説明

集束イオンビーム装置

【課題】イオンビームのドリフトを早期に視覚的に検出可能な集束イオンビーム装置の実現する。
【解決手段】加工位置決め画像52上に設定した加工領域53に対しイオンビーム8を照射することで試料9を加工していく。加工進捗画像54は偏向制御信号に同期してリアルタイムで表示されるため加工領域53の最表面の情報が常に表示される。加工位置決め画像52には試料9表面上の情報である形状55が表示され、加工進捗画像54には加工領域53の最表面上の情報である形状56が表示されている。加工位置決め画像52の形状55と加工進捗画像54の形状56の位置が互いに一致し意図した領域が加工されていることが判断できる。加工位置決め画像52の形状55と加工進捗画像54の形状56の位置が互いにずれていると意図した領域とは別の領域が加工されていることが判断できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集束イオンビーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
集束イオンビーム装置は、高いビーム集束性能を有し、スパッタリング現象を利用して微細加工を行う装置である。試料表面を集束されたイオンビームで走査すると、各走査点では二次的な荷電粒子が発生し、その発生粒子量は試料表面の凹凸によって異なる。
【0003】
したがって、各走査点で発生した二次的な荷電粒子の検出量を輝度変調量として各走査点の二次元位置情報に対応させることにより試料表面の加工位置決め画像が得られる。
【0004】
このようにして得られた加工位置決め画像に対して、加工領域形状および範囲の設定を行い、設定した加工領域に選択的にイオンビームの照射を行って試料を加工するものである。このイオンビームの照射によって加工された部分の試料表面情報が、加工進捗画像として得られ、表示領域に表示される。
【0005】
特許文献1には、光学顕微鏡による光学像から変換したデジタル画像と、上記光学像と同一箇所についてのイオンビームによる2次粒子像とを、互いに同一倍率として画像表示部で重ね合わせて表示し、イオンビーム照射位置と加工箇所の位置合わせを行なう技術が記載されている。
【0006】
【特許文献1】特開昭7−29535号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、イオンビーム加工を行なう場合、オペレータは、加工位置決め画像に対して加工領域形状及び範囲を設定した設定画像と、設定した加工領域形状及び範囲の加工進捗画像から加工状況を確認し、加工の良否を判断しながら加工を進めている。特許文献1に記載された技術を用いれば、その加工領域範囲内におけるイオンビーム照射位置と加工すべき位置との位置合わせを精度よく行なうことができる。
【0008】
しかしながら、従来の技術にあっては、加工進捗画像は設定した加工形状及び範囲内の試料表面情報だけが表示され、加工形状および範囲外の情報は表示されていない。
【0009】
このため、加工中の加工進捗画像と加工位置決め画像(試料表面情報)との相対的な位置関係の特定ができず、仮にイオンビームのドリフトが発生した場合に、その状態を特定することが出来ず、誤った箇所を加工してしまう可能性があった。
【0010】
本発明の目的は、イオンビームのドリフトを早期に視覚的に検出可能な集束イオンビーム装置の実現に関する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、集束イオンビーム装置において、試料画像内の加工対象領域に、集束イオンビームが照射されて生成される加工進捗画像とを重ねて表示する。
【発明の効果】
【0012】
試料画像を表示すると共に、その中に加工進捗画像を重ね合わせて表示することで、それぞれの相対的な位置関係の特定を容易にし、イオンビームのドリフトを早期に視覚的に検出可能な集束イオンビーム装置、集束イオンビーム加工方法及び動作制御プログラムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用される集束イオンビーム装置の全体構成図である。図1において、カラム1の内部は排気装置18によって真空排気されている。イオンビーム光学系は、カラム1の内部に設置されており、イオン源2と、引出し電極3と、コンデンサレンズ4と、偏向電極5と、対物レンズ6とを備えている。
【0014】
イオンビーム光学系の下方には、試料9を移動する移動機構10が設置され、イオンビーム光学系で集束されたイオンビーム8が移動機構10に保持された試料9に照射される。このとき、試料9から出る荷電粒子である二次電子は二次電子検出器7にて検出される。
【0015】
イオンビーム光学系には、イオン源制御部11、レンズ制御部12、偏向制御部13が接続されており、光学系の構成要素の制御を行う。また、試料9の移動機構10は移動機構制御部14により駆動制御される。イオン源制御部11、レンズ制御部12、偏向制御部13、移動機構制御部14、排気装置18は、制御処理部17にて制御される。この制御処理部17は、予め定められたコンピュータ制御プログラムに従って、集束イオンビーム装置の動作を制御して、集束イオンビーム加工方法を実行する。
【0016】
引出し電極3はイオン源制御部11によって印加電圧が調整され、コンデンサレンズ4、対物レンズ6はレンズ制御部12によって印加電圧が調整されて、イオン源2から発生したイオンビーム8は細く絞られる。偏向アンプ20は偏向電極5を駆動し、イオンビーム8の走査のための偏向信号は偏向制御部13にて制御される。これにより、試料9にイオンビーム8が照射され、試料9の表面が走査される。
【0017】
二次電子検出器7から出力される検出信号は、プリアンプ19にて輝度電圧信号に変換され画像生成部15に取込まれる。画像生成部15に取込まれた輝度電圧信号はデジタル信号に変換され記憶部30に書込まれる。デジタル信号を、偏向電極5を制御する偏向制御部13からの制御信号に同期して記憶部30に書込むことで、記憶部30内に試料9の表面画像が形成される。この時点で取得した画像を加工位置決め画像52とする。
【0018】
この試料9の表面画像情報は制御処理部17を経由して表示装置16に転送し映像として表示される。また、画像生成部15から直接、表示装置16に試料9の表面画像情報を転送し映像として表示することもできる。
【0019】
図2は、本発明の一実施形態における加工領域設定のための画面表示例を示す図である。図2において、表示装置16上に表示ウィンドウ50を表示し、さらに表示ウィンドウ50内に加工位置決め画像表示エリア51を表示し、この画像表示エリア51に加工位置決め画像52を表示する。
【0020】
この加工位置決め画像52上に、制御処理部17内の加工領域設定手段から、任意の加工領域53が設定される。この設定された加工領域53に、イオンビーム8の照射を行うことでスパッタリング現象が発生し、設定した加工領域53の形状にもとづいて試料9を加工することができる。
【0021】
また、試料9をイオンビーム8が走査することで二次電子が発生し、発生した二次電子が検出器7にて検出される。二次電子検出器7から出力される検出信号は、プリアンプ19にて輝度電圧信号に変換され記憶部30に書込まれ、加工領域53に該当する試料9の表面画像が形成される。この時点で取得した画像を加工進捗画像54とする。
【0022】
図3は、偏向領域と記憶部領域との対応を示す図である。図3の(B)に示す記憶部30には、図3の(A)に示す実際の偏向領域60の各座標数に対応した記憶領域61を有し、各座標に対応した格納場所を有する。例えば、各座標62、63、64、65、66には、それぞれに対応した格納場所67、68、69、70、71がある。
【0023】
座標62の画像データは格納場所67、座標63の画像データは格納場所68、座標64の画像データは格納場所69、座標65の画像データは格納場所70、座標66の画像データは格納場所71に、それぞれ格納される。このように、記憶部30は、偏向向領域60の全ての座標に1対1で対応した格納場所を有する。
【0024】
前述したように、記憶部30には偏向制御部13からの制御信号に同期してデジタル信号に変換された輝度信号が書込まれるため、偏向した座標の画像データが、記憶部30の記憶領域61の各格納場所に格納される。つまり、加工中においては、偏向した座標の画像データのみが更新されることになり、加工進捗画像54がリアルタイムで画面表示されることになる。
【0025】
図4は、本発明の一実施形態において正常に加工されている例を示す画面表示例を示す図であり、図5は本発明の一実施形態において加工位置にずれが発生した場合の画面表示例を示す図である。取得した加工位置決め画像52上に設定した加工領域53に対し、イオンビーム8を照射することで試料9を加工していく。
【0026】
前述したように、加工進捗画像54は偏向制御信号に同期してリアルタイムで表示されるため、加工領域53の最表面の情報が常に表示されることになる。加工位置決め画像52には、試料9表面上の情報であるパターンあるいは形状55が表示されている。また、加工進捗画像54には加工領域53の最表面上の情報であるパターンあるいは形状56が表示されている。
【0027】
図4に示した例では、加工位置決め画像52のパターンあるいは形状55と、加工進捗画像54のパターンあるいは形状56の位置が互いに一致していることにより、意図した領域が加工されていることが判断できる。
【0028】
一方、図5に示した例では、加工位置決め画像52のパターンあるいは形状55と、加工進捗画像54のパターンあるいは形状56の位置が互いにずれていることにより、意図した領域とは別の領域が加工されていることが判断できる。
【0029】
このように、全体領域の中に、この全体領域に含まれる加工領域を表示することで、加工位置決め画像52と加工進捗画像54との相対的な位置関係の特定が容易になり、仮にイオンビームのドリフトが発生した場合でも、その状態と特定が容易になり、誤った箇所の加工を回避することが可能となる。
【0030】
図6は、本発明の一実施形態における表示補正機能(後述する)の構成図である。図6において、記憶部30に試料9の画像データ80を書込む際に、画像識別部84が、加工位置決め画像52と加工進捗画像54とのそれぞれに別の付属ビット81を付加する。これらの画像データ80を表示装置16に転送する際に、付加されている付属ビット81が判断され、加工位置決め画像52の付属ビット81であれば、加工位置決め画像用補正部82を通り、加工進捗画像54の付属ビット81であれば、加工進捗画像用補正部83を通って表示装置16に転送される。これにより、加工位置決め画像52と加工進捗画像54に同じ補正、または別々の補正を適用させることができる。
【0031】
図7は、本発明の一実施形態における表示補正機能の動作フローチャートである。図7において、記憶部30に取込もうとしている画像データ80が加工位置決め画像52である場合(ステップS1)、画像識別部84は画像データ80に「0」という付属ビット81を付加する(ステップS2)。また、ステップS1において、記憶部30に取込もうとしている画像データ80が加工進捗画像54である場合、画像識別部84は画像データ80に「1」という付属ビット81を付加する(ステップS3)。
【0032】
加工位置決め画像及び加工進捗画像のそれぞれの画像データ80は、付加された付属ビット81と共に記憶部30に書込まれる(ステップS4)。表示装置16に転送するため、記憶部30から画像データ80を読み出し(ステップS5)、読み出した画像データ80に付加されている付属ビット81を判断する(ステップS6)。そして、それぞれの付属ビット81に適応した補正部を通過させ、補正を適用させる。
【0033】
付属ビット81の値が「0」であれば、加工位置決め画像52と判断し、加工位置決め画像用補正部82を通過させ、加工位置決め画像用補正部82に設定されている補正値を適用させる(ステップS7)。
【0034】
一方、付属ビット81の値が「1」であれば、加工進捗画像54と判断し、工進捗画像用補正部83を通過させ、加工進捗画像用補正部82に設定されている補正値を適用させる(ステップS8)。
【0035】
加工位置決め画像52、加工進捗画像54共に、補正処理された画像が表示装置16に転送され(ステップS9)、表示される。
【0036】
図8は、図6に示した補正部82、83における補正値の設定例を示す図であり、図9は補正前後の表示例を示す図である(図9の(A)が補正前、図9の(B)が補正後)。
【0037】
図8、図9において、加工位置決め画像用補正部82には画面表示輝度を少し暗くする補正値90を設定しておく。また、加工進捗画像用補正部83には疑似カラーで赤色表示する補正値91を設定しておく。
【0038】
これにより、加工位置決め画像92は加工位置決め画像用補正部82の補正値90が適用され、通常の輝度よりも少し暗い補正後の加工位置決め画像94となり表示装置16の表示ウィンドウ50内の画像表示エリア51に表示される。また、加工進捗画像93は加工進捗画像用補正部83の補正値91が適用され、疑似カラーの赤色となった補正後の加工進捗画像95となり表示装置16の表示ウィンドウ50内の画像表示エリア51の加工領域53に表示される。
【0039】
これにより、補正後の加工位置決め画像94に比較して、補正後の加工進捗画像95は目立つようになり、加工領域の認識性が向上される。
【0040】
図10は、図6に示した補正部82、83における補正値の他の設定例を示す図であり、図11は補正前後の表示例を示す図である(図11の(A)が補正前、図11の(B)が補正後)。
【0041】
図10、図11において、加工位置決め画像用補正部82には加工位置決め画像用のガンマ補正値である補正値100を設定しておく。また、加工進捗画像用補正部83には加工進捗画像用のガンマ補正値である補正値101を設定しておく。
【0042】
これにより、加工位置決め画像102は加工位置決め画像用補正部82の補正値100が適用され、ガンマ補正された補正後の加工位置決め画像104となり表示装置16の表示ウィンドウ50内の画像表示エリア51に表示される。また、加工進捗画像103は加工進捗画像用補正部83の補正値101が適用され、ガンマ補正された補正後の加工進捗画像105となり、表示装置16の表示ウィンドウ50内の画像表示エリア51の加工領域53に表示される。
【0043】
補正前の加工位置決め画像102は記憶部30から読み出された画像データであり、補正前の加工進捗画像103は偏向制御部13からの制御信号に同期して、リアルタイムで更新される画像データであるため、表示の見え方に違いが生じる。
【0044】
そこで、補正前の加工位置決め画像102と補正前の加工進捗画像104のそれぞれに別々のガンマ補正値である補正値100、補正値101を適用することで、それぞれの画像の見え方が最適化され、表示の見え方の違いを緩和するという効果が得られる。
【0045】
図12は、本発明の一実施形態において、加工領域を拡大したものと拡大していないものとの2画面表示する場合の例を示す図である。表示ウィンドウ50の画像表示エリア51に表示されている加工位置決め画像52と加工進捗画像54(図12の(A))を、別の表示ウィンドウ112の画像表示エリア113に表示する(図12の(B))。
【0046】
ここでは、表示ウィンドウ112の画像表示エリア113に、加工位置決め画像52の拡大画像114、加工領域53の拡大領域115、加工進捗画像54の拡大画像116を表示している。
【0047】
これにより、表示ウィンドウ50には、加工位置決め画像52と加工進捗画像54の重ね合わせた画像を表示することで、加工位置決め画像52と加工進捗画像54の相対的な位置関係の把握や、ビームドリフトの影響を観察しつつ、表示ウィンドウ112にて加工進捗画像52の拡大画像116を表示することで、加工経過の詳細を観察できる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明が適用される集束イオンビーム装置の全体構成図である。
【図2】本発明の一実施形態における加工領域設定のための画面表示例を示す図である。
【図3】偏向領域と記憶部領域との対応を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態において正常に加工されている例を示す画面表示例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態において加工位置にずれが発生した場合の画面表示例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態における表示補正機能の構成図である。
【図7】本発明の一実施形態における表示補正機能の動作フローチャートである。
【図8】図6に示した補正部における補正値の設定例を示す図である。
【図9】補正前後の表示例を示す図である。
【図10】図6に示した補正部における補正値の他の設定例を示す図である。
【図11】補正前後の表示例を示す図である。
【図12】加工領域を拡大したものと拡大していないものとの2画面表示する場合の例を示す図である。
【符号の説明】
【0049】
1 カラム
2 イオン源
3 引出し電極
4 コンデンサレンズ
5 偏向電極
6 対物レンズ
7 検出器
8 イオンビーム
9 試料
10 移動機構
11 イオン源制御部
12 レンズ制御部
13 偏向制御部
14 移動機構制御部
15 画像生成部
16 表示装置
17 制御処理部
18 排気装置
19 プリアンプ
30 記憶部
50 表示ウィンドウ
51 画像表示エリア
52 加工位置決め画像
53 加工領域
54 加工進捗画像
55、56 パターンあるいは形状

【特許請求の範囲】
【請求項1】
集束イオンビームを試料に照射して、試料を加工する集束イオンビーム装置において、
イオンビームを集束させて試料に照射する手段と、
試料画像内の加工対象領域に、上記集束イオンビームが照射されて生成される加工進捗画像とを重ねて表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする集束イオンビーム装置。
【請求項2】
請求項1記載の集束イオンビーム装置において、上記集束イオンビームを上記試料面に走査する手段と、上記イオンビームの照射により試料から放出される荷電粒子信号を検出する手段と、上記検出器からの信号により試料画像を生成する手段と、を備え、上記表示手段は、上記試料像生成手段により生成された試料画像を表示することを特徴とする集束イオンビーム装置。
【請求項3】
請求項2記載の集束イオンビーム装置において、上記試料画像を記憶する手段を備えることを特徴とする集束イオンビーム装置。
【請求項4】
請求項2記載の集束イオンビーム装置において、上記表示手段は、上記集束イオンビームの走査に同期して、上記加工進捗画像を更新して表示することを特徴とする集束イオンビーム装置。
【請求項5】
請求項4記載の集束イオンビーム装置において、上記表示手段は、試料画像と加工進捗画像との表示色を互いに変える補正手段を備えることを特徴とする集束イオンビーム装置。
【請求項6】
請求項4記載の集束イオンビーム装置において、上記表示手段は、試料画像と加工進捗画像に対して互いに異なるガンマ補正値を付加するガンマ補正手段を備えることを特徴とする集束イオンビーム装置。
【請求項7】
請求項4記載の集束イオンビーム装置において、上記表示手段は、上記試料画像内に、加工対象領域を重ねて表示する画像と、上記試料画像内に、加工対象領域を拡大し、この拡大した加工対象領域を重ねて表示する画像とを表示することを特徴とする集束イオンビーム装置。
【請求項8】
集束イオンビームを試料に照射して、試料を加工する集束イオンビーム加工方法において、
イオンビームを集束させて試料に照射し、
上記集束イオンビームを上記試料面に走査し、
上記イオンビームの照射により試料から放出される荷電粒子信号を検出して試料画像を生成し、
上記生成された試料画像と、この試料画像内の加工対象領域に、上記集束イオンビームが照射されて生成される加工進捗画像とを重ねて表示することを特徴とする集束イオンビーム加工方法。
【請求項9】
請求項8記載の集束イオンビーム加工方法において、上記集束イオンビームの走査に同期して、上記加工進捗画像を更新して表示することを特徴とする集束イオンビーム加工方法。
【請求項10】
請求項9記載の集束イオンビーム加工方法において、試料画像と加工進捗画像との表示色を互いに変えることを特徴とする集束イオンビーム加工方法。
【請求項11】
請求項9記載の集束イオンビーム加工方法において、試料画像と加工進捗画像に対して互いに異なるガンマ補正値を付加することを特徴とする集束イオンビーム加工方法。
【請求項12】
請求項9記載の集束イオンビーム装置において、上記試料画像内に、加工対象領域を重ねて表示する画像と、上記試料画像内に、加工対象領域を拡大し、この拡大した加工対象領域を重ねて表示する画像とを表示することを特徴とする集束イオンビーム加工方法。
【請求項13】
集束イオンビームを試料に照射して、試料を加工する集束イオンビーム装置における動作制御プログラムにおいて、
集束イオンビームの照射により試料から放出される荷電粒子信号を検出して試料画像を生成し、
上記生成された試料画像と、この試料画像内の加工対象領域に、上記集束イオンビームが照射されて生成される加工進捗画像とを重ねて表示することを特徴とする集束イオンビーム装置における動作制御プログラム。
【請求項14】
請求項13記載の集束イオンビーム装置における動作制御プログラムにおいて、上記集束イオンビームの走査に同期して、上記加工進捗画像を更新して表示することを特徴とする集束イオンビーム装置における動作制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−311298(P2007−311298A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−141554(P2006−141554)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【出願人】(501387839)株式会社日立ハイテクノロジーズ (4,325)
【Fターム(参考)】