説明

電動倍力装置

【課題】制御ソフトに頼ることなく機械的に初期ジャンプインを発生させることができる電動アクチュエータを提供する。
【解決手段】ブレーキペダル25から入力推力が付与される入力ピストン21と、電動アクチュエータ30からブースタ推力が付与されるブースタピストン22とを相対移動可能に配設し、両ピストン21、22をマスタシリンダ1のプライマリピストンとして共用すると共に、両ピストン21、22をばね47により常時は相対移動の中立位置に保持する。また、入力ピストン21は、入力ロッド26に連結されるピストン主体23とマスタシリンダ1の圧力室5Aに臨む反力受け24とに二分割して、反力受け24をブースタピストン22に一端が係止されたばね50により前方へ付勢し、該反力受け24とピストン主体23との間に所定の隙間δを形成し、ブレーキ作動の初期にこの隙間δを解消して、機械的にジャンプインを発生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のブレーキ機構に用いられる倍力装置に係り、より詳しくは電動アクチュエータをブレーキアシストとして利用する電動倍力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車のブレーキ機構には、エンジンの吸気管負圧を利用して入力に対し倍力した出力を発生し得るようにした真空倍力装置が多く用いられていた。ところで、近年、エンジンについて燃費改善、排気ガス浄化などの面で開発が進み、これに伴い、吸気管負圧が小さくなる傾向にある。このため、真空倍力装置として所望の倍力性能あるいは応答性を確保するには、例えば、サイズの拡大を図る、エジェクタで負圧を増強する、エンジン駆動の真空ポンプを設ける、などの対策が必要となり、車両搭載性の悪化やコスト負担の増大が避けられない状況にあった。
【0003】
そこで、最近、電動アクチュエータをブレーキアシストとして利用した電動倍力装置の利用が注目されている。この電動倍力装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものがあり、このものは、ブレーキペダルの操作により進退移動する主ピストン(軸部材)と、該主ピストンに相対移動可能に外嵌されたブースタピストン(筒状部材)と、該ブースタピストンを進退移動させる電動アクチュエータとを備え、主ピストンとブースタピストンとをマスタシリンダのピストンとして、それぞれの前端部をマスタシリンダの圧力室に臨ませ、ブレーキペダルから主ピストンに伝わるペダル推力と電動アクチュエータからブースタピストンに伝わるブースタ推力とにより、マスタシリンダの圧力室内にブレーキ液圧を発生させる構造となっている。
【特許文献1】特開平10−138909号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、上記特許文献1に記載に記載される電動倍力装置によれば、液圧反力(出力反力)が、直接主ピストンに作用するため、リアクションディスク(反力部材)を有する従来汎用の倍力装置のように、ブレーキ作動の初期にジャンプインを発生させることができず、その分、初期制動力が不足するという問題があった。なお、一部では、制御ソフトにより筒状部材の変位を制御してジャンプインを発生させることが検討されているが、ジャンプイン終了後の液圧変化に伴う反力の変化によって、ペダルフィーリングを悪化させてしまう現象が起き、制御ソフトを改善しても完全には液圧変化によるペダルフィーリングの悪化を解消できない状況にあった。
【0005】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、制御ソフトに頼ることなく機械的に初期ジャンプインを発生させることができる電動アクチュエータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、ブレーキペダルの操作により進退移動する軸部材と、該軸部材に相対移動可能に外装された筒状部材と、該筒状部材を進退移動させる電動アクチュエータとを備え、前記軸部材と前記筒状部材とをマスタシリンダのピストンとして、それぞれの前端部をマスタシリンダの圧力室に臨ませ、前記ブレーキペダルから前記軸部材に付与される入力推力と前記電動アクチュエータから前記筒状部材に付与されるブースタ推力とにより、マスタシリンダ内にブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置において、前記軸部材を軸方向に分割し、前記マスタシリンダの圧力室側の分割要素を前記筒状部材に対して該圧力室側へ付勢するばね手段を設け、該ばね手段により、ブレーキ非作動時に前記圧力室側の分割要素とブレーキペダル側の分割要素との間に所定の隙間を形成することを特徴とする。
【0007】
このように構成した電動倍力装置においては、ブレーキ作動初期には、軸部材の、圧力室側の分割要素が液圧反力を受けてばね手段を撓ませながらブレーキペダル側の分割要素との間隔を縮め、この間、入力と無関係に出力が増大するジャンプインが発生する。一方、前記ばね手段の撓みとともに増大するばねの反発力は筒状部材に蓄積されるので、軸部材の分割要素同士が当接した際、入力部材に伝わる反力が急激に増大するなどの現象は生ぜず、したがって、ペダルフィーリングが悪化することもない。
【0008】
本発明において、上記軸部材の分割要素は相互にオスメス嵌合させて、同軸にかつ相対移動可能に連結するようにしてもよく、この場合は、分割要素の作動は安定する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る電動倍力装置によれば、制御ソフトに頼ることなく機械的に初期ジャンプインを発生させることができるので、液圧変化に伴う反力の変化によるペダルフィーリングのが悪化を解消することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本発明に係る電動倍力装置の一つの実施形態を示したものである。本電動倍力装置10は、タンデム型マスタシリンダ1のプライマリピストンとして共用される後述のピストン組立体20を内装したハウジング11を備えている。ハウジング11の後端にはボルト12を用いてリング形状の取付板13が固結されており、ハウジング11は、その取付板13に植立したスタットボルト14を利用して車室壁15に固定されるようになっている。一方、ハウジング11の前端には内方フランジ16が設けられており、マスタシリンダ1は、この内方フランジ16に植立したスタッドボルト17を利用してハウジング11に連結されるようになっている。
【0011】
タンデム型マスタシリンダ1は、有底のシリンダ本体2とリザーバ3とを備えており、そのシリンダ本体2内の奥側には、上記プライマリピストンとしてのピストン組立体20と対をなすセカンダリピストン4が配設されている。シリンダ本体2内には、前記ピストン組立体20とセカンダリピストン4とにより2つの圧力室5A、5Bが画成されており、シリンダ本体2には、各圧力室5A、5B内に発生する液圧を、対応する系統のブレーキ装置(ディスクブレーキ等)へ送るための吐出ポート6A、6Bが形成されている。また、シリンダ本体2には、各圧力室5A、5Bと前記リザーバ3とを連通するリリーフポート7A、7Bが形成されている。また、シリンダ本体2の内周面には、ピストン組立体20およびセカンダリピストン4との間をシールする各一対のシール部材8A、8Bが配設されており、各圧力室5A、5Bは、前記両ピストン20、4の前進に応じて、リリーフポート7A、7Bに対して閉じられるようになっている。なお、各圧力室5A、5B内には、前記ピストン組立体20とセカンダリピストン4とを後退方向へ付勢する戻しばね9A、9Bが配設されている。前記したマスタシリンダ1の構成は、プライマリピストンとしてのピストン組立体20を除けば、従来汎用のタンデム型マスタシリンダと同じである。
【0012】
本電動倍力装置10を構成するピストン組立体20は、中心に配置された入力ピストン(軸部材)21とこの入力ピストン21に相対移動可能に外装されたブースタピストン(筒状部材)22とからなっている。入力ピストン21は、ここでは、軸方向に二分割されており、その一方の分割要素(以下、これをピストン主体という)23の後端部にはブレーキペダル25から延ばした入力ロッド26が連結され、その他方の分割要素(以下、これを反力受けという)24は、ブースタピストン22に形成した隔壁27内の孔にシール部材28を介して摺動可能に挿入されている。入力ピストン21を構成する二つの分割要素は、ピストン主体23の先端側に形成した小径軸部23aを、反力受け24の後端側に形成した摺動穴24aに摺動可能に嵌入させることにより同軸にかつ相対移動可能に連結されている。なお、入力ロッド26は、ピストン主体23の後端部に設けた凹部23bに先端部の球状部26aを嵌合させた状態で連結され、これにより入力ロッド26の揺動が許容されている(図2)。
【0013】
ピストン組立体20を構成するブースタピストン22の前端側は、マスタシリンダ1内の圧力室(プライマリ室)5Aに挿入され、一方、入力ピストン21の前端側は、同じ圧力室5A内のブースタピストン22の内側に配置されている。マスタシリンダ1のシリンダ本体2とブースタピストン22との間は、シリンダ本体2の内周面に配置した前記シール部材8Aにより、ブースタピストン22と入力ピストン21との間は、前記ブースタピストン22の隔壁27に配置したシール部材28によりそれぞれシールされており、これにより圧力室5Aからマスタシリンダ1外へのブレーキ液の漏出が防止されている。
【0014】
本電動倍力装置10は、ピストン組立体20を構成するブースタピストン22に推力(ブースタ推力)を付与する電動アクチュエータ30をさらに備えている。電動アクチュエータ30は、ハウジング11と一体の支持板31に固定された電動モータ32と、ハウジング11の内部にブースタピストン22を囲んで配設されたボールねじ機構(回転−直動変換機構)33と、電動モータ32の回転をボールねじ機構33に伝達する回転伝達機構34とから概略構成されている。
【0015】
ボールねじ機構33は、軸受35を介してハウジング11に回動自在に支持されたナット部材(回転部材)36とこのナット部材36にボール37を介して噛合わされた中空のねじ軸(直動部材)38とからなっている。ねじ軸38の前端部には、ハウジング3の内面に形成した軸方向溝39に係合する係合突起40が設けられている(図2)。これによりねじ軸38は、軸方向移動は許容されるが、軸回りの回転が規制され、この結果、ナット部材36の回転に応じてねじ軸38が直動するようになる。一方、回転伝達機構34は、電動モータ32の出力軸に取付けられた第1プーリ41と、前記ナット部材36にキー部42aを介して回転不能に取付けられた第2プーリ42と、前記2つのプーリ41、42間に掛け回されたベルト(タイミングベルト)43とからなっている。第2プーリ42は第1プーリ41に比べて大径となっており、これにより電動モータ32の回転は減速してボールねじ機構33のナット部材36に伝達される。
【0016】
上記ボールねじ機構33を構成する中空のねじ軸38の内周には、内方フランジ44が突設されており、ねじ軸38は、その内方フランジ44を前記ブースタピストン22の後端に当接させるようになっている。また、このねじ軸38とマスタシリンダ1のシリンダ本体2の後端との間には、ねじ軸38を常時後退方向へ付勢する戻しばね45が介装されている。ねじ軸38は、ブレーキ非作動時には前記戻しばね45によりその先端側の係合突起40をナット部材36に当接させる後退端に位置決めされている。なお、ねじ軸38の後端部は車室壁15を挿通して車室内まで延ばされており、その周りは取付板13に一端が係止されたブーツ46により覆われている。
【0017】
ここで、入力ピストン21の一方の分割要素であるピストン主体23とブースタピストン22との相互間には、図2によく示されるように、ブレーキ非作動時に入力ピストン21とブースタピストン22とを相対移動の中立位置に保持する一対のばね(付勢手段)47が配設されている。一対のばね47は、そのうちの一方47aが該ピストン主体23の後端部とブースタピストン22の後端部に嵌着した止め輪48との間に介装され、そのうちの他方47bが該ピストン主体23の後端部とブースタピストン22の段差に係止したリング状ばね受け49との間に介装されている。
【0018】
また、入力ピストン21の他方の分割要素である反力受け24と上記ブースタピストン22側のばね受け49との間には、該反力受け24をマスタシリンダ1の圧力室5A側へ付勢するばね(ばね手段)50が介装されている。反力受け24は、その中間のフランジ部をブースタピストン22の隔壁27に当接させる位置が前進端となっており、ブレーキ非作動時には、この前進端にある反力受24とブレーキペダル25側にあるピストン主体23との間には所定の隙間δが形成されるようになっている。この場合、入力ピストン(軸部材)21を軸方向に分割し、他方の分割要素である反力受け24とブースタピストン(筒状部材)22との間にばね50を介装するだけなので、装置全体の設計に変更を加える必要はなく、対応が容易である。
【0019】
本実施形態において、車室壁15にはストロークセンサ51が取付けられ、一方、電動アクチュエータ30を構成する電動モータ32にはレゾルバ52が内蔵されている(図1)。前記ストロークセンサ51は、作動ロッド51aをブレーキペダル25に係合させることにより、該ブレーキペダル25の動きから入力ロッド26(入力ピストン21)の絶対変位を検出する入力絶対変位検出手段として機能する。一方、前記レゾルバ52は、電動モータ32の回転変位からブースタピストン22の絶対変位を検出するブースタピストン絶対変位検出手段として機能する。これらストロークセンサ51およびレゾルバ52の検出信号は、コントローラ53に送出されるようになっている。そして、これらの検出信号によりコントローラ53内で入力ロッド26(入力ピストン21)とブースタピストン22との相対変位量が演算され、この相対変位量が予め設定された任意の所定値となるように、コントローラ53によって電動モータ32が制御される。なお、これらストロークセンサ51およびレゾルバ52に代えて、入力ロッド26とねじ軸38との間に両者の相対変位を検出するポテンショメータを設けてもよい。
【0020】
以下、上記のように構成された電動倍力装置1の作用を説明する。
【0021】
ブレーキペダル25が操作されると、入力ロッド26が前進し、その動きに入力ピストン21を構成するピストン主体23が追従する。一方、入力ロッド26の動きはストロークセンサ51により監視されており、入力ロッド26が前進すると、ストロークセンサ51からの信号を受けてコントローラが電動モータ32に起動指令を出力する。これにより電動モータ32が回転して、その回転が回転伝達機構34を介してボールねじ機構33に伝達され、ねじ軸38が前進してその動きにブースタピストン22が追従する。この場合、ブースタピストン22には、ばね50を介して入力ピストン21を構成する反力受け24が作動連結されており、前記ブースタピストン22の動きに該反力受け4も追従し、この結果、入力ピストン21とブースタピストン22とが一体的に前進する。これによりマスタシリンダ1内の圧力室5A、5Bに液圧が発生し、この液圧は、吐出ポート6A、6Bから対応するブレーキ装置へ圧送され、制動力が発生しはじめる。
【0022】
そして、上記制動力が発生しはじめると、マスタシリンダ1内の圧力室5A、5Bから入力ピストン21およびブースタピストン22に液圧反力(出力反力)がかかり、この液圧反力によって入力ピストン21を構成する反力受け24がばね50を撓ませながらブースタピストン22と相対移動し、ピストン主体23との間隔を縮める。そして、遂には反力受け24がピストン主体23に当接して、両者の間に当初設定されていた隙間δが解消され、この間、入力と無関係に出力が増大するジャンプインが発生する。このとき、ばね50の短縮に応じてその反発力が高まるが、このばね50の反発力は、ブースタピストン22に蓄積されるので、前記隙間δが解消されても、入力ピストン21に伝わる反力が急激に増大するなどの現象は生ぜず、したがって、ペダルフィーリングが悪化することもない。
【0023】
その後は、入力ピストン21を構成するピストン主体23と反力受け24とが一体となって前進し、マスタシリンダ1内の圧力室5A、5B内の液圧がさらに上昇して入力ピストン21の推力(入力推力)に比例した制動力が発生する。このとき、入力ピストン21とブースタピストン22との間に相対変位が生じないように電動モータ32の回転を制御すると、両ピストン21と22との間に介装した一対のばね47が中立位置を維持する。この場合の倍力比は、入力ピストン21の受圧面積とブースタピストン22の受圧面積との面積比で一義的に定まり、汎用の真空倍力装置と同様の入出力特性が得られる。図3は、この場合の入出力特性を示したもので、作動初期にジャンプインF1が発生し、その後は入力に比例して出力が増大している。
【0024】
一方、上記した中立位置から、ブースタ推力によりブレーキ液圧を増加させる方向(前方)へブースタピストン22を入力ピストン21と相対変位させると、倍力比は相対変位量の大きさに応じて高まって、いわゆるブレーキアシストが働き、この場合は、ペダル踏力(入力)に対して倍力比を十分に大きくすることができる。このとき、ブースタピストン22が入力ピストン21よりも前方に進むことで液圧が増加して、液圧反力が入力ピストン21にかかることになるが、この液圧反力の増加は、ばね47の一方47aによって吸収され、ペダルフィーリングに悪影響を及ぼさない。逆に、中立位置からブースタ推力によりブレーキ液圧を減少させる方向(後方)へブースタピストン22を入力ピストン21と相対変位させると、その相対変位量に応じてブレーキ液圧が減じ、この場合は、回生協調に役立つ。このとき、ブースタピストン22が入力ピストン21よりも後方に進むことで、液圧が現象して入力ピストン21にかかる液圧反力が減少することになるが、この液圧反力の減少はばね47の他方47bによって吸収されr、ペダルフィーリングに悪影響を及ぼすことがない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の1つの実施形態としての電動倍力装置の全体構造を示す断面図である。
【図2】本電動倍力装置の一部を拡大して示す断面図である。
【図3】本電動倍力装置の入出力特性を示すグラフである。
【符号の説明】
【0026】
1 タンデム型マスタシリンダ
3 リザーバ
4 セカンダリピストン
5A、5B 圧力室
3 ハウジング
10 電動倍力装置
11 ハウジング
20 ピストン組立体
21 入力ピストン(軸部材)
22 ブースタピストン(筒状部材)
23 ピストン主体(分割要素)
24 反力受け(分割要素)
30 電動アクチュエータ
32 電動モータ
33 ボールねじ機構
34 運動伝達機構
47 ばね(付勢手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキペダルの操作により進退移動する軸部材と、該軸部材に相対移動可能に外装された筒状部材と、該筒状部材を進退移動させる電動アクチュエータとを備え、前記軸部材と前記筒状部材とをマスタシリンダのピストンとして、それぞれの前端部をマスタシリンダの圧力室に臨ませ、前記ブレーキペダルから前記軸部材に付与される入力推力と前記電動アクチュエータから前記筒状部材に付与されるブースタ推力とにより、マスタシリンダ内にブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置において、前記軸部材を軸方向に分割し、前記マスタシリンダの圧力室側の分割要素を前記筒状部材に対して該圧力室側へ付勢するばね手段を設け、該ばね手段により、ブレーキ非作動時に前記圧力室側の分割要素とブレーキペダル側の分割要素との間に所定の隙間を形成することを特徴とする電動倍力装置。
【請求項2】
軸部材の分割要素を相互にオスメス嵌合させて、同軸にかつ相対移動可能に連結したことを特徴とする請求項1に記載の電動倍力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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