説明

障害耐性を備えた情報検索装置、障害耐性を備えた情報検索方法、障害耐性を備えた情報検索プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体

【課題】システムの一部に障害が発生した場合に、低コストで速やかに障害を復旧させることができる障害耐性を備えた情報検索装置を提供する。
【解決手段】検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置11〜13を備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の一つの分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置であって、前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置において該バックアップにより前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧手段(管理サーバ装置14、分散インデックス管理部115、125、135)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット上の検索エンジンをはじめとする、多数のサーバ装置によって実現される大規模な情報検索装置に係り、障害耐性を備えた情報検索装置、障害耐性を備えた情報検索方法、障害耐性を備えた情報検索プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体に関わるものである。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータおよびインターネットの普及によって、非常に大規模な情報を高速に検索するという装置が必要となっている。これを実現するには、単独のサーバ装置では扱える情報の容量にも情報検索の速度にも限界があるため、多数のサーバ装置を並列に配置して一体として動作する構成とするのが一般的である。
【0003】
尚、下記特許文献1には、複数サーバ上でデータベースを管理する多重化データベースシステムにおいて、データベース同士を同期させる方法が開示されている。
【特許文献1】特開2007−241324号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の前記のような情報検索装置には次の様な問題が存在する。
【0005】
まず、多数のサーバ装置によりシステムを構成するため、各サーバ装置の平均故障間隔が長くとも、システム全体で見た場合には単独のサーバ装置で実現された場合と比較して障害の発生する可能性が高いという問題が存在する。
【0006】
また、上記の障害に対して耐障害性を持たせるために、システムの二重化を図るとサーバ装置の台数に比例して莫大なコストがかかるという問題が存在する。
【0007】
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、システムの一部に障害が発生した場合に、低コストで速やかに障害を復旧させることができる障害耐性を備えた情報検索装置、障害耐性を備えた情報検索方法、障害耐性を備えた情報検索プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する請求項1記載の障害耐性を備えた情報検索装置は、検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の一つの分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置であって、前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置において該バックアップにより前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧手段を具備することを特徴としている。
【0009】
また請求項5に記載の障害耐性を備えた情報検索方法は、検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の一つの分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置の情報検索方法であって、分散インデックスの復旧手段が、前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置において該バックアップにより前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧ステップを具備することを特徴としている。
【0010】
上記構成によれば、システムの一部に障害が発生した場合に、システムを構成する分散サーバ装置に分配して格納したバックアップによってすみやかに障害復旧が可能となるという効果が得られる。また、システム全体を二重化するのと比較して低コストで耐障害性を備えた情報検索システムを構築することが可能となるという効果が得られる。
【0011】
また、請求項2に記載の障害耐性を備えた情報検索装置は、検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の複数の分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置であって、前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置のうち最も負荷の低い分散サーバ装置において該バックアップにより前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧手段を具備することを特徴としている。
【0012】
また請求項6に記載の障害耐性を備えた情報検索方法は、検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の複数の分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置の情報検索方法であって、分散インデックスの復旧手段が、前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置のうち最も負荷の低い分散サーバ装置において該バックアップにより前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧ステップを具備することを特徴としている。
【0013】
また請求項3に記載の障害耐性を備えた情報検索装置は、検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の一つの分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置であって、前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置から最も負荷の低い分散サーバ装置に該バックアップを転送し、該転送先分散サーバ装置において前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧手段を具備することを特徴としている。
【0014】
また請求項7に記載の障害耐性を備えた情報検索方法は、検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の一つの分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置の情報検索方法であって、分散インデックスの復旧手段が、前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置から最も負荷の低い分散サーバ装置に該バックアップを転送し、該転送先分散サーバ装置において前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧ステップを具備することを特徴としている。
【0015】
また請求項4に記載の障害耐性を備えた情報検索装置は、検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の複数の分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置であって、前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスの復旧可能な分散サーバ装置のうち最も負荷の低い分散サーバ装置を選択し、その分散サーバ装置に該分散インデックスのバックアップが存在すれば該バックアップにより前記分散インデックスを復旧し、存在しなければ、該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置のうちの一つから前記選択した分散サーバ装置に該バックアップを転送し、該転送先分散サーバ装置において前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧手段を具備することを特徴としている。
【0016】
また請求項8に記載の障害耐性を備えた情報検索方法は、検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の複数の分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置の情報検索方法であって、分散インデックスの復旧手段が、前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスの復旧可能な分散サーバ装置のうち最も負荷の低い分散サーバ装置を選択し、その分散サーバ装置に該分散インデックスのバックアップが存在すれば該バックアップにより前記分散インデックスを復旧し、存在しなければ、該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置のうちの一つから前記選択した分散サーバ装置に該バックアップを転送し、該転送先分散サーバ装置において前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧ステップを具備することを特徴としている。
【0017】
上記構成によれば、最も負荷の低い分散サーバ装置において、障害が発生した分散インデックスの復旧を行うので、分散サーバ装置の処理負荷の著しい増加を抑制することができる。
【0018】
また、請求項9に記載の障害耐性を備えた情報検索プログラムは、コンピュータを請求項1ないし4のいずれか1項に記載の手段として機能させるための障害耐性を備えた情報検索プログラムであることを特徴としている。
【0019】
また、請求項10に記載の記録媒体は、コンピュータを請求項1ないし4のいずれか1項に記載の手段として機能させるための障害耐性を備えた情報検索プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴としている。
【0020】
一例として10台の分散サーバ装置で構成される、本発明による情報検索装置において、各分散サーバ装置がそれぞれ9個の分散インデックスを備えることとした場合、一台の分散サーバ装置が故障したとすると、残りの9台の分散サーバ装置で故障した分散サーバ装置が受けもつ9個の分散インデックスをそれぞれ一つずつ復旧させることで、システム全体として障害から回復することが可能となる。
【0021】
またこの障害回復のためには、各分散サーバ装置の処理負荷は9個から10個へとおおよそ11%増加するにとどまるため、各分散サーバ装置の障害発生確率をもとにシステムの性能設計を行うことで、各分散サーバ装置やシステム全体を二重化するのと比較して低いコストで情報検索システムに耐障害性を備えることが可能となる。
【発明の効果】
【0022】
(1)請求項1〜10に記載の発明によれば、システムの一部に障害が発生した場合に、システムを構成する分散サーバ装置に分配して格納したバックアップによってすみやかに障害復旧が可能となるという効果が得られる。また、システム全体を二重化するのと比較して低コストで耐障害性を備えた情報検索システムを構築することが可能となるという効果が得られる。
(2)請求項2,3,4,6,7,8に記載の発明によれば、最も負荷の低い分散サーバ装置において、障害が発生した分散インデックスの復旧を行うので、分散サーバ装置の処理負荷の著しい増加を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。
【0024】
図1は本発明の一実施例の構成を示す模式図であり、1は本発明による情報検索装置である。11〜13は情報検索装置を構成する分散サーバ装置、14は各分散サーバ装置11〜13の動作を監視し各分散サーバ装置に障害が発生した際に残りの分散サーバ装置に復旧を指示する管理サーバ装置である。
【0025】
分散サーバ装置11中の111および112は分散サーバ装置11が担当する分散インデックス、113および114は分散サーバ装置12および分散サーバ装置13が担当する分散インデックスのうち分散サーバ装置11がバックアップの保存を担当する分散インデックスのバックアップ、115は分散サーバ装置11中の分散インデックスの状態を監視する分散インデックス管理部である。
【0026】
分散サーバ装置12中の121および122は分散サーバ装置12が担当する分散インデックス、123および124は分散サーバ装置11および分散サーバ装置13が担当する分散インデックスのうち分散サーバ装置12がバックアップの保存を担当する分散インデックスのバックアップ、125は分散サーバ装置12中の分散インデックスの状態を監視する分散インデックス管理部である。
【0027】
分散サーバ装置13中の131および132は分散サーバ装置13が担当する分散インデックス、133および134は分散サーバ装置11および分散サーバ装置12が担当する分散インデックスのうち分散サーバ装置13がバックアップの保存を担当する分散インデックスのバックアップ、135は分散サーバ装置13中の分散インデックスの状態を監視する分散インデックス管理部である。
【0028】
尚本実施例では、管理サーバ装置14および分散インデックス管理部115、125、135が、本発明の分散インデックスの復旧手段として動作する。また請求項2〜4、6〜8の発明においては、分散インデックス管理部115,125、135は、各分散サーバ装置11〜13の処理負荷を測定する機能を備えている。
【0029】
本発明の情報検索装置は、検索対象となる情報を格納したインデックスを複数に分割した分散インデックスを複数の分散サーバ装置がそれぞれ担当して動作する。図1の例では情報インデックスは分散インデックス111,112,121,122,131,132の6個に分割され、分散サーバ装置11,12,13で動作している。
【0030】
尚図1の例では3台の分散サーバ装置に6個の分散インデックスとしているが、これらの数はそれぞれいくつであってもかまわない。
【0031】
分散サーバ装置11〜13および管理サーバ装置14は汎用のコンピュータ装置や専用の電子回路によって実現することができるが、その実現方法はいかなるものであってもよく、ここではその説明を省略する。
【0032】
また分散サーバ装置11〜13は情報検索要求の受信および情報検索結果の送信を行う機能を備えるが、それらの機能の実現方法はいかなるものであってもよく、ここではその説明を省略する。
【0033】
また、図1の実施例には管理サーバ装置14を備えているが、その存在は本発明にとって必須ではなく、各分散サーバ装置11〜13が相互に通信しあうことにより管理サーバ装置14を備えない実施方法もあり得る。
【0034】
以下にこの実施例における分散インデックスの障害の発見と復旧の手順を図2〜図9のフローチャートとともに説明する。
【0035】
図2および図3は請求項1、5の発明の実施例、図4および図5は請求項2,6の発明の実施例、図6および図7は請求項3,7の発明の実施例、図8および図9は請求項4,8の発明の実施例の各動作フローを示している。
【0036】
図2のステップS21において、分散サーバ装置11中の分散インデックス管理部115は適宜管理下の分散インデックス111,112の復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の一つの分散サーバ装置に転送コピーする。
【0037】
すなわち本実施例においては、分散インデックス111のバックアップを分散サーバ装置12に分散インデックスバックアップ123として転送コピーし、分散インデックス112のバックアップを分散サーバ装置13に分散インデックスバックアップ134として転送コピーしている。
【0038】
このバックアップの作成および転送コピーは、一定時間毎に行うこととしてもよいし、分散インデックスに格納される情報が一定量増える毎に行うのでもよく、その他システム運用上のいかなる契機で行ってもよい。
【0039】
また上記においてバックアップの作成および転送コピーは分散サーバ装置11の分散インデックス管理部115が主導するものとして記述したが、これに限らず、管理サーバ装置14の指示によることとしてもよく、また該バックアップの転送コピー先となる分散サーバ装置の分散インデックス管理部が主導することとしてもかまわない。
【0040】
バックアップの転送コピーは他の分散サーバ装置12,13でも同様に行われる。
【0041】
また分散インデックス管理部115はステップS22において定期的に分散インデックス111および分散インデックス112に対して状態確認を行う。
【0042】
尚請求項2〜4,6〜8においてはこの状態確認により分散サーバ装置11〜13の負荷測定をかねるように構成するのも好ましいが、負荷の測定方法はこれに限るものではなく、分散サーバ装置を構成する計算機のオペレーティングシステムに固有の負荷測定機能を使う等どんな方法で行ってもかまわない。
【0043】
状態確認の結果、例えば分散インデックス111に障害が確認された場合には、分散インデックス管理部115は管理サーバ装置14に対して障害が発見された分散インデックス111を通知する(ステップS23)。
【0044】
管理サーバ装置14は通知を受けて、分散インデックス111のバックアップを格納している分散サーバ装置12の分散インデックス管理部125に対し、分散インデックス111の復旧を要求する(ステップS24)。
【0045】
要求を受けた分散インデックス管理部125は分散インデックス111のバックアップである分散インデックスバックアップ123を用いて分散インデックスを復旧する(ステップS25)。
【0046】
尚管理サーバ装置14を用いない実施例では、分散サーバ装置11の分散インデックス管理部115が分散サーバ装置12の分散インデックス管理部125に直接復旧を要求すればよい。
【0047】
以上の手順により分散サーバ装置11の担当する複数の分散インデックスの一部に障害が発生した際に障害の発見と復旧が実現できる。
【0048】
さらに分散インデックス111が分散サーバ装置12で復旧した後には、ステップS26において、分散インデックス管理部125は元から管理している分散インデックス121,122に対するのと同様に、適宜復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の一つの分散サーバ装置に転送コピーすることとする。
【0049】
尚分散インデックス111以外の分散インデックスに障害が確認された場合も前記と同様の動作となる。
【0050】
上記では分散サーバ装置が担当する複数の分散インデックスの一部に障害が発生した際の復旧に至る手順を記述したが、システムの障害としては1台の分散サーバ装置全体に障害が発生することが多い。
【0051】
以下にこの実施例において1台の分散サーバ装置全体の障害の発見と復旧の手順を図3のフローチャートとともに説明する。
【0052】
ステップS31において、分散サーバ装置12中の分散インデックス管理部125は適宜管理下の分散インデックス121,122の復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の一つの分散サーバ装置に転送コピーする。
【0053】
本実施例においては分散インデックス121のバックアップを分散サーバ装置11に分散インデックスバックアップ114として転送コピーし、分散インデックス122のバックアップを分散サーバ装置13に分散インデックスバックアップ133として転送コピーしている。
【0054】
また管理サーバ装置14はステップS32において、定期的に分散サーバ装置11,12,13の分散インデックス管理部115,125,135に対して状態確認を行う。
【0055】
この状態確認の結果、例えば分散インデックス管理部125が障害応答を返した場合や、一定時間以上分散インデックス管理部125と通信が不可能な場合には、管理サーバ装置14は分散サーバ装置12に障害が発生したものと判断する。
【0056】
上記により分散サーバ装置12の障害を発見した管理サーバ装置14は、分散サーバ装置12の担当する分散インデックス121,122のバックアップ114,133を格納する分散サーバ装置11、13の分散インデックス管理部115、135に対してそれぞれ復旧を要求する(ステップS33)。
【0057】
実施例の場合は、分散インデックス121に関しては分散サーバ11の分散インデックス管理部115に対して分散インデックスバックアップ114を用いた復旧を要求し、分散インデックス122に関しては分散サーバ13の分散インデックス管理部135に対して分散インデックスバックアップ133を用いた復旧を要求する。
【0058】
前記要求を受けた分散インデックス管理部115,135は、それぞれ要求通り分散インデックス121,122を復旧させる(ステップS34)。
【0059】
尚管理サーバ装置14を用いない実施例では、各分散サーバ装置の分散インデックス管理部が自分がバックアップを格納する分散インデックスを担当する分散サーバ装置の分散インデックス管理部に対して状態確認を行い、障害を発見したら手元のバックアップによって分散インデックスを復旧すればよい。
【0060】
上記の手順により分散サーバ装置12全体に障害が発生した際に障害の発見と復旧が実現できる。
【0061】
さらに分散インデックス121が分散サーバ装置11で、分散インデックス122が分散サーバ装置13で各々復旧した後には、ステップS35において、分散インデックス管理部115および分散インデックス管理部135は元から管理している分散インデックスに対するのと同様に、適宜復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の一つの分散サーバ装置に転送コピーすることとする。
【0062】
尚、分散サーバ装置11又は分散サーバ装置13全体に障害が発生した際も前記と同様の動作となる。
【0063】
次に請求項2,6の発明の実施例の動作を図4、図5とともに説明する。複数の分散インデックスの一部の障害の発見と復旧の手順を示す図4において、分散サーバ装置11中の分散インデックス管理部115は適宜管理下の分散インデックス111,112の復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の複数の分散サーバ装置12,13に転送コピーする(ステップS41)。
【0064】
このバックアップの作成および転送コピーは、一定時間毎に行うこととしてもよいし、分散インデックスに格納される情報が一定量増える毎に行うのでもよく、その他システム運用上のいかなる契機で行ってもよい。
【0065】
また上記においてバックアップの作成および転送コピーは分散サーバ装置11の分散インデックス管理部115が主導するものとして記述したが、これに限らず、管理サーバ装置14の指示によることとしてもよく、また該バックアップの転送コピー先となる分散サーバ装置の分散インデックス管理部が主導することとしてもかまわない。
【0066】
バックアップの転送コピーは他の分散サーバ装置12,13でも同様に行われる。
【0067】
また分散インデックス管理部115はステップS42において定期的に分散インデックス111および分散インデックス112に対して状態確認を行う。
【0068】
状態確認の結果、例えば分散インデックス111に障害が確認された場合には、分散インデックス管理部115は管理サーバ装置14に対して障害が発見された分散インデックス111を通知する(ステップS43)。
【0069】
管理サーバ装置14は通知を受けて、分散インデックス111のバックアップを格納している分散サーバ装置12,13のうち、最も負荷の低い分散サーバ装置、例えば分散サーバ装置12の分散インデックス管理部125に対し、分散インデックス111の復旧を要求する(ステップS44)。
【0070】
要求を受けた分散インデックス管理部125は分散インデックス111のバックアップである分散インデックスバックアップ123を用いて分散インデックスを復旧する(ステップS45)。
【0071】
尚管理サーバ装置14を用いない実施例では、分散サーバ装置11の分散インデックス管理部115が分散サーバ装置12,13のうち、最も負荷の低い分散サーバ装置を判定し、その最も負荷の低い分散サーバ装置、例えば分散サーバ装置12の分散インデックス管理部125に直接復旧を要求すればよい。
【0072】
以上の手順により分散サーバ装置11の担当する複数の分散インデックスの一部に障害が発生した際に障害の発見と復旧が実現できる。
【0073】
さらに分散インデックス111が分散サーバ装置12で復旧した後には、ステップS46において、分散インデックス管理部125は元から管理している分散インデックス121,122に対するのと同様に、適宜復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の複数の分散サーバ装置に転送コピーすることとする。
【0074】
尚分散インデックス111以外の分散インデックスに障害が確認された場合も前記と同様の動作となる。
【0075】
次に1台の分散サーバ装置全体の障害の発見と復旧の手順を図5のフローチャートとともに説明する。
【0076】
ステップS51において、分散サーバ装置12中の分散インデックス管理部125は適宜管理下の分散インデックス121,122の復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の複数の分散サーバ装置11、13に転送コピーする。
【0077】
また管理サーバ装置14はステップS52において、定期的に分散サーバ装置11,12,13の分散インデックス管理部115,125,135に対して状態確認を行う。
【0078】
この状態確認の結果、例えば分散インデックス管理部125が障害応答を返した場合や、一定時間以上分散インデックス管理部125と通信が不可能な場合には、管理サーバ装置14は分散サーバ装置12に障害が発生したものと判断する。
【0079】
上記により分散サーバ装置12の障害を発見した管理サーバ装置14は、分散サーバ装置12の担当する分散インデックス121,122のバックアップを格納する分散サーバ装置11、13のうち、最も負荷の低い分散サーバ装置、例えば分散サーバ装置13の分散インデックス管理部135に対して復旧を要求する(ステップS53)。
【0080】
前記要求を受けた分散インデックス管理部135は、それぞれ要求通り分散インデックス121,122を復旧させる(ステップS54)。
【0081】
上記の手順により分散サーバ装置12全体に障害が発生した際に障害の発見と復旧が実現できる。
【0082】
さらに分散インデックス121、122が分散サーバ装置13で復旧した後には、ステップS55において、分散インデックス管理部135は元から管理している分散インデックスに対するのと同様に、適宜復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の複数の分散サーバ装置に転送コピーすることとする。
【0083】
尚、分散サーバ装置11又は分散サーバ装置13全体に障害が発生した際も前記と同様の動作となる。
【0084】
次に請求項3,7の発明の実施例の動作を図6、図7とともに説明する。複数の分散インデックスの一部の障害の発見と復旧の手順を示す図6において、分散サーバ装置11中の分散インデックス管理部115は適宜管理下の分散インデックス111,112の復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の一つの分散サーバ装置に転送コピーする(ステップS61)。
【0085】
すなわち本実施例においては、分散インデックス111のバックアップを分散サーバ装置12に分散インデックスバックアップ123として転送コピーし、分散インデックス112のバックアップを分散サーバ装置13に分散インデックスバックアップ134として転送コピーしている。
【0086】
このバックアップの作成および転送コピーは、一定時間毎に行うこととしてもよいし、分散インデックスに格納される情報が一定量増える毎に行うのでもよく、その他システム運用上のいかなる契機で行ってもよい。
【0087】
また上記においてバックアップの作成および転送コピーは分散サーバ装置11の分散インデックス管理部115が主導するものとして記述したが、これに限らず、管理サーバ装置14の指示によることとしてもよく、また該バックアップの転送コピー先となる分散サーバ装置の分散インデックス管理部が主導することとしてもかまわない。
【0088】
バックアップの転送コピーは他の分散サーバ装置12,13でも同様に行われる。
【0089】
また分散インデックス管理部115はステップS62において定期的に分散インデックス111および分散インデックス112に対して状態確認を行う。
【0090】
状態確認の結果、例えば分散インデックス111に障害が確認された場合には、分散インデックス管理部115は管理サーバ装置14に対して障害が発見された分散インデックス111を通知する(ステップS63)。
【0091】
管理サーバ装置14は通知を受けて、分散インデックス111のバックアップを格納している分散サーバ装置12の分散インデックス管理部125に対し、そのバックアップを、最も負荷の低い分散サーバ装置、例えば分散サーバ装置13に転送するよう要求する(ステップS64)。
【0092】
次に分散インデックス管理部125は、前記分散インデックス111のバックアップ123を分散サーバ装置13に転送する(ステップS65)。
【0093】
次に管理サーバ装置14は分散サーバ装置13の分散インデックス管理部135に対して分散インデックス111の復旧を要求する(ステップS66)。
【0094】
要求を受けた分散インデックス管理部135は分散インデックス111のバックアップである分散インデックスバックアップ123を用いて分散インデックスを復旧する(ステップS67)。
【0095】
尚管理サーバ装置14を用いない実施例では、分散サーバ装置11の分散インデックス管理部115が分散サーバ装置12、13のうち最も負荷の低い分散サーバ装置を判定し、その最も負荷の低い分散サーバ装置、例えば分散サーバ装置13の分散インデックス管理部135に直接復旧を要求すればよい。
【0096】
以上の手順により分散サーバ装置11の担当する複数の分散インデックスの一部に障害が発生した際に障害の発見と復旧が実現できる。
【0097】
さらに分散インデックス111が分散サーバ装置13で復旧した後には、ステップS68において、分散インデックス管理部135は元から管理している分散インデックス131,132に対するのと同様に、適宜復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の一つの分散サーバ装置に転送コピーすることとする。
【0098】
尚分散インデックス111以外の分散インデックスに障害が確認された場合も前記と同様の動作となる。
【0099】
次に1台の分散サーバ装置全体の障害の発見と復旧の手順を図7のフローチャートとともに説明する。
【0100】
ステップS71において、分散サーバ装置12中の分散インデックス管理部125は適宜管理下の分散インデックス121,122の復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の一つの分散サーバ装置に転送コピーする。
【0101】
管理サーバ装置14はステップS72において、定期的に分散サーバ装置11,12,13の分散インデックス管理部115,125,135に対して状態確認を行う。
【0102】
この状態確認の結果、例えば分散インデックス管理部125が障害応答を返した場合や、一定時間以上分散インデックス管理部125と通信が不可能な場合には、管理サーバ装置14は分散サーバ装置12に障害が発生したものと判断する。
【0103】
上記により分散サーバ装置12の障害を発見した管理サーバ装置14は、分散サーバ装置12の担当する分散インデックス121,122のバックアップを格納する分散サーバ装置、例えば分散サーバ装置11から、そのバックアップを、最も負荷の低い分散サーバ装置、例えば分散サーバ装置13に転送するよう要求する(ステップS73)。
【0104】
次に分散インデックス管理部115は、前記分散インデックス121,122のバックアップを分散サーバ装置13に転送する(ステップS74)。
【0105】
次に管理サーバ装置14は分散サーバ装置13の分散インデックス管理部135に対して復旧を要求する(ステップS75)。
【0106】
前記要求を受けた分散インデックス管理部135は、要求通り分散インデックス121,122を復旧させる(ステップS76)。
【0107】
上記の手順により分散サーバ装置12全体に障害が発生した際に障害の発見と復旧が実現できる。
【0108】
さらに分散インデックス121,122が分散サーバ装置13で復旧した後には、ステップS77において、分散インデックス管理部135は元から管理している分散インデックスに対するのと同様に、適宜復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の一つの分散サーバ装置に転送コピーすることとする。
【0109】
尚、分散サーバ装置11又は分散サーバ装置13全体に障害が発生した際も前記と同様の動作となる。
【0110】
次に請求項4,8の発明の実施例の動作を図8、図9とともに説明する。複数の分散インデックスの一部の障害の発見と復旧の手順を示す図8において、分散サーバ装置11中の分散インデックス管理部115は適宜管理下の分散インデックス111,112の復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の複数の分散サーバ装置に転送コピーする(ステップS81)。
【0111】
このバックアップの作成および転送コピーは、一定時間毎に行うこととしてもよいし、分散インデックスに格納される情報が一定量増える毎に行うのでもよく、その他システム運用上のいかなる契機で行ってもよい。
【0112】
また上記においてバックアップの作成および転送コピーは分散サーバ装置11の分散インデックス管理部115が主導するものとして記述したが、これに限らず、管理サーバ装置14の指示によることとしてもよく、また該バックアップの転送コピー先となる分散サーバ装置の分散インデックス管理部が主導することとしてもかまわない。
【0113】
バックアップの転送コピーは他の分散サーバ装置12,13でも同様に行われる。
【0114】
また分散インデックス管理部115はステップS82において定期的に分散インデックス111および分散インデックス112に対して状態確認を行う。
【0115】
状態確認の結果、例えば分散インデックス111に障害が確認された場合には、分散インデックス管理部115は管理サーバ装置14に対して障害が発見された分散インデックス111を通知する(ステップS83)。
【0116】
管理サーバ装置14は通知を受けて、前記分散インデックス111の復旧が可能な分散サーバ装置のうち最も負荷の低い分散サーバ装置、例えば分散サーバ装置12を選択する(ステップS84)。
【0117】
次に管理サーバ装置14は前記選択された分散サーバ装置12に前記分散インデックス111のバックアップが存在するか否かを判定する(ステップS85)。
【0118】
バックアップが存在する場合は当該分散サーバ装置12の分散インデックス管理部125に対して復旧を要求し(ステップS86)、該分散インデックス管理部125は分散インデックス111のバックアップを用いて分散インデックス111を復旧する(ステップS87)。
【0119】
また、前記ステップS85の判定の結果、前記選択された分散サーバ装置12に分散インデックス111のバックアップが存在しない場合は、該分散インデックス111のバックアップを格納している他の分散サーバ装置、例えば分散サーバ装置13に対して、該バックアップを、前記選択された最も負荷の低い分散サーバ装置12へ転送するよう管理サーバ装置14が要求する(ステップS88)。
【0120】
この要求を受けて分散サーバ装置13の分散インデックス管理部135は、前記バックアップを分散サーバ装置12へ転送し(ステップS89)、該分散サーバ装置12の分散インデックス管理部125は、前記転送された分散インデックス111のバックアップを用いて分散インデックス111を復旧する(ステップS90)。
【0121】
さらに分散インデックス111が分散サーバ装置12で復旧した後には、ステップS91において、分散インデックス管理部125は元から管理している分散インデックス121,122に対するのと同様に、適宜復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の複数の分散サーバ装置に転送コピーすることとする。
【0122】
尚分散インデックス111以外の分散インデックスに障害が確認された場合も前記と同様の動作となる。
【0123】
次に1台の分散サーバ装置全体の障害の発見と復旧の手順を図9のフローチャートとともに説明する。
【0124】
ステップS101において、分散サーバ装置12中の分散インデックス管理部125は適宜管理下の分散インデックス121,122の復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の複数の分散サーバ装置に転送コピーする。
【0125】
管理サーバ装置14はステップS102において、定期的に分散サーバ装置11,12,13の分散インデックス管理部115,125,135に対して状態確認を行う。
【0126】
この状態確認の結果、例えば分散インデックス管理部125が障害応答を返した場合や、一定時間以上分散インデックス管理部125と通信が不可能な場合には、管理サーバ装置14は分散サーバ装置12に障害が発生したものと判断する。
【0127】
上記により分散サーバ装置12の障害を発見した管理サーバ装置14は、分散サーバ装置12の担当する分散インデックス121,122の復旧が可能な分散サーバ装置のうち最も負荷の低い分散サーバ装置、例えば分散サーバ装置11を選択する(ステップS103)。
【0128】
次に管理サーバ装置14は前記選択された分散サーバ装置11に前記分散インデックス121,122のバックアップが存在するか否かを判定する(ステップS104)。
【0129】
バックアップが存在する場合は当該分散サーバ装置11の分散インデックス管理部115に対して復旧を要求し(ステップS105)、該分散インデックス管理部115は分散インデックス121,122のバックアップを用いて分散インデックス121,122を復旧する(ステップS106)。
【0130】
また、前記ステップS104の判定の結果、前記選択された分散サーバ装置11に分散インデックス121,122のバックアップが存在しない場合は、該分散インデックス121,122のバックアップを格納している他の分散サーバ装置、例えば分散サーバ装置13に対して、該バックアップを、前記選択された最も負荷の低い分散サーバ装置11へ転送するよう管理サーバ装置14が要求する(ステップS107)。
【0131】
この要求を受けて分散サーバ装置13の分散インデックス管理部135は、前記バックアップを分散サーバ装置11へ転送し(ステップS108)、該分散サーバ装置11の分散インデックス管理部115は、前記転送された分散インデックス121,122のバックアップを用いて分散インデックス121,122を復旧する(ステップS109)。
【0132】
さらに分散インデックス121,122が分散サーバ装置11で復旧した後には、ステップS110において、分散インデックス管理部115は元から管理している分散インデックスに対するのと同様に、適宜復旧に必要なバックアップを作成し、それを他の複数の分散サーバ装置に転送コピーすることとする。
【0133】
尚、分散サーバ装置11又は分散サーバ装置13全体に障害が発生した際も前記と同様の動作となる。
【0134】
また、コンピュータを前記障害耐性を備えた情報検索装置の各手段として機能させるためのプログラムを構築するものである。
【0135】
また、本実施形態の障害耐性を備えた情報検索装置における各手段の一部もしくは全部の機能をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータを用いて実行して本発明を実現することができること、本実施形態の障害耐性を備えた情報検索方法における手順をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータに実行させることができることは言うまでもなく、コンピュータでその機能を実現するためのプログラムを、そのコンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えばFD(Floppy(登録商標) Disk)や、MO(Magneto−Optical disk)、ROM(Read Only Memory)、メモリカード、CD(Compact Disk)−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)−ROM、CD−R,CD−RW,HDD,リムーバブルディスクなどに記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記のプログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを通して提供することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0136】
【図1】本発明の一実施形態例の構成図。
【図2】本発明の請求項1,5の実施例における分散インデックスに障害が発生した場合の動作を示すフローチャート。
【図3】本発明の請求項1,5の実施例における分散サーバ装置に障害が発生した場合の動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の請求項2,6の実施例における分散インデックスに障害が発生した場合の動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の請求項2,6の実施例における分散サーバ装置に障害が発生した場合の動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の請求項3,7の実施例における分散インデックスに障害が発生した場合の動作を示すフローチャート。
【図7】本発明の請求項3,7の実施例における分散サーバ装置に障害が発生した場合の動作を示すフローチャート。
【図8】本発明の請求項4,8の実施例における分散インデックスに障害が発生した場合の動作を示すフローチャート。
【図9】本発明の請求項4,8の実施例における分散サーバ装置に障害が発生した場合の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0137】
1…情報検索装置、11〜13…分散サーバ装置、14…管理サーバ装置、111、112、121、122、131、132…分散インデックス、113、114、123、124、133、134…分散インデックスバックアップ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の一つの分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置であって、
前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置において該バックアップにより前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧手段を具備することを特徴とする障害耐性を備えた情報検索装置。
【請求項2】
検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の複数の分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置であって、
前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置のうち最も負荷の低い分散サーバ装置において該バックアップにより前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧手段を具備することを特徴とする障害耐性を備えた情報検索装置。
【請求項3】
検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の一つの分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置であって、
前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置から最も負荷の低い分散サーバ装置に該バックアップを転送し、該転送先分散サーバ装置において前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧手段を具備することを特徴とする障害耐性を備えた情報検索装置。
【請求項4】
検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の複数の分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置であって、
前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスの復旧可能な分散サーバ装置のうち最も負荷の低い分散サーバ装置を選択し、その分散サーバ装置に該分散インデックスのバックアップが存在すれば該バックアップにより前記分散インデックスを復旧し、存在しなければ、該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置のうちの一つから前記選択した分散サーバ装置に該バックアップを転送し、該転送先分散サーバ装置において前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧手段を具備することを特徴とする障害耐性を備えた情報検索装置。
【請求項5】
検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の一つの分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置の情報検索方法であって、
分散インデックスの復旧手段が、前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置において該バックアップにより前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧ステップを具備することを特徴とする障害耐性を備えた情報検索方法。
【請求項6】
検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の複数の分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置の情報検索方法であって、
分散インデックスの復旧手段が、前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置のうち最も負荷の低い分散サーバ装置において該バックアップにより前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧ステップを具備することを特徴とする障害耐性を備えた情報検索方法。
【請求項7】
検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の一つの分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置の情報検索方法であって、
分散インデックスの復旧手段が、前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置から最も負荷の低い分散サーバ装置に該バックアップを転送し、該転送先分散サーバ装置において前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧ステップを具備することを特徴とする障害耐性を備えた情報検索方法。
【請求項8】
検索対象の情報の一部を格納した複数の分散インデックスを有した分散サーバ装置を複数備え、前記複数の分散サーバ装置のうちのいずれか一つの分散サーバ装置に格納される分散インデックスのバックアップコピーを、該複数の分散サーバ装置のうちの他の複数の分散サーバ装置に格納して構成された情報検索装置の情報検索方法であって、
分散インデックスの復旧手段が、前記分散インデックスまたは前記分散サーバ装置に障害が発生した場合に、当該分散インデックスの復旧可能な分散サーバ装置のうち最も負荷の低い分散サーバ装置を選択し、その分散サーバ装置に該分散インデックスのバックアップが存在すれば該バックアップにより前記分散インデックスを復旧し、存在しなければ、該分散インデックスのバックアップを格納した分散サーバ装置のうちの一つから前記選択した分散サーバ装置に該バックアップを転送し、該転送先分散サーバ装置において前記分散インデックスを復旧する分散インデックスの復旧ステップを具備することを特徴とする障害耐性を備えた情報検索方法。
【請求項9】
コンピュータを請求項1ないし4のいずれか1項に記載の手段として機能させるための障害耐性を備えた情報検索プログラム。
【請求項10】
コンピュータを請求項1ないし4のいずれか1項に記載の手段として機能させるための障害耐性を備えた情報検索プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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