説明

遠赤外線乾燥装置

【課題】乾燥室2で発生した湿気が機械室3へ浸入するのを防止し、機械室3の設備類の傷みを防止出来ると共に、乾燥室2への湿気の戻りが無く、乾燥物を効率的に乾燥できるようにする。
【解決手段】乾燥する乾燥物を収納する乾燥室2と、この乾燥室2に収納された乾燥物を伝導加熱する遠赤外線ヒーター10と、乾燥室2内の空気を循環する循環ファン12と、乾燥室2内に外気を給気するよう乾燥室2の壁に設けられた給気ユニット8と、乾燥室2の外に水蒸気と共に乾燥室2内の空気を排気する排気ユニット9とを有する。そして、前記吸気ユニット8に空気を供給する吸気ユニット15を機械室3に設け、前記遠赤外線ヒータ10、給気ユニット8、排気ユニット9、吸気ユニット15を運転、操作するための装置制御盤14を設置した前記機械室3を、乾燥室2に乾燥物を搬入する入口5と反対側の端部に配置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金時草野菜、建築素材、バイオマス環境素材等を遠赤外線ヒータにより乾燥する遠赤外線乾燥装置に関し、特に遠赤外線ヒータを設置した乾燥室内を換気しながら遠赤外線の照射により乾燥物から内部発散した蒸気を絶えず乾燥室から排出しながら乾燥する方式の遠赤外線乾燥装置に関する。
【背景技術】
【0002】
乾燥室内の換気をしながら、同乾燥室内に設置した遠赤外線ヒータを使用して乾燥物を乾燥する装置としては、例えば特開2007−225216号公報に記載されたものが知られている。この乾燥装置を図7及び図8に示す。
この乾燥装置は、平屋の建屋1の中に乾燥室2と搬入室を兼ねる機械室3とを設けている。
建屋1の正面中央に入口6が設けられており、この入口6から入った部屋が搬入室を兼ねる機械室3である。入口6はシャッタ7により開閉される。この機械室3には、配電盤等の装置制御盤14が設置されている。
【0003】
さらにこの入口6から奥に入ったところに仕切り壁13が設けれられており、この仕切り壁13の中央にさらにもう一つの入口4が設けられている。この入口4から入った奥の部屋が乾燥室2である。この乾燥室2の入口4もシャッタ5により開閉される。機械室3と乾燥室2とを仕切る仕切り壁13の両側の上部には、ヒータとファンとがセットになった給気ユニット8が取り付けられている。
【0004】
乾燥室2の壁には、壁取り付け型の遠赤外線ヒータ10が設けられている。この遠赤外線ヒータ10を乾燥室の壁に適当な間隔で設置する。さらに乾燥室2の中央部の天井近く、具体的には循環ファン12が設けられている。この循環ファン12は乾燥室2の天井側から床に向かって送風し、乾燥室2の中の空気を循環する。さらに乾燥室2の奥の壁の両側の上部には、排気ユニット9が設けられている。この排気ユニット9は、乾燥室2の中の空気を強制排気する。
【0005】
例えば、干し芋の原料である蒸してスライスした甘藷等の乾燥物を簀の子等の上に並べ、この簀の子を上下に間隔をおいて台車11に載せる。機械室3のシャッタ7を開けて台車11を入口6から機械室3に導入し、その後、シャッタ5を開けて、台車11を入口4から乾燥室2に導入する。乾燥室2内の雰囲気が加熱状態になっているときは、熱を逃がさないように、入口4と入口6のシャッタ5、7を開く時間をずらし、それら入口4と入口6の開閉を行う。その後、人が乾燥室2から出た後、入口4をシャッタ5で閉じ、乾燥運転を開始する。搬入室3はその入口6をシャッタ7で開閉し、人が随時入退室して装置制御盤14により運転操作や乾燥運転状態の確認等をする。
【0006】
乾燥室2内では、給気ユニット8を通して外気を加熱しながら、その加熱空気を乾燥室2に導入する。他方、排気ユニット9により乾燥室2内の空気を排気する。給気ユニット8による乾燥室2内への外気の導入と排気ユニット9による乾燥室2内からの空気の排気は均衡させるため、給気ユニット8と排気ユニット9とは連動制御する。
【0007】
また同時に遠赤外線ヒータ10より乾燥室2内の温度を加熱する。これにより、台車11に載せた乾燥物に含まれる水分を蒸発させ、この蒸気を前記給気ユニット8と排気ユニット9とによる乾燥室2内の換気により、乾燥室2内で発生した蒸気を絶えず排出し、その代わり給気ユニット8により加熱した空気を導入し、換気を行う。
【0008】
このように、従来の遠赤外線乾燥装置では、乾燥室2への乾燥物の搬入が機械室3を通して行われていた。このため、入口4を開く度に乾燥室2で乾燥物から放出された湿気が機械室3の中に入り込み、機械室3内の配電盤等の装置制御盤14等に悪い環境を及ぼしやすい。特に機械室3が高湿度になるため、金属類の錆等の腐蝕が起こりやすく、配電盤等の装置制御盤14等が早期に傷むという問題があった。
【0009】
さらに、機械室3の入口6と乾燥室2の入口4を同時に開けると、機械室3から乾燥室2側に湿気が戻り、乾燥室2の湿度が急激に高くなる。このため、乾燥室2内の乾燥物の乾燥が鈍くなり、乾燥効率が低下し、乾燥時間が長くかかる。また、乾燥が鈍くなるため、不完全な乾燥等の乾燥品質の低下を来たしやすいという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2007−225216号公報
【特許文献2】特表2002−67007号公報
【特許文献3】特開平11−148777号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、前記従来の遠赤外線乾燥装置における課題に鑑み、乾燥室で発生した湿気が機械室へ浸入するのを確実に防止することが出来、そのために機械室の設備類の傷みを防止出来ると共に、乾燥室への湿気の戻りが無いので、乾燥物を効率的に乾燥できる遠赤外線乾燥装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明では、前記の目的を達成するため、乾燥室2内に遠赤外線ヒータ10を設置し、この遠赤外線ヒータ10で乾燥物を加熱し、乾燥物の内部から水分を発散させて蒸発する。このとき、乾燥室2に給気ユニット8と排気ユニット9を設け、給気ユニット8により乾燥室2内に搬入室3の吸気口14より外気を導入すると共に、排気ユニット9で排気することにより、乾燥室2内の換気を可能とする。そして、前記遠赤外線ヒータ10、給気ユニット8、排気ユニット9を運転、操作するための配電盤等の装置制御盤14を設置した機械室3を、乾燥室2に乾燥物を搬入する入口5と反対側の端部に配置した。
【0013】
すなわち、本発明による遠赤外線乾燥装置は、乾燥する乾燥物を収納する乾燥室2と、この乾燥室2に収納された乾燥物を伝導加熱する遠赤外線ヒーター10と、乾燥室2内の空気を循環する循環ファン12と、乾燥室2内に外気を給気するよう乾燥室2の壁に設けられた給気ユニット8と、乾燥室2の外に水蒸気と共に乾燥室2内の空気を排気する排気ユニット9とを有する。そして、前記吸気ユニット8に空気を供給する吸気ユニット15を機械室3に設け、前記遠赤外線ヒータ10、給気ユニット8、排気ユニット9、吸気ユニット15を運転、操作するための装置制御盤14を設置した前記機械室3を、乾燥室2に乾燥物を搬入する入口5と反対側の端部に配置した。
【0014】
このような本発明による遠赤外線乾燥装置では、乾燥する乾燥物を収納する乾燥室2に対し、遠赤外線ヒータ10、給気ユニット8、排気ユニット9を運転、操作するための配電盤等の装置制御盤14を設置した機械室3を、乾燥室2に乾燥物を搬入する入口5と反対側の端部に配置しているため、乾燥物を搬入する入口5から乾燥室2内の湿気が機械室3の中に浸入しない。また逆に、機械室3側から乾燥室2内に湿気が戻ることもない。
特にこのような作用を確実にするため、機械室3側から乾燥室2内に空気を送る給気ユニット8を設けるとよい。また機械室3の入口6は、外気側に設けるとよい。
【発明の効果】
【0015】
以上説明した通り、本発明による遠赤外線乾燥装置では、乾燥物を搬入する入口5から乾燥室2内の湿気が機械室3の中に浸入しないため、機械室3に設置した配電盤等の装置制御盤14が湿気により腐蝕したりするのを防止することが出来る。特に機械室3側から乾燥室2内に空気を送る給気入ニット8を設けると、機械室3に対して乾燥室2を高圧に維持出来るため、乾燥室2の湿気が機械室3に及ぶのを完全に防止することが出来る。機械室3の入口6は、外気側に設けると、機械室3を常に乾燥した環境に維持することが出来る。また機械室3側から乾燥室2内に湿気が戻ることもないので、乾燥室2内での乾燥を効率的に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】遠赤外線乾燥装置の一実施例を示す横断平面図である。
【図2】遠赤外線乾燥装置の一実施例を示す縦断側面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】遠赤外線乾燥装置の他の実施例を示す横断平面図である。
【図6】遠赤外線乾燥装置の他の実施例を示す縦断側面図である。
【図7】遠赤外線乾燥装置の従来例を示す横断平面図である。
【図8】遠赤外線乾燥装置の従来例を示す縦断側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明では、前記遠赤外線ヒータ10、給気ユニット8、排気ユニット9を運転、操作するための配電盤等の装置制御盤14を設置した機械室3を、乾燥室2に乾燥物を搬入する入口5と反対側の端部に配置することにより、機械室3に設置した装置制御盤14の環境を良好にし、併せて乾燥室2での乾燥効率の向上を図った。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、実施例をあげて詳細に説明する。
【0018】
図1〜図4は、本発明による遠赤外線乾燥装置装置の一例である。
この乾燥装置は、幅3,600mm、奥行き7,200mm、高さ3,000mm程度の平屋の建屋1の中に乾燥室2と機械室3とを設けている。建屋1の正面中央に間口幅1,800mmで高さが建屋1の2/3程の入口4が設けられており、この入口4から入った奥行き5,400mmの部屋が乾燥室2である。図3は、この乾燥室2の部分を断面し、正面から乾燥室2の奥側を見た図面である。この遠赤外線乾燥装置装置の基本的構成は、図7と図8に示した従来例と共通しており、同じ部分は同じ符合を付してある。
【0019】
乾燥室2の中央部の天井近く、具体的には乾燥室2の2/3程の高さの位置に、入口6側から奥に向かって2本の梁が架設され、この梁の上に並んで3つの循環ファン12が設けられている。この循環ファン12は乾燥室2の天井側から床に向かって送風し、乾燥室2の中の空気を循環する。さらに乾燥室2の入口側の壁の両側の上部には、排気ユニット9が設けられている。この排気ユニット9は、乾燥室2の中の空気を強制排気する。
【0020】
乾燥室2の最も奥は仕切壁13となっており、この仕切壁13により仕切られてそのさらに奥に奥行き900〜1800mm程の機械室3が設けられている。仕切壁13は、乾燥室2と機械室3とを完全に仕切っているが、そこには機械室3側から乾燥室2側へと空気を送るための給気ユニット8が取り付けられている。この給気ユニット8の作動により、乾燥室2の気圧は機械室3に対してやや高く維持されており、乾燥室2から機械室3に空気や水蒸気が流入しない。
【0021】
機械室3の外気と区画される外壁にも吸気ユニット15が取り付けられ、機械室3から乾燥室2に送った分だけの空気が外から機械室3の中に取り入れられる。機械室3の側壁には入口6が設けられ、ここに取り付けられた扉7’を開閉することにより、機械室3の中に人が入出することが出来る。機械室3の中には、前述した乾燥室2内の遠赤外線ヒータ10、給気ユニット8、排気ユニット9を運転、操作するための配電盤等の装置制御盤14が設置され、この機械室3の中に人が入って装置制御盤14により乾燥室2の運転操作を行う。
【0022】
例えば乾燥物が干し芋の原料である蒸してスライスした甘藷の場合、それらを簀の子等の上に並べ、この簀の子を上下に間隔をおいて図1、図2及び図4に示したような台車11に載せる。機械室3のシャッタ5を開けて台車11を入口4から乾燥室2に導入する。乾燥室2内の雰囲気が加熱状態になっているときは、熱を逃がさないように、入口4のシャッタ5の開閉をなるべく控える。乾燥室2に乾燥物を搬入した後、入口4をシャッタ5で閉じ、乾燥運転を開始する。配電盤14や過熱蒸気配管設備等は前述した機械室3に設けられており、機械室3には入口6を扉7で開閉し、人が随時入退室して運転操作や乾燥運転状態の確認等をする。
【0023】
乾燥室2内では、吸気ユニット15により吸気ユニット8を通して外気を加熱又は外気量を制御した空気を乾燥室2に導入する。他方、排気ユニット9により乾燥室2内の空気を排気する。給気ユニット8による乾燥室2内への外気の導入と排気ユニット9による乾燥室2内からの空気の排気は均衡させるため、給気ユニット8と排気ユニット9とは連動制御する。
【0024】
また、遠赤外線ヒータ10より乾燥室2内の温度を加熱する。これにより、台車11に載せた乾燥物に含まれる水分を蒸発させ、この蒸気を前記給気ユニット8と排気ユニット9とによる乾燥室2内の換気により、乾燥室2内で発生した蒸気を絶えず排出し、その代わり給気ユニット8により加熱した空気を導入し、換気を行う。遠赤外線ヒータ10および給気ユニット8のオン・オフ制御により、乾燥室2内の温度は30℃〜60℃に維持する。
【0025】
このような乾燥装置を用い、台車に積んだ簀の子に並べた乾燥物を乾燥する。乾燥物は、前記遠赤外線ヒータ10及び給気ユニット8により、乾燥室2内を30〜60℃程度の温度に維持すると共に、給気ユニット8と排気ユニット9の作動により乾燥室2内を換気しながら乾燥する。給気ユニット8においては、吸気ユニット15から外気を加熱しながら、その加熱外気を乾燥室2に導入することは前述の通りである。
【0026】
図5は、本発明の他の実施例としての乾燥装置の平面図であり、図6はその乾燥装置の内部側面図である。
図5と図6に示すように、この乾燥装置は、壁に囲まれ、外気と区画された複数の乾燥室1、2を有しており、その数は図示の例の場合は2つである。2つの乾燥室1、2は、地面に組み上げた基礎の上に建築された建築物の中に形成され、乾燥室1、2の間は、仕切壁4により仕切られている。
【0027】
乾燥室1は、図5と図6において左端に人の入口104となっており、この入口104はシャッター105により開閉される。このシャッター105の両側上部の壁の部分には、乾燥室1に外気を送り込む給気口117が設けられている。また、後方の乾燥室2の背後の壁にも給気口217が設けられている。この給気口117、217に設けたフードの内部には、シロッコファン等の給気ファンが内装され、給気ファンは、外気を乾燥室1、2の中に強制給気するように駆動する。
乾燥室1、2の内壁には、それら乾燥室1、2内を加熱するヒータ122、222が壁面に概ね均等に分散するように配置されている。このヒータ122、222は縦長のもので、その種類とてしてはセラミクスを使用した遠赤外線ヒータを使用する。
【0028】
さらに、乾燥室1、2の内部のヒータ122、222で囲まれた部分には、コンベアユニット112、212が設置されている。このコンベアユニット112、212は、乾燥室1、2の中央を囲むように周回状に配置された4本のコンベア群を1段とし、下方から上方に5段配置されている。全てのコンベアは起点より先側が高くなるような勾配を有し、手前のコンベアの終端が次のコンベアの始端に連絡するようになっている。これにより、1段目のコンベア群から5段目のコンベア群へと次第に高くなるように配置されている。1段目から5段目のコンベア群は下から上へと配置されているが、図2に示すように、平面上は上下に同じ位置にある。
【0029】
コンベアユニット112、212を構成するコンベアは、通気性、耐熱性を有するものが使用され、例えば金属メッシュベルトを使用したベルトコンベア等が設置される。乾燥室1、2の中の単駆動コンベアユニットを組み合わせたコンベアユニット112、212は、それぞれ乾燥室1、2の外の駆動ユニット113、213により回転、駆動される。
【0030】
最初の乾燥室1のコンベアユニット112の終点位置から次の乾燥室2のコンベアユニット212に始点位置にわたって乾燥物を搬送する搬送ユニット120が設置されている。搬送ユニット120は、例えば乾燥室1のコンベアユニット112の終点位置に連絡されたベルトコンベア等のコンベアとそのコンベアの終端から次の乾燥室2のコンベアユニット212の始点位置に乾燥物を落とし込むシュートとからなる。この搬送ユニット120は、手前の乾燥室1とその先の乾燥室2とを仕切る仕切壁4を貫通して設けられ、手前の乾燥室1のコンベアユニット112の終点位置からその先の乾燥室2のコンベアユニット212の始点位置に乾燥物を落とし込む。
【0031】
後方の乾燥室2の側方に仕切壁13により仕切られて機械室3が配置されている。仕切壁13は、乾燥室2と機械室3とを完全に仕切っているが、そこには機械室3側から乾燥室2側に空気を送るための給気ユニット8がとりつけられている。この給気ユニット8の作動により、乾燥室2の気圧は機械室3に対してやや高く維持されており、乾燥室2から機械室3に空気や水蒸気が流入しない。
【0032】
機械室3の外気と区画される外壁にも吸気ユニット15が取り付けられ、機械室3から乾燥室2に送った分だけの空気が機械室3の中に取り入れられる。機械室3の側壁には入口106が設けられ、ここに取り付けられたシャッタ107を開閉することにより、機械室3の中に人が入ることが出来る。機械室3の中には、前述した乾燥室2内の遠赤外線ヒータ10、給気ユニット8、排気ユニット9及びコンベアユニット112、212を運転、操作するための配電盤14等の設備が設置され、この機械室3の中に人が入って乾燥室2の運転操作が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明による遠赤外線乾燥装置は、遠赤外線を使用して、金時草等の野菜、肉や魚等の食品、木材等の建築資材、木チップ、環境汚泥スラッジ等のバイオマス素材を強制的に乾燥する乾燥装置として利用することが出来る。
【符号の説明】
【0034】
2 乾燥室
3 機械室
4 乾燥室の入口
6 機械室の入口
8 給気ユニット
9 排気ユニット
10 遠赤外線ヒーター
12 循環ファン
14 装置制御盤
15 吸気ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥する乾燥物を収納する乾燥室(2)と、この乾燥室(2)に収納された乾燥物を加熱する遠赤外線ヒーター(10)と、乾燥室(2)内の空気を循環する循環ファン(12)と、乾燥室(2)内に外気を給気するよう乾燥室(2)の壁に設けられた給気ユニット(8)と、乾燥室(2)の外に水蒸気と共に乾燥室(2)内の空気を排気する排気ユニット(9)とを有する遠赤外線乾燥装置において、前記吸気ユニット(8)に空気を供給する吸気ユニット(15)を機械室(3)に設け、前記遠赤外線ヒータ(10)、給気ユニット(8)、排気ユニット(9)、吸気ユニット(15)を運転、操作するための装置制御盤(14)を設置した前記機械室(3)を、乾燥室(2)に乾燥物を搬入する入口(5)と反対側の端部に配置したことを特徴とする遠赤外線乾燥装置。
【請求項2】
機械室(3)側から乾燥室(2)内に空気を送る吸気ユニット(15)と給気ユニット(8)とを設けたことを特徴とする請求項1に記載の遠赤外線乾燥装置。
【請求項3】
機械室(3)の入口(6)が外気側に設けられているとを特徴とする請求項1または2に記載の遠赤外線乾燥装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−242048(P2012−242048A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−114886(P2011−114886)
【出願日】平成23年5月23日(2011.5.23)
【出願人】(396013020)北越電建株式会社 (4)
【Fターム(参考)】