説明

電子パネル

【課題】2つの電極間に発光/発電材料が封止されてなる電子パネルにおいて、任意の形状に切断することができ、かつ、電極における導電効率を向上させながらも発光/発電材料における受光面積が小さくなったり発光状態が見にくくなったりすることがない。
【解決手段】ITOフィルム40とAl蒸着層30との間に封止された状態で挟み込まれた発電部層80を構成する太陽電池部4を、ITOフィルム40とAl蒸着層30とにそれぞれ接着された格子状の絶縁性フィルム3によって複数のセルに分割してセル毎に封止し、ITOフィルム40上の絶縁性フィルム3に対向する領域にバス配線2を配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池や電子表示パネル等の発光/発電機能を有する電子パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
太陽光を受光することにより発電する太陽電池においては、石油等の化石燃料と比較して、無限なエネルギーであるとともに二酸化炭素を排出しないため、近年、有効なエネルギー発生手段として注目されており、今後もさらにその重要性が増すことが予想される。このような太陽電池は、太陽光を受光すると発電する材料が2枚の電極間に挟み込まれたパネル状に形成されており、発電により生じた電位をエネルギーとして外部に取り出すことにより利用される。
【0003】
図4は、一般的な太陽電池パネルの一例を示す図であり、(a)は表面側から見た内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【0004】
本例は図4に示すように、自己発電部150を有する発電部層180の一方の面に、ITO(Indium Tin Oxide)フィルム140、透明粘着層120a及びPET等からなる透明な樹脂層110aが積層され、他方の面に、Al蒸着層130、透明粘着層120b及びPET等からなる樹脂層110bが積層されて構成されている。ITOフィルム140及びAl蒸着層130と樹脂層110a,110bとは、透明粘着層120a,120bによってそれぞれ接着されている。また、発電部層180は、自己発電部150を取り囲むように絶縁性フィルム103が配置され、この絶縁性フィルム103の一方の面が粘着層160によってITOフィルム140に接着されるとともに、他方の面がAl蒸着層130に接着されている。自己発電部150は、光が照射されることにより自己発電する自己発電材料を含むとともに自己発電材料の特性を維持するための窒素等のガスが注入されており、絶縁性フィルム103によって、これら自己発電材料が大気に触れないように、かつガスが外部に漏れないように封止されている。
【0005】
上記のように構成された太陽電池パネル101においては、太陽光等の光がITOフィルム140側から照射されると、この光が樹脂層110a、透明粘着層120a及びITOフィルム140を介して自己発電部150にて受光され、自己発電部150内の自己発電材料が発電し、それにより、ITOフィルム140とAl蒸着層130との間に電位差が生じ、この電位差による電位がITOフィルム140及びAl蒸着層130にそれぞれ接続された配線170a,170bを介して外部に取り出されることになる。
【0006】
上述したように、図4に示した太陽電池パネル101においては、自己発電部150を取り囲むように絶縁性フィルム103を配置することにより、自己発電部150内の自己発電材料が大気に触れないように、かつ内部に注入されたガスが外部に漏れないように封止されているため、切断した場合、自己発電材料が大気に触れてしまうとともに、ガスが切断箇所から外部に漏れてしまことになる。自己発電材料が大気に触れたり、ガスが外部に漏れたりしてしまうと、自己発電材料の特性が劣化し、太陽電池パネルとして利用することができなくなってしまう。そのため、製造された後に切断することができず、例えば、太陽電池パネルが設置される場所に応じて任意の形状に加工することができない。
【0007】
ここで、複数のセルからなる太陽電池を、シート状封止剤を用いて2枚の基板間にてセル毎に封止する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。この技術を用いれば、上述したような太陽電池パネルを製造後に任意の形状に切断したとしても、その影響は切断されたセルのみに及ぶものとなり、太陽電池パネルとして利用することができる。
【0008】
ところで、上述したような太陽電池パネル101に用いられるITOフィルム140においては、Al蒸着層130等の電極として一般的に用いられるものに対して抵抗値が高いため、自己発電部150の配線170a,170bから離れた部分においては、その部分の発電によってITOフィルム140とAl蒸着層130との間に生じた電位差が配線170a,170bに伝わるまでに小さくなり、効率的な発電を行うことができない。例えば、図4(a)に示したB点における発電によってITOフィルム140とAl蒸着層130との間に生じた電位差は、B点から距離Xだけ離れた配線170a,170bに伝わるまでに小さくなり、B点にて生じた電位差を配線170a,170bにて取り出すことができない。
【0009】
そこで、ITOフィルム140上に、配線170a,170bに接続されたバス配線を配置することにより、配線170a,170bから離れた部分にて生じた電位差を効率的に取り出すことが考えられる。
【特許文献1】特開2001−135657号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上述したようにITOフィルム上にバス配線を配置した場合、バス配線が配置された領域においては、照射された太陽光等の光がバス配線に遮られて自己発電部に届かないこととなり、自己発電部における受光面積が減り、それにより、効率的な発電を行うことができなくなってしまうという問題点がある。
【0011】
また、少なくとも一方が透明な2つの電極層間に、この2つの電極層に電圧が印加されることにより自己発光する自己発光部が挟み込まれてなり、透明な電極としてITOを用いた電子表示パネルにおいても、上記同様にITO上にバス配線を配置することにより、ITO上における電圧の低下を抑制することができるものの、表示された情報がバス配線によって見にくくなってしまうという問題点がある。
【0012】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、2つの電極間に発光/発電材料が封止されてなる電子パネルにおいて、任意の形状に切断することができ、かつ、電極における導電効率を向上させながらも発光/発電材料における受光面積が小さくなったり発光状態が見にくくなったりすることがない電子パネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために本発明は、
少なくとも一方が透明の2つの電極層と、前記2つの電極層にそれぞれ接続された外部配線と、前記2つの電極層の間に封止された状態で挟み込まれ、前記2つの電極層に印加された電圧によって自己発光する、もしくは前記透明な電極層側から照射された光によって前記2つの電極層の間に電位差を生じさせる発光/発電部とを有し、前記2つの電極層に前記外部配線から電圧が印加されて該電圧によって前記発光/発電部が自己発光した場合に当該発光状態が前記透明な電極層を介して視認され、また、前記2つの電極層の間に生じた電位差が前記外部配線を介して取り出される電子パネルにおいて、
前記発光/発電部は、前記2つの電極層にそれぞれ接着された絶縁性の隔離部材によって複数のセルに分割されて前記セル毎に封止され、
前記透明な電極層上のうち前記隔離部材と対向する領域に、前記外部配線に接続されたバス配線が配置されていることを特徴とする。
【0014】
上記のように構成された本発明においては、任意の形状に切断された場合、封止された発光/発電部も切断されることになるが、発光/発電部が、2つの電極層にそれぞれ接着された絶縁性の隔離部材によって複数のセルに分割されてセル毎に封止されているため、複数のセルのうち切断箇所のセルのみが切断されることとなり、その他のセルの封止状態は維持される。そのため、発光/発電部のうち切断箇所以外の部分は、2つの電極層にそれぞれ接着された絶縁性の隔離部材によって外気に触れることがなく、発光/発電部の特性が劣化してしまうことがない。また、2つの電極層は外部配線に接続されており、この外部配線から2つの電極層に印加されたり、光が照射されることにより2つの電極間に生じた電位差がこの外部配線から取り出されたりすることになるが、透明な電極層上には、外部配線に接続されたバス配線が配置されているので、透明電極上における電圧の低下が抑制され、さらに、このバス配線が隔離部材に対向する領域に配置されているため、バス配線によって、発光/発電部における受光面積が小さくなったり発光状態が見にくくなったりすることがない。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明においては、少なくとも一方が透明の2つの電極層間に封止された状態で挟み込まれた発光/発電部が、2つの電極層にそれぞれ接着された絶縁性の隔離部材によって複数のセルに分割されてセル毎に封止されているため、任意の形状に切断した場合であっても、切断箇所のセルのみが切断されることとなり、その他のセルの封止状態が維持されるので、発光/発電部の特性が劣化してしまうことがない。また、透明な電極層上のうち隔離部材と対向する領域に、外部配線に接続されたバス配線が配置されているため、電極における導電効率を向上させながらも発光/発電材料における受光面積が小さくなったり発光状態が見にくくなったりすることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明の電子パネルの実施の一形態となる太陽電池パネルの一例を示す図であり、(a)は表面側から見た内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【0018】
本形態は図1に示すように、自己発電する発電部層80の一方の面に、2つの電極層のうち一方の透明な電極層となるITOフィルム40、透明粘着層20a及びPET等からなる透明な樹脂層10aが積層され、他方の面に、2つの電極層のうち他方の電極層となるAl蒸着層30、透明粘着層20b及びPET等からなる樹脂層10bが積層されて構成されている。ITOフィルム40及びAl蒸着層30と樹脂層10a,10bとは、透明粘着層20a,20bによってそれぞれ接着されている。また、発電部層80は、隔離部材となる格子状の絶縁性フィルム3が配置され、その絶縁性フィルム3の格子のそれぞれの内部が、バルクヘテロ接合膜50を含む発光/発電部である太陽電池部4となっている。それにより、太陽電池部4が複数のセルに分割された形状となっている。この絶縁性フィルム3は、一方の面が粘着層60によってITOフィルム40に接着されるとともに、他方の面がAl蒸着層30に接着されており、それにより、太陽電池部4は、ITOフィルム40とAl蒸着層30との間にてセル毎に封止されている。なお、絶縁性フィルム3の幅と格子のピッチとの割合は、例えば、1:10程度となっている。また、ITOフィルム40及びAl蒸着層30は、外部配線70a,70bにそれぞれ接続されている。さらに、ITOフィルム40上には、絶縁性フィルム3に対向する領域に、配線70aに接続されたバス配線2が格子状に配置されている。
【0019】
上記のように構成された太陽電池パネル1においては、ITOフィルム40側から太陽光等の光が照射されると、この光によってバルクへテロ膜50が自己発電してITOフィルム40とAl蒸着層30との間に電位差が生じ、この電位差がITOフィルム40、バス配線2及びAl蒸着層30を介して配線70a,70bに伝達され、配線70a,70bから外部に取り出される。
【0020】
以下に、上記のように構成された太陽電池パネル1の製造方法について説明する。
【0021】
図2は、図1に示した太陽電池パネル1の製造方法を説明するための図である。
【0022】
まず、樹脂層10a上に透明粘着層20aを介してITOフィルム40を積層、接着する(図2(a))。
【0023】
次に、ITOフィルム40上のうち、絶縁性フィルム3が配置される領域上にAl等の導電性材料によってバス配線2を形成する(図2(b))。なおこの際、ITOフィルム40のうち、バス配線2を形成する領域を選択的に削って凹部を形成し、この凹部内にバス配線2を形成すれば、バス配線2が形成されたITOフィルム40の表面を平坦とすることができる。
【0024】
次に、バス配線2が形成されたITOフィルム40上に、一方の面に粘着層60を付与した格子状の絶縁性フィルム3を積層し、絶縁性フィルム3とITOフィルム40とを粘着層60によって接着する(図2(c))。この際、バス配線2が、ITOフィルム40上のうち絶縁性フィルム3が配置される領域上に形成されているので、絶縁性フィルム3はバス配線2上に積層されることになる。
【0025】
次に、絶縁性フィルム3の格子内にバルクへテロ接合膜50を蒸着等によって形成し、複数のセルに分割された太陽電池部4を形成する(図2(d))。
【0026】
次に、太陽電池部4と絶縁性フィルム3とからなる発電部層80上にAlを蒸着し、Al蒸着層30を形成する(図2(e))。
【0027】
その後、Al蒸着層30上に透明粘着層20bを介して樹脂層10bを積層、接着し、また、ITOフィルム40及びバス配線2に配線70aを接続するとともに、Al蒸着層30に配線70bを接続する(図2(f))。
【0028】
以下に、上記のように構成された太陽電池パネル1の作用について説明する。
【0029】
図3は、図1に示した太陽電池パネル1の作用を説明するための図であり、(a)は切断による作用を説明するための図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)はバス配線2を配置したことによる作用を説明するための図である。
【0030】
まず、図1に示した太陽電池パネル1の切断による作用について説明する。
【0031】
図1に示した太陽電池パネル1は、太陽電池部4に、バルクヘテロ接合膜50が含まれているとともにバルクヘテロ接合膜50の特性を維持するための窒素等のガスが注入されており、バルクヘテロ接合膜50が大気に触れたり、注入されたガスが外部に漏れたりすると、バルクヘテロ接合膜50の特性が劣化し、電子表示パネル1としての機能を維持することができなくなる。
【0032】
ここで、図1に示した太陽電池パネル1が切断された場合、発電部層80においても、絶縁性フィルム3によって複数のセルに分割された太陽電池部4のうち、切断箇所に当たる部分が切断される。
【0033】
ところが、本形態においては、太陽電池部4が、ITOフィルム40とAl蒸着層30との間にて、これらITOフィルム40とAl蒸着層30とにそれぞれ接着された格子状の絶縁性フィルム3によって複数のセルに分割されてセル毎に封止されているため、図3(a),(b)に示すように、太陽電池部4の切断箇所が切断されても、その切断箇所のセル(図中“×”に示すセル)のみが切断されて封止状態ではなくなるものの、他の太陽電池部4は切断されずに封止状態が維持される。
【0034】
そのため、太陽電池部4のうち、切断箇所以外の太陽電池部4は、ITOフィルム40とAl蒸着層30との間にて、これらITOフィルム40とAl蒸着層30とにそれぞれ接着された絶縁性フィルム3によって外気に触れることがなく、特性が劣化してしまうことがなくなる。
【0035】
これにより、図1に示した太陽電池パネル1をはさみやカッターナイフ等で任意の形状に切断した場合であっても、太陽電池パネルとしての機能を維持することができる。ただし、太陽電池パネル1を切断する際、ITOフィルム40及びAl蒸着層30のうち配線70a,70bに接続された部分を切断してしまうと、バルクへテロ接合膜50の自己発電によってITOフィルム40とAl蒸着層30との間に生じた電位差が配線70a,70bを介して外部に取り出されなくなってしまうため、切断する任意の形状には、ITOフィルム40及びAl蒸着層30のうち配線70a,70bに接続された部分を含める必要がある。
【0036】
次に、図1に示した太陽電池パネル1のバス配線2を配置したことによる作用について説明する。
【0037】
図1に示した太陽電池パネル1においては、上述したように、ITOフィルム40側から太陽光等の光が照射されると、この光によってバルクへテロ膜50が自己発電し、太陽電池部4のそれぞれにおいてITOフィルム40とAl蒸着層30との間に電位差が生じる。この電位差は、ITOフィルム40及びAl蒸着層30を介して配線70a,70bにそれぞれ伝達されるが、ITOフィルム40側においては、ITOフィルム40上に形成されたバス配線3を介しても配線70aに伝達されることになる。そのため、例えば、図3(c)に示す太陽電池部4aのB点にて生じた電位差は、このB点から配線70aまでの間にてITOフィルム40のみを介して伝達される以外に、点Bに最も近いバス配線2までの距離XだけITOフィルム40を介して伝達され、その後はバス配線2を介して配線70aまで伝達されることになる。これにより、ITOフィルム40とAl蒸着層30との間にて生じた電位差が、ITOフィルム40の抵抗値の高さによって、配線70aに伝達されるまでに低下してしまうことが抑制され、導電効率を向上させることができる。また、このように導電効率を向上させるために配置されたバス配線2が、絶縁性フィルム3に対向する領域に配置されているので、ITOフィルム40側から照射された光が太陽電池部4までの間にてバス配線2によって遮られることがなく、バス配線2を配置しながらも太陽電池部4における受光面積が小さくなることがない。
【0038】
なお、本形態においては、格子状の絶縁性フィルム3の格子のそれぞれの内部が、バルクへテロ接合膜50を含む太陽電池部4となっていることにより、太陽電池部4が複数のセルに分割された形状となっているが、絶縁性フィルム3の形状は、格子状に限らず、太陽電池部4を複数のセルに分割するものであれば、円形状やその他、ハニカム形状等であってもよい。なお、この場合においても、バス配線2は、ITOフィルム40上の絶縁性フィルム3に対向する領域に配置されることになる。
【0039】
また、バス配線2は、ITOフィルム40の絶縁性フィルム3の対向する領域の全てに配置する必要はなく、絶縁性フィルム3の対向する領域であれば任意の領域に配置することにより、上記の効果を得ることができる。
【0040】
また、発電部層80の両面にITOフィルムを積層したものであってもよい。その場合、発電部層80の両面に積層されたITOフィルムそれぞれについて、上記同様に、絶縁性フィルム3に対向する領域にバス配線を配置することになる。
【0041】
また、本形態においては、本発明の電子パネルとして、自己発電するバルクヘテロ接合膜50を含む太陽電池部4を有してなる発電部層80の一方の面に、ITOフィルム40、透明粘着層20a及びPET等からなる透明な樹脂層10aが積層され、他方の面に、Al蒸着層30、透明粘着層20b及びPET等からなる樹脂層10bが積層され、ITOフィルム40側から太陽光等の光が照射されると、この光によってバルクへテロ膜50が自己発電してITOフィルム40とAl蒸着層30との間に電位差が生じ、この電位差がITOフィルム40、バス配線2及びAl蒸着層30を介して配線70a,70bに伝達され、配線70a,70bから外部に取り出されるものを例に挙げて説明したが、本発明の電子パネルとしては、自己発光する自己発光部を発光/発電部として、上記同様に少なくとも一方が透明な2つの電極間に挟み込み、配線を介して2つの電極に供給された電圧によって自己発光部が発光し、その発光状態が透明な電極層を介して視認される電子表示パネルにおいても適用することができる。その場合、バス配線2が絶縁性フィルム3に対向する領域に配置されていることにより、自己発光部が発光することによって表示された情報が見にくくなってしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の電子パネルの実施の一形態となる太陽電池パネルの一例を示す図であり、(a)は表面側から見た内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【図2】図1に示した太陽電池パネルの製造方法を説明するための図である。
【図3】図1に示した太陽電池パネルの作用を説明するための図であり、(a)は切断による作用を説明するための図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)はバス配線を配置したことによる作用を説明するための図である。
【図4】一般的な太陽電池パネルの一例を示す図であり、(a)は表面側から見た内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 太陽電池パネル
2 バス配線
3 絶縁性フィルム
4,4a 太陽電池部
10a,10b 樹脂層
20a,20b 透明粘着層
30 Al蒸着層
40 ITOフィルム
50 バルクへテロ接合膜
60 粘着層
70a,70b 配線
80 発電部層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一方が透明の2つの電極層と、前記2つの電極層にそれぞれ接続された外部配線と、前記2つの電極層の間に封止された状態で挟み込まれ、前記2つの電極層に印加された電圧によって自己発光する、もしくは前記透明な電極層側から照射された光によって前記2つの電極層の間に電位差を生じさせる発光/発電部とを有し、前記2つの電極層に前記外部配線から電圧が印加されて該電圧によって前記発光/発電部が自己発光した場合に当該発光状態が前記透明な電極層を介して視認され、また、前記2つの電極層の間に生じた電位差が前記外部配線を介して取り出される電子パネルにおいて、
前記発光/発電部は、前記2つの電極層にそれぞれ接着された絶縁性の隔離部材によって複数のセルに分割されて前記セル毎に封止され、
前記透明な電極層上のうち前記隔離部材と対向する領域に、前記外部配線に接続されたバス配線が配置されていることを特徴とする電子パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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