説明

防護柵における抜止具及び該抜止具を備える防護柵

【課題】取付作業を容易かつ迅速に行える防護柵における抜止具及び該抜止具を備える防護柵を提供する。
【解決手段】間隔を置いて立設された複数の支柱1,1それぞれに形成された挿通孔1A,1B間に渡される横長状の横材2が、該挿通孔1A,1Bから抜け出ることを阻止する防護柵における抜止具であって、前記横材2に取り付けられる第1部材5と、前記支柱1に取り付けられ、前記第1部材5と連結可能な第2部材6とを備え、前記第1部材5は、前記横材2を周方向に抱き込む環状の抱き込み部5Aを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路等に設置される防護柵における抜止具及び該抜止具を備える防護柵に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の防護柵は、所定の間隔を置いて支柱を立設し、隣り合う支柱の対向する横側に挿通孔が形成され、前記一方の支柱の挿通孔に横材の一端を挿入するとともに、前記他方の支柱の挿通孔に該横材の他端を挿入し、横材が挿通孔から抜け出てしまうことを阻止する抜止具を備えている。
【0003】
かかる防護柵における抜止具は、支柱とこの支柱の両横側に挿入された左右の横材の3つの部材を前後方向両側から挟み込む前後一対の挟持部材と、左右の横材のそれぞれに前後方向に沿って形成された貫通孔と前後の挟持部材のそれぞれに前後方向に沿って形成された貫通孔とを位置合わせした状態でそれら貫通孔に挿通させる2本のボルトと、挿通させた各ボルトの先端に螺合させるナットとを備え、各ボルトの先端にナットを螺合させて前後一対の挟持部材を締付けることで、左右の横材が支柱から抜けることを阻止することができるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭51−5234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の構成によれば、前後の挟持部材を両手で持ちながら、それらの挟持部材の貫通孔と左右の横材に形成された貫通孔とを位置合わせすることが非常に労力がかかり、また、貫通孔の位置合わせ後において、位置合わせ状態を維持しながら、ボルトを貫通孔に挿通させることが更に労力がかかる。このように、従来の抜止具は、その取付作業が労力のかかる作業であり、改善の余地があった。
【0006】
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、取付作業を容易かつ迅速に行える防護柵における抜止具及び該抜止具を備える防護柵を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る防護柵における抜止具は、間隔を置いて立設された複数の支柱それぞれに形成された挿通孔間に渡される横長状の横材が、該挿通孔から抜け出ることを阻止する防護柵における抜止具であって、前記横材に取り付けられる第1部材と、前記支柱に取り付けられ、前記第1部材と連結可能な第2部材とを備え、前記第1部材は、前記横材を周方向に抱き込む環状の抱き込み部を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、環状の抱き込み部を横材に抱き込ませることで、第1部材を横材に容易に取り付けることができる。そして、該第1部材と支柱に取り付けた第2部材とを連結することによって、取付作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0009】
また、本発明に係る防護柵における抜止具においては、前記第2部材は、前記支柱を周方向に抱き込む環状の抱き込み部を備えた構成を採用してもよい。
【0010】
かかる構成によれば、環状の抱き込み部を支柱に抱き込ませることで、第2部材を支柱に容易に取り付けることができる。そして、該第2部材と横材に取り付けた第1部材とを連結することによって、取付作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0011】
また、本発明に係る防護柵における抜止具においては、前記第1部材は、抱き込み部の周面から径方向に延出される延出部を備え、前記第2部材は、抱き込み部の周面から径方向に延出される延出部を備え、前記第1部材および前記第2部材とは、互いの延出部同士を重ねて固定することで連結される構成を採用してもよい。
【0012】
かかる構成によれば、第1部材を横材に抱き込ませるとともに第2部材を支柱に抱き込ませた状態において、第1部材の延出部と第2部材の延出部とが重なり合うことにより両延出部の位置合わせを容易に行うことができ、その分、両延出部材の連結を容易かつ迅速に行うことができる。
【0013】
また、本発明に係る防護柵における抜止具においては、前記第1部材の抱き込み部は、周方向の一部において途切れるよう、周方向で対向する始端と終端とを備え、前記横材を抱き込むべく、該始端と該終端とが接近するよう縮径し、該横材への抱き込みを開放すべく、該始端と該終端とが離間するよう拡径するように構成され、両延出部は、前記横材を抱き込むべく縮径した状態で互いに接近し、前記横材の抱き込みを開放すべく拡径した状態で互いに離間する構成を採用してもよい。
【0014】
かかる構成によれば、第1部材の抱き込み部を縮径させることによって、該抱き込み部を横材へ強固に抱き込ませることができるとともに、互いに接近することで、第2部材の延出部との連結を容易かつ迅速に行うことができる。
【0015】
また、本発明に係る防護柵における抜止具においては、前記第2部材の抱き込み部は、周方向の一部において途切れるよう、周方向で対向する始端と終端とを備え、前記支柱を抱き込むべく、該始端と該終端とが接近するよう縮径し、該支柱への抱き込みを開放すべく、該始端と該終端とが離間するよう拡径するように構成され、両延出部は、前記支柱を抱き込むべく縮径した状態で互いに接近し、前記支柱の抱き込みを開放すべく拡径した状態で互いに離間する構成を採用してもよい。
【0016】
かかる構成によれば、第2部材の抱き込み部を縮径させることによって、該抱き込み部を支柱へ強固に抱き込ませることができるとともに、互いに接近することで、、第1部材の延出部との連結を容易かつ迅速に行うことができる。
【0017】
また、本発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抜止具を備えることを特徴とする防護柵であってもよい。
【発明の効果】
【0018】
以上の如く、本発明に係る防護柵における抜止具及び該抜止具を備える防護柵によれば、環状の抱き込み部を横材に抱き込ませることで、第1部材を横材に容易かつ迅速に取り付けることができる。そして、該第1部材と支柱に取り付けた第2部材とを連結することによって、取付作業を容易かつ迅速に行うことができる防護柵における抜止具及び該抜止具を備える防護柵を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る防護柵の一部省略した正面図を示す。
【図2】同実施形態に係る防護柵の要部の図であって、(a)はそれの正面図、(b)は図2(a)のA−A線断面図を示す。
【図3】第1部材であって、(a)は横材に上方から抱き込ませる直前の状態を示す側面図、(b)は横材に上方から抱き込ませる直前の状態を示す正面図、(c)は、横材に上方から抱き込ませて第2部材にボルトにより締付けた状態の縦断側面図を示す。
【図4】第2部材であって、(a)は支柱に水平方向から抱き込ませる直前の状態を示す平面図、(b)は支柱に水平方向から抱き込ませる直前の状態を示す側面図、(c)は、支柱に水平方向から抱き込ませて第1部材にボルトにより締付けた状態の横断平面図を示す。
【図5】本発明の防護柵の要部の縦断正面図を示す。
【図6】本発明の防護柵を傾斜地に設置した要部の正面図を示す。
【図7】他の実施形態の第2部材であって、支柱に水平方向から抱き込ませる直前の状態を示す平面図を示す。
【図8】他の実施形態に係る防護柵の要部の図であって、(a)はそれの正面図、(b)はそれの縦断側面図を示す。
【図9】他の実施形態に係る防護柵の要部の図であって、(a)はそれの正面図、(b)はそれの縦断側面図を示す。
【図10】他の実施形態の第2部材であって、支柱に水平方向から抱き込ませて第1部材にボルトにより締付けた状態の横断平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る防護柵及び防護柵に備える抜止具の一実施形態について、図1〜図4を参酌して説明する。
【0021】
図1は、防護柵の概略の全体図を示し、この防護柵は、所定の間隔を置いて複数(図では2本のみ見えている)の支柱1を立設し、隣り合う支柱1,1の対向する横側に挿通孔1A,1Bが形成され、一方の支柱1の挿通孔1Aに横材2の一端を挿入してから、他方の支柱1の挿通孔1Bに横材2の他端を挿入し、横材2が挿通孔1A,1Bから抜け出てしまうことを阻止する抜止具3を備えて構成されている。
【0022】
支柱1は、金属製の円形パイプからなり、左端に位置する支柱1の右横側面に、上下方向に所定の間隔(同一間隔)を置いて複数(図では4個)の円形の挿通孔1Aが形成されている。また、左から2番目に位置する支柱1は、左横側面に上下方向に所定の間隔(同一間隔)を置いて複数(図では4個)の円形の挿通孔1Bが形成され、右横側面に左横側面の挿通孔1Bと同一高さ位置でかつ同数(図では4個)の円形の挿通孔1Aが形成されている。さらに、前記各支柱1の上端には、上端の開口を閉じるためのキャップ4が外嵌されている。
【0023】
横材2は、金属製の円形パイプからなり、横材2の両端が、隣り合う支柱1,1の対向する横側に形成された挿通孔1A,1Bに挿入されて、支柱1,1間に渡された状態で支持されている。
【0024】
抜止具3は、横材2の長手方向と直交する方向(例えば上方)から横材2を周方向に抱き込んで横材2に取り付けられる第1部材5と、支柱1の周方向に長手方向と直交する方向(たとえば水平方向)から抱き込んで支柱1に取り付けられ、前記第1部材5と連結可能な第2部材6とを備えている。
【0025】
第1部材5は、図3(a),(b)に示すように、金属製の帯状板を円環状に折り曲げた円弧状の抱き込み部5Aと、抱き込み部5Aの両端のそれぞれを外側に折り曲げることにより抱き込み部5Aの周面から径方向に延出される一対の延出部5B,5Bとを備え、延出部5B,5Bのそれぞれに延出方向に長いボルト挿通用の長孔5N,5Nを形成している。
【0026】
抱き込み部5Aは、周方向の一部において途切れるよう、周方向で対向する始端5Cと終端5Dとを備え、横材2を抱き込むべく、始端5Cと終端5Dとが接近するよう縮径し、横材2への抱き込みを開放すべく、始端5Cと終端5Dとが離間するよう拡径するように構成されている。
【0027】
延出部5B,5Bは、抱き込み部5Aを横材2に抱き込ませた状態において、支柱1に沿うよう抱き込み部5Aの両端から延びており、横材2を抱き込むべく抱き込み部5Aを縮径した状態で両延出部5B,5Bが互いに接近して平行になり、該横材2の抱き込みを開放すべく抱き込み部5Bを拡径した状態で両延出部5B,5Bが互いに離間するように、弾性変形自在に構成されている。前記のように横材2を抱き込むべく抱き込み部5Aを縮径した状態で両延出部5B,5Bが互いに接近して平行になることで、後述するボルト7を延出部5B,5Bの長孔5N,5Nに通し易くなる利点があるが、必ずしも両延出部5B,5Bが平行にならなくてもよい。
【0028】
図3(c)では、横材2に第1部材5を上方から抱き込ませ、第1部材5の延出部5B,5Bの長孔5N,5Nと後述する第2部材6の延出部6B,6Bの長孔6N,6Nとを位置合わせし、この状態でボルト7をそれら長孔6N,6N、5N,5Nに挿通し、該挿通したボルト7の先端にナット8を螺合することによって、延出部5B,5B、6B,6Bが互いに接近する側へ締め付けられた状態を示している。尚、ボルト7の先端へのナット8の螺合が完了した後は、ボルト7の頭を潰すことによって、例えば悪戯等によりナット8が緩められることを阻止するようにしてもよい。図2(a)の左側のボルト7の頭の係止溝が潰されてドライバーの先端が係止溝に係止できない状態を示している。また、図2(a)の右側のボルト7も同様にナット8の螺合が完了した後は、ボルト7の頭を潰しておいてもよい。
【0029】
第2部材6は、第1部材5と同一構成であり、図4(a),(b)に示すように、支柱1を周方向から抱き込むべく、金属製の帯状板を円環状に折り曲げた円弧状の抱き込み部6Aと、抱き込み部6Aの周面から径方向に延びる一対の延出部6B,6Bとを備えている。
【0030】
抱き込み部6Aは、周方向の一部において途切れるよう、周方向で対向する始端6Cと終端6Dとを備え、支柱1を抱き込むべく、始端6Cと終端6Dとが接近するよう縮径し、支柱1への抱き込みを開放すべく、始端6Cと終端6Dとが離間するよう拡径するように構成されている。
【0031】
延出部6B,6Bは、抱き込み部6Aを支柱1に抱き込ませた状態において、横材2に沿うよう抱き込み部6Aの両端から延びており、支柱1を抱き込むべく抱き込み部6Aを縮径した状態で両延出部6B,6Bが互いに接近して平行になり、該支柱1の抱き込みを開放すべく抱き込み部6Aを拡径した状態で両延出部6B,6Bが互いに離間するように、弾性変形自在に構成されている。また、延出部6B,6Bは、延出方向と直交する幅方向一端側に突出して抱き込み部6Aよりも幅広(略2倍)に構成され、延出部6B,6Bに、その延出方向に長いボルト挿通用の長孔6N,6Nが形成され、互いの延出部6B,6B同士を重ねて長孔6N,6Nを介して第1部材5の延出部5B,5Bに固定することで連結されるように構成されている。前記のように支柱1を抱き込むべく抱き込み部6Aを縮径した状態で両延出部6B,6Bが互いに接近して平行になることで、後述するボルト7を延出部6B,6Bの長孔6N,6Nに通し易くなる利点があるが、必ずしも両延出部6B,6Bが平行にならなくてもよい。
【0032】
図4(c)では、支柱1に第2部材6を水平方向から抱き込ませ、第2部材6の延出部6B,6Bの長孔6N,6Nと前記第1部材5の延出部5B,5Bの長孔5N,5Nとを位置合わせし、この状態でボルト7をそれら長孔6N,6N、5N,5Nに挿通し、挿通したボルト7の先端にナット8を螺合することによって、延出部5B,5B、6B,6Bが互いに接近する側へ締め付けられた状態を示している。締付け後は、前述同様にボルト7の頭を潰しておいてもよい。
【0033】
次に、抜止具3を取り付ける手順について詳述する。まず、図1において左端の支柱1に挿通された横材2の左端が抜けることを阻止する抜止具3を取り付ける場合から説明する。
【0034】
第1部材5をそれの延出部5B,5Bが下方を向いた状態で横材2の左端部(支柱側端部)に上方から移動させる(図3(a),(b)参照)。このとき、延出部5B,5Bが外側に広がった傾斜姿勢であるため、延出部5B,5Bの内面が横材2の外面に当接し、更に第1部材5を下方に移動させることにより、延出部5B,5Bが更に離間し、第1部材5の抱き込み部5Aが横材2を抱き込む。この抱き込んだ状態では、延出部5B,5Bが離間しているため、抱き込み部5Aの内面と横材2の外面との間に、隙間が発生している状態であるが、隙間が無い密着している状態にすることもできる。
【0035】
次に、第2部材6をそれの延出部6B,6Bの延出端(遊端)が支柱1側を向いた状態で支柱1の横材側端部に左側方から移動させる(図4(a),(b)参照)。このとき、延出部6B,6Bが外側に広がった傾斜姿勢であるため、延出部6B,6Bの内面が支柱1の外面に当接し、更に第2部材6を右方向に移動させることにより、延出部6B,6Bが更に離間し、第2部材6の抱き込み部6Aが支柱1を抱き込む。この抱き込んだ状態では、延出部6B,6Bが離間して、抱き込み部6Aの内面と支柱1の外面との間に、隙間が発生している状態であるが、隙間が無い密着している状態にすることもできる。
【0036】
第1部材5及び第2部材6の抱き込みが完了すると、第1部材5の延出部5B,5Bの外側に第2部材6の延出部6B,6Bが重なり合って、第1部材5の延出部5B,5Bの長孔5N,5Nと第2部材6の延出部6B,6Bの長孔6N,6Nとを位置合わせすることができる。その後、両延出部5B,5B、6B,6Bを接近させることにより、第1部材5の抱き込み部5Aが横材2を隙間の無い状態で抱き込むとともに第2部材6の抱き込み部6Aが支柱1を隙間の無い状態で抱き込む。この状態において、ボルト7をそれら4個の長孔6N,6N、5N,5Nに挿通し、挿通したボルト7の先端にナット8を螺合することによって、延出部5B,5B、6B,6Bが互いに接近する側へ締め付けられることで、第1部材5の抱き込み部5Aが横材2に固定された状態になるとともに第2部材6の抱き込み部6Aが支柱1に固定された状態になる。この固定状態にすることによって、横材2が支柱1から抜けてしまうことを確実に阻止することができるようになっている。
【0037】
このように第1部材5を横材2に抱き込ませるとともに第2部材6を支柱1に抱き込ませることによって、第1部材5及び第2部材6とを容易かつ迅速に取り付けることができる。しかも、取り付けられた第1部材5の延出部5B,5Bと第2部材6の延出部6B,6Bとが重なり合っているため、第1部材5の延出部5B,5Bの長孔5N,5Nと第2部材6の延出部6B,6Bの長孔6N,6Nとの位置合わせを容易かつ迅速に行うことができるだけでなく、位置合わせ後のボルト7の挿通も容易かつ迅速に行うことができる。図1では、図4(b)で示された第2部材6の上下を逆にして、第2部材6の延出部6B,6Bの幅方向の突出端が上方に向くように取り付けているが、図4(b)で示されるように、第2部材6の延出部6B,6Bの幅方向の突出端が下方に向くように取り付けてもよい。尚、この取付作業を上下方向において残りの3箇所で行うことになる。
【0038】
続いて、左端から2番目に位置する支柱1に挿入された横材2,2のそれぞれに抜止具3を取り付ける場合について説明する。
【0039】
支柱1の左側の抜止具3から取り付ける。まず、第1部材5をそれの延出部5B,5Bが下方を向いた状態で左側の横材2の右端部(支柱側端部)に上方から下方に移動させる(図3(a),(b)参照)。このとき、延出部5B,5Bが外側に広がった傾斜姿勢であるため、延出部5B,5Bの内面が横材2の外面を当接することにより、延出部5B,5Bが離間し、その状態から更に横材2側へ第1部材5を移動させることによって、第1部材5の抱き込み部5Aが横材2を抱き込む。この抱き込んだ状態では、延出部5B,5Bが離間しているため、抱き込み部5Aの内面と横材2の外面との間には、隙間が発生している状態であるが、隙間が無い密着している状態にすることもできる。
【0040】
次に、第2部材6をそれの延出部6B,6Bが支柱1側を向いた状態でしかも延出部6B,6Bの突出方向が下向きとなるように支柱1の横材側端部に右側方から左方向に移動させる。このとき、延出部6B,6Bが外側に広がった傾斜姿勢であるため、延出部6B,6Bの内面が支柱1の外面に当接することにより、延出部6B,6Bが離間し、その状態から更に支柱1側へ第2部材6を移動させることによって、第2部材6の抱き込み部6Aが支柱1を抱き込む。この抱き込んだ状態では、延出部6B,6Bが離間しているため、抱き込み部6Aの内面と支柱1の外面との間には、隙間が発生している状態であるが、隙間が無い密着している状態にすることもできる。
【0041】
第1部材5及び第2部材6の抱き込みが完了すると、第1部材5の延出部5B,5Bの外側に第2部材6の延出部6B,6Bが重なり合って、第1部材5の延出部5B,5Bの長孔5N,5Nと第2部材6の延出部6B,6Bの長孔6N,6Nとを位置合わせすることができる。その後、両延出部5B,5B、6B,6Bを接近させることにより、第1部材5の抱き込み部5Aが横材2を隙間なく抱き込むとともに第2部材6の抱き込み部6Aが支柱1を隙間なく抱き込む。この状態において、ボルト7をそれら4個の長孔6N,6N、5N,5Nに挿通し、挿通したボルト7の先端にナット8を螺合することによって、延出部5B,5B、6B,6Bが互いに接近する側へ締め付けられることで、第1部材5の抱き込み部5Aが横材2に固定された状態になるとともに第2部材6の抱き込み部6Aが支柱1に固定された状態になる。この固定状態にすることによって、横材2が支柱1から抜けてしまうことを確実に阻止することができるようになっている。
【0042】
このように第1部材5を横材2に抱き込ませるとともに第2部材6を支柱1に抱き込ませることによって、第1部材5及び第2部材6とを容易かつ迅速に取り付けることができる。しかも、取り付けられた第1部材5の延出部5B,5Bと第2部材6の延出部6B,6Bとが重なり合っているため、第1部材5の延出部5B,5Bの長孔5N,5Nと第2部材6の延出部6B,6Bの長孔6N,6Nとの位置合わせを容易かつ迅速に行うことができるだけでなく、位置合わせ後のボルト7の挿通も容易かつ迅速に行うことができる。
【0043】
左側の抜止具3の取付作業が完了すると、続いて右側の抜止具3を取り付ける。つまり、第1部材5をそれの延出部5B,5Bが下方を向いた状態で右側の横材2の左側端部(支柱側端部)に上方から移動させる(図3(a),(b)参照)。このとき、延出部5B,5Bが外側に広がった傾斜姿勢であるため、延出部5B,5Bの内面が横材2の外面に当接し、更に第1部材5を移動させることにより、延出部5B,5Bが更に離間し、第1部材5の抱き込み部5Aが横材2の外面を抱き込む。この抱き込んだ状態では、延出部5B,5Bが離間して、抱き込み部5Aの内面と横材2の外面との間には、隙間が発生している状態であるが、隙間が無い密着している状態にすることもできる。
【0044】
次に、前記取り付けた左側の抜止具3の第2部材6に接触しないように右側の抜止具3の第2部材6を少し下方位置に位置させて左側方から支柱1の横材側端部に移動させる。このとき、第2部材6の延出部6B,6Bの突出方向が上向きとなるように第2部材6を左側の抜止具3の第2部材6と上下を逆にした状態で左側方から支柱1に移動させる。前記移動時において、延出部6B,6Bが外側に広がった傾斜姿勢であるため、延出部6B,6Bの内面が支柱1の外面に当接し、更に第2部材6を移動させることにより、延出部6B,6Bが更に離間し、第2部材6の抱き込み部6Aが支柱1を抱き込む。この抱き込んだ状態では、延出部6B,6Bが離間しているため、抱き込み部6Aの内面と支柱1の外面との間には、隙間が発生している状態であるが、隙間が無い密着している状態にすることもできる。
【0045】
第1部材5及び第2部材6の抱き込みが完了すると、第2部材6を少し上方に移動させることにより、第1部材5の延出部5B,5Bの外側に第2部材6の延出部6B,6Bが重なり合って、第1部材5の延出部5B,5Bの長孔5N,5Nと第2部材6の延出部6B,6Bの長孔6N,6Nとを位置合わせすることができる。その後、両延出部5B,5B、6B,6Bを接近させることにより、第1部材5の抱き込み部5Aが横材2を隙間なく抱き込むとともに第2部材6の抱き込み部6Aが支柱1を隙間なく抱き込む。この状態において、ボルト7をそれら4個の長孔6N,6N、5N,5Nに挿通し、挿通したボルト7の先端にナット8を螺合することによって、延出部5B,5B、6B,6Bが互いに接近する側へ締め付けられることで、第1部材5の抱き込み部5Aが横材2に固定された状態になるとともに第2部材6の抱き込み部6Aが支柱1に固定された状態になる。この固定状態にすることによって、横材2が支柱1から抜けてしまうことを確実に阻止することができるようになっている。
【0046】
このように第1部材5を横材2に抱き込ませるとともに第2部材6を支柱1に抱き込ませることによって、第1部材5及び第2部材6とを容易かつ迅速に取り付けることができる。しかも、取り付けられた第1部材5の延出部5B,5Bと第2部材6の延出部6B,6Bとが重なり合っているため、第1部材5の延出部5B,5Bの長孔5N,5Nと第2部材6の延出部6B,6Bの長孔6N,6Nとの位置合わせを容易かつ迅速に行うことができるだけでなく、位置合わせ後のボルト7の挿通も容易かつ迅速に行うことができる。図2(a),(b)に、支柱1の左右両側に挿通された横材2,2の支柱側端部のそれぞれに抜止具3を取り付けた状態を示している。尚、この取付作業を上下方向において残りの3箇所においても行うことになる。これら取付作業が終了した後は、図示していない残りの支柱1の横材2の抜け止めについても同様に行って取付作業が完了する。
【0047】
図5には、他の構成の横材2の抜止具(以下、第2抜止具と言う)10を示している。この第2抜止具10は、横材2の一端に上下方向に貫通する貫通孔2a,2bを形成し、これら貫通孔2a,2bに逆L字状の金属製(合成樹脂製などでもよい)のストッパーピン11を挿通させて構成されている。従って、ストッパーピン11が貫通孔2a,2bに貫通している状態では、横材2を支柱1から抜き出ようとしても、ストッパーピン11が支柱1の内側壁に当たることによって、横材2を支柱1から抜き出ることができないようにしている。
【0048】
前記第2抜止具10では、悪戯等でキャップ4を取り外すことによって、ストッパーピン11が抜き取られる恐れがあり、かかるストッパーピン11が抜き取られると、横材2が支柱1から抜け易くなるが図1から図4の抜止具3は、容易に取り去ることができない構成である。しかも、図5の2点鎖線で示すように抜止具3を後付けすることができることから、第2抜止具10が施されている防護柵においても前記抜止具3を取り付けておけば、第2抜止具10のストッパーピン11が悪戯等により抜かれた場合でも、抜け止め阻止することができる利点がある。
【0049】
また、前記構成の抜止具3は、例えば傾斜地Kにおいても取り付けることができるようになっている。つまり、第1部材5に対して第2部材6をボルト7回りで揺動させることができ、しかも、第1部材5に上下方向の長孔5N,5Nを備えるとともに、第2部材6に左右方向の長孔6N,6Nを備えさせていることから、第1部材5に対して第2部材6を揺動させたときに発生する第1部材5に対する第2部材6の位置ずれを上下方向及び左右方向の長孔5N,6Nで吸収することができる。従って、図6に示す傾斜地Kの傾斜面に横材2,2が平行になる、つまり支柱1に対して横材2,2が斜めに交差する姿勢であっても、第1部材5に対して第2部材6をボルト7回りで揺動させることで、抜止具3を取り付けることができ、汎用性の高い抜止具3とすることができる。前記第1部材5に対する第2部材6の位置ずれを長孔で吸収する他、バカ孔で吸収してもよい。尚、抜止具3の取付手順は、前述と同様であるため説明を省略する。
【0050】
また、図示していないが、前記構成の抜止具3は、例えば防護柵の支柱1の両側の横材2,2が支柱1に対して横方向(図2参照)とは異なる方向(横方向と交差する傾斜方向)に向けて取り付けられて支柱1の両側で防護柵の設置経路がカーブ(屈曲)している場合でも、良好に取り付けることができるようになっている。つまり、支柱1に対して第2部材6が支柱1の周方向(支柱1の軸周り)に回転自在になっていることから、前記のように横材2,2が支柱1に対して横方向から所定角度傾斜して取り付けられている場合でも、それら横材2,2の傾斜角度(取付角度)に応じて第2部材6,6を支柱1に対して回転させることによって、第2部材6,6と第1部材5,5とをボルト7とナット8とにより良好に連結することができる。
【0051】
尚、本発明に係る防護柵は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0052】
例えば、図7に示すように、第2部材6を前後一対の部材(複数の部材)6X,6Yから構成することもできる。前側の部材6Xは、支柱1の半分を抱き込む平面視が半円状の抱き込み部6aと、抱き込み部6aの左右端から径方向外方側へ延出される一対の延出部6b,6cとを備えている。又、後側の部材6Yは、支柱1の半分を抱き込む平面視が半円状の抱き込み部6dと、抱き込み部6dの左右端から径方向外方側へ延出される一対の延出部6e,6fとを備えている。そして、前側の部材6Xと後側の部材6Yとを支柱1に前後方向から挟みこんで抱き込ませることによって、一対の延出部6b,6c、6e,6f同士が重なり合うと共に前側の部材6Xの左端の延出部6bに形成の孔6gにこれに対向する後側の延出部6eに形成の突起6hが入り込むことで位置決めを行うようにしている。また、右側の延出部6c,6fには、ボルト挿通孔(図示せず)を備えており、前記位置決めした後に右端の延出部6c,6fと第1部材5の延出部5B,5Bとを重ね合わせて、前述と同様にボルト7とナット8により右側の延出部6c,6fと第1部材5の延出部5B,5Bとを連結固定することができるようになっている。
【0053】
前記実施形態では、第1部材5及び第2部材6のそれぞれに延出部5B,5B、6B,6Bを備えさせたが、延出部を備えず、別部材の連結部材で第1部材5と第2部材6とを連結する構成であってもよい。例えば図8(a),(b)に示すように、第1部材5が、横材2にそれの長手方向から挿入して外嵌可能な円筒状の本体12と、この本体12の外面に径方向外方側に突設するボルト13とからなり、また、第2部材6が、支柱1にそれの長手方向から挿入して外嵌可能な円筒状の本体14と、この本体14の外面に所定間隔を置いて径方向外方側に突設する2本(1本でもよい)のボルト15とからなり、これら第1部材5及び第2部材6と、第1部材5及び第2部材6を連結する板状で長方形状の連結部材16とから、抜止具3を構成している。連結部材16の長手方向両端部のそれぞれには、ボルト挿通孔16Aが形成されており、連結部材16のボルト挿通孔16A,16Aに第1部材5及び第2部材6のボルト13,15を挿入してから、ボルト13,15の先端のそれぞれにナット17を螺合させることによって、第1部材5及び第2部材6を連結部材16で連結固定することができるようになっている。この場合、円筒状の本体12,14は、支柱1の挿通孔1A,1Bに横材2を差し込む前に横材2及び支柱1に予め外嵌して抱き込ませることになる。
【0054】
また、第1部材5及び第2部材6の一方のみに延出部を備えさせてもよい。例えば図9(a),(b)に示すように、第1部材5は図2と同様に構成され、第2部材6が、支柱1にそれの長手方向から挿入して外嵌可能な円筒状の本体18と、この本体18の外面に所定間隔を置いて径方向外方側に突設する2本(1本でもよい)のボルト19とからなり、これら第1部材5及び第2部材6と、第1部材5及び第2部材6を連結する板状で長方形状の連結部材20とから、抜止具3を構成している。連結部材20は、板状部材からなり、支柱1の外面に沿う円弧部20Aと、この円弧部20Aの一端から折り曲がって横材2に沿う方向に延びる直線部20Bとを備えている。また、連結部材20の長手方向両端部のそれぞれには、ボルト挿通孔20aが形成されており、連結部材20のボルト挿通孔20a,20aの一方に第1部材5の延出部5B,5Bに挿通したボルト7を挿通するとともに、他方のボルト挿通孔20aに第2部材6のボルト19を挿入してから、ボルト7,19の先端のそれぞれにナット8,21を螺合させることによって、第1部材5及び第2部材6を連結部材20で連結固定することができるようになっている。この場合、円筒状の本体18は、支柱1の挿通孔1A,1Bに横材2を差し込む前に支柱1に予め外嵌することで抱き込ませることになる。
【0055】
また、第1部材5及び第2部材6のいずれも、抱き込み部の始端と終端の両方から延出させた延出部を備えさせているが、始端又は終端のいずれか一方からのみ延出させた延出部を備えた構成であってもよい。例えば図10に示すように、第2部材6が、一枚の帯板状の部材を円弧状に折り曲げて形成される円柱状の本体部6Aと、この本体部6Aの終端から径方向に突出する延出部6Bとから構成されている。また、図10では、第1部材5も第2部材6と同様に構成して、第1部材5の延出部5Bと第2部材6の延出部6Bとがボルト7とナット8により連結固定されている場合を示している。図10に示した第2部材6が、弾性変形自在に構成されている場合には、支柱1にそれの直交する方向から弾性変形させながら第2部材6を抱き込ませることになるが、第2部材6が変形不能に構成されている場合には、第2部材6を支柱1にそれの長手方向から予め外嵌させることで支柱1に第2部材6を抱き込ませるようにしてもよい。
【0056】
また、前記実施形態では、第1部材5を横材2に抱き込ませてから、第2部材6を支柱1に抱き込ませるようにしたが、第2部材6を支柱1に抱き込ませてから、第1部材5を横材2に抱き込ませてもよい。また、第1部材5を横材2に抱き込ませる方向及び第2部材6を支柱1に抱き込ませる方向は、どのような方向であってもよい。
【0057】
また、前記実施形態では、第1部材5の抱き込み部5Aと第2部材6の抱き込み部6Aいずれもが環状の一部で途切れる構成であったが、図10に示すように、抱き込んだときに始端6Cと終端6Dとが径方向で重なるような構成であってもよい。
【0058】
また、前記実施形態では、支柱1及び横材2を円形パイプから構成したが、楕円パイプや角パイプ(多角形パイプ)などであってもよく、その場合の第1部材5及び第2部材6の内面形状は、パイプ形状に合わせた形状にする。
【0059】
また、前記実施形態では、隣り合う支柱1,1間に挿通された横材2の両端が支柱1,1から抜け出ることがないように横材2の両端のそれぞれに、抜止具3を備えさせたが、横材2の一端が支柱1から抜けることがないように横材2の一端のみに抜止具3を備えさせて実施することもできる。
【0060】
また、前記実施形態では、支柱1、横材2、第1部材5、第2部材6を金属から構成したが、各種の合成樹脂等で構成することもできる。また、第1部材5、第2部材6を一つの部材から構成する他、複数の部材から構成することもできる。
【0061】
また、前記実施形態では、第2部材6の延出部6B,6Bを第1部材5の延出部5B,5Bの外側に位置させて締付ける構成にしたが、第1部材5の延出部5B,5Bを第2部材6の延出部6B,6Bの外側に位置させてもよい。このように、第1部材5の延出部5B,5Bが第2部材6の延出部6B,6Bに対して両方とも内側または外側に位置させる他、前後方向において第1部材5の前側の延出部5Bに対して第2部材6の前側の延出部6Bを外側に位置させ、かつ、第1部材5の後側の延出部5Bに対して第2部材6の後側の延出部6Bを内側に位置させる、あるいは、これとは逆に前後方向において第1部材5の前側の延出部5Bに対して第2部材6の前側の延出部6Bを内側に位置させ、かつ、第1部材5の後側の延出部5Bに対して第2部材6の後側の延出部6Bを外側に位置させる構成であってもよい。
【符号の説明】
【0062】
1…支柱、1A,1B…挿通孔、2…横材、2a,2b…貫通孔、3…抜止具、4…キャップ、5…第1部材、5A…抱き込み部、5B…延出部、5N…長孔、6…第2部材、6A…抱き込み部、6B…延出部、6N…長孔、7…ボルト、8…ナット、10…抜止具、11…ストッパーピン、K…傾斜地

【特許請求の範囲】
【請求項1】
間隔を置いて立設された複数の支柱それぞれに形成された挿通孔間に渡される横長状の横材が、該挿通孔から抜け出ることを阻止する防護柵における抜止具であって、
前記横材に取り付けられる第1部材と、前記支柱に取り付けられ、前記第1部材と連結可能な第2部材とを備え、前記第1部材は、前記横材を周方向に抱き込む環状の抱き込み部を備えることを特徴とする防護柵における抜止具。
【請求項2】
前記第2部材は、前記支柱を周方向に抱き込む環状の抱き込み部を備えることを特徴とする請求項1に記載の防護柵における抜止具。
【請求項3】
前記第1部材は、抱き込み部の周面から径方向に延出される延出部を備え、前記第2部材は、抱き込み部の周面から径方向に延出される延出部を備え、前記第1部材および前記第2部材とは、互いの延出部同士を重ねて固定することで連結されるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の防護柵における抜止具。
【請求項4】
前記第1部材の抱き込み部は、周方向の一部において途切れるよう、周方向で対向する始端と終端とを備え、前記横材を抱き込むべく、該始端と該終端とが接近するよう縮径し、該横材への抱き込みを開放すべく、該始端と該終端とが離間するよう拡径するように構成され、両延出部は、前記横材を抱き込むべく縮径した状態で互いに接近し、前記横材の抱き込みを開放すべく拡径した状態で互いに離間することを特徴とする請求項3に記載の防護柵における抜止具。
【請求項5】
前記第2部材の抱き込み部は、周方向の一部において途切れるよう、周方向で対向する始端と終端とを備え、前記支柱を抱き込むべく、該始端と該終端とが接近するよう縮径し、該支柱への抱き込みを開放すべく、該始端と該終端とが離間するよう拡径するように構成され、両延出部は、前記支柱を抱き込むべく縮径した状態で互いに接近し、前記支柱の抱き込みを開放すべく拡径した状態で互いに離間することを特徴とする請求項3に記載の防護柵における抜止具。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の抜止具を備えることを特徴とする防護柵。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−52323(P2012−52323A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−194376(P2010−194376)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【出願人】(000002462)積水樹脂株式会社 (781)
【Fターム(参考)】