説明

遊技管理システム、遊技集計管理装置、計数機及び交換率管理方法

【課題】遊技機ごとに遊技媒体の交換率の設定等の管理を容易に行えるようにすること。
【解決手段】遊技管理システム1では、タグリーダライタ41により、スロットマシン100から払い出されたメダルの移し替え先であるドル箱50に取り付けられたIDタグ51に対して、メダルの交換率を書き込ませ、そして、ドル箱50に収容されたメダルを計数する計数機30に取り付けられたタグリーダライタ34により、IDタグ51からメダルの交換率を読み取らせ、計数データ出力装置37が、カードリーダライタ38により磁気カードZに交換率を書き込ませ、その磁気カードZを計数機30から出力させるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回胴式遊技機(以下「スロットマシン」という)や弾球遊技機(以下「パチンコ機」という)等の遊技機から払い出されるメダルやパチンコ球等の遊技媒体に応じた景品と交換するときの交換率を遊技機ごとに管理するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、スロットマシンやパチンコ機に代表される遊技機は、パチンコ球やメダル等の遊技媒体を投入して遊技を実行し、遊技結果に応じて遊技媒体が払い出されるようになっている。そして、この遊技媒体は、遊技場で用意されている景品と交換可能な営業がなされており、景品の種類や定価に応じて交換に要する遊技媒体数が定められている。また、一般的には、遊技場から遊技媒体を購入する(借り入れる)際の金額は、スロットマシンではメダルが1枚20円に設定されているものの、景品に交換する際には定価に対して景品の価格を一律で値引きするようになっている。換言すると、同一の景品と交換するために必要な遊技媒体数を少なくする店もある。赤字とならない範囲内で、例えば、1箱260円のクッキーとメダルとを交換する場合、定価であればメダル13枚と交換するが、特別な場合にはメダル12枚と交換可能に設定することもある。
【0003】
しかしながら、このような遊技媒体と景品との交換枚数の変更(以下「交換率の設定」という)は店舗ごとや営業日(営業時間)ごとに変更することのみが行われ、同一店舗の遊技機ごとに設定するようなことは実施されていなかった。このため、同一の遊技機でも高設定(高出玉率)台を多くして遊技結果としての満足感を与える代わりに景品との交換率を不利にした営業(低交換率営業)と、景品との交換率を有利にする代わりに仮設定(低出玉率)台を多くして良い遊技結果が得られた場合に大きい利益を還元する営業(高交換率営業)とを併設することができず、多様化する遊技者のニーズに応えられないという問題があった。
【0004】
そこで、近年では、境界柵で遊技島を仕切って、その境界柵を越えて遊技媒体を持って移動する者の遊技媒体を金属探知機により探知するようにしたり、遊技媒体の色を変えたりして、遊技者の移動を規制するようにした遊技場も考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平10−337369号公報(段落0020〜0033、図1及び図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、遊技島単位で交換率を変更するにすぎず、遊技機ごとに交換率を設定することが困難であった。さらに、交換率の異なる遊技島を物理的に区画するため設置コストが掛かるばかりでなく、従来と同一の遊技空間で実施すれば、遊技島数を減らしたり、島との間が狭くなる等の制約が生じ、現行の遊技店(遊技島)を改造することは困難であった。
【0007】
そこで、本発明は、遊技機ごとに交換率の設定等の管理を容易に行えるようにし、そのために必要な機器や設備を低コストで設置可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、遊技機自体又はその近傍に設けられ、遊技機から払い出された遊技媒体の移し替え先である収容箱に取り付けられたIDタグに対して、遊技機側のタグライタにより、遊技媒体の交換率を書き込ませ、収容箱に収容された遊技媒体を計数する計数機自体又はその近傍に取り付けられた計数機側のタグリーダにより、IDタグから遊技媒体の交換率を読み取らせ、交換率を当該遊技媒体の交換率とするようにした。また、本発明は、遊技機自体又はその近傍に設けられ、遊技機から払い出された遊技媒体の移し替え先である収容箱に取り付けられたIDタグから遊技機側のタグリーダによりIDタグを識別する識別情報を読み出し、遊技機から払い出される遊技媒体の交換率と、識別情報とを対応付けて記憶手段に記憶しておき、計数機自体又はその近傍に設けられた計数機側のタグリーダによりIDタグから識別情報を読み出し、遊技機の遊技情報を集計し、管理する遊技集計管理装置により記憶手段を検索して読み出した識別情報に対応する交換率を当該遊技媒体の交換率とするようにしてもよい。
【発明の効果】
【0009】
したがって、本発明によれば、遊技機ごとに交換率の設定等の管理を容易に行えるようにし、そのために必要な機器や設備を低コストで設置可能になる。又、遊技機ごとに交換率を設定することにより、複数台の遊技機を同一の交換率に設定することも容易に行えるため、遊技島ごとやフロアごとの交換率の管理も容易に行うことができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、この実施の形態における遊技機は、風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)の規制の対象となるスロットマシンやパチンコ機等をいう。以下では遊技機としてスロットマシンを例示して説明する。図3に示すスロットマシン100は、メダル投入口103から遊技媒体としてのメダルを投入することで遊技可能となり、所定の遊技結果が達成するとメダル払出装置(図示省略)から所定数のメダルがメダル受皿109(図3参照)に払い出されるように構成されている。
【0011】
そして、メダル受皿109がメダルで一杯なった場合やメダルが残った状態で遊技を終了する場合には、遊技者は遊技場により遊技島に準備されている収容箱にメダルを移送して一時的に保管し、或いは計数機30(図2等参照)に持参する。
【0012】
まず、図1を参照しながら、遊技場の全体構成について説明する。図1に示すように、遊技場Xには、店員が対面で応対するカウンタYのほかに、遊技島(スロットマシン島)A,B,…,Hが床に据え付けられている。なお、この実施の形態において、特に断りが無ければ、遊技島Aについて代表して説明することとする。
【0013】
次に、図2の遊技島Aの概略斜視図を参照しながら、遊技島Aの構成及び遊技島Aに設置されたスロットマシン100について説明する。図2に示すように、遊技島Aは、複数台のスロットマシン100を遊技可能な状態に収容可能な収容枠台となっており、スロットマシン100に近接する側部には遊技者がメダルを借りるためのメダル貸出機10が、遊技島Aの側面には、メダルを計数するメダル計数機(以下「計数機」と省略する)30と、この計数機30の下部に形成されたメダル受容装置20がそれぞれ設置されている。
なお、図示省略するが、計数機30により計数された計数済みメダルやスロットマシン100から排出される遊技済みメダルの一部は、遊技島Aの下方に形成された図示しないメダル回収路により、メダル受容装置20に送られるようになっている。
【0014】
又、遊技島Aには、通常、各スロットマシン100の上方に載置台40が形成されている。この載置台40には、収容箱(以下「ドル箱」という)50が載せられる。又、載置台40には、タグリーダライタ41が備えられている。このタグリーダライタ41は、ドル箱50の底面の外側に取り付けられたIDタグ51(図5等参照)との間で無線による通信を行って、IDタグ51のデータを読み出したり、IDタグ51にデータを書き込んだりするものである。IDタグ51は、例えばIDタグ51の製造時に固有のタグID(IDタグ51を識別可能な識別情報)が記録され、アンテナが内蔵された非接触ICチップであり、書き込む情報に応じて書き換え型又は非書換型のいずれであってもよい。但し、後述するようにIDタグ51に交換率等の情報を書き込む場合には、書き換え型である必要がある。また、タグIDの類推を防ぐために、各IDタグ51に記録されるタグIDと収容箱50との間には相関がないことが望ましい。このようなIDタグ51を用いることで、データの単一性、システムの信頼性が向上し、情報の改ざんを防止することもできる。また、書換不可能なIDタグ51を用いることで、IDタグ51の書き換えによる不正や、これを予防する措置を講ずることなくセキュリティ性を高めることができる。なお、IDタグ51は、接触型のものでもよく、また、アンテナが外付けされたものでもよい。
【0015】
又、載置台40には、圧力センサ42が備えられている。この圧力センサ42は、載置台40の板体46(図5参照)に載せられたドル箱50の有無やその重さを検知するものである。この実施の形態では、後述するように、この圧力センサ42が板体46(図5参照)に載せられたドル箱50の圧力を検出しているときに少なくとも1回、タグリーダライタ41がIDタグ51にそのスロットマシン100の交換率等の情報を書き込むようになっている。
【0016】
ドル箱50は、スロットマシン100から払い出された遊技媒体としてのメダルを収めて、計数機30まで運ぶための可搬な箱型容器である。この実施の形態のドル箱50には、前述したように、IDタグ51(図5等参照)が取り付けられている。なお、そのIDタグ51(図5等参照)の取り付け位置は、ドル箱50のいずれの場所でもよいが、ここでは、図5等に示すように、ドル箱50における底面の外側の略中央に取り付けている。但し、その取り付け位置は底面の外側の略中央以外の場所でも構わない。又、底面の内側に設けてもよい。但し、無線により通信を行うこと、金属製の遊技媒体(メダル)を収容する点等を考慮して配置することが望ましい。また、IDタグ51自身を剥離したり張り替える等の不正や悪戯を防止するために1WAYネジ(1方向にのみ回るネジ)等の特殊工具を利用しないとドル箱50から着脱困難な係止具で係止したり、所定の合成樹脂で密封してドル箱50に溶着したりする等の対策を行うことが望ましい。
【0017】
なお、ドル箱50のIDタグ51には、ドル箱50が空の状態のときに、対象のスロットマシン100での交換率が書き込まれるようにし、計数機30で計数されたときに、タグリーダライタ34が読み取った交換率を削除するようにするのが好ましい。計数時に使用されたドル箱50は、再び元のスロットマシン100に戻して使用することに限らず、他のスロットマシン100でも使用されるからである。つまり、他のスロットマシン100で使用するときに、元のスロットマシン100の交換率がIDタグ51に書き込まれていないようにしておくことによって、交換率の異なる遊技場やフロアやスロットマシン100からの移動という不正を容易に発見できるようになる。
【0018】
次に、図3のスロットマシンの正面図を参照して、スロットマシン100の構成について説明する。スロットマシン100の筐体101は、遊技用の絵柄(7、スイカ等)が描かれたリールを3つ備えたリールユニット102と、メダル投入口103と、スロットマシン100の内部で電子的に記憶された(クレジットされたともいう)遊技媒体(メダル)を擬似的に投入するBETボタン104とを備えている。又、スロットマシン100の筐体101は、メダル投入口103から投入されたメダルの枚数を示す賭けランプ部105と、リールを回すためのスタートレバー106と、リールを止めるためのストップボタン107とを備えている。さらに、このスロットマシン100の筐体101は、入賞時にスロットマシン100からメダルを払い出すメダル払出口108と、このメダル払出口108から払い出されたメダルを貯留するメダル受皿109と、遊技に関する演出等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)110とを備えている。
【0019】
次に、図4に示す遊技島Aの載置台40を鉛直方向から拡大した平面図、及び、図5に示す載置台40にドル箱50が載置された状態の側断面図を参照して、載置台40の構造を説明する(適宜図2参照)。
図4(a)に示すように、載置台40には、凹部40aが形成されている。この凹部40aは、ドル箱50の底面よりも若干大きく形成されている。そして、凹部40aの略中央には、前述したタグリーダライタ41が配置されている。又、前述した圧力センサ42が凹部40aの図中右下側に配置されている。さらに、凹部40aには、その圧力センサ42と略同じ厚さで同じ硬さのスペーサ43,44,45がそれぞれ図中左下側、左上側、右上側の隅に配置されている。そして、圧力センサ42とスペーサ43,44,45との上に、板体46が載せられている(図5も参照)。又、この板体46には、孔46aが形成されている。前述したタグリーダライタ41がその孔46aから載置台40の上方を覗くようになっている。なお、圧力センサ42は、圧電体を想定するがその他の圧力(ドル箱50の重さ)を検出可能なものであればよい。例えば、押下スイッチのように、重みによって押されスイッチングするようなものでもよい。
【0020】
そのため、図5に示すように、ドル箱50が板体46上に載せられると、その重さにより圧力センサ42に圧力が掛かることになる。この圧力センサ42が検出した信号は、後述するように、遊技集計管理装置2(図8参照)に送られるようになっている。又、図4及び図5に示すように、タグリーダライタ41とIDタグ51とが相対向し、それぞれの間で無線通信可能な状態になっている。ここで、タグリーダライタ41とIDタグ51とが数センチメートルという近距離で相対向するため、互いの通信可能範囲はその数センチメートル程度あればよく、すなわち、弱い無線波を使用することができる。なお、本実施の形態では、区画壁48に金属板49を貼り付けており、隣接する載置台40に設けられたタグリーダライタ41(47)同士の干渉や影響を抑止できるようになっている。また、金属板49は、区画壁48に埋め込むような構造としてもよい。
【0021】
そして、後述する遊技集計管理装置2は、ドル箱50が板体46上に載せられて圧力センサ42がその圧力を検出すると、その検出信号を受けて、タグリーダライタ41によりIDタグ51に交換率を書き込ませるようになっている。このとき、後述する遊技集計管理装置2は、対象のスロットマシン100の所定時間中の大当たり入賞を確認し、大当たり入賞がないにもかかわらず、圧力センサ42がメダルを収容したドル箱50を検出した場合には、他のスロットマシンや他の遊技島や他のフロア等からの移動されたり、持ち込まれたメダルの可能性がある。そのため、後述する遊技集計管理装置2は、図示しないディスプレイ上に表示したり、店員の所持する簡易端末等に不正の報知を行ったりするようにしてもよい。
【0022】
又、載置台40は、タグリーダライタ41に代えてタグリーダライタ47を備えるようにしてもよい。このタグリーダライタ47は、ドル箱50が載置台40に載せられる際に生じる移動を検出して、この検出結果に基づいて不正の検出等を行ったり、移動履歴を記憶する。
【0023】
又、図6の平面図に示すように、載置台40に、複数(ここでは4個)の凹部40b,40c,40d,40eを形成し、ドル箱50を縦側に向けて載せるようにしてもよい。なお、凹部40b,40c,40d,40eに配置する各部品は、図4と同様の各数字符号に符号b,c,d,eが付されており、図4中の各対応部品と同様の構成であるのでその説明を省略する。但し、ここでは、区画壁48aの内部に金属板49aを形成した例が示されている。
【0024】
さらに、タグリーダライタ41とIDタグ51との無線通信可能な距離を少し長く(例えば30センチメートル程度に)しておけば、タグリーダライタ41は、載置台40に載せられた複数のドル箱50のIDタグ51と通信を行うことができ、タグリーダライタ41の個数を減らすことができる。この場合は、タグリーダライタ41が、隣のスロットマシン100の載置台40に載せられたドル箱50のIDタグ51と通信を行わないように、その無線通信可能な距離を設定しておけばよい。
【0025】
次に、図7に示す斜視図を参照して、計数機30(図2参照)について説明する。この計数機30には、メダルMを投入する投入口31と、計数結果(メダルMの枚数等)等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)32と、計数結果等を記憶した磁気カードを排出するカード排出口33と、タグリーダライタ34と、操作入力部35と、鍵挿入部36とが主に備えられている。
【0026】
この計数機30は、計数の前に、店員が、鍵挿入部36に図示しない専用キーを挿入し、暗証番号等を操作入力部35から入力することで、計数処理許可確認を行えるようになっている。そのため、専用キーを持つ店員のみが計数機30による計数を行うことが可能になっている。そして、計数機30では、ドル箱50からメダルMが投入口31に投入されると、計数を開始する。このとき、タグリーダライタ34が、ドル箱50に取り付けられたIDタグ51と通信を行い、そのドル箱50に対応するスロットマシン100の交換率を読み出す。そして、図示しない磁気カードに計数結果と共に交換率を記憶し、カード排出口33から排出する。その後、遊技者は、図示しない磁気カードをカード排出口33から取り出して、店員のいるカウンタY(図1参照)に持参して、景品に交換することになる。
【0027】
なお、カウンタYでは、図示しない読み取り装置により図示しない磁気カードから計数結果と交換率とを読み出し、その交換率に応じた枚数で景品と交換することになる。又、磁気カードの代わりに、バーコード等が印刷されたレシートをカード排出口33から排出するようにしてもよい。又、タグリーダライタ34は、ドル箱50と通信可能な場所であれば、計数機30の近傍に備えるようにしてもよい。又、ドル箱50が、計数機30にセットされたときに、その底面を開放し、メダルの自重により投入口31内に落下していく構成の場合には、ドル箱50が投入口31にセットされたときにIDタグ51から交換率を読み出せるようにしてもよい。
【0028】
次に、図8を参照して、遊技場X(図1参照)の遊技管理システム1について説明する(適宜図2等参照)。
この遊技管理システム1は、スロットマシン100の遊技結果等の集計とこの実施の形態に特有のスロットマシン100ごとの交換率の管理とを主に行う。そのため、遊技管理システム1は、その管理処理を実行する遊技集計管理装置2を備えている。遊技集計管理装置2は、スロットマシン100に関する種々の情報を記憶する遊技機情報記憶部3と、ドル箱50に関する種々の情報を記憶するドル箱情報記憶部4とを備えている。また、遊技集計管理装置2には、タグR/W制御部5が備えられている。このタグR/W制御部5には、ドル箱セット状態を判定するドル箱セット状態判定手段6と、タグリーダライタ41,34に対して、各種データの書き換えを指示するデータ書換指示手段7とが含まれている。なお、ドル箱セット状態とは、載置台40の板体46上にドル箱50が載せられて、タグリーダライタ41がIDタグ51を読み書き可能になっているか否か等を表すこととする。また、遊技集計管理装置2は、キーボード等の情報入力手段8と、ディスプレイやプリンタ等の情報出力手段9とが備えられている。
【0029】
又、遊技集計管理装置2は、遊技島A等の載置台40に備えられたタグリーダライタ41と、圧力センサ42とに接続している。つまり、遊技集計管理装置2は、圧力センサ42がドル箱50の存在を検出しているときに、タグリーダライタ41と無線通信を行えるようになっている。
【0030】
なお、遊技機情報には、スロットマシン100ごとの差メダル枚数(スロットマシン100に投入されたメダルの枚数とスロットマシン100から払い出されたメダルの枚数との差)が含まれ、ドル箱情報には、計数機30が送信するメダル枚数をそのスロットマシン100と関連付けて記憶する計数メダル枚数が含まれているものとする。
【0031】
一方、計数機30には、計数データ出力装置37やカードリーダライタ38が設けられている。計数データ出力装置37は、遊技者がドル箱50のメダルMを計数機30(図7参照)に投入したときに、タグリーダライタ34によりIDタグ51から交換率を読み出させる。また、計数データ出力装置37は、その交換率と計数結果とをカードリーダライタ38により磁気カードZに書き込ませるようになっている。
【0032】
次に、図9の遊技機情報を示すテーブルを参照して、遊技機情報について説明する。
このテーブルでは、左から順に、遊技場X(図1参照)でのスロットマシン100の位置を示す台番号と、設置されるスロットマシン100の機種名と、スロットマシンやパチンコ機等を区別する区分と、載置台40に取り付けられるタグリーダライタ41を識別する島R/Wコードと、載置台40に取り付けられる圧力センサ42を識別する圧力センサコードとが含まれている。さらに、このテーブルには、左から順に続けて、スロットマシン100に設定される入賞確率と、交換率と、所定時間ごと(1時間ごと、開店から閉店まで)にスロットマシン100に投入されたメダル枚数を示すINと、同様にスロットマシン100から払い出されたメダル枚数を示すOUTと、INとOUTとの差を示す差枚数と、大当たり回数を示す特賞と、遊技者の手元に残るピークのメダル枚数を示す差数ピークとを含んでいる。なお、台番号や圧力センサコードや島R/Wコードは、スロットマシン100が設置されている場所を特定することができるため、その場所を特定する特定情報と呼ぶ。
【0033】
次に、図10Aのドル箱情報を示すテーブルを参照して、ドル箱情報について説明する。このテーブルでは、左から順に、ドル箱を識別するドル箱IDと、前述した島R/Wコードと、前述した圧力センサコードと、交換率と、対象のスロットマシン100が設置されているところの載置台40にドル箱50が載せられた載置開始日時と、ドル箱50のIDタグ51に一番最後に読み書きが行われた日時を示す最終R/W日時と、計数機30により計数された回数を示す循環回数と、計数機読込日時と、計数機30に取り付けられたタグリーダライタ34を識別する計数機R/Wコードと、計数機30で計数を担当した交換担当者を識別する名前やID等の交換担当者とを含んでいる。
【0034】
次に、図10BのIDタグ情報及びひも付け情報を示す各テーブルを参照して、IDタグ情報及びひも付け情報について説明する。図10B(a)のIDタグ情報を示すテーブルは、図10Aに示したドル箱情報と同一の情報が含まれている例を示している。また、図10B(b)のIDタグ情報を示すテーブルは、図10Aに示したドル箱情報と同一の情報に交換率を含まない例を示している。また、図10B(c)のIDタグ情報を示すテーブルは、IDタグ51を識別する固有情報(識別情報)のみが書き込まれている。
つまり、(b)(c)に示すIDタグ情報では、自らに交換率が含まれていないため、図10B(d)のひも付け情報を参照して、固有情報に対応するドル箱IDをキーとしてドル箱情報を検索しないと、設定されている交換率がわからない。そのため、ドル箱50のIDタグ51を不正に書き換えたとしても、交換率を書き換えることができず、セキュリティ性が高いため望ましいが、以下では、図10B(a)に示すIDタグ情報がIDタグ51に書き込まれているものを例にして説明する。
【0035】
続いて、図11A,図11B,図11Cに示す流れ図を参照して、遊技管理システム1の処理を説明する(適宜図2、図8等参照)。
なお、この遊技管理システム1は、一般的な図示しないコンピュータの図示しないCPU(Central Processing Unit演算装置)が図示しないメモリに展開されたプログラムを順次実行することにより動作する。又、この遊技管理システム1の記憶手段は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HD(Hard Disk)等の記憶媒体により実現される。なお、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体読み書き装置(記憶装置)は、このシステムに関係するコンピュータに直接的にインターフェースを介して接続する場合に限らず、LAN(Local Area Network)やインターネット等の各種ネットワークを介して他のコンピュータに接続していても構わない。又、この遊技管理システム1は、ポインティングデバイスやキーボード等の入力装置及びディスプレイやプリンタ等の出力装置等を備えている。
【0036】
図11Aに示すように、まず、遊技場Xの担当者は、遊技場Xの営業時間前に、遊技集計管理装置2によって、スロットマシン100の台ごとの交換率を設定し、登録する(ステップS101)。
次に、営業時間中にスロットマシン100の遊技者が遊技中の所定のタイミング(メダル受皿109のメダルMをドル箱50に移し替えた後等)でドル箱50を載置台40に載せると、圧力センサ42は、ドル箱50による圧力を検出し(ステップS102)、その検出データを遊技集計管理装置2に送信する(ステップS103)。なお、ここでは、IDタグ情報とドル箱情報とが同一の場合を示しているため、ステップS105とステップS106を省略することができる。もし、IDタグ情報とドル箱情報とが異なる場合、つまり、IDタグ情報に交換率が含まれていない場合には、遊技集計管理装置2とIDタグ51との間でデータの送受信を行って、遊技集計管理装置2が固有情報等を読み取り、ドル箱情報記憶部4を参照して設定されている交換率を検索することになる(ステップS105,S106)。
【0037】
遊技集計管理装置2は、接続された外部装置(ここでは圧力センサ42)からデータを受信すると(ステップS104)、IDタグ51に異なる交換率が既に書き込まれているか否かを判定する(ステップS107)。つまり、IDタグ51の情報を読み出す。この情報に今回書き込むための交換率と異なる交換率が既に書き込まれていれば(ステップS107でYES)、他のスロットマシン100や他のフロアや他の遊技場からメダルが持ち込まれた可能性があるため、遊技集計管理装置2は、NG(No Good)と判定し(ステップS108)、図示しないディスプレイや図示しないスピーカからその旨を出力して店員への通報を行う(ステップS109)。
又、IDタグ51に今回書き込むための交換率と異なる交換率が既にIDタグ51に書き込まれていなければ(ステップS107でNO)、遊技集計管理装置2は、遊技機情報記憶部3を参照して、その検出データに対応するスロットマシン100の台でのメダルの交換率を検索し(ステップS110)、その交換率をタグリーダライタ41に送信する(ステップS111)。
【0038】
タグリーダライタ41は、遊技集計管理装置2からそのスロットマシン100の台の交換率を受信すると(ステップS112)、その交換率をIDタグ51に送信する(ステップS113)。
IDタグ51は、タグリーダライタ41から交換率を受信すると(ステップS114)、その交換率を記憶する(ステップS115)。つまり、IDタグ51に交換率が書き込まれる。
このようにして、遊技管理システム1によれば、遊技者が遊技中に通常どおりドル箱50を載置台40に置くだけで、ドル箱50のIDタグ51にそのスロットマシン100の台でのメダルの交換率を記憶することができる。
【0039】
図11Bに移って、遊技者は、スロットマシン100での遊技が終わり、メダルがある場合には、メダルの入ったドル箱50を計数機30まで運び、店員によってドル箱50に入ったメダルが計数機30に投入され、計数機30による計数が開始される(ステップS116)。なお、計数を開始する前に、店員は計数機30の作動許可用の鍵挿入部36に図示しない施錠具(鍵)を挿入して、操作入力部35を操作して計数機30の作動準備を行う。これは、遊技者が自由に計数機30を利用するときに生じ得る不正の抑止、後述するIDタグ51の読み込み洩れ時の対策等を講じるためである。勿論、遊技者自身が操作するのを許容してもよい。
【0040】
その計数のとき、計数機30のタグリーダライタ34は、ドル箱50のIDタグ51と通信を行う。すなわち、タグリーダライタ34は、IDタグ51に対して検索をかける(ステップS117)。そして、IDタグ51はタグリーダライタ34から電波を受信すると(ステップS118)、応答電波を送信する(ステップS119)。このとき、IDタグ51は、交換率が記憶されているときは交換率を応答電波に乗せて送信する。一方、計数機30はIDタグ51からの応答電波を受信する(ステップS120)。
【0041】
続いて、計数機30の計数データ出力装置37は、IDタグ51からのレスポンスとしてのデータに交換率が有るか否かを判定し(ステップS121)、交換率が無い場合(つまり交換率がIDタグ51に書き込まれていない場合)は(NO)、最低交換率に決定し(ステップS122)、交換率が有る場合は(YES)、その交換率に決定し、計数を終了する(ステップS123)。ここで、最低交換率とは、例えば、遊技場Xの売り上げにとって有利な交換率であり、遊技者にとっては最も不利な交換率とする。なお、この最低交換率は、あらかじめ設定された値であればよいため、前述した場合だけに限らない。つまり、デフォルトの交換率に設定する。なお、IDタグ51の読み取りミスの可能性により交換率を判別できないことも想定されるため、読めないときは、その旨を音声や文字等で示すと共に、計数機30の所定位置に操作入力部(確認スイッチ)35を設け、操作入力部35からスロットマシン100の台番号を指定して当該操作入力部35からスロットマシン100の台番号を指定して当該スロットマシンの交換率を確認設定するように構成してもよい。さらに、この場合には入力操作を行った担当者や時刻等を遊技集計管理装置2のドル箱情報記憶部4に記憶させると共に、後述する磁気カードを、その旨が識別可能な状態にする対応を行うようにしてもよい。これらにより、機械的な不具合時における問題の解消並びに人為操作により生じる不正の抑止効果を得ることが可能になる。
【0042】
次に、図11Cに移って、計数機30の計数データ出力装置37は、遊技集計管理装置2に対して計数結果を送信し(ステップS124)、遊技集計管理装置2はその計数結果を受信する(ステップS125)。
遊技集計管理装置2は、受信した計数結果に含まれるデータのうち、計数メダル枚数をそのスロットマシン100と関連付けて遊技機情報記憶部3に記憶する。そして、遊技集計管理装置2は、ドル箱情報記憶部4と遊技機情報記憶部3を参照し、計数されたメダル枚数が多いか少ないかを判断する。なお、本実施の形態では多少の判断はしきい値の範囲内か、つまり、そのスロットマシン100に関して、図9を参照するとINとOUTとの差である差枚数が所定枚数以上の差がないか否かにより判定する(ステップS126)。なお、ここでは、差枚数ではなく差ピーク値と所定枚数とを比較することにより判定することとする。
【0043】
なお、この場合、所定枚数とは、例えば、50枚等に設定しておけばよい。遊技者がメダルを床に落とす等により生じることが、あり得る程度の誤差だからである。なお、ここでは、説明の簡略化のため、メダル貸出機10からのメダル枚数を含めていない。実際には、遊技者は、メダル貸出機10から貸し出されたメダルをスロットマシン100に投入して遊技を開始する。そのため、メダル貸出機10から貸し出されてスロットマシン100に投入された枚数を計数し、その値を所定枚数に加えた値を所定枚数として設定するのが好ましい。例えば、メダル貸出機10からの100枚のメダルをスロットマシン100に投入した場合には、所定枚数を150枚とすればよい。さらに、問題として採用するしきい値は、所定期間内の差分に生じる誤差も考慮して設定してもよい。
【0044】
計数されたメダル枚数がしきい値の範囲内でない場合(ステップS126でNO)、遊技者が他の遊技者とメダルの横流しをしていることや、あるいは、遊技者が店外からメダルを持ち込んだこと等が考えられるので、遊技集計管理装置2は、図示しないディスプレイや図示しないスピーカから計数されたメダル枚数が不当である旨を出力して店員に報知する(ステップS127)。
【0045】
計数されたメダル枚数がしきい値の範囲内である場合(ステップS126でYES)、計数されたメダル枚数は正当であるので、遊技集計管理装置2は、計数機30の計数データ出力装置37に計数結果が正常であった旨を送信する(ステップS128)。
計数機30の計数データ出力装置37は、遊技集計管理装置2から、計数結果が正常であった旨を受信したか否かを判定し(ステップS129)、それを受信すると(YES)、計数結果と交換率を出力する、すなわち、それらの情報を磁気カードに記憶させ、カード排出口33からその磁気カードを排出する(ステップS130)。
【0046】
計数されたメダル枚数がしきい値の範囲内でない場合(ステップS126でNO)、計数機30は遊技集計管理装置2から計数結果が正常であった旨を受信しないが(ステップS129でNO)、そのときは、店員がその遊技者に計数されたメダル枚数が不当であった旨を伝え、その原因を調べること等により対応すればよい。
【0047】
このようにして、遊技管理システム1によれば、スロットマシン100の台ごとにメダルの交換率を設定及び管理し、又、遊技者によるメダルの店外からの持込みや遊技者同士のメダルの横流しを発見することができる。
【0048】
又、本発明に係る遊技管理システムは、本実施の形態に限定することなく、種々の変更が可能である。例えば、本実施の形態では、ドル箱50のIDタグ51を読み取るためのタグリーダライタ41を載置台40に設けたが(図2参照)、図12に示すように、タグリーダライタ41aを、メダル受皿109の下部等、遊技者がメダルを移し替えるときにドル箱50をしばらく滞在させる場所の近傍やドル箱50通過させる動線の近傍に設けるようにしてもよい。なお、ここでは、タグリーダライタ41aの配線コード41bは、メダル受皿109の裏面側を這わせて遊技島A内部に引き入れてられている。
【0049】
さらに、IDタグ51に所定時間(例えば圧力センサ42がドル箱50による所定以上の圧力を検知している時間帯等)に関する情報を記憶させ、計数機30で計数したメダル枚数と、その所定時間内におけるそのスロットマシン100の差メダル枚数の情報を比較するようにしてもよい。そうすれば、メダル枚数等のより厳密な管理ができ、遊技者が店外からメダルを不正に持ち込んだこと等を高精度で発見することができる。
又、本実施の形態ではスロットマシンの場合の遊技管理システムの例を示したが、パチンコ機の場合でも、ドル箱にIDタグを取り付け、ドル箱の載置台にタグリーダライタを設置すること等により、同様に遊技管理システムを実現することができる。
【0050】
又、ドル箱50は、パチンコ機200の遊技島では、図13に示すように、パチンコ機200の下受け皿206の下部側に位置する図示しないテーブルに載せて、下受け皿206からパチンコ球等の遊技媒体をドル箱50に移し替えるようになっている。ここで、タグリーダライタ47bは外枠201の幕板201aに設けられている。このように、外枠201に設けられているので、台の入れ替えの際に外枠201が流用されるため、経済的である。なお、タグリーダライタ47aは、ドル箱50が図示しないテーブル上に載せられたときに、ドル箱50のIDタグ51との通信を行えるようになっていればよい。この場合、タグリーダライタ47aは、図示しないテーブル上に備えるようにしても、その近傍に備えるようにしてもよい。又、遊技者の座る椅子周りの床面にタグリーダライタ47bを備えるようにしてもよい。
【0051】
又、本実施の形態では、タグリーダライタ41は、一台ごとのスロットマシン100ごとに備えるようにしたが、複数台のスロットマシン100ごとに払い出されるメダルを収容するドル箱50のIDタグ51に交換率を書き込めるようにしてもよい。この場合、複数のスロットマシン100ごとに同一の交換率を設定することができる。そのため、遊技島ごとやフロアごとの交換率の管理を行う場合に、データ量を少なくすることができるため、遊技機1台ごとに行う場合に比べてデータ管理を容易にすることができる。
【0052】
又、計数機30が計数中に、複数のドル箱50のIDタグ51から複数の異なる交換率を読み取った場合には、エラーメッセージを、遊技集計管理装置2の図示しないディスプレイや計数機30のLCD32に表示する等して店員に報知することが好ましい。
【0053】
又、IDタグ51には、交換率自体を書き込んで、読み出す場合を説明したが、交換率に対応させた交換率識別情報を書き込むようにしてもよい。この場合には、交換率識別情報と交換率と台番号との対応テーブルが、遊技集計管理装置2により管理されている必要がある。なお、交換率識別情報は、遊技場内での台の番号を示す台番号自体を用いてもよい。
【0054】
又、IDタグ51が受信するためのアンテナをドル箱50の側面や底面に形成するようにしてもよい。そのアンテナは、例えば、ループアンテナやダイポールアンテナでよい。また、そのアンテナは、ドル箱50に埋め込んで形成しても、ドル箱50の面に貼り付けるようにしてもよい。このように、ドル箱50の側面や底面にアンテナを形成することによって、タグリーダライタ41,41a,47の取り付け位置にかかわらず、IDタグ51との間で通信を行うことができる。
【0055】
前記実施の形態では、タグリーダライタ41を載置台40上に備えた場合を示したが、スロットマシン100自体でもその近傍に備えるようにしてもよい。また、計数機30にタグリーダライタ34は、計数機30の近傍に別体として備えるようにしてもよい。
【0056】
前記実施の形態では、出玉管理情報として差メダル枚数(差分)を例に説明したが、スロットマシン100等の遊技機から払い出されるメダル等の遊技媒体の払出枚数、特賞回数等から差メダル枚数を算出するようにしてもよい。また、差メダル枚数には、メダル貸出機10から貸し出されたメダルの枚数を含めるようにするのが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】遊技場での遊技島の配置を説明する図である。
【図2】図1に示した遊技島に設置するスロットマシン等の機器の配置を説明する斜視図である。
【図3】図2に示したスロットマシンの構成を説明する平面図である。
【図4】本発明の実施の形態で用いる遊技島に備える載置台の構造を説明する平面図である。
【図5】図4に示した載置台でのドル箱の状態の概略を説明する断面図である。
【図6】本発明の実施の形態で用いる遊技島に備える載置台の他の例の構造を説明する平面図である。
【図7】本発明の実施の形態で用いるメダル計数機の外観を説明する斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態の遊技管理システムの構成を説明するブロック図である。
【図9】遊技機情報を示すテーブルである。
【図10A】ドル箱情報を示すテーブルである。
【図10B】IDタグ情報とひも付け情報とを示すテーブルである。
【図11A】本発明の実施の形態の遊技管理システムの交換率管理方法の処理を説明する流れ図である。
【図11B】本発明の実施の形態の遊技管理システムの交換率管理方法の処理を説明する流れ図である。
【図11C】本発明の実施の形態の遊技管理システムの交換率管理方法の処理を説明する流れ図である。
【図12】図2に示したスロットマシンの近傍に取り付けるタグリーダライタの取り付け位置の他の例を説明する斜視図である。
【図13】パチンコ機を示す正面図である。
【符号の説明】
【0058】
1 遊技管理システム
2 遊技集計管理装置
3 遊技機情報記憶部
4 ドル箱情報記憶部
5 タグR/W制御部
6 ドル箱セット状態判定手段
7 データ書換指示手段
8 情報入力手段
9 情報出力手段
10 メダル貸出機
20 メダル受容機
30 メダル計数機(計数機)
31 投入口
32 LCD
33 カード排出口
34 タグリーダライタ
35 操作入力部
36 鍵挿入部
37 計数データ出力装置
38 カードリーダライタ
40 載置台
40a 凹部
41 タグリーダライタ
42 圧力センサ
43〜45 スペーサ
46 板体
46a 孔
47,47a タグリーダライタ
48 区画壁
49 金属板
42 圧力センサ
50 ドル箱(収容箱)
51 IDタグ
100 スロットマシン
A〜H 遊技島
M メダル
X 遊技場
Y カウンタ
Z 磁気カード



【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体と景品との交換を行う際の交換率に基づいて遊技機が払い出す遊技媒体と景品とを交換することが可能な遊技場において使用される遊技管理システムであって、
前記遊技媒体を収容するための収容箱に取り付けられたIDタグと、
前記遊技機自体又はその近傍に設けられ、前記遊技機から払い出された前記遊技媒体の移し替え先である前記収容箱に取り付けられた前記IDタグに対して情報の書き込みを行う遊技機側のタグライタと、
前記収容箱に収容された前記遊技媒体を計数する計数機自体又はその近傍に取り付けられ、前記IDタグに対して情報の読み出しを行う計数機側のタグリーダと、
前記収容箱に取り付けられた前記IDタグに、前記遊技媒体の交換率を、前記タグライタにより書き込ませる遊技集計管理装置とを備え、
前記計数機による前記遊技媒体の計数の際に、前記タグリーダが前記IDタグから前記交換率を読み取り、この読み取った前記交換率を当該遊技媒体の交換率とすることを特徴とする遊技管理システム。
【請求項2】
遊技媒体と景品との交換を行う際の交換率に基づいて遊技機が払い出す遊技媒体と景品とを交換することが可能な遊技場において使用される遊技管理システムであって、
前記遊技媒体を収容するための収容箱に取り付けられたIDタグと、
前記遊技機自体又はその近傍に設けられ、前記遊技機から払い出された前記遊技媒体の移し替え先である前記収容箱に取り付けられた前記IDタグから情報の読み出しを行う遊技機側のタグリーダと、
前記収容箱に収容された前記遊技媒体を計数する計数機自体又はその近傍に取り付けられ、前記IDタグに対して情報の読み出しを行う計数機側のタグリーダと、
前記遊技機から払い出される前記遊技媒体の交換率と、前記IDタグを識別可能な識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記遊技機側のタグリーダにより前記IDタグから前記識別情報を読み出し、前記記憶手段に記憶されている交換率に対応付けて前記記憶手段に記憶させ、前記計数機側のタグリーダにより前記IDタグから前記識別情報を読み出し、前記記憶手段を検索して読み出した前記識別情報に対応する交換率を当該遊技媒体の交換率とする遊技集計管理装置とを備えたことを特徴とする遊技管理システム。
【請求項3】
いずれの前記遊技機から前記遊技媒体が払い出されたのかを特定する特定情報及び前記遊技機から払い出される出玉を管理する出玉管理情報が前記遊技媒体の交換率に対応させて記憶させる記憶手段をさらに備え、
前記タグリーダにより前記特定情報を前記IDタグから読み出し、
前記遊技集計管理装置は、前記タグリーダにより読み出した前記特定情報に対応する前記出玉管理情報を前記記憶手段から取得し、前記計数機が計数した前記遊技媒体の数量と前記出玉管理情報との関係から前記遊技機における前記遊技媒体の遊技状態を判定することを特徴とする請求項1に記載の遊技管理システム。
【請求項4】
前記記憶手段には、いずれの前記遊技機から前記遊技媒体が払い出されたのかを特定する特定情報及び前記遊技機から払い出される出玉を管理する出玉管理情報が前記遊技機の交換率と前記IDタグを識別可能な識別情報とを対応付けてさらに記憶され、
前記計数機側のタグリーダにより前記特定情報を前記IDタグから読み出し、
前記遊技集計管理装置は、前記計数機側のタグリーダにより読み出した前記特定情報に対応する前記出玉管理情報を前記記憶手段から取得し、前記計数機が計数した前記遊技媒体の数量と前記出玉管理情報との関係から前記遊技機における前記遊技媒体の遊技状態を判定することを特徴とする請求項2に記載の遊技管理システム。
【請求項5】
前記遊技集計管理装置は、前記記憶手段に記憶された前記出玉管理情報のうち一部の時間帯のデータを使用して、遊技状態を判定することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の遊技管理システム。
【請求項6】
遊技媒体と景品との交換を行う際の交換率に基づいて遊技機が払い出す遊技媒体と景品とを交換することが可能な遊技場において前記遊技機での遊技状態を集計し、管理する遊技集計管理装置であって、
前記遊技媒体を収容するための収容箱に取り付けられたIDタグに、前記遊技機自体又はその近傍に設けられた遊技機側のタグライタにより、前記遊技媒体の交換率を書き込ませ、前記収容箱に収容された前記遊技媒体を計数する計数機による前記遊技媒体の計数の際に、前記IDタグから読み取らせた前記交換率を当該遊技媒体の交換率とさせるようにしたことを特徴とする遊技集計管理装置。
【請求項7】
遊技媒体と景品との交換を行う際の交換率に基づいて遊技機が払い出す遊技媒体と景品とを交換することが可能な遊技場において前記遊技機での遊技状態を集計し、管理する遊技集計管理装置であって、
前記遊技媒体を収容するための収容箱に取り付けられたIDタグから、前記遊技機自体又はその近傍に設けられた遊技機側のタグリーダにより読み出した当該IDタグを識別可能な識別情報と、前記遊技機から払い出される前記遊技媒体の交換率とを対応付けて記憶手段に記憶させ、前記計数機側のタグリーダにより前記IDタグから前記識別情報を読み出し、前記記憶手段を検索して読み出した前記識別情報に対応する交換率を当該遊技媒体の交換率とすることを特徴とする遊技集計管理装置。
【請求項8】
遊技媒体と景品との交換を行う際の交換率に基づいて遊技機が払い出す遊技媒体と景品とを交換することが可能な遊技場において前記遊技機から払い出された前記遊技媒体を計数する計数機であって、
計数対象の前記遊技媒体を収容した収容箱に取り付けられたIDタグに対して読み出しを行うタグリーダにより、前記IDタグから交換率を読み取り、この読み取りにより特定される交換率を当該遊技媒体の交換率とさせることを特徴とする計数機。
【請求項9】
遊技媒体と景品との交換を行う際の交換率に基づいて遊技機が払い出す遊技媒体と景品とを交換することが可能な遊技場において前記遊技機から払い出された前記遊技媒体を計数する計数機であって、
計数対象の前記遊技媒体を収容した収容箱に取り付けられたIDタグに対して読み出しを行うタグリーダにより、前記識別情報を読み取り、この読み取った前記識別情報に対応する交換率を当該遊技媒体の交換率とさせることを特徴とする計数機。
【請求項10】
遊技媒体と景品との交換を行う際の交換率に基づいて遊技機が払い出す遊技媒体と景品とを交換することが可能な遊技場において交換率を管理する交換率管理方法であって、
前記遊技機自体又はその近傍に設けられた遊技機側のタグライタにより、前記遊技機から払い出された前記遊技媒体の移し替え先である収容箱に取り付けられた前記IDタグに対して、前記遊技媒体の交換率を書き込ませ、
前記収容箱に収容された前記遊技媒体を計数する計数機自体又はその近傍に取り付けられた計数機側のタグリーダにより、前記IDタグから前記遊技媒体の交換率を読み取らせ、前記交換率を当該遊技媒体の交換率とすることを特徴とする交換率管理方法。
【請求項11】
遊技媒体と景品との交換を行う際の交換率に基づいて遊技機が払い出す遊技媒体と景品とを交換することが可能な遊技場において交換率を管理する交換率管理方法であって、
前記遊技機自体又はその近傍に設けられた遊技機側のタグリーダにより、前記遊技機から払い出された前記遊技媒体の移し替え先である前記収容箱に取り付けられた前記IDタグから前記IDタグを識別する識別情報を読み出し、前記遊技機から払い出される前記遊技媒体の交換率と、前記識別情報とを対応付けて記憶手段に記憶しておき、
計数機自体又はその近傍に設けられた計数機側のタグリーダにより前記IDタグから前記識別情報を読み出し、前記遊技機の遊技情報を集計し、管理する遊技集計管理装置により前記記憶手段を検索して読み出した前記識別情報に対応する交換率を当該遊技媒体の交換率とすることを特徴とする交換率管理方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12】
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【図13】
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