鍋の噴きこぼれ防止蓋

【課題】一般家庭に於いて煮炊きを行う場合手軽に使用出来て煮こぼれしない器具が求められているが従来の方法では不十分と思われるので本発明の器具を提供する。
【解決手段】ステンレススチールを材料として内部が空洞の半球形状の網を構成し，底部にＵ字型の輪を嵌入し，網の頭部に湯が沸騰した時に網が持ち上がらないように錘，，兼，取っ手を形成し，釜による煮炊きに本発明を使用する時は釜の湯が沸騰寸前に中に落とし蓋の如く入れる事によって気泡を細分化させる事が出来る。湯が沸騰してくると澱粉質の物の場合は特に気泡が生じ易く蓋の内部に細分化されながら蓄積されるが外部に噴き出す事は無いのである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は，鍋によって煮炊をする場合の噴きこぼれを防止する蓋である。
【背景技術】
【０００２】
【特許文献１】特開２００５−１０２６６６
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
一般家庭に於いて煮炊きを行う場合，手軽に使用出来て煮こぼれしない器具が求められているが従来の方法においてはこの点に関して充分とは言へないので，この点を解決する為になされたものである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
鍋によって主として澱粉質の材料の煮炊きを行う場合は特に水泡が発生して湯面が膨張し煮こぼれが生じるのであるが，上記の課題を解決する為に，噴きこぼれ防止に適当な金属としてのステンレススチールを材料として内部が空洞の半球形状の網を構成しその底部にＵ字型の輪を嵌入して補強し網の頭部に錘を兼ねた取っ手を構成した極めて簡単な構造の噴きこぼれ防止蓋を提供するものである。
【発明の効果】
【０００５】
本発明は鍋にたいして落とし蓋の形式で鍋の中に入れて利用するため鍋の形状に関係無く使用する事が可能である。又鍋の沸騰寸前に蓋を湯の中に入れる事は従来行われているスプーンを投入して発生しつつある水泡を分散させる方式と同様の作用を利用すると共に，沸騰し膨張した湯の水泡が網目によって細分化され更に頭部にある錘によって細分化されながら蓋の内部に蓄積される。又，形状が極めて簡単であるため取り扱いが容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
本発明を実施するためには，水泡の細分化に有効の金属とされるステンレススチールを材料とする網を内部が空洞の半球形状に構成し，底部にＵ字型の輪を嵌入し，網の頭部に湯が沸騰した時に蓋が持ち上がらないように錘，兼，取っ手を形成する。本発明は以上の構成からなるので，釜による煮炊きに本発明を使用するときは釜の湯が沸騰寸前に中に落とし蓋の如く入れる事によって水泡を細分化させる事が出来る。又湯が沸騰してくると澱粉質の物は特に水泡となって蓋の内部で細分化されながら蓄積されるが外部に噴き出す事はないのである。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の実施例を示す斜視図
【図２】本発明の側面図
【符号の説明】
【０００８】
（１）網
（２）錘，取っ手
（３）補強輪
（４）鍋

【特許請求の範囲】
【請求項１】
内部が空洞の半球形状の網の底部にＵ字型の円輪を嵌入して補強し網の頭部に錘を兼ねた取っ手を構成した鍋の蓋。

【図１】