説明

鉛フリーはんだ付け装置用部材

【課題】鉛フリーはんだ、特に溶融状態のSn−Ag系鉛フリーはんだに対する耐侵食性にすぐれた鉛フリーはんだ付け装置用部材を提供すること。
【解決手段】 Co基合金からなる基材の表面にWC層を有する鉛フリーはんだ付け装置用部材において、WC層の厚さが、10〜300μmであり、基材を構成するCo基合金が、Cr:15.0−35.0重量%,Fe:0.1−25.0重量%,C:0.01−1.20重量%,Mn:0.5−2.0重量%,Si:0.1−2.0重量%を含有し、残部がCoおよび不可避不純物からなる組成を有するCo基合金であることにより、前記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶融鉛フリーはんだ、特に溶融状態のSn−Ag系はんだに対する耐浸食性にすぐれた表面にWC層を有するCo基合金からなる鉛フリーはんだ槽やポット、ノズル、プロペラ、シャフトなどの鉛フリーはんだ付け装置用部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、鉛はんだ付け装置の材料としてSUS304(Cr:18〜20質量%、Ni:8〜10.5質量%、残部:Feおよび不可避不純物)、SUS309S(Cr:22〜24質量%、Ni:12〜15質量%、残部:Feおよび不可避不純物)、SUS316(Cr:16〜18質量%、Ni:10〜14質量%、Mo:2〜3質量%、残部:Feおよび不可避不純物)などのステンレス鋼が使用されていた。
近年、環境問題に関する関心が高まり、例えば、ヨーロッパでは電子機器などへの有害物質の含有を規制することが決定されている。その規制物質の1つとして鉛が取り上げられている。そのために鉛を主成分とする鉛はんだの使用が規制され、鉛を全く使用しないSn−Ag系の鉛フリーはんだ(鉛フリーはんだであるSn−Ag系はんだの組成としてSn−3.5%Ag、Sn−3.0%Ag−0.1%Cuなどが知られている)が開発され、従来の鉛はんだとの置き換えが進みつつある。したがって、現在では鉛フリーはんだと言えばSn−Ag系はんだを一般に示している。
ところが、鉛フリーはんだであるSn−Ag系はんだは、従来の鉛はんだに比べて反応性が高くかつ溶融温度が高く、そのために従来から使用されているSUS304、SUS309S、SUS316などのステンレス鋼で作製したはんだ付け装置では溶融鉛フリーはんだに対する侵食に耐えられず、したがって、従来のステンレス鋼で作製したはんだ付け装置では損傷して短期間で使用寿命に至り、早期にはんだ付け装置の交換を余儀なくされることが明らかとなってきた。
【0003】
そこで、鉛フリーはんだによる侵食に対応するため、種々の材料あるいはコーティング方法などが提案されてきた。
【0004】
材料を改良することにより鉛フリーはんだによる侵食に対応するものとして、例えば、所定量のCr、Fe、C、Mn、Siを含有したCo基合金により溶融鉛フリーはんだに対する耐侵食性を向上させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、所定量のCo、Cr、Si、Al、Mn、C、Nを含有したFe基合金により溶融鉛フリーはんだに対する耐侵食性を向上させることも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
さらに、所定量のCr、W、Fe、C、Mn、Siを含有したCo基合金により溶融鉛フリーはんだに対する耐侵食性を向上させることも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、一方の表面にチタン層を有し他方の面にステンレス層を有するクラッド材を用いることによって、溶融鉛フリーはんだに対する耐侵食性を向上させることも提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【0007】
一方、コーティング方法を改良することにより鉛フリーはんだによる侵食に対応するものとして、例えば、はんだポット(金属容器)にマイナス電圧を与え、金属電極(タングステンカーバイト)にプラス電圧を与え小さな放電によって電極金属(タングステン)からマイナス電圧を与えたはんだポット(金属容器)に電極金属の原子遷移を行うことで、はんだポット(金属容器)に遷移してきた金属(タングステン、カーバイト)が撃ち込まれ、母材金属の表面に向かって積み上げる金属表面被覆方法を用いることによって、溶融鉛フリーはんだに対する耐侵食性を向上させることも提案されている(例えば、特許文献5参照)。
【0008】
また、所定量のCr、Fe、C、Mn、Si、Bを含有した溶射用Co基合金粉末を溶射して溶融鉛フリーはんだに対する耐侵食性を向上させたCo基合金溶射層を形成することも提案されている(例えば、特許文献6参照)。
【0009】
また、溶融はんだとの接触面にアモルファス金属(合金)皮膜を形成することによって溶融鉛フリーはんだに対する耐侵食性を向上させることも提案されている(例えば、特許文献7参照)。
【0010】
また、鉄合金の表面にアルミニウム又はアルミニウム合金の溶融めっきを施してめっき層及びFe−Al金属間化合物又はアルミニウム拡散浸透層を形成し、これを加熱してアルミニウム又はアルミニウム合金を拡散させると同時に余剰に付着したアルミニウム又はアルミニウム合金を除去し、更にめっき時に付着したフラックスを酸溶液で除去して表面にアルミニウム濃度が13〜60at%のFe−Al金属間化合物層又はアルミニウム拡散浸透層を形成することによって、溶融鉛フリーはんだに対する耐侵食性を向上させることも提案されている(例えば、特許文献8参照)。
【0011】
また、ステンレス系材料に窒化クロム層を形成することにより、溶融鉛フリーはんだに対する耐侵食性を向上させることも提案されている(例えば、特許文献9参照)。
【0012】
また、ステンレス鋼に窒化処理により形成された硬化層をコーティングすることにより、溶融鉛フリーはんだに対する耐侵食性を向上させることも提案されている(例えば、特許文献10参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2007−23315号公報
【特許文献2】特開2007−31809号公報
【特許文献3】特開2006−257541号公報
【特許文献4】特開2002−28778号公報
【特許文献5】特開2011−36891号公報
【特許文献6】特開2007−131921号公報
【特許文献7】特開2006−97132号公報
【特許文献8】特開2006−28638号公報
【特許文献9】特開2004−188449号公報
【特許文献10】特開2004−141914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
近年、はんだ付けの高効率化を実現するために、溶融はんだの温度を500℃以上の高温に保持されるようになってきた。これによって、これまでに発明された対策品(400℃以下での使用を前提として開発された)を用いても侵食を抑制できなくなり、短時間で大きな損耗するなどの問題が顕在化してきた。Co基合金やチタンをもってしても侵食は抑制できない。また、ステンレスへの窒化処理やアルミニウム浸透処理は表面処理膜自体の耐侵食性が十分でなく損耗してまう。また、WCを被覆したステンレス鋼はWCへの侵食はないものの、WCが基材であるステンレス鋼から剥がれてしまう。そのため、500℃以上に保持された溶融はんだを扱っても、長期間に亘り損耗が小さいはんだ槽やポッド、ノズル、プロペラ、シャフトなどの鉛フリーはんだ付け装置用部材が要望されていた。
【0015】
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題、すなわち、本発明の目的は、鉛フリーはんだ、特に溶融状態のSn−Ag系鉛フリーはんだに対する耐侵食性にすぐれた鉛フリーはんだ付け装置用部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記の課題を解決すべく、本発明者らが鋭意研究したところ、表面にWC(タングステンカーバイド)層を有するコバルト基合金を、鉛フリーはんだ付け装置用部材として適用することにより、溶融鉛フリーはんだに対する十分な高温耐侵食性が得られるのに加え、WCコーティングは、基材から剥離しやすいというWCコーティングが抱えていた技術的課題を基材にコバルト基合金を用いることによって解決できるという知見を得たのである。
【0017】
本発明は、
「(1) Co基合金からなる基材の表面にWC層を有する鉛フリーはんだ付け装置用部材において、
前記WC層の厚さが、10〜300μmであり、
前記基材を構成するCo基合金が、
Cr:15.0−35.0重量%,Fe:0.1−25.0重量%,C:0.01−1.20重量%,Mn:0.5−2.0重量%,Si:0.1−2.0重量%を含有し、残部がCoおよび不可避不純物からなる組成を有するCo基合金であることを特徴とする鉛フリーはんだ付け装置用部材。
(2) 前記Co基合金が、さらに
(a)Ni:1.0−24.0重量%,
(b)W:12.0−17.0重量%,
(c)La:0.01−0.15%重量およびCe:0.01−0.15重量%の内の1種または2種,
(d)Mg:0.001−0.05重量%,
前記(a)〜(d)の内の1種または2種以上を含有することを特徴とする(1)に記載の鉛フリーはんだ付け装置用部材。」
を特徴とするものである。
次に、限定理由について詳述する。
・WC層
WC層は高融点かつ高硬度であるため、溶融鉛フリーはんだと接触しても反応せず、またエロージョンに対する保護性も高い。そのため、保護皮膜として基材を保護することができる。
ところが、厚さが10μm未満であるとWC層に欠陥が生じて下地金属が露出してしまうため、十分な保護皮膜としての効果が得られない。一方、300μmを超えると基材との熱膨張差などにより、高温での繰り返し使用中にWC層が基材から剥離し易くなるため好ましくない。そのため、基材の表面に形成するWC層の厚さは、10〜300μmと定めた。
・基材のコバルト基合金の組成
Cr:
Crは、表面に濃縮して薄くて緻密なCrを主体とする酸化皮膜を形成することにより、WC層を被覆しない溶融鉛フリーはんだとの非接触部における耐酸化性を向上させるために必須である。500℃を超える温度に保持することにより、合金を構成するCo,Feなどは酸化スケールの生成が進んでしまう。そこで、Crの含有を必須とする。ところが、Crを15.0重量%未満含有しても十分な効果が得られず、一方、35.0重量%を超えて含有すると加工が困難となる。従って、Crの含有量は15.0〜35.0重量%と定めた。一層好ましい範囲は、15.0〜32.0重量%である。
Fe:
Feは、基材であるCo基合金を所望の部材に加工する際の熱間加工性を向上させる効果がある。ところが、0.1重量%未満含有しても所望の効果が得られず、一方、25.0重量%を超えて含有するとWC層との密着性が劣化するので好ましくない。したがって、Feの含有量は0.1〜25.0重量%と定めた。一層好ましい範囲は、15.0〜 22.0重量%である。
C:
Cは、合金内にCr炭化物などを析出させることにより高温強度向上に寄与するため含有する。ところが、0.01重量%未満を含有しても所望の効果が得られず、一方、1.20重量%を越えて含有すると、合金が脆化し、部材の素材となる板などへの形状付与が困難となるので好ましくない。したがって、Cの含有量は0.01〜1.20重量%と定めた。一層好ましい範囲は、0.06〜0.5重量%である。
Mn:
Mnは、母相の結晶構造であるオーステナイト構造を安定化させることにより、脆化を抑制し、その結果、形状付与を容易にする作用があるが、ところが、Mnが0.5重量%未満含有しても所望の効果が得られず、一方、2.0重量%を超えて含有するとWC層との密着性が劣化するので好ましくない。したがって、Mnの含有量は0.5〜2.0重量%と定めた。一層好ましい範囲は、0.5〜1.5重量%である。
Si:
Siは、高温での基材の軟化を抑制するために必要である。基材の軟化は、WC層の基材からの剥離をもたらす原因となる。ところが、Siを0.1重量%未満含有しても所望の効果が得られず、一方、2.0重量%を越えて含有すると、合金の脆化が顕在化し、部材の素材となる板などへの形状付与が困難となるので好ましくない。したがって、Siの含有量は0.1〜2.0重量%に定めた。一層好ましい範囲は、0.2〜1.5重量%である。
Ni:
Niは、主要元素であるCoと置換することにより、冷間での曲げ加工性などの延性を改善できるため、必要に応じて添加される。ところが、Niを1.0重量%未満添加しても所望の効果が得られず、一方、24.0重量%を越えて含有するとWC層との密着性低下をもたらす原因となるので好ましくない。したがって、Niの含有量は1.0〜24.0重量%に定めた。一層好ましい範囲は、1.0〜8.0重量%である。
W:
Wは、熱膨張係数を下げる効果がある。そのため、WC層との熱膨張差を改善することにより、WC層と基材との密着性を向上させる効果があるため、必要に応じて添加される。ところが、Wを12.0重量%未満添加しても所望の効果が得られず、一方、17.0重量%を越えて含有すると加工性の著しい低下をもたらすので好ましくない。したがって、Wの含有量は12.0〜17.0重量%に定めた。一層好ましい範囲は、13.0〜16.0重量%である。
LaおよびCe:
これら成分は、微量に添加することにより、WC層を被覆しない溶融鉛フリーはんだとの非接触部における耐酸化性を発揮するCrの緻密化する効果があるところから、必要に応じて添加される。ところが、Laの含有量が0.01重量%未満では所望の効果が得られず、一方、0.15重量%を越えて含有すると、WC層の密着性を低下させるので好ましくない。したがって、Laの含有量を0.01〜0.15重量%に定めた。Laの含有量の一層好ましい範囲は、0.05〜0.12重量%である。
同様に、Ceの含有量が0.01重量%未満ではCrの緻密化する効果させるに十分な効果が得られず、一方、0.15重量%を越えて含有すると、WC層の密着性を低下させるので好ましくない。したがって、Ceの含有量を0.01〜0.15重量%に定めた。Ceの含有量の一層好ましい範囲は、0.05〜0.12重量%である。
Mg:
Mgは、Mnと共存させることにより母相の結晶構造であるオーステナイト構造を安定化させ、それにより脆化を抑制し、形状付与を容易にするという効果があるので必要に応じて添加する。ところが、Mgの含有量が0.001重量%未満では所望の効果が発揮されず、一方、0.05重量%を超えて含有すると、逆に相安定性を劣化させ加工を困難にさせてしまうので好ましくない。したがって、Mgの含有量は0.001〜0.05重量%に定めた。一層好ましい範囲は、0.002〜0.010重量%である。
不可避不純物:
不可避不純物としては、P,Sなどが挙げられるが、これら不純物は、高温加工などの合金製造時における割れや溶接部における高温割れの原因となる。したがって、できるだけ低減することが望ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明のWC層を有するCo基合金からなる鉛フリーはんだ付け装置用部材は、鉛フリーはんだに対する耐侵食性がすぐれており、したがって、この部材で作製した鉛フリーはんだ付け装置は長期間損傷することなく使用することができ、電子・電気産業界における生産性の向上、製造原価の低減などすぐれた効果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の試験方法を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明について、実施例を用いて説明する。
【実施例】
【0021】
通常の高周波溶解炉を用いて溶解し鋳造して表1に示される成分組成を有するCo基合金からなる厚さ:40mm、重さ:約5Kgを有するインゴットを作製した。このインゴットを1230℃で10時間均質化熱処理を施し、1000〜1230℃の範囲内に保持しながら、1回の熱間圧延で1mmの厚さを減少させつつ最終的に厚さ:3mmの薄板とし、ついで1200℃で30分間保持し水焼入れすることにより固溶化処理を施し、機械加工により、図に示すような攪拌翼に加工した。さらに、従来品として、市販のSUS304からなる厚さ:3mmの薄板を用意した。これを機械加工により、図に示すような攪拌翼に加工した。
これらの攪拌翼の表面に電気放電金属遷移方法(ペネトロン処理)によりWCを被覆した。この際、放電時間などを調整することにより被覆層の厚さを制御した。この結果を表1に示す。なお、被覆方法は、攪拌翼をマイナス電極に固定し被覆するWCをプラス電極にするとともに、プラス電極にバイブレーターを取り付けて、バイブレーターの振動サイクルによりプラス電極がマイナス電極に接触した際に火花放電を発生させることができる。火花放電に際しコンデンサ中に蓄えられた電気が瞬間的に放電されるので、電流値が極めて大となり両極の溶融物質がまざり合って急冷されることにより攪拌翼の表面にWCの被覆層を形成させた。
Sn−3.2重量%Ag−0.1重量%Cuの組成の鉛フリーはんだを550℃に加熱しこの温度に保持することにより溶融鉛フリーはんだを作製した。この溶融鉛フリーはんだを撹拌翼により対流させた。そして、溶融鉛フリーはんだ中に攪拌翼を1000時間保持した。1000時間保持後に攪拌翼を取り出し、攪拌翼表面のはんだを除去した後、全浸漬面積に対する侵食面積の比(%)を測定し、溶融鉛フリーはんだに対する耐侵食性を評価した。その結果を表1に示す。
【0022】
【表1】

表1の結果から明らかなように、本発明で規定する組成のCo基合金を基材とし、その表面に所定の厚さのWC層を被覆したものは、耐侵食性にすぐれており損傷率が極めて低い。一方、本発明で規定する組成範囲からはみ出るCo基合金を基材とするものや、WC層の厚さが本発明で規定する範囲からはみ出るものは、耐侵食性に劣り、損傷率が高い。
【0023】
また、本発明の鉛フリーはんだ付け装置用部材によれば、所定のCo基合金からなる基材表面にWCをペネトロン処理することによって、はんだ接触面の硬度が高くなるので、熱噴流による摩耗に強いだけでなく、WCは他の金属と比較してイオン溶出が少ないのではんだ槽やインペラーなどの寿命が飛躍的に向上する。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明の鉛フリーはんだ装置用部材によれば、鉛フリーはんだに対する耐侵食性が飛躍的に向上するので、鉛フリーはんだ装置の寿命が延び、穴あきによるはんだ流出災害が防止されるとともに、設備の定期メンテナンス頻度を抑えることができるため、電気電子産業界の高利潤化に寄与するなど、その産業上の利用可能性はきわめて高い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Co基合金からなる基材の表面にWC層を有する鉛フリーはんだ付け装置用部材において、
前記WC層の厚さが、10〜300μmであり、
前記基材を構成するCo基合金が、
Cr:15.0−35.0重量%,Fe:0.1−25.0重量%,C:0.01−1.20重量%,Mn:0.5−2.0重量%,Si:0.1−2.0重量%を含有し、残部がCoおよび不可避不純物からなる組成を有するCo基合金であることを特徴とする鉛フリーはんだ付け装置用部材。
【請求項2】
前記Co基合金が、さらに
(a)Ni:1.0−24.0重量%,
(b)W:12.0−17.0重量%,
(c)La:0.01−0.15%重量およびCe:0.01−0.15重量%の内の1種または2種,
(d)Mg:0.001−0.05重量%,
前記(a)〜(d)の内の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の鉛フリーはんだ付け装置用部材。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2012−241220(P2012−241220A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−111149(P2011−111149)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【出願人】(510312950)MMCスーパーアロイ株式会社 (9)
【Fターム(参考)】