説明

電動ブラインドの制御装置

【課題】動作スケジュールを使用者または管理者側で任意に設定することができ、または、動作スケジュールを使用者または管理者側で容易に把握しやすい電動ブラインドの制御装置を提供する。
【解決手段】動作モードを識別する動作モードNo.と、動作モードの名称と、動作内容とが関連付けられて登録された動作モード登録テーブルと、時刻と、その時刻に電動ブランドが行うべき動作に対応する動作モードとが関連付けられた動作スケジュールが登録された動作スケジュール登録テーブルを備える。動作スケジュール登録を行って動作スケジュールイメージボタンが選択されると、時刻に対応した動作モードが時系列的に配列して表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予め設定した動作スケジュールに基づいて電動ブラインドを自動制御する電動ブラインドの制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の電動ブラインドの制御装置としては、特許文献1に示されるものが知られている。これによれば、制御装置は、万年カレンダーをカレンダーテーブルとして記憶するカレンダーテーブル記憶部と、曜日毎の動作内容を曜日モードとして設定可能とした曜日モード別動作内容記憶部と、前記カレンダーテーブル記憶部及び曜日モード別動作内容記憶部の記憶内容に基づいて、電動ブラインドの動作をカレンダーテーブル上の現在の日付に該当する曜日モードで自動制御する制御部とを備えている。
【0003】
これによって、平日、日曜日、土曜日というように曜日毎に曜日モードを設定して、曜日毎にブラインドの制御を任意に変えて設定しており、各曜日に対応したタイミングで電動ブラインドに対する動作命令を実行している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−136682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された制御装置では、曜日毎の動作内容である曜日モード別動作内容の設定は、パソコンの入力部から行うようになっているものの、予め設定して管理者による操作を行う必要がないようにしている。つまり、動作内容の設定は予めメーカー側で行うものと考えられ、その後に電動ブラインドの使用者または管理者が任意に決めることができない。そのため、使用者または管理者が、どのような動作内容で電動ブラインドが制御されているのか理解しにくいという問題がある。
【0006】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、動作スケジュールを使用者または管理者側で任意に且つ簡単に設定することができ、または、動作スケジュールを使用者または管理者側で容易に把握しやすい電動ブラインドの制御装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、電動ブラインドを予め設定した動作スケジュールに基づいて制御する電動ブラインドの制御装置において、
動作モードを識別するための動作モード識別子と、動作モードの名称と、動作内容とが関連付けられて登録された動作モード記憶手段と、
時刻と、その時刻に電動ブラインドが行うべき動作に対応する動作モードとが関連付けられた動作スケジュールが登録された動作スケジュール記憶手段と、
動作モードの任意の名称及び動作内容に対応する電動ブラインドの開閉状態の入力を受け付け、受け付けた動作モードの名称及び動作内容を前記動作モード記憶手段に登録する動作モード登録手段と、
時刻に対応する動作モードの入力を受け付け、受け付けた動作モードを前記動作スケジュール記憶手段に登録する動作スケジュール登録手段と、
を備える、ことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電動ブラインドの制御装置において、
さらに、前記時刻に対応した動作モードを時系列的に配列して表示する動作スケジュール表示手段を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の電動ブラインドの制御装置において、
前記動作スケジュール表示手段は、表示された動作モードのうちの一つの動作モードが指定されたときに前記動作モードの名称を表示可能であることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の電動ブラインドの制御装置において、
前記動作モード記憶手段には、動作モード識別子に関連して動作モードの色情報が関連付けて登録されており、前記動作スケジュール表示手段は、動作モードの色情報に従って動作モードを時系列的に色分けして表示することを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の電動ブラインドの制御装置において、
前記動作モード登録手段は、動作モードの任意の色情報の入力を受け付けて、受け付けた色情報を前記動作モード記憶手段に登録することを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電動ブラインドの制御装置において、
前記動作スケジュール記憶手段に登録された時刻に対応する動作モードに基づいて、電動ブラインドの開閉状態の制御を行う自動制御手段をさらに備えることを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電動ブラインドの制御装置において、
複数の電動ブラインドに対して各電動ブラインドと動作スケジュールとの対応付けを記憶する対応付け記憶手段を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項7に記載の電動ブラインドの制御装置において、
複数の電動ブラインドを模式的または一覧的に表示する監視表示手段と、
表示された複数の電動ブラインドの中の任意の電動ブラインドが選択されたときに、対応付け記憶手段を参照して、該電動ブラインドに対応する動作スケジュールを抽出して、動作スケジュール記憶手段を参照して、前記時刻に対応した動作モードを時系列的に配列して表示する第2動作スケジュール表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、動作モードの単位で動作スケジュールを決めて行くことができるため、分かりやすく、また、入力の手間が省け、効率的に且つ簡単に動作スケジュールの設定作業を行うことができる。
【0016】
また、動作モードの名称を任意に入力することができるため、使用者または管理者にとってその動作内容が理解しやすいものとすることができ、動作スケジュールの設定を簡単に行うことができる。
【0017】
動作モードを時系列的に配列して表示することで、視覚的に、動作スケジュールを把握することができて、正しく動作スケジュールが設定されているか否かを瞬時にまたは容易に判断することができるようになる。動作モードの名称を併せて表示可能とすることで、使用者または管理者にとってその動作内容がより理解しやすいものとすることができる。動作モードを色分けして表示することで、より一層理解しやすいものとすることができる。
【0018】
自動制御の処理中であっても、監視表示手段によって表示された電動ブラインドの中から任意の電動ブラインドを選択して、動作モードを時系列的に配列して表示することで、現在、その電動ブラインドがどのような動作を行っているのかを、視覚的に容易に把握することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に関わる電動ブラインドの制御装置が適用可能な制御システムの全体構成例を表すブロック図である。
【図2A】図1の制御装置1の構成図である。
【図2B】図1の制御装置1の機能ブロック図である。
【図3A】ブラインド構成テーブルの構成例である。
【図3B】カレンダーテーブルの構成例である。
【図3C】動作モード登録テーブルの構成例である。
【図3D】動作スケジュール登録テーブルの構成例である。
【図4】動作モード登録手段による動作モードの登録の一例を表す表示例である。
【図5】動作スケジュールを登録するための手順の一例を表す表示例である。
【図6A】動作スケジュールの表示例である。
【図6B】動作スケジュールの他の表示例である。
【図7】自動制御手段による処理を表すフローチャートである。
【図8】監視表示手段による表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
図1は、本発明に関わる電動ブラインドの制御装置1が適用可能な制御システムの全体構成例である。
【0022】
制御装置1は、メインバス5を介して複数のフロア制御装置2と接続されており、フロア制御装置2はさらにフロアバス6を介して複数のブラインド制御装置3と接続されている。
【0023】
フロア制御装置2は基本的には、ビルの各フロアに1台相当設置される。
【0024】
ブラインド制御装置3は、各電動ブラインド4に対応しており、各電動ブラインド4の動作を行なわせるモータ等の駆動装置の駆動信号を送出すると共に電動ブラインド4に設けられたエンコーダからの電動ブラインドの開閉状態(例えば昇降高さ、回転角度)を表す開閉指令信号を受信する。
【0025】
電動ブラインド4は、横型ブラインド、ロールスクリーン、カーテン、シャッタ等の任意の電動開閉装置とすることができる。各電動ブラインド4は、手元コントローラ7によって開閉動作を個別に制御可能にすることもでき、その場合、手元コントローラ7とブラインド制御装置3との間は無線または有線の通信ラインで開閉指令信号を送受信可能となっている。
【0026】
図2Aは、図1の制御装置1のブロック図である。制御装置1は、パソコンで構成することができ、CPU101と、記憶部102と、メインバス5を介してフロア制御装置2との間で信号を入出力するI/O103と、各種の表示を行う表示装置104と、マウス、キーボートといった入力装置105と、を備える。
【0027】
図2Bに示すように、制御装置1の記憶部102には、ブラインド構成テーブル200、カレンダーテーブル204、動作モード登録テーブル208、動作スケジュール登録テーブル210、カレンダー−スケジュール対応テーブル212が格納される。
【0028】
ブラインド構成テーブル200は、各電動ブラインドの構成を登録するものであり、具体的には、図3Aに示すように、フロアNo.、ユニットNo.、グループNo.、機種、寸法(幅寸法、高さ寸法)、グループ名称、方角等が格納される。ここで、フロアNo.は、電動ブラインドが設置されるフロアを表しており、ユニットNo.は、そのフロアにおける電動ブラインドを特定する識別子である。また、グループNo.は、同一の指令信号で動作する単位を表す識別子である。機種は、電動ブラインドのタイプを表している。フロアNo.とユニットNo.又はフロアNo.とグループNo.の組み合わせが、電動ブラインドを特定する識別子として機能する。尚、電動ブラインドを特定する識別子としては、これに限らず任意のルールに従って付されたものとすることができる。
【0029】
カレンダーテーブル204は、図3Bに示すように、数年分の日付及び曜日とからなるカレンダーデータに対応付けて、動作区分モードを登録するものである。動作区分モードとしては、休日モード、平日モード、特異日モード1、特異日モード2、……、といった種類を用意することができる。休日モードとは、電動ブラインドに休日に適した動作をさせることを表すものである。平日モードとは、電動ブラインドに平日に適した動作をさせることを表すものである。その他、特異日モードとは、例えば、土曜日のような電動ブラインドに休日、平日以外の日に適した動作をさせることを表すものである。
【0030】
このカレンダーテーブル204は、電動ブラインドが属するグループによっては、異なるカレンダーに従うことがあるので、グループ毎に応じたカレンダーNo.毎に設けられる。
【0031】
動作モード登録テーブル208は、電動ブラインドの各動作を表す動作モードを登録するものである。ここで、動作モードは、装置において初期に用意されているシステム既定動作モードと、後からまたは使用者若しくは管理者の希望により新たに作成されるユーザ登録動作モードと、に大別することができる。
【0032】
システム既定動作モードは、予め決められた動作モードNo.と対応付けられていて、新規登録、削除は原則不可能であり、またその動作の内容の変更は原則できないようになっている。例えば、システム既定動作モードの一例として、日射遮蔽制御モードを挙げることができる。日射遮蔽制御モードの動作の内容は、直接の日射を遮蔽しつつ最大限その開度を高くするように電動ブラインドに動作させるものであり、記憶部2に別途格納されるプログラムによって、現時点での太陽の高度及び方位、天気、電動ブラインドの配置される方角等から現時点での最適な開閉度が予め決められたアルゴリズムに従い計算されるようになっている。
【0033】
これに対してユーザ登録動作モードは、システム既定動作モードが割り当てられていない動作モードNo.に対して、後からまたは使用者若しくは管理者が新規登録、変更、削除可能となっている。
【0034】
動作モード登録テーブル208では、図3Cに示すように、動作モードを識別するための動作モードNo.(動作モード識別子)をキーとして、モード名称、モード色が登録される。ユーザ登録動作モードに対しては、動作の内容も登録可能となっている。動作の内容としては、電動ブラインドの開閉状態を表す角度、高さといったデータ、または、手元コントローラ7からの開閉指令信号を受け付けるか無視するかを表す手元フラグ(例えば、受け付ける場合には「1」、無視する場合には「0」とする)、制御装置1からのリモート開閉指令を受け付けるか無視するかを表すリモートフラグ(例えば、受け付ける場合には「1」、無視する場合には「0」とする)、といったデータが格納される。
【0035】
動作スケジュール登録テーブル210は、前記登録された動作モードを用いて電動ブラインドが行うべき一日の動作スケジュールを登録するものである。具体的には、図3Dに示すように、開閉状態を変更する最小単位である周期毎(例えば、5分毎、10分毎、30分毎等)に時刻と実行するべき動作モードとが対応付けられている。また、条件と、その条件が成立した場合と、成立しない場合とで異なる動作モードを設定することも可能である。
【0036】
条件を付けない場合には、「無条件」とし、条件を付ける場合には、その条件として例えば、日の出、日の入、照度といったものとすることができる。例えば「照度」を条件とした場合に、その条件値として、照度の閾値を設定し、その照度を検出するセンサを表すセンサ番号を指定することができる。
【0037】
動作スケジュール登録テーブル210は、動作区分モード(平日、休日モード等)及びスケジュールNo.毎に設けられる。但し、動作区分を省略してスケジュールNo.だけで全動作スケジュールを識別するようにすることも可能である。
【0038】
カレンダー−スケジュール対応テーブル212は、各電動ブラインドまたは各グループがどのカレンダー(即ち、どのカレンダーテーブル)及び動作スケジュール(即ち、どの動作スケジュール登録テーブル)に従って動作するかを対応づけるテーブルである。
【0039】
制御装置1では、そのCPU101が実行する機能として、上記説明した各種テーブルへのデータの登録を行うための登録手段110、電動ブラインドを制御する自動制御手段130及び電動ブラインドを監視する監視手段150を備えている。
【0040】
登録手段110は、さらに、それぞれブラインド構成テーブル200、カレンダーテーブル204、動作モード登録テーブル208、動作スケジュール登録テーブル210、カレンダー−スケジュール対応テーブル212への登録を行うための、ブラインド構成登録手段112、カレンダー登録手段114、動作モード登録手段116、動作スケジュール登録手段118、カレンダー−スケジュール対応登録手段120をそれぞれ備えており、また、登録した動作スケジュールを表示するための動作スケジュール表示手段122を備えている。
【0041】
図4は、動作モード登録手段116による動作モードの登録の一例を表す。動作モード登録手段116は、図4に示す画面を表示して、入力装置105からの入力を受け付けるようになっている。同図において、(1)モード名称、(2)開閉度(角度、高さ)、(3)手元フラグ、リモートフラグ、(4)モードの色を入力可能となっている。入力後、画面の「登録」ボタンが入力装置105によって選択されると、動作モード登録手段116は、ユーザ登録動作モードに対応する新たな動作モードNo.を採番して、入力された項目を、動作モード登録テーブル208に新たなレコードとして追加する。
【0042】
この動作モードの登録の際に、モード名称を使用者または管理者が任意に登録できるようにしており、後に動作スケジュール登録を行う際に、その登録した動作が理解しやすい名称を付けることができる。
【0043】
動作モードの変更、削除についても、同様に行うことができ、動作モード登録手段116は、変更された項目を動作モード登録テーブル208で変更し、または、指定された動作モードのレコードを削除することができる。
【0044】
次に、図5は、動作スケジュールを登録するための手順の一例を表す。動作スケジュール登録手段118は、まず、図5(a)に示すように、動作区分とスケジュールNo.との入力を促す。新規登録の場合には、動作スケジュール登録手段118が新しいスケジュールNo.をセットする。動作区分は、平日、休日等の区分である。尚、動作区分を省略してスケジュールNo.だけで動作スケジュールを識別する場合には、動作区分は省略される。
【0045】
新規登録の場合には、図5(b)に示すように、時刻だけが入ったテーブルが表示されるので、テーブルの空欄のうち、該当する欄を入力装置105を介して入力する。ここで、条件成立時モード、条件非成立時モードは、その入力候補として、前記動作モード登録テーブル208に登録された動作モードのモード名称が呼び出されるようになっている。
【0046】
動作モードのモード名称は、少なくともユーザ登録動作モードに関しては、前述のように使用者または管理者が名付けたものであるために、その動作内容が理解しやすく、登録作業を効率的に行うことができる。
【0047】
また、動作モードの単位で動作スケジュールを決めて行くようにしているために、入力の手間が省け、効率的に動作スケジュール登録作業を行うことができる。適宜、コピー及びペースト機能を利用して、動作スケジュールテーブルを完成させることができる。
【0048】
次いで、図5(c)に示すように、「動作スケジュールイメージ」のボタンが入力装置105によって選択されると、動作スケジュール表示手段122が起動し、入力されたデータから、図6Aに示すように、時刻を横軸にとり、対応する動作モードを、そのモードの色で色分けして時系列的に配列して表示する。
【0049】
これによって、使用者または管理者は、視覚的に、動作スケジュールを把握することができて、正しく動作スケジュールが登録できたか否かを瞬時にまたは容易に判断することができるようになる。
【0050】
ここで、図6Aにおいては、所望の動作モードの領域に入力装置105によって指示マークを重ねることによって、その動作モードのモード名称を所定の欄に表示しているが、これに限るものではない。図6Bに示すように、理解しやすくするために、対応する動作モードの領域に、モードNo.を重ねて表示するようにしてもよい。
【0051】
そして、完成後、画面の「登録」ボタンが使用者または管理者によって選択されると、動作スケジュール登録手段118は新たな動作スケジュール登録テーブル210を作成して、入力されたデータを登録する。動作スケジュールの変更、削除についても、同様に行うことができ、動作スケジュール登録手段118は、該当する動作スケジュール登録テーブル210の項目を変更し、または、該当する動作スケジュール登録テーブル210を削除する。
【0052】
自動制御手段130は、登録された動作スケジュールに従って、指定された周期または指定された時刻毎に、各電動ブラインドを制御する。即ち、あるグループに属する電動ブラインドに着目して、その電動ブラインドを制御することを考えると、図7に示すフローチャートに従って処理が行われる。
【0053】
図7に示すように、まず、制御装置1に内蔵するシステムカレンダーより、現在の日付及び時刻を取得し(ステップS10)、予め決められた周期だけ時間が経過したかを判定する(ステップS12)。予め決められた周期だけ時間が経過すると、カレンダー−スケジュール対応テーブル212を参照して着目するグループに対応するカレンダーNo.及びスケジュールNo.を抽出する(ステップS14)。次いで、カレンダーNo.に該当するカレンダーテーブル204を参照して、現在の日付がいずれの動作区分に該当するものであるかを抽出し(ステップS16)、動作区分とスケジュールNo.に該当する動作スケジュール登録テーブル210を抽出する(ステップS18)。
【0054】
そして、その動作スケジュール登録テーブル210から、現在の時刻に対応するレコードを抽出して、条件が付いているか否かを判定する(ステップS20)。条件が付いている場合には、条件が成立しているか否かを判定し(ステップS22)、条件が付いていない場合及び成立している場合は、条件成立時モードを読み出し(ステップS24)、成立していない場合には、条件非成立時モードを読み出す(ステップS26)。
【0055】
そして、動作モード登録テーブル208を抽出して、読み出した動作モードがシステム既定動作モードであるか否かを判定し(ステップS28)、システム既定動作モードである場合には、該当するプログラムを実行し(ステップS30)、システム既定動作モードでない場合には、ユーザ登録動作モードであるので、動作モード登録テーブル208の該当する動作の内容を読み出す(ステップS32)。
【0056】
そして、着目する電動ブラインドを指定して動作の内容を指示する指令信号を作成して、I/O103を介して送信する(ステップS34)。
【0057】
以上の処理は、1つの電動ブラインドまたは1つのグループに対して説明したが、この処理を、全電動ブラインドまたは全グループに拡張させて、処理を繰り返すことで、自動制御を行うことができる。
【0058】
また、自動制御手段130は、指令信号を送信した後に、各電動ブラインド4から現在の開閉状態のデータを取得し、それを記憶部102に格納している。
【0059】
次に、監視手段150は、制御を行っている電動ブラインドの開閉状態を表示して使用者または管理者の監視に供するものであり、電動ブラインドを表示する監視表示手段152と、現在の動作スケジュールを表示するための動作スケジュール表示手段154と、を備えることができる。
【0060】
図8は、監視表示手段152によって複数の電動ブラインドを模式的、または一覧表にして表示した一例を表す。
【0061】
この中から任意の電動ブラインドまたはグループが選択されて、「動作スケジュールイメージ」のボタンが選択されると、動作スケジュール表示手段154が起動し、ブラインド構成テーブル200及び/またはカレンダー−スケジュール対応テーブル212が参照されて、指定された電動ブラインドまたはグループに対応する現在のスケジュールNo.が抽出され、対応する動作スケジュール登録テーブル210が参照されて、図6Aまた図6Bと同様に、動作モードを色分けして時系列的に配列して表示する。
【0062】
これによって、使用者または管理者は、所望の電動ブラインドに対して、現在のどのような動作スケジュールに従っているのか、視覚的に容易に把握することができる。
【符号の説明】
【0063】
1 制御装置
116 動作モード登録手段
118 動作スケジュール登録手段
122 動作スケジュール表示手段
130 自動制御手段
152 監視表示手段
154 動作スケジュール表示手段
208 動作モード登録テーブル(動作モード記憶手段)
210 動作スケジュール登録テーブル(動作スケジュール記憶手段)
212 カレンダー−スケジュール対応テーブル(対応付け記憶手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動ブラインドを予め設定した動作スケジュールに基づいて制御する電動ブラインドの制御装置において、
動作モードを識別するための動作モード識別子と、動作モードの名称と、動作内容とが関連付けられて登録された動作モード記憶手段と、
時刻と、その時刻に電動ブラインドが行うべき動作に対応する動作モードとが関連付けられた動作スケジュールが登録された動作スケジュール記憶手段と、
動作モードの任意の名称及び動作内容に対応する電動ブラインドの開閉状態の入力を受け付け、受け付けた動作モードの名称及び動作内容を前記動作モード記憶手段に登録する動作モード登録手段と、
時刻に対応する動作モードの入力を受け付け、受け付けた動作モードを前記動作スケジュール記憶手段に登録する動作スケジュール登録手段と、
を備える、ことを特徴とする。
【請求項2】
さらに、前記時刻に対応した動作モードを時系列的に配列して表示する動作スケジュール表示手段を備えることを特徴とする請求項1記載の電動ブラインドの制御装置。
【請求項3】
前記動作スケジュール表示手段は、表示された動作モードのうちの一つの動作モードが指定されたときに前記動作モードの名称を表示可能であることを特徴とする請求項2記載の電動ブラインドの制御装置。
【請求項4】
前記動作モード記憶手段には、動作モード識別子に関連して動作モードの色情報が関連付けて登録されており、前記動作スケジュール表示手段は、動作モードの色情報に従って動作モードを時系列的に色分けして表示することを特徴とする請求項2または3記載の電動ブラインドの制御装置。
【請求項5】
前記動作モード登録手段は、動作モードの任意の色情報の入力を受け付けて、受け付けた色情報を前記動作モード記憶手段に登録することを特徴とする請求項4記載の電動ブラインドの制御装置。
【請求項6】
前記動作スケジュール記憶手段に登録された時刻に対応する動作モードに基づいて、電動ブラインドの開閉状態の制御を行う自動制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電動ブラインドの制御装置。
【請求項7】
複数の電動ブラインドに対して各電動ブラインドと動作スケジュールとの対応付けを記憶する対応付け記憶手段を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電動ブラインドの制御装置。
【請求項8】
複数の電動ブラインドを模式的または一覧的に表示する監視表示手段と、
表示された複数の電動ブラインドの中の任意の電動ブラインドが選択されたときに、対応付け記憶手段を参照して、該電動ブラインドに対応する動作スケジュールを抽出して、動作スケジュール記憶手段を参照して、前記時刻に対応した動作モードを時系列的に配列して表示する第2動作スケジュール表示手段と、
を備えることを特徴とする請求項7に記載の電動ブラインドの制御装置。



【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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