説明

録画番組管理システム、録画番組管理方法および録画番組管理プログラム

【課題】放送を録画する装置に内蔵した記憶装置の記憶容量が不足する場合にユーザが簡易に対処できる録画番組管理システム、方法およびプログラムを得ること。
【解決手段】第1の記憶装置12は、番組データのうちの録画を指示されたものを録画ファイルとして格納する。番組管理情報生成手段14は、録画ファイルごとのデータ管理の仕方を表わした番組管理情報を番組データごとに生成し、番組管理情報付加手段15は対応する録画ファイルに付加する。録画ファイル選択手段16は、録画ファイルを第2の記憶装置に移動あるいは削除するとき、この番組管理情報を参照する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送番組の録画の管理を行う録画番組管理システム、録画番組管理方法および録画番組管理プログラムに係わり、特に画像の録画を行う際の記憶装置の容量不足を解消することのできる録画番組管理システム、録画番組管理方法および録画番組管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ハードディスク等の大容量の記憶装置が各種開発されている。これにより、各種の番組を録画する番組録画装置も磁気テープを使用したものから大容量の記憶装置を内蔵したものへと製品開発が大きく変更されている。大容量の記憶装置を内蔵した番組録画装置は、内蔵の記憶装置に多くの番組を録画することができる。
【0003】
しかしながら、内蔵の記憶装置の記憶容量がどんなに大きくても有限であることに変わりはない。特に放送される番組の高画質化が進展しており、番組録画装置に内蔵された記憶装置が大容量であっても、記憶装置の容量不足という問題を避けて通ることはできない。もちろん、番組録画装置の多くは記憶装置に記憶させた番組の内容をDVD(Digital Versatile Disc)等の記憶媒体に移動させ、別に保管することができる。しかしながら記憶媒体への1回当たりの番組データの移動量がわずかなため、大量のデータの保管のための処理が面倒であるし記憶媒体の購入費用も掛かる。
【0004】
そこで、番組を録画する内蔵の記憶装置の記憶容量が少なくなったときに、装置側が自動で録画済みの番組のうちの不要なものを消去することが、本発明の第1の関連技術として提案されている(たとえば特許文献1参照)。この第1の関連技術では、記憶装置の容量不足が生じた場合に消去してよいかを個々の番組を録画する際に設定するようにしている。そして、消去してもよいとされた番組については、記憶装置の空き容量が所定の閾値を超えた場合に番組録画装置側が自動的に消去して空き容量を確保するようにしている。
【0005】
ところが、この第1の関連技術では、記憶装置の容量不足が生じた場合に、消去を許可しないと設定した番組のみが番組録画装置に残ってしまう可能性がある。このような場合には、番組が消去されないので新たな番組を録画することができない。もちろん、ユーザがマニュアルで番組の消去を行うことはできるが、その都度消去のための処理を行うのは煩雑である。
【0006】
そこで、記憶装置の容量不足が発生した場合に記録済みの番組データを外部のサーバ装置に退避して空き領域を確保することが、本発明の第2の関連技術として提案されている(たとえば特許文献2参照)。この第2の関連技術では、携帯電話機等の番組番組録画装置内部の記録領域における空き領域が少なくなった場合に、この記録領域から記録済みの放送記録データを選択して、外部のサーバ装置の記録領域に退避させるようにしている。一例としては、番組データの記録日時の古い順にサーバ装置内の記憶領域への移動が行われる。
【0007】
この第2の関連技術では、番組録画装置内の記憶装置の容量不足が解消した範囲内で外部記憶領域に退避した番組データが再び番組録画装置内に戻るようになっている。このため、番組データの迅速な再生が可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−295359号公報(第0052段落、図4)
【特許文献2】特開2009−077155号公報(第0093段落〜第0095段落、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
第2の関連技術では、インターネットの通信機能を利用してサーバ装置にアクセスし、番組録画装置がサーバ装置との間で番組データのやり取りを行う。したがって、ユーザが録画を開始しようする時点で番組録画装置内の記憶装置の空き容量が十分でない場合には、録画を直ちに開始することができない通信環境であると、記憶装置の空き容量が録画途中で存在しなくなる場合がある。この場合には、録画をその時点で中止せざるを得ない状況が発生する。録画開始時の通信環境が悪く、サーバ装置へのデータの転送量が記憶装置にデータを蓄積する量よりも少ない場合も、同様に記憶装置の空き容量が録画途中で存在しなくなる場合がある。また、番組録画装置がサーバ装置との間で大量のデータを頻繁に通信することは、通信経費および通信のトラヒックの点でも問題がある。
【0010】
そこで本発明の目的は、放送を録画する装置に内蔵された記憶装置の記憶容量が不足する場合にユーザがこれに簡易に対処できる録画番組管理システム、録画番組管理方法および録画番組管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明では、(イ)放送番組を受信する放送番組受信手段と、(ロ)この放送番組受信手段で受信する番組単位のデータとしての番組データのうちの録画を指示されたものを録画ファイルとして格納する第1の記憶装置と、(ハ)この第1の記憶装置の記憶の補助用として増設された第2の記憶装置と、(ニ)前記した第1の記憶装置に格納されている録画ファイルを前記した第2の記憶装置に移動するか削除するかといった録画ファイルごとのデータ管理の仕方を表わした番組管理情報を番組データごとに生成する番組管理情報生成手段と、(ホ)この番組管理情報生成手段によって生成された番組管理情報を該当する録画ファイルに付加する番組管理情報付加手段と、(へ)前記した第1の記憶装置から第2の記憶装置に録画ファイルを移動させるとき、あるいは録画ファイルを削除するとき、録画ファイルごとに付加された番組管理情報を参照して対象となる録画ファイルを選択する録画ファイル選択手段とを録画番組管理システムが具備する。
【0012】
また、本発明では、(イ)放送番組を受信する放送番組受信ステップと、(ロ)この放送番組受信ステップで受信する番組単位のデータとしての番組データのうちの録画を指示されたものを録画ファイルとして第1の記憶装置に格納する録画ファイル格納ステップと、(ハ)この録画ファイル格納ステップで前記した第1の記憶装置に格納した録画ファイルを、第1の記憶装置の記憶の補助用として増設された第2の記憶装置に移動するか削除するかといった録画ファイルごとのデータ管理の仕方を表わした番組管理情報を番組データごとに生成する番組管理情報生成ステップと、(ニ)この番組管理情報生成ステップによって生成された番組管理情報を該当する録画ファイルに付加する番組管理情報付加ステップと、(ホ)前記した第1の記憶装置から前記した第2の記憶装置に録画ファイルを移動させるとき、あるいは録画ファイルを削除するとき、録画ファイルごとに付加された番組管理情報を参照して対象となる録画ファイルを選択する録画ファイル選択ステップとを録画番組管理方法が具備する。
【0013】
更に本発明では、コンピュータに、録画番組管理プログラムとして、(イ)放送番組を受信する放送番組受信処理と、(ロ)この放送番組受信処理で受信する番組単位のデータとしての番組データのうちの録画を指示されたものを録画ファイルとして第1の記憶装置に格納する録画ファイル格納処理と、(ハ)この録画ファイル格納処理で第1の記憶装置に格納した録画ファイルを、第1の記憶装置の記憶の補助用として増設された第2の記憶装置に移動するか削除するかといった録画ファイルごとのデータ管理の仕方を表わした番組管理情報を番組データごとに生成する番組管理情報生成処理と、(ニ)この番組管理情報生成処理によって生成された番組管理情報を該当する録画ファイルに付加する番組管理情報付加処理と、(ホ)前記した第1の記憶装置から前記した第2の記憶装置に録画ファイルを移動させるとき、あるいは録画ファイルを削除するとき、録画ファイルごとに付加された番組管理情報を参照して対象となる録画ファイルを選択する録画ファイル選択処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように本発明によれば、第1の記憶装置の記憶の補助用として増設された第2の記憶装置に録画ファイルを移動するか該当する録画ファイルを削除するかといった番組管理情報をこれらの録画ファイルごとに付加することにした。これにより、録画ファイルがどの記憶装置に格納されているかを問わず、これらの録画ファイルの管理が可能になる。第2の記憶装置が複数存在するときにも録画ファイルの管理が可能である。
【0015】
特に第1の記憶装置に録画ファイルが格納されている状態では、第1の記憶装置が消去してはいけない録画済の番組ばかりになった場合でも、移動できる録画ファイルを第2の記憶装置に移動したり、削除できる録画ファイルを削除することができる。したがって、第1の記憶装置の新たな空き容量を確保することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の録画番組管理システムのクレーム対応図である。
【図2】本発明の録画番組管理方法のクレーム対応図である。
【図3】本発明の録画番組管理プログラムのクレーム対応図である。
【図4】本発明の実施の形態による録画番組管理システムの構成を表わしたシステム構成図である。
【図5】本実施の形態で使用する番組管理情報の一例を示した説明図である。
【図6】本実施の形態の録画番組管理システムで番組予約が行われる際の管理番号の選択処理の様子を表わした流れ図である。
【図7】本実施の形態の録画一覧表表示モードで、既に録画した番組データの一覧を呼び出して管理内容を修正する際の処理を示した流れ図である。
【図8】本実施の形態におけるモニタに表示された録画一覧表の一例を表わした平面図である。
【図9】本実施の形態における予め設定した幾つかの点検時点で行われる記憶装置の容量管理の様子を表わした流れ図である。
【図10】本実施の形態における容量不足設定テーブルの一例を表わした説明図である。
【図11】本発明の変形例における録画番組管理システムの構成を表わしたシステム構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の録画番組管理システムのクレーム対応図を示したものである。本発明の録画番組管理システム10は、放送番組受信手段11と、第1の記憶装置12と、第2の記憶装置13と、番組管理情報生成手段14と、番組管理情報付加手段15と録画ファイル選択手段16を備えている。ここで、放送番組受信手段11は、放送番組を受信する。第1の記憶装置12は、放送番組受信手段11で受信する番組単位のデータとしての番組データのうちの録画を指示されたものを録画ファイルとして格納する。第2の記憶装置13は、第1の記憶装置12の記憶の補助用として増設されたものである。番組管理情報生成手段14は、第1の記憶装置12に格納されている録画ファイルを第2の記憶装置13に移動するか削除するかといった録画ファイルごとのデータ管理の仕方を表わした番組管理情報を番組データごとに生成する。番組管理情報付加手段15は、番組管理情報生成手段14によって生成された番組管理情報を該当する録画ファイルに付加する。録画ファイル選択手段16は、第1の記憶装置12から第2の記憶装置13に録画ファイルを移動させるとき、あるいは録画ファイルを削除するとき、録画ファイルごとに付加された番組管理情報を参照して対象となる録画ファイルを選択する。
【0018】
図2は、本発明の録画番組管理方法のクレーム対応図を示したものである。本発明の録画番組管理方法20は、放送番組受信ステップ21と、録画ファイル格納ステップ22と、番組管理情報生成ステップ23と、番組管理情報付加ステップ24と、録画ファイル選択ステップ25を備えている。ここで、放送番組受信ステップ21では、放送番組を受信する。録画ファイル格納ステップ22では、放送番組受信ステップ21で受信する番組単位のデータとしての番組データのうちの録画を指示されたものを録画ファイルとして第1の記憶装置に格納する。番組管理情報生成ステップ23では、録画ファイルごとのデータ管理の仕方を表わした番組管理情報を番組データごとに生成する。たとえば録画ファイル格納ステップ22で前記した第1の記憶装置に格納した録画ファイルを、前記した第1の記憶装置の記憶の補助用として増設された前記した第2の記憶装置に移動するか削除するかといった管理の仕方である。番組管理情報付加ステップ24では、番組管理情報生成ステップ23によって生成された番組管理情報を該当する録画ファイルに付加する。録画ファイル選択ステップ25では、前記した第1の記憶装置から前記した第2の記憶装置に録画ファイルを移動させるとき、あるいは録画ファイルを削除するとき、録画ファイルごとに付加された番組管理情報を参照して対象となる録画ファイルを選択する。
【0019】
図3は、本発明の録画番組管理プログラムのクレーム対応図を示したものである。本発明の録画番組管理プログラム30は、コンピュータに放送番組受信処理31と、録画ファイル格納処理32と、番組管理情報生成処理33と、番組管理情報付加処理34と、録画ファイル選択処理35を実行させるようにしている。ここで、放送番組受信処理31では、放送番組を受信する。録画ファイル格納処理32では、放送番組受信処理31で受信する番組単位のデータとしての番組データのうちの録画を指示されたものを録画ファイルとして第1の記憶装置に格納する。番組管理情報生成処理33では、録画ファイルごとのデータ管理の仕方を表わした番組管理情報を番組データごとに生成する。たとえば録画ファイル格納処理32で前記した第1の記憶装置に格納した録画ファイルを、前記した第1の記憶装置の記憶の補助用として増設された前記した第2の記憶装置に移動するか削除するかといった管理の仕方である。番組管理情報付加処理34では、番組管理情報生成処理33によって生成された番組管理情報を該当する録画ファイルに付加する。録画ファイル選択処理35では、前記した第1の記憶装置から前記した第2の記憶装置に録画ファイルを移動させるとき、あるいは録画ファイルを削除するとき、録画ファイルごとに付加された番組管理情報を参照して対象となる録画ファイルを選択する。
【0020】
<発明の実施の形態>
【0021】
次に本発明の実施の形態を説明する。
【0022】
図4は、本発明の実施の形態による録画番組管理システムの構成を表わしたものである。本実施の形態の録画番組管理システム100は、メインとなるパーソナルコンピュータ101に、テレビジョン放送の受信機能を持ったテレビジョンボード102と、外部記憶装置としての第2の記憶装置103を接続した構成となっている。
【0023】
本実施の形態でパーソナルコンピュータ101は、ノート型のパーソナルコンピュータのようにモニタ(ディスプレイ)が装置本体と一体化されたものを使用している。パーソナルコンピュータ101は、CPU(Central Processing Unit)112を備えている。CPU112は、データバス等のバス113を介して装置内の各部と接続されている。
【0024】
このうちRAM(Random Access Memory)114は、作業用のメモリとして、各種のデータを一時的に格納する。ROM(Read Only Memory)115は、CPU112の実行するプログラム等の固定的なデータを格納する。第1の記憶装置116は、たとえば磁気ディスクや大容量の半導体メモリによって構成されており、番組を録画する場合には映像データと音声データの組からなる番組データを格納する。OS(Operating System)等のプログラムをROM115に代わって格納することもできる。インターフェース変換部117は、パーソナルコンピュータ101に第2の記憶装置103を取り付ける際のインターフェースとしての機能を果たしている。記憶装置103は、たとえばインターフェース変換部117と図示しないUSB(Universal Serial Bus)コネクタで着脱自在に接続されている。
【0025】
映像出力部118は映像をモニタ111に出力する機能を果たしている。音声出力部119は番組データを再生時にこれに伴う音声をスピーカ120から出力する。操作入力部121は、たとえばキーボードやポインティングデバイスとしてのマウス(共に図示せず)によって構成されており、後に説明する番組の管理の種類を表わす番号等の入力に使用される。操作入力部121は、リモートコントローラとしてパーソナルコンピュータ101の本体と無線で接続されるようになっていてもよい。
【0026】
テレビジョンボード102は、パーソナルコンピュータ101の図示しないバス接続部に図示しないコネクタを用いて差し込むようにしてバス113と接続される。この代わりに、テレビジョンボード102をパーソナルコンピュータ101とUSB(Universal Serial Bus)で接続してもよい。テレビジョンボード102自体は、外部アンテナ131に接続されたチューナ132と、このチューナ132によって選択されたテレビジョン信号を復号化するデコーダ133を備えている。デコーダ133により復号化された番組データがバス113を介してパーソナルコンピュータ101に取り込まれる。
【0027】
本実施の形態のチューナ123は、デジタル放送を受信する仕様となっている。このため、パーソナルコンピュータ101は、地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送を視聴することができると共に、第1の記憶装置109に所望の番組データを格納する。番組データの格納にあたっては、番組管理情報も一緒に記録される。
【0028】
図5は、番組管理情報の一例を示したものである。図4と共に説明する。
【0029】
番組管理情報は、番組の管理の種類を表わす「1」から「3」までの3種類の管理番号から構成されている。個々の番組は、ユーザによってこれらの管理番号のいずれかに分類される。番組管理情報が管理番号「1」と設定された番組は、すぐに視聴する可能性が高いので、第1の記憶装置116から第2の記憶装置103への移動を禁止される(「許可しない」)。また、その番組を第1の記憶装置116からパーソナルコンピュータ101が自動で削除することも禁止される(「許可しない」)。番組を保存する優先度は一番高いレベルとしての「高」となっている。
【0030】
番組管理情報が管理番号「2」と設定された番組は、第1の記憶装置116から第2の記憶装置103への移動あるいはその逆の移動はユーザの許可によって行われるようになっている。ただし、その番組を第1の記憶装置116あるいは第2の記憶装置103からパーソナルコンピュータ101が自動で削除することは禁止される(「許可しない」)。番組を保存する優先度は「中」となっている。
【0031】
番組管理情報が管理番号「3」と設定された番組は、第1の記憶装置116から第2の記憶装置103への移動の許可について特に定めていない。番組を第1の記憶装置116あるいは第2の記憶装置103からパーソナルコンピュータ101が自動で削除することは許可されている。番組を保存する優先度は一番低いレベルとしての「低」となっている。
【0032】
図6は、本実施の形態の録画番組管理システムで番組の録画予約が行われる際の管理番号の選択処理の様子を表わしたものである。図4と共に説明する。
【0033】
パーソナルコンピュータ101のユーザは、テレビジョンボード102を用いてテレビジョン番組の録画予約を行うとき、モニタ111に図示しない電子番組表を表示して、録画したい番組にカーソル(図示せず)を合わせる。そして、操作入力部121の図示しない番組録画決定ボタンを押下する(ステップS201)。すると、モニタ111に図示しないポップアップメニューが表示され(ステップS202)、ユーザはこの録画を選択した番組に対して、「1」から「3」までの3種類の管理番号のいずれかを選択できる状態となる(ステップS203)。管理番号のいずれかを選択すると(Y)、録画時に使用する番組データの格納ファイルのインデックスにその管理番号を管理情報として記載して(ステップS204)、管理番号の選択処理を終了する(エンド)。
【0034】
たとえば、番組Aを録画予約するとき、ユーザがステップS203で管理番号「2」を選択したとする。すると、CPU112はその番組Aの番組データが格納されるファイルのインデックスに管理番号「2」を記載させる。管理番号「2」に設定された番組データは、図5に示した例によればパーソナルコンピュータ101が自動で記憶装置103、116間を移動させることができるが自動で削除することが禁止されることになる。
【0035】
本実施の形態の録画番組管理システム100では、ユーザが個々の番組を録画予約する際にこれらの番組の内容に応じて管理番号を選択することができるが、第1の記憶装置116や第2の記憶装置103の空き容量との関係で、管理番号を修正することもできる。システムによっては録画予約時に管理番号を設定せず、たとえば第1の記憶装置116または第2の記憶装置103の空き容量が少なくなった時点で管理番号の設定を行ってもよい。
【0036】
なお、録画番組管理システムによっては、ユーザが事前に入力したキーワードに基づいて、あるいは過去に録画を選択した番組との関係で、番組を装置が選択して録画を行う機能を備えているものがある。このような録画番組管理システムで録画する番組を装置が選択する機能を活用した場合には、ユーザが録画を直接選択した番組と比べると視聴されない番組の割合が多少多くなる。
【0037】
そこで、図6に示したようにユーザが録画のたびに管理番号の設定を行う代わりに、録画番組の選択の方法によって付与する管理番号を変えるようにしてもよい。たとえば、ユーザが録画を直接選択した番組については管理番号「2」を均一に設定し、それ以外の番組で装置が選択を行った場合の番組については管理番号「3」を設定するようにする。ユーザが録画を直接選択し、かつ装置もその番組を選択したような場合には管理番号「1」を設定するようにしてもよい。
【0038】
図7は、録画一覧表表示モードで、既に録画した番組データの一覧を呼び出して管理内容を修正する際の処理の流れを示したものである。図4と共に説明する。
【0039】
ユーザは、パーソナルコンピュータ101にインストールしたテレビジョン番組の録画用ソフトウェアを立ち上げた状況で、操作入力部121を操作して、録画一覧表表示モードを選択することができる。録画一覧表表示モードを選択すると(ステップS221:Y)、CPU112はRAM114の図示しない不揮発性メモリ領域に格納された管理情報を用いて録画一覧表の編集を行う(ステップS222)。このとき、各録画番組については、管理番号に応じた色分け表示のための処理を行う。以上の処理が行われたら、映像出力部118は録画一覧表の内容をモニタ111に出力して表示する(ステップS223)。
【0040】
図8は、モニタに表示された録画一覧表の一例を表わしたものである。モニタ111には、図4の第1の記憶装置116あるいは第2の記憶装置103に格納されている録画内容のリストを表わすウィンドウ141と、内蔵ディスクと外部ディスクの使用状況を示す円グラフ142、143が表示される。
【0041】
ウィンドウ141には、録画日と録画した番組のタイトルおよび管理番号がそれぞれの番組データごとに表示される。番組のタイトルは、設定されている管理番号が「1」のものは青色に、「2」のものは黄色に、「3」のものは赤色に着色表示される。これにより、ユーザは円グラフ142、143の表示と併せて、各番組データの管理番号の種類を容易に把握することができ、修正の対象となる番組のタイトルを簡単に探し出すことができる。
【0042】
管理番号の修正は、該当する番組データの管理番号を示す数字の位置にカーソル144を持っていって、マウスでクリックすればよい。図8に示した例では、2010年1月1日に録画した「はにほ」というタイトルの番組の管理番号「3」をクリックするので、管理番号が当初の「1」から「3」に変更される。これに伴い、「はにほ」という番組のタイトルが青色から赤色に変更されて、その番組データは第1の記憶装置116と第2の記憶装置103の空き容量が少なくなると自動的に消去される対象となったことが示される。モニタ111の右下部分には、「終了」ボタン145が表示されており、これをマウスでクリックすると、録画一覧表の編集のための表示が終了する。
【0043】
図7に戻って説明を続ける。モニタ111に図8に示したような録画一覧表が表示されたら(ステップS223)、この状態でCPU112は番組の管理番号が選択されたか(ステップS224)と、終了ボタン145が選択されたか(ステップS225)の監視を行う。
【0044】
図8に示したカーソル144のように番組の管理番号が選択された場合には(ステップS224:Y)、ステップS222に戻ってその選択内容に沿って録画一覧表の編集が行われる。変更後の録画一覧表は、モニタ111に表示されるので、ユーザは編集内容を簡単に把握することができる。ユーザが終了ボタン145を押した場合には(ステップS224:N、ステップS225:Y)、録画一覧表表示モードが終了する(エンド)。
【0045】
なお、図7に示した録画一覧表表示モードでは任意の番組の管理番号の変更処理のみを可能としたが、これに限るものではない。たとえば、ユーザの指定による任意の番組データの削除や、第1の記憶装置116と第2の記憶装置103の間での番組データの移動を行えるようにしてもよい。このような場合には、番組データの削除や移動に伴って、円グラフ142、143の表示内容や番組データの記録可能な残り時間の表示も変更される。
【0046】
番組データの記録可能な残り時間の計算は、番組データの録画の画質の設定モードによって大きく異なる。本実施の形態では、ユーザが各番組を録画する際に選択する画質の設定モードのうちで単位時間当たり最もメモリ領域の使用量が大きいものを判別して、この画質の設定モードで番組データの記録可能な残り時間を表示するようにしている。録画番組管理システムによっては、録画の画質の各設定モード別に残り時間を表示するようにしてもよいし、残り時間を表示する画質の設定モードをユーザにその都度選択させてもよい。
【0047】
図9は、ユーザが録画番組管理システムを立ち上げたり、番組予約を終了した場合等の予め設定した幾つかの点検時点で行われる記憶装置の容量管理の様子を表わしたものである。本実施の形態では、ユーザが図4に示すパーソナルコンピュータ101を使用中にテレビジョン番組を録画するためのアプリケーションソフトウェアを起動させると、この時点で番組録画用のデータの点検時点が到来するものとする。図4と共に説明する。
【0048】
番組録画用のデータの点検時点が到来すると(ステップS241:Y)、CPU112はまず外部記憶装置としての第2の記憶装置103の空き容量が十分であるかをチェックする(ステップS242)。空き容量が、予め定めた警告レベル以下の場合には(N)、モニタ111の所定の箇所に、第2の記憶装置103の容量が不足していることの警告を表示する(ステップS243)。スピーカ120から警告音を出力することも可能である。
【0049】
図10は、警告を表示したり警告音を出力する際に使用する容量不足設定テーブルの一例を表わしたものである。図4と共に説明する。容量不足設定テーブル161は、RAM114の不揮発性メモリ領域の一部に配置されている。ユーザがテレビジョン番組を録画するためのアプリケーションソフトウェアをインストールすると、第1の記憶装置116と第2の記憶装置103のそれぞれについて、録画割当容量と警告容量を自動または手動で設定するようになっている。この容量不足設定テーブル161によれば、第2の記憶装置103の警告容量がC2(ALARM)となっている。したがって、CPU112は第2の記憶装置103における現在の録画割当容量C2(MAX)における未使用の空き容量をチェックして、これがC2(ALARM)以下となっていれば、警告を行う。
【0050】
図9のステップS242で第2の記憶装置103の空き容量がC2(ALARM)を超えており、十分であると判別された場合(Y)、あるいは、ステップS243の警告表示を行った後、CPU112は次に第1の記憶装置116の空き容量が十分であるかをチェックする(ステップS244)。図10の容量不足設定テーブル161によれば、第1の記憶装置116の現在の録画割当容量C1(MAX)における未使用の空き容量が、警告容量C1(ALARM)を超えていれば(Y)、CPU112は空き容量が十分であると判別する。この場合には、第1の記憶装置116について特に警告表示を行うことなく、処理が終了する(エンド)。
【0051】
これに対して、ステップS244で第1の記憶装置116の現在の録画割当容量C1(MAX)における未使用の空き容量が、警告容量C1(ALARM)以下であると判別された場合(N)、CPU112は図8の録画内容のリストを表わすウィンドウ141の基となる各番組データの番組管理情報を走査して、削除可能な番組が存在するかをチェックする(ステップS245)。図5に示した番組管理情報では管理番号「3」の番組があれば、これを録画番組管理システム100が自動的に削除することができる。
【0052】
そこで、該当する番組データがあれば(ステップS245:Y)、このうちの録画の日時が最も古い番組を1つ選択してその番組データを、第1の記憶装置116あるいは第2の記憶装置103から削除する(ステップS246)。そして、ステップS242の処理に戻ることになる。
【0053】
一方、第1の記憶装置116と第2の記憶装置103に削除の対象となる番組データが存在しなかった場合には(ステップS245:N)、第1の記憶装置116から第2の記憶装置103に移動可能な番組データが存在するかをチェックする(ステップS247)。図5に示した番組管理情報では管理番号「2」の番組があれば、ステップS243で第2の記憶装置103が容量不足とされない限り、これを録画番組管理システム100が自動的に移動可能である。
【0054】
そこで、該当する番組データがあり、第2の記憶装置103にこれを移動可能であれば(ステップS247:Y)、このうちの録画の日時が最も古い番組を1つ選択してその番組データを、第1の記憶装置116から第2の記憶装置103に移動する(ステップS248)。そして、ステップS242の処理に戻ることになる。
【0055】
以上と異なり、ステップS247で第2の記憶装置103に移動可能な番組データが存在しなかった場合には(N)、第1の記憶装置116の空き容量不足を解消することができない。そこで、この場合には第1の記憶装置116の容量不足の警告表示が行われて(ステップS249)、記憶装置の容量管理の処理が終了する(エンド)。容量不足の警告表示は第2の記憶装置103の空き容量が不足した場合と基本的に同一であり、警告音を出力するようにしてもよい。
【0056】
ステップS249による容量不足の警告表示あるいは警告音が出力されたとき、第1の記憶装置116の空き容量不足によって新しい番組の録画が失敗する可能性がある。これを回避する手法を次に説明する。
【0057】
第1の記憶装置116の空き容量不足の状態で、第2の記憶装置103の空き容量が十分存在する場合には、ユーザが管理番号「3」の番組を第1の記憶装置116から第2の記憶装置103に移動させるか、移動を許可すればよい。これにより、ステップS244で第1の記憶装置116の空き容量が十分と判別されれば(Y)、ステップS249による第1の記憶装置116の容量不足の警告表示が行われなくなる。
【0058】
この方法を採ることができない場合には、管理番号「1」の番組のうちで移動可能なものをユーザが判別して、第2の記憶装置103に移動できる限度でこれらの番組データを第1の記憶装置116から第2の記憶装置103に移動させる。このとき必要に応じて、第2の記憶装置103に存在する番組データの所定のものをユーザが選択して削除する。
【0059】
以上の対策を採ったとしても、第2の記憶装置103の空き容量が不足して第1の記憶装置116の空き容量を増やすことができない場合がある。このような場合には、新しい記憶装置をパーソナルコンピュータ100に接続して、第2の記憶装置103に格納されている番組データの一部または全部をこの新しい記憶装置に移動させればよい。これにより、第1の記憶装置116に格納されている番組データを更に第2の記憶装置103に移動させることが可能になり第1の記憶装置116の容量不足の問題を簡単に解決することができる。
【0060】
もちろん、本実施の形態の録画番組管理システム100では、サーバに番組データを退避させる第2の関連技術と異なり、パーソナルコンピュータ101から第2の記憶装置103へのデータの転送を高速かつ安定的に行うことができる。したがって、第1の記憶装置116の空き容量を増やすことができない特別な場合には、第2の記憶装置103あるいは外部接続の新しい記憶装置に番組データを直接転送するようにしてもよい。
【0061】
以上説明した実施の形態によれば、第1の記憶装置の記憶の補助用として増設された第2の記憶装置に録画ファイルを移動するか該当する録画ファイルを削除するかといった番組管理情報をこれらの録画ファイルごとに付加することにした。これにより、録画ファイルがどの記憶装置に格納されているかを問わず、これらの録画ファイルの管理が可能になる。第2の記憶装置が複数存在するときにも録画ファイルの管理が可能である。
【0062】
特に第1の記憶装置に録画ファイルが格納されている状態では、第1の記憶装置が消去してはいけない録画済の番組ばかりなった場合でも、移動できる録画ファイルを第2の記憶装置に移動したり、削除できる録画ファイルを削除することができる。したがって、第1の記憶装置の新たな空き容量を確保することができるようになる。
【0063】
また、本実施の形態によれば、番組データを格納した録画ファイルごとに番組管理情報を付加することにしたので、これを用いて、該当する記憶装置の空き容量が少なくなったときにパーソナルコンピュータ側がユーザからの個々の番組データに対する指示を受けることなく、空き容量を確保することができる。具体的には第1の記憶装置から第2の記憶装置に番組データを格納した録画ファイルのうちの所定のものを移動させたり、削除することができる。
【0064】
このような処理を行った場合、第2の記憶装置も記憶容量は有限なためいずれ空き容量が不足するが、本実施の形態ではこの状況になった場合でも問題の解決が可能である。第2の記憶装置を複数使用して空き容量を増加させたり、今まで使用した第2の記憶装置が着脱自在なので、これを更に容量の大きな第2の記憶装置に取り替えることが可能だからである。
【0065】
また、本実施の形態によれば、図9にも示したように番組データ(録画ファイル)の移動や削除を一連の処理として行うことができる。したがって、ユーザの負担を軽減して第1の記憶装置および第2の記憶装置の記憶容量を効率的に活用することができるという利点もある。
【0066】
<発明の変形例>
【0067】
図11は、本発明の変形例における録画番組管理システムの構成を表わしたものである。図11で図4と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
【0068】
この変形例の録画番組管理システム100Aは、ハードディスクレコーダ301に、テレビジョン302と、外部記憶装置としての第2の記憶装置103を接続した構成となっている。ハードディスクレコーダ301には、その操作を行うためのリモートコントローラ303が付属している。
【0069】
ここでハードディスクレコーダ301は、そのバス113にデコーダ133の出力側を接続している。また、バス113には、CPU112A、RAM114A、ROM115A、第1の記憶装置116、インターフェース変換部117、映像出力部118A、音声出力部119Aおよび無線通信部311が接続されている。ここで、CPU112AはROM115Aに格納された制御プログラムを実行することで、ハードディスクレコーダ301としての各種の制御を行う。インターフェース変換部117は、実施の形態の場合と同様の第2の記憶装置103を接続している。映像出力部118Aはテレビジョン302内のモニタ111Aと接続され、音声出力部119Aはテレビジョン302内のスピーカ120Aと接続されている。無線通信部311はリモートコントローラ303と無線で接続するようになっている。リモートコントローラ303は、実施の形態における操作入力部121と同様の入力操作を行うことができる。
【0070】
この変形例の録画番組管理システム100Aでは、いわゆる録画専用機を使用して、そのROM115Aに格納した制御プログラムを実施の形態と同様の内容とすることで第2の記憶装置103との連携を可能にしている。したがって、実施の形態における図6、図7および図9で示した処理をハードディスクレコーダ301も行うことができる。
【0071】
なお、実施の形態ではモニタ111と一体化したパーソナルコンピュータ101を用いた録画番組管理システム100を説明したが、モニタ111をコンピュータ本体に外付けするものについても、同様に本発明を適用することができる。
【0072】
また、本発明は携帯電話機、PHS(Personal Handy-phone System)等の通信端末で録画機能を備えるものについても同様に適用することができる。この場合、第2の記憶装置103あるいはこれ以外に追加する記憶装置は、USB接続でこれらの通信端末に接続してもよいし、カードのスロットにメモリカードを装着するようにしてもよい。
【0073】
以上説明した実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されるが、以下の記載に限定されるものではない。
【0074】
(付記1)
放送番組を受信する放送番組受信手段と、
この放送番組受信手段で受信する番組単位のデータとしての番組データのうちの録画を指示されたものを録画ファイルとして格納する第1の記憶装置と、
この第1の記憶装置の記憶の補助用として増設された第2の記憶装置と、
前記第1の記憶装置に格納されている録画ファイルを前記第2の記憶装置に移動するか削除するかといった録画ファイルごとのデータ管理の仕方を表わした番組管理情報を番組データごとに生成する番組管理情報生成手段と、
この番組管理情報生成手段によって生成された番組管理情報を該当する録画ファイルに付加する番組管理情報付加手段と、
前記第1の記憶装置から第2の記憶装置に録画ファイルを移動させるとき、あるいは録画ファイルを削除するとき、録画ファイルごとに付加された番組管理情報を参照して対象となる録画ファイルを選択する録画ファイル選択手段
とを具備することを特徴とする録画番組管理システム。
【0075】
(付記2)
前記放送番組は、テレビジョンのデジタル放送番組であることを特徴とする付記1記載の録画番組管理システム。
【0076】
(付記3)
前記第1の記憶装置は、パーソナルコンピュータに内蔵された記憶装置であり、前記第2の記憶装置は外部記憶装置であることを特徴とする付記1記載の録画番組管理システム。
【0077】
(付記4)
前記第1の記憶装置は、ハードディスクレコーダに内蔵された記憶装置であり、前記第2の記憶装置はこのハードディスクレコーダに着脱自在に接続した記憶装置であることを特徴とする付記1記載の録画番組管理システム。
【0078】
(付記5)
前記第2の記憶装置はこのハードディスクレコーダに着脱自在にUSB(Universal Serial Bus)接続した記憶装置であることを特徴とする付記4記載の録画番組管理システム。
【0079】
(付記6)
前記第2の記憶装置は複数の記憶装置で構成されることを特徴とする付記3または付記4記載の録画番組管理システム。
【0080】
(付記7)
前記録画ファイル選択手段によって選択された録画ファイルの削除は、前記第1および第2の記憶装置のいずれかが予め定めた空き容量未満となって番組管理情報に示されたデータ管理の仕方としての削除に該当することになったとき実行されることを特徴とする付記1記載の録画番組管理システム。
【0081】
(付記8)
前記録画ファイル選択手段によって選択された録画ファイルの移動は、前記第1および第2の記憶装置のいずれかが予め定めた空き容量未満となって番組管理情報に示されたデータ管理の仕方としての移動に該当することになったとき実行されることを特徴とする付記1記載の録画番組管理システム。
【0082】
(付記9)
前記第1および第2の記憶装置のいずれかが予め定めた空き容量未満となったとき、これを警告する警告手段を具備することを特徴とする付記7または付記8記載の録画番組管理システム。
【0083】
(付記10)
放送番組を受信する放送番組受信ステップと、
この放送番組受信ステップで受信する番組単位のデータとしての番組データのうちの録画を指示されたものを録画ファイルとして第1の記憶装置に格納する録画ファイル格納ステップと、
この録画ファイル格納ステップで前記第1の記憶装置に格納した録画ファイルを、第1の記憶装置の記憶の補助用として増設された第2の記憶装置に移動するか削除するかといった録画ファイルごとのデータ管理の仕方を表わした番組管理情報を番組データごとに生成する番組管理情報生成ステップと、
この番組管理情報生成ステップによって生成された番組管理情報を該当する録画ファイルに付加する番組管理情報付加ステップと、
前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置に録画ファイルを移動させるとき、あるいは録画ファイルを削除するとき、録画ファイルごとに付加された番組管理情報を参照して対象となる録画ファイルを選択する録画ファイル選択ステップ
とを具備することを特徴とする録画番組管理方法。
【0084】
(付記11)
前記録画ファイル選択ステップによって選択された録画ファイルの削除は、前記第1および第2の記憶装置のいずれかが予め定めた空き容量未満となって番組管理情報に示されたデータ管理の仕方としての削除に該当することになったとき実行されることを特徴とする付記10記載の録画番組管理方法。
【0085】
(付記12)
前記録画ファイル選択ステップによって選択された録画ファイルの移動は、前記第1および第2の記憶装置のいずれかが予め定めた空き容量未満となって番組管理情報に示されたデータ管理の仕方としての移動に該当することになったとき実行されることを特徴とする付記10記載の録画番組管理方法。
【0086】
(付記13)
前記第1および第2の記憶装置のいずれかが予め定めた空き容量未満となったとき、これを警告する警告ステップを具備することを特徴とする付記11または付記12記載の録画番組管理方法。
【0087】
(付記14)
コンピュータに、
放送番組を受信する放送番組受信処理と、
この放送番組受信処理で受信する番組単位のデータとしての番組データのうちの録画を指示されたものを録画ファイルとして第1の記憶装置に格納する録画ファイル格納処理と、
この録画ファイル格納処理で第1の記憶装置に格納した録画ファイルを、第1の記憶装置の記憶の補助用として増設された第2の記憶装置に移動するか削除するかといった録画ファイルごとのデータ管理の仕方を表わした番組管理情報を番組データごとに生成する番組管理情報生成処理と、
この番組管理情報生成処理によって生成された番組管理情報を該当する録画ファイルに付加する番組管理情報付加処理と、
前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置に録画ファイルを移動させるとき、あるいは録画ファイルを削除するとき、録画ファイルごとに付加された番組管理情報を参照して対象となる録画ファイルを選択する録画ファイル選択処理
とを実行させることを特徴とする録画番組管理プログラム。
【0088】
(付記15)
前記録画ファイル選択処理によって選択された録画ファイルの削除は、前記第1および第2の記憶装置のいずれかが予め定めた空き容量未満となって番組管理情報に示されたデータ管理の仕方としての削除に該当することになったとき実行されることを特徴とする付記14記載の録画番組管理プログラム。
【0089】
(付記16)
前記録画ファイル選択処理によって選択された録画ファイルの移動は、前記第1および第2の記憶装置のいずれかが予め定めた空き容量未満となって番組管理情報に示されたデータ管理の仕方としての移動に該当することになったとき実行されることを特徴とする付記14記載の録画番組管理プログラム。
【0090】
(付記17)
前記第1および第2の記憶装置のいずれかが予め定めた空き容量未満となったとき、これを警告する警告処理が実行されることを特徴とする付記15または付記16記載の録画番組管理プログラム。
【符号の説明】
【0091】
10、100、100A 録画番組管理システム
11 放送番組受信手段
12 第1の記憶装置
13 第2の記憶装置
14 番組管理情報生成手段
15 番組管理情報付加手段
16 録画ファイル選択手段
20 録画番組管理方法
21 放送番組受信ステップ
22 録画ファイル格納ステップ
23 番組管理情報生成ステップ
24 番組管理情報付加ステップ
25 録画ファイル選択ステップ
30 録画番組管理プログラム
31 放送番組受信処理
32 録画ファイル格納処理
33 番組管理情報生成処理
34 番組管理情報付加処理
35 録画ファイル選択処理
101 パーソナルコンピュータ
102 テレビジョンボード
103 第2の記憶装置
111、111A モニタ
112、112A CPU
114、114A RAM
115、115A ROM
116 第1の記憶装置
117 インターフェース変換部
120 スピーカ
121 操作入力部
132 チューナ
133 デコーダ
141 (録画内容のリストを表わす)ウィンドウ
301 ハードディスクレコーダ
302 テレビジョン
303 リモートコントローラ
311 無線通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送番組を受信する放送番組受信手段と、
この放送番組受信手段で受信する番組単位のデータとしての番組データのうちの録画を指示されたものを録画ファイルとして格納する第1の記憶装置と、
この第1の記憶装置の記憶の補助用として増設された第2の記憶装置と、
前記第1の記憶装置に格納されている録画ファイルを前記第2の記憶装置に移動するか削除するかといった録画ファイルごとのデータ管理の仕方を表わした番組管理情報を番組データごとに生成する番組管理情報生成手段と、
この番組管理情報生成手段によって生成された番組管理情報を該当する録画ファイルに付加する番組管理情報付加手段と、
前記第1の記憶装置から第2の記憶装置に録画ファイルを移動させるとき、あるいは録画ファイルを削除するとき、録画ファイルごとに付加された番組管理情報を参照して対象となる録画ファイルを選択する録画ファイル選択手段
とを具備することを特徴とする録画番組管理システム。
【請求項2】
前記第1の記憶装置は、パーソナルコンピュータに内蔵された記憶装置であり、前記第2の記憶装置は外部記憶装置であることを特徴とする請求項1記載の録画番組管理システム。
【請求項3】
前記第1の記憶装置は、ハードディスクレコーダに内蔵された記憶装置であり、前記第2の記憶装置はこのハードディスクレコーダに着脱自在に接続した記憶装置であることを特徴とする請求項1記載の録画番組管理システム。
【請求項4】
前記第2の記憶装置はこのハードディスクレコーダに着脱自在にUSB(Universal Serial Bus)接続した記憶装置であることを特徴とする請求項3記載の録画番組管理システム。
【請求項5】
前記第2の記憶装置は複数の記憶装置で構成されることを特徴とする請求項2または請求項3記載の録画番組管理システム。
【請求項6】
前記録画ファイル選択手段によって選択された録画ファイルの削除は、前記第1および第2の記憶装置のいずれかが予め定めた空き容量未満となって番組管理情報に示されたデータ管理の仕方としての削除に該当することになったとき実行されることを特徴とする請求項1記載の録画番組管理システム。
【請求項7】
前記録画ファイル選択手段によって選択された録画ファイルの移動は、前記第1および第2の記憶装置のいずれかが予め定めた空き容量未満となって番組管理情報に示されたデータ管理の仕方としての移動に該当することになったとき実行されることを特徴とする請求項1記載の録画番組管理システム。
【請求項8】
前記第1および第2の記憶装置のいずれかが予め定めた空き容量未満となったとき、これを警告する警告手段を具備することを特徴とする請求項6または請求項7記載の録画番組管理システム。
【請求項9】
放送番組を受信する放送番組受信ステップと、
この放送番組受信ステップで受信する番組単位のデータとしての番組データのうちの録画を指示されたものを録画ファイルとして第1の記憶装置に格納する録画ファイル格納ステップと、
この録画ファイル格納ステップで前記第1の記憶装置に格納した録画ファイルを、第1の記憶装置の記憶の補助用として増設された第2の記憶装置に移動するか削除するかといった録画ファイルごとのデータ管理の仕方を表わした番組管理情報を番組データごとに生成する番組管理情報生成ステップと、
この番組管理情報生成ステップによって生成された番組管理情報を該当する録画ファイルに付加する番組管理情報付加ステップと、
前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置に録画ファイルを移動させるとき、あるいは録画ファイルを削除するとき、録画ファイルごとに付加された番組管理情報を参照して対象となる録画ファイルを選択する録画ファイル選択ステップ
とを具備することを特徴とする録画番組管理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
放送番組を受信する放送番組受信処理と、
この放送番組受信処理で受信する番組単位のデータとしての番組データのうちの録画を指示されたものを録画ファイルとして第1の記憶装置に格納する録画ファイル格納処理と、
この録画ファイル格納処理で第1の記憶装置に格納した録画ファイルを、第1の記憶装置の記憶の補助用として増設された第2の記憶装置に移動するか削除するかといった録画ファイルごとのデータ管理の仕方を表わした番組管理情報を番組データごとに生成する番組管理情報生成処理と、
この番組管理情報生成処理によって生成された番組管理情報を該当する録画ファイルに付加する番組管理情報付加処理と、
前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置に録画ファイルを移動させるとき、あるいは録画ファイルを削除するとき、録画ファイルごとに付加された番組管理情報を参照して対象となる録画ファイルを選択する録画ファイル選択処理
とを実行させることを特徴とする録画番組管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−205462(P2011−205462A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−71646(P2010−71646)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】