説明

録画装置及び録画方法

【課題】複数チャンネルの番組を記憶装置に録画するとともに、サーバによるネットワークサービスで提供される番組も利用可能である場合において、記憶装置のハードウエア資源を有効に活用することを可能とする。
【解決手段】録画装置100は、複数チャンネルの番組の配信予定と、通信ネットワークNWを介して提供される番組の配信予定とが示された配信情報を取得し、その配信情報をもとに、複数チャンネルの番組の各々が通信ネットワークNWを介して提供されるか否かを判定する録画番組判定部117aと、その判定結果により、複数チャンネルの番組の中で通信ネットワークNWを介して提供されない番組については録画を実行し、複数チャンネルの番組の中で通信ネットワークNWを介して提供される番組については録画を実行しないように、録画の設定を行う録画番組設定部117bを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、録画装置及び録画方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、HDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶装置を備え、複数のチューナ部を用いて複数チャンネルの番組のコンテンツデータを同時録画する機能を有する録画装置がある。この録画装置では、複数チャンネルの番組のコンテンツデータを同時録画しているため、ユーザが録画予約をし忘れた場合などでも番組を提供できるなど、ユーザを録画予約作業から開放することができる。
【0003】
また、近年では、ビデオオンデマンドとしてサーバにより過去の番組を提供するネットワークサービスがある。サーバにより過去の番組を提供するネットワークサービスに関する従来技術としては、特許文献1が知られている。特許文献1には、放送番組と同一内容のビデオオンデマンドコンテンツを、インターネット上から検索し、検索条件に適うビデオオンデマンドコンテンツが検索された場合には、その番組のEPG上のタイトル欄にビデオオンデマンドコンテンツを識別するアイコンを表示する。ユーザは、表示されたアイコンからビデオオンデマンドコンテンツを指定することで、録画済みの番組と同様に、過去の番組の視聴を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−17259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、複数チャンネルの番組のコンテンツデータを記憶装置に同時録画するとともに、サーバによるネットワークサービスで提供される番組も利用可能である場合は、記憶装置に同時録画された番組がネットワークサービスでも提供されるという事態が生じる。この場合には、記憶装置に同時録画することなく、ネットワークサービスを利用することで過去番組の視聴が可能であることから、記憶装置のハードウエア資源を有効に活用していなかった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数チャンネルの番組を記憶装置に録画するとともに、サーバによるネットワークサービスで提供される番組も利用可能である場合において、記憶装置のハードウエア資源を有効に活用することを可能とする録画装置及び録画方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の録画装置は、複数のチューナ部を用いて複数チャンネルの番組を記憶装置に録画する録画手段と、外部機器によりネットワークを介して提供される番組を受信する受信手段と、前記複数チャンネルの番組の配信予定と、前記ネットワークを介して提供される番組の配信予定が示された配信情報を取得する取得手段と、前記配信情報をもとに、前記複数チャンネルの番組の各々が前記ネットワークを介して提供されるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果により、前記複数チャンネルの番組の中で前記ネットワークを介して提供されない番組については前記録画手段による録画を実行し、前記複数チャンネルの番組の中で前記ネットワークを介して提供される番組については前記録画手段による録画を実行しないように、前記録画手段における録画の設定を行う録画設定手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の録画装置の録画方法は、複数のチューナ部を用いて複数チャンネルの番組を記憶装置に録画する録画手段、外部機器によりネットワークを介して提供される番組を受信する受信手段を備える録画装置の録画方法であって、取得手段が、前記複数チャンネルの番組の配信予定と、前記ネットワークを介して提供される番組の配信予定が示された配信情報を取得する取得ステップと、判定手段が、前記配信情報をもとに、前記複数チャンネルの番組の各々が前記ネットワークを介して提供されるか否かを判定する判定ステップと、録画設定手段が、前記判定ステップの判定結果により、前記複数チャンネルの番組の中で前記ネットワークを介して提供されない番組については前記録画手段による録画を実行し、前記複数チャンネルの番組の中で前記ネットワークを介して提供される番組については前記録画手段による録画を実行しないように、録画の設定を行う録画設定ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数チャンネルの番組を記憶装置に録画するとともに、サーバによるネットワークサービスで提供される番組も利用可能である場合において、記憶装置のハードウエア資源を有効に活用することを可能とする、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本実施形態にかかる録画装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図2は、チューナ部の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図3は、本実施形態にかかる録画装置の録画番組の設定動作を例示するフローチャートである。
【図4】図4は、本実施形態にかかる録画装置の番組表表示処理を例示するフローチャートである。
【図5】図5は、TVに表示した番組表の一例を示す図である。
【図6】図6は、TVに表示した番組表の一例を示す図である。
【図7】図7は、TVに表示した設定画面の一例を示す図である。
【図8】図8は、TVに表示した番組表の一例を示す図である。
【図9】図9は、TVに表示した番組表の一例を示す図である。
【図10】図10は、TVに表示した番組表の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる録画装置及び録画装置の録画方法の最良な実施形態を詳細に説明する。なお、本実施形態では、複数チャンネルの番組(コンテンツ)のコンテンツデータを同時録画することができるとともに、ビデオオンデマンドとしてサーバによるネットワークサービスで提供される番組を利用可能なHDDレコーダやHDD+DVD(Digital Versatile Disc)レコーダなどの多チャンネル受信装置に適用した例を用いて説明するが、これに限定するものではない。例えば、複数チャンネルの番組のコンテンツデータを、内蔵するHDDに同時録画することができる液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等を備えたテレビジョン受信装置にも適用することができる。
【0012】
図1は、本実施形態にかかる録画装置100の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、録画装置100は、チューナ装置101、記憶装置111、EPG処理部112(EPG:ElectronicProgram Guide)、EPGメモリ113、MPEGデコーダ114(MPEG:MovingPicture Experts Group)、オンスクリーン表示部115、リモコン受信部116、システムコントローラ117、録画再生制御部118及びネットワークI/F119を備えて構成される。また、録画装置100は、ネットワークI/F119を介して通信ネットワークNWと接続することで、通信ネットワークNW上にあるサーバ300が提供するネットワークサービスを利用可能である。
【0013】
サーバ300は、ビデオオンデマンドとして通信ネットワークNWを介して接続された情報機器からの要求に応じた番組を提供するネットワークサービスを行う。また、サーバ300は、通信ネットワークNWを介して接続された情報機器からの要求に応じ、提供(配信)可能な番組に関する情報を含むメタデータを送信する。
【0014】
チューナ装置101は、複数のチューナ部を用いて、HDDなどの記憶装置111に同時録画する番組のコンテンツデータが多重された複数チャンネルのトランスポートストリーム(TS)を受信するものである。チューナ装置101が受信するトランスポートストリームはワンセグ及びフルセグを含むものであってよい。本実施形態では、チューナ装置101は、Ch1〜ChNまでのN個のチャンネルを受信するチューナ部102〜110を備えている。そして、チューナ部102〜110から出力されたCh1〜ChNのトランスポートストリームは、EPG処理部112及び録画再生制御部118に送られる。なお、チューナ部の数はチューナ部102〜110の9個に限定されず、幾つでもよい。
【0015】
ここで、図2を参照して、本実施形態にかかるチューナ部102〜110の詳細な構成について説明する。図2は、チューナ部102の構成の一例を示すブロック図である。以下の説明では、チューナ部102の構成について説明するが、他のチューナ部(103〜110)についても同様である。図2に示すように、チューナ部102は、選局部201、分離部202、デスクランブラ203、分離部204、カードIDメモリ205及びICカード206を備えて構成される。
【0016】
アンテナ入力は、まず、選局部201で選局される。選局されたチャンネルのトランスポートストリームは、分離部202及びデスクランブラ203に入力される。分離部202は、トランスポートストリームに多重されている制御データECM(ECM:EntitlementControl Message)を分離し、分離した制御データECMをICカード206に入力する。分離部204は、トランスポートストリームに多重されている制御データEMM(EMM:EntitlementManagement Message)の中からICカード206向けのEMMを分離し、ICカード206に入力する。このICカード206向けのEMMを分離する際に、ICカード206から出力され、カードIDメモリ205に設定されたカードIDを使用し、分離部204にて分離するものである。
【0017】
ICカード206は、入力された制御データECM及び制御データEMMを用いてスクランブル鍵を復号する。そして、デスクランブラ203は、ICカード206で復号されたスクランブル鍵を用いて、トランスポートストリームに多重されているコンテンツデータをデスクランブルして出力する。なお、本実施形態では、ICカード206がそれぞれチューナ部に備えられているが、複数のチューナ部が1つのICカードを兼用することもできる。
【0018】
図1に戻り、記憶装置111は、例えばHDDなどの大容量記憶媒体である。記憶装置111は、録画再生制御部118の制御の下でコンテンツデータを記憶(録画)する。記憶装置111に記憶されたコンテンツデータは、録画再生制御部118の制御の下で読み出されて再生される。
【0019】
取得手段としてのEPG処理部112は、チューナ部102〜110から出力されたCh1〜ChNのトランスポートストリームから、各チャンネルの各時間帯の番組(配信予定の番組)を示す番組配列情報(SI情報)であるEPG情報を抽出し、EPGメモリ113に格納する。
【0020】
また、EPG処理部112は、通信ネットワークNW及びネットワークI/F119を介して接続するサーバ300から取り込んだメタデータをEPGメモリ113に格納する。このメタデータは、例えば電子番組案内情報(DEPG:Dynamic Electronic Program Guide)を含むものであり、サーバ300が通信ネットワークNWを介して接続する情報機器に配信する番組(配信予定も含む)に関する情報である。すなわち、メタデータは、ビデオオンデマンドとしてサーバ300によるネットワークサービスで提供される番組に関する情報である。このメタデータの取り込みは、サーバ300によるネットワークサービスで提供される番組のトランスポートストリームから抽出してもよいし、URL(Uniform Resource Locator)を指定してサーバ300から直接ダウンロードしてもよい。なお、本実施形態にかかるネットワークサービスで提供される番組の信号形式は放送信号と同等のトランスポートストリームとしたが、プログラムストリームなど、他の形式であってもよい。その場合には、録画装置100には信号形式に応じた分離部、デコード部、受信バッファ等が必要となる場合もある。
【0021】
本実施形態では、日本の地上デジタル放送のようにCh1〜ChNの各トランスポートストリームから各チャンネルのEPG情報を抽出する例について説明するが、これに限定するものではない。例えばBS(Broadcasting Satellite)デジタル放送のように各チャンネルにBS全チャンネルのEPG情報が多重されて提供されている場合もある。また、Ch1〜ChNの各トランスポートストリームに含まれるEPG情報には、各時間帯の番組がビデオオンデマンドとしてサーバ300によるネットワークサービスで提供されるか否かに関する情報を含むものであってもよい。
【0022】
また、EPG処理部112は、リモコン200が備える番組表ボタンなどの押下に応じて、EPGメモリ113に格納されているEPG情報を取得し、取得したEPG情報をチャンネル毎に時系列に並べた番組表の番組表データをオンスクリーン表示部115に供給してTVに番組表を表示する。なお、EPG処理部112は、EPGメモリ113に格納されているEPG情報を常に新しい内容に更新するために、Ch1〜ChNのトランスポートストリームからEPG情報を抽出し、抽出したEPG情報によりEPGメモリ113に格納されているEPG情報を更新するものとする。
【0023】
MPEGデコーダ114は、録画再生制御部118から出力されたコンテンツデータにMPEG2デコード処理を施したコンテンツデータをオンスクリーン表示部115に入力する。オンスクリーン表示部115は、EPG処理部112から供給された番組表データ及びMPEGデコーダ114により入力されたコンテンツデータをテレビジョン信号(TV信号)として、TVに供給する。これにより、TVは、番組表の表示や、チューナ装置101で受信した番組、サーバ300によるネットワークサービスにより提供された番組、記憶装置111に記憶された番組の表示を行うことが可能となる。
【0024】
リモコン受信部116は、リモコン200から赤外線や無線により送信される信号を受信する。リモコン200は、ユーザの操作を受け付け、その操作に対応した信号を赤外線や無線により送信する。すなわち、録画装置100は、リモコン200によりユーザの操作を受け付ける構成である。なお、録画装置100は、操作キーやタッチパネルなど(いずれも図示しない)を介してユーザの操作を受け付けてもよい。
【0025】
システムコントローラ117は、録画装置100全体の処理を制御するものである。具体的には、システムコントローラ117は、マイクロコントローラや、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有する制御回路であってよい。システムコントローラ117は、マイクロコントローラやCPUがROMなどに格納されたプログラムをRAMに展開して順次実行することで、録画再生制御部118への制御信号の出力処理、コンテンツデータに関する所定の処理に係る処理情報の表示処理などを行う。また、システムコントローラ117は、上述したプログラムを順次実行することで、録画番組判定部117a、録画番組設定部117bの機能を提供する。
【0026】
録画番組判定部117aは、EPGメモリ113に格納されたEPG情報とメタデータとをもとに、チューナ装置101で受信する複数チャンネルの中の各々の番組について、記憶装置111に録画する番組であるか否かを判定する。録画番組設定部117bは、録画番組判定部117aによる判定結果をもとに、録画再生制御部118が記憶装置111に録画する番組の設定を行う。この録画番組設定部117bの設定結果をもとに、録画のための制御信号をシステムコントローラ117は録画再生制御部118に出力する。
【0027】
録画再生制御部118は、Ch1〜ChNのトランスポートストリーム及びサーバ300によるネットワークサービスで提供される番組のトランスポートストリームに多重されているコンテンツデータに関する所定の処理を実行する。本実施形態では、録画再生制御部118は、システムコントローラ117からの制御信号に応じて、チューナ部102〜110から受信したトランスポートストリーム及びネットワークI/F119から受信したトランスポートストリームに多重されているコンテンツデータ、又は記憶装置111に録画されているコンテンツデータを選択して、MPEGデコーダ114に出力する再生処理を実行する。
【0028】
また、録画再生制御部118は、トランスポートストリームからコンテンツデータを抽出し、抽出したコンテンツデータに、そのコンテンツデータを識別するための情報であって、コンテンツデータを録画した番組のチャンネルを示すチャンネル情報、コンテンツデータを録画した番組の番組名、コンテンツデータを録画した録画日時、コンテンツデータの再生履歴などを含む識別情報を付加して記憶装置111への記憶(録画)処理を実行する。この録画再生制御部118における録画処理は、システムコントローラ117から出力される録画のための制御信号に従って行われる。
【0029】
なお、録画再生制御部118は、サーバ300によるネットワークサービスを利用できることから、記憶装置111への録画を設定しないとされた番組(詳細は後述する)については、システムコントローラ117からの制御信号に従って、ワンセグデータ又はフルセグデータをトランスコードしたデータを、サムネイル表示用のデータとして記憶装置111へ記憶してもよい。
【0030】
ネットワークI/F119は、LANやインターネットなどである通信ネットワークNWと通信可能に接続する。録画装置100は、ネットワークI/F119により通信ネットワークNWと接続することで、ビデオオンデマンドとしてサーバ300によるネットワークサービスで提供される番組の受信を行うことが可能となる。ネットワークI/F119は、サーバ300によりネットワークサービスで提供された番組のトランスポートストリームを、EPG処理部112及び録画再生制御部118へ送る。なお、サーバ300によるネットワークサービスで提供される番組は、録画再生制御部118の制御の下でネットワークI/F119を介してサーバ300へ通知して指定されたものであってよい。
【0031】
次に、複数チャンネル(Ch1〜ChN)の番組の中で記憶装置111に録画する録画番組を設定する、システムコントローラ117の設定動作について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態にかかる録画装置100の録画番組の設定動作を例示するフローチャートである。
【0032】
図3に示すように、処理が開始されると、システムコントローラ117は、複数チャンネル(Ch1〜ChN)にかかる現在時刻以降のEPG情報をEPGメモリ113から取得する(S101)。次いで、システムコントローラ117は、現在時刻以降の番組の各々についてのループ処理(S102〜S107)を行う。
【0033】
ループ処理(S102〜S107)が開始されると、録画番組判定部117aは、処理対象の番組がサーバ300によるネットワークサービスで提供されるか否かを判定する(S103)。この判定は、処理対象の番組にかかるEPG情報(SI情報/PSI情報)にサーバ300によるネットワークサービスでの提供が示されている場合には、そのEPG情報を利用して行う。なお、処理対象の番組にかかるEPG情報にサーバ300によるネットワークサービスでの提供が示されていない場合には、サーバ300から取得したネットワークサービスで提供される番組に関するメタデータと、処理対象の番組にかかるEPG情報とを比較することにより判定する。
【0034】
具体的には、EPG情報において、サーバ300によるネットワークサービスでの提供を示す方法としては、社団法人電波産業会のARIB STD−B10に定義されている番組配列情報(SI)を用いるものとし、番組配列情報の中のイベント情報テーブル(EIT)の中に新たな記述子を定義して行うものである。
【0035】
ここでは、新たな記述子をネットワークコンテンツ記述子と仮に名付ける。ネットワークコンテンツ記述子には下記の情報の一部もしくはすべてが提供される。
(1)番組のロケーションをあらわす情報であり、録画装置100がサーバ300から番組を提供してもらう際に必要な、番組の提供場所を特定するための情報である。例えば、Uniform Resource Locator(URL)も、その1つであるがこれに限定されるものではない。
(2)コピー制御情報:コピー禁止、コピー可。コピー可の場合には、フリー、1回のみ、ダビング10などの詳細制御情報が提供される。
(3)課金情報:少なくとも有料、無料が提示される。このほか、有料の場合には詳細条件が提示される場合もある。詳細条件とは、たとえば、1番組あたりの視聴料、コピーの際の追加料金、月ぎめ契約での視聴やコピーの有無、月ぎめ契約での料金等である。
(4)提供期間:提供期間は、例えば、放送開始後直ぐから1週間、放送翌日の1日(24時間)のみ、など色々想定される。このように、提供期間は始まりと終わりを規定するもの、そのどちらか一方のみを規定するものなど想定される。
(5)ネットワークサービスを提供している事業者の名称、サービスの名称。
【0036】
録画番組判定部117aは、EPG情報に含まれる、上述したネットワークコンテンツ記述子を参照することで、処理対象の番組がサーバ300によるネットワークサービスで提供されるか否かを判定できる。
【0037】
また、サーバ300から取得したネットワークサービスで提供される番組に関するメタデータには、下記の情報の一部もしくはすべてが提供される。
(1)番組のロケーションをあらわす情報であり、録画装置100がサーバ300から番組を提供してもらう際に必要な、番組の提供場所を特定するための情報である。例えば、Uniform Resource Locator(URL)も、その1つであるがこれに限定されるものではない。
(2)(1)に示す番組が、チューナ部102〜110で受信可能なトランスポートストリームで提供される番組のどれに相当するのか関連つけるための情報である。例えば、放送のEIT情報の中に定義されるサービス識別、イベント識別を含む情報である。これによって、トランスポートストリームのSI/PSIを利用して提供される番組表内の番組と(1)に示す番組との関連を録画装置100で判別することができる。
【0038】
この他、メタデータには、前述のネットワークコンテンツ記述子の(2)以降に示す情報の全部もしくは一部も提供され、録画装置100での判定に利用される場合もある。このように放送で提供されるネットワークコンテンツ記述子やサーバから提供されるメタデータを利用して、ネットワークを介して提供される番組の配信に関する情報を、本実施明細書中では配信情報と定義する。なお、前述のネットワークコンテンツ記述子の(4)に示す提供期間の情報を含む場合もある。提供期間の情報がない場合には、特に期間が設けられずに提供されている番組(コンテンツ)であり、長期間に渡って番組がサーバ300によるネットワークサービスで提供されるものと見做す。
【0039】
録画番組判定部117aは、上述したネットワークコンテンツ記述子にサーバ300によるネットワークサービスでの提供が示されていない場合には、上述したメタデータに含まれる情報を参照することで、処理対象の番組がサーバ300によるネットワークサービスで提供されるか否かを判定できる。
【0040】
また、上述した情報が提供されない場合には、SIで提供される情報と、サーバ300から取得したメタデータとを比較することにより、一致する部分が多い番組を符合する番組として、ネットワークサービスで提供される番組と判定する。サーバ300から取得したメタデータとして、上述した情報が提供される場合には、それを利用して判定するが、サービス識別、イベント識別ではなく、実際の番組名(例えば、**ライブ)やチャンネル名(例えば、音楽チャンネル)のような情報しか提供されない場合には、EITも含むSI/PSI内の情報と、メタデータとを比較し、一致する番組名やチャンネル名から推定するものとする。この推定は、完全一致だけでなく部分一致である場合も符合するものに含めてよい。推定が不確定の場合には、候補となる番組をオンスクリーン表示部115などによりTVに表示してユーザに通知し、リモコン200による操作でユーザが選択し、ネットワークサービスで提供されるか否かを確定してもよい。
【0041】
S103において、処理対象の番組がサーバ300によるネットワークサービスで提供されないと判定された場合(NO)、録画番組判定部117aは、処理対象の番組について、記憶装置111への録画を設定する(S105)。
【0042】
S103において、処理対象の番組がサーバ300によるネットワークサービスで提供されると判定された場合(YES)、録画番組判定部117aは、サーバ300によるネットワークサービスで提供される番組が、ユーザにより予め設定された所定の条件(以下、録画条件とよぶ)を満たすか否かを判定する(S104)。
【0043】
録画条件を満たす場合(S104:YES)、録画番組判定部117aは、処理対象の番組について、サーバ300によるネットワークサービスを利用できることから、記憶装置111への録画を設定しない(S106)。録画条件を満たさない場合(S104:NO)、録画番組判定部117aは、処理対象の番組について、記憶装置111への録画を設定する(S105)。
【0044】
これにより、録画装置100では、サーバ300によるネットワークサービスで提供される番組であり、ユーザにより予め設定された録画条件を満たす番組については、記憶装置111への録画を行うことなく、サーバ300によるネットワークサービスを利用することで、記憶装置111のハードウエア資源を有効に活用することが可能となる。
【0045】
なお、ユーザによる録画条件の設定は、リモコン200によりユーザの操作を受け付けて行われる(詳細は後述する)。録画条件としては、サーバ300によるネットワークサービスで提供される番組が有料であるか無料であるか、提供される番組のコピーの可否、番組の提供期間などがある。S104では、ユーザが予め設定した録画を設定しない録画条件が、有料/無料の番組であるか、コピーが可能/不可能の番組であるか、提供期間が満たすかを、前述したメタデータに含まれるコピー制御情報、課金情報、提供期間をもとに判定する。
【0046】
例えば、サーバ300によるネットワークサービスで提供される番組であっても有料の場合は記憶装置111への録画を希望するユーザは、録画を設定しない録画条件として無料を設定する。これにより、処理対象の番組について、サーバ300によるネットワークサービスを無料で利用できる場合には記憶装置111への録画が設定されず、サーバ300によるネットワークサービスが有料である場合には記憶装置111への録画が設定されることとなる。また、サーバ300によるネットワークサービスで提供される番組であってもコピー不可の場合は記憶装置111への録画を希望するユーザは、録画を設定しない録画条件としてコピー可を設定する。これにより、処理対象の番組について、サーバ300によるネットワークサービスで提供される番組がコピーできる場合には記憶装置111への録画が設定されず、サーバ300によるネットワークサービスで提供される番組がコピーできない場合には記憶装置111への録画が設定されることとなる。また、所定のタイミングでの視聴を希望するユーザは、視聴を行う視聴タイミングを録画条件として設定する。これにより、処理対象の番組について、サーバ300によるネットワークサービスの提供期間が設定された視聴タイミング内である場合には記憶装置111への録画が設定されず、サーバ300によるネットワークサービスの提供期間が設定された視聴タイミング外である場合には記憶装置111への録画が設定されることとなる。
【0047】
次に、オンスクリーン表示部115による番組表表示処理の手順について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態にかかる録画装置100の番組表表示処理を例示するフローチャートである。
【0048】
図4に示すように、EPG処理部112は、リモコン200が備える番組表ボタンが押下された場合、又は番組表を表示中にリモコン200からの操作入力により現在時刻以外の時間帯の番組表の表示が要求された場合、番組表に含めるEPG情報の時間帯(以下、表示対象時間帯とする)を取得する(S301)。例えば、EPG処理部112は、番組表ボタンが押下された場合、現在時刻の所定時間前から、現在時刻の所定時間までを表示対象時間帯として取得する。一方、EPG処理部112は、番組表を表示中に他の時間帯の表示が要求された場合、リモコン200から操作入力された時刻の所定時間前から、その時刻の所定時間後までを表示対象時間帯として取得する。
【0049】
次に、EPG処理部112は、取得した表示対象時間帯に現在時刻よりも前の時刻である過去の時刻が含まれているか否かを判断する(S302)。そして、EPG処理部112は、取得した表示対象時間帯に過去の時刻が含まれていると判断した場合(S302:YES)、EPGメモリ113から、コンテンツデータを同時録画した各時間帯のEPG情報を取得する(S303)。
【0050】
さらに、EPG処理部112は、取得した表示対象時間帯に過去の時刻が含まれていないと判断した場合(S302:NO)、又はS303においてEPG情報を取得すると、取得した表示対象時間帯に現在時刻より後の時刻である未来の時刻が含まれているか否かを判断する(S304)。そして、EPG処理部112は、取得した表示対象時間帯に未来の時刻が含まれていると判断した場合(S304:YES)、EPGメモリ113から、現在時刻以降の各時間帯の番組のEPG情報を取得する(S305)。
【0051】
そして、EPG処理部112は、表示対象時間帯の番組について、録画番組設定部117bで設定された録画の有無を示す設定データを取得する(S306)。そして、EPG処理部112は、取得したEPG情報のうち、表示対象時間帯に含まれる時間帯の番組のEPG情報を、チャンネル毎に時系列に並べた番組表をTVに表示する(S307)。
【0052】
また、S307では、S306で取得した設定データをもとに、ネットワークサービスで提供されることから録画を行わないと設定された番組や、ネットワークサービスで提供されるが録画条件を満たさないことから録画を行うと設定された番組を、他の番組と区別して表示する。この表示は、少なくともネットワークサービスで提供されることから録画を行わないと設定された番組を他の番組と区別して表示するようにする。
【0053】
図5、6は、TVに表示した番組表400の一例を示す図である。図5に示すように、現在時刻を基準とした過去の時刻及び未来の時刻が表示対象時間帯に含まれる各時間帯(TM)の番組のEPG情報401を、チャンネル(CH)毎に時系列に並べた番組表400をTVに表示する。
【0054】
番組表400において、カーソル402は、リモコン200のカーソルキーの操作などに応じて操作される。情報ウインドウ403〜409は、各チャンネルにおいて、カーソル402などで対象となっている番組の詳細などを表示するウインドウである。番組410〜413は、ネットワークサービスで提供されることから録画を行わないと設定された番組である。図示例のように網掛け表示(H1)などを行うことで、番組410〜413は他の番組と区別して表示される。これにより、ユーザは、記憶装置111に録画を行わず、ネットワークを利用する番組であることを容易に視認できる。
【0055】
なお、過去の時刻の番組がカーソル402で選択された場合は、その番組のサムネイル画像が情報ウインドウ405(これ以外のChの場合には情報ウインドウ403〜409)に表示される。例えば、録画番組判定部117aにより録画の設定がされている番組は、記憶装置111に録画されたデータが読み出されて、画像が表示される。また、記憶装置111への録画を設定しないとされた番組は、サムネイル表示用のデータとして記憶装置111へ記憶されたデータが読み出されて表示される。具体的には、図6に示すように、ネットワークサービスで提供されることから録画を行わないと設定された番組410をカーソル402で選択した場合は、サムネイル表示用のデータとして記憶装置111へ記憶されたデータが情報ウインドウ403に表示される。
【0056】
ここで、ユーザによる録画条件の設定について説明する。録画条件の設定は、オンスクリーン表示部115によりTVに表示された設定画面をもとに、ユーザがリモコン200を操作して行う。図7は、TVに表示した録画条件の設定画面500の一例を示す図である。
【0057】
図7に示すように、設定画面500は、ネットワークサービスで提供される番組の録画条件を設定するためにTVに表示された画面である。設定画面500には、チェックボックス501、チェックボックス502などが表示される。これにより、例えばリモコン200の操作でチェックの有無を設定することで、各種録画条件を設定することができる。図示例では、チェックボックス501をチェック無しに、チェックボックス502をチェック有りにすることで、コピー禁止などに関係なく、有料の場合は記憶装置111に録画するとする録画条件を設定している。
【0058】
図8は、TVに表示した番組表400の一例を示す図であり、より具体的には、コピー禁止などに関係なく、有料の場合にのみ記憶装置111に録画するとする録画条件を設定した場合の番組表400の一例を示す図である。図8に示すように、ネットワークサービスで提供されるが、有料でないことから記憶装置111への録画を行わないと設定された番組413は網掛け表示(H1)で表示される。すなわち、網掛け表示(H1)で表示される番組は録画実行されず、ネットワークサービスを利用する番組であるとユーザは容易に視認できる。また、ネットワークサービスで提供されるが、有料であることから記憶装置111への録画を行うと設定された番組410〜412は、番組413とは別の網掛け表示(H2)で表示される。すなわち、網掛け表示(H2)で表示される番組はネットワークサービスでも提供されるが、録画実行されるものとユーザは容易に視認できる。
【0059】
図9は、TVに表示した番組表400の一例を示す図であり、より具体的には、有料/無料などに関係なく、コピー禁止の場合は記憶装置111に録画するとする録画条件を設定した場合の番組表400の一例を示す図である。図9に示すように、ネットワークサービスで提供されるが、コピー禁止でないことから記憶装置111への録画を行わないと設定された番組410〜412は網掛け表示(H1)で表示される。また、ネットワークサービスで提供されるが、コピー禁止であることから記憶装置111への録画を行うと設定された番組413は、番組410〜412とは別の網掛け表示(H2)で表示される。
【0060】
これにより、ユーザは、ネットワークを利用可能な番組であっても、記憶装置111への録画を行う番組と、記憶装置111に録画を行わず、ネットワークを利用する番組とを容易に区別することができる。
【0061】
なお、番組表400に区別されて表示される、ネットワークを利用可能な番組については、リモコン200によるユーザの操作により、記憶装置111への録画を行う番組と、記憶装置111に録画を行わず、ネットワークを利用する番組との設定が行われてもよい。
【0062】
図10は、その設定操作のため、TVに表示した番組表400の一例を示す図であり、より具体的には、図8の例のネットワークを利用可能な番組についての設定を例示する図である。図10に示すように、リモコン200の操作により、カーソル402をネットワークを利用可能な番組413に重ねて、所定の設定ボタンを操作することで、設定ウインドウ420が表示される。設定ウインドウ420は、記憶装置111への録画を行うか、記憶装置111に録画を行わず、ネットワークを利用するかを選択するための選択カーソル421が表示される。ユーザは、リモコン200のカーソルキーなどを操作して、選択カーソル421を操作することで、上述した設定(図10の例では録画実行する設定)を行うことができる。
【0063】
また、図10では番組410〜412は網掛け表示(H2)であり、録画実行する設定となっているが、図10に図示しないが、上述した設定とは逆に、同様な操作で番組410〜412のいずれかにカーソル402をあわせて設定ウインドウ420を開き、選択カーソル421を操作することで、ネットワークサービスを使用する設定(録画実行しない設定)に操作することも可能である。
【0064】
なお、図5〜図10に示した本実施形態にかかる番組表400は、過去から未来への番組表を連続して表示する場合を例示しているが、現在の時刻を境に過去の番組表と未来の番組表とを別々に表示させてもよい。
【0065】
上記説明では録画実行前にネットワークサービス利用の有無を判定し、録画実行の有無を実行しているが、録画実行途中、もしくは実行後であっても、ネットワークサービスの利用の有無を判定し、利用ありとなった場合には該当番組を記憶装置111から削除もしくは削除可能対象とし、記憶装置111のハードウエア資源を有効に活用する方法であってもよい。
【0066】
この録画実行途中、もしくは実行後にネットワークサービスの利用の有無を判定するケースとしては、サーバ300からの情報から、録画実行前にはネットワークサービスの提供が不明であったが、録画実行途中、もしきは実行後に、ネットワークサービスの提供が明らかになるケースである。このため、図3の処理を録画実行途中、もしくは録画後番組も対象に、適宜実行し、該当番組を記憶装置111から削除もしくは削除可能対象とするものである。このため、図3の処理を録画実行途中、もしくは実行後番組も対象に、例えば1時間などの所定時間ごとに実行してもよい。この所定時間はユーザがリモコン200などの操作により設定してもよい。
【0067】
本実施形態の録画装置は、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、パーソナルコンピュータ等の通常のコンピュータを利用したハードウエア構成であってもよい。
【0068】
また、本実施形態の録画装置で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態の録画装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0069】
さらに、本実施形態の録画装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の録画装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0070】
本実施形態の録画装置で実行されるプログラムは、上述した各部(録画番組判定部117a、録画番組設定部117b)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウエアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部がRAM上にロードされて生成されるようになっている。
【0071】
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0072】
100…録画装置、101…チューナ装置、102〜110…チューナ部、111…記憶装置、112…EPG処理部、113…EPGメモリ、114…MPEGデコーダ、115…オンスクリーン表示部、116…リモコン受信部、117…システムコントローラ、117a…録画番組判定部、117b…録画番組設定部、118…録画再生制御部、119…ネットワークI/F、200…リモコン、300…サーバ、400…番組表、401…EPG情報、402…カーソル、403〜409…情報ウインドウ、410〜413…番組、420…設定ウインドウ、421…選択カーソル、500…設定画面、501、502…チェックボックス、NW…通信ネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のチューナ部を用いて複数チャンネルの番組を記憶装置に録画する録画手段と、
外部機器によりネットワークを介して提供される番組を受信する受信手段と、
前記複数チャンネルの番組の配信予定と、前記ネットワークを介して提供される番組の配信予定とが示された配信情報を取得する取得手段と、
前記配信情報をもとに、前記複数チャンネルの番組の各々が前記ネットワークを介して提供されるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果により、前記複数チャンネルの番組の中で前記ネットワークを介して提供されない番組については前記録画手段による録画を実行し、前記複数チャンネルの番組の中で前記ネットワークを介して提供される番組については前記録画手段による録画を実行しないように、前記録画手段における録画の設定を行う録画設定手段と、
を備えることを特徴とする録画装置。
【請求項2】
ユーザの操作を受け付けて、前記録画手段における録画を設定しない条件を設定する条件設定手段を更に備え、
前記録画設定手段は、前記複数チャンネルの番組の中で前記ネットワークを介して提供される番組については、前記設定された条件を満たす番組を前記録画手段による録画を実行しないように録画の設定を行い、前記設定された条件を満たさない番組を前記録画手段による録画を実行するように録画の設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の録画装置。
【請求項3】
前記取得手段は、前記配信情報として、前記複数チャンネルのトランスポートストリームに多重されたEPG情報を取得し、
前記判定手段は、前記EGP情報に含まれる、前記複数チャンネルの番組が前記ネットワークを介して提供されるか否かを示す情報をもとに、前記判定を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の録画装置。
【請求項4】
前記取得手段は、前記配信情報として、前記外部機器から受信した、当該外部機器により提供される番組にかかるメタデータを取得し、
前記判定手段は、前記EGP情報に前記複数チャンネルの番組が前記ネットワークを介して提供されるか否かを示す情報がない場合に、前記EGP情報に記述された情報と、前記メタデータに記述された情報とが符合する番組を、前記ネットワークを介して提供される番組として判定することを特徴とする請求項3に記載の録画装置。
【請求項5】
前記配信情報をもとに前記複数チャンネルの番組表を表示するとともに、当該番組表における、前記録画設定手段が録画を実行しないように設定した番組を他の番組と区別して表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の録画装置。
【請求項6】
複数のチューナ部を用いて複数チャンネルの番組を記憶装置に録画する録画手段、外部機器によりネットワークを介して提供される番組を受信する受信手段を備える録画装置の録画方法であって、
取得手段が、前記複数チャンネルの番組の配信予定と、前記ネットワークを介して提供される番組の配信予定とが示された配信情報を取得する取得ステップと、
判定手段が、前記配信情報をもとに、前記複数チャンネルの番組の各々が前記ネットワークを介して提供されるか否かを判定する判定ステップと、
録画設定手段が、前記判定ステップの判定結果により、前記複数チャンネルの番組の中で前記ネットワークを介して提供されない番組については前記録画手段による録画を実行し、前記複数チャンネルの番組の中で前記ネットワークを介して提供される番組については前記録画手段による録画を実行しないように、録画の設定を行う録画設定ステップと、
を含むことを特徴とする録画装置の録画方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−151688(P2011−151688A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−12594(P2010−12594)
【出願日】平成22年1月22日(2010.1.22)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】