説明

鍵盤楽器

【課題】 鍵のすべてを楽器ケース内に収納する必要がなく、楽器全体の小型化を図ることができる鍵盤楽器を提供する。
【解決手段】 複数の鍵1の連結部7、10を楽器ケース2内の鍵支持部11上に固定して、複数の鍵1における各鍵本体5、8のすべてを、音階順に配列させた状態で、楽器ケース2から外部に突出させて空中に浮かせ、この状態で複数の鍵1が押鍵操作された際に、その押鍵された鍵1の可撓部6、9の撓み変形量を検出部17で検出すると共に、押鍵された鍵本体5、8と可撓部6、9との境界部3a、4aが楽器ケース2のストッパ部12に当接して鍵本体5、8の下限位置を規制した。従って、複数の鍵1のすべてを楽器ケース2内に収納する必要がないので、楽器ケース2をコンパクトに構成することができ、これにより楽器全体の小型化を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子ピアノや電子オルガンなどの鍵盤楽器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子ピアノなどの鍵盤楽器においては、特許文献1に記載されているように、音階順に配列された複数の鍵と、この複数の鍵における各後部の下側から各鍵の前部側に向けて配置されて前記複数の鍵の各後部を前記各鍵がそれぞれ上下方向に変位可能に支持する鍵盤フレームとを備え、この鍵盤フレームに複数の鍵を音階順に配列させて支持した状態で、楽器ケース内に組み込むように構成されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−76720号公報
【0004】
このような鍵盤楽器では、鍵が、鍵本体と、この鍵本体の後端部に設けられて押鍵操作に応じて上下方向に弾性変形する可撓部と、可撓部の後端部が連結される連結部とを有した構成になっている。また、鍵盤フレームは、複数の鍵の連結部が取り付けられる鍵支持部と、鍵本体が押鍵操作された際に鍵本体が当接して鍵本体の下限位置を規制するストッパ部とを有した構成になっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来の鍵盤楽器では、鍵本体が押鍵操作された際に鍵本体の下限位置を規制するために、鍵盤フレームを鍵本体の後部から鍵本体の前部側に向けて延ばし、この前部側に延びた部分に鍵本体が接離可能に当接するストッパ部を設けた構成であるから、鍵盤フレームが大きくなるばかりか、この鍵盤フレームに複数の鍵を音階順に配列させて配置しただけでは、鍵盤楽器としての外観が損なわれ、デザイン的に好ましくないため、鍵盤フレームと共に鍵のすべてを楽器ケース内に収納する必要があり、このため楽器全体が大型化するという問題がある。
【0006】
この発明が解決しようとする課題は、鍵のすべてを楽器ケース内に収納する必要がなく、楽器全体の小型化を図ることができる鍵盤楽器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、音階順に配列された複数の鍵と、この複数の鍵における各後部のみに配置されて前記複数の鍵の各後部を支持する楽器ケースとを備えた鍵盤楽器であって、前記鍵は、鍵本体と、この鍵本体の後端部に設けられて前記鍵本体の押鍵操作に応じて上下方向に弾性変形する可撓部と、この可撓部の後端部が連結されて前記複数の鍵の配列方向に沿って連続する連結部とを有しており、前記楽器ケースは、前記複数の鍵の前記連結部を固定する鍵支持部と、前記鍵本体が押鍵操作された際に前記鍵本体と前記可撓部との境界部が接離可能に当接して前記鍵本体の下限位置を規制するストッパ部とを有しており、前記複数の鍵における前記各鍵本体のすべては、音階順に配列された状態で、前記楽器ケースから外部に突出して空中に浮いていることを特徴とする鍵盤楽器である。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記複数の鍵の押鍵操作時における前記可撓部の弾性変形量を検出する検出部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器である。
【0009】
請求項3に記載の発明は、鍵本体、この鍵本体の後端部に設けられて前記鍵本体の押鍵操作に応じて上下方向に弾性変形する可撓部、およびこの可撓部の後端部が連結された連結部がすべて一体に形成された複数の鍵と、この複数の鍵を音階順に配列させた状態で前記連結部を固定する鍵支持部、および前記鍵本体が押鍵操作された際に前記鍵本体の下限位置を規制するストッパ部を有する楽器ケースと、この楽器ケース内における前記可撓部の上方に配置されて前記鍵の押鍵操作時における前記可撓部の弾性変形量を検出する検出部とを備えていることを特徴とする鍵盤楽器である。
【0010】
請求項4に記載の発明は、前記楽器ケースが、音階順に配列された前記複数の鍵における前記可撓部および前記連結部に対応する箇所のみに配置されており、前記鍵の前記鍵本体は、前記楽器ケースから外部に突出して空中に浮いていることを特徴とする請求項3に記載の鍵盤楽器である。
【0011】
請求項5に記載の発明は、前記ストッパ部が、前記鍵本体を押鍵操作した際に前記鍵本体と前記可撓部との境界部が接離可能に当接して前記鍵本体の下限位置を規制することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の鍵盤楽器である。
【0012】
請求項6に記載の発明は、前記検出部が、発光素子と受光素子とを備え、前記発光素子で発光した光を前記可撓部に照射させ、この照射された光の反射光を前記受光素子で受光することにより、前記受光素子による受光量に応じて前記可撓部の弾性変形量を検出することを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の鍵盤楽器である。
【0013】
請求項7に記載の発明は、前記可撓部に、前記発光素子によって照射された光の反射光を前記受光素子が受光する際に、前記可撓部の弾性変形に応じて前記受光素子による受光量を変化させるための反射部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の鍵盤楽器である。
【0014】
請求項8に記載の発明は、前記楽器ケースに、前記検出部を搭載する回路基板が、前記可撓部の上方に位置した状態で、取り付けられていることを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれかに記載の鍵盤楽器である。
【0015】
請求項9に記載の発明は、前記楽器ケースに、前記可撓部および前記連結部の上側を覆うカバーケースが配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の鍵盤楽器である。
【0016】
請求項10に記載の発明は、前記カバーケースに、スピーカ部、スイッチ部および表示部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の鍵盤楽器である。
【0017】
請求項11に記載の発明は、音階順に配列された前記複数の鍵における前記各鍵本体の下側に配置されて前記各鍵本体の下部側を覆う補助ケースを備えていることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の鍵盤楽器である。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、複数の鍵の連結部を楽器ケースの鍵支持部上に固定することにより、複数の鍵における各鍵本体のすべてを、音階順に配列させた状態で、楽器ケースから外部に突出させて空中に浮かせることができる。このため、複数の鍵のすべてを楽器ケース内に収納する必要がないので、楽器ケースをコンパクトに構成することができ、これにより楽器全体の小型化を図ることができる。
【0019】
また、この発明によれば、複数の鍵の連結部を楽器ケースの鍵支持部上に固定すると共に、複数の鍵における各可撓部の弾性変形を検出する検出部を各可撓部の上方に配置した構成であるから、楽器ケースをコンパクトに構成することができる。このため、複数の鍵における各鍵本体のすべてを、音階順に配列させた状態で、楽器ケースから外部に突出させて空中に浮かせることができ、これにより複数の鍵のすべてを楽器ケース内に収納する必要がないので、楽器全体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明を適用した電子鍵盤楽器の実施形態1を示した外観斜視図である。
【図2】図1のA−A矢視における拡大断面図である。
【図3】図1における複数の鍵を示した要部の拡大平面図である。
【図4】図3における複数の鍵の配列状態を示し、(a)はその白鍵を示した要部の拡大平面図、(b)はその黒鍵を示した要部の拡大平面図である。
【図5】図2の要部を示した拡大断面図である。
【図6】図5の可撓部のB−B矢視における拡大断面図である。
【図7】図5の鍵支持部のC−C矢視における拡大断面図である。
【図8】この発明を適用した電子鍵盤楽器の実施形態2を示した外観斜視図である。
【図9】図8のD−D矢視における拡大断面図である。
【図10】図9の要部を示した拡大断面図である。
【図11】実施形態1、2における検出部で検出される可撓部の第1変形例を示した要部の拡大断面図である。
【図12】実施形態1、2における検出部で検出される可撓部の第2変形例を示した要部の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(実施形態1)
以下、図1〜図7を参照して、この発明を適用した電子鍵盤楽器の実施形態1について説明する。
この電子鍵盤楽器は、図1および図2に示すように、音階順に配列された複数の鍵1と、この複数の鍵1における各後部(図2では右側部)の下側のみに配置されて複数の鍵1の各後部を支持する楽器ケース2とを備えている。
【0022】
複数の鍵1は、図1および図2に示すように、複数の白鍵3と複数の黒鍵4とを有し、これら白鍵3および黒鍵4が音階順に配列されている。この場合、白鍵3は、図2〜図4に示すように、鍵本体5と、この鍵本体5の後端部(図2では右端部)に設けられて鍵本体5の押鍵操作に応じて上下方向に弾性変形する可撓部6と、この可撓部6の後端部(図2では右端部)が連結されて複数の白鍵3の配列方向に沿って連続する連結部7とを有し、これらが合成樹脂によって一体に形成されている。
【0023】
この場合、鍵本体5は、図2に示すように、下面側が開放されて前後方向に長いほぼ角筒状に形成されている。可撓部6は、図2および図5に示すように、肉厚の薄いほぼ帯板状の薄肉部に形成され、鍵本体5が上方から押鍵された際に、下側に向けて撓み変形するように構成されている。また、この可撓部6は、図6に示すように、その下面における両側部に一対のリブ部6aが一体に形成されている。
【0024】
この一対のリブ部6aは、鍵本体5が押鍵されて撓み変形した可撓部6の弾性復帰力を確保すると共に、鍵本体5の押鍵操作時における可撓部6のねじれを防ぐためものであり、可撓部6の下面に鍵本体5の前後方向(図5では左右方向)に沿って細長く形成されている。また、連結部7は、図3および図4(a)に示すように、可撓部6を介して鍵本体5を保持するためのものであり、複数の白鍵3の配列方向に沿って連続して形成され、複数の鍵本体5の各可撓部6がそれぞれ一体に連結形成されている。
【0025】
また、黒鍵4は、白鍵3と同様、鍵本体8と、この鍵本体8の後端部(図2では右端部)に設けられて鍵本体8の押鍵操作に応じて上下方向に弾性変形する可撓部9と、この可撓部9の後端部(図2では右端部)が連結されて複数の黒鍵4の配列方向に沿って連続する連結部10とを有し、これらが合成樹脂によって一体に形成されている。
【0026】
この場合、鍵本体8は、図2に示すように、白鍵3の鍵本体5の半分程度の長さで、且つ白鍵3の鍵本体5よりも高さの高いほぼ角筒状に形成されている。可撓部9は、白鍵3の可撓部6とほぼ同様、肉厚の薄いほぼ帯板状の薄肉部に形成され、鍵本体8が上方から押鍵された際に、下側に向けて撓み変形するように構成されている。
【0027】
この可撓部9は、図2に示すように、白鍵3の可撓部6よりも下側に位置した状態で、鍵本体8の後端下部に設けられている。また、この可撓部9は、図6に示すように、その下面における両側部に一対のリブ部9aが一体に形成されている。この一対のリブ部9aも、鍵本体8が押鍵されて撓み変形した可撓部9の弾性復帰力を確保すると共に、鍵本体8の押鍵操作時における可撓部9のねじれを防ぐためものであり、可撓部9の下面に鍵本体8の前後方向(図5では左右方向)に沿って細長く形成されている。
【0028】
この黒鍵4の連結部10は、白鍵3の連結部7と同様、可撓部9を介して鍵本体8を保持するためのものであり、図4(b)に示すように、複数の黒鍵4の配列方向に沿って連続して形成され、複数の鍵本体8の各可撓部9がそれぞれ一体に連結形成されている。この連結部10は、図2に示すように、その上部に白鍵3の連結部7が位置決めされた状態で重なって配置されるように構成されている。
【0029】
これにより、複数の鍵1は、図3および図4に示すように、複数の白鍵3の各鍵本体5の間に複数の黒鍵4の鍵本体8が配置された状態で、白鍵3の連結部7が黒鍵4の連結部10上に位置決めされた状態で重なって配置されることにより、複数の白鍵3および複数の黒鍵4が音階順に並列的に配列されるように構成されている。
【0030】
一方、楽器ケース2は、図1および図2に示すように、その全体が上方に開放されて複数の鍵1の配列方向に沿って細長いほぼ箱形状に形成されている。この楽器ケース2は、図2および図5に示すように、複数の鍵1の各連結部7、10が互いに重なり合った状態で、各連結部7、10が取り付けられる鍵支持部11と、各鍵1が押鍵操作された際に各鍵本体5、8と各可撓部6、9との境界部3a、4aが接離可能に当接して鍵本体5、8の下限位置を規制するストッパ部12とを備えている。
【0031】
この場合、楽器ケース2は、複数の鍵1の総重量によって鍵1が前下がり(図2では左下り)に傾かないように、楽器ケース2全体の重量が重く形成されている。すなわち、この楽器ケース2は、アルミニウムや鉄などの金属製の鋳物、または金属などの錘を備えた合成樹脂によって形成されている。鍵支持部11は、図2および図5に示すように、楽器ケース2の底部に上方に突出した状態で、複数の鍵1の配列方向に沿って連続して形成されている。
【0032】
この鍵支持部11には、図5に示すように、複数のビス13がそれぞれ上方から螺入する複数のねじ穴11aが所定間隔で設けられている。この場合、白鍵3の連結部7と黒鍵4の連結部10には、複数のビス13がそれぞれ上方から挿入する複数のビス挿入孔13aが複数のねじ穴11aにそれぞれ対応して設けられている。
【0033】
これにより、鍵支持部11は、図5および図7に示すように、白鍵3の連結部7と黒鍵4の連結部10とが重ね合わされて鍵支持部11の上面に配置され、この状態で各連結部7、10のビス挿入孔13aに上方から複数のビス13が挿入され、この挿入されたビス13が鍵支持部11の各ねじ穴11aに螺入して締め付けられることにより、複数の鍵1を音階順に配列した状態で支持するように構成されている。
【0034】
ストッパ部12は、図2および図5に示すように、楽器ケース2の前端部(図2では左端部)に起立して形成され、各鍵本体5、8と各可撓部6、9との境界部3a、4aの下側に対応して、各鍵本体5、8と各可撓部6、9との境界部3a、4aが接離可能に当接するように構成されている。この場合、ストッパ部12は、図5に示すように、各鍵本体5、8が押鍵操作されて各可撓部6、9が下側に向けて最も大きく撓み変形した際に、各鍵本体5、8の各先端下部が卓上などの載置面Tに接触しないように、ストッパ部12の高さが設定されている。
【0035】
また、この楽器ケース1内には、図2および図5に示すように、回路基板14が組み込まれている。すなわち、この回路基板14は、楽器全体を電気的に制御するための電子回路が搭載されたものであり、複数の鍵1の配列方向に沿って連続する細長い帯状に形成されている。この回路基板14は、図5および図7に示すように、複数の鍵1における互いに重ね合わされた各連結部7、10上にスペーサ部材15を介して複数のビス16によって取り付けられている。
【0036】
この場合、複数の鍵1の各連結部7、10を支持する鍵支持部11には、図7に示すように、複数のビス16がそれぞれ上方から螺入する複数のねじ穴11bが、複数のビス13がそれぞれ上方から螺入する複数のねじ穴11aと異なる位置に設けられている。また、複数の鍵1の各連結部7、10およびスペーサ部材15には、それぞれ鍵支持部11の各ねじ穴11bに対するビス挿入孔16aが設けられている。
【0037】
これにより、回路基板14は、図2、図5および図7に示すように、鍵支持部11上に各連結部7、10が互いに重なり合った状態で配置され、この各連結部7、10上にスペーサ部材15が配置され、このスペーサ部材15上に配置された状態で、回路基板14の上方からビス16がスペーサ部材15および各連結部7、10の各ビス挿入孔16aを通して鍵支持部11のねじ穴11bに螺入して締め付けられることにより、楽器ケース2内に取り付けられる。
【0038】
この回路基板14の下面には、図2および図5に示すように、複数の鍵1の押鍵操作時における各可撓部6、9の各弾性変形量を検出する複数の検出部17が各鍵1に対応してそれぞれ設けられている。この検出部17は、発光素子17aと受光素子17bとを備え、発光素子17aで発光した光を各可撓部6、9に照射させ、この照射された光の反射光を受光素子17bで受光することにより、その受光素子17bによる受光量に応じて各可撓部6、9の弾性変形量(撓み変形量)を検出するように構成されている。
【0039】
さらに、この楽器ケース2上には、図2に示すように、カバーケース18が取り付けられている。このカバーケース18の内部下面には、ボス部18aが楽器ケース2内に向けて突出して設けられている。このボス部18aは、楽器ケース2内にその底部から下側に開放されて設けられたボス部2aに対応するように形成されている。
【0040】
これにより、このカバーケース18は、図2に示すように、楽器ケース2の下側からビス19を楽器ケース2に設けられたボス部2aの孔2bに挿入させ、この挿入したビス19をカバーケース18のボス部18aに設けられたねじ穴18bに螺入させて締め付けることにより、楽器ケース2上に取り付けられるように構成されている。
【0041】
また、このカバーケース18は、図2および図5に示すように、複数の鍵1の各可撓部6、9、および各連結部7、10の上方に位置する回路基板14を、複数の鍵1の各可撓部6、9、および各連結部7、10と共に覆うように構成されている。このカバーケース18には、図1に示すように、スピーカ部20、スイッチ部21および表示部22が設けられている。
【0042】
スピーカ部20は、図1に示すように、カバーケース18の内部における両側に設けられ、楽音を発音するように構成されている。スイッチ部20は、音量調整や音色選択などの各種のスイッチを備え、カバーケース18の上面における表示部22を除く箇所に分散して設けられている。表示部22は、カバーケース18の上面におけるほぼ中央部に設けられ、楽音情報を電気光学的に表示するように構成されている。
【0043】
次に、この電子鍵盤楽器の作用について説明する。
複数の鍵1のうち、白鍵3のいずれかの鍵本体5を押鍵操作すると、この押鍵された白鍵3の可撓部6が下側に向けて撓み、鍵本体5が下側に変位する。このときには、可撓部6の下面両側に設けられた一対のリブ部6aによって、可撓部6および鍵本体5がねじれることなく、良好に下側に変位する。そして、押鍵された白鍵3の鍵本体5と可撓部6との境界部3aが楽器ケース2のストッパ部12に当接すると、可撓部6が撓み変形が規制されて、鍵本体5の下側への変位が停止される。
【0044】
このときに、楽器ケース2内に設けられた回路基板14の検出部17が可撓部6の撓み変形量を検出する。すなわち、検出部17の発光素子17aが光を発光し、その光が可撓部6に照射され、この照射された光が可撓部6で反射される際に、可撓部6の撓み変形に応じて光の反射方向が変化することにより、その光の反射方向が変化した反射光が可撓部6の撓み変形に応じて受光素子17bに受光される。
【0045】
これにより、受光素子17bの受光量に応じて可撓部6の撓み変形量を検出し、この検出結果に基づいてスピーカ部20から楽音を放音する。この後は、可撓部6が弾性復帰して元の位置に戻るので、鍵本体5が上方に変位して初期位置に戻る。このときには、可撓部6の下面両側に設けられた一対のリブ部6aによって、可撓部6の弾性復帰力が増大されるので、可撓部6および鍵本体5がねじれることなく、速やかに初期位置に戻る。
【0046】
なお、複数の鍵1のうち、黒鍵4のいずれかの鍵本体8を押鍵操作しても、白鍵3と同様、黒鍵4の可撓部9が下側に向けて撓み、鍵本体8が下側に変位し、この可撓部9の撓み変形量を検出部17が検出し、その検出結果に応じて楽音を放音した後、白鍵3と同様、可撓部9が弾性復帰して鍵本体8が初期位置に戻る。
【0047】
このように、この電子鍵盤楽器によれば、音階順に配列された複数の鍵1が、鍵本体5、8と、この鍵本体5、8の後端部に設けられて押鍵操作に応じて上下方向に撓み変形する可撓部6、9と、この可撓部6、9の後端部が連結されて鍵1の配列方向に沿って連続する連結部7、10とを有し、この複数の鍵1における各後部のみに対応して配置された楽器ケース2が、各鍵1の連結部7、10を固定する鍵支持部11を有する構成であるから、複数の鍵1における各鍵本体5、8のすべてを、音階順に配列させた状態で、楽器ケース2から外部に突出させて空中に浮かせることができ、これにより楽器全体の小型化を図ることができる。
【0048】
すなわち、この電子鍵盤楽器では、複数の鍵1の各連結部7、10を楽器ケース2の鍵支持部11上に固定することにより、複数の鍵1における各鍵本体5、8のすべてを、音階順に配列させた状態で、楽器ケース2から外部に突出させて空中に浮かせることができる。このため、複数の鍵1のすべてを楽器ケース2内に収納する必要がないので、楽器ケース2をコンパクトに構成することができ、これにより楽器全体の小型化を図ることができると共に、複数の鍵1のすべてを楽器ケース2内に収納しなくても、楽器としての外観が損なわれることがないので、デザイン的にも好ましものを提供することができる。
【0049】
この場合、複数の鍵1の各鍵本体5、8が押鍵操作された際に、その押鍵された鍵本体5、8の下限位置を規制するためのストッパ部12は、楽器ケース2における鍵本体5、8と可撓部6、9との境界部3a、4aに対応する箇所、つまり楽器ケース2の前端部に設けられているので、楽器ケース2を複数の鍵1の各後部である可撓部6、9および連結部7、10に対応する箇所のみに配置することができ、これにより楽器ケース2をコンパクトに構成に構成することができる。
【0050】
このように楽器ケース2をコンパクトに構成しても、複数の鍵1の各鍵本体5、8が押鍵操作された際に、その押鍵された鍵本体5、8の可撓部6、9が撓み変形して、押鍵された鍵本体5、8と可撓部6、9との境界部3a、4aが楽器ケース2に設けられたストッパ部12に当接することにより、鍵本体5、8の下限位置を確実に規制することができるので、押鍵操作における各鍵1の動作を一定に保つことができるので、通常の電子鍵盤楽器と同様、良好に押鍵操作ができる。
【0051】
また、この電子鍵盤楽器によれば、複数の鍵1の各連結部7、10を楽器ケース2の鍵支持部11上に固定すると共に、複数の鍵1における各可撓部6、9の弾性変形を検出する各検出部17を各可撓部6、9の上方に配置した構成であることにより、複数の検出部17を各鍵1の可撓部6、9の近傍に配置することができ、これにより楽器ケース2をコンパクトに構成することができるので、楽器全体の小型化を図ることができる。
【0052】
すなわち、この電子鍵盤楽器では、検出部17を各可撓部6、9の上方に配置することにより、複数の鍵1の各連結部7、10を固定するための楽器ケース2の鍵支持部11が邪魔になることがなく、検出部17を楽器ケース2内に良好に配置することができるので、楽器ケース2を複数の鍵1の各後部である可撓部6、9および連結部7、10に対応する箇所のみに配置することができ、これにより楽器ケース2をコンパクトに構成することができる。
【0053】
この場合、検出部17は、発光素子17aと受光素子17bとを備え、発光素子17aで発光した光を可撓部6、9に照射させ、この照射された光の反射光を受光素子17bで受光することにより、受光素子17bによる受光量に応じて可撓部6、9の撓み変形量を検出することができるので、非接触状態で可撓部6、9の撓み変形量を正確に且つ確実に検出することができ、これにより可撓部6、9の撓み変形量に応じて楽音を良好に放音させることができる。
【0054】
また、楽器ケース2内には、複数の鍵1の配列方向に沿って細長く形成されて複数の検出部17を搭載する回路基板14が、各可撓部6、9の上方に位置した状態で配置されているので、これによっても楽器全体をコンパクトに構成することができる。すなわち、回路基板14は、鍵支持部11上に重なって配置された各連結部7、10上にスペーサ部材15を配置し、このスペーサ部材15および各連結部7、10を介してビス16によって鍵支持部11上に取り付けられることにより、回路基板14を各可撓部6、9の上方に接近させることができると共に、楽器ケース2内に回路基板14を確実に且つコンパクトに取り付けることができる。
【0055】
この回路基板14の下面には、図5に示すように、複数の鍵1の押鍵操作時における各可撓部6、9の弾性変形量を検出する複数の検出部17がそれぞれ設けられているので、複数の検出部17を楽器ケース2内にコンパクトに組み込むことができると共に、この複数の検出部17を複数の鍵1の各可撓部6、9にそれぞれ接近させて配置することができるので、複数の検出部17によって各可撓部6、9の撓み変形量をそれぞれ正確に且つ確実に検出することができる。
【0056】
また、この電子鍵盤楽器では、楽器ケース2に、複数の鍵1の各可撓部6、9、および各連結部7、10の上側に配置された回路基板14の上側を覆うカバーケース18を取り付けた構成であるから、このカバーケース18によって複数の鍵1の各可撓部6、9、各連結部7、10、およびこれらの上側に配置される回路基板14を、良好に保護することができると共に、これらが外部に露出することがないので、外観的にもデザイン的にも好ましいものを得ることができる。
【0057】
この場合、カバーケース18には、スピーカ部20、スイッチ部21および表示部22が設けられているので、楽器全体をコンパクトに構成しても、通常の電子鍵盤楽器と同様の機能を確保することができる。すなわち、スピーカ部20は、カバーケース18の内部における両側に設けられ、楽音を発音することができる。スイッチ部20は、カバーケース18の上面における表示部22を除く箇所に分散して設けられ、音量調整や音色選択などを容易に且つ良好に選択することができる。表示部22は、カバーケース18の上面におけるほぼ中央部に設けられ、楽音情報を電気光学的に良好に表示することができる。
【0058】
(実施形態2)
次に、図8〜図10を参照して、この発明を適用した電子鍵盤楽器の実施形態2について説明する。なお、図1〜図7に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この電子鍵盤楽器は、楽器ケース2に対する回路基板14の取付構造が実施形態1と異なるほか、複数の鍵1の各鍵本体5、8の下側に補助ケース30を配置した構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
【0059】
すなわち、楽器ケース2には、図9および図10に示すように、カバーケース18の内部下面に設けられたボス部18aに対応するボス部2aのほかに、回路基板14が取り付けられるボス部31が設けられている。回路基板14には、ビス挿入孔14aが楽器ケース2のボス部31に対応して設けられている。
【0060】
これにより、回路基板14は、図9および図10に示すように、楽器ケース2のボス部31上に配置され、この状態でビス32が上方から回路基板14のビス挿入孔14aを通してボス部31のねじ孔31aに螺入して締め付けられることにより、楽器ケース2内に取り付けられている。この場合、回路基板14は、カバーケース18のボス部18aと楽器ケース2のボス部2aとがビス19によって取り付けられる際に、これらの間に挟まれて取り付けられるように構成されている。また、この回路基板14は、複数の鍵1の互いに重なり合う各連結部7,10上にスペーサ部材15を介して配置されている。
【0061】
一方、補助ケース30は、図8および図9に示すように、複数の鍵1の各鍵本体5、8の上面側を除いて、各鍵本体5、8を覆うものであり、楽器ケース2の下面に配置されて各鍵本体5、8の前端部(図9では左端部)に延びる底板部30aと、この底板部30aの前端部から各鍵本体5、8の各前端面における中間部に向けて起立して設けられた前板部30bと、底板部30aの両側部に前板部30bよりも少し高く起立して設けられた側板部30cとを備えている。
【0062】
これにより、補助ケース30は、図8および図9に示すように、複数の鍵1の各鍵本体5、8の上面側を除いて、各鍵本体5、8の下側、前端部側、両側部を覆うことにより、複数の鍵1の各鍵本体5、8が下側から上方に向けて押されたり、各鍵本体5、8が鍵1の配列方向に押されたり、また各鍵本体5、8の前端部(図9では左端部)が後側(図9では右端部)に向けて押されたりしないように構成されている。
【0063】
このような電子鍵盤楽器によれば、実施形態1と同様の作用効果があるほか、回路基板14が楽器ケース2のボス部31上にビス32によって取り付けられているので、複数の鍵1の各連結部7、10とは別に楽器ケース2に取り付けることができ、これにより複数の鍵1の配列状態を調整し易くすることができると共に、回路基板14を楽器ケース2に確実に且つ強固に取り付けることができる。この場合、回路基板14は、カバーケース18のボス部18aと楽器ケース2のボス部2aとがビス19によって取り付けられる際に、これらの間に挟まれて取り付けられているので、より一層、楽器ケース2に強固に取り付けることができる。
【0064】
また、この鍵盤楽器では、複数の鍵1における各鍵本体5、8の下側に配置されて各鍵本体5、8の下側を覆う補助ケース30を備えているので、この補助ケース30によって複数の鍵1の各鍵本体5、8が下側から上方に向けて押されるのを防ぐことができ、これにより各鍵本体5、8の下側からの外力によって複数の鍵1の各可撓部6、9が破損するのを防ぐことができる。
【0065】
この場合、補助ケース30は、楽器ケース2の下面に配置されて各鍵本体5、8の前端部(図9では左端部)に延びる底板部30aと、この底板部30aの前端部から各鍵本体5、8の各前端面における中間部に向けて起立して設けられた前板部30bと、底板部30aの両側部に前板部30bと同じ高さで起立して設けられた側板部30cとを備えているので、複数の鍵1の各鍵本体5、8の上面側を除いて、各鍵本体5、8の下側、前端部側、両側部を覆うことができる。
【0066】
このため、補助ケース30によって複数の鍵1の各鍵本体5、8が下側から上方に向けて押されるのを防ぐことができる以外に、各鍵本体5、8が鍵1の配列方向から押されたり、また各鍵本体5、8がその前端部から後側に向けて押されたりするのを防ぐことができ、これにより複数の鍵1の押鍵操作以外に各可撓部6、9に負荷が加わるのを防ぐことができるので、複数の鍵1の押鍵操作以外の外力によって各可撓部6、9が破損するのを確実に防ぐことができる。
【0067】
なお、上述した実施形態1、2では、押鍵操作によって複数の鍵1における各可撓部6、9が撓み変形した際に、その各可撓部6、9の撓み変形量を直接、検出部17によって検出するように構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図11(a)および図11(b)に示された第1変形例のように、各可撓部6、9にそれぞれ反射突起部35を設けても良い。
【0068】
すなわち、図11(a)および図11(b)に示された第1変形例は、各可撓部6、9の上面に反射突起部35を設けた構成になっている。この反射突起部35は、鍵1の後側(図11では右側)が湾曲した反射曲面31aに形成され、鍵1の前側(図11では左側)がほぼ垂直な垂直面35bに形成されている。この反射突起部35は、鍵1が押鍵されて各可撓部6、9が下側に向けて撓んだ際に、回路基板14の下面に対する反射曲面35aの傾斜角度が緩やかになるように構成されている。
【0069】
これにより、反射突起部35は、図11(b)に示すように、鍵1が押鍵されて各可撓部6、9が下側に向けて撓み、回路基板14の下面に対する反射曲面35aの傾斜角度が緩やかになった際に、検出部17の発光素子17aで発光されて反射曲面35aに照射された光を受光素子17bに向けて反射するように構成されている。
【0070】
また、この反射突起部35は、図11(a)に示すように、鍵1が押鍵されずに各可撓部6、9がほぼ水平な状態で、回路基板14の下面に対する反射曲面35aの傾斜角度が急な状態の際に、検出部17の発光素子17aで発光されて反射曲面35aに照射された光を受光素子17bから少し離れる方向に向けて反射するように構成されている。
【0071】
このような電子鍵盤楽器によれば、複数の鍵1が押鍵されて可撓部6、9が撓み変形する際に、その撓み変形に応じて反射突起部35の傾き角度が変化するので、押鍵操作に応じた可撓部6、9の撓み変形量を検出部17によって実施形態1、2よりも正確に検出することができ、これにより押鍵された鍵1の押鍵力に応じた楽音を良好に発音させることができる。
【0072】
また、この第1変形例に限らず、例えば図12(a)および図12(b)に示された第2変形例のように、各可撓部6、9にそれぞれ反射部36を設けても良い。すなわち、この第2変形例は、各可撓部6、9の上面に凹面鏡をなす反射部36を設けた構成になっている。この反射部36は、検出部17の発光素子17aから光が照射されると、その照射された光を焦点位置Pに集光する凹面鏡に形成されている。
【0073】
このため、反射部36は、図12(b)に示すように、鍵1が押鍵されて各可撓部6、9が下側に向けて撓み、これに伴って反射部36の焦点位置Pがずれた際に、その焦点位置Pが検出部17の受光素子17bに位置するように構成されている。また、この反射部36は、図12(a)に示すように、鍵1が押鍵されずに各可撓部6、9がほぼ水平な状態のときに、反射部36の焦点位置Pが検出部17の受光素子17bから少し離れるように構成されている。
【0074】
このような電子鍵盤楽器によれば、複数の鍵1が押鍵されて可撓部6、9が撓み変形する際に、その撓み変形に応じて反射部36の焦点位置Pが変化することにより、押鍵操作に応じた各可撓部6、9の撓み変形量を検出部17によって実施形態1、2よりも正確に検出することができ、これにより第1変形例と同様、押鍵された鍵1の押鍵力に応じた楽音を良好に発音させることができる。
【符号の説明】
【0075】
1 鍵
2 楽器ケース
3 白鍵
4 黒鍵
5、8 鍵本体
6、9 可撓部
6a、9a リブ部
7、10 連結部
11 鍵支持部
12 ストッパ部
13、16、19、32 ビス
14 回路基板
17 検出部
17a 発光素子
17b 受光素子
18 カバーケース
20 スピーカ部
21 スイッチ部
22 表示部
30 補助ケース
30a 底板部
30b 前板部
30c 側板部
35 反射突起部
36 反射部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
音階順に配列された複数の鍵と、この複数の鍵における各後部のみに配置されて前記複数の鍵の各後部を支持する楽器ケースとを備えた鍵盤楽器であって、
前記鍵は、鍵本体と、この鍵本体の後端部に設けられて前記鍵本体の押鍵操作に応じて上下方向に弾性変形する可撓部と、この可撓部の後端部が連結されて前記複数の鍵の配列方向に沿って連続する連結部とを有しており、
前記楽器ケースは、前記連結部を固定する鍵支持部と、前記鍵本体が押鍵操作された際に前記鍵本体と前記可撓部との境界部が接離可能に当接して前記鍵本体の下限位置を規制するストッパ部とを有しており、
前記複数の鍵における前記各鍵本体のすべては、音階順に配列された状態で、前記楽器ケースから外部に突出して空中に浮いていることを特徴とする鍵盤楽器。
【請求項2】
前記複数の鍵の押鍵操作時における前記可撓部の弾性変形量を検出する検出部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器。
【請求項3】
鍵本体、この鍵本体の後端部に設けられて前記鍵本体の押鍵操作に応じて上下方向に弾性変形する可撓部、およびこの可撓部の後端部が連結された連結部がすべて一体に形成された複数の鍵と、
この複数の鍵を音階順に配列させた状態で前記連結部を固定する鍵支持部、および前記鍵本体が押鍵操作された際に前記鍵本体の下限位置を規制するストッパ部を有する楽器ケースと、
この楽器ケース内における前記可撓部の上方に配置されて前記鍵の押鍵操作時における前記可撓部の弾性変形量を検出する検出部と
を備えていることを特徴とする鍵盤楽器。
【請求項4】
前記楽器ケースは、音階順に配列された前記複数の鍵における前記可撓部および前記連結部に対応する箇所のみに配置されており、前記鍵の前記鍵本体は、前記楽器ケースから外部に突出して空中に浮いていることを特徴とする請求項3に記載の鍵盤楽器。
【請求項5】
前記ストッパ部は、前記鍵本体が押鍵操作された際に前記鍵本体と前記可撓部との境界部が接離可能に当接して前記鍵本体の下限位置を規制することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の鍵盤楽器。
【請求項6】
前記検出部は、発光素子と受光素子とを備え、前記発光素子で発光した光を前記可撓部に照射させ、この照射された光の反射光を前記受光素子で受光することにより、前記受光素子による受光量に応じて前記可撓部の弾性変形量を検出することを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の鍵盤楽器。
【請求項7】
前記可撓部には、前記発光素子によって照射された光の反射光を前記受光素子が受光する際に、前記可撓部の弾性変形に応じて前記受光素子による受光量を変化させるための反射部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の鍵盤楽器。
【請求項8】
前記楽器ケースには、前記検出部を搭載する回路基板が、前記可撓部の上方に位置した状態で、取り付けられていることを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれかに記載の鍵盤楽器。
【請求項9】
前記楽器ケースには、前記可撓部および前記連結部の上側を覆うカバーケースが配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の鍵盤楽器。
【請求項10】
前記カバーケースには、スピーカ部、スイッチ部および表示部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の鍵盤楽器。
【請求項11】
音階順に配列された前記複数の鍵における前記各鍵本体の下側に配置されて前記各鍵本体の下部側を覆う補助ケースを備えていることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の鍵盤楽器。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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