説明

金属リング用搬送ラック

【課題】簡便な構造で、コストの低減を図り、手間を省くことができる金属リング用搬送ラックを提供することを課題とする。
【解決手段】金属リング用搬送ラック10は、中央メンバー15に設けられ金属リング11の外周面25を受ける受け部材26と、中央メンバー15から受け部材26を挟むようにして延ばされ金属リング11が軸方向移動することを制限するストッパ部材27とを備える。
【効果】受け部材を挟むようにして制限ストッパ部材を配置しただけなので、金属リング用搬送ラックを簡便な構造にすることができ、コストの低減を図ることができる。さらに、金属リングを受け部材で受けるように金属リング用搬送ラックに載置するだけなので、金属リングの載置を短時間で行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性復元力を備えた金属リングに熱処理を施すための金属リング用搬送ラックの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
金属リング用搬送ラックには、金属リングの弾性復元力を利用して金属リングを保持するものが知られている(例えば、特許文献1(図1、図2)参照。)。
【0003】
図8は従来技術に係る金属リング用搬送ラックの正面図であり、金属リング用搬送ラック100は、金属リング101を囲う枠体102と、この枠体102に渡され金属リング101の左右側方を金属リング101の軸に沿って延びる左方メンバー103、104及び右方メンバー105、106と、金属リング101の下方を軸に沿って延びる下方メンバー107、108とからなる。
【0004】
想像線で示す金属リング101を金属用搬送ラック100に上方から差し込む。金属リング101の外径よりもメンバー103〜108で形成される略楕円の短径が小さい。この結果、金属リング101の外側に拡径する弾性復元力により、金属リング101はメンバー103〜108に保持される。
【0005】
図9は従来技術に係る金属リング用搬送ラックの左側面図であり、金属リング用搬送ラック100に金属リング101が左方メンバー103に沿って並べて配置されている。
しかし、金属リング101の搬送中、揺れ等により金属リング101の位置がずれて隣り合う金属リング101、101が接触し、良好に熱処理を施せない虞がある。これを防ぐために、隣り合う金属リング101、101の間を通るようにして、左方メンバー103と右方メンバー105とに針金等を渡して金属リング101、101同士が接触しないようにする。これでは金属リング用搬送ラック100の構造が複雑になり、コストも高くなる。
また、金属リング101、101同士が接触しないような当該ラック100の構造が複雑であるから、金属リングを、挿入することや抜き出しすること等に手間がかかる。
【0006】
図10(a)は比較例に係る金属リング用搬送ラックの正面図であり、金属リング用搬送ラック110は、金属リング101を囲う枠体111と、この枠体111に渡され金属リング101の軸に沿って延びるメンバー112〜115及び吊り下げ棒116と、吊り下げ棒116と金属リング101との間に挟まれる金網117とからなる。
【0007】
図10(b)は比較例に係る金属リング用搬送ラックの左側面図であり、金属リング101が吊り下げ棒116に複数個並べられている。搬送中の揺れ等により、隣り合う金属リング101の位置がずれて接触しないようにするために、隣り合う金属リング101、101の間を通るようにして、メンバー112とメンバー114とに針金を渡し、メンバー113とメンバー115とに針金を渡し。しかし、やはりこれでは金属リング用搬送ラック110の構造が複雑になり、コストも高くなる。また、金属リングを挿入することや抜き出しすること、及び接触しないように針金等を配置することに手間がかかる。すなわち、簡便な構造で、コストの低減を図り、手間を省くことができる金属リング用搬送ラックが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第4219186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、簡便な構造で、コストの低減を図り、手間を省くことができる金属リング用搬送ラックを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る発明は、軸直角方向の外力により弾性変形する金属リングを、前記軸が水平になる姿勢で搬送する金属リング用搬送ラックにおいて、前記金属リングを囲う枠体と、この枠体に渡され前記金属リングの左右側方を前記軸に沿って延びる左方メンバー及び右方メンバーと、前記枠体に渡され前記金属リングの下方を前記軸に沿って延びる少なくとも1本の下方メンバーと、この下方メンバー、前記左方メンバー及び前記右方メンバーに設けられ前記金属リングの外周面を受ける受け部材と、前記下方メンバー、前記左方メンバー及び右方メンバーから前記受け部材を挟むようにして延ばされ前記金属リングが軸方向移動することを制限するストッパ部材と、からなることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明では、受け部材は、下方メンバー、左方メンバー及び右方メンバーから軸に向かって延びる棒状突起であることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明では、枠体は、棒材、パイプ材及び板材の少なくとも1つの部材で構成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明は、下方メンバー、左方メンバー及び右方メンバーは、棒状突起の軸方向に延びる板状部材であることを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る発明では、板状部材は、中空材であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明では、下方メンバー、左方メンバー及び右方メンバーから受け部材を挟むようにして金属リングの軸方向への移動を制限するストッパ部材が延ばされている。受け部材を挟むようにして制限ストッパ部材を配置しただけなので、金属リング用搬送ラックを簡便な構造にすることができ、コストの低減を図ることができる。
さらに、金属リングを受け部材で受けるように金属リング用搬送ラックに載置するだけなので、金属リングの載置を短時間で行うことができる。
【0016】
請求項2に係る発明では、受け部材は、下方メンバー、左方メンバー及び右方メンバーから軸に向かって延びる棒状突起である。棒状突起は外径が円弧であるので、金属リングが軸方向に移動して棒状突起に接触しても、金属リングと棒状突起は点接触となる。点接触であれば、その後に例えば窒化処理を行っても、金属リングの表面に窒素が十分に行き届くので、金属リングの品質を良好に保つことができる。
【0017】
請求項3に係る発明では、枠体は、棒材、パイプ材及び板材の少なくとも1つの部材で構成されている。棒材、パイプ材、板材は入手容易であり安価である。結果、枠体の製造コストを下げることができる。
【0018】
請求項4に係る発明では、下方メンバー、左方メンバー及び右方メンバーは、棒状突起の軸方向に延びる板状部材である。棒状突起の支持長さが大きくなるので、棒状突起の傾きを防止することができる。
【0019】
請求項5に係る発明では、板状部材は、中空材である。中空材であるので、強度を維持しつつ、金属リング用搬送ラックの軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る金属リング用搬送ラックの正面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】金属リング用搬送ラックの左側面図である。
【図4】金属リング用搬送ラックの要部の斜視図である。
【図5】図4の5a−5a及び5b−5b線断面図である。
【図6】ストッパ部材の作用を説明する図である。
【図7】金属リング用搬送ラックが使用されるバッチ式窒化炉の平面図である。
【図8】従来の技術に係る金属リング用搬送ラックの正面図である。
【図9】従来の技術に係る金属リング用搬送ラックの左側面図である。
【図10】比較例に係る金属リング用搬送ラックを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
【実施例1】
【0022】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、金属リング11の軸12は、図表裏方向に延びており、軸12直角方向の外力により弾性変形する。
金属リング用搬送ラック10は、金属リング11を囲う枠体13と、この枠体13に渡され金属リング11の左右側方を軸12に沿って延びる左方メンバー14、中央メンバー15及び右方メンバー16と、枠体13に渡され金属リング11の下方を軸12に沿って延びる下方メンバー21〜24とを備える。
【0023】
金属リング11は、外力がなければ略真円形状であるが、金属リング用搬送ラック10に載置されると外力により楕円状となる。金属リング11は弾性復元力により真円形状に戻ろうとするが、左方メンバー14、中央メンバー15及び右方メンバー16の位置が、軸12よりも高い位置にあるので、金属リング11が下方メンバー21〜24から浮かび上がることはない。
枠体13は、棒材、パイプ材及び板材の少なくとも1つの部材で構成されている。
なお、実施例においては、金属リング11の列を2列としたがこれに限定されず、1列、3列等、金属リングを金属リング用搬送ラック10に載置できれば差し支えない。
【0024】
次に金属リング用搬送ラック10の要部について説明する。
図2に示されるように、金属リング用搬送ラック10は、中央メンバー15に設けられ金属リング11の外周面25を受ける受け部材26と、中央メンバー15から受け部材26を挟むようにして延ばされ金属リング11が軸(図1、符号12)方向移動することを制限するストッパ部材27とを備える。
【0025】
また、同様にして、図1に示した下方メンバー21〜24、左方メンバー14及び右方メンバー16に金属リング11の外周面25を受ける受け部材(詳細後述)が設けられ、下方メンバー21〜24、左方メンバー14及び右方メンバー16から受け部材26を挟むようにして金属リング11が軸12方向移動することを制限するストッパ部材27が延ばされている。
なお、金属リング11を中央メンバー15を境にして図左右において交互に載置することで、窒化処理を行う際、窒素が十分に行き届き良好に窒化処理を行うことができる。
【0026】
次に金属リング用搬送ラック10に金属リングを複数個載置した状態について説明する。
図3に示されるように、金属リング用搬送ラック10に、金属リング11を軸12に沿って複数個載置する。金属リング11はストッパ部材27により軸12方向移動することを制限されているので、隣り合う金属リング11同士が接触することはない。
なお、実施例では、金属リング11を16個連続させて載置したが、これに限定されず、5個、10個等、1個又は複数個並んであれば差し支えない。
【0027】
次にメンバー14〜16、21〜24について説明する。
図4に示されるように、受け部材26は、中央メンバー15から軸(図1、符号12)に向かって延びる棒状突起26である。同様に、受け部材26は、図1に示した下方メンバー21〜24、左方メンバー14及び右方メンバー16から軸12に向かって延びる棒状突起26である。
【0028】
中央メンバー15は、棒状突起26の軸方向に延びる板状部材15であり、この板状部材15は、中空材15である。同様に、下方メンバー21〜24、左方メンバー14及び右方メンバー16は、棒状突起26の軸方向に延びる板状部材15であり、この板状部材15は、中空材である。
【0029】
図5(a)は棒状突起26部分の断面図であり、棒状突起26は中央メンバー15を貫通し、溶接されている。これにより、加工コストの低減を図ることができる。なお、実施例では、1本の棒状突起26を貫通させたが、これに限定されず、中央メンバー15の左側の面31と右側の面32にそれぞれ棒状突起26を設けても差し支えない。
【0030】
図5(b)はストッパ部材27部分の断面図であり、ストッパ部材27は中央メンバー15を貫通し、溶接されている。これにより、上記同様、加工コストの低減を図ることができる。なお、実施例では、1本のストッパ部材27を貫通させたが、これに限定されず、中央メンバー15の左側の面31と右側の面32にそれぞれストッパ部材27を設けても差し支えない。
【0031】
図1に示した下方メンバー21〜24、左方メンバー14及び右方メンバー16においても、棒状突起26及びストッパ部材27は溶接されている。なお、溶接以外であっても、圧入等、棒状突起26及びストッパ部材27が板状部材14〜16、21〜24に設けられていれば差し支えない。また、棒状突起26及びストッパ部材27の材質は、窒化処理等の各種の熱処理が施される最中に、棒状突起26及びストッパ部材27の構成元素が金属リング11に拡散することに対する障壁として機能する元素、物質から構成されるか、又はそれら元素、物質のメッキが施されているものとする。
【0032】
以上の述べたストッパ部材27の作用を次に述べる。
図6に示されるように、左メンバー14のストッパ部材27に金属リング11が接触している。ストッパ部材27の外周面は円弧になっているので、金属リング11とストッパ部材27は点接触となる。なお、図1に示した中央メンバー15、右メンバー16及び下方メンバー21においても同様に、金属リング11とストッパ部材27は点接触となる。
【0033】
次に熱処理としての窒化処理を例示して説明する。
図7に示されるように、バッチ式窒化炉33は、壁部34と、壁部34の一面に設けられた扉35と、この扉35の反対側の壁部34に設けられたファン36と、壁部34に設けられたヒータ37、38とからなる。
【0034】
金属リング11を載置した金属用搬送ラック10をバッチ式窒化炉33に入れ、扉35を閉める。バッチ式窒化炉33内にアンモニア等の窒化ガスを供給し、ヒータ37、38により窒化温度、例えば500℃に温度を上昇させる。ファン36により、窒化ガスを対流させ、バッチ式窒化炉33内の温度分布を略均一にする。このとき、金属リング11と金属リング用搬送ラック10の接点の温度が、金属リング11のその他の部分の温度と略同一になる。
【0035】
窒化ガスは、金属リング11の表面から進入し、内部に拡散することで表面に窒化層を形成する。また、棒状突起26及びストッパ部材27は、棒状突起26及びストッパ部材27の構成元素が金属リング11に拡散することに対する障壁として機能する元素、物質の被膜層が形成されているので、棒状突起26及びストッパ部材27の構成元素が金属リング11に拡散することを防ぎ、金属リング11の窒化を良好に行うことができる。
【0036】
以上に述べた金属リング用搬送ラック10の作用効果を以下に記載する。
上記の図1に示されるように、軸12直角方向の外力により弾性変形する金属リング11を、軸12が水平になる姿勢で搬送する金属リング用搬送ラック10において、金属リング11を囲う枠体13と、この枠体13に渡され金属リング11の左右側方を軸12に沿って延びる左方メンバー14及び右方メンバー16と、枠体13に渡され金属リング11の下方を軸12に沿って延びる少なくとも1本の下方メンバー21〜24と、この下方メンバー21〜24、左方メンバー14及び右方メンバー16に設けられ図2に示す金属リング11の外周面25を受ける受け部材26と、下方メンバー21〜24、左方メンバー14及び右方メンバー16から受け部材26を挟むようにして延ばされ金属リング11が軸12方向移動することを制限するストッパ部材27と、からなる。
【0037】
この構成により、受け部材26を挟むようにして制限ストッパ部材27を配置しただけなので、金属リング用搬送ラック10を簡便な構造にすることができ、コストの低減を図ることができる。
さらに、金属リング11を受け部材で受けるように金属リング用搬送ラック10に載置するだけなので、金属リング11の載置を短時間で行うことができる。
また、金属リング11を抜き出すことが短時間で終了する。すなわち金属リングの着脱に手間がかからない。
【0038】
上記の図4に示されるように、受け部材26は、下方メンバー21〜24、左方メンバー14及び右方メンバー16から軸12に向かって延びる棒状突起26である。
この構成により、棒状突起26は外径が円弧であるので、金属リング11が軸12方向に移動して棒状突起26に接触しても、金属リング11と棒状突起26は点接触となる。点接触であれば、その後に例えば窒化処理を行っても、金属リング11の表面に窒素が十分に行き届くので、金属リング11の品質を良好に保つことができる。
【0039】
上記の図1に示されるように、枠体13は、棒材、パイプ材及び板材の少なくとも1つの部材で構成されている。
この構成により、棒材、パイプ材、板材は入手容易であり安価である。結果、枠体13の製造コストを下げることができる。
【0040】
上記の図1に示されるように、下方メンバー21〜24、左方メンバー14及び右方メンバー16は、図2に示す棒状突起26の軸方向に延びる板状部材である。
この構成により、棒状突起26の支持長さが大きくなるので、棒状突起26の傾きを防止することができる。
【0041】
上記の図4に示されるように、板状部材15(図1、符号14、16、21〜24)は、中空材である。
この構成により、中空材であるので、強度を維持しつつ、金属リング用搬送ラック10の軽量化を図ることができる。
【0042】
尚、本発明の金属リング用搬送ラックは、実施の形態では窒化処理に適用したが、浸硫処理等、他の熱処理に適用することは差し支えない。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の金属リング用搬送ラックは、CVT用の金属リングの窒化に好適である。
【符号の説明】
【0044】
10…金属リング用搬送ラック、11…金属リング、12…金属リングの軸、13…枠体、14…左方メンバー(板状部材、中空材)、15…中央メンバー(板状部材、中空材)、16…右方メンバー(板状部材、中空材)、21〜24…下方メンバー(板状部材、中空材)、25…外周面、26…受け部材(棒状突起)、27…ストッパ部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸直角方向の外力により弾性変形する金属リングを、前記軸が水平になる姿勢で搬送する金属リング用搬送ラックにおいて、
前記金属リングを囲う枠体と、この枠体に渡され前記金属リングの左右側方を前記軸に沿って延びる左方メンバー及び右方メンバーと、前記枠体に渡され前記金属リングの下方を前記軸に沿って延びる少なくとも1本の下方メンバーと、この下方メンバー、前記左方メンバー及び前記右方メンバーに設けられ前記金属リングの外周面を受ける受け部材と、前記下方メンバー、前記左方メンバー及び右方メンバーから前記受け部材を挟むようにして延ばされ前記金属リングが軸方向移動することを制限するストッパ部材と、からなることを特徴とする金属リング用搬送ラック。
【請求項2】
前記受け部材は、前記下方メンバー、前記左方メンバー及び前記右方メンバーから前記軸に向かって延びる棒状突起であることを特徴とする請求項1記載の金属リング用搬送ラック。
【請求項3】
前記枠体は、棒材、パイプ材及び板材の少なくとも1つの部材で構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の搬送ラック。
【請求項4】
前記下方メンバー、前記左方メンバー及び前記右方メンバーは、前記棒状突起の軸方向に延びる板状部材であることを特徴とする請求項2〜3のいずれか1項記載の搬送ラック。
【請求項5】
前記板状部材は、中空材であることを特徴とする請求項4記載の搬送ラック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−52172(P2012−52172A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−194240(P2010−194240)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】