説明

電力消費を規制する方法、装置、およびシステム

電力消費を規制する方法、装置、およびシステムが提供される。電力消費を規制する方法は、基地局が適用点および構成パラメータを取得すること(110)、適用点および構成パラメータに従って、基地局が端末に指示メッセージを送信すること(120)、基地局が適用点で構成パラメータを使用すること(130)を含み、構成パラメータが、セルアンテナ情報またはセルシステム帯域幅情報を含み、指示メッセージが、端末が適用点で構成パラメータを使用することを示す。ユーザ通信を通常に維持することを前提として、本発明は、ネットワーク装置の電力消費を低減する目的を達成するように、システム帯域幅またはセルのアンテナ数を動的に変更し、ダウンリンク基準シンボル数を動的に低減する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、その内容全体が本明細書に組み込まれる、2009年4月13日に中国特許庁に出願された「METHOD, DEVICE, AND SYSTEM FOR REGULATING POWER CONSUMPTION」という名称の中国特許出願第200910106642.9号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は通信技術に関し、詳細には、電力消費を規制する方法、装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
遠隔通信ネットワークオペレータのコストは、ネットワーク装置、コンピュータ、計器などの資本支出(CAPEX:Capital Expenditure)と、日常の稼働支出(OPEX:Operating Expenditure)という2つの部分を含む。現在、OPEXは、オペレータが懸念する重要な部分となっている。モバイルオペレータにとって、電気エネルギー消費のコストが、OPEXの非常に大きな部分を占める。大部分の電気エネルギーは、送信信号の電力増幅器によって消費される。LTE(long term evolution)システムでは、ダウンストリームデータ受信のためにダウンストリーム基準信号が必要となる。送信すべきデータがなくても、基地局は、ダウンストリーム基準信号を定期的に送信する必要がある。ダウンストリーム基準信号の送信電力に影響を及ぼす要素は、ダウンストリーム基準信号数、およびダウンストリーム基準信号のパワースペクトル密度(PSD)である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、電力消費を規制する方法、装置、およびシステムを提供する。技術的解決策は以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
電力消費を規制する方法は、基地局により、適用点(application point)および構成パラメータを取得すること、基地局により、適用点および構成パラメータに従って端末に指示メッセージを送信すること、基地局により、適用点で構成パラメータを使用することを含む。構成パラメータはセルアンテナ情報またはセルシステム帯域幅情報を含み、指示メッセージは、適用点で構成パラメータを使用するように端末に指令する。
【0006】
基地局は、適用点および構成パラメータを取得するように構成された情報取得ユニットと、情報取得ユニットによって取得された適用点および構成パラメータに従って端末に指示メッセージを送信するように構成された送信ユニットと、情報取得ユニットによって取得された適用点および構成パラメータに従って適用点で構成パラメータを使用することにより、基地局の電力消費を規制するように構成された実行ユニットとを含む。構成パラメータは、セルアンテナ情報またはシステム帯域幅情報を含み、指示メッセージは、適用点で構成パラメータを使用するように端末に指令する。
【0007】
電力消費を規制する方法は、端末により、基地局から指示メッセージを受信し、適用点および構成パラメータについての情報を取得すること、ならびに端末により、適用点情報に従って適用点で構成パラメータを使用することを含む。構成パラメータは、セルアンテナ情報またはセルシステム帯域幅情報を含み、指示メッセージは、適用点で構成パラメータを使用するように端末に指令するように構成され、基地局は、適用点で構成パラメータを使用するように構成される。
【0008】
電力消費を規制するシステムは、電力消費を規制する上記の方法で基地局のすべての機能を実装するように構成された基地局を含む。
【0009】
本発明の実施形態による基地局は、基地局および端末がセルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を含む構成パラメータを使用するように、端末に指示メッセージを送信する。したがって、本発明で提供する技術的解決策では、ユーザの通常の通信を維持するという条件下で、ダウンストリーム基準信号数を動的に調節するように、セルアンテナ数またはシステム帯域幅を動的に変更する。これにより、基地局の電力消費が低減され、したがって遠隔通信キャリアの日常のOPEXが削減される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態による電力消費を規制する方法の概略流れ図である。
【図2】本発明の一実施形態による電力消費を規制する別の方法の概略流れ図である。
【図3】本発明の一実施形態による基地局の概略ユニットである。
【図4】本発明の一実施形態による別の基地局の概略ユニットである。
【図5】本発明の一実施形態による端末の概略ユニットである。
【図6】本発明の一実施形態による電力消費を規制するシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態によれば、セルアンテナ情報またはシステム帯域幅が変化したとき、基地局は、適用点および構成パラメータを取得し、適用点および構成パラメータに従って端末に指示メッセージを送信し、基地局は、適用点で構成パラメータを使用する。構成パラメータはセルアンテナ情報またはシステム帯域幅情報を含み、指示メッセージは、適用点で構成パラメータを使用するように端末に指令する。
【0012】
本発明の実施形態によれば、設定有効時間(すなわち適用点)を通じて、端末および基地局は、適用点でのセルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を含む構成パラメータを同時に使用し、したがってセルアンテナ数またはシステム帯域幅が変更されるとき、ユーザ通信は通常のままである。さらに、基地局は、セルアンテナ数およびシステム帯域幅を変更するプロセスを開始し、これにより、ダウンストリーム基準信号数が低減され、したがって基地局の電力消費が低減される。
【0013】
実施形態および添付の図面と共に以下でさらに説明する。
【0014】
図1に示すように、本発明の一実施形態は、電力消費を規制する方法を提供する。この方法は以下を含む。
【0015】
110:基地局が適用点および構成パラメータを取得する。
【0016】
この実施形態では、基地局は、セルアンテナ数情報またはシステム帯域幅情報を変更するプロセスを開始するとき、適用点および構成パラメータを取得する。検出した障害に従って、基地局は、セルアンテナ数情報またはシステム帯域幅情報が変化すると判定し、次いで、セルアンテナ数情報またはシステム帯域幅情報を変更するプロセスを開始する。基地局はまた、トリガ因子に従って、セルアンテナ数情報またはシステム帯域幅情報を変更するプロセスを開始する。
【0017】
無線周波数(RF)チャネルに関する障害、ならびにセルアンテナ数の変更およびシステム帯域幅の変更を引き起こす障害を検出したとき、基地局は、検出した障害に従って、セルアンテナ数情報またはシステム帯域幅情報を変更するプロセスを開始する。
【0018】
基地局によって開始されるセルアンテナ数またはシステム帯域幅を変更するプロセスをトリガするトリガ因子は、セル負荷、選択された時点、およびトラフィックのうちの少なくとも1つを含む。以下のセクションでは、例を用いて上述のトリガ因子を説明する。
【0019】
トリガ因子がセル負荷であるとき、ネットワーク側は、現セル負荷に従って、システム帯域幅またはアンテナ数を動的に変更する必要があるかどうかを判定する。現セル負荷がセル負荷のしきい値以下である場合、システム帯域幅またはセルアンテナ数を低減することができる。現セル負荷がセル負荷のしきい値以上である場合、システム帯域幅またはセルアンテナ数を増大させる必要がある。
【0020】
トリガ因子が、選択された時点であるとき、ネットワーク側は、選択された時点に従って、システム帯域幅またはアンテナ数の低減または復元を開始する。時点は、毎日の時刻、および/またはある日付でよい。
【0021】
トリガ因子がトラフィックであるとき、ネットワーク側は、トラフィックに従って、システム帯域幅またはアンテナ数を低減または復元すべきかどうかを判定する。トラフィックがプリセットしきい値未満である場合、システム帯域幅またはセルアンテナ数を低減することができる。トラフィックがプリセットしきい値より大きい場合、システム帯域幅またはアンテナ数をシステム帯域幅またはアンテナ数の上限以内で増大させる必要がある。
【0022】
こうしたトリガ因子は例示のために説明したに過ぎず、本発明の実施形態でのトリガ因子を限定することを意図するものではないことに留意されたい。本発明の実施形態によるトリガ因子に対して様々な修正または等価な置換を行えることを当業者は理解されたい。そのような修正および等価な置換は、本発明の保護範囲内に包含される。
【0023】
基地局によって開始されるセルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更のトリガ因子に含まれる内容はこの実施形態で説明されるので、トリガ因子に関係する以下の実施形態ではトリガ因子を再度説明しない。特定のトリガ因子については、この実施形態の説明を参照されたい。
【0024】
適用点は、システムメッセージの修正期間(modification period)の開始点で使用され、またはシステムメッセージの修正期間の開始点以外の他のシステムフレーム番号(System Frame Number、SFN)のうちのSFNによって使用される構成パラメータを示す。構成パラメータは以下を含む。
(1)変更すべきセルアンテナ数またはシステム帯域幅についての情報
(2)セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示す指示情報。
【0025】
構成パラメータでは、変更すべきセルアンテナ数またはシステム帯域幅についての情報、およびセルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示す指示情報は、基地局によって送信される指示メッセージ内に含まれないことがあり、基地局と端末のどちらでもプリセットされないことがあることに留意されたい。端末は、システムブロードキャストメッセージを検出し、読み取ることにより、変更すべきセルアンテナ数またはシステム帯域幅についての情報を取得する。
【0026】
構成パラメータは、以下をさらに含むことができる。
1)セルアンテナ数が変更された後の伝送モードについての情報。LTEシステムでは、セルアンテナ数が変更されたとき、伝送モードを変更する必要がある。セルアンテナ数と伝送モードとの間の関係をTable 1(表1)に示す。構成パラメータ内に含まれるセルアンテナ数が変更された後の伝送モード構成パラメータについての情報は、基地局および端末上でプリセットできることに留意されたい。
【0027】
【表1】

【0028】
2)対応するシステム情報、例えばMIB(管理情報ブロック)、SIB1(システム情報ブロック1)、およびSIB2(システム情報ブロック2)。
【0029】
この実施形態では、構成パラメータの内容を説明する。以下の実施形態が構成パラメータに関係するとき、詳細な説明は与えない。構成パラメータの内容は、この実施形態を参照することができる。
【0030】
120:基地局が、適用点および構成パラメータに従って端末に指示メッセージを送信する。
【0031】
適用点および構成パラメータは、基地局によって送信される指示メッセージ内に含めることができ、指示メッセージを通じて端末に送られる。
【0032】
指示メッセージは、ページングメッセージ、無線資源制御接続再構成メッセージ(Radio Resource Control Connection Reconfiguration message)、または新しく追加されたメッセージでよい。指示メッセージは、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示す。端末は、指示メッセージ内の命令に従って適用点および構成パラメータを取得し、適用点で構成パラメータを使用する。
【0033】
130:基地局が適用点で構成パラメータを使用する。
【0034】
基地局は、適用点で構成パラメータを使用し、システム帯域幅の変更またはセルアンテナ数の変更の操作を実施する。その時、端末も適用点で構成パラメータを使用すべきであり、システム帯域幅の変更またはセルアンテナ数の変更の操作を実施する。
【0035】
この実施形態で提供される電力消費を規制する方法では、基地局は、検出した障害またはトリガ因子に従って、セルアンテナ数およびセルシステム帯域幅を変更するプロセスを開始し、端末および基地局がセルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を含む構成パラメータを適用点で同時に使用するように、端末に指示メッセージを送信する。したがって、ユーザの通常の通信を維持することのできる条件下で、ダウンストリーム基準信号数を動的に調節するように、セルアンテナ数またはシステム帯域幅を動的に変更する。これにより、基地局の電力消費が低減される。図2に示すように、本発明の一実施形態は、電力消費を規制する別の方法を提供する。この方法によれば、基地局が、セルアンテナ数またはシステム帯域幅を変更するプロセスを開始し、端末および基地局は、構成点で構成パラメータを使用する。この実施形態は、アイドル端末および接続された端末を例として使用して、電力消費を規制する方法を説明する。この方法は以下を含む。
【0036】
310:基地局が、トリガ因子に従って、セル送信アンテナ数またはシステム帯域幅の変更をトリガする。
【0037】
320:基地局が、適用点および構成パラメータを取得する。
【0038】
アイドル端末の場合:
【0039】
適用点は、システムメッセージの修正期間の開始点であり、またはシステムメッセージの第1修正期間後の、システムメッセージの修正期間の開始点以外の他のシステムSFNである。
【0040】
基地局によって送信される指示メッセージ内に適用点および構成パラメータを含めることができ、指示メッセージを通じて適用点および構成パラメータが端末に送信される。任意選択で、端末は、基地局によって送信されるシステムブロードキャストメッセージを検出し、かつ/または読み取ることによって適用点情報を取得することができる。
【0041】
接続された端末の場合:
【0042】
指示メッセージ内に適用点および構成パラメータを含めることができる。適用点は、システムメッセージの修正期間の開始点であり、またはシステムメッセージの修正期間の開始点以外の他のSFNである。
【0043】
構成パラメータは、変更すべきセルアンテナ数またはシステム帯域幅と、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示す指示情報とを含む。
【0044】
さらに、構成パラメータはまた、セルアンテナ数の変更後のシステム情報に対応するシステム情報および伝送モードについての情報をも含む。
【0045】
325:基地局が、取得した適用点および構成パラメータに従って、端末に指示メッセージを送信する。
【0046】
アイドル端末の場合:
【0047】
基地局は、システムメッセージの第1修正期間内に端末に指示メッセージを送信し、システム帯域幅またはセルアンテナ数を変更すべきであることを端末に通知する。
【0048】
指示メッセージは、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示すページングメッセージ、あるいはシステムブロードキャストメッセージについての変更情報を含むページングメッセージである。
【0049】
接続された端末の場合:
【0050】
基地局は、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更の前に、端末に指示メッセージを送信する。
【0051】
指示メッセージは、新しく追加されたメッセージまたは無線資源制御接続再構成メッセージでよい。
【0052】
330:端末が、基地局によって送信された指示メッセージを受信する。
【0053】
340:指示メッセージに対応して、端末が適用点および構成パラメータを取得する。
【0054】
アイドル端末の場合:
【0055】
指示メッセージを受信したとき、端末は、システム帯域幅またはセルアンテナ数を変更すべきであることを認識する。システムメッセージの修正期間の開始点(システムメッセージの次の修正期間の開始点)で、基地局は新しいシステムブロードキャストメッセージを送信し、端末はメッセージを読み取り、メッセージを検出し、変更すべきセルアンテナ数およびシステム帯域幅を含む構成パラメータを取得する。そのような場合、構成パラメータは、変更すべきセルアンテナ数またはシステム帯域幅と、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示す指示情報とを含み、セルアンテナ数の変更後の伝送モードについての情報およびシステム情報に対応するシステム情報をさらに含むことができる。
【0056】
接続された端末の場合:
【0057】
指示メッセージが適用点および構成パラメータを含む場合、端末は、指示メッセージから適用点および構成パラメータを取得することができる。
【0058】
350:端末および基地局が、適用点で構成パラメータを使用する。
【0059】
アイドル端末の場合:
【0060】
端末および基地局は、構成パラメータについての情報に従って、適用点でセルアンテナ数またはシステム帯域幅を変更する。適用点は、システムメッセージの第2修正期間の開始点でよい。システムメッセージの第2修正期間は、システムメッセージの第1修正期間に続く、第1システムメッセージの次の修正期間、またはシステムメッセージの第1修正期間の後の、次の修正期間でよい。適用点はまた、構成パラメータで指定され、システムメッセージの第1修正期間に続くSFNでもよい。
【0061】
接続された端末の場合:
【0062】
端末および基地局は、構成パラメータについての情報に従って、適用点でセルアンテナ数またはシステム帯域幅を変更する。
【0063】
この実施形態で提供される電力消費を規制する方法では、基地局は、セルアンテナ数およびセルシステム帯域幅を変更するプロセスを開始し、端末および基地局がセルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を含む構成パラメータを適用点で使用するように、アイドル端末に指示メッセージを送信する。したがって、ダウンストリーム基準信号数を動的に調節するように、セルアンテナ数またはシステム帯域幅を動的に変更する。これにより、基地局の電力消費が低減される。
【0064】
さらに、この実施形態で提供される電力消費を規制する方法では、アイドル端末は、受信した指示メッセージ内の命令に従って、セルアンテナ数またはシステム帯域幅を変更すべきであることを認識し、適用点および基地局で、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を含む構成パラメータを使用する。これにより、セルアンテナ数またはシステム帯域幅が変更されたときに、基地局と端末との間の通常の通信サービスが保証される。
【0065】
さらに、この実施形態で提供される電力消費を規制する方法では、接続された端末は、受信した指示メッセージ内の命令に従って、セルアンテナ数またはシステム帯域幅を変更すべきであることを認識し、適用点および基地局で、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を含む構成パラメータを使用する。これにより、セルアンテナ数またはシステム帯域幅が変更されたときに、基地局と端末との間の通信サービスの連続性が保証される。
【0066】
さらに、この実施形態で提供される電力消費を規制する方法では、基地局によって送信される指示メッセージは、セルアンテナ数またはシステム帯域幅を変更するために必要な構成パラメータを含むことができる。システム情報MIB、SIB1、SIB2などの、構成パラメータ内の一部の情報は任意選択である。端末の接続ステータスが、MIB、SIB1、SIB2などのシステム情報の影響を受けることがある。基地局によって送信される、接続された端末の構成パラメータがシステム情報MIB、SIB1、およびSIB2を含む場合、接続された端末は、システム情報MIB、SIB1、SIB2を読み取る必要がなく、したがって端末サービスの中断時間を低減することができる。任意選択で、構成パラメータがシステム情報MIB、SIB1、およびSIB2を含まない場合、接続された端末は、システム情報MIB、SIB1、SIB2を読み取る必要があり、それにより、接続された端末について、許容できる短いサービス中断、例えば200msのサービス中断が引き起こされることがある。
【0067】
図3に示すように、本発明の一実施形態は、
適用点および構成パラメータを取得するように構成された情報取得ユニット615と、
メッセージ取得ユニット615によって取得された適用点および構成パラメータに従って端末に指示メッセージを送信するように構成された送信ユニット610と、
情報取得ユニット615によって取得された適用点および構成パラメータに従って適用点で構成パラメータを使用することにより、基地局の電力消費を規制するように構成された実行ユニット620と
を含む基地局600を提供する。
【0068】
構成パラメータは、セルアンテナ数およびシステム帯域幅についての情報を含む。指示メッセージは、適用点で構成パラメータを使用するように端末に指令する。
【0069】
さらに、図4に示すように、基地局600は、
トリガ因子に従って適用点および構成パラメータを取得するように取得ユニット615をトリガするように構成されたトリガリングユニット700
をさらに含む。
【0070】
トリガ因子は、セル負荷、選択された時点、およびトラフィックのうちの1つでよい。
【0071】
この実施形態では、適用点は、システムメッセージの修正期間の開始点であり、またはシステムメッセージの修正期間の開始点以外の他のSFNである。
【0072】
さらに、指示メッセージは、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示すページングメッセージ、あるいは無線資源制御接続再構成メッセージである。
【0073】
さらに、指示メッセージは適用点および構成パラメータを含む。
【0074】
さらに、構成パラメータは、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示す指示情報を含む。構成パラメータは、端末の接続ステータスに影響を及ぼすシステム情報と、セルアンテナ数の変更後の伝送モードについての情報とをさらに含むことができる。
【0075】
さらに、適用点は、基地局上でプリセットされた時点であり、構成パラメータは、基地局上でプリセットされたセルアンテナ情報またはシステム帯域幅情報である。
【0076】
図5に示すように、本発明の一実施形態は、受信ユニット822と、情報取得ユニット824と、実行ユニット826とを含む端末820を提供する。
【0077】
受信ユニット822は、指示メッセージを受信するように構成され、情報取得ユニット824は、受信ユニット822によって受信された指示メッセージに対応する適用点情報および構成パラメータ情報を取得するように構成され、実行ユニット826は、情報取得ユニット824によって取得された適用点で構成パラメータを使用するように構成される。構成パラメータは、セルアンテナ情報またはシステム帯域幅情報を含む。指示メッセージは、適用点で構成パラメータを使用するように端末820に指令するのに使用される。基地局は、適用点情報に対応する適用点で構成パラメータを使用するように構成される。
【0078】
さらに、適用点は、システムメッセージの修正期間の開始点であり、またはシステムメッセージの修正期間の開始点以外の他のSFNである。
【0079】
さらに、指示メッセージは、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示すページングメッセージ、あるいは無線資源制御接続再構成メッセージである。
【0080】
構成パラメータは、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示す指示情報を含む。
【0081】
さらに、構成パラメータは、端末の接続ステータスに影響を及ぼすシステム情報と、セルアンテナ数の変更後の伝送モードについての情報とをさらに含む。
【0082】
図6に示すように、本発明の一実施形態は、基地局910を含む、電力消費を規制するシステム900を含む。
【0083】
基地局910は、適用点および構成パラメータを取得するように構成され、適用点および構成パラメータに従って端末920に指示メッセージを送信する。端末920は、受信した指示メッセージに従って適用点および構成パラメータを取得するように構成される。構成パラメータは、セルアンテナ情報またはシステム帯域幅情報を含み、指示メッセージは、適用点で構成パラメータを使用するように端末920に指令する。
【0084】
さらに、システム900は端末920も含むことができる。
【0085】
さらに、この実施形態に従って電力消費を規制するシステム900内の基地局910はさらに、
トリガ因子に従って適用点および構成パラメータを取得する
ように構成される。
【0086】
トリガ因子は、セル負荷、選択された時点、およびトラフィックのうちの1つを含む。
【0087】
さらに、この実施形態では、適用点は、システムメッセージの修正期間の開始点であり、またはシステムメッセージの修正期間の開始点以外の他のSFNである。
【0088】
さらに、指示メッセージは、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示すページングメッセージ、あるいは無線資源制御接続再構成メッセージである。
【0089】
さらに、指示メッセージは適用点および構成パラメータを含む。
【0090】
さらに、構成パラメータは、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示す指示情報を含む。構成パラメータは、システム情報と、セルアンテナ数の変更後の伝送モードについての情報とをさらに含むことができる。
【0091】
さらに、適用点は、基地局910および端末920上でプリセットされた時点であり、構成パラメータは、基地局910および端末920でプリセットされたセルアンテナ情報またはシステム帯域幅情報である。
【0092】
本発明の実施形態では、基地局は、マクロセル基地局、マイクロセル基地局、HomeNB(home NodeB)、またはeNB(evolved Node B)でよい。
【0093】
上記の方法のすべてまたは一部のステップは、プログラムの命令に従うハードウェアで実装されうることを当業者は理解できる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されうる。記憶媒体は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、またはコンパクトディスクでよい。
【0094】
結論として、上記は本発明の例示的実施形態に過ぎない。本発明の範囲はそれに限定されない。本発明の技術的範囲内の、当業者には直ちに明らかとなる変形または置換は、本発明の保護範囲内に包含されるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲による。
【符号の説明】
【0095】
600、910 基地局
610 送信ユニット、送信モジュール
615 情報取得ユニット、情報取得モジュール
620 実行ユニット、実行モジュール
700 トリガリングユニット、トリガリングモジュール
822 受信ユニット、受信モジュール
824 情報取得ユニット、情報取得モジュール
826 実行ユニット、実行モジュール
820、920 端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力消費を規制する方法であって、
基地局により、適用点および構成パラメータを取得する段階と、
前記基地局により、前記適用点および前記構成パラメータに従って端末に指示メッセージを送信する段階と、
前記基地局により、前記適用点で前記構成パラメータを使用することによって前記基地局の前記電力消費を規制する段階と
を含み、
前記構成パラメータが、セルアンテナ情報またはセルシステム帯域幅情報を含む方法。
【請求項2】
前記適用点が、システムメッセージの修正期間の開始点であり、または前記システムメッセージの前記修正期間の前記開始点以外の他のシステムフレーム番号である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構成パラメータが、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示す指示情報、前記端末の接続ステータスに影響を及ぼすシステム情報、および前記セルアンテナ数の変更後の伝送モードについての情報のうちの1つまたは複数を含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記指示メッセージが、前記セルアンテナ数の変更または前記セルシステム帯域幅の変更を示すページングメッセージであり、あるいは
前記指示メッセージが無線資源制御接続再構成メッセージであり、
前記指示メッセージが、前記適用点で前記構成パラメータを使用するように前記端末に指令する請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記適用点および構成パラメータを取得する段階が、
前記基地局により、トリガ因子に従って前記適用点および前記構成パラメータを取得する段階
を含み、
前記トリガ因子が、セル負荷、選択された時点、およびトラフィックのうちの1つまたは複数を含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記適用点で前記構成パラメータを使用することによって前記基地局の前記電力消費を規制する段階が、
前記基地局により、前記構成パラメータおよび前記適用点に従って前記適用点でダウンストリーム基準信号数を規制する段階
を含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
適用点および構成パラメータを取得するように構成された情報取得ユニットと、
前記情報取得ユニットによって取得された前記適用点および前記構成パラメータに従って端末に指示メッセージを送信するように構成された送信ユニットと、
前記情報取得ユニットによって取得された前記適用点および前記構成パラメータに従って前記適用点で前記構成パラメータを使用することにより、前記基地局の電力消費を規制するように構成された実行ユニットと
を備える基地局であって、
前記構成パラメータが、セルアンテナ情報またはセルシステム帯域幅情報を含む基地局。
【請求項8】
前記情報取得ユニットによって取得された前記適用点が、システムメッセージの修正期間の開始点であり、または前記システムメッセージの前記修正期間の前記開始点以外の他のシステムフレーム番号である請求項7に記載の基地局。
【請求項9】
メッセージ取得ユニットによって取得された前記構成パラメータが、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示す指示情報、前記端末の接続ステータスに影響を及ぼすシステム情報、および前記セルアンテナ数の変更後の伝送モードについての情報のうちの1つまたは複数を含む請求項7または8に記載の基地局。
【請求項10】
送信ユニットによって送信された前記指示メッセージが、前記セルアンテナ数の変更または前記セルシステム帯域幅の変更を示すページングメッセージ、あるいは前記セルアンテナ数の変更または前記セルシステム帯域幅の変更を示す無線資源制御接続再構成メッセージであり、
前記送信ユニットによって送信された前記指示メッセージが、前記適用点で前記構成パラメータを使用するように前記端末に指令する請求項7または8に記載の基地局。
【請求項11】
トリガ因子に従って前記端末に前記指示メッセージを送信するように前記送信ユニットをトリガするように構成されたトリガリングユニット
をさらに備え、
前記トリガ因子が、セル負荷、選択された時点、およびトラフィックのうちの1つまたは複数を含む請求項7または8に記載の基地局。
【請求項12】
電力消費を規制する方法であって、
端末により、基地局によって送信された指示メッセージを受信し、適用点および構成パラメータについての情報を取得する段階と、
前記端末により、前記適用点で前記構成パラメータを使用することによって前記電力消費を規制する段階と
を含み、
前記構成パラメータが、セルアンテナ情報またはセルシステム帯域幅情報を含み、前記指示メッセージが、前記適用点で前記構成パラメータを使用するように前記端末に指令するのに使用される方法。
【請求項13】
前記適用点が、システムメッセージの修正期間の開始点であり、または前記システムメッセージの前記修正期間の前記開始点以外の他のシステムフレーム番号である請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記指示メッセージが、セルアンテナ数の変更またはセルシステム帯域幅の変更を示すページングメッセージであり、あるいは
前記指示メッセージが無線資源制御接続再構成メッセージである請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
前記構成パラメータが、セルアンテナ数の変更またはシステム帯域幅の変更を示す指示情報、前記端末の接続ステータスに影響を及ぼすシステム情報、および前記セルアンテナ数の変更後の伝送モードについての情報のうちの1つまたは複数を含む請求項12または13に記載の方法。
【請求項16】
電力消費を規制するシステムであって、
請求項7から11のいずれか一項に記載の基地局
を備えるシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−523780(P2012−523780A)
【公表日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−505034(P2012−505034)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【国際出願番号】PCT/CN2010/071724
【国際公開番号】WO2010/118676
【国際公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】