説明

遠隔操作装置、遠隔操作システム、遠隔操作装置による情報処理方法およびプログラム

【課題】外部サービスからコンテンツ情報等を取得する際におけるユーザの利便性を向上可能な、遠隔操作装置、遠隔操作システム、遠隔操作装置による情報処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】表示パネル101aと、表示パネルに対する接触操作を検出する操作検出部と、接触操作に応じてテレビ受像機10を遠隔操作するための遠隔操作部と、表示パネルに表示される選択項目をユーザUに選択させる項目選択部と、選択項目に対する接触操作の継続時間tを所定の閾値thと比較する接触操作判定部と、継続時間が閾値未満である場合に、選択項目の詳細情報をテレビ受像機から取得する詳細情報取得部と、継続時間が閾値以上である場合に、選択項目を検索条件として選択項目の関連情報を外部サービスから取得する関連情報取得部と、取得した詳細情報または関連情報の表示を表示パネル上で制御する表示制御部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作装置、遠隔操作システム、遠隔操作装置による情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビ受像装置、ビデオ再生装置等の電子機器を遠隔操作するために、タッチパネルディスプレイを搭載した遠隔操作装置が普及しつつある。遠隔操作装置は、タッチパネルに対するユーザ操作に応じて、コンテンツ情報等をテレビ受像装置または外部サービスから取得して表示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、コンテンツ情報等をテレビ受像装置から取得する際、ユーザは、表示パネル上で所望の選択項目を指定することで、選択項目に対応するコンテンツ情報等を閲覧することができる。しかし、コンテンツ情報等を外部サービスから取得する際、ユーザは、所望の選択項目を検索条件として指定するとともに、外部サービスからの取得を指定しなければならない。このため、ユーザは、外部サービスからコンテンツ情報等を取得する際の操作を煩雑に感じる場合があった。
【0004】
また、通常、外部サービスからコンテンツ情報等を取得する際には、テレビ受像装置から取得する際に比して、処理応答が遅くなってしまう。このため、ユーザは、外部サービスからコンテンツ情報等を取得する際の処理応答に不満を感じる場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、外部サービスからコンテンツ情報等を取得する際におけるユーザの利便性を向上可能な、遠隔操作装置、遠隔操作システム、遠隔操作装置による情報処理方法およびプログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点によれば、表示パネルと、表示パネルに対する接触操作を検出する操作検出部と、接触操作に応じて電子機器を遠隔操作するための遠隔操作部と、表示パネルに表示される選択項目をユーザに選択させる項目選択部と、選択項目に対する接触操作の継続時間を所定の閾値と比較する接触操作判定部と、継続時間が閾値未満である場合に、選択項目の詳細情報を電子機器から取得する詳細情報取得部と、継続時間が閾値以上である場合に、選択項目を検索条件として選択項目の関連情報を外部サービスから取得する関連情報取得部と、取得した詳細情報または関連情報の表示を表示パネル上で制御する表示制御部とを備える、遠隔操作装置が提供される。
【0007】
かかる構成によれば、遠隔操作装置は、表示パネル上で選択項目に対する接触操作を検出すると、接触操作の継続時間を所定の閾値と比較し、継続時間に応じて選択項目に関する情報を取得して表示する。ここで、遠隔操作装置は、継続時間が閾値未満である場合に、選択項目の詳細情報を電子機器から取得し、継続時間が閾値以上である場合に、選択項目を検索条件として選択項目の関連情報を外部サービスから取得する。これにより、ユーザは、外部サービスからの取得を指定する代わりに、接触操作の継続時間を調節することで、選択項目の関連情報を外部サービスから取得して閲覧することができる。
【0008】
上記関連情報取得部は、選択項目に対する接触操作が検出された時点で、選択項目を検索条件とする検索処理の開始を外部サービスに要求してもよい。
【0009】
上記表示制御部は、継続時間が閾値に到達した時点で関連情報が外部サービスから取得されていない場合に、検索処理中を示す識別情報の表示を制御し、関連情報が外部サービスから取得された時点で、取得した関連情報の表示を制御してもよい。
【0010】
上記関連情報取得部は、継続時間が閾値未満である場合に、検索処理の中止を外部サービスに要求してもよい。
【0011】
上記関連情報取得部は、継続時間が閾値未満である場合に、非接触操作が検出された後に外部サービスから取得した関連情報を、破棄または一時的に保存してもよい。
【0012】
また、本発明の第2の観点によれば、上記遠隔操作装置と、遠隔操作装置により遠隔操作される電子機器を有する遠隔操作システムが提供される。
【0013】
また、本発明の第3の観点によれば、表示パネルに表示される選択項目をユーザに選択させるステップと、選択項目に対する接触操作の継続時間を所定の閾値と比較するステップと、継続時間が閾値未満である場合に、選択項目の詳細情報を電子機器から取得し、継続時間が閾値以上である場合に、選択項目を検索条件として選択項目の関連情報を外部サービスから取得するステップと、取得した詳細情報または関連情報の表示を表示パネル上で制御するステップとを含む、上記遠隔操作装置による情報処理方法が提供される。
【0014】
また、本発明の第4の観点によれば、上記情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。ここで、プログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体を用いて提供されてもよく、通信手段を介して提供されてもよい。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明によれば、外部サービスからコンテンツ情報等を取得する際におけるユーザの利便性を向上可能な、遠隔操作装置、遠隔操作システム、遠隔操作装置による情報処理方法およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る遠隔操作システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るコマンダの概要を示す図である。
【図3】コマンダの主要な構成を示すブロック図である。
【図4】タップ操作およびロングタップ操作を説明する図である。
【図5】コマンダの動作例1を示すシーケンス図である。
【図6】コマンダの動作例2を示すシーケンス図である。
【図7】コマンダの動作例3を示すシーケンス図である。
【図8】コマンダの動作例4を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0018】
[1.遠隔操作システムの構成]
まず、図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る遠隔操作システムの構成について説明する。図1に示すように、遠隔操作システムは、遠隔操作装置の一例であるコマンダ100、テレビ受像装置10、および外部サービス20で構成される。
【0019】
コマンダ100は、テレビ受像装置10の専用コマンダ、汎用コマンダ、コマンダ機能を有する携帯電話やPDA等の情報処理装置であり、タッチパネルディスプレイ101を有する。テレビ受像装置10は、コマンダ100を通じて遠隔操作される電子機器の一例である。外部サービス20は、ネットワークNW上で各種サービスを提供するWEBサーバ等であり、1以上の外部サービスからなる。
【0020】
コマンダ100は、有線または無線のネットワークNWを介して、またはネットワークNWを介さずにテレビ受像装置10との間で双方向通信を行う。また、コマンダ100は、有線または無線のネットワークNWを介して、外部サービス20との間で双方向通信を行う。
【0021】
テレビ受像装置10は、コンテンツの情報(コンテンツ情報)および詳細情報を管理し、外部サービス20は、コンテンツの関連情報を管理している。コマンダ100は、テレビ受像装置10からコンテンツ情報を取得して表示し、ユーザUの指示に応じて、コンテンツの詳細情報をテレビ受像装置10から取得し、または関連情報を外部サービス20から取得し、タッチパネルディスプレイ101に表示する。
【0022】
[2.コマンダ100の概要]
つぎに、図2を参照しながら、本発明の実施形態に係るコマンダ100の概要について説明する。図2に示すように、コマンダ100は、表示パネル101aに対するユーザUの接触操作の状況に応じて、コンテンツの詳細情報をテレビ受像装置10から取得し、または関連情報を外部サービス20から取得し、表示パネル101aに表示する。
【0023】
状態ST2Aに示すように、表示パネル101aには、テレビ受像装置10から取得したコンテンツ情報が表示されている。なお、コンテンツ情報は、テレビ受像装置10に表示されているコンテンツの情報でもよく、他のコンテンツの情報でもよい。例えば、状態ST2Aでは、コンテンツのタイトルI1、イメージI2、再生可能日I3、再生時間I4、カテゴリI5、出演者I6が表示されている。また、表示パネル101aには、各種の操作ボタンが表示されている。
【0024】
ユーザUは、コンテンツのタイトルI1等、コンテンツ情報に含まれるいずれかの選択項目に対して接触操作を行う。選択項目には、選択可能であることを示す識別情報Mが付されている。例えば、状態ST2Aでは、コンテンツのタイトルI1および出演者I6の欄にマークMが付されている。
【0025】
コマンダ100は、選択項目に対する接触操作を検出すると、選択項目の詳細情報をテレビ受像装置10から取得し、または選択項目の関連情報を外部サービス20から取得し、表示パネル101aに表示する。例えば、状態ST2Aでは、選択項目:タイトルI1に対する接触操作が検出されている。
【0026】
ここで、コマンダ100は、接触操作を検出すると、接触操作の継続時間tを検出し、所定の閾値thと比較して接触操作を判定する。そして、コマンダ100は、継続時間tが閾値th未満である場合(タップ操作)に、選択項目の詳細情報をテレビ受像装置10から取得し、継続時間tが閾値th以上である場合(ロングタップ操作)に、選択項目を検索条件として選択項目の関連情報を外部サービス20から取得する。なお、タップ操作およびロングタップ操作については後述する。
【0027】
例えば、図2では、タップ操作が判定された場合、状態ST2Bに示すように、選択項目:タイトルI1に対応して、コンテンツ自体の詳細情報I8が表示されている。なお、選択項目:出演者I6であれば、出演者の詳細情報が表示される。
【0028】
なお、詳細情報は、テレビ受像装置10および/またはコマンダ100自体から取得されてもよい。また、詳細情報は、テレビ受像装置10が接続されている特定のネットワークサービスからテレビ受像装置10を介して取得されてもよい。
【0029】
一方、ロングタップ操作が判定された場合、状態ST2Cに示すように、選択項目の表示I9とともに、選択項目:タイトルI1に対応して、コンテンツ自体の関連情報I10が表示されている。なお、選択項目:出演者I6であれば、出演者の関連情報が表示される。また、関連情報I10の欄には、選択項目として選択可能であることを示すマークMが付されている。ここで、いずれかの関連情報が選択されると、選択された関連情報に関連する他の関連情報が表示される。
【0030】
これにより、ユーザUは、外部サービス20からの取得を指定する代わりに、接触操作の継続時間tを調節することで、選択項目の関連情報を外部サービス20から取得して閲覧することができる。
【0031】
また、コマンダ100は、選択項目に対する接触操作を検出した時点で検索処理の開始を外部サービス20に要求する。これにより、ユーザUは、継続時間tが閾値thに到達した時点で検索処理の開始を要求する場合に比して、検索処理の結果を外部サービス20から早く取得することができる。
【0032】
[3.コマンダ100の構成]
つぎに、図3を参照しながら、コマンダ100の構成について説明する。図3に示すように、コマンダ100は、タッチパネルディスプレイ101、制御部103、メモリ105、通信部107を含む。
【0033】
タッチパネルディスプレイ101は、表示パネル101aにタッチパネル101b(操作検出部)を積層して構成される。表示パネル101aとしては、液晶ディスプレイ(LCD)等が利用される。タッチパネル101bとしては、抵抗膜方式、静電容量方式、超音波方式、赤外線方式等のパネルが利用される。
【0034】
タッチパネル101bは、パネル面に対する指P、スタイラス等の接触状態を検出する。タッチパネル101bは、パネル面に指Pが接触した時点で接触信号を制御部103に供給し、パネル面から指Pが離れた時点で解除信号を制御部103に供給する。
【0035】
また、タッチパネル101bは、タッチパネル101bに指Pが接触している間、接触位置に対応した座標信号を制御部103に供給する。ここで、座標信号は、タッチパネル101bに対する接触位置のX−Y座標を表している。
【0036】
制御部103は、CPU、RAM、ROM等を含み、CPUは、RAMを作業メモリとして用いて、ROMに格納されているプログラムを実行し、コマンダ100の各部を制御する。制御部103は、プログラムの実行により、遠隔操作部、項目選択部、接触操作判定部、詳細情報取得部、関連情報取得部、表示制御部として機能する。
【0037】
メモリ105は、EEPROM等の不揮発性メモリであり、表示データ、コマンド情報等を格納している。メモリ105は、後述するように、コンテンツ情報の詳細情報を格納していてもよく、外部サービス20から取得された関連情報を格納してもよい。
【0038】
通信部107は、ユーザUによる操作入力に応じて、所定の操作コマンドをテレビ受像装置10に送信する。また、通信部107は、コンテンツの情報や詳細情報の取得要求をテレビ受像装置10に送信し、コンテンツの関連情報について検索処理の開始要求や中止要求を外部サービス20に送信する。そして、通信部107は、コンテンツの情報および詳細情報をテレビ受像装置10から受信し、関連情報を外部サービス20から受信する。
【0039】
制御部103は、タッチパネル101bから供給された座標信号をデコードして座標データを生成し、座標データおよび接触/解除信号に基づいて、コマンダ100の各部を制御する。
【0040】
制御部103は、ユーザUによる操作入力に応じて、操作入力に応じたコマンド情報をメモリ105から読み出し、通信部107に供給する。通信部107は、コマンド情報に基づいて、所定の操作コマンドをテレビ受像装置10に送信する。
【0041】
制御部103は、メモリ105に記憶されているデータを読出してグラフィカル・ユーザ・インターフェイスGUI画面の表示データを生成し、表示データを表示パネル101aに供給する。表示パネル101aは、表示データに基づいてGUI画面を表示する。
【0042】
制御部103は、通信部107を通じてテレビ受像装置10から受信されたコンテンツ情報を表示パネル101aに表示し、コンテンツ情報に含まれる選択項目に対する接触操作の入力をユーザUに促す。制御部103は、選択項目に対する接触操作の継続時間tを検出し、所定の閾値thと比較することで、接触操作を判定する。
【0043】
そして、継続時間tが閾値th未満である場合に、制御部103は、選択項目の詳細情報を、通信部107を通じてテレビ受像装置10から取得する。一方、継続時間tが閾値th以上である場合に、制御部103は、選択項目を検索条件として選択項目の関連情報を、通信部107を介して外部サービス20から取得する。そして、制御部103は、取得した詳細情報または関連情報を表示するように表示パネル101aを制御する。
【0044】
[4.コマンダ100の動作]
つぎに、図4〜図8を参照しながら、コマンダ100の動作について説明する。図4は、タップ操作およびロングタップ操作を説明する図である。図5〜図8は、コマンダ100の動作例1〜4を各々に示すシーケンス図である。
【0045】
図4には、表示パネル101aに対する接触状態の時間変化が示されている。図4に示すように、制御部103は、表示パネル101aに対する接触操作A1(指等によるプレス)の検出から非接触操作A2(指等のリリース)の検出に至るまでの継続時間tに応じて、接触操作がタップ操作またはロングタップ操作のいずれであるかを判定する。
【0046】
つまり、接触操作の継続時間tが所定の閾値th未満である場合(状態ST4A)に、タップ操作として判定され、所定の閾値th以上である場合(状態ST4B)に、ロングタップ操作として判定される。なお、接触操作の検出から非接触操作の検出に至るまでに、接触位置の変化量が所定の閾値を超えた場合、接触操作から非接触操作に遷移したと判定されてもよい。
【0047】
つぎに、コマンダ100の動作例1〜4について説明する。なお、動作例の間で重複する説明は省略する。
【0048】
(動作例1)
図5に示す動作例1において、ユーザUが選択項目に対する接触操作を行うと(ステップS101)、制御部103は、選択項目に対する接触操作を検出する(S103)。そして、コマンダ100は、接触操作の継続時間tの検出、および接触操作の判定を開始する(S105)。
【0049】
また、制御部103は、接触操作を検出すると、選択項目を検索条件とする検索処理の開始要求を通信部107を通じて外部サービス20に送信する(S107)。外部サービス20は、開始要求に応じて検索処理を行い(S109)、検索処理が完了すると、検索された関連情報をコマンダ100に送信する(S111)。
【0050】
ここで、動作例1では、制御部103は、ロングタップ操作を確認する前に関連情報が受信されており、関連情報が受信された後にロングタップ操作を確認している(S113)。このため、制御部103は、取得した関連情報を表示パネル101aに表示させる(S115)。
【0051】
(動作例2)
図6に示す動作例2では、コマンダ100は、動作例1と同様に、接触操作を検出し、検索処理の開始要求を外部サービス20に送信し、外部サービス20は、検索処理を行う(S121〜S129)。
【0052】
ここで、動作例2では、制御部103は、関連情報が受信される前にロングタップ操作を確認している(S131)。このため、制御部103は、ロングタップ操作を確認した時点で、「検索処理中」を示す識別情報を表示パネル101aに表示させる(S133)。そして、制御部103は、ロングタップ操作を確認した後に関連情報が受信されると(S135)、取得した関連情報を表示パネル101aに表示させる(S137)。
【0053】
(動作例3)
図7に示す動作例3では、コマンダ100は、動作例1と同様に、接触操作を検出し、検索処理の開始要求を外部サービス20に送信し、外部サービス20は、検索処理を行う(S141〜S149)。
【0054】
ここで、動作例3では、関連情報が受信される前に、ユーザUが選択項目に対する非接触操作(リリース操作)を行っている(S151)。そして、制御部103は、非接触操作を検出することで、タップ操作を確認している(S153、S155)。このため、制御部103は、タップ操作を確認した時点で、検索処理の中止要求を通信部107を通じて外部サービス20に送信する(S157)。
【0055】
つぎに、制御部103は、選択項目の詳細情報を取得するための取得要求を通信部107を通じてテレビ受像装置10に送信する(S159)。テレビ受像装置10は、取得要求に応じて、選択項目の詳細情報をコマンダ100に送信する(S161)。そして、制御部103は、取得した詳細情報を表示パネル101aに表示する(S163)。
【0056】
(動作例4)
図8に示す動作例4では、コマンダ100は、動作例1と同様に、接触操作を検出し、検索処理の開始要求を外部サービス20に送信し、外部サービス20は、検索処理を行う(S171〜S179)。
【0057】
ここで、動作例4では、関連情報が受信される前に、ユーザUが選択項目に対する非接触操作(リリース操作)を行っている(S181)。そして、制御部103は、非接触操作を検出することで、タップ操作を確認している(S183、S185)。このため、制御部103は、タップ操作を確認した時点で選択項目の詳細情報を取得するための取得要求を通信部107を通じてテレビ受像装置10に送信する(S187)。テレビ受像装置10は、取得要求に応じて、選択項目の詳細情報をコマンダ100に送信する(S189)。そして、制御部103は、取得した詳細情報を表示パネル101aに表示させる(S191)。
【0058】
ここで、制御部103は、タップ操作を確認した後に、関連情報が外部サービス20から受信されると(S193)、受信された関連情報を破棄またはメモリ105等に一時的に格納する(S195)。
【0059】
[5.まとめ]
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、コマンダ100は、表示パネル101a上で選択項目に対する接触操作を検出すると、接触操作の継続時間tを所定の閾値thと比較し、継続時間tに応じて選択項目に関する情報を取得して表示する。ここで、コマンダ100は、継続時間tが閾値th未満である場合に、選択項目の詳細情報をテレビ受像装置10から取得し、継続時間tが閾値th以上である場合に、選択項目を検索条件として選択項目の関連情報を外部サービス20から取得する。これにより、ユーザUは、外部サービス20からの取得を指定する代わりに、接触操作の継続時間tを調節することで、選択項目の関連情報を取得して閲覧することができる。
【0060】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0061】
10 テレビ受像装置
20 外部サービス
100 コマンダ
101 タッチパネルディスプレイ
103 制御部
105 メモリ
107 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルに対する接触操作を検出する操作検出部と、
前記接触操作に応じて電子機器を遠隔操作するための遠隔操作部と、
前記表示パネルに表示される選択項目をユーザに選択させる項目選択部と、
前記選択項目に対する接触操作の継続時間を所定の閾値と比較する接触操作判定部と、
前記継続時間が閾値未満である場合に、前記選択項目の詳細情報を前記電子機器から取得する詳細情報取得部と、
前記継続時間が閾値以上である場合に、前記選択項目を検索条件として前記選択項目の関連情報を外部サービスから取得する関連情報取得部と、
前記取得した詳細情報または関連情報の表示を前記表示パネル上で制御する表示制御部と、
を備える、遠隔操作装置。
【請求項2】
前記関連情報取得部は、前記選択項目に対する接触操作が検出された時点で、前記選択項目を検索条件とする検索処理の開始を前記外部サービスに要求する、請求項1に記載の遠隔操作装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記継続時間が閾値に到達した時点で前記関連情報が前記外部サービスから取得されていない場合に、検索処理中を示す識別情報の表示を制御し、前記関連情報が前記外部サービスから取得された時点で、前記取得した関連情報の表示を制御する、請求項2に記載の遠隔操作装置。
【請求項4】
前記関連情報取得部は、前記継続時間が閾値未満である場合に、前記検索処理の中止を外部サービスに要求する、請求項2または3に記載の遠隔操作装置。
【請求項5】
前記関連情報取得部は、前記継続時間が閾値未満である場合に、非接触操作が検出された後に前記外部サービスから取得した関連情報を、破棄または一時的に保存する、請求項2または3に記載の遠隔操作装置。
【請求項6】
遠隔操作装置と、前記遠隔操作装置により遠隔操作される電子機器を有し、
前記遠隔操作装置は、
表示パネルと、
前記表示パネルに対する接触操作を検出する操作検出部と、
前記接触操作に応じて前記電子機器を遠隔操作するための遠隔操作部と、
前記表示パネルに表示される選択項目をユーザに選択させる項目選択部と、
前記選択項目に対する接触操作の継続時間を所定の閾値と比較する接触操作判定部と、
前記継続時間が閾値未満である場合に、前記選択項目の詳細情報を前記電子機器から取得する詳細情報取得部と、
前記継続時間が閾値以上である場合に、前記選択項目を検索条件として前記選択項目の関連情報を外部サービスから取得する関連情報取得部と、
前記取得した詳細情報または関連情報の表示を前記表示パネル上で制御する表示制御部と、
を備える、遠隔操作システム。
【請求項7】
表示パネルに表示される選択項目をユーザに選択させるステップと、
前記選択項目に対する接触操作の継続時間を所定の閾値と比較するステップと、
前記継続時間が閾値未満である場合に、前記選択項目の詳細情報を電子機器から取得し、前記継続時間が閾値以上である場合に、前記選択項目を検索条件として前記選択項目の関連情報を外部サービスから取得するステップと、
前記取得した詳細情報または関連情報の表示を前記表示パネル上で制御するステップと、
を含む、遠隔操作装置による情報処理方法。
【請求項8】
表示パネルに表示される選択項目をユーザに選択させるステップと、
前記選択項目に対する接触操作の継続時間を所定の閾値と比較するステップと、
前記継続時間が閾値未満である場合に、前記選択項目の詳細情報を電子機器から取得し、前記継続時間が閾値以上である場合に、前記選択項目を検索条件として前記選択項目の関連情報を外部サービスから取得するステップと、
前記取得した詳細情報または関連情報の表示を前記表示パネル上で制御するステップと、
を含む、遠隔操作装置による情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−114405(P2011−114405A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−266702(P2009−266702)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】