説明

録画パラメータ設定装置、方法、システムおよびプログラム

【課題】 機種の異なる複数のカメラ装置の録画パラメータをまとめて設定することのできる録画パラメータ設定装置を提供する。
【解決手段】 録画パラメータ設定装置5は、録画パラメータの設定値と一括設定パラメータの設定値との対応関係を示す一括設定テーブルを記憶している。録画パラメータは、機種ごとに異なる基準を有する個別設定項目を含み、一括設定パラメータは、個別設定項目をまとめて設定するための一括設定項目を含む。一括設定項目は、機種の異なるカメラ装置について共通の基準を有する。録画パラメータ設定装置5は、カメラ装置2の機種情報を取得し、録画パラメータの一括設定用の入力データ(一括設定項目の設定値のデータ)を受け付けると、一括設定テーブルを参照して、個別設定項目の設定値を読み出し、複数のカメラ装置2の録画パラメータの設定を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機種の異なるカメラ装置が含まれたシステムで用いられ、複数のカメラ装置の録画パラメータをまとめて設定する機能を備えた録画パラメータ設定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のカメラ装置を用いたカメラシステムが知られている。例えば、監視カメラシステムでは、複数のカメラ装置を用いて監視領域の監視を行う。このようなシステムでは、カメラ装置とレコーダ装置がネットワークを介して接続されており、カメラ装置で撮影した映像をレコーダ装置にデジタル伝送して記録することができるようになっている。
【0003】
ところで、このようなシステムを構築する際には、カメラ装置ごとに録画パラメータの設定をする必要がある。しかし、多機能なカメラ装置や高性能なカメラ装置の場合には、録画パラメータの設定項目が多く、カメラ装置ごとの録画パラメータの設定が面倒であった。しかも、録画パラメータの設定項目が多いと、設定値の組み合わせの数も多くなり、設定者(作業者)が適切な値を見つけ出すのも容易でない。
【0004】
そこで、従来、複数のカメラ装置の設定を自動的に行うシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。この従来のシステムでは、監視対象の特徴(動きが少ない、動きが多い、精密な画像、小さな被写体、近距離の被写体、重要度が高い、暗いなど)に応じて、カメラ装置ごとに設定が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−211450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のシステムにおいては、機種の異なる複数のカメラ装置が含まれることについて何ら想定がされていない。上述のように、同じ機種のカメラ装置でも、多機能なカメラ装置や高性能なカメラ装置の場合には、録画パラメータの設定項目が多く、カメラ装置ごとの録画パラメータの設定が面倒であるが、カメラ装置の機種が異なる場合には、さらに、機種ごとに録画パラメータの設定項目(設定可能な項目)が異なることがある。例えば、ある機種では圧縮方式として「JPEG」と「H.264」のどちらかを選択できる(すなわち、録画パラメータの設定項目に「圧縮方式」が含まれる)のに対して、別の機種では圧縮方式が「JPEG」に限られている(すなわち、録画パラメータの設定項目に「圧縮方式」が含まれない)ことがある。また、同じ設定項目を有していたとしても、機種ごとに設定項目の内容(基準)が異なることがある。例えば、同じ「画質」という設定項目があったとしても、ある機種では「画質」として「1〜8」という設定値を有しており、別の機種では「画質」として「1〜5」という設定値を有していることがある。その場合、ある機種の画質「1」と別の機種の画質「1」とが同じ品質であるとは限らない。
【0007】
一つのシステムであっても、例えば、屋内用のカメラ装置や屋外用のカメラ装置、局所撮影用のカメラ装置や高域撮影用のカメラ装置など、機種の異なるカメラ装置を用いることは少なくない。また、現在のシステムに、新しいカメラ装置を追加する場合などには、同じタイプのカメラ装置(例えば、同じ屋内用のカメラ装置)であっても、型式(旧型であるか新型であるか)が異なることもあり得る。ところが、従来のシステムでは、従来のシステムでは、機種の同じカメラ装置を用いることを前提としており、このような機種の異なるカメラ装置がシステム内に混在する場合について何ら想定がされていなかった。
【0008】
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、機種の異なるカメラ装置が含まれたシステムにおいて、複数のカメラ装置の録画パラメータをまとめて設定することのできる録画パラメータ設定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の録画パラメータ設定装置は、機種の異なる複数のカメラ装置が含まれたシステムにおいて用いられ、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行う録画パラメータ設定装置であって、前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記録画パラメータは、前記カメラ装置の機種ごとに異なる基準を有する複数の個別設定項目を含んでおり、前記複数のカメラ装置の前記録画パラメータをまとめて設定するための一括設定パラメータは、前記複数の個別設定項目をまとめて設定するための一括設定項目であって、前記機種の異なる複数のカメラ装置について共通の基準を有する前記一括設定項目を含んでおり、前記録画パラメータ設定装置は、前記録画パラメータの設定値と前記一括設定パラメータの設定値との対応関係を示す一括設定テーブルが記憶されているテーブル記憶部と、前記録画パラメータの設定が行われるべき前記複数のカメラ装置の各々から、前記カメラ装置の機種情報を取得する機種情報取得部と、前記録画パラメータの一括設定用の入力データとして、前記一括設定項目の設定値のデータを受け付ける入力データ受付部と、前記機種情報取得部により取得した前記機種情報と、前記入力データ受付部により受け付けた前記入力データに基づいて、前記テーブル記憶部の前記一括設定テーブルを参照し、前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記個別設定項目の設定値を読み出す設定値読出し部と、前記設定値読出し部により読み出された前記個別設定項目の設定値を用いて、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行うパラメータ設定部と、を備えた構成を有している。
【0010】
この構成により、複数のカメラ装置の各々からカメラ装置の機種情報を取得し、その録画パラメータの一括設定用の入力データ(一括設定項目の設定値のデータ)を受け付けると、一括設定テーブルを参照して、録画パラメータの個別設定項目の設定値を読み出し、その個別設定項目の設定値を用いて複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行う。一括設定パラメータの一括設定項目は、機種の異なる複数のカメラ装置について共通の基準を有しており、しかも、一括設定項目を用いると、録画パラメータの複数の個別設定項目をまとめて設定することができる。したがって、機種の異なるカメラ装置が含まれたシステムにおいて、そのカメラ装置の録画パラメータ(カメラ装置ごとに設定される録画パラメータ)が、カメラ装置の機種ごとに基準が異なる複数の個別設定項目を含んでいるような場合であっても、一括設定パラメータの一括設定項目の設定を行うことにより、複数のカメラ装置の録画パラメータ(複数の個別設定項目)をまとめて設定することができる。
【0011】
また、本発明の録画パラメータ設定装置では、前記一括設定テーブルにおいて、前記一括設定項目の第1の設定値は、前記複数の個別設定項目の各々の第1の設定値に対応しており、前記一括設定項目の第2の設定値は、前記複数の個別設定項目の各々の第2の設定値に対応している構成を有している。
【0012】
この構成により、一括設定項目(例えば、一括設定用の画質)を第1の設定値(例えば、低画質)に設定することにより、複数の個別設定項目の各々を第1の設定値(例えば、画質の設定値「8」など)にまとめて設定することができ、また、その一括設定項目を第2の設定値(例えば、高画質)に設定することにより、複数の個別設定項目の各々を第2の設定値(例えば、画質の設定値「2」など)にまとめて設定することができる。このように、2段階(第1の設定値と第2の設定値の2段階)で、複数のカメラ装置の録画パラメータ(複数の個別設定項目)を一括設定することができる。
【0013】
また、本発明の録画パラメータ設定装置では、前記一括設定項目は、一括設定用の録画レートを含み、前記個別設定項目は、圧縮方式、解像度、録画モード、画質、画像サイズ、フレームレート、録画レート、ビットレートのうちの少なくとも二つを含む構成を有している。
【0014】
この構成により、一括設定用の画質の設定を行うことにより、複数のカメラ装置の圧縮方式、解像度、録画モード、画質、画像サイズ、フレームレート、録画レート、ビットレートのうちの少なくとも二つをまとめて設定することができる。
【0015】
また、本発明の録画パラメータ設定装置では、前記一括設定項目は、一括設定用の画質を含み、前記個別設定項目は、圧縮方式、解像度、録画モード、画質、画像サイズ、フレームレート、録画レート、ビットレートのうちの少なくとも二つを含む構成を有している。
【0016】
この構成により、一括設定用の録画レートの設定を行うことにより、複数のカメラ装置の圧縮方式、解像度、録画モード、画質、画像サイズ、フレームレート、録画レート、ビットレートのうちの少なくとも二つをまとめて設定することができる。
【0017】
本発明の録画パラメータ設定方法は、機種の異なる複数のカメラ装置が含まれたシステムにおいて用いられ、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行う方法であって、前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記録画パラメータは、前記カメラ装置の機種ごとに異なる基準を有する複数の個別設定項目を含んでおり、前記複数のカメラ装置の前記録画パラメータをまとめて設定するための一括設定パラメータは、前記複数の個別設定項目をまとめて設定するための一括設定項目であって、前記機種の異なる複数のカメラ装置について共通の基準を有する前記一括設定項目を含んでおり、録画パラメータ設定装置のテーブル記憶部には、前記録画パラメータの設定値と前記一括設定パラメータの設定値との対応関係を示す一括設定テーブルが記憶されており、前記方法は、前記録画パラメータの設定が行われるべき前記複数のカメラ装置の各々から、前記カメラ装置の機種情報を取得することと、前記録画パラメータの一括設定用の入力データとして、前記一括設定項目の設定値のデータを受け付けることと、前記機種情報取得部により取得した前記機種情報と、前記入力データ受付部により受け付けた前記入力データに基づいて、前記テーブル記憶部の前記一括設定テーブルを参照し、前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記個別設定項目の設定値を読み出すことと、前記設定値読出し部により読み出された前記個別設定項目の設定値を用いて、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行うことと、を含む構成を有している。
【0018】
この方法によっても、上記と同様に、機種の異なるカメラ装置が含まれたシステムにおいて、そのカメラ装置の録画パラメータ(カメラ装置ごとに設定される録画パラメータ)が、カメラ装置の機種ごとに基準が異なる複数の個別設定項目を含んでいるような場合であっても、一括設定パラメータの一括設定項目の設定を行うことにより、複数のカメラ装置の録画パラメータ(複数の個別設定項目)をまとめて設定することができる。
【0019】
本発明のシステムは、機種の異なる複数のカメラ装置と、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行う録画パラメータ設定装置とを備えたシステムであって、前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記録画パラメータは、前記カメラ装置の機種ごとに異なる基準を有する複数の個別設定項目を含んでおり、前記複数のカメラ装置の前記録画パラメータをまとめて設定するための一括設定パラメータは、前記複数の個別設定項目をまとめて設定するための一括設定項目であって、前記機種の異なる複数のカメラ装置について共通の基準を有する前記一括設定項目を含んでおり、前記録画パラメータ設定装置は、前記録画パラメータの設定値と前記一括設定パラメータの設定値との対応関係を示す一括設定テーブルが記憶されているテーブル記憶部と、前記録画パラメータの設定が行われるべき前記複数のカメラ装置の各々から、前記カメラ装置の機種情報を取得する機種情報取得部と、前記録画パラメータの一括設定用の入力データとして、前記一括設定項目の設定値のデータを受け付ける入力データ受付部と、前記機種情報取得部により取得した前記機種情報と、前記入力データ受付部により受け付けた前記入力データに基づいて、前記テーブル記憶部の前記一括設定テーブルを参照し、前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記個別設定項目の設定値を読み出す設定値読出し部と、前記設定値読出し部により読み出された前記個別設定項目の設定値を用いて、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行うパラメータ設定部と、を備えた構成を有している。
【0020】
このシステムによっても、上記と同様に、機種の異なるカメラ装置が含まれたシステムにおいて、そのカメラ装置の録画パラメータ(カメラ装置ごとに設定される録画パラメータ)が、カメラ装置の機種ごとに基準が異なる複数の個別設定項目を含んでいるような場合であっても、一括設定パラメータの一括設定項目の設定を行うことにより、複数のカメラ装置の録画パラメータ(複数の個別設定項目)をまとめて設定することができる。
【0021】
本発明のプログラムは、機種の異なる複数のカメラ装置が含まれたシステムにおいて用いられ、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行う録画パラメータ設定装置で実行されるプログラムであって、前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記録画パラメータは、前記カメラ装置の機種ごとに異なる基準を有する複数の個別設定項目を含んでおり、前記複数のカメラ装置の前記録画パラメータをまとめて設定するための一括設定パラメータは、前記複数の個別設定項目をまとめて設定するための一括設定項目であって、前記機種の異なる複数のカメラ装置について共通の基準を有する前記一括設定項目を含んでおり、録画パラメータ設定装置のテーブル記憶部には、前記録画パラメータの設定値と前記一括設定パラメータの設定値との対応関係を示す一括設定テーブルが記憶されており、前記プログラムは、コンピュータに、前記録画パラメータの設定が行われるべき前記複数のカメラ装置の各々から、前記カメラ装置の機種情報を取得する処理と、前記録画パラメータの一括設定用の入力データとして、前記一括設定項目の設定値のデータを受け付ける処理と、前記機種情報取得部により取得した前記機種情報と、前記入力データ受付部により受け付けた前記入力データに基づいて、前記テーブル記憶部の前記一括設定テーブルを参照し、前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記個別設定項目の設定値を読み出す処理と、前記設定値読出し部により読み出された前記個別設定項目の設定値を用いて、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行う処理と、を実行させる構成を有している。
【0022】
このプログラムによっても、上記と同様に、機種の異なるカメラ装置が含まれたシステムにおいて、そのカメラ装置の録画パラメータ(カメラ装置ごとに設定される録画パラメータ)が、カメラ装置の機種ごとに基準が異なる複数の個別設定項目を含んでいるような場合であっても、一括設定パラメータの一括設定項目の設定を行うことにより、複数のカメラ装置の録画パラメータ(複数の個別設定項目)をまとめて設定することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、機種の異なるカメラ装置が含まれたシステムにおいて、複数のカメラ装置の録画パラメータをまとめて設定することができるという効果を有する録画パラメータ設定装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施の形態における録画パラメータ設定装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態におけるシステムの構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態における一括設定テーブルの一例を示した図
【図4】機種ごとに異なる基準を有する個別設定項目(画質)の一例を示した図
【図5】本発明の実施の形態における録画パラメータ設定装置の動作の流れを示すフロー図
【図6】保存日数固定処理の流れを示すフロー図
【図7】レート固定処理の流れを示すフロー図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態の接続確認装置について、図面を用いて説明する。本実施の形態では、監視カメラシステム等に用いられる録画パラメータ設定装置の場合を例示する。この録画パラメータ設定装置は、機種の異なる複数のカメラ装置の録画パラメータをまとめて設定する機能を備えている。この機能は、録画パラメータ設定装置のメモリやHDDに格納されているプログラムによって実現される。
【0026】
本発明の実施の形態の構成を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の録画パラメータ設定装置の構成を示すブロック図であり、図2は、録画パラメータ設定装置が用いられるシステムの構成を示すブロック図である。ここでは、まず、図2を参照しながら、システムの全体的な構成について説明する。
【0027】
図2に示すように、本実施の形態のシステム1は、カメラ装置2とレコーダ装置3とスイッチ装置4と録画パラメータ設定装置5で構成されている。この例では、2台のスイッチ装置4(スイッチ装置AとB)は、カスケード接続されている。1段目のスイッチ装置4(スイッチ装置A)には、録画パラメータ設定装置5とレコーダ装置3と複数のカメラ装置2と2段目のスイッチ装置4(スイッチ装置B)が接続されている。2段目のスイッチ装置4(スイッチ装置B)には、複数のカメラ装置2が接続されている。このように、複数のカメラ装置2が、2台のスイッチ装置4(スイッチ装置AとB)を介して、レコーダ装置3に接続されている。これらのカメラ装置2で撮影された映像は、レコーダ装置3にデジタル伝送されて、レコーダ装置3で記録される。そして、図2に示すように、このシステム1では、機種の異なるカメラ装置2が用いられている。
【0028】
つぎに、図1を参照しながら、録画パラメータ設定装置5の構成について説明する。録画パラメータ設定装置5は、コンピュータ装置(例えば、パーソナルコンピュータなど)で構成されている。なお、本実施の形態では、録画パラメータ設定装置5が、外部装置として構成されている例について説明するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、録画パラメータ設定装置5の機能を有するモジュールが、レコーダ装置3に組み込まれてもよい。すなわち、録画パラメータ設定装置5の機能が、レコーダ装置3に内臓されていてもよい。
【0029】
図1に示すように、録画パラメータ設定装置5は、テーブル記憶部6と機種情報取得部7と入力データ受付部8と設定値読出し部9とパラメータ設定部10を備えている。テーブル記憶部6には、録画パラメータの設定値と一括設定パラメータの設定値との対応関係を示す一括設定テーブルが記憶される(図3参照)。
【0030】
録画パラメータは、複数のカメラ装置2ごとに設定されるべきパラメータであり、カメラ装置2の機種ごとに異なる基準を有する複数の個別設定項目(圧縮方式、解像度、録画モード、画質、画像サイズ、フレームレート、録画レート、ビットレートなど)を含んでいる。一括設定パラメータは、複数のカメラ装置2の録画パラメータをまとめて設定するためのパラメータであり、複数の個別設定項目をまとめて設定するための一括設定項目(一括設定用の画質、一括設定用の録画レートなど)を含んでいる。この一括設定項目は、機種の異なる複数のカメラ装置2について共通の基準を有している(図4参照)。
【0031】
ここで、図3を参照しながら、一括設定テーブルについて具体的に説明する。図3は、一括設定テーブルの一例を示した図である。図3の例では、あるカメラ装置2の機種(機種A)についての録画パラメータの設定値と一括設定パラメータの設定値との対応関係が示されている。この場合、一括設定項目は「一括設定用の画質」と「一括設定用の録画レート」であり、個別設定項目は「圧縮方式」と「解像度」と「録画モード」と「画質」と「画像サイズ」と「フレームレート」と「録画レート」と「ビットレート」である。そして、例えば、「一括設定用の画質:標準画質」「一括設定用の録画レート:2」が、「圧縮方式:JPEG」「解像度:SXVGA」「録画モード:Xモード」「画質:5」「画像サイズ:999KB」「フレームレート:2ips」「録画レート:2ips」と対応づけられている(図3の太枠参照)。
【0032】
なお、図3では、説明の便宜上、あるカメラ装置2の機種(機種A)についての録画パラメータの設定値と一括設定パラメータの設定値のみが例示されている。すなわち、機種が異なればこれらの設定値も異なるが、図3では、一つの機種(機種A)の設定値のみが例示されている。一般に、カメラ装置2の機種が異なるとパラメータの設定値の基準も異なる。そこで、つぎに、図4を参照しながら、個別設定項目(例えば、画質)が機種ごとに異なる基準を有し、一括設定項目(例えば、一括設定用の画質)が各機種に共通の基準を有する例について説明する。
【0033】
図4は、機種ごとに異なる基準を有する個別設定項目(画質)の一例を示した図である。図4に示すように、機種Aは、「画質」として「1〜8」という8段階の設定値を有しており、また、機種Bは、「画質」として「1〜5」という5段階の設定値を有している。また、機種Cは、「画質」として「1〜10」という10段階の設定値を有しており、また、機種Dは、「画質」として「1〜8」という8段階の設定値を有している。このように、機種ごとに何段階で「画質」を設定できるかが異なっている。
【0034】
また、図4に示すように、各機種が設定可能な「画質」の「範囲」も異なっている。すなわち、機種Aより機種Bのほうが、低い画質の範囲まで設定可能であり、機種Aより機種Cや機種Dのほうが、高い画質の範囲まで設定可能である。なお、機種Cと機種Dは、ほぼ同じ範囲の画質を設定可能であるが、上述のように、機種C(10段階)のほうが機種D(8段階)より細かく画質の範囲を設定可能である。
【0035】
一括設定用の画質(一括設定項目)は、各機種(機種A〜D)に共通の基準を有している。図4の例では、一括設定用の画質を「高画質」に設定すると、機種Aの画質が「2」に設定され、機種Bの画質が「1」に設定され、機種Cの画質が「4」に設定され、機種Dの画質が「3」に設定される。同様に、一括設定用の画質を「低画質」に設定すると、機種Aの画質が「8」に設定され、機種Bの画質が「5」に設定され、機種Cの画質が「10」に設定され、機種Dの画質が「8」に設定される。なお、これらの「高画質」「低画質」などが本発明の一括設定項目の第1の設定値、第2の設定値に相当し、「画質2、画質1、画質4、画質3」「画質8、画質5、画質10、画質8」などが本発明の個別設定項目の第1の設定値、第2の設定値に相当する。
【0036】
上述のように、一括設定テーブルは、個別設定項目(例えば、画質)が機種ごとに異なる基準を有し、一括設定項目(例えば、一括設定用の画質)が各機種に共通の基準を有している。図3および図4の例で、一括設定テーブルにおいて、「一括設定用の画質:標準画質」「一括設定用の録画レート:2」が、機種Aについて「画質:5」と対応づけられてる場合には、機種Bについては「画質:3」と対応づけられており、機種Cについては「画質:7」と対応づけられており、機種Dについては「画質6」と対応づけられている。
【0037】
図1に戻って、録画パラメータ設定装置5の構成の説明を続ける。機種情報取得部7は、各カメラ装置2から機種情報を取得する機能を備えている。この機種情報は、そのカメラ装置2の機種を特定できる情報であればよく、例えば、各カメラ装置2の識別番号や型番情報などであってよい。
【0038】
入力データ受付部8は、録画パラメータの一括設定用の入力データとして、一括設定項目の設定値のデータを受け付ける機能を有している。例えば、設定者(作業者)がキーボードやマウスなどの入力装置(図示せず)を用いて「一括設定用の画質:標準画質」「一括設定用の録画レート:2」などの一括設定項目の設定値のデータを入力すると、入力データ受付部8は、そのデータを録画パラメータの一括設定用の入力データとして受け付ける。なお、本実施の形態では、「一括設定用の画質」や「一括設定用の録画レート」のほかに、「保存日数(カメラ装置2で撮影した映像データを保存しておく日数)」なども、入力データとして受け付けられる。
【0039】
設定値読出し部9は、上記の機種情報(機種情報取得部7によって取得した機種情報)と入力データ(入力データ受付部8によって受け付けた入力データ)に基づいて、テーブル記憶部6の一括設定テーブルを参照し、カメラ装置2ごとに設定されるべき個別設定項目の設定値を読み出す機能を備えている。例えば、機種Aのカメラ装置2について、「一括設定用の画質:標準画質」「一括設定用の録画レート:2」という一括設定用の入力データから、「圧縮方式:JPEG」「解像度:SXVGA」「録画モード:Xモード」「画質:5」「画像サイズ:999KB」「フレームレート:2ips」「録画レート:2ips」という個別設定項目の設定値が読み出される(図3参照)。
【0040】
パラメータ設定部10は、上記の個別設定項目の設定値(設定値読出し部9によって読み出された個別設定項目の設定値)を用いて、カメラ装置2ごとの録画パラメータの設定を行う機能を備えている。例えば、機種Aのカメラ装置2について、「圧縮方式:JPEG」「解像度:SXVGA」「録画モード:Xモード」「画質:5」「画像サイズ:999KB」「フレームレート:2ips」「録画レート:2ips」という録画パラメータの設定が行われる。
【0041】
なお、このパラメータ設定部10は、一括設定テーブルから読み出された個別設定項目の設定値に基づいて、設定者(作業者)が入力した入力データの値が適切な値であるか否かを判定する機能も備えている。例えば、パラメータ設定部10は、下記の式1を用いて、入力ビットレートBRin(Kbps)を算出し、入力ビットレートの上限値と比較する機能を備えている。入力ビットレートBRinが所定の上限値以下であれば、入力データの値が適切な値であると判定される。
BRin=(BR1×K1)+(BR2×K2)+・・・+(BRn×Kn) (式1)
ここで、BRn(n=1、2、・・・N)は、一括設定テーブルから読み出されたカメラ装置2ごとのビットレートの値(Kpbs)であり、圧縮方式がJPEGの場合には、録画レート(ips)×画像サイズ(KB)により算出される。Knは、圧縮方式およびカメラタイプに応じて設定される任意の係数である。Nは、カメラ装置2の台数である。
【0042】
このパラメータ設定部10は、下記の式2を用いて、JPEG画像の場合の必要HDD容量C(GB)(カメラ装置2で撮影した映像を記録するのに必要なレコーダ装置3のHDDの空き容量)を算出し、HDD容量(レコーダ装置3の現在の空き容量)と比較する機能を備えている。必要HDD容量がHDD容量以下であれば、入力データの値が適切な値であると判定される。
C=(S1+S2+・・・+Sn)×RR×3600×H×D
/(M×1000×1000) (式2)
ここで、Sn(n=1、2、・・・N)は、一括設定テーブルから読み出されたカメラ装置2ごとの画像サイズ(KB)であり、RRは、録画レート(ips)であり、下記の式3によって算出される。Hは、1日あたりの録画時間(時間/日)であり、Dは、保存日数(日)である。Mは、レコーダ装置3に応じて設定される任意の係数である。Nは、カメラ装置2の台数である。
【0043】
RR=RR1+RR2+・・・+RRn (式3)
ここで、RRn(n=1、2、・・・N)は、一括設定テーブルから読み出されたカメラ装置2ごとの録画レートである。Nは、カメラ装置2の台数である。
【0044】
また、このパラメータ設定部10は、下記の式4を用いて、MPEG−4/H.264画像の場合の必要HDD容量C(GB)(カメラ装置2で撮影した映像を記録するのに必要なレコーダ装置3のHDDの空き容量)を算出し、HDD容量(レコーダ装置3の現在の空き容量)と比較する機能を備えている。必要HDD容量がHDD容量以下であれば、入力データの値が適切な値であると判定される。
C=(BR1+BR2+・・・+BRn)÷8×3600×H×D
/(M×1000×1000) (式4)
ここで、BRn(n=1、2、・・・N)は、BRn(n=1、2、・・・N)は、一括設定テーブルから読み出されたカメラ装置2ごとのビットレートの値(Kpbs)である。Hは、1日あたりの録画時間(時間/日)であり、Dは、保存日数(日)である。Mは、レコーダ装置3に応じて設定される任意の係数である。Nは、カメラ装置2の台数である。
【0045】
このパラメータ設定部10は、下記の式5を用いて、JPEG画像の場合の保存日数D(日)(必要HDD容量=HDD容量となる保存日数)を算出する機能を備えている。
D=C×M×1000×1000
/((S1+S2+・・・+Sn)×RR×3600×H) (式5)
ここで、Cは、上記の式2によって算出された必要HDD容量(GB)であり、Mは、レコーダ装置3に応じて設定される任意の係数である。Sn(n=1、2、・・・N)は、一括設定テーブルから読み出されたカメラ装置2ごとの画像サイズ(KB)であり、RRは、上記の式3によって算出された録画レート(ips)である。Hは、1日あたりの録画時間(時間/日)である。Nは、カメラ装置2の台数である。
【0046】
また、このパラメータ設定部10は、下記の式6を用いて、MPEG−4/H.264画像の場合の保存日数D(日)(必要HDD容量=HDD容量となる保存日数)を算出する機能を備えている。
D=C×M×1000×1000
/((S1+S2+・・・+Sn)÷8×3600×H) (式6)
ここで、Cは、上記の式4によって算出された必要HDD容量(GB)であり、Mは、レコーダ装置3に応じて設定される任意の係数である。Sn(n=1、2、・・・N)は、一括設定テーブルから読み出されたカメラ装置2ごとの画像サイズ(KB)であり、Hは、1日あたりの録画時間(時間/日)である。Nは、カメラ装置2の台数である。
【0047】
以上のように構成された本実施の形態の録画パラメータ設定装置5について、図面を参照してその動作を説明する。
【0048】
図5は、システム1を構成するカメラ装置2(機種の異なる複数のカメラ装置2)の録画パラメータの一括設定の動作の流れを示すフロー図である。図5に示すように、本実施の形態の録画パラメータ設定装置5で、録画パラメータの一括設定が行われるときには、まず、各カメラ装置2から機種情報が取得される(S1)。また、設定者(作業者)が「一括設定用の画質」「一括設定用の録画レート」「保存日数」の設定値を入力すると、それらの入力データが受け付けられる(S2)。
【0049】
つぎに、録画パラメータ設定装置5では、上記の式1を用いて、入力ビットレートBRinが算出され(S3)、所定の上限値と比較される(S4)。入力ビットレートBRinが上限値より大きかった場合には、「一括設定用の録画レートを下げてください。」または「一括設定用の画質を下げてください。」などのメッセージ通知が行われ(S5)、処理が終了する。上記ステップS4やステップS7の上限値は、テーブル(静的なテーブル)で管理されている。そのため、レコーダ装置3の入力ビットレートやHDD容量などの制約を満たすような設定を簡単に行うことができる。
【0050】
一方、入力ビットレートBRinが上限値以下であった場合には、上記の式2または式4を用いて、必要HDD容量Cが算出され(S6)、上限値(例えば、HDD容量:レコーダ装置3の現在の空き容量)と比較される(S7)。必要HDD容量Cが上限値以下であった場合には、入力データに基づいて読み出された設定値で、カメラ装置2ごとに録画パラメータの設定が行われる(S8)。例えば、入力データが「一括設定用の画質:標準画質」「一括設定用の録画レート:2」であった場合には、機種Aのカメラ装置2について「圧縮方式:JPEG」「解像度:SXVGA」「録画モード:Xモード」「画質:5」「画像サイズ:999KB」「フレームレート:2ips」「録画レート:2ips」という録画パラメータが設定される。
【0051】
必要HDD容量Cが上限値より大きかった場合には、「保存日数を固定する(一括設定用の録画レートを調整する)」か「一括設定用の録画レートを固定する(保存日数を調整する)」のいずれかを選択する(S9)。「保存日数を固定する」を選択した場合には、保存日数固定処理が実行される(S10)。一方、「一括設定用の録画レートを固定する」を選択した場合には、レート固定処理が実行される(S11)。
【0052】
図6は、保存日数固定処理の流れを示すフロー図である。図6に示すように、保存日数固定処理が実行されたときには、まず、一括設定用の録画レートが1つ下げる処理が行われる(S20)。例えば、一括設定用の録画レートが「2」であった場合には「1」に調整(再設定)される。そして、この調整後の一括設定用の録画レートの設定値が最小値「1」より小さいか否かの判定が行われる(S21)。調整後の一括設定用の録画レートの設定値が最小値より小さい場合(設定値が「0」になってしまった場合)には、一括設定用の録画レートを最小値「1」に設定し(S22)、「保存日数を短くしてください。」または「一括設定用の画質を下げてください。」または「録画時間を短くしてください。」などのメッセージ通知を行って(S23)、処理を終了する。
【0053】
一方、調整後の一括設定用の録画レートの設定値が最小値以上であった場合には、上記の式2または式4を用いて、必要HDD容量Cが算出され(S24)、上限値(例えば、HDD容量:レコーダ装置3の現在の空き容量)と比較される(S25)。必要HDD容量Cが上限値以下であった場合には、入力データに基づいて読み出された設定値で、カメラ装置2ごとに録画パラメータの設定が行われる(S26)。
【0054】
必要HDD容量Cが上限値より大きかった場合には、「保存日数を固定する(一括設定用の録画レートを調整する)」か「一括設定用の録画レートを固定する(保存日数を調整する)」のいずれかを選択する(S27)。「保存日数を固定する」を選択した場合には、保存日数固定処理が実行される(S28)。一方、「一括設定用の録画レートを固定する」を選択した場合には、レート固定処理が実行される(S29)。
【0055】
図7は、レート固定処理の流れを示すフロー図である。図7に示すように、この場合には、上記の式5または式6を用いて、「必要HDD容量=HDD容量」となる保存日数Dが算出される(S30)。この保存日数Dが許容範囲内であるか否かの判定を行い(S31)、保存日数Dが許容範囲内でなければ、「保存日数を短くしてください。」または「一括設定用の画質を下げてください。」または「録画時間を短くしてください。」などのメッセージ通知を行って(S32)、処理を終了する。一方、保存日数Dが許容範囲内であれば、入力データに基づいて読み出された設定値で、カメラ装置2ごとに録画パラメータの設定が行われる(S33)。
【0056】
このような本発明の実施の形態の録画パラメータ設定装置5によれば、機種の異なるカメラ装置2が含まれたシステム1において、複数のカメラ装置2の録画パラメータをまとめて設定することができる。この場合、「一括設定用の録画レート」「一括設定用の画質」「保存日数」の3つのデータ(一括設定用の入力データ)を入力するだけで、適切な設定を簡単に行うことができる。
【0057】
すなわち、本実施の形態では、複数のカメラ装置2の各々からカメラ装置2の機種情報を取得し、その録画パラメータの一括設定用の入力データ(一括設定項目の設定値のデータ)を受け付けると、図3のような一括設定テーブルを参照して、録画パラメータの個別設定項目の設定値を読み出し、その個別設定項目の設定値を用いて複数のカメラ装置2の録画パラメータの設定を行う。一括設定パラメータの一括設定項目は、機種の異なる複数のカメラ装置2について共通の基準を有しており、しかも、一括設定項目を用いると、録画パラメータの複数の個別設定項目をまとめて設定することができる。したがって、機種の異なるカメラ装置2が含まれたシステム1において、そのカメラ装置2の録画パラメータ(カメラ装置2ごとに設定される録画パラメータ)が、カメラ装置2の機種ごとに基準が異なる複数の個別設定項目を含んでいるような場合であっても、一括設定パラメータの一括設定項目の設定を行うことにより、複数のカメラ装置2の録画パラメータ(複数の個別設定項目)をまとめて設定することができる。
【0058】
また、本実施の形態では、一括設定項目(例えば、一括設定用の画質)を第1の設定値(例えば、低画質)に設定することにより、複数の個別設定項目の各々を第1の設定値(例えば、画質の設定値「8」など)にまとめて設定することができ、また、その一括設定項目を第2の設定値(例えば、高画質)に設定することにより、複数の個別設定項目の各々を第2の設定値(例えば、画質の設定値「2」など)にまとめて設定することができる。このように、2段階(第1の設定値と第2の設定値の2段階)で、複数のカメラ装置2の録画パラメータ(複数の個別設定項目)を一括設定することができる。
【0059】
また、本実施の形態では、「一括設定用の画質」と「一括設定用の画像レート」の設定を行うことにより、複数のカメラ装置2の「圧縮方式」「解像度」「録画モード」「画質」「画像サイズ」「フレームレート」「録画レート」「ビットレート」をまとめて設定することができる。
【0060】
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0061】
以上のように、本発明にかかる録画パラメータ設定装置は、機種の異なる複数のカメラ装置の録画パラメータをまとめて設定することができるという効果を有し、監視カメラシステム等に適用され、有用である。
【符号の説明】
【0062】
1 システム
2 カメラ装置
3 レコーダ装置
4 スイッチ装置
5 録画パラメータ設定装置
6 テーブル記憶部
7 機種情報取得部
8 入力データ受付部
9 設定値読出し部
10 パラメータ設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機種の異なる複数のカメラ装置が含まれたシステムにおいて用いられ、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行う録画パラメータ設定装置であって、
前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記録画パラメータは、前記カメラ装置の機種ごとに異なる基準を有する複数の個別設定項目を含んでおり、前記複数のカメラ装置の前記録画パラメータをまとめて設定するための一括設定パラメータは、前記複数の個別設定項目をまとめて設定するための一括設定項目であって、前記機種の異なる複数のカメラ装置について共通の基準を有する前記一括設定項目を含んでおり、
前記録画パラメータ設定装置は、
前記録画パラメータの設定値と前記一括設定パラメータの設定値との対応関係を示す一括設定テーブルが記憶されているテーブル記憶部と、
前記録画パラメータの設定が行われるべき前記複数のカメラ装置の各々から、前記カメラ装置の機種情報を取得する機種情報取得部と、
前記録画パラメータの一括設定用の入力データとして、前記一括設定項目の設定値のデータを受け付ける入力データ受付部と、
前記機種情報取得部により取得した前記機種情報と、前記入力データ受付部により受け付けた前記入力データに基づいて、前記テーブル記憶部の前記一括設定テーブルを参照し、前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記個別設定項目の設定値を読み出す設定値読出し部と、
前記設定値読出し部により読み出された前記個別設定項目の設定値を用いて、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行うパラメータ設定部と、
を備えたことを特徴とする録画パラメータ設定装置。
【請求項2】
前記一括設定テーブルにおいて、前記一括設定項目の第1の設定値は、前記複数の個別設定項目の各々の第1の設定値に対応しており、前記一括設定項目の第2の設定値は、前記複数の個別設定項目の各々の第2の設定値に対応していることを特徴とする請求項1に記載の録画パラメータ設定装置。
【請求項3】
前記一括設定項目は、一括設定用の録画レートを含み、
前記個別設定項目は、圧縮方式、解像度、録画モード、画質、画像サイズ、フレームレート、録画レート、ビットレートのうちの少なくとも二つを含むことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の録画パラメータ設定装置。
【請求項4】
前記一括設定項目は、一括設定用の画質を含み、
前記個別設定項目は、圧縮方式、解像度、録画モード、画質、画像サイズ、フレームレート、録画レート、ビットレートのうちの少なくとも二つを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の録画パラメータ設定装置。
【請求項5】
機種の異なる複数のカメラ装置が含まれたシステムにおいて用いられ、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行う方法であって、
前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記録画パラメータは、前記カメラ装置の機種ごとに異なる基準を有する複数の個別設定項目を含んでおり、前記複数のカメラ装置の前記録画パラメータをまとめて設定するための一括設定パラメータは、前記複数の個別設定項目をまとめて設定するための一括設定項目であって、前記機種の異なる複数のカメラ装置について共通の基準を有する前記一括設定項目を含んでおり、
録画パラメータ設定装置のテーブル記憶部には、前記録画パラメータの設定値と前記一括設定パラメータの設定値との対応関係を示す一括設定テーブルが記憶されており、
前記方法は、
前記録画パラメータの設定が行われるべき前記複数のカメラ装置の各々から、前記カメラ装置の機種情報を取得することと、
前記録画パラメータの一括設定用の入力データとして、前記一括設定項目の設定値のデータを受け付けることと、
前記機種情報取得部により取得した前記機種情報と、前記入力データ受付部により受け付けた前記入力データに基づいて、前記テーブル記憶部の前記一括設定テーブルを参照し、前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記個別設定項目の設定値を読み出すことと、
前記設定値読出し部により読み出された前記個別設定項目の設定値を用いて、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行うことと、
を含むことを特徴とする録画パラメータ設定方法。
【請求項6】
機種の異なる複数のカメラ装置と、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行う録画パラメータ設定装置とを備えたシステムであって、
前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記録画パラメータは、前記カメラ装置の機種ごとに異なる基準を有する複数の個別設定項目を含んでおり、前記複数のカメラ装置の前記録画パラメータをまとめて設定するための一括設定パラメータは、前記複数の個別設定項目をまとめて設定するための一括設定項目であって、前記機種の異なる複数のカメラ装置について共通の基準を有する前記一括設定項目を含んでおり、
前記録画パラメータ設定装置は、
前記録画パラメータの設定値と前記一括設定パラメータの設定値との対応関係を示す一括設定テーブルが記憶されているテーブル記憶部と、
前記録画パラメータの設定が行われるべき前記複数のカメラ装置の各々から、前記カメラ装置の機種情報を取得する機種情報取得部と、
前記録画パラメータの一括設定用の入力データとして、前記一括設定項目の設定値のデータを受け付ける入力データ受付部と、
前記機種情報取得部により取得した前記機種情報と、前記入力データ受付部により受け付けた前記入力データに基づいて、前記テーブル記憶部の前記一括設定テーブルを参照し、前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記個別設定項目の設定値を読み出す設定値読出し部と、
前記設定値読出し部により読み出された前記個別設定項目の設定値を用いて、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行うパラメータ設定部と、
を備えたことを特徴とするシステム。
【請求項7】
機種の異なる複数のカメラ装置が含まれたシステムにおいて用いられ、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行う録画パラメータ設定装置で実行されるプログラムであって、
前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記録画パラメータは、前記カメラ装置の機種ごとに異なる基準を有する複数の個別設定項目を含んでおり、前記複数のカメラ装置の前記録画パラメータをまとめて設定するための一括設定パラメータは、前記複数の個別設定項目をまとめて設定するための一括設定項目であって、前記機種の異なる複数のカメラ装置について共通の基準を有する前記一括設定項目を含んでおり、
録画パラメータ設定装置のテーブル記憶部には、前記録画パラメータの設定値と前記一括設定パラメータの設定値との対応関係を示す一括設定テーブルが記憶されており、
前記プログラムは、コンピュータに、
前記録画パラメータの設定が行われるべき前記複数のカメラ装置の各々から、前記カメラ装置の機種情報を取得する処理と、
前記録画パラメータの一括設定用の入力データとして、前記一括設定項目の設定値のデータを受け付ける処理と、
前記機種情報取得部により取得した前記機種情報と、前記入力データ受付部により受け付けた前記入力データに基づいて、前記テーブル記憶部の前記一括設定テーブルを参照し、前記複数のカメラ装置ごとに設定されるべき前記個別設定項目の設定値を読み出す処理と、
前記設定値読出し部により読み出された前記個別設定項目の設定値を用いて、前記複数のカメラ装置の録画パラメータの設定を行う処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−249903(P2011−249903A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118138(P2010−118138)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】