説明

遺伝子発現法

本発明により、異種タンパク質を製造する方法であって、(a)シャペロンタンパク質の配列を含むタンパク質をコードしている遺伝子と、異種タンパク質をコードしている遺伝子とを含む2μm系プラスミドを含む宿主細胞を準備すること;(b)その宿主細胞を、培養培地中、シャペロンタンパク質をコードしている遺伝子と、異種タンパク質をコードしている遺伝子の発現を可能とする条件下で培養すること;および(c)発現した異種タンパク質を培養宿主細胞または培養培地から精製することを含んでなる方法が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
非2μm系プラスミドタンパク質を製造する方法であって、
(a)シャペロンタンパク質の配列を含むタンパク質をコードしている遺伝子と、非2μm系プラスミドタンパク質をコードしている遺伝子とを含む2μm系プラスミドを含んでなる宿主細胞を準備すること、
(b)該宿主細胞を、培養培地中、シャペロンタンパク質の配列を含むタンパク質をコードしている遺伝子と、非2μm系プラスミドタンパク質をコードしている遺伝子の発現を可能とする条件下で培養すること、および
(c)発現した非2μm系プラスミドタンパク質を培養宿主細胞または培養培地から精製すること
を含んでなる、方法。
【請求項2】
精製された非2μm系プラスミドタンパク質を担体または希釈剤とともに製剤化する工程、および、所望により、このようにして製剤化されたタンパク質を単位投与形で提供する工程をさらに含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
真菌(好ましくは、酵母)または脊椎動物の非2μm系プラスミドタンパク質をコードしている遺伝子とシャペロンタンパク質をコードしている遺伝子とを同じ2μm系プラスミド上に提供することにより、前記非2μm系プラスミドタンパク質の生産を増強するための発現ベクターとしての、2μm系プラスミドの使用。
【請求項4】
シャペロンタンパク質の配列を含むタンパク質をコードしている遺伝子と非2μm系プラスミドタンパク質をコードしている遺伝子とを含んでなる2μm系プラスミドであって、このプラスミドが2μmプラスミドに基づく場合には、非組込みベクターである、プラスミド。
【請求項5】
シャペロンが真菌シャペロン(好ましくは、酵母シャペロン)または哺乳類シャペロン(好ましくは、ヒトシャペロン)の配列を有するものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法、使用またはプラスミド。
【請求項6】
シャペロンが、AHA1、CCT2、CCT3、CCT4、CCT5、CCT6、CCT7、CCT8、CNS1、CPR3、CPR6、EPS1、ERO1、EUG1、FMO1、HCH1、HSP10、HSP12、HSP104、HSP26、HSP30、HSP42、HSP60、HSP78、HSP82、JEM1、MDJ1、MDJ2、MPD1、MPD2、PDI1、PFD1、ABC1、APJ1、ATP11、ATP12、BTT1、CDC37、CPR7、HSC82、KAR2、LHS1、MGE1、MRS11、NOB1、ECM10、SSA1、SSA2、SSA3、SSA4、SSC1、SSE2、SIL1、SLS1、UBI4、ORM1、ORM2、PER1、PTC2、PSE1およびHAC1または末端切断型イントロンレスHAC1のいずれか1つによりコードされているタンパク質の配列を含むものである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法、使用またはプラスミド。
【請求項7】
シャペロンがタンパク質ジスルフィドイソメラーゼであるか、またはPSE1、ORM2もしくはSSA1によりコードされているタンパク質またはその変異体もしくは断片の配列を含むものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法、使用またはプラスミド。
【請求項8】
宿主細胞が、前記プラスミドによりコードされている第一のシャペロンとは異なるシャペロンをコードしている第二の組換え遺伝子も発現する、請求項1、2、5、6または7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
シャペロンをコードしている第二の組換え遺伝子が染色体に組み込まれている、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
プラスミドが、異なるシャペロンをコードしている2つの異なる遺伝子を含み、その遺伝子の1つが請求項8により定義されたシャペロンをコードしている第二の組換え遺伝子である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法、使用またはプラスミド。
【請求項11】
前記シャペロンの1つがタンパク質ジスルフィドイソメラーゼである、請求項8〜10のいずれか一項に記載の方法、使用またはプラスミド。
【請求項12】
前記シャペロンの1つがORM2である、請求項8〜11のいずれか一項に記載の方法、使用またはプラスミド。
【請求項13】
前記2つのシャペロンがタンパク質ジスルフィドイソメラーゼとORM2である、請求項8または9に記載の方法、使用またはプラスミド。
【請求項14】
前記非2μm系プラスミドタンパク質が、酵母において分泌を引き起こすのに有効なリーダー配列を含むものである、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法、使用またはプラスミド。
【請求項15】
前記非2μm系プラスミドタンパク質が、真核生物タンパク質、またはその断片もしくは変異体、好ましくは脊椎動物または真菌(例えば、酵母)タンパク質である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法、使用またはプラスミド。
【請求項16】
前記非2μm系プラスミドタンパク質が商業上有用なタンパク質である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法、使用またはプラスミド。
【請求項17】
前記非2μm系プラスミドタンパク質が、アルブミン、モノクローナル抗体、エトポシド、血清タンパク質(例えば、血液凝固因子)、アンチスタシン、tick抗凝固ペプチド、トランスフェリン、ラクトフェリン、エンドスタチン、アンギオスタチン、コラーゲン、免疫グロブリンまたは免疫グロブリンに基づく分子またはいずれかの断片(例えば、dAb、Fab’断片、F(ab’)、scAb、scFvまたはscFv断片)、Kunitzドメインタンパク質、インターフェロン、インターロイキン、IL10、IL11、IL2、インターフェロンα種および亜種、インターフェロンβ種および亜種、インターフェロンγ種および亜種、レプチン、CNTF、CNTFAX15(Axokin(商標))、IL1−受容体アンタゴニスト、エリスロポエチン(EPO)およびEPO模倣体、トロンボポエチン(TPO)およびTPO模倣体、プロサプチド、シアノビリン−N,5−ヘリックス、T20ペプチド、T1249ペプチド、HIVgp41、HIVgp120、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ、tPA、ヒルディン、血小板由来増殖因子、副甲状腺ホルモン、プロインスリン、インスリン、グルカゴン、グルカゴン様ペプチド、インスリン様増殖因子、カルシトニン、成長ホルモン、トランスフォーミング増殖因子β、腫瘍壊死因子、G−CSF、GM−CSF、M−CSF、FGF、プレ型および活性型双方の凝固因子(限定されるものではないが、プラスミノーゲン、フィブリノーゲン、トロンビン、プレトロンビン、プロトロンビン、フォン・ウィルブランド因子、αアンチトリプシン、プラスミノーゲンアクチベーター、因子VII、因子VIII、因子IX、因子Xおよび因子XIIIを含む)、神経増殖因子、LACI、血小板由来内皮細胞増殖因子(PD−ECGF)、グルコースオキシダーゼ、血清コリンエステラーゼ、アプロチニン、アミロイド前駆体タンパク質、インターαトリプシン阻害剤、抗トロンビンIII、アポリポタンパク質種、Cタンパク質、Sタンパク質、または上記のいずれかの変異体もしくは断片から選択される配列を含むものである、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法、使用またはプラスミド。
【請求項18】
前記非2μm系プラスミドタンパク質が、アルブミンまたはその変異体もしくは断片の配列を含むものである、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法、使用またはプラスミド。
【請求項19】
前記非2μm系プラスミドタンパク質が、トランスフェリンファミリーメンバー、好ましくはトランスフェリンもしくはラクトフェリンまたはその変異体もしくは断片の配列を含むものである、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法、使用またはプラスミド。
【請求項20】
非2μm系プラスミドタンパク質が、融合タンパク質、例えば、アルブミンもしくはトランスフェリンファミリーメンバーまたはいずれかの変異体もしくは断片が別のタンパク質配列と直接的または間接的に融合された融合タンパク質を含むものである、請求項1〜19のいずれか一項に記載の方法、使用またはプラスミド。
【請求項21】
請求項1〜20のいずれか一項で定義されたプラスミドを含んでなる、宿主細胞。
【請求項22】
プラスミドによりコードされているシャペロンが必須遺伝子である、請求項21に記載の宿主細胞。
【請求項23】
プラスミドの不在下では、前記シャペロンを産生しない、請求項22に記載の宿主細胞。
【請求項24】
酵母細胞である、請求項21〜23のいずれか一項に記載の宿主細胞。
【請求項25】
プラスミドがpSR1、pSB3もしくはpSB4に基づくものであって、酵母細胞がチゴサッカロミセス・ルクシーであるか、プラスミドがpSB1もしくはpSB2に基づくものであって、酵母細胞がチゴサッカロミセス・バイリーであるか、プラスミドがpSM1に基づくものであって、酵母細胞がチゴサッカロミセス・フェルメンタチであるか、プラスミドがpKD1に基づくものであって、酵母細胞がクルイベロミセス・ドロソフィラルムであるか、プラスミドがpPM1に基づくものであって、酵母細胞がピキア・メンブラネファシエンスであるか、またはプラスミドが2μmプラスミドに基づくものであって、酵母細胞がサッカロミセス・セレビシエもしくはサッカロミセス・カルルスベルゲネシスである、請求項24に記載の宿主細胞。
【請求項26】
プラスミドが2μmプラスミドに基づくものであって、酵母細胞がサッカロミセス・セレビシエまたはサッカロミセス・カルルスベルゲネシスである、請求項25に記載の宿主細胞。
【請求項27】
宿主細胞が、請求項21〜26のいずれか一項で定義された宿主細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
宿主細胞が、請求項23またはそれに従属する他のいずれかの請求項で定義された宿主細胞である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
工程(b)が、宿主細胞を富栄養培地などの非選択培地中で培養することを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
非2μm系プラスミドタンパク質を製造する方法であって、
(a)第一のシャペロンタンパク質の配列を含むタンパク質をコードしている第一の組換え遺伝子、第二のシャペロンタンパク質の配列を含むタンパク質をコードしている第二の組換え遺伝子、および非2μm系プラスミドタンパク質をコードしている第三の組換え遺伝子を含む宿主細胞であって、第一のシャペロンと第二のシャペロンが異なるものである、宿主細胞を準備すること、
(b)該宿主細胞を、培養培地中、第一、第二および第三の遺伝子の発現を可能とする条件下で培養すること、および
(c)所望により、発現した非2μm系プラスミドタンパク質を培養宿主細胞または培養培地から精製すること、および
(d)所望により、精製されたタンパク質を凍結乾燥すること
を含んでなる、方法。
【請求項31】
精製された非2μm系プラスミドタンパク質を担体または希釈剤とともに製剤化する工程、および、所望により、このようにして製剤化されたタンパク質を単位投与形で提供する工程をさらに含んでなる、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
第一および第二のシャペロンが、AHA1、CCT2、CCT3、CCT4、CCT5、CCT6、CCT7、CCT8、CNS1、CPR3、CPR6、EPS1、ERO1、EUG1、FMO1、HCH1、HSP10、HSP12、HSP104、HSP26、HSP30、HSP42、HSP60、HSP78、HSP82、JEM1、MDJ1、MDJ2、MPD1、MPD2、PDI1、PFD1、ABC1、APJ1、ATP11、ATP12、BTT1、CDC37、CPR7、HSC82、KAR2、LHS1、MGE1、MRS11、NOB1、ECM10、SSA1、SSA2、SSA3、SSA4、SSC1、SSE2、SIL1、SLS1、UBI4、ORM1、ORM2、PER1、PTC2、PSE1およびHAC1または末端切断型イントロンレスHAC1のいずれか1つによりコードされているタンパク質の配列を含むものである、請求項30または31に記載の方法。
【請求項33】
第一のシャペロンがタンパク質ジスルフィドイソメラーゼである、請求項30〜33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
第二のシャペロンがORM2である、請求項30〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
第一または第二のシャペロンの少なくとも1つが、染色体に組み込まれた組換え遺伝子によりコードされている、請求項30〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
第一または第二のシャペロンの少なくとも1つが、プラスミド上の遺伝子によりコードされている、請求項30〜35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記プラスミドが請求項1〜26のいずれか一項で定義されたプラスミドである、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ(PDI)の配列を含むタンパク質をコードしている第一の組換え遺伝子と、トランスフェリンに基づくタンパク質の配列を含むタンパク質をコードしている第二の組換え遺伝子とを含んでなる、宿主細胞。
【請求項39】
トランスフェリンに基づくタンパク質の発現を増強するための、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ(PDI)の配列を含むタンパク質をコードしている組換え遺伝子の使用。
【請求項40】
トランスフェリンに基づくタンパク質が、トランスフェリンまたはトランスフェリンファミリーの他のメンバー(例えば、ラクトフェリン)、その変異体もしくは断片、またはトランスフェリン、その変異体もしくは断片を含む融合タンパク質の配列を含むものである、請求項38に記載の宿主細胞または請求項39に記載の使用。
【請求項41】
タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ(PDI)の配列を含むタンパク質をコードしている第一の組換え遺伝子がプラスミド上に提供される、請求項38〜40のいずれか一項に記載の宿主細胞または使用。
【請求項42】
前記プラスミドが2μm系プラスミドである、請求項41に記載の宿主細胞または使用。
【請求項43】
タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ(PDI)の配列を含むタンパク質をコードしている第一の組換え遺伝子が染色体に組み込まれる、請求項38〜40のいずれか一項に記載の宿主細胞または使用。
【請求項44】
タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ(PDI)の配列を含むタンパク質をコードしている第一の組換え遺伝子が、内因的にコードされているPDI遺伝子の遺伝子座で、好ましくは内因性PDI遺伝子の発現を妨げることなく、染色体に組み込まれる、請求項43に記載の宿主細胞または使用。
【請求項45】
トランスフェリンに基づくタンパク質の配列を含むタンパク質をコードしている第二の組換え遺伝子がプラスミド上に提供される、請求項38〜44のいずれか一項に記載の宿主細胞または使用。
【請求項46】
前記プラスミドが2μm系プラスミドである、請求項45に記載の宿主細胞または使用。
【請求項47】
トランスフェリンに基づくタンパク質の配列を含むタンパク質をコードしている第二の組換え遺伝子が染色体に組み込まれる、請求項38〜44のいずれか一項に記載の宿主細胞または使用。
【請求項48】
トランスフェリンに基づくタンパク質の配列を含むタンパク質をコードしている第二の組換え遺伝子が、内因的にコードされているPDI遺伝子の遺伝子座で、好ましくは内因性PDI遺伝子の発現を妨げることなく、染色体に組み込まれる、請求項47に記載の宿主細胞または使用。
【請求項49】
非2μm系プラスミドタンパク質を製造する方法であって、
(a)ORM2またはその変異体もしくは断片の配列を含むタンパク質をコードしている第一の組換え遺伝子と、非2μm系プラスミドタンパク質をコードしている第二の組換え遺伝子とを含む宿主細胞を準備すること、および
(b)該宿主細胞を、培養培地中、第一および第二の遺伝子の発現を可能とする条件下で培養すること
を含んでなる、方法。
【請求項50】
精製された非2μm系プラスミドタンパク質を担体または希釈剤とともに製剤化する工程、および、所望により、このようにして製剤化されたタンパク質を単位投与形で提供する工程をさらに含んでなる、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
ORM2またはその変異体もしくは断片の配列を含むタンパク質をコードしている第一の組換え遺伝子が、宿主細胞の染色体に組み込まれている、請求項49または50に記載の方法。
【請求項52】
ORM2またはその変異体もしくは断片の配列を含むタンパク質をコードしている第一の組換え遺伝子がプラスミド上に存在する、請求項49または50に記載の方法。
【請求項53】
ORM2またはその変異体もしくは断片の配列を含むタンパク質をコードしている第一の組換え遺伝子と、非2μm系プラスミドタンパク質をコードしている第二の組換え遺伝子とを含んでなる、宿主細胞。
【請求項54】
宿主細胞中における非2μm系プラスミドタンパク質の発現を増強するための、ORM2またはその変異体もしくは断片の配列を含むタンパク質をコードしている組換え遺伝子の使用。
【請求項55】
ORM2またはその変異体もしくは断片の配列を含むタンパク質をコードしている第一の組換え遺伝子と、非2μm系プラスミドタンパク質をコードしている第二の組換え遺伝子とを含んでなる、プラスミド。
【請求項56】
2μm系プラスミドである、請求項55に記載のプラスミド。
【請求項57】
非2μm系プラスミドタンパク質が請求項14〜20のいずれか一項で定義されたものである、請求項49〜56のいずれか一項に記載の方法、使用、宿主細胞またはプラスミド。
【請求項58】
必須シャペロンをコードしている遺伝子を含むプラスミドを含んでなり、該プラスミドの不在下ではシャペロンを産生できない宿主細胞であって、該プラスミドが、請求項14〜20のいずれか一項で定義された非2μm系プラスミドタンパク質などの非2μm系プラスミドタンパク質をコードしている組換え遺伝子をさらに含むものである、宿主細胞。
【請求項59】
前記プラスミドの不在下では生存力のない、請求項58に記載の宿主細胞。
【請求項60】
前記シャペロンがタンパク質ジスルフィドイソメラーゼである、請求項58または59に記載の宿主細胞。
【請求項61】
必須シャペロンをコードしている遺伝子を単独の選択マーカーとして含んでなる、プラスミド。
【請求項62】
請求項14〜20のいずれか一項で定義された非2μm系プラスミドタンパク質などの非2μm系プラスミドタンパク質をコードしている遺伝子をさらに含んでなる、請求項61に記載のプラスミド。
【請求項63】
2μm系プラスミドである、請求項61または62に記載のプラスミド。
【請求項64】
非2μm系プラスミドタンパク質を製造する方法であって、
(a)請求項58〜60のいずれか一項で定義された宿主細胞を準備する工程、および
(b)該宿主細胞を、培養培地中、必須シャペロンおよび非2μm系プラスミドタンパク質の発現を可能とする条件下で培養する工程
を含んでなる、方法。
【請求項65】
宿主細胞が請求項61〜63のいずれか一項で定義されたプラスミドを含むものである、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
工程(b)が、宿主細胞を、富化栄養培地または複合培地などの非選択培地で培養することにより実施される、請求項64または65に記載の方法。
【請求項67】
宿主細胞を最小培地などの選択培地中で培養し、その宿主細胞内でタンパク質ジスルフィドイソメラーゼをコードしているヌクレオチド配列を発現させることにより、宿主細胞における非2μm系プラスミドタンパク質の発現を増強するための、前記ヌクレオチド配列の使用であって、このタンパク質ジスルフィドイソメラーゼをコードしているヌクレオチド配列が次の特徴:
(a)そのヌクレオチド配列が、天然PDIプロモーターまたはその機能的変異体の配列を有するプロモーターを含み、かつ、一連の14回の「TA」反復を含むこと;
(b)コードされているタンパク質ジスルフィドイソメラーゼが、アミノ酸EADAEAEAまたはその保存的に置換された変異体を、一般に、Genbank受託番号CAA38402に関して定義されている506〜513番の位置に含むこと;
(c)コードされているタンパク質ジスルフィドイソメラーゼの残基Ser41がコドンTCTによりコードされていること;
(d)コードされているタンパク質ジスルフィドイソメラーゼの残基Glu44がコドンGAAによりコードされていること;
(e)コードされているタンパク質ジスルフィドイソメラーゼの残基Leu262がコドンTTGによりコードされていること;
(f)コードされているタンパク質ジスルフィドイソメラーゼの残基Asp514がコドンGACによりコードされていること;または
(g)そのヌクレオチド配列が、天然PDIターミネーターまたはその機能的変異体の配列を有するターミネーター配列を含み、かつ、1919番の位置(天然SKQ2nターミネーター配列に関して1919番と定義されたもの)に一連の連続する8個の塩基「A」、および/または塩基「C」を含むこと
のうち少なくとも1つを有することを特徴とする、使用。
【請求項68】
非2μm系プラスミドタンパク質を製造する方法であって、
(a)タンパク質ジスルフィドイソメラーゼをコードしている組換え遺伝子を含み、かつ、請求項67で定義された核酸配列の配列を有し、さらに非2μm系プラスミドタンパク質をコードしている組換え遺伝子を含む宿主細胞を準備する工程、および
(b)該宿主細胞を、最小培養培地中、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼおよび非2μm系プラスミドタンパク質の発現を可能とする条件下で培養する工程
を含んでなる、方法。
【請求項69】
宿主細胞内でシャペロンをコードしているコード配列に作動可能なように連結されたプロモーターの配列を含むポリヌクレオチド配列を発現させることにより宿主細胞における非2μm系プラスミドタンパク質の発現を増強するための、該ポリヌクレオチドの使用であって、前記プロモーターが、そのコード配列がその天然プロモーターに作動可能なように連結されていた場合に達成されるであろうレベルよりも低いレベルのシャペロン発現を果たすことを特徴とするものである、使用。
【請求項70】
非2μm系プラスミドタンパク質を製造する方法であって、
(a)シャペロンをコードしているコード配列に作動可能なように連結されたプロモーター(このプロモーターは、そのコード配列がその天然プロモーターに作動可能なように連結されていた場合に達成されるであろうレベルよりも低いレベルのシャペロン発現を果たすことを特徴とする)の配列を含む組換え遺伝子を含み、かつ、非2μm系プラスミドタンパク質をコードしている組換え遺伝子をさらに含む宿主細胞を準備する工程、および
(b)該宿主細胞を、シャペロンおよび非2μm系プラスミドタンパク質の発現を可能とする条件下で培養する工程
を含んでなる、方法。
【請求項71】
精製されたタンパク質を凍結乾燥する工程をさらに含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項72】
発現した非2μm系プラスミドタンパク質を培養宿主細胞または培養培地から精製する工程をさらに含んでなる、請求項49、64、68または70に記載の方法。
【請求項73】
精製されたタンパク質を凍結乾燥する工程をさらに含んでなる、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
精製または凍結乾燥された非2μm系プラスミドタンパク質を担体または希釈剤とともに製剤化する工程をさらに含んでなる、請求項72または73に記載の方法。
【請求項75】
製剤化されたタンパク質を単位投与形で提供する工程をさらに含んでなる、請求項74に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【図94A】
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【図94B】
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【図94C】
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【図95】
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【図96】
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【公表番号】特表2007−515962(P2007−515962A)
【公表日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−546337(P2006−546337)
【出願日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【国際出願番号】PCT/GB2004/005462
【国際公開番号】WO2005/061718
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(591131523)ノボザイムス、デルタ、リミテッド (9)
【氏名又は名称原語表記】NOVOZYMES DELTA LIMITED
【Fターム(参考)】