説明

配管取付用ブラケット

【課題】配管の取付作業時における作業員の負担を軽減できる配管取付用ブラケットを提供すること。
【解決手段】構造物に配管5を取り付けるための配管取付用ブラケット10であって、配管5の下部を支持するとともに前記構造物に取り付けられるブラケット本体11を備え、ブラケット本体11には、配管5の下部を支持する水平部111が形成され、水平部111には、配管5の下部を収容する収容部114が形成され、ブラケット本体11は、繊維強化プラスチックから成形されていることを特徴とする配管取付用ブラケット10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁と橋脚を有する構造物に水平方向に延びる配管を取り付けるための配管取付用ブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高速道路や鉄道等の橋梁上面の雨水等を排水するために、橋梁の下面から橋脚の鉛直面にかけて複数の排水管を直列に継ぎ合わせて排水構造が構成されている。この排水構造のうち、橋梁の裏面に略水平に沿って複数の配管が並べられ、これらの配管が橋梁の裏面に設けられたブラケットで支持された従来例がある(例えば、特許文献1や特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1に記載された配管を取り付けるためのブラケットは、重量のある配管を支持するために、例えば、ステンレスや鉄等の金属製とされている。しかし、特許文献1に記載されたような金属製のブラケットは重いので、取扱性がよくなく、特に、高い位置での取付作業では、作業員に大きな負担を強いることになる。
【0004】
そこで、特許文献2に記載されたような繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics,FRP)で形成された配管取付用ブラケットも利用されている。この配管取付用ブラケットは、配管の下部を支持するブラケット本体と、このブラケット本体に取り付けられ前記配管の周囲を覆うバンド部とを備えている。このブラケット本体、及びバンド部を繊維強化プラスチックで形成したことで金属性のブラケットと比べて軽量となり、施工時やメンテナンス時での取り扱いが容易となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−205126号公報
【特許文献2】特開2011−64053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2に記載された配管取付用ブラケットのブラケット本体は、水平方向に平坦な水平部を有する。円筒状の配管がこの水平部上に載置されるため、バンド部で配管を固定するまでの間、配管が水平部上で安定しない。そのため、作業員は、配管が水平部上を移動したりしないように手で抑えたり、別途固定具などで仮止めする等の負担が生じている。このような事情の下で、配管の取付作業時における作業員の負担をさらに軽減したいという要望がある。
【0007】
本発明の目的は、配管の取付作業時における作業員の負担を軽減できる配管取付用ブラケットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の配管取付用ブラケットは、構造物に配管を取り付けるための配管取付用ブラケットであって、前記配管の下部を支持するとともに前記構造物に取り付けられるブラケット本体を備え、前記ブラケット本体には、前記配管の下部を支持する水平部が形成され、この水平部には、前記配管の下部を収容する収容部が形成され、前記ブラケット本体は、繊維強化プラスチックから成形されていることを特徴とする。
【0009】
この構成の本発明では、配管の下部がブラケット本体の水平部に形成された収容部に収容され、配管がブラケット本体の水平部に安定的に支持されるので、配管が水平部上を移動したりしないように手で抑えたり、別途固定具などで配管を仮止めする等の作業員に対する負担が無くなる。その結果、本発明の配管取付用ブラケットによれば、配管の取付作業時における作業員の負担を軽減できる。
また、ブラケット本体は、繊維強化プラスチックから成形されているので、金属製のものに比べて軽量となり、施工時やメンテナンス時での取り扱いが容易となる。さらに、繊維強化プラスチック製のブラケット本体は、塗装をしなくても錆びることがなく、かつ、紫外線や塩害にも強く、耐食性を強いものにできる。そのため、塗装等のメンテナンスが不要とされる。
さらに、繊維強化プラスチック製の配管取付用ブラケットは、金属製のものと比べて安価に製造できる。
【0010】
本発明の配管取付用ブラケットにおいて、前記収容部は、前記配管の外周部に沿う形状に形成されていることが好ましい。
【0011】
この構成の本発明では、収容部は、前記配管の外周部に沿う形状に形成されているので、配管が収容部内に収容された際のがたつきを防止できる。また、この収容部によって配管が水平部上で正確に位置決めされるので、複数の配管取付用ブラケットを介して配管を配設する場合に、配管の配設方向を容易に調整できる。
【0012】
本発明の配管取付用ブラケットにおいて、前記ブラケット本体に取り付けられ前記配管の周囲を覆うバンド部を備え、前記バンド部は、繊維強化プラスチックから成形されていることが好ましい。
【0013】
この構成の本発明では、ブラケット本体に取り付けられるバンド部によって配管の周囲が覆われることで、配管をより確実に配管取付用ブラケットに固定できる。しかも、バンド部は、繊維強化プラスチックから成形されているので、金属製のものに比べて軽量となり、施工時やメンテナンス時での取り扱いが容易となる。さらに、繊維強化プラスチック製のバンド部は、塗装をしなくても錆びることがなく、かつ、紫外線や塩害にも強く、耐食性を強いものにできる。そのため、塗装等のメンテナンスが不要とされる。
【0014】
本発明の配管取付用ブラケットにおいて、前記バンド部は、その一端が前記ブラケット本体の前記水平部に取り付けられるとともにその他端が前記構造物に取り付けられ、前記構造物、前記ブラケット本体、及び前記バンド部とで囲まれた領域内で前記配管を支持することが好ましい。
【0015】
この構成の本発明では、バンド部が、構造物及びブラケット本体に取り付けられる。配管を跨ぐようにしてバンド部の両端をブラケット本体に固定するのではなく、バンド部の一端をブラケット本体の本体部に取り付けて、他端を構造物に取り付ければよいので、バンド部の取付作業が容易になる。特に、配管と構造物との間のスペースが狭い場合には有効である。
また、この構成の本発明では、配管が構造物、ブラケット本体、及びバンド部とで囲まれた領域内で支持されるので、配管の支持安定性が向上する。
【0016】
本発明の配管取付用ブラケットにおいて、前記ブラケット本体は、断面コ字形に形成されていることが好ましい。
【0017】
この構成の本発明では、ブラケット本体は、断面コ字形に形成されているので、繊維強化プラスチック製であっても、配管を支持するための十分な強度を得ることができる。
【0018】
本発明の配管取付用ブラケットにおいて、前記ブラケット本体は、前記水平部の端部に接続されて一体に形成され、前記構造物の鉛直側面に取り付けられる鉛直部を備えていることが好ましい。
【0019】
この構成の本発明では、ブラケット本体が構造物の鉛直側面に取り付けられる鉛直部を備えるので、配管取付用ブラケットを構造物に取り付けるにあたり、上向き作業が少なくなり、施工やメンテナンスが容易となる。
【0020】
本発明の配管取付用ブラケットにおいて、前記ブラケット本体の内部には、補強用のステンレス板が埋設されていることが好ましい。
【0021】
この構成の本発明では、ブラケット本体にステンレス板が埋設されているので、ブラケット本体の強度が大きくなり、大きい質量の配管を支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態にかかる配管の接続構造が設けられた建造物の断面図。
【図2】前記実施形態にかかる配管取付用ブラケットの正面図。
【図3】前記実施形態にかかる配管取付用ブラケットの側面図。
【図4】前記実施形態の変形例の要部を示す断面図。
【図5】前記実施形態の別の変形例の要部を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図1から図5に基づいて説明する。
図1は、本実施形態にかかる配管の接続構造が設けられた建造物の正面図である。
図1に示される通り、建造物は、橋梁1が橋脚2に支持された高速道路であり、橋梁1の上面は高速道路の路面3となっている。この路面3の両側の路肩には、垂直側壁3Wが設けられている。
橋梁1は、橋桁4を備える。この橋桁4の鉛直側面に沿って配管5が図面を貫通する方向に複数接続されている。この配管5は、排水管であり、一端が連結管6に連結され他端が図示しない縦樋に連結される。これにより、橋梁1の路面3に降った雨及び雪が溶けた水が連結管6、配管5及び図示しない縦樋を介して橋脚2の下部に流出される。
配管5は、配管取付用ブラケット10に取り付けられている。この配管取付用ブラケット10は、橋桁4の鉛直側面に取り付けられている。
【0024】
配管取付用ブラケット10の構成が図2、及び図3に示されている。
図2は、配管取付用ブラケット10の全体を示す正面図である。図3は、配管取付用ブラケット10の側面図である。図4、及び図5は、ブラケット本体の変形例の要部を示す断面図である。
図2において、配管取付用ブラケット10は、円筒状の配管5の下部を支持するとともに橋桁4の鉛直側面に取り付けられるブラケット本体11と、このブラケット本体11に取り付けられるとともに配管5の周囲を覆うバンド部12とを備えて構成され、これらのブラケット本体11とバンド部12とはそれぞれ繊維強化プラスチック(FRP)から成形されている。繊維としては、ガラス繊維が好ましい。
【0025】
ブラケット本体11は、配管5の下部が支持される長尺状の水平部111と、この水平部111の一端部に上端部が接続された長尺状の鉛直部112と、水平部111と鉛直部112とを接続する略直角三角形状の平面部113とを備える。平面部113は、図3に示すように、水平部111の両側にそれぞれ接続されている。そのため、ブラケット本体11の正面の輪郭は、図2に示すように、略直角三角形状となっている。また、この略直角三角形状の斜辺部分には、開口部113Aが形成されている。開口部113Aが形成されていることで、図3に示すように、斜辺部側から鉛直部112が臨めるようになっている。
このように構成されているブラケット本体11は、縦断面コ字形に形成されている。
【0026】
水平部111には、配管5の下部を収容するための収容部114が形成されている。
収容部114は、配管5の外周部に沿う形状で形成されている。本実施形態では、配管5が円筒状なので、収容部114は、その外周部に沿って湾曲して形成されている。
収容部114の寸法は、配管5を安定して支持できるように設定されていればよい。本実施形態では、収容部114の深さ寸法Dは、配管5の直径に基づいて設定されている。具体的には、深さ寸法Dは、配管5がその直径の5分の1の寸法分、収容部114に収容されるように設定されている。例えば、配管5の直径が200mmの場合、深さ寸法Dは、40mmとなる。また、収容部114の幅寸法Wは、上述のように設定した深さ寸法分、収容されるように設定されていればよい。例えば、配管5の直径が200mmの場合、幅寸法Wは、160mmとなる。
【0027】
鉛直部112は、図2に示すように、橋桁4の鉛直側面と当接される。鉛直部112には、図2に示すように、その長手方向に沿って取付孔112Aが2カ所形成されている。
鉛直部112は、図2に示される通り、アンカー部材13で橋桁4に取り付けられている。アンカー部材13は、橋桁4に形成された孔部に嵌合されるアンカー本体131と、このアンカー本体131を変形させるボルト部132とを有する。このボルト部132をねじ込むことでアンカー本体131が橋桁4に形成された孔部に嵌合される。このボルト部132は取付孔112Aを挿通する。
【0028】
バンド部12は、帯状に形成されており、水平部111の他端部に取り付けられる第1接合部121と、橋桁4の鉛直側面に取り付けられる第2接合部122と、これらの第1接合部121、及び第2接合部122に一体に形成された被覆部123とを備えている。
第1接合部121と水平部111とは、ボルト141及びナット142からなる接合具14で互いに接合されている。
第2接合部122は、上述のアンカー部材13で橋桁4の鉛直側面に取り付けられている。
被覆部123は、第1接合部121、及び第2接合部122に接続される端部では直角に折り曲げて形成され、かつ、途中から配管5の外周部の形状に合わせて円弧状に形成されている。
図3に示される通り、バンド部12は、その幅寸法がブラケット本体11の幅寸法より短く形成されている。
【0029】
図2、及び図3で示されるブラケット本体11では、水平部111、鉛直部112、及び平面部113は、同じ厚さ寸法とされるが、本実施形態では、これに限定されるものではない。
つまり、本実施形態では、図4に示される通り、荷重のかかる鉛直部112を水平部111、及び平面部113より厚く形成してもよく、さらには、図5に示される通り、厚く形成された鉛直部112の内部に補強用のステンレス板11Gを埋設するものでもよい。この場合、ステンレス板11Gにもアンカー部材13のボルト部132を挿通する取付孔が形成されている。
【0030】
このような構造の配管取付用ブラケット10を製造するには、ブラケット本体11とバンド部12とをそれぞれハンドレイ成形法によって製造する。つまり、木又は金属から形成されブラケット本体11やバンド部12の形状と同形状の型枠を用意し、この型枠の内部に短繊維のグラスファイバーとポリエステル樹脂とを塗っては乾かす工程を、所定の厚さ寸法になるまで複数回繰り返す。
内部にステンレス板を埋設する場合には、前述の工程を途中まで実施した後、ステンレス板を配置し、その後、続けて前述の工程を実施する。
【0031】
配管5を配管取付用ブラケット10にて支持するには、次のようにして行う。
まず、上述のようにして製造した配管取付用ブラケット10を現場に搬送する。
次に、ブラケット本体11をアンカー部材13で橋桁4の鉛直側面に接合する。
この接合後、配管5を、その下部が収容部114に収容されるように水平部111上に設置する。
この設置後、配管5の周囲をバンド部12で覆うとともに、バンド部12の第1接合部121をブラケット本体11の水平部111に接合具14で接合する。さらにバンド部12の第2接合部122をアンカー部材13で橋桁4の鉛直側面に接合する。
【0032】
したがって、本実施形態では、次の作用効果を奏することができる。
(1)配管5の下部がブラケット本体11の水平部111に形成された収容部114に収容され、配管5が水平部111に安定的に支持される。そのため、配管5が水平部111上を移動したりしないように手で抑えたり、別途固定具などで配管5を仮止めする等の作業員に対する負担が無くなる。その結果、配管5の取付作業時における作業員の負担が軽減される。
また、本実施形態では、配管5は、その直径の5分の1に相当する寸法分、収容部114に収容されているので、バンド部12で配管5の周囲を覆う際に、より安定的に支持される。
【0033】
(2)ブラケット本体11、及びバンド部12は、繊維強化プラスチックから成形されているので、金属製のものに比べて軽量となり、施工時やメンテナンス時での取り扱いが容易となる。さらに、繊維強化プラスチック製のブラケット本体は、塗装をしなくても錆びることがなく、かつ、紫外線や塩害にも強く、耐食性を強いものにできる。そのため、塗装等のメンテナンスが不要とされる。
さらに、繊維強化プラスチック製のブラケット本体11、及びバンド部12は、金属製のものと比べて安価に製造できる。
【0034】
(3)収容部114は、配管5の外周部に沿う形状で湾曲しているので、配管5が収容部114内に収容された際のがたつきを防止できる。また、この収容部114によって配管5が水平部111上で正確に位置決めされるので、複数の配管取付用ブラケット10を介して複数接続された配管5を配設する場合に、配管5の配設方向を容易に調整できる。
【0035】
(4)配管取付用ブラケット10に取り付けられるバンド部12によって配管5の周囲が覆われることで、配管5をより確実に配管取付用ブラケット10に固定できる。
【0036】
(5)バンド部12が、橋桁4の鉛直側面、及びブラケット本体11の水平部111に取り付けられる。配管5を跨ぐようにしてバンド部12の両端を水平部111に固定するのではなく、バンド部12の一端である第1接合部121を水平部111に接合し、他端である第2接合部122を橋桁4の鉛直側面に取り付ければよいので、バンド部12の取付作業が容易になる。特に、配管5と橋桁4の鉛直側面との間のスペースが狭い場合には有効である。
また、この構成では、配管5が構造物、ブラケット本体11、及びバンド部12とで囲まれた領域内で支持されるので、配管5の支持安定性が向上する。
【0037】
(6)ブラケット本体11が鉛直部112を備えるので、配管取付用ブラケット10を橋桁4の鉛直側面に取り付けるにあたり、上向き作業が少なくなり、施工やメンテナンスが容易となる。
【0038】
(7)ブラケット本体11は、縦断面コ字形に形成されているので、繊維強化プラスチック製であっても、配管5を支持するための十分な強度を得ることができる。
【0039】
(8)ブラケット本体11の鉛直部112を水平部111や平面部113より厚く形成すれば、荷重のかかる鉛直部112を補強することができるので、より重量のある配管5を支持することができる。
【0040】
(9)鉛直部112の内部に補強用のステンレス板11Gを埋設すれば、ブラケット本体11の強度が大きくなり、重量のある配管5を確実に支持することができる。
【0041】
(10)ブラケット本体11とバンド部12とをそれぞれハンドレイ成形法によって製造するから、これらの部材の一体成形が容易に実現できるので、製造コストが低いものになる。
【0042】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
例えば、前記実施形態では、円筒状の配管5を取り付けるものとしたが、本発明では、角筒の配管を取り付けるものにも適用することができる。この場合、収容部114やバンド部12の被覆部123は、角筒の形状に合わせて形成される。
【0043】
また、収容部114の形状は、上述の実施形態では、配管5の外周部に沿う形状で湾曲しているものとしたが、このような形状に限定されない。例えば、配管5の曲率よりも大きい曲率で湾曲させた形状であってもよいし、多角形状の窪ませた形状であってもよいし、湾曲状と多角形状とを組み合わせた形状であってもよい。
【0044】
また、上述の実施形態では、配管5を排水管の例として説明したが、本発明は、このような例に限定されない。例えば、配管5は、光ファイバーや電線等のコード類を収納するものであってもよい。
【0045】
また、上述の実施形態では、収容部114は、水平部111に一つ形成された例を示したが、本発明は、このような例に限定されない。例えば、水平部111に対して、2つの収容部114を形成して、それぞれの収容部114に配管5を収容させてもよい。
【0046】
また、上述の実施形態では、配管5をバンド部12で抑える構成を例に挙げて説明したが、本発明は、このような例に必ずしも限定されない。例えば、収容部114の深さ寸法Dを大きくして、配管5をより深い収容部で収容する構成とすれば、バンド部12で抑えずとも、配管5を安定して支持することもできる。
【0047】
さらに、本発明に適用される構造物は高速道路に限定されるものではなく鉄道、その他の構造物であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、高速道路、鉄道、その他、橋梁を有する建造物一般に利用することができる。
【符号の説明】
【0049】
5…配管、10…配管取付用ブラケット、11…ブラケット本体、11G…ステンレス板、12…バンド部、111…水平部、112…鉛直部、113…平面部、114…収容部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造物に配管を取り付けるための配管取付用ブラケットであって、
前記配管の下部を支持するとともに前記構造物に取り付けられるブラケット本体を備え、
前記ブラケット本体には、前記配管の下部を支持する水平部が形成され、
この水平部には、前記配管の下部を収容する収容部が形成され、
前記ブラケット本体は、繊維強化プラスチックから成形されている
ことを特徴とする配管取付用ブラケット。
【請求項2】
請求項1に記載の配管取付用ブラケットにおいて、
前記収容部は、前記配管の外周部に沿う形状に形成されている
ことを特徴とする配管取付用ブラケット。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の配管取付用ブラケットにおいて、
前記ブラケット本体に取り付けられ前記配管の周囲を覆うバンド部を備え、
前記バンド部は、繊維強化プラスチックから成形されている
ことを特徴とする配管取付用ブラケット。
【請求項4】
請求項3に記載の配管取付用ブラケットにおいて、
前記バンド部は、その一端が前記ブラケット本体の前記水平部に取り付けられるとともにその他端が前記構造物に取り付けられ、
前記構造物、前記ブラケット本体、及び前記バンド部とで囲まれた領域内で前記配管を支持する
ことを特徴とする配管取付用ブラケット。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれかに記載の配管取付用ブラケットにおいて、
前記ブラケット本体は、断面コ字形に形成されている
ことを特徴とする配管取付用ブラケット。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれかに記載の配管取付用ブラケットにおいて、
前記ブラケット本体は、前記水平部の端部に接続されて一体に形成され、前記構造物の鉛直側面に取り付けられる鉛直部を備えている
ことを特徴とする配管取付用ブラケット。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれかに記載の配管取付用ブラケットにおいて、
前記ブラケット本体の内部には、補強用のステンレス板が埋設されている
ことを特徴とする配管取付用ブラケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−96154(P2013−96154A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240456(P2011−240456)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(511059553)株式会社アーク (1)
【Fターム(参考)】