説明

鉢植え植物用運搬箱

【課題】 宅配業務において、繰り返し使用する運搬箱を提供する。
【解決手段】 プラスチック製の段ボール板を用いた鉢植え植物用運搬箱である。箱体1の四周面を形成する正面部3、両側面部4a、4bならびに背面部5と、箱の上底及び底を形成する上面部6及び底面部7からなり、箱体1の正面は開閉可能である。側面部4a、4bの板面にヒンジライン8が付されている。ヒンジライン8は、箱の背面側の上縁から正面側の開口に向けて側面部4a、4bを斜め方向に横切ってその板面に形成された折り曲げのガイドとなる線である。箱体1内への鉢植え植物Gの収容あるいは、箱体1内から鉢植え植物Gを取り出すに際し、ヒンジライン8に沿って側面部を箱体1の外側に向けて折り曲げることにより、箱体1を両側方にも大きく開くことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉢植え植物の運送箱、特に鉢植え植物の宅配輸送に好適な運搬箱に関する。
【背景技術】
【0002】
胡蝶蘭などの鉢植え植物を販売店から購入者宅へ配送する作業のほとんどは、宅配業者に委託して行われる。鉢植え植物の中でも、たとえば胡蝶蘭のような高級な配送品を運送する際には、輸送中に受ける衝撃や振動などから配送品を保護するだけではなく、輸送用箱内に配送品を出し入れする際にも慎重な取り扱いが要求される。胡蝶蘭に限らず、鉢植え植物の輸送には、従来からダンボール紙を用いた箱(いわゆる段ボール箱)が主として用いられてきた。段ボール箱は、折り畳みが可能であり、保管時には平坦に折り畳み、使用時には立体に組み立て、定型に保形し、箱内に配送品を収容したのち施蓋し、運搬に供される。
【0003】
段ボール箱の使用は、一見簡便に見えるが、現実に宅配業者がその業務に段ボール箱を用いるには、いくつかの問題が解決されなければならない。まず、配送を委託された依頼先に係員が出向いて配送品を受け取り、運搬箱に収納する作業を客先で行うときには、作業の迅速性が要求される。また、省資源化のため、配送品配送後、運搬箱を繰り返し使用するケースでは、依頼先で引き取った配送品を箱に入れる作業だけでなく、箱内に配送品を固定して安全に運搬し、届け先で運搬箱を開き、配送品を取り出し、折りたたんで回収する作業が必要となる。
【0004】
然るに、箱内に配送品を固定する作業は必ずしも容易ではないし、箱を回収するためには、届け先で箱を開いて配送品を取り出す必要があり、配送品を箱内から取り出すためにはどうしても配送品に直接手を触れなければならない。配送品に直接手を触れることによって、万一配送品が破損した場合、たとえば、配送品が胡蝶蘭の場合に、宅配業務の係員が手を触れたために花びらが落ちてしまったというのでは配送品価値が著しく低下し、損害の補償問題が発生することにもなりかねない。これでは、省資源化のためとはいえ、運搬箱の再利用という構想の実現は難しい。
【0005】
ところで、蘭などの鉢植え用の梱包箱として特許文献1には、運搬時に鉢植えが梱包箱内で傾いてしまうことを防止できる鉢植え用梱包箱が提案されている。特許文献1に記載された鉢植え用梱包箱は、上方及び前方開放の箱を用い、その後壁部の一部を梱包箱の内部側に、底面と対向するようにほぼ直角に折り曲げて、鉢植え植物の鉢を保持する鉢受け部を設けたものであり、鉢受け部に開口内に鉢植えの鉢を挿入し、鉢植え植物が傾いてしまうことを防止するというものである。
【0006】
確かにトラック等で長時間輸送するに際しては、走行中の振動などにより鉢植え植物に発生するかもしれない花部分の損傷を防止する対策は重要である。しかし、特許文献1に記載されたような上方及び前方開放の箱のままでは、宅配業務用の運搬箱には適さない。宅配業務用の運搬箱であり、しかも繰り返し使用する運搬箱としては、ある程度の強度が必要であり、段ボール紙に比べて格段に丈夫なプラスチック製の段ボール箱の使用が望ましいが、繰り返し使用に関しては、たとえば特許文献2のように使用後の運搬箱をメール便として返送することによって繰り返し使用を可能にする例はあるが、今までにプラスチック製の段ボール箱に関して運搬箱として有効な構造は知られていないのが実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第3081513号
【特許文献2】特開2010−13169
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、梱包、開梱の作業性、安全性を確保して繰り返し利用可能な運搬箱、特に、箱内からの配送品の取出しが容易な鉢植え植物用の運搬箱がなかったという点である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明による鉢植え植物用運搬箱においては、平坦に折り畳み可能であり、作業性に優れ、箱内からの配送品の取出しが容易な構造としたことを最大の特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明による鉢植え植物用運搬箱によれば、平坦に折り畳んだ状態で持ち運び、必要時に簡単な操作で角型の箱体に組み立てたのち、面ファスナーを用いて定型に保形することができる。配送品として胡蝶蘭のような高価な鉢植え植物を運搬するときには、内装パッドと併用し、内装パッドに鉢植え植物を格納する。
【0011】
配送先においては、箱体の上面を開放した状態で、正面の扉板を開き、側面部の上縁をその板面に付されたヒンジラインに沿って外側に折曲すると、側面部はヒンジラインを軸として側面部は正面の扉板とともに外方に倒れて正面を大きく開放することができ、開放された箱体の正面から鉢植え植物を収容した内装パッドを取り出し、鉢植え植物に手を触れることなくそのまま届け先の客に配送品をを引き渡して箱体を回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による運搬箱の箱体と、内装パッドとの組み合わせを示す図である。
【図2】(a)は、箱体の展開図、(b)は(a)のB部を拡大し、板面をヒンジラインで折曲した図である。
【図3】箱体の組み立て途中の状態を示す図である。
【図4】内装パッドに保持させた鉢植え植物を箱体内に格納した状態を示す図である。
【図5】箱体の扉板及び上面部を開き、鉢植え植物を保持させた内装パッドを箱体内から取り出す要領を示す図である。
【図6】ヒンジラインを箱体の片側の側面部にのみ設けた例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、箱体の側面部にヒンジラインを有するプラスチック製の段ボール板を用いた鉢植え植物用運搬箱である。以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0014】
(箱体の構成)
図1において、本発明による鉢植え植物用運搬箱は、プラスチック段ボール製の折り畳み可能な角型の箱体1であり、胡蝶蘭などの鉢植え植物の運搬に用いるときには、必要により、段ボール紙を用いて組み立てられた内装パッド2との組み合わせて使用する。
【0015】
箱体1は、正面に開閉可能な扉板3bを有する縦長中空の角型の箱である。箱の四周面を形成する正面部3、両側面部4a,4bならびに背面部5と、箱の上底及び下底を形成する上面部6及び底面部7からなっている。正面部3はその下部領域が配送物品である鉢植え植物の受け部3aとして底面部7から一定の高さに立ち上って両側面部4a,4bにつながれ、その上部領域は、一方の側面部、この実施例においては右側面部4bにつながれて正面開口を開閉する扉板3bとなっている。
【0016】
両側面部4a、4bは、その板面にそれぞれヒンジライン8を有している。ヒンジライン8は、箱の背面側の上縁から正面側の開口に向けて各側面部4a及び4bを斜め方向に横切ってその板面に形成され、各側面部4a及び4bを箱体1の外側に向けて折り曲げるガイドとなる線である。前記側面部4a、4bは、箱体1内への配送品である鉢植え植物Gの収容あるいは、箱体1内から鉢植え植物Gを取り出すに際し、箱の正面及び上底を開放した状態で、ヒンジライン8に沿って箱体の外側に向けて折り曲げることにより、箱体1は、側方に開放される。図中12は、箱体1の両側面部4a、4bの板面に開口した運搬用の把手である。
【0017】
図2(a)に、箱体1の展開形状示す。図2において、箱体の四周面は、横一列に連なった左側面部4a、背面部5、右側面部4b、正面部3と、左側面部4aに付設した張り出し耳部4cとによって形成され、上面部6は、正面部3の扉板3bの上縁、両側面部4a、4b及び背面部5の各上縁に付設された上面形成片6a〜6dを組み合わせることによって形成され、底面部7は、正面部3の受け部3aの下縁、両側面部4a、4b及び背面部5の下縁にそれぞれ付設された下面形成片7a〜7dの組み合わせによって形成されるものである。
【0018】
なお、この実施例において、箱体1を形成するプラスチック段ボール(いわゆるプラ段)には、両面段ボールを用いている。この実施例に用いた両面段ボールは、図2(b)に示すように内層のライナー9a及び外層のライナー9bと中芯10との組合わせによって成形されたものであり、中芯10の方向(いわゆるフルートの方向)を図2(a)の円形C内に平行線で示すように箱体1の上下の方向に設定している。したがって、フルートは、正面部3、両側面部4a、4bならびに背面部5の長手方向に向けられる。
【0019】
ヒンジライン8は、背面部5と右側面部4b及び背面部5と左側面部4aとの境界となる右側面部4b及び左側面部4aの一側の上端縁から端を発し、下向きに凸の湾曲曲線をもって板面を斜め方向に横切り、受け部3aの高さ位置に達する板面に付された切り込み線である。
【0020】
段ボール板の板面にヒンジライン8を付すに際しては、図2(b)に示すように外層のライナー9bを残し、内層のライナー9aと中芯10とをヒンジライン8の線上で切り離すことによって形成する。この実施例において、箱体1の左側面部4aのヒンジライン8は、左側面部4aの板面を斜めに横切って背面部5の一側上縁から正面開口の下縁に達し、右側面部4bのヒンジライン8は、右側面部4bの板面を斜めに横切ってフルートを切断し、背面部5の一側上縁から扉板3bの下縁に達する切り込み線によって形成される。
【0021】
以上実施例では、箱体1を形成するプラスチック段ボール(いわゆるプラ段)には、両面段ボールを用いた例を説明したが、もちろん他の構造のプラ段であってもよい。要するにヒンジライン8は、外層のライナーのみを残し、内層のライナーや中芯を含む内側の構成部材を切り込み線上で切り離すことによって形成するものである。
【0022】
また、ヒンジライン8を、側面部4a、4bの一側の上端縁から端を発し、板面を斜め方向に横切って配送品の受け部3aの立上り部に達する斜め方向の切り込み線として形成するのは、箱体1を開くときに、左右両側方に大きく開放するためであって、必ずしも下向きに凸の湾曲形状に限られるものではないが、ヒンジラインを滑らかな湾曲形状の曲線とすることが望ましい。
【0023】
図2(a)に示す1枚のプラスチック段ボール板を箱体に組み立てる時には、まず、正面部3、両側面部4a、4bならびに背面部5をそれぞれの区画線で順次直角に折曲し、さらに左側面部4aの張り出し耳部4cを順に直角に折曲して図3のように角筒状に組み立て、その耳部4cの板面に正面立上り部4aの端縁をリベット11打ちにて接合することによって固定し、ついで各部の下縁に付設された底面形成片7a〜7dを互いに組み付けて箱体の底面を閉じ、上面開放の箱体に組み立てる。
【0024】
本発明による運搬箱を使用するときには、図1に示すように正面及び上面が開放された有底筒型の段ボール紙製の内装パッド2内に、配送品として顧客から預かった鉢植え植物Gを入れ、これを図4に示すように正面の扉板3b及び上面を開放した箱体1の配送品の受け部3a内に格納し、上面形成片6a〜6dを組みつけて箱体1の上面を閉じ、正面の扉板3bの裏面に付した図4に示す面ファスナーF1を相手側である左側面部4aの耳部4cに取り付けられた面ファスナーF2に接合して正面を閉じ、その状態で目的地に向けて運搬する。
【0025】
目的地で鉢植え植物Gを箱体1内から取り出すときには、箱体1の上面の上面形成片6a〜6d及び正面の扉板3bを開き、鉢植え植物Gを内装パッド2ごと、箱体1内から取り出して配送先の顧客に引き渡し、箱体1は回収して持ち帰るが、本発明において、箱体1を開くに際しては、箱体1の上面及び正面を開くとともに、図5に示すように両側面部4a、4bに付されたヒンジライン8に沿って両側面部4a、4bを外側に折り曲げることにより、箱体1は実質的に三方が大きく開放可能となる。その状態で箱体1の上方から手を差し込んで内装パッド2の両側壁を掴み、上方に持ち上げることによって、配送品である鉢植え植物Gに直接手を触れることなく、箱体内から取り出すことができる。
【0026】
もちろん、顧客から預かった配送品を箱体1内に収容するときにおいても必要により両側面部4a、4bに付されたヒンジライン8の切り込みに沿って両側面部4a、4bを外側に折り曲げれば、箱体1を大きく開いた状態で鉢植え植物Gを箱体一内に収納できる。
【0027】
本発明において、両側面部4a、4bは、箱本体1内から鉢植え植物を入れた内装パッド2を取り出すときにのみ、ヒンジラインに沿って、外側に折れ曲がって箱体が開かれればよいのであって、両側面部4a、4bに力を加えないときには垂直姿勢に戻ろうとする力が働いていることが重要である。折り曲げに対する復元力が弱いと、特に、右側面部4bには扉板3bの重量が加わり、その重量を支えきれないと、扉板3bは後方に倒れることになり、箱体1に組み上げる際に、扉板3bを戻す作業に大きな動作が必要となって組み立ての作業効率が悪くなる。
【0028】
ヒンジライン8は、側面部4a、4bの一側の上端縁から端を発し、板面を斜め方向に横切って受け部3aの立上り部に達する斜め方向の切り込み線として形成するが、折り曲げに対する強い復元力を保有させるには、斜め方向の直線よりも曲線とし、しかもその曲率が大きいほど、折り曲げに対する強い復元力を板面に作用させることができる。
【0029】
回収した箱体1は、背面部5に左側面部4aを折り重ね、右側面部4bを正面部3に重ねた状態で、背面部5の上下に取り付けた面ファスナーF3に左側面部4aの面ファスナーF4を結合し、短冊状に折り畳んだ状態で保管する。
【0030】
以上実施例においては、箱体1の両側面部4a、4bの板面にヒンジライン8を付し、ヒンジライン8に沿って両側面部4a、4bを左右に折曲して箱体1を開放する例を示した。ヒンジライン8は、両側面部4a、4bの板面に形成することによって、箱体の正面開口を左右に開くことができるが、必ずしも両側面部の板面に設ける必要はなく、図6に示すように少なくとも箱体の一方の側面部4bの板面にのみ、ヒンジライン8として前述の要領でプラ段の板面に切り込みを入れておくことによって、箱体1の正面に形成される本来の開口面積を一側方にのみ拡大して開くことができる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明による鉢植え植物用運搬箱は、内装パッドと組み合わせて胡蝶蘭その他各種鉢植え植物の輸送、一般配送品の輸送用箱、特に宅配業務において繰り返し使用する運搬箱として広く活用することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 箱体、2 内装パッド、3正面部、3a 受け部、3b 扉板、4a、左側面部、4b 右側面部、5 背面部、6 上面部、6a〜6d 上面形成片、7 底面部、7a〜7d 下面形成片、8 ヒンジライン、9 ライナー、10 中芯、11 リベット、12把手、F1,F2,F3,F4 面ファスナー、G 鉢植え植物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱体の側面部にヒンジラインを有するプラスチック製の段ボール板を用いた鉢植え植物用運搬箱であって、
前記箱体は、正面に開閉可能な扉板を有する縦長中空の角型の箱であり、箱の四周面を形成する正面部、両側面部ならびに背面部と、箱の上底及び底を形成する上面部及び底面部からなり、箱体の正面は開閉可能であり、前記側面部はヒンジラインを有し、
前記ヒンジラインは、箱の背面側の上縁から正面側の開口に向けて側面部の板面を斜め方向に横切って板面に形成され、箱の正面及び上底を開放した状態で、箱体内への鉢植え植物の収容あるいは、箱体内から鉢植え植物を取り出すに際し、側面部を箱体の外側に折り曲げるガイドとなる線であることを特徴とする鉢植え植物用運搬箱。
【請求項2】
前記ヒンジラインは、箱の背面側の上縁から正面側の開口に向けて側面部の板面を横切り、段ボール板の外層のライナーを残し、箱の内側から側面部の板面に付された切り込みであることを特徴とする請求項1に記載の鉢植え植物用運搬箱。
【請求項3】
前記ヒンジラインは、箱の背面側の上縁から正面側の開口に向けて側面部の板面を斜め方向に横切って下向きに凸の湾曲曲線をなす切り込み線であることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一に記載の鉢植え植物用運搬箱。
【請求項4】
前記両側面部の一方には、箱体の正面を開閉する扉板が取り付けられ、
前記ヒンジラインは、前記両側面部の板面に左右対称に付され、
一方のヒンジラインは、箱の背面側の上縁から正面側の開口の下縁につながって形成され、
他方のヒンジラインは、箱の背面側の上縁から正面の扉板の下縁につながって形成されたものであることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一に記載の鉢植え植物用運搬箱。
【請求項5】
箱体の正面部は、扉板と、鉢植え植物の受け部とからなり、
前記扉板は、箱体の正面の開口を開閉するものであり、一方の側面部に取り付けられ、
前記受け部は、扉板の下方で両側面部につながれて箱体の正面の開口を塞ぎ、鉢植え植物を支える内装パッドの保持空間を箱体内に形成するものであることを特徴とする請求項4に記載の鉢植え植物用運搬箱。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−246127(P2011−246127A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−117485(P2010−117485)
【出願日】平成22年5月21日(2010.5.21)
【出願人】(507022983)ヤマト包装技術研究所株式会社 (19)
【Fターム(参考)】