説明

金銭登録システム

【課題】
金銭登録機を操作可能な位置に、当該金銭登録機の操作が許可されたオペレータが存在しない場合には、当該金銭登録機の操作を不可能とすることのできる金銭登録システムを提供する。
【解決手段】
オペレータ3が有する人体通信端末4と人体通信を行い、人体通信端末4から取得したIDと記憶しているIDとを照合して認証処理を行い、認証処理による照合結果が一致した場合にキャッシュレジスタ1の操作を許可し、認証処理による照合結果が一致しない場合にキャッシュレジスタ1の操作を禁止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金銭登録システムに関し、特に、金銭登録機に対する操作者を制限する金銭登録機システムに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗等において、キャッシュレジスタ(金銭登録機)を利用する場合には、そのオペレータ(操作者)となる店員や接客員等を管理したり、正規のオペレータ以外の不正操作を防止するといった措置が必要となる。
【0003】
このため、オペレータの所持する識別IDをキャッシュレジスタに設けられたカードリーダやバーコードリーダで認識することにより処理の履歴をオペレータの識別IDとともに管理する技術(例えば、特許文献1参照)、釣銭機を開ける際にオペレータのユーザIDとパスワードによる認証処理を行う技術(例えば、特許文献2参照)、オペレータを識別する識別情報を送信する無線端末を各オペレータが装着し、キャッシュレジスタに無線装置を設置することで、オペレータが近づいた場合にのみキャッシュレジスタの操作を可能とする技術(例えば、特許文献3参照)等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭63−168796号公報
【特許文献2】特開2002−83367号公報
【特許文献3】特開2009−145980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載された技術を利用した場合でも、オペレータがキャッシュレジスタから離れる際に、当該キャッシュレジスタを操作不能となるような処理を行うことを怠った場合等には、その後に自由にキャッシュレジスタが操作されてしまうこととなる。
【0006】
また、特許文献3に記載された技術を利用した場合でも、無線端末を有するオペレータがキャッシュレジスタから離れても無線装置と通信可能な位置にいると、キャッシュレジスタは操作可能な状態のままとなり、不正を確実に防止するには至らなかった。
【0007】
そこで、本発明は、金銭登録機を操作可能な位置に、当該金銭登録機の操作が許可されたオペレータが存在しない場合には、当該金銭登録機の操作を不可能とすることのできる金銭登録システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、金銭登録機と人体通信装置とを具備する金銭登録システムであって、前記人体通信装置は、人体と接触することで通信を媒介する通信媒介手段と、前記通信媒介手段および該通信媒介手段と接触している人体を伝達媒体として該人体に携帯された通信端末との間で通信を行う通信手段とを具備し、前記金銭登録機は、識別情報を記憶する記憶手段と、前記通信手段を介して前記通信端末から取得した識別情報と前記記憶手段に記憶されている識別情報とを照合して認証処理を行う認証処理手段と、前記認証処理手段による照合結果が一致しない場合にスリープモードを起動し、前記認証処理手段による照合結果が一致した場合に前記スリープモードを解除する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
例えば、人体通信装置、通信媒介手段、通信手段、金銭登録機、記憶手段は、それぞれ、後述の人体通信装置102、人体通信用アンテナ121、人体通信モジュール122、キャッシュレジスタ101、メモリ111に相当するものであり、認証処理手段と制御手段は、後述の主制御部110に相当するものである(いずれも、図3参照)。また、認証情報は、例えば、実施例中のIDに相当するものである。
【0010】
また、請求項2の発明は、金銭登録機と人体通信装置とを具備する金銭登録システムであって、前記人体通信装置は、人体と接触することで通信を媒介する通信媒介手段と、前記通信媒介手段および該通信媒介手段と接触している人体を伝達媒体として該人体に携帯された通信端末との間で通信を行う通信手段と、識別情報を記憶する記憶手段と、前記通信手段を介して前記通信端末から取得した識別情報と前記記憶手段に記憶されている識別情報とを照合して認証処理を行う認証処理手段とを具備し、前記金銭登録機は、前記認証処理手段による照合結果が一致しない場合にスリープモードを起動し、前記認証処理手段による照合結果が一致した場合に前記スリープモードを解除する制御手段を具備することを特徴とする。
【0011】
例えば、人体通信装置、通信媒介手段、通信手段、記憶手段、認証処理手段、金銭登録機、制御手段は、それぞれ、後述の人体通信装置202、人体通信用アンテナ221、人体通信モジュール222、メモリ224、主制御部223、キャッシュレジスタ201、主制御部210に相当するものである(いずれも、図4参照)。また、認証情報は、例えば、実施例中のIDに相当するものである。
【0012】
また、請求項3の発明は、金銭登録機と人体通信装置と管理サーバとを具備する金銭登録システムであって、前記人体通信装置は、人体と接触することで通信を媒介する通信媒介手段と、前記通信媒介手段および該通信媒介手段と接触している人体を伝達媒体として該人体に携帯された通信端末との間で通信を行う通信手段とを具備し、前記管理サーバは、識別情報を記憶する記憶手段と、前記通信手段を介して前記通信端末から取得した識別情報と前記記憶手段に記憶されている識別情報とを照合して認証処理を行う認証処理手段とを具備し、前記金銭登録機は、前記認証処理手段による照合結果が一致しない場合にスリープモードを起動し、前記認証処理手段による照合結果が一致した場合に前記スリープモードを解除する制御手段を具備することを特徴とする。
【0013】
例えば、人体通信装置、通信媒介手段、通信手段、管理サーバ、記憶手段、認証処理手段、金銭登録機、制御手段は、それぞれ、後述の人体通信装置302、人体通信用アンテナ321、人体通信モジュール322、管理サーバ303、メモリ331、主制御部330、キャッシュレジスタ301、主制御部310に相当するものである(いずれも、図5参照)。また、認証情報は、例えば、実施例中のIDに相当するものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、金銭登録機を操作可能な位置に、当該金銭登録機の操作が許可されたオペレータが存在しない場合には、当該金銭登録機の操作を不可能とすることができ、操作を行ったオペレータの特定を確実にするとともに、不正操作を防止することが可能となる。
【0015】
また、請求項2の発明によれば、人体通信装置と金銭登録機が処理を分担することにより、請求項1の発明の効果に加え、金銭登録機の処理に際する負荷が軽減する。
【0016】
また、請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、管理サーバが複数の金銭登録機を管理することができ、さらに認証処理、認証処理に要する識別情報の登録等を一元化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】金銭登録システムの概略を説明するための図である。
【図2】図1に示した金銭登録システムの機能的な構成例の概略を示したブロック図である。
【図3】図1に示した金銭登録システムの具体的な構成例を示した図である。
【図4】図1に示した金銭登録システムの具体的な構成例を示した図である。
【図5】図1に示した金銭登録システムの具体的な構成例を示した図である。
【図6】キャッシュレジスタの起動時の金銭登録システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【図7】キャッシュレジスタの起動後の金銭登録システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【図8】キャッシュレジスタの起動後の金銭登録システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【図9】実施例3における金銭登録システムの機能的な構成例の概略を示したブロック図である。
【図10】図9に示した金銭登録システムの具体的な構成例を示した図である。
【図11】キャッシュレジスタの起動後の金銭登録システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【図12】実施例4における認証処理の動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る金銭登録システムの一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0019】
図1は、金銭登録システムの概略を説明するための図である。同図に示す金銭登録システムは、キャッシュレジスタ(金銭登録機)1と人体通信装置2から構成されている。人体通信装置2は、人体通信用アンテナ21と人体通信モジュール22により構成される。この金銭登録システムは、キャッシュレジスタ1に人体通信装置2を接続するか、キャッシュレジスタ1に人体通信モジュール22を内蔵し、キャッシュレジスタ1に人体通信用アンテナ21を接続するように構成される。人体通信用アンテナ21は、マット状に形成されたもので、キャッシュレジスタ1を操作する際にオペレータ3が立つ立ち位置に設置される。オペレータ3は、人体通信端末4を携帯しており、この人体通信端末4は、ID(認証情報)を記憶しており、このIDを人体通信装置2に送信する。
【0020】
この金銭登録システムでは、人体通信端末4から送信されるIDを用いて認証を行い、認証が成立したことを条件にキャッシュレジスタ1の操作を可能とする。つまり、IDが付与されたオペレータが、キャッシュレジスタ1の操作が可能な位置に敷かれた人体通信用アンテナ21上に存在しなければ、当該キャッシュレジスタ1は操作不能な状態となる。
【0021】
図2は、図1に示した金銭登録システムの機能的な構成例の概略を示したブロック図である。
【0022】
同図に示すように、図1に示した金銭登録システムは、人体通信端末4と通信を行う人体通信装置2、認証処理に際して照合の対象となるIDを記憶する認証情報記憶部5、人体通信端末4から送信されるIDと認証情報記憶部5に記憶されているIDを照合して認証処理を行う認証処理部6、認証処理部6の認証結果に基づいて、キャッシュレジスタ1の動作を制御する制御部7により構成される。
【0023】
続いて、図1に示した金銭登録システムの具体的な構成例を数例説明する。図3乃至5は、それぞれ、図1に示した金銭登録システムの具体的な構成例を示した図である。
【0024】
まず、図3に示した構成例について説明する。図3に示した構成例では、キャッシュレジスタ101に、各機能部を集約し、キャッシュレジスタ101に人体通信用アンテナ121を接続して利用するようになっている。
【0025】
同図に示すように、キャッシュレジスタ101は、主制御部110と、メモリ111、接続部112、操作部113、プリンタ114、表示部115、ドロア開閉検知センサ116、オートロック機構117を有するとともに、人体通信装置102の一部である人体通信モジュール122を有している。また、人体通信モジュール122には、同じく人体通信装置102の一部である人体通信用アンテナ121が接続される。
【0026】
主制御部110は、キャッシュレジスタ101の各部を制御するとともに、図2に示した認証処理部6、制御部7としても動作する。メモリ111は、キャッシュレジスタ101の動作に必要な各種情報を記憶するとともに、図2に示した認証情報記憶部5としても利用される。なお、主制御部110は、プログラムにしたがって動作する。
【0027】
接続部112は、人体通信モジュール122を接続するためのインタフェイスである。操作部113は、各種キーやバーコードリーダ等を有し、オペレータからの各種操作の入力を受け付ける。プリンタ114は、レシート等を印刷する。表示部115は、オペレータが入力した金額の表示など、オペレータの操作に対する応答やオペレータに対するメッセージ等を表示する。
【0028】
ドロア開閉検知センサ116は、現金を収容するドロアの開閉状態を検知する。オートロック機構117は、ドロアの施錠を行う。
【0029】
次に、図4に示した構成例について説明する。図4に示した構成例では、キャッシュレジスタ201と人体通信装置202を接続し、人体通信装置202で認証処理を行うようにしている。
【0030】
同図に示すように、キャッシュレジスタ201は、主制御部210と、メモリ211、接続部212、操作部213、プリンタ214、表示部215、ドロア開閉検知センサ216、オートロック機構217を有している。
【0031】
また、人体通信装置202は、主装置220と人体通信用アンテナ221で構成され、主装置220は、人体通信モジュール222と、主制御部223、メモリ224、接続部225を有している。なお、主装置220は、人体通信モジュール222と、主制御部223、メモリ224、接続部225を収めた筐体を意味し、人体通信用アンテナ221に対して主装置220と称しているものである。
【0032】
主制御部210は、キャッシュレジスタ201の各部を制御するとともに、図2に示した制御部7としても動作する。なお、主制御部210は、プログラムにしたがって動作する。メモリ211は、キャッシュレジスタ201の動作に必要な各種情報を記憶する。
【0033】
接続部212は、人体通信装置202を接続するためのインタフェイスである。操作部213は、各種キーやバーコードリーダ等を有し、オペレータからの各種操作の入力を受け付ける。プリンタ214は、レシート等を印刷する。表示部215は、オペレータが入力した金額の表示など、オペレータの操作に対する応答やオペレータに対するメッセージ等を表示する。
【0034】
ドロア開閉検知センサ216は、現金を収容するドロアの開閉状態を検知する。オートロック機構217は、ドロアの施錠を行う。
【0035】
また、主制御部223は、図2に示した認証処理部6として動作し、メモリ224は、図2に示した認証情報記憶部5として利用される。なお、主制御部223は、プログラムにしたがって動作する。接続部225は、キャッシュレジスタ201と接続するためのインタフェイスである。
【0036】
続いて、図5に示した構成例について説明する。図5に示した構成例では、キャッシュレジスタ301と人体通信装置302を管理サーバ303を介して接続し、管理サーバ303で認証処理を行うようにしている。
【0037】
同図に示すように、キャッシュレジスタ301は、主制御部310と、メモリ311、接続部312、操作部313、プリンタ314、表示部315、ドロア開閉検知センサ316、オートロック機構317を有している。
【0038】
また、人体通信装置302は、主装置320と人体通信用アンテナ321で構成され、主装置320は、人体通信モジュール322と、通信部323を有している。なお、主装置320は、人体通信モジュール322と、通信部323を収めた筐体を意味し、人体通信用アンテナ321に対して主装置320と称しているものである。
【0039】
管理サーバ303は、主制御部330と、メモリ331、通信部332を有し、キャッシュレジスタ301を含む複数のキャッシュレジスタの管理を行うとともに、認証処理を行う。
【0040】
主制御部310は、キャッシュレジスタ301の各部を制御するとともに、図2に示した制御部7としても動作する。なお、主制御部310は、プログラムにしたがって動作する。メモリ311は、キャッシュレジスタ301の動作に必要な各種情報を記憶する。
【0041】
通信部312は、ネットワークアダプタであり、管理サーバ303と通信を行うものである。操作部313は、各種キーやバーコードリーダ等を有し、オペレータからの各種操作の入力を受け付ける。プリンタ314は、レシート等を印刷する。表示部315は、オペレータが入力した金額の表示など、オペレータの操作に対する応答やオペレータに対するメッセージ等を表示する。
【0042】
ドロア開閉検知センサ316は、現金を収容するドロアの開閉状態を検知する。オートロック機構317は、ドロアの施錠を行う。
【0043】
通信部323は、ネットワークアダプタであり、管理サーバ303と通信を行うものである。
【0044】
また、主制御部330は、図2に示した認証処理部6として動作し、メモリ331は、図2に示した認証情報記憶部5として利用される。なお、主制御部330は、プログラムにしたがって動作する。通信部332は、ネットワークアダプタであり、キャッシュレジスタ301、人体通信装置302と通信を行うものである。
【0045】
次に、図1に示した金銭登録システムの動作について説明する。なお、図3乃至5のそれぞれに示した構成例についても、その動作は、図1に示した金銭登録システムと同様であるため、併せて説明を行う。
【0046】
図6は、キャッシュレジスタの起動時の金銭登録システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【0047】
金銭登録システムでは、キャッシュレジスタ1(キャッシュレジスタ101、キャッシュレジスタ201、キャッシュレジスタ301)に対して起動指示が発せられると動作を開始し、まず、認証処理部6(主制御部110、主制御部223、主制御部330)が、認証処理を行う(ステップ401)。この認証処理は、人体通信装置2(人体通信装置102、人体通信装置202、人体通信装置302)が、人体通信端末4と通信を行うことによって取得したオペレータ3のIDと、認証情報記憶部5(メモリ111、メモリ224、メモリ331)に記憶されているIDと照合を行うことにより行う。
【0048】
認証処理の結果、IDが一致しなかった場合(ステップ402でNO)、つまり、人体通信装置2が人体通信端末4と通信を行うことによって取得したIDがオペレータに付与されたものでなかった場合や、IDを取得することができなかった場合には、認証結果を受けた制御部7(主制御部110、主制御部210、主制御部310)は、キャッシュレジスタ1の起動を行わず、認証結果と日時、処理結果(起動中止)等をオペレータ履歴として更新記録する(ステップ403)。オペレータ履歴は、メモリ111、メモリ211またはメモリ224、メモリ311またはメモリ331(図2では不図示)に記録される。
【0049】
一方、認証処理の結果、IDが一致した場合には(ステップ402でYES)、制御部7は、キャッシュレジスタ1の各部の初期化処理を行い(ステップ404)、初期化処理を終了すると、許可フラグをセットするとともに不許可フラグをクリアし(ステップ405)、認証結果と日時、処理結果(起動)等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ405)、キャッシュレジスタ1を稼動状態にする。なお、許可フラグと不許可フラグは、メモリ111、メモリ211、メモリ311(図2では不図示)に記録される。
【0050】
続いて、起動後の動作について説明する。図7は、キャッシュレジスタの起動後の金銭登録システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【0051】
金銭登録システムでは、キャッシュレジスタ1が起動すると、認証処理部6が、認証処理を行う(ステップ421)。この認証処理は、起動時の認証処理と同様に人体通信装置2が、人体通信端末4と通信を行うことによって取得したオペレータのIDと、認証情報記憶部5に記憶されているIDとの照合を行うことにより行う。
【0052】
認証処理の結果、IDが一致した場合は(ステップ422でYES)、キャッシュレジスタ1が操作許可された状態、つまり、許可フラグがセットされ不許可フラグがクリアされている状態であれば(ステップ423でYES)、認証結果と日時等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ424)、ステップ421の処理に戻る。なお、キャッシュレジスタ1の起動直後は、通常、起動を行ったオペレータ3が、キャッシュレジスタ1の操作位置に存在するため、このような処理が行われることとなり、このオペレータ3がキャッシュレジスタ1の操作位置に存在し続ける間は、同様の処理が繰り返されることとなる。
【0053】
また、認証処理の結果、IDが一致しなかった場合(ステップ422でNO)、つまり、人体通信装置2が人体通信端末4と通信を行うことによって取得したIDがオペレータに付与されたものでなかった場合や、IDを取得することができなかった場合、オペレータが不在で人体通信装置2が人体通信端末4と通信を行うことができなかった場合には、認証結果を受けた制御部7は、キャッシュレジスタ1が操作許可された状態であれば(ステップ425でNO)、スリープモードを起動し、キャッシュレジスタ1の操作を禁止状態にする(ステップ426)。禁止状態では、制御部7は、操作部(図2では不図示、操作部113、操作部213、操作部313)に対する操作入力を受け付けない。そして、制御部7は、許可フラグをクリアするとともに不許可フラグをセットし(ステップ427)、認証結果と日時、処理結果(スリープ起動)等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ424)、ステップ421の処理に戻る。この処理は、オペレータ3がキャッシュレジスタ1の操作位置から離れた場合等に行われる処理である。また、スリープモードでは、制御部7の決済処理動作をしない状態にしたり、画面を消すなどの処理をしてもよく、このようにすることで操作不可能なことが一目でわかるようになるとともに、省電力効果もある。
【0054】
また、認証処理の結果、IDが一致しなかった場合(ステップ422でNO)、認証結果を受けた制御部7は、キャッシュレジスタ1がスリープモードの状態、つまり、許可フラグがクリアされ不許可フラグがセットされている状態であれば(ステップ425でYES)、認証結果と日時等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ424)、ステップ421の処理に戻る。この処理は、オペレータ3がキャッシュレジスタ1の操作位置から離れた状態が継続している場合、この状態で正規のオペレータIDを有さない者がキャッシュレジスタ1の操作位置に侵入した場合等に行われる処理である。
【0055】
一方、認証処理の結果、IDが一致した場合(ステップ422でYES)、認証結果を受けた制御部7は、キャッシュレジスタ1がスリープモードの状態であれば(ステップ423でNO)、スリープモードを解除し、キャッシュレジスタ1の操作を許可状態にする(ステップ428)。許可状態では、制御部7は、操作部(図2では不図示、操作部113、操作部213、操作部313)に対する操作入力を受け付ける。そして、制御部7は、許可フラグをセットするとともに不許可フラグをクリアし(ステップ429)、認証結果と日時、処理結果(スリープ解除)等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ424)、ステップ421の処理に戻る。この処理は、オペレータ3がキャッシュレジスタ1の操作位置から離れていた状態から、当該オペレータまたは他の正規のオペレータIDを有するオペレータがキャッシュレジスタ1の操作位置に復帰または進入した場合等に行われる処理である。
【実施例2】
【0056】
実施例2では、実施例1で説明した動作に加え、制御部7(主制御部110、主制御部210、主制御部310)が、ドロア開閉検知センサ(図2では不図示、ドロア開閉検知センサ116、ドロア開閉検知センサ216、ドロア開閉検知センサ316)の検知結果を受けて、オートロック機構(図2では不図示、オートロック機構117、オートロック機構217、オートロック機構317)の制御を行うとともに、スリープ時に処理中のデータをレジュームデータとして保存する場合を説明する。なお、実施例2で説明する金銭登録システムの構成は、実施例1の場合と同じであり、キャッシュレジスタ1の起動時の動作も実施例1の場合と同じであるため、これらの説明を省略し、キャッシュレジスタ1の起動後の動作についてのみ説明する。
【0057】
図8は、キャッシュレジスタの起動後の金銭登録システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【0058】
金銭登録システムでは、キャッシュレジスタ1が起動すると、認証処理部6が、認証処理を行う(ステップ501)。この認証処理は、起動時の認証処理と同様に人体通信装置2が、人体通信端末4と通信を行うことによって取得したオペレータのIDと、認証情報記憶部5に記憶されているIDと照合を行うことにより行う。
【0059】
認証処理の結果、IDが一致した場合は(ステップ502でYES)、キャッシュレジスタ1が操作許可された状態、つまり、許可フラグがセットされ不許可フラグがクリアされている状態であれば(ステップ503でYES)、認証結果と日時等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ504)、ステップ501の処理に戻る。
【0060】
また、認証処理の結果、IDが一致しなかった場合には(ステップ502でNO)、認証結果を受けた制御部7は、キャッシュレジスタ1が操作許可された状態であれば(ステップ505でNO)、スリープモードを起動し、キャッシュレジスタ1の操作を禁止状態にする(ステップ506)。そして、制御部7は、キャッシュレジスタ1で処理中のデータをレジュームデータとしてメモリ(図2では、不図示、メモリ111、メモリ211、メモリ311)に保存し(ステップ507)、ドロア開閉検知センサ(図2では不図示、ドロア開閉検知センサ116、ドロア開閉検知センサ216、ドロア開閉検知センサ316)の検知結果に基づいてドロアの開閉状態を確認する(ステップ508)。
【0061】
確認の結果、ドロアが開いていれば(ステップ509でNO)、制御部7は、表示部(図2では不図示、表示部116、表示部216、表示部316)や、発音部(不図示)を動作させて警告を発する(ステップ510)。この警告は、ドロアが閉じられるまで続けて発せられる。
【0062】
一方、ドロアが閉じていれば(ステップ509でYES)、制御部7は、オートロック機構(図2では不図示、オートロック機構117、オートロック機構217、オートロック機構317)を動作させてドロアを施錠し(ステップ511)、許可フラグをクリアするとともに不許可フラグをセットし(ステップ512)、認証結果と日時、処理結果(スリープ起動)等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ504)、ステップ501の処理に戻る。
【0063】
また、認証処理の結果、IDが一致しなかった場合(ステップ502でNO)、認証結果を受けた制御部7は、キャッシュレジスタ1がスリープモードの状態、つまり、許可フラグがクリアされ不許可フラグがセットされている状態であれば(ステップ505でYES)、認証結果と日時等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ504)、ステップ501の処理に戻る。
【0064】
一方、認証処理の結果、IDが一致した場合(ステップ502でYES)、認証結果を受けた制御部7は、キャッシュレジスタ1がスリープモードの状態であれば(ステップ503でNO)、スリープモードを解除し、キャッシュレジスタ1の操作を許可状態し(ステップ513)、ステップ507で保存したレジュームデータを読み出して展開してキャッシュレジスタ1の状態をスリープモード起動前の状態に戻す(ステップ514)。そして、制御部7は、許可フラグをセットするとともに不許可フラグをクリアし(ステップ515)、認証結果と日時、処理結果(スリープ解除)等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ504)、ステップ421の処理に戻る。
【実施例3】
【0065】
実施例3で説明する例は、実施例1、実施例2で説明した人体通信用アンテナ21(図1参照)に、人体検出装置を設置して人体通信用アンテナ21上の人物の有無を検知し、その検知結果をキャッシュレジスタ1の管理に利用するものである。人体検出装置は、電極板からなる人体検知アンテナと人体検知モジュールから構成されている。人体検知装置は、人体通信アンテナの静電容量の変化を人体検知モジュールが検出することによって人体がアンテナに接触しているか否かを検知する。
【0066】
この人体検知アンテナをマット状に形成されている人体通信用アンテナ21に合わせ敷設する。
【0067】
図9は、実施例3における金銭登録システムの機能的な構成例の概略を示したブロック図である。
【0068】
同図に示す金銭登録システムは、人体通信端末4と通信を行う人体通信装置2、認証処理に際して照合の対象となるIDを記憶する認証情報記憶部5、人体通信端末4から送信されるIDと認証情報記憶部5に記憶されているIDを照合して認証処理を行う認証処理部6、人体通信装置2の一部である人体通信用アンテナ上の人物の有無を検知する人体検出装置8、認証処理部6の認証結果と人体検出装置8の検知結果に基づいて、キャッシュレジスタ1の動作を制御する制御部7により構成される。
【0069】
続いて、図9に示した金銭登録システムの具体的な構成例を説明する。図10は、図9に示した金銭登録システムの具体的な構成例を示した図である。なお、図10に示した構成例は、図3に示した構成例に人体検出装置を加えたものであり、ここでの説明は省略するが、図4に示した構成例と図5に示した構成例に対しても人体検出装置を加えた構成とすることができる。
【0070】
同図に示すように、キャッシュレジスタ601は、主制御部610と、メモリ611、接続部612、操作部613、プリンタ614、表示部615、ドロア開閉検知センサ616、オートロック機構617を有するとともに、人体通信装置602の一部である人体通信モジュール622と人体検出装置608の一部である人体検出モジュール682を有している。また、人体通信モジュール622には、同じく人体通信装置602の一部である人体通信用アンテナ621が接続され、人体検出モジュール682には、同じく人体検出装置608の一部である人体検出用アンテナ681が接続される。
【0071】
主制御部610は、キャッシュレジスタ601の各部を制御するとともに、図9に示した認証処理部6、制御部7としても動作する。なお、主制御部610は、プログラムにしたがって動作する。メモリ611は、キャッシュレジスタ601の動作に必要な各種情報を記憶するとともに、図9に示した認証情報記憶部5としても利用される。
【0072】
接続部612は、人体通信モジュール622と人体検出モジュール682を接続するためのインタフェイスである。操作部613は、各種キーやバーコードリーダ等を有し、オペレータからの各種操作の入力を受け付ける。プリンタ614は、レシート等を印刷する。表示部615は、オペレータが入力した金額の表示など、オペレータの操作に対する応答やオペレータに対するメッセージ等を表示する。
【0073】
ドロア開閉検知センサ616は、現金を収容するドロアの開閉状態を検知する。オートロック機構617は、ドロアの施錠を行う。
【0074】
次に、図10に示した金銭登録システムの動作について説明する。なお、キャッシュレジスタ601の起動時の金銭登録システムの動作は、実施例1で説明したキャッシュレジスタ1の動作と同様であるため省略し、キャッシュレジスタ601の起動後の動作についてのみ説明する。図11は、キャッシュレジスタの起動後の金銭登録システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【0075】
金銭登録システムでは、キャッシュレジスタ601が起動すると、主制御部610(認証処理部6)が、認証処理を行う(ステップ701)。この認証処理は、起動時の認証処理と同様に人体通信装置602(人体通信装置2)が、人体通信端末4と通信を行うことによって取得したオペレータのIDと、認証情報記憶部5に記憶されているIDと照合を行うことにより行う。
【0076】
認証処理の結果、IDが一致した場合は(ステップ702でYES)、キャッシュレジスタ601が操作許可された状態、つまり、許可フラグがセットされ不許可フラグがクリアされている状態であれば(ステップ703でYES)、主制御部610(制御部7)は、認証結果と日時等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ704)、ステップ701の処理に戻る。なお、許可フラグと不許可フラグ、オペレータ履歴は、メモリ611に記録される。
【0077】
また、認証処理の結果、IDが一致しなかった場合には(ステップ702でNO)、認証結果を受けた主制御部610は、キャッシュレジスタ601が操作許可された状態であれば(ステップ705でNO)、スリープモードを起動し、キャッシュレジスタ601の操作を禁止状態にする(ステップ706)。禁止状態では、主制御部610は、操作部613に対する操作入力を受け付けない。そして、主制御部610は、許可フラグをクリアするとともに不許可フラグをセットする(ステップ707)。
【0078】
このとき、主制御部610は、人体検出モジュール682の検出結果から、人体検出用アンテナ681(人体通信用アンテナ621と合わせてマット状となっているため、人体通信用アンテナ621でもある)上に人体が存在しないと判断した場合には(ステップ708でNO)、認証結果と日時、処理結果(スリープ起動)等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ704)、ステップ701の処理に戻る。
【0079】
また、主制御部610は、人体検出用アンテナ681(人体通信用アンテナ621)上に人体が存在すると判断した場合には(ステップ708でYES)、表示部615や、発音部(不図示)を動作させて警告を発する(ステップ709)。なお、キャッシュレジスタ601が管理サーバ等と接続されている場合には、当該警告を管理サーバ側で発して管理者に通知するようにしてもよい。そして、主制御部610は、認証結果と日時、処理結果(スリープ起動、警告通知)等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ704)、ステップ701の処理に戻る。
【0080】
また、認証処理の結果、IDが一致しなかった場合(ステップ702でNO)、認証結果を受けた主制御部610は、キャッシュレジスタ601がスリープモードの状態、つまり、許可フラグがクリアされ不許可フラグがセットされている状態であれば(ステップ705でYES)、人体検出モジュール682の検出結果を確認し、人体検出用アンテナ681(人体通信用アンテナ621)上に人体が存在しないと判断した場合には(ステップ708でNO)、認証結果と日時等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ704)、ステップ701の処理に戻る。
【0081】
また、主制御部610は、人体検出用アンテナ681(人体通信用アンテナ621)上に人体が存在すると判断した場合には(ステップ708でYES)、表示部615や、発音部(不図示)を動作させて警告を発する(ステップ709)。そして、主制御部610は、認証結果と日時、処理結果(警告通知)等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ704)、ステップ701の処理に戻る。
【0082】
なお、ステップ709で警告の通知を行った場合、人体検出用アンテナ681(人体通信用アンテナ621)上に人体が存在する場合には、同様の処理が繰り返して行われるため、該当する人物が移動するまで警告の通知は断続的継続されることとなる。もちろん、当該警告は解除されるまで連続して通知するようにすることもできる。
【0083】
一方、認証処理の結果、IDが一致した場合(ステップ702でYES)、認証結果を受けた主制御部610は、キャッシュレジスタ601がスリープモードの状態であれば(ステップ703でNO)、スリープモードを解除し、キャッシュレジスタ601の操作を許可状態にする(ステップ710)。許可状態では、主制御部610は、操作部613に対する操作入力を受け付ける。そして、主制御部610は、許可フラグをセットするとともに不許可フラグをクリアし(ステップ711)、認証結果と日時、処理結果(スリープ解除)等をオペレータ履歴として更新記録し(ステップ704)、ステップ701の処理に戻る。
【0084】
なお、ここでは、実施例2で説明したレジュームデータやドロアの処理を行わない例を説明したが、実施例2の場合と同様に、スリープモードの起動時にドロアの施錠とレジュームデータの保存を行い、スリープモードの解除時にレジュームデータの読み込みを行うようにすることもできる。
【実施例4】
【0085】
実施例1から実施例3で説明した金銭登録システムは、1人で金銭登録機を操作することを前提としたシステムである。
【0086】
しかしながら、見習いのオペレータが金銭登録機を操作する場合には、指導者と見習いが二人で金銭登録機を操作する場合がある。またレジの混雑時等は2人のオペレータが金銭登録機へ近づいて処理する場合がある。
【0087】
このような場合であっても、予め複数のオペレータによる操作を許可された特定のIDを有する人体通信端末を所持するオペレータであることを金銭登録機が認識することで、金銭登録機の前に設置された人体通信用アンテナが複数のオペレータを認識したとしても、金銭登録機の操作を許可するように設定しておけば、この操作者達を管理するとともに、不正を防止することができるようになる。
【0088】
また見習いのオペレータの場合は、見習いを示すIDを金銭登録機が認識した時のみ、複数による操作を許可するように設定しておけば、複数のオペレータによる操作も管理でき、また不正を防止することができるようになる。
【0089】
実施例4で説明する例は、上述のようなオペレータIDが複数検出された場合の処理であり、実施例1乃至3で説明した各例と組み合わせた動作となる。この実施例4で説明する処理は、実施例1での処理のステップ401(図6)とステップ421(図7)、実施例2でのステップ501(図8)、実施例3でのステップ701(図11)における認証処理と置き換える処理となる。
【0090】
また、認証情報記憶部には、単身での金銭登録機の利用を許可されたIDと、複数での利用を認められた複数利用対象IDと、一つでもこのIDを検知したら複数での金銭登録機の利用を許可する複数利用許可IDの3種類が登録されているものとする。
【0091】
なお、複数利用許可IDを見習いのオペレータ用のIDとして使用すれば、基本的には単独での金銭登録機を操作し、場合によって他のオペレータに指導されながら金銭登録機を利用できるように、複数での金銭登録機の操作を許可することが出来るようになる。
【0092】
図12は、実施例4における認証処理の動作の流れを示すフローチャートである。
【0093】
まず、人体通信装置2(人体通信装置102、人体通信装置202、人体通信装置302、人体通信装置602)が、通信対象となる人体通信端末4を1つだけ検出した場合または人体通信端末4を検出しなかった場合には(ステップ801でNO)、それぞれ、ステップ401、ステップ421、ステップ501、ステップ701の処理に移る。
【0094】
一方、人体通信装置2が、通信対象となる人体通信端末4を複数検出した場合には(ステップ801でYES)、認証処理部6(主制御部110、主制御部223、主制御部330、主制御部610)が認証処理を行い(ステップ802)、その結果をメモリ(メモリ111、メモリ211またはメモリ224、メモリ311またはメモリ331、メモリ611)に記憶する(ステップ803)。そして、この認証処理を検出された全ての人体通信端末4に対して行う(ステップ804でNO)。
【0095】
認証処理を検出された全ての人体通信端末4に対して行うと(ステップ804でYES)、次に認証処理をしたすべてのIDの認証が成立したか否かを判別し、全てのIDの認証が成立した場合には(ステップ805でYES)、制御部7(主制御部110、主制御部210、主制御部310、主制御部610)は、メモリ(メモリ111、メモリ211またはメモリ224、メモリ311またはメモリ331、メモリ611)に記憶した全てのIDについて、複数利用対象IDか否かを判別する(ステップ806)。
【0096】
ここで、すべてのIDが複数利用対象IDの場合(ステップ806でYES)、金銭登録機の利用を許可し(ステップ808)、認証処理を終了する。
【0097】
一方、複数での利用が許可されていないIDが見つかった場合(ステップ806でNO)、複数利用許可IDがあるか否かを判別する(ステップ807)。
【0098】
この場合、複数利用許可IDが一つでも検知されると(ステップ807YES)、複数での利用を認めるものと判断し、金銭登録機の利用を許可して(ステップ808)、認証処理を終了する。
【0099】
また、複数利用許可IDが検知されなければ(ステップ807でNO)、利用不可と判断し(ステップ809)、認証処理を終了する。
【0100】
また、認証処理を行ったIDのいずれかの認証が成立しなかった場合にも(ステップ805でNO)、利用不可と判断し(ステップ809)、認証処理を終了する。
【符号の説明】
【0101】
1 キャッシュレジスタ
2 人体通信装置
3 オペレータ
4 人体通信端末
5 認証情報記憶部
6 認証処理部
7 制御部
8 人体検出装置
9 制御部
21 人体通信用アンテナ
22 人体通信モジュール
101 キャッシュレジスタ
102 人体通信装置
110 主制御部
111 メモリ
112 接続部
113 操作部
114 プリンタ
115 表示部
116 ドロア開閉検知センサ
117 オートロック機構
121 人体通信用アンテナ
122 人体通信モジュール
201 キャッシュレジスタ
202 人体通信装置
210 主制御部
211 メモリ
212 接続部
213 操作部
214 プリンタ
215 表示部
216 ドロア開閉検知センサ
217 オートロック機構
220 主装置
221 人体通信用アンテナ
222 人体通信モジュール
223 主制御部
224 メモリ
225 接続部
301 キャッシュレジスタ
302 人体通信装置
303 管理サーバ
310 主制御部
311 メモリ
312 通信部
313 操作部
314 プリンタ
315 表示部
316 ドロア開閉検知センサ
317 オートロック機構
320 主装置
321 人体通信用アンテナ
322 人体通信モジュール
323 通信部
330 主制御部
331 メモリ
332 通信部
601 キャッシュレジスタ
602 人体通信装置
608 人体検出装置
610 主制御部
611 メモリ
612 接続部
613 操作部
614 プリンタ
615 表示部
616 ドロア開閉検知センサ
617 オートロック機構
621 人体通信用アンテナ
622 人体通信モジュール
681 人体検出用アンテナ
682 人体検出モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金銭登録機と人体通信装置とを具備する金銭登録システムであって、
前記人体通信装置は、
人体と接触することで通信を媒介する通信媒介手段と、
前記通信媒介手段および該通信媒介手段と接触している人体を伝達媒体として該人体に携帯された通信端末との間で通信を行う通信手段と
を具備し、
前記金銭登録機は、
識別情報を記憶する記憶手段と、
前記通信手段を介して前記通信端末から取得した識別情報と前記記憶手段に記憶されている識別情報とを照合して認証処理を行う認証処理手段と、
前記認証処理手段による照合結果が一致しない場合にスリープモードを起動し、前記認証処理手段による照合結果が一致した場合に前記スリープモードを解除する制御手段と
を具備する
ことを特徴とする金銭登録システム。
【請求項2】
金銭登録機と人体通信装置とを具備する金銭登録システムであって、
前記人体通信装置は、
人体と接触することで通信を媒介する通信媒介手段と、
前記通信媒介手段および該通信媒介手段と接触している人体を伝達媒体として該人体に携帯された通信端末との間で通信を行う通信手段と、
識別情報を記憶する記憶手段と、
前記通信手段を介して前記通信端末から取得した識別情報と前記記憶手段に記憶されている識別情報とを照合して認証処理を行う認証処理手段と
を具備し、
前記金銭登録機は、前記認証処理手段による照合結果が一致しない場合にスリープモードを起動し、前記認証処理手段による照合結果が一致した場合に前記スリープモードを解除する制御手段を具備する
ことを特徴とする金銭登録システム。
【請求項3】
金銭登録機と人体通信装置と管理サーバとを具備する金銭登録システムであって、
前記人体通信装置は、
人体と接触することで通信を媒介する通信媒介手段と、
前記通信媒介手段および該通信媒介手段と接触している人体を伝達媒体として該人体に携帯された通信端末との間で通信を行う通信手段と
を具備し、
前記管理サーバは、
識別情報を記憶する記憶手段と、
前記通信手段を介して前記通信端末から取得した識別情報と前記記憶手段に記憶されている識別情報とを照合して認証処理を行う認証処理手段と
を具備し、
前記金銭登録機は、前記認証処理手段による照合結果が一致しない場合にスリープモードを起動し、前記認証処理手段による照合結果が一致した場合に前記スリープモードを解除する制御手段を具備する
ことを特徴とする金銭登録システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−81656(P2011−81656A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−234269(P2009−234269)
【出願日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【出願人】(307003777)株式会社日本コンラックス (140)
【Fターム(参考)】