説明

防災システム装置

【課題】 パソコンを通して複数の火災受信機を監視するようにしても火災発生時に何れの建物から出火したか容易に分かるようにする。
【解決手段】 システムに基づいて図示化された画像を有し、表示装置3画面に表示されたシステムボタン31がクリックされたときシステム図の画像を表示装置3のCRT画面3aに表示し、外部から感知器作動の情報が入ってきたときは、CRT画面3a上のシステム図に配置された受信機のうち該当する受信機上にその旨を表示する表示画面制御部2dを有する監視装置1の装置本体2を備えた。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複数の建物にそれぞれ設置された火災受信機をループ状の通信線を介して監視する防災システム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より火災受信機とパソコンとで火災や煙、ガス洩れ等の発生エリアを監視するものがあった。例えば、火災受信機が火災感知器を通して火災を検知したときは火災発生エリアを特定して表示部に表示し、パソコンは、火災受信機によって特定された情報に基づいて出火階の部屋をCRT画面に表示すると共に、CRT画面の片隅に設定されたキープランエリアに出火階の全体平面図を表示し、管理者に知らせていた。また、火災受信機には、火災感知器等の端末の動作試験を行うときにオンする移報遮断スイッチが備えられており、このスイッチがオンされたときは端末機器の動作情報が外部に伝送されないようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のシステムでは、例えばパソコンに複数の火災受信機を接続した場合、何れかの火災受信機が火災を検知したときその建物の出火階をCRT画面に表示するものの何れの建物から出火したのか分かりにくく、また、試験等により移報遮断スイッチがオンされたときは、パソコン側ではその火災受信機を通して火災発生の有無を監視できなくなっていた。また、何れかの火災受信機が内部の異常を検知したとき何れの火災受信機が異常を発生したのか、或いはどのような異常なのか分からなかった。
【0004】本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、パソコンを通して複数の火災受信機を監視するようにしても火災発生時に何れの建物から出火したか容易に分かり、しかも、移報遮断に対してもパソコン側から選択でき、さらに、CRT画面上に火災受信機と同じ操作部を表示して遠隔操作ができ、火災受信機やパソコン等に異常が発生したときはその異常詳細を表示できる防災システム装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る防災システム装置は、各種感知器が接続された受信機或いは監視装置が建物に応じて設置又は前記受信機と監視装置とが組み合わせて設置され、これらが各インタフェースを介してループ状の通信線に接続されてなるシステムの防災システム装置であって、前記監視装置は、表示装置と、前記システムに基づいて図示化された画像を有し、前記表示装置の画面に表示された所定の操作ボタンが選択されたとき前記システム図の画像を表示装置の画面に表示し、外部から感知器作動の情報が入ってきたときは、画面上のシステム図に配置された受信機のうち該当する受信機上にその旨を表示する表示画面制御手段とを備えたものである。
【0006】本発明の請求項2に係る防災システム装置は、各種感知器が接続された受信機或いは監視装置が建物に応じて設置又は前記受信機と監視装置とが組み合わせて設置され、これらが各インタフェースを介してループ状の通信線に接続されてなるシステムの防災システム装置であって、前記監視装置は、表示装置と、前記システムに基づいて図示化された画像を有し、前記表示装置の画面に表示された所定の操作ボタンが選択されたとき前記システム図の画像を表示装置の画面に表示し、かつ、そのシステム図に配置された受信機上に少なくとも「操作状態」が記された操作ボタン又は「情報遮断」が記された操作ボタンを表示し、「操作状態」の操作ボタンが選択されたときは受信機の操作部と同じ操作部を表示し、この操作部が操作されたときはその操作に基づく操作情報を該当する受信機が取り込むよう外部へ伝送し、「情報遮断」の操作ボタンが選択されたときは、当該操作ボタン上にその旨を表示すると共に、該当する受信機からの信号を遮断する表示画面制御手段とを備えたものである。
【0007】本発明の請求項3に係る防災システム装置は、各種感知器が接続された受信機或いは監視装置が建物に応じて設置又は前記受信機と監視装置とが組み合わせて設置され、これらが各インタフェースを介してループ状の通信線に接続されてなるシステムの防災システム装置であって、前記監視装置は、表示装置と、本監視装置内及び本監視装置に接続されたインタフェースの異常を監視し、異常を検知したときはその異常詳細を判別すると共に、その異常情報を他の監視装置が取り込むよう外部へ伝送し、外部から異常情報が入ってきたときはその情報に基づいて異常詳細を判別する異常詳細判別手段と、前記システムに基づいて図示化された画像を有し、前記表示装置の画面に表示された所定の操作ボタンが選択されたとき前記システム図の画像を表示装置の画面に表示し、かつ、そのシステム図に配置された受信機、監視装置及びインタフェース上に「異常詳細」が記された操作ボタンを表示し、前記異常詳細判別手段により異常詳細が判別されたときはその判別に基づいて該当する操作ボタンを表示し、当該操作ボタンが選択されたときは異常詳細を前記表示装置の画面に表示する表示画面制御手段とを備えたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態に係る防災システム装置の監視装置の構成を示すブロック図、図2R>2は本実施形態における防災システムのネットワークの構成を示す模式図、図3は図2のネットワークに基づくシステム画像図、図4は火災受信機の操作部を表示したときの画像図、図5は異常詳細のときの画像図である。
【0009】まず、図2に示す防災システムのネットワークの構成について説明する。図において、1は例えば同一敷地内に建設された建物の1号棟から6号棟のうち1号棟、4号棟及び6号棟にそれぞれ配置された監視装置で、装置本体2と、表示装置3と、入力装置であるキーボード4及びマウス5とで構成され(図1参照)、その敷地内に敷設されたループ状の通信線7(以下、「LAN7」という)に接続されたインタフェース(以下、「I/F」と略す)6と接続されている。
【0010】11は建物の1号棟から3号棟及び5号棟にそれぞれ設けられ、前記と同様にLAN7に接続されたI/F13と接続された火災受信機で、正面に表示部及び操作部(図示せず)を有し、建物の各エリアにそれぞれ設置された火災感知器12等を通じて火災の有無を監視し、何れかの火災感知器2の火災信号が入力されたときは、その信号から火災発生エリアを特定して、図示せぬスプリンクラ、消火設備の予作動弁や防火戸、排煙機等を駆動させる信号を出力し、かつ、特定した火災発生エリア及び火災発報の火災感知器2を示す火災情報信号をI/F13を介してLAN7に伝送する。また、この火災受信機11は、受信機内部及びI/F13の異常を監視する手段を有し、異常を検知したときはその検知に基づく異常情報信号を送信するようになっている。
【0011】2aは監視装置1の装置本体2に設けられた送受信回路、2bは受信情報判別部で、送受信回路2aを介して入力される情報信号を判別し、その情報信号が火災情報信号のときは、火災発生エリア及びその火災情報信号を発した火災受信機11を特定して後述する表示画面制御部に通知すると共に、スピーカ2fを鳴動させる信号をスピーカ制御回路2eに出力し、情報信号が異常情報信号のときはその情報信号を後述する異常詳細判別部に送出する。また、後で詳述するが情報遮断命令を受けているときは、情報遮断の操作を行った火災受信機11や他の監視装置1においてのみ送受信回路2aを介して入力される火災受信機11からの各種の情報信号や、他の監視装置1からの異常情報信号等を遮断する。
【0012】2cは異常詳細判別部で、本監視装置内及びI/F6の異常を監視し、異常を検知したときはその異常詳細を判別して表示画面制御部に通知すると共に、異常検知に基づく異常情報信号を送受信回路2a及びI/F6を介してLAN7上に伝送する。この送信は、他の建物に配置された監視装置1に通知するためである。また、受信情報判別部2bからの異常情報信号を受けたときは、その異常情報信号から何れの建物(1号棟から6号棟)の監視装置1又は火災受信機11からの通知かを判別すると共に、異常詳細を判別して表示画面制御部に通知する。
【0013】2dは前述した表示画面制御部で、電源投入のイニシャル時は「イニシャル中」を表示装置3のCRT画面3aのグラフィックエリア3bに表示し、イニシャル終了時以降は「平常監視中」をそのグラフィックエリア3bに表示する。その後は、キーボード4又はマウス5からの入力に基づいて、例えば、グラフィックエリア3bの画面上の何れかがクリックされると、本監視装置1が設置されている建物や、他の建物の各階の警戒区域を選択させるメニューを表示装置3に表示する。
【0014】また、CRT画面3aの操作エリア3fに表示したシステムボタン31がマウス5によりクリックされたときは、図3に示すシステムに基づいて図示化された画像をCRT画面3aのグラフィックエリア3bに表示する。なお、図3に示すシステム図の画像中の「CRT」は監視装置1を指している。音響停止ボタン32がクリックされたときはスピーカ2fの鳴動を停止させる信号をスピーカ制御回路2eに出力する。
【0015】このシステム図の画像を表示しているときに、操作状態ボタン34がクリックされたときはその操作に基づく火災受信機11の操作部と同じ操作部を火災受信機11の操作部の操作状態そのままでグラフィックエリア3bに表示する(図4参照)。この画像のうち「保守スイッチ」41は保守時における地区音響停止や音声警報停止等を行うためのものであり、「保守機能」42は火災感知器12等の感度切換や感知器変更等行うためのものであり、「連動遮断」43は連動が組まれている端末、例えば防火戸や排煙機等の駆動を遮断するためのものであり、また、「火災断定」44は火災発生時に地区音響停止、音声警報停止、連動遮断等を解除するためのスイッチであり、「音響停止」45は火災発生時に発せられた警報音を停止させるためのスイッチであり、「移報遮断」46は火災受信機11から外部へ送信される各種の情報信号を遮断するためのスイッチである。
【0016】これらは、本監視装置1から所望の火災受信機11に対して遠隔操作できるようにしたもので、何れかがクリックされたときはその操作に基づく操作情報信号を送受信回路2a及びI/F6を介してLAN7上に伝送する。なお、この操作情報信号には、該当する火災受信機11が取り込むようにアドレスが設定されている。また、本監視装置1から所望の火災受信機11に対して遠隔操作できないような機能については、操作ボタンを表示しないようにするか、又は白抜き表示で操作できないようにする。
【0017】情報遮断ボタン35がクリックされたときはその操作に基づく前記情報遮断命令を受信情報判別部2bに送出する。例えば2号棟の情報遮断ボタン35がクリックされたときは、2号棟の火災受信機11から送られてくる各種の情報信号だけが受信されてもその情報は無視する。この情報遮断は、例えば火災感知器12等の動作試験を行うときに操作するものである。
【0018】また、火災発生エリア及び火災情報信号を発した火災受信機11が特定された通知を受信情報判別部2bから受けたときは、例えば、グラフィックエリア3bに表示したシステム図の画像のうち火災の発生した「受信機」33の表示色を変えて表示すると共に、タイトル・火災代表表示エリア3cに火災発生の建物の名称を表示し、次いで、イベントリストエリア3gに火災発生エリアの詳細を文字で表示し、システムメッセージエリア3hに「出火階表示中」を文字で表示する。そして、火災が発生した建物の警戒区域付近の平面図をグラフィックエリア3bに表示すると共に、キープランエリア3jにその建物の出火階の全体平面図を表示する。
【0019】異常詳細の通知を異常詳細判別部2cから受けたときは、例えば、グラフィックエリア3bに表示したシステム図の画像のうち、該当する設備(監視装置1、火災受信機11、I/F6,13)の異常詳細ボタンの「異常詳細」の表示色を変えると共に、システムメッセージエリア3hにシステムの異常状態、例えば火災受信機異常、ネットワーク異常等を表示する。色の変化した異常詳細ボタンがクリックされたときは図5に示すようにシステム図の画像上にウィンドウを開いて異常詳細の内容を表示した画像51を表示する。
【0020】例えば、監視装置1の異常詳細として24V外部電源異常、通信異常等があり、火災受信機11の異常詳細として交流電源断、ヒューズ断、地区音響線異常、非常放送故障等があり、また、I/F6,13の異常詳細としてネットワーク通信異常、受信機通信異常、通信線異常等がある。
【0021】なお、CRT画面3b上に表示されたタイトル・火災代表表示エリア3cに隣接するメニューバーエリア3dは「ガイダンス」、「シンボル凡例」等を表示するエリアであり、その右隣の時刻表示エリア3eは時刻を表示するエリアである。また、前述したシステムボタン31、音響停止ボタン32及び情報遮断ボタン35がクリックされたときは表示色が変化するように設定されており、各異常詳細ボタン37,38,39の「異常詳細」の表示色が変化しているときにクリックされたときはその表示色を保持するように設定されている。
【0022】次に、本実施形態の動作を説明する。なお、1号棟、4号棟及び6号棟に設置された監視装置1の表示装置3には、それぞれ図3に示すシステム図の画像が表示されているものとする。この状態において、例えば3号棟の火災受信機11が火災を検知して火災情報信号をLAN7上に伝送すると、それぞれの監視装置1の装置本体2の受信情報判別部2bが、その火災情報信号を読み込んで3号棟の出火階の部屋及び火災受信機11を特定し、表示画面制御部2dにその旨を通知すると共に、スピーカ制御回路2eを通じてスピーカ2fを鳴動させる。
【0023】前記通知を受けた表示画面制御部2dは、CRT画面3aのグラフィックエリア3b上のシステム図の表示から3号棟の火災が発生した階の警戒区域付近の平面図の表示に切り替えると共に、キープランエリア3jに3号棟の出火階の全体平面図を表示する。そして、タイトル・火災代表表示エリア3cに火災発生の建物の名称(3号棟)を表示し、次いで、イベントリストエリア3gに火災発生エリアの詳細を文字で表示する。この時、操作エリア3fのシステムボタン31がクリックされると、グラフィックエリア3bに再びシステム図を表示して、このシステム図の画像のうち3合棟の「受信機」33の表示色を変え、火災を検知した火災受信機11を知らせる。なお、音響停止ボタン32がクリックされた監視装置1においては、その監視装置1の表示画面制御部2dがスピーカ制御回路2eを介してスピーカ2fの鳴動を停止させる。
【0024】また、それぞれの表示装置3のCRT画面3a上にシステム図の画像が表示されているときに、例えば1号棟のCRT画面3a上のシステム図の画像において3号棟の操作状態ボタン34をクリックしたときは、3号棟に設置された火災受信機11の操作部と同じ操作部がその火災受信機11の操作部の操作状態そのままで1号棟の表示装置3のCRT画面3a上に表示される(図4参照)。この場合、1号棟の装置本体2の表示画面制御部2dが前記ボタン34のクリック操作に基づいて火災受信機11の操作部を表示装置3のCRT画面3a上に表示する。この表示状態において、例えば移報遮断44をクリックすると、装置本体2の表示画面制御部2dは、その操作に基づく操作情報信号に3号棟の火災受信機11が取り込むようアドレスを設定して伝送する。
【0025】また、1号棟のCRT画面3a上のシステム図の画像において2号棟の情報遮断ボタン35をクリックしたときは、1号棟の監視装置1は2号棟の火災受信機11から送信される各種の情報信号の全てを遮断する。なお、遮断とは、情報信号は受信するが、その情報を無視することを示す。この場合、1号棟の装置本体2の表示画面制御部2dは、クリックされた2号棟の情報遮断ボタン35の表示色を変化させてその旨をCRT画面3a上で知らせると共に、その操作に基づく情報遮断命令を受信情報判別部2bに通知して、2号棟の火災受信機11からの各種の情報信号の全てを遮断させる。
【0026】さらに、例えば5号棟の火災受信機11が内部の異常を検知してその異常情報信号をLAN7上に伝送した場合は、各監視装置1の表示装置3のCRT画面3a上に表示されている5号棟の異常詳細ボタン36の表示色を変化させてその旨を知らせる。この場合、受信情報判別部2bが、受信された異常情報信号を異常詳細判別部2cに送出し、異常詳細判別部2cはその異常情報信号から異常詳細及びその信号を発した設備を判別して表示画面制御部2dに通知し、表示画面制御部2dはその通知に基づいて前記異常詳細ボタン36の表示色を変化させる。この処理は、前述したように1号棟、4号棟及び6号棟に設置された監視装置1がそれぞれ行う。
【0027】この時、6号棟の監視装置1において、表示色の変化した異常詳細ボタン36をクリックすると、その監視装置1の装置本体2の表示画面制御部2dが、予め通知を受けた異常詳細を図5に示す画像51と共に表示装置3のCRT画面3a上に表示する。
【0028】以上のように本実施形態においては、建物に応じて設置された監視装置1、火災受信機11等をLAN7に接続してなるシステムに基づいて図示化した画像を表示装置3のCRT画面3a上に表示し、何れかの火災受信機11が火災等を検知したときは、画像に表示した「受信機」33のうち該当する「受信機」33の表示色を変化させるようにしたので、火災発生エリアを容易に特定でき、視覚性に優れているという効果がある。
【0029】CRT画面3a上のシステム図の画像に操作状態ボタン34を表示し、この操作状態ボタン34をクリックしたときは、その操作に基づく火災受信機11の操作部と同じ操作部が操作状態そのままで表示装置3のCRT画面3a上に表示されるようにしたので、遠隔操作が可能になり、しかも火災受信機11の操作部と同じ操作部であるため、操作が容易であるという効果がある。
【0030】また、CRT画面3a上のシステム図の画像に情報遮断ボタン35を表示し、この情報遮断ボタン35をクリックしたときはその操作を行った監視装置だけに、クリックされた火災受信機11からの各種情報信号が入らないようにしたので、他の火災受信機の監視を継続して行えるという効果がある。
【0031】さらに、監視装置1、火災受信機11及びI/F6,13の各設備に対応してCRT画面3a上のシステム図の画像に異常詳細ボタン37,38,39を表示し、何れかの設備に異常が発生したとき該当する異常詳細ボタンの表示色を変化させるようにしたので、異常個所を容易に特定でき、しかも表示色の変化した異常詳細ボタンをクリックしたときは異常詳細がCRT画面3a上に表示されるようにしたので、異常に対する処置が容易であるという効果がある。
【0032】
【発明の効果】以上のように本願の請求項1の発明によれば、建物に応じて設置された監視装置、受信機等を通信線に接続してなるシステムに基づいて図示化した画像を表示装置の画面上に表示し、外部から感知器作動の情報が入ってきたときは、そのシステム図に配置された受信機のうち該当する受信機上にその旨を表示するようにしたので、火災発生エリアを容易に特定でき、視覚性に優れているという効果がある。
【0033】本願の請求項2の発明によれば、CRT画面3a上のシステム図の画像に「操作状態」が記された操作ボタン又は「情報遮断」が記された操作ボタンを表示し、「操作状態」の操作ボタンを選択したときは、その操作に基づく受信機の操作部と同じ操作部を受信機での操作状態のまま画面上に表示し、表示された操作部を操作したときはその操作に基づく操作情報を該当する受信機が取り込むようにしたので、遠隔操作が可能になり、しかも受信機の操作部と同じ操作部であるため操作が容易になり、また、「情報遮断」の操作ボタンを選択したときはその操作を行った監視装置に、該当する受信機からの各種情報のみを遮断するようにしたので、他の受信機の監視を継続して行えるという効果がある。
【0034】本願の請求項3の発明によれば、監視装置、受信機及び各インタフェースに対応して画面上のシステム図の画像に「異常詳細」が記された操作ボタンを表示し、何れかの設備に異常が発生したとき該当する操作ボタンにその旨を表示するようにしたので、異常個所を容易に特定でき、しかも表示した操作ボタンを選択したときは異常詳細が画面上に表示するようにしたので、異常に対する処置が容易であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る防災システム装置の監視装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における防災システムのネットワークの構成を示す模式図である。
【図3】図2のネットワークに基づくシステム画像図である。
【図4】火災受信機の操作部を表示したときの画像図である。
【図5】異常詳細のときの画像図である。
【符号の説明】
1 監視装置
2 装置本体
3 表示装置
4 キーボード
5 マウス
6 インタフェース
11 火災受信機

【特許請求の範囲】
【請求項1】 各種感知器が接続された受信機或いは監視装置が建物に応じて設置又は前記受信機と監視装置とが組み合わせて設置され、これらが各インタフェースを介してループ状の通信線に接続されてなるシステムの防災システム装置であって、前記監視装置は、表示装置と、前記システムに基づいて図示化された画像を有し、前記表示装置の画面に表示された所定の操作ボタンが選択されたとき前記システム図の画像を表示装置の画面に表示し、外部から感知器作動の情報が入ってきたときは、画面上のシステム図に配置された受信機のうち該当する受信機上にその旨を表示する表示画面制御手段とを備えたことを特徴とする防災システム装置。
【請求項2】 各種感知器が接続された受信機或いは監視装置が建物に応じて設置又は前記受信機と監視装置とが組み合わせて設置され、これらが各インタフェースを介してループ状の通信線に接続されてなるシステムの防災システム装置であって、前記監視装置は、表示装置と、前記システムに基づいて図示化された画像を有し、前記表示装置の画面に表示された所定の操作ボタンが選択されたとき前記システム図の画像を表示装置の画面に表示し、かつ、そのシステム図に配置された受信機上に少なくとも「操作状態」が記された操作ボタン又は「情報遮断」が記された操作ボタンを表示し、「操作状態」の操作ボタンが選択されたときは受信機の操作部と同じ操作部を表示し、この操作部が操作されたときはその操作に基づく操作情報を該当する受信機が取り込むよう外部へ伝送し、「情報遮断」の操作ボタンが選択されたときは、当該操作ボタン上にその旨を表示すると共に、該当する受信機からの信号を遮断する表示画面制御手段とを備えたことを特徴とする防災システム装置。
【請求項3】 各種感知器が接続された受信機或いは監視装置が建物に応じて設置又は前記受信機と監視装置とが組み合わせて設置され、これらが各インタフェースを介してループ状の通信線に接続されてなるシステムの防災システム装置であって、前記監視装置は、表示装置と、本監視装置内及び本監視装置に接続されたインタフェースの異常を監視し、異常を検知したときはその異常詳細を判別すると共に、その異常情報を他の監視装置が取り込むよう外部へ伝送し、外部から異常情報が入ってきたときはその情報に基づいて異常詳細を判別する異常詳細判別手段と、前記システムに基づいて図示化された画像を有し、前記表示装置の画面に表示された所定の操作ボタンが選択されたとき前記システム図の画像を表示装置の画面に表示し、かつ、そのシステム図に配置された受信機、監視装置及びインタフェース上に「異常詳細」が記された操作ボタンを表示し、前記異常詳細判別手段により異常詳細が判別されたときはその判別に基づいて該当する操作ボタンを表示し、当該操作ボタンが選択されたときは異常詳細を前記表示装置の画面に表示する表示画面制御手段とを備えたことを特徴とする防災システム装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2000−331260(P2000−331260A)
【公開日】平成12年11月30日(2000.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−142972
【出願日】平成11年5月24日(1999.5.24)
【出願人】(000233826)能美防災株式会社 (918)
【Fターム(参考)】