説明

電力システムのためのプリチャージおよびクランプシステムならびにそれを動作させる方法

【課題】電力コンバータをプリチャージし、クランプするための装置および方法を提供する。
【解決手段】電力コンバータ(104)は、複数の直流(DC)コンジット(132/133)とDCコンジットに結合されるプリチャージおよびクランプ回路とを含む。プリチャージおよびクランプ回路は、少なくとも1つのダイオード(228/230/232/234/236/238)と、ダイオードと並列に結合される少なくとも1つのスイッチングデバイス(212/214/216/218/220/222/224/226)と、交流(AC)源(106)およびダイオードに結合される少なくとも1つの接触器デバイス(208/209)とを含む。少なくとも1つの接触器デバイスは、プリチャージおよびクランプ回路をプリチャージ動作と電圧クランプ動作との間で交代させることを容易にするように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で述べる主題は一般に、電力システムの動作を制御することに関し、より具体的には、電力コンバータをプリチャージし、クランプするための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかの周知の再生可能エネルギーシステム、例えば太陽光発電施設では、複数の光起電パネル(またソーラーパネルとしても周知の)は、論理的にまたは物理的にグループ化されてソーラーパネルのアレイを形成する。ソーラーパネルアレイは、太陽エネルギーを電力に変換し、その電力を電力グリッドまたは他の目的地に送る。ソーラーパネルは典型的には、直流(DC)電力を発生させる。そのようなソーラーパネルを電気グリッドに適切に結合するためには、ソーラーパネルから受け取るDC電力は、交流(AC)電力に変換されなければならない。少なくともいくつかの周知の電力システムは、電力コンバータを使用してDC電力をAC電力に変換する。そのような電力コンバータは、DC電力を電力グリッドでの使用に適した所定の電圧および周波数を持つAC電力に変換するインバータにDC電力源、すなわちソーラーパネルを結合する複数のDCバスを含む。
【0003】
少なくともいくつかの周知の再生可能エネルギー施設は、可能性のあるバス過電圧状態をクランプするためにDCバスを横切って使用される動的放電、すなわち過電圧クランプ回路を含む。そのような過電圧状態は、グリッド障害事象、例えば低電圧ライドスルー(LVRT)およびゼロ電圧ライドスルー(ZVRT)過渡事象によって引き起こされることもある。いくつかの周知のクランプ回路は、抵抗デバイスと直列に少なくとも1つの高速スイッチングデバイス、例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)またはシリコン制御整流器(SCR)を含む。DCバス上に電圧サージがある場合には、クランプ回路のスイッチングデバイスは、閉じて、DC電流を抵抗デバイスに送ることになり、ここで電流は、熱エネルギーとして消散される。別法として、いくつかの周知のクランプ回路は、電力グリッドに隣接するスイッチングデバイスを含む。そのようなクランプ回路は、電力グリッドにかつ/またはそれから送られる電流の方向を変えて、DCバスを通る電力の流れを制御することによってDCバス上の電圧を制御するように構成される。住宅用風力およびソーラーデバイスなどの、再生可能型分散発電(DG)デバイスでは、追加のクランプ回路が、再生可能エネルギー源で使用されて電力源によって発生する電力をDCバスからそらすこともある。
【0004】
多くの周知の再生可能エネルギー施設はまた、DCバスに結合されるプリチャージ回路も含む。少なくともいくつかの周知のプリチャージ回路は、再生可能エネルギー源からの通電より前にDCバスに通電するために、電力グリッドに結合される複数のプリチャージ接触器、整流デバイス、および複数の抵抗デバイスを含む。多くの周知の再生可能エネルギー設備は、コスト的に制約され、空間的に制約される。従って、いくつかの再生可能エネルギー施設については、クランプ回路およびプリチャージ回路の1つまたは両方が、コストおよび空間の制約に起因して排除されることもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2011/0013441号明細書
【発明の概要】
【0006】
一態様では、電力コンバータは、複数の直流(DC)コンジットとDCコンジットに結合されるプリチャージおよびクランプ回路とを含む。プリチャージおよびクランプ回路は、少なくとも1つのダイオードと、ダイオードと並列に結合される少なくとも1つのスイッチングデバイスと、交流(AC)源およびダイオードに結合される少なくとも1つの接触器デバイスとを含む。接触器デバイスは、プリチャージおよびクランプ回路をプリチャージ動作と電圧クランプ動作との間で交代させることを容易にするように構成される。
【0007】
別の態様では、再生可能発電施設を動作させる方法が、提供される。本方法は、少なくとも1つの接触器を閉じることおよび少なくとも1つのダイオードを交流(AC)源に結合することを含む、少なくとも1つの直流(DC)コンジットに通電するステップを含む。本方法はまた、接触器を開くことおよび少なくとも1つのスイッチングデバイスをオン状態に置くことによってDCコンジットから電力を放電するステップも含む。
【0008】
なお別の態様では、再生可能エネルギー発電施設は、少なくとも1つの再生可能エネルギー源と再生可能エネルギー源に結合される電力コンバータとを含む。電力コンバータは、複数の直流(DC)コンジットとDCコンジットに結合されるプリチャージおよびクランプ回路とを含む。プリチャージおよびクランプ回路は、少なくとも1つのダイオードと、ダイオードと並列に結合される少なくとも1つのスイッチングデバイスと、交流(AC)源およびダイオードに結合される少なくとも1つの接触器デバイスとを含む。接触器デバイスは、プリチャージおよびクランプ回路をプリチャージ動作と電圧クランプ動作との間で交代させることを容易にするように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】例となる再生可能発電施設の概略図である。
【図2】例となる代替再生可能発電施設の概略図である。
【図3】図1および図2で示す再生可能発電施設を動作させる例となる方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書で使用するように、用語「ブレード」は、周囲の流体に対して動いているとき反力を提供する任意のデバイスを代表することを目的とする。本明細書で使用するように、用語「風力タービン」は、風力エネルギーから回転エネルギーを発生させる、より具体的には風の運動エネルギーを力学的エネルギーに変換する任意のデバイスを代表することを目的とする。本明細書で使用するように、用語「風力タービン発電機」は、風力エネルギーから発生する回転エネルギーから電力を発生させる、より具体的には風の運動エネルギーから変換される力学的エネルギーを電力に変換する任意の風力タービンを代表することを目的とする。本明細書で使用するように、用語「クランプ回路」および「クランプデバイス」は、任意の過電圧クランプデバイス、すなわち回路の一部分上の電圧を上位パラメータにクランプするそれらのデバイスを代表することを目的とする。
【0011】
本明細書で述べる方法、装置、およびシステムの技術的効果は、(a)プリチャージおよびクランプ回路を共通の機器を使用して1つの回路に詰め込むこと、ならびに(b)所有者/操作者がさもなければコストおよび空間の制約に起因して導入しないこともある再生可能エネルギー源とともにプリチャージおよびクランプ特徴の導入を容易にすることの少なくとも1つを含む。
【0012】
本明細書で述べる方法、装置、およびシステムは、再生可能エネルギー源のためのプリチャージおよびクランプ回路を共通の機器を使用して1つの回路に組み合わせることを容易にする。本明細書で述べるように、そのような組合せは、再生可能エネルギー源施設のコストおよび空間要件を減少させることを容易にし、それによって混合エネルギー源電力システム内での再生可能エネルギー源の使用を増加させることを容易にする。
【0013】
図1は、例となる電力システム、すなわち少なくとも1つのソーラーアレイ102を形成する複数のソーラーパネル(図示せず)などの複数の再生可能発電ユニットを含む発電施設100の概略図である。別法として、発電施設100は、複数の風力タービン、燃料電池、地熱発電機、水力発電機、ならびに/または再生可能および/もしくは非再生可能エネルギー源から電力を発生させる他のデバイスなどの、任意の適切な数および種類の発電ユニットを含む。
【0014】
例となる実施形態では、発電施設100および/またはソーラーアレイ102は、発電施設100を所望の電力出力で動作させることを容易にするために任意の数のソーラーパネルを含む。一実施形態では、発電施設100は、所望の電流および/または電圧出力を発電施設100から発生させることを容易にするために直列−並列構成で一緒に結合される複数のソーラーパネルおよび/またはソーラーアレイ102を含む。ソーラーパネルは、一実施形態では、光起電パネル、太陽熱収集器、または太陽エネルギーを電気エネルギーに変換する任意の他のデバイスの1つもしくは複数を含む。例となる実施形態では、各ソーラーパネルは、太陽エネルギーがソーラーパネルにぶつかる結果として実質的に直流(DC)電力を発生させる光起電パネルである。
【0015】
例となる実施形態では、ソーラーアレイ102は、DC電力を交流(AC)電力に変換する電力変換アセンブリ104、すなわち電力コンバータ104に結合される。AC電力は、配電ネットワーク106、または「グリッド」に送られ、ネットワーク106はまた、AC電力源として働くこともある。電力コンバータ104は、例となる実施形態では、変換されたAC電力の電圧および/または電流の振幅を配電ネットワーク106に適した振幅に調整し、配電ネットワーク106の周波数および位相に実質的に等しい周波数および位相でAC電力を提供する。その上、例となる実施形態では、電力コンバータ104は、三相AC電力を配電ネットワーク106に提供する。別法として、電力コンバータ104は、単相AC電力または任意の他の位相数のAC電力を配電ネットワーク106に提供する。
【0016】
ソーラーアレイ102によって発生するDC電力は、例となる実施形態では、電力コンバータ104に結合されるコンバータ導体108を通って送られる。例となる実施形態では、電流保護デバイス110は、例えばもしエラーまたは障害が発電施設100内で生じるならば、ソーラーアレイ102を電力コンバータ104から電気的に切り離す。本明細書で使用するように、用語「切り離す」および「分離する」は、交換可能に使用され、用語「接続する」および「結合する」は、交換可能に使用される。電流保護デバイス110は、回路遮断器、ヒューズ、接触器、および/またはソーラーアレイ102を電力コンバータ104から制御可能に切り離すことを可能にする任意の他のデバイスである。DCフィルター112は、ソーラーアレイ102から受け取る入力電圧および/または電流をフィルター処理する際に使用するためにコンバータ導体108に結合される。
【0017】
コンバータ導体108は、例となる実施形態では、単一入力導体114に結合される。別法として、ソーラーアレイ102からコンバータ104に送られる入力電流は、発電施設100が本明細書で述べるように機能することを可能にする任意の数の入力導体114を通って送られてもよい。例となる実施形態では、電力コンバータ104は、入力導体114に結合されるDC/DC昇圧チョッパー120を含む。昇圧チョッパー120は、ソーラーアレイ102から受け取る入力電圧および/または電流をフィルター処理することを容易にする。加えて、ソーラーアレイ102から受け取るエネルギーの少なくとも一部分は、昇圧チョッパー102内に一時的に貯蔵される。昇圧チョッパー120のいくつかの実施形態は、入力導体114を通って流れる電流を測定するために少なくとも1つの入力電流センサー(図示せず)を含む。
【0018】
また、例となる実施形態では、DC/DC昇圧チョッパー120およびインバータ130は、正DCバス132および負DCバス133によって一緒に結合される。DCバス132および133は、時には「DCリンク」と呼ばれる。昇圧チョッパー120は、入力導体114を通ってソーラーアレイ102に結合され、それからDC電力を受け取る。その上、昇圧チョッパー120は、受け取るDC電力の電圧および/または電流振幅を調整する。例となる実施形態では、インバータ130は、昇圧チョッパー120から受け取るDC電力を配電ネットワーク106に送るためにAC電力に変換するDC/ACインバータである。別法として、可変AC周波数および電圧を発生させる風力タービンなどの発電デバイスを制限なく含むそれらの実施形態については、昇圧チョッパー120は、電力コンバータ104が全電力変換アセンブリとなるように電気整流デバイスで置き換えられる、またはそれが追加されてもよい。その上、例となる実施形態では、DCバス132および133は、それらの間に結合される少なくとも1つのコンデンサ134を含む。別法として、DCバス132および133は、複数のコンデンサ134および/または電力コンバータ104が本明細書で述べるように機能することを可能にする任意の他の電力貯蔵デバイスを含む。電流が電力コンバータ104を通って送られると、電圧が、DCバス132および133を横切って発生し、エネルギーが、コンデンサ134内に貯蔵される。
【0019】
インバータ130は、例となる実施形態では、電力コンバータ104が生成する電力の各位相について直列配置で一緒に結合される2つのインバータスイッチ150を含む。例となる実施形態では、インバータスイッチ150は、高速スイッチング半導体デバイス、例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)である。別法として、インバータスイッチ150は、ゲートターンオフサイリスタ(GTO)、シリコン制御整流器(SCR)、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、およびバイポーラ接合トランジスタ(BJT)を制限なく含む、任意の他の適切なトランジスタまたは任意の他の適切な高速スイッチングデバイスである。その上、各位相のためのインバータスイッチ150の各対は、他の各位相のためのインバータスイッチ150の各対と並列に結合される。そのため、三相電力コンバータ104については、インバータ130は、第2のインバータスイッチ154と直列に結合される第1のインバータスイッチ152、第4のインバータスイッチ158と直列に結合される第3のインバータスイッチ156、および第6のインバータスイッチ162と直列に結合される第5のインバータスイッチ160を含む。第1および第2のインバータスイッチ152および154は、第3および第4のインバータスイッチ156および158、ならびに第5および第6のインバータスイッチ160および162と並列に結合される。別法として、インバータ130は、任意の適切な構成で配置される任意の適切な数のインバータスイッチ150を含んでもよい。
【0020】
電力コンバータ104は、昇圧チョッパーコントローラ166およびインバータコントローラ168を含む制御システム164を含む。昇圧チョッパーコントローラ166は、昇圧チョッパー120に結合され、それの動作を制御する。より具体的には、例となる実施形態では、昇圧チョッパーコントローラ166は、ソーラーアレイ102から受け取る電力を最大にするように昇圧チョッパー120を動作させる。インバータコントローラ168は、インバータ130に結合され、それの動作を制御する。より具体的には、例となる実施形態では、インバータコントローラ168は、DCバス132および133を横切る電圧を調節しかつ/またはインバータ130からの電力出力の電圧、電流、位相、周波数、および/もしくは任意の他の特性を調整して配電ネットワーク106の特性と実質的に整合するようにインバータ130を動作させる。
【0021】
例となる実施形態では、制御システム164、昇圧チョッパーコントローラ166、および/またはインバータコントローラ168は、少なくとも1つのプロセッサを含みかつ/またはそれによって実行される。本明細書で使用するように、プロセッサは、1つもしくは複数のシステムおよびマイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、縮小命令セット回路(RISC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理回路(PLC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ならびに/または本明細書で述べる機能を実行する能力がある任意の他の回路などの任意の適切なプログラマブル回路を制限なく含む。上記の例は、典型的なだけであり、それ故に用語「プロセッサ」の定義および/または意味を決して限定することを意図していない。加えて、制御システム164、昇圧チョッパーコントローラ166、および/またはインバータコントローラ168は、非一時的なコンピュータ実行可能命令ならびに動作データ、パラメータ、設定点、しきい値、および/または制御システム164が本明細書で述べるように機能することを可能にする任意の他のデータなどのデータを保存する少なくとも1つのメモリデバイス(図示せず)を含む。
【0022】
昇圧チョッパーコントローラ166は、例となる実施形態では、電圧および電流測定結果を入力電圧および電流センサー(図示せず)からそれぞれ受け取る。インバータコントローラ168は、例となる実施形態では、電流測定結果を第1の出力電流センサー170、第2の出力電流センサー172、および第3の出力電流センサー174から受け取る。その上、インバータコントローラ168は、インバータ130からの電圧出力の測定結果を複数の出力電圧センサー(図示せず)から受け取る。例となる実施形態では、昇圧チョッパーコントローラ166および/またはインバータコントローラ168は、DCバス132および133の電圧の電圧測定結果をDCバス電圧センサー(図示せず)から受け取る。
【0023】
例となる実施形態では、インバータ130は、第1の出力導体176、第2の出力導体178、および第3の出力導体180によって配電ネットワーク106に結合される。その上、例となる実施形態では、インバータ130は、AC電力の第1の位相を第1の出力導体176を通って配電ネットワーク106に、AC電力の第2の位相を第2の出力導体178を通って配電ネットワーク106に、およびAC電力の第3の位相を第3の出力導体180を通って配電ネットワーク106に提供する。第1の出力電流センサー170は、第1の出力導体176を通って流れる電流を測定するために第1の出力導体176に結合される。第2の出力電流センサー172は、第2の出力導体178を通って流れる電流を測定するために第2の出力導体178に結合され、第3の出力電流センサー174は、第3の出力導体180を通って流れる電流を測定するために第3の出力導体180に結合される。
【0024】
少なくとも1つのインダクタ182は、第1の出力導体176、第2の出力導体178、および第3の出力導体180の各々に結合される。インダクタ182は、インバータ130から受け取る出力電圧および/または電流をフィルター処理することを容易にする。その上、例となる実施形態では、複数のACフィルター184は、導体176、178、および180から受け取る出力電圧および/または電流をフィルター処理する際に使用するために第1の出力導体176、第2の出力導体178、および第3の出力導体180に結合される。
【0025】
例となる実施形態では、第1の接続導体177、第2の接続導体179、および第3の接続導体181は、第1の出力導体176、第2の出力導体178、および第3の出力導体180にそれぞれ結合され、それらからそれぞれ延びる。少なくとも1つの接触器186は、第1の出力および接続導体176および177、第2の出力導体178および第2の接続導体179、ならびに第3の出力導体180および第3の接続導体181の各対にそれぞれ結合される。接触器186は、例えばもしエラーまたは障害が発電施設100内で生じるならば、インバータ130を第1の接続導体177、第2の接続導体179、および第3の接続導体181から電気的に切り離す。
【0026】
少なくとも1つのヒューズ187および断路スイッチ188は、第1の接続導体177、第2の接続導体179、および第3の接続導体181に結合される。ヒューズ187および断路スイッチ188は、接触器186と同様の方法で、例えばもしエラーまたは障害が発電施設100内で生じるならば、インバータ130を配電ネットワーク106から電気的に切り離す。その上、例となる実施形態では、保護デバイス110、接触器186および断路スイッチ188は、制御システム164によって制御される。別法として、保護デバイス110、接触器186および/または断路スイッチ188は、電力コンバータ104が本明細書で述べるように機能することを可能にする任意の他のシステムによって制御される。
【0027】
電力コンバータ104はまた、複合プリチャージおよびクランプ回路200も含む。プリチャージおよびクランプ回路200は、第1の接続導体177、第2の接続導体179、および第3の接続導体181にそれぞれ結合される第1のプリチャージコンジット202、第2のプリチャージコンジット204、および第3のプリチャージコンジット206を含む。プリチャージおよびクランプ回路200はまた、第1のプリチャージコンジット202、第2のプリチャージコンジット204、および第3のプリチャージコンジット206の各々に結合される接触器209を含むプリチャージ接触器アセンブリ208も含む。各接触器209は、2つの分離した位置、すなわち通常閉位置および開位置を含む。発電施設100を始動させるときは、接触器209は、以下でさらに述べるように、配電ネットワーク106からDCバス132および133に通電するために通常閉位置にある。DCバス132および133のプリチャージが完了すると、接触器209は、開く。プリチャージおよびクランプ回路200はさらに、複数のプリチャージ抵抗210、すなわち第1のプリチャージコンジット202、第2のプリチャージコンジット204、および第3のプリチャージコンジット206の各々に結合されるプリチャージ抵抗210を含む。
【0028】
プリチャージおよびクランプ回路200はまた、スイッチングアセンブリ212も含む。スイッチングアセンブリ212は、例となる実施形態では、第1のプリチャージコンジット202、第2のプリチャージコンジット204、および第3のプリチャージコンジット206が送る電力の各位相について直列配置で一緒に結合される2つのスイッチングデバイス214を含む。例となる実施形態では、スイッチングデバイス214は、高速スイッチング半導体デバイス、例えばIGBTである。別法として、スイッチングデバイス214は、ゲートターンオフサイリスタ(GTO)、シリコン制御整流器(SCR)、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、およびバイポーラ接合トランジスタ(BJT)を制限なく含む、任意の他の適切なトランジスタまたは任意の他の適切な高速スイッチングデバイスである。その上、各位相のためのスイッチングデバイス214の各対は、他の各位相のためのスイッチングデバイス214の各対と並列に結合される。
【0029】
そのため、三相電力コンバータ104については、スイッチングアセンブリ212は、第2のスイッチングデバイス218と直列に結合される第1のスイッチングデバイス216、第4のスイッチングデバイス222と直列に結合される第3のスイッチングデバイス220、および第6のスイッチングデバイス226と直列に結合される第5のスイッチングデバイス224を含む。第1および第2のスイッチングデバイス216および218は、第3および第4のスイッチングデバイス220および222、ならびに第5および第6のスイッチングデバイス224および226と並列に結合される。別法として、スイッチングアセンブリ212は、任意の適切な構成で配置される任意の適切な数のスイッチングデバイス214を含んでもよい。さらに、過渡電流値をスイッチングデバイス214の所定のパラメータより下に制限するために、電流センサー(図示せず)が、監視および保護のためにデバイス214の各々に結合されてもよい。プリチャージ動作の間は、スイッチングデバイス214は、オフ状態のままである。電圧クランプ動作の間は、スイッチングデバイスは、オン状態に切り替えられる。プリチャージおよび電圧クランプ動作の両方は、以下でさらに述べられる。
【0030】
スイッチングアセンブリ212はまた、複数のダイオード、すなわち第1のスイッチングデバイス216と並列に結合される第1のダイオード228、第2のスイッチングデバイス218と並列に結合される第2のダイオード230、第3のスイッチングデバイス220と並列に結合される第3のダイオード232、第4のスイッチングデバイス222と並列に結合される第4のダイオード234、第5のスイッチングデバイス224と並列に結合される第5のダイオード236、および第6のスイッチングデバイス226と並列に結合される第6のダイオード238も含む。ダイオード228から238は、プリチャージ動作の間にDCバス132および133を充電することを容易にする。
【0031】
スイッチングアセンブリ212は、正DCコンジット240および負DCコンジット242ならびにクランプ抵抗バンク244によってDCバス132および133に結合される。抵抗バンク244は、DCコンジット240および242の各々に結合される複数のクランプ抵抗246を含む。クランプ抵抗バンク244は、クランプ動作の間はDCバス132および133上の電圧の制御を容易にする。加えて、クランプ抵抗246は、プリチャージ動作の間はプリチャージ抵抗210と連携してDCバス132および133の充電速度を制御する。
【0032】
さらに、例となる実施形態では、制御システム164は、昇圧チョッパーコントローラ166およびインバータコントローラ168と構成および動作が似ているプリチャージ/クランプコントローラ248を含む。プリチャージ/クランプコントローラ248は、クランプ動作の間はスイッチングデバイス214のパルス幅変調(PWM)開閉動作を制御する。プリチャージ/クランプコントローラ248はまた、プリチャージ動作の間は接触器209の開閉も制御する。いくつかの代替実施形態では、プリチャージ/クランプコントローラ248は、プリチャージ動作の間はプリチャージ抵抗210およびクランプ抵抗246をならびにクランプ動作の間はクランプ抵抗246を使用に供する、または使用を中止するように接触器(図示せず)を動作させてもよい。
【0033】
発電施設100の通常動作の間は、例となる実施形態では、ソーラーアレイ102は、DC電力を発生させ、そのDC電力を昇圧チョッパー120に送る。昇圧チョッパーコントローラ166は、昇圧チョッパー120を制御して昇圧チョッパー120の出力を調整する、すなわちソーラーアレイ102から受け取る電力が増やされかつ/または高められるようにソーラーアレイ102から受け取る電圧および/または電流を調整する。
【0034】
インバータコントローラ168は、例となる実施形態では、インバータスイッチ150のスイッチングを制御してインバータ130の出力を調整する。より具体的には、例となる実施形態では、インバータコントローラ168は、パルス幅変調(PWM)および/または任意の他の制御アルゴリズムなどの適切な制御アルゴリズムを使用して昇圧チョッパー120から受け取るDC電力を三相AC電力信号に変換する。別法として、インバータコントローラ168は、インバータ130にDC電力を単相AC電力信号または電力コンバータ104が本明細書で述べるように機能することを可能にする任意の他の信号に変換させる。例となる実施形態では、AC電力の各位相は、ACフィルター184によってフィルター処理され、フィルター処理された三相AC電力は、配電ネットワーク106に送られる。
【0035】
発電施設100のプリチャージ動作の間は、すなわち発電施設100を始動させるときは、例となる実施形態では、プリチャージ/クランプコントローラ248は、接触器209を閉じて、プリチャージ回路電流伝送矢印250によって示されるように、ダイオード228、230、232、234、236、および238を通って配電ネットワーク106からDCコンジット240および242に通電する。プリチャージ抵抗210およびクランプ抵抗246は、DCバス132および133上の電圧の変化率を制御することを容易にする。いったん所定の電圧が、DCバス132および133上で達成されると、プリチャージ/クランプコントローラ248は、接触器209を開き、矢印250によって示されるような電流伝送は、止められ、DCバス132および133の過電圧クランプが、可能になる。
【0036】
発電施設100のクランプ動作の間は、すなわちLVRTまたはZVRT事象などの予想外のグリッドの過渡的事象に起因してDCバス132および133上に電圧増加があるときは、プリチャージ/クランプコントローラ248は、スイッチングデバイス214をオン状態に切り替える。コントローラ248は、PWMおよび/または任意の他の制御アルゴリズムなどの適切な制御アルゴリズムを使用して、クランプ回路電流伝送矢印252によって示されるように、電流を正DCバス132からクランプ抵抗246を通って、スイッチングデバイス214を通って、クランプ抵抗246を通って、負DCバス133に送る。ダイオード228から238は、それらを通る逆電流伝送を防止する。接触器209は、スイッチングデバイス214を配電ネットワーク106から絶縁するために開いたままである。
【0037】
図2は、施設300が代替電力コンバータ304を含むことを除いて再生可能発電施設100(図1で示す)に実質的に似ている、例となる代替再生可能発電施設300の概略図である。この代替実施形態では、電力コンバータ304が、次の点を除いて複合プリチャージおよびクランプ回路200(図1で示す)に似ている代替複合プリチャージおよびクランプ回路400を含むことを除いて、電力コンバータ304は、電力コンバータ104(図1で示す)に似ている。
【0038】
複合プリチャージおよびクランプ回路400は、プリチャージ抵抗210およびスイッチングデバイス214に結合される一組の通常開プリチャージ接触器407を含む接触器デバイス405を含む。接触器デバイス405はまた、複数のクランプコンジット411によってスイッチングデバイス214に結合される一組の通常閉クランプ接触器409も含む。例となる実施形態では、接触器デバイス405は、任意の接触器デバイスであり、接触器407および409は、本明細書で述べるような回路400の動作を可能にする任意の接触器であり、二組の接続端子を有する単一の統一接触器を定義する、すなわち各接触器が通常閉端子および通常開端子を含むプリチャージ接触器407およびクランプ接触器409の対を制限なく含む。別法として、いくつかの実施形態では、プリチャージ接触器407は、第1の同期デバイスを定義し、クランプ接触器409は、第2の同期デバイスを定義し、その場合両方の同期デバイスは、複数の同期接点を含む。
【0039】
クランプ接触器409は、複数の抵抗446を含む代替抵抗バンク444に結合される。プリチャージおよびクランプ回路200と対照的に、プリチャージおよびクランプ回路400は、DCコンジット240および242に結合される抵抗246を含まない。
【0040】
発電施設300のプリチャージ動作の間は、すなわち発電施設300を始動させるときは、この代替実施形態では、プリチャージ/クランプコントローラ248は、プリチャージ接触器407を閉じて、プリチャージ回路電流伝送矢印450によって示されるように、ダイオード228、230、232、234、236、および238を通って配電ネットワーク106からDCコンジット240および242に通電する。クランプ接触器409は、接触器407および409の「開」および「閉」状態が互いに反対であるようにプリチャージ接触器407と機械的にかつ/または電気的に連動する。従って、プリチャージ動作の間は、クランプ接触器409は、開いている。プリチャージ抵抗210は、DCバス132および133上の電圧の変化率を制御することを容易にする。いったん所定の電圧が、DCバス132および133上で達成されると、プリチャージ/クランプコントローラ248は、プリチャージ接触器407を開き、クランプ接触器409を閉じ、矢印450によって示されるような電流伝送は、止められ、DCバス132および133の過電圧クランプが、可能になる。
【0041】
発電施設300のクランプ動作の間は、すなわちLVRTまたはZVRT事象などの予想外のグリッドの過渡的事象に起因してDCバス132および133上に電圧増加があるときは、プリチャージ/クランプコントローラ248は、スイッチングデバイス214をオン状態に切り替える。また、コントローラ248は、PWMおよび/または任意の他の制御アルゴリズムなどの適切な制御アルゴリズムを使用して、クランプ回路電流伝送矢印452によって示されるように、電流を正DCバス132からスイッチングデバイス214を通って、クランプ抵抗446を通って、負DCバス133に送りもする。ダイオード228から238は、それらを通る逆電流伝送を防止する。プリチャージ接触器407は、スイッチングデバイス214を配電ネットワーク106から絶縁するために開いたままである。
【0042】
図3は、再生可能発電施設100および300(図1および図2でそれぞれ示す)を動作させる例となる方法500の流れ図である。少なくとも1つの直流(DC)コンジット132/133/240/242(図1および図2で示す)は、少なくとも1つの接触器デバイス208/407(図1および図2でそれぞれ示す)を閉じることおよび少なくとも1つのダイオード228から238(図1および図2で示す)を交流(AC)源、すなわち配電ネットワーク106(図1および図2で示す)に結合することを含むステップ502で通電される。DCコンジット132/133/240/242からの電力は、接触器デバイス208/407を開くことおよび少なくとも1つのスイッチングデバイス214をオン状態に置くことによってステップ504で放電される。
【0043】
発電施設100および300(図1および図2でそれぞれ示す)の代替実施形態は、ソーラーアレイ102(図1および図2で示す)によって発生するDC電力と対照的に、AC電力を発生させる他の発電デバイス、例えば風力タービンを含む。一般に、風力タービンは、多重ブレードを有する回転可能ハブアセンブリを含むローターを含む。ブレードは、風力エネルギーを機械的回転トルクに変換し、それは、ローターを介して1つまたは複数の発電機を駆動する。風力タービンの可変速動作は、風力タービンの定速動作と比較するときエネルギーの獲得を強化することを容易にする。しかしながら、風力タービンの可変速動作は、変動電圧および/または周波数を有する電力を生成する。より具体的には、可変速風力タービンによって発生する電力の周波数は、ローターの回転速度に比例する。典型的には、全電力変換アセンブリ、すなわち電気整流デバイスを含む電力コンバータ104および304(図1および図2でそれぞれ示す)の代替実施形態は、風力タービン発電機と配電ネットワーク106(図1および図2で示す)との間に結合されてもよい。全電力変換アセンブリは、風力タービン発電機から電力を受け取り、さらなる伝送のために固定電圧および周波数を有する電気を配電ネットワーク106に送る。
【0044】
これらの代替実施形態では、全電力変換アセンブリは、風力タービン発電機によって発生するAC電力をDC電力に変換するための整流器を含む。また、そのような全電力変換アセンブリは、DC電力をAC電力に変換するために、DCバス132および133(図1および図2で両方を示す)によって定義されるDCリンクに似たDCバスネットワークによって整流器に結合されるインバータ130(図1および図2で示す)に実質的に似たインバータも含む。さらに、そのような全電力変換アセンブリでの整流器およびインバータは、インバータ130内のインバータスイッチ150(図1および図2で示す)に似た複数の半導体デバイスを含む。その上、そのような整流器およびインバータは、任意のサイズ、任意の電圧、任意の位相数、および任意の周波数の電力変換用途にとって完全にスケーラブルである。
【0045】
上述の実施形態は、再生可能エネルギー源に結合される電力コンバータのためのプリチャージおよびクランプ回路を1つの回路に組み合わせることを容易にする。具体的には、本明細書で述べる複合プリチャージおよびクランプ回路は、共通の機器を使用して、通常動作ならびにLVRTおよびZVRT過渡現象などの予想外のグリッド事象の間は電力コンバータのDCバス上の電圧を所定のパラメータ内に維持することを容易にする。本明細書で述べるように、そのような組合せは、再生可能エネルギー資源施設のコストおよび空間要件を減少させることを容易にし、それによって混合エネルギー源電力システム内での再生可能エネルギー源の使用を増加させることを容易にする。
【0046】
発電施設、電力変換装置、および複合プリチャージおよびクランプ回路、ならびにそれらを動作させるための方法の例となる実施形態が、上で詳細に述べられる。方法、施設、システム、および装置は、本明細書で述べる特定の実施形態に限定されず、しかしそれどころか施設、システム、および装置の構成要素ならびに/または方法のステップは、本明細書で述べる他の構成要素および/またはステップから独立してかつ別々に利用されてもよい。例えば、電力コンバータ、複合プリチャージおよびクランプ回路、ならびに方法はまた、他の電力変換装置および方法と組み合わせて使用されてもよく、本明細書で述べるような電力システムだけを使った実施に限定されない。それどころか、例となる実施形態は、多くの他の電力変換用途に関連して実施され、利用されてもよい。
【0047】
本発明の様々な実施形態の特定の特徴が、いくつかの図面で示され、他では示されないこともあるけれども、これは、便宜だけのためである。本発明の原理に従って、図面の任意の特徴は、任意の他の図面の任意の特徴と組み合わせて参照されかつ/または特許請求されてもよい。
【0048】
この書面による説明は、例を使用してベストモードを含む本発明を開示し、また当業者ならだれでも、任意のデバイスまたはシステムを作りかつ使用することおよび任意の組み込まれた方法を行うことを含み、本発明を実施することを可能にもする。本発明の特許可能な範囲は、クレームによって定義され、当業者に思いつく他の例を含んでもよい。そのような他の例は、もしそれらがクレームの文字通りの言葉と異ならない構造要素を有するならば、またはもしそれらがクレームの文字通りの言葉と実質的に異ならない等価な構造要素を含むならば、クレームの範囲内であることを意図している。
【符号の説明】
【0049】
100 発電施設
102 ソーラーアレイ
104 電力コンバータ
106 配電ネットワーク(グリッド)
108 コンバータ導体
110 電流保護デバイス
112 DCフィルター
114 第1の入力導体
120 昇圧チョッパー
130 インバータ
132 正DCバス
133 負DCバス
134 コンデンサ
150 インバータスイッチの対
152 第1のインバータスイッチ
154 第2のインバータスイッチ
156 第3のインバータスイッチ
158 第4のインバータスイッチ
160 第5のインバータスイッチ
162 第6のインバータスイッチ
164 制御システム
166 昇圧チョッパーコントローラ
168 インバータコントローラ
170 第1の出力電流センサー
172 第2の出力電流センサー
174 第3の出力電流センサー
176 第1の出力導体
177 第1の接続導体
178 第2の出力導体
179 第2の接続導体
180 第3の出力導体
181 第3の接続導体
182 インダクタ
184 ACフィルター
186 接触器
187 ヒューズ
188 断路スイッチ
200 複合プリチャージおよびクランプ回路
202 第1のプリチャージ導体
204 第2のプリチャージ導体
206 第3のプリチャージ導体
208 プリチャージ接触器アセンブリ
209 接触器
210 プリチャージ抵抗
212 スイッチングアセンブリ
214 スイッチングデバイスの対
216 第1のスイッチングデバイス
218 第2のスイッチングデバイス
220 第3のスイッチングデバイス
222 第4のスイッチングデバイス
224 第5のスイッチングデバイス
226 第6のスイッチングデバイス
228 第1のダイオード
230 第2のダイオード
232 第3のダイオード
234 第4のダイオード
236 第5のダイオード
238 第6のダイオード
240 正DCコンジット
242 負DCコンジット
244 抵抗バンク
246 抵抗
248 プリチャージ/クランプコントローラ
250 プリチャージ回路電流伝送矢印
252 クランプ回路電流伝送矢印
300 発電施設
304 電力コンバータ
400 複合プリチャージおよびクランプ回路
405 接触器デバイス
407 プリチャージ接触器
409 クランプ接触器
411 クランプコンジット
444 抵抗バンク
446 抵抗
450 プリチャージ回路電流伝送矢印
452 クランプ回路電流伝送矢印
500 方法
502 少なくとも1つの直流(DC)コンジットに通電するステップ
504 DCコンジットから電力を放電するステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の直流(DC)コンジット(132/133)と、
前記DCコンジットに結合されるプリチャージおよびクランプ回路(200/400)とを含む電力コンバータ(104)であって、前記プリチャージおよびクランプ回路は、
少なくとも1つのダイオード(228/230/232/234/236/238)と、
前記ダイオードと並列に結合される少なくとも1つのスイッチングデバイス(212/214/216/218/220/222/224/226)と、
交流(AC)源(106)および前記ダイオードに結合される少なくとも1つの接触器デバイス(208/209/405/407/409)とを含み、前記接触器デバイスは、前記プリチャージおよびクランプ回路をプリチャージ動作と電圧クランプ動作との間で交代させることを容易にするように構成される、電力コンバータ(104)。
【請求項2】
前記スイッチングデバイス(212/214/216/218/220/222/224/226)に結合される複数の抵抗デバイス(210/244/246/444/446)をさらに含む、請求項1記載の電力コンバータ(104)。
【請求項3】
前記抵抗デバイス(210/244/246/444/446)は、前記接触器デバイス(208/209/405/407/409)および前記AC源(106)に結合される複数のプリチャージ抵抗(210)を含む、請求項2記載の電力コンバータ(104)。
【請求項4】
前記抵抗デバイス(210/244/246/444/446)は、前記スイッチングデバイス(212/214/216/218/220/222/224/226)に結合される複数のクランプ抵抗(244/246/444/446)を含む、請求項2記載の電力コンバータ(104)。
【請求項5】
前記プリチャージおよびクランプ回路(200/400)はさらに、
前記ダイオード(228/230/232/234/236/238)および前記接触器デバイス(208/209/405/407/409)を含むDCプリチャージ電流伝送回路と、
少なくとも1つのクランプ抵抗(244/246/444/446)に結合される前記スイッチングデバイス(212/214/216/218/220/222/224/226)を含むDCクランプ電流伝送回路とを含む、請求項1記載の電力コンバータ(104)。
【請求項6】
前記接触器デバイス(208/209/405/407/409)は、前記AC源(106)と前記スイッチングデバイス(212/214/216/218/220/222/224/226)との間に位置決めされる少なくとも1つのプリチャージ接触器(209/407)を含み、前記プリチャージ接触器が閉状態に置かれるとき、前記プリチャージ接触器は、所定のDC電圧まで前記DCコンジット(132/133)に通電する、請求項1記載の電力コンバータ(104)。
【請求項7】
前記スイッチングデバイス(212/214/216/218/220/222/224/226)は、高速スイッチングデバイス(214/216/218/220/222/224/226)を含む、請求項1記載の電力コンバータ(104)。
【請求項8】
前記接触器デバイス(405)は、
前記プリチャージ接触器が閉状態にあるときは前記AC源(106)を前記ダイオード(228/230/232/234/236/238)に結合するように構成される少なくとも1つのプリチャージ接触器(407)と、
前記クランプ接触器が閉状態にあるときは前記スイッチングデバイス(212/214/216/218/220/222/224/226)をクランプ抵抗(244/246/444/446)に結合するように構成される少なくとも1つのクランプ接触器(409)とを含む複数の接触器デバイス(407/409)を含む、請求項1記載の電力コンバータ(104)。
【請求項9】
前記接触器アセンブリ(405)は、前記クランプ接触器(409)が開状態にあるときは前記プリチャージ接触器(407)が閉状態にあり、前記クランプ接触器が閉状態にあるときは前記プリチャージ接触器が開状態にあるように構成される、請求項8記載の電力コンバータ(104)。
【請求項10】
少なくとも1つの再生可能エネルギー源(102)と、
前記再生可能エネルギー源に結合される電力コンバータ(104)とを含む再生可能エネルギー発電施設(100/300)であって、前記電力コンバータは、
複数の直流(DC)コンジット(132/133)と、
前記DCコンジットに結合されるプリチャージおよびクランプ回路(200/400)とを含み、前記プリチャージおよびクランプ回路は、
少なくとも1つのダイオード(228/230/232/234/236/238)と、
前記ダイオードと並列に結合される少なくとも1つのスイッチングデバイス(212/214/216/218/220/222/224/226)と、
交流(AC)源(106)および前記ダイオードに結合される少なくとも1つの接触器デバイス(208/209/405/407/409)とを含み、前記接触器デバイスは、前記プリチャージおよびクランプ回路をプリチャージ動作と電圧クランプ動作との間で交代させることを容易にするように構成される、再生可能エネルギー発電施設(100/300)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−106516(P2013−106516A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−245892(P2012−245892)
【出願日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】