説明

遠隔操作映像の遅延検出方法

【課題】映像伝送の遅延状況を確実に把握して遠隔操作システムにおける操作(運転)の安全性を高めることができる遠隔操作映像の遅延検出方法を提供する。
【解決手段】操作先の制御用コンピュータ28で現在の時間と搬送機械の識別IDが分かるコードを計算する第1の工程と、このコードをビデオエンコーダ27a,27bにインポーズデータとして指示する第2の工程と、ビデオエンコーダが映像データにコードデータをインポーズして操作元の制御用コンピュータ40dに送信する第3の工程と、操作元の制御用コンピュータにて受信データからコード情報を取り出す第4の工程と、操作元の制御用コンピュータが遠隔操作入力信号とともにコード情報を操作先の制御用コンピュータに送信する第5の工程と、操作先の制御用コンピュータが返ってきたコードの時間と現時間の差が一定範囲以上或いは搬送機械の識別IDが異なっていれば搬送機械の運転を停止させる第6の工程とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばコンテナターミナルにおいてトランスファークレーンや自動搬送台車等の搬送機械を遠隔操作する際のカメラ映像の遅延検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、コンテナターミナルは、コンテナ船に対してコンテナ(荷)を積み込み、または荷揚げを行う岸壁施設を有するとともに、荷揚げしたコンテナを荷主に引き渡すまで貯蔵保管し、または荷主から受け取ったコンテナを船積みするまで貯蔵保管する施設(蔵置領域(コンテナヤード))を有している。そして、先進的なコンテナターミナルにおいて、コンテナを移送する際には、コンテナヤードに蔵置されたコンテナをゴムタイヤ式トランスファークレーン(以下RTGと呼ぶ)によって自動搬送台車(以下AGVと呼ぶ)に移し、AGVによってコンテナを搬送するようにしている。
【0003】
このようなコンテナターミナルにおいては、RTG及びAGVは無線遠隔制御によって運行制御されており、運行制御に当っては、例えば、管理棟に配置された遠隔操作卓(遠隔操作装置)からRTG及びAGVにコマンド等の指令を送信するととともに、RTG及びAGVからそのステータスを遠隔操作卓に送って運行制御を行っている(特許文献1参照)。
【0004】
即ち、RTG及びAGVから遠隔操作卓へは複数のカメラからの映像データやマイク及びスピーカからの音声データとセンサー信号等の制御データが送信されるとともに、遠隔操作卓からRTG及びAGVへは前記各種データに基づいた運転操作信号等の制御データが送信されるのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−180141号公報
【特許文献2】特開2007−31102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、RTG及びAGVと遠隔操作卓との間で送受信される各種データは、特許文献2でも記載されているように、制御データ(RTG及びAGVから遠隔操作卓へのセンサー信号や遠隔操作卓からRTG及びAGVへの運転操作信号等)に関してはモデムによる無線データ通信で送受信を可能とし、映像データ及び音声データに関しては漏洩同軸ケーブルから漏洩させた電波を用いて送受信を可能としていた。そして、特許文献2では、遠隔操作卓のモニターに映し出される映像の送信元であるRTGと、遠隔操作の対象となるRTGとのミスマッチを確実に排除することができる技術が提案されている。
【0007】
しかしながら、特許文献2においては、映像データに遅延(伝送の遅れ)が生じた場合には、その遅延状況を確認することができないという不具合があった。即ち、映像データに大きな遅延がある場合には操作(運転)の安全性が損なわれるのである。特に、遠隔操作場所の範囲を拡大して遠隔操作システムのより一層の効率アップを図るために、前述した各種データの伝送形式をすべてIP(インターネットプロトコル)伝送とし、インターネット上でのデータ送受信を可能にした場合には、回線の混み具合によって映像データの遅延は十分にあり得る。
【0008】
そこで、本発明は、映像伝送の遅延状況を確実に把握して遠隔操作システムにおける操作(運転)の安全性を高めることができる遠隔操作映像の遅延検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
斯かる目的を達成するための本発明に係る遠隔操作映像の遅延検出方法は、
操作先のコンピュータで現在の時間と搬送機械の識別IDの情報が分かるコードを計算する第1の工程と、
前記計算したコードをエンコーダにインポーズデータとして指示する第2の工程と、
前記エンコーダがカメラからの映像データにコードデータをインポーズして操作元のコンピュータに送信する第3の工程と、
前記操作元のコンピュータにて受信データからコード情報を取り出す第4の工程と、
前記操作元のコンピュータは遠隔操作入力信号とともにコード情報を前記操作先のコンピュータに送信する第5の工程と、
前記操作先のコンピュータは返ってきたコードの時間と現時間の差が一定範囲以上或いは搬送機械の識別IDが異なっていれば当該搬送機械の運転を停止させる第6の工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、
前記第3の工程において、映像データにコードデータをインポーズしてIPデータで映像信号を送信することを特徴とする。
【0011】
また、
前記第3の工程においてコードデータを映像に直接インポーズして第4の工程で画像処理によってコード情報を取り出すことを特徴とする。
【0012】
また、
前記第3の工程においてコードデータを映像データを含んだIPデータに付加情報として送信し、第4の工程で操作元のコンピュータでのデコード時に取り出すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る遠隔操作映像の遅延検出方法によれば、送られてきた映像の搬送機械の識別だけでなく、映像伝送の遅延状況を確実に把握でき、遠隔操作システムにおける操作(運転)の安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施例を示すコンテナターミナルの概略構成斜視図である。
【図2】RTG遠隔操作システムの概略構成図である。
【図3】RTG遠隔操作映像の遅延検出方法の手順を示す説明図である。
【図4】RTG遠隔操作映像の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る遠隔操作映像の遅延検出方法を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【実施例】
【0016】
図1は本発明の一実施例を示すコンテナターミナルの概略構成斜視図、図2はRTG遠隔操作システムの概略構成図、図3はRTG遠隔操作映像の遅延検出方法の手順を示す説明図、図3はRTG遠隔操作映像の説明図である。
【0017】
図1に示すように、コンテナターミナル11には、コンテナ船12に対してコンテナ(荷物)13の荷役を行う岸壁クレーン(以下GCと呼ぶ)14が備えられるとともに、コンテナ13を積付け保管する複数のコンテナヤード15が備えられている。図示のように、各コンテナヤード15には多数のコンテナ13が集積され、コンテナヤード15に集積されたコンテナ13を跨ぐようにして、搬送機械としての複数のゴムタイヤ式トランスファークレーン(以下RTGと呼ぶ)16が配置されている。そして、各RTG16は図中実線矢印で示す方向に移動可能となっている。
【0018】
一方、コンテナターミナル11には搬送機械としての複数の自動搬送台車(以下AGVと呼ぶ)17が配置され、これらAGV17はコンテナヤード15間を走行するとともに、GC14とコンテナヤード15との間を走行して、RTG16によってコンテナヤード15上のコンテナ13がAGV17上に搭載され、GC14に運ばれて、GC14によって船積みされる。また、コンテナ船12上のコンテナ13はGC14によってAGV17上に搭載され、AGV17によってコンテナヤード15に運ばれて、RTG16によってコンテナヤード15に積載される。
【0019】
コンテナターミナル11には管理棟18が配置されており、この管理棟18に設置された図示しない遠隔操作卓はRTG16及びAGV17と無線回線(例えば、無線LAN)によって接続され、RTG16及びAGV17はそれぞれ遠隔操作卓によって無線遠隔制御されるようになっている。
【0020】
RTG16に例をとって図2で詳説すると、前記一つのコンテナターミナル11には複数のRTG16a,RTG16b〜RTG16nが配置され、これらのRTG16a,RTG16b〜RTG16nにおけるハブ20とコンテナターミナル11の管理棟18におけるハブ21とがそれぞれ無線機22,23により無線LANで接続される。
【0021】
前記各RTG16a,RTG16b〜RTG16nには、コンテナ13やAGV17等の状況を捉える複数台(図示例では2台)の監視カメラ24a,24bと、有人トレーラの運転手とやりとりするためのマイク25及びスピーカ26が搭載される。前記監視カメラ24a,24bの映像データ(アナログ信号)はビデオエンコーダ27a,27bを介してIP(インターネットプロトコル)データ(公衆回線用データ)に変換されてハブ20に入力されるとともに、マイク25及びスピーカ26の音声データ(アナログ信号)も制御用コンピュータ28を介してIP(インターネットプロトコル)データ(公衆回線用データ)に変換されてハブ20に入力される。また、制御用コンピュータ28からのセンサー信号等の制御データもIP(インターネットプロトコル)データ(公衆回線用データ)に統一されてハブ20に入力される。
【0022】
一方、前記各RTG16a,RTG16b〜RTG16nが配置されたコンテナターミナル11における管理棟18内のハブ21には、遠隔運転管理用コンピュータ(ホストコンピュータ)30と、各RTG16a,RTG16b〜RTG16nを遠隔操作するための複数台(図示例では2台)の遠隔操作卓(遠隔操作部)31a,31bが接続されている。
【0023】
前記遠隔運転管理用コンピュータ30は、各RTG16a,RTG16b〜RTG16nからの遠隔操作要求に基づいて、各RTG16a,RTG16b〜RTG16nの稼働状況を判断し、この稼働状況に応じて遠隔操作卓31a,31bの送受信可能なRTG16a,RTG16b〜RTG16nを仕分けるようになっている。
【0024】
前記各遠隔操作卓31a,31bは、図3に示すように、前述した監視カメラ24a,24bの映像データの画像を表示するモニター40aと、前述した各RTG16a,RTG16b〜RTG16nのマイク25及びスピーカ26に対応したマイク40b及びスピーカ40cと、前述した各RTG16a,RTG16b〜RTG16nの制御用コンピュータ28に対応した制御用コンピュータ(ソフトデコーダ)40dと、ジョイスティックやボタン等の操作入力機器(図示せず)とを備え、これらは前述した各種IPデータに対応するとともに、前記制御用コンピュータ40dを介して各遠隔操作卓31a,31bから前述した各RTG16a,RTG16b〜RTG16nに送信される運転操作信号等の制御データもIPデータに統一されている。
【0025】
また、前記各RTG16a,RTG16b〜RTG16nが配置されたコンテナターミナル11における管理棟18内のハブ21には、距離的に離れた他のコンテナターミナル11aにおける管理棟18a内の遠隔操作卓31nがインターネットの公衆回線32で接続される。即ち、当該遠隔操作卓31nからも、前述した遠隔運転管理用コンピュータ30で仕分けられることで、前述したコンテナターミナル11における各RTG16a,RTG16b〜RTG16nの遠隔操作が可能になっているのである。
【0026】
インターネットの公衆回線32には、ADSL回線やフレッツ光等の光回線の他に携帯電話のモバイル接続等も含む。従って、図示のように、他のコンテナターミナル11aにおける管理棟18内の遠隔操作卓31nに限らず、コンテナターミナル以外の操作拠点(オフィスや自宅)からも携帯電話33及びパーソナルコンピュータ34等で遠隔操作が可能となる。
【0027】
そして、本実施例では、図3に示す手順により、RTG遠隔操作映像の遅延検出が可能になっている。
【0028】
先ず、ステップP1で操作先(RTG16a,RTG16b〜RTG16n)の制御用コンピュータ28で現在の時間とRTG16a,RTG16b〜RTG16nの識別IDの情報が分かるコードを計算し(第1の工程)、次いで、ステップP2で前記計算したコードをビデオエンコーダ27a,27bにインポーズデータとして指示する(第2の工程)。
【0029】
次に、ステップP3で前記ビデオエンコーダ27a,27bが監視カメラ24a,24bからの映像データに前記コードデータを加えてIPデータで映像信号を操作元(コンテナターミナル11における管理棟18a,18b内の遠隔操作卓31a,31b)の制御用コンピュータ40dに送信し(第3の工程)、次いで、ステップP4で前記操作元の制御用コンピュータ40dにて受信データからコード情報を取り出す(第4の工程)。
【0030】
次に、ステップP5で前記操作元の制御用コンピュータ40dは運転操作信号(遠隔操作入力信号)等の制御データとともに前記コード情報を前記操作先の制御用コンピュータ28に送信し(第5の工程)、次いで、ステップP6で前記操作先の制御用コンピュータ28は返ってきたコードの時間と現時間の差を計算し、その差が一定範囲以上或いはRTG16a,RTG16b〜RTG16nの識別IDが異なっていれば、当該RTG16a,RTG16b〜RTG16nの運転を停止させる(第6の工程)。以後、この手順を、返ってきたコードの時間と現時間の差が一定範囲未満或いはRTG16a,RTG16b〜RTG16nの識別IDが同一になるまで繰り返す。
【0031】
なお、この際、ステップP3において、図4に示すように、コードデータをモニター40aに映し出される映像に識別ID情報41と時間情報42を直接インポーズし、ステップP4において画像処理によりコード情報を取り出しても良いが、ステップP3においてコードデータを映像データを含んだIPデータに付加情報として送信し、ステップP4において操作元の制御用コンピュータ40dでのデコード時に取り出すようにしても良い。
【0032】
また、前述したコンテナターミナル11における管理棟18内のハブ21にインターネットの公衆回線32で接続された他のコンテナターミナル11aにおける管理棟18a内の遠隔操作卓31nや携帯電話33及びパーソナルコンピュータ34との間でも、前述した検出方法で各RTG16a,RTG16b〜RTG16nの識別や映像データの遅延状況が確認することができる。勿論、前述したハブ21にインターネットの専用回線で接続された他のコンテナターミナルにおける管理棟内の遠隔操作卓との間でも、各RTG16a,RTG16b〜RTG16nの識別や映像データの遅延状況が確認することができることは言うまでもない。
【0033】
このように本実施例では、各RTG16a,16b〜16nと該RTG16a,16b〜16nを遠隔操作する遠隔操作卓31a,31b〜31nとの間で送受信される映像データ、音声データ、制御データ等の伝送形式をすべてIP伝送(データ)に統一することで、インターネット上でのデータ送受信を可能とした。
【0034】
これにより、遠隔操作卓(遠隔操作部)は、各RTG16a,16b〜16nの設定されている拠点だけではなく、インターネットの公衆回線32の利用可能な距離的に離れた拠点に設置することで、一つの操作拠点から複数のコンテナターミナル11,11bにおけるRTG16a,16b〜16nの遠隔操作が可能となる。即ち、遠隔操作場所の範囲を拡大することができるのである。
【0035】
この結果、オペレータが広範囲に広がった拠点の複数のRTG16a,16b〜16nを遠隔操作できて人員の削減が可能となるとともに、オペレータがRTG16a,16b〜16nの設置場所まで赴く必要もなく、さらには不具合発生時に専門家が遠隔で各RTG16a,16b〜16nの状態を確認できて迅速な復旧が可能となるなどで、遠隔操作システムのより一層の効率アップが図れる。
【0036】
さらに、本実施例では、複数のRTG16a,16b〜16nと該RTG16a,16b〜16nを遠隔操作する遠隔操作卓31a,31b〜31n等との間で送受信される映像データの遅延状況を、RTG16a,16b〜16nの識別とともに確実に把握できるので、遠隔操作システムにおける操作(運転)の安全性を高めることができる。特に、本実施例のように、IPデータでの映像伝送方式において有効である。
【0037】
尚、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることはいうまでもない。例えば、前述した映像データ、音声データ、制御データ等の伝送形式をすべてIP伝送(データ)以外の公衆回線用データに統一しても良い。また、RTGに加えてAGVやGC等においても公衆回線用データに統一して遠隔操作しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明に係る遠隔操作映像の遅延検出方法は、工場内の天井クレーン等の搬送機械に適用すると好適である。
【符号の説明】
【0039】
11、11a コンテナターミナル
12 コンテナ船
13 コンテナ
14 岸壁クレーン
15 コンテナヤード
16、16a、16b、16n トランスファークレーン(RTG)
17 自動搬送台車(AGV)
18、18a 管理棟
20、21 ハブ
22、23 送受信部(無線機)
24a、24b 監視カメラ
25 マイク
26 スピーカ
27a、27b ビデオエンコーダ
28 制御用コンピュータ
30 遠隔運転管理用コンピュータ
31a、31b、31n 遠隔操作卓
32 インターネットの公衆回線
33 携帯電話
34 パーソナルコンピュータ
40a モニター
40b マイク
40c スピーカ
40d 制御用コンピュータ
41 識別ID情報
42 時間情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作先のコンピュータで現在の時間と搬送機械の識別IDの情報が分かるコードを計算する第1の工程と、
前記計算したコードをエンコーダにインポーズデータとして指示する第2の工程と、
前記エンコーダがカメラからの映像データにコードデータをインポーズして操作元のコンピュータに送信する第3の工程と、
前記操作元のコンピュータにて受信データからコード情報を取り出す第4の工程と、
前記操作元のコンピュータは遠隔操作入力信号とともにコード情報を前記操作先のコンピュータに送信する第5の工程と、
前記操作先のコンピュータは返ってきたコードの時間と現時間の差が一定範囲以上或いは搬送機械の識別IDが異なっていれば当該搬送機械の運転を停止させる第6の工程と、
を備えたことを特徴とする遠隔操作映像の遅延検出方法。
【請求項2】
前記第3の工程において、映像データにコードデータをインポーズしてIPデータで映像信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作映像の遅延検出方法。
【請求項3】
前記第3の工程においてコードデータを映像に直接インポーズして第4の工程で画像処理によってコード情報を取り出すことを特徴とする請求項1又は2に記載の遠隔操作映像の遅延検出方法。
【請求項4】
前記第3の工程においてコードデータを映像データを含んだIPデータに付加情報として送信し、第4の工程で操作元のコンピュータでのデコード時に取り出すことを特徴とする請求項2に記載の遠隔操作映像の遅延検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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