説明

配達物を輸送するための方法、発送ステーション物流システム

本方法は、発送ステーションを操作するための方法を備える。発送ステーション(10)を操作するための方法は、それによって少なくとも一人のユーザ(31)が荷物を預けることを許可されており、物流サービスプロバイダ(40)に送られることができるように、ユーザ(31)から荷物(30)を預かることを含み、以下の方法、すなわち、発送ステーション(10)から離れた第一の取得手段(50)による目的の荷物についてのデータの取得と、発送ステーション(10)に配置された第二の取得手段(80)による荷物(30)に属する荷物情報(70)の補完によって特徴付けられる。本発明は、発送ステーション(10)及び発送ステーション(10)を含む物流システムをさらに備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一人のユーザが物流システム中に荷物を預けることを許可される、物流システムを作動させるための方法に関する。該方法は、荷物が目的地に送付されることができるように、ユーザから荷物を受け取ることを含む。
【背景技術】
【0002】
受取人が配達人に返送したい商品を預けるための方法は、独国特許第DE 100 00830C2号から既知である。該方法は、発送ステーションで受取人を識別することを提供し、その後、受取人はシステムの区画内でその荷物を預けることができる。また、受取人は、利用を許可されている配達人のアドレスデータを入力する。その後、配達人は、システムで自身を識別して、その荷物を持ち出す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、荷物を預けるための方法を提供することであり、それによってユーザの有用性が向上するだろう。さらに、荷物の取り扱い中の詐欺的使用に対する予防策が改良されるだろう。
【0005】
本発明によれば、この目的は独立請求項1の特徴を有する方法によって達成される。さらに、この目的は、請求項12にかかる発送ステーション及び請求項13にかかる物流システムによって達成される。本方法のさらなる有利な実施形態は、従属請求項2乃至11から導かれる。
【0006】
本発明は、発送ステーションを作動させるための方法を含み、それによって少なくとも一人のユーザはまた、荷物を預けるようになり、本方法は、荷物が物流サービスプロバイダに送付されることができるように、ユーザから荷物を預かることを含む。
【0007】
本発明によれば、本方法は、以下の工程、すなわち、
発送ステーションから離れた第一の取得手段による目的の荷物についてのデータの取得と、
発送ステーションに位置する第二の取得手段による荷物に関連する荷物情報の補完と、によって特徴付けられる。
【0008】
本発明の好ましい実施形態は、第一の取得手段がインターネットに接続されていることを特徴とする。
【0009】
第二の取得手段が発送ステーションに配置されたターミナルであれば有利である。
【0010】
本発明の好ましい実施形態は、第一の取得手段で取得された情報がキータグ内に保存されていることを特徴とする。
【0011】
第一の取得手段による目的の荷物についてのデータの取得が、目的の配達物についての情報を含んでいることが好ましい。
【0012】
本発明の改良は、目的の荷物についての情報が荷物を目的とした品目の表示を含むことを特徴とする。
【0013】
キータグが発送ステーションで走査されていれば有利である。
【0014】
発送ステーションがディスプレイを含んでいることが好ましい。
【0015】
本発明の好ましい実施形態は、ディスプレイが事前入力された品目についての情報を表示することを特徴とする。
【0016】
本方法の好ましい実施形態は、発送ステーションから離れた第一の取得手段でユーザのユーザデータを取得することを必要とする。
【0017】
本方法が、取得されたユーザデータと保存されたユーザプロファイルとを関連付けることによって、認証手段においてユーザのアクセス権を認証することを含んでいることが好ましい。
【0018】
本発明は、第一の取得手段で入力されキータグ内に保存された情報をキータグから読み取ることが可能なスキャナを含むこと、及び追加の荷物情報を取得するための第二の取得手段をさらに含むことを特徴とする発送ステーションをさらに含む。
【0019】
さらに、本発明は、荷物の輸送を実行するための手段を有する物流システムを含む。
【0020】
この物流システムは、第一の取得手段と通信することが可能な中央制御コンピュータを含むこと、及び、さらに、発送ステーションを含むことを特徴とする。発送ステーションは、第一の取得手段から離れて配置される。さらに、発送ステーションは、荷物を処理することを許可すること、及び第二の取得手段によって荷物情報を補完することが可能である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、ターミナル2を有する発送ステーションを示す。このターミナルは、ディスプレイ1を含む。ディスプレイ1は、例えば、フラットスクリーンであり、例えば、LCDモニタである。タッチスクリーンを有する、標準的なモニタ、例えば、標準的な17インチLCDモニタを使用することが可能である。
【0022】
ターミナル2は、適切な材質、例えば、外部環境から局の内装を保護することが可能な材質で作られている。したがって、ターミナル2は、耐久性材料、例えば、プラスチック材料、例えば、ポリカーボネートで構成されることが特に有用である。
【0023】
物流システムプロバイダのサービス局との通信を促進するために、発送ステーションはスピーカフォン3を含む。
【0024】
支払い手続きを実行するために、発送ステーションがクレジットカードリーダ4を含むことが有利である。
【0025】
印刷可能なラベル、貨物運送状、又は他の品目は、プリンタ5によって印刷される。プリンタ5がターミナル内に実装されることが有利である、プリンタは、例えば、感熱式ラベルプリンタ(Thermal Label Printer)である。
【0026】
物流システムプロバイダのサービス局との通信を促進するために、発送ステーションはスピーカフォン3を含む。
【0027】
本発明の一実施形態において、スキャナ6が発送ステーションに配置されている。スキャナ6は、例えば、一次元(バーコード)、二次元(マトリクスコード)スキャナ、又はRFIDリーダである。スキャナは、コード情報、例えば、配送される品目についての情報を読み取ることが可能である。
【0028】
秤7は、配送される品目の重量測定を可能にする。秤及びターミナル2は、適切なデータリンクを介して接続されている。このデータリンクは、有線ソリューションによって又は無線ソリューションとして実行されることができる。無線ソリューションの好ましい実施形態は、ブルートゥースである。
【0029】
オプションの選択を容易にするために、発送ステーションはキーボード8を含む。
【0030】
美的に美しくかつ小さい設置面積で、インテリシップ(IntelliShip)は、世界中の至る所で配置されることが可能な強力な配送プラットフォームを提供する。この革新的で独特な「一体型」設計は、小規模及び中規模のビジネスユーザにとって理想的である。低容量及び高容量の荷物を扱う能力のために、インテリシップは単なる他の荷物システムではない。強力なシステムを望むとともに限られた仕事空間を有するユーザにとって、インテリシップは彼らの配送ニーズを解決するための複雑かつ重要なツールである。
【0031】
本発明にかかる発送ステーションは、複数の適切なキータグを扱うことができる。これらのキータグの例として、バーコード、マトリクスコード又はRFIDタグが挙げられる。
【0032】
キータグに対する機能性を読み取ることはインテリシップシステム内に含まれている。より頻繁に導入されるRFID技術に関する新機能があれば、それらの機能が異なる産業によって導入及び修正された場合、独自のプロファイル選択機構によって、ユーザが任意の及び全ての機能に適合することが容易となる。
【0033】
自動ユーザケアインタフェース
本発明は、より高レベルのユーザサービスを含む。これはユーザのニーズ、提案及び不満に実際に「耳を傾ける」ことを含む。インテリシップは、ユーザから物流システムプロバイダの多様な部署への直接の通信回線を提供する。この回線は、毎日、集毎に、二週毎に、又は月毎にユーザフィードバックを求めるように特化され得る画面上の調査を介して可能となる。
・ 日刊(提案/推薦)調査
・ 週毎/月毎性能調査(配達人/ヘルプデスク/ソフトウェア)
【0034】
事前警報リンク(PAL)
この革新的な特徴は、システム機能の停止、サービス上の問題又はそれらの配送活動に悪影響を及ぼすようなその他の状況に対して、ユーザに事前に通報する。DHLがサービス上の問題を経験している場合、画面上及び音声による警報によって、ユーザは、代替の配送手配を行うための十分な時間を与えられるだろう。
・ ハブの故障
・ 積雪による遅延
・ 空港閉鎖など
【0035】
A.S.S.I.S.T(自動配送概要及び在庫状況伝達)
インテリシップ A.S.S.I.S.T.は、ユーザが、定期集配の必要がないことをDHLに知らせるための便利な方法を提供する。また、この独自の特徴は、配送人に時間を節約させるとともに彼らをより効率的にするだろう。配送人の定期集配時間前の所定間隔(すなわち、2時間、1時間、30分)で、(音声付きの)画面上の警報が表示されるだろう。警報は、配送人がその日の配送を行わなかったことを、ユーザに知らせるだろう。さらに、警報は、その日に予定されている集配をキャンセルするための選択を配送人に与えるだろう。配送がキャンセルされる場合、配送人/局は、電子メール、SMSメッセージなどを介して知らされることができる。
【0036】
さらに、補給品がユーザによって使用される場合、インテリシップは、補給品がユーザによって使い果たされる前に、必要な補給品を自動注文するだろう。
【0037】
ビデオ監視及び訓練カメラ
小型内臓ビデオカメラが、配送人ID、小包の安全性を助け、ライブの、双方向のビデオ訓練のために使用されることができる。
【0038】
双方向のビデオ訓練者
ユーザの訓練に関連したコストが高騰するにつれて、インテリシップは、新規及び現行ユーザに対する訓練を容易かつ便利にする。プロの手によって製作されたビデオ訓練モジュールは、必要に応じて画面上に表示されることができる。ユーザが訓練モジュールを通って歩く場合の双方向のユーザ参加と合わせて、これは物流システムプロバイダ及びユーザにとってお互いに有利な訓練解決策である。
【0039】
好ましい実施形態によれば、さらに、発送ステーション(10)は、改良された障害回復支援を含む。
【0040】
改良された障害回復支援の性能特性は、
・ 前回システムへのソフトウェアロールバックは、適正に機能していた(1時間前など)。
・ 始めに設置された構成への完全なシステム再画像化
・ 遠隔アクセス技術支援
・ ハードウェア健全報告機能
・ 自動データベース保管
・ 「オンザフライ」新設置用自動再画像化
である。
【0041】
改良されたアップデートの特徴及び機能
・ ESD「変更のみの」アップデート
・ 「高速」アップデート
・ 「マイクロバースト」ソフトウェアアップデート
【0042】
ライブユーザニュースアップデート
・ 重要なユーザ情報を有するニュースバーのスクロール
○ マーケティング情報
○ サイドバー広告機会
○ 配送アップデートなど
【0043】
ユーザ追跡ダッシュボード
・ 全配送に関する実時間追跡
・ 自動印刷/電子メール成功配送通知
・ 自動追跡入庫配送
・ 送り損ねた可能な配送保証の詳細通知
・ 追跡品目用の視覚的地図表示(グーグルアースインタフェース)
【0044】
さらに、改良されたグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を統合することである。
【0045】
このグラフィカルユーザインタフェースの好ましい特性は、
・ 双方向タッチパネル式配送
・ 自動進行画面
・ 自動書類完成(SED&CI)及び必要情報指示
・ 改良音声認識インタフェース
・小包追跡
・小包配送
・履歴検索など
【0046】
改良されたユーザ支援の特徴
・ タッチパネル式ヘルプデスク・アクセス・アイコン
・自動ダイヤル機能がヘルプデスクに電話をして内臓スピーカ及びマイクロフォンが即座のヘルプデスク支援を許容する。
・ 生体認証セキュリティアクセスは、従業員の行動の追跡を可能とし、システムのセキュリティを確保する。
・ ユーザの内部部署連絡用にプログラムされたタッチパネル式アイコン
【0047】
バックエンド・マスタ・データベース
・直接的な販売促進のためにコンパイル
【0048】
改良された報告特性
・ ユーザが使用するための直感的及び使いやすい「ドラッグ・アンド・ドロップ」報告作成ユーティリティ
さらなる特徴は、例えば、
・ 高級荷送り人の自動設定及びトラッキング機能
・ 即時請求書発行を用いた実時間の貨物運送状
・ 小売オプション
・ クレジットカード対応
【0049】
図2は、電子発送ステーション10とその関連要素及びユーザの概略図である。とりわけ、電子発送ステーションは、複数ユーザ31によって及び一人又はそれ以上の物流サービスプロバイダ40によって使用されることができる。
【0050】
第一の取得手段50は、発送ステーションの外側に配置されている。それらは、例えば、インターネットと接続可能なコンピュータ端末である。
【0051】
第二の取得手段80は、発送ステーション内に統合されている。
【0052】
発送ステーションは物流システム内に統合されることができる。
【0053】
物流システムは、その広い意味での物流システムである。物流システムは、特に、品目の輸送及び/又は処理を実行するための手段/及び又は配置を含むシステムを含む。これらの品目は発送ステーションから目的地まで配送される。したがって、それらもまた荷物と呼ばれる。
【0054】
とりわけ、これは、品目の輸送、特に、輸送経路に沿った出発点から目的地までの郵便物の輸送を含む。
【0055】
物流システムは、幾つかのタイプの発送ステーションを含むことができよう。
【0056】
発送ステーションの例として、電子小包区分システム、ドロップボックス、あるいは電子小包区分システム、ドロップボックス又は郵便局窓口と結合されることが可能なターミナルが挙げられる。
【0057】
第一の取得手段50は、例えば、データネットワークと接続可能なコンピュータ手段である。
【0058】
データネットワークは、例えば、インターネットである。
【0059】
示された方法において、ユーザは、物流サービスプロバイダを介して受取人に荷物30を送りたいと思う。ユーザ/受取人は、もともと、発送ステーションで荷物30を集配することによって、又は自宅住所での定期配送を通して荷物を受け取っていた。このような状況において、そのような荷物は、返送荷物30と呼ばれる。
【0060】
ユーザ31が発送ステーションで操作機能にアクセスするために、通常、ユーザは、システムの操作手段で自身を識別しなればならない。このことは、PINコード又は幾つかの他のアクセスコードを入力することで行われる。特に好ましい実施形態において、アクセスデータの入力は、ユーザカードを挿入することによって拡張されるか置き換えられることができる。
【0061】
ユーザデータは、データ取得のタイプに依存して、例えば、カードリーダ、キーボード及び/又はタッチスクリーン及び/又はスキャナであり得る第一の取得手段50内で取得される。
【0062】
発送ステーションの外部に第一の取得手段を配置することが可能である。これによって、ユーザデータを早期に登録することができるとともに、発送ステーションでの荷物の登録を早めることができる。
【0063】
しかし、また、発送ステーション内に第一の取得手段50を統合することも可能である。
【0064】
第一の取得手段が発送ステーションから離された場合、それでもなお、第一の取得手段が、例えば、インターネットを介して、発送ステーションと電気的に接続されることが可能である。
【0065】
しかし、また、第一の取得手段と発送ステーションとの間の接続が存在しないことも可能である。
【0066】
この場合、取得手段で取得された情報が、キータグ中に保存されていることが好ましい。
【0067】
キータグによって、発送ステーションでの情報交換が促進されるとともに、荷物の登録手順が早められることが可能である。
【0068】
第一の取得手段によってユーザデータを取得することが特に好ましい。
【0069】
取得されたユーザデータは、ユーザプロファイルと関連付けられ、関連付けられたユーザのアクセス権は、発送ステーションに属する認証手段60において認証される。認証手段60は、発送ステーション内部に配置されるか、例えば、オンラインでシステムと接続されることができる。オンライン接続は常時であるか、発送ステーションで手順が実行されている間のみ存在することが可能である。
【0070】
図2に示す実施形態において、認証手段60は、できれば幾つかの発送ステーションのための情報を管理する中央管理ユニット110内に位置される。情報は、データベース90内に保存されて管理されることが有利である。ユーザプロファイルに加えて、管理される情報は、また、物流サービスプロバイダに関するデータ及び発送ステーションに関する状況データを含むことができる。
【0071】
特に好ましい実施形態において、中央管理ユニット110は、また、発送ステーション、中央データ処理ユニット、ユーザ及び/又は物流サービスプロバイダの間でメッセージを伝送するのに役立つ通知要素100を有する。通知要素は、ユーザ及び物流サービスプロバイダに、例えば、預けられた荷物についてSMS又は電子メールを介して自動メッセージを送信する。
【0072】
ユーザプロファイルの認証によって、ユーザがアクセスを許可されているとともに返送の受け入れ用の機能を使用することを認められていることが示されれば、適用可能な操作機能がユーザに提供される。このことは、例えば、モニタなどの表示手段上の指示を介して行われる。認証によって、ユーザがアクセスを許可されていないか、または返送機能を使用することが認められていないことが確認された場合、手順が終了して、メッセージがユーザに表示されることが好ましい。別の方法として、ユーザがアクセスできる機能は、説明メセージなしで表示されることができる。
【0073】
本発明によれば、返送荷物30を預けるために、関連する荷物情報70がまず取得されなければならない。この情報は、返送荷物上の押印、ステッカ又は応答装置(RFID)の形態で存在する。荷物情報は、例えば、数列又はバーコードによって作成されることができる。例えば、スキャナであり得る第二の取得手段80によって、取得が実行される。荷物情報は、数列によって形成され、この数列はまた、キーボード又はタッチスクリーンなどの入力手段を用いて、ユーザによって入力されることができる。
【0074】
取得された荷物情報の妥当性は、保存された情報との比較によって認証される。データ及び関連する認証手段60は、発送ステーション内部又は中央データ処理ユニット内に配置されることができる。認証は、例えば、桁数に基づいて及び/又はチェックサム論理に基づいて実行されることができる。認証によって、荷物情報が妥当でないことが示された場合、手順が終了されて、この効果に対するメッセージがユーザに表示される。例えば、不正なデータフォーマットが取得された場合、無効な荷物情報が存在し、返送機能の計画的な不正使用の兆候となる。さらに、物流サービスプロバイダが発送ステーションから撤退した場合、これは元の荷物の返送がもはや許可されない古い荷物情報の場合となるだろう。
【0075】
認証によって、取得された荷物情報が有効であり、物流サービスプロバイダと関連付けられることが示された場合、区画室20が、返送荷物を預かるために解除されるとともに、荷物がそこに預けられた後閉鎖される。区画室は、例えば、荷物の大きさに応じて選択されることができる。追加金額の支払いが返送荷物を預けるために必要であれば、支払いの認証が、区画室が開放される前に実行されることができる。このことは、例えば、荷物上の証印又はお得クーポンなどの支払い情報を読み込むことによって可能である。コイン投入口、キャッシュカード用読み取り手段、クレジットカード、ユーロチェックカード又は携帯電話を介する読み取り手段などの支払い機能が、必要な支払いを行うために提供されることができる。
【0076】
取得された荷物情報は、格納手段81内に保存されている。同様に、格納手段は、発送ステーション内部又は中央データ処理ユニット110の領域内に配置されることができる。図1に示すように、格納手段が中央データ処理ユニット内にある場合、荷物情報は、問題になっている発送ステーションと関連付けられている。さらに、荷物情報は、物流サービスプロバイダと関連付けられている。これは、物流サービスプロバイダに知らせるために、及び物流サービスプロバイダの配達人がログインした場合の返送を表示するために必要である。
【0077】
本発明の特に好ましい実施形態において、ユーザが集配用の返送荷物を預けたことを示すメッセージが、通知要素100によって物流サービスプロバイダ40に伝えられる。荷物に関する及びユーザに関する情報に加えて、このメッセージはまた、預け時間に関する及び/又は荷物の大きさに関する情報も含む。
【0078】
好ましくは、預けられた返品物についての幾つかのメッセージが、収集メッセージ内にまとめられている。これは、例えば、数日又は数週間などの一定間隔で行われることができる。
【0079】
本発明の他の実施形態において、物流サービスプロバイダ40は預けられた返品物についてのメッセージを受け取らず、配達人が発送ステーションでログインした場合、システムの区画室内に自分用の返送荷物があるかどうかを、表示で知らされる。また、これら二つの実施形態は、以前送信されたメッセージに加えて、発送ステーションで物流サービスプロバイダにも表示が示されるように、組み合わされることが可能である。
【0080】
区画室から返送荷物を持ち出すために、通常、配達人は、発送ステーションで自身を識別しなければならない。返送荷物を持ち出す間又は持ち出した後、荷物上に存在する荷物情報が再度取得されるとともに、格納手段81内に保存された情報と比較されることが好ましい。荷物コード形式が有効でないか、取得された荷物情報が問題の発送ステーション用に保存された荷物情報と適合しない場合、このことは、荷物が預けられた時に、問題の荷物上にない荷物情報を、ユーザが取得しようとしたことを意味する。そのような詐欺的使用を防ぐために、手順が終了されるとともに、ユーザに対して荷物を回送することを配達人に許可する操作機能が、配達人に表示される。好ましくは、配達人は、荷物を回送する理由を選択する可能性、又は自身で理由を入力する可能性を提供される。
【0081】
荷物情報の否定的な比較の場合、配達人は、区画室内に荷物を置き戻して、ユーザ31は、自分が荷物を持ち出すべきであるということを、通知要素100によって知らされることが好ましい。また、ユーザは、物流サービスプロバイダから、(例えば、電子メール又はSMSを介して)直接通知を受け取ることが可能である。ユーザが、彼に対して回送された荷物を持ち出さない限り、ユーザは、発送ステーション内にもはや荷物を預けないか、発送ステーションから荷物を持ち出さないという機能を提供することが有利であることが証明された。さらに、荷物が回送されることによって、中央管理ユニット110内のユーザプロファイルが、このユーザの返送荷物を預けるための権利が中止されたことを示すように変更されることができる。
【0082】
本発明は、発送ステーションの機能へのユーザアクセスを許可するための異なる方法を含む。
【0083】
好ましい一実施形態において、ユーザのアクセス権は、取得されたユーザデータと保存されたユーザプロファイルとを関連付けることによって、発送ステーションに属する認証手段内で認証される。
【0084】
好ましい実施形態において、取得されたユーザデータはキータグ内に保存されている。
【0085】
認証手段が認証の否定的結果を生じれば、発送ステーションでの手順は終了される。認証手段が認証の肯定的結果を生じれば、発送ステーションでの操作機能に対してアクセスが認められる。ここで、発送ステーションの一般的操作機能と荷物を処理するための特定の操作機能との間の区別が行われることができる。例えば、ユーザデータの認証によって、問題のユーザが返送の権利を有していないことが示された場合、荷物として品目を預けること及び/又はラベルを作成すること以外の全ての機能がユーザに表示されるとともに利用可能とすることができる。
【0086】
また、本方法は、第二の取得手段が荷物に属する荷物情報を取得することを提供する。荷物情報は、ラベル又はキータグの形態で存在することが好ましい。取得された荷物情報の有効性は、取得された荷物情報と保存データとを比較することによって、荷物に属する認証手段において認証される。さらに、荷物情報は、物流サービスプロバイダと関連付けられる。
【0087】
取得された荷物情報と保存データとを比較することによって、否定的な結果を生じれば、手順は終了されるが、取得された荷物情報と保存データとを比較することによって、肯定的な結果が生じれば、荷物機能は、品目の搬送を許可することが可能となり、荷物が預けられることができるとともに、取得された荷物情報が格納手段内に保存される。荷物が預けられた後、区画室は閉鎖されて、返送荷物が預けられたことを示す通知が、発送ステーションに属する通知要素によって、取得された荷物情報が関連付けられた物流サービスプロバイダに伝えられる。
【0088】
好ましくは、物流サービスプロバイダがログインした時、預けられた荷物が発送ステーションで表示される。配送人によって発送ステーションの区画室から返送荷物を持ち出す間又は持ち出した後、荷物情報が第二の取得手段によって再度取得されるとともに、認証手段によって、格納手段内に保存された荷物情報と比較され、その後、データが適合すれば手順が続けられるが、データが適合しなければ、手順は終了され、配送人は、返送荷物がユーザに回送され得る操作機能を提供される。この操作機能は、ユーザに返送荷物を回送するための理由を入力することを含むことが好ましい。本発明の特に好ましい実施形態において、通知要素は、返送荷物がユーザに回送されてきたことを、ユーザに知らせる。
【0089】
本発明の特に好ましい実施形態において、荷物情報は複数の数字コードである。荷物情報の有効性は、桁数に基づいて及び/又は認証手段内に保存されたチェックサム論理に基づいて認証されることができる。好ましくは、取得された荷物情報に基づいて、属する物流サービスプロバイダが返送品と関連付けられるように、一定数が各物流サービスプロバイダと関連付けられる。
【0090】
通知要素が、物流サービスプロバイダに、彼のために預けられた幾つかの返送荷物についての情報を含む通知を送ることが有利であることが証明されてきた。これらの通知は、例えば、数日又は数週間などの一定間隔で発行されることができ、物流サービスプロバイダは、所定の発送ステーション内における次回のログイン時に、どれだけの荷物及びどんなタイプの荷物が持ち出されなければならないかを示すメッセージを受信する。
【0091】
また、ユーザデータが第一の取得手段においてユーザカードから読み込まれることが有利である。ユーザデータはまた、取得手段を介してユーザによって入力されることができる。第二の取得手段は、それが荷物情報内で走査するように構成されることが好ましい。
【0092】
本発明にかかる方法は、幾つかの利点を有する。一つには、本方法は、荷物が預けられる前にユーザプロファイルの認証を許容し、さらに、不正使用に対して発送ステーションの操作を保護する。ユーザが返送荷物を預けることを許可されていなければ、この特定の操作機能はユーザに提供されない。
【0093】
次に、返送荷物の処理の安全性は、ユーザによる預け時に及び物流サービスプロバイダの配送人による集配時に、荷物情報が取得されるとともに評価されるという点で向上されている。ここで、ユーザは、物流サービスプロバイダの許容された荷物コードを提供される荷物を預けるだけでよい。荷物コードは、集配時に再度取得され、ユーザが以前に不正な荷物コードを取得されることを防ぐ。データが再度比較されるので、不正使用の場合が避けられ、預け時に、ユーザは預けられた荷物上に存在しない荷物情報を取得させる。
【0094】
荷物情報と特定の物流サービスプロバイダとを関連付けることによって、システムの不正使用に対して操作者の安全性を妥協することなく、複数の配送人が発送ステーションの操作に関与することが可能となる。また、複数のユーザが異なるアクセス権で統合されることが可能である。
【0095】
本発明の特に好ましい実施形態は、後述のようにウォークアップ(Walk−up)と呼ばれる。
【0096】
本発明のウォークアップの実施形態は、異なる配送モードを含む。
【0097】
未登録ユーザに対するウォークアップ・コンセプトにかかる配送モードの好ましい実施形態について、以下に述べる:
ウォークアップ荷送人(ウェブ未登録)
○このタイプの荷送人は、包装済荷物の配送を望むいわゆる一般的な人である。
このユーザは、自分に割り当てられたアカウント番号を有さない代わりに、インテリシップがアカウント番号を割り当てられて、料率ファイルがこの発送ユーザのために使用される。ユーザはインテリシップに自分の小包を持ち込んで、小包ラベルを印刷するために荷物情報を入力することができる。取引は、ユーザのクレジットカードを用いるとともにユーザのラベルを印刷することによって、キオスクで支払われる。小包は、集配用ドロップボックス内に置かれるか、所定位置の店内に預けられる。
・(追加設定は、現金で支払われるだろう。インテリシップは、ユーザがレジ係に持って行くための領収書を印刷して、荷物の代金を支払い、レジ係からそれらの小包ラベルを回収する。)
【0098】
登録されたユーザには、ウォークアップ・コンセプトを実行するための異なる方法が適している:
・支払い選択が登録
○ ユーザが通常基地において発送を行っている場合、仮の発送アカウントを受け取るための事前登録の選択を有する。ユーザが発送に要する数日前、ユーザはウェブサイトに行って、自分の発送情報及び支払い情報の全てを入力することができる(クレジットカード又は当座預金口座及び銀行支店コード)。次に、ユーザは、知っていれば荷受人情報の全てを入力する。数日以内に、ユーザは自分のキーリング上に都合よく配置するためのキータグを受け取るだろう。

ユーザが発送する必要がある場合、ユーザはインテリシップにウォークアップして、自分のキータグを走査することができ、ユーザは自分の暗証番号を促される。一旦入力すると、自分の事前入力された荷受人の一覧が現れる。ユーザはこの一覧から選択するか、新たな荷受人を入力することができ、ラベルが即座に印刷されて、クレジットカード又は当座預金口座に勘定につけられる。
【0099】
支払い選択のない登録
○ ユーザが通常基地において発送を行っている場合、仮の発送アカウントを受け取るための事前登録の選択を有する。ユーザが発送に要する数日前、ユーザはウェブサイトに行って、自分の発送情報の全てを入力することができるが、支払い選択として当日決済を選択することができる。次に、ユーザは、知っていれば荷受人情報の全てを入力することができる。数日以内に、ユーザは自分のキーリング上に都合よく配置するためのキータグを受け取るだろう。

ユーザが発送する必要がある場合、ユーザはインテリシップにウォークアップして、自分のキータグを走査することができ、ユーザは自分の暗証番号を促される。一旦入力すると、自分の事前入力された荷受人の一覧が現れる。ユーザはこの一覧から選択するか、新たな荷受人を入力することができる。インテリシップは、ユーザがレジに持って行き荷物の代金を支払うための領収書を印刷して、レジからユーザの小包ラベルを回収する。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】発送ステーション(10)で使用するためのターミナルである。
【図2】発送ステーション(10)を有する物流システムの概略図である。
【符号の説明】
【0101】
3 スピーカフォン
4 クレジットカードリーダ
5 プリンタ
6 スキャナ
7 秤
10 発送ステーション
20 区画室
30 返送荷物
31 ユーザ/元の受取人
40 物流サービスプロバイダ
50 第一の取得手段
60 認証手段
70 荷物情報
80 第二の取得手段
81 格納手段
90 データベース
100 通知要素
110 中央管理ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一人のユーザ(31)が荷物を預けることを許可されている、発送ステーション(10)を操作するための方法であって、該方法は、荷物(30)が物流サービスプロバイダ(40)に送られることができるように、ユーザ(31)から荷物(30)を預かることを含み、以下の工程、すなわち、
前記発送ステーション(10)から離れた第一の取得手段(50)による目的の荷物についての情報の取得と、
前記発送ステーション(10)に配置された第二の取得手段(80)による前記荷物(30)に属する荷物情報(70)の補完、によって特徴付けられる、
発送ステーション(10)を操作するための方法。
【請求項2】
前記第一の取得手段(50)は、インターネットに接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の発送ステーション(10)を操作するための方法。
【請求項3】
前記第二の取得手段(80)は、前記発送ステーション(10)に配置されたターミナルであることを特徴とする、請求項1又は2のいずれか一項に記載の発送ステーション(10)を操作するための方法。
【請求項4】
前記第一の取得手段(50)で取得された情報は、キータグ内に保存されていることを特徴とする、前記いずれかの請求項に記載の発送ステーション(10)を操作するための方法。
【請求項5】
前記第一の取得手段による目的の荷物についてのデータの取得は、目的の配達物についての情報を含むことを特徴とする、前記いずれかの請求項に記載の発送ステーション(10)を操作するための方法。
【請求項6】
前記目的の荷物についての前記情報は、配送を目的とした品目の表示を含むことを特徴とする、請求項5に記載の発送ステーション(10)を操作するための方法。
【請求項7】
前記キータグは、前記発送ステーション(10)で走査されることを特徴とする、前記いずれかの請求項に記載の発送ステーション(10)を操作するための方法。
【請求項8】
前記発送ステーション(10)は、ディスプレイを含むことを特徴とする、前記いずれかの請求項に記載の発送ステーション(10)を操作するための方法。
【請求項9】
前記ディスプレイは、事前入力された品目についての情報を表示することを特徴とする、請求項8に記載の発送ステーション(10)を操作するための方法。
【請求項10】
前記キータグは、前記ユーザ(31)についての情報を含むことを特徴とする、前記いずれかの請求項に記載の発送ステーション(10)を操作するための方法。
【請求項11】
取得されたユーザデータと保存されたユーザプロファイルとを関連付けることによって、認証手段(60)内の前記ユーザのアクセス権を認証することを含むことを特徴とする、前記いずれかの請求項に記載の発送ステーション(10)を操作するための方法。
【請求項12】
発送ステーションであって、
該発送ステーションは、第一の取得手段(50)で入力されキータグ内に保存された情報を、キータグから読み取ることが可能なスキャナを備えること、及び追加の荷物情報を取得するための第二の取得手段(8,80)をさらに備えることを特徴とする、発送ステーション。
【請求項13】
荷物の輸送を実行するための手段を有する物流システムであって、
該物流シスムは、第一の取得手段(50)と通信することが可能な中央制御コンピュータを備えるとともに、前記第一の取得手段(50)から離れて配置された発送ステーションをさらに備え、前記発送ステーションは、前記荷物の処理を受け入れるとともに、第二の取得手段(80)によって前記荷物情報を補完することができることを特徴とする、物流システム。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−523430(P2010−523430A)
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553968(P2009−553968)
【出願日】平成20年3月19日(2008.3.19)
【国際出願番号】PCT/EP2008/002198
【国際公開番号】WO2008/113573
【国際公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.IntelliShip
2.DHL
【出願人】(503276470)ドイチェ ポスト アーゲー (50)
【Fターム(参考)】