邸別不具合予測支援装置
【課題】邸毎の生産図作成業務において、生産図の図面出力と同時に、予測される各邸に該当する不具合項目のみを予め抽出し、出力する機能を有する邸別不具合予測支援装置を提供する。
【解決手段】現在保有する部位・部材に対する不具合検索条件情報を蓄積した不具合抽出用DB4と、邸別住宅設計CADデータから部位・部材別に得られる部位・部材データを取得し、該取得した部位・部材ごとに存在する該部位・部材データ内に含まれるデータと、不具合抽出用DB4に記憶された部位・部材ごとの不具合検索条件情報とを照合して一致した部位・部材に対する邸別不具合情報を抽出する邸別不具合情報抽出部5aと、該邸別不具合情報抽出部5aにより抽出された邸別不具合情報を記憶する邸別不具合情報DB6と、該邸別不具合情報DB6に記憶された邸別不具合情報を出力する邸別不具合情報出力手段を有する構成とした。
【解決手段】現在保有する部位・部材に対する不具合検索条件情報を蓄積した不具合抽出用DB4と、邸別住宅設計CADデータから部位・部材別に得られる部位・部材データを取得し、該取得した部位・部材ごとに存在する該部位・部材データ内に含まれるデータと、不具合抽出用DB4に記憶された部位・部材ごとの不具合検索条件情報とを照合して一致した部位・部材に対する邸別不具合情報を抽出する邸別不具合情報抽出部5aと、該邸別不具合情報抽出部5aにより抽出された邸別不具合情報を記憶する邸別不具合情報DB6と、該邸別不具合情報DB6に記憶された邸別不具合情報を出力する邸別不具合情報出力手段を有する構成とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平面図情報を含む邸別住宅設計CAD(Computer Aided Design;コンピュータによる支援設計製図)データから得られる部位・部材データのうち、そのまま使用してしまうと不具合が発生する可能性のある部位・部材を予測するための邸別不具合予測支援装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅設計CADにおいて発生し蓄積された不具合項目の設計者への提示方法としては、例えば、蓄積された不具合項目を紙にて一覧化しリストにして設計者へ提示することが行われている。
【0003】
しかし、設計者の業務の実態を考慮すると、部材配置や部材仕様や施工図からなる生産図作成業務は物件(邸)ごとに行なわれており、かつ戸建住宅を主力商品とする実態に合わせると、戸建住宅の場合、物件ごとに使用される部位・部材にはばらつきがあり、例えば2階屋根材といってもA邸にはベランダがあり、屋上へ上がる外階段がありフラット屋根であるが、B邸にはそれらは無く、反対に屋根は勾配屋根で、中庭がありテラスがある等、表現が同じ部位、部材であっても邸別に部材配置や部材仕様や施工図が異なることが一般である。
【0004】
邸ごとに使用される部位・部材が異なるということは当然ながら、住宅設計CADで発生し、蓄積された不具合項目のうち、A邸に該当する不具合項目と、B邸に該当する不具合項目も異なってくる。
【0005】
上記を踏まえると、蓄積された沢山の不具合項目の単なる一覧では、その中から、当該邸に該当する不具合項目を人が目視で検索し、該当した不具合項目について生産図の内容の補正を行なうといった作業フローになり、非効率的である。
【0006】
例えば、特開2003−022287号公報(特許文献1)には、開発工程において製品の設計仕様にあった必要なチェック項目のみを抽出することができる設計レビュー支援装置が提案されている。
【0007】
【特許文献1】特開2003−022287号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の技術では、物件ごとに使用される部位・部材にばらつきがある戸建住宅の邸別ごとの不具合箇所のチェックに適用することが極めて困難であり、不具合箇所のチェック作業を効率化する方策としては、既にある不具合項目の一覧の中から、各邸に該当する不具合項目のみを予め提示することが必要になるという問題があった。
【0009】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、設計者が作成する邸ごとの生産図作成業務において、生産図出力と同時に、予測される各邸に該当し、発生する可能性のある不具合項目を予め機械的に抽出し、さらには抽出された不具合項目に不具合対処方法などを追加して出力する機能を有する邸別不具合予測支援装置を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するための本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第1の構成は、平面図情報を含む邸別住宅設計CADデータから得られる部位・部材データのうち不具合が発生する部位・部材を予測するための邸別不具合予測支援装置であって、現在保有する部位・部材に対する不具合検索条件情報を蓄積した不具合抽出用記憶手段と、前記邸別住宅設計CADデータから部位・部材別に得られる部位・部材データを取得し、該取得した部位・部材ごとに存在する該部位・部材データ内に含まれるデータと、前記不具合抽出用記憶手段に記憶された部位・部材ごとの不具合検索条件情報とを照合して一致した部位・部材に対する邸別不具合情報を抽出する邸別不具合情報抽出手段と、前記邸別不具合情報抽出手段により抽出された邸別不具合情報を記憶する邸別不具合情報記憶手段と、前記邸別不具合情報記憶手段に記憶された邸別不具合情報を出力する邸別不具合情報出力手段とを有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第2の構成は、前記第1の構成において、現在保有する部位・部材に対する不具合検索条件情報のそれぞれに不具合コードを付与して蓄積した不具合抽出用記憶手段と、現在保有する不具合詳細情報を前記不具合コードを付与して蓄積した不具合詳細情報記憶手段と、前記邸別不具合情報記憶手段に記憶された邸別不具合情報と、前記不具合詳細情報記憶手段に蓄積された現在保有する不具合詳細情報と、から前記不具合コードに関連付けられた邸別不具合詳細情報を抽出する邸別不具合詳細情報抽出手段と、前記邸別不具合詳細情報抽出手段により抽出された邸別不具合詳細情報を記憶する邸別不具合詳細情報記憶手段と、前記邸別不具合詳細情報記憶手段に記憶された邸別不具合詳細情報を出力する邸別不具合詳細情報出力手段とを有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第3の構成は、前記第1、第2の構成において、前記平面図情報を含む邸別住宅設計CADデータから得られる部位・部材データにおいて、前記不具合抽出用記憶手段に不具合検索条件情報が記憶されていない部位・部材のうち新たに不具合となった部位・部材データをもとに前記不具合抽出用記憶手段に不具合検索条件情報を追加入力する不具合検索条件情報入力手段を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第4の構成は、前記第3の構成において、前記不具合検索条件情報入力手段と、前記不具合詳細情報記憶手段に不具合詳細情報を入力する不具合詳細情報入力手段と、から前記不具合抽出用記憶手段と前記不具合詳細情報記憶手段とに、それぞれ不具合検索条件情報と不具合詳細情報とを同一の不具合コードに関連付けて追加する情報追加手段を有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第5の構成は、前記第1〜第4の構成において、前記不具合抽出用記憶手段に、不具合抽出情報に蓄積されている部位・部材の組合せから所定の基準に基づいて部位・部材の組合せを抽出して、その組合せを不具合抽出情報の部位・部材に新項目として追加生成すると共に、その組合せに対する検索条件にデータの存否情報を追加生成する不具合抽出情報追加生成手段を付加したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第1の構成によれば、不具合抽出用記憶手段に蓄積された部位・部材に対する不具合検索条件情報を使用して、邸別不具合情報抽出手段により各邸に該当し、発生する可能性のある不具合情報に絞り込まれた邸別不具合情報が邸別不具合情報出力手段により出力されるため、設計者は本邸別不具合予測支援装置が保有する沢山の不具合リストの全ての項目から、当該邸に該当する項目を目視で検索し選別するという作業が不要になる。
【0016】
また、邸別のCADデータ内に入力・格納された情報との照合、検索を行なうため、当該邸に不要な項目が出力されない。即ち、ベランダの無い邸にベランダに関する不具合項目は出力不要なので出力しない、屋上の無い邸に屋上に関する不具合項目は出力不要なので出力しない等の効率化が図れる。
【0017】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第2の構成によれば、不具合検索条件情報および不具合詳細情報に互いに対応させて不具合コードを付与して、不具合詳細情報記憶手段に蓄積した現在保有する不具合詳細情報を邸別不具合詳細情報に盛り込めるので、設計者は不具合の内容や、対処方法を容易に把握できる。また、不具合詳細情報は邸別住宅設計CADの処理プログラム内に内包されない構造となっているため、プログラムとは無関係に不具合詳細情報を随時メンテナンスが可能である。その結果、設計者によりいい新しい不具合詳細情報を提供できる。
【0018】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第3の構成によれば、本邸別不具合予測支援装置に追従する不具合項目の項目数は一般的には日々増加するので、それに伴い、不具合検索条件情報もメンテナンスする必要があり、本発明では、不具合検索条件情報入力手段により新たに不具合となった部位・部材データを基に不具合抽出用記憶手段に不具合検索条件情報を追加入力することが出来るため、設計者に常に最新の不具合項目、ならびに不具合検索条件情報を提供することが出来る。
【0019】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第4の構成によれば、情報追加手段により不具合検索条件情報と不具合詳細情報とを同一の不具合コードに関連付けて追加することが出来るので、日々増加する不具合項目や、これに伴い、不具合検索条件情報および不具合詳細情報もメンテナンスできる。本発明では、不具合検索条件情報入力手段により新たに不具合となった部位・部材データを基に不具合抽出用記憶手段に不具合検索条件情報、不具合詳細情報記憶手段に不具合詳細情報を追加入力することが出来るため、設計者に常に最新の不具合項目、ならびに不具合検索条件情報と不具合詳細情報を提供することが出来る。
【0020】
また、不具合詳細情報は邸別住宅設計CADの処理プログラム内に内包されない構造となっているため、プログラムとは無関係に不具合詳細情報を随時システム障害発生の心配することなく追加入力が可能である。
【0021】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第5の構成によれば、前記不具合検索条件情報を所定の入力基準に基づいて新規な項目として自動追加生成できるので、邸別に住宅を設計するにあたり邸別住宅設計CADデータにある不具合となる可能性のある部位・部材の組合せを優先して抽出できる。その結果、設計者は本邸別不具合予測支援装置が保有する不具合リストにない新しい不具合の部位・部材を早期に発見できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図により本発明に係る邸別不具合予測支援装置の一実施形態を具体的に説明する。図1は邸別住宅設計CADの構成、および本発明に係る邸別不具合予測支援装置の制御系の構成を有する全体システムを示すブロック図、図2は本発明に係る邸別不具合予測支援装置におけるデータ処理の様子を説明するフローチャート、図3は不具合抽出用記憶手段のデータ構造を説明する図、図4は邸別住宅設計CADデータ内で検索処理を行う様子を説明する図、図5は邸別不具合情報抽出手段により抽出された邸別不具合情報の一例を示す図、図6は不具合詳細情報記憶手段に記憶された不具合詳細情報の一例を示す図、図7は邸別不具合詳細情報出力手段により出力された邸別不具合詳細情報の一例を示す図、図8は邸別住宅設計CADデータの平面図情報の一例を示す図、図9(a)は本発明に係る邸別不具合予測支援装置により不具合が予測された箇所を表示した補正前の邸別住宅設計CADデータの生産図、図9(b)は本発明に係る邸別不具合予測支援装置により不具合が予測された箇所を補正した後の邸別住宅設計CADデータの生産図である。
【0023】
先ず、図1を用いて本発明が支援する邸別住宅設計CAD31についてその使用方法を説明する。(1)営業所において、客の要望をもとに、邸別平面図をコンピュータに入力する。(2)この邸別平面図データをネットワークを介してCADサーバ装置2に転送する。(3)CADサーバ装置2では、邸別平面図データから邸別住宅設計CADデータを生成し、 邸別住宅設計CADデータDB3に格納する。(4)ここで、邸別の設計者が邸別住宅設計CADデータを邸別住宅設計CADデータDB3から取り出して生産図として出力し、出力された生産図から不具合発生を抽出する。(5)設計者は、生産図の修正入力部から不具合を修正入力し、正しい生産図にし、邸別の生産図を出力する。(6)正しい生産図は、邸別住宅設計CADデータDB3にフィードバックされ、邸別住宅設計CADデータも修正される。
【0024】
本発明の邸別不具合予測支援装置1は、上記の不具合抽出作業、ならびに不具合への対処作業の効率をあげるための支援装置1で、設計者は該支援装置1から出力される邸別不具合リストあるいは邸別不具合詳細リスト20を参照して、本当に不具合かどうかを確認しながら生産図の修正入力部から修正入力する。
【0025】
図1において、1は平面図情報を含む図4及び図8に示す邸別住宅設計CAD(Computer Aided Design;コンピュータによる支援設計製図)データ16から得られる部位・部材データのうち不具合が発生する部位・部材を予測するための邸別不具合予測支援装置である。本実施形態では、CADサーバ装置2から送信された図4及び図8に示される邸別住宅設計CADデータ16が邸別住宅設計CADデータ記憶手段となる邸別住宅設計CADデータデータベース(以下、「邸別住宅設計CADデータDB」という)3に記憶して格納される。
【0026】
4は本邸別不具合予測支援装置1が現在保有する部位・部材に対する不具合検索条件情報を蓄積した不具合抽出用記憶手段となる不具合抽出用データベース(以下、「不具合抽出用DB」という)である。
【0027】
5は検索・判定条件処理部であり、該検索・判定条件処理部5に設けられた邸別不具合情報抽出手段となる邸別不具合情報抽出部5aにより邸別住宅設計CADデータDB3に格納された邸別住宅設計CADデータ16から部位・部材別に得られる部位・部材データを取得し、該取得した部位・部材ごとに存在する該部位・部材データ内に含まれるデータ(図4参照)と、不具合抽出用記憶手段となる不具合抽出用DB4に記憶された部位・部材ごとの不具合検索条件情報(図3参照)とを照合して一致した部位・部材に対する邸別不具合情報12を抽出する(図5参照)。
【0028】
6は邸別不具合情報抽出部5aにより抽出された邸別不具合情報12(図5参照)を記憶する邸別不具合情報記憶手段となる邸別不具合情報データベース(以下、「邸別不具合情報DB」という)である。
【0029】
コンピュータのディスプレイ等の表示手段7aやプリンタ7b等の記録手段により、邸別不具合情報記憶手段となる邸別不具合情報DB6に記憶された邸別不具合情報12(図5参照)を出力する邸別不具合情報出力手段が構成される。
【0030】
不具合抽出用記憶手段となる不具合抽出用DB4には、図3に示すように、邸別不具合予測支援装置1が現在保有する部位・部材に対する不具合検索条件情報8のそれぞれに不具合コード10を付与して蓄積されている。
【0031】
9は図6に示すように、現在保有する不具合詳細情報11を、図3に示す不具合検索条件情報8に付与されたと同一の不具合コード10を付与して蓄積した不具合詳細情報記憶手段となる不具合詳細情報データベース(以下、「不具合詳細情報DB」という)である。
【0032】
5bは邸別不具合詳細情報抽出手段となる邸別不具合詳細情報抽出部であり、邸別不具合情報記憶手段となる邸別不具合情報DB6に記憶された図5に示す邸別不具合情報12と、不具合詳細情報記憶手段となる不具合詳細情報DB9に蓄積された図6に示す現在保有する不具合詳細情報11と、から図7に示す同一の不具合コード10に関連付けられた邸別不具合詳細情報13を抽出する。
【0033】
14は邸別不具合詳細情報抽出手段となる邸別不具合詳細情報抽出部5bにより抽出された図7に示す邸別不具合詳細情報13を記憶する邸別不具合詳細情報記憶手段となる邸別不具合詳細情報データベース(以下、「邸別不具合詳細情報DB」という)である。
【0034】
そして、表示手段7aやプリンタ7bにより邸別不具合詳細情報DB14に記憶された邸別不具合詳細情報13を出力する邸別不具合詳細情報出力手段が構成される。
【0035】
情報追加部17において、15は不具合検索条件情報入力手段となる不具合検索条件情報入力部であり、邸別住宅設計CADデータDB3に格納された平面図情報を含む図4及び図8に示す邸別住宅設計CADデータ16から得られる部位・部材データにおいて、不具合抽出用記憶手段となる不具合抽出用DB4に図3に示す不具合検索条件情報8が記憶されていない部位・部材のうち新たに不具合となった部位・部材データをもとに該不具合抽出用DB4に新たな不具合検索条件情報8を追加入力する。
【0036】
17は情報追加手段となる情報追加部であり、不具合検索条件情報入力手段となる不具合検索条件情報入力部15と、不具合詳細情報記憶手段となる不具合詳細情報DB9に図6に示す不具合詳細情報11を入力する不具合詳細情報入力手段となる不具合詳細情報入力部18と、から不具合抽出用記憶手段となる不具合抽出用DB4と、不具合詳細情報記憶手段となる不具合詳細情報DB9とに、それぞれ図3に示す不具合検索条件情報8と、図6に示す不具合詳細情報11とを同一の不具合コード10に関連付けて追加する。
【0037】
例えば、図4に示す邸別住宅設計CADデータ16から作成された生産図に新たな不具合が発生した場合には、不具合検索条件情報入力部15により不具合抽出用DB4に新たな不具合検索条件情報8を新たな不具合コード10に関連付けて追加入力すると共に、情報追加部17により不具合詳細情報DB9に前記新たな不具合コード10に関連付けて新たな不具合詳細情報11を追加入力することで、不具合抽出用DB4、不具合詳細情報DB9にそれぞれ格納された不具合検索条件情報8及び不具合詳細情報11を最新状態に維持することが出来る。
【0038】
図2は本発明に係る邸別不具合予測支援装置におけるデータ処理の様子を説明する図である。図2のステップS1において、検索・判定条件処理部5は不具合抽出用DB4から図3に示す不具合検索条件情報8の読込みを行う。次にステップS2において、邸別住宅設計CADデータDB3から図4に示す邸別住宅設計CADデータ16の読込みを行う。
【0039】
次にステップS3において、不具合検索条件情報8と邸別住宅設計CADデータ16との間で一致するデータがあるか否かを検索し、両者間で一致するデータがあればステップS4に進み、邸別の不具合コード10を抽出して保持し、図5に示す邸別不具合情報12を作成する。図3及び図4では、「1階;玄関ドア;品番=DFHS-16SRMMGG」の不具合検索条件情報8aと邸別住宅設計CADデータ16aが一致し、更に「2階;壁面部;サッシ本体;サッシ呼称=腰高出窓」の不具合検索条件情報8bと邸別住宅設計CADデータ16bが一致した様子を示す。前記ステップS3において不具合検索条件情報8と邸別住宅設計CADデータ16との間で一致するデータがあるまでステップS1〜S3を繰り返す。
【0040】
次にステップS5において、検索・判定条件処理部5は不具合詳細情報DB9から図6に示す不具合詳細情報11の読込みを行う。次にプリンタ7bから出力される邸別不具合詳細リスト20の抽出処理を開始するが、先ず、ステップS6において、前記ステップS5で読み込んだ不具合詳細情報DB9から該当する項目を抽出して図6に示す不具合詳細情報11を作成し、更に図7に示す邸別不具合詳細情報13を作成して、ステップS7において、プリンタ7bにより前記ステップS6で抽出した図7に示す邸別不具合詳細情報13を邸別不具合詳細リスト20として印刷出力する。
【0041】
図8は邸別住宅設計CADデータ16の平面図情報の一例を示す図であり、図9(a)は邸別不具合予測支援装置1により不具合が予測された箇所を表示した補正前の邸別住宅設計CADデータ16の生産図であり、図9(b)は邸別不具合予測支援装置1により不具合が予測された箇所を補正した後の邸別住宅設計CADデータ16の生産図である。
【0042】
図3〜図7に示して前述したように、「1階;玄関ドア;品番=DFHS-16SRMMGG」の不具合検索条件情報8aと邸別住宅設計CADデータ16aが一致し、更に「2階;壁面部;サッシ本体;サッシ呼称=腰高出窓」の不具合検索条件情報8bと邸別住宅設計CADデータ16bが一致したことから、図8及び図9(a)では、「1階の玄関ドア」の不具合箇所21aと、「2階壁面部の腰高出窓」の不具合箇所21bが表示され、図9(a)に示された不具合箇所21a,21bを補正して図9(b)のように設計者によって訂正される。
【0043】
一般に、多数の「部位と部材の組合せ」のうち、特定の組合せのみが不具合になる確率が高いというのが現実なので、住宅設計時に邸別住宅設計CADデータにこの組合せが発生していたら不具合であってもなくても一端「不具合」として邸別不具合情報DB6に追加する。
【0044】
そして、後から本当に不具合かどうかを検証確認すれば効率的である。そのために、先ず不具合抽出用DB4に、詳しくは後述する所定の基準に基づいて部位・部材の組合せとこれに対する不具合検索条件を新項目として追加しておく。
【0045】
追加する手段は、不具合抽出用DB4に「部位・部材」のデータを新項目として追加する。この部位・部材に対する不具合検索条件は、データの存否情報の存を示す「*」を入力し新項目にして完成させておく。
【0046】
次に、邸別住宅設計CADデータに当該部位・部材の組合せがあり、不具合検索条件情報に照合して一致した邸別不具合情報がなければ、不具合抽出用DB4の検索条件に「*」があるのを確認し、邸別不具合情報に新項目として当該部位・部材と、これに対する「*」を仮登録する。
【0047】
邸別不具合情報および生産図を検証して、この部位・部材が本当に不具合であれば、その仮の「部位・部材の組合せ」に対する「部位・部材データ」を不具合検索条件の「*」に代えて正しい不具合検索条件データを正式に入力し、邸別不具合情報を正しいものにする。尚、邸別不具合情報DB6ではこの仮項目が正しい新項目になる。
【0048】
これを受けて、不具合抽出用DB4の不具合抽出情報では、新項目に加えて、同じ部位・部材に新しい不具合検索条件を追加し、別の新項目として完成させ、追加する。
【0049】
検証して不具合でなければ、追加した邸別不具合情報DB6から仮項目の「部位・部材」のデータと不具合検索条件の「*」とを削除する。尚、不具合抽出情報は何もしない。
【0050】
ここで、前述した所定の基準とは、特定組合せを生成する手段として、過去このシステムを使用して発生したすべての邸の部位・部材の組合せについて「イ」=不具合となった数(不具合抽出用DB4に蓄積されている数)、「ロ」=不具合にならなかった数を蓄積し、{イ/(イ+ロ)}が設定値より大となった「部位・部材」を不具合抽出用DB4の部位・部材にデータを自動で追加し、不具合検索条件に「*」を自動生成する。これで新項目完成となる。
【0051】
即ち、その構成は、前述の不具合抽出用記憶手段となる不具合抽出用DB4に、不具合抽出情報に蓄積されている部位・部材の組合せから所定の基準に基づいて部位・部材の組合せを抽出して、その組合せを不具合抽出情報の部位・部材に新項目として追加生成すると共に、その組合せに対する検索条件にデータの存否情報を追加生成する不具合抽出情報追加生成手段を付加したものである。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明の活用例として、平面図情報を含む邸別住宅設計CADデータから得られる部位・部材データのうち不具合が発生する部位・部材を予測するための邸別不具合予測支援装置に適用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係る邸別不具合予測支援装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る邸別不具合予測支援装置におけるデータ処理の様子を説明するフローチャートである。
【図3】不具合抽出用記憶手段のデータ構造を説明する図である。
【図4】邸別住宅設計CADデータ内で検索処理を行う様子を説明する図である。
【図5】邸別不具合情報抽出手段により抽出された邸別不具合情報の一例を示す図である。
【図6】不具合詳細情報記憶手段に記憶された不具合詳細情報の一例を示す図である。
【図7】邸別不具合詳細情報出力手段により出力された邸別不具合詳細情報の一例を示す図である。
【図8】邸別住宅設計CADデータの平面図情報の一例を示す図である。
【図9】(a)は本発明に係る邸別不具合予測支援装置により不具合が予測された箇所を表示した補正前の邸別住宅設計CADデータの生産図、(b)は本発明に係る邸別不具合予測支援装置により不具合が予測された箇所を補正した後の邸別住宅設計CADデータの生産図である。
【符号の説明】
【0054】
1…邸別不具合予測支援装置
2…CADサーバ装置
3…邸別住宅設計CADデータDB
4…不具合抽出用DB
5…検索・判定条件処理部
5a…邸別不具合情報抽出部
5b…邸別不具合詳細情報抽出部
6…邸別不具合情報DB
7a…表示手段(邸別不具合情報出力手段
邸別不具合詳細情報出力手段)
7b…プリンタ(邸別不具合情報出力手段
邸別不具合詳細情報出力手段)
8,8a,8b…不具合検索条件情報
9…不具合詳細情報DB
10,10a,10b…不具合コード
11…不具合詳細情報
12…邸別不具合情報
13…邸別不具合詳細情報
14…邸別不具合詳細情報DB
15…不具合検索条件情報入力部
16,16a,16b…邸別住宅設計CADデータ
17…情報追加部
18…不具合詳細情報入力部
20…邸別不具合詳細リスト
21a,21b…不具合箇所
31…邸別住宅設計CAD
【技術分野】
【0001】
本発明は、平面図情報を含む邸別住宅設計CAD(Computer Aided Design;コンピュータによる支援設計製図)データから得られる部位・部材データのうち、そのまま使用してしまうと不具合が発生する可能性のある部位・部材を予測するための邸別不具合予測支援装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅設計CADにおいて発生し蓄積された不具合項目の設計者への提示方法としては、例えば、蓄積された不具合項目を紙にて一覧化しリストにして設計者へ提示することが行われている。
【0003】
しかし、設計者の業務の実態を考慮すると、部材配置や部材仕様や施工図からなる生産図作成業務は物件(邸)ごとに行なわれており、かつ戸建住宅を主力商品とする実態に合わせると、戸建住宅の場合、物件ごとに使用される部位・部材にはばらつきがあり、例えば2階屋根材といってもA邸にはベランダがあり、屋上へ上がる外階段がありフラット屋根であるが、B邸にはそれらは無く、反対に屋根は勾配屋根で、中庭がありテラスがある等、表現が同じ部位、部材であっても邸別に部材配置や部材仕様や施工図が異なることが一般である。
【0004】
邸ごとに使用される部位・部材が異なるということは当然ながら、住宅設計CADで発生し、蓄積された不具合項目のうち、A邸に該当する不具合項目と、B邸に該当する不具合項目も異なってくる。
【0005】
上記を踏まえると、蓄積された沢山の不具合項目の単なる一覧では、その中から、当該邸に該当する不具合項目を人が目視で検索し、該当した不具合項目について生産図の内容の補正を行なうといった作業フローになり、非効率的である。
【0006】
例えば、特開2003−022287号公報(特許文献1)には、開発工程において製品の設計仕様にあった必要なチェック項目のみを抽出することができる設計レビュー支援装置が提案されている。
【0007】
【特許文献1】特開2003−022287号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の技術では、物件ごとに使用される部位・部材にばらつきがある戸建住宅の邸別ごとの不具合箇所のチェックに適用することが極めて困難であり、不具合箇所のチェック作業を効率化する方策としては、既にある不具合項目の一覧の中から、各邸に該当する不具合項目のみを予め提示することが必要になるという問題があった。
【0009】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、設計者が作成する邸ごとの生産図作成業務において、生産図出力と同時に、予測される各邸に該当し、発生する可能性のある不具合項目を予め機械的に抽出し、さらには抽出された不具合項目に不具合対処方法などを追加して出力する機能を有する邸別不具合予測支援装置を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するための本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第1の構成は、平面図情報を含む邸別住宅設計CADデータから得られる部位・部材データのうち不具合が発生する部位・部材を予測するための邸別不具合予測支援装置であって、現在保有する部位・部材に対する不具合検索条件情報を蓄積した不具合抽出用記憶手段と、前記邸別住宅設計CADデータから部位・部材別に得られる部位・部材データを取得し、該取得した部位・部材ごとに存在する該部位・部材データ内に含まれるデータと、前記不具合抽出用記憶手段に記憶された部位・部材ごとの不具合検索条件情報とを照合して一致した部位・部材に対する邸別不具合情報を抽出する邸別不具合情報抽出手段と、前記邸別不具合情報抽出手段により抽出された邸別不具合情報を記憶する邸別不具合情報記憶手段と、前記邸別不具合情報記憶手段に記憶された邸別不具合情報を出力する邸別不具合情報出力手段とを有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第2の構成は、前記第1の構成において、現在保有する部位・部材に対する不具合検索条件情報のそれぞれに不具合コードを付与して蓄積した不具合抽出用記憶手段と、現在保有する不具合詳細情報を前記不具合コードを付与して蓄積した不具合詳細情報記憶手段と、前記邸別不具合情報記憶手段に記憶された邸別不具合情報と、前記不具合詳細情報記憶手段に蓄積された現在保有する不具合詳細情報と、から前記不具合コードに関連付けられた邸別不具合詳細情報を抽出する邸別不具合詳細情報抽出手段と、前記邸別不具合詳細情報抽出手段により抽出された邸別不具合詳細情報を記憶する邸別不具合詳細情報記憶手段と、前記邸別不具合詳細情報記憶手段に記憶された邸別不具合詳細情報を出力する邸別不具合詳細情報出力手段とを有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第3の構成は、前記第1、第2の構成において、前記平面図情報を含む邸別住宅設計CADデータから得られる部位・部材データにおいて、前記不具合抽出用記憶手段に不具合検索条件情報が記憶されていない部位・部材のうち新たに不具合となった部位・部材データをもとに前記不具合抽出用記憶手段に不具合検索条件情報を追加入力する不具合検索条件情報入力手段を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第4の構成は、前記第3の構成において、前記不具合検索条件情報入力手段と、前記不具合詳細情報記憶手段に不具合詳細情報を入力する不具合詳細情報入力手段と、から前記不具合抽出用記憶手段と前記不具合詳細情報記憶手段とに、それぞれ不具合検索条件情報と不具合詳細情報とを同一の不具合コードに関連付けて追加する情報追加手段を有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第5の構成は、前記第1〜第4の構成において、前記不具合抽出用記憶手段に、不具合抽出情報に蓄積されている部位・部材の組合せから所定の基準に基づいて部位・部材の組合せを抽出して、その組合せを不具合抽出情報の部位・部材に新項目として追加生成すると共に、その組合せに対する検索条件にデータの存否情報を追加生成する不具合抽出情報追加生成手段を付加したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第1の構成によれば、不具合抽出用記憶手段に蓄積された部位・部材に対する不具合検索条件情報を使用して、邸別不具合情報抽出手段により各邸に該当し、発生する可能性のある不具合情報に絞り込まれた邸別不具合情報が邸別不具合情報出力手段により出力されるため、設計者は本邸別不具合予測支援装置が保有する沢山の不具合リストの全ての項目から、当該邸に該当する項目を目視で検索し選別するという作業が不要になる。
【0016】
また、邸別のCADデータ内に入力・格納された情報との照合、検索を行なうため、当該邸に不要な項目が出力されない。即ち、ベランダの無い邸にベランダに関する不具合項目は出力不要なので出力しない、屋上の無い邸に屋上に関する不具合項目は出力不要なので出力しない等の効率化が図れる。
【0017】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第2の構成によれば、不具合検索条件情報および不具合詳細情報に互いに対応させて不具合コードを付与して、不具合詳細情報記憶手段に蓄積した現在保有する不具合詳細情報を邸別不具合詳細情報に盛り込めるので、設計者は不具合の内容や、対処方法を容易に把握できる。また、不具合詳細情報は邸別住宅設計CADの処理プログラム内に内包されない構造となっているため、プログラムとは無関係に不具合詳細情報を随時メンテナンスが可能である。その結果、設計者によりいい新しい不具合詳細情報を提供できる。
【0018】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第3の構成によれば、本邸別不具合予測支援装置に追従する不具合項目の項目数は一般的には日々増加するので、それに伴い、不具合検索条件情報もメンテナンスする必要があり、本発明では、不具合検索条件情報入力手段により新たに不具合となった部位・部材データを基に不具合抽出用記憶手段に不具合検索条件情報を追加入力することが出来るため、設計者に常に最新の不具合項目、ならびに不具合検索条件情報を提供することが出来る。
【0019】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第4の構成によれば、情報追加手段により不具合検索条件情報と不具合詳細情報とを同一の不具合コードに関連付けて追加することが出来るので、日々増加する不具合項目や、これに伴い、不具合検索条件情報および不具合詳細情報もメンテナンスできる。本発明では、不具合検索条件情報入力手段により新たに不具合となった部位・部材データを基に不具合抽出用記憶手段に不具合検索条件情報、不具合詳細情報記憶手段に不具合詳細情報を追加入力することが出来るため、設計者に常に最新の不具合項目、ならびに不具合検索条件情報と不具合詳細情報を提供することが出来る。
【0020】
また、不具合詳細情報は邸別住宅設計CADの処理プログラム内に内包されない構造となっているため、プログラムとは無関係に不具合詳細情報を随時システム障害発生の心配することなく追加入力が可能である。
【0021】
また、本発明に係る邸別不具合予測支援装置の第5の構成によれば、前記不具合検索条件情報を所定の入力基準に基づいて新規な項目として自動追加生成できるので、邸別に住宅を設計するにあたり邸別住宅設計CADデータにある不具合となる可能性のある部位・部材の組合せを優先して抽出できる。その結果、設計者は本邸別不具合予測支援装置が保有する不具合リストにない新しい不具合の部位・部材を早期に発見できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図により本発明に係る邸別不具合予測支援装置の一実施形態を具体的に説明する。図1は邸別住宅設計CADの構成、および本発明に係る邸別不具合予測支援装置の制御系の構成を有する全体システムを示すブロック図、図2は本発明に係る邸別不具合予測支援装置におけるデータ処理の様子を説明するフローチャート、図3は不具合抽出用記憶手段のデータ構造を説明する図、図4は邸別住宅設計CADデータ内で検索処理を行う様子を説明する図、図5は邸別不具合情報抽出手段により抽出された邸別不具合情報の一例を示す図、図6は不具合詳細情報記憶手段に記憶された不具合詳細情報の一例を示す図、図7は邸別不具合詳細情報出力手段により出力された邸別不具合詳細情報の一例を示す図、図8は邸別住宅設計CADデータの平面図情報の一例を示す図、図9(a)は本発明に係る邸別不具合予測支援装置により不具合が予測された箇所を表示した補正前の邸別住宅設計CADデータの生産図、図9(b)は本発明に係る邸別不具合予測支援装置により不具合が予測された箇所を補正した後の邸別住宅設計CADデータの生産図である。
【0023】
先ず、図1を用いて本発明が支援する邸別住宅設計CAD31についてその使用方法を説明する。(1)営業所において、客の要望をもとに、邸別平面図をコンピュータに入力する。(2)この邸別平面図データをネットワークを介してCADサーバ装置2に転送する。(3)CADサーバ装置2では、邸別平面図データから邸別住宅設計CADデータを生成し、 邸別住宅設計CADデータDB3に格納する。(4)ここで、邸別の設計者が邸別住宅設計CADデータを邸別住宅設計CADデータDB3から取り出して生産図として出力し、出力された生産図から不具合発生を抽出する。(5)設計者は、生産図の修正入力部から不具合を修正入力し、正しい生産図にし、邸別の生産図を出力する。(6)正しい生産図は、邸別住宅設計CADデータDB3にフィードバックされ、邸別住宅設計CADデータも修正される。
【0024】
本発明の邸別不具合予測支援装置1は、上記の不具合抽出作業、ならびに不具合への対処作業の効率をあげるための支援装置1で、設計者は該支援装置1から出力される邸別不具合リストあるいは邸別不具合詳細リスト20を参照して、本当に不具合かどうかを確認しながら生産図の修正入力部から修正入力する。
【0025】
図1において、1は平面図情報を含む図4及び図8に示す邸別住宅設計CAD(Computer Aided Design;コンピュータによる支援設計製図)データ16から得られる部位・部材データのうち不具合が発生する部位・部材を予測するための邸別不具合予測支援装置である。本実施形態では、CADサーバ装置2から送信された図4及び図8に示される邸別住宅設計CADデータ16が邸別住宅設計CADデータ記憶手段となる邸別住宅設計CADデータデータベース(以下、「邸別住宅設計CADデータDB」という)3に記憶して格納される。
【0026】
4は本邸別不具合予測支援装置1が現在保有する部位・部材に対する不具合検索条件情報を蓄積した不具合抽出用記憶手段となる不具合抽出用データベース(以下、「不具合抽出用DB」という)である。
【0027】
5は検索・判定条件処理部であり、該検索・判定条件処理部5に設けられた邸別不具合情報抽出手段となる邸別不具合情報抽出部5aにより邸別住宅設計CADデータDB3に格納された邸別住宅設計CADデータ16から部位・部材別に得られる部位・部材データを取得し、該取得した部位・部材ごとに存在する該部位・部材データ内に含まれるデータ(図4参照)と、不具合抽出用記憶手段となる不具合抽出用DB4に記憶された部位・部材ごとの不具合検索条件情報(図3参照)とを照合して一致した部位・部材に対する邸別不具合情報12を抽出する(図5参照)。
【0028】
6は邸別不具合情報抽出部5aにより抽出された邸別不具合情報12(図5参照)を記憶する邸別不具合情報記憶手段となる邸別不具合情報データベース(以下、「邸別不具合情報DB」という)である。
【0029】
コンピュータのディスプレイ等の表示手段7aやプリンタ7b等の記録手段により、邸別不具合情報記憶手段となる邸別不具合情報DB6に記憶された邸別不具合情報12(図5参照)を出力する邸別不具合情報出力手段が構成される。
【0030】
不具合抽出用記憶手段となる不具合抽出用DB4には、図3に示すように、邸別不具合予測支援装置1が現在保有する部位・部材に対する不具合検索条件情報8のそれぞれに不具合コード10を付与して蓄積されている。
【0031】
9は図6に示すように、現在保有する不具合詳細情報11を、図3に示す不具合検索条件情報8に付与されたと同一の不具合コード10を付与して蓄積した不具合詳細情報記憶手段となる不具合詳細情報データベース(以下、「不具合詳細情報DB」という)である。
【0032】
5bは邸別不具合詳細情報抽出手段となる邸別不具合詳細情報抽出部であり、邸別不具合情報記憶手段となる邸別不具合情報DB6に記憶された図5に示す邸別不具合情報12と、不具合詳細情報記憶手段となる不具合詳細情報DB9に蓄積された図6に示す現在保有する不具合詳細情報11と、から図7に示す同一の不具合コード10に関連付けられた邸別不具合詳細情報13を抽出する。
【0033】
14は邸別不具合詳細情報抽出手段となる邸別不具合詳細情報抽出部5bにより抽出された図7に示す邸別不具合詳細情報13を記憶する邸別不具合詳細情報記憶手段となる邸別不具合詳細情報データベース(以下、「邸別不具合詳細情報DB」という)である。
【0034】
そして、表示手段7aやプリンタ7bにより邸別不具合詳細情報DB14に記憶された邸別不具合詳細情報13を出力する邸別不具合詳細情報出力手段が構成される。
【0035】
情報追加部17において、15は不具合検索条件情報入力手段となる不具合検索条件情報入力部であり、邸別住宅設計CADデータDB3に格納された平面図情報を含む図4及び図8に示す邸別住宅設計CADデータ16から得られる部位・部材データにおいて、不具合抽出用記憶手段となる不具合抽出用DB4に図3に示す不具合検索条件情報8が記憶されていない部位・部材のうち新たに不具合となった部位・部材データをもとに該不具合抽出用DB4に新たな不具合検索条件情報8を追加入力する。
【0036】
17は情報追加手段となる情報追加部であり、不具合検索条件情報入力手段となる不具合検索条件情報入力部15と、不具合詳細情報記憶手段となる不具合詳細情報DB9に図6に示す不具合詳細情報11を入力する不具合詳細情報入力手段となる不具合詳細情報入力部18と、から不具合抽出用記憶手段となる不具合抽出用DB4と、不具合詳細情報記憶手段となる不具合詳細情報DB9とに、それぞれ図3に示す不具合検索条件情報8と、図6に示す不具合詳細情報11とを同一の不具合コード10に関連付けて追加する。
【0037】
例えば、図4に示す邸別住宅設計CADデータ16から作成された生産図に新たな不具合が発生した場合には、不具合検索条件情報入力部15により不具合抽出用DB4に新たな不具合検索条件情報8を新たな不具合コード10に関連付けて追加入力すると共に、情報追加部17により不具合詳細情報DB9に前記新たな不具合コード10に関連付けて新たな不具合詳細情報11を追加入力することで、不具合抽出用DB4、不具合詳細情報DB9にそれぞれ格納された不具合検索条件情報8及び不具合詳細情報11を最新状態に維持することが出来る。
【0038】
図2は本発明に係る邸別不具合予測支援装置におけるデータ処理の様子を説明する図である。図2のステップS1において、検索・判定条件処理部5は不具合抽出用DB4から図3に示す不具合検索条件情報8の読込みを行う。次にステップS2において、邸別住宅設計CADデータDB3から図4に示す邸別住宅設計CADデータ16の読込みを行う。
【0039】
次にステップS3において、不具合検索条件情報8と邸別住宅設計CADデータ16との間で一致するデータがあるか否かを検索し、両者間で一致するデータがあればステップS4に進み、邸別の不具合コード10を抽出して保持し、図5に示す邸別不具合情報12を作成する。図3及び図4では、「1階;玄関ドア;品番=DFHS-16SRMMGG」の不具合検索条件情報8aと邸別住宅設計CADデータ16aが一致し、更に「2階;壁面部;サッシ本体;サッシ呼称=腰高出窓」の不具合検索条件情報8bと邸別住宅設計CADデータ16bが一致した様子を示す。前記ステップS3において不具合検索条件情報8と邸別住宅設計CADデータ16との間で一致するデータがあるまでステップS1〜S3を繰り返す。
【0040】
次にステップS5において、検索・判定条件処理部5は不具合詳細情報DB9から図6に示す不具合詳細情報11の読込みを行う。次にプリンタ7bから出力される邸別不具合詳細リスト20の抽出処理を開始するが、先ず、ステップS6において、前記ステップS5で読み込んだ不具合詳細情報DB9から該当する項目を抽出して図6に示す不具合詳細情報11を作成し、更に図7に示す邸別不具合詳細情報13を作成して、ステップS7において、プリンタ7bにより前記ステップS6で抽出した図7に示す邸別不具合詳細情報13を邸別不具合詳細リスト20として印刷出力する。
【0041】
図8は邸別住宅設計CADデータ16の平面図情報の一例を示す図であり、図9(a)は邸別不具合予測支援装置1により不具合が予測された箇所を表示した補正前の邸別住宅設計CADデータ16の生産図であり、図9(b)は邸別不具合予測支援装置1により不具合が予測された箇所を補正した後の邸別住宅設計CADデータ16の生産図である。
【0042】
図3〜図7に示して前述したように、「1階;玄関ドア;品番=DFHS-16SRMMGG」の不具合検索条件情報8aと邸別住宅設計CADデータ16aが一致し、更に「2階;壁面部;サッシ本体;サッシ呼称=腰高出窓」の不具合検索条件情報8bと邸別住宅設計CADデータ16bが一致したことから、図8及び図9(a)では、「1階の玄関ドア」の不具合箇所21aと、「2階壁面部の腰高出窓」の不具合箇所21bが表示され、図9(a)に示された不具合箇所21a,21bを補正して図9(b)のように設計者によって訂正される。
【0043】
一般に、多数の「部位と部材の組合せ」のうち、特定の組合せのみが不具合になる確率が高いというのが現実なので、住宅設計時に邸別住宅設計CADデータにこの組合せが発生していたら不具合であってもなくても一端「不具合」として邸別不具合情報DB6に追加する。
【0044】
そして、後から本当に不具合かどうかを検証確認すれば効率的である。そのために、先ず不具合抽出用DB4に、詳しくは後述する所定の基準に基づいて部位・部材の組合せとこれに対する不具合検索条件を新項目として追加しておく。
【0045】
追加する手段は、不具合抽出用DB4に「部位・部材」のデータを新項目として追加する。この部位・部材に対する不具合検索条件は、データの存否情報の存を示す「*」を入力し新項目にして完成させておく。
【0046】
次に、邸別住宅設計CADデータに当該部位・部材の組合せがあり、不具合検索条件情報に照合して一致した邸別不具合情報がなければ、不具合抽出用DB4の検索条件に「*」があるのを確認し、邸別不具合情報に新項目として当該部位・部材と、これに対する「*」を仮登録する。
【0047】
邸別不具合情報および生産図を検証して、この部位・部材が本当に不具合であれば、その仮の「部位・部材の組合せ」に対する「部位・部材データ」を不具合検索条件の「*」に代えて正しい不具合検索条件データを正式に入力し、邸別不具合情報を正しいものにする。尚、邸別不具合情報DB6ではこの仮項目が正しい新項目になる。
【0048】
これを受けて、不具合抽出用DB4の不具合抽出情報では、新項目に加えて、同じ部位・部材に新しい不具合検索条件を追加し、別の新項目として完成させ、追加する。
【0049】
検証して不具合でなければ、追加した邸別不具合情報DB6から仮項目の「部位・部材」のデータと不具合検索条件の「*」とを削除する。尚、不具合抽出情報は何もしない。
【0050】
ここで、前述した所定の基準とは、特定組合せを生成する手段として、過去このシステムを使用して発生したすべての邸の部位・部材の組合せについて「イ」=不具合となった数(不具合抽出用DB4に蓄積されている数)、「ロ」=不具合にならなかった数を蓄積し、{イ/(イ+ロ)}が設定値より大となった「部位・部材」を不具合抽出用DB4の部位・部材にデータを自動で追加し、不具合検索条件に「*」を自動生成する。これで新項目完成となる。
【0051】
即ち、その構成は、前述の不具合抽出用記憶手段となる不具合抽出用DB4に、不具合抽出情報に蓄積されている部位・部材の組合せから所定の基準に基づいて部位・部材の組合せを抽出して、その組合せを不具合抽出情報の部位・部材に新項目として追加生成すると共に、その組合せに対する検索条件にデータの存否情報を追加生成する不具合抽出情報追加生成手段を付加したものである。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明の活用例として、平面図情報を含む邸別住宅設計CADデータから得られる部位・部材データのうち不具合が発生する部位・部材を予測するための邸別不具合予測支援装置に適用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係る邸別不具合予測支援装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る邸別不具合予測支援装置におけるデータ処理の様子を説明するフローチャートである。
【図3】不具合抽出用記憶手段のデータ構造を説明する図である。
【図4】邸別住宅設計CADデータ内で検索処理を行う様子を説明する図である。
【図5】邸別不具合情報抽出手段により抽出された邸別不具合情報の一例を示す図である。
【図6】不具合詳細情報記憶手段に記憶された不具合詳細情報の一例を示す図である。
【図7】邸別不具合詳細情報出力手段により出力された邸別不具合詳細情報の一例を示す図である。
【図8】邸別住宅設計CADデータの平面図情報の一例を示す図である。
【図9】(a)は本発明に係る邸別不具合予測支援装置により不具合が予測された箇所を表示した補正前の邸別住宅設計CADデータの生産図、(b)は本発明に係る邸別不具合予測支援装置により不具合が予測された箇所を補正した後の邸別住宅設計CADデータの生産図である。
【符号の説明】
【0054】
1…邸別不具合予測支援装置
2…CADサーバ装置
3…邸別住宅設計CADデータDB
4…不具合抽出用DB
5…検索・判定条件処理部
5a…邸別不具合情報抽出部
5b…邸別不具合詳細情報抽出部
6…邸別不具合情報DB
7a…表示手段(邸別不具合情報出力手段
邸別不具合詳細情報出力手段)
7b…プリンタ(邸別不具合情報出力手段
邸別不具合詳細情報出力手段)
8,8a,8b…不具合検索条件情報
9…不具合詳細情報DB
10,10a,10b…不具合コード
11…不具合詳細情報
12…邸別不具合情報
13…邸別不具合詳細情報
14…邸別不具合詳細情報DB
15…不具合検索条件情報入力部
16,16a,16b…邸別住宅設計CADデータ
17…情報追加部
18…不具合詳細情報入力部
20…邸別不具合詳細リスト
21a,21b…不具合箇所
31…邸別住宅設計CAD
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面図情報を含む邸別住宅設計CADデータから得られる部位・部材データのうち不具合が発生する部位・部材を予測するための邸別不具合予測支援装置であって、
現在保有する部位・部材に対する不具合検索条件情報を蓄積した不具合抽出用記憶手段と、
前記邸別住宅設計CADデータから部位・部材別に得られる部位・部材データを取得し、該取得した部位・部材ごとに存在する該部位・部材データ内に含まれるデータと、前記不具合抽出用記憶手段に記憶された部位・部材ごとの不具合検索条件情報とを照合して一致した部位・部材に対する邸別不具合情報を抽出する邸別不具合情報抽出手段と、
前記邸別不具合情報抽出手段により抽出された邸別不具合情報を記憶する邸別不具合情報記憶手段と、
前記邸別不具合情報記憶手段に記憶された邸別不具合情報を出力する邸別不具合情報出力手段と、
を有することを特徴とする邸別不具合予測支援装置。
【請求項2】
現在保有する部位・部材に対する不具合検索条件情報のそれぞれに不具合コードを付与して蓄積した不具合抽出用記憶手段と、
現在保有する不具合詳細情報を前記不具合コードを付与して蓄積した不具合詳細情報記憶手段と、
前記邸別不具合情報記憶手段に記憶された邸別不具合情報と、前記不具合詳細情報記憶手段に蓄積された現在保有する不具合詳細情報と、から前記不具合コードに関連付けられた邸別不具合詳細情報を抽出する邸別不具合詳細情報抽出手段と、
前記邸別不具合詳細情報抽出手段により抽出された邸別不具合詳細情報を記憶する邸別不具合詳細情報記憶手段と、
前記邸別不具合詳細情報記憶手段に記憶された邸別不具合詳細情報を出力する邸別不具合詳細情報出力手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の邸別不具合予測支援装置。
【請求項3】
前記平面図情報を含む邸別住宅設計CADデータから得られる部位・部材データにおいて、前記不具合抽出用記憶手段に不具合検索条件情報が記憶されていない部位・部材のうち新たに不具合となった部位・部材データをもとに前記不具合抽出用記憶手段に不具合検索条件情報を追加入力する不具合検索条件情報入力手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の邸別不具合予測支援装置。
【請求項4】
前記不具合検索条件情報入力手段と、前記不具合詳細情報記憶手段に不具合詳細情報を入力する不具合詳細情報入力手段と、から前記不具合抽出用記憶手段と前記不具合詳細情報記憶手段とに、それぞれ不具合検索条件情報と不具合詳細情報とを同一の不具合コードに関連付けて追加する情報追加手段を有することを特徴とする請求項3に記載の邸別不具合予測支援装置。
【請求項5】
請求項1〜4に記載の不具合抽出用記憶手段に、
不具合抽出情報に蓄積されている部位・部材の組合せから所定の基準に基づいて部位・部材の組合せを抽出して、その組合せを不具合抽出情報の部位・部材に新項目として追加生成すると共に、その組合せに対する検索条件にデータの存否情報を追加生成する不具合抽出情報追加生成手段を付加したことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の邸別不具合予測支援装置。
【請求項1】
平面図情報を含む邸別住宅設計CADデータから得られる部位・部材データのうち不具合が発生する部位・部材を予測するための邸別不具合予測支援装置であって、
現在保有する部位・部材に対する不具合検索条件情報を蓄積した不具合抽出用記憶手段と、
前記邸別住宅設計CADデータから部位・部材別に得られる部位・部材データを取得し、該取得した部位・部材ごとに存在する該部位・部材データ内に含まれるデータと、前記不具合抽出用記憶手段に記憶された部位・部材ごとの不具合検索条件情報とを照合して一致した部位・部材に対する邸別不具合情報を抽出する邸別不具合情報抽出手段と、
前記邸別不具合情報抽出手段により抽出された邸別不具合情報を記憶する邸別不具合情報記憶手段と、
前記邸別不具合情報記憶手段に記憶された邸別不具合情報を出力する邸別不具合情報出力手段と、
を有することを特徴とする邸別不具合予測支援装置。
【請求項2】
現在保有する部位・部材に対する不具合検索条件情報のそれぞれに不具合コードを付与して蓄積した不具合抽出用記憶手段と、
現在保有する不具合詳細情報を前記不具合コードを付与して蓄積した不具合詳細情報記憶手段と、
前記邸別不具合情報記憶手段に記憶された邸別不具合情報と、前記不具合詳細情報記憶手段に蓄積された現在保有する不具合詳細情報と、から前記不具合コードに関連付けられた邸別不具合詳細情報を抽出する邸別不具合詳細情報抽出手段と、
前記邸別不具合詳細情報抽出手段により抽出された邸別不具合詳細情報を記憶する邸別不具合詳細情報記憶手段と、
前記邸別不具合詳細情報記憶手段に記憶された邸別不具合詳細情報を出力する邸別不具合詳細情報出力手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の邸別不具合予測支援装置。
【請求項3】
前記平面図情報を含む邸別住宅設計CADデータから得られる部位・部材データにおいて、前記不具合抽出用記憶手段に不具合検索条件情報が記憶されていない部位・部材のうち新たに不具合となった部位・部材データをもとに前記不具合抽出用記憶手段に不具合検索条件情報を追加入力する不具合検索条件情報入力手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の邸別不具合予測支援装置。
【請求項4】
前記不具合検索条件情報入力手段と、前記不具合詳細情報記憶手段に不具合詳細情報を入力する不具合詳細情報入力手段と、から前記不具合抽出用記憶手段と前記不具合詳細情報記憶手段とに、それぞれ不具合検索条件情報と不具合詳細情報とを同一の不具合コードに関連付けて追加する情報追加手段を有することを特徴とする請求項3に記載の邸別不具合予測支援装置。
【請求項5】
請求項1〜4に記載の不具合抽出用記憶手段に、
不具合抽出情報に蓄積されている部位・部材の組合せから所定の基準に基づいて部位・部材の組合せを抽出して、その組合せを不具合抽出情報の部位・部材に新項目として追加生成すると共に、その組合せに対する検索条件にデータの存否情報を追加生成する不具合抽出情報追加生成手段を付加したことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の邸別不具合予測支援装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2009−211131(P2009−211131A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−50526(P2008−50526)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(303046244)旭化成ホームズ株式会社 (703)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(303046244)旭化成ホームズ株式会社 (703)
【Fターム(参考)】
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