鋼管杭の打設工法
【課題】 調査杭を始めとした各種杭を地盤中に打設する際に、或いは地盤中に打設された鋼管杭を地上へ引き上げる際に、工事コストや作業労力の負担を低減させ、さらには作業の安全性を向上させる。
【解決手段】 鋼管杭を長手方向が略鉛直となるように地盤中へ打設する鋼管杭の打設工法において、打設すべき鋼管杭をその長手方向につき略水平へ向けた状態で地上に仮載置し、鋼管杭を地盤中に回転圧入させるためのオーガー26の底面に取り付けられ、少なくとも略鉛直方向から略水平方向にかけて回転可能に構成された取付部先端を略水平方向へ向け、この取付部27に対して載置されている鋼管杭の一端を取り付け、取り付けられた鋼管杭を長手方向が略鉛直となるまで、オーガー26を上方に引き上げ、さらにオーガー26を介して鋼管杭を地盤中へ回転圧入する。
【解決手段】 鋼管杭を長手方向が略鉛直となるように地盤中へ打設する鋼管杭の打設工法において、打設すべき鋼管杭をその長手方向につき略水平へ向けた状態で地上に仮載置し、鋼管杭を地盤中に回転圧入させるためのオーガー26の底面に取り付けられ、少なくとも略鉛直方向から略水平方向にかけて回転可能に構成された取付部先端を略水平方向へ向け、この取付部27に対して載置されている鋼管杭の一端を取り付け、取り付けられた鋼管杭を長手方向が略鉛直となるまで、オーガー26を上方に引き上げ、さらにオーガー26を介して鋼管杭を地盤中へ回転圧入する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼管杭を長手方向が略鉛直となるように地盤中へ打設する鋼管杭の打設工法、並びに長手方向が略鉛直となるように地盤中に打設された鋼管杭を地上へ引き上げる鋼管杭の引き上げ工法に関する。
【背景技術】
【0002】
建築物の基礎は、建築物に作用する荷重及び外力を安全に地盤に伝え、かつ、地盤の沈下又は変形に対して構造耐力上安全なものとしなければならない。よって、建築物を建設するに際しては、地盤が軟弱である場合には、建築物の基礎下に支持地盤に届く基礎杭を予め打設して、当該基礎と基礎杭とを介して建築物を支持地盤にて支持するようにしている。
【0003】
また、これら基礎杭を打設するためには、例えば軟弱な地盤が地表からいかなる深さまで堆積しているのかを予め判別する必要がある。かかる場合には、基礎杭とは別に、調査杭を予め地盤中に打ち込み、その調査杭に刻まれたスケールを介して、地盤の厚さを測定することになる。
【0004】
この調査杭を地盤中に打設する従来の方法について説明をする。
【0005】
打設すべき調査杭101は、図8に示すように、長手方向が略水平方向となるようにして置き場102に仮載置されている。このような調査杭101を杭打機103におけるオーガー104へ取り付ける。オーガー104は、調査杭101を地盤中に回転圧入するために杭打機103に配設されたものである。
【0006】
このようなオーガー104に対して実際に調査杭101を取り付けるには、例えば図8に示すようなクレーン105を利用し、置き場102に仮載置されている調査杭101を吊り下げる。そして、クレーン105を操作することにより、その吊り下げた調査杭101の上端をオーガー104まで近接させる。かかる状態において作業員を乗せた高所作業車106をオーガー104まで近接させる。そしてその作業員の手作業により調査杭101をオーガー104に取り付けることになる。
【0007】
最後にこの調査杭101が取り付けられたオーガー104を回転させながら押し下げていくことにより、調査杭101が地盤中に回転圧入されていくことになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した調査杭101の取り付け作業を行うためには、杭打機103に加えてクレーン105と、高所作業車106を用意しなければならず、これに伴って工事コストが増加してしまうという問題点があった。また、オーガーに調査杭101を取り付ける度に、作業者を高所作業車106上に乗せる必要が出てくるため、労力の負担がいきおい増大し、さらには作業の安全性に完全を期し難くなるという問題点もあった。
【0009】
ちなみに地盤中に打設された鋼管杭を地上へ引き上げる際には、上述の作業について逆の手順を踏むことになるが、かかる場合においても同様の問題点が生じていた。
【0010】
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、調査杭を始めとした各種杭を地盤中に打設する際に、或いは地盤中に打設された鋼管杭を地上へ引き上げる際に、工事コストや作業労力の負担を低減させ、さらには作業の安全性を向上させることが可能な鋼管杭の打設工法、並びに鋼管杭の引き上げ工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明を適用した鋼管杭の打設工法は、鋼管杭を長手方向が略鉛直となるように地盤中へ打設する鋼管杭の打設工法において、上記打設すべき鋼管杭をその長手方向につき略水平へ向けた状態で地上に仮載置し、上記鋼管杭を地盤中に回転圧入させるためのオーガーの底面に取り付けられ、少なくとも略鉛直方向から略水平方向にかけて回転可能に構成された取付部先端を略水平方向へ向け、この取付部に対して上記載置されている鋼管杭の一端を取り付け、取り付けられた上記鋼管杭を長手方向が略鉛直となるまで、上記オーガーを上方に引き上げ、さらに上記オーガーを介して上記鋼管杭を上記地盤中へ回転圧入することを特徴とする。
【0012】
本発明を適用した鋼管杭の引き上げ工法は、長手方向が略鉛直となるように地盤中に打設された鋼管杭を地上へ引き上げる鋼管杭の引き上げ工法において、オーガーの底面に取り付けられ、少なくとも略鉛直方向から略水平方向にかけて回転可能に構成された取付部先端を略鉛直方向へ向け、この取付部に対して上記地盤中に打設された鋼管杭の上端を取り付け、取り付けられた上記鋼管杭の下端が少なくとも地上に出現するまで、上記オーガーを上方に引き上げ、上記鋼管杭の長手方向が略水平となるまで上記オーガーを下降させ、さらに上記取付部と上記鋼管杭とを互いに取り外すことにより、上記鋼管杭をその長手方向につき略水平へ向けた状態で地上に仮載置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
従来の工法と比較してクレーンや高所作業車等が不要となることから、工事コストを大幅に削減することが可能となり、作業労力の負担を低減させることができる。特に高所において作業員が作業するケースを無くすことができる本発明では、作業の安全性をも向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態として、鋼管杭の打設工法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明を適用した鋼管杭の打設工法が適用される地盤の断面構造の一例を示している。この鋼管杭の打設工法は、例えば、地盤中に基礎杭を打設する際において、軟弱な地盤の厚さを予め測定するための調査杭を打設する際に適用される。
【0016】
例えば図1に示すように比較的固い地盤層2の上に、軟弱な地盤層1が堆積されているものとする。このとき、地盤層1の厚さが局所的に異なる場合には、この地盤層1につき互いに間隔をおいて割り当てられる、基礎杭を打設するための基礎杭打設領域3a、3bは、その深さも当然のことながら互いに異なるものとなる。
【0017】
例えば、図1に示すように、基礎杭打設領域3aの深さが15mであるのに対して、基礎杭打設領域3bの深さが20mであった場合には、基礎杭を土台して構築される建築物の安定性を高くするべく、これらに打設される基礎杭間において5m分の長さ調整が必要となる。
【0018】
実際に、地盤層2の基礎杭打設領域3の深さを調べるためには、予め調査杭と呼ばれるスケールが刻まれた杭を、それぞれの基礎杭打設領域3近傍に打ち込み、その刻まれたスケールを介してこれを判別していくことになる。
【0019】
打設すべき調査杭11は、当初、例えば図2に示すように、その長手方向につき略水平へ向けた状態で置き場12に仮載置された状態にある。置き場12は、外部から搬送されてきた調査杭11をあくまで一時的に載置するための箇所である。この置き場12においては、調査杭11の長手方向を略水平へ向けて横向きに寝かしておくことで最も安定した状態で仮載置しておくことができる。
【0020】
この仮載置された調査杭11は、杭打機21により地中へと打設されていくことになる。杭打機21は、図2に示すように、重機22にジブ23が設けられてなり、該ジブ23の先端から垂下された巻上ロープ25に回転駆動装置としてのオーガー26と、金具39が吊り下げられている。オーガー26の底面には、少なくとも略鉛直方向から略水平方向にかけて回転可能に構成された取付部27が設けられている。金具39の底面には、調査杭11を吊るし上げるためのワイヤー40が取り付けられている。
【0021】
取付部27は、例えば図3に示すように、オーガー26の底面26aに配設されたいわゆるクレビスとして構成される。この取付部27は、図4に示すような一山クレビス28と二山クレビス29とを互いに嵌合させてなる。図4(a)は一山クレビス28の正面図、図4(b)は一山クレビス28の側面図であり、図4(c)は二山クレビス29の正面図であり、図4(d)は、二山クレビス29の側面図である。一山クレビス28並びに二山クレビス29は、それぞれの突起部30、31の中央に孔部32、33が形成されている。実際にこれら一山クレビス28と二山クレビス29とを互いに嵌合させる際には、孔部32、33の位置を相互に合わせ込んだ上で、それぞれに対してピン90を挿通させる。これにより二山クレビス29に対して一山クレビス28を回転可能に構成することができる。即ち、このような構成からなる取付部27は、少なくとも略鉛直方向から略水平方向にかけて回転可能に構成されることになる。
【0022】
取付部27の下端には、図3に示すように先端部35が取り付けられている。この先端部35は、例えば図5に示すように、調査杭11の端部を嵌合可能な嵌合孔35aが開削されている。調査杭11の端部が例えば六角形で形成されている場合には、この嵌合孔35aについても六角形となるように開削されるようにしてもよい。
【0023】
次に、本発明を適用した鋼管杭の打設工法に基づいて、実際に調査杭を地盤に打ち込む例につき説明をする。
【0024】
先ず図6(a)に示すように、オーガー26を地表面近傍まで下降させるとともに、金具39をも下降させる。そして、金具39に取り付けられたワイヤー40を調査杭11に取り付ける。
【0025】
次に図6(b)に示すように、杭打機21によりワイヤー40を巻上げる。これにより、ワイヤー40に取り付けられた調査杭11の一端が持ち上げられて宙に浮くことになる。この宙に浮いた調査杭11の一端をオーガー26の近傍まで寄せてくる。この作業に関しては作業員51の手作業を含めるようにしてもよい。次に、作業員51は、取付部27の先端部35を略水平方向に回転させる。そして、この略水平方向に向けた先端部35を調査杭11の一端とを嵌合し、ネジ止めでこれらを互いに固定する。
【0026】
このように予めワイヤー40により調査杭11の一端を浮かせた状態でオーガー26を取り付けることにより、作業員の上半身の高さに合わせて先端部35と調査杭11との取付作業を実行することが可能となり、作業員による取付作業をより快適化させることも可能となる。
【0027】
次に図6(c)に示すように杭打機21によりオーガー26を巻上げる。このオーガー26の巻上げ動作に伴って調査杭11の一端が持ち上げられていく。取付部27は、回転自在に構成されているため、オーガー26を介して取付部27が上昇していくにつれて先端部35の向きは水平方向から垂直方向へと徐々にシフトしていく。同様に、この先端部35に取り付けられた調査杭11の長手方向もこれに伴って水平方向から垂直方向へと徐々に変化していくことになる。
【0028】
即ち、オーガー26の巻上げ動作が進行にしていくにつれて、この調査杭11は、横向きに寝かせられていた状態から、徐々に縦方向へ向けて持ち上げられていくことになる。この過程において調査杭11は、上端が取付部27に接続されているとともに、下端が地表に接触した状態となる。このオーガー26の巻上げ動作は、取り付けられた調査杭11の長手方向が略鉛直となるまで継続されることになる。
【0029】
そして図7(a)に示すように、調査杭11の下端が宙に浮くまで引き上げられると、この先端部35の向きは、完全に鉛直下向きとなり、同様に調査杭11も鉛直方向に配向することになる。
【0030】
さらに図7(b)に示すように、長手方向が略鉛直方向に向いている状態にある調査杭11を地盤中に回転圧入していく。この調査杭11の圧入動作は、オーガー26を回転させることにより実行する。これにより、調査杭11は長手方向が略鉛直方向に配向した状態で地盤中に順次打ち込まれていくことになる。
【0031】
このように本発明では、オーガー26の底面において、クレビス28、29で構成された取付部27を取り付け、この取付部27に対して置されている調査杭11の一端を取り付け、取り付けた調査杭11を長手方向が略鉛直となるまで、オーガー26を上方に引き上げ、オーガー26を介して調査杭11を地盤中へ回転圧入する。
【0032】
これにより、従来の工法と比較してクレーンや高所作業車等が不要となることから、工事コストを大幅に削減することが可能となり、作業労力の負担を低減させることができる。特に高所において作業員が作業するケースを無くすことができる本発明では、作業の安全性をも向上させることが可能となる。
【0033】
次に、長手方向が略鉛直となるように地盤中に打設された調査杭11を地上へ引き上げる引き上げ工法について説明をする。この引き上げ工法においても上述した取付部27が設けられたオーガー26を使用する。
【0034】
先ず、図8(a)に示すように、オーガー26を地表近傍まで降下させてゆき、地盤中に打設された調査杭11の上端に取付部27を取り付ける。その後、杭打機21を介して、このオーガー26を鉛直方向に巻上げていく。これに伴って、取付部27に取り付けられた調査杭11は、地盤中から地上へと引き上げられていくことになる。
【0035】
次に、図8(b)(c)に示すように、調査杭11の下端に至るまで地上に引き上げた後、杭打機21を介してオーガー26を下げていく。取付部27の先端部35は略垂直方向から略水平方向へ回転可能に構成されているため、引き上げられた直後において略鉛直に配向していた調査杭11の長手方向は、オーガー26を下げていくにつれて、徐々に略水平方向へシフトしていくことになる。
【0036】
次に、図9(a)に示すように、オーガー26を下げていくことにより、調査杭11が略水平方向に落ち着いた状態となった場合に、作業員は、先端部35と調査杭11の一端の取り外し作業を行う。このとき、ワイヤー40を利用して調査杭11を支持するようにしてもよい。このようにワイヤー40により調査杭11の一端を浮かせた状態でオーガー26との取り外し作業を行うことにより、作業員の上半身の高さに合わせて作業を実行することが可能となる。
【0037】
最後に、図9(b)に示すように、ワイヤー40を利用して調査杭11を置き場12へ載置する。
【0038】
このように調査杭11を地上へ引き上げる本発明においても、従来の工法と比較してクレーンや高所作業車等が不要となることから、工事コストを大幅に削減することが可能となり、作業労力の負担を低減させることができる。特に高所において作業員が作業するケースを無くすことができる本発明では、作業の安全性をも向上させることが可能となる。
【0039】
なお、上述した例においてはワイヤー40を調査杭11に取り付けた状態で、調査杭11と取付部27との着脱作業を行う場合について説明をしたが、かかる場合に限定されるものではなく、このワイヤー40の構成を省略するようにしてもよい。
【0040】
また、本発明は、調査杭11の打設工法、引き上げ工法に限定されるものではなく、基礎杭を地盤中に打設する場合、或いは地盤中に打設された基礎杭を地上に引き上げる際にも同様に適用可能である。即ち、調査杭11、基礎杭を含む概念としての鋼管杭であれば本発明を適用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明を適用した鋼管杭の打設工法が適用される地盤の断面構造の一例を示す図である。
【図2】本発明を適用した鋼管杭の打設工法を実現するための杭打機の構成について示す図である。
【図3】オーガーの底面において回転可能に設けられた取付部を示す図である。
【図4】取付部に適用される一山クレビスと二山クレビスの詳細な構成を示す図である。
【図5】先端部の詳細について説明するための図である。
【図6】本発明を適用した鋼管杭の打設工法について説明するための図である。
【図7】本発明を適用した鋼管杭の打設工法について説明するための他の図である。
【図8】本発明を適用した鋼管杭の引き上げ工法について説明するための図である。
【図9】本発明を適用した鋼管杭の引き上げ工法について説明するための他の図である。
【図10】調査杭を地盤中に打設する従来の方法について説明するための図である。
【符号の説明】
【0042】
1、2 地盤層
3 基礎杭打設領域
11 調査杭
12 置き場
21 杭打機
22 重機
23 ジブ
25 巻上ロープ
26 オーガー
27 取付部
28 一山クレビス
29 二山クレビス
30、31 突起部
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼管杭を長手方向が略鉛直となるように地盤中へ打設する鋼管杭の打設工法、並びに長手方向が略鉛直となるように地盤中に打設された鋼管杭を地上へ引き上げる鋼管杭の引き上げ工法に関する。
【背景技術】
【0002】
建築物の基礎は、建築物に作用する荷重及び外力を安全に地盤に伝え、かつ、地盤の沈下又は変形に対して構造耐力上安全なものとしなければならない。よって、建築物を建設するに際しては、地盤が軟弱である場合には、建築物の基礎下に支持地盤に届く基礎杭を予め打設して、当該基礎と基礎杭とを介して建築物を支持地盤にて支持するようにしている。
【0003】
また、これら基礎杭を打設するためには、例えば軟弱な地盤が地表からいかなる深さまで堆積しているのかを予め判別する必要がある。かかる場合には、基礎杭とは別に、調査杭を予め地盤中に打ち込み、その調査杭に刻まれたスケールを介して、地盤の厚さを測定することになる。
【0004】
この調査杭を地盤中に打設する従来の方法について説明をする。
【0005】
打設すべき調査杭101は、図8に示すように、長手方向が略水平方向となるようにして置き場102に仮載置されている。このような調査杭101を杭打機103におけるオーガー104へ取り付ける。オーガー104は、調査杭101を地盤中に回転圧入するために杭打機103に配設されたものである。
【0006】
このようなオーガー104に対して実際に調査杭101を取り付けるには、例えば図8に示すようなクレーン105を利用し、置き場102に仮載置されている調査杭101を吊り下げる。そして、クレーン105を操作することにより、その吊り下げた調査杭101の上端をオーガー104まで近接させる。かかる状態において作業員を乗せた高所作業車106をオーガー104まで近接させる。そしてその作業員の手作業により調査杭101をオーガー104に取り付けることになる。
【0007】
最後にこの調査杭101が取り付けられたオーガー104を回転させながら押し下げていくことにより、調査杭101が地盤中に回転圧入されていくことになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した調査杭101の取り付け作業を行うためには、杭打機103に加えてクレーン105と、高所作業車106を用意しなければならず、これに伴って工事コストが増加してしまうという問題点があった。また、オーガーに調査杭101を取り付ける度に、作業者を高所作業車106上に乗せる必要が出てくるため、労力の負担がいきおい増大し、さらには作業の安全性に完全を期し難くなるという問題点もあった。
【0009】
ちなみに地盤中に打設された鋼管杭を地上へ引き上げる際には、上述の作業について逆の手順を踏むことになるが、かかる場合においても同様の問題点が生じていた。
【0010】
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、調査杭を始めとした各種杭を地盤中に打設する際に、或いは地盤中に打設された鋼管杭を地上へ引き上げる際に、工事コストや作業労力の負担を低減させ、さらには作業の安全性を向上させることが可能な鋼管杭の打設工法、並びに鋼管杭の引き上げ工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明を適用した鋼管杭の打設工法は、鋼管杭を長手方向が略鉛直となるように地盤中へ打設する鋼管杭の打設工法において、上記打設すべき鋼管杭をその長手方向につき略水平へ向けた状態で地上に仮載置し、上記鋼管杭を地盤中に回転圧入させるためのオーガーの底面に取り付けられ、少なくとも略鉛直方向から略水平方向にかけて回転可能に構成された取付部先端を略水平方向へ向け、この取付部に対して上記載置されている鋼管杭の一端を取り付け、取り付けられた上記鋼管杭を長手方向が略鉛直となるまで、上記オーガーを上方に引き上げ、さらに上記オーガーを介して上記鋼管杭を上記地盤中へ回転圧入することを特徴とする。
【0012】
本発明を適用した鋼管杭の引き上げ工法は、長手方向が略鉛直となるように地盤中に打設された鋼管杭を地上へ引き上げる鋼管杭の引き上げ工法において、オーガーの底面に取り付けられ、少なくとも略鉛直方向から略水平方向にかけて回転可能に構成された取付部先端を略鉛直方向へ向け、この取付部に対して上記地盤中に打設された鋼管杭の上端を取り付け、取り付けられた上記鋼管杭の下端が少なくとも地上に出現するまで、上記オーガーを上方に引き上げ、上記鋼管杭の長手方向が略水平となるまで上記オーガーを下降させ、さらに上記取付部と上記鋼管杭とを互いに取り外すことにより、上記鋼管杭をその長手方向につき略水平へ向けた状態で地上に仮載置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
従来の工法と比較してクレーンや高所作業車等が不要となることから、工事コストを大幅に削減することが可能となり、作業労力の負担を低減させることができる。特に高所において作業員が作業するケースを無くすことができる本発明では、作業の安全性をも向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態として、鋼管杭の打設工法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明を適用した鋼管杭の打設工法が適用される地盤の断面構造の一例を示している。この鋼管杭の打設工法は、例えば、地盤中に基礎杭を打設する際において、軟弱な地盤の厚さを予め測定するための調査杭を打設する際に適用される。
【0016】
例えば図1に示すように比較的固い地盤層2の上に、軟弱な地盤層1が堆積されているものとする。このとき、地盤層1の厚さが局所的に異なる場合には、この地盤層1につき互いに間隔をおいて割り当てられる、基礎杭を打設するための基礎杭打設領域3a、3bは、その深さも当然のことながら互いに異なるものとなる。
【0017】
例えば、図1に示すように、基礎杭打設領域3aの深さが15mであるのに対して、基礎杭打設領域3bの深さが20mであった場合には、基礎杭を土台して構築される建築物の安定性を高くするべく、これらに打設される基礎杭間において5m分の長さ調整が必要となる。
【0018】
実際に、地盤層2の基礎杭打設領域3の深さを調べるためには、予め調査杭と呼ばれるスケールが刻まれた杭を、それぞれの基礎杭打設領域3近傍に打ち込み、その刻まれたスケールを介してこれを判別していくことになる。
【0019】
打設すべき調査杭11は、当初、例えば図2に示すように、その長手方向につき略水平へ向けた状態で置き場12に仮載置された状態にある。置き場12は、外部から搬送されてきた調査杭11をあくまで一時的に載置するための箇所である。この置き場12においては、調査杭11の長手方向を略水平へ向けて横向きに寝かしておくことで最も安定した状態で仮載置しておくことができる。
【0020】
この仮載置された調査杭11は、杭打機21により地中へと打設されていくことになる。杭打機21は、図2に示すように、重機22にジブ23が設けられてなり、該ジブ23の先端から垂下された巻上ロープ25に回転駆動装置としてのオーガー26と、金具39が吊り下げられている。オーガー26の底面には、少なくとも略鉛直方向から略水平方向にかけて回転可能に構成された取付部27が設けられている。金具39の底面には、調査杭11を吊るし上げるためのワイヤー40が取り付けられている。
【0021】
取付部27は、例えば図3に示すように、オーガー26の底面26aに配設されたいわゆるクレビスとして構成される。この取付部27は、図4に示すような一山クレビス28と二山クレビス29とを互いに嵌合させてなる。図4(a)は一山クレビス28の正面図、図4(b)は一山クレビス28の側面図であり、図4(c)は二山クレビス29の正面図であり、図4(d)は、二山クレビス29の側面図である。一山クレビス28並びに二山クレビス29は、それぞれの突起部30、31の中央に孔部32、33が形成されている。実際にこれら一山クレビス28と二山クレビス29とを互いに嵌合させる際には、孔部32、33の位置を相互に合わせ込んだ上で、それぞれに対してピン90を挿通させる。これにより二山クレビス29に対して一山クレビス28を回転可能に構成することができる。即ち、このような構成からなる取付部27は、少なくとも略鉛直方向から略水平方向にかけて回転可能に構成されることになる。
【0022】
取付部27の下端には、図3に示すように先端部35が取り付けられている。この先端部35は、例えば図5に示すように、調査杭11の端部を嵌合可能な嵌合孔35aが開削されている。調査杭11の端部が例えば六角形で形成されている場合には、この嵌合孔35aについても六角形となるように開削されるようにしてもよい。
【0023】
次に、本発明を適用した鋼管杭の打設工法に基づいて、実際に調査杭を地盤に打ち込む例につき説明をする。
【0024】
先ず図6(a)に示すように、オーガー26を地表面近傍まで下降させるとともに、金具39をも下降させる。そして、金具39に取り付けられたワイヤー40を調査杭11に取り付ける。
【0025】
次に図6(b)に示すように、杭打機21によりワイヤー40を巻上げる。これにより、ワイヤー40に取り付けられた調査杭11の一端が持ち上げられて宙に浮くことになる。この宙に浮いた調査杭11の一端をオーガー26の近傍まで寄せてくる。この作業に関しては作業員51の手作業を含めるようにしてもよい。次に、作業員51は、取付部27の先端部35を略水平方向に回転させる。そして、この略水平方向に向けた先端部35を調査杭11の一端とを嵌合し、ネジ止めでこれらを互いに固定する。
【0026】
このように予めワイヤー40により調査杭11の一端を浮かせた状態でオーガー26を取り付けることにより、作業員の上半身の高さに合わせて先端部35と調査杭11との取付作業を実行することが可能となり、作業員による取付作業をより快適化させることも可能となる。
【0027】
次に図6(c)に示すように杭打機21によりオーガー26を巻上げる。このオーガー26の巻上げ動作に伴って調査杭11の一端が持ち上げられていく。取付部27は、回転自在に構成されているため、オーガー26を介して取付部27が上昇していくにつれて先端部35の向きは水平方向から垂直方向へと徐々にシフトしていく。同様に、この先端部35に取り付けられた調査杭11の長手方向もこれに伴って水平方向から垂直方向へと徐々に変化していくことになる。
【0028】
即ち、オーガー26の巻上げ動作が進行にしていくにつれて、この調査杭11は、横向きに寝かせられていた状態から、徐々に縦方向へ向けて持ち上げられていくことになる。この過程において調査杭11は、上端が取付部27に接続されているとともに、下端が地表に接触した状態となる。このオーガー26の巻上げ動作は、取り付けられた調査杭11の長手方向が略鉛直となるまで継続されることになる。
【0029】
そして図7(a)に示すように、調査杭11の下端が宙に浮くまで引き上げられると、この先端部35の向きは、完全に鉛直下向きとなり、同様に調査杭11も鉛直方向に配向することになる。
【0030】
さらに図7(b)に示すように、長手方向が略鉛直方向に向いている状態にある調査杭11を地盤中に回転圧入していく。この調査杭11の圧入動作は、オーガー26を回転させることにより実行する。これにより、調査杭11は長手方向が略鉛直方向に配向した状態で地盤中に順次打ち込まれていくことになる。
【0031】
このように本発明では、オーガー26の底面において、クレビス28、29で構成された取付部27を取り付け、この取付部27に対して置されている調査杭11の一端を取り付け、取り付けた調査杭11を長手方向が略鉛直となるまで、オーガー26を上方に引き上げ、オーガー26を介して調査杭11を地盤中へ回転圧入する。
【0032】
これにより、従来の工法と比較してクレーンや高所作業車等が不要となることから、工事コストを大幅に削減することが可能となり、作業労力の負担を低減させることができる。特に高所において作業員が作業するケースを無くすことができる本発明では、作業の安全性をも向上させることが可能となる。
【0033】
次に、長手方向が略鉛直となるように地盤中に打設された調査杭11を地上へ引き上げる引き上げ工法について説明をする。この引き上げ工法においても上述した取付部27が設けられたオーガー26を使用する。
【0034】
先ず、図8(a)に示すように、オーガー26を地表近傍まで降下させてゆき、地盤中に打設された調査杭11の上端に取付部27を取り付ける。その後、杭打機21を介して、このオーガー26を鉛直方向に巻上げていく。これに伴って、取付部27に取り付けられた調査杭11は、地盤中から地上へと引き上げられていくことになる。
【0035】
次に、図8(b)(c)に示すように、調査杭11の下端に至るまで地上に引き上げた後、杭打機21を介してオーガー26を下げていく。取付部27の先端部35は略垂直方向から略水平方向へ回転可能に構成されているため、引き上げられた直後において略鉛直に配向していた調査杭11の長手方向は、オーガー26を下げていくにつれて、徐々に略水平方向へシフトしていくことになる。
【0036】
次に、図9(a)に示すように、オーガー26を下げていくことにより、調査杭11が略水平方向に落ち着いた状態となった場合に、作業員は、先端部35と調査杭11の一端の取り外し作業を行う。このとき、ワイヤー40を利用して調査杭11を支持するようにしてもよい。このようにワイヤー40により調査杭11の一端を浮かせた状態でオーガー26との取り外し作業を行うことにより、作業員の上半身の高さに合わせて作業を実行することが可能となる。
【0037】
最後に、図9(b)に示すように、ワイヤー40を利用して調査杭11を置き場12へ載置する。
【0038】
このように調査杭11を地上へ引き上げる本発明においても、従来の工法と比較してクレーンや高所作業車等が不要となることから、工事コストを大幅に削減することが可能となり、作業労力の負担を低減させることができる。特に高所において作業員が作業するケースを無くすことができる本発明では、作業の安全性をも向上させることが可能となる。
【0039】
なお、上述した例においてはワイヤー40を調査杭11に取り付けた状態で、調査杭11と取付部27との着脱作業を行う場合について説明をしたが、かかる場合に限定されるものではなく、このワイヤー40の構成を省略するようにしてもよい。
【0040】
また、本発明は、調査杭11の打設工法、引き上げ工法に限定されるものではなく、基礎杭を地盤中に打設する場合、或いは地盤中に打設された基礎杭を地上に引き上げる際にも同様に適用可能である。即ち、調査杭11、基礎杭を含む概念としての鋼管杭であれば本発明を適用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明を適用した鋼管杭の打設工法が適用される地盤の断面構造の一例を示す図である。
【図2】本発明を適用した鋼管杭の打設工法を実現するための杭打機の構成について示す図である。
【図3】オーガーの底面において回転可能に設けられた取付部を示す図である。
【図4】取付部に適用される一山クレビスと二山クレビスの詳細な構成を示す図である。
【図5】先端部の詳細について説明するための図である。
【図6】本発明を適用した鋼管杭の打設工法について説明するための図である。
【図7】本発明を適用した鋼管杭の打設工法について説明するための他の図である。
【図8】本発明を適用した鋼管杭の引き上げ工法について説明するための図である。
【図9】本発明を適用した鋼管杭の引き上げ工法について説明するための他の図である。
【図10】調査杭を地盤中に打設する従来の方法について説明するための図である。
【符号の説明】
【0042】
1、2 地盤層
3 基礎杭打設領域
11 調査杭
12 置き場
21 杭打機
22 重機
23 ジブ
25 巻上ロープ
26 オーガー
27 取付部
28 一山クレビス
29 二山クレビス
30、31 突起部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼管杭を長手方向が略鉛直となるように地盤中へ打設する鋼管杭の打設工法において、
上記打設すべき鋼管杭をその長手方向につき略水平へ向けた状態で地上に仮載置し、
上記鋼管杭を地盤中に回転圧入させるためのオーガーの底面に取り付けられ、少なくとも略鉛直方向から略水平方向にかけて回転可能に構成された取付部先端を略水平方向へ向け、この取付部に対して上記載置されている鋼管杭の一端を取り付け、
取り付けられた上記鋼管杭を長手方向が略鉛直となるまで、上記オーガーを上方に引き上げ、
さらに上記オーガーを介して上記鋼管杭を上記地盤中へ回転圧入すること
を特徴とする鋼管杭の打設工法。
【請求項2】
上記オーガーを取り付けた杭打機の当該オーガーより上方から延長したワイヤーを、上記鋼管杭に取り付け、
上記ワイヤーを引き上げることにより上記鋼管杭の少なくとも一端を宙に浮かせ、
その宙に浮かせた鋼管杭の一端を上記取付部に対して取り付けること
を特徴とする請求項1記載の鋼管杭の打設工法。
【請求項3】
長手方向が略鉛直となるように地盤中に打設された鋼管杭を地上へ引き上げる鋼管杭の引き上げ工法において、
オーガーの底面に取り付けられ、少なくとも略鉛直方向から略水平方向にかけて回転可能に構成された取付部先端を略鉛直方向へ向け、この取付部に対して上記地盤中に打設された鋼管杭の上端を取り付け、
取り付けられた上記鋼管杭の下端が少なくとも地上に出現するまで、上記オーガーを上方に引き上げ、
上記鋼管杭の長手方向が略水平となるまで上記オーガーを下降させ、さらに上記取付部と上記鋼管杭とを互いに取り外すことにより、上記鋼管杭をその長手方向につき略水平へ向けた状態で地上に仮載置すること
を特徴とする鋼管杭の引き上げ工法。
【請求項4】
上記オーガーを取り付けた杭打機の当該オーガーより上方から延長したワイヤーを、地上に引き上げられた上記鋼管杭に取り付け、
上記鋼管杭の長手方向が略水平となるように上記オーガーを下降させ、さらに上記ワイヤーを引き上げることにより上記取付部が取り付けられた上記鋼管杭の一端を宙に浮かせ、その宙に浮かせた鋼管杭の一端と上記取付部とを取り外すこと
を特徴とする請求項3記載の鋼管杭の引き上げ工法。
【請求項1】
鋼管杭を長手方向が略鉛直となるように地盤中へ打設する鋼管杭の打設工法において、
上記打設すべき鋼管杭をその長手方向につき略水平へ向けた状態で地上に仮載置し、
上記鋼管杭を地盤中に回転圧入させるためのオーガーの底面に取り付けられ、少なくとも略鉛直方向から略水平方向にかけて回転可能に構成された取付部先端を略水平方向へ向け、この取付部に対して上記載置されている鋼管杭の一端を取り付け、
取り付けられた上記鋼管杭を長手方向が略鉛直となるまで、上記オーガーを上方に引き上げ、
さらに上記オーガーを介して上記鋼管杭を上記地盤中へ回転圧入すること
を特徴とする鋼管杭の打設工法。
【請求項2】
上記オーガーを取り付けた杭打機の当該オーガーより上方から延長したワイヤーを、上記鋼管杭に取り付け、
上記ワイヤーを引き上げることにより上記鋼管杭の少なくとも一端を宙に浮かせ、
その宙に浮かせた鋼管杭の一端を上記取付部に対して取り付けること
を特徴とする請求項1記載の鋼管杭の打設工法。
【請求項3】
長手方向が略鉛直となるように地盤中に打設された鋼管杭を地上へ引き上げる鋼管杭の引き上げ工法において、
オーガーの底面に取り付けられ、少なくとも略鉛直方向から略水平方向にかけて回転可能に構成された取付部先端を略鉛直方向へ向け、この取付部に対して上記地盤中に打設された鋼管杭の上端を取り付け、
取り付けられた上記鋼管杭の下端が少なくとも地上に出現するまで、上記オーガーを上方に引き上げ、
上記鋼管杭の長手方向が略水平となるまで上記オーガーを下降させ、さらに上記取付部と上記鋼管杭とを互いに取り外すことにより、上記鋼管杭をその長手方向につき略水平へ向けた状態で地上に仮載置すること
を特徴とする鋼管杭の引き上げ工法。
【請求項4】
上記オーガーを取り付けた杭打機の当該オーガーより上方から延長したワイヤーを、地上に引き上げられた上記鋼管杭に取り付け、
上記鋼管杭の長手方向が略水平となるように上記オーガーを下降させ、さらに上記ワイヤーを引き上げることにより上記取付部が取り付けられた上記鋼管杭の一端を宙に浮かせ、その宙に浮かせた鋼管杭の一端と上記取付部とを取り外すこと
を特徴とする請求項3記載の鋼管杭の引き上げ工法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2007−186862(P2007−186862A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−4072(P2006−4072)
【出願日】平成18年1月11日(2006.1.11)
【出願人】(504448988)株式会社フォア−サイト (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月11日(2006.1.11)
【出願人】(504448988)株式会社フォア−サイト (3)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]