説明

遠隔操作装置、情報出力装置、情報収集システム、情報出力方法、およびプログラム

【課題】ユーザがどのようなメディアに対して興味を持って積極的に利用しているのか、受動的に利用しているのかという情報を詳細に集計すること。
【解決手段】遠隔操作装置13がユーザ機器18に対して遠隔操作信号を送信した場合にはユーザ機器18を能動的に操作したことを示す能動操作情報と遠隔操作装置13の識別情報とを対応させて集計サーバ14に送信し、ユーザ機器18から状態通知情報を受信した場合にはユーザ機器18に対して受動状態であることを示す受動状態情報と遠隔操作装置13の個々の識別情報とを対応させて集計サーバ14に送信し、集計サーバ14は、遠隔操作装置13から送信された個々の識別情報に対応させて能動操作情報および受動状態情報を集計する情報収集システムを構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作装置、情報出力装置、情報収集システム、情報出力方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、テレビの稼働時間およびテレビに接続された機器の稼働時間を遠隔地にある管理サーバで管理する装置が記載されている。また、特許文献2には、携帯端末を利用してデータ放送のアンケートあるいは懸賞の申込みを行う装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−131458号公報
【特許文献2】WO2004/88986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1および特許文献2の装置では、機器の稼働時間は把握できても、ユーザがどのようなメディアに対して興味を持って積極的に利用しているのか、一緒にいて受動的に利用しているだけなのかという情報を詳細に集計することはできない。なお、ここでメディアとは、機器がユーザに提供する情報のことであり、機器自体がユーザに提供する情報および機器に接続されている周辺機器がユーザに提供する情報である。たとえば機器がテレビであり、周辺機器がDVD(Digital Versatile Disc)などの記録再生装置である場合、テレビがリアルタイムで出力する情報、テレビからDVDなどに記録される情報、またはDVDからテレビなどで再生される情報である。
【0005】
たとえば特許文献1の装置では、ユーザがテレビの電源をONにしていることはわかるが、ユーザがそのテレビをどのように利用しているのかまでは把握することはできない。たとえばユーザは、テレビを利用してテレビ番組を視聴する他にもテレビを利用してテレビに接続された記録再生装置またはゲーム機器などの周辺機器を利用している場合もあるが、そのような状況は全く把握できない。
【0006】
本発明は、このような背景の下に行われたものであって、ユーザがどのようなメディアに対して興味を持って積極的に利用しているのか、一緒にいて受動的に利用しているだけなのかという情報を詳細に集計することができる遠隔操作装置、情報出力装置、情報収集システム、情報出力方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの観点は、情報収集システムとしての観点である。本発明の情報収集システムは、電子機器と、電子機器を遠隔操作する複数の遠隔操作装置であり、個々の遠隔操作装置を識別する識別情報を有する複数の遠隔操作装置と、複数の遠隔操作装置の少なくとも1つにより電子機器を遠隔操作した際の操作履歴情報を集計するサーバとを有し、複数の遠隔操作装置はそれぞれ、電子機器を遠隔操作するための遠隔操作信号を電子機器に送信する第1の送信部と、電子機器がいずれかの遠隔操作装置から遠隔操作信号を受信したのに応答して送信した状態通知情報を受信する受信部と、電子機器に対して遠隔操作信号を送信した場合には電子機器を能動的に操作したことを示す能動操作情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信し、受信部が状態通知情報を受信した場合には電子機器に対して受動状態であることを示す受動状態情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信する第2の送信部とを有し、電子機器は、複数の遠隔操作装置それぞれを認証しており、複数の遠隔操作装置のいずれかから送信された遠隔操作信号を受信した場合には、遠隔操作信号の受信に応答して電子機器の状態を通知する状態通知情報を生成して、複数の遠隔操作装置のうち少なくとも遠隔操作信号を送信しなかった遠隔操作装置に送信する第3の送信部を有し、サーバは、第2の送信部から送信された個々の識別情報に対応させて能動操作情報および受動状態情報を集計するものである。
【0008】
あるいは、本発明の情報収集システムは、電子機器と、電子機器を遠隔操作する複数の遠隔操作装置であり、個々の遠隔操作装置を識別する識別情報を有する複数の遠隔操作装置と、複数の遠隔操作装置の少なくとも1つにより電子機器を遠隔操作した際の操作履歴情報を集計するサーバとを有し、複数の遠隔操作装置はそれぞれ、電子機器を遠隔操作するための遠隔操作信号を電子機器に送信する第1の送信部を有し、電子機器は、複数の遠隔操作装置それぞれを認証しており、遠隔操作信号を送信した遠隔操作装置については電子機器を能動的に操作したことを示す能動操作情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信し、遠隔操作信号を送信しない遠隔操作装置については電子機器に対して受動状態であることを示す受動状態情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信する第2の送信部を有し、サーバは、第2の送信部から送信された個々の識別情報に対応させて能動操作情報および受動状態情報を集計するものである。
【0009】
本発明の他の観点は、遠隔操作装置としての観点である。本発明の遠隔操作装置は、識別情報を記憶する記憶部と、電子機器を遠隔操作するための操作入力部と、操作入力部による遠隔操作に対応した遠隔操作信号を電子機器に送信する第1の送信部と、電子機器から遠隔操作信号に応答する状態通知情報を受信する受信部と、電子機器に対して遠隔操作信号を送信した場合には電子機器を能動的に操作したことを示す能動操作情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信し、受信部が状態通知情報を受信した場合には電子機器に対して受動状態であることを示す受動状態情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信する第2の送信部と、を有するものである。
【0010】
本発明のさらに他の観点は、電子機器としての観点である。本発明の電子機器は、複数の遠隔操作装置それぞれを認証する制御部と、複数の遠隔操作装置の少なくとも1つから遠隔操作信号を受信する受信部と、受信部により遠隔操作信号を受信した場合には、遠隔操作信号に応答して状態通知情報を生成して、制御部によって認証されている複数の遠隔操作装置のうち少なくとも遠隔操作信号を送信しなかった遠隔操作装置に送信する送信部と、を有するものである。
【0011】
あるいは、本発明の電子機器は、複数の遠隔操作装置それぞれを認証する制御部と、複数の遠隔操作装置の少なくとも1つから遠隔操作信号を受信する受信部と、受信部が受信した遠隔操作信号を送信した遠隔操作装置については能動的に操作したことを示す能動操作情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信し、制御部により認証されている遠隔操作信号を送信しなかった遠隔操作装置については電子機器に対して受動状態であることを示す受動状態情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信する送信部と、を有するものである。
【0012】
本発明のさらに他の観点は、情報収集方法としての観点である。本発明の情報収集方法は、電子機器と、電子機器を遠隔操作する複数の遠隔操作装置であり、個々の遠隔操作装置を識別する識別情報を有する複数の遠隔操作装置と、複数の遠隔操作装置の少なくとも1つにより電子機器を遠隔操作した際の操作履歴情報を集計するサーバとを有する情報収集システムに用いられる情報収集方法において、複数の遠隔操作装置のうちいずれかが電子機器を遠隔操作するための遠隔操作信号を電子機器に送信し、少なくとも遠隔操作信号を送信しなかった遠隔操作装置は、電子機器が遠隔操作信号を受信したのに応答して送信した状態通知情報を受信し、電子機器に対して遠隔操作信号を送信した遠隔操作装置は電子機器を能動的に操作したことを示す能動操作情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信し、状態通知情報を受信した遠隔操作装置は電子機器に対して受動状態であることを示す受動状態情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信し、電子機器は、複数の遠隔操作装置それぞれを認証しており、複数の遠隔操作装置のいずれかから遠隔操作信号を受信した場合には、遠隔操作信号の受信に応答して電子機器の状態を通知する状態通知情報を生成して、複数の遠隔操作装置のうち少なくとも遠隔操作信号を送信しなかった遠隔操作装置に送信し、サーバは、複数の遠隔操作装置から送信された個々の識別情報に対応させて能動操作情報および受動状態情報を集計するものである。
【0013】
あるいは、本発明の情報収集方法は、電子機器と、電子機器を遠隔操作する複数の遠隔操作装置であり、個々の遠隔操作装置を識別する識別情報を有する複数の遠隔操作装置と、複数の遠隔操作装置の少なくとも1つにより電子機器を遠隔操作した際の操作履歴情報を集計するサーバとを有する情報収集システムに用いられる情報収集方法において、複数の遠隔操作装置のうちいずれかが電子機器を遠隔操作するための遠隔操作信号を電子機器に送信し、電子機器は、複数の遠隔操作装置それぞれを認証しており、遠隔操作信号を送信した遠隔操作装置については電子機器を能動的に操作したことを示す能動操作情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信し、遠隔操作信号を送信しない遠隔操作装置については電子機器に対して受動状態であることを示す受動状態情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信し、サーバは、電子機器から送信された個々の識別情報に対応させて能動操作情報および受動状態情報を集計するものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザがどのようなメディアに対して興味を持って積極的に利用しているのか受動的に利用しているのかという情報を集計することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第一の実施の形態の情報収集システムの全体構成図である。
【図2】図1の遠隔操作装置のブロック構成図である。
【図3】図1のテレビのブロック構成図である。
【図4】図1の集計サーバのブロック構成図である。
【図5】図1の情報収集システムの動作を示すフローチャートである。
【図6】図1の情報収集システムにおける遠隔操作装置に記憶されたメディア情報の一例を示す図である。
【図7】図1の情報収集システムの動作の別の例を示すフローチャートであり、遠隔操作装置が2つの場合の例である。
【図8】図1の情報収集システムの変形例における遠隔操作装置に記憶されたメディア情報の一例を示す図である。
【図9】図1の情報収集システムの動作の別の例を示すフローチャートであり、遠隔操作装置が3つの場合の例である。
【図10】図1の情報収集システムの動作の別の例を示すフローチャートであり、ユーザ機器側が集計サーバに対して使用情報の記録およびメディア情報の送信を行う例である。
【図11】本発明の第二の実施の形態の情報収集システムにおけるユーザ機器のうちテレビに記憶されたメディア情報の一例を示す図である。
【図12】メディア情報を個人別(ユーザID)に集計した一例の中の基本情報の集計の例を示す図である。
【図13】メディア情報を個人別(ユーザID)に集計した一例の中の放送コンテンツ情報の集計の例を示す図であり、図12に続く図である。
【図14】メディア情報を個人別(ユーザID)に集計した一例の中のパッケージメディア再生情報の集計の例を示す図であり、図13に続く図である。
【図15】メディア情報を機器別に集計した際の基本情報の一例を示す図である。
【図16】番組コンテンツ等に対するユーザ、機器の視聴情報の一例を示す図である。
【図17】番組コンテンツ等に対するユーザ、機器の視聴情報の一例を示す図であり、図16に続く図である。
【図18】番組またはコンテンツ等に対するユーザ、機器の視聴情報について属性別に集計した例を示す図である。
【図19】番組またはコンテンツ等に対するユーザ、機器の視聴情報について属性別に集計した例を示す図であり、図18に続く図である。
【図20】CMに対するユーザ、機器の視聴情報について集計した例を示す図である。
【図21】CMに対するユーザ、機器の視聴情報について集計した例を示す図であり、図20に続く図である。
【図22】図1の情報収集システムの動作の別の例を示すフローチャートであり、図10の動作において他の遠隔操作装置が存在する例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[本発明の実施の形態の情報収集システム1の全体構成について]
本発明の実施の形態の情報収集システム1の全体構成について図1を参照して説明する。図1は、情報収集システム1の全体構成図である。情報収集システム1は、テレビジョン受像機(以下、テレビと称する)10、記録再生装置11、周辺機器12、遠隔操作装置13−1,13−2,13−3、集計サーバ14、Webサーバ15、通信網16、および放送局17を有する。
【0017】
テレビ10、記録再生装置11、周辺機器12、および遠隔操作装置13−1,13−2,13−3は、調査対象となるユーザがそれぞれ保有しているものである(請求項でいう情報出力装置は、テレビ10に対応し、請求項でいう周辺装置は、記録再生装置11および周辺機器12に対応する。)。
【0018】
記録再生装置11は、たとえばDVDまたはBD(Blu-ray Disc)(登録商標)などに情報を記録再生する装置である。周辺機器12は、たとえばゲーム機器など、記録再生装置11以外の周辺機器である。
【0019】
遠隔操作装置13は、テレビ10、記録再生装置11、および周辺機器12を遠隔操作するための機能(すなわちリモートコントローラとしての機能)を有する装置である。遠隔操作装置13は、たとえば通信網16を介して集計サーバ14等と通信することができる。遠隔操作装置13は、本実施の形態では、スマートフォンまたは携帯電話端末などのように、各機器の遠隔操作機能を、インターネットなどの通信網16経由で取得したり、遠隔操作機能を記憶したメモリカードを挿入することにより実現することを想定している。しかし、各装置専用のリモートコントローラであってもよい。
【0020】
以下では、テレビ10、記録再生装置11、および周辺機器12を区別して説明しない場合、これらをまとめてユーザ機器18と呼ぶことにする。また、遠隔操作装置13−1,13−2,13−3は、これらを区別して説明しない場合、単に、遠隔操作装置13と呼ぶことにする。
【0021】
集計サーバ14は、遠隔操作装置13またはユーザ機器18(テレビ10、記録再生装置11、または周辺機器12)に記憶された操作履歴を通信網16を介して集計するサーバである。集計サーバ14は、たとえば、メディアの利用状況の情報を集計して利用する業者または企業などにより保有または管理されている。
【0022】
Webサーバ15は、通信網16を経由して各種コンテンツ、放送、またはホームページ(Home Page)などをユーザ機器に提供するものである。また、Webサーバ15が放送局17のポータルサーバである場合には、放送局17が放送波によってユーザ機器18に提供する番組等を、通信網16を介し、たとえばIP(Internet Protocol)放送としてユーザ機器に提供する。
【0023】
通信網16は、たとえばインターネットなどの公衆通信網である。一方、通信網16が私的なネットワークである場合を排除するものではない。
【0024】
放送局17は、放送波によってテレビ10に放送番組などを提供するものである。
【0025】
なお、図1は、テレビ10を1台だけ図示したが複数であってもよい。同様に、図1は、記録再生装置11および周辺機器12を1台だけ図示したが複数であってもよい。
【0026】
この情報収集システム1では、たとえば、ユーザが遠隔操作装置13を操作することによって、テレビ10で放送番組を視聴したか、放送番組を記録再生装置11に記録したか、記録再生装置11で記録された放送番組を再生したか、または周辺機器12でゲームを行ったかなどのテレビ10で視聴可能な情報(以下、メディアと称する)に対する視聴に関する操作履歴が遠隔操作装置13に記憶される。また、遠隔操作装置13に記憶された操作履歴は、所定のタイミングで、遠隔操作装置13から集計サーバ14に対し送信され、集計サーバ14を保有または管理する所定の業者または企業によって利用される。
【0027】
メディアについて、さらに具体例を示すと、たとえばテレビ10がリアルタイムで出力する放送局17またはWebサーバ15からの情報、テレビ10から記録再生装置11によってDVDなどに記録される情報、記録再生装置11によってDVDから再生される情報、または周辺機器12がゲーム機である場合にはゲーム機で再生されるコンテンツなどである。
【0028】
情報収集システム1の各構成について詳細に説明する。
【0029】
(遠隔操作装置13の構成について)
遠隔操作装置13の構成について図2を参照して説明する。図2は、遠隔操作装置13のブロック構成図である。遠隔操作装置13は、操作コマンド記憶部20、操作入力部21、時計部22、制御部23、ROM(Read Only Memory)24、RAM(Random Access
Memory)25、機器通信部26、表示部27、通信部28(請求項でいう送信部)、メディア情報記憶部29(請求項でいう記憶部)、機器状態取得部30、およびバス31を有する。なお、機器通信部26は、受信部26Aおよび受信部26Bを有する。
【0030】
操作コマンド記憶部20は、遠隔操作装置13が制御する対象の機器を制御するためのコマンドを記憶する。この際、操作コマンド記憶部20は、後述する通信部28を用いて取得した遠隔操作機能を記憶している。なお、テレビ10、記録再生装置11、および周辺機器12などの遠隔操作機能をアプリケーションで携帯電話端末等に提供することは周知の技術である。
【0031】
操作入力部21は、ユーザによる入力を受け付けるものである。一般的には、操作入力部21は、キーまたはタッチパネルであるがその他にも音声入力であってもよい。
【0032】
時計部22は、時計機能を有し、遠隔操作装置13がテレビ10、記録再生装置11、または周辺機器12などを操作した日時を記憶する。
【0033】
制御部23は、バス31を介して遠隔操作装置13を構成する各部の制御を行う。
【0034】
ROM24は、プログラムおよび固定データを記憶している。ROM24に記憶されているプログラムおよび固定データは、制御部23から適宜読み出される。
【0035】
RAM25は、制御部23が演算処理中にデータを一時的に記憶するために用いられる。
【0036】
機器通信部26は、操作対象となる機器に対して遠隔操作信号を出力する。操作遠隔操作信号としてBluetooth(登録商標)を利用したRF(Radio Frequency)信号によるもの、あるいは赤外線によるものが挙げられる。また、機器通信部26は、遠隔操作信号を送信する送信部26Bおよび機器からの状態情報を受信する受信部26Aを有する。たとえば機器通信部26の送信部26Bが遠隔操作信号を送信するために用いるLED(Light Emitting Diode)は、受信部26Aとして状態情報を受信する受光素子としても用いることができる。あるいは機器通信部26の送信部26Bが遠隔操作信号を送信するために用いるLEDの他に、別途、受信部26Aとして状態情報を受信するための受光素子を有してもよい。操作対象となる機器に対して遠隔操作信号とともに遠隔操作装置13のID(Identification)を送信する。
【0037】
表示部27は、遠隔操作装置13の状態を表示するものである。たとえば遠隔操作装置13がどの機器に対してどのような遠隔操作を行っているか、遠隔操作機器13が通信網16を介して通信を行っているか、遠隔操作装置13にどのような操作入力が行われているか、メディア情報記憶部29にどのような情報が記憶されているか、または現在時刻などが表示部27に表示される。
【0038】
通信部28は、集計サーバ14に対し、後述するメディア情報記憶部29の情報を送信する。また、通信部28は、遠隔操作装置13が制御する対象の機器の操作コマンド情報または操作アプリケーションを受信する。
【0039】
メディア情報記憶部29は、機器状態取得部30または制御部23からの情報により、どのような対象機器がどのような状態にあるのか、どのような対象機器に対し、どのような制御を指示したのかといった情報を解析、集計し、記憶する。
【0040】
機器状態取得部30は、制御の対象となる機器から現在の機器の状態を通知する情報を、機器通信部26を介して取得する。
【0041】
バス31は、遠隔操作装置13の各部を相互に接続するものであり、制御部23は、バス31を介して遠隔操作装置13の各部の制御を実施する。
【0042】
(テレビ10の構成について)
テレビ10の構成について図3を参照して説明する。図3は、テレビ10のブロック構成図である。テレビ10は、チューナ40、復調部41、ROM42、RAM43、通信部44、外部機器接続部45、記録再生部46、操作入力部47、遠隔操作装置通信部48、制御部49、表示部50、音声出力部51、アンテナ52、バス53、およびメディア情報記憶部54を有する。なお、遠隔操作装置通信部48は、受信部48Aおよび送信部48Bを有する。
【0043】
チューナ40は、アンテナ52から放送局17の電波を受信する。
【0044】
復調部41は、チューナ40からの受信情報を基に受信信号を復調し、信号をデコードする。
【0045】
ROM42は、プログラムおよび固定データを記憶する。ROM42に記憶されているプログラムおよび固定データは、後述する制御部49により適宜読み出される。
【0046】
RAM43は、後述する制御部49が演算処理中にデータを一時記憶するのに用いられる。
【0047】
通信部44は、Webサーバ15から通信網16を経由してコンテンツ、放送、またはホームページなどを受信する。
【0048】
外部機器接続部45は、記録再生装置11または周辺機器12をテレビ10に接続するためのものである。
【0049】
記録再生部46は、放送局17の放送およびWebサーバ15からのコンテンツ、放送、またはホームページを記録再生する。なお、テレビ10の外部に記録再生装置11を接続するなどにより記録再生部46を有さなくてもよい。
【0050】
操作入力部47は、遠隔操作装置とは別に本体等に設けられたボタン等である。操作入力部47は、本体付属リモコンなどのように、遠隔操作装置12とは別のリモコンであってもよい。
【0051】
遠隔操作装置通信部48は、遠隔操作装置13からの入力信号を受ける受信部48Aと共に、遠隔操作装置13に対し、機器の状態を通知する送信部48Bを有するものである。
【0052】
制御部49は、バス53を介してテレビ10を構成する各部の制御を行う。
【0053】
表示部50は、制御部49の指示により復調部41または記録再生部46の映像信号を表示する。
【0054】
音声出力部51は、制御部49の指示により復調部41または記録再生部46の音声信号を出力する。
【0055】
アンテナ52は、放送局17の放送波を捉えてチューナ40に入力させる。
【0056】
バス53は、テレビ10の各部を相互に接続するものであり、制御部49は、バス53を介してテレビ10の各部の制御を実施する。
【0057】
メディア情報記憶部54は、遠隔操作装置通信部48の受信部48Aからの情報により、自己を含むどのような対象機器がどのような状態にあるのか、どのような対象機器に対し、どのような制御を指示したのかといった情報を解析、集計し、記憶する。
【0058】
(集計サーバ14の構成について)
集計サーバ14の構成について図4を参照して説明する。図4は、集計サーバ14のブロック構成図である。集計サーバ14は、放送スケジュールDB(Data Base)60、ユーザDB61、調査結果DB62、コンテンツ生成部63、アプリケーション記憶部64、送信部65、受信部66、制御部67、およびバス68を有する。
【0059】
放送スケジュールDB60は、各放送局の放送スケジュールを記憶している。放送スケジュールDB60には、各番組の放送時間が記憶されている。
【0060】
ユーザDB61は、本システムのメディア調査を行うユーザの属性情報および接続する遠隔操作装置13のID等が記録される。
【0061】
調査結果DB62は、ユーザDB61、放送スケジュールDB60、遠隔操作装置13のメディア情報記憶部29を基に集計を行った結果を記憶するデータベースである。
【0062】
コンテンツ生成部63は、ユーザへの視聴調査に関するユーザ登録、告知、およびプレゼント等のコンテンツを生成する。
【0063】
アプリケーション記憶部64は、ユーザの遠隔操作装置13に対し、当該メディア調査を行うためのプログラムが記憶される。アプリケーションは、携帯電話端末の事業会社別、スマートフォンのOS(Operating System)別に記憶されている。
【0064】
送信部65は、コンテンツ生成部63で生成されたコンテンツをユーザの遠隔操作装置13またはテレビ10などに送信する。また、送信部65は、アプリケーションを遠隔操作装置13に応じて提供する。
【0065】
受信部66は、ユーザからのメディア情報を受信する。
【0066】
制御部67は、バス68を介して集計サーバ14を構成する各部の制御を行う。
【0067】
バス68は、集計サーバ14の各部を相互に接続するものであり、制御部67は、バス68を介して集計サーバ14の各部の制御を実施する。
【0068】
[情報収集システム1の動作について]
情報収集システム1の動作について図5を参照して説明する。図5は、情報収集システム1の動作を示すフローチャートである。
【0069】
ステップR1:ユーザが遠隔操作装置13−1に対して所定の操作を行うと、遠隔操作装置13−1の制御部23は、通信部28を介して、集計サーバ14へ対象機器を操作するためのアプリケーションを要求する(アプリ要求と図示)。このとき集計サーバ14は遠隔操作装置13−1のユーザの属性情報および遠隔操作装置13のIDをユーザDB61に記録してもよい。
【0070】
ステップS2:集計サーバ14の制御部67は、アプリケーション記憶部64からアプリケーション(すなわちユーザ機器18を遠隔操作するためのアプリケーション)を取得し、送信部65を介してアプリケーションの要求のあった遠隔操作装置13−1に提供する(アプリ提供と図示)。
【0071】
ステップR3:遠隔操作装置13−1の制御部23は、集計サーバ14から取得(ダウンロード)したアプリケーションを利用して操作したい対象機器へ接続を要求する信号を機器通信部26から送信する。
【0072】
ステップP4:ユーザ機器18(テレビ10、記録再生装置11、または周辺機器12)の制御部(たとえばテレビ10ならば制御部49であるが、以下ではユーザ機器18の制御部の記載は省略する。)は、遠隔操作装置13−1からの要求に対し、遠隔操作装置13−1の認証を行う。ユーザ機器18による遠隔操作装置13−1の認証が成功した場合(ステップP4でYes)、ステップP6の処理へ移行する。一方、ユーザ機器18による遠隔操作装置13−1の認証が失敗した場合(ステップP4でNo)、ステップP5の処理へ移行する。
【0073】
ステップP5:ユーザ機器18は、ユーザが遠隔操作装置13−1を用いて行うユーザ情報登録処理を受け付ける。登録内容は、ID、性別、年齢、地域、および趣味嗜好などの属性データである。
【0074】
ステップP6:ユーザ機器18は、遠隔操作装置13−1が認証されたので、遠隔操作装置13−1によるこれまで(前回まで)の使用状態にユーザ機器18の状態を復帰させ、ステップP8の処理へ移行する。たとえば前回、遠隔操作装置13−1が認証されていたとき、遠隔操作装置13−1の操作によってテレビ10で放送局17からの放送を視聴していた場合には、今回、遠隔操作装置13−1が認証されたとき、再び、テレビ10で放送局17からの放送を視聴する状態にテレビ10を復帰させる。
【0075】
さらに具体的に説明すると、たとえばユーザが遠隔操作装置13−1を操作してテレビ10で放送局17からの放送を視聴中に、遠隔操作装置13−1を持ったまま部屋を離れると一旦、遠隔操作装置13−1はユーザ機器18から離脱する。しばらくしてユーザが部屋に戻ると遠隔操作装置13−1は、図5のフローを開始するが、ステップR1,S2までの処理は既に完了しているため、実質的にステップR3の処理からフローが開始される。ここでステップP4の処理により認証に成功すると、ステップP6の処理により前回の使用状態であるテレビ10で放送局17からの放送を視聴する状態に復帰する。しかしながらユーザが部屋に戻ったときにテレビ10は放送局17からの放送を視聴している状態のままであるため、ユーザから見た場合に、テレビ10の状態の変化は認識できない。
【0076】
ステップR7:遠隔操作装置13−1の制御部23は、ユーザからの操作指示に従い、機器通信部26によりユーザ機器18に対し操作指示を行う。
【0077】
ステップP8:ユーザ機器18は、遠隔操作装置13−1からの操作指示がメディア視聴に関するものか否かを判断する。メディア視聴に関する操作指示の具体的としては、テレビ10の場合は、パワーオン、チャネル切替、放送切替、録画した番組の視聴、記録再生装置11の場合は、BDまたはDVD等の記録媒体の再生、周辺機器12の場合は、ゲーム機器のゲームの選択などが挙げられる。なお、テレビ10においてゲームを行う場合についても本実施の形態ではメディア視聴の一つの形態であるとする。また、これらユーザ機器におけるメディア視聴以外に関する操作指示の具体的としては、音量調節、コントラスト調節または輝度調節などの画質に関する設定、またはメニュー画面の呼び出しなどが挙げられる。
【0078】
ユーザ機器18は、遠隔操作装置13−1からの操作指示がメディア視聴に関するものである場合(ステップP8でYes)、ステップP9の処理へ移行する。一方、ユーザ機器18は、遠隔操作装置13−1からの操作指示がメディア視聴に関するものでない場合(ステップP8でNo)、ステップP10の処理へ移行する。
【0079】
ステップP9:ユーザ機器18は、操作指示によりなされた制御がどのようなメディア視聴に当たるのか、メディア情報を遠隔操作装置13−1に通知し、ステップP10の処理へ移行する。図示は省略するが、遠隔操作装置13−1は、ユーザ機器18から通知されたメディア情報をメディア情報記憶部29に記憶する。この記憶結果は、後述するステップR16の処理(メディア情報の生成)のために用いられる。
【0080】
ステップP10:ユーザ機器18は、遠隔操作装置13−1からの操作指示がメディア視聴を終了するものか否かを判断する。メディア視聴を終了する操作指示の具体例としては、パワーオフ、チャネル切替、放送切替、入力切替、および別のメディア視聴の開始指示などが挙げられる。ユーザ機器18は、遠隔操作装置13−1からの操作指示がメディア視聴を終了するものである場合(ステップP10でYes)、ステップP11の処理へ移行する。一方、ユーザ機器18は、遠隔操作装置13−1からの操作指示がメディア視聴を終了するものでない場合(ステップP10でNo)、今回の操作に対する処理を終了し、次の操作指示を待つ。
【0081】
ステップP11:ユーザ機器18は、操作指示によりなされた制御がどのようなメディア操作にあたるのか、メディア情報を遠隔操作装置13−1に通知し、ステップP12の処理へ移行する。図示は省略するが、遠隔操作装置13−1は、ユーザ機器18から通知されたメディア情報をメディア情報記憶部29に記憶する。この記憶結果は、後述するステップR16の処理(メディア情報の生成)のために用いられる。
【0082】
ステップP12:ユーザ機器18は、ステップP10の操作指示が電源OFFか否かを判別する。ユーザ機器18は、ステップP10の操作指示が電源OFFである場合(ステップP12でYes)、ステップP13の処理へ移行する。一方、ユーザ機器18は、ステップP10の操作指示が電源OFFでない場合(ステップP12でNo)、ステップP8の処理へ戻る。
【0083】
ステップP13:ユーザ機器18は、使用状況を記憶し、今回の操作に対する処理を終了し、次の操作を待つ。たとえばユーザ機器18がテレビ10ならばメディア情報記憶部54が使用状況を記憶する。
【0084】
ステップR14:遠隔操作装置13−1の制御部23は、ユーザ機器18等との接続を離脱したことを機器状態取得部30により検出するとその旨をユーザ機器18に対して機器通信部26により通知し、ステップR16の処理へ移行する。遠隔操作装置13−1がユーザ機器18等との接続を離脱したことを検出する具体例としては、Bluetooth等の接続が途切れた、無線LANの領域から外れた、RFID(Radio Frequency Identification)を検出できなくなった、ユーザ機器18が遠隔操作装置13−1に対し、所定のタイミングで信号を送るように構成した場合、ユーザ機器18から信号が受信されなくなった、または遠隔操作装置13−1自体の電源OFFにより上述の無線の離脱が生じたなどが挙げられる。
【0085】
ステップP15:ユーザ機器18は、電源OFF同様、遠隔操作装置13−1が接続を離脱した旨を遠隔操作装置13−1から通知された場合は、使用状況を記憶し、今回の操作に対する処理を終了し、次の操作を待つ。たとえばユーザ機器18がテレビ10ならばメディア情報記憶部54が使用状況を記憶する。
【0086】
ステップR16:遠隔操作装置13−1の制御部23は、操作対象となるユーザ機器18から受信した情報によりメディア情報記憶部29でメディア情報を生成して記憶する。
【0087】
ここで、情報収集システム1における遠隔操作装置13−1のメディア情報記憶部29に記憶されたメディア情報の一例を図6に示す。「日時」の欄には、メディア情報に関係する対象機器を操作した月日(たとえば2月10日)が記憶される。「操作機器」の欄には操作をした対象の機器(TV1、レコーダ1、コンポ1など)が記憶される。なお、3行目と5行目のデータのようにテレビ10に接続されたレコーダ(記録再生装置11)に指示した結果、連動してテレビ10のメディア情報もHDD、BDと変化するように設定されている場合もある。
【0088】
「対象メディア」の欄には視聴しているメディア(放送、外部入力1、HDD、BD、VOD)に関する情報が記憶される。対象メディアとして外部入力1と記載されているのは、テレビ10の外部入力1に接続された機器が視聴されたことを示している。VODとあるのは、テレビ10にアクトビラ(登録商標)等のVOD(Video On Demand)機能があるような場合にそのような機能を利用したことを示している。
【0089】
「ディスク情報」の欄は、対象メディアがパッケージメディアである場合に記憶される。当該パッケージメディアについて、そのディスクがどのようなものかを特定する情報である。CD/DVD/BDといったディスクに限らず、SDカードまたはUSBメモリであってもよい。
【0090】
「放送種別」の欄は、対象メディアが放送または番組を記録したものを後に視聴する場合に記憶される。どのような放送種別なのかを示す。具体的には地上デジタル放送、BS放送、CS放送、FM放送、AM放送といったものが挙げられるが、インターネット上のIP放送であってもよい。
【0091】
「放送局」の欄は、対象メディアが放送または番組を記録したものを後に視聴する場合に放送種別に続いて記憶される。放送局名に変えて周波数等であってもよい。
【0092】
「番組名」の欄は、対象メディアが放送または番組を記録したものを後に視聴する場合に放送局に続いて記憶される。番組名はEPGにより取得可能な場合には記憶されるが、提供されていない場合に記憶されない。なお、「放送種別」、「放送局」、「番組名」の欄については、放送を記録したコンテンツを視聴する場合には、その記録時の情報が記憶される。
【0093】
「開始時刻」の欄は、そのメディアに接触を開始した時刻を示す。ステップP8のメディア情報の開始に関係する。「終了時刻」の欄は、そのメディアの接触を終了した時刻を示す。ステップP10のメディア情報の終了に関係する。
【0094】
「記録モード」の欄は、対象メディアが記録メディアであり、かつパッケージメディアではない場合に記録される。なお、図中のTSは、MPEG−2トランスポートストリームを意味する。
【0095】
「記録元開始日時」の欄は、元のコンテンツの記録を開始したときの日時である。
【0096】
「記録元終了日時」の欄は、元のコンテンツの記録を終了したときの日時である。
【0097】
「再生位置開始ポイント」の欄は、対象メディアが放送ではない場合に、その開始ポイントが記憶される。
【0098】
「再生位置終了ポイント」の欄は、対象メディアが放送ではない場合に、その終了ポイントが記憶される。
【0099】
図5のフローチャートの説明に戻る。
【0100】
ステップS17:集計サーバ14の制御部67は、所定のタイミングで遠隔操作装置13−1に対し、メディア情報を要求する。
【0101】
ステップR18:遠隔操作装置13−1の制御部23は、集計サーバ14からの要求に応じて通信部44によりメディア情報を通信網16を介して集計サーバ14に送信する。
【0102】
ステップS19:集計サーバ14の制御部67は、遠隔操作装置13−1からメディア情報を受信し、ステップS20の処理へ移行する。
【0103】
ステップS20:集計サーバ14の制御部67は、受信した複数の遠隔操作装置13−1その他(他の遠隔操作装置13は不図示)からのメディア情報に基づき、メディア情報を集計する。たとえば図6に示したメディア情報の一例が遠隔操作装置13毎に集計される。その他にも集計サーバ14を保有または管理する情報利用者のニーズに応じて集計方法は様々な形態を採り得る。
【0104】
ステップS21:集計サーバ14の制御部67は、遠隔操作装置13−1に受信したメディア情報について送信部65を介して削除指示を送る。
【0105】
ステップR22:遠隔操作装置13−1の制御部23は、集計サーバ14からの削除指示に応じてメディア情報記憶部29に記憶されているメディア情報を削除する。
【0106】
ステップS23:集計サーバ14の制御部67は、集計した情報を基に属性別等各種の調査結果を生成する。
【0107】
なお、ステップP13で使用状況の記憶をユーザ機器18側で行ったが、遠隔操作装置13−1側で記憶し、次回接続時に当該状態に戻すための操作指示を行うようにしてもよい。
【0108】
(効果について)
遠隔操作装置13−1が遠隔操作の操作履歴を遠隔操作の対象となるユーザ機器18およびその利用メディアの種別毎に記憶し、記憶された情報を集計サーバ14に向けて送信するので、ユーザがどのようなメディアにどれくらいの時間接しているのかという情報を集計することができる。
【0109】
さらに、操作履歴に基づいてユーザ機器18毎にどのようなメディア種別の情報がどれくらいの時間あるいはどれくらいの回数利用されたかを解析するので、ユーザ機器18毎にユーザがどのようなメディアにどれくらいの時間接しているのかという情報を集計することができる。
【0110】
(情報収集システム1の動作の別の例について)
情報収集システム1の動作の別の列について図7を参照して説明する。図7の動作は、複数のユーザが同時にテレビ10、記録再生装置11、または周辺機器12のコンテンツを楽しむ場合において、それぞれのユーザの遠隔操作装置13−1および遠隔操作装置13−2に対し、メディア情報を記憶するものである。図7の例では説明を簡略化するために、遠隔操作装置13−2から操作指示がなされていないが、遠隔操作装置13−2から操作指示がなされた場合は、その操作指示したメディア情報が遠隔操作装置13−2に書き込まれる。本実施の形態では、Bluetooth等により遠隔操作装置13−1,13−2とユーザ機器18とがペアリングされていることにより、遠隔操作装置13−1,13−2の双方が共に対象機器から離脱しない限りは遠隔操作装置13−2の操作制御に関してもメディア情報として通知される。なお、図7では図5と異なる部分のみを説明する。
【0111】
ステップR1a:遠隔操作装置13−2の制御部23は、図5のステップR1と同様に集計サーバ14へ対象機器を操作するためのアプリケーションを通信部28により通信網16を介して要求する。このとき、集計サーバ14は遠隔操作装置13−2のユーザの属性情報および遠隔操作装置13のIDをユーザDB61に記録してもよい。
【0112】
ステップS2a:集計サーバ14の制御部67は、アプリケーション記憶部64に記憶されているアプリケーションを遠隔操作装置13−1および遠隔操作装置13−2に送信部65により通信網16を介して提供する。
【0113】
ステップR3a:遠隔操作装置13−2の制御部23は、集計サーバ14から取得(ダウンロード)したアプリケーションを利用して操作したい対象機器へ接続を要求する。また、遠隔操作装置13−2は、対象機器に対し、前回の状態に復帰する設定となっている場合は、記憶した前回状態の情報を送信する。
【0114】
ステップP9a:ユーザ機器18は、操作指示をした遠隔操作装置13−1および遠隔操作装置13−2(操作指示はしていないが認証をした遠隔操作装置)に対し、メディア情報を通知する。ただし、操作指示をした遠隔操作装置13−1は操作指示によりなされた制御がどのようなメディア視聴に当たるのか判断可能なため、メディア情報を通知しなくてもよい。
【0115】
ステップP11a:ユーザ機器18は、操作指示をした遠隔操作装置13−1および遠隔操作装置13−2(操作指示はしていないが認証をした遠隔操作装置)に対し、メディア情報を通知する。ただし、操作指示をした遠隔操作装置13−1は操作指示によりなされた制御がどのようなメディア視聴に当たるのか判断可能なため、メディア情報を通知しなくてもよい。
【0116】
ステップR14a:遠隔操作装置13−2の制御部23は、ユーザ機器18から受信した情報によりメディア情報を生成し、また受動状態情報を加えて記憶する。なお、受動状態情報とは、遠隔操作装置13−2がユーザ機器18に接続されているにも関わらず何らの操作も行われていない場合の操作情報である。
【0117】
ここで、情報収集システム1の変形例における遠隔操作装置13−1に記憶されたメディア情報の一例を図8に示す。図8は、図6に対し、接続を開始した時刻(認証した時刻)と接続を終了した時刻(離脱した時刻)が記憶される接続情報と、他の遠隔操作装置13により操作されたか否か、他の遠隔操作装置13の操作状況もあわせて記憶される点が異なり、他は同じである。遠隔操作装置13−2にも図8と同様なメディア情報が記憶されているが、能動操作の該当項目は異なる。
【0118】
接続情報は、遠隔操作装置13−1がそれぞれ対象機器に接続した情報を示すものである。「接続開始時刻」の欄は、遠隔操作装置13−1が接続した時刻が記憶される。「接続終了時刻」の欄は、遠隔操作装置13−1が接続を終了した時刻が記憶される。「接続機器」の欄は、接続開始時刻、接続終了時刻で示す期間において、接続していた機器を示す。「接続開始時刻」、「接続終了時刻」の欄は、接続する機器が遠隔操作装置13−1と遠隔操作装置13−2が同時に接続しない場合はそれぞれ異なる時刻が記載されることになる。図8の例では、接続情報1(たとえば遠隔操作装置13−1の接続情報)、接続情報2(たとえば遠隔操作装置13−1の他の接続情報)として2つに分けて記憶されている。
【0119】
図7のフローチャートの説明に戻る。
【0120】
ステップS15a:集計サーバ14の制御部67は、所定のタイミングで遠隔操作装置13−1,13−2の双方に対し、メディア情報を要求する。
【0121】
ステップR16a:遠隔操作機能13−2の制御部23は、集計サーバ14からの要求に応じてメディア情報記憶部29に記憶されているメディア情報を送信する。
【0122】
ステップS19a:集計サーバ14の制御部67は、遠隔操作装置13−1,13−2の双方に受信したメディア情報について送信部65により通信網16を介して削除指示を送る。
【0123】
ステップR20a:遠隔操作装置13−2の制御部23は、集計サーバ14からの削除指示に応じてメディア情報記憶部29に記憶されているメディア情報を削除する。
【0124】
(効果について)
遠隔操作装置13がユーザ機器18に接続されたにも関わらず操作が行われていないことを示すときにはこれを受動状態の操作履歴として分類し、遠隔操作装置13がユーザ機器18に接続されて所定の操作が行われたことを示すときにはこれを能動操作の操作履歴として分類する。これによりユーザがどのようなメディアに能動的に接したか、あるいは受動的に接したかという情報を集計することができる。
【0125】
(情報収集システム1の動作のさらに別の例について)
情報収集システム1の動作のさらに別の例について図9を参照して説明する。図9は、図7の例について、さらに遠隔操作機能13−3が離脱した場合および既にユーザ機器18が動作中に遠隔操作装置13−3が入ってきた場合を示すものである。なお、図9は、説明の都合上、遠隔操作装置13−3が、途中からユーザ機器18との通信状態に入り、また離脱をしているが、遠隔操作装置13−1,13−2,13−3において、遠隔操作機能について差異は無く、どの遠隔操作装置13−1,13−2,13−3もユーザ機器18を同様に操作できる。遠隔操作装置13−1,13−2,13−3は役割を示すもので、1つの遠隔操作装置13がその状況に応じて、遠隔操作装置13−1,13−2,13−3のいずれかになるものである。なお、図9では図7と異なる部分のみを説明する。
【0126】
ステップR3b:遠隔操作装置13−3の制御部23は、ユーザ機器18への接続要求を行う。なお、この時点ではユーザ機器18は、遠隔操作装置13−1により既に操作(ステップR7の処理)がなされた後の状態である。
【0127】
ステップP4b:ユーザ機器18は、遠隔操作装置13−3の認証を行う。ユーザ機器18は、遠隔操作装置13−3の認証に成功した場合(ステップP4bでYes)、ステップP9bの処理へ移行する。一方、ユーザ機器18は、遠隔操作装置13−3の認証に失敗した場合(ステップP4bでNo)、ステップP5bの処理へ移行する。
【0128】
ステップP5b:ユーザ機器18は、遠隔操作装置13−3が認証できなかった場合は、遠隔操作装置13−3からのユーザ情報登録処理を受付ける。
【0129】
ステップP9b:ユーザ機器18は、遠隔操作装置13−3の認証が確定すると、その時点でのメディア情報を遠隔操作装置13−3に通知する。具体的にはどのような番組を試聴中なのか、メディアであればどのチャプタのどの位置を再生しているのかなどを遠隔操作装置13−3に向けて送る。ユーザ機器18は、遠隔操作装置13−3の接続時にその時点のメディア情報を送った後は、遠隔操作装置13−1,13−2に送信するメディア情報と同様のメディア情報を送信する。
【0130】
ステップR22:遠隔操作機能13−3は、ユーザ機器18から離脱する。
【0131】
ステップP23:ユーザ機器18は、遠隔操作装置13−3の離脱を検出すると、遠隔操作装置13−3へのメディア情報の送信を停止する。
【0132】
遠隔操作装置13−3は、離脱後に集計サーバ14の制御部67から所定のタイミングでメディア情報の要求があった場合は、要求に応じてメディア情報記憶部29に記憶されているメディア情報を送信する。
【0133】
また、遠隔操作装置13−3の離脱前までのメディア情報は遠隔操作装置13−3またはユーザ機器18に記憶しておき、次に遠隔操作装置13−3とユーザ機器18が接続された場合に、遠隔操作装置13−3はユーザ機器18からメディア情報を受信して操作指示の情報を加えて記憶し、集計サーバに送信してもよい。
【0134】
(効果について)
3以上の複数の遠隔操作装置13がユーザ機器18に接続またはユーザ機器18から離脱する状況下においても2つの遠隔操作装置13がユーザ機器18に接続またはユーザ機器から離脱する場合と同様に、処理を実行することができる。
【0135】
[本発明の第二の実施の形態の情報収集システム1Aの動作について]
本発明の第二の実施の形態の情報収集システム1Aの動作について図10を参照して説明する。図10は、情報収集システム1Aの動作を示すフローチャートである。情報収集システム1Aは、メディア接触状況を、テレビ10A、記録再生装置11A、および周辺機器12Aからなるユーザ機器18A側で記憶し、集計サーバ14に送信する点が情報収集システム1とは異なる。
【0136】
このときユーザ機器18A側で情報収集を行うため、ユーザ毎に登録されている複数の遠隔操作装置13Aの操作履歴に基づいてユーザ毎に情報収集を行い、情報収集システム1Aでは、ユーザ別情報を集計することができる。
【0137】
なお、情報収集システム1Aの構成については、図2の遠隔操作装置13が有するメディア情報記憶部29を、テレビ10A、記録再生装置11A、または周辺機器12Aのいずれかが有する(図示省略)。その他の構成は、情報収集システム1の構成と同じである。よって、全体構成として情報収集システム1Aとし、ユーザ機器18Aとし、遠隔操作装置13A−1とする他は、情報収集システム1と同じ符号とする。
【0138】
ステップR31:遠隔操作装置13A−1の制御部23は、ユーザ機器18Aに対し、機器通信部26により接続要求を行う。なお、Bluetoothで接続を行う場合は設定により、ユーザが接続要求を行わなくても、対象機器との通信エリアに入ることにより接続要求が行われる。
【0139】
ステップP32:ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1の認証処理を行う。ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1の認証に成功した場合(ステップP32でYes)、ステップP35の処理へ移行する。一方、ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1の認証に失敗した場合(ステップP32でNo)、ステップP33の処理へ移行する。
【0140】
ステップP33:ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1を用いてユーザが行うユーザ情報登録処理を受付ける。前述のように、登録内容は、ID、性別、年齢、地域、および趣味嗜好といった属性データである。
【0141】
ステップR34:遠隔操作装置13A−1の制御部23は、ユーザからの操作指示にしたがい、ユーザ機器18Aに対して機器通信部26により操作指示を行う。
【0142】
ステップP35:ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1からの操作指示がメディア視聴に関するものか否かを判断する。ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1からの操作指示がメディア視聴に関するものである場合(ステップP35でYes)、ステップP36の処理へ移行する。一方、ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1からの操作指示がメディア視聴に関するものでない場合(ステップP35でNo)、ステップP37の処理へ移行する。なお、メディア視聴に関する操作指示の具体例は前述したとおりである。
【0143】
ステップP36:ユーザ機器18Aは、操作指示によりなされた制御がどのようなメディア操作にあたるのか、メディア情報を操作指示した遠隔操作装置情報と共にメディア情報記憶部54に記憶する。この際、ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1に登録されているユーザ情報についてもメディア情報に対応付けてメディア記憶部54に記憶する。
【0144】
ステップP37:ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1が離脱した場合はその旨を検出する。検出方法は前述のとおりである。
【0145】
ステップP38:ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1が離脱した場合はその時刻と共にメディア情報記憶部54に記憶する。この際、ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1に登録されているユーザ情報についても離脱した時刻に対応付けてメディア記憶部54に記憶する。
【0146】
ステップP39:ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1からの操作指示がメディア視聴を終了するものか否かを判断する。ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1からの操作指示がメディア視聴を終了するものである場合(ステップP39でYes)、ステップP40の処理へ移行する。一方、ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1からの操作指示がメディア視聴を終了するものでない場合(ステップP39でNo)、ステップP44の処理へ移行する。なお、メディア視聴を終了する操作指示の具体例は前述したとおりである。
【0147】
ステップP40:ユーザ機器18Aは、操作指示によりなされた制御がどのようなメディア操作にあたるのか、メディア情報を操作指示した遠隔操作装置情報と共にメディア情報記憶部54に記憶する。この際、ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−1に登録されているユーザ情報についてもメディア情報に対応付けてメディア記憶部54に記憶する。
【0148】
ステップP41:ユーザ機器18Aは、ステップP39の操作指示が電源OFFか否かを判別する。ユーザ機器18Aは、ステップP39の操作指示が電源OFFである場合(ステップP41でYes)、ステップP42の処理へ移行する。一方、ユーザ機器18Aは、ステップP39の操作指示が電源OFFでない場合(ステップP41でNo)、ステップP35の処理へ戻る。
【0149】
ステップP42:ユーザ機器18Aは、使用状況を記憶し、今回の操作に対する処理を終了し、次の操作指示を待つ。たとえばユーザ機器18がテレビ10ならばメディア情報記憶部54が使用状況を記憶する。
【0150】
ステップS43:集計サーバ14の制御部67は、所定のタイミングでユーザ機器18Aに対し、メディア情報を要求する。
【0151】
ステップP44:ユーザ機器18Aは、集計サーバ14からの要求に応じてメディア情報を送信する。
【0152】
ステップS45:集計サーバ14の制御部67は、ユーザ機器18Aからメディア情報を受信する。
【0153】
ステップS46:集計サーバ14の制御部67は、受信した複数のユーザ機器18Aからのメディア情報に基づきメディア情報を集計する。
【0154】
ステップS47:集計サーバ14の制御部67は、ユーザ機器18Aに受信したメディア情報について削除指示を送る。
【0155】
ステップP48:ユーザ機器18Aは、集計サーバ14からの削除指示に応じてメディア情報を削除する。
【0156】
ステップS49:集計サーバ14の制御部67は、集計した情報を基に属性別など各種の調査結果を生成する。
【0157】
前述したように、情報収集システム1Aでは、ユーザ機器18A側で情報収集を行うため、ユーザ別の情報収集が可能である。図11は、情報収集システム1Aにおけるユーザ機器18Aのうちテレビ10に記憶されたメディア情報の一例である。図11のメディア情報データも情報収集システム1と共通するところが多いため、異なる部分についてのみ説明を行う。
【0158】
「接続ユーザ1〜3」の欄は、当該メディアに接触していた際に接続していたユーザが記憶される。「接続ユーザ1〜3」の欄は、遠隔操作装置IDで管理され、同時接続数に応じて「接続ユーザ1〜N」までの領域にそれぞれ記憶される。なお、遠隔操作装置13AがユーザIDで設定できる場合は、ユーザIDが記憶される。「操作ユーザ」の欄は、接続ユーザの中で操作した遠隔操作装置13A(操作したユーザ)のIDが記憶される。「連動機器」の欄は、当該機器と連動した機器が記憶される。具体的にはHDMI(High-Definition Multimedia Interface)またはメーカ独自規格のシステムコントロール等により、テレビ10Aに接続された機器が分かる場合に、BDレコーダでBDをテレビ10Aで見るといった場合に、テレビ10Aを主に考えるとBDレコーダが連動機器となる。
【0159】
図12〜図14は、メディア情報を個人別(ユーザID)に集計した一例である。個人別メディア情報は、図12に示す基本情報、図13に示す放送コンテンツ情報、および図14に示すパッケージメディア再生情報に大別される。なお、図12〜図14に示す各集計結果は、実際には一連のものであり、図示の都合上、切り離して図示している。
【0160】
図12の基本情報は、全てメディア接触に関して作成される。図13の放送コンテンツ情報は、放送の視聴または放送した番組を記録した後、再生した場合のメディア情報が記憶される。図14のパッケージメディア再生情報は、DVD/BDといったメディアを再生した場合に作成される。なお、VODの場合もパッケージメディア再生情報が作成される。
【0161】
図12の基本情報の「ユーザ情報」の欄には、ユーザのIDおよびユーザの属性情報が記憶される。「操作機器」の欄については、どのような機器を操作したかが記憶され、操作機器のカテゴリ、ID、日毎の機器別接触時間、および週毎の機器別接触時間が記憶される。「メディア情報1〜N」の欄については、接触した各メディアについての詳細情報が記憶される。具体的にはどのような機器で接触したか(機器カテゴリ)、どのようなメディアに接触したか(メディアカテゴリ、対象メディア情報に対応)、どのようなコンテンツに接触したか(コンテンツ情報からコンテンツカテゴリに分類)、そのメディアに接触を開始/終了した時刻、操作種別として、他のユーザの操作だったか(受動状態)、自分の操作か(能動操作)、日毎のメディア別接触割合、週毎のメディア別接触割合、および他に接触していたユーザの情報が記憶される。
【0162】
図13の放送コンテンツ情報には、番組情報および時間帯別の再生情報、CM別再生情報が、メディア情報1〜Nが放送コンテンツの場合に作成される。
【0163】
図14のパッケージメディア再生情報には、記録媒体の種類、ディスクID、ジャンル、タイトル、総時間情報、再生開始位置、再生終了位置がそれぞれ記憶される。
【0164】
図15は、メディア情報を機器別に集計した際の基本情報の一例である。図15の基本情報と共に、図13の放送コンテンツ情報、図14のパッケージメディア再生情報が一連の情報として記憶されている。図15の基本情報では、機器情報として、IDと機器のカテゴリ、地域が記憶される。また、接続機器として、当該機器と接続される機器の情報が記憶される。また、接続ユーザとして、当該機器に接続するユーザの情報が記憶される。また、「メディア情報1〜N」の欄については、接触した各メディアについての詳細情報が記憶される。メディア情報中の利用機能については、その機器においてどのような機能が利用されたかを示すものである。たとえば録画機能付テレビであれば、放送を受信して再生する機能が利用されたのか、録画した番組を再生したのか、あるいは外部入力に接続された機器の映像を出力したのか、VOD機能を利用してIP経由でコンテンツを受信し再生したのかといった機能である。レコーダの場合についても、記録した番組をHDDを用いて再生したのか、BDレコーダ部でパッケージメディアのBDを再生したのかといった内容が記録される。「メディア情報」の欄には、接続ユーザおよび他の機器と連動した場合その機能の情報が記憶される。
【0165】
図16、図17は、番組コンテンツ等に対するユーザ、機器の視聴情報の一例である。図16のコンテンツ情報は、どのようなコンテンツなのかを示す情報である。図16の例では放送番組がコンテンツとなっており、放送種別、放送局、番組名、番組開始時刻、番組終了時刻等が記憶される。図示は省略するがパッケージメディアの場合は、媒体種別、ジャンル、タイトル、記録時間等が記憶される。
【0166】
コンテンツ総再生回数は、そのコンテンツを再生したユーザおよび回数を示す集計値であり、放送時に視聴した場合と記録再生した場合(複数回再生した場合はその回数分)とを集計している。コンテンツ総再生時間はコンテンツを再生したユーザおよび時間を示す集計値であり、放送時および記録再生時を含めた総再生時間である。総再生時間は、1回あたりでコンテンツ全体のどの程度の割合が視聴されているかを理解できる。
【0167】
放送時再生回数は放送時にリアルタイムに視聴したユーザ(または機器)の数を示す。放送時再生時間は放送中に視聴されたユーザの延べ視聴時間を示す。記録再生回数はユーザにより記録されたコンテンツが再生されたコンテンツの延べ回数である。記録再生時間はユーザにより記録されたコンテンツの延べ再生時間である。
【0168】
「ユーザ別情報1〜N」の欄はメディアに接触している頻度に応じて、ユーザを複数に分類している。具体的にはメディア全体への週当り総接触時間、1日当り接触時間、さらに放送またはゲーム、パッケージメディアといったカテゴリにより分類を行い、データの集計を行う。放送については、たとえば放送種別(地上デジタル放送、BS放送、AM放送、またはFM放送等)のカテゴリ別の接触時間により分類を行う。
【0169】
ユーザ別情報の1日当りのメディア接触時間については、対象ユーザ数、総視聴ユーザ数、総視聴ユーザ割合、放送時視聴ユーザ数、放送時視聴ユーザ割合、記録視聴ユーザ数、および記録視聴ユーザ割合を記憶する。
【0170】
ユーザ別情報の週当りのメディア接触時間、およびユーザ別情報の1日当りの放送時接触時間については、対象ユーザ数、総視聴ユーザ数、全体視聴ユーザ比較、総視聴ユーザ割合、放送時視聴ユーザ数、全体視聴ユーザ比較、放送時視聴ユーザ割合、記録視聴ユーザ数、全体視聴ユーザ比較、および記録視聴ユーザ割合を記憶する。
【0171】
これにより、ユーザ別情報については、対象ユーザ数とその中の該当コンテンツを視聴したユーザ数、放送時視聴ユーザ数、および記録視聴ユーザ数の全体の視聴ユーザ数との比較結果および全体のユーザ数との割合について記憶される。
【0172】
図17のコンテンツ再生情報には、時間帯別の再生回数が、全体(コンテンツ総再生回数)、放送時の視聴、記録再生時の視聴のそれぞれについて記憶される。また、コンテンツ全体に占める放送時の再生割合、および記録再生時の再生割合が記憶される。
【0173】
図18、図19は、番組またはコンテンツ等に対するユーザ、機器の視聴情報について属性別に集計した例である。図18の表の末尾と図19の表の先頭とは連続しているものとする。属性情報として年齢層、性別、地域、趣味嗜好によってユーザを分類する。なお、これら属性情報については、1つであってもよいし、複数の属性情報によりユーザをさらに細かく分類するようにしてもよい。番組情報以下のデータについては、図16と同じであるため、説明を省略する。
【0174】
図20、図21は、CMに対するユーザ、機器の視聴情報について集計した例である。図20のCMIDにはCMを特定する情報が記録される。広告主には広告主の情報が記録される。ブランド名にはブランド名の情報が記録される。CM番号は1つのCMIDにバージョン違い等がある場合に設けられる。バージョン違い等に対し、別のCMIDを振るようにしてもよい。
【0175】
「総視聴回数」、「総視聴再生回数(放送時)」、「総視聴再生回数(記録再生時)」の欄は、CMの視聴回数の合計、放送時の再生回数、記録してユーザに再生された回数の合計がそれぞれ記録される。総視聴ユーザ数は、そのCMを見たユーザの数であり、ユーザIDでカウントされる。「ユーザ別情報1(属性1)〜N」の欄は属性により分類されたユーザにおけるユーザ数や視聴したユーザの割合、全体に占める割合等がそれぞれ記録される。「ユーザ別情報1(メディア接触時間/日)〜N」の欄は、メディア接触時間により分類されたユーザにおける、ユーザ数または視聴したユーザの割合、全体に占める割合等がそれぞれ記録される。
【0176】
図21の「番組情報1〜N」の欄は、当該CMが放送される番組中での再生情報を記録する。「再生情報」の欄は時間帯別再生情報またはCM全体に占める当該番組での視聴割合等の情報が記録される。
【0177】
(効果について)
情報収集システム1Aのように、操作履歴に操作を行ったユーザを特定する情報が含まれるときにはユーザ毎にどのようなメディア種別の情報がどれくらいの時間あるいはどれくらいの回数利用されたかを解析することができる。
【0178】
すなわち、情報収集システム1Aによれば、ユーザ機器18A別またはユーザ別にメディアの利用状況を把握することができる。このときに、ユーザ機器18Aの利用状況を、たとえばテレビ10Aを見る、記録再生装置11Aに録画されたコンテンツを見る、周辺機器12Aを用いてゲームをしている、接続された機器からの情報を見ている、などの情報が遠隔操作装置13Aあるいはユーザ機器18Aに記録され、集計サーバ14によって集計することができる。
【0179】
さらに属性別にそれらを分類することができる。また、CMについて、どの番組がそのCMの視聴に貢献しているのか把握できるようになる。このとき、同じ回数CMを流した場合にも広く一般に見られているのか(総視聴ユーザ数が大きい、リーチが広い)、同じユーザに何度も見てもられているのか(一人当りの視聴回数が大きい、フリークエンシーが大きい)を集計することができる。
【0180】
(情報収集システム1Aの他の動作について)
情報収集システム1Aの他の動作について図22を参照して説明する。図22は、図10の動作において、ユーザ機器18Aが動作している状態で、遠隔操作装置13A−2がユーザ機器18Aに接続された場合を示している。以下では、図10と異なる部分について説明する。
【0181】
ステップR31a:遠隔操作装置13A−2の制御部23は、ユーザ機器18Aに対して機器通信部26により接続要求を行う。
【0182】
ステップP32a:ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−2の認証を行う。ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−2の認証に成功した場合(ステップP32aでYes)、ステップP50の処理へ移行する。一方、ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−2の認証に失敗した場合(ステップP32aでNo)、ステップP33aの処理へ移行する。
【0183】
ステップP33a:ユーザ機器18Aは、ユーザが遠隔操作装置13A−2を用いて行うユーザ情報登録処理を受付ける。
【0184】
ステップP50:ユーザ機器18Aは、遠隔操作装置13A−2が接続を確立すると、そのユーザ情報と現在のメディア情報をメディア情報記憶部29に記憶する。
【0185】
複数の遠隔操作装置13Aがユーザ機器18Aに接続またはユーザ機器18Aから離脱する状況下においても図10と同様の処理を実行することができる。
【0186】
(効果について)
また、Bluetoothなどの無線によってユーザ機器に接続または離脱することができるので、ユーザがユーザ機器18Aを直接操作したか、あるいは単にユーザ機器の近傍でコンテンツを見ていたかが分かるようにできる。
【0187】
また、従来は、AさんとBさんとが同じ場所でユーザ機器を視聴している場合、一人の情報(たとえば操作しているAさんの情報のみ)しか上がらなかった。すなわち、テレビの視聴率などは1世帯毎のカウントのみであった。たとえばAさんが21時から見たいあるテレビ番組の視聴を開始して、Bさんも一緒にその場でテレビ10を見ていたが、21時48分からはBさんのみDVDの視聴を開始して約20分見たという場合、Aさんの21時から21時48分の視聴のみの情報しか集計できなかった。
【0188】
これに対し、情報収集システム1Aによれば、AさんとBさんのその場にいる自分以外の視聴情報を視聴状況と共に上げることができる(たとえば自分が積極的に利用して他にも利用する人がいるかなど)。上記の例で言うと、21時〜21時48分はAさんBさんともにあるテレビ番組の視聴を48分行って、21時48分〜22時10分はBさんのみDVDの視聴を約20分行ったという情報が集計サーバ14に集計される。
【0189】
また、21時〜21時48分はAさんが操作を行ったのでAさんが積極的に視聴(能動操作情報)を行っており、Bさんは一緒にその場で視聴していたことが分かる(受動状態情報)。さらに、21時48分〜22時10分はBさんが操作を行いDVDの視聴を積極的に(能動操作情報)行っていることが分かる。誰が主操作を行っているかはラスト操作(メディア変更)を基準として検出する。
【0190】
たとえば図8の例では、TV1の外部入力1、レコーダ1のHDD、コンポ1の放送については能動操作であり、他は受動状態になっていることがわかる。
【0191】
また、情報収集システム1Aによれば、遠隔操作装置13A−1側にメディア情報記憶部29を有する必要がない。これにより、遠隔操作装置13A−1側の構成および処理が簡単になる。たとえば遠隔操作装置13A−1が従来のものであってもよい。
【0192】
(その他の実施の形態)
以上説明した本発明の実施の形態では、放送局の番組コンテンツに関する視聴状況を集計するものであったが、放送局の代わりにインターネットのIP放送、または放送局がIP網を通じて行う再送信に対して、視聴状況を集計するようにしてもよい。その場合は、IP放送等のスケジュールデータが同様に集計サーバ14に記録され、視聴状況の生成に利用される。また、CM情報については、バナー広告のように一定期間表示されるものについては、時間帯別再生情報のカウントを行わなくてもよい。
【0193】
また、本発明の実施の形態は、図7や図9において、各遠隔操作装置13−1〜13−3はそれぞれのメディア情報を記憶して、それぞれ集計サーバ14に送信することで能動操作情報や受動状態情報を集計していたが、ユーザ機器18からメディア情報が通知される際に、接続している遠隔操作装置13−1〜13−3は全ての遠隔操作装置13のメディア情報を受信してそれぞれ記憶することで、他の遠隔操作装置13−1〜13−3の接触状況を把握できてもよい。
【0194】
また、本発明の実施の形態は、ユーザ機器18の視聴に関して説明してきたが、コンテンツの視聴に限らずコンテンツの記録であってもよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0195】
1,1A…情報収集システム、10,10A…テレビ、11,11A…記録再生装置、12,12A…周辺機器、13−1,13−2,13−3,13A−1,13A−2…遠隔操作装置、14…集計サーバ、18,18A…ユーザ機器、28,44…通信部、29…メディア情報記憶部(記憶部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器と、
上記電子機器を遠隔操作する複数の遠隔操作装置であり、個々の遠隔操作装置を識別する識別情報を有する複数の遠隔操作装置と、
上記複数の遠隔操作装置の少なくとも1つにより上記電子機器を遠隔操作した際の操作履歴情報を集計するサーバとを有し、
上記複数の遠隔操作装置はそれぞれ、上記電子機器を遠隔操作するための遠隔操作信号を上記電子機器に送信する第1の送信部と、
上記電子機器がいずれかの上記遠隔操作装置から遠隔操作信号を受信したのに応答して送信した状態通知情報を受信する受信部と、
上記電子機器に対して遠隔操作信号を送信した場合には上記電子機器を能動的に操作したことを示す能動操作情報と個々の識別情報とを対応させて上記サーバに送信し、上記受信部が上記状態通知情報を受信した場合には上記電子機器に対して受動状態であることを示す受動状態情報と個々の識別情報とを対応させて上記サーバに送信する第2の送信部とを有し、
上記電子機器は、上記複数の遠隔操作装置それぞれを認証しており、上記複数の遠隔操作装置のいずれかから送信された遠隔操作信号を受信した場合には、遠隔操作信号の受信に応答して電子機器の状態を通知する上記状態通知情報を生成して、上記複数の遠隔操作装置のうち少なくとも遠隔操作信号を送信しなかった上記遠隔操作装置に送信する第3の送信部を有し、
上記サーバは、上記第2の送信部から送信された上記個々の識別情報に対応させて上記能動操作情報および上記受動状態情報を集計する
ことを特徴とする情報収集システム。
【請求項2】
電子機器と、
上記電子機器を遠隔操作する複数の遠隔操作装置であり、個々の遠隔操作装置を識別する識別情報を有する複数の遠隔操作装置と、
上記複数の遠隔操作装置の少なくとも1つにより上記電子機器を遠隔操作した際の操作履歴情報を集計するサーバとを備え、
上記複数の遠隔操作装置はそれぞれ、上記電子機器を遠隔操作するための遠隔操作信号を上記電子機器に送信する第1の送信部を有し、
上記電子機器は、上記複数の遠隔操作装置それぞれを認証しており、遠隔操作信号を送信した上記遠隔操作装置については上記電子機器を能動的に操作したことを示す能動操作情報と個々の識別情報とを対応させて上記サーバに送信し、遠隔操作信号を送信しない上記遠隔操作装置については上記電子機器に対して受動状態であることを示す受動状態情報と個々の識別情報とを対応させて上記サーバに送信する第2の送信部を有し、
上記サーバは、上記第2の送信部から送信された上記個々の識別情報に対応させて上記能動操作情報および上記受動状態情報を集計する
ことを特徴とする情報収集システム。
【請求項3】
識別情報を記憶する記憶部と、
電子機器を遠隔操作するための操作入力部と、
上記操作入力部による遠隔操作に対応した遠隔操作信号を上記電子機器に送信する第1の送信部と、
上記電子機器から遠隔操作信号に応答する状態通知情報を受信する受信部と、
上記電子機器に対して遠隔操作信号を送信した場合には上記電子機器を能動的に操作したことを示す能動操作情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信し、上記受信部が上記状態通知情報を受信した場合には上記電子機器に対して受動状態であることを示す受動状態情報と個々の識別情報とを対応させて上記サーバに送信する第2の送信部と、
を有することを特徴とする遠隔操作装置。
【請求項4】
複数の遠隔操作装置それぞれを認証する制御部と、
上記複数の遠隔操作装置の少なくとも1つから遠隔操作信号を受信する受信部と、
上記受信部により遠隔操作信号を受信した場合には、遠隔操作信号に応答して状態通知情報を生成して、上記制御部によって認証されている上記複数の遠隔操作装置のうち少なくとも遠隔操作信号を送信しなかった遠隔操作装置に送信する送信部と、
を有することを特徴とする電子機器。
【請求項5】
複数の遠隔操作装置それぞれを認証する制御部と、
上記複数の遠隔操作装置の少なくとも1つから遠隔操作信号を受信する受信部と、
上記受信部が受信した遠隔操作信号を送信した遠隔操作装置については能動的に操作したことを示す能動操作情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信し、上記制御部により認証されている遠隔操作信号を送信しなかった遠隔操作装置については上記電子機器に対して受動状態であることを示す受動状態情報と個々の識別情報とを対応させてサーバに送信する送信部と、
を有することを特徴とする電子機器。
【請求項6】
電子機器と、
上記電子機器を遠隔操作する複数の遠隔操作装置であり、個々の遠隔操作装置を識別する識別情報を有する複数の遠隔操作装置と、
上記複数の遠隔操作装置の少なくとも1つにより上記電子機器を遠隔操作した際の操作履歴情報を集計するサーバとを有する情報収集システムに用いられる情報収集方法において、
上記複数の遠隔操作装置のうちいずれかが上記電子機器を遠隔操作するための遠隔操作信号を上記電子機器に送信し、
少なくとも遠隔操作信号を送信しなかった遠隔操作装置は、上記電子機器が遠隔操作信号を受信したのに応答して送信した状態通知情報を受信し、
上記電子機器に対して遠隔操作信号を送信した遠隔操作装置は上記電子機器を能動的に操作したことを示す能動操作情報と個々の識別情報とを対応させて上記サーバに送信し、上記状態通知情報を受信した遠隔操作装置は上記電子機器に対して受動状態であることを示す受動状態情報と個々の識別情報とを対応させて上記サーバに送信し、
上記電子機器は、上記複数の遠隔操作装置それぞれを認証しており、上記複数の遠隔操作装置のいずれかから遠隔操作信号を受信した場合には、遠隔操作信号の受信に応答して上記電子機器の状態を通知する上記状態通知情報を生成して、上記複数の遠隔操作装置のうち少なくとも遠隔操作信号を送信しなかった上記遠隔操作装置に送信し、
上記サーバは、上記複数の遠隔操作装置から送信された上記個々の識別情報に対応させて上記能動操作情報および上記受動状態情報を集計する
ことを特徴とする情報収集方法。
【請求項7】
電子機器と、
上記電子機器を遠隔操作する複数の遠隔操作装置であり、個々の遠隔操作装置を識別する識別情報を有する複数の遠隔操作装置と、
上記複数の遠隔操作装置の少なくとも1つにより上記電子機器を遠隔操作した際の操作履歴情報を集計するサーバとを有する情報収集システムに用いられる情報収集方法において、
上記複数の遠隔操作装置のうちいずれかが上記電子機器を遠隔操作するための遠隔操作信号を上記電子機器に送信し、
上記電子機器は、上記複数の遠隔操作装置それぞれを認証しており、遠隔操作信号を送信した上記遠隔操作装置については上記電子機器を能動的に操作したことを示す能動操作情報と個々の識別情報とを対応させて上記サーバに送信し、遠隔操作信号を送信しない上記遠隔操作装置については上記電子機器に対して受動状態であることを示す受動状態情報と個々の識別情報とを対応させて上記サーバに送信し、
上記サーバは、上記電子機器から送信された上記個々の識別情報に対応させて上記能動操作情報および上記受動状態情報を集計する
ことを特徴とする情報収集方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−74947(P2012−74947A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−218636(P2010−218636)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】