開閉可能な保護カバー付き物品
【課題】
簡単な構造で耐久性に優れた、複数の静止安定位置で開閉可能な保護カバー付き物品を提供する。
【解決手段】
本体と、本体の一部を保護するための開閉可能な保護カバーとを含む物品であって、保護カバーは、開閉動作時に開放位置と閉鎖位置とそれらの位置の間の少なくとも一つの位置とを含む少なくとも三つの静止安定位置をとることができ、保護カバーは、回転軸と軸保持部材とからなる連結部材を介して本体に連結され、保護カバーは、回転軸の両軸端を固定して受ける部分を有し、回転軸が回転することにより保護カバーが回転して開閉動作を行い、軸保持部材は、弾性部材によって回転軸の軸方向に沿った表面を圧接し、回転軸が回転する間に回転軸の軸方向に沿った表面とそれを圧接する軸保持部材の表面とが互いに係合して静止安定する少なくとも三つの位置をとり、それらの位置のときに保護カバーの静止安定位置をもたらす、ことを特徴とする。
簡単な構造で耐久性に優れた、複数の静止安定位置で開閉可能な保護カバー付き物品を提供する。
【解決手段】
本体と、本体の一部を保護するための開閉可能な保護カバーとを含む物品であって、保護カバーは、開閉動作時に開放位置と閉鎖位置とそれらの位置の間の少なくとも一つの位置とを含む少なくとも三つの静止安定位置をとることができ、保護カバーは、回転軸と軸保持部材とからなる連結部材を介して本体に連結され、保護カバーは、回転軸の両軸端を固定して受ける部分を有し、回転軸が回転することにより保護カバーが回転して開閉動作を行い、軸保持部材は、弾性部材によって回転軸の軸方向に沿った表面を圧接し、回転軸が回転する間に回転軸の軸方向に沿った表面とそれを圧接する軸保持部材の表面とが互いに係合して静止安定する少なくとも三つの位置をとり、それらの位置のときに保護カバーの静止安定位置をもたらす、ことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡単な構造で耐久性に優れた、複数の静止安定位置で開閉可能な保護カバー付き物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から電気機器等の物品には、その一部を保護するために開閉可能な保護カバーが設けられることがある。かかる保護カバーは、急激な開閉動作を避けるために複数の静止安定位置を経て開閉されることが望まれる。また、高級感の観点から、保護カバーの開閉動作時には、静止安定位置間で適度なクリック感を伴うことが望まれる。さらに、安全性の観点から、保護カバーに必要以上の力が加えられたときに保護カバーが本体から容易に着脱できることが望まれる。
【0003】
しかしながら、上述の希望の技術を全て盛り込んだ保護カバーを作製すると、構造が複雑になるか又は繰り返しの利用に対して耐久性に劣るという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、かかる従来技術の問題に鑑み創案されたものであり、その目的は、簡単な構造で耐久性に優れた、複数の静止安定位置で開閉可能な保護カバー付き物品を提供することにある。また、本発明は、開閉可能な保護カバーが物品の本体から容易に着脱できる、保護カバー付き物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、かかる目的を達成するために鋭意検討した結果、保護カバーを本体に連結する着脱自在な連結部材に、保護カバーに開閉動作を与える回転軸とその軸を圧接して係合しうる軸保持部材とを設けることによって、複数の静止安定位置でクリック感を伴いながら安全に開閉可能な保護カバー付き物品を提供することを見出し、本発明の完成に至った。
【0006】
即ち、本発明は、本体と、前記本体の一部を保護するための開閉可能な保護カバーとを含む物品であって、
前記保護カバーは、開閉動作時に開放位置と閉鎖位置とそれらの位置の間の少なくとも一つの位置とを含む少なくとも三つの静止安定位置をとることができ、
前記保護カバーは、回転軸と軸保持部材とからなる連結部材を介して前記本体に連結され、
前記保護カバーは、前記回転軸の両軸端を固定して受ける部分を有し、前記回転軸が回転することにより前記保護カバーが回転して開閉動作を行い、
前記軸保持部材は、弾性部材によって前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接し、前記回転軸が回転する間に前記回転軸の軸方向に沿った表面とそれを圧接する前記軸保持部材の表面とが互いに係合して静止安定する少なくとも三つの位置をとり、それらの位置のときに前記保護カバーの前記静止安定位置をもたらす、
ことを特徴とする物品である。
【0007】
本発明の物品の好ましい態様では、前記回転軸の軸方向横断面は多角形であり、前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材の表面は、前記多角形の辺に合わせて接触できる平面部からなり、前記多角形の辺と前記平面部が互いに係合して静止安定位置をとる。
【0008】
本発明の物品の好ましい態様では、前記回転軸の軸方向横断面は多角形であり、前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材の表面は、前記多角形の角に合わせて接触できる凹部からなり、前記多角形の角と前記凹部が互いに係合して静止安定位置をとる。
【0009】
本発明の物品の好ましい態様では、前記凹部は略V字形であり、前記V字形を構成する二つの辺が前記多角形の隣接する二つの角をそれぞれ互いに均等に受けて係合してさらなる静止安定位置をとる。
【0010】
本発明の物品の好ましい態様では、前記回転軸の軸方向横断面の多角形であり、前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材の表面は、前記多角形の角に合わせて接触できる凹部とその両側に形成された前記多角形の辺に合わせて接触できる平面部とからなり、前記多角形の角と前記凹部、又は前記多角形の辺と前記平面部が互いに係合して静止安定位置をとる。
【0011】
本発明の物品の好ましい態様では、前記凹部は略V字形であり、凹部のV字を構成する二つの辺とそれらにそれぞれ連続してつながる両側の平面部の間に形成された二つの角が前記多角形の隣接する二つの辺をそれぞれ互いに受けて係合してさらなる静止安定位置をとる。
【0012】
本発明の物品の好ましい態様では、前記連結部材は、前記本体に設けた凹所に収納され、前記凹所内で前記本体と連結されている。
【0013】
本発明の物品の好ましい態様では、前記連結部材は、好ましくは前記本体の重量未満の力で本体からはずれるように着脱可能に連結されている。
【0014】
本発明の物品の好ましい態様では、前記連結部材に雄部又は雌部が設けられ、前記本体の凹所内にそれらにそれぞれ対応した雌部又は雄部が設けられ、前記連結部材に設けた雄部又は雌部はそれぞれ、前記本体の凹所内に設けた雌部又は雄部に係合して前記連結部材と前記本体を連結する。
【0015】
本発明の物品の好ましい態様では、前記連結部材に設けた雄部又は前記本体の凹所内に設けた雄部は板バネによって形成される。
【0016】
本発明の物品の好ましい態様では、前記本体は電気機器であり、前記保護カバーは前記電気機器の操作盤を保護する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の物品は、保護カバーを回転する回転軸とそれを圧接する軸保持部材とが互いに係合して保護カバーの開閉動作時の静止安定位置をもたらすので、簡単な構造で複数の静止安定位置で保護カバーを安全に開閉することができる。また、本発明の物品は、回転軸の横断面が多角形であり、それを圧接する軸保持部材がその多角形の角又は辺を受けて静止安定する形状を有しているので、開閉動作時の複数の位置間でクリック感を伴うとともに繰り返しの開閉動作時に対する耐久性が高い。さらに、本発明の物品は、保護カバーの開閉動作の役割を持つ連結部材が本体に着脱自在に連結されているので、保護カバーに無理な力が掛かった場合に保護カバーが容易にはずれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の保護カバー付き物品の実施態様を図面を参照して以下に詳細に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0019】
本発明の物品は、図1に示すように、本体2と、その一部を保護するための開閉可能な保護カバー3とを含む物品1であり、例えば、屋外で使用されるワイヤレスアンプなどの電気機器と、その操作盤を水、ほこり、日光等の環境的要因や人間等の接触による誤動作から保護するための開閉可能な保護カバーとからなる物品が該当する。
【0020】
本発明の物品の保護カバー3は、開閉動作時に図1のような開放位置と、図2のような閉鎖位置と、図3のようなそれらの位置の間の中途の位置とを含む少なくとも三つの静止安定位置をとることができ、開放位置と閉鎖位置の間の静止安定位置は希望により必要な数だけ増加することができる。
【0021】
保護カバー3は、図1に示すように、連結部材4を介して本体に連結されるが、保護カバー3の開閉時等に無理な力が掛かった場合(例えば保護カバーをつかんで本体を持ち上げようとしたとき)に保護カバー等の物品の破損を避けるために、図4のように本体の重量未満の力で着脱できるようにすることが好ましい。また、連結部材4は、外部から目立たないようにするため、図4に示すように、本体2に設けた凹所5に収納され、その凹所5内で本体2と着脱自在に連結されることが好ましい。
【0022】
連結部材4は、図5(a),(b)の外部カバーを取りはずした分解図からわかるように、回転軸6と軸保持部材7とからなり、軸保持部材7は弾性部材8(図ではばね)によって回転軸6の軸方向に沿った表面を圧接するようになっている。回転軸6は保護カバー3によってその両軸端を固定して受けるようになっており、回転軸6が軸まわりに回転することによって保護カバー3が連動して回転して開閉動作を行う。回転軸6の回転角度範囲は、一般に45°以上270°以下、好ましくは60°以上180°以下である。
【0023】
本発明では、回転軸6が回転する間に、回転軸6の軸方向に沿った表面とそれを圧接する軸保持部材7の表面とが互いに係合して静止安定する複数の位置をとるようになっており、これらの位置のときに保護カバー3の静止安定位置をもたらすようになっている。従って、これらの表面同士が互いに係合する静止安定位置の数を増加すれば、保護カバーの静止安定位置も同様に増加することができる。
【0024】
図5(c)を参照すると、本発明の連結部材4の一例の概略的断面図が示されている。図5(c)では、回転軸6の軸方向横断面は、多角形(図では八角形)であり、回転軸6の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材7の表面は、この多角形の辺に合わせて接触できる平面部からなり、この平面部が多角形の辺と当接した安定状態で互いに係合することにより静止安定位置をとる。図5の態様では、もし回転軸6が1回転できるなら、八角形の辺の数の分だけ(即ち8ヶ所)の静止安定位置をとることができる。図5(c)の回転軸6の表面と軸保持部材7の表面の係合パターンは一例にすぎず、本発明の効果を損なわない限り、以下に説明する他の係合パターンも採用することができる。
【0025】
図6(a)〜(d)を参照すると、本発明の連結部材4の別の例が示されている。図6(c)では、回転軸6の軸方向横断面は、多角形(図では八角形)であり、回転軸6の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材7の表面は、この多角形の角に合わせて接触できる略V字形の凹部からなり、この凹部が多角形の角とぴったりと当接した状態で互いに係合することにより静止安定位置をとる。この態様では、図6(c)の静止安定位置以外に、図6(d)のように、V字形の凹部がV字を構成する二つの辺でそれぞれ多角形の隣接する角を均等に受けて係合する場合も静止安定位置をとることができる。図6の態様では、もし回転軸6が1回転できるなら、八角形の辺の2倍の数の分だけ(即ち16ヶ所)の静止安定位置をとることができる。
【0026】
また、図7(a)〜(d)を参照すると、本発明の連結部材4のさらに別の例が示されている。図7(c)では、回転軸6の軸方向横断面は、多角形(図では八角形)であり、回転軸6の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材7の表面は、この多角形の角に合わせて接触できる略V字形の凹部とその両側に形成されたこの多角形の辺に合わせて接触できる平面部とからなる。この場合、図7(c)に示すように、多角形の辺に合わせて凹部の両側の平面部が当接した安定状態で互いに係合するか、又は図7(d)に示すように、凹部のV字を構成する二つの辺とそれらにそれぞれ連続してつながる両側の平面部の間に形成された二つの角で多角形の隣接する辺を均等に受けて係合することによって静止安定位置をとることができる。図7の態様では、もし回転軸6が1回転できるなら、八角形の辺の2倍の数の分だけ(即ち16ヶ所)の静止安定位置をとることができる。
【0027】
図5〜7の態様で示したように、回転軸6と軸保持部材7の係合パターンとしては、例えば、回転軸6の軸方向横断面が多角形(好ましくは六角形以上)であるとき、回転軸6の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材7の表面が、多角形の辺を当接して受ける平面部、多角形の角を谷部で当接して受ける略V字形の凹部、多角形の二つの角をそれぞれ均等に受ける二つの辺からなる略V字形の凹部、又は多角形の二つの辺をそれぞれ均等に受ける二つの角を有する凹部と平面部からなる表面が挙げられる。最初の二つの態様は面同士が接触し、最後の二つの態様は二箇所で点同士が接触するが、面同士の接触の方が二点接触の場合より回転軸の静止安定度が高い。これらの係合パターンを採用することにより、回転軸の回転時に回転軸の多角形の角と辺が軸保持部材の表面と接触するときに適度なクリック感を伴うようになっている。また、軸保持部材7の多角形の内角は鈍角になるように、好ましくは120°以上に設定すると、多数回の開閉動作でも回転軸の多角形の角が大きな力を受けて欠けることが少ないので好ましい。
【0028】
本発明の連結部材4は、保護カバー3に複数の静止安定位置を伴う開閉機構を有するだけでなく、保護カバー3に無理な力が掛かったときに本体2から容易に着脱できる着脱機構も併せ持つ。この着脱機構は、連結部材4に設けられた雄部又は雌部と、本体2の凹部5内に設けられたそれらの雄部又は雌部にそれぞれ対応する雌部又は雄部とによって行われ、これらがそれぞれ互いに係合したり又は脱係合したりすることにより連結部材4と本体2の連結又は非連結が達成される。
【0029】
連結部材4の本体2からの着脱機構の例としては、図5(c)に示すように連結部材4に設けた雄部9と本体2の凹所5内に設けた雌部10が互いに係合して連結したり又は脱係合して脱連結するもの、図6(c)に示すように連結部材4に設けた雌部11と本体2の凹所5内に設けた雄部12が互いに係合して連結したり又は脱結合して脱連結するもの、図8に示すように連結部材4に設けた雌部13と本体2の凹所5内に設けた板バネによって形成された雄部14が互いに係合して連結したり又は脱係合して脱結合するものが挙げられる。連結部材4を本体2から着脱するための力はこの雌雄部の材料と大きさによって適宜設定することができるが、保護カバー3を無理な力で引っ張った場合でも本体2が追随しないように本体の重量未満の力ではずれることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明の物品は、簡単な構造で複数の静止安定位置で保護カバーをクリック感を伴いながら安全に開閉できるので、操作盤を保護する電気機器を始めとするあらゆる開閉部を有する製品に有用である。また、本発明の物品は、保護カバーが開閉機構を有する連結部材の部分から容易に脱着できるので、安全に取扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】保護カバーが開放位置にある本発明の物品の概略図を示す。
【図2】保護カバーが閉鎖位置にある本発明の物品の概略図を示す。
【図3】保護カバーが開放位置と閉鎖位置の間の位置にある本発明の物品の概略図を示す。
【図4】保護カバーからはずれた状態にある本発明の物品の概略図を示す。
【図5a】本発明の連結部材の概略的分解図である。
【図5b】本発明の連結部材の概略的分解図である。
【図5c】本発明の連結部材の概略的断面図である。
【図6a】本発明の連結部材の概略的分解図である。
【図6b】本発明の連結部材の概略的分解図である。
【図6c】本発明の連結部材の概略的断面図である。
【図6d】本発明の連結部材の概略的断面図である。
【図7a】本発明の連結部材の概略的分解図である。
【図7b】本発明の連結部材の概略的分解図である。
【図7c】本発明の連結部材の概略的断面図である。
【図7d】本発明の連結部材の概略的断面図である。
【図8】本発明の連結部材の概略的断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 物品
2 本体
3 保護カバー
4 連結部材
5 凹部
6 回転軸
7 軸保持部材
8 弾性部材
9 雄部
10 雌部
11 雌部
12 雄部
13 雌部
14 雄部(板バネ)
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡単な構造で耐久性に優れた、複数の静止安定位置で開閉可能な保護カバー付き物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から電気機器等の物品には、その一部を保護するために開閉可能な保護カバーが設けられることがある。かかる保護カバーは、急激な開閉動作を避けるために複数の静止安定位置を経て開閉されることが望まれる。また、高級感の観点から、保護カバーの開閉動作時には、静止安定位置間で適度なクリック感を伴うことが望まれる。さらに、安全性の観点から、保護カバーに必要以上の力が加えられたときに保護カバーが本体から容易に着脱できることが望まれる。
【0003】
しかしながら、上述の希望の技術を全て盛り込んだ保護カバーを作製すると、構造が複雑になるか又は繰り返しの利用に対して耐久性に劣るという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、かかる従来技術の問題に鑑み創案されたものであり、その目的は、簡単な構造で耐久性に優れた、複数の静止安定位置で開閉可能な保護カバー付き物品を提供することにある。また、本発明は、開閉可能な保護カバーが物品の本体から容易に着脱できる、保護カバー付き物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、かかる目的を達成するために鋭意検討した結果、保護カバーを本体に連結する着脱自在な連結部材に、保護カバーに開閉動作を与える回転軸とその軸を圧接して係合しうる軸保持部材とを設けることによって、複数の静止安定位置でクリック感を伴いながら安全に開閉可能な保護カバー付き物品を提供することを見出し、本発明の完成に至った。
【0006】
即ち、本発明は、本体と、前記本体の一部を保護するための開閉可能な保護カバーとを含む物品であって、
前記保護カバーは、開閉動作時に開放位置と閉鎖位置とそれらの位置の間の少なくとも一つの位置とを含む少なくとも三つの静止安定位置をとることができ、
前記保護カバーは、回転軸と軸保持部材とからなる連結部材を介して前記本体に連結され、
前記保護カバーは、前記回転軸の両軸端を固定して受ける部分を有し、前記回転軸が回転することにより前記保護カバーが回転して開閉動作を行い、
前記軸保持部材は、弾性部材によって前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接し、前記回転軸が回転する間に前記回転軸の軸方向に沿った表面とそれを圧接する前記軸保持部材の表面とが互いに係合して静止安定する少なくとも三つの位置をとり、それらの位置のときに前記保護カバーの前記静止安定位置をもたらす、
ことを特徴とする物品である。
【0007】
本発明の物品の好ましい態様では、前記回転軸の軸方向横断面は多角形であり、前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材の表面は、前記多角形の辺に合わせて接触できる平面部からなり、前記多角形の辺と前記平面部が互いに係合して静止安定位置をとる。
【0008】
本発明の物品の好ましい態様では、前記回転軸の軸方向横断面は多角形であり、前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材の表面は、前記多角形の角に合わせて接触できる凹部からなり、前記多角形の角と前記凹部が互いに係合して静止安定位置をとる。
【0009】
本発明の物品の好ましい態様では、前記凹部は略V字形であり、前記V字形を構成する二つの辺が前記多角形の隣接する二つの角をそれぞれ互いに均等に受けて係合してさらなる静止安定位置をとる。
【0010】
本発明の物品の好ましい態様では、前記回転軸の軸方向横断面の多角形であり、前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材の表面は、前記多角形の角に合わせて接触できる凹部とその両側に形成された前記多角形の辺に合わせて接触できる平面部とからなり、前記多角形の角と前記凹部、又は前記多角形の辺と前記平面部が互いに係合して静止安定位置をとる。
【0011】
本発明の物品の好ましい態様では、前記凹部は略V字形であり、凹部のV字を構成する二つの辺とそれらにそれぞれ連続してつながる両側の平面部の間に形成された二つの角が前記多角形の隣接する二つの辺をそれぞれ互いに受けて係合してさらなる静止安定位置をとる。
【0012】
本発明の物品の好ましい態様では、前記連結部材は、前記本体に設けた凹所に収納され、前記凹所内で前記本体と連結されている。
【0013】
本発明の物品の好ましい態様では、前記連結部材は、好ましくは前記本体の重量未満の力で本体からはずれるように着脱可能に連結されている。
【0014】
本発明の物品の好ましい態様では、前記連結部材に雄部又は雌部が設けられ、前記本体の凹所内にそれらにそれぞれ対応した雌部又は雄部が設けられ、前記連結部材に設けた雄部又は雌部はそれぞれ、前記本体の凹所内に設けた雌部又は雄部に係合して前記連結部材と前記本体を連結する。
【0015】
本発明の物品の好ましい態様では、前記連結部材に設けた雄部又は前記本体の凹所内に設けた雄部は板バネによって形成される。
【0016】
本発明の物品の好ましい態様では、前記本体は電気機器であり、前記保護カバーは前記電気機器の操作盤を保護する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の物品は、保護カバーを回転する回転軸とそれを圧接する軸保持部材とが互いに係合して保護カバーの開閉動作時の静止安定位置をもたらすので、簡単な構造で複数の静止安定位置で保護カバーを安全に開閉することができる。また、本発明の物品は、回転軸の横断面が多角形であり、それを圧接する軸保持部材がその多角形の角又は辺を受けて静止安定する形状を有しているので、開閉動作時の複数の位置間でクリック感を伴うとともに繰り返しの開閉動作時に対する耐久性が高い。さらに、本発明の物品は、保護カバーの開閉動作の役割を持つ連結部材が本体に着脱自在に連結されているので、保護カバーに無理な力が掛かった場合に保護カバーが容易にはずれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の保護カバー付き物品の実施態様を図面を参照して以下に詳細に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0019】
本発明の物品は、図1に示すように、本体2と、その一部を保護するための開閉可能な保護カバー3とを含む物品1であり、例えば、屋外で使用されるワイヤレスアンプなどの電気機器と、その操作盤を水、ほこり、日光等の環境的要因や人間等の接触による誤動作から保護するための開閉可能な保護カバーとからなる物品が該当する。
【0020】
本発明の物品の保護カバー3は、開閉動作時に図1のような開放位置と、図2のような閉鎖位置と、図3のようなそれらの位置の間の中途の位置とを含む少なくとも三つの静止安定位置をとることができ、開放位置と閉鎖位置の間の静止安定位置は希望により必要な数だけ増加することができる。
【0021】
保護カバー3は、図1に示すように、連結部材4を介して本体に連結されるが、保護カバー3の開閉時等に無理な力が掛かった場合(例えば保護カバーをつかんで本体を持ち上げようとしたとき)に保護カバー等の物品の破損を避けるために、図4のように本体の重量未満の力で着脱できるようにすることが好ましい。また、連結部材4は、外部から目立たないようにするため、図4に示すように、本体2に設けた凹所5に収納され、その凹所5内で本体2と着脱自在に連結されることが好ましい。
【0022】
連結部材4は、図5(a),(b)の外部カバーを取りはずした分解図からわかるように、回転軸6と軸保持部材7とからなり、軸保持部材7は弾性部材8(図ではばね)によって回転軸6の軸方向に沿った表面を圧接するようになっている。回転軸6は保護カバー3によってその両軸端を固定して受けるようになっており、回転軸6が軸まわりに回転することによって保護カバー3が連動して回転して開閉動作を行う。回転軸6の回転角度範囲は、一般に45°以上270°以下、好ましくは60°以上180°以下である。
【0023】
本発明では、回転軸6が回転する間に、回転軸6の軸方向に沿った表面とそれを圧接する軸保持部材7の表面とが互いに係合して静止安定する複数の位置をとるようになっており、これらの位置のときに保護カバー3の静止安定位置をもたらすようになっている。従って、これらの表面同士が互いに係合する静止安定位置の数を増加すれば、保護カバーの静止安定位置も同様に増加することができる。
【0024】
図5(c)を参照すると、本発明の連結部材4の一例の概略的断面図が示されている。図5(c)では、回転軸6の軸方向横断面は、多角形(図では八角形)であり、回転軸6の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材7の表面は、この多角形の辺に合わせて接触できる平面部からなり、この平面部が多角形の辺と当接した安定状態で互いに係合することにより静止安定位置をとる。図5の態様では、もし回転軸6が1回転できるなら、八角形の辺の数の分だけ(即ち8ヶ所)の静止安定位置をとることができる。図5(c)の回転軸6の表面と軸保持部材7の表面の係合パターンは一例にすぎず、本発明の効果を損なわない限り、以下に説明する他の係合パターンも採用することができる。
【0025】
図6(a)〜(d)を参照すると、本発明の連結部材4の別の例が示されている。図6(c)では、回転軸6の軸方向横断面は、多角形(図では八角形)であり、回転軸6の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材7の表面は、この多角形の角に合わせて接触できる略V字形の凹部からなり、この凹部が多角形の角とぴったりと当接した状態で互いに係合することにより静止安定位置をとる。この態様では、図6(c)の静止安定位置以外に、図6(d)のように、V字形の凹部がV字を構成する二つの辺でそれぞれ多角形の隣接する角を均等に受けて係合する場合も静止安定位置をとることができる。図6の態様では、もし回転軸6が1回転できるなら、八角形の辺の2倍の数の分だけ(即ち16ヶ所)の静止安定位置をとることができる。
【0026】
また、図7(a)〜(d)を参照すると、本発明の連結部材4のさらに別の例が示されている。図7(c)では、回転軸6の軸方向横断面は、多角形(図では八角形)であり、回転軸6の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材7の表面は、この多角形の角に合わせて接触できる略V字形の凹部とその両側に形成されたこの多角形の辺に合わせて接触できる平面部とからなる。この場合、図7(c)に示すように、多角形の辺に合わせて凹部の両側の平面部が当接した安定状態で互いに係合するか、又は図7(d)に示すように、凹部のV字を構成する二つの辺とそれらにそれぞれ連続してつながる両側の平面部の間に形成された二つの角で多角形の隣接する辺を均等に受けて係合することによって静止安定位置をとることができる。図7の態様では、もし回転軸6が1回転できるなら、八角形の辺の2倍の数の分だけ(即ち16ヶ所)の静止安定位置をとることができる。
【0027】
図5〜7の態様で示したように、回転軸6と軸保持部材7の係合パターンとしては、例えば、回転軸6の軸方向横断面が多角形(好ましくは六角形以上)であるとき、回転軸6の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材7の表面が、多角形の辺を当接して受ける平面部、多角形の角を谷部で当接して受ける略V字形の凹部、多角形の二つの角をそれぞれ均等に受ける二つの辺からなる略V字形の凹部、又は多角形の二つの辺をそれぞれ均等に受ける二つの角を有する凹部と平面部からなる表面が挙げられる。最初の二つの態様は面同士が接触し、最後の二つの態様は二箇所で点同士が接触するが、面同士の接触の方が二点接触の場合より回転軸の静止安定度が高い。これらの係合パターンを採用することにより、回転軸の回転時に回転軸の多角形の角と辺が軸保持部材の表面と接触するときに適度なクリック感を伴うようになっている。また、軸保持部材7の多角形の内角は鈍角になるように、好ましくは120°以上に設定すると、多数回の開閉動作でも回転軸の多角形の角が大きな力を受けて欠けることが少ないので好ましい。
【0028】
本発明の連結部材4は、保護カバー3に複数の静止安定位置を伴う開閉機構を有するだけでなく、保護カバー3に無理な力が掛かったときに本体2から容易に着脱できる着脱機構も併せ持つ。この着脱機構は、連結部材4に設けられた雄部又は雌部と、本体2の凹部5内に設けられたそれらの雄部又は雌部にそれぞれ対応する雌部又は雄部とによって行われ、これらがそれぞれ互いに係合したり又は脱係合したりすることにより連結部材4と本体2の連結又は非連結が達成される。
【0029】
連結部材4の本体2からの着脱機構の例としては、図5(c)に示すように連結部材4に設けた雄部9と本体2の凹所5内に設けた雌部10が互いに係合して連結したり又は脱係合して脱連結するもの、図6(c)に示すように連結部材4に設けた雌部11と本体2の凹所5内に設けた雄部12が互いに係合して連結したり又は脱結合して脱連結するもの、図8に示すように連結部材4に設けた雌部13と本体2の凹所5内に設けた板バネによって形成された雄部14が互いに係合して連結したり又は脱係合して脱結合するものが挙げられる。連結部材4を本体2から着脱するための力はこの雌雄部の材料と大きさによって適宜設定することができるが、保護カバー3を無理な力で引っ張った場合でも本体2が追随しないように本体の重量未満の力ではずれることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明の物品は、簡単な構造で複数の静止安定位置で保護カバーをクリック感を伴いながら安全に開閉できるので、操作盤を保護する電気機器を始めとするあらゆる開閉部を有する製品に有用である。また、本発明の物品は、保護カバーが開閉機構を有する連結部材の部分から容易に脱着できるので、安全に取扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】保護カバーが開放位置にある本発明の物品の概略図を示す。
【図2】保護カバーが閉鎖位置にある本発明の物品の概略図を示す。
【図3】保護カバーが開放位置と閉鎖位置の間の位置にある本発明の物品の概略図を示す。
【図4】保護カバーからはずれた状態にある本発明の物品の概略図を示す。
【図5a】本発明の連結部材の概略的分解図である。
【図5b】本発明の連結部材の概略的分解図である。
【図5c】本発明の連結部材の概略的断面図である。
【図6a】本発明の連結部材の概略的分解図である。
【図6b】本発明の連結部材の概略的分解図である。
【図6c】本発明の連結部材の概略的断面図である。
【図6d】本発明の連結部材の概略的断面図である。
【図7a】本発明の連結部材の概略的分解図である。
【図7b】本発明の連結部材の概略的分解図である。
【図7c】本発明の連結部材の概略的断面図である。
【図7d】本発明の連結部材の概略的断面図である。
【図8】本発明の連結部材の概略的断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 物品
2 本体
3 保護カバー
4 連結部材
5 凹部
6 回転軸
7 軸保持部材
8 弾性部材
9 雄部
10 雌部
11 雌部
12 雄部
13 雌部
14 雄部(板バネ)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、前記本体の一部を保護するための開閉可能な保護カバーとを含む物品であって、
前記保護カバーは、開閉動作時に開放位置と閉鎖位置とそれらの位置の間の少なくとも一つの位置とを含む少なくとも三つの静止安定位置をとることができ、
前記保護カバーは、回転軸と軸保持部材とからなる連結部材を介して前記本体に連結され、
前記保護カバーは、前記回転軸の両軸端を固定して受ける部分を有し、前記回転軸が回転することにより前記保護カバーが回転して開閉動作を行い、
前記軸保持部材は、弾性部材によって前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接し、前記回転軸が回転する間に前記回転軸の軸方向に沿った表面とそれを圧接する前記軸保持部材の表面とが互いに係合して静止安定する少なくとも三つの位置をとり、それらの位置のときに前記保護カバーの前記静止安定位置をもたらす、
ことを特徴とする物品。
【請求項2】
前記回転軸の軸方向横断面は多角形であり、前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材の表面は、前記多角形の辺に合わせて接触できる平面部からなり、前記多角形の辺と前記平面部が互いに係合して静止安定位置をとることを特徴とする請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記回転軸の軸方向横断面は多角形であり、前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材の表面は、前記多角形の角に合わせて接触できる凹部からなり、前記多角形の角と前記凹部が互いに係合して静止安定位置をとることを特徴とする請求項1に記載の物品。
【請求項4】
前記凹部は略V字形であり、前記V字形を構成する二つの辺が前記多角形の隣接する二つの角をそれぞれ互いに均等に受けて係合してさらなる静止安定位置をとることを特徴とする請求項3に記載の物品。
【請求項5】
前記回転軸の軸方向横断面の多角形であり、前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材の表面は、前記多角形の角に合わせて接触できる凹部とその両側に形成された前記多角形の辺に合わせて接触できる平面部とからなり、前記多角形の角と前記凹部、又は前記多角形の辺と前記平面部が互いに係合して静止安定位置をとることを特徴とする請求項1に記載の物品。
【請求項6】
前記凹部は略V字形であり、凹部のV字を構成する二つの辺とそれらにそれぞれ連続してつながる両側の平面部の間に形成された二つの角が前記多角形の隣接する二つの辺をそれぞれ互いに受けて係合してさらなる静止安定位置をとることを特徴とする請求項5に記載の物品。
【請求項7】
前記連結部材は、前記本体に設けた凹所に収納され、前記凹所内で前記本体と連結されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の物品。
【請求項8】
前記連結部材は、前記本体から着脱可能に連結されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の物品。
【請求項9】
前記連結部材は、前記本体の重量未満の力で前記本体からはずれることを特徴とする請求項8に記載の物品。
【請求項10】
前記連結部材に雄部又は雌部が設けられ、前記本体の凹所内にそれらにそれぞれ対応した雌部又は雄部が設けられ、前記連結部材に設けた雄部又は雌部はそれぞれ、前記本体の凹所内に設けた雌部又は雄部に係合して前記連結部材と前記本体を連結することを特徴とする請求項8又は9に記載の物品。
【請求項11】
前記連結部材に設けた雄部又は前記本体の凹所内に設けた雄部は板バネによって形成されることを特徴とする請求項9に記載の物品。
【請求項12】
前記本体は電気機器であり、前記保護カバーは前記電気機器の操作盤を保護することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の物品。
【請求項1】
本体と、前記本体の一部を保護するための開閉可能な保護カバーとを含む物品であって、
前記保護カバーは、開閉動作時に開放位置と閉鎖位置とそれらの位置の間の少なくとも一つの位置とを含む少なくとも三つの静止安定位置をとることができ、
前記保護カバーは、回転軸と軸保持部材とからなる連結部材を介して前記本体に連結され、
前記保護カバーは、前記回転軸の両軸端を固定して受ける部分を有し、前記回転軸が回転することにより前記保護カバーが回転して開閉動作を行い、
前記軸保持部材は、弾性部材によって前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接し、前記回転軸が回転する間に前記回転軸の軸方向に沿った表面とそれを圧接する前記軸保持部材の表面とが互いに係合して静止安定する少なくとも三つの位置をとり、それらの位置のときに前記保護カバーの前記静止安定位置をもたらす、
ことを特徴とする物品。
【請求項2】
前記回転軸の軸方向横断面は多角形であり、前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材の表面は、前記多角形の辺に合わせて接触できる平面部からなり、前記多角形の辺と前記平面部が互いに係合して静止安定位置をとることを特徴とする請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記回転軸の軸方向横断面は多角形であり、前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材の表面は、前記多角形の角に合わせて接触できる凹部からなり、前記多角形の角と前記凹部が互いに係合して静止安定位置をとることを特徴とする請求項1に記載の物品。
【請求項4】
前記凹部は略V字形であり、前記V字形を構成する二つの辺が前記多角形の隣接する二つの角をそれぞれ互いに均等に受けて係合してさらなる静止安定位置をとることを特徴とする請求項3に記載の物品。
【請求項5】
前記回転軸の軸方向横断面の多角形であり、前記回転軸の軸方向に沿った表面を圧接する軸保持部材の表面は、前記多角形の角に合わせて接触できる凹部とその両側に形成された前記多角形の辺に合わせて接触できる平面部とからなり、前記多角形の角と前記凹部、又は前記多角形の辺と前記平面部が互いに係合して静止安定位置をとることを特徴とする請求項1に記載の物品。
【請求項6】
前記凹部は略V字形であり、凹部のV字を構成する二つの辺とそれらにそれぞれ連続してつながる両側の平面部の間に形成された二つの角が前記多角形の隣接する二つの辺をそれぞれ互いに受けて係合してさらなる静止安定位置をとることを特徴とする請求項5に記載の物品。
【請求項7】
前記連結部材は、前記本体に設けた凹所に収納され、前記凹所内で前記本体と連結されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の物品。
【請求項8】
前記連結部材は、前記本体から着脱可能に連結されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の物品。
【請求項9】
前記連結部材は、前記本体の重量未満の力で前記本体からはずれることを特徴とする請求項8に記載の物品。
【請求項10】
前記連結部材に雄部又は雌部が設けられ、前記本体の凹所内にそれらにそれぞれ対応した雌部又は雄部が設けられ、前記連結部材に設けた雄部又は雌部はそれぞれ、前記本体の凹所内に設けた雌部又は雄部に係合して前記連結部材と前記本体を連結することを特徴とする請求項8又は9に記載の物品。
【請求項11】
前記連結部材に設けた雄部又は前記本体の凹所内に設けた雄部は板バネによって形成されることを特徴とする請求項9に記載の物品。
【請求項12】
前記本体は電気機器であり、前記保護カバーは前記電気機器の操作盤を保護することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の物品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図6d】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図7d】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図6d】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図7d】
【図8】
【公開番号】特開2010−40579(P2010−40579A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−198571(P2008−198571)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(000232003)日本電音株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(000232003)日本電音株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
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