説明

針付きバイオセンサチップ及びバイオセンサシステム

【課題】検査対象者の採取や採血負担を軽減できるとともに安全な針付きバイオセンサチップを提供する。
【解決手段】互いに対向する2枚の基板3、9、これら2枚の基板3、9間に挟装されるスペーサ層8と、前記2枚の基板3、9の少なくとも1枚の基板のスペーサ層側の表面に設けられた検知用電極4、5と、前記2枚の基板3、9及び前記スペーサ層8により形成される中空反応部10と、前記中空反応部10に試料を導入する開口部12と、生体内で溶解可能な針2とを有する針付きバイオセンサチップ1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チップの中空反応部に収容した試薬を用いて化学物質の測定や分析を行う針付きバイオセンサチップ及びバイオセンサシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
針付きバイオセンサチップを用いた測定では、測定対象の試料をバイオセンサチップの中空反応部に導入し、該中空反応部で酵素反応や抗原−抗体反応等の生化学反応を起こし、この生化学反応により得られる情報をバイオセンサチップから測定装置に出力して試料の分析を行うものである。バイオセンサチップによる測定は、生体の持つ優れた分子識別機能を利用するものであり、微量な試料でもって化学物質の迅速かつ簡便な測定を可能にするものとして注目されている。一例として、バイオセンサチップによる測定方法を用いて、血液中のグルコース量(血糖値)や尿糖値を測定することができ、糖尿病を自己管理し予防する家庭内健康診断(セルフケア)等に使用することが可能である。
【0003】
従来のバイオセンサチップの一例として下記2件の特許文献がある。特許文献1に記載された皮膚パッチは、図7に示すように、皮膚パッチ100には2個の層101、102が形成され、層101に一定の針、ランセットまたはカニューレ等の侵入装置103、及び圧力リング104が取り付けられている。2個の層101、102の間には微小通路システム106があり、略中央に分配ポート105が形成されている。微小通路システム106に対応して、電気化学的な各検出器107、疎水性ゲート108、電気−浸透圧型ポンプ・システム109が配置されている。
【0004】
また、特許文献2に記載された血液成分分析用センサでは、図8(A)に示すように、センサ200は、絶縁基板201の上にスペーサ層202を介して基板203が配置されている。絶縁基板201では、作用電極204及び対電極205が形成され、また、ランセット針若しくは刃を貫通させるための貫通孔206が形成されている。スペーサ層202にはランセット針若しくは刃を貫通させるための貫通孔および流路を兼ねる空隙207が形成され、基板203には空気抜孔208が形成されている。このセンサ200の使用方法は、センサ200に専用測定器(図示せず)をセット後、図8(B)に示すように、センサ200を指209の腹の上に配置し、ランセットの針210で穿刺することで血液を採取することができる。
【0005】
【特許文献1】特表2004−520103号公報
【特許文献2】特開2005−110712号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、バイオセンサチップの小型化、微小化が望まれている。これは、検査対象者の試料採取の負担を軽減すべく、微量の試料で正確かつ迅速に検査結果を導き出すためである。一例として、採血による血糖値の測定では、対象者自らが採血することがあり、採血時間が短く、かつ、採血量が少ないことが対象者の負担を軽減できる。特許文献1に記載の手法では、針により採血を開始するが、針が検査対象者に刺さったままの状態で採血を行わなければならなく、検査対象者の負担増が考えられる。また、特許文献2に記載の手法では、針の可動機構を別途必要となるばかりでなく、小さいバイオセンサチップでは、針の刺す場所を間違えると再度の刺し直が必要となる場合があり、検査対象者の負担が大きくなることが考えられる。さらに、試料の採取量や採血量が小さいバイオセンサチップでは、針も小型となるため、針が折れやすくなることが考えられる。特に、採取中や採血中に針が折れた場合は、折れた針の一部が体内に残存し、針の回収に対象者の身体的及び精神的負担が大きくなることが考えられる。
【0007】
本発明の目的は、検査対象者の採取や採血負担を軽減できるとともに安全な針付きバイオセンサチップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る針付きバイオセンサチップは、互いに対向する2枚の基板と、前記2枚の基板間に挟装されるスペーサ層と、前記2枚の基板の少なくとも1枚の基板のスペーサ層側の表面に設けられた検知用電極と、前記2枚の基板及び前記スペーサ層により形成される中空反応部と、前記中空反応部に試料を導入する開口部と、生体内で溶解可能な針とを、有していることである。
【0009】
上記構成の針付きバイオセンサチップによれば、試料採取中に針が折れた場合でも、折れた針の一部が体内で溶解するので、体内から折れた針を回収する必要がなくなる。また、溶解可能な針は、体内で溶け、そのまま放置しても、からだに悪い影響を与えない成分により作成されている。
【0010】
また、本発明に係る針付きバイオセンサチップは、前記針は中空であり、前記針の先端が前記開口部から突出していることが望ましい。
【0011】
また、本発明に係る針付きバイオセンサチップは、前記針は、前記中空反応部に備えられていることが望ましい。
【0012】
また、本発明に係る針付きバイオセンサチップは、前記針は中実であり、前記針の先端が前記開口部から突出していることが望ましい。
【0013】
また、本発明に係る針付きバイオセンサチップは、前記針は、前記開口部に備えられており、突出していない他端には前記中空反応部に試料を導入する流路を備えていることが望ましい。
【0014】
また、本発明に係る針付きバイオセンサチップは、前記針は、糖類からなることが望ましい。
【0015】
また、本発明に係るバイオセンサシステムは、上述した針付きバイオセンサチップとバイオセンサ測定器とを有している。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る針付きバイオセンサチップ及びバイオセンサシステムによれば、溶解可能な針を用いているので検査対象者の採取や採血負担を軽減できる。また、針が溶解するため、採取中や採血中に針が折れたときであっても、検査対象者の安全に配慮したバイオセンサチップが提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明に係る針付きバイオセンサチップ及びバイオセンサシステムの実施の形態の一例を、図面を参照しながら以下に詳細に説明する。図1は本発明に係る針付きバイオセンサチップの斜視図であり、図2(A)は上面方向からみた説明図、図2(B)は正面方向からみた説明図、図2(C)側面方向からみた説明図である。
【0018】
針付きバイオセンサチップ1は、細長い長方形状であって、前方で針2が突出している。正面からみて、一番下側には基板3が備えられ、この基板3は後方において、幅が狭くなっている。基板3は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)で作成することができる。基板3の上には2つの検知用電極4、5が配置されており、これらの検知用電極4、5は、例えば、カーボンを基板3上に印刷等により形成することができる。一方の検知用電極4は、前方ではL型形状で、後方ではクランク形状となっており、基板3の前方及び側方を沿うように配置されている。他方の検知用電極5は、前方では逆L型形状で、後方ではクランク形状となっており、前方部分において一方の検知用電極4と若干の間隔をあけて略平行に配置され、かつ、基板3の側方を沿うように配置されている。
【0019】
2つの検知用電極4、5の上には、レジスト6が備えられ、このレジスト6の前方中央部に細長いスリットが形成されている。また、レジスト6の後方は基板3よりも短く、バイオセンサチップ1の後方部分で検知用電極4、5が露出した構成となっている。レジスト6の上面には接着材7を介してスペーサ層8が貼られており、このスペーサ層8の形状はレジスト6と略同様であり前方中央部で細長いスリットが形成されている。スペーサ層8の上面では基板9が固定されており、基板9の材料としては基板3同様、ポリエチレンテレフタレート(PET)が採用可能である。基板及び基板の材質はPET以外の絶縁性材料のフィルムであってもよく、絶縁性材料としては、セラミックス、ガラス、紙、生分解性材料(例えば、ポリ乳酸微生物生産ポリエステル等)、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化樹脂、UV硬化樹脂等のプラスチック材料を例示することができる。機械的強度、柔軟性、及びチップの作製や加工の容易さ、折り加工の容易さ等から、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチック材料が好ましい。
【0020】
この針付きバイオセンサチップ1は、基板9と基板3及びレジスト6・スペーサ層7のスリットにより中空反応部10が形成されている。中空反応部10は、針付きセンサチップの使用時に試料を導入し、導入された試料が化学反応する部分である。中空反応部10では、2つの検知用電極4、5の一部が露出しており露出した検知用電極4、5の直上或いは近傍に試薬11が備えられている。この試薬11は、触媒、酵素等の生化学反応をさせるためであり、試料の化学反応が促進される。例えば、血液中のグルコース量を測定するグルコースバイオセンサチップの場合は、試薬11として、グルコースオキシダーゼや、グルコースオキシダーゼ−電子受容体(メディエータ)混合物層、グルコースオキシダーゼ−アルブミン混合物層、又はグルコースオキシダーゼ−電子受容体−アルブミン混合物等が用いられる。グルコースオキシダーゼ以外の酵素、例えばグルコースデヒドロゲナーゼ等を用いる場合もあり、添加剤として緩衝剤や親水性高分子等を試薬中に含めてもよい。
【0021】
中空反応部10には、針2が備えられており、中空反応部10の開口部12から針の先端が突出している。針2は中空又は中実であって、その形状は胴部が円柱形状であり、先端部は円錐形状となっている。針の形状については特に限定はなく円錐形状のみでもよく、また、多角錐形状であってもよい。この針2は、溶解可能な材料から構成されており、例えば、試料として血液を採取する際に検査対象者の皮膚に刺して針2が溶解することで血液を開口部12から流路を経由して中空反応部10に導入することができる。針2は、スペーサ層8のスリット部分により保持されており、その保持方法は、スペーサ層8のスリット部分に圧入して固定したり、或いは、接着材により固定可能である。接着材を用いた場合は、試薬11に影響を及ぼすことがなく、更に、測定や分析に影響を及ぼすことがないような材料を選択する。血液採取の場合、接着材が検査対象者の皮膚と接触することがないように、接着箇所を考慮する必要がある。
【0022】
針2は、試薬11と間隔をあけて配置しておくと、試薬11の活性を維持することができるとともに、針の固体形状を維持することができる。針2の材料としては、例えば、糖を主成分とする溶解可能な材料から作成することができ、糖類材料の一例として、マルトース、トレハロース、デンプン等がある。また、糖類材料が多くなると強度が弱くなるので、上記糖類材料にデキストランを加え針の強度向上をはかることができる。針の作成の一例としては、マルトース及びデキストランを容器に入れ、加熱していき流動性がでてきたら、型(針形状型)に流し込むことで作成できる。
【0023】
次に本発明のバイオセンサシステムについて説明する。図3に示すように、バイオセンサシステム13は、針付きバイオセンサチップ1とバイオセンサ測定器14により構成されている。針付きバイオセンサチップ1の構成については上述したとおりであり、その説明はここでは省略する。バイオセンサ測定器14は電源15、制御装置16、端子挿入部17、表示部18を備え、これらが互いに接続されている。端子挿入部17には針付きバイオセンサチップ1の後方部分が挿入され、2つの検知用電極4、5(図2参照)がバイオセンサ測定器14に電気的に接続可能となっている。このバイオセンサシステム13は、小型であり、例えば、検査対象者が片手で持つことが可能なハンディタイプである。
【0024】
このバイオセンサシステムを用いて、血糖値を測定する場合を例として、使用方法を説明する。最初に針付きバイオセンサチップ1の後方の検知用電極4、5が露出した箇所をバイオセンサ測定器14の端子導入部17に挿入する。バイオセンサシステム13の電源を入れ、正常に起動しているか確認する。バイオセンサシステム13を片手に持ち、針付きバイオセンサチップ1の針2を血液採取箇所、一例として、反対側の手の指に近づけていき、採取箇所を確認した後、針2を刺していく。すると、針2が溶解していき、針2の固体形状がくずれていく。
【0025】
針2の形状がくずれると血液が出始め、引き続き血液の表面張力と中空反応部10の毛細管現象により開口部12から中空反応部10に導入されていく。所定量の血液を採取したら、指からバイオセンサシステム13を離し、測定結果が表示部18に表示されるのを待つ。中空反応部10に導入された血液は試薬11と反応し、検知用電極4、5により計測された電流値或いは電荷値(電荷量)のデータが制御装置16に送られる。制御装置16内には検量線データテーブルが格納されており、測定した電流値(電荷値)を基に血糖値の計算が実行される。計算が終了すると、測定結果が表示部18に表示され、例えば、血糖値が数値としてあらわすことができる。
【0026】
このように針は、その一部が溶解するだけで血液を採取することができるので、必ずしも針全体を溶解してから測定する必要はない。そのため、針をバイオセンサチップ内に備えられている従来の針付きバイオセンサチップと比較しても測定時間は差がない。また、検査対象者の採血負担を考慮すると、中空反応部の容積は1μL(マイクロリットル)以下が好ましく、特に300nL(ナノリットル)以下であることが好ましい。このような微小な中空反応部であると、針の直径は小さくても検査対象者の充分な血液量が採取可能である。好ましくは、直径が1000μm以下である。更に、直径200μm以下の細い針を使用すると採血時の針の溶解が迅速に進行していくことができ、より好ましい。検査対象者が採血中にバイオセンサシステム13の保持が不安定となり、針2が折れて、折れた針の一部が指内に残ってしまうことが考えられる。この針2は溶解可能な材料できているため、仮に指内に残ったとしても、最終的には全て加水分解等により溶解され体内に吸収されていくが、針の成分は上述のごとく人体に対しては無害であるため取り除く必要がない。
【0027】
本発明に係る針付きバイオセンサチップの別の実施形態について、図4に基づいて説明する。この針付きバイオセンサンサチップ1Aは、先端部分においてキャップ19が取り付けられ、突出した針2を含め前方部分を覆っている。また、中空反応部10の奥側では、略長方形状の空間20が形成されており、中空反応部10と連通している。この空間20は、レジスト6Aとスペーサ層8Aとに中空反応部となるスリットと連続して開口空間を形成することにより出来上がる。そして、空間20及び中空反応部10を真空にして先端にキャップ19を装着することで、真空状態を維持することができる。そのため、溶解可能な針2を湿気等から保護することができるとともに試薬11を活性状態で維持することができる。更に、キャップを装着しているので、中空反応部に塵等の異物の侵入を防ぐことができる。
【0028】
上述の例では、キャップを装着して真空状態に維持していたがキャップを用いることなく真空状態を維持することも可能である。一例として、中空反応部10の開口部12全体を覆うような形状の針を用いて中空反応部10に栓をして中空反応部10及び空間20を真空状態を維持することができる。この場合、検査対象者が採血を開始すると、針が溶解し始めて、開口部12が開けられていく。針が溶解すると、採血する血液が真空状態の中空反応部10側に迅速に導入されていき、微小な中空反応部10であっても充分に血液を導入していくことができる。
【0029】
上述した実施形態では、中空反応部でスペーサ層により針を保持していたが、図5に示すように中空反応部の形状をかえて針を載置して保持することができる。この形態の構成において、上述した実施形態と同じ構成には同一符号を付与し、それらの詳細な説明はここでは省略する。この針付きバイオセンサチップ1Bは、スペーサ層8Aの前方の中央部には細長いスリットが形成され、このスリットと連続して前方横方向に中空反応部の一部である空間が形成されている。形成された空間には、針2Aが配置され、基板9と接着材7により固定することができる。また、針2Aの後方端部2´はスペーサ層8Aの壁部8´と接触するので、針2Aを検査対象者の皮膚等に刺したときに、針2Aが後方に移動することがなく、確実に穿刺作業を行うことができる。
【0030】
図6には、本発明に係る針付きバイオセンサチップの更に別な実施形態が示されている。この針付きバイオセンサチップ1Dは、一番上側に基板3Dを備え、この基板3Dから下方向に向けて針2Dが配置されている。基板3と一番下側の基板9Dとの間には、2つの検知用電極4D、5D、レジスト6D、接着剤7D、スペーサ層8Dが配置されており、中空反応部10Dとなる箇所に空間が形成されている。この針付きバイオセンサチップ1Dで検査対象者から試料としての血液を採取するときは、例えば、指を基板9Dに添えて、指の皮膚を針2Dに刺し込んでいく。すると、針2Dが溶解しはじめ、血液が出始める。そして、血液の表面張力と中空反応部10Dの毛細管現象により、血液が図でみて上方向、すなわち、開口部12Dから電極4D、5D方向に流れ込んでいくことで採取することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は本発明に係る針付きバイオセンサチップの概略斜視図である。
【図2】図2は本発明に係る針付きバイオセンサチップを示しており、(A)は上面方向からみた説明図、(B)は正面方向からみた説明図、(C)は側面方向からみた説明図である。
【図3】図3は本発明に係る針付きバイオセンサシステムの説明図である。
【図4】図4は本発明に係る針付きバイオセンサチップの別な実施形態を示す説明図である。
【図5】図5は本発明に係る針付きバイオセンサチップの別な実施形態を示しており、(A)は上面方向からみた説明図、(B)は正面方向からみた説明図である。
【図6】図6は本発明に係る針付きバイオセンサチップの別な実施形態を示しており、(A)は上面方向からみた説明図、(B)は側面方向からみた説明図である。
【図7】図7は針付きバイオセンサチップの従来例を示している。
【図8】図8はバイオセンサオップの従来例を示している。
【符号の説明】
【0032】
1 針付きバイオセンサチップ
2 針
3 基板
4、5 検知用電極
6 レジスト
7 接着剤
8 スペーサ層
9 基板
10 中空反応部
11 試薬
12 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する2枚の基板と、前記2枚の基板間に挟装されるスペーサ層と、前記2枚の基板の少なくとも1枚の基板のスペーサ層側の表面に設けられた検知用電極と、前記2枚の基板及び前記スペーサ層により形成される中空反応部と、前記中空反応部に試料を導入する開口部と、生体内で溶解可能な針とを、有することを特徴とする針付きバイオセンサチップ。
【請求項2】
前記針は中空であり、前記針の先端が前記開口部から突出していることを特徴とする請求項1に記載の針付きバイオセンサチップ。
【請求項3】
前記針は、前記中空反応部に備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の針付きバイオセンサチップ。
【請求項4】
前記針は中実であり、前記針の先端が前記開口部から突出していることを特徴とする請求項1又は3に記載の針付きバイオセンサチップ。
【請求項5】
前記針は、前記開口部に備えられており、突出していない他端には前記中空反応部に試料を導入する流路を備えていることを特徴とする請求項2又は4に記載の針付きバイオセンサチップ。
【請求項6】
前記針は、糖類からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の針付きバイオセンサチップ。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の針付きバイオセンサチップとバイオセンサ測定器とを有するバイオセンサシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−155622(P2007−155622A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−354077(P2005−354077)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【出願人】(301021533)独立行政法人産業技術総合研究所 (6,529)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】