説明

集中中継台装置

【課題】複数の拠点のそれぞれで外線着信呼を中継する複数の中継台装置を1つの拠点で集約して中継し、中継業務ならびにオペレータの人員配置の適正化を実現する集中中継台装置を提供する。
【解決手段】特定の拠点に設置された集中拠点構内交換機3と、集中拠点構内交換機3に収容された複数の中継台アダプタ装置4a〜4kと、中継台アダプタ装置4a〜4kのそれぞれに接続された集中中継台装置5a〜5kと、集中中継台装置5a〜5kとLAN(Local Area Network)を介して接続されたサーバ6と、集中拠点構内交換機3を公衆網NTa〜NTnに接続する公衆網NTxと、集中拠点構内交換機3と拠点構内交換機2a〜2nを接続する専用線網NTyとから構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は各拠点への外線着信に集約して応答し、ポップアップ表示された電話帳から該当する拠点の内線端末の内線番号を選択し、外線着信呼を転送する、受付業務の効率化とオペレータの省力化を実現可能な集中中継台装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の中継台装置は、構内交換機毎に設置され、顧客からの外線着信にオペレータが応答した後、顧客の要求に応じて外線着信呼を該当する内線端末に転送するもので、中継台業務としては、中継台装置が収容される構内交換機にかかってきた外線をオペレータが中継し、中継台装置が収容された構内交換機内のみの内線端末に転送することになる。
【0003】
複数の拠点にある同一系列のデパートを例にすると、n拠点にn店舗のデパートがあるとすると、n台の構内交換機が設置されるため、少なくてもn台の中継台装置が設置され、オペレータも最小n人が必要とされる。
【0004】
また、「特許文献1」および「特許文献2」にも、1台の構内交換機に収容されるPC中継台とPC中継台アダプタ装置、中継台システムが開示されている。
【特許文献1】特開2004−72421号公報
【特許文献2】特開2005−33256号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の中継台装置は、構内交換機毎に必要とされ、オペレータも中継台装置に応じて必要とされるため、同一系列のデパートなどの拠点(店舗)数が多くなると、必然的に中継台装置の台数ならびにオペレータ数が増加することになる。
【0006】
また、中継台装置が扱う中継業務は、拠点毎、季節、業務時間帯、イベントの有無などによって大きく増減するため、拠点毎に配置した中継台装置数とオペレータ数では、業務の過多が発生したり、業務の過小が発生したりして、拠点全体で中継業務のアンバランスが生じ、業務効率ならびオペレータの人員配置が不適正となるという課題がある。
【0007】
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は複数の拠点のそれぞれで外線着信呼を中継する複数の中継台装置を1つの拠点で集約して中継し、中継業務ならびにオペレータの人員配置の適正化を実現する集中中継台装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するためこの発明に係る集中中継台装置は、複数の拠点にそれぞれ設置した拠点構内交換機への外線着信を特定拠点に設置した集中拠点構内交換機で集中受信し、外線着信に対する着信受付操作に応じて、外線着信に該当する拠点構内交換機に収容された内線端末に転送する集中中継台装置であって、外線着信を検知すると、複数拠点名を一覧表示した拠点表示部のうち外線着信に該当する拠点名に着信表示し、当該着信表示中の拠点名の選択操作に応じて当該外線着信に応答すると、同外線着信の拠点に該当する拠点の電話帳を表示し、外線着信呼の発信者の要求に該当する電話番号を電話帳から選択し、当該選択された電話番号に基づき、該当する拠点の内線端末に外線着信呼を転送するように構成したことを特徴とする。
【0009】
この発明に係る集中中継台装置は、外線着信を検知すると、複数拠点名を一覧表示した拠点表示部のうち外線着信に該当する拠点名に着信表示し、当該着信表示中の拠点名の選択操作に応じて当該外線着信に応答すると、同外線着信の拠点に該当する拠点の電話帳を表示し、外線着信呼の発信者の要求に該当する電話番号を電話帳から選択し、当該選択された電話番号に基づき、該当する拠点の内線端末に外線着信呼を転送するように構成したので、複数の拠点の中継業務を1つの拠点で集約し、少ない人数のオペレータで確実に遂行することができる。
【0010】
また、この発明に係る電話帳は、拠点の内線端末の内線番号とともに、内線端末が設置された建屋情報やフロア情報などの付加情報を備えたことを特徴とする。
【0011】
この発明に係る電話帳は、拠点の内線端末の内線番号とともに、内線端末が設置された建屋情報やフロア情報などの付加情報を備えたので、拠点の内線番号だけでなく、付加情報からも目的の内線端末を特定して、外線着信呼を転送することができる。
【0012】
さらに、この発明に係る該当する拠点表示部の着信表示は、外線着信からの時間経過に従って表示色を変化することを特徴とする。
【0013】
この発明に係る該当する拠点表示部の着信表示は、外線着信からの時間経過に従って表示色を変化するので、外線着信(顧客)の待ち時間を一目で認識し、待ち時間の長い順からオペレータが応答することができる。
【0014】
また、この発明に係る拠点表示部は、拠点毎に、業務時間内および業務時間外を表示色で表示することを特徴とする。
【0015】
この発明に係る拠点表示部は、拠点毎に、業務時間内および業務時間外を表示色で表示するので、拠点の営業終了を一目でオペレータに通知することができる。
【0016】
さらに、この発明に係る拠点一覧の拠点表示部データ、電話帳の電話帳データ、拠点毎の業務時間内および業務時間外の時間データは、装置に接続されたサーバから供給されることを特徴とする。
【0017】
この発明に係る拠点一覧の拠点表示部データ、電話帳の電話帳データ、拠点毎の業務時間内および業務時間外の時間データは、装置に接続されたサーバから供給されるので、複数の集中中継台装置に、データを一斉に設定することができる。
【0018】
また、この発明に係る拠点表示部の着信表示、拠点毎の業務時間内および業務時間外の表示は、全ての装置に一斉に表示することを特徴とする。
【0019】
この発明に係る拠点表示部の着信表示、拠点毎の業務時間内および業務時間外の表示は、全ての装置に一斉に表示するので、全ての集中中継台装置の表示が共通になるので、オペレータの中継業務も均等にすることができる。
【0020】
さらに、この発明に係る拠点表示部の表示は、集中拠点構内交換機から全ての装置に、一斉に提供される表示要求に基づいて実行することを特徴とする。
【0021】
この発明に係る拠点表示部の色表示は、集中拠点構内交換機から全ての装置に、一斉に提供される表示要求に基づいて実行するので、全ての集中中継台装置にタイムラグの無い表示を一斉に表示することができる。
【発明の効果】
【0022】
この発明に係る集中中継台装置は、外線着信を検知すると、複数拠点名を一覧表示した拠点表示部のうち外線着信に該当する拠点名に着信表示し、当該着信表示中の拠点名の選択操作に応じて当該外線着信に応答すると、同外線着信の拠点に該当する拠点の電話帳を表示し、外線着信呼の発信者の要求に該当する電話番号を電話帳から選択し、当該選択された電話番号に基づき、該当する拠点の内線端末に外線着信呼を転送するように構成したので、複数の拠点の中継業務を1つの拠点で集約し、少ない人数のオペレータで確実に遂行することができ、業務の効率化とオペレータの適正配置を実現することができる。
【0023】
また、この発明に係る電話帳は、拠点の内線端末の内線番号とともに、内線端末が設置された建屋情報やフロア情報などの付加情報を備えたので、拠点の内線番号だけでなく、付加情報からも目的の内線端末を特定して、外線着信呼を転送することができ、中継業務を容易に、かつ迅速に遂行することができる。
【0024】
さらに、この発明に係る該当する拠点表示部の着信表示は、外線着信からの時間経過に従って表示色を変化するので、外線着信(顧客)の待ち時間を一目で認識し、待ち時間の長い順からオペレータが応答することができ、顧客の待ち時間をできる限り短くしてサービスの向上を図ることができる。
【0025】
また、この発明に係る拠点表示部は、拠点毎に、業務時間内および業務時間外を表示色で表示するので、拠点の営業終了を一目でオペレータに通知することができ、中継業務からオペレータを解放することができる。
【0026】
さらに、この発明に係る拠点一覧の拠点表示部データ、電話帳の電話帳データ、拠点毎の業務時間内および業務時間外の時間データは、装置に接続されたサーバから供給されるので、複数の集中中継台装置に、データを一斉に設定することができ、データ設定の効率化をアピールすることができる。
【0027】
また、この発明に係る拠点表示部の着信表示、拠点毎の業務時間内および業務時間外の表示は、全ての装置に一斉に表示するので、全ての集中中継台装置の表示が共通になるので、オペレータの中継業務も均等にすることができ、中継業務の効率アップを図ることができる。
【0028】
さらに、この発明に係る拠点表示部の色表示は、集中拠点構内交換機から全ての装置に、一斉に提供される表示要求に基づいて実行するので、全ての集中中継台装置にタイムラグの無い表示を一斉に表示することができ、使い勝手の良さをアピールすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、本発明は複数の拠点の拠点構内交換機への外線着信を特定の拠点に設けた集中拠点構内交換機で集約して受信し、集中拠点構内交換機に収容した集中中継台装置で外線着信呼に応答すると、集中中継台装置の画面上に外線着信呼の目的とする拠点の電話帳を表示し、電話帳の該当する内線番号を選択操作すると、該当する拠点の内線電話機にダイヤル発信して、外線着信呼を内線電話機に転送するものである。
【0030】
図1はこの発明に係る集中中継台装置が適用される構内交換システムの一実施の形態システム構成図である。図1において、構内交換システム1は、複数の拠点1〜拠点nにある同一系列の事業体(例えば、百貨店)の本社や各店舗に設置された拠点構内交換機2a〜2nと、拠点構内交換機2a〜2nが接続される公衆網NTa〜NTnと、特定の拠点に設置された集中拠点構内交換機3と、集中拠点構内交換機3に収容された複数の中継台アダプタ装置4a〜4kと、中継台アダプタ装置4a〜4kのそれぞれに接続された集中中継台装置5a〜5kと、集中中継台装置5a〜5kとLAN(Local Area Network)を介して接続されたサーバ6と、集中拠点構内交換機3を公衆網NTa〜NTnに接続する公衆網NTxと、集中拠点構内交換機3と拠点構内交換機2a〜2nを接続する専用線網NTyとから構成する。
【0031】
公衆網NTa〜NTnには、それぞれ公衆回線を介して複数の加入電話機TELa〜TELnが接続され、拠点構内交換機2a〜2nには、それぞれ本社や各店舗の内線端末を構成する内線電話機TEa〜TEnが収容される。また、集中拠点構内交換機3には、複数の内線電話機が収容されて特定の拠点の店舗を構成してもよい。さらに、加入電話機TELa〜TELnは、それぞれ複数の電話機を1台で代表して表しており、内線電話機TEa〜TEnも、それぞれ複数の内線電話機を1台で代表して表す。
【0032】
なお、集中中継台装置5a〜5kの台数は、拠点構内交換機2a〜2nの台数よりも少なく(k<n)配置し、従来、拠点構内交換機2a〜2nに収容されていた最小n台の中継台装置(オペレータ)の代わりに、1箇所の特定の拠点に設置したk台の集中中継台装置5a〜5k(オペレータ数もk人)に集約して中継業務を実行する。
【0033】
公衆網NTaに接続された加入電話機TELa(顧客)から拠点1の拠点構内交換機2aに収容された内線電話機TEaへの接続について説明する。加入電話機TELaから拠点構内交換機2aの代表番号をダイヤル発信すると、従来は、公衆回線La→公衆網NTa→公衆回線Ldを経由して拠点構内交換機2aに外線着信するものが、拠点構内交換機2aの代表番号を通信事業者との契約により、集中拠点構内交換機3のDI(ダイヤルイン)番号に変換され、公衆回線La→公衆網NTa→公衆回線Lb→公衆網NTx→公衆回線Lcを経由して集中拠点構内交換機3に外線着信する。
【0034】
外線着信を受信した集中拠点構内交換機3は、DI(ダイヤルイン)番号から拠点1の拠点構内交換機2aへの外線着信であることを認識し、この外線着信呼を中継台アダプタ装置4a〜4kを介して集中中継台装置5a〜5kに送信し、集中中継台装置5a〜5kの全ての画面上(拠点表示部)に着信表示させる。なお、着信鳴動は、中継台アダプタ装置4a〜4kから発生する。
【0035】
集中中継台装置5a〜5kのいずれか(例えば、集中中継台装置5a)のオペレータが着信表示された画面上(拠点表示部)を選択操作して外線着信に応答すると、オペレータと加入電話機TELa(顧客)とが通話状態になるとともに、着信応答のタイミングでサーバ6からクリックされた集中中継台装置5aに該当する拠点(例えば、拠点1)の電話帳データが供給され、集中中継台装置5aの画面上に拠点1の電話帳がポップアップ表示される。
【0036】
集中中継台装置5aのオペレータは、画面上に表示された電話帳を見ながら加入電話機TELaの顧客に宛先を問い合せ、確認した電話帳データ(例えば、店舗のフロア、売り場、内線番号)を画面上で検索して選択し、選択した電話帳データをクリックしてダイヤル発信を行うと、集中拠点構内交換機3→専用回線Lm→専用線網NTy→専用回線Ln→拠点構内交換機2aを経由して内線電話機TEaに着信する。
【0037】
専用線網NTyが塞がっている場合には、オペレータが選択した電話帳データをクリックしてダイヤル発信を行うと、集中拠点構内交換機3→公衆回線Lc→公衆網NTx→公衆回線Lb→公衆網NTa→公衆回線Ld→拠点構内交換機2aを経由して内線電話機TEaに着信する。
【0038】
内線電話機TEaの担当者が着信に応答して、内線電話機TEaと集中中継台装置5aが通話状態になり、オペレータが顧客からの外線着信呼であることを通知して通話切断操作を行う(終話ボタン押下、受話器をオンフックする等)と、加入電話機TELaと内線電話機TEaが通話状態となり、拠点1の内線電話機TEaの担当者は、加入電話機TELaの顧客の用件に対応することができる。なお、集中中継台装置5a〜5kは、全て同じ条件で外線着信呼に応答し、外線着信呼を拠点1の内線電話機TEaに転送することができる。
【0039】
また、加入電話機TELb〜TELnからそれぞれ拠点構内交換機2b〜2nの内線電話機TEb〜TEnへの中継業務も、集中中継台装置5a〜5kを中継して、上記の経路と同様な経路で実行することができる。
【0040】
図2はこの発明に係る中継業務の実施の形態外線着信呼の通話路図である。図2において、加入電話機TELaから拠点1の内線電話機TEaへの通話路は、図1で示した経路を辿り、通話路Paを介して加入電話機TELaと集中中継台装置5aが接続され、通話路Pbまたは通話路Pcを介して集中中継台装置5aと内線電話機TEaが接続されることにより、加入電話機TELaからの外線着信呼を集中中継台装置5aを介して中継し、内線電話機TEaに転送することが可能になる。なお、加入電話機TELa〜TELnからそれぞれ拠点2〜拠点nへの通話路も、同様になる。
【0041】
集中拠点構内交換機3は、外線着信を受信すると、外線着信のDI(ダイヤルイン)番号を認識し、集中中継台装置5a〜5kの全てに着信表示要求を送信し、集中中継台装置5a〜5kの全ての画面上(拠点表示部)に、着信色(例えば、緑色)を表示させる。
【0042】
また、集中拠点構内交換機3は、着信表示要求を送信してから所定時間tαが経過しても、集中中継台装置5a〜5kの応答が無い場合、着信表示要求(注意色)を送信し、集中中継台装置5a〜5kの全ての画面上(拠点表示部)に、着信注意色(例えば、黄色)を表示させる。
【0043】
さらに、集中拠点構内交換機3は、着信表示要求(注意色)を送信してから所定時間tβが経過しても、集中中継台装置5a〜5kの応答が無い場合、着信表示要求(警告色)を送信し、集中中継台装置5a〜5kの全ての画面上(拠点表示部)に、着信警告色(例えば、赤色)を表示させる。
【0044】
なお、集中拠点構内交換機3は、同一拠点に複数の外線着信がある場合、おのおのの外線着信に対応した着信表示要求を集中中継台装置5a〜5kに送信するが、集中中継台装置5a〜5kの全ての画面上(拠点表示部)には、積滞個数の中で経過時間の最も長いものに対する着信色が表示されることになり、経過時間の最も長い外線着信に応答すると、集中中継台装置5a〜5kの残りの画面上(拠点表示部)には、次に長い経過時間の長いものに対する着信色が表示されることになる。
【0045】
また、集中拠点構内交換機3は、サーバ6から稼動中の集中中継台装置5a〜5kの1台を介して拠点毎の業務終了要求を受信すると、集中中継台装置5a〜5kに、業務時間外要求を送信し、集中中継台装置5a〜5kの全ての該当する画面上(拠点表示部)に、業務時間外色を表示させる。
【0046】
同様に、集中拠点構内交換機3は、サーバ6から稼動中の集中中継台装置5a〜5kの1台を介して拠点毎の業務開始要求を受信すると、集中中継台装置5a〜5kに、業務時間外要求を送信し、集中中継台装置5a〜5kの全ての該当する画面上(拠点表示部)に、業務時間内色を表示させる。
【0047】
サーバ6は、集中中継台装置5a〜5kの画面上に表示させる待受画面の拠点表示部を有する拠点一覧のデータ、各拠点の電話帳データをデータベースに保存し、集中中継台装置5a〜5kの動作状態に応じて、拠点一覧のデータや電話帳データを集中中継台装置5a〜5kに供給し、拠点一覧のデータは、集中中継台装置5a〜5kの待機時や外線着信時に画面表示させ、電話帳データは、集中中継台装置5a〜5kの外線着信応答時に画面表示させる。
【0048】
また、サーバ6は、拠点1〜拠点nの業務時間を監視し、営業終了時間または営業開始のm秒前に、稼動中の任意の集中中継台装置5a〜5kに対して、業務終了要求または業務開始要求を送信する。
【0049】
集中中継台装置5a〜5kは、パーソナルコンピュータでPC中継台装置を構成し、ソフトウェア対応で拠点一覧の画面表示、外線着信時の拠点表示部の色表示、拠点表示部を選択操作(マウスを動作させカーソルを所定の表示箇所に合わせてクリックして選択する操作、画面に表されている所定の表示箇所を指などでタッチして選択する操作、キーボードに割り付けられた所定のキー操作により選択する操作等)することによる着信応答、着信時の該当する拠点の電話帳表示、電話帳に表示された転送先の検索、選択操作によるダイヤル発信(転送)を実行する。
【0050】
図3はこの発明に係る集中中継台装置の一実施の形態要部機能ブロック構成図である。図3において、集中中継台装置5(5a〜5k)は、同一構成ならびに同一機能を有し、中継台アダプタ装置4a〜4kを介して集中拠点構内交換機3とのインタフェースを取る中継台アダプタインタフェース7、マイクロプロセッサで基本構成し、装置全体の動作やシーケンス動作を制御する制御装置8、ソフトウェア制御で制御装置8内に機能構成した表示制御手段9、待受画面や電話帳画面を表示するディスプレイ10、各種データ、プログラムを格納する記憶装置11、キーボードやマウスで構成した入力手段12、音声データを処理する音声処理手段13、送受話の音声信号を音声データに変換し、音声データを音声信号に変換する送受話インタフェース14、オペレータが通話を行うハンドセット15およびサーバ6とのインタフェースを取るLANインタフェース16を備える。
【0051】
表示制御手段9は、集中中継台装置5が起動時に、サーバ6から供給される拠点(エリア)一覧の拠点表示部をディスプレイ(画面)10に表示する制御を行う。
【0052】
また、表示制御手段9は、外線着信があると、ディスプレイ10に表示された拠点(エリア)一覧の該当する拠点表示部に着信を表示するとともに、着信表示された拠点表示部がクリックされて着信応答した場合に、サーバ6から供給される該当する拠点の内線電話番号と付加情報からなる電話帳を表示する制御を行う。
【0053】
さらに、表示制御手段9は、ディスプレイ10の該当する拠点表示部に着信表示(例えば、緑色)されてから第1の積滞しきい値(所定時間tα)が経過しても、着信応答がない場合、集中拠点構内交換機3から供給される着信表示要求を受けて、ディスプレイ10の拠点表示部を注意色(例えば、黄色)に表示する制御を行い、拠点表示部が注意色に表示されてから第2の積滞しきい値(所定時間tβ)が経過しても、着信応答がない場合には、集中拠点構内交換機3から供給される着信表示要求を受けて、ディスプレイ10の拠点表示部を警告色(例えば、赤色)に表示する制御を行う。
【0054】
また、表示制御手段9は、各拠点の営業終了時間および営業開始時間を監視しているサーバ6から営業終了要求または営業開始要求が供給された場合、営業終了要求または営業開始要求を集中拠点構内交換機3に送信し、集中拠点構内交換機3から提供される業務時間外表示要求または業務時間内表示要求を受けて、ディスプレイ10の拠点表示部を業務時間外表示色(例えば、橙色)または業務時間内表示色(例えば、水色)に表示する制御を行う。
【0055】
制御装置8は、ディスプレイ10に表示された拠点(エリア)一覧に着信表示された拠点表示部をマウス(入力手段12)で選択操作すると、外線着信に応答し、通話状態にする制御を実行する。
【0056】
また、制御装置8は、ディスプレイ10に表示された該当する拠点の電話帳から該当する内線電話番号をマウス(入力手段12)で選択操作して選択し、専用線発信または公衆回線発信の表示ボタンをマウスで選択操作すると、該当する内線電話機にダイヤル発信する制御を実行する。
【0057】
さらに、制御装置8は、外線着信に応答して加入電話機(例えば、加入電話機TELa)との通話、該当する内線電話機(例えば、内線電話機TEa)へのダイヤル発信の際における加入電話機の保留、内線電話機との通話、および内線電話機と通話終了後に、加入電話機の保留解除などの制御を実行する。
【0058】
記憶装置11は、サーバ6から供給される拠点(エリア)一覧データ、拠点毎の電話帳データを一時記憶し、表示制御手段9の制御により、データをディスプレイ10に供給する。
【0059】
なお、サーバ6に障害が発生し、拠点(エリア)一覧データや電話帳データの供給ができない場合には集中中継台装置5の中継業務が中断するので、記憶装置11は、集中中継台装置5の起動時に、サーバ6から拠点(エリア)一覧データ、拠点毎の電話帳データを受けて記憶し、サーバ6の障害中でも中継業務を継続できるように構成することも可能である。
【0060】
音声処理手段13、送受話インタフェース14およびハンドセット15(ヘッドセットを含む)は、外線着信に応答後の加入電話機(例えば、加入電話機TELa)との通話、ダイヤル発信後の内線電話機(例えば、内線電話機TEa)との通話を行う。なお、音声処理手段13、送受話インタフェース14およびハンドセット15(ヘッドセットを含む)は、中継台アダプタ装置4a〜4kに設けてもよい。
【0061】
次に、ディスプレイ10に表示される拠点(エリア)一覧、電話帳の画面について説明する。図4はこの発明に係る集中中継台装置の一実施の形態待受画面である。図4において、待受画面G1は、拠点(エリア)1〜40の拠点表示部、複数の機能情報キーfk、メッセージ表示欄fm、サーバ監視状態表示fs、ソフトウェアのアクティブ表示fa、日時表示fdで構成する。
【0062】
拠点(エリア)1〜40の拠点表示部は、それぞれ拠点を表すエリア番号f1、拠点の店舗名などを表すエリア名称f2、現在の外線着信呼数を表す積滞呼数f3を備え、エリア名称f2は、色表示され、積滞呼数f3は、外線着信数に応じて数字が変化する。
【0063】
エリア番号f1、エリア名称f2および積滞呼数f3によって、各拠点の外線着信が表示され、外線着信があると、エリア名称f2が着信色f4(例えば、緑色)に変化することで、オペレータが着信を知ることができ、着信表示された拠点表示部をクリックすることによって、着信応答することができる。着信応答すると、拠点毎に予めサーバ6に登録された電話帳が自動的に画面上にポップアップ表示される。
【0064】
着信色f4(例えば、緑色)は、着信応答がないまま、予め設定された第1の積滞しきい値tαを経過すると、注意色(例えば、黄色)に変化し、さらに第2の積滞しきい値tβを経過すると、警告色(例えば、赤色)に変化し、オペレータに応答を促すようになっている。
【0065】
また、拠点表示部のエリア名称f2は、拠点(エリア)毎に業務時間内または業務時間外が設定可能になっており、サーバ6に業務時間内データまたは業務時間外データを設定することにより、例えば業務時間外になると、業務時間外色f5(例えば、橙色)の表示をしてオペレータに通知する。
【0066】
機能情報キーfkは、各拠点(エリア)の情報や電話番号がワンクリック操作またはキーボードのファンクションキー操作によって参照可能な情報ボタンが配列されており、拠点(エリア)一覧表示、電話帳表示、各フロアの店舗一覧表示、各フロアの詳細情報かつ電話番号、エリアの業務情報、集中中継台装置の業務用共通掲示板、待受画面表示、専用線発信表示や公衆網発信表示が配置されており、着信応答したオペレータが目的とする拠点の電話番号を容易に特定するため利用できるようになっている。
【0067】
このように、この発明に係る該当する拠点表示部の着信表示は、外線着信からの時間経過(tα、tβ)に従って表示色を変化(例えば、黄色、赤色)するので、外線着信(顧客)の待ち時間を一目で認識し、待ち時間の長い順からオペレータが応答することができ、顧客の待ち時間をできる限り短くしてサービスの向上を図ることができる。
【0068】
また、この発明に係る拠点表示部(エリア名称f2)は、拠点毎に、業務時間内および業務時間外を表示色で表示するので、拠点の営業終了を一目でオペレータに通知することができ、中継業務からオペレータを解放することができる。
【0069】
図5はこの発明に係る集中中継台装置の一実施の形態電話帳画面である。図5において、電話帳画面G2は、着信応答した該当する拠点(エリア)の内線電話番号と、内線電話番号に関連する建屋名、フロアなどの付加情報を「あかさたな…」毎にタブで区別されており、容易に目的とする拠点(エリア)の内線電話番号が検索可能になっている。
【0070】
拠点表示部(エリア名称f2)をクリックして外線着信に応答すると、応答した拠点(エリア)毎に電話帳画面G2がポップアップされるので、「あかさたな…」の内線電話番号および付加情報から目的とする箇所を選択クリック(Ac1)してから、専用線発信(Ac2)または公衆網発信(Ac3)をマウスやキーボード等での選択操作することで、目的とする内線電話機にダイヤル発信することができる。
【0071】
このように、この発明に係る電話帳は、拠点(エリア)の内線端末の内線番号とともに、内線端末が設置された建屋情報やフロア情報などの付加情報を備えたので、拠点(エリア)の内線番号だけでなく、付加情報からも目的の内線端末を特定して、外線着信呼を転送することができ、中継業務を容易に、かつ迅速に遂行することができる。
【0072】
続いて、集中中継台装置5(5a〜5k)の動作シーケンスについて説明する。図6はこの発明に係る集中中継台装置の一実施の形態着信動作シーケンス図である。なお、着信動作シーケンスは、集中拠点構内交換機3と集中中継台装置5a〜5kとで示す。
【0073】
集中拠点構内交換機3にDI(ダイヤルイン)着信(エリア1)すると、ステップS1で、集中拠点構内交換機3は、DI(ダイヤルイン)番号からエリア1を識別し、集中中継台装置5a〜5kの全てにエリア1着信表示要求を送信し、集中中継台装置5a〜5kは、画面上の拠点表示部(エリア名称f2)に着信色(例えば、緑色)を表示する。
【0074】
集中中継台装置5a〜5kの着信応答が無く、積滞しきい値tαが経過すると、ステップS2では、集中拠点構内交換機3から集中中継台装置5a〜5kの全てにエリア1着信表示要求(注意色)を送信し、集中中継台装置5a〜5kは、画面上の拠点表示部(エリア名称f2)に注意色(例えば、黄色)を表示する。
【0075】
引き続き集中中継台装置5a〜5kの着信応答が無く、積滞しきい値tβが経過すると、ステップS3で、集中拠点構内交換機3から集中中継台装置5a〜5kの全てにエリア1着信表示要求(警告色)を送信し、集中中継台装置5a〜5kは、画面上の拠点表示部(エリア名称f2)に注意色(例えば、赤色)を表示する。
【0076】
ステップS4で、集中中継台装置5aが着信に応答し、応答要求を集中拠点構内交換機3に送信すると、ステップS5では、集中拠点構内交換機3から応答確認通知を集中中継台装置5aに送信すると、ステップS6で、集中中継台装置5aは外線着信呼の顧客と通話状態(通話中)となる。
【0077】
ステップS7、ステップS8では、集中拠点構内交換機3からエリア1消灯要求が集中中継台装置5b〜5kに送信され、集中中継台装置5b〜5kの画面上の拠点表示部(エリア名称f2)から着信表示が消えることになる。
【0078】
図7はこの発明に係る集中中継台装置の別実施の形態着信シーケンス図である。なお、着信動作シーケンスは、集中拠点構内交換機3、集中中継台装置5a〜5kおよびサーバ6で示す。
【0079】
集中拠点構内交換機3にDI(ダイヤルイン)着信(エリア1)すると、ステップP1で、集中拠点構内交換機3は、DI(ダイヤルイン)番号からエリア1を識別し、集中中継台装置5a〜5kの全てにエリア1着信表示要求(エリア1着信色、待呼1)を送信し、集中中継台装置5a〜5kは、画面上の拠点表示部(エリア名称f2)に着信色(例えば、緑色)を表示する。
【0080】
集中中継台装置5a〜5kのエリア1着信応答が無く、積滞しきい値tαが経過すると、ステップP2では、集中拠点構内交換機3から集中中継台装置5a〜5kの全てに積滞呼数表示要求(エリア1注意色、待呼1)を送信し、集中中継台装置5a〜5kは、画面上の拠点表示部(エリア名称f2)に注意色(例えば、黄色)を表示する。
【0081】
集中拠点構内交換機3にDI(ダイヤルイン)着信(エリア2)すると、ステップP3で、集中拠点構内交換機3は、DI(ダイヤルイン)番号からエリア2を識別し、集中中継台装置5a〜5kの全てにエリア2着信表示要求(エリア2着信色、待呼1)を送信し、集中中継台装置5a〜5kは、画面上の拠点表示部(エリア名称f2)に着信色(例えば、緑色)を表示する。
【0082】
集中中継台装置5a〜5kのエリア2着信応答が無く、積滞しきい値tαが経過すると、ステップP4では、集中拠点構内交換機3から集中中継台装置5a〜5kの全てに積滞呼数表示要求(エリア2注意色、待呼1)を送信し、集中中継台装置5a〜5kは、画面上の拠点表示部(エリア名称f2)に注意色(例えば、黄色)を表示する。
【0083】
ステップP5で、集中中継台装置5aがエリア1着信に応答し、エリア1応答要求を集中拠点構内交換機3に送信すると、ステップP6では、集中拠点構内交換機3からエリア1応答確認通知を集中中継台装置5aに送信する。同時に、ステップP7で、集中中継台装置5aは、エリア1情報取得要求(エリア1の電話帳)をサーバ6に送信し、ステップP8では、集中中継台装置5aは、サーバ6からエリア1情報取得通知(エリア1電話帳)を受信し、画面上に電話帳画面を表示する。ステップP9で、集中中継台装置5aは外線着信呼の顧客と通話状態(通話中)となる。
【0084】
ステップP10で、集中拠点構内交換機3は、積滞呼数表示要求(エリア1積滞なし)を集中中継台装置5a〜5kに送信し、集中中継台装置5a〜5kは、エリア1の着信表示を消灯する。
【0085】
集中中継台装置5a〜5kのエリア2着信応答が無く、積滞しきい値tβが経過すると、ステップP11では、集中拠点構内交換機3から集中中継台装置5a〜5kの全てに積滞呼数表示要求(エリア2警告色、待呼1)を送信し、集中中継台装置5a〜5kは、画面上の拠点表示部(エリア名称f2)に警告色(例えば、赤色)を表示する。
【0086】
集中拠点構内交換機3にDI(ダイヤルイン)着信(エリア2)すると、ステップP12で、集中拠点構内交換機3は、DI(ダイヤルイン)番号からエリア2を識別し、集中中継台装置5a〜5kの全てに積滞呼数表示要求(エリア2警告色、待呼2)を送信し、集中中継台装置5a〜5kは、画面上の拠点表示部(エリア名称f2)に警告色(例えば、赤色)を表示する。
【0087】
ステップP13では、2番目に着信したエリア2の着信が積滞しきい値tαを経過するが、1番目に着信したエリア2の着信が既に積滞しきい値tβを経過しているため、2番目に着信したエリア2の着信を注意色として扱い、集中中継台装置5a〜5kは、画面上の拠点表示部(エリア名称f2)に警告色(例えば、赤色)を継続して表示する。
【0088】
ステップP14で、集中中継台装置5bがエリア2着信に応答し、エリア2(1番目のエリア2着信に対する)応答要求を集中拠点構内交換機3に送信すると、ステップP15では、集中拠点構内交換機3からエリア2応答確認通知を集中中継台装置5bに送信する。同時に、ステップP16で、集中中継台装置5bは、エリア2情報取得要求(エリア2の電話帳)をサーバ6に送信し、ステップP17では、集中中継台装置5bは、サーバ6からエリア2情報取得通知(エリア2電話帳)を受信し、画面上にエリア2の電話帳画面を表示する。ステップP18で、集中中継台装置5bは、外線着信呼の顧客と通話状態(通話中)となる。
【0089】
ステップP19では、1番目のエリア2着信が終了したため、集中拠点構内交換機3から集中中継台装置5a〜5kの全てに2番目のエリア2着信(ステップP13で注意色の扱い)に対する積滞呼数表示要求(エリア2注意色、待呼1)を集中中継台装置5a〜5kに送信し、集中中継台装置5a〜5kは、画面上の拠点表示部(エリア名称f2)に注意色(例えば、黄色)を表示する。
【0090】
2番目のエリア2着信の応答が無いまま積滞しきい値tβを経過すると、ステップP20で、集中拠点構内交換機3は、積滞呼数表示要求(エリア2警告色、待呼1)を集中中継台装置5a〜5kに送信し、集中中継台装置5a〜5kは、画面上の拠点表示部(エリア名称f2)に警告色(例えば、赤色)を表示する。
【0091】
図8はこの発明に係る集中中継台装置の一実施の形態業務時間外および業務時間内表示シーケンス図である。なお、業務時間外および業務時間内表示動作シーケンスは、集中拠点構内交換機3、集中中継台装置5a〜5kおよびサーバ6で示す。
【0092】
ステップS10で、サーバ6は、エリア(例えば、エリア1)の業務時間外を監視しており、業務時間外m秒前になると、エリア1業務終了要求を集中中継台装置5a〜5kの稼動中の1台(例えば、集中中継台装置5a)に送信する。ステップS11では、集中中継台装置5aは、エリア1業務終了要求を集中拠点構内交換機3に送信する。
【0093】
ステップS12では、集中拠点構内交換機3は、エリア1業務時間外表示要求を集中中継台装置5a〜5kに送信し、集中中継台装置5a〜5kは、画面上の拠点表示部(エリア名称f2)に、エリア1業務時間外表示(例えば、橙色)を表示する。図8に示した実施例は、集中中継台5a、5bが、稼動中で、集中中継台5cが停止中の場合であるので、前述エリア1業務時間外表示要求により、エリア1業務時間外表示を行う集中中継台は、稼動中の集中中継台5a、5bのみである。
【0094】
また、ステップS15で、サーバ6は、エリア(例えば、エリア1)の業務時間内を監視しており、業務時間内m秒前になると、エリア1業務開始要求を集中中継台装置5a〜5kの稼動中の1台(例えば、集中中継台装置5b)に送信する。ステップS16では、集中中継台装置5bは、エリア1業務開始要求を集中拠点構内交換機3に送信する。
【0095】
ステップS17では、集中拠点構内交換機3は、エリア1業務時間内表示要求を集中中継台装置5a〜5kに送信し、集中中継台装置5a〜5kは、画面上の拠点表示部(エリア名称f2)に、エリア1業務時間内表示(例えば、水色)を表示する。図8に示した実施例は、集中中継台5bのみが、稼動中で、集中中継台5a、5cが停止中の場合であるので、前述のエリア1業務時間内表示要求により、エリア1業務時間内表示を行う集中中継台は、稼動中の集中中継台5bのみである。
【0096】
なお、サーバ6からエリア1業務終了要求およびエリア1業務開始要求をそれぞれ業務終了時間および業務開始時間のm秒前に送出するのは、集中中継台装置5a〜5kへの表示のタイムラグを吸収して、業務終了時間および業務開始時間と一致させるためである。
【0097】
このように、この発明に係る拠点一覧の拠点表示部データ、電話帳の電話帳データ、拠点毎の業務時間内および業務時間外の時間データは、装置(集中中継台装置5a〜5k)に接続されたサーバ6から供給されるので、複数の集中中継台装置5a〜5kに、データを一斉に設定することができ、データ設定の効率化をアピールすることができる。
【0098】
また、この発明に係る拠点表示部の着信表示、拠点毎の業務時間内および業務時間外の表示は、全ての装置(集中中継台装置5a〜5k)に一斉に表示するので、全ての集中中継台装置5a〜5kの表示が共通になるので、オペレータの中継業務も均等にすることができ、中継業務の効率アップを図ることができる。
【0099】
さらに、この発明に係る拠点表示部の色表示は、集中拠点構内交換機3から全ての装置(集中中継台装置5a〜5k)に、一斉に提供される表示要求に基づいて実行するので、全ての集中中継台装置5a〜5kにタイムラグの無い表示を一斉に表示することができ、使い勝手の良さをアピールすることができる。
【0100】
以上説明したように、この発明に係る集中中継台装置5a〜5kは、外線着信を検知すると、複数拠点名を一覧表示した拠点表示部のうち外線着信に該当する拠点名に着信表示し、当該着信表示中の拠点名の選択操作に応じて当該外線着信に応答すると、同外線着信の拠点に該当する拠点の電話帳を表示し、外線着信呼の発信者の要求に該当する電話番号を電話帳から選択し、当該選択された電話番号に基づき、該当する拠点の内線端末に外線着信呼を転送するように構成したので、複数の拠点の中継業務を1つの拠点で集約し、少ない人数のオペレータで確実に遂行することができ、業務の効率化とオペレータの適正配置を実現することができる。
【産業上の利用可能性】
【0101】
この発明に係る集中中継台装置は、複数の拠点のそれぞれで外線着信呼を中継する複数の中継台装置を1つの拠点で集約して中継し、中継業務ならびにオペレータの人員配置の適正化を実現するもので、複数の拠点にある拠点構内交換機と、それぞれの拠点設置された中継台装置から構成されるすべての構内交換システムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】この発明に係る集中中継台装置が適用される構内交換システムの一実施の形態システム構成図
【図2】この発明に係る中継業務の実施の形態外線着信呼の通話路図
【図3】この発明に係る集中中継台装置の一実施の形態要部機能ブロック構成図
【図4】この発明に係る集中中継台装置の一実施の形態待受画面
【図5】この発明に係る集中中継台装置の一実施の形態電話帳画面
【図6】この発明に係る集中中継台装置の一実施の形態着信動作シーケンス図
【図7】この発明に係る集中中継台装置の別実施の形態着信シーケンス図
【図8】この発明に係る集中中継台装置の一実施の形態業務時間外および業務時間内表示シーケンス図
【符号の説明】
【0103】
1 構内交換システム
2a〜2n 拠点構内交換機
3 集中拠点構内交換機
4a〜4k 中継台アダプタ装置
5a〜5k 集中中継台装置
6 サーバ
7 中継台アダプタインタフェース
8 制御装置
9 表示制御手段
10 ディスプレイ
11 記憶装置
12 入力手段
13 音声処理手段
14 送受話インタフェース
15 ハンドセット
16 LANインタフェース
TELa〜TELn 加入電話機
TEa〜TEn 内線電話機
NTa〜NTn,NTx 公衆網
NTy 専用線網
La,Lb,Lc,Lc,Ld 公衆回線
Lm,Ln 専用回線
Pa,Pb,Pc 通話路
G1 待受画面
G2 電話帳画面
f1 エリア番号
f2 エリア名称
f3 積滞呼数
f4 着信色
f5 業務時間外色
fk 機能情報キー



【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の拠点にそれぞれ設置した拠点構内交換機への外線着信を特定拠点に設置した集中拠点構内交換機で集中受信し、前記外線着信に対する着信受付操作に応じて、前記外線着信に該当する前記拠点構内交換機に収容された内線端末に転送する集中中継台装置であって、
前記外線着信を検知すると、前記複数拠点名を一覧表示した拠点表示部のうち前記外線着信に該当する拠点名に着信表示し、当該着信表示中の拠点名の選択操作に応じて当該外線着信に応答すると、同外線着信の拠点に該当する拠点の電話帳を表示し、外線着信呼の発信者の要求に該当する電話番号を前記電話帳から選択し、当該選択された電話番号に基づき、該当する拠点の内線端末に前記外線着信呼を転送するように構成したことを特徴とする集中中継台装置。
【請求項2】
前記電話帳は、拠点の内線端末の内線番号とともに、内線端末が設置された建屋情報やフロア情報などの付加情報を備えたことを特徴とする請求項1記載の集中中継台装置。
【請求項3】
該当する拠点表示部の着信表示は、外線着信からの時間経過に従って表示色を変化することを特徴とする請求項1記載の集中中継台装置。
【請求項4】
前記拠点表示部は、拠点毎に、業務時間内および業務時間外を表示色で表示することを特徴とする請求項1記載の集中中継台装置。
【請求項5】
前記拠点一覧の拠点表示部データ、前記電話帳の電話帳データ、前記拠点毎の業務時間内および業務時間外の時間データは、装置に接続されたサーバから供給されることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項4記載の集中中継台装置。
【請求項6】
前記拠点表示部の着信表示、拠点毎の業務時間内および業務時間外の表示は、全ての装置に一斉に表示することを特徴とする請求項1、請求項3または請求項4記載の集中中継台装置。
【請求項7】
前記拠点表示部の色表示は、前記集中拠点構内交換機から全ての装置に、一斉に提供される表示要求に基づいて実行することを特徴とする請求項1または請求項6記載の集中中継台装置。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2007−281933(P2007−281933A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−106331(P2006−106331)
【出願日】平成18年4月7日(2006.4.7)
【出願人】(000153465)株式会社日立コミュニケーションテクノロジー (770)
【出願人】(399079461)株式会社丸井 (2)
【Fターム(参考)】