説明

遠隔読影システム及び制御プログラム

【課題】読影レポートに示された所見データと読影画像データとの対応状態を判定する。
【解決手段】読影画像データの読影を依頼する読影依頼元医療施設の読影依頼用装置1と、前記読影依頼元医療施設から供給された前記読影画像データの読影結果に基づいて読影レポートを作成する読影依頼先医療施設の読影用装置2を有した遠隔読影システム100において、読影用装置2において作成された前記読影レポートのレポート識別情報と前記読影レポートに添付された前記読影画像データの画像識別情報に基づいて前記読影レポートの所見データと前記読影画像データとの対応状態を判定する対応状態判定部14を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、読影依頼先施設から供給される読影レポートに基づいて被検体の診断を行なうことが可能な遠隔読影システム及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
医用画像診断は、コンピュータ技術の発展に伴って実用化されたX線CT装置やMRI装置等により急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。特に、近年のX線CT装置やMRI装置の実用化は、悪性腫瘍等の早期発見を可能とし、治療方針や治療方法の決定に大きく貢献している。
【0003】
高い性能を有した上述の医用画像診断装置は、我が国をはじめとする医療先進国において広く普及しつつあるが、近年の医師不足の影響等で、これらの医用画像診断装置によって収集された各種の画像データを読影できる専門医を十分に確保することができないという深刻な問題が発生しており、又、近年注目される新興国等においても同様の問題が発生しつつある。このため、上述の医用画像診断装置によって収集された画像データを、ネットワーク等を介して接続された外部の読影依頼先医療施設に送付し、この読影依頼先医療施設に所属する読影担当医に対して画像データの読影を依頼する、所謂、遠隔医用画像読影法が行なわれるようになった。
【0004】
又、読影依頼先医療施設の読影担当医による前記画像データの読影結果を受信した読影依頼元医療施設の読影依頼担当医は、この読影結果に対する評価を上述の読影依頼先医療施設へ送信することが可能な読影支援システムや読影依頼元医療施設及び読影依頼先医療施設を適切に認証することが可能な遠隔診断システム等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−253437号公報
【特許文献2】特開2007−66151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、被検体から収集された画像データの読影を、ネットワーク等を介して接続された読影依頼先医療施設に対して依頼する場合、この読影依頼先医療施設において作成された読影レポートの所見データと前記読影レポートに添付される画像データとが対応していない場合がある。
【0007】
即ち、従来のように、医用画像診断装置による画像データの収集とこの画像データに対する読影が同一の医療施設において行なわれる場合、所見データとこの所見データに対応した画像データを取り違えて読影レポートが作成される可能性は極めて小さい。一方、読影依頼先医療施設等の外部施設に対して画像データの読影と読影レポートの作成を依頼する場合、読影依頼先医療施設では、(1)多くの読影依頼元医療施設から供給される画像データに対して読影を行なわなくてはならない、(2)読影依頼元医療施設が所有する読影システムを使用することができず汎用の読影システムが用いられるため画像データと所見データとを一致させる機能を組み込むことが困難、(3)被検体の個人情報を開示することができないため個人情報に基づいた対応付けが困難、(4)多数の読影依頼元医療施設から供給された画像データに付加されている被検体情報等の付帯情報には重複の可能性があるため、付帯情報のみでは上述の対応付けを行なうことが困難等の理由により、読影レポートの作成における所見データと画像データとの取り違えを防止することができないという問題点を有していた。
【0008】
本開示は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、読影依頼先医療施設から供給された読影レポートが読影依頼元医療施設において受領された際、読影レポートの所見データに示された読影レポートの識別情報(レポート識別情報)と前記読影レポートに添付された前記所見データに対応する画像データの識別情報(画像識別情報)に基づいて上述の所見データと画像データとの対応状態を判定することが可能な遠隔読影システム及び制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本開示の遠隔読影システムは、読影画像データの読影を依頼する読影依頼元医療施設の読影依頼用装置と、前記読影依頼元医療施設から供給された前記読影画像データの読影結果に基づいて読影レポートを作成する読影依頼先医療施設の読影用装置を有した遠隔読影システムであって、前記読影用装置において作成された前記読影レポートのレポート識別情報と前記読影レポートに添付された前記読影画像データの画像識別情報に基づいて前記読影レポートの所見データと前記読影画像データとの対応状態を判定する対応状態判定手段を備えたことを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態における読影依頼用装置及び読影用装置を備えた遠隔読影システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態の読影依頼用装置が備えた画像データ記憶部に保存される各種画像データとこれらの画像データに付加される画像識別情報及び付帯情報を説明するための図。
【図3】本実施形態の読影依頼用装置が備えた読影レポート記憶部に保存される各種読影レポートとこれらの読影レポートに付加されるレポート識別情報を説明するための図。
【図4】本実施形態の読影依頼用装置が備えた読影レポート作成部によって生成される読影レポートの具体例を示す図。
【図5】本実施形態の読影依頼用装置が備える表示部の具体的な構成を示すブロック図。
【図6】本実施形態の読影依頼用装置が備えた表示部に表示される読影レポート及び警告文言の具体例を示す図。
【図7】本実施形態の読影用装置が備えた表示部に表示される読影画像データを説明するための図。
【図8】本実施形態における読影レポートの作成手順を示すフローチャート。
【図9】本実施形態における読影レポートの対応状態判定手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本開示の実施形態を説明する。
【0012】
本実施形態の遠隔読影システムが有する読影依頼元医療施設の読影依頼用装置は、ネットワークを介して読影依頼先医療施設の読影用装置と接続され、医用画像診断装置によって収集され被検体情報や検査情報等の付帯情報と予め設定された画像識別情報が付加された画像データ(読影画像データ)を読影用装置へ供給してその読影を依頼する。一方、読影用装置は、読影依頼用装置から供給された読影画像データを読影し、その読影結果を示す所見データとこの所見データに対応する読影画像データが示された読影レポートを作成して読影依頼用装置へ供給する。
【0013】
次いで、読影依頼用装置は、読影用装置から供給された読影レポートに添付されている読影画像データに対応した画像データを自己の画像データ記憶部に保存されている各種画像データの中から抽出し、この画像データに付加されている画像識別情報と上述の読影レポートに示されているレポート識別情報とを比較することにより所見データと読影画像データとの対応状態(一致/不一致)を判定する。
【0014】
尚、以下に示す実施形態では、X線CT装置やMRI装置等の医用画像診断装置によって収集された画像データに対する読影を、ネットワーク等を介して接続された読影依頼先医療施設の読影担当医に対して依頼する場合について述べるが、読影依頼先医療施設及びこの読影依頼先医療施設に対して当該画像データの読影を依頼する読影依頼元医療施設は同一の医療施設であっても構わない。又、上述の医用画像診断装置は、通常、読影依頼元医療施設に設置されるが、他の医療施設に設置されていても構わない。
【0015】
(システムの構成)
本開示の実施形態における遠隔読影システムの構成と機能につき図1乃至図7を用いて説明する。尚、図1は、本実施形態における遠隔読影システムの全体構成を示すブロック図であり、図5は、遠隔読影システムの読影依頼用装置が備える表示部の具体的な構成を示すブロック図である。
【0016】
本実施形態の遠隔読影システム100は、図1に示すように、読影依頼元医療施設に設置された読影依頼用装置1と読影依頼先医療施設に設置された読影用装置2を有し、読影依頼用装置1と読影用装置2は、ネットワーク3を介して互いに接続されている。
【0017】
読影依頼用装置1は、上述の読影依頼元医療施設あるいは他の医療施設に設置されたX線CT装置やMRI装置等の医用画像診断装置から供給される各種の画像データを保存する画像データ記憶部11と、前記画像データの画像情報あるいはこれらの画像データに付加されている検査情報や被検体情報等の付帯情報に基づいて画像識別情報を生成し、得られた画像識別情報を当該画像データに付加(登録)する画像識別情報生成部12と、読影依頼先医療施設に対しその読影(即ち、画像データの観察による異常部位の有無やグレードの判定)を依頼する1つあるいは複数の画像データ(以下では、読影画像データと呼ぶ。)を上述の画像識別情報及び付帯情報が付加された状態で画像データ記憶部11に保存されている各種画像データの中から選択する画像データ選択部13と、読影依頼先医療施設から供給された前記読影画像データの読影結果を示す読影レポートを受信し、この読影レポートの所見データあるいはその近傍に示された読影レポートの識別情報(レポート識別情報)と読影レポートの所見データに対応する(即ち、所見の対象となった)読影画像データの識別情報(画像識別情報)に基づいて当該読影レポートに示された所見データと画像データとの対応状態(一致/不一致)を判定する対応状態判定部14を備え、更に、読影依頼先医療施設から供給された読影レポートや対応状態判定部14から出力された一致/不一致の判定結果等を表示する表示部15と、ネットワーク3を介して接続された読影用装置2に対し読影依頼情報及び読影画像データを送信し、読影用装置2から供給された前記読影画像データに対する読影レポートを受信する通信部16と、読影依頼先医療施設に対する読影依頼情報や各種指示信号を入力する入力部17と、読影依頼用装置1が備える上述の各ユニットを制御する制御部18を備えている。
【0018】
読影依頼用装置1が有する大容量の画像データ記憶部11には、図示しない医用画像診断装置を用いて収集された当該被検体あるいは他の被検体の画像データが検査ID、検査日時、検査モダリティ等の検査情報や被検体ID、被検体名、年齢、性別等の被検体情報を付帯情報として保存される。更に、これらの画像データが有する画像情報や上述の付帯情報に基づいて画像識別情報生成部12が生成したユニークな画像識別情報が上記画像データの各々に付加される。
【0019】
図2は、画像データ記憶部11のファイルシステムに保存される各種画像データとデータベース領域に保存される前記画像データの画像識別情報及び付帯情報の具体例を示したものである。即ち、図2(a)に示す画像データ記憶部11のファイルシステムには、1つあるいは複数の画像データで構成される画像ファイルが被検体単位及び検査単位で形成され、図2(b)に示す画像データ記憶部11のデータベース領域には、上記画像ファイルの各々に対応するインデックス、画像データ保存領域、画像識別情報、検査情報や被検体情報等の付帯情報、更には、未読影/読影中/読影完了等の読影状態が示された一覧データが形成される。
【0020】
図1へ戻って、読影依頼用装置1の画像識別情報生成部12は、例えば、所定のハッシュ関数を有した処理プログラムを保管する図示しないプログラム保管部を備え、医用画像診断装置から供給され画像データ記憶部11に一旦保存された各種画像データに対しユニークな画像識別情報を生成する。具体的には、各種画像データの各々が有している画像情報あるいはこれらの画像データに付加されている検査情報や被検体情報等の付帯情報を前記プログラム保管部から読み出した処理プログラムに入力することによりハッシュ値を算出し、得られたハッシュ値に基づいて好適な画像識別情報を生成する。そして、これらの画像識別情報を、画像データ記憶部11に保存されている各種画像データの各々に付加(登録)する。
【0021】
画像データ選択部13は、入力部17から供給される画像データ選択指示信号を受信し、上述の付帯情報及び画像識別情報が付加された状態で画像データ記憶部11に保存されている各種画像データの中から画像データ選択指示信号に対応した画像識別情報を有する画像データを読影画像データとして選択する。尚、上述の画像データ選択指示信号は、例えば、表示部15において一覧表示される各種画像データの画像識別情報の中から所望の読影画像データに対応する画像識別情報を入力部17が備える入力デバイスを用いて選択することにより生成される。
【0022】
次に、対応状態判定部14は、図1に示すように、読影レポート記憶部141、画像データ抽出部142、画像識別情報抽出部143、レポート識別情報抽出部144及び識別情報比較部145を備えている。
【0023】
読影レポート記憶部141には、読影依頼先医療施設の読影用装置2において生成されネットワーク3及び通信部16を介して供給された当該読影画像データに対する読影レポートがレポート識別情報を付帯情報として保存される。
【0024】
図3は、読影レポート記憶部141のファイルシステムに保存される各種読影レポートとデータベース領域に保存される前記読影レポートのレポート識別情報を示したものである。即ち、図3(a)に示す読影レポート記憶部141のファイルシステムには、所見データ及びこの所見データに対応した読影画像データを有する読影レポートのレポートファイルが形成され、図3(b)に示す読影レポート記憶部141のデータベース領域には、上記レポートファイルの各々に対応するインデックス、読影レポート保存領域、レポート識別情報、画像データに付加されていた検査情報や被検体情報等の付帯情報、更には、読影施設名等を示す一覧データが形成される。
【0025】
尚、読影用装置2に設けられた後述の読影レポート作成部23によって生成される読影レポートは、図4に示すように、読影画像データの読影結果を示す所見データ41とこの所見データに対応した読影画像データ42を有し、更に、読影レポート40の所定領域(例えば、前記所見データあるいはその近傍)には、読影画像データ42の画像識別情報に対応したレポート識別情報43が付加されている。又、読影レポート40の下部領域には、読影を行なった読影依頼先医療施設の名称(図3の読影施設名)44が示されている。但し、読影レポート40に添付された読影画像データ42には、図2に示した検査情報や被検体情報等の付帯情報がそのまま付加されている。
【0026】
再び図1へ戻って、対応状態判定部14の画像データ抽出部142は、読影用装置2から供給される読影レポートの読影画像データに対応した画像データを画像データ記憶部11に保存されている各種画像データの中から抽出する機能を有している。即ち、画像データ抽出部142は、入力部17から制御部18を介して読影用装置2へ送信される読影レポート供給指示信号に従って読影用装置2からネットワーク3、通信部16及び読影レポート記憶部141を介して供給される所望の読影レポートを受信する。次いで、この読影レポートの読影画像データに付加されている検査情報や被検体情報等の付帯情報と画像データ記憶部11に保存されている各種画像データの付帯情報とを比較することにより読影画像データに対応した画像データを上述の各種画像データの中から抽出する。
【0027】
次に、画像識別情報抽出部143は、画像データ記憶部11に保存された各種画像データの中から画像データ抽出部142が抽出した画像データを受信し、この画像データに付加されている画像識別情報を抽出する。一方、レポート識別情報抽出部144は、読影レポート記憶部141に保存されている上述の読影レポートを読み出し、この読影レポートの所定領域に示されているレポート識別情報を抽出する。
【0028】
そして、識別情報比較部145は、画像識別情報抽出部143から供給される画像識別情報とレポート識別情報抽出部144から供給されるレポート識別情報とを比較することにより、読影レポートに示された所見データと読影画像データとの対応状態(一致/不一致)を判定する。この場合、上述の画像識別情報とレポート識別情報とが一致している場合、識別情報比較部145は、読影レポートの所見データに対応した読影画像データが前記読影レポートに添付されているものと判定する。一方、画像識別情報とレポート識別情報とが一致しない場合、識別情報比較部145は不一致情報を制御部18へ供給し、不一致情報を受信した制御部18は、その旨を示す警告文言を表示するための警告文言表示指示信号を表示部15に対して供給する。
【0029】
次に、読影依頼用装置1の表示部15は、読影用装置2から供給された読影レポート(図4参照)や制御部18から供給された警告文言表示指示信号に基づく警告文言を表示する機能を有している。例えば、表示部15は、図5に示すように対応状態判定部14の識別情報比較部145から供給された識別情報比較結果あるいは制御部18から供給された警告文言表示指示信号に従って所定フォーマットの警告文言を作成する警告文言作成部151と、対応状態判定部14の読影レポート記憶部141から読み出した当該読影レポートに警告文言作成部151が作成した警告文言を重畳して表示データを生成する表示データ生成部152と、上述の表示データに対してD/A変換やテレビフォーマット変換等の変換処理を行なうデータ変換部153と、変換処理された表示データを表示するモニタ154を備えている。
【0030】
図6は、表示部15のモニタ154に表示された読影レポート40及び警告文言50の具体例を示したものであり、対応状態判定部14の画像識別情報抽出部143から供給された画像識別情報とレポート識別情報抽出部144から供給されたレポート識別情報とが識別情報比較部145によって不一致と判定された場合、表示部15には、「画像データと所見データは一致しない可能性があります。」等の警告文言50が重畳された読影レポート40が表示部15のモニタ154に表示される。
【0031】
次に、図1に示した読影依頼用装置1の通信部16は、ネットワーク3に接続された図示しないネットワークインターフェースを有している。そして、入力部17から制御部18を介して供給される読影画像選択指示信号に基づいて画像データ選択部13が画像データ記憶部11に保存されている各種画像データの中から選択した読影画像データや入力部17において入力された読影依頼情報及び読影レポート供給指示信号を読影依頼先医療施設の読影用装置2へ送信し、読影用装置2から供給された前記読影画像データに対する読影レポートを受信する。
【0032】
入力部17は、操作パネル上に表示パネルやキーボード、トラックボール、マウス、選択ボタン、入力ボタン等の入力デバイスを備え、読影依頼先医療施設に対する読影依頼情報や読影レポート供給指示信号の入力、画像データ選択部13に対する読影画像選択指示信号の入力等を行なう。そして、制御部18は、読影依頼用装置1が有する上述のユニットを統括的に制御し、読影用装置2に対する読影画像データの供給及び読影用装置2から供給された読影レポートの所見データと読影画像データとの対応状態判定を実行させる。特に、読影レポートに示された所見データと読影画像データが対応していない場合、その旨を示す警告文言を表示するための警告文言表示指示信号を表示部15に対して供給する。
【0033】
次に、図1に示した読影依頼先医療施設の読影用装置2は、読影依頼用装置1から読影依頼情報と共に供給された読影画像データを一旦保存する画像データ記憶部21と、上述の読影画像データや後述の読影レポート作成部23において作成された前記読影画像データに対する読影レポート等を表示する表示部22と、前記読影レポートを作成する読影レポート作成部23と、得られた読影レポートを保存する読影レポート記憶部24と、読影依頼用装置1から供給された読影画像データ及び各種指示信号の受信や読影依頼用装置1に対する読影レポートの送信を行なう通信部25と、表示モードの選択、読影画像データに対する所見テキストの入力、読影画像データの画像識別情報に基づくレポート識別情報の入力等を行なう入力部26と、読影用装置2が備える上述のユニットを制御する制御部27を備えている。
【0034】
読影用装置2の表示部22は、図示しない入力シート作成部、データ変換部及びモニタを備え、入力部26から供給された表示モード(即ち、画像データ表示モード、所見テキスト表示モード及び読影レポート表示モード)の選択情報に基づいて読影依頼用装置1から供給された読影画像データの表示や前記入力シート作成部が作成した所見テキスト入力シートに入力される所見テキストの表示、更には、読影レポート作成部23において作成された読影レポートの表示を行なう機能を有している。
【0035】
即ち、入力部26において画像データ表示モードが選択された場合、表示部22は、読影依頼用装置1から供給される読影依頼情報に基づいて画像データ記憶部21から読み出した読影画像データを自己のモニタに表示する。
【0036】
図7は、画像データ表示モードが選択された場合、表示部22のモニタに表示される読影画像データの具体例を示したものであり、画像データ記憶部21から読み出された読影画像データに付加されている画像識別情報(例えば「1003」)が読影画像データ60に重畳して表示される。
【0037】
一方、入力部26において所見テキスト表示モードが選択された場合、表示部22のモニタには、先ず、上述の入力シート作成部において作成された所見テキスト入力シートが表示され、次いで、この所見テキスト入力シートに対して入力部26が入力した当該読影画像データの読影結果を示す所見テキストが表示される。
【0038】
更に、入力部26において読影レポート表示モードが選択された場合、上述の所見テキスト入力シートに入力された所見テキストに基づく所見データと、画像データ記憶部21に保存されている1つあるいは複数の読影画像データの中から選択された前記所見データに対応した読影画像データに基づいて読影レポート作成部23が作成した読影レポートが表示部22のモニタに表示される。
【0039】
次に、読影レポート作成部23は、入力部26において入力された読影画像データに対する所見テキストと、画像データ記憶部21に保存されている読影画像データの中から選択された前記所見テキストに対応する読影画像データに基づいて読影レポートを作成する。このとき作成される読影レポートの左領域には、例えば、図4に示したように上述の所見テキストが所見データ41として示され、右領域には、検査情報や被検体情報等の付帯情報が付加された読影画像データ42が添付される。
【0040】
そして、例えば図7のように、画像識別情報「1003」を有した読影画像データ60に対する所見テキストが所見テキスト入力シートにおいて入力された場合、この所見テキストに基づいて生成された読影レポート40の所見データ41あるいはその近傍には、図4に示すような上述の画像識別情報に対応したレポート識別情報「1003」43が付加される。
【0041】
次に、図1に示した読影用装置2の通信部25は、ネットワーク3に接続された図示しないネットワークインターフェースを有し、読影依頼用装置1の画像データ選択部13から供給される読影画像データや入力部17から供給される読影依頼情報及び読影レポート供給指示信号の受信と、読影レポート作成部23において作成された読影レポートの読影依頼用装置1に対する送信を行なう。
【0042】
入力部26は、読影依頼用装置1の入力部17と同様にして、操作パネル上に表示パネルやキーボード、トラックボール、マウス、選択ボタン、入力ボタン等の入力デバイスを備え、表示モードの選択、所見テキスト入力シートに対する所見テキストの入力、更には、前記所見テキストに対応する読影画像データの選択等を行なう。そして、制御部27は、読影用装置2が有する上述のユニットを制御し、読影依頼された読影画像データに対する読影レポートの作成と読影依頼用装置1に対する前記読影レポートの供給を実行させる。
【0043】
(読影レポートの作成手順)
次に、本実施形態における読影レポートの作成手順につき図8のフローチャートを用いて説明する。尚、以下では、読影依頼元医療施設において収集された画像識別情報「1003」を有する画像データ(読影画像データ)の読影を読影依頼先医療施設に対して依頼する場合について述べる。
【0044】
読影レポートの作成に先立ち、別途設置された医用画像診断装置から供給される当該被検体の画像データは、検査ID、検査日時、検査モダリティ等の検査情報や被検体ID、被検体名、年齢、性別等の被検体情報を付帯情報として他の画像データと共に読影依頼用装置1の画像データ記憶部11に保存される(図8のステップS1)。
【0045】
一方、画像識別情報生成部12は、データ記憶部11に保存されている各種画像データの画像情報あるいはこれらの画像データに付加されている検査情報や被検体情報等の付帯情報を自己のプログラム保管部から読み出した処理プログラムに入力することによりハッシュ値を算出し、得られたハッシュ値に基づいて画像識別情報を生成する(図8のステップS2)。そして、得られた画像識別情報を、画像データ記憶部11に保存されている各種画像データの各々に付加(登録)する(図8のステップS3)。
【0046】
画像データ記憶部11における画像データの保存とこれらの画像データに対する画像識別情報の付加が終了したならば、読影依頼用装置1の操作者は、画像データ記憶部11のデータベース領域に形成された上述の付帯情報や画像識別情報を示す一覧データ(図2(b)参照)を読み出して表示部15に表示し、この一覧データに示された、例えば、画像識別情報「1003」のインデックス「1」を入力部17の入力デバイスを用いて選択することにより入力部17から画像データ選択部13へ画像データ選択指示信号が供給される。
【0047】
この画像データ選択指示信号を受信した画像データ選択部13は、被検体情報や検査情報等の付帯情報及び画像識別情報が付加された状態で画像データ記憶部11に保存されている各種画像データの中から上述の画像データ選択指示信号に対応した画像識別情報「1003」を有する画像データを読影画像データとして選択する。
【0048】
次に、読影依頼用装置1の通信部16は、画像データ選択部13によって選択された画像識別情報「1003」の読影画像データと入力部17において入力された読影依頼先医療施設に対する読影依頼情報を、ネットワーク3を介して読影用装置2へ送信し、読影用装置2の通信部25によって受信された読影画像データ及び画像識別情報は、画像データ記憶部21に保存される(図8のステップS4)。
【0049】
一方、上述の読影依頼情報を受信した読影用装置2の操作者は、入力部26において画像データ表示モードを選択し、この選択信号を受信した表示部22は、画像データ記憶部21から読み出した読影画像データに画像データ識別情報「1003」を重畳して自己のモニタに表示する(図8のステップS5)。そして、前記操作者は、表示部22に表示された読影画像データに対して読影を行なう(図8のステップS6)。
【0050】
次いで、操作者は、入力部26において所見テキスト表示モードを選択し、この選択信号を受信した表示部22は、自己の入力シート作成部において作成した所見テキスト入力シートを表示する。そして、操作者は、この所見テキスト入力シートを用いて読影画像データの読影結果を示す所見テキストを入力し(図8のステップS7)、更に、上述のステップS6において読影画像データに重畳表示されていた画像識別情報「1003」に対応するレポート識別情報「1003」を入力する(図8のステップS8)。
【0051】
次に、読影レポート作成部23は、入力部26において入力された読影画像データに対する所見テキスト及びレポート識別情報と、画像データ記憶部21に保存されている読影画像データの中から選択した前記所見テキストに対応する読影画像データに基づいて読影レポートを作成し、得られた読影レポートを読影レポート記憶部24に保存する(図8のステップS9)。
【0052】
(読影レポートの対応状態判定手順)
次に、本実施形態における読影レポートの対応状態(一致/不一致)判定手順につき図9のフローチャートを用いて説明する。読影レポートに示された所見データと読影画像データとの対応状態判定に際し、読影依頼用装置1の操作者は、入力部17において読影レポート供給指示信号を入力し(図9のステップS11)、この指示信号に基づいて読影用装置2の読影レポート記憶部24から読み出された当該読影レポートは、通信部25、ネットワーク3及び読影依頼用装置1の通信部16を介して対応状態判定部14が備える読影レポート記憶部141に一旦保存される(図9のステップS12)。
【0053】
一方、画像データ抽出部142は、上述の読影レポート記憶部141から読み出した読影レポートの読影画像データに付加されている検査情報や被検体情報等の付帯情報と画像データ記憶部11に保管されている各種画像データの付帯情報とを比較することにより読影画像データに対応した画像データを上述の各種画像データの中から抽出する(図9のステップS13)。
【0054】
次いで、画像識別情報抽出部143は、画像データ抽出部142によって抽出された上述の画像データを受信し、この画像データに付加されている画像識別情報を抽出する(図9のステップS14)。一方、レポート識別情報抽出部144は、読影レポート記憶部141から読み出した上記読影レポートの所定領域(例えば、所見データあるいはその近傍)に示されているレポート識別情報を抽出する(図9のステップS15)。
【0055】
そして、識別情報比較部145は、画像識別情報抽出部143から供給される画像識別情報とレポート識別情報抽出部144から供給されるレポート識別情報とを比較することにより、読影レポートに示された所見データと読影画像データとの対応状態(一致/不一致)を判定する(図9のステップS16)。
【0056】
一方、表示部15は、読影レポート記憶部141から供給される当該読影レポートに識別情報比較部145から供給される判定結果を重畳して表示する。特に、上述の画像識別情報とレポート識別情報とが対応していない場合、表示部15は、上述の判定結果あるいはこの判定結果に基づいて制御部18から供給される警告文言表示指示信号に従って生成した所定フォーマットの警告文言を前記読影レポートに重畳して自己のモニタに表示する(図9のステップS17)。
【0057】
以上述べた本開示の実施形態によれば、読影依頼先医療施設から供給された読影レポートが読影依頼元医療施設において受領される際、読影レポートの所定領域に示されたレポート識別情報と前記読影レポートに添付された読影画像データの画像識別情報に基づいて上述の所見データと読影画像データとの対応状態を判定することができる。このため、読影依頼元医療施設の担当医は、読影依頼先医療施設における読影画像データの取り違えにより誤って作成された読影レポートに起因する誤診を未然に防止することができる。
【0058】
又、上述のレポート識別情報と画像識別情報との比較によって読影レポートに示された所見データと読影画像データとの不一致が判明した場合、その旨を示す警告文言を表示部に表示することにより上述の誤診を確実に防ぐことが可能となる。
【0059】
更に、読影依頼先医療施設への読影画像データに付加される画像識別情報は、当該画像データの画像情報あるいは検査情報や被検体情報等の付帯情報から得られるハッシュ値に基づいて生成されるため、高いセキュリティが確保された画像識別情報を容易に生成することができる。
【0060】
以上、本開示の実施形態について述べてきたが、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施形態では、X線CT装置やMRI装置等の医用画像診断装置によって収集された画像データに対する読影を、ネットワーク等を介して接続された読影依頼先医療施設の読影担当医に対して依頼する場合について述べたが、読影依頼先医療施設及びこの読影依頼先医療施設に対して当該画像データの読影を依頼する読影依頼元医療施設は同一の医療施設であってもよい。又、医用画像診断装置は、通常、読影依頼元医療施設に設置されるが、他の医療施設に設置されていても構わない。
【0061】
又、画像データ記憶部11に保存された各種画像データに付加される画像識別情報は、画像識別情報生成部12が画像データの画像情報あるいは前記画像データに付加されている被検体情報や検査情報等の付帯情報に基づいて生成する場合について述べたが、読影依頼用装置1の操作者が入力部17において任意に設定してもよい。又、医用画像診断装置から直接供給される各種画像データに対し画像識別情報生成部12が生成した画像識別情報あるいは入力部17において設定された画像識別情報を付加して画像データ記憶部11に保存しても構わない。
【0062】
更に、読影画像データに示された画像識別情報と同一の識別情報をレポート識別情報として読影レポートの所定領域に付加する場合について述べたが、画像識別情報とレポート識別情報は必ずしも同一である必要は無い。但し、画像識別情報と異なるレポート識別情報を用いる場合、その対応関係を示すデータを読影レポートに付加することが望ましい。
【0063】
一方、上述の実施形態では、読影レポートに貼付された読影画像データの付帯情報と画像データ記憶部11に保存された各種画像データの付帯情報を比較することにより読影画像データに対応する画像データを抽出する場合について述べたが、読影画像データと各種画像データとのパターンマッチング処理により読影画像データに対応した画像データを各種画像データの中から抽出してもよい。
【0064】
又、表示部22に表示された読影画像データに基づいて所見テキストとレポート識別情報を入力する際、読影画像データに重畳表示されている画像識別情報と同一の識別情報をレポート識別情報として入力する場合について述べたが、レポート識別情報の入力は、上述の方法に限定されない。例えば、読影画像データの内部あるいは周囲において所定フォーマットのバーコードで形成された画像識別情報を検出するバーコードリーダ等の画像識別情報検出部を新たに備え、この画像識別情報検出部において検出された画像識別情報と同一の識別情報あるいは当該画像識別情報に対応した識別情報をレポート識別情報として手動設定あるいは自動設定してもよい。
【0065】
更に、読影レポートのレポート識別情報とこの読影レポートに添付された読影画像データの画像識別情報とが対応しない場合に作成される警告文言を読影レポートに重畳して表示する場合について述べたが、読影レポートに対して並列表示してもよく、他のモニタ等において独立表示してもよい。又、上述の警告文言を作成する警告文言作成部151は、表示部15以外のユニットに設けられていてもよく、独立したユニットとして読影依頼用装置1に備えられていてもよい。
【0066】
尚、本実施形態に係る遠隔読影システム100に含まれる読影依頼用装置1、読影用装置2は、例えば、CPU、RAM、磁気記憶装置、入力装置、表示装置などで構成されるコンピュータをハードウェアとして用いることでも実現することができる。例えば、対応状態判定部14を制御する制御部18は、上述のコンピュータに搭載されたCPU等のプロセッサに所定の制御プログラムを実行させることにより各種機能を実現することができる。この場合、上述の制御プログラムをコンピュータに予めインストールしてもよく、又、コンピュータ読み取りが可能な記憶媒体への保存あるいはネットワークを介して配布された制御プログラムのコンピュータへのインストールであっても構わない。
【0067】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0068】
1…読影依頼用装置
11…画像データ記憶部
12…画像識別情報生成部
13…画像データ選択部
14…対応状態判定部
141…読影レポート記憶部
142…画像データ抽出部
143…画像識別情報抽出部
144…レポート識別情報抽出部
145…識別情報比較部
15…表示部
16…通信部
17…入力部
18…制御部
2…読影用装置
21…画像データ記憶部
22…表示部
23…読影レポート作成部
24…読影レポート記憶部
25…通信部
26…入力部
27…制御部
3…ネットワーク
100…遠隔読影システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
読影画像データの読影を依頼する読影依頼元医療施設の読影依頼用装置と、前記読影依頼元医療施設から供給された前記読影画像データの読影結果に基づいて読影レポートを作成する読影依頼先医療施設の読影用装置を有した遠隔読影システムにおいて、
前記読影用装置において作成された前記読影レポートのレポート識別情報と前記読影レポートに添付された前記読影画像データの画像識別情報に基づいて前記読影レポートの所見データと前記読影画像データとの対応状態を判定する対応状態判定手段を
備えたことを特徴とする遠隔読影システム。
【請求項2】
医用画像診断装置によって収集された各種画像データを保存する画像データ記憶手段と、前記各種画像データに対する画像識別情報の生成と登録を行なう画像識別情報生成手段を備え、前記対応状態判定手段は、前記読影レポートに添付された前記読影画像データに対応する画像データを前記各種画像データの中から抽出し、前記画像データに付加されている画像識別情報と前記読影レポートのレポート識別情報を比較することにより前記対応状態を判定することを特徴とする請求項1記載の遠隔読影システム。
【請求項3】
前記画像識別情報生成手段は、前記各種画像データが有する画像情報あるいは前記各種画像データに付加されている被検体情報や検査情報等の付帯情報に基づいて前記画像識別情報を生成することを特徴とする請求項2記載の遠隔読影システム。
【請求項4】
前記対応状態判定手段は、前記各種画像データの中から前記読影画像データに対応する画像データを抽出する画像データ抽出手段と、前記画像データに付加されている前記画像識別情報を抽出する画像識別情報抽出手段と、前記読影レポートに付加されているレポート識別情報を抽出するレポート識別情報抽出手段と、抽出された前記レポート識別情報と前記画像識別情報を比較することにより前記対応状態を判定する識別情報比較手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の遠隔読影システム。
【請求項5】
前記画像データ抽出手段は、前記読影画像データの付帯情報と前記各種画像データの付帯情報に基づいて前記読影画像データに対応する画像データを前記各種画像データの中から抽出することを特徴とする請求項4記載の遠隔読影システム。
【請求項6】
前記画像データ抽出手段は、前記読影画像データが有する画像情報と前記各種画像データが有する画像情報とのパターンマッチング処理により、前記読影画像データに対応する画像データを前記各種画像データの中から抽出することを特徴とする請求項4記載の遠隔読影システム。
【請求項7】
前記対応状態判定手段は、前記読影依頼元医療施設の読影依頼用装置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の遠隔読影システム。
【請求項8】
表示手段を備え、前記表示手段は、前記対応状態判定手段によって得られた前記対応状態の判定結果を単独あるいは前記読影レポートと共に表示することを特徴とする請求項1記載の遠隔読影システム。
【請求項9】
前記対応状態判定手段の判定結果に基づいて所定フォーマットの警告文言を生成する警告文言作成手段を備え、前記表示手段は、前記警告文言作成手段によって作成された前記警告文言を単独あるいは前記読影レポートと共に表示することを特徴とする請求項8記載の遠隔読影システム。
【請求項10】
前記読影用装置は読影レポート作成手段を備え、前記読影レポート作成手段は、少なくとも、前記読影画像データの読影結果を示す前記所見データと、前記読影画像データの画像識別情報に対応した前記レポート識別情報と、前記読影画像データとに基づいて前記読影レポートを作成することを特徴とする請求項1記載の遠隔読影システム。
【請求項11】
前記読影画像データの画像識別情報を検出する画像識別情報検出手段を備え、前記読影レポート作成手段は、前記画像識別情報検出手段の検出結果に基づいて設定された前記レポート識別情報を前記読影レポートの所定領域に付加することを特徴とする請求項10記載の遠隔読影システム。
【請求項12】
読影依頼先医療施設の読影用装置において作成された読影レポートに示されている所見データとこの所見データに対応する読影画像データとの対応状態を判定する対応状態判定手段に対し、
画像識別情報が付加された状態で予め保存されている各種画像データの中から前記読影画像データに対応する画像データを抽出する画像データ抽出機能と、
前記画像データに付加されている画像識別情報を抽出する画像識別情報抽出機能と、
前記読影レポートに付加されているレポート識別情報を抽出するレポート識別情報抽出機能と、
抽出された前記レポート識別情報と前記画像識別情報とを比較することにより前記対応状態を判定する識別情報比較機能を
実行させることを特徴とする制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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