説明

電子カメラ

【課題】利用者の使い方に合わせて、機能選択や各種の設定変更を容易に行うことができるメニュー機能を実現可能な電子カメラを提供する。
【解決手段】マニュアル撮影モードでメニュー/実行ボタンが押されると撮影設定メニューの画面に移行する。撮影設定メニューは、ホワイトバランス、ISO感度、明るさ(露出補正)、画質などの複数のメニュー項目82を有する。メニュー項目82は、使用頻度の高い順に自動的に配列され、又はユーザが任意に決定した表示順に従って表示される。また、メニュー項目82の表示順は変更せずに、メニュー画面移行時の初期画面でカーソル86のスタート位置を一番頻度の高い項目にもってくるようにしてもよい。なお、製品出荷時の初期状態のままメニュー表示を固定することもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子カメラに係り、特に撮影条件等の各種設定事項をメニュー画面から入力するGUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)を採用したカメラのメニュー表示技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、メニュー機能を有する電子カメラが開示され、撮影メニューにおいて、露出補正、測光方式、連写の有無、ホワイトバランスの設定、表示言語などを指定することができる。撮影メニューは電子カメラに内蔵された液晶モニタに表示され、撮影者は所定の操作部を操作して所望のメニュー項目にカーソルを移動せて、項目の選択を行う。
【特許文献1】特開平11−261852号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のメニュー画面は、メニュー項目が所定の(固定された)配列順で表示されるものであった。カメラは、各利用者がそれぞれ異なる使い方をするため、人によって頻繁に使用する機能や設定事項などが相違する。従来のカメラでは、メニュー画面の表示形態が画一的であったために、機能選択や設定変更などの操作性に関して、誰もが使い易いものとは言えなかった。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、利用者の使い方に合わせて、機能選択や各種の設定変更を容易に行うことができるメニュー機能を実現可能な電子カメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために、本発明に係る電子カメラは、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、を備えたことを特徴としている。
【0006】
本発明によれば、GUIの画面に提示されるメニュー項目の配列順序を変更可能としたので、各ユーザが使用し易い操作環境を実現できる。本発明の一態様によれば、メニュー項目の表示順をユーザが任意に設定できる手段を備えている。また、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段を有し、前記頻度計算手段で算出した頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順が決定される態様もある。
【0007】
メニュー項目の表示順をユーザが任意に設定する任意モードと、頻度順に自動変更する頻度順モードと、を選択可能に構成してもよい。更に、製品出荷時の初期状態など所定の表示順を記憶しておき、ユーザ操作に応じて当該所定の表示順によるメニュー表示に切り換えることも可能である。
【0008】
本発明の他の態様に係る電子カメラは、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段であって、対象とするメニュー項目を明示するカーソルを移動させる指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、最も頻度の高いメニュー項目をメニュー画面移行時における前記カーソルのスタート位置として決定するスタート位置決定手段と、前記スタート位置決定手段の決定に従いメニュー表示の前記カーソルのスタート位置を変更するスタート位置変更手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
メニュー項目の表示順を変更しなくても、カーソル(選択マーク)のスタート位置を最も頻度の高いメニュー項目に自動設定することにより、操作性が向上する。
【0010】
本発明に係る電子カメラは、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、を備え、前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定し、前記表示手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、前記メニュー項目の変更頻度順位と変更回数を表示することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る電子カメラは、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、を備え、前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定し、前記操作手段は、最も使用頻度の高いメニュー項目へジャンプするボタンに割り当てられており、前記表示手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、前記メニュー項目の変更頻度順位と変更回数を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る電子カメラによれば、メニュー画面に表示されるメニュー項目の配列順序をユーザが任意に設定でき、また、頻度順に自動変更可能としたので、各ユーザが使用し易い操作環境を実現できる。また、表示順はそのままでも、カーソルのスタート位置を最も頻度の高い項目に自動設定する構成により、操作性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下添付図面に従って本発明に係る電子カメラの好ましい実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラの正面図である。同図に示したようにデジタルカメラ(以下、カメラと略記する。)10には、撮影レンズ12、ファインダー窓14、ストロボ16、ストロボ調光センサ18、セルフタイマーランプ20が設けられ、撮影レンズ12の後方には撮像素子としてのCCDイメージセンサ(図1中不図示、図4中符号56として記載)が配設されている。符号21はグリップ部である。図示されていないが、グリップ部21と反対側のカメラ側面には、メモリカード(図4中符号76として記載)のカードスロット、デジタル入出力端子、ビデオ出力端子、及びDC電源用端子が設けられている。
【0014】
図2に示したように、カメラ10の上面には、シャッターボタン22と電源スイッチ24が設けられている。シャッターボタン22は2段階式に構成され、シャッターボタン22を軽く押して止める「半押し」の状態で自動ピント合わせ(AF)及び自動露出制御(AE)が作動してAFとAEをロックし、「半押し」から更に押し込む「全押し」の状態で撮影が実行される。シャッターボタン22は、動画記録時の録画開始/停止を指示する録画ボタンとして兼用される。
【0015】
図3はカメラ10の背面図である。カメラ10の背面には、文字表示用液晶パネル26、液晶モニタ28、モードダイヤル30、十字ボタン32、及びファインダー34等が設けられている。文字表示用液晶パネル26は、カメラの状態や撮影モード等に関する情報を文字や簡単な図形等により表示する表示部であり、例えば、バッテリーチェック表示、撮影可能コマ数や再生コマ番号の表示、ストロボ発光の有無、マクロモード表示、記録画質(クオリティー)表示、画素数表示等の情報が表示される。
【0016】
文字表示用液晶パネル26の脇には、ストロボ撮影のモードを切り換えるためのストロボボタン36及び近距離(マクロ)撮影モードの設定/解除を行うためのマクロボタン38が配設されている。
【0017】
液晶モニタ28は、撮影時に画角確認用の電子ファインダーとして使用できるとともに、撮影した画像のプレビュー画やメモリカード76から読み出した再生画像等を表示する表示手段である。また、十字ボタン32を使用したメニューの選択や各メニューにおける各種項目の設定なども液晶モニタ28の表示画面を用いて行われる。
【0018】
モードダイヤル30は、カメラの機能を変更する手段である。モードダイヤル30を回動操作し、ダイヤル上に描かれた各モードのマークを指標39に合わせることにより、セットアップモード、セルフタイマー撮影モード、マニュアル撮影モード、通常撮影モード、再生モード、PCモード等のモードの選択を行うことができる。
【0019】
十字ボタン32は、上下左右のいずれかの縁部を押圧することによって、対応する4方向(上、下、右、左)の指示を入力できるようにしたもので、メニュー画面における各種設定項目の選択や、設定内容の変更を指示する操作ボタンとして使用されるとともに、電子ズームの倍率調整、ズーム中心の移動指示、再生コマの送り/戻しを指示する手段として用いられる。
【0020】
符号40はシフトボタン、符号42は表示ボタン42である。シフトボタン40は、十字ボタン32その他のキースイッチの機能を拡張するためのプッシュスイッチである。表示ボタン42は、液晶モニタ28をON/OFF操作したり、再生中のコマ番号等の表示/非表示を切り換えるための操作手段である。
【0021】
モードダイヤル30の指標39を挟んで、上側にキャンセル/戻るボタン44、下側にメニュー/実行ボタン46が配設されている。キャンセル/戻るボタン44は、メニューから選んだ項目の取消(キャンセル)や一つ前の操作状態に戻る時などに使用される。メニュー/実行ボタン46は、各モードの通常画面からメニュー画面へ遷移させる時、或いは、選択内容の確定、処理の実行(確認)指示の時などに使用される。
【0022】
また、カメラ底面には電池カバー48が開閉自在に設けられ、図示せぬ電池をグリップ部21に沿って縦向きに挿入する構造になっている。
【0023】
図4は、カメラ10の内部構成を示すブロック図である。撮影レンズ12は、1枚又は複数枚のレンズで構成され、単焦点レンズでもよいし、ズームレンズ等の焦点距離可変のものでもよい。撮影レンズ12を通過した光は、絞り54によって光量が調節された後、CCDイメージセンサ(以下、CCDという。)56に入射する。CCD56の受光面には、フォトセンサが平面的に配列されており、CCD56の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。CCD56は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0024】
こうして蓄積された信号電荷は、図示せぬCCDドライバから与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。CCD56から出力された画像信号は、アナログ処理部58に送られる。アナログ処理部58は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等の信号処理回路を含み、このアナログ処理部58において、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。
【0025】
アナログ処理部58から出力された信号は、A/D変換器60によりデジタル信号に変換された後、デジタル処理部62に加えられる。デジタル処理部62は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバランス補正回路等を含む画像処理手段であり、CPU64からのコマンドに従って画像信号を処理する。
【0026】
デジタル処理部62に入力された画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、メモリ66に格納される。撮影画像を表示出力する場合、メモリ66から画像データが読み出され、デジタル処理部62を介して表示用メモリ68に転送される。表示用メモリ68に記憶されたデータは、NTSC方式その他の所定形式に従った映像信号に変換されて液晶モニタ(LCD)28に出力される。
【0027】
CCD56から出力される画像信号によってメモリ66内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ28に供給されることにより、CCD56を介して入力する画像がリアルタイムに液晶モニタ28に表示される。撮影者は、液晶モニタ28に映し出される映像、或いは光学式のファインダー34によって撮影画角を確認することができる。
【0028】
操作部70に含まれるモードダイヤル30によって撮影モードが設定され、シャッターボタン22が押下されると撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられる。CPU64は、レリーズON信号を検知して記録用の撮像動作を実行する。すなわち、CPU64は、図示せぬモータを含むレンズ駆動装置を制御してフォーカス動作を行うとともに、絞り54の開口径やCCD56の電子シャッターを制御することにより露出制御を行う。
【0029】
シャッターボタン22の押下操作に応動して、記録用の画像データの取り込みが開始される。画像データを圧縮記録するモードが選択されている場合、CPU64は、圧縮伸張回路72にコマンドを送る。これにより圧縮伸張回路72は、メモリ66上の画像データをJPEGその他の所定の形式に従って圧縮する。
【0030】
圧縮された画像データは、カードインターフェース74を介してメモリカード76に記録される。非圧縮の画像データを記録するモード(非圧縮モード)が選択されている場合には、圧縮伸張回路72による圧縮処理は省略され、非圧縮のまま画像データがメモリカード76に記録される。
【0031】
本例のカメラ10では、画像データを保存する手段として、例えばフレキシブルディスクが適用される。記録メディアの形態はこれに限定されず、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリスティックなどでもよく、電子的、磁気的、若しくは光学的、又はこれらの組み合わせによる方式に従って読み書き可能な種々の媒体を用いることができる。使用される媒体に応じた信号処理手段とインターフェースが適用される。異種、同種の記録メディアを問わず、複数の媒体を装着可能な構成にしてもよい。また、画像ファイルを保存する手段は、カメラ本体に着脱可能なリムーバブルメディアに限らず、カメラ10に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0032】
モードダイヤル30によって再生モードが設定されると、メモリカード76から画像ファイルが読み出される。読み出された画像データは、必要に応じて圧縮伸張回路72によって伸張処理され、表示メモリ68を介して液晶モニタ28に出力される。
【0033】
CPU64は、カメラの各回路を統括制御する制御部であり、操作部70から受入する入力信号に基づき、対応する回路の動作を制御するとともに、液晶モニタ28における表示の制御、ストロボ発光制御、オートフォーカス(AF)制御及び自動露出(AE)制御等を行う。
【0034】
操作部70は、電源スイッチ24、シャッターボタン22、モードダイヤル30、十字ボタン32、メニュー/実行ボタン46その他の指示入力手段を含むブロックである。操作部70は、押しボタン式スイッチ、ダイヤル、レバー式スイッチ、スライド式ツマミなどの形態に限らず、液晶モニタ28に表示される設定メニューや選択項目からカーソル、ポインター、タッチパネル等で所望の項目を選択する態様もある。
【0035】
本例のデジタルカメラ10は、メニュー画面における表示形態の設定を処理する表示設定処理部80を有しており、表示設定処理部80によってメニュー表示の表示内容の変更が行われる。メニュー表示について詳しくは後述するが、CPU64は、プログラムに従って表示設定処理部80を制御してメニュー表示を自動的に更新する一方、操作部70からの指示に応じてメニュー表示を変更することができる。
【0036】
図5にはメニュー画面の一例が示されている。マニュアル撮影画面でメニュー/実行ボタン46を押すと、図5のような撮影設定メニューの画面に移行する。撮影設定メニューは、ホワイトバランス、ISO感度、明るさ(露出補正)、画質、ストロボ、マニュアルフォーカス、測光パターン、シャープネス、プレビュー表示、セルフタイマー、連写などの複数の項目を有し、液晶モニタ28の画面下にメニュー項目82が配列表示される。全てのメニュー項目82を一画面で表示しきれない場合、メニュー画面はページ分けされる。本例では、一画面に4つのメニュー項目82を表示することができ、十字ボタン32の左キー又は右キーの操作によって対象項目を切り換えることができる。
【0037】
ユーザがあるメニュー項目82を選択すると、その項目についてサブメニューのメニューバルーン(サブメニュー枠)84がポップアップ表示され、メニューバルーン84内に当該項目における具体的な設定内容の選択候補が提示される。ユーザは、十字ボタン32の上キー又は下キーで設定内容を選択し、メニュー/実行ボタン46の押下によりその設定内容を確定する。
【0038】
例えば、「ホワイトバランス」の項目では、オート(自動調整)、晴天屋外、日陰、昼光色蛍光灯、白熱灯など選択候補から撮影時の環境や照明光に合わせて選択が可能である。「ISO感度」の項目では、200、400、800のうちから一つを選択できる。「明るさ」の項目では−1.5〜+1.5EVの範囲で約0.3EVステップで明るさを設定できる。「画質」の項目では圧縮率を選択でき、高画質の「Fine」、通常レベルの「Normal」、撮影可能枚数が多くなる「Basic 」の三種類を設定できる。
【0039】
「ストロボ」の項目では、−0.6〜+0.6EVの範囲で0.3EVステップでストロボの明るさを設定できる。「マニュアルフォーカス」の項目では、マニュアルフォーカスON又はOFFの何れかを選択できる。「測光」の項目では、画面全体を測光対象としてその全画面平均をとるアベレージ測光、画面の中央部分のみを測光対象とするスポット測光、又は画面を複数のエリアに分割して測光するマルチ測光のうち何れかの測光パターンを選択できる。「シャープネス」では「0」を基準として輪郭強調の度合いを−方向(ソフト)及び+方向(ハード)に適当な範囲で設定することができる。「プレビュー表示」の項目では、プレビューを表示させるか否かのプレビューON又はOFFの何れかを選択できる。なお、各メニュー項目の上部には、現在の設定内容が表示される。
【0040】
図5では、「ホワイトバランス」、「ISO感度」、「明るさ」、「画質」の4項目が示されているが、メニュー項目82の表示順序は自動的に又はユーザの指定に基づいて変更される。例えば、設定事項を変更した頻度を計算し、頻度の高い順に左からメニュー項目を自動的に配列して表示させることが可能である。ユーザが「画質」を頻繁に変更する場合には、図6に示すように、「画質」の項目が先頭(最左位置)になるようにメニュー表示が更新され、メニュー画面への移行時には「画質」の項目に枠状の選択マーク(以下、カーソルという。)86が位置し、ここがカーソル86のスタート位置となる。
【0041】
また、メニュー項目82の表示順は変更せずに、図7に示すように、メニュー画面移行時の初期画面でカーソル86のスタート位置を一番頻度の高い項目にもってくるようにしてもよい。
【0042】
次に、上記の如く構成されたデジタルカメラ10の動作について説明する。
【0043】
図8は、メニュー項目の表示制御に関するフローチャートである。メニュー表示については、項目の表示順を初期状態(製品出荷時)のまま固定するモードと、頻度順に自動変更するモードと、ユーザが表示順を任意に指定するモードとがある。ユーザは、「セットアップ」などの所定の画面から所望の表示モードを選択することができる。
【0044】
図8に示したように、メニュー表示の制御がスタートすると、CPU64は、メニュー項目の表示順を固定するモードが選択されているか否かの判定を行う(ステップS110)。表示順を固定するモードが選択されている場合(YES判定時)には、ステップS112に進み、続いて、カーソル86のスタート位置を固定するか否かの判定を行う。メニュー画面移行時の最初のカーソル位置を固定する設定がなされているとき(YES判定時)は、メニュー表示を製品出荷時の初期状態のまま固定する(ステップS114)。この場合は、メニュー画面移行時に常に同じメニュー表示及びスタート位置となる。なお、初期状態の情報は、カメラ内の図示せぬ不揮発性メモリ(例えばEEPROM)に記憶されているものとする。
【0045】
ステップS112においてスタート位置を変更する設定がなされているとき(NO判定時)は、メニュー項目中最も使用頻度の高い項目をスタート位置とし、メニュー画面移行時におけるカーソル86の初期位置を変更する(ステップS120)。頻度の計算は、例えば、過去N枚(例えば5枚)の画像のうち、メニューの各項目が変更された回数を計算する。なお、ユーザが一度に複数の項目を変更した場合は、各項目について頻度がカウントされる。
【0046】
ステップS110において表示順を変更するモードが選択されているとき(NO判定時)は、ステップS116に進む。ステップS116では、頻度順による表示を行うか否かの判定を行う。もし、頻度順によるメニュー表示の自動変更モードが選択されている場合(YES判定時)は、メニュー項目82の表示順を頻度順に表示する処理を行い(ステップS118)、メニュー画面移行時の初期画面における先頭のメニュー項目82にカーソル86のスタート位置を持ってくる(ステップS120)。
【0047】
ステップS116において頻度順による表示を行わない場合(NO判定時)は、メニュー項目82の表示順をユーザが任意に指定し、その指定に従ってメニュー表示を行う(ステップS122)。ステップS122、ステップS120、又はステップS114を経て本処理ルーチンを終了する。
【0048】
図9は、メニュー表示の更新タイミングの制御に関するフローチャートである。メニュー項目82の使用頻度に応じてメニュー表示を更新するタイミングとして、電源投入時に限りメニュー表示の更新を行うモードと、撮影を実行する毎に逐次メニュー表示の更新を行うモードとがある。ユーザは「セットアップ」などの所定の画面から所望の更新モードを選択することができる。
【0049】
更新タイミングの制御がスタートすると、まずメニュー表示の更新タイミングとして、新たに電源をONした時に行うモードが選択されているか否かの判定を行う(ステップS210)。ステップS210においてYES判定を得た場合には、ステップS212に進む。ステップS212では、電源ON時に過去N(例えば5)枚の画像のうち、メニューの各項目が変更された回数を計算する処理を実行し、その計算結果に基づいて頻度順のメニュー表示を更新する。
【0050】
その一方、ステップS210においてNO判定を得た場合には、ステップS214に進む。ステップS214では、画像を撮影するごとに上記同様の頻度計算処理を実行し、その計算結果に基づいて頻度順のメニュー表示を逐次更新する。ステップS214又はステップS212を経て、メニュー項目82が頻度順に配列されたメニュー表示が行われ(ステップS216)、頻度の一番高い項目がスタート位置となる(ステップS218)。こうして、本処理ルーチンを終了する。
【0051】
撮影実行後、その都度メニュー項目82の使用頻度を計算し直して、メニュー表示を更新する方式に限らず、所定回数の撮影を実行するごとに、使用頻度を計算してメニュー表示を更新してもよい。
【0052】
図10は、ユーザによる任意のメニュー表示設定のフローチャートである。メニューにはM1 ,M2,…Mn のn個のメニュー項目があるものとする。まず、選択候補となるn個のメニュー項目{M1 ,M2,…Mn }を液晶モニタ28の画面に参照表示する(ステップS310)。このとき、変更されたメニュー項目82の頻度順位とそれぞれの変更回数を併せて表示する機能を付加することが好ましい。ユーザは、頻度順位や変更回数の情報を参考にして、メニュー項目82の表示順序を検討することができる。
【0053】
次いで、CPU64はカウンターのカウント値kを初期値「k=1」に設定し(ステップS312)、メニュー画面でk番目に表示させたい項目の選択を受け付ける(ステップS314)。ユーザがk番目に表示させたい項目の指定を行ったか否かの判定をし(ステップS316)、NO判定ならば、ステップS314に戻り、ユーザの指定入力を待つ。
【0054】
ユーザがk番目に表示させたい項目を指定すると、ステップS316でYES判定となり、ステップS318に進む。ステップS318では、ユーザの指定した項目を表示順位のk番に登録する処理を行う。こうして、k番目の表示項目が登録されると、当該登録された項目が参照表示の画面から消去される(ステップ320)。これにより、n−k個の項目が選択候補として参照表示される。
【0055】
次いで、カウンターのカウント値kが+1カウントアップされ(ステップS322)、カウント値kがメニュー項目の総数nを超えたか否かの判定が行われる(ステップS324)。ステップS324でNO判定を得た時は、ステップS314に戻り、以降の表示順位についても同様に順次登録を行う。
【0056】
全てのメニュー項目について表示順位の登録を終えると、ステップS324においてのYES判定となり、ステップS326に進む。ステップS326では、登録された表示順に従ってメニュー表示の変更を行う。こうして、ユーザが指定した表示順でメニュー項目が表示される。
【0057】
次に、本実施形態の変形例について説明する。
【0058】
カメラの小型化に対応して、一つの操作ボタンに複数の機能を割り当てることが行われる。通常、操作ボタンの近傍には、当該操作ボタンの機能を示す文字や記号がシルク印刷などによって付されるが、操作ボタンの更なる多機能化によって、ボタンの機能が様々に変化し得るため、印刷によるマーキングが困難となる。
【0059】
そこで、図11に示すように、操作ボタン90の近傍に液晶表示部92を設け、該液晶表示部92に操作ボタン90の役割を表示する。カメラ電源がOFFの時には液晶表示部92は非表示となり、電源をONすると液晶表示部92に操作ボタン90の機能を示す情報が表示される。
【0060】
ユーザは、操作ボタン90の機能と液晶表示部92の表示内容を適宜設定することができる。設定変更の履歴をカメラ内の図示せぬ不揮発性メモリ(例えばEEPROM)に記憶しておくことで、過去の設定内容に戻すことも容易である。
【0061】
また、図11に示した操作ボタン90及び液晶表示部92を撮影メニューとリンクさせ、使用頻度の高いメニュー項目へのジャンプボタン(ワンプッシュ指令ボタン)に割り当てる態様も好ましい。この場合、図8乃至図9で説明した頻度順によるメニュー表示の更新処理と併せて、操作ボタン90を最も頻度の高いメニュー項目へジャンプボタンに割り当てるとともに、液晶表示部92にそのメニュー項目を示す文字又は記号を表示する。
【0062】
上記実施の形態では、デジタルカメラを例に説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、ビデオカメラなど、撮像素子を用いて被写体像を電気信号に変換して撮像する電子カメラに広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの正面図
【図2】図1に示したデジタルカメラの平面図
【図3】図1に示したデジタルカメラの背面図
【図4】本例のデジタルカメラのブロック図
【図5】メニュー表示の一例を示す図
【図6】メニュー項目の表示順が変更された様子を示す図
【図7】カーソルのスタート位置が変更された様子を示す図
【図8】メニュー表示の変更制御に関するフローチャート
【図9】メニュー表示の更新タイミングの制御に関するフローチャート
【図10】メニューの表示順をユーザが任意に決定する処理手順を示すフローチャート
【図11】多機能ボタンの役割をユーザが任意に決定できる手段の例を示す図
【符号の説明】
【0064】
10…デジタルカメラ(電子カメラ)、28…液晶モニタ(表示手段)、56…CCD(撮像手段)、64…CPU(表示順決定手段、頻度計算手段、スタート位置決定手段)、70…操作部(操作手段、表示順設定手段、表示モード選択手段、固定表示指示手段)、74…カードインターフェース(記録手段)、76…メモリカード(記録媒体)、80…表示設定処理部(メニュー表示変更手段、スタート位置変更手段)、82…メニュー項目、86…カーソル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、を備え、
前記表示手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、前記メニュー項目の変更頻度順位と変更回数を表示することを特徴とする電子カメラ。
【請求項2】
前記操作手段は、最も使用頻度の高いメニュー項目へジャンプするボタンに割り当てられていることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
【請求項3】
前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の電子カメラ。
【請求項4】
前記頻度計算手段は、電子カメラの電源投入時に頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、電子カメラの電源投入時にメニュー表示の変更を行う請求項1〜3のいずれかに記載の電子カメラ。
【請求項5】
前記頻度計算手段は、前記撮像手段が撮影を実行する毎に頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、前記撮像手段が撮影を実行する毎にメニュー表示の変更を行う請求項1〜3のいずれかに記載の電子カメラ。
【請求項6】
前記頻度計算手段は、前記撮像手段が所定回数の撮影を実行する毎に頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、前記撮像手段が所定回数の撮影を実行する毎にメニュー表示の変更を行う請求項1〜3のいずれかに記載の電子カメラ。
【請求項7】
電子カメラの電源投入時のタイミングでメニュー表示の変更を行うモード、前記撮像手段が撮影を実行する毎のタイミングでメニュー表示の変更を行うモードまたは前記撮像手段が所定回数の撮影を実行する毎のタイミングでメニュー表示の変更を行うモードを選択する更新モード選択手段をさらに備え、前記頻度計算手段は、前記更新モード選択手段の選択したモードに応じたタイミングで頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記更新モード選択手段の選択したモードに応じたタイミングでメニュー表示の変更を行う請求項1〜3のいずれかに記載の電子カメラ。
【請求項8】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、前記操作手段の近傍に設けられ、前記操作手段の役割を表示する役割表示手段と、を備え、
前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定し、
前記頻度計算手段は、電子カメラの電源投入時に頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、電子カメラの電源投入時にメニュー表示の変更を行うことを特徴とする電子カメラ。
【請求項9】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、前記操作手段の近傍に設けられ、前記操作手段の役割を表示する役割表示手段と、を備え、
前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定し、
前記頻度計算手段は、前記撮像手段が撮影を実行する毎に頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、前記撮像手段が撮影を実行する毎にメニュー表示の変更を行う電子カメラ。
【請求項10】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、前記操作手段の近傍に設けられ、前記操作手段の役割を表示する役割表示手段と、を備え、
前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定し、
前記頻度計算手段は、前記撮像手段が所定回数の撮影を実行する毎に頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、前記撮像手段が所定回数の撮影を実行する毎にメニュー表示の変更を行う電子カメラ。
【請求項11】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、前記操作手段の近傍に設けられ、前記操作手段の役割を表示する役割表示手段と、を備え、
前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定し、
電子カメラの電源投入時のタイミングでメニュー表示の変更を行うモード、前記撮像手段が撮影を実行する毎のタイミングでメニュー表示の変更を行うモードまたは前記撮像手段が所定回数の撮影を実行する毎のタイミングでメニュー表示の変更を行うモードを選択する更新モード選択手段をさらに備え、前記頻度計算手段は、前記更新モード選択手段の選択したモードに応じたタイミングで頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記更新モード選択手段の選択したモードに応じたタイミングでメニュー表示の変更を行う電子カメラ。
【請求項12】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、を備え、
前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定し、
前記操作手段は、最も使用頻度の高いメニュー項目へジャンプするボタンに割り当てられており、
前記頻度計算手段は、電子カメラの電源投入時に頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、電子カメラの電源投入時にメニュー表示の変更を行うことを特徴とする電子カメラ。
【請求項13】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、を備え、
前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定し、
前記操作手段は、最も使用頻度の高いメニュー項目へジャンプするボタンに割り当てられており、
前記頻度計算手段は、前記撮像手段が撮影を実行する毎に頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、前記撮像手段が撮影を実行する毎にメニュー表示の変更を行う電子カメラ。
【請求項14】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、を備え、
前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定し、
前記操作手段は、最も使用頻度の高いメニュー項目へジャンプするボタンに割り当てられており、
前記頻度計算手段は、前記撮像手段が所定回数の撮影を実行する毎に頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、前記撮像手段が所定回数の撮影を実行する毎にメニュー表示の変更を行う電子カメラ。
【請求項15】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、を備え、
前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定し、
前記操作手段は、最も使用頻度の高いメニュー項目へジャンプするボタンに割り当てられており、
電子カメラの電源投入時のタイミングでメニュー表示の変更を行うモード、前記撮像手段が撮影を実行する毎のタイミングでメニュー表示の変更を行うモードまたは前記撮像手段が所定回数の撮影を実行する毎のタイミングでメニュー表示の変更を行うモードを選択する更新モード選択手段をさらに備え、前記頻度計算手段は、前記更新モード選択手段の選択したモードに応じたタイミングで頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記更新モード選択手段の選択したモードに応じたタイミングでメニュー表示の変更を行う電子カメラ。
【請求項16】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、前記操作手段の近傍に設けられ、前記操作手段の役割を表示する役割表示手段と、を備え、
前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定し、
前記操作手段は、最も使用頻度の高いメニュー項目へジャンプするボタンに割り当てられており、
前記頻度計算手段は、電子カメラの電源投入時に頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、電子カメラの電源投入時にメニュー表示の変更を行うことを特徴とする電子カメラ。
【請求項17】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、前記操作手段の近傍に設けられ、前記操作手段の役割を表示する役割表示手段と、を備え、
前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定し、
前記操作手段は、最も使用頻度の高いメニュー項目へジャンプするボタンに割り当てられており、
前記頻度計算手段は、前記撮像手段が撮影を実行する毎に頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、前記撮像手段が撮影を実行する毎にメニュー表示の変更を行う電子カメラ。
【請求項18】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、前記操作手段の近傍に設けられ、前記操作手段の役割を表示する役割表示手段と、を備え、
前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定し、
前記操作手段は、最も使用頻度の高いメニュー項目へジャンプするボタンに割り当てられており、
前記頻度計算手段は、前記撮像手段が所定回数の撮影を実行する毎に頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、前記撮像手段が所定回数の撮影を実行する毎にメニュー表示の変更を行う電子カメラ。
【請求項19】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮影した画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影条件の設定に関する複数のメニュー項目を表示する表示手段と、前記メニュー項目の表示順を決定する表示順決定手段と、前記表示順決定手段で決定された表示順に従ってメニュー項目を配列し、メニュー表示の変更を行うメニュー表示変更手段と、前記複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択する指示を入力する操作手段と、各メニュー項目について設定内容が変更された頻度を計算する頻度計算手段と、前記操作手段の近傍に設けられ、前記操作手段の役割を表示する役割表示手段と、を備え、
前記表示順決定手段は、前記頻度計算手段の計算結果に基づき、頻度の高い順に前記メニュー項目の表示順を決定し、
前記操作手段は、最も使用頻度の高いメニュー項目へジャンプするボタンに割り当てられており、
電子カメラの電源投入時のタイミングでメニュー表示の変更を行うモード、前記撮像手段が撮影を実行する毎のタイミングでメニュー表示の変更を行うモードまたは前記撮像手段が所定回数の撮影を実行する毎のタイミングでメニュー表示の変更を行うモードを選択する更新モード選択手段をさらに備え、前記頻度計算手段は、前記更新モード選択手段の選択したモードに応じたタイミングで頻度を計算し、前記メニュー表示変更手段は、前記更新モード選択手段の選択したモードに応じたタイミングでメニュー表示の変更を行う電子カメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−92585(P2008−92585A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−269017(P2007−269017)
【出願日】平成19年10月16日(2007.10.16)
【分割の表示】特願2000−273518(P2000−273518)の分割
【原出願日】平成12年9月8日(2000.9.8)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】