説明

道路舗装材料のリサイクル

本発明は、粉末道路舗装材料、無機質材料、及び/又はガラス、ポリマー反応混合物、必要に応じて更に添加剤を含む混合物を調製し、それを基盤材料に施与し、それを硬化することにより、道路、軌道及び交通手段によって使用される他の領域の作製方法に関する。本発明は、更に、この種の方法により得ることができる道路、軌道、及び交通手段により使用される他の領域に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末道路舗装材料、無機質材料、及び/又はガラス、ポリマー反応混合物、適切なら更に添加剤を含む混合物を調製し、それを基盤材料に施与し、それを硬化することにより、道路、軌道及び交通手段によって使用される他の領域の作製方法に関する。本発明は、更に、この種の方法により得ることができる道路、軌道、及び交通手段により使用される他の領域に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の更なる実施の形態は、特許請求の範囲、明細書及び実施例に見られる。本発明の主題の上述した特徴及び以下で説明する特徴は、それぞれの記載の組み合わせだけでなく、本発明の範囲を超えることなく他の組み合わせでも使用できる。
【0003】
道路は、基盤に無機質混合物を結合剤(バインダー)としての瀝青と共に、適切であれば多層に施与することによりアスファルトから大凡製作される。プラスチックを結合剤として使用する道路の舗装材料は公知であり、例えば、特許文献1と2に記載されている。
【0004】
瀝青をベースとする道路は、品質と負荷の関数として約12〜18年後に新しくしなければならない。また、上層に開口ができたのなら6〜7年のような少し後で新しくしなければならない。このため、古いアスファルトは完全に、又はある程度、取り除かれる。取り除かれた材料の少量は、適切ならば、好ましくは15質量%のレベルまで同じ粒径サイズでリサイクルできる。このため、材料がアスファルト混合装置に搬入されねばならない。ここで、180℃の温度で新しい瀝青と無機質材料とに混合される。結果として生じたアスファルトは、今度は、アスファルト混合装置から設置サイトまで搬送される。この方法は、特に、この目的のために必要なトラック輸送のため、またアスファルト混合装置の高いエネルギ消費量のため、厳しい環境汚染の原因となる。更なる要因は、アスファルトは再利用できないこと、タールを含む結合剤は特別な廃棄物として処理されなければいけないことである。何故なら、タールは毒性があるからである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】DE 19605990
【特許文献2】DE 19651749
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、環境汚染を減じ、道路、軌道、及び交通手段に使用される他の領域を作製する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的は、粉末道路舗装材料、無機質材料、及び/又はガラス、ポリマー反応混合物、適切なら更に添加剤を含む混合物を調製し、それを基盤材料に施与し、それを硬化することにより、道路、軌道及び交通手段によって使用される他の領域の作製方法により達成される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
道路、軌道、及び交通手段によって使用される他の領域は、通常、多層から成っている。これらは、少なくとも表面に結合された一つの最上層を有し、適切ならば結合及び未結合の深層を有する。結合された深層は、通常、耐荷重層として知られ、未結合の深層は、通常瓦礫と砂利から成る基礎層である。結合された最上層及び耐荷重層の結合剤として使用される材料は、セメント、プラスチック又は瀝青である。
【0009】
ここで、本発明の方法は、結合された層の製作に関するものである。これらは、耐荷重層又は最上層である。耐荷重層と最上層との違いは、使用される無機質材料の平均直径にある。本発明の方法は、好ましくは最上層の製作に関する。使用する基盤材料は、例えば、砂、地面、ローム、コンクリート、石等、望むものが使用できる。基盤材料は、好ましくは、基礎層及び/又は耐荷重層である。
【0010】
本発明によれば、粉末道路舗装材料は、粉末又は破砕した最上層、若しくは他の粉末又は破砕した耐荷重層、及び粉末瓦礫層又は粉末砂利層を意味する。粉末道路舗装材料は、好ましくは粉末結合層、特には粉末最上層である。ここで、粉末結合層の結合剤は、好ましくはポリマー又は瀝青をベースとした結合剤、特には瀝青をベースとした結合剤である。この特に好ましい変種は、瀝青の熱可塑性また粘弾性の特性のみならず、ポリマー結合剤の高温特性を利用する。ここで、粉末道路舗装材料の粒径分布は、研削条件を調整すること又は望ましくない粒径を取り除くことにより、周知の方法で調整できる。本発明によれば、粉末道路舗装材料のためにベースとして有孔のアスファルトをベースとした最上層を使用することも可能である。
【0011】
用いる無機質材料は、どんな周知の無機質材料をも含み得る。例によって、破砕材料として知られる砂又は破石が使用できる。ここで、砂は主に円形表面を有し、破砕材料は角及び破面を有する。使用する無機質の材料は主に破砕材料を含む材料を有することが特に望ましい。
【0012】
使用するガラスは、好ましくは粉末又は破砕ガラスを含む。破砕ガラスは、好ましくは着色ガラスであり、例えば、マーキングの応用が可能である。ガラスは、無機質材料と共に、又は無機質材料の替わりに使用できる。無機質材料のみ使用しガラスを使用しないことが好ましい。
【0013】
粉末道路舗装材料及び無機質材料及び/又はガラスから成る混合物の粒径分布は、特に好ましくは、アスファルト道路建設での使用に基礎を置くものであり、使用目的の関数である。この使用目的とは、例えば、耐荷重層のための使用及び石で満たされたマスチックアスファルト又はドレナブルアスファルトである最上層のための使用がある。粒径の分布は、粉末道路舗装材料の粒径を調整することによって、又はある種の粒径分布を持つ無機質材料の使用によって、若しくは両方によって調整することができる。粉末道路舗装材料及び無機質材料はどんな質量比にでも混合することができる。粉末道路舗装材料の比率は、粉末道路舗装材料と無機質材料から成る混合物を基準として、95質量%、好ましくは5から80質量%、特に好ましくは10から70質量%である。
【0014】
ここで、ポリマー反応混合物は、反応によりポリマーを生成する混合物を意味する。これらの混合物は、例えば、フリーラジカル重合又はイオン重合のような連鎖成長反応を介してポリマーを生成する分子を含む。例えば、不飽和化合物、重縮合反応に入り得る分子、多価アルコール、重付加反応に入り得る分子、ポリオール、ポリイソシアネート、又はエポキシドのような分子である。本発明のポリマー反応混合物は、好ましくは40℃で液体である。
【0015】
ポリマー反応混合物は、好ましくは、エポキシ樹脂の生成、又はポリウレタンの生成のための混合物を含むことが望ましい。特に、ポリウレタンの生成のための混合物、ポリウレタン反応混合物を含む。ここで、ポリマー反応混合物は、好ましくは本質的に溶剤を含まない。
【0016】
ポリマー反応混合物から得られるポリマーは好ましくは綿密である。そして、綿密であることは実際に空孔を有さないことを意味する。多孔性のポリマーと比較して、綿密なポリマーの特徴は大きな機械的安定性である。気泡がポリマー内に発生する可能性があるが重大な問題ではない。しかし、気泡はできるだけ少ない方が良い。結果として得られるポリマーは疎水性であることがまた好ましい。これによりポリマーが水分により劣化することが抑えられる。
【0017】
本発明のポリマー反応混合物は、リサイクル材料及び無機質材料との密着性を向上させる化合物を含む。例によって、これらは、化学式(l)で示されるヒドロキシ−又はアルコキシアミノシラン化合物である。
【0018】
【化1】

【0019】
ここで、
Xは、互いに独立してOH、CH3、O[CH2pCH3
Yは、[CH2t 、[(CH2rNH(CH2sb、[(CH2rNH(CH2sNH(CH2zb
R、R’は、H、[CH2tCH3
tは、0−10;
nは、1−3;
pは、0−5;
mは、4−n;
r 、s 、b 及び z は、互いに独立して1−10である。
【0020】
一般に、アルコキシアミノシラン化合物(l)は、トリヒドロキシ−、ジアルコキシ−、又はトリアルコキシアミノシラン化合物である。好ましいアルコキシラジカルXは、メトキシ及びエトキシである。アミノ基は、イソシアネート基と反応するアミノ基、すなわち第1又は第2のアミノ基でなければならない。好ましいアルキルラジカルRは、ヒドロジン、メチル及びエチルである。
【0021】
アルコキシアミノシラン化合物(l)は、好ましくは、トリヒドロキシアミノシラン化合物、又はトリアルコキシアミノシラン化合物であり、化学式(l)においてXはOH又はO[CH2pCH3及びpは0又は1である。
【0022】
更に、アルコキシアミノシラン化合物(l)は、好ましくは、アルコキシジアミノシラン化合物であり、化学式(l)において、Yは[CH2rNH[CH2s であり、r 、sは1又は2で同一又は異なる。例えば、[CH23NH[CH22、[CH22NH[CH22、[CH2]NH[CH2]、[CH23NH[CH23、[CH2CH(CH3)CH2]NH[CH22、及び[CH22NH[CH23である。
【0023】
特には、アルコキシアミノシラン化合物(l)は、トリアルコキシジアミノシラン化合物であり、化学式(l)において、XはO[CH2pCH3、pは0又は1であり、Yは[CH2rNH[CH2s 、r 、s は同一又は異なり、1又は2である。
【0024】
特に好ましいアルコキシアミノシラン化合物(l)は、3−トリエトキシルプロプルアミン、N−(3−トリヒドロキシルプロピル)エチレンジアミン、N−(3−トリメトキシルプロピル)エチレンジアミン及びN−(3−メチルジメトキシメチシル−2−メチルプロピル)エチレンジアミンである。
【0025】
ポリマー反応混合物は、粘着性を向上させたポリマー反応混合物の総質量を基準として、0.01から10質量%、好ましくは0.1から1質量%の濃度を有する。ここで、粘着性向上のための化合物は、予めポリマー反応混合物の更なる成分、例えば、存在するOH基と既に反応していても良い。
【0026】
本発明の目的に関して、エポキシ樹脂の生成のための混合物は、エポキシ基を含む化合物を有し、適切な硬度を有する混合物を意味する。ここで、混合物は、エポキシ基を含む化合物から出発して、適切な硬化剤を用い、重付加を通じて前記のエポキシ基を経由してエポキシ樹脂の形成を行うことが可能である。エポキシ樹脂の生成のために使用されるエポキシ基に基礎をおいて、反応での変換が好ましくは90%以下、特に好ましくは75%以下、特別には50%以下の時に、本発明では“エポキシ樹脂の生成のための混合物”という表現を用いる。
【0027】
エポキシ基を含む使用する化合物は、好ましくは、室温で液体である少なくとも2つのエポキシ基を有する化合物である。エポキシ基を有する異なる化合物の混合物もここで使用することが可能である。前記化合物は疎水性であること、又は混合物がエポキシ基を含み疎水性である少なくとも一つの化合物を有することが好ましい。この種の疎水性化合物は、例によって、ビスフェノールA又はビスフェノールFをエポクロロヒドリンと凝縮反応させることによって得られる。前記化合物は個別に、又は混合物の形で使用することができる。
【0028】
実施の形態では、エポキシ基を含む上述の疎水性化合物と、エポキシ基を含む自己乳化親水性化合物との混合物を使用している。これらの親水性化合物は、エポキシ基を有する化合物の主鎖に親水性の基を導入することによって得られる。そのような化合物及び調製方法は、例えば、JP−A−7−206982及びJP−A−7−304853に開示されている。
【0029】
使用する硬化剤は、エポキシ基を含む化合物の単一重合を促進させる化合物、又はエポキシ基と共有反応する化合物、又は2次ヒドロキシ基と反応する化合物を含む化合物であり、例えば、ポリアミン、ポリアミノアミド、ケチミン、カルボン酸無水酸、及びメラミンウレアフェノール付加体及びホルムアルデヒド付加体である。ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、プロピレンジアミン又はキシルレンジアミンのような第1又は第2アミノ基を有する化合物を、アセトン、メチルエチルケトン、又はイソブチルメチルケトンのようなカルボニル化合物と反応させることで得られるケチミンを使用することは好ましい。若しくは、脂肪族、脂環族及び芳香族ポリアミン化合物、及びポリアミド化合物を使用することは好ましい。特に好ましく使用される硬化剤は、ケチミン又はケチミンを有する等価な混合物である。
【0030】
エポキシ基に対する硬化剤の反応基の比率は、好ましくは0.7:1から1.5:1、特に好ましくは1.1:1から1.4:1である。
【0031】
エポキシ樹脂の調製中に、溶媒、反応性希釈剤、フィラー及び顔料等の更なる添加物を、エポキシ基を含む樹脂に並んで、及び使用する硬化剤に並んで、加えることも可能である。そのような種類の添加物は、当業者にとって自明である。
【0032】
ポリウレタン反応混合物は、イソシアネート基を持つ化合物及びイソシアネートに反応的な基を持つ化合物から成る化合物である。ここで、ポリウレタン反応混合物の調製のために使用されるイソシアネート基に対する反応変換は、好ましくは90%、特に好ましくは75%、特別には50%より少ない。ここで、イソシアネートに対して反応性のある基を持つ化合物は、ポリエーテル−及びポリエステオールのような高分子量化合物のみならずグリセロール、グリコール及び水のような低分子量化合物を含む。もし、イソシアネート基に対する反応変換が90%を超えるようならば、以下では単語ポリウレタンが使用される。ポリウレタン反応混合物は、ポリマーの調製のために更なる反応混合物を含んでも良い。ポリマーの調製のために使用され得る更なる反応混合物の例は、エポキシド、アクリレート、又はポリエステル樹脂の調製のための反応混合物である。ここで、ポリマーの調製ための更なる反応混合物のポリウレタン反応混合物の総質量に対する割合は、好ましくは50質量%以下である。ポリウレタン反応混合物はポリマーの調製のための更なる反応混合物を含まないことが好ましい。
【0033】
ポリウレタン反応混合物は、湿気効果システムとして知られているものを含むことができる。これらは、主にウレア基を形成することにより、水又は水分を添加してポリウレタン又はポリウレアを形成するイソシアネートプリポリマーを含んでいる。
【0034】
ポリウレタン反応混合物の調製のために2成分システムとして知られているものを使用することが好ましい。このため、イソシアネート基を持つ化合物を含むイソシアネート成分と、イソシアネートに対して反応性のある基を持つ化合物を含むポリオール成分とが、イソシアネートインデックスが40から300、好ましくは60〜200、特に好ましくは80〜150の範囲内となるような量的割合で混合される。
【0035】
本発明の目的に関して、ここではイソシアネートインデックスは、イソシアネートに反応性のある基に対するイソシアネート基の化学量的比率に100倍している。ここで、イソシアネートに対して反応性のある基は、反応混合物に含まれイソシアネートに対して反応性のあるどのような基をも意味している。そして、これは化学発泡剤を含むが、イソシアネート基それ自体は含まない。
【0036】
ポリウレタン反応混合物は、好ましくはa)イソシアネートを、イソシアネートに対して反応性のある少なくとも2つの水素原子を持つb)比較的高分子量化合物と混合させることで得られる。必要に応じて、c)連鎖延長剤及び/又は架橋剤、d)触媒及びe)他の添加剤も混合させることで得られる。成分a)及びb)として特に好ましく使用される化合物は、及び必要に応じて成分c)及びd)は、疎水性のポリウレタン反応混合物及び疎水性のポリウレタンを導くものである。
【0037】
使用できるイソシアネートa)は、原理的に少なくとも2つのイソシアネート基を有する室温で液体のイソシアネートである。芳香族ポリイソシアネートが好ましく使用される。特に好ましくは、トルエンジイソシアネート(TDI)及びジフェニルメチレンジイソシアネート(MDI)のイソマーである。特に、MDIとポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネート(原料MDI)の混合物である。イソシアネートは、例えばイソシアヌレート基及びカルボジイミド基、特にはウレタン基との結合により変質される。最後に述べた化合物は、イソシアネートを少なくとも2つの活性水素原子を有する化合物の化学量論的な量で反応させることで調製できる。そして、通常NCOプリポリマと言及される。これらのNCO含有量は、一般に2から32質量%の範囲である。イソシアネートa)は、好ましくは原料MDIを含み、結果として得られるポリウレタンの安定性を増加させる。
【0038】
高い堅牢度が重要な本発明の方法の応用において、脂肪族イソシアネート及び芳香族イソシアネートを含む混合物を使用することが好ましい。専ら脂肪族イソシアネートを使用することが特に好ましい。一つの特別な実施の形態として、芳香族イソシアネートをベースとした最上層が黄色になることを防止するため、脂肪族イソシアネートをベースとしたポリウレタンから成る上層が使用できる。ここで、上層は無機質材料を含んでも良い。好ましい代表的な脂肪族イソシアネートは、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)及びイソホロンジイソシアネート(IPDI)である。脂肪族ポリイソシアネートの高い揮発性のために、それらは一般に反応生成物、特にビウレット、アロファネート、ウレトンイミン又はイソシアヌレートの形で使用される。
【0039】
イソシアネートa)は、それらのプレポリマの形でも使用できる。このため、イソシアネートa)は、イソシアネートに対して反応性の化合物、例えばb)の基にリストされた比較的高い分子量の化合物で、少なくともイソシアネートに対して反応性の2つの基を有する化合物と、過剰に反応させるという公知の方法で反応しプリポリマを生成する。
【0040】
使用したイソシアネートに反応性のある少なくとも2つの水素原子を持つ比較的高い分子量の化合物b)は、イソシアネートに対して反応性のある基として、ヒドロキシ基又はアミノ基を持つ化合物を含むことが好ましい。イソシアネートに対して反応性のあるアミノ基は、ウレア基の形成を導き、順に硬化して脆いが良好な耐加水分解性と体薬品性を持つポリウレタンを生成する。比較的高分子量の化合物b)は、イソシアネートに対して反応性を持つ少なくとも2つの水素原子を有し、好ましくは多価アルコールを含む。なぜなら、これらは一般にアミノ基を持つ化合物よりもゆっくり反応し、より長い生成工程時間を許容するからである。与えられた適切な高モル質量は、例えば多価アルコールの使用で1500g/mol以上の高モル質量は、比較的弾性的な材料を提供する。
【0041】
使用した比較的高分子量である多価アルコールは、ポリエーテル又はポリエステルを含み得る。更にイソシアネートに対して反応性のある少なくとも2つの水素原子を持つ化合物は、上述した化合物と共に使用することができる。
【0042】
高い耐加水分解性のゆえに、ポリエーテルアルコールは、イソシアネートに対して反応性のある少なくとも2つの水素原子を有する高分子量化合物b)として好まれる。これらは、一般にアルキレンオキシドをH官能開始剤と付加的に反応させる常套で周知の方法で調製される。付随して使用されるポリエーテルアルコールの官能基は、好ましくは少なくとも2であり、これらのヒドロキシナンバは、少なくとも10mg KOH/g 、好ましくは少なくとも15mg KOH/g 、特別には20から600mg KOH/g の範囲である。これらは、少なくとも2官能基開始剤とアルキレンオキシドを反応させる通常の方法で調整される。使用する開始剤は、少なくとも2つのヒドロキシル基を分子の中に持つアルコール、例えば、プロピレングリコール、モノエチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールが好ましく使用できる。比較的高い機能性の開始剤は、好ましくは、グリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、ソルビトール又はスクロースである。使用するアルキレンオキシドは、好ましくはエチレンオキシド及びプロピレンオキシド、特別にはプロピレンオキシドを含む。
【0043】
本発明の反応混合物は、好ましくは疎水性の基を持つ化合物を含む。これらは特に、疎水性の基を持つヒドロキシ官能性化合物を含むことが望ましい。疎水性の基を持つこれらの化合物は、好ましくは6以上、特に好ましくは8以上で2000以下、特別には10以上で100以下の炭素原子を有する。疎水性の基を持つ化合物は、反応混合物の調製のため、分離成分又は成分a)からe)の内の一つの成分として使用することができる。ヒドロキシ官能性疎水性化合物は、イソシアネートに対して反応性のある少なくとも2つの水素原子を持つ比較的高分子量の化合物b)の定義に準拠する化合物を含む。ここで、成分b)は、ヒドロキシ官能性疎水性化合物を含むことができる、又は好ましくはその構成にすることができる。
【0044】
使用するヒドロキシ官能性疎水性化合物は、油脂化学で公知のヒドロキシ官能性化合物、又は油脂化学で公知のポリオールを含む。
【0045】
使用できる多くのヒドロキシ基官能性化合物は油脂化学で公知である。例えば、ヒマシ油、ブドウ種油のようなヒドロキシ基を用いて改質した油、黒ヒメウイキョウ油、かぼちゃ種油、ルリヂサ種油、大豆油、小麦胚油、西洋油菜油、ひまわり油、ピーナッツ油、杏種油、ピスタチオ実油、アーモンド油、オリーブ油、マカダミア実油、アボガド油、海クロウメモドキ油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、月見草油、野バラ油、大麻油、ベニバナ油、クルミ油、ヒドロキシ基を用いて改質され、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、バクセン酸、ペトロセリン酸、ガドレイン酸、エルカ酸、ネルボン酸、リノール酸、リノレン酸、スレアリドン酸、アラキドン酸、チムノドン酸、クルパノドン酸、又はセルボニック酸に基礎を置く脂肪酸エステルである。ここで、ヒマシ油及びその反応生成物をアルキレンオキシド又はケトン−ホルムアルデヒド樹脂と共に使用することが望ましい。最後の名前の化合物は、例えば、商標名 Desmophen(登録商標)1150としてBayer AGから販売されている。
【0046】
油脂化学で知られ、使用が好ましい他のポリオール基は、エポキシ化脂肪酸エステルをアルコールと同時反応させて、適切であれば引き続いてエスエル交換反応により開環させて得ることができる。ヒドロキシ基と油及び脂肪の結合は、これらの生成物で存在するオレフィン二重結合のエポキシ化により、そして続くエポキシ基の一価又は多価アルコールとの反応により主に為し遂げられる。エポキシ環の生成物は、ヒドロキシ基、又は多官能アルコールの場合には比較的高い数のOH基を有する構造物である。油と脂肪は、一般にグリセロールエステルであるため、上述した反応中に並列型のエステル変換反応も生じる。結果として得られる化合物のモル質量は、500から1500g/モルの範囲である。そのような生成物は例えば、ヘンケルから手に入る。
【0047】
本発明の方法の特に好ましい実施の形態では、イソシアネートに対して反応性の少なくとも2つの水素原子を持つ比較的高分子量の化合物b)は、油脂化学で公知の少なくとも一つのポリオールと、少なくとも一つのフェノール改質走行族ハイドロカーボン樹脂、特に一つのインデン−クマロン樹脂を含む。前記成分b)をベースとしたポリウレタン反応混合物は、疎水性を有しており、その特性は十分に高く、原理的に水中でも硬化可能であり、降雨中でもインストールでき得る。
【0048】
末端フェニル基を有するフェノール変質芳香族炭化水素樹脂は、好ましくはクマロンインデン樹脂を含む。特に好ましくは、芳香族炭化水素樹脂の工業的な混合物を含む。このような、生産物は商業的に利用可能であり、例えば、商標名NOVARES(登録商標)で Ruetgers VFT AGにより提供されている。
【0049】
フェノール変質芳香族炭化水素樹脂、特に、フェノール変質クマロンインデン樹脂は、OH成分を0.5から5.0質量%有している。
【0050】
油脂化学で知られているポリオールとフェノール変質芳香族炭化水素樹脂、特にクマロンインデン樹脂は、好ましくは重量比で100:1から100:50の範囲で使用される。
【0051】
本発明のポリウレタン反応混合物の調製は、連鎖延長剤c)を使用することができる。連鎖延長剤c)は省略することもできる。連鎖延長剤、架橋剤等、必要に応じて、これらの混合物を加えることで、例えば硬度等の機械的特性を首尾よく変えることができる。
【0052】
もし、低分子量連鎖延長剤及び/又は架橋剤を使用するなら、ポリウレタンの調製は周知の連鎖延長剤を使用することができる。これらは、好ましくはイソシアネートに対して反応性のある基を有し分子量が62から400g/モルである低分子量化合物である。例えば、グルセロール、トリメチロールプロパン、周知のグリコール誘導体、ブタンジオール、及びジアミンである。他の可能な低分子量連鎖延長剤及び/又は架橋剤は、“Kunststoffhandbuch、Band7、ポリエチレン”[プラスチックハンドブック、第7巻、ポリウレタン]、カールハンサー出版、第3版、1993年、3.2及び3.3.2章に示されている。
【0053】
使用したポリウレタンは原理的に触媒d)なしで調整できる。触媒d)は、付随的に硬化性を改善するために使用できる。選択される触媒d)は、反応時間が最大とする触媒である。ポリウレタン反応混合物が長期間液体のままであることは可能である。これらの触媒は当業者には自明である。前述したように、原理的に触媒なしで作用することは可能である。
【0054】
他の通常の成分をポリウレタン反応混合物に添加することができる。例えば、通常の添加剤e)である。これらは、通常のフィラーを含む。使用するフィラーは有機及び無機のフィラーであり、強化剤、重量剤としてそれ自体が知られている。個々の例として以下に述べる。例えば層状ケイ酸塩のようなケイ酸塩鉱物等の無機質フィラー、アンチゴライト、蛇紋岩、普通角閃岩、角閃岩、クリスタイル、金属酸化物等の無機質フィラー、カオリン、酸化アルミニウム、チタン酸化物、鉄酸化物、及び金属塩等の無機質フィラー、チョーク、重晶岩、及び無機顔料等の無機質フィラー、カドミウム硫化物、亜鉛硫化物、及びガラス等の無機質フィラーである。カオリン(陶土)、ケイ酸アルミニウム、及び硫化バリウムとケイ酸アルミニウムから成る共沈物、珪灰岩のような天然及び合成の繊維状鉱物、様々な長さの金属繊維、及び特に、若し必要に応じて陶砂をコートした様々な長さのガラス繊維、を使用することが望ましい。使用できる有機フィラーは以下の通りである。カーボンブラック、メラミン、ロジン、シクロペンタジエニル樹脂、移植ポリマー、セルロース繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリロニトリル繊維、ポリウレタン繊維、芳香族及び/又は脂肪族ジカルボン酸エステルをベースとしたポリエステル繊維、及び特にカーボン繊維である。
【0055】
もし上述した無機質フィラーを添加剤e)として使用するなら、それらの無機質物質の組成は、無機質材料のそれと異なることが望ましい。また、それらは無機質材料の粒子径分布を決定の際に無視される。
【0056】
無機質及び有機フィラーは、個々に又は混合物の形で使用され得る。そして、反応混合物でのそれらの量は、成分a)からe)までの質量を基準として、好ましくは0.5から50質量%、特に好ましくは1から40質量%である。
【0057】
ポリウレタン反応混合物は、ゼオライト等の乾燥剤を含むべきである。これらは、本発明の反応混合物の調製の前に、イソシアネートに対して反応性のある少なくとも2つの水素原子を持つ成分b)に、又はイソシアネートに対して反応性のある少なくとも2つの水素原子を持つ化合物b)を含む成分に添加される。乾燥剤の添加により、成分中の又は反応混合物中の水の濃度の増加、そして発泡ポリウレタンの形成が防止できる。水の吸着のために好ましい添加剤は、ナトリウムアルミノケイ酸塩、カリウムアルミノケイ酸塩、カルシウムアルミノケイ酸塩、セシウムアルミノケイ酸塩、バリウムアルミノケイ酸塩、マグネシウムアルミノケイ酸塩、ストロンチウムアルミノケイ酸塩、ナトリウムアルミノリン酸塩。カリウムアルミノリン酸塩、カルシウムアルミノリン酸塩及びこれらの混合物のグループから選ばれたアルミノリン酸塩である。ナトリウムアルミノケイ酸塩、カリウムアルミノリン酸塩、及びカルシウムアルミノリン酸塩の混合物、及び担体物質としてヒマシ油の中でカルシウムアルミノケイ酸塩を使用することが特に好ましい。
【0058】
本発明の最上層の長期間安定性を改善するため、微生物の攻撃を防御するための薬剤を添加することは有利である。モールディングの脆化をさけるためUV安定剤を添加することも有利である。これらの添加物は周知であり、例えば、“Kunststoffhandbuch、Band7、ポリウレタン”[プラスチックハンドブック、第7巻、ポリウレタン]、カールハンサー出版、第3版、1993年、3.4章に示されている。
【0059】
成分c)、d)及びe)はイソシアネート基に対して反応性のある少なくとも2つの水素原子を持つ化合物に添加されるのが好ましい。この混合物はしばしば工業分野でポリオール成分として言及される。
【0060】
イソシアネート基に対して反応性のある少なくとも2つの水素原子を持つ化合物と結合されるイソシアネートの比率は、イソシアネート基の化学量論的過剰が存在するように好ましくあるべきである。
【0061】
本発明の好ましい一つの実施形態では、ポリウレタン反応混合物が使用され、それは疎水性の実質的に綿密なポリウレタンを導く。もし実質的にガスの包含から逃れられれば、ポリウレタンは綿密なポリウレタンと呼ばれる。綿密なポリウレタンの密度は、好ましくは0.8g/cm3以上、特に好ましくは0.9g/cm3以上、特別には1.0g/cm3以上である。
【0062】
更に添加剤として使用できる材料の例は、無機質材料からバインダーの流失を阻害するものである。添加できるこの種の添加剤の例は、セルロース繊維のような有機繊維である。更に、最近瀝青をベースとしたシステムで使用されるポリマーを添加することも可能である。これらは、時にネオプレン、スチレンブタジエンスチレン、ブロック共重合体、又はこれらの混合物である。他に、他の周知のゴム又はこれらの混合物である。添加剤は、無機質混合物に粉末状又は顆粒状で直接添加することができる。又は、ポリウレタン成分の一つに分散させることができる。
【0063】
粉末道路舗装材料、無機質材料、及びポリマー反応混合物、もし使用するなら更に添加剤を含む本発明の混合物を調製するのに何ら制限はない。それらは、例えば、粉末道路舗装材料と無機質材料を混合機に導入し、例えば、散布によりポリウレタン反応混合物の調製のための出発成分を導入することで調製できる。必要に応じて、ここで添加剤を混合物にそれぞれの有利な局面で添加する。これらは、反応混合物の成分の一つ、例えば、成分a)からe)の一つに、分散又は溶解しており、これらを混合物に添加する。添加剤は混合物に分離して添加することができる。例えば、セルロース繊維は、最上層の調製のための混合物に、均一に分散して存在し、混合過程で不可逆的な損傷を受けない局面で添加することができる。本発明の混合物は、DE19632638で記載されている方法により調製することができる。同様に、例えば、ポリウレタン反応混合物の調製から始め、そしてこれを無機質材料と、もし使用するなら更に添加剤と共に混合することでも調製することができる。他の実施の形態では、無機質材料は、必要に応じて、反応混合物の成分のいくつかに、例えば成分b)及びもし存在すればc)からe)に最初に添加することができる。そしてまだ存在しない成分、例えば成分a)を混合機に添加することができる。本発明の混合物は、粉末道路舗装材料を含み、設置場所で機動的な方法で調製できる。中央プラントへの移送は必要ではない。
【0064】
疎水性のポリウレタン反応混合物の使用は、好ましい特性、特に良好な加工性を提示する。例えば、前記ポリウレタン反応混合物、そこから得られるポリウレタンは、特に良好な粘着性を提示する。組織の疎水性により、ポリウレタン反応混合物は、例えば降雨等で水が存在していても硬化して綿密な生産物を生成する。
【0065】
本発明の混合物が基盤材料に施与されるときに、基盤材料は乾燥している必要はない。驚くべきことに、基盤材料が湿っていても、基盤材料と耐荷重層又は最上層との間に良好な粘着性が得られる。
【0066】
本発明の混合物は、粉末道路舗装材料、無機質材料、及びポリマー反応混合物、必要に応じて更に添加剤を含む本発明の混合物の総質量を基準として、1から20質量%、特に好ましくは2から15質量%、特別には4から10質量%のポリマー反応混合物を含む。
【0067】
無機質材料と本発明のバインダーとの結合力は非常に強い。更に、疎水性の基を持つヒドロキシ−基を有する化合物を使用するなら、ポリウレタンの加水分解による劣化はない。また、本発明の方法により調製される最上層の耐久性は非常に高い。本発明の方法により調製される最上層は、特に良好な耐荷重性を示し、全ての道路、軌道、及び交通手段に使用される領域に適する。特別には、滑走路や建設クラスVからI、特にIIIの比較的高い負荷が掛かる全ての道路に適する。ここで、滑走路は建設クラスVでありアクセス道路である。建設クラスIの道路は自動車道及び高速道である。ここで使用される無機質材料は、好ましくはそれぞれの建設クラスで推奨されている材料を含む。
【0068】
驚くべきことに、特に疎水性の反応混合物を使用すると凍害が殆どない。本発明の最上層の更なる利点は、低い修復コストである。例えば、その場で少量の最上層の調製のための混合物を熱なしで調製し、損傷のある箇所に施与し、固めるだけで充分である。更に、本発明の最上層の機械的な特性は、多年に亘り変化することがない。本発明の最上層の更なる利点は、高い瀝青濃度の最上層と比較して、高いポリウレタン濃度の最上層の場合には、改良された濡れすべり抵抗にある。
【0069】
粉末道路舗装材料、無機質材料、及びポリマー反応混合物、必要に応じて更に添加剤を含む混合物は基盤材料に施与した後に圧縮される。圧縮の強さは、所望する応用に依存する。例えば、水分を発散するドレンアスファルトの調製では僅かな圧縮強度で、高い負荷に耐えうるアスファルトの調製では高い圧縮強度である。必要な圧縮の程度は、また岩の構成に依存する。
【0070】
本発明の方法は、道路のリフォームに好ましく使用される。ここで、粉末道路舗装材料は、使用場所でリフォームが要求される道路から地面を削り取って直接に得られる。研削方法により得られた材料は、好ましい粒子径分布が得られるように破壊、粉砕及び/又は篩分けられる。このリサイクル材料は、バインダー及び更に無機質材料と混合され、道路の原位置に耐荷重層又は最上層として再インストールされる。このため、適切な基板がよく知られた粘着促進方法で、例えば、ポリウレタン系スプレー粘着剤で前処理される。これにより層間の粘着性が大幅に改良され、例えば交通量が多いこと等の高負荷により発生するストレス、又は基板と耐負荷層又は最上層の熱膨張係数の違いにより発生するストレスを補償する。ここで、材料は道路建設で通常の装置を用いてインストールされる。ここで使用する設置装置は、付着防止コーティングが施され、又は生物学的に離形剤により湿っていることが望ましい。設置された最上層は、濡れ滑り特性の大幅な改良のために、細粒鉱物材料(例えば、砂)を分散させた被覆層を備えることが望ましい。
【0071】
新しいアスファルトが静止アスファルトプラント内でしか得られない通常の方法と比較すると、本発明の方法は、別な方法で必要なトラック輸送による時間とエネルギをセーブすることができる。本発明の道路、軌道、及び交通手段による使用される領域の更なる特徴は、特に、凍結−融解サイクルを受けた時の耐久性、高弾性及び高強度である。本発明の最上層はこのように瀝青をベースとした最上層の好ましい特性を、ポリマー反応混合物、例えばポリウレタン又はエポキシをベースとした最上層に結合したものである。
【0072】
本発明は以下の実施例に示される。
【0073】
ポリウレタン反応混合物1:
Elastan 6551/101組織のポリオール成分100質量部、及びイソPMDI 92140 50質量部、ジフェニルメチレンジイソシアネート(MDI)を含む製剤は互いに混合された。
【0074】
反応混合物1の10質量%を、無機質混合物(粒子径2/5、Piesberger)が90質量部と、アスファルト最上層からの破砕した瀝青をベースとした標準のリサイクル材料10質量部とから成る混合物90質量部に混合し、100×100×100mmの寸法のモールドに詰め、8.5N/mm2で圧縮し、硬化させた。
【0075】
結果として得られた試料の圧縮強度は、24時間経過してから測定され、7.0N/mm2であった。この数値は、この種の材料から最上層を製作することができることを示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉末道路舗装材料、無機質材料、及び/又はガラス、ポリマー反応混合物、必要に応じて更に添加剤を含む混合物を調製し、該混合物を基盤材料に施与し、硬化することにより、道路、軌道及び交通手段によって使用される他の領域を作製することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ポリマー反応混合物は、エポキシ樹脂又はポリウレタンの調製のための混合物であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ポリマー反応混合物は、粘着性を改良するための化合物を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ポリマー反応混合物は、
a)イソアネートを
b)前記イソシアネートに対して反応性を有する少なくとも2つの水素原子を持つ化合物と、及び必要に応じて、
c)連鎖延長剤及び/又は架橋剤、
d)触媒、及び
e)他の添加物
との混合により得られることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記粉末道路舗装材料、無機質材料、及び/又はガラス、ポリマー反応混合物、必要に応じて更に添加剤を含む混合物に対するポリマー反応混合物の割合は、前記混合物の総質量を基準として1から20質量%であること特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記粉末道路舗装材料の割合いは、前記粉末道路舗装材料と無機質材料とから成る混合物の総質量を基準として95質量%より小さいことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の方法。
【請求項7】
請求項1から5の何れか1項に記載の方法によって得られることを特徴とする道路、軌道、及び交通手段によって使用される他の領域のための最上層又は耐荷重層。


【公表番号】特表2012−510008(P2012−510008A)
【公表日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−536888(P2011−536888)
【出願日】平成21年11月23日(2009.11.23)
【国際出願番号】PCT/EP2009/065638
【国際公開番号】WO2010/060881
【国際公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】