説明

電子プレゼンテーションシステムおよび方法

電子プレゼンテーションシステム及び方法は、プレゼンテーション資料を永遠に変更しないプレゼンテーション資料への動的な注釈付けを可能にするのと同時に、プレゼンテーション資料に対して複数の表示画面を与える。これらプレゼンテーション資料を表示画面のいずれか1つへ容易に指向でき、いかなる注釈をも将来使うために保存でき、あるいは、単に消去できる。1つのインターフェース画面は、左側または右側のどちらかの画面の画像への簡単な注釈付けを可能にし、その一方で、ズーム機能によりスライドを、様々な異なった様式で表示できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グループプレゼンテーションシステム及び方法に関し、特に、複数の画面を有する電子プレゼンテーションシステム及び方法に関する。
【0002】
(関連出願)
本願は、「ELECTRONIC INSTRUCTIONAL DELIVERY SYSTEM AND METHOD」と題し、2001年5月25日に提出した米国特許仮出願第60/293,179号に関連し、これから優先権を主張する「SYSTEM AND METHOD FOR ELECTRONIC PRESENTATION」と題し、2002年5月24日に提出した米国特許出願第10/153,859号の一部継続出願であって、これら双方の開示は、参照することにより本明細書に全体として組み入れられる。
【背景技術】
【0003】
教育または訓練環境でのような比較的小規模なグループ向けにプレゼンテーションを行う1つの従来方法は、オーバーヘッドプロジェクタ、及び、ビューホイルまたはOHP用紙の使用を含む。このよく知られた方法によれば、発表者は、予め決定された順序でオーバーヘッドプロジェクタ上に手で置き、その後、そこから取り去る一連のビューホイルを有する。プレゼンテーション中、発表者が動的に資料を発表できるように空白のビューホイルを時々、挿入するが、発表者は、前もって準備したビューホイルに注釈を付ける可能性は低い。その理由は、このような注釈が、将来使えるホイルを駄目にする可能性が高いためである。
【0004】
自動化の最近の進歩は、この従来のプレゼンテーション方法の欠点の幾つかに対処している。ある場合において、コンピュータで生成されたスライドショーを画面上に、時々、注釈を用いて上映できるように、今では、コンピュータの映像出力をプロジェクタに接続できる。しかし、自動化のこの導入は、プレゼンテーションの資料及び方法の限定され、静止した性質を変えない。
【0005】
従って、プレゼンテーションを行う環境の各々に応じて容易に修正でき、増やせる資料を発表者が効果的且つ動的に発表できるダイナミックプレゼンテーションシステム及び方法の必要性が残る。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、プレゼンテーション資料を永遠に変更しないプレゼンテーション資料への動的な注釈付けを可能にするのと同時に、プレゼンテーション資料に対して複数の表示画面を与えるシステム及び方法を用いてこれらのニーズ及びその他のニーズに対処する。プレゼンテーション資料を表示画面のどれにでも容易に指向でき、いかなる注釈をも将来使うために保存でき、あるいは、単に消去できる。
【0007】
本発明の一態様は、電子プレゼンテーションを行うシステムに関する。このシステムは、例えば、プログラム可能なコンピュータによりアクセスできる第1メモリ内に記憶された複数のプレゼンテーションスライドと、プログラム可能なコンピュータに結合され、第1映像入力信号を有する第1の表示画面と、プログラム可能なコンピュータに結合され、第2映像入力信号を有する第2の表示画面と、プログラム可能なコンピュータに結合され、第3映像入力信号を有する第3の表示画面とを含む。プレゼンテーションシステムは、プログラム可能なコンピュータによりアクセスできる第2メモリ内に記憶されたプレゼンテーション制御ソフトウェアアプリケーションをも含み、プログラム可能なコンピュータが、プレゼンテーション制御アプリケーションを実行して、第3の表示画面上に表示されるインターフェースを生成し、これにより、複数のスライドの各々が、第1または第2の表示画面のどちらか一方へ表示するために発信されるように設定されている。第3の表示画面は、現在の右側の画像と、現在の左側の画像と、発信すべき次のスライドの画像とを同時に描くマルチウィンドウ表示の表示インターフェースを含む。プレゼンテーション制御システムを用いて、発表者は、右側または左側の画像のどちらかを選択でき、この画像への注釈付けを実時間で実行できる。
【0008】
本発明の別の一態様は、複数の表示画面を用いて複数のスライドの電子プレゼンテーションを行うソフトウェアアプリケーション及び方法であって、中央の表示画面上にプレゼンテーション制御インターフェースを生成し、複数のスライドの中から1つのスライドをプレゼンテーション制御インターフェース内のプレビューウィンドウに表示し、プレゼンテーション制御インターフェースを介して、右側の表示画面または左側の表示画面のどちらへスライドを指向するのかを指示する入力を受信し、指示された表示画面へ表示するためにスライドを発信し、プレビューウィンドウに表示するための次のスライドを取り出すソフトウェアアプリケーション及び方法に関する。個々の画面上に表示することに加えて、プレゼンテーション制御インターフェースは、右側からのスライドと、左側からのスライドと、発信すべき次のプレゼンテーションスライドとを中央の表示画面上の個々の副ウィンドウに同時に表示する。この中央の表示画面から、どちらか一方のスライドを選択でき、プレゼンテーションを実時間で変更するために注釈付けできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明を一例として添付図面の図に示すが、本発明は、これらの図に限定されるものではない。図中、同一の符号は、類似の要素を示す。
【0010】
以下の記述では、本発明の充分な理解を得るため、説明目的で数多くの具体的な詳細を述べる。しかし、当業者にとって、これら具体的な詳細なしに本発明を実行できること明らかである。別の場合において、本発明を不必要に分かりにくくすることを回避するため、周知の構造体及び装置をブロック図の形態で示す。
【0011】
以下で、本発明の様々な実施形態を公開し、論じる。特に、多数の実施形態を、特定の環境の教育的な、または訓練用のプレゼンテーションに関連して記述する。この特定の環境は、本発明の多数の態様を記述するのに役立つ。しかし、本発明は、この特定の環境だけに限定されるものではなく、むしろ、その範囲内で、複数の画面及び動的な注釈付け機能が有益である別のプレゼンテーション環境を意図する。
【0012】
図1には、本発明の一実施形態による例示的なプレゼンテーションシステム100を示す。この実施形態によれば、コンピュータシステム106は、その他の構成要素により用いられるデータの流れ及びプレゼンテーション資料を制御する。特に、コンピュータ106は、発表者を支援してプレゼンテーションを制御するグラフィカルインターフェース122をモニタ104上に形成する。インターフェースモニタ104上に表示される映像データは、コンピュータ106の映像出力部116bにより供給される。全体として図示していないが、コンピュータシステム106は、キーボード、大容量記憶装置、ネットワークインターフェース、パラレルインターフェース及びシリアルインターフェースの他に、典型的なコンピュータシステムの一部分として知られたその他の多くの周辺機器及び部品をも具えるという点で従来のシステムである。
【0013】
コンピュータシステム106は、左側のプロジェクタ114a及び右側のプロジェクタ114bへ映像出力をそれぞれ供給する別個の映像出力部116a,116cをも含む。映像出力を、SVGA形式の映像信号及びその他の従来の映像形式とすることができる。この明細書中、左側/右側の取り決めは、発表者の観点から見ている。各映像出力部116a,116c上で出力される映像データは、インターフェース122を用いる発表者により決定される。インターフェース122を用いて、発表者は、コンピュータシステム106によりアクセスできる記憶装置(図示せず)からプレゼンテーション資料を取り出し、その後、この資料を映像出力部116a,116cの双方またはいずれか一方へ指向する。その後、プロジェクタ114a,114bは、それぞれのプレゼンテーション資料をそれぞれの画面102a,102b上へ表示する。
【0014】
プロジェクタ114a,114bへ指向することに加えて、映像出力部116a,116cは、それぞれの経路118a,118bを介してタッチ画面モニタ110a,110bへも指向される。特に、画面102a,102bは、プレゼンテーションを受ける視聴者により都合良く視聴するために位置付けられているが、モニタ110a,110bは発表者付近に位置付けられている。各タッチ画面モニタ110a,110bは、コンピュータシステム106に接続されている。図1では、これらの接続線120a,120bを直列接続として描いているが、機能上等価な帰還接続経路も本発明により意図されている。これら接続経路を、その他の種類の入力/出力プロトコル及びハードウェアとすることができ、RS−232シリアル通信経路に限定しない。接続線120a,120bは、モニタ110a,110bで発生できる何らかの触知可能な相互作用を示すそれぞれのタッチ画面モニタ110a,110bからの帰還を構成するのに用いられる。図1は、各モニタ110a,110bに対して例示的なスタイラス112a,112bを描いているが、同一のスタイラスを用いて、あるいは、全くスタイラスを用いずとも、モニタ110a,110bとの触知可能な相互作用を発生させることができる。
【0015】
コンピュータ106に接続されたキーボード、マウスまたはその他の入力装置を用いてインターフェース122を制御できる。しかし、室内の移動及び配置でかなりの柔軟性を発表者に与えるため、インターフェース122をも制御する遠隔制御装置108もコンピュータシステム106へ接続されている120c。この遠隔制御装置108は、USB、ファイヤーワイヤー、赤外線通信規格、シリアルまたはその他の多くの種類の入力/出力規定を用いてコンピュータ106と接続する送信機(及びコンピュータ106上の受信機)を含むことができる。その上、表示装置104を、発表者が触覚性の開始命令を用いてプレゼンテーションを制御できるタッチ画面装置とすることもでき、このような装置は、それ自体の帰還経路124を必要とする。
【0016】
図1の例示的なプレゼンテーションシステム100では、コンピュータシステム106は、a)プレゼンテーション資料を取り出し、2つの映像出力部116a,116cの一方へ指向する(または発信する)のに用いられるプレゼンテーションインターフェース122と、b)タッチ画面モニタ110aからの触覚フィードバックを受け、それに応じて映像出力部116aを調節する左側の画面102a用の注釈ツールと、c)タッチ画面モニタ110bからの触覚フィードバックを受け、それに応じて映像出力部116cを調節する右側の画面102b用の注釈ツールとを同時に実行することによりプレゼンテーションの動作を制御する。
【0017】
今しがた記述した実施形態では、この明細書で記述するその他の実施形態と同様に、これら例示的な構成要素は、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、タッチ画面モニタ110a,110bは、LCD表示パネルまたはその他の種類の表示装置を含むことができ、コンピュータ106を、必ずしもその他の構成要素と一緒に物理的に位置付けしなければならないとは限らず、ネットワークまたはその他の長距離ケーブル技術を介してプレゼンテーションシステム100の様々なその他の構成要素に接続できる。
【0018】
図2には、本発明のより好適な別の一実施形態による別の1つの例示的なプレゼンテーションシステム200を示す。システム200は、以下に説明する本発明のプレゼンテーションシステム及び方法を達成するために多くの従来の構成要素を用いる。例えば、映像スイッチ240を、従来の制御可能な4×4映像スイッチとすることができ、この4×4映像スイッチは、容易な統合のため、それ自体のドライバーソフトウェア及びアプリケーションプログラミングインターフェース(API)ルーチンを含む。同様に、モニタ212,238,234を従来のタッチ画面モニタとすることができ、これらタッチ画面モニタは、システム200のその他の構成要素と容易に統合するため、これら自体のドライバーソフトウェア及び較正ルーチンを含む。現代のオペレーティングシステム、例えば、コンピュータ204上で典型的に実行するオペレーティングシステムは、コンピュータ204内での複数のビデオカードの動作及び相互作用を支援するのにオペレーティングシステムのいかなる修正をも必要としないように、複数の映像表示の定義付けを可能にする。
【0019】
この実施形態では、システム100と比べて、更なる映像表示装置が可能であり、映像スイッチ240が、更なる機能を達成するために用いられている。しかし、システム200の多くの態様が図1のシステム100の態様と類似するので、図2を記述する際、幾つかの特徴の詳細な説明を繰り返さない。
【0020】
システム200は、左側プロジェクタ232及び右側プロジェクタ236を用いて視聴者に対してマルチ画面プレゼンテーションを行うために発表者により用いられるコンピュータ204を含む。発表者は、利用できる3つのモニタ、すなわち、左側プロジェクタ232から与えられた資料を表示する左側画面モニタ234と、右側プロジェクタ236から与えられた資料を表示する右側画面モニタ238と、コンピュータ204上で実行しているプレゼンテーションソフトウェアアプリケーションへグラフィカルユーザーインターフェースを供給する中央モニタ212とを有する。
【0021】
例示的なシステム200内には、実演コンピュータ216、実演モニタ202及びビデオスプリッタ214も存在する。ビデオスプリッタ214は、実演コンピュータ216からの映像出力218を実演モニタ202及び映像スイッチ240の双方へ供給する。実演コンピュータ216は典型的に発表者の制御下にあり、実演コンピュータ216を用いて、視聴者が視聴するプレゼンテーション資料を更に増やすか、あるいは説明する模擬実験及びその他の実演を行うことができる。その結果として、視聴者が模擬実験及び実演の利益を得るように、発表者はグラフィカルユーザーインターフェースによっても、実演コンピュータ216の映像出力をプロジェクタ232,236の一方へ指向できる。
【0022】
映像スイッチ240は当業者に既知のような従来の映像スイッチであり、映像スイッチ240を制御して、入力部の1つで受信したデータ信号を1つ以上のデータ出力部へ指向できる。図示のように、映像スイッチ240は、少なくとも3つの映像信号、すなわち、a)(コンピュータ204からの)208、b)(コンピュータ204からの)210及びc)(ビデオスプリッタ214を介して実演コンピュータ216からの)220を受信する。映像スイッチ240の設定に応じて、これら様々な入力信号を次に、1つ以上の出力部、すなわち、a)224(左側プロジェクタ232)、b)226(左側モニタ234)、c)228(右側プロジェクタ236)、及び、d)230(右側モニタ238)へ指向する。
【0023】
前に説明したシステム100に類似して、図2のシステム200は、コンピュータ204上で実行し、中央モニタ212上に表示するグラフィカルユーザーインターフェースを発表者が使用できるプレゼンテーションシステムを構成する。このユーザーインターフェースにより、発表者はプレゼンテーション資料を取り出し、それらを中央モニタ212上にプレビューし、その後、左側プロジェクタ232または右側プロジェクタ236のいずれか一方、あるいはこれらの双方へ資料を発信できる。視聴者へ発表するものを制御するため、発表者はインターフェースを用いて、2つの映像出力208,210の1つから資料を送信し、映像スイッチ240を設定して、異なった映像入力を適切な映像出力へ指向する。
【0024】
図3に示すように、連続経路310は、コンピュータ204が映像スイッチ240を選択可能に設定する1つの例示的な方法である。特に、通信リンク310を用いて、発表者はプレゼンテーションシステムソフトウェアと対話してコンピュータ204からの命令を映像スイッチ240へ送信する。この命令に基づいて、映像スイッチ240は、映像入力と映像出力との間の結合を制御する。
【0025】
好適な実施形態では、右側モニタ238、左側モニタ234及び中央モニタ212はすべてタッチ画面モニタである。更に、コンピュータ204は注釈ツール(例えば、ソフトウェアアプリケーション)の3つのインスタンスを実行し、注釈ツールの各インスタンスは、それぞれのモニタ212,234,238に表示された映像データの修正または増強を可能にする。この増強された映像データは、現在、表示されているいずれかのプレゼンテーションスライド上に上書きされる。図3に示すように、これらモニタはコンピュータ204のそれぞれの入力端に接続されている。それぞれのタッチ画面モニタとの触知可能な相互作用に依存する応答をコンピュータ204へ供給するシリアル通信経路として図3の例示的な帰還経路304〜308を示す。帰還データは、適切なモニタ上に表示される映像データを適切に調節するため、注釈ツールの適切なインスタンスに送信される。
【0026】
動作中、発表者は1つのモニタ、例えば、右側モニタ238に接触し、このことにより、オペレーティングシステムの「焦点」を、右側モニタ238と関連する注釈ツールのインスタンスへもっていく。(ドライバーソフトウェアと一緒に)注釈ツール及びタッチ画面モニタ238を用いて、発表者は、右側プレゼンテーション画面上に表示するためにコンピュータ204により出力された映像データ上に上書きできる文章、囲み、手書き図及びその他の注釈のようなものを描くことができる。従って、視聴者は、この特定視聴者の個人のニーズに応じてリアルタイムで容易に増強できる静的なプレゼンテーション資料の利益を得る。
【0027】
図4は、コンピュータ204の例示的な概観を示す。図示のように、このコンピュータは、複数の入力/出力ポート402〜408と同様に、複数の映像出力ポート410〜414をも含むことができる。本発明は、図4の特定のコンピュータ構成及びポートタイプに限定されるのではなく、むしろ、代わりの機能上等価な構成をも意図する。
【0028】
図5は、本発明の一実施形態による例示的なプレゼンテーション方法の高水準の論理流れ図である。この流れ図によれば、発表者は、図2に示すようなシステムを用いて、視聴者へ効果的且つ動的なマルチ画面プレゼンテーションを行うことができる。この方法を、1つ以上のコンピュータ上で実行できる1つ以上のソフトウェアアプリケーションとして実装でき、ソフトウェアアプリケーションが実行されると、ここで記述するようなプレゼンテーション方法を実行する。
【0029】
工程502では、利用できるプレゼンテーションのリストを発表者へ供給して発表者に選択させる。プレゼンテーションファイルを選択した後、工程504において、選択されたプレゼンテーションを有するスライドのリストを得ることによりこの方法が継続する。プレゼンテーションファイルを選択した後、プレゼンテーションシステムは、発表者の制御の下で画像を表示するその後の工程に移ることができる。しかし、プリローダは、画像及び添付データファイルをプリロードして、それらをプレゼンテーションの開始前にキャッシュ内に格納するのに1つの有用なツールである。動作中、発表者自らの判断でプリローダツールを用いても、用いなくてもよい。しかし、キャッシュ内に格納されなかった画像でプレゼンテーションを行うのに比べて、キャッシュ内に格納された画像の使用は、異なった画面の高速表示を可能にする。
【0030】
工程506において、スライドのうちで最初のスライドを自動的にプレビューウィンドウ内に表示して、次のスライドが何であるかを発表者が理解できるように、そして、いかにしてそれを最良に表示できるかを発表者が決定できるようにする。表示する前に、発表者は、この時点でスライドに注釈を付けるべきかを工程508で決定できる。
【0031】
次に、工程510において、この方法は、発表者がプレビュースライドの表示のために選択する多くの可能な選択肢のうちのどれかを決定する。例えば、発表者は、工程514でプレビュースライドを左側画面へ送信することを、あるいは、工程516でプレビュースライドを右側画面へ送信することを選択できる。あるいはまた、この方法は、プレビュースライドを自動的に転送する画面を工程518で決定するため、プレファレンスファイルを参照する自動的発信機能を含むことができる。その他の表示選択肢を工程519で選択でき、これら選択肢は、左側画面または右側画面を空白にすること、プレゼンテーション中、1つのスライドを逆に戻すこと、現在のプレビュースライドを表示せずに抜かすこと、あるスライドへ順序に反してジャンプすること、別の1つのプレゼンテーションファイルからスライドへジャンプすること、あるいは、空白のテンプレートを表示画面の1つへ送信することなどの事柄を含むことができる。発表者は、実演コンピュータの出力を左側画面で表示する(工程522)か、あるいは、右側画面で表示する(工程524)かを工程512で選択することもできる。発表者は、(工程526で)左側画面に表示されるか、あるいは、(工程528で)右側画面に表示されるスライドに注釈を付けることを工程520で選択することもできる。スライドに注釈を付けることにより、発表者は、目の前の視聴者に適するようにカスタマイズ化してプレゼンテーションを対話形式で増強できる。後のスライドプレゼンテーショで注釈を有用とすることができるように、そして、2つ以上の表示されたスライドに対する注釈を保存するため、この方法の工程530は、将来使えるいかなる注釈をも保存する。プレゼンテーションスライドの表示または注釈付けに対する発表者の選択に基づいて、工程532は、取り出してプレビューウィンドウに表示する次のスライドを得る。工程534は、この方法が次に、工程510から、プレゼンテーションファイルの最後のスライドを表示するまで繰り返すことを表す。スライドプレゼンテーションを制御する特定のインターフェース及びソフトウェアアプリケーションに関して、この方法の詳細を以下に提示する。
【0032】
図6には、発表者が、視聴者に行うプレゼンテーションを制御できるコンピュータ204上で実行するプレゼンテーションソフトウェアアプリケーションの例示的な画面ショット600を示す。ドロップダウンメニュー、選択ボックス、アイコン、表示ウィンドウ、ツールバーのようなグラフィカルユーザーインターフェースの構成要素及びそれらの操作は当該技術分野で周知であり、これらを詳細に説明しない。
【0033】
プレゼンテーションの基礎は、例えば、プレゼンテーションファイルと称すことができるものの中に一緒に配置された多数のパワーポイントスライドから構成できる。本発明の範囲内にその他のスライドフォーマットも意図する。パワーポイントファイルまたはスライドショー及びそれらの個々のフレームをコンピュータ204のハードディスクドライブに記憶できる。例えば、「D:\courses」のような初期設定ディレクトリ内でプレゼンテーションファイルを検索するようにプレゼンテーションソフトウェアを設定できる。このディレクトリ内には、プレゼンテーションソフトウェアが自動的に走査し、選択のため、発表者へ表示する多くの異なったプレゼンテーションファイルがある。
【0034】
一実施形態では、プレゼンテーションシステムは、ユーザーに規定されたプレファレンスデータをプレゼンテーションファイルのいずれか1つと関連付けさせることもできる。このプレファレンスデータは、予め決定された拡張子(例えば、「.ipf」)を用いるプレファレンスファイルの形態をとることができるので、プレゼンテーションソフトウェアは、プレファレンスファイルを、類似して名付けたプレゼンテーションファイルと容易に関連付けることができる。好適な実施形態では、プレファレンスファイルは、3つのフィールド、すなわち、
<スライド番号>,<方向タグ>,<記憶呼び起こし文章>
を有する多くのエントリを含むことができる。
【0035】
従って、プレファレンスファイルは、
14,R,すべての3つの態様について述べる
2,L,
...
16,R,3つのプログラマについて冗談を言う
というようなものである。
【0036】
上記に示したように、スライド番号を番号順とする必要はないが、ある状況下、後に続くこのような規定が役立つかもしれない。更に、各スライドがエントリを有し、各エントリがフィールドごとにデータを有する必要がない。
【0037】
あるいはまた、プレファレンス情報をプレゼンテーションファイル自体のスライド内に含めることができる。パワーポイントスライドの「ノート」区分、または、その他のプレゼンテーションファイル形式に対する類似の機能を用いれば、プレファレンス情報を別々のプレファレンスファイル内に記憶する必要がなく、プレゼンテーションファイル内に含めることができる。
【0038】
プレゼンテーションソフトウェアインターフェースは、プレゼンテーションを選択することで発表者を支援するドロップダウンボックス616を具える。図6では、例えば、発表者は、「503‐CH00US」という名前のファイルを選択した。一実施形態では、「503‐CH00US」という名前のファイルを、意味のあるものにでき、プレゼンテーションがレッスン503のチャプター00に関することを示す。ハードドライブ上では、このファイルをパワーポイントファイル「503‐Ch00US.ppt」として記憶できる。好適な実施形態では、選択したプレゼンテーションの最初のスライドは、プレビューウィンドウ602内に自動的に表示される。
【0039】
ウィンドウ612は、選択されたプレゼンテーションファイル内に13個のスライド及びそれぞれの題名を示す。1つのスライドの題名614を、選択されたように(反転映像により表されたように)示し、このスライド604はプレビューウィンドウ602内に表示されている。このウィンドウ602から発表者は、スライド604をコンピュータ204の映像出力の1つへ指向(または発信)できる。
【0040】
画面600が表示されるモニタをタッチ画面モニタ212とすることができるが、発表者は、触覚入力に加えてキーボードまたはマウスを用いてもプレゼンテーションソフトウェアのインターフェースと対話できる。
【0041】
画面600内には、プレビューのスライド604の送り先を決定する3つのアイコンがある。「送り先」とは、スライドを送信して左側画面または右側画面のどちらかに表示されるコンピュータ204の映像出力を意味する。一実施形態によれば、映像スイッチのセットアップ及びケーブル接続は、図2に示すような予め決定されたやり方で設定される。プレゼンテーションソフトウェアは、この予め決定された設定を理解しており、プレゼンテーションソフトウェア自体、発表者により選択されたアイコンに基づいてスライドを適切な映像出力へ供給するように設定されている。プレゼンテーションソフトウェアが映像出力を適宜に指向するように設定されている限りは、特定のケーブル接続を、図2に示す場合と異ならせることができる。
【0042】
アイコン620はプレゼンテーションソフトウェアにプレビューのスライド604を左側画面へ送信させ、その一方で、アイコン644はプレゼンテーションソフトウェアにプレビューのスライド604を右側画面へ送信させる。プレビューのスライド604が、関連のプレファレンスファイル内に指定された方向の好みを有すれば、アイコン632は、使える状態になって、このアイコン632を選択することにより、発表者は、プレファレンスファイル内で検出された方向の好みに基づいてスライドを、好ましい画面へ送信できる。表示のため、プレビューのスライド604を適切な画面へ送信した後、プレゼンテーションソフトウェアは、一連のスライドのうち次のスライドをウィンドウ602内に自動的に表示する。自動のアイコン632の代わりにアイコン620または644のどちらかを用いることによりプレファレンスタグをオーバーライドできる。ウィンドウ618は、プレゼンテーションに関して発表者を支援するため、プレファレンスファイルからの何らかの記憶呼び起こし文章を表示するのに用いられる。
【0043】
本発明の一実施形態によれば、プレファレンスファイル内のスライドのエントリは、「LR」のような方向のエントリを有することができる。このダブルエントリは、双方のスライドがほぼ同時に表示されたように見えるように、1つのスライドを左側画面上に自動的に表示し、次に、次のスライドを右側画面上に表示するという効果を有する。その結果、結果として生じた新たなプレビュースライドは、最初のプレビュースライドから移動された2つである。
【0044】
順序を狂わせて表示ウィンドウ612からスライドを選択し、次に、プレビューのウィンドウ602内に表示できる。
【0045】
インターフェースの画面600は、「逆戻り」アイコン630及び「前進」アイコン634をも具える。アイコン630により、発表者はプレビューのウィンドウ602において逆方向へ進行でき、アイコン634により、現在プレビューのスライド604を抜かし、プレゼンテーション中の次のスライドをプレビューのウィンドウ602内に表示できる。
【0046】
アイコン626,638は、表示画面を上方へスライドするようにスライドを見せることができる左側画面及び右側画面の「スライドジョグ」機能を具える。この動作は、ビューホイルの下半分を強調するように、プロジェクタ上のビューホイルを上方へスライドする発表者の従来の行動を擬態する。これらアイコンはトグルのように動作するので、アイコンの連続的な選択は、スライドの通常のプレゼンテーションと、スライドの「ゆっくり動かされる」プレゼンテーションとの間で反転する。
【0047】
一方の画面または他方の画面に生徒を集中させるため、そして、プレゼンテーションの範囲内の更なる理由のため、プレゼンテーションソフトウェアインターフェースは、左側の表示を空白にするアイコン624と、右側の表示を空白にするアイコン640とを具える。これらアイコンのいずれかを選択することは、この場合も、「空白にされていない」適切な表示をもたらす。
【0048】
図2の環境に示すように、実演コンピュータ216からの映像出力は映像スイッチ240へ供給される。プレゼンテーションソフトウェアは、通信リンク310を介して映像スイッチ240の適切な制御によりこの映像出力の表示を表示プロジェクタ232,236の一方へ生じさせることができる。発表者が実演コンピュータ216からの出力を左側プロジェクタへ指向したいと思えば、アイコン628を選択する。この選択により、プレゼンテーションソフトウェアが映像スイッチ240を制御して、映像信号218を左側画面上に表示できる。右側プロジェクタ236の場合、類似の機能は、アイコン636を用いて達成される。アイコン628,636のどちらかの次の選択は、実演コンピュータ216から出力される代わりに、それぞれの画面へ表示されたスライドを返還する。映像スイッチ240の未使用の4番目の入力を利用するもう1つの実演コンピュータを含めることができる。このような別の手段では、映像スイッチ240の手動制御は、適切な映像信号の経路指定を選択するのに有用であることを証明できる。
【0049】
ボタン650,652をそれぞれ用いて、左側または右側の表示画面上に表示された現在のスライドを、ウィンドウ610内に表示された「お気に入り」リストへ追加できる。「お気に入り.fvt」のような何か意味のあるものとしてこのリストに名前を付け、このリストを初期設定ディレクトリ「D:\courses」内に位置付けることができる。その他のファイル名及び位置付けをも使用できる。
【0050】
好適な実施形態では、ファイルの形式は、
<プレゼンテーションファイル>,<スライド番号>:<説明文>
である。従って、1つのエントリは、
409‐Ch05,14:フリースレッディング
のようなものである。これは、(例えば、パワーポイントスライドが用いられていれば、)プレゼンテーションファイル409‐Ch05.pptの14番目のスライドを意味する。説明文を、いかなる文章とすることができるが、スライドの題名は1つの有用な例である。
【0051】
ボタン650または652のどちらかの選択により、新たなエントリがお気に入りのファイルに加えられるか、あるいは、別の方法で挿入される。好適な実施形態では、このファイルは、異なるプレゼンテーションファイルのうちで役立ち、特定のプレゼンテーションファイルに限定しない。発表者は、スライドをウィンドウ612から選択するやり方と同じようにスライドをウィンドウ610から選択する。1つの違いは、プレゼンテーションソフトウェアが、参照されるプレゼンテーションファイルを開き、適切なスライドを取り出し、これをプレビューのウィンドウ602内に表示しなければならないということである。このスライドを次に、アイコン620,644をそれぞれ用いて左側または右側画面へ発信できる。スライドを発信した後、次のスライドを選択してプレビューのウィンドウ602内に位置付けするため、プレゼンテーションは元のプレゼンテーションファイル内のスライド位置に戻る。
【0052】
プレゼンテーションソフトウェアは、スライド注釈アプリケーション(すなわち、注釈ツール)の3つの異なるインスタンスと協働する。スライド注釈ツールを、ベクトルに基づく描画ツールであって、プレゼンテーションスライド上に上書きできる画像を作成する描画ツールとすることができる。注釈ツールのこれらインスタンスの各々は、モニタ212,234,238の異なった1つに対応する。注釈ツールのインスタンスの実行は、異なったモニタ212,234,238の各々に注釈ツールバーを表示させることになる。中央モニタ212用の注釈ツールと関連する注釈ツールバー608は、プレビューのウィンドウ602の下部に表示される。スライドを左側表示画面または右側表示画面のどちらかへ発信する前に、このツールバーを用いて、発表者はスライド604に注釈を付けることができる。左側及び右側モニタ234及び238の各々は、それら自体に関連付けられた注釈ツール及び類似のツールバーを有する。
【0053】
クロックアイコン606は、発表者が時間枠を選択でき、この時間枠内の残りの時間を示すカウントダウン画面を表示できるタイマーウィンドウを開く。この時間枠は、課題を完了するまでの残りの時間を、あるいは、プレゼンテーション中の中断の終わりまでの残りの時間を反映できる。
【0054】
図7には、図6に示した場合のような例示的な注釈トルツールバーを示す。適切なアイコンをたたく、または選択することにより、ツールバーの異なった機能を選択する。左から右へアイコンは、以下を含む。すなわち、
702:ツールバーの表示を拡大または縮小する表示/非表示ボタンである。
704:文章が現れるべきプレゼンテーションスライド上でたたき、次に、(コンピュータ204の)キーボードを用いて文章を入力することにより用いられるテキスト機能である。
706:好ましくはスタイラスまたはその他の類似の器具を用いて、スライド上に描画できる手書き描画ツールである。
708:開始コーナーを選択し、終了コーナーまでドラッグして長方形を規定できる長方形描画機能である。
710:長方形機能に類似するが、規定された「境界」ボックス内に楕円が描かれる楕円描画機能である。
【0055】
好適な実施形態では、長方形及び楕円ツールの双方は自動的にテキスト入力機能を起動するので、生成された形状は、いかなる追加のアイコンをも選択することを必要とせずに入力された文章を有することができる。
712:線の始点及び終点を選択することにより用いられる直線描画機能である。
714:こま割り漫画の吹き出しに似ているテキスト入力ボックスを作成する「吹き出し」機能である。
716:透明な黄色で強調された長方形を画面上に作成する蛍光マーカーツールである。
718:指示器をプレゼンテーションスライド上の所望の位置に表示できるポインタツールである。好適な実施形態では、指示器は、明るい赤色の矢印である。この矢印は、発表者によりたたかれたプレゼンテーションスライド上のいずれかの位置まで移動する。
720:プレゼンテーションスライドの一部分を被覆して表示を阻止する漸進的口外機能である。画面上の最初の選択は開始の垂直位置を設定し、連続する選択の各々は、プレゼンテーションスライドを徐々に表示するために被覆を再配置する。
722:プレゼンテーションスライド上のいかなる注釈をも消去する消しゴムツールである。
724:各注釈を逆の順番で除去する取り消し機能である。
726:異なる色の中から将来の注釈動作用の色を選択する色選択ツールである。
【0056】
注釈付けを何らかの特定の順序で左側、右側及び中央モニタ上で行うことができる。従って、好適な実施形態では、発表者がプレゼンテーションスライドから離れてナビゲートするたびに注釈は保存される。例えば、スライド14を左側モニタ234上に表示し、注釈を付けることができ、その一方で、スライド13を右側モニタ238上に表示できる。発表者が右側モニタ238に接触すれば、コンピュータ204のオペレーティングシステムは、たった今、焦点が右側モニタ238へ移動したことを検知し、これ以上の入力は、このモニタ238と関連する注釈ツールにより解釈される。プレゼンテーションソフトウェアは、続行する前に、スライド14に対するいかなる現在の注釈をも保存する。発表者が次に、スライド14へナビゲートし直せば、スライド13に対する現在の注釈は保存され、更なる入力は、左側モニタ234と関連する注釈ツールにより解釈される。
【0057】
好適な実施形態では、各注釈ツールにより作成されたベクトル画像ファイルは、「C:\courses」ディレクトリ内に保存される。例えば、プレゼンテーションファイル409‐Ch05.ppt内のスライドに注釈付けを行う際、ディレクトリ409‐Ch05.annを作成でき、ファイル「xxx」に配置できる。ここで、「xxx」とは、このプレゼンテーションファイル内のスライドを意味する。
【0058】
プレゼンテーションソフトウェアがプレビューのウィンドウ602内にスライドを表示すれば、あらゆる注釈ファイルの存在を自動的に検索でき、それに応じてスライドを自動的に増強できる。その結果として、注釈ファイルを保存でき、もう1つのコンピュータへ移動してこのコンピュータからのプレゼンテーションを増強できる一方で、別のコンピュータ上に存在するプレゼンテーションスライドを依然として用いている。また、注釈付きのスライドの再表示は、スライドに注釈が最初に付けられていた表示画面に左右されない。例えば、スライドが右側表示画面上にある間、表示され、注釈が付けられたスライドを、左側表示画面へ表示及び発信するために後で呼び戻すことができ、いかなる前の注釈も、変更の必要なしに左側表示画面上に表示される。
【0059】
図6のインターフェースの画面600に一時的に戻る。画面600には、2つの相補的なアイコン622,642がある。これらアイコンはそれぞれ、空白のスライドを左側及び右側表示画面上で始動する。次に、この空白のスライドに、所望に応じて注釈を付けることができる。好適な実施形態では、空白のスライドの名前を要求し、しかも、奨励された初期設定名も与えることができるダイアログボックスが現れる。新たに名付けられたスライドがお気に入りとして保存されなければ、現在のプレゼンテーションを終了する際、スライドは消去される。スライドが保存されれば、それを後で呼び戻しに利用できる。同様に、個々のスライドを作成し、「C:\courses」ディレクトリ内にコピーし、手動でお気に入りファイルに加えることができる。このように、プレゼンテーションファイルを増強する更なる付帯的なスライドを、予め準備されたプレゼンテーション中、選択及び表示のために容易に利用できるようにする。
【0060】
プレゼンテーションシステムは、1つの文書ファイル形式だけから見れる内容を提示することに限定されない。プレゼンテーションシステムは、例えば、パワーポイントプレゼンテーション及びアドーブアクロバットPDFファイルのような2つ以上の異なった文書ファイル形式で動作できる。好適な実施形態では、情報の画面をランドスケープレイアウトで配信するのにパワーポイントプレゼンテーションが用いられ、その一方で、アクロバットファイルは、ポートレイトレイアウトで割り付けられた文書からの情報を表示する。
【0061】
この実施形態によれば、表示されている文書の各画面と関連付けられたあらゆる注釈ファイルの取り込みを含めて、パワーポイント及びアクロバットプレゼンテーションの双方を、全く同じようにプレゼンテーションシステムにより処理できる。ランドスケープ文書とポートレイト文書とのアスペクト比の差のため、ポートレイトモードのページ(例えば、アクロバットページ)の3分の2だけが各画面及びプロジェクタ上に表示される場合がある。インターフェース600の「少しずつ上に動かす」ボタン626,638は、アクロバットページの下の3分の2を見えるようにするのに用いる。
【0062】
双方の形式を保存でき、次に、いずれかの表示画面212,234,238上に表示するために呼び戻すことができるので、パワーポイントまたはアクロバットページのどちらかに対して、「お気に入り」機構の機能及び利点は、同じままである。
【0063】
図1の例示的な遠隔制御装置108を、要素800として図8に詳細に示す。例えば、遠隔制御装置800は、システム200の別の1つの構成要素により用いられていない入力/出力ポートを用いてコンピュータ204に接続できる。遠隔制御装置は、図6で示した全部のツールセットを有する必要がなく、むしろ、スライドを自動的に進めるボタン802と、現在のプレビュースライドを抜かすボタン804と、プレビュースライドを右側画面に送信するボタン806と、右側画面を空白にする/空白にしないボタン808と、左側画面を空白にする/空白にしないボタン810と、プレビュースライドを左側画面に送信するボタン812とを含むことができる。
【0064】
図9には、図1のシステム100または図2のシステム200に比較して代わりのプレゼンテーションシステム構造900を示す。しかし、先行の図について前に詳細に説明した各システムでは、多くの共通の構成要素がある。従って、様々な構造間での相違をあいまいにしないように、各構造により共有される共通のこれら機能の詳細な説明は、図9を参照して繰り返さない。その代わり、様々な構造間での違いを強調し、これら違いの説明を詳細に行う。
【0065】
図9では、コンピュータ902は、その他の構成要素により用いられるデータの流れ及びプレゼンテーション資料を制御する。このコンピュータ902は、トラックボール、(標準または小型の)キーボード及びマウスのような入力装置と接続する通信ポート904を含む。コンピュータ902は、映像ポート908を介してタッチ画面918上にグラフィカルユーザーインターフェースを生成して、プレゼンテーションを制御するのに発表者または講師を支援する。通信ポート906は、スタイラスにより供給されるようにタッチ画面918から帰還を受ける。
【0066】
いずれかの従来のタッチ画面端末を用いることができるが、例示的なタッチ画面918は、18インチのワコムシンティックコンピュータ支援の設計端末である。この特定の端末は、ユーザーが書いている間、表示画面上で手を休めることができるあつらえのスタイラスを含む。この機能は、注釈付けの精度を改善する。
【0067】
映像ポート910,912は、右側及び左側プロジェクタ924,926上に表示するために映像出力を発生する。前に記述したように、プレゼンテーションシステムは、タッチ画面918上に生成されたグラフィカルユーザーインターフェースを用いて、発表者の制御下、表示画面を特定のプロジェクタに指向することにより情報の電子表示を交互に行うか、あるいは、別の方法で制御する。
【0068】
その他の映像ソース920を時々、プロジェクタ924または926のどちらかに表示できるように、ポート910,912からの映像出力は、コンピュータ902のポート914からの信号により制御される映像スイッチ922を介して送信される。従って、グラフィカルユーザーインターフェースを用いてポート914から制御信号を発生させれば、発表者は、ソース920からの代わりの映像信号の選択及び選択解除を制御するのと同様に、映像ポート910,912からのスライドの指向をも制御できる。
【0069】
映像スイッチ922を1つのn×2映像スイッチ(すなわち、n個の入力及び2個の出力を有する映像スイッチ)として描いているが、2×1スイッチ対のようなその他の形態をも用いることができる。あるいはまた、プロジェクタ924,926が複数の入力ポートを有していれば、スイッチ922を除外できる。この代わりの手段では、ポート914からの制御信号は、選択された入力を表示するために適切なプロジェクタを直接に制御する。
【0070】
図9のシステム900と、前に説明したシステムとの間での1つの重大な違いは、中央表示装置104並びに、左側及び右側表示装置110a,110bの代わりに1つのタッチ画面918が用いられるということである。この単純化に合わせるため、コンピュータ902で実行しているプレゼンテーション制御ソフトウェアは、マルチウィンドウ表示のタブインターフェースを1つのタッチ画面918上で用いる。
【0071】
図10は、図9の代わりの手段の1つの画面用の例示的なグラフィカルユーザーインターフェース1000を示す。インターフェース1000は、3つの副ウィンドウ1006,1008,1010を含む主表示領域1024を含む。中央のウィンドウ1006は、左側または右側のどちらかのプロジェクタに指向される現在の講師の画面を表示する。左側のウィンドウ1008は、現在表示されている左側のプロジェクタ画面を表示し、右側のウィンドウ1010は、現在表示されている右側のプロジェクタ画面を表示する。
【0072】
インターフェース1000は、上部を横切るアイコンツールバー1004と、各側面に沿っている左側ツールバー1020及び右側ツールバー1022とを含む。これらツールバーは、前述したような機能を達成し、これらにより、発表者が、例えば、一方の画面または他方の画面にページを指向でき、ページを抜かすことができ、白紙のページを送信でき、ページをスクロールでき、ページ間でジャンプでき、代わりの映像ソース(例えば、実演コンピュータ)を選択でき、「お気に入り」を保存または選択できる。現在の講師の画面1006に関する簡単な覚書を表示する記憶呼び起こしバー1002がインターフェース1000の上部に沿って存在する。
【0073】
表示領域1024内のそれぞれの副ウィンドウに対応する3つのタブバー1012〜1016がインターフェース1000の底部に沿って存在する。左側画面タブ1012を用いて、ユーザーは、注釈を付けるのに左側のプロジェクタ画面を選択でき、右側画面タブ1010を用いて、ユーザーは、注釈を付けるのに右側のプロジェクタ画面を選択できる。中央タブ1014を用いて、ユーザーは、図10に示す混成のマルチウィンドウ表示の画面1024に戻すことができる。
【0074】
グラフィカルユーザーインターフェース1000は、通信ポート906を介してコンピュータ902へ帰還を行うタッチ画面表示装置918上に表示される。注釈及びツールバーの選択を混成の画面1024から実行できる。しかし、現在の表示画面1008,1010の一方を選択することは、あらゆる注釈付けに関して、より細かい制御を可能にする。適切なタブ(1012または1016)を用いて、あるいは、入力装置916の1つを用いてウィンドウの1つ(1008または1010)を単に選択することにより、表示画面の1つを選択できる。
【0075】
図11には、注釈を付けるのに(例えば)左側の画面1008を選択した後のグラフィカルユーザーインターフェース1000の例示的なスナップショット1100を示す。図11に示すように、画面タブ1012〜1016は、スナップショット1100の底部にとどまっており、左画面側ツールバー1020は、スナップショット1100の左側にとどまっている。しかし、混成の画面1024の代わりに、現在の左側プロジェクタ画面が、表示領域をほとんど満たすように表示されている1008。現在の左側プロジェクタ画面についての記憶呼び起こし文章1102がスナップショット1100の上部に沿って存在し、スナップショット1100の底部付近に注釈ツールバー1104がある。図7を参照して注釈ツールバーの詳細を前に説明した。この注釈ツールバーのアイコンは、現在表示されている画面の注釈付けを簡単にするツール及び機能を発生する。システム900を用いて行われるプレゼンテーションの動的な性質を高めるため、これら注釈は、プレゼンテーション中、実時間で現れる。
【0076】
スナップショット1100及びインターフェース1000の割り付けは、事実上、例示的なものである。本発明の更なる実施形態の範囲内に、その他の機能上等価なツールバー、画面割り付け、アイコンのラベル及び機能が考えられることもちろんである。
左側及び右側の画面に表示される複数のスライドを含んでいれば、ズーム機能は、1つのスライドを様々な方法で右側及び左側の双方の画面上に表示することを可能にする。
【0077】
図12には、画面底部のタブ1210により指示された講師の画面の画面表示を示す。前述したように、この画面は、次のスライド1204と、右側の画面に表示されているもののコピー1206と、左側の画面に表示されているもののコピー1208とを表示する。
【0078】
分割画面モードとして知られた図12に示す特定の状態では、現在のスライドが左側及び右側の双方の画面に表示されている。例えば、ウィンドウ1206は現在のスライドの上部を示すが、ウィンドウ1208は現在のスライドの下部を示す。双方のウィンドウに現れる多少の重複部分1212があり、この情報が双方のウィンドウ内にあることを観察者が認識するのを助けるためにこの部分1212に陰影を付けるか、あるいは、この部分1212を別の方法で視覚的に区別できる。
【0079】
発表者は、現在のスライドをどのように表示するかについて更に制御できる「ズーム」ツール1202を利用できる。図13には、ズームツール1202を選択した後、表示ウィンドウがどのように変化したかを示す。ウィンドウ1204は、同じ状態のままであるが、表示ウィンドウ1304,1302はそれらの動作を変更する。
【0080】
右側のウィンドウ1302では、右側の表示画面上に表示されているとおりに現在のスライドの全体が示されている。好適な実施形態では、左側の表示画面は空白である。しかし、左側のウィンドウ1304は、例えば、「ズームイン」可能となるようにスライドの一部分を選択すべきであることを提案する、発表者に対して役に立つ指示を含むことができる。実際には、この場合、発表者は、ウィンドウに表示されたスライドの一部分を選択するために選択ツール1306を用いる。
【0081】
図9〜12の代わりのプレゼンテーションシステムで利用できるツール及び機能と、図1〜8を参照して記述及び説明したツール及び機能との間には、多くの類似点がある。しかし、代わりの構造では、3つの映像出力を制御する1つのタッチ画面があるのが好ましい。従って、発表者は、3つの個々のタッチ画面に注釈を付けるというよりはむしろ、タッチ画面上で画像から画像へ切り換える。
【0082】
このシステムの典型的な使用は、プレゼンテーションに関する複数の画面のチャプターをロードするために「チャプター」ボタンを選択することから開始する。プレゼンテーションアプリケーションに対する制御インターフェースとして講師の画面を用いれば、ツールバーの左側及び右側ボタンを用いてページを左右へ交互に送信する。あるいはまた、プレゼンテーションに対して画面をどのように指向するかについて自動的に制御する初期設定プレファレンスを保存できる。特定の映写された画像に注釈を付けるために、図10の講師の画面インターフェース上で見られる小さい表示ウィンドウ上で注釈ツールを用いることができる。あるいはまた、発表者が(ウィンドウ上をクリックすることにより、あるいは、タブボタンを用いて)現在のプロジェクタ画面の1つを選択すれば、対応の左側または右側の画面の画像が、図11に示すようなタッチ画面領域をほとんど満たすまで拡大される。このことにより、拡大されたウィンドウに注釈を更に正確に加えることができる。何らかの注釈を付け終った後、プレゼンテーションが再開できるように、「講師の画面」タブ上でクリックして、混成のマルチウィンドウ表示された講師の画面を再び出現させる。
【0083】
図12,13,14には、図1のマルチ表示環境内で、あるいは、図9の単一画面表示環境内で利用できる「ズーム」機能を示す。双方の環境で機能がほとんど同じなので、図12〜14に示した例示的な実施形態は、まさに単一画面表示環境のそれである。前に記述したシナリオに加えて1302。このツールは、大部分のコンピュータユーザーによく知られたクリックアンドドラッグ動作を用いるのが好ましい。
【0084】
図14には、スライド1402の一部分1404がツール1306で選択された後、ウィンドウがどのように変化するかを示す。特に、左側の表示画面はもはや空白ではなく、左側のウィンドウ1406に示すようなスライドの「ズームイン」部分を表示する。ウィンドウ1402内のスライドの表示も、選択された部分1404を強調する陰影表示のような幾つかの視覚的な手掛かりを含むように変化する。ウィンドウ1204は、プレゼンテーションでの次のスライドを示し続ける。
【0085】
注釈付けに関しては、前述したツール及び方法を用いて左側のウィンドウ1406及び右側のウィンドウ1402の双方に注釈を付けることができる。
【0086】
本発明の特定の実施形態を開示したが、当然のことながら、様々な異なる変更形態が可能であって、真の精神及び特許請求の範囲内で意図される。従って、ここで提示した厳密な抜粋または開示に限定するつもりはない。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】図1には、本発明の一実施形態による例示的なプレゼンテーションシステムを示す。
【図2】図2には、本発明の別の一実施形態による例示的なプレゼンテーションシステムを示す。
【図3】図3には、図2の実施形態によるプレゼンテーションシステムに有用な追加の接続を示す。
【図4】図4には、本発明の一実施形態による例示的なコンピュータのリヤパネルコネクタを示す。
【図5】図5には、本発明の一実施形態による例示的なプレゼンテーション方法の論理流れ図を示す。
【図6】図6には、本発明の一実施形態によるプレゼンテーションアプリケーションインターフェースの例示的な画面ショットを示す。
【図7】図7には、本発明の一実施形態によるタッチ画面モニタ用の注釈アプリケーションの例示的なツールバーを示す。
【図8】図8には、本発明の一実施形態による例示的な遠隔制御装置を示す。
【図9】図9には、1つのタッチ画面表示装置を組み込んだ例示的なプレゼンテーションシステムを示す。
【図10】図10には、図9の実施形態による例示的なマルチウィンドウのインターフェースを示す。
【図11】図11には、図9の実施形態による例示的な注釈画面インターフェースを示す。
【図12】図12には、本発明の一実施形態に従ってプレゼンテーションスライドを表示する例示的な分割画面モードを示す。
【図13】図13には、本発明の一実施形態に従ってプレゼンテーションスライドを表示する例示的なズームモードを示す。
【図14】図14には、プレゼンテーションスライドの一部分が拡大のために選択された後の図13のズームモード表示を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子プレゼンテーションを行うシステムであって、
プログラム可能なコンピュータによりアクセスできる第1のメモリ内に記憶された複数のプレゼンテーションスライドと、
該プログラム可能なコンピュータに結合され、第1の映像入力信号を有する第1の表示画面と、
該プログラム可能なコンピュータに結合され、第2の映像入力信号を有する第2の表示画面と、
該プログラム可能なコンピュータに結合され、第3の映像入力信号を有する第3の表示画面と、
該プログラム可能なコンピュータによりアクセスできる第2のメモリ内に記憶されたプレゼンテーション制御アプリケーションとを有し、
該プログラム可能なコンピュータが、該プレゼンテーション制御アプリケーションを実行して、該第3の表示画面上に表示されるインターフェースを生成し、これにより、複数のスライドの各々が、該第1または第2の表示画面のどちらか一方へ表示するために発信されるように設定され、該インターフェースが、
該第1の映像入力信号に対応する第1の画像を表示する第1のウィンドウと、
該第2の映像信号に対応する第2の画像を表示する第2のウィンドウと、
次のプレゼンテーションスライドの画像を表示する第3のウィンドウと
を同時に表示するように設定されている、システム。
【請求項2】
前記複数のスライドがプレゼンテーションファイル内に配置されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プレゼンテーション制御アプリケーションが、
前記インターフェースを介して前記複数のプレゼンテーションファイルのリストを表示し、
前記インターフェースを介して受信された入力に基づいて1つのプレゼンテーションファイルを選択するように更に設定されており、
前記第1のメモリ内に記憶された複数のプレゼンテーションファイルを更に有する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記プログラム可能なコンピュータと結合された複数の入力と、前記第1及び第2の表示画面と結合された複数の出力とを持ち、いずれかの入力をいずれかの出力へ選択的に結合するように設定されている映像スイッチを更に有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記映像スイッチの特定の1つの入力と結合される実演映像出力を発生させる実演コンピュータを更に有し、前記プレゼンテーション制御アプリケーションが、前記実演映像出力を前記第1または第2の表示画面のどちらかへ指向するように設定されている、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記プレゼンテーションファイルと関連付けられ、前記第1のメモリ内に記憶され、1つ以上のエントリを含むプレファレンスデータを更に有し、各エントリが前記プレゼンテーションファイルのスライドと関連付けられ、
前記プレゼンテーション制御アプリケーションが、特定のスライドを前記第1または第2のどちらかの表示画面へ、この特定のスライドに対応するプレファレンスデータ内のエントリに基づいて自動的に発信するように設定されている、請求項2に記載のシステム。
【請求項7】
前記特定のスライドを発信した後、前記プレゼンテーション制御アプリケーションが前記プレゼンテーションファイル内の次のスライドを取り出すようになっている、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第3の表示画面がタッチ画面装置である、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記プログラム可能なコンピュータ上で実行し、前記プレゼンテーション制御アプリケーションと連結するスライド注釈アプリケーションを更に有する、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記インターフェースが、前記第1及び第2のウィンドウの1つを注釈付けのために選択し、前記スライド注釈アプリケーションを起動するように設定された選択機構を更に有する、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第3の表示画面が、触覚フィードバック情報をそれぞれ前記スライド注釈アプリケーションへ供給するように設定され、前記プレゼンテーション制御アプリケーションが、それぞれの触覚フィードバック情報と、選択されたウィンドウとに基づいて前記第1及び第2の映像入力信号の1つを修正するように設定されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記スライド注釈アプリケーションが、前記それぞれの触覚フィードバック情報に基づいて注釈履歴ファイルを前記第1のメモリ内に記憶するように設定されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記プレゼンテーション制御アプリケーションが、表示のために発信された特定のスライドと関連付けられたいずれかの注釈履歴ファイルを取り出すように設定され、前記第1、第2または第3の表示画面のいずれかでの前記特定のスライドの表示が、前記注釈履歴ファイルに従って修正されるようになっている、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1の映像入力信号が、現在のプレゼンテーションスライドの全景描写に対応し、
前記第2の映像入力信号が、前記現在のプレゼンテーションスライドの一部分の拡大描写に対応するようになっている、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記プレゼンテーション制御アプリケーションが、前記現在のプレゼンテーションスライドの一部分を選択する選択ツールを更に有する、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
複数の表示画面を用いて複数のスライドの電子プレゼンテーションを行う方法であって、
中央の表示画面上にプレゼンテーション制御インターフェースを生成する工程と、
前記複数のスライドの中からスライドを前記プレゼンテーション制御インターフェース内のプレビューウィンドウに表示する工程と、
前記プレゼンテーション制御インターフェースを介して、前記スライドを右側の表示画面または左側の表示画面へ指向するかを指示する入力を受信する工程と、
指示された表示画面へ表示するために前記スライドを発信する工程と、
前記プレゼンテーション制御インターフェース内の前記プレビューウィンドウに前記スライドを用いて同時に表示し、第1のウィンドウが、前記右側の表示画面上に現在表示されている何らかのスライドに対応し、第2のウィンドウが、前記左側の表示画面上に現在表示されている何らかのスライドに対応する工程と、
前記プレビューウィンドウに表示するために次のスライドを取り出す工程と
を有する、方法。
【請求項17】
各々がそれぞれの複数のスライドを有するプレゼンテーションファイルの第1リストを取り出す工程と、
前記プレゼンテーション制御インターフェースを介して前記第1リストを前記中央の画面上に表示する工程と、
前記電子プレゼンテーションに対して前記プレゼンテーションファイルの1つを、前記第1リストの表示に応答して受信した入力に基づいて選択する工程と
を更に有する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記1つのプレゼンテーションファイルと関連するプレファレンスデータを取り出す工程と、
前記受信した入力が前記スライドの自動発信を示しているかを決定する工程と、
前記プレファレンスデータ内のエントリを参照して、前記スライドを発信すべき表示画面を決定する工程と
を更に有する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記プレゼンテーションスライドの代わりに実演コンピュータからの映像出力を前記左側または右側の画面のいずれか1つへ指向する工程を更に有する、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記指向する工程が、
前記実演コンピュータに結合された1つの入力と、前記左側及び右側の画面に結合されたそれぞれの出力とを含む映像スイッチを選択可能に制御する工程を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記スライドが前記右側の表示画面に発信されるならば、右側の映像データとして前記スライドを出力する工程と、
前記スライドが前記左側の表示画面へ指向されるならば、左側の映像データとして前記スライドを出力する工程と
を更に有する、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記プレゼンテーション制御インターフェースを介して前記第1のウィンドウ及び第2のウィンドウの1つを選択する工程と、
前記中央の表示画面をほとんど満たすように、選択されたウィンドウを表示する工程と
を更に有する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
タッチ画面装置である前記中央の表示画面と関連付けて注釈アプリケーションを生成する工程を更に有する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記選択されたウィンドウに対応する特定のスライドと関連付けられたグラフィックオーバーレイデータを示すフィードバックを前記中央の表示画面から受信するように前記注釈アプリケーションを設定する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記選択されたウィンドウが前記右側の表示画面に対応すれば、前記グラフィックオーバーレイデータに基づいて前記右側の映像データを調節する工程と、
前記選択されたウィンドウが前記左側の表示画面に対応すれば、前記グラフィックオーバーレイデータに基づいて前記左側の映像データを調節する工程と
を更に有する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
あらゆるグラフィックオーバーレイデータを記憶する工程を更に有する、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
特定のスライドを表示のために呼び戻す工程と、
呼び戻されたスライドと関連付けられたあらゆる記憶されたグラフィックオーバーレイデータを取り出す工程と、
取り出されたグラフィックオーバーレイデータと一緒に、前記呼び戻されたスライドをプレビュー画面に表示する工程と、
前記呼び戻されたスライド、並びに、取り出されたグラフィックオーバーレイデータを前記左側または右側のどちらかの画面に発信する工程と
を更に有する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
複数の表示画面を用いて複数のスライドの電子プレゼンテーションを行う方法であって、
中央の表示画面上にプレゼンテーション制御インターフェースを生成する工程と、
複数のスライドの中からスライドを前記プレゼンテーション制御インターフェース内のプレビューウィンドウに表示する工程と、
前記プレゼンテーション制御インターフェースを介して、分割画面モードまたはズームモードのどちらで現在のスライドを表示するかを示す入力を受信する工程と、
前記プレゼンテーション制御インターフェース内の前記プレビューウィンドウに前記スライドを用いて同時に表示し、第1のウィンドウが、右側の表示画面上に表示するための前記現在のスライドの第1部分に対応し、第2のウィンドウが、左側の表示画面上に表示するための前記現在のスライドの第2部分に対応する工程と
を有する、方法。
【請求項29】
ズームモード中、前記第1部分が前記現在のスライドの全体であり、前記第2部分が前記現在のスライドの拡大部分である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
ズームモード中、前記第2部分が前記現在のスライドの全体であり、前記第1部分が前記現在のスライドの拡大部分である、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記プレゼンテーション制御インターフェースを介して、拡大のための前記現在のスライドの選択された部分を示す入力を受信する工程を更に有する、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
複数の表示画面を用いて複数のスライドの電子プレゼンテーションを行う命令を有するコンピュータ可読媒体であって、該命令が、
中央の表示画面上にプレゼンテーション制御インターフェースを生成する工程と、
前記複数のスライドの中からスライドを前記プレゼンテーション制御インターフェース内のプレビューウィンドウに表示する工程と、
前記プレゼンテーション制御インターフェースを介して、前記スライドを右側の表示画面または左側の表示画面へ指向するかを指示する入力を受信する工程と、
指示された表示画面へ表示するために前記スライドを発信する工程と、
前記プレゼンテーション制御インターフェース内の前記プレビューウィンドウに前記スライドを用いて同時に表示し、第1のウィンドウが、前記右側の表示画面上に現在表示されている何らかのスライドに対応し、第2のウィンドウが、前記左側の表示画面上に現在表示されている何らかのスライドに対応する工程と、
前記プレビューウィンドウに表示するために次のスライドを取り出す工程と
を1つ以上のプロセッサに、その実行中、行わせるように構成されている、コンピュータ可読媒体。
【請求項33】
電子プレゼンテーションを行うシステムであって、
プログラム可能なコンピュータによりアクセスできる第1のメモリ内に記憶された複数のプレゼンテーションスライドと、
前記プログラム可能なコンピュータに結合され、第1の映像入力信号を有する第1の表示画面と、
前記プログラム可能なコンピュータに結合され、第2の映像入力信号を有する第2の表示画面と、
前記プログラム可能なコンピュータに結合され、第3の映像入力信号を有する第3の表示画面と、
前記プログラム可能なコンピュータによりアクセスできる第2のメモリ内に記憶されたプレゼンテーション制御アプリケーションとを有し、
前記プログラム可能なコンピュータが、前記プレゼンテーション制御アプリケーションを実行して、前記第3の表示画面上に表示されるインターフェースを生成し、これにより、複数のスライドの各々が、前記第1または第2の表示画面のどちらか一方へ表示するために発信されるように設定され、
前記第1の映像入力信号が、現在のプレゼンテーションスライドの全景描写に対応し、前記第2の映像入力信号が、前記現在のプレゼンテーションスライドの一部分の拡大描写に対応するようになっている、システム。
【請求項34】
前記プレゼンテーション制御アプリケーションが、前記現在のプレゼンテーションスライドの一部分を選択する選択ツールを更に有する、請求項33に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2007−516505(P2007−516505A)
【公表日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533465(P2006−533465)
【出願日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【国際出願番号】PCT/US2004/016770
【国際公開番号】WO2004/107253
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(505437332)ラーニング ツリー インターナショナル, インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】