説明

針の高さを調整可能な注入装置

【課題】ユーザの快適度を維持しつつ、より良い薬物吸収を促進することが可能な注入装置を提供する。
【解決手段】注入セットは、注入セットに取り外し可能に組み立てられ、注入セット内に含まれるねじ付きの針ハブに出入りすることができる後退ダイヤルを有し、ダイヤルを使用して針ハブおよび挿入した針をより正確にコントロールされた挿入深さまで前進または後退させてインスリンまたは他の薬剤を皮内(すなわち、皮膚表面の上部3mm)に送達するようになっている。挿入した針の位置は、挿入した針を外力から隔てることができる分離され隔てられた注入セットの針ハブ、主ベース部、および主ハブを提供することによって維持することができ、通常の使用中に、針をある深さで維持して内容物を皮膚表面の上部3mmに送達することができるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、Ryan Schoonmakerらの2010年11月30日に出願した、名称「Adjustable Height Needle Infusion Device」の米国仮出願第61/344,971号の米国特許法第119条(e)による利益を主張するものであり、この出願の内容全部が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般に、注入セットに取り外し可能に連結することによって針の挿入に関する適切な位置決めを確実にすると共に、使用者がダイヤルを回すことによって最終的な針の深さを調整することを可能にする注入セット用の後退ダイヤルを含む注入セットの構成要素および要素に関する。
【背景技術】
【0003】
糖尿病などの状態に悩んでいる人々など多くの人々が、毎日のインスリン注入など、何らかの形の注入療法を用いて自らの血糖値の厳密なコントロールを維持している。毎日のインスリン療法については、2つの基本モードがある。第1のモードは、シリンジおよびインスリンペンを含む。これらの器具は、使い方が簡単であり、比較的低価格であるが、これらの器具は、典型的には1日当たり3回から4回、注入ごとに針を刺すことを必要とする。第2のモードは、注入ポンプ療法を含み、この注入ポンプ療法は、約3年間持続するインスリンポンプを購入することを伴う。ポンプの初期コストは、かなりのものであり得るが、ユーザの観点から言えば、ポンプを使ってきた圧倒的大多数の患者は、残りの人生の間、ポンプのままでいることを好む。これは、注入ポンプは、シリンジおよびペンよりも複雑だが、インスリンの持続注入、正確な投薬、および設定可能な送達スケジュールといった利点をもたらすからである。これによって、より厳密な血糖のコントロール、および健康である感覚の改善がもたらされる。
【0004】
注入ポンプの使用は、典型的には注入セットまたはポンプセットと呼ばれる使い捨て式コンポーネントの使用を必要とし、この注入セットまたはポンプセットは、ポンプ内のタンクからユーザの皮膚にインスリンを運ぶ。典型的には、注入セットは、ポンプコネクタ、ある長さの管類、およびハブまたはベース部からなり、注入針またカニューレは、このハブまたはベース部から延びる。ハブまたはベース部は、接着剤を有し、この接着剤は、使用中ずっとベース部を皮膚表面上に保持し、手動でまたは手動挿入装置もしくは自動挿入装置の助けを借りて皮膚に施すことができる。
【0005】
現在、大部分のインスリン注入セットは、固定した金属針または可撓性のプラスチックのカニューレを用いて、インスリンを皮膚の皮下層に送達する。典型的には、そのような注入セットは、インスリンを皮膚表面下4〜10mmに送達する。しかし、皮膚表面の上部3mmの皮内スペース(intradermal space)は、より良い薬物吸収を促進する。残念なことに、皮内層が比較的薄いことにより、針をそのような深さに挿入し、この狭い帯域内で長期間にわたって注入部位を維持することは難しい。
【0006】
さらに、典型的には、大部分のインスリン注入セットは、衝撃力または他の外力から挿入した針を隔てるため任意の特徴を与えない。典型的にはこれらの注入セットは、インスリンを皮膚表面下4〜10mmに送達するので、このセットへの衝撃力または他の外力が、より深くに挿入した針に与える影響は少ない。しかし、皮膚表面の上部3mmをターゲットにする試みがなされる場合、このセットの任意の衝撃または移動が、針の挿入および注入の性能に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0007】
またさらに、大部分のインスリンのセット(insulin set)は、針の挿入中、皮膚表面の「テンティング(tenting)」をもたらし得る挿入装置(inserter)を有し、この皮膚表面は、針の挿入前または針の挿入中に幾分撓んでおり、このことは、皮膚表面の上部3mmを正確にターゲットにすることを難しくさせる。
【0008】
したがって、内容物を皮膚表面の上部3mmの皮内スペースに送達することを可能にして、ユーザの快適度を維持しつつ、より良い薬物吸収を促進する現在または未来の注入セットの高度な、改善された、新規な構成要素および要素の必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的は、インスリンまたは他の薬剤を皮膚表面の上部3mmの皮内スペースに送達することを可能にして、ユーザの快適度を維持しつつ、より良い薬物吸収を促進する注入セットを提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、挿入後に注入セットから取り外すことができる針を挿入することができる挿入装置を有する注入セットを提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、取り外し可能な後退ダイヤルを注入セットの上側面に備えた注入セットであって、後退ダイヤルを使用して挿入した針を所望の深さに到達するまで正確に後退させて、インスリンまたは他の薬剤を皮膚表面の上部3mmに送達することができる、または挿入後に挿入装置の針を軟質のカニューレの中にある距離後退させることができる注入セットを提供することである。
【0012】
本発明の別の目的は、主ベース部とねじ係合している針ハブを備え、主ベース部に対する針ハブの回転によって針ハブの針が後退または前進することになるようになっている注入セットを提供することである。
【0013】
本発明の別の目的は、主ベース部に対して針ハブを回転させて所望の深さに到達するまで挿入した針を正確に後退させるための取り外し可能な後退ダイヤルを備える注入セットを提供して、インスリンまたは他の薬剤を皮膚表面の上部3mmに送達することである。
【0014】
本発明の別の目的は、外力から挿入した針を隔てることができ、通常の使用中に、針をある深さで維持してインスリンまたは他の薬剤を皮膚表面の上部3mmに送達することができるようになっている、注入セットを提供することである。
【0015】
これらおよび他の目的は、注入セットに取り外し可能に組み立てられ、注入セット内に含まれるねじ付きの針ハブに出入りすることができる後退ダイヤルを有する注入セットであって、ダイヤルを使用して挿入した針をある深さまで前進または後退させてインスリンまたは他の薬剤を皮膚表面の上部3mmに送達する、または挿入後に挿入装置の針を軟質のカニューレの中にある距離後退させるようになっている注入セットを提供することによって実質的に達成される。挿入した針の位置は、挿入した針を外力から隔てることができる注入セットの針ハブ、主ベース部、および主ハブを提供することによって維持することができ、通常の使用中に、針をある深さで維持してインスリンまたは他の薬剤を皮膚表面の上部3mmに送達することができるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の例示的実施形態の様々な目的、利点、および新規な特徴は、添付図面と併せて読むと以下の詳細な説明からより容易に理解されよう。
【0017】
【図1】本発明の一実施形態による注入セットの斜視図である。
【図2】図1の注入セットの底面斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による、使用者が後退させる前の挿入した位置にある針を示す図1の注入セットの断面図である。
【図4】本発明の一実施形態による、説明のために接着剤層がない状態で示す図1の注入セットの底面斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態による、後退ダイヤルを取り外した図1の注入セットの上面斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態による、軟質のカニューレの挿入を例示する図1の注入セットの底面斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態による、後退ダイヤルが取り外され、注入ポンプの管の接続が所定の位置にある図1の注入セットの上面斜視図である。 図面全体を通じて、同じ参照符号は、同じ部品、構成要素および構造に言及していることが理解されよう。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に記載の本発明の例示的実施形態は、標準的なインスリンポンプによってインスリンを皮膚の皮内層に送達する新規な手段を提供する。詳細には、本発明の例示的実施形態は、挿入した針を前進または後退させるための後退ダイヤルを備える注入セットを提供して、インスリンを皮膚表面の上部3mmの皮内スペースに送達させて、ユーザの快適度を維持しつつ、より良い薬物吸収を促進する。
【0019】
当業者が理解するように、本明細書に開示されたインスリンに関連した装置の例、改善および配置を実行する多数のやり方がある。図面および以下の詳細な説明に示す例示的実施形態の参照がなされることになるが、本明細書に開示された実施形態は、開示した本発明によって包含される様々な代替の設計および実施形態を網羅していることを意味するものではない。
【0020】
述べるように、本発明の例示的実施形態は、標準的なインスリンポンプまたは他の同様な装置によってインスリンを皮膚の皮内層に送達する。後退ダイヤルおよび隔てられた針ハブを利用することによって、適切な挿入および皮内スペース内の挿入した針の手入れが確実にされる。挿入した針の位置は、所望の針の深さを維持できるように挿入した針を外力から隔てることができる注入セットの針ハブ、主ベース部、および主ハブ、ならびに管取り付け具を設けることによって維持することができる。
【0021】
適切な針の挿入は、ポンプによって皮内層の中にインスリンを注入することの主要な障害として立ちはだかる。本発明の例示的実施形態では、針の最初の挿入は、任意の標準的な注入セットを用いて行われるのと実質的に同じであるが、取り外し可能な後退ダイヤルが、挿入した針を前進または後退させる、または挿入後に挿入装置の針を軟質のカニューレの中にある距離後退させるために設けられる。挿入した針をわずかな距離後退させることによって、薬剤を薄い皮内層の中に送達することができる。精密部品を利用すると、マントー法などの標準的な手作業の皮内注入の手法と比べて、このプロセスは、信頼できるものであり得る。
【0022】
しかし、典型的には3日間にわたって皮膚の皮内層内で針の位置を維持することは、大きな技術的な課題をもたらす。したがって、本発明の例示的実施形態は、所定の位置に針を固定する方法を少なくとも2つさらに提供する。第1に、装置の主ベース部は、皮膚表面上に事前負荷を作り出して維持し、この事前負荷は、所定の位置に垂直に針を固定する。第2に、接着剤が、針の領域において主ベース部に施されてもよく、皮膚表面を針の位置に動かないように留める。
【0023】
図1および図2は、本発明の一実施形態による注入セットの斜視図である。図1〜図3に示すように、例示的な注入セット10は、外側ハブ12と、主ハブ14と、主ベース部16と、針ハブ18と、後退ダイヤル20とを備えることができる。外側リング22は、外側ハブ12と後退ダイヤル20の間に回転可能に延在する。ハブ、ベース部、および他の要素は、成形プラスチック材料、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PETおよびPETG)などの熱可塑性ポリマー、または同様の材料で構成することができる。
【0024】
図2および図3により詳細に示すように、針ハブ18は、主ベース部16内に配置され、針24を備える。主ベース部16は、針ハブ18、および適宜、針ハブの接着剤層26を含む。主ベース部の内側の接着剤層28を主ベース部16に設けることもでき、外側ハブの接着剤層30を外側ハブ12に設けてもよい。
【0025】
針ハブ18は、針ハブ18と主ベース部16の間に螺旋状のねじ係合によって主ベース部16の開口部内に保持される。開口部38の壁内の雌ねじが切られた溝17は、針ハブ18上の雄ねじ19を受け入れる。そうすることで、主ベース部16の開口部38内で針ハブ18を回転させることによって、主ベース部16の開口部38内でねじ係合によって針ハブ18を前進または後退させる働きをし、それによって皮膚表面に接着した主ベース部16に対して針24を前進または後退させる。
【0026】
主ハブ14は、主ベース部16を回転可能に覆い、内側隔壁32と弁を接続する隔壁34の間に流体連通した流路52を与える。主ハブ14は、図4に示すように、主ハブ14と外側リング22の間の可撓性の管の接続48によって、ならびに主ベース部16および外側リング22の幾何形状によって、所定の位置に保持される。図3に例示されるように、針24は、第1の端部および第2の端部を備え、以下により詳細に説明するように、第1の端部は、皮膚表面(図示せず)を貫くように構成され、第2の端部(第2の端部は、尖っていても尖っていなくてもよい)は、内側隔壁32(内側隔壁32は、事前に切り込みが入れられていてもよく、および/または突き通し可能であってもよい)を貫くように構成される。内側隔壁32は、主ハブ14の突出部36内に保持され、この突出部36は、針ハブを前進または後退させるときに針ハブ18中の同様の形状の開口部54に摺動可能に係合するように構成される。針24は、31ゲージで長さが3mmの単一の傾斜が付いたステンレス鋼の針/カニューレを含み得るが、これに限定されるものではない。本発明の他の実施形態では、針24は、プラスチックまたは他の材料であってもよく、27ゲージと34ゲージの間であってもよく、長さが2mmと5mmの間であってもよく、3つの傾斜が付いたまたは5つの傾斜が付いた針を備えてもよい。針24は、Loctite/UV硬化接着剤などの接着剤で針ハブ18に接着してもよく、または針ハブと共にオーバーモールドされ(over molded with)てもよく、もしくは針ハブにねじ込まれてもよい。さらに、本発明の他の実施形態では、針24は、軟質のカニューレの内側に後退させることができる内部導入針(internal introducer needle)を備える軟質のカニューレに置き換えられてもよい。本発明の例示的実施形態の針は、まず、例えば5mmから6mmの深さに挿入され、次いで、例えば3mm以下のターゲットとしている皮内の深さに後退させられるので、針24は、皮内層を単にターゲットにするために使用されるものよりも長い針を備えることもできる。以下により詳細に説明するように、これによってより長い針を使用することが可能になり、最終的な挿入の深さに影響を及ぼすテンティングまたは皮膚の撓みのリスクを最小にし、圧力を最小にするための開口部を作り出す。
【0027】
図3に示す例は、針24が挿入されている(または軟質のカニューレおよび内部導入針の場合、軟質のカニューレおよび導入針が挿入されている)注入セットと、露出した後退ダイヤル20とを例示する。後退ダイヤル20は、主ハブ14の開口部56を通じて延びると共に針ハブ18の開口部58内で終点となる少なくとも1つの部材40を備え、それによって主ハブ14およびハブ18に回転力を伝達する。
【0028】
後退ダイヤル20は、主ハブ14および主ベース部16を覆って、ユーザが針24の深さを調整することを可能にするように構成される。そうするために、後退ダイヤル20は、主ハブ14の開口部56を通じて延びると共に針ハブ18の開口部58内で終点となる少なくとも1つの部材40を備える。したがって、後退ダイヤル20および部材40を回転させると、主ハブ14および針ハブ18が、後退ダイヤル20を用いて回転させられる。しかし、主ベース部16は、皮膚表面と付着接触して静止したままである。したがって、針ハブ18を部材40によって回転させるとき、静止した主ベース部16とのねじ係合によって、針ハブ18および取り付けた針24が上向きまたは下向きに移動することになる(または軟質のカニューレおよび内部導入針の場合、導入針が、軟質のカニューレの内側で後退または前進することになる)。
【0029】
したがって、後退ダイヤル20を回すことによって、ユーザは、針24を後退させる(すなわち、上向きに移動させる)ことができる。そうすることで、針の貫通に関する所望の深さを、より正確に実現することができる。さらに、針24をわずかに後退させるとき、完全に挿入した針によって最初に作り出された通路は、開口部または充填されていない通路になる。この追加の充填されていない通路への注入に関連した利益を、以下に説明する。またさらに、針24を後退させるとき、針24の第2の端部が、内側隔壁32に接触し、これを突き通し、針24が、主ハブ14の流路52と流体連通するようになっている。
【0030】
後退ダイヤル20は、所望通り後退した後、部材40が、貫通開口部56および貫通開口部58、ならびに主ハブ14と外側リング22の間の開口部60と摩擦係合することによって所定の位置に単純に保持されるときに、主ハブ14および主ベース部16から簡単に引き抜くようにさらになされている。したがって、積極的な停止(positive stop)または何か他のユーザによって見つけられる特徴によって示され得る所望の後退の深さに到達すると、後退ダイヤル20は取り外すことができ、それによって図5に示すような装置を残す。後退ダイヤル20は、針の深さを示すように印が付けられてもよく、または針が所望の深さに到達(すなわち、約1回転または約360度)するときに、注入セットから解放されるように構成されてもよい。またさらに、後で針の高さを調整するために後退ダイヤル20を所定の位置に保持することも望ましいものであり得る。ユーザが、皮内層で針の高さの微調整を行うことを可能にすることによって、注入に関する組織耐性が増加し得る。また、針の端部で異物反応によって引き起こされる閉塞は、これらの移動によって取り除くことができる。そのような高さの調整の特徴は、小さな増分で調整しやすいが、偶然に動きにくい。解除ボタン(図示せず)を設けることもできる。ユーザが、高さを皮下の高さの設定または皮内の高さの設定に選択的に調整することを可能にすることも可能であり得る。
【0031】
図6に示す本発明のさらに別の例示的実施形態では、内部導入針124を使用して軟質のカニューレ126を挿入し、次いで後退ダイヤル20を用いて内部導入針124をカニューレの中にある距離だけ部分的に後退または撤収させることができる。この場合、後退ダイヤル20を使用して導入針がカニューレの中に撤収される距離をコントロールし、続いて導入針のない可撓性のカニューレの長さをコントロールすることができる。例えば、この装置を使用して軟質のカニューレ126を挿入することができ、後退ダイヤル20を使用して導入針124を軟質のカニューレの中にある距離だけ戻すように後退または撤収させることができる。軟質のカニューレは、テフロン(Teflon)またはバイアロン(Vialon)を含むと共に、25ゲージと32ゲージの間にあってもよい。そのような一例示的実施形態では、鋼鉄の導入針が用意されると共に、27ゲージと34ゲージの間にあってもよく、それによって軟質のカニューレの内側に適切に装着する。
【0032】
このとき、図7に示すように、注入ポンプの管の取り付け具(以下、注入ポンプ管取り付け具)42および注入ポンプ(図示せず)への管類44が、注入セットの上面に取り付けられてもよい。図7は、後退ダイヤルが取り外され、注入ポンプの管の接続が所定の位置にある、図1の注入セットの上面斜視図である。注入ポンプ管取り付け具42は、円形のカバー部品を備え、管類44は、この円形のカバー部品に取り付けられ、弁を接続する隔壁34に係合すると共にそれを突き通すための隔壁を突き通す部材(図示せず)に引き回される。注入ポンプ管取り付け具42と弁を接続する隔壁34の間の位置合わせは、外側リング22内の自己位置合わせの特徴またはスロット46との係合によって実現される。例えば、注入ポンプ管取り付け具42のカバー部品の内面は、1つまたは複数の突起部またはボスの特徴(図示せず)を備えてもよく、この突起部またはボスの特徴は、スロット46と嵌め合って、それによって、弁を接続する隔壁34が、突き通すために位置合わせされているときに、注入ポンプ管取り付け具42と注入セットの下向きの組み立てを完成させることを可能にする。
【0033】
加えて、注入ポンプ管取り付け具42は、360度自由に回転し、ポンプへの管類44を具合のよい向きに配置することを可能にする。そうするために、管取り付け具42が固着される外側リング22は、外側ハブ12と主ハブ14の間で回転可能である。具体的には、この装置の外側リング22は、ユーザの皮膚表面に固定される外側ハブ12内のトラックのような特徴62に沿って回転可能に構成される。トラックの特徴62を介して外側ハブ12および外側リング22を接続すると共に、薄い可撓性のある長さの管類48を介して外側リング22を主ハブ14に接続することによって、外側リング22および弁を接続する隔壁34は、可撓性管類48によって許可される通り回転することができる。そうすることで、注入ポンプ管取り付け具42は、回転することが許可される。図示の例示的実施形態では、可撓性管類48は、主ハブ14および主ベース部16を少なくとも部分的に取り囲み、これによってより短いまたはより平らな装置のプロファイルを可能にする。
【0034】
外側ハブ12、外側リング22、および弁を接続する隔壁34からの主ハブ14および主ベース部16の振動および衝撃の隔離は、外側ハブ12と外側リング22の間のトラックの特徴62を備えること、および主ハブ14の流体流路52と外側リング22の接続弁50の間の可撓性管類48を含むいくつかのやり方で実現される。さらに、後退ダイヤル20を取り外すと、主ハブ14および主ベース部16は、外側ハブ12および外側リング22から隔てられている。すなわち、第1に、主ハブ14および外側リング22は、物理的に隔てられ、可撓性管類48だけによって接続され、第2に、主ハブ14および主ベース部16は、接着剤層26および接着剤層28を介して皮膚表面に固着され、外側ハブ12は、接着剤層30を介して皮膚表面に固着され、層26、層28および層30は、物理的に隔てられている。そうすることで、主ハブ14と主ベース部16、および外側ハブ12と外側リング22(と取り付けた注入ポンプ管取り付け具42)の間の接続だけが、可撓性管類48である。さらに、以下により詳細に説明する管取り付け具によって覆われると、主ハブ14および主ベース部16との外部接触が防がれる。
【0035】
本発明の例示的実施形態は、標準的なインスリンポンプによってインスリンを皮膚の皮内層に送達する新規な手段を提供するが、それらに限定されない。本発明は、パッチポンプ(patch pump)または他の注入装置に適用することもできる。
【0036】
さらに、例示的実施形態は、真っ直ぐな顕微針、針、または他のカニューレを備え、この真っ直ぐな顕微針、針、または他のカニューレは、ユーザによって皮膚のより深い真皮または皮下層に挿入することができ、次いで、皮層の中に非常に正確に撤収させることができ、そこでこの顕微針、針、または他のカニューレは、接着剤および/または機械的な事前負荷によって保持される。
【0037】
ユーザが針の深さをコントロールすることができる注入セットの最初の挿入は、現在市販の固定された鋼鉄のカニューレ装置の操作と同様である。まず、ユーザは、可撓性の裏張りを剥離し、針カバーを取り外し、次いで針を注入部位に挿入する。良好な皮膚の接着を確実にした後、次いで、ユーザは、後退ダイヤルを回す。後退ダイヤルは、積極的な停止に到達する針の深さを示すように印が付けられてもよく、または針が所望の深さに到達(すなわち、約1回転または約360度)するときに、注入セットから解放されるように構成されてもよい。一例示的実施形態では、後退ダイヤルは、4分の1回転(すなわち、90度)回して所望の深さに到達するように構成される。次いで、ユーザは、後退ダイヤルを取り外し、注入セットの場合、装置の上面からポンプ管取り付け具を取り付けることができる。次いで、装置は、インスリンを与えて注入できる状態になる。加えて、弁の接続は、360度まで自由に回転し、ポンプへの管類を具合のよい向きに配置することを可能にする。
【0038】
後退ダイヤル20が回るとき、装置の針24および針ハブ18は、主ベース部16に位置するねじ係合17および19を上方へ移動させる。針24は、針ハブ18の両側から突出し、皮膚を突き通す側と反対側で、針24が上向きに移動するときに、針24は、内側隔壁32を通じて突き通し、弁の接続のインタフェースと流体連通を確立する。針24が、そのようなやり方で内側隔壁32を突き通すとき、針24は、主ベース部16に対して所定の位置に動かないように留められてもよい。そうするために、移動止めまたは突起部(図示せず)が、針ハブ18の外面に設けられてもよく、針ハブ18が所望の位置に到達するときに、主ベース部16の内面に設けられた同様の移動止めまたは突起部(図示せず)と嵌め合うように構成される。係合すると、移動止めは、針ハブ18を主ベース部16に所定の位置で動かないように留めることができる。流体経路30は、主ハブ14および管類48の可撓性の部品を通じて開いており、外側リング22に位置する弁を接続する隔壁34に至り、外側リング22は、外側ハブ12内のトラックおよび管類48によって許可される通り主ハブ14および主ベース部16周りに回転することができる。
【0039】
図3に示すように、主ベース部16は、針24の周りの皮膚表面に接触する下面の曲線(contour)も与え、皮膚表面にわずかな事前負荷、または窪みを与え、このことは、皮内層内に針の位置を維持するのを助ける。加えて、接着剤層26が、針24の近くで主ベース部16に配置されてもよく、それによって針を皮膚表面に固定するのを助ける。
【0040】
この装置の外側リング22は、ユーザの皮膚表面に固定される外側ハブ12内のトラックのような特徴62に沿って回転可能に構成される。外側ハブ12および外側リング22を薄い可撓性のある長さの管類48を介して主ハブ14および主ベース部16に接続することによって、外力および振動は、外側ハブ12および外側リング22によって吸収されるが、ハブ14、主ベース部16、針ハブ18、および針24によっては吸収されない。最後に、注入ポンプ管取り付け具42は、外側リング22に取り付けることができ、組立体を覆うと共に針のさらなる隔離を行い、スロット46の自己をセンタリングする特徴は、弁の接続の針(図示せず)が、弁を接続する隔壁34を突き通すことを確実にする。
【0041】
上記の通り、完全に挿入した針によって最初に作り出された通路は、針24をわずかに後退させるとき、開口部または充填されていない通路になる。当技術分野で知られているように、高いポンプ圧(すなわち、20〜50psi以上(138kPa〜345kPa以上))が、皮内注入中に生じ得る。しかし、上述したような最初の挿入の深さ、およびそれに続く皮内層への撤収によって確立されたより深い挿入トンネルをまず設けることによって、本発明の実施形態は、付着領域の表面積を増加させることによってそのような圧力を緩和することができる。
【0042】
さらに、皮膚の皮内層に注入することによって、本発明の例示的実施形態は、皮下送達システムと比べてインスリンの吸収がより良くなる可能性をもたらす。そうすることで、典型的なユーザが、より少ないインスリンを消費すると共により良い薬剤の処方計画を維持することの両方が可能になり得る。
【0043】
他の皮内注入セットのコンセプトは、挿入前または挿入中の針の挿入において皮膚が撓まされるところの望ましくない影響であり、テントに類似する形状を作り出す「テンティング」のリスクがある。そうすることで、皮膚表面は、皮膚の中への針の貫通中ではなく針の挿入中にテント状になる。しかし、本発明の例示的実施形態では、より長い針を使用し、次いでわずかに後退させることができるので、他の点で最終的な挿入の深さに影響を及ぼすテンティングまたは皮膚の撓みのリスクは、減少させられる。またさらに、皮膚に垂直に配置されると共に外部の力から隔てられている小さい皮内針は、使用中にユーザにあまり痛みを引き起こさない。
【0044】
皮下層に送達する現在の鋼鉄のカニューレの注入セットでは、針は、針に対して平行移動させられるとき、および針が皮膚内で移動するとき、痛みを引き起こし得る任意の望ましくない外部の力から隔てられていない。また、他の皮内装置は、針が外部の力から隔てられていなければ、装置がぶつけられたときに、早期の針の取り外しまたは他の望ましくない針の取り外しという問題に直面する。
【0045】
本発明の例示的実施形態では、皮内針は、カバーの設計、二重リングの特徴、および可撓性管類を備えることによって外部の力から隔てられている。そのような特徴は、外部の力および他の干渉から針を効果的に隔てるのに役立つ。
【0046】
皮膚の皮内層に注入することによって、本発明の例示的実施形態は、皮下送達システムと比べてインスリンの吸収がより良くなる可能性をもたらす。ユーザが、より少ないインスリンを使用しつつ、より良い薬剤の処方計画を維持することを可能にし得る。さらに、皮膚に垂直に配置される小さい皮内針を備え、外部の力から隔てられることによって、使用中のユーザの痛みおよび不快感を少なくさせる。
【0047】
以上、本発明のいくつかの例示的実施形態だけを詳細に説明してきたが、当業者は、本発明の新規な教示および利点から実質的に逸脱することなく、例示的実施形態において多くの修正形態があり得ること容易に理解するであろう。したがって、そのような修正形態の全ては、添付の特許請求の範囲およびその均等物に定められるように本発明の範囲内に含まれるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
注入セットであって、
移動可能な針ハブを備える主ベース部と、
前記主ベース部内の前記移動可能な針ハブに結合される後退要素と
を備え、前記後退要素が、前記主ベース部に対して回転するように構成され、前記回転が、前記主ベース部内の前記移動可能な針ハブの垂直な移動に変換されることを特徴とする注入セット。
【請求項2】
前記移動可能な針ハブと前記主ベース部の間のねじ係合をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の注入セット。
【請求項3】
前記主ベース部に配設された主ハブであって、流体流路、ならびに前記流路の第1の端部にある内側隔壁、および前記流路の第2の端部にある可撓性の管を備える主ハブと、
前記主ハブから隔てられている外側ハブと、
前記外側ハブによって回転可能に把持され、前記主ハブを囲む外側リングと
をさらに備え、前記主ハブが、前記可撓性の管を介して前記外側リングに結合され、前記主ハブおよび前記主ベース部が、前記外側リングおよび前記外側ハブから隔てられていることを特徴とする請求項1に記載の注入セット。
【請求項4】
前記主ベース部に配設された第1の接着剤層と、
前記外側ハブに配設された第2の接着剤層と
をさらに備え、前記第1の接着剤層が、前記第2の接着剤層から隔てられていることを特徴とする請求項3に記載の注入セット。
【請求項5】
前記針ハブによって固着され、皮膚表面に接触するように構成される第1の端部および前記内側隔壁を突き通すように構成される第2の端部を有する針であって、前記主ベース部内の前記移動可能な針ハブの前記垂直な移動によって、第1の深さに挿入され、第2の深さに後退させられるように構成される針と、
前記針ハブによって固着され、皮膚表面に接触するように構成される第1の端部および前記内側隔壁を突き通すように構成される第2の端部を有する軟質のカニューレおよび内部導入針であって、前記主ベース部内の前記移動可能な針ハブの前記垂直な移動によって、前記軟質のカニューレ内で、前記内部導入針が、第1の深さに挿入され、第2の深さに後退させられるように構成される軟質のカニューレおよび内部導入針と
のうちの少なくとも1つをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の注入セット。
【請求項6】
前記外側リングが、前記可撓性管類と結合される接続弁と、管取り付け具のカバーを突き通し可能に受け入れるように構成される接続弁の隔壁とを備えることを特徴とする請求項3に記載の注入セット。
【請求項7】
前記外側リングに解除可能に結合し、前記主ハブに接触することなく前記主ハブを覆うように構成された管取り付け具のカバーをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の注入セット。
【請求項8】
前記主ベース部が、曲線の付いた皮膚に接触する面を備えることを特徴とする請求項1に記載の注入セット。
【請求項9】
前記主ベース部が、前記主ベース部中の針の開口部の周りに配設される第3の接着剤層を備えることを特徴とする請求項1に記載の注入セット。
【請求項10】
前記セットが、成形プラスチック材料、ポリカーボネート、ポリエチレン(PETおよびPETG)などの熱可塑性ポリマー、または同様の材料のうちの少なくとも1つで構成され得ることを特徴とする請求項1に記載の注入セット。
【請求項11】
前記後退要素が、前記主ベース部内の前記移動可能な針ハブに解除可能に結合されるダイヤルを備えることを特徴とする請求項1に記載の注入セット。
【請求項12】
深さをターゲットにする注入システムであって、
注入セットと、
前記注入セットに解除可能に結合される後退要素と
を備え、前記後退要素が、前記注入セットに対して回転するように構成され、前記回転が、前記注入セット内の移動可能な針ハブの垂直な移動に変換されることを特徴とする深さをターゲットにする注入システム。
【請求項13】
前記注入セットが、
移動可能な針ハブを備える主ベース部と、
前記主ベース部に配設された主ハブであって、流体流路、ならびに前記流路の第1の端部にある内側隔壁、および前記流路の第2の端部にある可撓性の管を備える主ハブと、
前記主ハブから隔てられている外側ハブと、
前記外側ハブによって回転可能に把持され、前記主ハブを囲む外側リングと
を備え、前記主ハブが、前記可撓性の管を介して前記外側リングに結合され、
前記主ハブおよび前記主ベース部が、前記外側リングおよび前記外側ハブから隔てられていることを特徴とする請求項12に記載の注入システム。
【請求項14】
前記移動可能な針ハブと前記主ベース部の間のねじ係合をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の注入システム。
【請求項15】
前記主ベース部に配設された第1の接着剤層と、
前記外側ハブに配設された第2の接着剤層と
をさらに備え、前記第1の接着剤層が、前記第2の接着剤層から隔てられていることを特徴とする請求項13に記載の注入システム。
【請求項16】
前記針ハブによって固着され、皮膚表面に接触するように構成される第1の端部および前記内側隔壁を突き通すように構成される第2の端部を有する針であって、前記主ベース部内の前記移動可能な針ハブの前記垂直な移動によって、第1の深さに挿入され、第2の深さに後退させられるように構成される針と、
前記針ハブによって固着され、皮膚表面に接触するように構成される第1の端部および前記内側隔壁を突き通すように構成される第2の端部を有する軟質のカニューレおよび内部導入針であって、前記主ベース部内の前記移動可能な針ハブの前記垂直な移動によって、前記軟質のカニューレ内で、前記内部導入針が、第1の深さに挿入され、第2の深さに後退させられるように構成される軟質のカニューレおよび内部導入針と
のうちの少なくとも1つをさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の注入システム。
【請求項17】
前記外側リングが、前記可撓性管類と結合される接続弁と、管取り付け具のカバーを突き通し可能に受け入れるように構成される接続弁の隔壁とを備えることを特徴とする請求項13に記載の注入システム。
【請求項18】
前記外側リングに解除可能に結合し、前記主ハブに接触することなく前記主ハブを覆うように構成された管取り付け具のカバーをさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の注入システム。
【請求項19】
前記主ベース部が、曲線の付いた皮膚に接触する面を備えることを特徴とする請求項13に記載の注入システム。
【請求項20】
前記主ベース部が、前記主ベース部中の針の開口部の周りに配設される第3の接着剤層を備えることを特徴とする請求項13に記載の注入システム。
【請求項21】
前記後退要素が、前記注入セットに解除可能に結合されるダイヤルを備えることを特徴とする請求項12に記載の注入システム。
【請求項22】
所望の深さをターゲットにして内容物を上側皮膚表面に送達する方法であって、
注入部位上に注入セットを配置し注入針が挿入されるようにするステップと、
所望の注入深さに到達するまで前記注入針を後退させるステップと、
注入ポンプ管取り付け具を取り付けるステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項23】
前記注入セットに解除可能に結合される後退ダイヤルを回すステップであって、前記後退ダイヤルが、前記注入セットに対して回転するように構成されており、前記回転が、前記注入針の垂直な移動に変換される、ステップと、
前記後退ダイヤルを前記注入セットから取り外すステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の所望の深さをターゲットにする方法。
【請求項24】
挿入後に導入針を軟質のカニューレの中にある距離後退させる方法であって、
注入部位上に注入セットを配置し導入針および軟質のカニューレが挿入されるようにするステップと、
前記導入針が前記軟質のカニューレの中に所望の距離だけ後退させられるまで、前記導入針を後退させるステップと、
注入ポンプ管取り付け具を取り付けるステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項25】
前記注入セットに解除可能に結合される後退ダイヤルを回すステップであって、前記後退ダイヤルが、前記注入セットに対して回転するように構成されており、前記回転が、前記導入針の垂直な移動に変換される、ステップと、
前記後退ダイヤルを前記注入セットから取り外すステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の導入針を後退させる方法。
【請求項26】
所望の深さをターゲットにして減圧で内容物を上側皮膚表面に送達する方法であって、
注入部位上に注入セットを配置し注入針が挿入されるようにして前記皮膚に開口部を作り出すステップと、
前記注入針を後退させて、前記開口部の一部から前記注入針を取り外すステップと、
注入ポンプ管取り付け具を取り付け、内容物を前記開口部の少なくとも前記一部に送達するステップとを含み、前記開口部の前記一部が、付着の表面積を増加させることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−115673(P2012−115673A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−262079(P2011−262079)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
2.TEFLON
【出願人】(595117091)ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー (539)
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417−1880, UNITED STATES OF AMERICA
【Fターム(参考)】