれ記憶するようにしても良い。
【0140】
遊技用価値管理情報受付部Nは、前記第二の遊技用装置CU2から遊技用価値管理情報を受信し、該遊技用価値管理情報に含まれる遊技用記憶媒体識別情報に基づき、前記遊技者認証情報を前記遊技用価値特定情報記憶Mにそれぞれ記憶する処理を行う。
【0141】
貸出照合部Oは、前記第二の遊技用装置CU2から前記貸出確認情報を受信し、該貸出要求情報に含まれる遊技用記憶媒体識別情報に基づいて前記遊技用価値特定情報記憶部Mより特定した遊技者認証情報と、前記貸出要求情報に含まれる遊技者認証情報とを比較照合して貸出可否を決定し、決定した照合結果を前記第二の遊技用装置CU2へ送信する処理を行う。
【0142】
精算照合部Pは、精算装置ACから精算者認証情報と遊技用記憶媒体識別情報とを精算要求情報として受信し、該精算要求情報に含まれる遊技用記憶媒体識別情報に基づいて前記遊技用価値特定情報記憶部Mより特定した遊技者認証情報と、前記精算要求情報に含まれる精算者認証情報とを比較照合して精算可否を決定し、決定した照合結果を前記精算装置ACへ送信する処理を行う。
【0143】
さらに、図1に示すように、本発明の精算装置ACは、遊技用記憶媒体読取部Qと、生体情報受付部Rと、金銭貯留部Sと、精算問合せ部Vと、精算処理部Wと、を少なくとも備えている。
この精算装置ACは、本発明の上記各第二の遊技用装置CU2において返却又は発行された、少なくとも遊技用記憶媒体識別情報が記憶された遊技用記憶媒体を受け付けて精算処理を行なうものであり、前述したとおり前記遊技用価値管理装置SVとデータ通信が可能に接続されている。
【0144】
遊技用記憶媒体読取部Qは、第二の遊技用装置CU2にて返却又は発行された、少なくとも遊技用記憶媒体識別情報が記憶された遊技用記憶媒体を受け付け、該受付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用記憶媒体識別情報を読み出す処理を行う。
【0145】
生体情報受付部Rは、遊技用記憶媒体読取部Qで受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報の換金をするために、精算者の生体情報を精算者認証情報として受け付ける処理を行う。
【0146】
金銭貯留部Sは、精算を実施する場合に払出す金銭を貯留する。
払出す金銭は、1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣、及び500円、100円の各硬貨を言う。
精算問合せ部Vは、前記遊技用記憶媒体読取部Qにて遊技用記憶媒体を受け付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、生体情報受付部Rにて受け付けた精算者認証情報と前記遊技用記憶媒体識別情報とを精算要求情報として、前記遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、該遊技用価値管理装置SVに備えられた前記記憶手段に記憶された遊技者認証情報と、前記送信した精算者認証情報との比較照合結果に基づき精算可否を決定した照合結果を、前記遊技用価値管理装置SVから受信する処理を行う。
【0147】
精算処理部Wは、精算問合せ部Vで受信した照合結果が精算可の場合に、前記遊技用価値特定情報の精算を実施し、前記金銭貯留部Sより前記残存する遊技用価値に相当する金額の金銭を払出す処理を行う。
【0148】
以上のような構成により、回収し忘れた残存する遊技用価値が、第三者によって不正に利用されることを未然に防いで、真正な精算者(遊技者)だけが確実に精算することができるものとなる。
【0149】
また、本実施形態の第二の遊技用装置CU2は、第一の遊技用装置CU1と同様、図2及び図3に示すように、遊技場に配設される遊技機設置島(不図示)に複数設置された遊技機PMに対応して設けられている。
本実施形態における第二の遊技用装置CU2もまた、カード型をなす遊技用記憶媒体や、コイン型をなす遊技用記憶媒体といった、形状が異なる2種類の遊技用記憶媒体の他、硬貨や紙幣といった貨幣(現金)も利用できるようになっている。この遊技用記憶媒体については、第一の遊技用装置CU1にて使用される遊技用記憶媒体と同様のものを使用することが出来る。
【0150】
さらに、本実施形態の第二の遊技用装置CU2には、図7に示すように、前記ハブ300並びに通信ケーブル301を介して遊技用価値管理装置管理SVとのデータ通信を行うための通信部184が設けられている。
【0151】
次に、以上のような構成による第二の遊技用装置CU2での基本的な動作の一例を、図18乃至図20を参照しながら説明する。図18乃至図20は、上記構成の第二の遊技用装置CU2での動作の一例を連続して示すフローチャートである。
なお、以下の例では、生体情報として指紋情報を用いた場合について説明するが、本発明はこれに限定されず、他の生体情報を遊技者認証情報として用いても良い。
【0152】
まず、図18に示すように、まず、動作ランプ51を点灯し、システムコントローラとの通信可能状態であることと、良好な動作状態であることを報知する(S101)。
次いで、貨幣識別部I2(貨幣識別ユニット172)が、紙幣挿入口52より挿入された紙幣もしくは硬貨投入口53より投入した硬貨といった貨幣を受け付けたか否か判断する(S102)。
その結果、貨幣識別部I2が貨幣を受け付けた場合(Y)は、引き続き貨幣識別部I2(貨幣識別ユニット172)が、受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する(S103)。
引き続き、貨幣価値変換部J2(貨幣識別ユニット172)が、貨幣識別部I2にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報として度数情報に変換する(S104)。
【0153】
次いで、遊技者認証情報受付部B2が、遊技者の生体情報として指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判断する(S107)。
その結果、遊技者認証情報受付部B2が指紋情報を受け付けた場合(Y)は、受け付けた指紋情報を一時的に記憶しておく(S108)。
【0154】
一方、貨幣識別部I2が貨幣を受け付けていない場合(N)は、遊技用記憶媒体読取部A2(リーダライタ177)が、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付けたか否か判断する(S105)。
その結果、遊技用記憶媒体読取部A2が遊技用記憶媒体を受け付けた場合(Y)は、引き続き遊技用記憶媒体読取部A2(リーダライタ177)が、受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている遊技用価値特定情報を読み出し、残存度数情報が有るか否か判断する(S106)。
一方、遊技用記憶媒体読取部A2が遊技用記憶媒体を受け付けていない場合(N)は、幣識別部Iが貨幣を受け付けたか否か、再度判断を繰り返す(S102)。
また、遊技用記憶媒体読取部A2が受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている遊技用価値特定情報を読み出した結果、遊技用記憶媒体読取部A2が残存度数情報を読み取った(残存度数情報が有る)場合(Y)は、次に、遊技者認証情報受付部B2が、遊技者の生体情報として指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判断する(S107)。
一方、遊技用記憶媒体読取部A2が残存度数情報を読み取れなかった(残存度数情報が無い)場合(N)は、幣識別部I2が貨幣を受け付けたか否か再度判断を繰り返す(S102)。
【0155】
次に、貨幣価値変換部J2が変換した度数情報又は遊技用記憶媒体読取部A2が読み取った度数情報は、遊技者認証情報受付部B2にて指紋情報を受け付けた後、制御ユニット178のI/Oポート182cより遊技機PMへ送られ、操作ユニット60の表示部41に表示される(S109)。
一方、遊技者認証情報受付部B2が指紋情報を受け付けなかった場合(N)は、貨幣価値変換部J2が変換した度数情報又は遊技用記憶媒体読取部A2が読み取った度数情報は、そのまま遊技機PMへ送られ、操作ユニット60の表示部41に表示される(S109)。
【0156】
引き続き、度数情報を遊技機PMへ送った後、貸出操作情報受付部F2(制御ユニット178)が、貸出操作による貸出操作情報を受け付けたか否か判断する(S110)。貸出操作は、貸出ボタン42を押圧し、続けて生体情報受付部50に指紋を読み取らせる行為により実行される。或いは、生体情報受付部50に指紋を読み取らせる行為のみで、貸出操作としてもよい。
その結果、貸出操作情報受付部F2が、貸出操作情報を受け付けた場合(Y)は、次に、指紋情報を既に記憶しているか否か確認する(S111)。
一方、貸出操作情報受付部F2が、貸出操作情報を受け付けていない場合(N)は、次に、終了操作情報受付部D2(制御ユニット178)が、終了操作による終了操作情報を受け付けたか否か判断する(S125)。
【0157】
次いで、指紋情報を既に記憶しているか否か確認した結果、貨幣識別部I2が貨幣を受け付け際や、遊技用記憶媒体読取部A2が遊技用記憶媒体を受け付けた際に、遊技者認証情報受付部B2が遊技機PMより受け付けを済ませ、既に指紋情報が有る場合(Y)は、次に、図19に示されるように、貸出問合せ部G2が、遊技用記憶媒体読取部A2から読み取った遊技用記憶媒体の識別情報と、遊技者認証情報受付部B2にて受け付けた遊技機PMからの指紋情報とを、貸出要求情報として遊技用価値管理装置SVへ送信し、貸出可否の問合せを行う(S112)。
一方、遊技者認証情報受付部B2が、未だ指紋情報の受け付けを済ませていない場合(N)は、再度、遊技者認証情報受付部B2が、遊技者の生体情報として指紋情報を受け付けたか否か判断を繰り返す(S111)。
【0158】
引き続き、貸出可否の問合せの結果、貸出問合せ部G2が、貸出OKの照合結果を受け付けたか否か判断を行なう(S113)。
その結果、貸出問合せ部G2が、貸出OKの照合結果を受け付けた場合(Y)は、遊技機PMより出力される遊技機READY信号(PRDY)がLOWであるか否か判断する(S114)。
一方、貸出問合せ部G2が、貸出OKの照合結果を受け付けなかった場合(N)は、貸し出しを拒否し、幣識別部I2が貨幣を受け付けたか否か再度判断を繰り返す(S102)。これにより、登録された遊技者以外の第三者に対する貸出が防止される。
次に、遊技機READY信号(PRDY)の判断の結果、遊技機READY信号(PRDY)のLOWを検出した場合(Y)は、遊技機用装置READY信号(BRDY)をLOWに切替える(S115)。
一方、遊技機READY信号(PRDY)のLOWを検出しなかった(すなわち、HIGHであった)場合(N)は、所定のエラー処理を実施して貸出処理を終了し、再度、貸出操作情報を受け付けたか否か判断を繰り返す(S110)。
【0159】
また、遊技機用装置READY信号(BRDY)をLOWに切替えた後、引き続き遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)をLOWに切替える(S116)。
そして、遊技機PMからの遊技機端末貸出完了信号(EXS)がLOWであるか否か判断する(S117)。
その結果、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWを検出した場合(Y)は、遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)をHIGHに切替える(S118)。
一方、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWを検出なかった(すなわち、HIGHであった)場合(N)は、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWの検出待ちの状態となり、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWを検出したか否か判断を繰り返す(S117)。
【0160】
また、遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)をHIGHに切替えた後、引き続き遊技機PMからの遊技機端末貸出完了信号(EXS)がHIGHであるか否か判断する(S119)。
その結果、遊技機PMにおける1度分の払出が完了され、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHを検出した場合(Y)、遊技用価値処理部C2(MPU179)は前記度数データ記憶領域に記憶されている度数を減算更新する(S120)。
一方、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHを検出なかった(すなわち、LOWであった)場合(N)は、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHの検出待ちの状態となり、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHを検出したか否か判断を繰り返す(S119)。
【0161】
また、度数データ記憶領域に記憶されている度数が減算更新されると、操作ユニット60の表示部41に表示された度数を減算した度数に表示更新する(S121)。
さらに、遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)の回数をカウントし、加算する(S122)。
そして、カウントした遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)と設定されている貸出単位回数とが等しいか否か比較する(S123)。
その結果、カウントした遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)の回数と貸出単位回数とが一致した場合には、遊技機用装置READY信号(BRDY)をHIGHとし(S124、その後、再度貸出操作情報を受け付けたか否か判断を繰り返す(S110)。
一方、カウントした遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)と貸出単位回数とが一致しない場合には、再び遊技機用装置READY信号(BRDY)をLOWに切替え、以後、同様の動作を繰り返す(S115)。
【0162】
なお、本実施形態では、遊技用記憶媒体読取部A2が遊技用記憶媒体を受け付けた際に、残存度数情報の確認と、指紋情報の読み出し、及び遊技者認証情報受付部B2での指紋情報の受け付け・比較照合を行なって、その後の貸出処理を行ったが、貸出操作情報受付部F2が貸出操作情報を受け付け際に、貸出照合部G2(制御ユニット178)が、これら残存度数情報の確認と、指紋情報の読み出し・受け付け・比較照合を行ない、貸出処理部H2(制御ユニット178)が、遊技機媒体(パチンコ球)の貸し出しを行なうようにしても良い。
【0163】
次に、図20に示すように、終了操作情報受付部D2(制御ユニット178)が、終了操作による終了操作情報を受け付けたか否か判断した結果、終了操作情報を受け付けた場合(Y)は、引き続き、遊技用価値管理情報第一処理部E2(制御ユニット178)が、遊技用価値の残存有無を確認する(S126)。終了操作は、例えば返却操作受付部43のボタンを押し、続けて生体情報受付部50に指紋を読み取らせるといった操作により実行される。なお、返却操作受付部43は、ボタンの代わりに、生体情報受付部50と同様の受付部を設けて、生体情報の受付によって、終了操作に代えてもよい。
一方、終了操作情報受付部D2(制御ユニット178)が、終了操作情報を受け付けなかった場合(N)は、再度、貸出操作情報を受け付けたか否か判断を繰り返す(S110)。
【0164】
また、遊技用価値の残存有無の確認後、遊技用価値管理情報第一処理部E2(制御ユニット178)は、指紋情報を既に記憶しているか否か確認する(S127)。
その結果、貨幣識別部I2が貨幣を受け付け際や、遊技用記憶媒体読取部A2が遊技用記憶媒体を受け付けた際、貸出操作情報受付部F2が貸出操作情報を受け付けた際に、指紋情報を遊技者認証情報受付部B2が受けつけ、既に指紋情報が有る場合(Y)は、ステップS125で受け付けた指紋情報と、既に記憶している指紋情報とを照合して、合致しているか否か判断する(S133)。合致している場合には、指紋情報と関連付けて遊技用価値管理装置SVへ送るための遊技用媒体識別情報を取得するための記憶媒体が有るか否か判断する(S129)。合致していない場合には、エラー発信し(S134)、遊技用記憶媒体は返却されない。これにより、生体情報が登録されている遊技者以外の第三者に残り度数がある遊技用記憶媒体が返却されることが防止される。
一方、未だ指紋情報の受け付けを済ませていない場合(N)は、遊技者認証情報受付部B2が、遊技者の生体情報として指紋情報を受け付けたか否か判断する(S128)。なお、この際、遊技者認証情報受付部B2が指紋情報を遊技機PMより受け付けなかった場合(N)、そのままビジタカード返却口64又はビジタコイン返却口65より、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却するようにしても良い(S132)。
【0165】
その結果、遊技者認証情報受付部B2が指紋情報を受け付けた場合(Y)は、引き続き記憶媒体が有るか否か判断を行なう(S129)。
一方、遊技者認証情報受付部B2が指紋情報を受け付けなかった場合(N)は、再度、遊技者認証情報受付部B2が、遊技者の生体情報として指紋情報を受け付けたか否か判断を繰り返す(S128)。
その結果、遊技用記憶媒体を用いて遊技を開始し、記憶媒体が有る場合(Y)は、遊技用記憶媒体読取部A2(リーダライタ177)が、少なくとも当該遊技用記憶媒体に記憶された遊技用記憶媒体識別情報を読み出し、該遊技用記憶媒体識別情報と前記指紋情報とを遊技用価値管理情報として、遊技用価値管理装置SVへ送信する(S131)。
【0166】
一方、貨幣を用いて遊技を開始し、記憶媒体が無い場合(N)は、遊技用価値管理情報第二処理部L2(制御ユニット178)が、遊技用記憶媒体貯留部K2(201)にあらかじめ備えている、遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体を発行する(S130)。
そして、遊技用価値管理情報第二処理部L2(制御ユニット178)が、発行した記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体としてビジタカード返却口64又はビジタコイン返却口65より、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する(S132)。
これにより、遊技用装置CUにおける一連の動作は終了し、再び、幣識別部Iが貨幣を受け付けたか否か再度判断を繰り返す(S102)。
【0167】
以上のとおり、本発明の遊技用装置によれば、貨幣による遊技開始時、遊技用記憶媒体による遊技開始時、貸出操作時、終了操作時、といった所定時時期に、たとえば指紋情報等の生体情報を遊技機PMより受け付け、所定の時期に遊技用価値管理装置SVへ送信することとした。これにより、貨幣の場合でも、遊技用記憶媒体の場合でも、最初に投入した額を消費する前に遊技を終了した際に、残存する遊技用価値を回収し忘れてしまったとしても、該残存する遊技用価値を利用する際に、その遊技者の指紋情報等の生体情報を取得し、前記遊技用価値管理装置SVにおいて照合確認することが出来る。したがって、この照合確認によって真正な遊技者であるか否かがわかり、第三者が不正に利用することを防止できる。
【0168】
次に、本発明の遊技用価値精算システムを実施するための精算装置ACでの基本的な動作の一例を、図21を参照しながら説明する。
図21は、本発明に係る遊技用価値精算システムで用いる精算装置ACの動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の精算装置ACでは、遊技者が遊技を終了し、上記第二の遊技用装置CU2から返却を受けたビジタカード71を、ビジタカード挿入口801に挿入して払出しを受ける例について説明する。
【0169】
まず、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)が遊技用記憶媒体としてのビジタカード71を受け付けたか否か判断を行なう(S151)。
その結果、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)がビジタカード71を受け付けた場合(Y)は、搬送部811がアンテナ831に対向する位置までビジタカード71を搬送し、引き続き遊技用記憶媒体読取部Q(アンテナ831)が、ビジタカード71に記録されている遊技用価値特定情報や生体情報(指紋情報)等の所定のカードデータの読取りを開始する(S152)。
一方、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)がビジタカード71を受け付けていない場合(N)は、再度、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)が遊技用記憶媒体としてのビジタカード71を受け付けたか否か判断を繰り返す(S151)
【0170】
次に、遊技用記憶媒体読取部Q(アンテナ831)は、ビジタカード71を受け付けたことに基づき、このビジタカード71が本遊技場で利用可能な真正な遊技用記憶媒体であるか否か判断を行なう(S153)。
その結果、ビジタカード71が真正な遊技用記憶媒体である場合(Y)は、精算者に対して指紋情報の入力が求められ、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、生体情報として精算者の指紋情報を受け付けたか否か判断を行なう(S154)。
一方、ビジタカード71が他店のものや、改竄されたような不正なものであって、真正な遊技用記憶媒体でない場合(N)は、エラー情報を発信し(S157)、精算処理を終了する。この際、精算装置ACに設けられている表示部807にその旨を表示すると良い。また、真正な遊技用記憶媒体でない場合は、ビジタカード71を返却せずにそのまま回収するようにしても良い。
【0171】
次いで、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、生体情報の受け付け可否の判断を行った結果、精算者が生体情報読取部803にて指紋の入力を行って、精算者の指紋情報を受け付けた場合(Y)は、引き続き精算問合せ部V(制御器810)が、既にビジタカード71から読み取った遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認すると共に、該遊技用価値が残存するとき、精算問合せ部V(制御器810)が、遊技用記憶媒体読取部Qから読み取った遊技用記憶媒体の識別情報と、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が受け付けた指紋情報を精算要求情報として、遊技用価値管理装置SVへ送信して、精算可否の問合せを行う(S155)。
なお、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、精算者の指紋情報を受け付けていない場合(N)は、再度、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、生体情報として精算者の指紋情報を受け付けたか否か判断を繰り返す(S154)。
【0172】
引き続き、精算可否の問合せの結果、精算問合せ部Vが、精算OKの照合結果を受け付けたか否か判断を行なう(S156)。
その結果、精算OKの照合結果を受け付けた場合(Y)は、精算処理部Wが、真正な精算者による精算要求と判断し、遊技用価値特定情報の精算を実施して精算処理を行う(S158)。
一方、双方の指紋が一致しなかった場合(N)は、エラー情報を発信し(S157)、精算処理を終了する。この際も、精算装置ACに設けられている表示部807にその旨を表示すると良い。
次に、金銭貯留部S(紙幣処理部812及び硬貨処理部813)が、残存する遊技用価値に相当する金額の金銭を払出す(S159)。
そして、そのビジタカード71には、アンテナ831を介して遊技用価値が0に書込まれた後、回収箱に回収される(S160)。これにより、遊技用価値管理装置SVにおける一連の動作は終了する。なお、回収されたビジタカード71は、後に、遊技用装置台CUに記録用遊技用媒体としてセットされて再使用される。
【0173】
次に、本発明の遊技用価値管理システム及び遊技用価値精算システムを実施するための遊技用価値管理装置SVの構成の一例について説明する。
遊技用価値管理装置SVは、第二の遊技用装置CU2や精算装置ACとデータ通信が可能な情報処理装置であればよく、たとえば、パーソナルコンピュータなどで実現される。
また、遊技用価値管理装置SVは、図示しないが、CPU(中央処理装置)とプログラム記憶部とを有する。CPUは、プログラム記憶部に記憶されたプログラムに従い、遊技用価値管理装置SVの各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する。プログラム記憶部は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成され、遊技用価値管理装置SVが使用する各種プログラムを記憶している。
【0174】
次に、以上のような構成による遊技用価値管理装置SVでの基本的な動作の一例を、図22を参照しながら説明する。
図22は、本発明に係る遊技用価値精算システムで用いる遊技用価値管理装置SVの動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態では、遊技者が遊技を終了し、遊技機PMから返却を受けたビジタカード71をビジタカード挿入口801に挿入して払出しを受ける例について説明する。
まず、遊技用価値管理情報受付部Nが、遊技用装置CUから遊技用価値管理情報を受け付けたか否か判断を行なう(S171)。
その結果、遊技用価値管理情報受付部Nが遊技用価値管理情報を受け付けた場合(Y)は、該遊技用価値管理情報に含まれる遊技用記憶媒体識別情報と遊技者認証情報とを互いに関連付けて、遊技用価値特定情報記憶部Mに記憶する(S172)。
【0175】
一方、遊技用価値管理情報受付部Nが遊技用価値管理情報を受け付けていない場合(N)は、次に、貸出照合部Oが、遊技機媒体の貸し出しを要求する貸出要求情報を遊技用装置CUから受け付けたか否か判断を行なう(S173)。
その結果、貸出照合部Oが貸出要求情報を受け付けた場合(Y)は、該貸出要求情報に含まれる遊技用記憶媒体識別情報に基づき前記遊技用価値特定情報記憶部Mを参照し、関連付けて記憶している遊技者認証情報を抽出すると共に、該貸出要求情報に含まれる遊技者認証情報を読み出し、両者を比較照合する(S174)。
引き続き、両者の比較照合した結果、貸出OKもしくは貸出NGといった照合結果を当該第二の遊技用装置CU2へ返信する(S175)。
【0176】
一方、貸出照合部Oが貸出要求情報を受け付けていない場合(N)は、次に、精算照合部Pが、残存する遊技価値の精算し、換金することを要求する精算要求情報を精算装置ACから受け付けたか否か判断を行なう(S176)。
その結果、精算照合部Pが精算要求情報受け付けた場合(Y)は、該精算要求情報に含まれる遊技用記憶媒体識別情報に基づき前記遊技用価値特定情報記憶部Mを参照し、関連付けて記憶している遊技者認証情報を抽出すると共に、該精算要求情報に含まれる精算者認証情報を読み出し、両者を比較照合する(S177)。
引き続き、両者の比較照合した結果、精算OKもしくは精算NGといった照合結果を当該精算装置ACへ返信する(S178)。これにより、精算装置ACにおける一連の動作は終了する。
【0177】
以上のとおり、本発明の第二の遊技用装置CU2を用いた遊技用価値精算システムによれば、第二の遊技用装置CU2が、遊技の終了に伴って受け付けた遊技者認証情報を、遊技用記憶媒体識別情報と共に遊技用価値管理装置SVへ送信する。該遊技用価値管理装置SVでは、受け付けた遊技者認証情報と遊技用記憶媒体識別情報とを、互いに関連付けて記憶する。その後、精算装置ACが、精算時に、たとえば指紋情報等の生体情報を精算者認証情報として取得することとしたので、精算者認証情報と共に受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている遊技用記憶媒体識別情報を基に遊技用価値管理装置SVに対して精算可否の問合せを行うと、該遊技用価値管理装置SVでは、該遊技用記憶媒体識別情報を基づきあらかじめ記憶している遊技者認証情報と、受け付けた精算者認証情報とを比較照合して精算可否を決定し、照合結果を精算装置ACへ返信する。そして、精算装置ACでは、照合可否の結果に応じて、残存する遊技価値の精算処理を行う。ゆえに、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値の不正利用が未然に防止できるものとなる。
したがって、遊技者が残存する遊技用価値を回収し忘れてしまっても、第三者が不正に利用することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0178】
【図1】本発明に係る第一の遊技用装置、及びこの第一の遊技用装置を用いた精算システムの一例を概略的に示す図である。
【図2】本発明に係る第一又は第二の遊技用装置を備えた遊技機の一例を示す正面図である。
【図3】上記第一又は第二の遊技用装置を備えた遊技機の裏側を示す背面図である。
【図4】上記第一又は第二の遊技用装置の側面図である。
【図5】遊技用記憶媒体としてのビジタカードを示す(a)正面図、(b)側面図である。
【図6】遊技用記憶媒体としてのビジタコインを示す(a)正面図、(b)側面図である。
【図7】本発明に係る第一の遊技用装置を備えた遊技機の構成を示すブロック図である。
【図8】遊技機の操作ユニットの一例を示す平面図である。
【図9】本発明に係る第一の遊技用装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】図9に示す第一の遊技用装置の動作の続きを示すフローチャートである。
【図11】図9及び図10に示す第一の遊技用装置の動作の続きを示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る精算システムで用いる第一又は第二の精算装置の一例を示す正面図である。
【図13】本発明に係る精算システムで用いる第一又は第二の精算装置の内部構造を説明する側面図である。
【図14】本発明に係る精算システムで用いる第一又は第二の精算装置の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明に係る精算システムで用いる精第一の算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明に係る第二の遊技用装置、及びこの第二の遊技用装置を用いた精算システムの一例を概略的に示す図である。
【図17】本発明に係る第二の遊技用装置を備えた遊技機の構成を示すブロック図である。
【図18】本発明に係る第二の遊技用装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図19】図18に示す第二の遊技用装置の動作の続きを示すフローチャートである。
【図20】図18及び図19に示す第二の遊技用装置の動作の続きを示すフローチャートである。
【図21】本発明に係る精算システムで用いる遊技用価値管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図22】本発明に係る精算システムで用いる第二の精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0179】
AC 精算装置、CU1 第一の遊技用装置、CU2 第二の遊技用装置、PM 遊技機、SV 遊技用価値管理装置、50 生体情報読取部、51 動作ランプ、52 紙幣挿入口、53 硬貨投入口、55 貸出単位変更ボタン、56 貸出単位表示部、57 端数ボタン、58 度数表示部、59 方向指示ランプ、61 ビジタカード挿入口、62 ビジタコイン投入口、63 遊技用記憶媒体透視窓、64 ビジタカード返却口、65 ビジタコイン返却口、65A 受部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場内に設置された、たとえばパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ」と言う。)や回胴式遊技機(以下、単に「スロットマシン」と言う。)等の遊技機に対応して設けられ、パチンコ玉やメダルといった遊技機媒体を貸し出す、いわゆるカードユニットと呼ばれる遊技用装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、遊技機としてパチンコやスロットマシンが普及しており、顧客(以下、「遊技者」と呼ぶ。)は、パチンコの場合、遊技機媒体としてたとえば1玉4円の玉の貸し出しを受けて遊技し、一方、スロットマシンの場合は、遊技機媒体としてたとえば1枚20円のメダルの貸し出しを受けて遊技する。したがって、遊技者は硬貨や紙幣といった現金を遊技用装置の適宜挿入口に挿入し、相当額の遊技機媒体の貸し出しを適宜受けて遊技している。
【0003】
また、遊技場では、遊技者の利便向上を図るとともに、遊技場経営の効率化を図るために、遊技機での遊技に使用可能な所要額の遊技用価値(例えば度数)を特定する情報(以下、「遊技用価値特定情報」と呼ぶ。)が記録された、たとえばビジタカードと呼ばれるプリペイドカード等の遊技用記憶媒体を採用している。したがって、遊技者は所望の遊技用価値特定情報があらかじめ記録された遊技用記憶媒体を購入し、この遊技用記憶媒体を遊技用装置の適宜挿入口に挿入し、前記所要額までの遊技機媒体の貸し出しを適宜受けて遊技している。
【0004】
ところが、現金の場合でも、遊技用記憶媒体の場合でも、最初に遊技機に投入した額を消費する前に遊技を終了したいことがある。その際、遊技場では、遊技用記憶媒体において遊技用価値が残存するとき、残存する遊技用価値特定情報を更新情報として前記遊技用記憶媒体に記憶し、この遊技用記憶媒体を遊技者に返却するようにしている。一方、現金において遊技用価値が残存するとき、別途あらかじめ備えた記録用記憶媒体を発行し、該記録用記憶媒体に、前記残存する遊技用価値特定情報を記憶し、この記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として遊技者に発行・返却するようにしている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
しかしながら、残存する遊技用価値特定情報を遊技用記憶媒体に記憶して発行・返却する場合、僅かな遊技用価値の使用(消費)で多くの遊技用価値を獲得した場合など、遊技者が前記発行・返却された遊技用記憶媒体を取り忘れて遊技機から離れてしまうことがある。そのため、真正な遊技者が取り忘れた遊技用記憶媒体を第三者が盗用し、残存する遊技用価値を利用して遊技を行なったり、残存する遊技用価値を精算したりする等、不正に利用してしまう場合がある。
【特許文献1】特開2005−334047号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、貨幣(現金)の場合でも、遊技用記憶媒体の場合でも、最初に遊技機に投入した額を消費する前に遊技を終了し、残存する遊技用価値特定情報を遊技用記憶媒体に記憶して発行・返却した場合に、遊技者が前記返却又は発行された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、第三者が残存する遊技用価値を不正に利用することを防止できる遊技用装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上のような問題を解決するため、本発明は以下の構成を有している。
本発明の請求項1に係る遊技用装置は、遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された遊技者認証情報とを更新情報として、前記遊技用記憶媒体読取手段に保持している前記遊技用記憶媒体に記憶させ、その後、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する終了処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に係る遊技用装置は、遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、該遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報を更新情報として、前記遊技用記憶媒体読取手段に保持している前記遊技用記憶媒体に記憶させ、その後、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する終了処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3に係る遊技用装置は、請求項1又は2に係る遊技用装置において、前記遊技用記憶媒体読取手段は、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報と共に、遊技者の遊技者認証情報とが記録された遊技用記憶媒体を受け付けることを有し、前記遊技者認証情報受付手段は、前記遊技機での遊技の開始に応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付けることを有し、さらに、遊技機での遊技を開始するときに、遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求するための貸出操作情報を前記遊技機より受け付ける貸出操作情報受付手段と、前記貸出操作情報受付手段にて貸出操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取手段にて受け付けた遊技用記憶媒体より遊技者認証情報を読み出して、前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報と比較照合する貸出照合手段と、前記貸出照合手段での比較照合の結果、前記遊技者認証情報が一致した場合に、前記遊技機媒体の貸し出しを実施する貸出処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項4に係る遊技用装置は、遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、貨幣を受け付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体をあらかじめ備える記録用記憶媒体貯留手段と、前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を発行し、該記録用記憶媒体に、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された生体情報とを記憶させ、その後、所定の情報が記録された前記記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として遊技者に発行する発行処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項5に係る遊技用装置は、遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体をあらかじめ備える記録用記憶媒体貯留手段と、前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を発行し、該記録用記憶媒体に、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報とを記憶させ、その後、所定の情報が記録された前記記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として遊技者に発行する発行処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項6に係る遊技用装置は、少なくとも遊技に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、少なくとも前記遊技用記憶媒体識別情報が記録された遊技用記憶媒体の受け付けに応じて、前記遊技用記憶媒体識別情報と、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、前記遊技用価値管理装置へ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体読取手段にて受け付けた遊技用記憶媒体を返却する遊技用価値管理情報第一処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項7に係る遊技用装置は、少なくとも遊技に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、少なくとも前記遊技用記憶媒体識別情報が記録された遊技用記憶媒体の受け付けに応じて、前記遊技用記憶媒体識別情報と、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、前記遊技用価値管理装置へ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体読取手段にて受け付けた遊技用記憶媒体を返却する遊技用価値管理情報第一処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項8に係る遊技用装置は、前記遊技用価値管理装置に備えられた記憶手段は、あらかじめ前記遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報とを関連付けて記憶しており、前記遊技者認証情報受付手段は、遊技機での遊技の開始に応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付けることを有し、さらに、遊技機での遊技を開始するときに、遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求するための貸出操作情報を前記遊技機より受け付ける貸出操作情報受付手段と、前記貸出操作情報受付手段が貸出操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報と前記遊技用記憶媒体識別情報とを貸出要求情報として、前記遊技用価値管理装置へ送信すると共に、該遊技用価値管理装置に備えられた前記記憶手段に記憶された遊技者認証情報と、前記送信した遊技者認証情報との比較照合結果に基づき貸出可否を決定した照合結果を、前記遊技用価値管理装置から受信する貸出問合せ手段と、前記貸出問合せ手段で受信した照合結果が貸出可の場合に、前記遊技機媒体の貸し出しを実施する貸出処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項9に係る遊技用装置は、少なくとも遊技又は精算に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、記録用記憶媒体を特定する記録用記憶媒体識別情報をあらかじめ記憶し、前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な前記記録用記憶媒体をあらかじめ備える記録用記憶媒体貯留手段と、前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として発行し、該記録用記憶媒体から遊技用記憶媒体識別情報として読み出された記録用記憶媒体識別情報と、前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された遊技者認証情報とを、遊技用価値管理情報として前記遊技用価値管理装置へ送信する遊技用価値管理情報第二処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項10に係る遊技用装置は、少なくとも遊技又は精算に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、記録用記憶媒体を特定する記録用記憶媒体識別情報をあらかじめ記憶し、前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な前記記録用記憶媒体をあらかじめ備える記憶用記憶媒体貯留手段と、前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として発行し、該記録用記憶媒体から遊技用記憶媒体識別情報として読み出された記録用記憶媒体識別情報と、前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報とを、遊技用価値管理情報として前記遊技用価値管理装置へ送信する遊技用価値管理情報第二処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項11に係る遊技用装置は、遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、終了操作時に受け取った生体情報と、前記遊技用記憶媒体読取手段で読み取った生体情報とが一致しているか照合し、一致している場合に、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する返却処理手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の請求項1記載の発明によれば、遊技用記憶媒体に記録された遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付ける前に、あらかじめ遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶する。そして、遊技用装置が、遊技機より前記終了操作情報を受け付けた際に、遊技用装置が、残存する遊技用価値特定情報と前記一時的に記憶する遊技者認証情報とを、前記遊技用記憶媒体に更新記録して当該遊技用記憶媒体を返却する。ゆえに、遊技者が返却された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用記憶媒体には真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値特定情報を記録する遊技用記憶媒体の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0019】
また、請求項2記載の発明によれば、遊技用記憶媒体に記録された遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける。そして、引き続き遊技用装置が、残存する遊技用価値特定情報と前記終了操作情報の受け付けに応じて受け付けた遊技者認証情報とを、前記遊技用記憶媒体に更新記録して当該遊技用記憶媒体を返却する。ゆえに、遊技者が返却された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用記憶媒体には真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値特定情報を記録する遊技用記憶媒体の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0020】
また、請求項3記載の発明によれば、残存する遊技用価値特定情報と真正な遊技者の遊技者認証情報とを記憶する遊技用記憶媒体を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技に使用する遊技機媒体の貸出操作情報を受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける。そして、引き続き遊技用装置が、受け付けた前記遊技用記憶媒体より遊技者認証情報を読み出すと共に、前記貸出操作情報の受け付けに応じて受け付けた遊技者認証情報と比較照合し、双方の遊技者認証情報が一致した場合に遊技機媒体の貸し出しを実施する。ゆえに、遊技者が返却された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用記憶媒体には真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことができる。
したがって、前記遊技用記憶媒体に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすまして遊技を行なうことが出来なくなり、残存する遊技用価値特定情報を記録する遊技用記憶媒体の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0021】
また、請求項4記載の発明によれば、紙幣から特定される遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付ける前にあらかじめ遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶する。そして、遊技用装置が、遊技機より前記終了操作情報を受け付けた際に、遊技用装置が、残存する遊技用価値特定情報と前記一時的に記憶する遊技者認証情報とを、記録用記憶媒体に記録して遊技用記憶媒体として発行する。ゆえに、遊技者が発行された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用記憶媒体には真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値特定情報を記録する遊技用記憶媒体の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0022】
また、請求項5記載の発明によれば、紙幣から特定される遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付けた際に、前記遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける。そして、引き続き遊技用装置が、残存する遊技用価値特定情報と前記終了操作情報の受け付けに応じて受け付けた遊技者認証情報とを、記録用記憶媒体に記録して遊技用記憶媒体として発行する。ゆえに、遊技者が発行された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用記憶媒体には真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値特定情報を記録する遊技用記憶媒体の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0023】
また、請求項6記載の発明によれば、遊技用記憶媒体に記録された遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付ける前にあらかじめ遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶する。そして、遊技用装置が、遊技機より前記終了操作情報を受け付けた際に、遊技用装置が、前記遊技用記憶媒体から読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記一時的に記憶する遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、遊技用価値管理装置へ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体を返却する。ゆえに、遊技者が返却された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用価値管理装置には、前記遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体の利用の際に、受け付けた遊技用記憶媒体の遊技用記憶媒体識別情報に基づき、前記遊技用価値管理装置に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0024】
また、請求項7記載の発明によれば、遊技用記憶媒体に記録された遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける。そして、引き続き遊技用装置が、前記遊技用記憶媒体から読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記受け付けた遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、遊技用価値管理装置へ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体を返却する。ゆえに、遊技者が返却された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用価値管理装置には、前記遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体の利用の際に、受け付けた遊技用記憶媒体の遊技用記憶媒体識別情報に基づき、前記遊技用価値管理装置に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0025】
また、請求項8記載の発明によれば、あらかじめ遊技用記憶媒体識別情報と遊技者認証情報とが関連付けて遊技用価値管理装置に記憶されており、少なくとも遊技用記憶媒体識別情報が記憶された遊技用記憶媒体を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求する貸出操作情報を受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける。そして、引き続き遊技用装置が、受け付けた前記遊技用記憶媒体から読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記受け付けた遊技者認証情報とを前記遊技用価値管理装置へ送信すると共に、これに応じて貸出可否を決定した照合結果を前記遊技用価値管理装置より受信し、貸出可の場合に、前記遊技機媒体の貸し出しを実施する。ゆえに、遊技者が返却された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用価値管理装置には、前記遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体の利用の際に、受け付けた遊技用記憶媒体の遊技用記憶媒体識別情報に基づき、前記遊技用価値管理装置に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0026】
また、請求項9記載の発明によれば、紙幣から特定される遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付ける前にあらかじめ遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶する。そして、遊技用装置が、遊技機より前記終了操作情報を受け付けた際に、遊技用装置が、遊技用記憶媒体として記録用記憶媒体を発行すると共に、該記録用記憶媒体より読み出した記録用記憶媒体識別情報と前記一時的に記憶された遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、遊技用価値管理装置へ送信する。ゆえに、遊技者が発行された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用価値管理装置には、前記遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体の利用の際に、受け付けた遊技用記憶媒体の遊技用記憶媒体識別情報に基づき、前記遊技用価値管理装置に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0027】
また、請求項10記載の発明によれば、紙幣から特定される遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付けた際に遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける。そして、引き続き遊技用装置が、遊技用記憶媒体として記録用記憶媒体を発行すると共に、該記録用記憶媒体より読み出した記録用記憶媒体識別情報と前記受け付けた遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、遊技用価値管理装置へ送信する。ゆえに、遊技者が返却された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、前記遊技用価値管理装置には、前記遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて真正な遊技者の生体情報が遊技者認証情報として記憶されているので、真正な遊技者の特定を行なうことが可能となる。
したがって、前記遊技用記憶媒体の利用の際に、受け付けた遊技用記憶媒体の遊技用記憶媒体識別情報に基づき、前記遊技用価値管理装置に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値の不正利用が未然に防止できるものとなる。
【0028】
本発明の請求項11記載の発明によれば、遊技用記憶媒体に記録された遊技用価値を利用する遊技機での遊技において、本発明の遊技用装置が、遊技機より遊技を終了するための終了操作情報を受け付ける前に、あらかじめ遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶する。そして、遊技用装置が、遊技機より前記終了操作情報を受け付けた際に、生体情報を取得し、遊技用価値が残存している場合には、あらかじめ受け付けられている生体情報と、終了操作時に受け付けた生体情報とを照合し、合致している場合には、遊技用媒体を返還し、合致していない場合には、返還されない。ゆえに、遊技者が遊技用価値を残して遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、生体情報が合致しなければ変換されないので、真正な遊技者以外の者に返却されることはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、図面に基づき本発明を実施するための最良の形態ついて説明する。
本発明の遊技用装置は、当該遊技用装置側にて不正利用を未然に防止する第一の遊技用装置CU1と、当該遊技用装置とデータ通信可能な遊技用価値管理装置側にて不正利用を未然に防止する第二の遊技用装置CU2との二つに大きく分けることが出来る。
【0030】
(第一の遊技用装置)
まず初めに、本発明の第一の遊技用装置CU1の構成の一例と、この第一の遊技用装置CU1を用いた遊技用価値管理システム、及び遊技用価値精算システムの構成の一例を説明する。
図1は、本発明の第一の遊技用装置の実施形態の一例と、この第一の遊技用装置を用いた精算システムの実施形態の一例を示すブロック構成図である。
図1に示すように、本発明の第一の遊技用装置CU1は、遊技場内に設置されている遊技機PMに対応して設けられており、この第一の遊技用装置CU1は、遊技用記憶媒体読取部A1と、遊技者認証情報受付部B1と、遊技用価値処理部C1と、終了操作情報受付部D1と、終了処理部E1と、貸出操作情報受付部F1と、貸出照合部G1と、貸出処理部H1と、貨幣識別部I1と、貨幣価値変換部J1と、記録用記憶媒体貯留部K1と、発行処理部L1と、を少なくとも有している。
【0031】
遊技用記憶媒体読取部A1は、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す処理を行う。
また、遊技用記憶媒体読取部A1は、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報と共に、遊技者の遊技者認証情報とが記録された遊技用記憶媒体を受け付ける処理を行うようにしても良い。
この際、遊技用記憶媒体読取部A1では、カード型又はコイン型をした遊技用記憶媒体を受け付けるものとすると良い。なお、遊技に使用可能な遊技用価値とは、たとえば、遊技に使用可能な金額を100で除した値であって、いわゆる度数と称して利用されるものである。
【0032】
遊技者認証情報受付部B1は、遊技機PMが受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付け、一時的に記憶しておく処理を行う。
また、遊技者認証情報受付部B1は、終了操作情報受付部D1での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機PMが受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付ける処理を行うようにしても良い。
さらに、遊技者認証情報受付部B1は、遊技機PMでの遊技の開始に応じ、遊技機PMが受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付ける処理を行うようにしても良い。
【0033】
ここで、生体情報とは、人体の一部にもとづく情報であって、たとえば、指紋や声紋、虹彩、顔型、静脈軌跡、筆跡などを解析して得られた情報をいう。本実施形態では、生体情報として指紋を採用すると、生体情報の取得操作性の点で望ましい。
また、遊技者認証情報受付部B1にて指紋を読み取る場合、たとえば静電容量型半導体センサや光学式読取装置(たとえば、CCDカメラやプリズム等)などで構成できる。したがって、遊技者認証情報受付部B1として静電容量型半導体センサを採用した場合は、所定の指先を指紋読取部に押し付けることで、その指の表面の凹凸で生じる電位の差を利用して静電容量を計測し、指紋の紋様を読み取る。一方、遊技者認証情報受付部Bとして光学式読取装置を用いた場合は、ガラス面の上に指を置くことで、その指に照射された光の反射を利用し、反射光量の大小を電気信号に変換して、指紋の紋様を読み取る。
【0034】
遊技用価値処理部C1は、遊技用記憶媒体読取部A1にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う。
また、遊技用価値処理部C1は、貨幣価値変換部J1で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行うようにしても良い。
【0035】
終了操作情報受付部D1は、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機PMより受け付ける処理を行う。この遊技の終了には、遊技用価値が残存する遊技用記憶媒体の返却を要求する操作も含む。
【0036】
終了処理部E1は、終了操作情報受付部D1にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付部B1に一時的に記憶された遊技者認証情報とを更新情報として、前記遊技用記憶媒体読取部A1に保持している前記遊技用記憶媒体に記憶させ、その後、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する処理を行う。
また、終了処理部E1は、終了操作情報受付部D1にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付部B1にて受け付けた遊技者認証情報を更新情報として、前記遊技用記憶媒体読取部A1に保持している前記遊技用記憶媒体に記憶させ、その後、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する処理を行う。
【0037】
貸出操作情報受付部F1は、遊技機PMでの遊技を開始するときに、遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求するための貸出操作情報を前記遊技機PMより受け付ける処理を行う。
【0038】
貸出照合部G1は、貸出操作情報受付部F1にて貸出操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取部A1にて受け付けた遊技用記憶媒体より遊技者認証情報を読み出して、前記遊技者認証情報受付部B1にて受け付けた遊技者認証情報と比較照合する処理を行う。
【0039】
貸出処理部H1は、貸出照合部G1での比較照合の結果、前記遊技者認証情報が一致した場合に、前記遊技機媒体の貸し出しを実施する処理を行う。
【0040】
貨幣識別部I1は、貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する処理を行う。ここで、貨幣とは、現在のところ1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣、及び500円、100円の各硬貨をいい、新たな貨幣が登場した場合はそれも対応可能とする。
【0041】
貨幣価値変換部J1は、前記貨幣識別部I1にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する処理を行う。
【0042】
記録用記憶媒体貯留部K1は、遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体をあらかじめ備える。
【0043】
発行処理部L1は、終了操作情報受付部D1にて終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留部K1に備えている記録用記憶媒体を発行し、該記録用記憶媒体に、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付部B1に一時的に記憶された生体情報とを記憶させ、その後、所定の情報が記録された前記記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として遊技者に発行する処理を行う。
また、発行処理部L1は、終了操作情報受付部D1にて終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留部K1に備えている記録用記憶媒体を発行し、該記録用記憶媒体に、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付部B1にて受け付けた遊技者認証情報とを記憶させ、その後、所定の情報が記録された前記記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として遊技者に発行する処理を行うようにしても良い。
【0044】
したがって、本発明の第一の遊技用装置CU1では、上記構成を適宜組み合わせることで、様々な遊技用装置CU1を提供することが出来る。
たとえば、上記構成のうち、遊技用記憶媒体読取部A1と、遊技者認証情報受付部B1と、遊技用価値処理部C1と、終了操作情報受付部D1と、終了処理部1Eと、を少なくとも備えることによって、遊技用装置CU1A又は遊技用装置CU1Bとすることができる。
【0045】
遊技用装置CU1Aによれば、遊技を終了するための終了操作情報を遊技機PMより受け付ける前に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付け、該終了操作情報を受け付けた際には、当該遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体に更新情報として記録して返却することが出来る。
また、遊技用装置CU1Bによれば、遊技を終了するための終了操作情報の受け付け時に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として遊技機PMより受け付け、該返却操作情報を前記遊技機PMより受け付けた際には、当該遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体に更新情報として記録して返却することが出来る。
【0046】
また、上記構成にさらに、貸出操作情報受付部F1と、貸出照合部G1と、貸出処理部H1と、を備えることによって遊技用装置CU1Cとすることができる。
遊技用装置CU1Cによれば、遊技に使用する遊技機媒体の貸出操作情報を前記遊技機PMより受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として遊技機PMより受け付け、遊技機媒体の貸出可否を判別することが出来る。
【0047】
また、上記構成のうち、遊技者認証情報受付部B1と、遊技用価値処理部C1と、終了操作情報受付部D1と、貨幣識別部I1と、貨幣価値変換部J1と、記録用記憶媒体貯留部K1と、発行処理部L1と、を少なくとも備えることによって遊技用装置CU1D又は遊技用装置CU1Eとすることができる。
遊技用装置CU1Dによれば、遊技を終了するための終了操作情報を遊技機PMより受け付ける前に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付け、該終了操作情報を受け付けた際には、当該遊技者認証情報を、新たに発行した記録用記憶媒体に更新情報として記録し、返却することが出来る。また、遊技用装置CU1Eによれば、遊技を終了するための終了操作情報を遊技機PMより受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付け、該終了操作情報を受け付けた際には、当該遊技者認証情報を、新たに発行した記録用記憶媒体に更新情報として記録し、返却することが出来る。
【0048】
さらに、上記構成の各第一の遊技用装置CU1(A〜E)においては、生体情報として指紋を採用することで、他の生体情報に比べて簡単かつ確実に遊技者認証情報として取得することが出来る。
【0049】
また、図1に示すように、本発明の第一の遊技用装置CU1が対応する遊技機PMは、貸出操作受付部42と、返却操作受付部43と、生体情報受付部50と、を少なくとも備える。
貸出操作受付部42は、遊技者より遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しの要求を受け付ける処理を行うものであり、たとえば押圧操作による貸出入力が有るか否かの判定を実施する貸出ボタンが挙げられる。ここで、得られた貸し出しを要求する貸出操作情報は、第一の遊技用装置CU1へ送られ、貸出操作情報受付部F1が受け付ける。
【0050】
終了操作受付部43は、遊技者より遊技の終了指示(遊技用記憶媒体の返却を含む)を受け付ける処理を行うものであり、たとえば押圧操作による終了(返却)入力が有るか否かの判定を実施する終了(返却)ボタンが挙げられる。ここで、得られた遊技の終了を要求する終了操作情報は、第一の遊技用装置CU1へ送られ、終了操作情報受付部D1が受け付ける。
生体情報受付部50は、遊技機PMより遊技を終了するための終了操作情報を受け付ける前や、遊技機PMより遊技を終了するための終了操作情報を受け付けた際、遊技機PMより遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求する貸出操作情報を受け付けた際、等に遊技者の生体情報を受け付ける処理を行なうものである。ここで、得られた生体情報は、遊技者認証情報として、第一の遊技用装置CU1へ送られ、遊技者認証情報受付部B1が受け付ける。
【0051】
さらに、図1に示すように、精算装置ACは、遊技用記憶媒体読取部Qと、生体情報受付部Rと、金銭貯留部Sと、精算照合部Tと、精算処理部Uと、を少なくとも備えている。
この精算装置ACは、本発明の上記各第一の遊技用装置CU1(A〜E)において返却又は発行された、遊技用価値特定情報と遊技者認証情報とが記憶された遊技用記憶媒体を受け付けて精算処理を行なうものである。
【0052】
遊技用記憶媒体読取部Qは、第一の遊技用装置CU1にて返却又は発行された、遊技用価値特定情報と遊技者認証情報とが記憶された遊技用記憶媒体を受け付け、該受付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す処理を行う。
【0053】
生体情報受付部Rは、遊技用記憶媒体読取部Qで受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報の換金をするために、精算者の生体情報を精算者認証情報として受け付ける処理を行う。
【0054】
金銭貯留部Sは、精算を実施する場合に払出す金銭を貯留する。
払出す金銭は、1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣、及び500円、100円の各硬貨を言う。
【0055】
精算照合部Tは、前記遊技用記憶媒体読取部Qにて遊技用記憶媒体を受け付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取部Qにて受け付けた遊技用記憶媒体より遊技者認証情報を読出して、前記生体情報受付部Rにて受け付けた精算者認証情報と比較照合する処理を行う。
【0056】
精算処理部Uは、前記精算出照合部Tでの比較照合の結果、双方の認証情報が一致した場合に、前記遊技用価値特定情報の精算を実施し、前記金銭貯留部Sより前記残存する遊技用価値に相当する金額の金銭を払出す処理を行う。
【0057】
以上のような構成により、遊技用記憶媒体に残存する遊技用価値が不正に利用されることを未然に防いで、真正な精算者(遊技者)だけが確実に精算することができるものとなる。
【0058】
次に、本発明の第一の遊技用装置CU1と、この第一の遊技用装置CU1が対応して設置された遊技機PMの一例を具体的に説明する。
図2乃至図4は、本実施形態の遊技用装置を示す図であり、図2は、遊技用装置が遊技機に対応して設置された状態を示す正面図であり、図3は、その背面図であり、図4は、その側面図である。
前述したように、本実施形態の第一の遊技用装置CU1は、遊技場に配設される遊技機設置島(不図示)に複数設置された遊技機PMに対応してそれぞれ設けられている。
【0059】
本発明における第一の遊技用装置CU1は、カード型をなす遊技用記憶媒体や、コイン型をなす遊技用記憶媒体といった、形状が異なる2種類の遊技用記憶媒体の他、硬貨や紙幣といった貨幣(現金)も利用できるようになっている。
【0060】
そこで、まず、本実施形態にて使用される遊技用記憶媒体について説明する。
図5は、カード型をなす遊技用記憶媒体であるビジタカードの一例を示す図であり、図5(A)は正面を示し、図5(B)はその側面を示す。
図5(A)に示すように、ビジタカード71は、略長方形のカード型に形成されているとともに、内部に、記録データを電気的に書き換え可能に記憶する集積回路(IC)711と、たとえば非接触にて記録データの入出力(送受信)を行うための環状に形成されたアンテナコイル712とが設けられている。このビジタカード71は、第一の遊技用装置CU1内に設けられている後述するカードリーダライタ177A(以下、単に「リーダライタ177」と呼ぶ。)に近接されることで、該リーダライタ177から出力される電磁波が前記アンテナコイル712に誘導起電力を生じさせて前記集積回路711が動作可能に付勢されるとともに、前記アンテナコイル712を介して前記リーダライタ177との各種データの送受を電磁波により非接触にて実施可能とされている。
【0061】
一方、図6は、コイン型をなす遊技用記憶媒体であるビジタコインの一例を示す図であり、図6(A)は正面を示し、図6(B)はその側面を示す。
図6(A)に示すように、ビジタコイン72は、円盤形状をなすコイン型の記憶媒体として形成されていると共に、内部に、ビジタカード71における集積回路711並びにアンテナコイル712と同一構成とされた集積回路721並びにアンテナコイル722が設けられた非接触ICカードを使用しており、コインリーダライタ177B(以下、単に「リーダライタ177」と呼ぶ。)との各種データの送受を電磁波により非接触にて実施可能とされている。
【0062】
これらビジタカード71並びにビジタコイン72における各集積回路711,721の内部メモリには、各遊技用記憶媒体を個別に識別可能なシリアル番号や記憶媒体ID並びに当該遊技用記憶媒体の使用が可能な店舗情報等が書き換え不可に記録されている。また、これらビジタカード71並びにビジタコイン72には、前記リーダライタ177とのデータ通信により、第一の遊技用装置CU1に投入された金額に該当する大きさの遊技用価値である度数や、必要により当該第一の遊技用装置CU1の装置ID、並びに書き換え回数情報等の情報等が書き換え可能に記録される。
【0063】
次に、本発明の第一の遊技用装置CU1について詳しく説明する。
本実施形態の第一の遊技用装置CU1は、図2に示すように、その最上部位置には第一の遊技用装置CU1の動作や前記システムコントローラ(図示略)並びに管理コンピュータ(図示略)との通信不可能状態(オフライン状態)を含む通信状態や、後述する各種エラー状況等を点灯色の違いにより報知する動作ランプ51が設けられている。この動作ランプ51により、遊技場の係員等が第一の遊技用装置CU1内部やシステムコントローラ並びに管理コンピュータとの通信不可能状態(オフライン状態)の発生や後述する制御ユニット178が行う各種処理において発生したエラーを認識できるようになっている。
【0064】
動作ランプ51の下方位置には、紙幣を挿入可能とされた紙幣挿入口52が設けられている。この紙幣挿入口52は、遊技者が貨幣としての所定の紙幣を挿入できるようになっている。
紙幣挿入口52の下方位置には、硬貨を投入可能とされた硬貨投入口53が設けられている。この硬貨投入口53は、遊技者が貨幣としての所定の硬貨を投入できるようになっている。また、硬貨投入口53には、ビジタコイン72の投入(受付け)を不可とするための投入規制片や、該投入規制片をコイン投入通路内に出退自在とするソレノイド(不図示)が設けられている。
【0065】
硬貨投入口53の下方位置には、ビジタカード71が挿入可能なビジタカード挿入口61が設けられている。このビジタカード挿入口61は、遊技に使用可能な遊技用価値である度数が残存するビジタカード71を投入することで、残存度数を用いてパチンコ玉といった遊技用媒体の貸出を行うことができるようになっている。
ビジタカード挿入口61の下方位置には、ビジタコイン72が投入可能なビジタコイン投入口62が設けられている。このビジタコイン投入口62は、遊技に使用可能な遊技用価値である度数が残存するビジタコイン72を投入することで、残存度数を用いてパチンコ玉といった遊技用媒体の貸出を行うことができるようになっている。
【0066】
ビジタコイン投入口62の下方位置には、貸出処理における貸出単位(1回の貸出処理で貸し出される遊技用媒体の数に相当する度数)を変更するための貸出単位変更ボタン55と、前記貸出単位等が表示される貸出単位表示部56と、後述の度数表示部58の表示内容を度数の端数表示等に変更表示させるための端数ボタン57と、ビジタカード71やビジタコイン72から読み出された度数等が表示される度数表示部58と、対応する遊技機の連結方向を示す方向指示ランプ59と、を有する操作パネルが設けられており、遊技者が各種操作を実施可能とされている。
【0067】
操作パネルの下方位置には、後述するリーダライタ177にて記録情報の読み出し及び書き込みが可能な状態に保持されたビジタカード71又はビジタコイン72を第一の遊技用装置CU1の外部から透視可能な遊技用記憶媒体透視窓63と、リーダライタ177に保持されているビジタカード71に度数が残存する場合において、当該第一の遊技用装置CU1に対応する遊技機PMの所定箇所に設けられた返却操作受付部としての終了ボタン43が操作された際、該ビジタカード71を返却するビジタカード返却口64とが並設されている。
【0068】
遊技用記憶媒体透視窓63及びビジタカード返却口64の下方位置には、ビジタカード71の場合と同様に、リーダライタ177に保持されているビジタコイン72に度数が残存する場合において、当該第一の遊技用装置CU1に対応する遊技機PMの所定箇所に設けられた終了操作情報受付部D1としての終了ボタン43が操作された際、該ビジタコイン72を返却するビジタコイン返却口65と、該ビジタコイン返却口65を下方から覆うように突設形成され、該ビジタコイン返却口65より排出されたビジタコイン72の落下を防止する受部65Aが設けられている。
【0069】
また、第一の遊技用装置CU1の背面上部位置には、遊技機PMと接続するための遊技機接続コネクタ82が設けられ、フラットケーブル302等により、後述する遊技機PMの背面下部位置に設けられた球払出基板B3上の遊技用装置接続コネクタ83と接続されている。
【0070】
図4に示すように、この第一の遊技用装置CU1内の上部位置には、前記紙幣挿入口52や前記硬貨投入口53に連設され、挿入又は投入された紙幣又は硬貨(以下、「貨幣」と呼ぶ。)を取り込んでその真贋や貨幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置中央部に設けられている制御ユニット178に出力する貨幣識別部としての貨幣識別ユニット172が設けられており、各種貨幣の受付が可能とされている。
【0071】
該貨幣識別ユニット172の下方位置には、第一の遊技用装置CU1の前面に設けられたビジタカード挿入口61から挿入されたビジタカード71やビジタコイン投入口62から投入されたビジタコイン72といった遊技用記憶媒体を、それぞれのリーダライタ177に導くための各受付け通路を構成する遊技用記憶媒体通路(不図示)にそれぞれ連設され、前記ビジタカード挿入口61又はビジタコイン投入口62から挿入又は投入された遊技用記憶媒体に記録されている記録情報の読み出し並びに書き込みを行うリーダライタ177に接続されている。
【0072】
また、貨幣識別ユニット172の下方位置には、複数の記録用記憶媒体(ビジタカード又はビジタコイン)を収納するための記録用記憶媒体貯留部201が下方に向けて延設されており、この記録用記憶媒体貯留部201の下端部には、当該遊記録用記憶媒体貯留部201に収納されている記録用記憶媒体をリーダライタ177に1枚ずつ供給(発行)するための部として記録用記憶媒体供給ユニット173が設けられている。
【0073】
したがって、記録用記憶媒体供給ユニット173の下方に、遊技用記憶媒体ID並びに度数情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記録されている遊技用記憶媒体ID並びに度数情報の読み出しを行うリーダライタ177が設けられている。
【0074】
また、第一の遊技用装置CU1の略中央部位置には、図7に示すように、貨幣識別部である前記貨幣識別ユニット172や前記記録用記憶媒体貯留部201に設けられる上限検出センサ105や下限検出センサ106に接続された制御ユニット178が設けられている。この制御ユニット178には、該紙幣識別ユニット172との各種信号の入出力や各種センサ105、106からの信号の入力を行うI/Oポート182aや、前記リーダライタ177に接続され、該リーダライタ177との各種データの送受を行うためのI/Oポート182dが設けられている。また、制御ユニット178には、前記第1操作基板170に接続されて各種信号の入出力を行うI/Oポート182b、前記遊技機PMのメイン基板B1や上球皿6内部に設けられた操作ユニット60との各種信号の入出力を行うI/Oポート182cが設けられている。
【0075】
また、制御ユニット178には、図示しないハブ並びに通信ケーブルを介して、管理コンピュータとのデータ通信を行うための通信部184、対応する遊技機PMの上方位置に設置された外部機器としての呼出ランプ204に接続され、該呼出ランプ204に対して該呼出ランプ204を点灯させるための点灯指示信号を出力するとともに、遊技機PMの上部に設けられた補給球計数器224が設けられている。また、制御ユニット178には、遊技機PMの下部に設けられたアウト球計数器226より出力された計数信号や前記遊技機PMの情報出力部81から出力される大当り情報やプレミアム発生情報等の各種遊技情報の出力を受付けるデータ入出力部186が設けられている。また、制御ユニット178には、第一の遊技用装置CU1を構成する各部の制御等を実施するMPU179、ワークメモリ等として使用されるRAM180、前記MPU179が実行する制御内容が記述された制御プログラム等が記憶されたROM181等が設けられた制御ユニット178が設けられている。そして、これら各部は、前記MPU179が実行する制御プログラムにより動作が制御される。
【0076】
また、前記遊技機PMのメイン基板B1からは、遊技機端末貸出完了信号(EXS)や遊技機READY信号(PRDY)が制御ユニット178に出力されるようになっているとともに、メイン基板B1には、前記第一の遊技用装置CU1の制御ユニット178より出力される遊技用装置READY信号(BRDY)や遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0077】
また、制御ユニット178は、遊技用記憶媒体読み出し部としてのリーダライタ177にて保持しているビジタカード71又はビジタコイン72から読み出した遊技用記憶媒体IDから特定される遊技用価値の度数の少なくとも一部を遊技に使用させるとともに、該使用させる遊技用価値の度数を減算更新した新たな遊技用価値の度数を前記遊技用記憶媒体もしくは新たに発行された遊技用記憶媒体に記憶する処理を行うように構成している。
【0078】
また、制御ユニット178は、ビジタカード71又はビジタコイン72から読み出した遊技用記憶媒体IDから特定される遊技用価値の度数が残存するときに、終了操作受付部としての終了ボタン43にて終了操作を受付けたことに基づいて、遊技用記憶媒体読み出し部としてのリーダライタ177にて保持しているビジタカード71又はビジタコイン72を遊技者に返却するための返却処理を行う返却処理部を構成している。
【0079】
次に、本発明の第一の遊技用装置CU1と対応する遊技機PMについて説明する。
遊技機PMは、外郭方形枠サイズに形成された縦長の固定保持枠を構成する外枠1と、前記外枠1の開口前面にて開閉自在に装着された前枠2とを備えている。前枠2は、外枠1の開口前面に、正面左側上下に配設されたヒンジ部材3a,3bで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して通常は外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。また、遊技機PMの正面左側には第一の遊技用装置CU1が取り付けられている。
【0080】
前枠2の正面側には、前枠2の前面域に合わせた方形状をなし中央部に取り付けられたポリカーボネート板やガラス板等の透明板材を通して遊技盤20を透視可能なガラス扉5、および球皿に貯留された遊技用媒体であるパチンコ球を整列させて1個ずつ打球発射装置9に導く上球皿6が、ともに左側縁に内蔵されたヒンジ機構により横開き開閉および着脱が可能に組み付けられている。このガラス扉5は、通常は施錠装置4およびロック機構(不図示)を利用して前枠2の前面を覆う閉止状態で保持される。また、前枠2の下部には遊技球を貯留する下球皿7設けられ、この下球皿7と並んで遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が取り付けられている。
【0081】
遊技盤20は、たとえば板厚19mm程度の積層合板を図示する所定形状に切断等して、その表面に所定意匠のセルを貼り付けた化粧板(ベニヤとも称される)21を基板として構成される。化粧板21の前面側には、帯状の外レール24aおよび内レール24bが円弧状に固設され、これらの案内レール24a,24bで囲まれた内側に遊技領域PAが区画される。遊技領域PAには、多数本の釘とともに一般入賞具26aや始動入賞具26b並びにアタッカー26c等の入賞具26、および遊技の進行状況に応じて所定の図柄を表示させる図柄表示装置28などが取り付けられ、遊技領域PAの下端には入賞具26に入賞せずに落下した遊技球を遊技盤20の裏面側に排出させるアウト口27が設けられている。
【0082】
また、前記遊技機PMの上球皿6内部に設けられた操作ユニット60には、図8に示されるように、第一の遊技用装置CU1においてビジタカード71又はビジタコイン72、或いは貨幣により読み出された度数が表示されるセグメント(度数)表示部41が設けられている。また、操作ユニット60には、遊技の開始又は持玉が少なくなったか或いは無くなった際に押圧操作されることで、前記セグメント表示部41に度数が存在する場合に所定数量の遊技媒体の貸出が遊技機PMより実施される貸出ボタン42が設けられている。また、操作ユニット60には、遊技の終了等にて前記第一の遊技用装置CU1に受付け中のビジタカード71やビジタコイン72の返却を含めた終了操作を遊技者より受付けるための終了却操作受付部としての終了ボタン43が設けられている。さらに、操作ユニット60には、貸出ボタン42又は終了ボタン43の操作に伴い、生体情報としての指紋を読み取る生体情報受付部50も設けられている。そして、前記セグメント表示部41の表示は、前記MPU169により制御される。
【0083】
また、第一の遊技用装置CU1の中段には、ビジタカード71を挿入するためのビジタカード挿入口61や、ビジタコイン72を投入するためのビジタコイン投入口62が設けられている。この第一の遊技用装置CU1は、遊技機PMと接続されており、ビジタカード71をビジタカード挿入口61に挿入するか、ビジタコイン72をビジタコイン投入口62に投入するかして、操作ユニット60に設けられた貸出ボタン42を操作することで球貸しや、終了ボタン43を操作することで遊技の終了(ビジタカード71やビジタコイン72の返却)が可能になっている。この際、貸出ボタン42や終了ボタン43の操作に伴って、生体情報読取部50にて指紋情報の受付けを行なうようにする。この生体情報読取部50としては、たとえば、静電容量型半導体センサや光学式読取装置が挙げられる。
【0084】
貸出ボタン42から出力される貸出(希望)入力信号は、貸出ボタン42が遊技者により操作されている間はオン状態となり、操作されていない間はオフ状態となる。また、終了ボタン43から出力される終了(希望)入力信号は、終了ボタン43が遊技者により操作されている間はオン状態となり、操作されていない間はオフ状態となる。これら貸出(希望)入力信号や終了(希望)入力信号、及び生体情報読取部50にて受け付けられた指紋入力信号は、コネクタ部から延びるケーブルを介してメイン基板B1に入力される。
【0085】
貸出(希望)入力信号は、メイン基板B1からさらに球払出基板B3に出力され、この貸出(希望)入力信号に基づいて球払出基板B3が球払出装置38の作動制御を行い、所定数の遊技球(貸球)を上球皿6の皿本体6fに排出する。また、貸出(希望)入力信号は遊技機接続コネクタ82を介して第一の遊技用装置CU1に送信され、リーダライタ177により、ビジタカード挿入口61に挿入されたビジタカード71もしくはビジタコイン投入口62に投入されたビジタコイン72に記憶されている残高情報が書き換えられる。この残高情報はセグメント表示部41に送られて度数として表示される。一方、メイン基板B1に入力された終了(希望)入力信号は、第一の遊技用装置CU1に送信されて終了(返却)処理装置を作動させ、ビジタカード71の場合はビジタカード返却口64、ビジタコイン72の場合はビジタコイン返却口65より排出させる。なお、指紋入力信号は、貸出(希望)入力信号や終了(希望)入力信号と同様に、遊技機接続コネクタ82を介して第一の遊技用装置CU1に送信される。
【0086】
また、遊技用媒体の貸出方法としては、遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報をリーダライタより読み込ませて遊技用媒体の貸出操作を行う代わりに、遊技機PMに設けられた紙幣挿入口52に紙幣を挿入したり、硬貨投入口53に硬貨を投入したりして、操作ユニット60の貸出ボタン42を操作すること、及び貸出ボタン42の操作に伴って生体情報読取部50にて指紋の読み取り操作を行なうことで、遊技用媒体が貸し出されるようにしても良い。
【0087】
前枠2の裏面下部には、遊技球を外レール24aに向けて発射する打球発射装置9、および操作ハンドル8の回動操作を受けて打球発射装置9の作動を制御する発射装置制御基板B2が取り付けられている。また、上球皿6の背後には、通常は閉鎖保持される上球皿6によりその前面側が覆われている遊技補助盤と称される補助機構部が形成され、その前面側に打球発射装置9によって打ち出された遊技球を外レール24aに向けて案内する発射レールや、遊技領域PAに到達できずに打球発射装置9側に戻ってきたファール球を下球皿7に排出させるファール球回収経路部材、遊技の展開状況に応じた効果音を発生させるスピーカなどが取り付けられている。
【0088】
また、前枠2の背後には、裏セット盤30(裏機構盤とも称される)が取り付けられている。裏セット盤30は、外枠1の内寸サイズよりも幾分小さめの方形状をなし、中央に表裏貫通する窓口31wを有して一体成形された基枠体31をベースとして構成される。基枠体31の側縁部には上下に所定間隔をおいて裏セット盤揺動ヒンジ部材32,33が固定されており、この上下の裏セット盤揺動ヒンジ部材32,33を前枠2側の上下の固定ヒンジ部材12,13に係合させて揺動させあるいは係脱させることで、裏セット盤30が前枠2の背後に横開き開閉および着脱可能に装備され、通常は3箇所の閉鎖レバー34を利用して前枠2の背面を覆うように閉鎖保持される。
【0089】
裏セット盤30には、窓口31wを取り囲むようにして賞球を払い出すための賞球経路が設けられる。すなわち、基枠体31の裏面側には、遊技球の貯留・供給を行うタンク部材35、タンク部材35から供給される遊技球を整列させて流下させる整列樋部材36、整列樋部材から供給される遊技球を受けて所定数量の遊技球を待機保持させる賞球待機通路37、賞球待機通路37に待機された遊技球を所定の入賞条件等に基づいて払い出す球払出装置38、球払出装置38から払い出された遊技球を上下の球皿6,7に導く賞球払出経路39などの賞球経路が設けられている。また、基枠体31の前面側には、窓口31wの下方に位置して遊技盤20の裏面側に排出されたアウト球およびセーフ球、球抜き機構によって賞球経路の途上から排出された抜き球等を集合させる集合経路が形成され、基枠体31の裏面側には集合経路と繋がって集合された遊技球を遊技施設側の回収バケットに排出させる球排出経路が形成されている。
【0090】
また、裏セット盤30の裏面各部には、遊技機PMの作動を統括的に制御するメイン基板B1や、メイン基板B1からの指令信号に基づいて球払出装置38の作動制御を行う球払出基板B3、効果照明や効果音の作動制御を行うランプ・音声制御基板B4、これらの制御基板や各種電子機器等に電力を供給する電源基板B5などの回路基板が着脱交換可能に取り付けられ、各回路基板や電子機器が図示しないワイヤーハーネスで接続されて遊技機PMが構成される。また、第一の遊技用装置CU1の裏側上部には遊技機接続コネクタ82が設けられ、この遊技機接続コネクタ82と球払出基板B3上の遊技用装置接続コネクタ83とがフラットケーブル等で接続されている。
【0091】
遊技機PMは、ガラス扉5、上球皿6、裏セット盤30等がそれぞれ閉鎖され、前枠2が外枠1に閉鎖施錠された状態で遊技に供される。遊技は上球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより開始され、上球皿6に貯留された遊技球が1球ずつ球送り装置10(図4参照)から打球発射装置9に送られ操作ハンドル8の回動操作角度に応じた強度で遊技領域PAに打ち出されてパチンコゲーム等が展開される。
【0092】
また、上球皿6は、皿部6a、当て板6b及び操作ユニット60とから構成される。この当て板6bは、横長長方形の板材であり、球払出装置38からの球が通過する通過口6dが設けられている。また、皿部6aは遊技球を実際に貯留する皿本体6fと、この皿本体6fを遊技機PMの正面側と下方側とから被覆して支持する外装体6gとを有して構成される。
【0093】
次に、以上のような構成による第一の遊技用装置CU1での基本的な動作の一例を、図9乃至図11を参照しながら説明する。図9乃至図11は、上記構成の第一の遊技用装置での動作の一例を連続して示すフローチャートである。
なお、以下の例では、生体情報として指紋情報を用いた場合について説明するが、本発明はこれに限定されず、他の生体情報を遊技者認証情報として用いても良い。
【0094】
まず、図9に示すように、まず、動作ランプ51を点灯し、システムコントローラとの通信可能状態であることと、良好な動作状態であることを報知する(S1)。
次いで、貨幣識別部I1(貨幣識別ユニット172)が、紙幣挿入口52より挿入された紙幣もしくは硬貨投入口53より投入した硬貨といった貨幣を受け付けたか否か判定する(S2)。
その結果、貨幣識別部I1が貨幣を受け付けた場合(Y)は、引き続き貨幣識別部I1(貨幣識別ユニット172)が、受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する(S3)。
次に、貨幣価値変換部J1(貨幣識別ユニット172)が、貨幣識別部I1にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報として度数情報に変換する(S4)。
【0095】
引き続き、遊技者認証情報受付部B1が、遊技者の生体情報として指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判定する(S8)。
その結果、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を受け付けた場合(Y)は、受け付けた指紋情報を一時的に記憶しておく(S9)。
そして、指紋情報を一時的に記憶した後、貨幣価値変換部J1が変換した度数情報を、制御ユニット178のI/Oポート182cより遊技機PMへ送り、操作ユニット60の表示部41に表示させる(S15)。
一方、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を遊技機PMより受け付けなかった場合(N)は、貨幣価値変換部Jが変換した度数情報をそのまま遊技機PMへ送り、操作ユニット60の表示部41に表示させる(S15)。
【0096】
また、貨幣識別部I1が貨幣を受け付けていない場合(N)は、遊技用記憶媒体読取部A1(リーダライタ177)が、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付けたか否か判定する(S5)。
その結果、遊技用記憶媒体読取部A1が遊技用記憶媒体を受け付けた場合(Y)は、引き続き遊技用記憶媒体読取部A1(リーダライタ177)が、受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている遊技用価値特定情報を読み出し、残存度数情報が有るか否か判定する(S6)。
一方、遊技用記憶媒体読取部A1が遊技用記憶媒体を受け付けていない場合(N)は、幣識別部I1が貨幣を受け付けたか否か、再度判定を繰り返す(S2)。
【0097】
次に、遊技用記憶媒体読取部A1が受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている遊技用価値特定情報を読み出した結果、遊技用記憶媒体読取部A1が残存度数情報を読み取った(残存度数情報が有る)場合(Y)は、次に、遊技用記憶媒体読取部A1(リーダライタ177)が、受け付けた遊技用記憶媒体に指紋情報が含まれているか否か判定する(S7)。
一方、遊技用記憶媒体読取部Aが残存度数情報を読み取れなかった(残存度数情報が無い)場合(N)は、幣識別部Iが貨幣を受け付けたか否か再度判定を繰り返す(S2)。
【0098】
次に、遊技用記憶媒体読取部A1が受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている情報を読み出した結果、遊技用記憶媒体読取部A1が指紋情報を読み取った(指紋情報が有る)場合(Y)は、引き続き遊技用記憶媒体読取部A1が、指紋情報を読み出し一時的に記憶しておく(S10)。
一方、遊技用記憶媒体読取部A1が指紋情報を読み取れなかった(指紋情報が無い)場合(N)は、貨幣価値変換部J1での貨幣価値の度数情報への変換後と同様に、遊技者認証情報受付部B1が、遊技者の生体情報として指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判定する(S8)、その後、同様の動作を行う。
【0099】
また、遊技用記憶媒体読取部A1が指紋情報を読み出した場合、引き続き遊技者認証情報受付部B1が、遊技者の生体情報として指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判定する(S11)。
その結果、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を遊技機PMより受け付けた場合(Y)は、前記一時的に記憶しておいた(すなわち、遊技用記憶媒体に記憶されていた)指紋情報と、遊技機PMより受け付けた(すなわち、遊技者認証情報受付部B1で受け付けた)指紋情報とを比較照合する(S12)。
一方、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を遊技機PMより受け付けなかった場合(N)は、エラー情報を発信し(S14)、その後、幣識別部I1が貨幣を受け付けたか否か再度判定を繰り返す(S2)。この場合、第一の遊技用装置CU1に表示部が設けられていれば、該表示部にその旨を表示し、第一の遊技用装置CU1に表示部が設けられていなければ、エラー情報を遊技機PMへ送り、遊技機PMに設けられている表示部にその旨を表示すると良い。
【0100】
そして、比較照合した双方の指紋情報が一致するか否か判定する(S13)。
その結果、双方の指紋情報が一致した場合(Y)は、貨幣価値変換部J1が変換した度数情報を遊技機PMへ送った後と同様に、遊技用記憶媒体読取部A1が受け付けた遊技用記憶媒体から読み取った残存度数情報を遊技機PMへ送り、操作ユニット60の表示部41に表示させる(S15)。
一方、双方の指紋が一致しなかった場合(N)は、エラー情報を発信し(S14)、その後、幣識別部Iが貨幣を受け付けたか否か再度判定を繰り返す(S2)。
引き続き、度数情報を遊技機PMへ送った後、図10に示されるように、貸出操作情報受付部F1(制御ユニット178)が、貸出操作情報を受け付けたか否か判定する(S16)。貸出操作は、生体情報受付部50で指紋を読み取らせる操作により実行される。従って、貸出操作情報は、遊技者認証情報となる。この他、貸出ボタン42を押した後、続けて生体情報受付部50で指紋を読み取らせる操作により実行される方式としてもよい。
【0101】
その結果、貸出操作情報受付部F1が、貸出操作情報を受け付けた場合(Y)は、貸出照合部G1が、貸出OKか否か判定する(S17)。ここでの貸出可否判断は、遊技用記憶媒体を受け付けた場合に判定した遊技用価値の残度数と、S10で読み出した指紋情報との照合の結果に基づき行なっても良いし、未だ指紋情報の照合を行なって場合は、ここで新たに遊技者認証情報受付部B1が、遊技者の生体情報として指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判断し、指紋情報の照合を行なって判断するようにしても良い。つまり、遊技用記憶媒体に度数が残っており、かつ、貸出操作時に受け付けた指紋情報と、S10で読み出した、遊技用記憶媒体に記録されていた指紋情報が合致した場合に、貸出OKとなる。
一方、貸出操作情報受付部F1が、貸出操作情報を受け付けていない場合(N)は、次に、返却操作情報受付部D1(制御ユニット178)もしくは終了操作情報受付部D2(制御ユニット178)が、終了ボタン43の押圧操作による終了操作情報を受け付けたか否か判定する(S29)。
また、貸出OKか否か判定した結果、貸出OKの場合(Y)は、遊技機PMより出力される遊技機READY信号(PRDY)がLOWであるか否か判定する(S18)。
一方、貸出NGの場合(N)は、貨幣識別部Iが貨幣を受け付けたか否か再度判定を繰り返す(S2)。
【0102】
引き続き、遊技機READY信号(PRDY)のLOWを検出した場合(Y)は、遊技機用装置READY信号(BRDY)をLOWに切替える(S19)。
一方、遊技機READY信号(PRDY)のLOWを検出しなかった(すなわち、HIGHであった)場合(N)は、所定のエラー処理を実施して貸出処理を終了し、再度、貸出操作情報を受け付けたか否か判定を繰り返す(S16)。
また、遊技機用装置READY信号(BRDY)をLOWに切替えた後、引き続き遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)をLOWに切替える(S20)。
そして、遊技機PMからの遊技機端末貸出完了信号(EXS)がLOWであるか否か判定する(S21)。
その結果、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWを検出した場合(Y)は、遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)をHIGHに切替える(S22)。
一方、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWを検出なかった(すなわち、HIGHであった)場合(N)は、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWの検出待ちの状態となり、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWを検出したか否か判定を繰り返す(S21)。
【0103】
また、遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)をHIGHに切替えた後、引き続き遊技機PMからの遊技機端末貸出完了信号(EXS)がHIGHであるか否か判定する(S23)。
その結果、遊技機PMにおける1度分の払出が完了され、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHを検出した場合(Y)、遊技用価値処理部C(MPU179)は前記度数データ記憶領域に記憶されている度数を減算更新する(S24)。
一方、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHを検出なかった(すなわち、LOWであった)場合(N)は、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHの検出待ちの状態となり、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHを検出したか否か判定を繰り返す(S23)。
【0104】
また、度数データ記憶領域に記憶されている度数が減算更新されると、操作ユニット60の表示部41に表示された度数を減算した度数に表示更新する(S25)。
さらに、遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)の回数をカウントし、加算する(S26)。
そして、カウントした遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)と設定されている貸出単位回数とが等しいか否か比較する(S27)。
その結果、カウントした遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)の回数と貸出単位回数とが一致した場合には、遊技機用装置READY信号(BRDY)をHIGHとし(S28、その後、再度貸出操作情報を受け付けたか否か判定を繰り返す(S16)。
一方、カウントした遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)と貸出単位回数とが一致しない場合には、再び遊技機用装置READY信号(BRDY)をLOWに切替え、以後、同様の動作を繰り返す(S19)。
【0105】
なお、本実施形態では、遊技用記憶媒体読取部A1が遊技用記憶媒体を受け付けた際に、残存度数情報の確認と、指紋情報の読み出し、及び遊技者認証情報受付部B1での指紋情報の受け付け・比較照合を行なって、その後の貸出処理を行ったが、貸出操作情報受付部F1が貸出操作情報を受け付け際に、貸出照合部G1(制御ユニット178)が、これら残存度数情報の確認と、指紋情報の読み出し・受け付け・比較照合を行ない、貸出処理部H1(制御ユニット178)が、遊技機媒体(パチンコ球)の貸し出しを行なうようにしても良い。
【0106】
次に、図11に示すように、終了操作情報受付部D1(制御ユニット178)が、終了操作による終了操作情報を受け付けたか否か判定した結果(S29)、終了操作情報を受け付けた場合(Y)は、引き続き、返却処理E(制御ユニット178)が、遊技用価値の残存有無を確認する(S30)。終了操作は、例えば返却操作受付部43のボタンを押し、続けて生体情報受付部50に指紋を読み取らせるといった操作により実行される。なお、返却操作受付部43は、ボタンの代わりに、生体情報受付部50と同様の受付部を設けて、生体情報の受付によって、終了操作に代えてもよい。
一方、終了操作情報受付部D1(制御ユニット178)が、終了操作情報を受け付けなかった場合(N)は、再度、貸出操作情報を受け付けたか否か判定を繰り返す(S16)。
【0107】
また、遊技用価値の残存有無の確認後、返却処理E1(制御ユニット178)は、指紋情報を既に記憶しているか否か確認する(S31)。
その結果、貨幣識別部I1が貨幣を受け付け際や、遊技用記憶媒体読取部A1が遊技用記憶媒体を受け付けた際、貸出操作情報受付部F1が貸出操作情報を受け付けた際に、指紋情報の受付けを済ませ、既に指紋情報が有る場合(Y)は、ステップS29の終了操作で受け付けた指紋情報と、ステップS10で読み出した指紋情報又はステップS9で記憶した指紋情報と照合し、合致しているか判断する(S38)。合致している場合(Y)には、残存する遊技用価値情報などの更新情報を記録するための更新用記憶媒体が有るか否か判定する(S33)。合致していない場合(N)には、遊技者以外の者による終了操作であることを意味するので、エラー発信され(S39)、遊技用記録媒体は返却されない。
一方、未だ指紋情報の受け付けを済ませていない場合(N)は、遊技者認証情報受付部B1が、遊技者の生体情報として指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判定する(S32)。
その結果、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を遊技機PMより受け付けた場合(Y)は、引き続き更新用記憶媒体が有るか否か判定を行なう(S33)。
一方、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を遊技機PMより受け付けなかった場合(N)は、再度、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判定を繰り返す(S32)。なお、この際、遊技者認証情報受付部B1が指紋情報を遊技機PMより受け付けなかった場合(N)、そのままビジタカード返却口64又はビジタコイン返却口65より、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却するようにしても良い(S36)。
【0108】
また、遊技用記憶媒体を用いて遊技を開始し、更新用記憶媒体が有る場合(Y)は、遊技用記憶媒体読取部A1(リーダライタ177)が、当該遊技用記憶媒体に、残存する遊技用価値特定情報と、記憶された指紋情報とを更新情報として記憶する(S35)。
一方、貨幣を用いて遊技を開始し、更新用記憶媒体が無い場合(N)は、発行処理部L1(制御ユニット178)が、遊技用記憶媒体貯留部K1(201)にあらかじめ備えている、遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体を発行する(S34)。
そして、発行処理部L1(制御ユニット178)が、発行した記録用記憶媒体に、残存する遊技用価値特定情報と、記憶された指紋情報とを更新情報として記憶し、遊技用記憶媒体とする(S35)。
【0109】
その後、終了処理部E1(制御ユニット178)もしくは発行処理部L1(制御ユニット178)が、ビジタカード返却口64又はビジタコイン返却口65より、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する(S36)。
これにより、一連の動作は終了し、再び、幣識別部Iが貨幣を受け付けたか否か再度判定を繰り返す(S2)。
【0110】
以上のとおり、本発明の第一の遊技用装置CU1によれば、貨幣による遊技開始時、遊技用記憶媒体による遊技開始時、貸出操作時、終了操作時、といった所定時時期に、たとえば指紋情報等の生体情報を遊技機PMより取得することとしたので、貨幣の場合でも、遊技用記憶媒体の場合でも、最初に投入した額を消費する前に遊技を終了した場合の残存する遊技用価値特定情報を、生体情報と共に遊技用記憶媒体に記憶して返却又は発行することができる。
したがって、遊技者が前記返却又は発行された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、第三者が不正に利用することを防止できる。
【0111】
次に、本発明の精算システムを実施するための精算装置の構成の一例について説明する。
精算装置ACについては、既に図1に基づき説明したが、さらに詳しく説明すると、図12に示すように、この精算装置ACは、接客面800に向かって左上部に案内部806が設けられている。この案内部806は、精算者に対して、精算(払出)中止を案内したり、支払金額を案内したり、といった精算装置ACの稼動状態の案内を行うとともに、係員(店員)に対して、払出金額の不足状態といった精算機本体の運用状態を報知する。
【0112】
一方、接客面800に向かって右上部には、縦方向に所定の間隔を保って、ビジタカード71を挿入するためのビジタカード挿入口801、及びビジタコイン72を挿入するためのビジタコイン挿入口802がそれぞれ設けられている。これら挿入口は、いずれも垂直方向に伸びたスリットにより構成されていて、これらスリットの長さは、ビジタカード又はビジタコインの形状に合わせてそれぞれ決められている。
【0113】
また、ビジタカード挿入口801の内側には、図13に示すように、挿入されたビジタカード71を搬送する搬送部811Aと、搬送されるビジタカード71を検出するアンテナ831が設けられ、その挿入されたビジタカード71が払出しの対象となっているものか否は判別する。したがって、払出しの対象とされない他店のビジタカード等の遊技用記憶媒体が挿入されたときは、その媒体を精算機本体内に取込むことなく返却することができる。一方、ビジタコイン挿入口802の内側にも、挿入されたビジタコイン72を搬送する搬送部811Bと、搬送されるビジタコイン72を検出するアンテナ832が設けられ、挿入されたビジタコイン72が払出しの対象となっているものか否は判別する。したがって、払出しの対象とされない他店のビジタコイン等の遊技用記憶媒体が挿入されたときは、その媒体を精算機本体内に取込むことなく返却することができる。
【0114】
ビジタコイン挿入口802の下方位置には、精算者の遊技者認証情報としての生体情報を読み取る生体情報読取部803が設けられている。この生体情報読取部803としては、たとえば、指紋を読み取る静電容量型半導体センサや光学式読取装置が挙げられる。
精算装置ACの中央位置には、表示部807が設けられており、精算(払出)金額や、各種案内を表示するようになっている。
また、精算装置ACの中央下部には、紙幣を払出す紙幣払出口804が設けられており、その下方には、硬貨を払出すための硬貨払出口805が設けられている。
この精算装置ACには、各種自動販売機に組込まれている金銭処理ユニットと同様のユニットが設けられている。金銭処理ユニットは、紙幣処理部807と硬貨処理部808とから構成され、精算情報に応じて、所定硬貨や所定紙幣を所定枚数排出するようになっている。
そして、精算装置ACには、精算装置ACを統括的に制御する制御器810が設けられている。
【0115】
また、この精算装置ACは、図14に示すように、ROM821に格納されているシステムプログラムデータ、及びRAM822に格納されているワーキングデータを用いて所定の演算処理を行う中央処理部(CPU)820を有している。CPU820は、I/Oユニット823を介して、ビジタカード挿入口801又はビジタコイン挿入口802に挿入された遊技用記憶媒体を搬送する搬送部811A,811Bを共に制御する搬送ドライバ825と、生体情報読取部803を駆動制御する指紋処理ドライバ826と、案内部806を駆動制御する案内処理ドライバ827と、紙幣処理部812を駆動制御する紙幣処理ドライバ828と、硬貨処理部813を駆動制御する硬貨処理ドライバ829と、リーダライタ830とを接続している。
【0116】
リーダライタ830は、ビジタカード71やビジタコイン72に記録されている遊技用価値特定情報や生体情報等の所定のカードデータを読取るとともに、各ビジタカード71やビジタコイン72に対して電力波を供給できるように構成されている。このリーダライタ830は、2つのアンテナ831,832毎に設けるようにしても良いし、2つのアンテナ831,832を接続して設けるようにしても良い。
【0117】
次に、以上のような構成による精算装置ACでの基本的な動作の一例を、図15を参照しながら説明する。
図15は、本発明に係る精算システムで用いる精算装置ACの動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態では、遊技者が遊技を終了し、遊技機PMから返却を受けたビジタカード71をビジタカード挿入口801に挿入して払出しを受ける例について説明する。
まず、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)が遊技用記憶媒体としてのビジタカード71を受け付けたか否か判定を行なう(S51)。
その結果、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)がビジタカード71を受け付けた場合(Y)は、搬送部811がアンテナ831に対向する位置までビジタカード71を搬送し、引き続き遊技用記憶媒体読取部Q(アンテナ831)が、ビジタカード71に記録されている遊技用価値特定情報や生体情報(指紋情報)等の所定のカードデータの読取りを開始する(S52)。
一方、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)がビジタカード71を受け付けていない場合(N)は、再度、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)が遊技用記憶媒体としてのビジタカード71を受け付けたか否か判定を繰り返す(S51)
【0118】
次に、遊技用記憶媒体読取部Q(アンテナ831)は、ビジタカード71を受け付けたことに基づき、このビジタカード71が本遊技場で利用可能な真正な遊技用記憶媒体であるか否か判定を行なう(S53)。
その結果、ビジタカード71が真正な遊技用記憶媒体である場合(Y)は、精算者に対して指紋情報の入力が求められ、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、生体情報として精算者の指紋情報を受け付けたか否か判定を行なう(S54)。
一方、ビジタカード71が他店のものや、改竄されたような不正なものであって、真正な遊技用記憶媒体でない場合(N)は、エラー情報を発信し(S57)、精算処理を終了する。この際、精算装置ACに設けられている表示部807にその旨を表示すると良い。また、真正な遊技用記憶媒体でない場合は、ビジタカード71を返却せずにそのまま回収するようにしても良い。
【0119】
次いで、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、生体情報の受け付け可否の判断を行った結果、精算者が生体情報読取部803にて指紋の入力を行って、精算者の指紋情報を受け付けた場合(Y)は、引き続き精算照合部T(制御器810)が、既にビジタカード71から読み取った遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認すると共に、該遊技用価値が残存するとき、読み取った指紋情報と、前記生体情報受付部R(生体情報読取部803)が生体情報として受け付けた指紋情報と比較照合する(S55)。
なお、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、精算者の指紋情報を受け付けていない場合(N)は、再度、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、生体情報として精算者の指紋情報を受け付けたか否か判定を繰り返す(S54)。
【0120】
そして、比較照合した双方の指紋が一致するか否か判定する(S56)。
その結果、双方の指紋が一致した場合(Y)は、精算処理部Uが、真正な精算者による精算要求と判断し、遊技用価値特定情報の精算を実施して精算処理を行う(S58)。
一方、双方の指紋が一致しなかった場合(N)は、エラー情報を発信し(S57)、精算処理を終了する。この際も、精算装置ACに設けられている表示部807にその旨を表示すると良い。
次に、金銭貯留部S(紙幣処理部812及び硬貨処理部813)が、残存する遊技用価値に相当する金額の金銭を払出す(S59)。
そして、そのビジタカード71には、アンテナ831を介して遊技用価値が0に書込まれた後、回収箱に回収される(S60)。なお、回収されたビジタカード71は、後に、遊技用装置台に記録用遊技用媒体としてセットされて再使用される。
【0121】
以上のとおり、本発明の遊技用装置を用いた精算システムによれば、精算時に、たとえば指紋情報等の生体情報を取得することとしたので、遊技用記憶媒体に記憶されている遊技者認証情報を確認することで、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値特定情報を記録する遊技用記憶媒体の不正利用が未然に防止できるものとなる。
したがって、遊技者が前記返却又は発行された遊技用記憶媒体を取り忘れてしまっても、第三者が不正に利用することを防止できる。
【0122】
(第二の遊技用装置)
次に、本発明の第二の遊技用装置CU2の構成の一例と、この第二の遊技用装置CU2を用いた遊技用価値管理システム、並びに遊技用価値精算システムの構成の一例を説明する。なお、本発明の第二の遊技用装置CU2及びこの第二の遊技用装置CU2を用いた遊技用価値管理システム、並びに遊技用価値精算システムにおいては、上記第一の遊技用装置CU1及びこの第一の遊技用装置CU1を用いた遊技用価値管理システム、並びに遊技用価値精算システムと同様の説明は省略するものとし、先に説明した第一の遊技用装置CU1及びこの第一の遊技用装置CU1を用いた遊技用価値管理システム、並びに遊技用価値精算システムと異なる部分を中心に説明する。
【0123】
図16は、本発明の第二の遊技用装置の実施形態の一例と、この第二の遊技用装置を用いた遊技用価値管理システム、並びに遊技用価値精算システムの実施形態の一例を示すブロック構成図である。
図16に示すように、本発明の第二の遊技用装置CU2は、遊技場内に設置されている遊技機PMに対応して設けられていると共に、少なくとも遊技に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置SVとデータ通信が可能に接続されている。
【0124】
この第二の遊技用装置CU2は、遊技用記憶媒体読取部A2と、遊技者認証情報受付部B2と、遊技用価値処理部C2と、終了操作情報受付部D2と、遊技用仮管理情報第一処理部E2と、貸出操作情報受付部F2と、貸出問合せ部G2と、貸出処理部H2と、貨幣識別部I2と、貨幣価値変換部J2と、記録用記憶媒体貯留部K2と、遊技用仮管理情報第二処理部L2と、を少なくとも有している。
【0125】
遊技用記憶媒体読取部A2は、少なくとも前記遊技用記憶媒体識別情報が記録された遊技用記憶媒体の受け付けに応じて、前記遊技用記憶媒体識別情報と、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報を読み出す処理を行う。
また、遊技用記憶媒体読取部A2でも、カード型又はコイン型をした遊技用記憶媒体を受け付けるものとすると良い。
なお、遊技に使用可能な遊技用価値とは、たとえば、遊技に使用可能な金額を100で除した値であって、いわゆる度数と称して利用されるものである。
【0126】
遊技者認証情報受付部B2は、遊技機PMが受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく処理を行う。
また、遊技者認証情報受付部B2は、終了操作情報受付部D2での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機PMが受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付ける処理を行うようにしても良い。
さらに、遊技者認証情報受付部B2は、遊技機PMでの遊技の開始に応じ、遊技機PMが受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける処理を行うようにしても良い。
【0127】
ここで、生体情報とは、人体の一部にもとづく情報であって、たとえば、指紋や声紋、虹彩、顔型、静脈軌跡、筆跡などを解析して得られた情報をいう。本実施形態では、生体情報として指紋を採用すると、生体情報の取得操作性の点で望ましい。
遊技者認証情報受付部B2にて指紋を読み取る場合、たとえば静電容量型半導体センサや光学式読取装置(たとえば、CCDカメラやプリズム等)などで構成できる。したがって、遊技者認証情報受付部Bとして静電容量型半導体センサを採用した場合は、所定の指先を指紋読取部に押し付けることで、その指の表面の凹凸で生じる電位の差を利用して静電容量を計測し、指紋の紋様を読み取る。一方、遊技者認証情報受付部B2として光学式読取装置を用いた場合は、ガラス面の上に指を置くことで、その指に照射された光の反射を利用し、反射光量の大小を電気信号に変換して、指紋の紋様を読み取る。
【0128】
遊技用価値処理部C2は、遊技用記憶媒体読取部A2にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行う。
また、遊技用価値処理部C2は、貨幣価値変換部J2で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報から特定する遊技使用処理を行うようにしても良い。
終了操作情報受付部D2は、遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける処理を行う。
【0129】
遊技用仮管理情報第一処理部E2は、終了操作情報受付部D2が終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取部A2にて読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報受付部B2に一時的に記憶された遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、前記遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体読取部A2にて受け付けた遊技用記憶媒体を返却する処理を行う。
また、遊技用仮管理情報第一処理部E2は、終了操作情報受付部D2が終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取部A2にて読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報受付部B2にて受け付けた遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、前記遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体読取部A2にて受け付けた遊技用記憶媒体を返却する処理を行う。
なお、遊技用価値特定情報は、何れの場合も、遊技用記憶媒体に記憶して管理するようにしても良いし、遊技用価値管理装置SVへ送信して管理するようにしても良い。
【0130】
貸出操作情報受付部F2は、遊技機PMでの遊技を開始するときに、遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求するための貸出操作情報を遊技機PMより受け付ける処理を行う。
したがって、該貸出操作情報受付部F2での貸出要求情報の受け付けに応じ、前記遊技者認証情報受付部B2にて遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける処理を行うようにしても良い。
【0131】
貸出問合せ部G2は、貸出操作情報受付部F2が貸出操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技者認証情報受付部B2にて受け付けた遊技者認証情報と前記遊技用記憶媒体識別情報とを貸出要求情報として、前記遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、該遊技用価値管理装置SVに備えられた前記記憶手段に記憶された遊技者認証情報と、前記送信した遊技者認証情報との比較照合結果に基づき貸出可否を決定した照合結果を、前記遊技用価値管理装置SVから受信する処理を行う。
【0132】
貸出処理部H2は、貸出問合せ部G2で受信した照合結果が貸出可の場合に、前記遊技機媒体の貸し出しを実施する処理を行う。
貨幣識別部I1は、貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する処理を行う。ここで、貨幣とは、現在のところ1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣、及び500円、100円の各硬貨をいい、新たな貨幣が登場した場合はそれも対応可能とする。
貨幣価値変換部J1は、前記貨幣識別部I1にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する処理を行う。
記録用記憶媒体貯留部K2は、遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体をあらかじめ備える。
【0133】
遊技用仮管理情報第二処理部L2は、終了操作情報受付部D2が終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留部K2に備えている記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として発行し、該記録用記憶媒体から遊技用記憶媒体識別情報として読み出された記録用記憶媒体識別情報と、前記遊技者認証情報受付部B2に一時的に記憶された遊技者認証情報とを、遊技用価値管理情報として前記遊技用価値管理装置SVへ送信する処理を行う。
また、遊技用仮管理情報第二処理部L2は、終了操作情報受付部D2が終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留部K2に備えている記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として発行し、該記録用記憶媒体から遊技用記憶媒体識別情報として読み出された記録用記憶媒体識別情報と、前記遊技者認証情報受付部B2にて受け付けた遊技者認証情報とを、遊技用価値管理情報として前記遊技用価値管理装置SVへ送信する処理を行うようにしても良い。
【0134】
したがって、本発明の第二の遊技用装置CU2においても、上記構成を適宜組み合わせることで、様々な第二の遊技用装置CU2を提供することが出来る。
たとえば、上記構成のうち、遊技用記憶媒体読取部A2と、遊技者認証情報受付部B2と、遊技用価値処理部C2と、終了操作情報受付部D2と、遊技用仮管理情報第一処理部E2と、を少なくとも備えることによって、遊技用装置CU2A又は遊技用装置CU2Bとすることができる。
【0135】
遊技用装置CU2Aによれば、遊技を終了するための終了操作情報を遊技機PMより受け付ける前に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機PMより受け付け、該終了操作情報を受け付けた際には、当該遊技者認証情報を遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体を返却することが出来る。
また、遊技用装置CU2Bによれば、遊技を終了するための終了操作情報の受け付け時に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として遊技機PMより受け付け、該返却操作情報を前記遊技機PMより受け付けた際には、当該遊技者認証情報を遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体を返却することが出来る。
【0136】
また、上記構成にさらに、貸出操作情報受付部F2と、貸出問合せ部G2と、貸出処理部H2と、を備えることによって遊技用装置CU2Cとすることができる。
遊技用装置CU2Cによれば、遊技に使用する遊技機媒体の貸出操作情報を前記遊技機PMより受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として遊技機PMより受け付け、該返却操作情報を前記遊技機PMより受け付け、遊技機媒体の貸出可否を判別することが出来る。
【0137】
また、上記構成のうち、遊技者認証情報受付部B2と、遊技用価値処理部C2と、終了操作情報受付部D2と、貨幣識別部I2と、貨幣価値変換部J2と、記録用記憶媒体貯留部K2と、遊技用価値管理情報第二処理部L2と、を少なくとも備えることによって遊技用装置CU2D又は遊技用装置CU2Eとすることができる。
遊技用装置CU2Dによれば、遊技を終了するための終了操作情報を遊技機PMより受け付ける前に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として遊技機PMより受け付け、該終了操作情報を受け付けた際には、当該遊技者認証情報を遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体を返却することが出来る。また、遊技用装置CU2Eによれば、遊技を終了するための終了操作情報を遊技機PMより受け付けた際に、遊技者の生体情報を遊技者認証情報として遊技機PMより受け付け、該終了操作情報を受け付けた際には、当該遊技者認証情報を遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体を返却することが出来る。
【0138】
さらに、上記構成の各遊技用装置CU2(A〜E)においては、生体情報として指紋を採用することで、他の生体情報に比べて簡単かつ確実に遊技者認証情報として取得することが出来る。
また、本発明の第二の遊技用装置CU2が対応する遊技機PMもまた、図1に示すように、貸出操作受付部42と、返却操作受付部43と、生体情報受付部50と、を少なくとも備える。
一方、図1に示すように、本発明の第二の遊技用装置CU2とデータ通信が可能に接続された遊技用価値管理装置SVは、遊技用価値特定情報記憶部Mと、遊技用価値管理情報受付部Nと、貸出照合部Oと、精算照合部Pと、を少なくとも備えている。
【0139】
遊技用価値特定情報記憶部Mは、少なくとも遊技に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶する。
また、遊技用価値特定情報記憶部Mは、遊技者認証情報と関連付けて遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報をそれぞれ記憶するようにしても良い。
【0140】
遊技用価値管理情報受付部Nは、前記第二の遊技用装置CU2から遊技用価値管理情報を受信し、該遊技用価値管理情報に含まれる遊技用記憶媒体識別情報に基づき、前記遊技者認証情報を前記遊技用価値特定情報記憶Mにそれぞれ記憶する処理を行う。
【0141】
貸出照合部Oは、前記第二の遊技用装置CU2から前記貸出確認情報を受信し、該貸出要求情報に含まれる遊技用記憶媒体識別情報に基づいて前記遊技用価値特定情報記憶部Mより特定した遊技者認証情報と、前記貸出要求情報に含まれる遊技者認証情報とを比較照合して貸出可否を決定し、決定した照合結果を前記第二の遊技用装置CU2へ送信する処理を行う。
【0142】
精算照合部Pは、精算装置ACから精算者認証情報と遊技用記憶媒体識別情報とを精算要求情報として受信し、該精算要求情報に含まれる遊技用記憶媒体識別情報に基づいて前記遊技用価値特定情報記憶部Mより特定した遊技者認証情報と、前記精算要求情報に含まれる精算者認証情報とを比較照合して精算可否を決定し、決定した照合結果を前記精算装置ACへ送信する処理を行う。
【0143】
さらに、図1に示すように、本発明の精算装置ACは、遊技用記憶媒体読取部Qと、生体情報受付部Rと、金銭貯留部Sと、精算問合せ部Vと、精算処理部Wと、を少なくとも備えている。
この精算装置ACは、本発明の上記各第二の遊技用装置CU2において返却又は発行された、少なくとも遊技用記憶媒体識別情報が記憶された遊技用記憶媒体を受け付けて精算処理を行なうものであり、前述したとおり前記遊技用価値管理装置SVとデータ通信が可能に接続されている。
【0144】
遊技用記憶媒体読取部Qは、第二の遊技用装置CU2にて返却又は発行された、少なくとも遊技用記憶媒体識別情報が記憶された遊技用記憶媒体を受け付け、該受付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用記憶媒体識別情報を読み出す処理を行う。
【0145】
生体情報受付部Rは、遊技用記憶媒体読取部Qで受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報の換金をするために、精算者の生体情報を精算者認証情報として受け付ける処理を行う。
【0146】
金銭貯留部Sは、精算を実施する場合に払出す金銭を貯留する。
払出す金銭は、1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣、及び500円、100円の各硬貨を言う。
精算問合せ部Vは、前記遊技用記憶媒体読取部Qにて遊技用記憶媒体を受け付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、生体情報受付部Rにて受け付けた精算者認証情報と前記遊技用記憶媒体識別情報とを精算要求情報として、前記遊技用価値管理装置SVへ送信すると共に、該遊技用価値管理装置SVに備えられた前記記憶手段に記憶された遊技者認証情報と、前記送信した精算者認証情報との比較照合結果に基づき精算可否を決定した照合結果を、前記遊技用価値管理装置SVから受信する処理を行う。
【0147】
精算処理部Wは、精算問合せ部Vで受信した照合結果が精算可の場合に、前記遊技用価値特定情報の精算を実施し、前記金銭貯留部Sより前記残存する遊技用価値に相当する金額の金銭を払出す処理を行う。
【0148】
以上のような構成により、回収し忘れた残存する遊技用価値が、第三者によって不正に利用されることを未然に防いで、真正な精算者(遊技者)だけが確実に精算することができるものとなる。
【0149】
また、本実施形態の第二の遊技用装置CU2は、第一の遊技用装置CU1と同様、図2及び図3に示すように、遊技場に配設される遊技機設置島(不図示)に複数設置された遊技機PMに対応して設けられている。
本実施形態における第二の遊技用装置CU2もまた、カード型をなす遊技用記憶媒体や、コイン型をなす遊技用記憶媒体といった、形状が異なる2種類の遊技用記憶媒体の他、硬貨や紙幣といった貨幣(現金)も利用できるようになっている。この遊技用記憶媒体については、第一の遊技用装置CU1にて使用される遊技用記憶媒体と同様のものを使用することが出来る。
【0150】
さらに、本実施形態の第二の遊技用装置CU2には、図7に示すように、前記ハブ300並びに通信ケーブル301を介して遊技用価値管理装置管理SVとのデータ通信を行うための通信部184が設けられている。
【0151】
次に、以上のような構成による第二の遊技用装置CU2での基本的な動作の一例を、図18乃至図20を参照しながら説明する。図18乃至図20は、上記構成の第二の遊技用装置CU2での動作の一例を連続して示すフローチャートである。
なお、以下の例では、生体情報として指紋情報を用いた場合について説明するが、本発明はこれに限定されず、他の生体情報を遊技者認証情報として用いても良い。
【0152】
まず、図18に示すように、まず、動作ランプ51を点灯し、システムコントローラとの通信可能状態であることと、良好な動作状態であることを報知する(S101)。
次いで、貨幣識別部I2(貨幣識別ユニット172)が、紙幣挿入口52より挿入された紙幣もしくは硬貨投入口53より投入した硬貨といった貨幣を受け付けたか否か判断する(S102)。
その結果、貨幣識別部I2が貨幣を受け付けた場合(Y)は、引き続き貨幣識別部I2(貨幣識別ユニット172)が、受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する(S103)。
引き続き、貨幣価値変換部J2(貨幣識別ユニット172)が、貨幣識別部I2にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報として度数情報に変換する(S104)。
【0153】
次いで、遊技者認証情報受付部B2が、遊技者の生体情報として指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判断する(S107)。
その結果、遊技者認証情報受付部B2が指紋情報を受け付けた場合(Y)は、受け付けた指紋情報を一時的に記憶しておく(S108)。
【0154】
一方、貨幣識別部I2が貨幣を受け付けていない場合(N)は、遊技用記憶媒体読取部A2(リーダライタ177)が、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付けたか否か判断する(S105)。
その結果、遊技用記憶媒体読取部A2が遊技用記憶媒体を受け付けた場合(Y)は、引き続き遊技用記憶媒体読取部A2(リーダライタ177)が、受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている遊技用価値特定情報を読み出し、残存度数情報が有るか否か判断する(S106)。
一方、遊技用記憶媒体読取部A2が遊技用記憶媒体を受け付けていない場合(N)は、幣識別部Iが貨幣を受け付けたか否か、再度判断を繰り返す(S102)。
また、遊技用記憶媒体読取部A2が受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている遊技用価値特定情報を読み出した結果、遊技用記憶媒体読取部A2が残存度数情報を読み取った(残存度数情報が有る)場合(Y)は、次に、遊技者認証情報受付部B2が、遊技者の生体情報として指紋情報を遊技機PMより受け付けたか否か判断する(S107)。
一方、遊技用記憶媒体読取部A2が残存度数情報を読み取れなかった(残存度数情報が無い)場合(N)は、幣識別部I2が貨幣を受け付けたか否か再度判断を繰り返す(S102)。
【0155】
次に、貨幣価値変換部J2が変換した度数情報又は遊技用記憶媒体読取部A2が読み取った度数情報は、遊技者認証情報受付部B2にて指紋情報を受け付けた後、制御ユニット178のI/Oポート182cより遊技機PMへ送られ、操作ユニット60の表示部41に表示される(S109)。
一方、遊技者認証情報受付部B2が指紋情報を受け付けなかった場合(N)は、貨幣価値変換部J2が変換した度数情報又は遊技用記憶媒体読取部A2が読み取った度数情報は、そのまま遊技機PMへ送られ、操作ユニット60の表示部41に表示される(S109)。
【0156】
引き続き、度数情報を遊技機PMへ送った後、貸出操作情報受付部F2(制御ユニット178)が、貸出操作による貸出操作情報を受け付けたか否か判断する(S110)。貸出操作は、貸出ボタン42を押圧し、続けて生体情報受付部50に指紋を読み取らせる行為により実行される。或いは、生体情報受付部50に指紋を読み取らせる行為のみで、貸出操作としてもよい。
その結果、貸出操作情報受付部F2が、貸出操作情報を受け付けた場合(Y)は、次に、指紋情報を既に記憶しているか否か確認する(S111)。
一方、貸出操作情報受付部F2が、貸出操作情報を受け付けていない場合(N)は、次に、終了操作情報受付部D2(制御ユニット178)が、終了操作による終了操作情報を受け付けたか否か判断する(S125)。
【0157】
次いで、指紋情報を既に記憶しているか否か確認した結果、貨幣識別部I2が貨幣を受け付け際や、遊技用記憶媒体読取部A2が遊技用記憶媒体を受け付けた際に、遊技者認証情報受付部B2が遊技機PMより受け付けを済ませ、既に指紋情報が有る場合(Y)は、次に、図19に示されるように、貸出問合せ部G2が、遊技用記憶媒体読取部A2から読み取った遊技用記憶媒体の識別情報と、遊技者認証情報受付部B2にて受け付けた遊技機PMからの指紋情報とを、貸出要求情報として遊技用価値管理装置SVへ送信し、貸出可否の問合せを行う(S112)。
一方、遊技者認証情報受付部B2が、未だ指紋情報の受け付けを済ませていない場合(N)は、再度、遊技者認証情報受付部B2が、遊技者の生体情報として指紋情報を受け付けたか否か判断を繰り返す(S111)。
【0158】
引き続き、貸出可否の問合せの結果、貸出問合せ部G2が、貸出OKの照合結果を受け付けたか否か判断を行なう(S113)。
その結果、貸出問合せ部G2が、貸出OKの照合結果を受け付けた場合(Y)は、遊技機PMより出力される遊技機READY信号(PRDY)がLOWであるか否か判断する(S114)。
一方、貸出問合せ部G2が、貸出OKの照合結果を受け付けなかった場合(N)は、貸し出しを拒否し、幣識別部I2が貨幣を受け付けたか否か再度判断を繰り返す(S102)。これにより、登録された遊技者以外の第三者に対する貸出が防止される。
次に、遊技機READY信号(PRDY)の判断の結果、遊技機READY信号(PRDY)のLOWを検出した場合(Y)は、遊技機用装置READY信号(BRDY)をLOWに切替える(S115)。
一方、遊技機READY信号(PRDY)のLOWを検出しなかった(すなわち、HIGHであった)場合(N)は、所定のエラー処理を実施して貸出処理を終了し、再度、貸出操作情報を受け付けたか否か判断を繰り返す(S110)。
【0159】
また、遊技機用装置READY信号(BRDY)をLOWに切替えた後、引き続き遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)をLOWに切替える(S116)。
そして、遊技機PMからの遊技機端末貸出完了信号(EXS)がLOWであるか否か判断する(S117)。
その結果、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWを検出した場合(Y)は、遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)をHIGHに切替える(S118)。
一方、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWを検出なかった(すなわち、HIGHであった)場合(N)は、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWの検出待ちの状態となり、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のLOWを検出したか否か判断を繰り返す(S117)。
【0160】
また、遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)をHIGHに切替えた後、引き続き遊技機PMからの遊技機端末貸出完了信号(EXS)がHIGHであるか否か判断する(S119)。
その結果、遊技機PMにおける1度分の払出が完了され、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHを検出した場合(Y)、遊技用価値処理部C2(MPU179)は前記度数データ記憶領域に記憶されている度数を減算更新する(S120)。
一方、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHを検出なかった(すなわち、LOWであった)場合(N)は、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHの検出待ちの状態となり、遊技機端末貸出完了信号(EXS)のHIGHを検出したか否か判断を繰り返す(S119)。
【0161】
また、度数データ記憶領域に記憶されている度数が減算更新されると、操作ユニット60の表示部41に表示された度数を減算した度数に表示更新する(S121)。
さらに、遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)の回数をカウントし、加算する(S122)。
そして、カウントした遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)と設定されている貸出単位回数とが等しいか否か比較する(S123)。
その結果、カウントした遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)の回数と貸出単位回数とが一致した場合には、遊技機用装置READY信号(BRDY)をHIGHとし(S124、その後、再度貸出操作情報を受け付けたか否か判断を繰り返す(S110)。
一方、カウントした遊技機端末貸出要求完了確認信号(BRQ)と貸出単位回数とが一致しない場合には、再び遊技機用装置READY信号(BRDY)をLOWに切替え、以後、同様の動作を繰り返す(S115)。
【0162】
なお、本実施形態では、遊技用記憶媒体読取部A2が遊技用記憶媒体を受け付けた際に、残存度数情報の確認と、指紋情報の読み出し、及び遊技者認証情報受付部B2での指紋情報の受け付け・比較照合を行なって、その後の貸出処理を行ったが、貸出操作情報受付部F2が貸出操作情報を受け付け際に、貸出照合部G2(制御ユニット178)が、これら残存度数情報の確認と、指紋情報の読み出し・受け付け・比較照合を行ない、貸出処理部H2(制御ユニット178)が、遊技機媒体(パチンコ球)の貸し出しを行なうようにしても良い。
【0163】
次に、図20に示すように、終了操作情報受付部D2(制御ユニット178)が、終了操作による終了操作情報を受け付けたか否か判断した結果、終了操作情報を受け付けた場合(Y)は、引き続き、遊技用価値管理情報第一処理部E2(制御ユニット178)が、遊技用価値の残存有無を確認する(S126)。終了操作は、例えば返却操作受付部43のボタンを押し、続けて生体情報受付部50に指紋を読み取らせるといった操作により実行される。なお、返却操作受付部43は、ボタンの代わりに、生体情報受付部50と同様の受付部を設けて、生体情報の受付によって、終了操作に代えてもよい。
一方、終了操作情報受付部D2(制御ユニット178)が、終了操作情報を受け付けなかった場合(N)は、再度、貸出操作情報を受け付けたか否か判断を繰り返す(S110)。
【0164】
また、遊技用価値の残存有無の確認後、遊技用価値管理情報第一処理部E2(制御ユニット178)は、指紋情報を既に記憶しているか否か確認する(S127)。
その結果、貨幣識別部I2が貨幣を受け付け際や、遊技用記憶媒体読取部A2が遊技用記憶媒体を受け付けた際、貸出操作情報受付部F2が貸出操作情報を受け付けた際に、指紋情報を遊技者認証情報受付部B2が受けつけ、既に指紋情報が有る場合(Y)は、ステップS125で受け付けた指紋情報と、既に記憶している指紋情報とを照合して、合致しているか否か判断する(S133)。合致している場合には、指紋情報と関連付けて遊技用価値管理装置SVへ送るための遊技用媒体識別情報を取得するための記憶媒体が有るか否か判断する(S129)。合致していない場合には、エラー発信し(S134)、遊技用記憶媒体は返却されない。これにより、生体情報が登録されている遊技者以外の第三者に残り度数がある遊技用記憶媒体が返却されることが防止される。
一方、未だ指紋情報の受け付けを済ませていない場合(N)は、遊技者認証情報受付部B2が、遊技者の生体情報として指紋情報を受け付けたか否か判断する(S128)。なお、この際、遊技者認証情報受付部B2が指紋情報を遊技機PMより受け付けなかった場合(N)、そのままビジタカード返却口64又はビジタコイン返却口65より、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却するようにしても良い(S132)。
【0165】
その結果、遊技者認証情報受付部B2が指紋情報を受け付けた場合(Y)は、引き続き記憶媒体が有るか否か判断を行なう(S129)。
一方、遊技者認証情報受付部B2が指紋情報を受け付けなかった場合(N)は、再度、遊技者認証情報受付部B2が、遊技者の生体情報として指紋情報を受け付けたか否か判断を繰り返す(S128)。
その結果、遊技用記憶媒体を用いて遊技を開始し、記憶媒体が有る場合(Y)は、遊技用記憶媒体読取部A2(リーダライタ177)が、少なくとも当該遊技用記憶媒体に記憶された遊技用記憶媒体識別情報を読み出し、該遊技用記憶媒体識別情報と前記指紋情報とを遊技用価値管理情報として、遊技用価値管理装置SVへ送信する(S131)。
【0166】
一方、貨幣を用いて遊技を開始し、記憶媒体が無い場合(N)は、遊技用価値管理情報第二処理部L2(制御ユニット178)が、遊技用記憶媒体貯留部K2(201)にあらかじめ備えている、遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体を発行する(S130)。
そして、遊技用価値管理情報第二処理部L2(制御ユニット178)が、発行した記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体としてビジタカード返却口64又はビジタコイン返却口65より、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する(S132)。
これにより、遊技用装置CUにおける一連の動作は終了し、再び、幣識別部Iが貨幣を受け付けたか否か再度判断を繰り返す(S102)。
【0167】
以上のとおり、本発明の遊技用装置によれば、貨幣による遊技開始時、遊技用記憶媒体による遊技開始時、貸出操作時、終了操作時、といった所定時時期に、たとえば指紋情報等の生体情報を遊技機PMより受け付け、所定の時期に遊技用価値管理装置SVへ送信することとした。これにより、貨幣の場合でも、遊技用記憶媒体の場合でも、最初に投入した額を消費する前に遊技を終了した際に、残存する遊技用価値を回収し忘れてしまったとしても、該残存する遊技用価値を利用する際に、その遊技者の指紋情報等の生体情報を取得し、前記遊技用価値管理装置SVにおいて照合確認することが出来る。したがって、この照合確認によって真正な遊技者であるか否かがわかり、第三者が不正に利用することを防止できる。
【0168】
次に、本発明の遊技用価値精算システムを実施するための精算装置ACでの基本的な動作の一例を、図21を参照しながら説明する。
図21は、本発明に係る遊技用価値精算システムで用いる精算装置ACの動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の精算装置ACでは、遊技者が遊技を終了し、上記第二の遊技用装置CU2から返却を受けたビジタカード71を、ビジタカード挿入口801に挿入して払出しを受ける例について説明する。
【0169】
まず、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)が遊技用記憶媒体としてのビジタカード71を受け付けたか否か判断を行なう(S151)。
その結果、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)がビジタカード71を受け付けた場合(Y)は、搬送部811がアンテナ831に対向する位置までビジタカード71を搬送し、引き続き遊技用記憶媒体読取部Q(アンテナ831)が、ビジタカード71に記録されている遊技用価値特定情報や生体情報(指紋情報)等の所定のカードデータの読取りを開始する(S152)。
一方、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)がビジタカード71を受け付けていない場合(N)は、再度、遊技用記憶媒体読取部Q(搬送部811)が遊技用記憶媒体としてのビジタカード71を受け付けたか否か判断を繰り返す(S151)
【0170】
次に、遊技用記憶媒体読取部Q(アンテナ831)は、ビジタカード71を受け付けたことに基づき、このビジタカード71が本遊技場で利用可能な真正な遊技用記憶媒体であるか否か判断を行なう(S153)。
その結果、ビジタカード71が真正な遊技用記憶媒体である場合(Y)は、精算者に対して指紋情報の入力が求められ、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、生体情報として精算者の指紋情報を受け付けたか否か判断を行なう(S154)。
一方、ビジタカード71が他店のものや、改竄されたような不正なものであって、真正な遊技用記憶媒体でない場合(N)は、エラー情報を発信し(S157)、精算処理を終了する。この際、精算装置ACに設けられている表示部807にその旨を表示すると良い。また、真正な遊技用記憶媒体でない場合は、ビジタカード71を返却せずにそのまま回収するようにしても良い。
【0171】
次いで、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、生体情報の受け付け可否の判断を行った結果、精算者が生体情報読取部803にて指紋の入力を行って、精算者の指紋情報を受け付けた場合(Y)は、引き続き精算問合せ部V(制御器810)が、既にビジタカード71から読み取った遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認すると共に、該遊技用価値が残存するとき、精算問合せ部V(制御器810)が、遊技用記憶媒体読取部Qから読み取った遊技用記憶媒体の識別情報と、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が受け付けた指紋情報を精算要求情報として、遊技用価値管理装置SVへ送信して、精算可否の問合せを行う(S155)。
なお、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、精算者の指紋情報を受け付けていない場合(N)は、再度、生体情報受付部R(生体情報読取部803)が、生体情報として精算者の指紋情報を受け付けたか否か判断を繰り返す(S154)。
【0172】
引き続き、精算可否の問合せの結果、精算問合せ部Vが、精算OKの照合結果を受け付けたか否か判断を行なう(S156)。
その結果、精算OKの照合結果を受け付けた場合(Y)は、精算処理部Wが、真正な精算者による精算要求と判断し、遊技用価値特定情報の精算を実施して精算処理を行う(S158)。
一方、双方の指紋が一致しなかった場合(N)は、エラー情報を発信し(S157)、精算処理を終了する。この際も、精算装置ACに設けられている表示部807にその旨を表示すると良い。
次に、金銭貯留部S(紙幣処理部812及び硬貨処理部813)が、残存する遊技用価値に相当する金額の金銭を払出す(S159)。
そして、そのビジタカード71には、アンテナ831を介して遊技用価値が0に書込まれた後、回収箱に回収される(S160)。これにより、遊技用価値管理装置SVにおける一連の動作は終了する。なお、回収されたビジタカード71は、後に、遊技用装置台CUに記録用遊技用媒体としてセットされて再使用される。
【0173】
次に、本発明の遊技用価値管理システム及び遊技用価値精算システムを実施するための遊技用価値管理装置SVの構成の一例について説明する。
遊技用価値管理装置SVは、第二の遊技用装置CU2や精算装置ACとデータ通信が可能な情報処理装置であればよく、たとえば、パーソナルコンピュータなどで実現される。
また、遊技用価値管理装置SVは、図示しないが、CPU(中央処理装置)とプログラム記憶部とを有する。CPUは、プログラム記憶部に記憶されたプログラムに従い、遊技用価値管理装置SVの各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する。プログラム記憶部は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成され、遊技用価値管理装置SVが使用する各種プログラムを記憶している。
【0174】
次に、以上のような構成による遊技用価値管理装置SVでの基本的な動作の一例を、図22を参照しながら説明する。
図22は、本発明に係る遊技用価値精算システムで用いる遊技用価値管理装置SVの動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態では、遊技者が遊技を終了し、遊技機PMから返却を受けたビジタカード71をビジタカード挿入口801に挿入して払出しを受ける例について説明する。
まず、遊技用価値管理情報受付部Nが、遊技用装置CUから遊技用価値管理情報を受け付けたか否か判断を行なう(S171)。
その結果、遊技用価値管理情報受付部Nが遊技用価値管理情報を受け付けた場合(Y)は、該遊技用価値管理情報に含まれる遊技用記憶媒体識別情報と遊技者認証情報とを互いに関連付けて、遊技用価値特定情報記憶部Mに記憶する(S172)。
【0175】
一方、遊技用価値管理情報受付部Nが遊技用価値管理情報を受け付けていない場合(N)は、次に、貸出照合部Oが、遊技機媒体の貸し出しを要求する貸出要求情報を遊技用装置CUから受け付けたか否か判断を行なう(S173)。
その結果、貸出照合部Oが貸出要求情報を受け付けた場合(Y)は、該貸出要求情報に含まれる遊技用記憶媒体識別情報に基づき前記遊技用価値特定情報記憶部Mを参照し、関連付けて記憶している遊技者認証情報を抽出すると共に、該貸出要求情報に含まれる遊技者認証情報を読み出し、両者を比較照合する(S174)。
引き続き、両者の比較照合した結果、貸出OKもしくは貸出NGといった照合結果を当該第二の遊技用装置CU2へ返信する(S175)。
【0176】
一方、貸出照合部Oが貸出要求情報を受け付けていない場合(N)は、次に、精算照合部Pが、残存する遊技価値の精算し、換金することを要求する精算要求情報を精算装置ACから受け付けたか否か判断を行なう(S176)。
その結果、精算照合部Pが精算要求情報受け付けた場合(Y)は、該精算要求情報に含まれる遊技用記憶媒体識別情報に基づき前記遊技用価値特定情報記憶部Mを参照し、関連付けて記憶している遊技者認証情報を抽出すると共に、該精算要求情報に含まれる精算者認証情報を読み出し、両者を比較照合する(S177)。
引き続き、両者の比較照合した結果、精算OKもしくは精算NGといった照合結果を当該精算装置ACへ返信する(S178)。これにより、精算装置ACにおける一連の動作は終了する。
【0177】
以上のとおり、本発明の第二の遊技用装置CU2を用いた遊技用価値精算システムによれば、第二の遊技用装置CU2が、遊技の終了に伴って受け付けた遊技者認証情報を、遊技用記憶媒体識別情報と共に遊技用価値管理装置SVへ送信する。該遊技用価値管理装置SVでは、受け付けた遊技者認証情報と遊技用記憶媒体識別情報とを、互いに関連付けて記憶する。その後、精算装置ACが、精算時に、たとえば指紋情報等の生体情報を精算者認証情報として取得することとしたので、精算者認証情報と共に受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている遊技用記憶媒体識別情報を基に遊技用価値管理装置SVに対して精算可否の問合せを行うと、該遊技用価値管理装置SVでは、該遊技用記憶媒体識別情報を基づきあらかじめ記憶している遊技者認証情報と、受け付けた精算者認証情報とを比較照合して精算可否を決定し、照合結果を精算装置ACへ返信する。そして、精算装置ACでは、照合可否の結果に応じて、残存する遊技価値の精算処理を行う。ゆえに、真正な遊技者でない第三者が本人に成りすますことが出来なくなり、残存する遊技用価値の不正利用が未然に防止できるものとなる。
したがって、遊技者が残存する遊技用価値を回収し忘れてしまっても、第三者が不正に利用することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0178】
【図1】本発明に係る第一の遊技用装置、及びこの第一の遊技用装置を用いた精算システムの一例を概略的に示す図である。
【図2】本発明に係る第一又は第二の遊技用装置を備えた遊技機の一例を示す正面図である。
【図3】上記第一又は第二の遊技用装置を備えた遊技機の裏側を示す背面図である。
【図4】上記第一又は第二の遊技用装置の側面図である。
【図5】遊技用記憶媒体としてのビジタカードを示す(a)正面図、(b)側面図である。
【図6】遊技用記憶媒体としてのビジタコインを示す(a)正面図、(b)側面図である。
【図7】本発明に係る第一の遊技用装置を備えた遊技機の構成を示すブロック図である。
【図8】遊技機の操作ユニットの一例を示す平面図である。
【図9】本発明に係る第一の遊技用装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】図9に示す第一の遊技用装置の動作の続きを示すフローチャートである。
【図11】図9及び図10に示す第一の遊技用装置の動作の続きを示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る精算システムで用いる第一又は第二の精算装置の一例を示す正面図である。
【図13】本発明に係る精算システムで用いる第一又は第二の精算装置の内部構造を説明する側面図である。
【図14】本発明に係る精算システムで用いる第一又は第二の精算装置の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明に係る精算システムで用いる精第一の算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明に係る第二の遊技用装置、及びこの第二の遊技用装置を用いた精算システムの一例を概略的に示す図である。
【図17】本発明に係る第二の遊技用装置を備えた遊技機の構成を示すブロック図である。
【図18】本発明に係る第二の遊技用装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図19】図18に示す第二の遊技用装置の動作の続きを示すフローチャートである。
【図20】図18及び図19に示す第二の遊技用装置の動作の続きを示すフローチャートである。
【図21】本発明に係る精算システムで用いる遊技用価値管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図22】本発明に係る精算システムで用いる第二の精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0179】
AC 精算装置、CU1 第一の遊技用装置、CU2 第二の遊技用装置、PM 遊技機、SV 遊技用価値管理装置、50 生体情報読取部、51 動作ランプ、52 紙幣挿入口、53 硬貨投入口、55 貸出単位変更ボタン、56 貸出単位表示部、57 端数ボタン、58 度数表示部、59 方向指示ランプ、61 ビジタカード挿入口、62 ビジタコイン投入口、63 遊技用記憶媒体透視窓、64 ビジタカード返却口、65 ビジタコイン返却口、65A 受部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、
遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、
前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、
前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された遊技者認証情報とを更新情報として、前記遊技用記憶媒体読取手段に保持している前記遊技用記憶媒体に記憶させ、その後、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する終了処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項2】
遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、
遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、
該遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報を更新情報として、前記遊技用記憶媒体読取手段に保持している前記遊技用記憶媒体に記憶させ、その後、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する終了処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項3】
前記遊技用記憶媒体読取手段は、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報と共に、遊技者の遊技者認証情報とが記録された遊技用記憶媒体を受け付けることを有し、
前記遊技者認証情報受付手段は、前記遊技機での遊技の開始に応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付けることを有し、
さらに、
遊技機での遊技を開始するときに、遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求するための貸出操作情報を前記遊技機より受け付ける貸出操作情報受付手段と、
前記貸出操作情報受付手段にて貸出操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取手段にて受け付けた遊技用記憶媒体より遊技者認証情報を読み出して、前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報と比較照合する貸出照合手段と、
前記貸出照合手段での比較照合の結果、前記遊技者認証情報が一致した場合に、前記遊技機媒体の貸し出しを実施する貸出処理手段と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技用装置。
【請求項4】
遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、
貨幣を受け付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、
前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、
前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体をあらかじめ備える記録用記憶媒体貯留手段と、
前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、
前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を発行し、該記録用記憶媒体に、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された生体情報とを記憶させ、その後、所定の情報が記録された前記記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として遊技者に発行する発行処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項5】
遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、
貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、
前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、
前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体をあらかじめ備える記録用記憶媒体貯留手段と、
前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を発行し、該記録用記憶媒体に、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報とを記憶させ、その後、所定の情報が記録された前記記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として遊技者に発行する発行処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項6】
少なくとも遊技に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、
少なくとも前記遊技用記憶媒体識別情報が記録された遊技用記憶媒体の受け付けに応じて、前記遊技用記憶媒体識別情報と、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、
前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、
前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、前記遊技用価値管理装置へ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体読取手段にて受け付けた遊技用記憶媒体を返却する遊技用価値管理情報第一処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項7】
少なくとも遊技に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、
少なくとも前記遊技用記憶媒体識別情報が記録された遊技用記憶媒体の受け付けに応じて、前記遊技用記憶媒体識別情報と、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、
前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、前記遊技用価値管理装置へ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体読取手段にて受け付けた遊技用記憶媒体を返却する遊技用価値管理情報第一処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項8】
前記遊技用価値管理装置に備えられた記憶手段は、あらかじめ前記遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報とを関連付けて記憶しており、
前記遊技者認証情報受付手段は、遊技機での遊技の開始に応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付けることを有し、
さらに、
遊技機での遊技を開始するときに、遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求するための貸出操作情報を前記遊技機より受け付ける貸出操作情報受付手段と、
前記貸出操作情報受付手段が貸出操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報と前記遊技用記憶媒体識別情報とを貸出要求情報として、前記遊技用価値管理装置へ送信すると共に、該遊技用価値管理装置に備えられた前記記憶手段に記憶された遊技者認証情報と、前記送信した遊技者認証情報との比較照合結果に基づき貸出可否を決定した照合結果を、前記遊技用価値管理装置から受信する貸出問合せ手段と、
前記貸出問合せ手段で受信した照合結果が貸出可の場合に、前記遊技機媒体の貸し出しを実施する貸出処理手段と、
を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の遊技用装置。
【請求項9】
少なくとも遊技又は精算に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、
貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、
前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、
記録用記憶媒体を特定する記録用記憶媒体識別情報をあらかじめ記憶し、前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な前記記録用記憶媒体をあらかじめ備える記録用記憶媒体貯留手段と、
前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、
前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として発行し、該記録用記憶媒体から遊技用記憶媒体識別情報として読み出された記録用記憶媒体識別情報と、前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された遊技者認証情報とを、遊技用価値管理情報として前記遊技用価値管理装置へ送信する遊技用価値管理情報第二処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項10】
少なくとも遊技又は精算に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、
貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、
前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、
記録用記憶媒体を特定する記録用記憶媒体識別情報をあらかじめ記憶し、前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な前記記録用記憶媒体をあらかじめ備える記憶用記憶媒体貯留手段と、
前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として発行し、該記録用記憶媒体から遊技用記憶媒体識別情報として読み出された記録用記憶媒体識別情報と、前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報とを、遊技用価値管理情報として前記遊技用価値管理装置へ送信する遊技用価値管理情報第二処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項11】
遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、
遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、
前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、
前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、終了操作時に受け取った生体情報と、前記遊技用記憶媒体読取手段で読み取った生体情報とが一致しているか照合し、一致している場合に、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する返却処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項1】
遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、
遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、
前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、
前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された遊技者認証情報とを更新情報として、前記遊技用記憶媒体読取手段に保持している前記遊技用記憶媒体に記憶させ、その後、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する終了処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項2】
遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、
遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、
該遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報を更新情報として、前記遊技用記憶媒体読取手段に保持している前記遊技用記憶媒体に記憶させ、その後、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する終了処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項3】
前記遊技用記憶媒体読取手段は、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報と共に、遊技者の遊技者認証情報とが記録された遊技用記憶媒体を受け付けることを有し、
前記遊技者認証情報受付手段は、前記遊技機での遊技の開始に応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付けることを有し、
さらに、
遊技機での遊技を開始するときに、遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求するための貸出操作情報を前記遊技機より受け付ける貸出操作情報受付手段と、
前記貸出操作情報受付手段にて貸出操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取手段にて受け付けた遊技用記憶媒体より遊技者認証情報を読み出して、前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報と比較照合する貸出照合手段と、
前記貸出照合手段での比較照合の結果、前記遊技者認証情報が一致した場合に、前記遊技機媒体の貸し出しを実施する貸出処理手段と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技用装置。
【請求項4】
遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、
貨幣を受け付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、
前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、
前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体をあらかじめ備える記録用記憶媒体貯留手段と、
前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、
前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を発行し、該記録用記憶媒体に、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された生体情報とを記憶させ、その後、所定の情報が記録された前記記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として遊技者に発行する発行処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項5】
遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、
貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、
前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、
前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な記録用記憶媒体をあらかじめ備える記録用記憶媒体貯留手段と、
前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を発行し、該記録用記憶媒体に、前記残存する遊技用価値特定情報と前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報とを記憶させ、その後、所定の情報が記録された前記記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として遊技者に発行する発行処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項6】
少なくとも遊技に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、
少なくとも前記遊技用記憶媒体識別情報が記録された遊技用記憶媒体の受け付けに応じて、前記遊技用記憶媒体識別情報と、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、
前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、
前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、前記遊技用価値管理装置へ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体読取手段にて受け付けた遊技用記憶媒体を返却する遊技用価値管理情報第一処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項7】
少なくとも遊技に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、
少なくとも前記遊技用記憶媒体識別情報が記録された遊技用記憶媒体の受け付けに応じて、前記遊技用記憶媒体識別情報と、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、
前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報とを遊技用価値管理情報として、前記遊技用価値管理装置へ送信すると共に、前記遊技用記憶媒体読取手段にて受け付けた遊技用記憶媒体を返却する遊技用価値管理情報第一処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項8】
前記遊技用価値管理装置に備えられた記憶手段は、あらかじめ前記遊技用記憶媒体識別情報と前記遊技者認証情報とを関連付けて記憶しており、
前記遊技者認証情報受付手段は、遊技機での遊技の開始に応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付けることを有し、
さらに、
遊技機での遊技を開始するときに、遊技に使用する遊技機媒体の貸し出しを要求するための貸出操作情報を前記遊技機より受け付ける貸出操作情報受付手段と、
前記貸出操作情報受付手段が貸出操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報と前記遊技用記憶媒体識別情報とを貸出要求情報として、前記遊技用価値管理装置へ送信すると共に、該遊技用価値管理装置に備えられた前記記憶手段に記憶された遊技者認証情報と、前記送信した遊技者認証情報との比較照合結果に基づき貸出可否を決定した照合結果を、前記遊技用価値管理装置から受信する貸出問合せ手段と、
前記貸出問合せ手段で受信した照合結果が貸出可の場合に、前記遊技機媒体の貸し出しを実施する貸出処理手段と、
を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の遊技用装置。
【請求項9】
少なくとも遊技又は精算に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、
貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、
前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、
記録用記憶媒体を特定する記録用記憶媒体識別情報をあらかじめ記憶し、前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な前記記録用記憶媒体をあらかじめ備える記録用記憶媒体貯留手段と、
前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付け、一時的に記憶しておく遊技者認証情報受付手段と、
前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として発行し、該記録用記憶媒体から遊技用記憶媒体識別情報として読み出された記録用記憶媒体識別情報と、前記遊技者認証情報受付手段に一時的に記憶された遊技者認証情報とを、遊技用価値管理情報として前記遊技用価値管理装置へ送信する遊技用価値管理情報第二処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項10】
少なくとも遊技又は精算に使用される遊技用記憶媒体を特定する遊技用記憶媒体識別情報を記憶し、真正な遊技者を特定する遊技者認証情報を前記遊技用記憶媒体識別情報と関連付けて記憶することが可能な記憶手段を備えた遊技用価値管理装置とデータ通信が可能に接続された、遊技場内に設置されている遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、
貨幣を受付け、該受け付けた貨幣の真贋と貨幣の種別とを識別する貨幣識別手段と、
前記貨幣識別手段にて識別した貨幣の種別から特定される貨幣価値を、遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報に変換する貨幣価値変換手段と、
記録用記憶媒体を特定する記録用記憶媒体識別情報をあらかじめ記憶し、前記遊技用価値特定情報を記録することが可能な前記記録用記憶媒体をあらかじめ備える記憶用記憶媒体貯留手段と、
前記貨幣価値変換手段で変換された前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段での終了操作情報の受け付けに応じ、遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段が終了操作情報を受け付けたことに基づき、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、前記記録用記憶媒体貯留手段に備えている記録用記憶媒体を遊技用記憶媒体として発行し、該記録用記憶媒体から遊技用記憶媒体識別情報として読み出された記録用記憶媒体識別情報と、前記遊技者認証情報受付手段にて受け付けた遊技者認証情報とを、遊技用価値管理情報として前記遊技用価値管理装置へ送信する遊技用価値管理情報第二処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【請求項11】
遊技場内に設置された遊技機に対応して設けられ、
遊技に使用可能な遊技用価値を特定する遊技用価値特定情報が記録された遊技用記憶媒体を受け付け、該受け付けた遊技用記憶媒体に記憶されている前記遊技用価値特定情報を読み出す遊技用記憶媒体読取手段と、
前記遊技機が受け付けた遊技者の生体情報を遊技者認証情報として前記遊技機より受け付ける遊技者認証情報受付手段と、
前記遊技用記憶媒体読取手段にて読み出した前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の少なくとも一部を遊技に使用させる情報を受け付け、該使用させる遊技用価値を減算更新した新たな遊技用価値を前記遊技用価値特定情報に変換する遊技使用処理を行う遊技用価値処理手段と、
遊技を終了するための終了操作情報を前記遊技機より受け付ける終了操作情報受付手段と、
前記終了操作情報受付手段にて終了操作情報を受付けたことに基づき、前記遊技用記憶媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の残存有無を確認し、該遊技用価値が残存するとき、終了操作時に受け取った生体情報と、前記遊技用記憶媒体読取手段で読み取った生体情報とが一致しているか照合し、一致している場合に、前記遊技用記憶媒体を遊技者に返却する返却処理手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする遊技用装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2008−86522(P2008−86522A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−269936(P2006−269936)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】
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