説明

電子システム

【課題】双方向リモコン装置における操作キー押下時の処理内容を電子機器から受信する信号に応じて変更することのできる電子システムを提供すること。
【解決手段】液晶テレビジョン受像機X(電子機器)は,予め設定された所定の異常が発生した場合に,異常発生信号を(操作キー設定情報)を双方向リモコンYに送信する(S11のYes側,S12)。一方,双方向リモコンYは,液晶テレビジョン受像機Xから受信した異常発生信号に応じて操作キーの押下時の処理内容を変更する(S1のYes側,S4)。具体的には,電源キーの操作を無効とすることが考えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,電子機器及び該電子機器との間で双方向無線通信を行うことにより該電子機器の遠隔操作を行う双方向リモコン装置を有する電子システムに関し,特に,前記双方向リモコン装置による前記電子機器の操作内容を制御するための技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年,液晶テレビジョン受像機やAV機器,その他の家電製品などの電子機器との間で双方向無線通信を行う双方向リモコン装置(以下「双方向リモコン」という)が知られている。
このような双方向リモコンを用いれば,電子機器の遠隔操作だけでなく該電子機器の状態を双方向リモコン側で認識することが可能となる。例えば,特許文献1には,電子機器から受信した情報をリモコン側で表示することが開示されている。
また,特許文献2には,テレビジョン受像機から送信される状態データ信号によって該テレビジョン受像機において現在有効な操作キーを判別し,その有効な操作キーのみを点灯させる双方向リモコン装置が開示されている。但し,当該双方向リモコン装置は,テレビジョン受像機で有効な操作に対応する操作キーのみを点灯させているに過ぎず,双方向リモコン装置側の操作キーの押下時の処理内容を変更するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭64−56000号公報
【特許文献2】特開平11−317986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで,一般に電子機器において電源回路の異常などの致命的な異常が発生した場合には,該電子機器は自動的に電源切り状態に移行する。このとき,次に電子機器の電源が入れられると,該電子機器が一時的に作動して所定の初期化処理などを実行し,再度自動的に電源切り状態に移行することになる。そのため,何度も電源が入れられるとその都度行われる一時的な動作によって電子機器の異常が悪化するおそれがある。
しかしながら,従来の双方向リモコンでは,前記電子機器における異常の発生の有無に拘わらず,該電子機器の電源投入操作を行うことが可能である。そのため,前記電子機器で異常が発生している状況において,ユーザによる電源投入操作を阻止することはできず,該電子機器の異常の悪化を防止することができなかった。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,双方向リモコン装置における操作キー押下時の処理内容を電子機器から受信する信号に応じて変更することのできる電子システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために本発明は,電子機器及び該電子機器との間で双方向無線通信を行うことにより前記電子機器の遠隔操作を行う双方向リモコン装置を備えてなる電子システムに適用されるものであって,前記電子機器が,前記双方向リモコン装置に設けられた操作キーの押下時の処理内容の設定に関する操作キー設定情報を該双方向リモコン装置に送信する操作キー設定情報送信手段を備えてなり,前記双方向リモコン装置が,前記操作キー設定情報送信手段から送信された前記操作キー設定情報に応じて前記操作キーの押下時の処理内容を設定する操作キー処理内容設定手段を備えてなることを特徴とする電子システムとして構成される。
本発明によれば,前記双方向リモコン装置における前記操作キーの押下時の処理内容を,前記電子機器から送信される前記操作キー設定情報によって設定変更することが可能となる。これにより,例えば前記双方向リモコン装置における前記操作キー押下時の送信信号を,前記電子機器から送信されるリモコンコード信号に応じて該電子機器のメーカー等に対応する信号に変更させ,該双方向リモコン装置におけるリモコンコードの設定などの手間を省略することが可能である。
【0006】
また,前記操作キー設定情報送信手段が,前記電子機器において予め定められた所定の異常が発生した場合に該異常が発生した旨を示す異常発生信号を送信するものであって,前記操作キー処理内容設定手段が,前記異常発生信号の受信に応じて,前記電子機器の電源を投入するための電源キーの押下時の処理内容を,該電子機器の電源の投入を伴わない暫定処理に設定するものであることが考えられる。具体的に,前記所定の異常は,前記電子機器における電源回路の異常であることが考えられる。また,前記暫定処理は,前記電子機器に対して何ら信号を送信しないものであることが考えられる。
このような構成によれば,例えば前記電子機器で前記電源回路の異常などの所定の異常が発生した場合に,ユーザにより前記電源キーが押下されても該電源キーの本来の機能である前記電子機器の電源の投入という動作が行われないように前記双方向リモコン装置における処理内容を変更することが可能となり,該電子機器の異常状態の悪化などを防止することができる。
また,前記異常発生信号に,前記電子機器における異常の内容に関する異常内容情報や,前記電子機器における動作履歴に関する動作履歴情報が含まれてなり,前記双方向リモコン装置が,前記異常内容情報や前記動作履歴情報を前記双方向リモコン装置に設けられた表示部に表示する情報表示手段を備えてなることが考えられる。これにより,ユーザは前記電子機器で発生した異常の内容を把握することや,異常の発生原因の究明などを早急に行うことができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば,前記双方向リモコン装置における前記操作キーの押下時の処理内容を,前記電子機器から送信される前記操作キー設定情報によって設定・変更することが可能となる。これにより,例えば前記双方向リモコン装置における前記操作キー押下時の送信信号を,前記電子機器から送信されるリモコンコード信号に応じて該電子機器のメーカー等に対応する信号に変更させ,該双方向リモコン装置におけるリモコンコードの設定などの手間を省略することが可能である。
また,前記電子機器で前記電源回路の異常などの所定の異常が発生した場合に,ユーザにより前記電源キーが押下されても該電源キーの本来の機能である前記電子機器の電源の投入という動作が行われないように前記双方向リモコン装置における処理内容を変更することも可能となり,該電子機器の異常状態の悪化などを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態に係るテレビジョンシステムZの概略構成を説明するための図。
【図2】本発明の実施の形態に係る双方向リモコン装置Yの概略構成を説明するための図。
【図3】本発明の実施の形態に係る双方向リモコン装置Y及び液晶テレビジョン受像機Xによって実行される異常時対応処理の手順の一例を説明するためのフローチャート。
【図4】異常時対応処理の実行時における双方向リモコン装置Yにおける表示例を説明するための図。
【図5】本発明の実施例に係る双方向リモコン装置Y及び液晶テレビジョン受像機Xによって実行されるリモコンコード設定処理の手順の一例を説明するためのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本実施の形態では,本発明に係る電子システムの一例としてテレビジョンシステムZを例に挙げて説明するが,本発明は,DVDプレーヤー,オーディオ機器等の各種AVシステムや,その他の家電製品などの電子システムにも適用可能である。
図1に示すように,前記テレビジョンシステムZは,本発明に係る電子機器の一例である液晶テレビジョン受像機X及び該液晶テレビジョン受像機Xとの間で双方向無線通信を行うことにより前記液晶テレビジョン受像機Xの遠隔操作を行う双方向リモコン装置Y(以下「双方向リモコンY」という)を備えて構成されている。
【0010】
まず,図1に示すブロック図を参照しつつ,前記液晶テレビジョン受像機Xの構成について説明する。。
図1に示すように,液晶テレビジョン受像機Xは,ディジタルチューナ1,復調回路2,デマルチプレクサ3,映像デコーダー回路4,映像入力選択回路5,映像処理回路6,外部入力部7,テレビ側制御回路8,無線モジュール9,音声デコーダー回路10,音声入力選択回路11,音声処理回路12,アンプ13,及びスピーカ14,液晶表示パネル16,電源回路17,サブマイコン18,明るさセンサ19,光源駆動回路20,バックライト用の光源21等を具備している。
前記ディジタルチューナ1は,前記テレビ側制御回路8により選択を指示された放送番組の信号が含まれる搬送波周波数成分を選択して後段の復調回路2に伝送する。
前記復調回路2は,前記ディジタルチューナ1から伝送されてきた搬送波周波数成分からトランスポートストリーム(Transport Stream)信号を復調する。
【0011】
前記デマルチプレクサ3は,前記ディジタルチューナ1及び前記復調回路2により抽出されたトランスポートストリーム信号から,視聴する放送番組に対応した映像信号及び音声信号,並びに付加データ等を分離して抽出するものである。更に,前記デマルチプレクサ3は,前記テレビ側制御回路8から受けたPID(Packet IDentification)に応じて,視聴対象となる放送番組の映像信号及び音声信号を抽出し,各信号を前記映像デコーダー回路4及び前記音声デコーダー回路10それぞれに伝送する。
前記映像デコーダー回路4は,前記デマルチプレクサ3から受けた映像信号を復号し,復号した映像信号を前記映像入力選択回路5に伝送する。同様に,前記音声デコーダー回路10は,前記デマルチプレクサ3から受けた音声信号を復号し,復号した音声信号を前記音声入力選択回路11に伝送する。
【0012】
前記音声入力選択回路11は,前記テレビ側制御回路8からの制御指令に従って,前記ディジタルチューナ1により選局されたチャンネルの音声信号(前記音声デコーダー回路10を通じて入力される音声信号)と,前記外部入力部7を通じて入力される音声信号のいずれかを選択して前記音声処理回路12へ伝送する回路である。
前記音声処理回路12は,前記テレビ側制御回路8からの指示に従って,前記音声入力選択回路11により選択された音声信号に対して各種信号処理を行うものである。例えば,前記スピーカ14の特性に合わせたイコライズ処理や,サラウンド処理等を行う。前記アンプ13は,前記音声処理回路12による処理後の音声信号を,前記テレビ側制御回路8からの指示に従って増幅或いは減衰させる処理を行い,前記スピーカ14に出力するものである。
【0013】
前記外部入力部7は,外部機器から映像信号及び音声信号を入力する信号入力インターフェースである。この外部入力部7を通じて入力された映像信号は前記映像入力選択回路5へ伝送され,同音声信号は前記音声入力選択回路11へ伝送される。
前記映像入力選択回路5は,前記テレビ側制御回路8からの制御指令に従って,前記ディジタルチューナ1により選局されたチャンネルの映像信号(前記映像デコーダー回路4を通じて入力される映像信号)と,前記外部入力部7を通じて入力される映像信号のいずれかを選択して前記映像処理回路6へ伝送する回路である。即ち,前記映像入力選択回路5は,前記液晶表示パネル16に表示させる映像に対応する映像信号の入力先を選択する(切り替える)回路である。
【0014】
前記映像処理回路6は,前記映像入力選択回路5により選択された映像信号に対して各種信号処理を行うものである。具体的に,前記映像処理回路6は,前記液晶表示パネル16に表示させる映像のアスペクト比,サイズ及び位置を,前記テレビ側制御回路8からの指示に基づいて設定する表示形態設定機能を備えている。
前記液晶表示パネル16は,前記映像処理回路6から出力される映像信号に基づく映像(放送番組の映像)を表示するものである。このとき前記液晶表示パネル16には,前記映像処理回路6の表示条件設定機能によって予め設定されたアスペクト比,サイズ及び位置で映像が表示される。なお,本発明は,ブラウン管方式やプラズマ方式等の他の映像表示部を備える映像表示装置(電子機器)への適用も可能である。
【0015】
前記液晶表示パネル16の背面には,その液晶表示パネル16を背面から照明するバックライト用の光源21が設けられている。前記光源21は,例えば蛍光ランプやLEDなどである。
また,前記光源駆動回路20は,インバータ回路などの電源回路を備えており,前記テレビ側制御回路8から出力される制御指令に従って,前記光源21に対する供給電力を調節することにより,前記光源21の点灯及び消灯や明るさ調節などを制御する。例えば,前記明るさセンサ19は,前記液晶表示パネル16の前面側の明るさを検知するセンサであって,前記テレビ側制御回路8は,前記明るさセンサ19による検知結果に応じて,前記光源駆動回路20に前記光源21の明るさ(光量)調節等を実行させる。
【0016】
一方,前記無線モジュール9は,前記双方向リモコンYとの間で双方向無線通信を行うものであって,RF無線方式を採用したRF無線通信モデムなどである。前記無線モジュール9は,前記双方向リモコンYからの操作信号などを受信して前記テレビ側制御回路8や前記サブマイコン18に伝送し,また,前記双方向リモコンYに対して後述の異常発生信号などを送信する。
前記テレビ側制御回路8は,演算手段であるMPU8a,そのMPU8aによって実行される制御プログラムが予め格納される記憶手段であるROM8b(EPROM),前記MPU8aが実行する処理において読み書き(参照又は書き込み)される各種データを記憶する不揮発メモリ8c等を備え,当該液晶テレビジョン受像機X全体を制御するものである。前記不揮発メモリ8cは,例えばフラッシュメモリ等である。
前記電源回路17は,不図示の商用交流電源から供給される交流電源を該液晶テレビジョン受像機X内の各種電子機器の動作用電圧に変換するAC/DCコンバータなどを有している。
前記サブマイコン18は,小規模のMPUやメモリを内蔵するASIC等の集積回路であって,前記電源回路17で生じたショートや過負荷などの各種異常を検出する処理や,後述する異常時対応処理(図3(b)参照)などを実行する。なお,前記サブマイコン18は,前記電源回路17から前記サブマイコン18に入力される異常信号の有無に応じて該電源回路17の異常の有無を判断する。
【0017】
続いて,図2を参照しつつ,前記双方向リモコンYの構成について説明する。なお,図2(a)は前記双方向リモコンYの概略構成を示すブロック図,図2(b)は前記双方向リモコンYの外観図である。
図2に示すように,前記双方向リモコンYは,リモコン側制御回路150,操作キー151,無線モジュール152,表示部153などを備えて構成されている。
前記リモコン側制御回路150は,演算手段であるMPU150a,そのMPU150aによって実行される制御プログラムが予め格納される記憶手段であるROM150b(EPROM),前記MPU150aが実行する処理において読み書き(参照又は書き込み)される各種データを記憶する不揮発メモリ150c等を備え,当該液晶テレビジョン受像機X全体を制御するものである。前記不揮発メモリ150cは,例えばフラッシュメモリ等である。もちろん,前記リモコン側制御回路150は,小規模のMPUやメモリを内蔵するASIC等の集積回路であってもよい。
前記無線モジュール152は,前記液晶テレビジョン受像機Xとの間で双方向無線通信を行うものであって,RF無線方式を採用したRF無線通信モデムなどである。また,前記表示部153は,前記リモコン側制御回路150からの指示に応じて各種の情報を表示する小型の液晶ディスプレイ(LCD)などである。
【0018】
前記操作キー151は,前記液晶テレビジョン受像機Xの電源の入り切りのために操作される電源キー151aや,前記液晶テレビジョン受像機Xにおけるテレビジョン放送のチャンネルを切り換えるチャンネルキー151bを始めとする各種操作キーを含んでいる。
前記操作キー151が押下されると,前記リモコン側制御回路150は,その押下された操作キー151に対応する操作信号を前記無線モジュール152によって前記液晶テレビジョン受像機Xに送信する。例えば,前記リモコン側制御回路150のROM150bに,前記操作キー151と操作信号との対応関係を示す情報が予め記憶されており,該リモコン側制御回路150は,その情報に基づいて,押下された前記操作キー151に対応する操作信号を抽出し,前記液晶テレビジョン受像機Xに送信する。
しかし,本発明の実施の形態に係る前記テレビジョンシステムZでは,前記液晶テレビジョン受像機X及び前記双方向リモコンYによって後述の異常時対応処理が実行されることにより,該液晶テレビジョン受像機Xにおける所定の異常発生時に前記双方向リモコンYにおける前記操作キー151の押下時の処理内容が変更される。
【0019】
以下,図3のフローチャート及び図4の表示例を参照しつつ,当該テレビジョンシステムZにおいて前記液晶テレビジョン受像機X及び前記双方向リモコンYによって実行される異常時対応処理の手順の一例について説明する。なお,前記液晶テレビジョン受像機Xや前記双方向リモコンYでは,ここで説明する他にも一般的な液晶テレビジョン受像機や双方向リモコンで実行される各種の処理を実行する。
ここに,図3(a)中のS1,S2,…は,前記双方向リモコンYのリモコン側制御回路150によって実行される処理手順(ステップ)の識別符号,図3(b)中のS11,S12,…は,前記液晶テレビジョン受像機Xのサブマイコン18によって実行される処理手順(ステップ)の識別符号を表す。なお,前記サブマイコン18で実行される処理は,前記テレビ側制御回路8によって実行されるものであってもよい。
また,図4(a),(b)は異常内容の表示例,図4(c),(d)は措置内容の表示例,図4(e)は動作履歴の表示例を示すものである。
【0020】
(ステップS1,ステップS11)
まず,前記双方向リモコンYにおいて,前記リモコン側制御回路150は,前記液晶テレビジョン受像機Xからの異常発生信号の受信を待ち受けている(S1のNo側)。そして,前記リモコン側制御回路150は,前記異常発生信号の受信に応じて(S1のYes側),処理をステップS2に移行させる。
一方,前記液晶テレビジョン受像機Xにおいて,前記サブマイコン18は,前記液晶テレビジョン受像機Xにおいて予め設定された所定の異常の発生を待ち受けている(S11のNo側)。そして,前記サブマイコン18は,前記所定の異常の発生に応じて(S11のYes側),処理をステップS12に移行させる。
ここでは,前記所定の異常が前記電源回路17の異常であることが予め設定されている場合を例に挙げて説明する。前記電源回路17に異常が生じた場合には,そのまま前記液晶テレビジョン受像機Xを作動させると該液晶テレビジョン受像機Xに深刻な障害が生じる可能性が高いためである。なお,前記所定の異常は前記電源回路17の異常に限られず,例えば前記光源駆動回路20のインバータ回路の異常など,前記液晶テレビジョン受像機Xの電源を入れておくことが望ましくない異常であればよい。この場合,前記サブマイコン18は,その所定の異常を検知し得るように構成される。
【0021】
(ステップS12〜S13)
前記ステップS11において,前記サブマイコン18により前記電源回路17の異常が検出された場合には(S11のYes側),処理がステップS12に移行され,該サブマイコン18は,前記無線モジュール9によって前記双方向リモコンYに異常発生信号を送信する。前記異常発生信号には,前記電源回路17の異常が生じた旨やその異常発生日時など,前記液晶テレビジョン受像機Xで発生した異常の内容に関する情報が含まれる。
ここで,前記異常発生信号は,前記双方向リモコンYに設けられた操作キー151のうち電源キー151aの押下時に,該電源キー151aに対応する電源操作信号を送信しないように前記双方向リモコンYに通知される情報であって,該電源キー151aの押下時の処理内容の設定に関する操作キー設定情報に相当する。ここに,係る送信処理を実行するときの前記サブマイコン18が操作キー設定情報送信手段に相当する。
その後,前記サブマイコン18は,前記双方向リモコンYからの受信通知の受信を待ち受ける(S13のNo側)。
【0022】
(ステップS2,ステップS14)
そして,前記リモコン側制御回路150は,前記液晶テレビジョン受像機Xから送信された前記異常発生信号が前記無線モジュール152によって受信されると(S1のYes側),続くステップS2において,該異常発生信号を受信した旨を通知する受信通知を前記無線モジュール152によって前記液晶テレビジョン受像機Xに送信する。
これにより,前記双方向リモコンYから送信された前記受信通知が前記無線モジュール9によって受信されると(S13のYes側),前記サブマイコン18は,続くステップS14において,当該液晶テレビジョン受像機Xの電源を切るためのシャットダウン処理を前記テレビ側制御回路8に実行させる。もちろん,前記シャットダウン処理は,前記サブマイコン18で実行されてもよい。また,前記シャットダウン後は,ACコードの抜き差しや所定キーの長押し操作など,予め定められた特定の復旧操作がなされるまで,前記液晶テレビジョン受像機X本体に設けられた電源キーの操作を無効としてもよい。
なお,前記ステップS13において,前記受信通知が所定時間以上受信されない場合には,前記ステップS14を強制的に実行することで前記液晶テレビジョン受像機Xにおける安全性を確保することが望ましい。
【0023】
(ステップS15〜S16)
その後,前記サブマイコン18は,異常の復旧を待ち受ける(S15のNo側)。例えば,前記サブマイコン18は,前記電源回路17や前記テレビ側制御回路8からの復旧信号の入力の有無に応じて異常の復旧の有無を判断する。
ここで,異常の復旧がなされたと判断されると(S15のYes側),処理はステップS16に移行し,前記サブマイコン18は,前記無線モジュール9によって異常復旧信号を前記双方向リモコンYに送信する。
【0024】
(ステップS3)
一方,前記リモコン側制御回路150は,ステップS3において,前記液晶テレビジョン受像機Xから受信した前記異常発生信号に基づいて,該液晶テレビジョン受像機Xで発生した異常内容を前記表示部153に表示させる。なお,前記異常内容は,前記異常発生信号の受信に応じて表示されるに限らず,例えばユーザによる前記操作キー151の所定の操作に応じて表示されるものであってもよい。ここに,係る表示処理を実行するときの前記リモコン側制御回路150が情報表示手段に相当する。
ここでは,前記電源回路17に異常が発生しているため,図4(a)に示すように電源回路に異常がある旨の警告やエラーコードが表示される。なお,このとき,前記表示部153には,サポートセンターの電話番号などのメンテナンスに役立つ情報も表示される。その他,例えば前記異常発生信号が前記光源駆動回路20のインバータ回路に異常がある旨を示すものである場合には,図4(b)に示すように,その旨の警告が前記表示部153に表示される。
このとき,前記リモコン側制御回路150は,例えばユーザによる操作キー151の操作に応じて,前記異常発生信号に対応してとるべき措置を表示することも考えられる。なお,前記措置の内容は,前記異常発生信号に含まれたものであっても,或いは前記リモコン側制御回路150のROM150bに前記異常発生信号に対応するものとして予め記憶されたものであってもよい。例えば,図4(c),(d)に示すように,「ACコードを差し直してください」や「ソフトウェアをバージョンアップしてください」などの措置内容が表示される。
【0025】
さらに,前記異常発生信号に前記液晶テレビジョン受像機Xにおける動作履歴に関するログ情報(動作履歴情報の一例)が含まれており,前記リモコン側制御回路150が,ユーザによる前記操作キー151の所定の操作に応じて,前記ログ情報を前記表示部153に表示することも考えられる。また,前記ログ情報は前記ステップS3における異常内容の表示と共に表示されてもよい。
ここに,係る表示処理を実行するときの前記リモコン側制御回路150が情報表示手段に相当する。なお,図4(e)は,前記液晶テレビジョン受像機Xにおいて随時記録されたログ情報の一例を示している。このとき,当該ログ情報の表示画面上では,各ログ情報を選択することで該ログ情報の詳細を参照し得る。
これにより,前記液晶テレビジョン受像機Xの電源を投入することができない状況においても,該液晶テレビジョン受像機Xのログ情報を参照することができ,例えば異常原因の早期究明を行うことができる。
なお,前記液晶テレビジョン受像機Xが正常動作している際に,該液晶テレビジョン受像機Xから前記双方向リモコンYに定期的に前記ログ情報が送信されて該双方向リモコンY内部のメモリに記憶され,前記リモコン側制御回路150が,異常発生時に該メモリから前記ログ情報を読み出して前記表示部153に表示させることも他の実施例として考えられる。
【0026】
(ステップS4)
次に,ステップS4では,前記リモコン側制御回路150は,前記液晶テレビジョン受像機Xから送信された前記異常発生信号に応じて前記操作キー151の押下時の処理内容を設定する。ここに,係る処理を実行するときの前記リモコン側制御回路150が操作キー処理内容設定手段に相当する。
具体的に,前記リモコン側制御回路150は,前記操作キー151のうち前記電源キー151aの押下時の処理内容を,本来の電源操作信号を送信する処理から,前記液晶テレビジョン受像機Xの電源の投入を伴わない暫定処理に変更する。例えば,前記暫定処理は,前記液晶テレビジョン受像機Xに対して何ら信号を送信しないものであって,前記電源キー151aの本来の処理機能を無効にするものであることが考えられる。ここで変更された処理内容は,前記リモコン側制御回路150の前記不揮発メモリ150cなどに記憶され,その後,前記リモコン側制御回路150は,前記電源キー151aの押下時にはその変更内容に基づく暫定処理を実行する。
ここでは,前記暫定処理が,前記液晶テレビジョン受像機Xに異常が発生している旨や,そのために前記液晶テレビジョン受像機Xの電源操作を規制している旨の表示を行う表示処理であるとする。なお,前記暫定処理は係る表示処理に限らず,前記液晶テレビジョン受像機Xの電源の投入を伴わない他の処理であることや,前記電源キー151aの押下操作を単に無効とするものであってよい。
【0027】
(ステップS5〜S7)
その後,ステップS5では,前記リモコン側制御回路150は,前記電源キー151aが押下されたか否かを判断する。ここで,前記電源キー151aが押下されたと判断されると(S5のYes側),処理はステップS6に移行し,前記電源キー151aが押下されていなければ(S5のNo側),処理はステップS7に移行する。
ステップS6では,前記リモコン側制御回路150は,前記ステップS4で変更された後の前記電源キー151aの押下時の処理内容に従って処理を実行する。即ち,ここでは前記電源キー151aが押下されても前記液晶テレビジョン受像機Xに対して何ら信号が送信されず,前記液晶テレビジョン受像機Xに異常が発生している旨や,そのために前記液晶テレビジョン受像機Xの電源操作を規制している旨の表示を行う表示処理が実行される。従って,前記電源キー151aを操作して前記液晶テレビジョン受像機Xの電源を投入しようとするユーザの意図に拘わらず,前記液晶テレビジョン受像機Xが異常状態のまま立ち上げられることが強制的に阻止される。
一方,ステップS7では,前記リモコン側制御回路150は,前記液晶テレビジョン受像機Xからの異常復旧信号が前記無線モジュール152によって受信されたか否かを判断する。ここで,前記異常復旧信号が受信されたと判断された場合には(S7のYes側),処理はステップS8に移行し,前記異常復旧信号が受信されていなければ(S7のNo側),処理は前記ステップS5に戻される。
【0028】
(ステップS8)
ステップS8では,前記リモコン側制御回路150は,前記ステップS4において変更した前記操作キー151の押下時の処理内容を復旧させる。ここでは,前記リモコン側制御回路150は,前記電源キー151aの押下時の処理内容を,本来の前記液晶テレビジョン受像機Xへの電源操作信号の送信処理に変更する。なお,前記表示部153に異常内容などが表示されている場合には,前記リモコン側制御回路150はその表示を終了させる。
これにより,その後,前記電源キー151aの押下時には,該電源キー151aに対応する電源操作信号が前記液晶テレビジョン受像機Xに送信され,該液晶テレビジョン受像機Xの電源が立ち上げられる。
【0029】
以上説明したように,前記テレビジョンシステムZでは,前記液晶テレビジョン受像機Xで前記電源回路17の異常などの所定の異常が発生した場合に,該液晶テレビジョン受像機Xから送信される異常発生信号によって,前記双方向リモコンYにおける前記操作キー151の押下時の処理内容が変更されるため,前記異常の発生後にユーザにより前記電源キー151aが押下されても該電源キー151aの本来の機能である前記液晶テレビジョン受像機Xの電源の投入という動作が行われず,該液晶テレビジョン受像機Xの異常状態の悪化などを防止することができる。
また,前記双方向リモコンYに前記異常の内容が表示されるため,ユーザは前記電源キー151aの押下時に前記液晶テレビジョン受像機Xの電源が入らない原因を容易に把握することができる。
【0030】
ところで,本実施の形態では,前記ステップS4において前記電源キー151aの押下時に信号を送信しないように処理内容を変更する場合について説明したが,その他,例えば前記電源キー151aの押下時に,本来の前記電源キー151aの押下時に送信される電源操作信号に換えて,前記液晶テレビジョン受像機Xの機能を通常よりも制限するセーフモードで該液晶テレビジョン受像機Xを起動させるセーフモード起動信号を送信するように処理内容を変更することも考えられる。
これにより,前記液晶テレビジョン受像機Xは,前記セーフモード起動信号の受信に応じて,通常よりも機能が制限されたセーフモード(例えば液晶表示パネル16等の動作が制限された状態)で動作することとなるため,その動作範囲内に異常が生じていなければ,該セーフモードにおいて異常箇所の点検や異常発生履歴情報の収集など,各種の処理を実行することが可能となる。
また,前記双方向リモコンYにUSBなどの通信インターフェースを設けておき,ユーザが前記双方向リモコンYから前記通信インターフェースを介してパーソナルコンピュータに前記液晶テレビジョン受像機Xの異常内容や動作履歴などを伝送可能である構成も考えられる。これにより,例えば前記双方向リモコンYからパーソナルコンピュータに伝送した前記液晶テレビジョン受像機Xの異常内容や動作履歴などを,該パーソナルコンピュータからEメールなどによってサポートセンターなどのメンテナンス機関に送信することができ,該液晶テレビジョン受像機Xの異常内容の早期解決を図ることができる。
【実施例】
【0031】
本実施例では,前記双方向リモコンYを各種メーカーの前記液晶テレビジョン受像機Xに対応し得る汎用品とした場合に,自動的に前記双方向リモコンYを前記液晶テレビジョン受像機Xに対応させることのできる構成について説明する。なお,前記実施の形態で説明した構成要素と同様の構成要素については同じ符号を用いる。
以下,図5のフローチャートを用いて,前記双方向リモコンY及び前記液晶テレビジョン受像機Xによって実行されるリモコンコード設定処理の手順の一例について説明する。なお,図5(a)のS21,S22…は前記双方向リモコンYのリモコン側制御回路150による処理手順(ステップ)番号,図5(b)のS31,S32…は前記液晶テレビジョン受像機Xのテレビ側制御回路8による処理手順(ステップ)番号を示している。もちろん,当該リモコンコード設定処理において前記テレビ側制御回路8が実行する処理は,前記サブマイコン18によって実行されるものであってもよい。
【0032】
(ステップS21,ステップS31)
まず,前記双方向リモコンYにおいて,前記リモコン側制御回路150は,前記液晶テレビジョン受像機Xから送信される後述のリモコンコード信号の受信を待ち受けている(S21のNo側)。そして,前記リモコン側制御回路150は,前記リモコンコード信号の受信に応じて(S21のYes側),処理をステップS22に移行させる。
一方,前記液晶テレビジョン受像機Xにおいて,前記テレビ側制御回路8は,前記無線モジュール9によって該無線モジュール9の通信可能範囲内に新たな双方向リモコンが存在するか否かを判断している(S31)。例えば,前記無線モジュール9は,所定間隔ごとに検知信号を送信することにより,後述のステップS34において現在通信可能なものとして登録されている双方向リモコン以外の双方向リモコンから応答信号を受信した場合に,新たな双方向リモコンが存在すると判断する。このとき,前記無線モジュール9は,前記応答信号に含まれる識別情報などによって双方向リモコンを識別する。
そして,前記ステップS31において,新たな双方向リモコンが存在することが検出されると(S31のYes側),処理はステップS32に移行する。
【0033】
(ステップS32,S33)
ステップS32では,前記テレビ側制御回路8は,前記無線モジュール9によって前記液晶テレビジョン受像機Xのメーカー等を示すリモコンコード信号を前記双方向リモコンYに送信する。その後,前記テレビ側制御回路8は,前記双方向リモコンYからの受信通知の受信を待ち受ける(S33のNo側)。
前記リモコンコード信号は,前記液晶テレビジョン受像機X及び前記双方向リモコンYのメーカーが異なる場合など,送受信される操作信号の対応関係が異なる場合に,その操作信号の整合性を持たせるための情報であって,前記テレビ側制御回路8のROM8bなどに予め記憶されている。ここに,前記リモコンコード信号は,前記双方向リモコンYに設けられた操作キー151の押下時の処理内容の設定に関する操作キー設定情報の一例である。
【0034】
(ステップS22,S34)
そして,前記双方向リモコンYでは,前記リモコン側制御回路150が,前記液晶テレビジョン受像機Xから送信された前記リモコンコード信号を前記無線モジュール152によって受信することになり(S21のYes側),処理はステップS22に移行する。
ステップS22では,前記リモコン側制御回路150は,当該双方向リモコンYの識別情報と共に前記リモコンコード信号を受信した旨を示す受信通知を前記無線モジュール152によって前記液晶テレビジョン受像機Xに送信する。
前記液晶テレビジョン受像機Xでは,前記テレビ側制御回路8が,前記無線モジュール9で前記受信通知が受信されたと判断し(S33のYes側),処理はステップS34に移行する。
ステップS34では,前記テレビ側制御回路8が,前記受信通知に含まれた前記双方向リモコンYの識別情報を前記不揮発メモリ8cなどに登録する。これにより,その後,前記双方向リモコンYは,前記液晶テレビジョン受像機Xと通信可能なリモコンとして扱われる。
【0035】
(ステップS23)
一方,前記双方向リモコンYでは,前記リモコン側制御回路150が,前記リモコンコード信号に応じて前記操作キー151の押下時に前記液晶テレビジョン受像機Xに送信する操作信号の内容を変更する。ここに,係る処理を実行するときの前記リモコン側制御回路150が操作キー処理内容設定手段に相当する。
具体的には,前記リモコン側制御回路150内の前記ROM150bや前記不揮発メモリ150cなどのメモリに,前記リモコンコード信号の内容と前記操作キー151各々の操作信号とを対応付けた対応情報が予め記憶されており,前記リモコン側制御回路150が,受信した前記リモコンコード信号と前記対応情報とに基づいて前記操作キー151の押下時に送信する操作信号を設定することが考えられる。なお,前記対応情報の内容は前記リモコンコード信号に含まれたものであってもよい。
以上説明したように,前記双方向リモコンYにおける前記操作キー151の押下時の処理内容,即ち送信する操作信号の内容を,前記液晶テレビジョン受像機Xから受信する前記リモコンコード信号に応じて変更すれば,前記双方向リモコンYにおいて前記液晶テレビジョン受像機Xのメーカーを設定するなどのユーザの手間を省くことができる。
【符号の説明】
【0036】
X :液晶テレビジョン受像機
Y :双方向リモコン装置
Z :テレビジョンシステム(電子システムの一例)
1 :ディジタルチューナ
2 :復調回路
3 :デマルチプレクサ
4 :映像デコーダー回路
5 :映像入力選択回路
6 :映像処理回路
7 :外部入力部
8 :テレビ側制御回路
9 :無線モジュール
10:音声デコーダー回路
11:音声入力選択回路
12:音声処理回路
13:アンプ
14:スピーカ
150…リモコン側制御回路
151…操作キー
151a…電源キー
151b…チャンネルキー
152…無線モジュール
153…表示部
16:液晶表示パネル
17:電源回路
18:サブマイコン
19:明るさセンサ
20:光源駆動回路
21:光源
S1,S2,…:ステップ(処理手順)
S11,S12,…:ステップ(処理手順)
S21,S22,…:ステップ(処理手順)
S31,S32,…:ステップ(処理手順)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器及び該電子機器との間で双方向無線通信を行うことにより前記電子機器の遠隔操作を行う双方向リモコン装置を備えてなる電子システムであって,
前記電子機器が,前記双方向リモコン装置に設けられた操作キーの押下時の処理内容の設定に関する操作キー設定情報を該双方向リモコン装置に送信する操作キー設定情報送信手段を備えてなり,
前記双方向リモコン装置が,前記操作キー設定情報送信手段から送信された前記操作キー設定情報に応じて前記操作キーの押下時の処理内容を設定する操作キー処理内容設定手段を備えてなることを特徴とする電子システム。
【請求項2】
前記操作キー設定情報送信手段が,前記電子機器において予め定められた所定の異常が発生した場合に該異常が発生した旨を示す異常発生信号を送信するものであって,
前記操作キー処理内容設定手段が,前記異常発生信号の受信に応じて,前記電子機器の電源を投入するための電源キーの押下時の処理内容を,該電子機器の電源の投入を伴わない暫定処理に設定するものである請求項1に記載の電子システム。
【請求項3】
前記所定の異常が,前記電子機器における電源回路の異常である請求項2に記載の電子システム。
【請求項4】
前記暫定処理が,前記電子機器に対して何ら信号を送信しないものである請求項3に記載の電子システム。
【請求項5】
前記異常発生信号に,前記電子機器における異常の内容に関する異常内容情報及び/又は前記電子機器における動作履歴に関する動作履歴情報が含まれてなり,
前記双方向リモコン装置が,前記異常内容情報及び/又は前記動作履歴情報を前記双方向リモコン装置に設けられた表示部に表示する情報表示手段を備えてなる請求項2〜4のいずれかに記載の電子システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−245720(P2010−245720A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−90693(P2009−90693)
【出願日】平成21年4月3日(2009.4.3)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】