説明

閲覧端末制限システム、閲覧端末制限サーバ、端末、閲覧端末制限方法、プログラム

【課題】すでにダウンロードしたコンテンツの端末上での閲覧を制限すること。
【解決手段】本発明の閲覧端末制限システムは、コンテンツを閲覧する複数の端末と、端末にコンテンツを配信すると共に、コンテンツを閲覧する端末を制限する閲覧端末制限サーバと、を有する。閲覧端末制限サーバは、コンテンツを閲覧可能な端末数の上限値を登録する端末数制限テーブルと、端末毎に、端末の有効または無効を登録する端末状態テーブルと、端末から端末追加変更要求を受信した場合、端末を端末数制限テーブルに有効として登録しつつ、現在の有効の端末数が上限値を超えないよう制御し、その後、端末に対し、端末が有効である旨を通知するサーバ側制御部と、を有する。端末は、閲覧端末制限サーバから自端末が有効である旨の通知を受信した場合に、コンテンツの閲覧を許可する端末側制御部を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを閲覧する端末を制限する閲覧端末制限システム、閲覧端末制限サーバ、端末、閲覧端末制限方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯型の情報端末において、電子書籍等のコンテンツをサーバからダウンロードして閲覧することが行われている。
【0003】
この関連技術として、例えば、特許文献1では、サーバが、制限アクセス数の範囲内であれば、アクセスしてきた端末に同時にコンテンツを配信する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−331142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、例えば、コンテンツをダウンロードした端末が故障し、その端末を修理に出している間に、代替機でそのコンテンツを閲覧したいケースがある。
【0006】
このようなケースにおいて、単純に代替機での閲覧を許可すると、修理中の端末に加えて代替機でもコンテンツを閲覧可能となり、これを繰り返していくと、コンテンツを閲覧可能な端末数が無制限に増えてしまうことになる。
【0007】
そこで、例えば、修理中の端末での閲覧を制限し、その上で、代替機での閲覧を許可することとすれば、コンテンツを閲覧可能な端末数が無制限に増えることはない。
【0008】
そのためには、すでにダウンロードしたコンテンツの端末上での閲覧を制限する仕組みが必要となるが、特許文献1に記載の技術は、コンテンツを同時に配信する端末数を制限するものであり、上述の仕組みに対応するものではない。
【0009】
そこで、本発明の目的は、上述した課題を解決し、すでにダウンロードしたコンテンツの端末上での閲覧を制限することができる閲覧端末制限システム、閲覧端末制限サーバ、端末、閲覧端末制限方法、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の閲覧端末制限システムは、
コンテンツを閲覧する複数の端末と、前記端末にコンテンツを配信すると共に、コンテンツを閲覧する端末を制限する閲覧端末制限サーバと、を有してなる閲覧端末制限システムであって、
前記閲覧端末制限サーバは、
コンテンツを閲覧可能な端末数の上限値を登録する端末数制限テーブルと、
前記端末毎に、当該端末の有効または無効を登録する端末状態テーブルと、
前記端末から当該端末の追加変更要求を受信した場合、当該端末を前記端末数制限テーブルに有効として登録しつつ、現在の有効の端末数が上限値を超えないよう制御し、その後、当該端末に対し、当該端末が有効である旨を通知するサーバ側制御部と、を有し、
前記端末は、
前記閲覧端末制限サーバから自端末が有効である旨の通知を受信した場合に、コンテンツの閲覧を許可する端末側制御部を有する。
【0011】
本発明の閲覧端末制限サーバは、
端末にコンテンツを配信すると共に、コンテンツを閲覧する端末を制限する閲覧端末制限サーバであって、
コンテンツを閲覧可能な端末数の上限値を登録する端末数制限テーブルと、
前記端末毎に、当該端末の有効または無効を登録する端末状態テーブルと、
前記端末から当該端末の追加変更要求を受信した場合、当該端末を前記端末数制限テーブルに有効として登録しつつ、現在の有効の端末数が上限値を超えないよう制御し、その後、当該端末に対し、当該端末が有効である旨を通知する制御部と、を有する。
【0012】
本発明の端末は、
閲覧端末制限サーバから配信されるコンテンツを閲覧する端末であって、
前記閲覧端末制限サーバから自端末が有効である旨の通知を受信した場合に、コンテンツの閲覧を許可する制御部を有する。
【0013】
本発明の第1の閲覧端末制限方法は、
コンテンツを閲覧する複数の端末と、前記端末にコンテンツを配信すると共に、コンテンツを閲覧する端末を制限する閲覧端末制限サーバと、を有してなる閲覧端末制限システムによる閲覧端末制限方法であって、
前記閲覧端末制限サーバが、コンテンツを閲覧可能な端末数の上限値を端末数制限テーブルに予め登録し、
前記閲覧端末制限サーバが、前記端末から当該端末の追加変更要求を受信した場合、当該端末を端末数制限テーブルに有効として登録しつつ、現在の有効の端末数が上限値を超えないよう制御し、その後、当該端末に対し、当該端末が有効である旨を通知し、
前記端末が、前記閲覧端末制限サーバから自端末が有効である旨の通知を受信した場合に、コンテンツの閲覧を許可する。
【0014】
本発明の第2の閲覧端末制限方法は、
端末にコンテンツを配信すると共に、コンテンツを閲覧する端末を制限する閲覧端末制限サーバによる閲覧端末制限方法であって、
コンテンツを閲覧可能な端末数の上限値を端末数制限テーブルに予め登録し、
前記端末から当該端末の追加変更要求を受信した場合、当該端末を端末数制限テーブルに有効として登録しつつ、現在の有効の端末数が上限値を超えないよう制御し、その後、当該端末に対し、当該端末が有効である旨を通知する。
【0015】
本発明の第3の閲覧端末制限方法は、
閲覧端末制限サーバから配信されるコンテンツを閲覧する端末による閲覧端末制限方法であって、
前記閲覧端末制限サーバから自端末が有効である旨の通知を受信した場合に、コンテンツの閲覧を許可する。
【0016】
本発明の第1のプログラムは、
コンピュータを、前記閲覧端末制限サーバとして機能させるためのプログラムである。
【0017】
本発明の第2のプログラムは、
コンピュータを、前記端末として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、閲覧端末制限サーバは、端末から端末追加変更要求を受信した場合、その端末を有効にしつつ、現在の有効の端末数が上限値を超えないよう制御し、端末は、自端末が有効である場合に、コンテンツの閲覧を許可する。
【0019】
したがって、端末は、すでにダウンロード済みのコンテンツがあったとしても、自端末が無効になっている場合は、有効に変更しない限り、そのコンテンツを閲覧できない。
【0020】
よって、すでにダウンロードしたコンテンツの端末上での閲覧を制限することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態の閲覧端末制限システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示した閲覧端末制限サーバの一構成例を示すブロック図である。
【図3】図2に示したユーザ情報DBの一例を示すブロック図である。
【図4】図2に示した端末数制限テーブルの一例を示すブロック図である。
【図5】図2に示した端末種類テーブルの一例を示すブロック図である。
【図6】図2に示した変更回数制限テーブルの一例を示すブロック図である。
【図7】図2に示した端末状態テーブルの一例を示すブロック図である。
【図8】図2に示したアクセスログテーブルの一例を示すブロック図である。
【図9】図2に示したコンテンツ利用テーブルの一例を示すブロック図である。
【図10】図2に示したビューアーテーブルの一例を示すブロック図である。
【図11】図1に示した端末の一構成例を示すブロック図である。
【図12】図1に示した閲覧端末制限サーバにおけるコンテンツ購入要求の受信時の動作の一例を説明するフローチャートである。
【図13】図1に示した閲覧端末制限サーバにおける端末追加変更要求の受信時の動作の一例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1に示すように、本実施形態の閲覧端末制限システムは、閲覧端末制限サーバ10と、複数の端末20と、を有している。
【0024】
端末20は、電子書籍等のコンテンツを閲覧する。
【0025】
閲覧端末制限サーバ10は、コンテンツを端末20に配信すると共に、コンテンツを閲覧する端末20を制限する。
【0026】
図2に示すように、閲覧端末制限サーバ10は、制御部11と、送受信部12と、暗号化部13と、記憶部14と、を有している。なお、図2は、閲覧端末制限サーバ10の構成要素のうち、本発明に関連する構成要素のみを抜粋して図示している。
【0027】
制御部11は、自サーバ内の構成要素を制御し、各種の処理を行う。
【0028】
送受信部12は、端末20との間で、各種の情報を送受信する。
【0029】
暗号化部13は、端末20に送信するコンテンツデータを暗号化する。
【0030】
記憶部14は、コンテンツDB141と、ユーザ情報DB142と、端末数制限テーブル143と、端末種類テーブル144と、変更回数制限テーブル145と、端末状態テーブル146と、アクセスログテーブル147と、コンテンツ利用テーブル148と、ビューアーテーブル149と、を記憶する。
【0031】
コンテンツDB141は、コンテンツのコンテンツIDと、そのコンテンツのコンテンツデータと、を関連付けて登録するデータベースである。
【0032】
ユーザ情報DB142は、図3に示すように、ユーザの会員IDと、そのユーザのパスワード(PW)と、そのユーザの共通キーと、そのユーザの端末20の機器IDと、そのユーザが購入済みのコンテンツのコンテンツIDと、を関連付けて登録するデータベースである。
【0033】
ここで、共通キーは、端末20に配信するコンテンツデータの暗号化及び復号化に用いられる鍵である。ただし、本実施形態では、暗号化及び復号化は、共通キーを、単独ではなく、会員ID、機器ID、及び、コンテンツIDと共に用いて行う。
【0034】
また、機器IDは、MACアドレス等の端末20に固有の識別子(例えば、X001等)と、端末20の種類を特定する識別子(例えば、WindowsXP等)と、を含む。なお、本実施形態では、端末20の種類をPC系またはモバイル系のいずれかと特定するものとする。そのため、端末20の種類を特定する識別子をOS名等としている。
【0035】
端末数制限テーブル143は、ユーザの会員IDと、そのユーザが購入済みのコンテンツの閲覧を制限する端末数の上限値と、を関連付けて登録する。このとき、図4に示すように、端末20の種類ごとに、端末数の上限値を設けても良い。なお、端末数の上限値は、ユーザが指定した値でも良いし、予め決められた値でも良い。
【0036】
端末種類テーブル144は、図5に示すように、端末20の種類と、その種類を特定する識別子と、を関連付けて登録する。
【0037】
変更回数制限テーブル145は、図6に示すように、ユーザの会員IDと、そのユーザの端末20を有効に変更する変更回数の上限値と、を関連付けて登録する。なお、変更回数の上限値は、ユーザが指定した値でも良いし、予め決められた値でも良い。
【0038】
端末状態テーブル146は、ユーザの会員IDと、そのユーザの端末20の機器IDと、その端末20の有効/無効を示す情報と、その端末20を有効に変更した変更回数と、その端末20に配信済みのコンテンツのコンテンツIDと、を関連付けて登録する。このとき、図7に示すように、端末20の種類ごとに、端末状態テーブル146を設けても良い。
【0039】
アクセスログテーブル147は、図8に示すように、ユーザの会員IDと、そのユーザがアクセスした日時と、アクセスに用いた端末20の機器IDと、を関連付けて登録する。
【0040】
コンテンツ利用テーブル148は、図9に示すように、ユーザの会員IDと、そのユーザが購入済みのコンテンツのコンテンツIDと、そのコンテンツデータに端末20が付加したマーカー及び付箋メモの情報と、そのコンテンツを直近に閲覧した端末20での閲覧中のページの情報と、を関連付けて登録する。
【0041】
ビューアーテーブル149は、図10に示すように、ユーザの会員IDと、そのユーザの端末20の機器IDと、その端末20でのコンテンツの検索履歴の情報と、その端末20でコンテンツを格納したフォルダのフォルダ名であるカテゴリの情報と、を関連付けて登録する。
【0042】
一方、図11に示すように、端末20は、制御部21と、送受信部22と、復号化部23と、表示部24と、入力部25と、記憶部26と、を有している。なお、図11は、端末20の構成要素のうち、本発明に関連する構成要素のみを抜粋して図示している。
【0043】
制御部21は、自端末内の構成要素を制御し、各種の処理を行う。
【0044】
送受信部22は、閲覧端末制限サーバ10との間で、各種の情報を送受信する。
【0045】
復号化部23は、閲覧端末制限サーバ10から送信されてきたコンテンツデータを復号化する。
【0046】
表示部24は、各種の情報を表示する。
【0047】
入力部25は、各種の指示が入力される。
【0048】
記憶部26は、ユーザ情報261と、アプリケーション262と、設定ファイル264と、データ265と、を記憶する。
【0049】
ユーザ情報261は、自端末の機器ID、自端末のユーザの共通キー等である。
【0050】
アプリケーション262は、閲覧端末制限サーバ10へのアクセス機能を備えるインターネットブラウザ(不図示)や、閲覧端末制限サーバ10へのアクセス機能やコンテンツデータの閲覧機能を備えるビューアーアプリケーション(以下、「ビューアー」と称す)263等を含む。なお、アプリケーション262は、制御部21により起動され、制御部21上で動作を行う。
【0051】
設定ファイル264は、コンテンツを閲覧することができる利用権の有無(すなわち、自端末が有効か無効か)の情報等が書き込まれる。
【0052】
データ265は、コンテンツIDやコンテンツデータ等である。
【0053】
なお、上述したDBやテーブルの項目は、必要により省略しても、他の項目があっても構わない。
【0054】
以下、本実施形態の閲覧端末制限システムの動作について説明する。なお、以下では、端末20のユーザは会員ID及びパスワードを取得済みとする。
(A)新規登録動作
最初に、新規登録動作について説明する。
【0055】
まず、端末20においては、制御部21は、インターネットブラウザ等を起動し、送受信部22を用いて、ネットワークを介して閲覧端末制限サーバ10に対し、ユーザ登録画面の取得要求を送信する。
【0056】
閲覧端末制限サーバ10においては、制御部11は、送受信部12にユーザ登録画面の取得要求が受信されると、送受信部12を用いて、ネットワークを介して、ユーザ情報の送信元の端末20に対し、ユーザ登録画面を送信する。
【0057】
端末20においては、制御部21は、送受信部22にユーザ登録画面が受信されると、このユーザ登録画面を表示部24に表示する。そして、ユーザ登録画面において、入力部25により、会員ID及びパスワードなどのユーザ情報が入力されると、制御部21は、端末20に固有の識別子と端末20の種類を特定する識別子(1つでも複数でも良い)とを含む機器IDを記憶部26から読み出してユーザ情報に付加し、送受信部22を用いて、ネットワークを介して閲覧端末制限サーバ10に対し、ユーザ情報を送信する。
【0058】
閲覧端末制限サーバ10においては、制御部11は、送受信部12にユーザ情報が受信されると、ユーザ情報に含まれる会員ID及びパスワードを認証し、認証に成功すると、共通キーを生成し、ユーザ情報と関連付けて機器ID及び共通キーをユーザ情報DB141に登録する。また、制御部11は、ユーザ情報に含まれる機器IDを、ユーザ情報に含まれる会員IDと関連付けて、端末状態テーブル146に登録する。このとき、端末状態テーブル146には、有効、変更回数は0回、配信済みのコンテンツIDが無し、として登録されることになる。
【0059】
ここで、制御部11は、ユーザ登録画面において、端末20が、コンテンツの閲覧を制限する端末数の上限値や、端末20を有効に変更する変更回数の上限値を指定する欄を設けても良い。端末20が指定した場合は、端末数制限テーブル143及び変更回数制限テーブル145には、ユーザ指定の値を登録し、端末20が指定しない場合は、予め決められた値を登録する。
【0060】
次に、閲覧端末制限サーバ10においては、制御部11は、送受信部12を用いて、ネットワークを介して端末20に対し、共通キーとビューアー263、端末20の機器IDが有効である旨の通知を送信する。ただし、ビューアー263は、端末20側で別の方法(予めインストールする、別サーバからダウンロードする等)で取得することとしても良く、その場合はここで送信する必要はない。
【0061】
端末20においては、制御部21は、共通キーをユーザ情報261に、ビューアー263をアプリケーション262に、端末20の機器IDが有効である旨の利用権有りを設定ファイル264に記憶させる。
(B)コンテンツの購入動作
続いて、コンテンツの購入動作について、図12を参照して説明する。
【0062】
まず、端末20においては、制御部21は、送受信部22を用いて、ネットワークを介して閲覧端末制限サーバ10に対し、閲覧要求を送信する。
【0063】
閲覧端末制限サーバ10においては、制御部11は、送受信部12に閲覧要求が受信されると(ステップA1)、閲覧要求に含まれる会員ID及びパスワードを認証し(ステップA2)、認証に成功すると、閲覧要求に含まれる機器IDが、閲覧要求に含まれる会員IDと関連付けられて、有効として端末状態テーブル146に登録されているか否かを判定する(ステップA3)。登録されていれば、ステップA5に進む。
【0064】
一方、ステップA3において、登録されていない場合は、制御部11は、端末状態テーブル146において、閲覧要求に含まれる機器IDを有効として登録し(ステップA4)、ステップA5に進む。なお、ステップA4で、閲覧要求に含まれる機器IDを有効として登録する際は、後述の(C)端末20の追加変更動作で説明する、ステップB4からステップB10までの動作を行う。
【0065】
次に、制御部11は、送受信部12を用いて、ネットワークを介して、認証要求の送信元の端末20に対し、認証成功通知を送信する。
【0066】
端末20においては、制御部21は、送受信部22に認証成功通知が受信されると、インターネットブラウザ等を起動し、送受信部22を用いて、ネットワークを介して閲覧端末制限サーバ10に対し、コンテンツ購入画面の取得要求を送信する。
【0067】
閲覧端末制限サーバ10においては、制御部11は、送受信部12にコンテンツ購入画面の取得要求が受信されると、送受信部12を用いて、ネットワークを介して、取得要求の送信元の端末20に対し、コンテンツ購入画面を送信する。
【0068】
端末20においては、制御部21は、送受信部22にコンテンツ購入画面が受信されると、このコンテンツ購入画面を表示部24に表示する。そして、コンテンツ購入画面において、入力部25により、購入を希望するコンテンツのコンテンツIDが選択されると、制御部21は、端末20に固有の識別子と端末20の種類を特定する識別子(1つでも複数でも良い)とを含む機器IDを記憶部26から読み出し、送受信部22を用いて、ネットワークを介して閲覧端末制限サーバ10に対し、会員ID、コンテンツID、及び、機器IDを含むコンテンツ購入要求を送信する。
【0069】
閲覧端末制限サーバ10においては、制御部11は、送受信部12にコンテンツ購入要求が受信されると(ステップA5)、コンテンツの支払い処理を行い(ステップA6)、コンテンツ購入要求に含まれるコンテンツIDを、コンテンツ購入要求に含まれる会員IDと関連付けて、購入済みコンテンツIDとして、ユーザ情報DB142に登録する。
【0070】
次に、制御部11は、コンテンツ購入要求に含まれるコンテンツIDに関連付けられたコンテンツデータを、コンテンツDB141から読み出し、暗号化部13を用いて、会員ID、機器ID、コンテンツID、及び、共通キーにより暗号化し、送受信部22を用いて、ネットワークを介して、コンテンツ購入要求の送信元の端末20に対し、配信する(ステップA7)。さらに、制御部11は、コンテンツ購入要求に含まれるコンテンツIDを、コンテンツ購入要求に含まれる会員ID及び機器IDと関連付けて、配信済みコンテンツIDとして、端末状態テーブル146に登録し、また、今回のアクセス内容を、コンテンツ購入要求に含まれる会員IDと関連付けて、アクセスログテーブル147に登録する。
【0071】
端末20においては、制御部21は、送受信部22にコンテンツデータが受信されると、このコンテンツデータを記憶部26に記憶させる。
【0072】
制御部21は、入力部25により、記憶部26に記憶されたコンテンツデータの閲覧開始の指示を受けると、ビューアー263を起動し、復号化部23を用いて、そのコンテンツデータを、会員ID、機器ID、コンテンツID、及び、共通キーにより復号化し、復号化したコンテンツデータを表示部24に表示する。
(C)端末20の追加変更動作
続いて、端末20の追加変更動作について説明する。
【0073】
まず、端末20においては、制御部21は、インターネットブラウザ等を起動し、送受信部22を用いて、ネットワークを介して閲覧端末制限サーバ10に対し、端末追加変更画面の取得要求を送信する。
【0074】
閲覧端末制限サーバ10においては、制御部11は、送受信部12に端末追加変更画面の取得要求が受信されると、送受信部12を用いて、ネットワークを介して、取得要求の送信元の端末20に対し、端末追加変更画面を送信する。
【0075】
端末20においては、制御部21は、送受信部22に端末追加変更画面が受信されると、この端末追加変更画面を表示部24に表示する。そして、端末追加変更画面において、入力部25により、会員ID及びパスワードが入力されると、制御部21は、端末20に固有の識別子と端末20の種類を特定する識別子(1つでも複数でも良い)とを含む機器IDを記憶部26から読み出し、送受信部22を用いて、ネットワークを介して閲覧端末制限サーバ10に対し、会員ID、パスワード、及び、機器IDを含む端末追加変更要求を送信する。
【0076】
以降の動作について、図13を参照して説明する。
【0077】
図13に示すように、閲覧端末制限サーバ10においては、制御部11は、送受信部12に端末追加変更要求が受信されると(ステップB1)、端末追加変更要求に含まれる会員ID及びパスワードを認証し(ステップB2)、認証に成功すると、端末追加変更要求に含まれる機器IDが、端末追加変更要求に含まれる会員IDと関連付けられて、有効として端末状態テーブル146に登録されているか否かを判定する(ステップB3)。
【0078】
ステップB3において、有効として登録されている場合は、ステップB11に進み、有効として登録されていない場合は、続いて、制御部11は、端末追加変更要求に含まれる機器IDが、端末追加変更要求に含まれる会員IDと関連付けられて、端末状態テーブル146に登録されているか(すなわち、無効として登録されているか)否かを判定する(ステップB4)。
【0079】
ステップB4において、登録されていない場合は、制御部11は、端末追加変更要求に含まれる機器IDを、端末追加変更要求に含まれる会員IDと関連付けて、ユーザ情報DB142及び端末状態テーブル146に追加で登録し(ステップB5)、ステップB7に進む。このとき、端末状態テーブル146には、無効、変更回数は0回、配信済みのコンテンツIDが無し、として登録されることになる。
【0080】
一方、ステップB4において、登録されている場合は、制御部11は、端末追加変更要求に含まれる機器IDの現在の変更回数を、端末状態テーブル146から読み出し、変更回数制限テーブル145に登録されている変更回数の上限値であるか否かを判定する(ステップB6)。上限値であれば、端末追加変更要求に含まれる機器IDを有効に変更せず、端末追加変更要求の送信元の端末20に対し、有効に変更できない旨を通知する。その一方、上限値未満であれば、ステップB7に進む。
【0081】
次に、制御部11は、端末状態テーブル146を参照して、端末追加変更要求に含まれる会員IDと関連付けられている過去に登録された機器IDのうち現在有効になっている機器IDの数を集計し、集計値が端末数制限テーブル143に登録されている端末数の上限値であるか否かを判定する(ステップB7)。このとき、図4に示したように、端末20の種類毎に端末数の上限値が設定されている場合は、機器IDに含まれるOS名等の識別子を端末種類テーブル144と照合することで、端末20の種類を特定し、特定した種類に対応する上限値との比較を行う。
【0082】
ステップB7において、上限値未満である場合は、制御部11は、端末状態テーブル146において、端末追加変更要求に含まれる機器IDを無効から有効に変更し(ステップB8)、ステップB10に進む。
【0083】
一方、ステップB7において、上限値である場合は、制御部11は、端末状態テーブル146において、他の機器IDを有効から無効に変更し、その上で、端末追加変更要求に含まれる機器IDを無効から有効に変更し(ステップB9)、ステップB10に進む。例えば、上限値が1台になっている場合は、有効になっている機器IDを無効に変更する。また、上限値が複数台になっている場合は、有効になっている機器IDのいずれかを無作為に無効に変更しても良いし、端末状態テーブル146に有効へ変更した日時も登録しておき、有効へ変更した日時が最も古い機器IDを優先して無効に変更しても良い。
【0084】
次に、制御部11は、上記のように、端末追加変更要求に含まれる機器IDを無効から有効に変更したため、端末状態テーブル146において、その機器IDの変更回数をカウントアップする(ステップB10)。
【0085】
次に、制御部11は、ユーザ情報DB142から、端末追加変更要求に含まれる会員IDに関連付けられた購入済みコンテンツIDを読み出すと共に、端末状態テーブル146から、端末追加変更要求に含まれる会員ID及び機器IDに関連付けられた配信済みコンテンツIDを読み出し、両者を比較して、その機器IDの端末20に未配信のコンテンツIDを特定する同期処理を行う(ステップB11)。
【0086】
次に、制御部11は、送受信部22を用いて、ネットワークを介して、端末追加変更要求の送信元の端末20に対し、現在の変更回数と上限値に達するまでの残りの変更回数を通知すると共に、上記で特定したコンテンツIDを通知し、さらに、その端末20の機器IDが有効である旨の通知を行う(ステップB12)。
【0087】
その後、制御部11は、上記で特定したコンテンツIDに関連付けられたコンテンツデータを、コンテンツDB141から読み出し、暗号化部13を用いて、会員ID、機器ID、コンテンツID、及び、共通キーにより暗号化し、送受信部22を用いて、ネットワークを介して、端末追加変更要求の送信元の端末20に対し、配信する(ステップB13)。さらに、制御部11は、上記で特定したコンテンツIDを、端末追加変更要求に含まれる会員ID及び機器IDと関連付けて、配信済みコンテンツIDとして、端末状態テーブル146に登録し、また、今回のアクセス内容を、端末追加変更要求に含まれる会員IDと関連付けて、アクセスログテーブル147に登録する。
【0088】
端末20においては、制御部21は、送受信部22に自端末の機器IDが有効である旨の通知が受信されると、設定ファイル264に利用権有りと書き込む。これにより、コンテンツデータ(今回配信されるコンテンツデータや、既にダウンロード済みのコンテンツデータを含む)の閲覧(コンテンツデータの復号)が許可されることになる。
【0089】
また、制御部21は、送受信部22にコンテンツデータが受信されると、このコンテンツデータを記憶部26に記憶させる。
【0090】
そして、制御部21は、入力部25により、記憶部26に記憶されたコンテンツデータの閲覧開始の指示を受けると、ビューアー263を起動し、設定ファイル264を確認する。ここでは、利用権有りと書き込まれているため、制御部21は、復号化部23を用いて、そのコンテンツデータを、会員ID、機器ID、コンテンツID、及び、共通キーにより復号化し、復号化したコンテンツデータを表示部24に表示する。
(D)有効/無効の確認動作
続いて、端末20の有効/無効の確認動作について説明する。
【0091】
本実施形態においては、上述のように、端末20は、閲覧端末制限サーバ10に対し、端末追加変更要求を送信することで、自端末を有効に変更し、コンテンツデータを閲覧することが可能となる。
【0092】
しかし、逆に言えば、端末20は、閲覧端末制限サーバ10が他の端末20を有効に変更したことに伴い、自端末が有効から無効に変更されている場合があり、この場合は、コンテンツデータの閲覧を制限しなければならない。
【0093】
そこで、端末20においては、制御部21は、自端末の起動時、ビューアー263の起動時、または、定期的に、等のタイミングで、送受信部22を用いて、ネットワークを介して閲覧端末制限サーバ10に対し、自端末が有効であるか否かを確認する有効確認要求を送信する。なお、この有効確認要求には、会員ID、パスワード、及び、機器IDを含める。
【0094】
閲覧端末制限サーバ10においては、制御部11は、送受信部12に有効確認要求が受信されると、有効確認要求に含まれる会員ID及びパスワードを認証し、認証に成功すると、有効確認要求に含まれる機器IDが、端末状態テーブル146に有効または無効のどちらで登録されているか否かを確認する。そして、制御部11は、有効確認要求の送信元の端末20に対し、その端末20が有効または無効である旨を通知する。
【0095】
端末20においては、制御部21は、送受信部12に自端末の機器IDが有効または無効である旨の通知が受信されると、設定ファイル264に対し、有効の場合は利用権有りと、無効の場合は利用権無しと書き込む。
【0096】
そして、制御部21は、入力部25により、記憶部26に記憶されたコンテンツデータの閲覧開始の指示を受けると、ビューアー263を起動し、設定ファイル264を確認する。
【0097】
設定ファイル264に利用権有りと書き込まれていれば、制御部21は、復号化部23を用いて、コンテンツデータを、会員ID、機器ID、コンテンツID、及び、共通キーにより復号化し、復号化したコンテンツデータを表示部24に表示する。
【0098】
一方、設定ファイル264に利用権無しと書き込まれていれば、制御部21は、その旨を表示部24に表示する。ただし、この場合も、以降に、端末追加変更要求を閲覧端末制限サーバ10に送信し、自端末を有効に変更することで、コンテンツデータを閲覧することが可能となる。
(E)端末20間の同期動作
続いて、端末20間の同期動作について説明する。
【0099】
本実施形態においては、端末20は、コンテンツデータ内の文字列の特定個所を指定してマーカーや付箋メモを付加する機能、フォルダにフォルダ名を付してコンテンツデータを記憶させる機能、及び、コンテンツデータの検索機能等を備えている。
【0100】
そこで、端末20においては、制御部21は、ビューアー263の終了時等のタイミングで、送受信部22を用いて、ネットワークを介して閲覧端末制限サーバ10に対し、以下のコンテンツ利用情報を送信する。
【0101】
a)自端末でコンテンツデータに付加したマーカーの情報(マーカーを付した特定個所の位置情報、マーカーを付した日時を表すタイムスタンプ等)
b)自端末でコンテンツデータに付加した付箋メモの情報(付箋メモを付した特定個所の位置情報、付箋メモを付した日時を表すタイムスタンプ等)
c)自端末でのコンテンツデータの検索履歴(検索に用いたキーワード、検索結果等)
d)自端末でコンテンツデータを記憶させているフォルダのフォルダ名を表すカテゴリ
e)自端末でのコンテンツデータの閲覧中のページ(閲覧中のページの位置情報、閲覧した日時を表すタイムスタンプ等)
なお、このコンテンツ利用情報には、会員ID、パスワード、及び、機器IDを付加し、さらに、a)、b)、e)についてはコンテンツIDも付加する。
【0102】
閲覧端末制限サーバ10においては、制御部11は、送受信部12にコンテンツ利用情報が受信されると、コンテンツ利用情報に含まれる会員ID及びパスワードを認証し、認証に成功すると、コンテンツ利用情報に含まれる会員ID及びコンテンツIDと関連付けて、そのコンテンツデータに付加されたマーカー及び付箋メモ、そのコンテンツデータの閲覧中のページの情報を、コンテンツ利用テーブル148に登録する。このとき、閲覧中のページの情報は、最新の情報(すなわち、直近に閲覧した端末20で閲覧中のページの情報)に更新していく。
【0103】
また、制御部11は、コンテンツ利用情報に含まれる会員ID及び機器IDと関連付けて、その端末20での検索履歴、カテゴリの情報を、ビューアーテーブル149に登録する。
【0104】
そして、制御部11は、あるユーザの端末20へのコンテンツデータの配信時に、コンテンツ利用テーブル148において、そのユーザの会員ID及びそのコンテンツデータのコンテンツIDに関連付けられている、マーカー、付箋メモ、閲覧中のページの情報を配信すると共に、ビューアーテーブル149において、そのユーザの会員ID及び機器IDに関連付けられている、検索履歴、カテゴリの情報を配信する。
【0105】
これにより、どの端末20でコンテンツデータを閲覧する場合も、閲覧するページ、マーカー、付箋メモを同一にすることができる。
【0106】
また、端末20間で検索履歴を共有し検索処理の効率化を図ることができると共に、端末20間でカテゴリを共通化することもできる。
【0107】
なお、ここでは、端末20間で上記のa)〜e)を全て同期させることとしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、a)、b)、e)のみを同期させることとしてもよい。
【0108】
上述したように本実施形態においては、閲覧端末制限サーバ10は、コンテンツを閲覧可能な端末数の上限値を設定し、端末20から端末追加変更要求を受信した場合、その端末20を有効にしつつ、現在の有効の端末数が上限値を超えないよう制御し、端末20は、自端末が有効である場合に、コンテンツの閲覧を許可する。
【0109】
したがって、端末20は、すでにダウンロード済みのコンテンツがあったとしても、自端末が無効になっている場合は、有効に変更しない限り、そのコンテンツを閲覧できないことから、すでにダウンロードしたコンテンツの端末20上での閲覧を制限することができるという効果が得られる。
【0110】
また、本実施形態においては、閲覧端末制限サーバ10は、端末20を有効に変更する変更回数の上限値を設定し、端末追加変更要求をしてきた端末20が有効でなくても、その端末20の現在の変更回数が上限値であれば、その端末20を有効には変更しない。
【0111】
したがって、端末20が、無効と有効の変更を無制限に繰り返すことを防止できるという効果が得られる。
【0112】
また、本実施形態においては、会員ID、機器ID、コンテンツID、及び、共通キーにより、コンテンツの暗号化と復号化を行う。
【0113】
したがって、ある端末20でダウロードしたコンテンツを、他の端末20に不正にコピーしたとしても、他の端末20ではそのコンテンツの復号・閲覧ができないため、セキュリティ面の向上が図れるという効果が得られる。
【0114】
また、本実施形態においては、端末20は、コンテンツに付加したマーカーや付箋メモ、コンテンツの閲覧中のページの情報を閲覧端末制限サーバ10に送信し、閲覧端末制限サーバ10は、これらの情報を登録し、コンテンツと共に配信する。
【0115】
したがって、どの端末20でコンテンツデータを閲覧する場合も、閲覧するページ、マーカー、付箋メモを同一にすることができるという効果が得られる。
【0116】
また、本実施形態においては、端末20は、コンテンツの検索履歴、コンテンツを格納したフォルダのフォルダ名となるカテゴリの情報を閲覧端末制限サーバ10に送信し、閲覧端末制限サーバ10は、これらの情報を登録し、コンテンツと共に配信する。
【0117】
したがって、端末20間で検索履歴を共有し検索処理の効率化を図ることができると共に、端末20間でカテゴリを共通化することもできるという効果が得られる。
【0118】
なお、本発明は、コンピュータを、閲覧端末制限サーバ10及び端末20として機能させるためのプログラムに適用してもよい。また、そのプログラムを記憶媒体に格納することも可能である。
【符号の説明】
【0119】
10 閲覧端末制限サーバ
11 制御部
12 送受信部
13 暗号化部
14 記憶部
141 コンテンツDB
142 ユーザ情報DB
143 端末数制限テーブル
144 端末種類テーブル
145 変更回数制限テーブル
146 端末状態テーブル
147 アクセスログテーブル
148 コンテンツ利用テーブル
149 ビューアーテーブル
20 端末
21 制御部
22 送受信部
23 復号化部
24 表示部
25 入力部
26 記憶部
261 ユーザ情報
262 アプリケーション
263 ビューアーアプリケーション
264 設定ファイル
265 データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを閲覧する複数の端末と、前記端末にコンテンツを配信すると共に、コンテンツを閲覧する端末を制限する閲覧端末制限サーバと、を有してなる閲覧端末制限システムであって、
前記閲覧端末制限サーバは、
コンテンツを閲覧可能な端末数の上限値を登録する端末数制限テーブルと、
前記端末毎に、当該端末の有効または無効を登録する端末状態テーブルと、
前記端末から当該端末の追加変更要求を受信した場合、当該端末を前記端末数制限テーブルに有効として登録しつつ、現在の有効の端末数が上限値を超えないよう制御し、その後、当該端末に対し、当該端末が有効である旨を通知するサーバ側制御部と、を有し、
前記端末は、
前記閲覧端末制限サーバから自端末が有効である旨の通知を受信した場合に、コンテンツの閲覧を許可する端末側制御部を有する閲覧端末制限システム。
【請求項2】
前記サーバ側制御部は、
前記端末から前記追加変更要求を受信した場合、当該端末が前記端末状態テーブルに有効で登録済みでなくかつ現在の有効の端末数が上限値未満であれば、当該端末を有効に変更して登録し、当該端末が前記端末状態テーブルに有効で登録済みでなくかつ現在の有効の端末数が上限値であれば、当該端末を有効に変更して登録して他の端末を無効にする、請求項1に記載の閲覧端末制限システム。
【請求項3】
前記閲覧端末制限サーバは、
前記端末を有効に変更する変更回数の上限値を登録する変更回数制限テーブルをさらに有し、
前記端末状態テーブルは、
前記端末毎に、当該端末の現在の変更回数も登録し、
前記サーバ側制御部は、
前記端末から前記追加変更要求を受信した場合、当該端末が前記端末状態テーブルに有効で登録済みでなくても、当該端末の現在の変更回数が上限値であれば、当該端末を有効に変更せず、当該端末に対し、当該端末を有効に変更できない旨を通知する、請求項2に記載の閲覧端末制限システム。
【請求項4】
前記サーバ側制御部は、
前記追加変更要求を受信した端末を有効に変更して登録した場合、当該端末に対し、当該端末の変更回数が上限値に達するまでの残りの変更回数を通知する、請求項3に記載の閲覧端末制限システム。
【請求項5】
前記閲覧端末制限サーバは、
ユーザ毎に、当該ユーザの会員IDと、当該ユーザの端末固有の識別子及び当該ユーザの端末の種類を特定する識別子を含む機器IDと、当該ユーザが購入済みのコンテンツのコンテンツIDと、当該ユーザの共通キーと、を登録したユーザ情報DBをさらに有し、
前記サーバ側制御部は、
前記端末に対し、当該端末のユーザの共通キーを予め通知し、
前記端末側制御部は、
前記閲覧端末制限サーバにコンテンツの購入要求を送信する場合、自端末のユーザの会員ID、自端末の機器ID、及び、購入を希望するコンテンツのコンテンツIDを前記購入要求に含めて送信し、
前記サーバ側制御部は、
前記端末から前記購入要求を受信した場合、当該端末に対し、当該端末が購入を希望するコンテンツを、当該端末のユーザの会員ID、当該端末の機器ID、当該コンテンツのコンテンツID、及び、前記共通キーにより暗号化して配信し、
前記端末側制御部は、
前記閲覧端末制限サーバから配信されたコンテンツを、前記会員ID、前記機器ID、前記コンテンツID、及び、前記共通キーにより復号化する、請求項1から4のいずれか1項に記載の閲覧端末制限システム。
【請求項6】
前記端末状態テーブルは、
前記端末毎に、当該端末に配信済みのコンテンツのコンテンツIDも登録し、
前記端末側制御部は、
前記閲覧端末制限サーバに前記追加変更要求を送信する場合、自端末のユーザの会員ID、及び、自端末の機器IDを前記追加変更要求に含めて送信し、
前記サーバ側制御部は、
前記端末から前記追加変更要求を受信した場合、当該端末のユーザが購入済みのコンテンツのうち当該端末に未配信のコンテンツを特定し、当該端末に対し、特定したコンテンツを、当該端末のユーザの会員ID、当該端末の機器ID、当該コンテンツのコンテンツID、及び、前記共通キーにより暗号化して配信すると共に、当該コンテンツのコンテンツIDを配信し、
前記端末側制御部は、
前記閲覧端末制限サーバから配信されたコンテンツを、前記会員ID、前記機器ID、前記コンテンツID、及び、前記共通キーにより復号化する、請求項5に記載の閲覧端末制限システム。
【請求項7】
前記端末数制限テーブルは、
前記端末の種類毎に、コンテンツを閲覧可能な端末数の上限値を登録し、
前記サーバ側制御部は、
前記端末から前記追加変更要求を受信した場合、当該追加変更要求に含まれる機器IDに基づいて、当該追加変更要求を受信した端末の種類を特定し、特定した種類に応じた上限値との比較を行う、請求項6に記載の閲覧端末制限システム。
【請求項8】
前記端末側制御部は、
予め決められたタイミングで、自端末が有効であるか否かを確認する有効確認要求を前記閲覧端末制限サーバに送信し、
前記サーバ側制御部は、
前記端末から前記有効確認要求を受信した場合、当該端末に対し、前記端末状態テーブルを基に、当該端末が有効または無効である旨を通知し、
前記端末側制御部は、
前記閲覧端末制限サーバから自端末が無効である旨の通知を受信した場合、その旨を表示する、請求項1から7のいずれか1項に記載の閲覧端末制限システム。
【請求項9】
前記端末側制御部は、
予め決められたタイミングで、自端末でコンテンツに付加したマーカー及び付箋メモの情報と、自端末での当該コンテンツの閲覧中のページの情報と、を前記閲覧端末制限サーバに送信し、
前記閲覧端末制限サーバは、
コンテンツ毎に、前記複数の端末の各々で当該コンテンツに付加したマーカー及び付箋メモの情報と、当該コンテンツを直近に閲覧した端末での閲覧中のページの情報と、を登録したコンテンツ利用テーブルをさらに有し、
前記サーバ側制御部は、
コンテンツの配信時に、前記複数の端末の各々で当該コンテンツに付加したマーカー及び付箋メモの情報と、当該コンテンツを直近に閲覧した端末での閲覧中のページの情報と、を当該コンテンツと共に配信する、請求項1から8のいずれか1項に記載の閲覧端末制限システム。
【請求項10】
前記端末側制御部は、
予め決められたタイミングで、自端末でのコンテンツの検索履歴の情報と、自端末でコンテンツを格納したフォルダのフォルダ名の情報と、を前記閲覧端末制限サーバに送信し、
前記閲覧端末制限サーバは、
前記端末毎に、当該端末でのコンテンツの検索履歴の情報と、当該端末でコンテンツを格納したフォルダのフォルダ名の情報と、を登録したテーブルをさらに有し、
前記サーバ側制御部は、
コンテンツの配信時に、前記複数の端末の各々でのコンテンツの検索履歴の情報と、前記複数の端末の各々でコンテンツを格納したフォルダのフォルダ名の情報と、を当該コンテンツと共に配信する、請求項1から9のいずれか1項に記載の閲覧端末制限システム。
【請求項11】
端末にコンテンツを配信すると共に、コンテンツを閲覧する端末を制限する閲覧端末制限サーバであって、
コンテンツを閲覧可能な端末数の上限値を登録する端末数制限テーブルと、
前記端末毎に、当該端末の有効または無効を登録する端末状態テーブルと、
前記端末から当該端末の追加変更要求を受信した場合、当該端末を前記端末数制限テーブルに有効として登録しつつ、現在の有効の端末数が上限値を超えないよう制御し、その後、当該端末に対し、当該端末が有効である旨を通知する制御部と、を有する閲覧端末制限サーバ。
【請求項12】
前記制御部は、
前記端末から前記追加変更要求を受信した場合、当該端末が前記端末状態テーブルに有効で登録済みでなくかつ現在の有効の端末数が上限値未満であれば、当該端末を有効に変更して登録し、当該端末が前記端末状態テーブルに有効で登録済みでなくかつ現在の有効の端末数が上限値であれば、当該端末を有効に変更して登録して他の端末を無効にする、請求項11に記載の閲覧端末制限サーバ。
【請求項13】
前記端末を有効に変更する変更回数の上限値を登録する変更回数制限テーブルをさらに有し、
前記端末状態テーブルは、
前記端末毎に、当該端末の現在の変更回数も登録し、
前記制御部は、
前記端末から前記追加変更要求を受信した場合、当該端末が前記端末状態テーブルに有効で登録済みでなくても、当該端末の現在の変更回数が上限値であれば、当該端末を有効に変更せず、当該端末に対し、当該端末を有効に変更できない旨を通知する、請求項12に記載の閲覧端末制限サーバ。
【請求項14】
前記制御部は、
前記追加変更要求を受信した端末を有効に変更して登録した場合、当該端末に対し、当該端末の変更回数が上限値に達するまでの残りの変更回数を通知する、請求項13に記載の閲覧端末制限サーバ。
【請求項15】
ユーザ毎に、当該ユーザの会員IDと、当該ユーザの端末固有の識別子及び当該ユーザの端末の種類を特定する識別子を含む機器IDと、当該ユーザが購入済みのコンテンツのコンテンツIDと、当該ユーザの共通キーと、を登録したユーザ情報DBをさらに有し、
前記制御部は、
前記端末に対し、当該端末のユーザの共通キーを予め通知し、
前記端末から、当該端末のユーザの会員ID、当該端末の機器ID、及び、購入を希望するコンテンツのコンテンツIDを含む購入要求を受信した場合、当該端末に対し、当該端末が購入を希望するコンテンツを、当該端末のユーザの会員ID、当該端末の機器ID、当該コンテンツのコンテンツID、及び、前記共通キーにより暗号化して配信する、請求項11から14のいずれか1項に記載の閲覧端末制限サーバ。
【請求項16】
前記端末状態テーブルは、
前記端末毎に、当該端末に配信済みのコンテンツのコンテンツIDも登録し、
前記制御部は、
前記端末から、当該端末のユーザの会員ID、及び、当該端末の機器IDを含む前記追加変更要求を受信した場合、当該端末のユーザが購入済みのコンテンツのうち当該端末に未配信のコンテンツを特定し、当該端末に対し、特定したコンテンツを、当該端末のユーザの会員ID、当該端末の機器ID、当該コンテンツのコンテンツID、及び、前記共通キーにより暗号化して配信すると共に、当該コンテンツのコンテンツIDを配信する、請求項15に記載の閲覧端末制限サーバ。
【請求項17】
前記端末数制限テーブルは、
前記端末の種類毎に、コンテンツを閲覧可能な端末数の上限値を登録し、
前記制御部は、
前記端末から前記追加変更要求を受信した場合、当該追加変更要求に含まれる機器IDに基づいて、当該追加変更要求を受信した端末の種類を特定し、特定した種類に応じた上限値との比較を行う、請求項16に記載の閲覧端末制限サーバ。
【請求項18】
前記制御部は、
前記端末から、当該端末が有効であるか否かを確認する有効確認要求を受信した場合、当該端末に対し、前記端末状態テーブルを基に、当該端末が有効または無効である旨を通知する、請求項11から17のいずれか1項に記載の閲覧端末制限サーバ。
【請求項19】
コンテンツ毎に、前記端末の各々で当該コンテンツに付加したマーカー及び付箋メモの情報と、当該コンテンツを直近に閲覧した端末での閲覧中のページの情報と、を登録したコンテンツ利用テーブルをさらに有し、
前記制御部は、
コンテンツの配信時に、前記端末の各々で当該コンテンツに付加したマーカー及び付箋メモの情報と、当該コンテンツを直近に閲覧した端末での閲覧中のページの情報と、を当該コンテンツと共に配信する、請求項11から18のいずれか1項に記載の閲覧端末制限サーバ。
【請求項20】
前記端末毎に、当該端末でのコンテンツの検索履歴の情報と、当該端末でコンテンツを格納したフォルダのフォルダ名の情報と、を登録したテーブルをさらに有し、
前記制御部は、
コンテンツの配信時に、前記端末の各々でのコンテンツの検索履歴の情報と、前記端末の各々でコンテンツを格納したフォルダのフォルダ名の情報と、を当該コンテンツと共に配信する、請求項11から19のいずれか1項に記載の閲覧端末制限サーバ。
【請求項21】
閲覧端末制限サーバから配信されるコンテンツを閲覧する端末であって、
前記閲覧端末制限サーバから自端末が有効である旨の通知を受信した場合に、コンテンツの閲覧を許可する制御部を有する端末。
【請求項22】
前記制御部は、
前記閲覧端末制限サーバにコンテンツの購入要求を送信する場合、自端末のユーザの会員ID、自端末の機器ID、及び、購入を希望するコンテンツのコンテンツIDを前記購入要求に含めて送信し、
前記閲覧端末制限サーバからコンテンツを受信した場合、当該コンテンツを、前記会員ID、前記機器ID、前記コンテンツID、及び、前記閲覧端末制限サーバから予め通知された共通キーにより復号化する、請求項21に記載の端末。
【請求項23】
前記制御部は、
前記閲覧端末制限サーバに端末の追加変更要求を送信する場合、自端末のユーザの会員ID、及び、自端末の機器IDを前記追加変更要求に含めて送信し、
前記閲覧端末制限サーバからコンテンツ及び当該コンテンツのコンテンツIDを受信した場合、当該コンテンツを、前記会員ID、前記機器ID、前記コンテンツID、及び、前記閲覧端末制限サーバから予め通知された共通キーにより復号化する、請求項22に記載の端末。
【請求項24】
前記制御部は、
予め決められたタイミングで、自端末が有効であるか否かを確認する有効確認要求を前記閲覧端末制限サーバに送信し、
前記閲覧端末制限サーバから自端末が無効である旨の通知を受信した場合、その旨を表示する、請求項21から23のいずれか1項に記載の端末。
【請求項25】
前記制御部は、
予め決められたタイミングで、自端末でコンテンツに付加したマーカー及び付箋メモの情報と、自端末での当該コンテンツの閲覧中のページの情報と、を前記閲覧端末制限サーバに送信し、
コンテンツの受信時に、自端末及び他端末で当該コンテンツに付加したマーカー及び付箋メモの情報と、当該コンテンツを直近に閲覧した端末での閲覧中のページの情報と、を当該コンテンツと共に受信する、請求項21から24のいずれか1項に記載の端末。
【請求項26】
前記制御部は、
予め決められたタイミングで、自端末でのコンテンツの検索履歴の情報と、自端末でコンテンツを格納したフォルダのフォルダ名の情報と、を前記閲覧端末制限サーバに送信し、
コンテンツの受信時に、自端末及び他端末でのコンテンツの検索履歴の情報と、自端末及び他端末でコンテンツを格納したフォルダのフォルダ名の情報と、を当該コンテンツと共に受信する、請求項21から25のいずれか1項に記載の端末。
【請求項27】
コンテンツを閲覧する複数の端末と、前記端末にコンテンツを配信すると共に、コンテンツを閲覧する端末を制限する閲覧端末制限サーバと、を有してなる閲覧端末制限システムによる閲覧端末制限方法であって、
前記閲覧端末制限サーバが、コンテンツを閲覧可能な端末数の上限値を端末数制限テーブルに予め登録し、
前記閲覧端末制限サーバが、前記端末から当該端末の追加変更要求を受信した場合、当該端末を端末数制限テーブルに有効として登録しつつ、現在の有効の端末数が上限値を超えないよう制御し、その後、当該端末に対し、当該端末が有効である旨を通知し、
前記端末が、前記閲覧端末制限サーバから自端末が有効である旨の通知を受信した場合に、コンテンツの閲覧を許可する、閲覧端末制限方法。
【請求項28】
端末にコンテンツを配信すると共に、コンテンツを閲覧する端末を制限する閲覧端末制限サーバによる閲覧端末制限方法であって、
コンテンツを閲覧可能な端末数の上限値を端末数制限テーブルに予め登録し、
前記端末からコンテンツの購入要求または端末の追加変更要求を受信した場合、当該端末を端末数制限テーブルに有効として登録しつつ、現在の有効の端末数が上限値を超えないよう制御し、その後、当該端末に対し、当該端末が有効である旨を通知する、閲覧端末制限方法。
【請求項29】
閲覧端末制限サーバから配信されるコンテンツを閲覧する端末による閲覧端末制限方法であって、
前記閲覧端末制限サーバから自端末が有効である旨の通知を受信した場合に、コンテンツの閲覧を許可する、閲覧端末制限方法。
【請求項30】
コンピュータを、請求項11から20のいずれか1項に記載の閲覧端末制限サーバとして機能させるためのプログラム。
【請求項31】
コンピュータを、請求項21から26のいずれか1項に記載の端末として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−104025(P2012−104025A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−253846(P2010−253846)
【出願日】平成22年11月12日(2010.11.12)
【出願人】(306029774)NECビッグローブ株式会社 (115)
【Fターム(参考)】