説明

銀塩光熱写真ドライイメージング材料および画像形成方法

【課題】 本発明の目的は、高速現像での搬送性が良好で、画像濃度が高く、熱現像時の濃度むらの発生がなく、銀色調、光照射画像保存性に優れた光熱写真ドライイメージング材料とそれを用いた画像形成方法を提供することにある。
【解決手段】 支持体上に有機銀塩、ハロゲン化銀粒子、バインダー及び還元剤を含有する感光性層と非感光性層とを含む構成層を有する銀塩光熱写真ドライイメージング材料において、前記構成層のうち少なくとも最外層が、下記一般式(LB1)、一般式(LB2)、又は一般式(LB3)で表される化合物を含有することを特徴とする銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【化1】


【化2】


【化3】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に有機銀塩、ハロゲン化銀粒子、バインダー及び還元剤を含有する感光性層と非感光性層とを含む構成層を有する銀塩光熱写真ドライイメージング材料において、前記構成層のうち少なくとも最外層が、下記一般式(LB1)、一般式(LB2)、又は一般式(LB3)で表される化合物を含有することを特徴とする銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【化1】

〔式中、R11は炭素数が10〜21の直鎖のアルキル基、R12は炭素数が3〜22の分岐アルキル基、またはアルコキシ基で置換された炭素数が2〜22のアルキル基を表す。〕
【化2】

〔式中、R21はn価以上(n+3)価以下の多価アルコールの残基、R22は炭素数が11〜22の分岐アルキル基を表す。nは2以上10以下の整数を表す。〕
【化3】

〔式中、R31は炭素数が10〜21の炭化水素基、R32、R33は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基、R34は炭素数が1〜22の炭化水素基を表す。nは1以上10以下の整数を表す。〕
【請求項2】
前記一般式(LB1)、一般式(LB2)、又は一般式(LB3)で表される化合物の融点が15℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項3】
前記感光性層が、前記ハロゲン化銀粒子として、熱現像過程において表面潜像型から内部潜像型に変換することにより、表面感度が熱現像前より低下する熱変換内部潜像型ハロゲン化銀粒子を含有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項4】
銀塩光熱写真ドライイメージング材料であって、当該材料を、一定時間、白色光又は特定の分光増感領域の光を光学楔を通して、又は、レーザー光の感光材料面照度を段階的に変化させて、露光をした後に、通常の実用的熱現像条件で熱現像をしたときに得られる特性曲線に基づき得られる感度(S1)に対して、露光前に前記実用的熱現像条件と同じ条件で加熱して、その後に前記露光と同じ露光条件で露光し、前記熱現像と同じ現像条件で熱現像して得られる特性曲線に基づき得られる感度(S2)が、相対比(S2/S1)として、1/10以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項5】
前記ハロゲン化銀粒子がその内部に少なくとも、熱現像後に電子トラップとして機能するドーパントを含有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項6】
前記ハロゲン化銀粒子の個々の粒子が、沃化銀を5モル%以上100モル%以下の割合で含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項7】
下記一般式(SE1)又は一般式(SE2)で表される化合物を省銀化剤として含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
一般式(SE1)
1−NHNH−Q2
〔式中、Q1は炭素原子部位で−NHNH−Q2と結合する芳香族基、またはヘテロ環基を表し、Q2はカルバモイル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、スルホニル基、またはスルファモイル基を表す。〕
【化4】

〔式中、R1はアルキル基、アシル基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基を表す。R2は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシルオキシ基、炭酸エステル基を表す。R3、R4はそれぞれベンゼン環に置換可能な基を表す。R3とR4は互いに連結して縮合環を形成してもよい。〕
【請求項8】
前記感光性層が前記バインダーとしてガラス転移温度(Tg)が70〜150℃であるバインダーを含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項9】
下記一般式(SF)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
一般式(SF)
(Rf−(L)m−)p−(Y)n−(A)q
〔式中、Rfはフッ素原子を含有する置換基を表し、Lはフッ素原子を有しない2価の連結基を表し、Yはフッ素原子を有さない(p+q)価の連結基を表し、Aはアニオン基またはその塩を表し、m、nは各々0または1の整数を表し、pは1〜3の整数を表し、qは1〜3の整数を表す。但し、qが1の時はmとnは同時に0とはならない。〕
【請求項10】
前記感光性層に含有されるハロゲン化銀粒子の平均粒径が10〜50nmであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項11】
平均粒径が10〜50nmであるハロゲン化銀粒子のほかに、更に平均粒径55〜100nmのハロゲン化銀粒子を含有させた感光性層を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項12】
前記感光性層に含有されるハロゲン化銀粒子の少なくとも一部がカルコゲン化合物により化学増感を施されたハロゲン化銀粒子であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項13】
支持体をはさんで前記感光性層を有する側の表面の十点平均粗さを(Rz(E))、支持体をはさんで画像形成層と反対側の表面の十点平均粗さを(Rz(B))とするときRz(E)/Rz(B)の値が0.1以上0.7以下であることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項14】
前記支持体上の両側にマット剤を含有する構成層を有し、かつ、感光性層を有する側のマット剤を含有する層に含有させるマット剤の平均粒径が最大のものの平均粒径をLe(μm)、支持体をはさんで感光性層を有する側と反対側のマット剤を含有する層に含有させるマット剤の平均粒径が最大のものの平均粒径をLb(μm)とするとき、Lb/Leが2.0以上10以下であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料をシート状にしたシート感光材料の一枚のシートの一部が露光されながら、同時に既に前記露光がなされたシートの一部分で現像が開始されることを特徴とする画像形成方法。
【請求項16】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料を露光部と現像部の距離が0cm以上50cm以下であるレーザイメージャーにより現像することを特徴とする画像形成方法。
【請求項17】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料を床面から55cm以下の高さに感光材料ストックトレーの底面があるレーザイメージャーにより熱現像することを特徴とする画像形成方法。
【請求項18】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料を露光装置部が感光材料ストックトレーより上にあるレーザイメージャーにより現像することを特徴とする画像形成方法。
【請求項19】
請求項1〜14の何れか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料をレーザイメージャーにより12秒以下のインターバル時間で熱現像することを特徴とする画像形成方法。
【請求項20】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料をレーザイメージャーにより搬送速度20〜200mm/secで搬送して熱現像処理することを特徴とする画像形成方法。
【請求項21】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料をレーザイメージャーにより12秒以下の加熱時間で熱現像することを特徴とする画像形成方法。
【請求項22】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料を設置面積が0.40m2以下であるレーザイメージャーにより熱現像することを特徴とする画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−189759(P2006−189759A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−157003(P2005−157003)
【出願日】平成17年5月30日(2005.5.30)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】