電子ペーパシステム
【課題】 コンテンツに含まれるページを選択して電子ペーパへ書き込み表示させるにあたり、簡単な操作で所望のページを選択できるようにする。
【解決手段】 利用者が電子ペーパ1を書込装置2にセットすると、電子ペーパ1の記憶部11から読取手段22によりコンテンツIDが読み取られ、該当するコンテンツに係るインデックス画像が当該電子ペーパ1の表示部12に書込手段23により書き込み表示されると共に、当該インデックス画像に係る各ページ番号が表示手段24により循環表示される。利用者は、所望のページ番号が表示手段24に表示されている状態で電子ペーパ1を書込装置2から離すと、ページ番号の循環が停止して書込対象のページが確定する。その後、利用者が電子ペーパ1を書込装置2に再セットすると、当該確定したページ画像が電子ペーパ1に書込手段23により書き込み表示される。
【解決手段】 利用者が電子ペーパ1を書込装置2にセットすると、電子ペーパ1の記憶部11から読取手段22によりコンテンツIDが読み取られ、該当するコンテンツに係るインデックス画像が当該電子ペーパ1の表示部12に書込手段23により書き込み表示されると共に、当該インデックス画像に係る各ページ番号が表示手段24により循環表示される。利用者は、所望のページ番号が表示手段24に表示されている状態で電子ペーパ1を書込装置2から離すと、ページ番号の循環が停止して書込対象のページが確定する。その後、利用者が電子ペーパ1を書込装置2に再セットすると、当該確定したページ画像が電子ペーパ1に書込手段23により書き込み表示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツに含まれるページを選択して電子ペーパへ書き込み表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
文書などのコンテンツ画像を無電源状態で表示保持し且つ当該コンテンツ画像を書換え可能な電子ペーパが実用化されており、紙に代わるコンテンツ表示媒体として利用拡大が望まれている。
電子ペーパにはコンテンツ画像の書込方式で種々な形式があり、例えば、光書込方式の電子ペーパでは書込装置によりコンテンツ画像を投影することで電子ペーパにコンテンツ画像を表示保持させ、また、電子書込方式の電子ペーパでは書込装置により電子データでコンテンツ画像を書き込むことで電子ペーパにコンテンツ画像を表示保持させるようにしている。
いずれの形式の電子ペーパにあっても、電子ペーパは表示したコンテンツ画像を持ち運ぶことが容易であるので、モバイル環境でコンテンツを表示する媒体として有用なものである。
【0003】
一般的なコンテンツは複数のページを含んでいるが、利用者が所望のページを選択的に電子ペーパに表示するにあたり、書込対象のページの選択を容易に行える技術が望まれる。
ここで、ページ等の選択に係る技術について、以下のような発明が提案されている。
【0004】
例えば、取得した画像データに基づいて、縮小画像をリストにして印刷し、その際、縮小画像のそばにマーク記入欄を印刷する。ユーザは通常印刷を望む縮小画像のそばのマーク記入欄にマークを記入して、プリンタ給紙口に挿入し、マーク読取ボタンを押す。プリンタは、記入されたマークを読取ったのちに、ユーザからのプリント開始ボタンの押下を検知すると、そのマークに対応する画像データを再度読出し、通常印刷する(特許文献1参照)。
【0005】
例えば、検索された画像が複数ある場合、候補にあがった文書画像の登録名を見出し欄に合成してマークシートを作成し、プリンタから出力する。作成されたマークシートのチェック欄をチェックすることにより所望の文書画像を選択する。チェック後のマークシートを読み取り、読み取ったマークシートに基づいて検索を行う(特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2002−137499号公報
【特許文献2】特開2003−067406号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来技術によると、利用者が所望のページを選択的に印刷するためには、例えば、各ページを表す画像等のそばにチェック欄を設けたマークシートを印刷し、当該マークシートに対して所望ページのチェック欄にチェックを記入し、これを読取装置に読み取らせて該当するページ画像を印刷させる、といった段階的な作業を行う必要があり、利用者にとって面倒である。
また、コンテンツのページ数によっては複数枚のマークシートが印刷されるが、最初のほうのマークシートに目的のページがあれば、以降のマークシートは使用されず、効率が悪い。
また、コンテンツの改廃によりページ順に変更等が生じると、以前のマークシートは使用できなくなり、印刷し直さなければならないという問題もある。
【0008】
本発明は、上記従来の事情に鑑み、コンテンツに含まれるページを選択して電子ペーパへ書き込み表示させるにあたり、簡単な操作で所望のページを選択できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の本発明は、画像を無電源状態で表示保持し且つ当該画像を書換え可能な電子ペーパが所定の書込位置にあることを検出する検出手段と、前記書込位置にある電子ペーパに設けられた記憶手段からコンテンツ識別情報を読み取る読取手段と、前記書込位置にある電子ペーパに画像を書き込んで表示させる書込手段と、複数のページを含むコンテンツの各ページ番号を表示する表示手段と、前記読取手段により電子ペーパの記憶手段から読み取られたコンテンツ識別情報に該当するコンテンツの各ページ番号を、前記表示手段により順に切り替えて表示させる第1の制御手段と、前記書込位置における前記電子ペーパの存在状態の変化に応じて、前記第1の制御手段によるページ番号の切り替えを制御する第2の制御手段と、書込指示に応じて、前記表示手段により表示されているページ番号のページ画像を前記書込位置にある電子ペーパに前記書込手段により書き込み表示させる第3の制御手段と、を有することを特徴とする書込装置である。
【0010】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の書込装置において、前記第2の制御手段は、前記電子ペーパが前記書込位置にある状態において、前記第1の制御手段によりページ番号の切り替えを行わせ、前記電子ペーパの前記書込位置からの離間を検出したことに応じて、前記第1の制御手段によるページ番号の切り替えを停止させてその時点のページ番号を前記表示手段により表示させ、前記第3の制御手段は、前記第2の制御手段によりページ番号が前記表示手段により停止して表示されている状態で電子ペーパが前記書込位置にあることが再度検出されたことを書込指示として、当該電子ペーパに当該ページ番号のページ画像を前記書込手段により書き込み表示させることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載の書込装置において、前記第2の制御手段は、前記電子ペーパが前記書込位置から一旦離間された後に前記書込位置にあることが再度検出される毎に、前記第1の制御手段によりページ番号の切り替えを行わせることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の本発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の書込装置において、前記第1の制御手段は、電子ペーパが前記書込位置にあることを検出したことに応じて、当該電子ペーパから読み取ったコンテンツ識別情報に該当するコンテンツの複数ページを表すインデックス画像を前記書込手段により当該電子ペーパに書き込み表示させ、前記表示手段により当該各ページの番号を順に切り替えて表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の書込装置。
【0013】
請求項5に記載の本発明は、請求項4に記載の書込装置において、コンテンツは複数のページをインデックス別に複数のグループに仕切った構成であり、前記第1の制御手段によるインデックス画像の書き込み表示及びページ番号の切り替え表示を行ったグループに後続するグループがある旨を前記表示手段により表示させ、当該表示がなされている状態での書込指示に応じて、当該電子ペーパに後続グループのインデックス画像を前記書込手段により書き込み表示させ、前記表示手段により当該後続グループの各ページのページ番号を順に切り替えて表示させる第4の制御手段を有することを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の本発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の書込装置において、前記第1の制御手段は、前記表示手段により前記コンテンツの各ページ番号を循環させて表示させることを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載の本発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の書込装置において、前記コンテンツは、複数ページを表すインデックス画像を予め含んでいることを特徴とする。
【0016】
請求項8に記載の本発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の書込装置において、前記コンテンツの各ページのサムネイル画像を生成してインデックス画像を生成する生成手段を有することを特徴とする。
【0017】
請求項9に記載の本発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の書込装置と、前記書込装置に提供するコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、を備えたことを特徴とする電子ペーパシステムである。
【0018】
請求項10に記載の本発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の書込装置と、前記書込装置により書き込まれた画像を無電源状態で表示保持し且つ当該画像を前記書込装置により書換え可能な電子ペーパと、を備えたことを特徴とする電子ペーパシステムである。
【0019】
請求項11に記載の本発明は、画像を無電源状態で表示保持し且つ当該画像を書換え可能な電子ペーパが所定の書込位置にあることを検出する検出手段と、前記書込位置にある電子ペーパに設けられた記憶手段からコンテンツ識別情報を読み取る読取手段と、前記書込位置にある電子ペーパに画像を書き込んで表示させる書込手段と、複数のページを含むコンテンツの各ページ番号を表示する表示手段と、前記読取手段により電子ペーパの記憶手段から読み取られたコンテンツ識別情報に該当するコンテンツの各ページ番号を、前記表示手段により順に切り替えて表示させる第1の制御手段と、前記書込位置における前記電子ペーパの存在状態の変化に応じて、前記第1の制御手段によるページ番号の切り替えを制御する第2の制御手段と、書込指示に応じて、前記表示手段により表示されているページ番号のページ画像を前記書込位置にある電子ペーパに前記書込手段により書き込み表示させる第3の制御手段と、をコンピュータに実現することを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0020】
請求項1の書込装置によると、書込装置に電子ペーパを近づけて離すという簡単な操作により、電子ペーパへの書込対象のページを選択することができる。
【0021】
請求項2の書込装置によると、書込装置に電子ペーパを近づけて離すという1回の操作により、電子ペーパへの書込対象のページを選択することができる。
【0022】
請求項3の書込装置によると、書込装置に電子ペーパを近づけて離す操作の回数により、電子ペーパへの書込対象のページを選択することができる。
【0023】
請求項4の書込装置によると、コンテンツの複数ページを表すインデックス画像が電子ペーパに書き込み表示されるため、利用者は当該表示を見て書込対象のページの選択に役立てることができる。
【0024】
請求項5の書込装置によると、インデックス画像が複数の電子ペーパに亘って表示されるページ数のコンテンツについても、電子ペーパへの書込対象のページを簡単な操作で選択することができる。
【0025】
請求項6の書込装置によると、所望のページが一旦過ぎてしまった場合であっても、当該ページを簡単に選択することができる。
【0026】
請求項7の書込装置によると、コンテンツにインデックス画像が予め含まれていることから、書込装置でインデックス画像を生成する必要がないため、書込装置の構成の簡易化や書込装置の処理負担の軽減を図ることができる。
【0027】
請求項8の書込装置によると、書込装置で各ページのサムネイル画像を生成してインデックス画像を生成することから、コンテンツにインデックス画像を予め含めておく必要がないため、コンテンツのデータ量が少なくなって、データ記憶効率の向上や通信負担の軽減を図ることができる。
【0028】
請求項9の電子ペーパシステムによると、コンテンツに含まれるページを選択して電子ペーパへ書き込み表示させるにあたり、簡単な操作で電子ペーパに所望ページを書き込み表示させることができる。
【0029】
請求項10の電子ペーパシステムによると、コンテンツに含まれるページを選択して電子ペーパへ書き込み表示させるにあたり、簡単な操作で電子ペーパに所望ページを書き込み表示させることができる。
【0030】
請求項11のプログラムによると、コンテンツに含まれるページを選択して電子ペーパへ書き込み表示させるにあたり、簡単な操作で電子ペーパに所望ページを書き込み表示させることができる書込装置を、コンピュータを利用して実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明の一実施形態に係る電子ペーパシステムを説明する。
まず、本例の電子ペーパシステムに利用することができる電子ペーパについて説明する。
電子ペーパには、コンテンツ画像の書込方式で種々の形式があるが、ここでは、書込装置により電子的にコンテンツ画像が書き込まれる電子書込型と、書込装置により投影することでコンテンツ画像が書き込まれる光書込型とを説明する。
【0032】
電子書込型の電子ペーパは、例えばA4版の用紙のような大きさのフレキシブルな薄型媒体であり、複写機にトナーとして利用されている微細な着色粒子(例えば、白色粒子と黒色粒子)を少なくとも表面側が透明な表裏一対の電極間に封入し、これを少なくとも表面側が透明な表裏一対のフィルム基板で挟んだ構造となっている。着色粒子が自由に移動できるように電極層間は空気層となっており、また、マトリックス状の電極層には着色粒子との接触を防止する絶縁層が設けられている。なお、カラーフィルターを用いることにより、簡単な構造でカラー表示を実現することも可能である。
【0033】
そして、電子書込型の電子ペーパは、電極に電圧を印加していない状態では、負に帯電した白色粒子は裏面側に溜まる一方、正に帯電した黒色粒子は表面側に溜まり、表面側から目視すると黒色な状態となる。そして、書込装置の書込手段(ドライバ)が電子データに基づいて動作して表示するコンテンツ画像に応じたマトリックスの所要部の電極極性を反転させると、白色粒子と黒色粒子との位置関係が入れ替わって、白色粒子と黒色粒子とのコントラストによるコンテンツ画像が表示される。なお、異なる電子データに基づいて書込装置のドライバを動作させることにより、白色粒子と黒色粒子とのコントラストにより表示されるコンテンツ画像を切り換えることができ、幾度も再使用することができる。
【0034】
光書込型の電子ペーパは、例えばA4版の用紙のような大きさのフレキシブルな薄型媒体であり、例えば、書込装置の書込手段(液晶パネル)にコンテンツ画像を表示し、電子ペーパの書込電極に外部の電源から電圧を印加しながら当該電子ペーパを液晶パネルに重ねて光を照射することにより、液晶パネルに表示させたコンテンツ画像を転写して表示記憶させることができ、書込電極に印加した電圧を除去した後も当該コンテンツ画像を表示状態で保持し続ける。
【0035】
光書込型の電子ペーパは、例えば、複写機に利用されている有機光導電性材料の層(有機光導電層)と液晶表示材料の層(マイクロカプセル化したコレステリック液晶層)とを組み合わせ、これら層を表裏一対の透明電極で挟み、この積層体を表裏一対の透明な基材フィルムで挟んだ構造となっている。なお、この構成では、コレステリック液晶層が光を反射する白表示と、光が液晶層を透過しコレステリック液晶層と有機光導電層との間に設けられた黒色層で吸収される黒表示のモノクロ画像表示が可能である。さらにコレステリック液晶には螺旋ピッチに応じたカラー光を干渉反射するという特性があるので、コレステリック液晶層を螺旋ピッチの異なる液晶を積層した構成にすることにより、簡単な構造でカラー表示を実現することも可能である。
【0036】
そして、光書込型の電子ペーパは、例えば、書込装置の液晶パネルに転写するコンテンツ画像を表示して投影し、書込電極に電圧を印加すると、光の強弱を瞬時に反射濃度に変換して当該投影されたコンテンツ画像を保持する。そして、書込電極に消去電圧を印加することにより表示保持されたコンテンツ画像を消去することができる。
【0037】
上記のような電子ペーパにコンテンツ画像を書き込む書込装置について簡単に説明する。
例えば、電子書込型の電子ペーパに適用する形式の書込装置は、電子ペーパに接続されるドライバ(書込手段)を有して、上記のようにして、電子データ(電子ペーパの解像度等に適合した表示用の画像データ)に基づくコンテンツ画像を電子ペーパに書き込む。
【0038】
また、例えば、光書込型の電子ペーパに適用する形式の書込装置は、コンテンツ画像を表示して電子ペーパに投影する液晶パネル等の表示面(書込手段)と、電子ペーパに設けられている書込電極に電圧を印可する機能とを有して、上記のようにして、表示面上に置かれた電子ペーパにコンテンツ画像を投影して書き込む。
なお、以下に説明する電子ペーパシステムでは、光書込型の電子ペーパと、この形式の書込装置とを用いている。
【0039】
図1には、本例に係る電子ペーパシステムの構成を示してある。
本例の電子ペーパシステムは、コンテンツ画像の表示媒体としての電子ペーパ1、電子ペーパ1にコンテンツ画像を書き込み表示させる書込装置2、複数のコンテンツを保持するコンテンツ管理サーバ3、を備えている。
【0040】
電子ペーパ1は、画像を無電源状態で表示保持し且つ当該画像を書換え可能な表示部12を媒体表面に略全面に亘って形成すると共に、当該電子ペーパ1に係る情報を記憶する記憶部11を媒体端部に設けている。
記憶部11は、図2に示すように、電子ペーパ1を識別する「媒体ID」や、当該電子ペーパ1の表示能力を示す「画素数」といった、電子ペーパ1に固有な情報を格納する第1領域の他に、当該電子ペーパ1に紐付けられたコンテンツの「コンテンツID」や、当該コンテンツを表示する態様を規定する「表示形式」といった、表示対象のコンテンツに応じて変更可能な情報を格納する第2領域を有している。なお、図2(a)は、第2領域に情報が格納されていない状態、つまり、コンテンツが紐付けられていない電子ペーパ1について例示しており、同図(b)は、第2領域に情報が格納されている状態、つまり、コンテンツが紐付けられている電子ペーパ1について例示している。
【0041】
書込装置2は、所定の書込位置に電子ペーパ1があることを検出する検出手段21、前記書込位置にある電子ペーパ1の記憶部11から情報を読み取る読取手段22、前記書込位置にある電子ペーパ1の表示部12にコンテンツ画像を書き込み表示させる書込手段23、利用者に提供する各種情報を表示する表示手段24、各機能手段21〜24の動作を制御する制御部25、を有している。
【0042】
制御部25は、インデックス表示制御手段26(第1の制御手段)、ページ選択制御手段28(第2の制御手段)、ページ書込制御手段29(第3の制御手段)、インデックス選択制御手段27(第4の制御手段)、を備えている。
【0043】
インデックス表示制御手段26は、電子ペーパ1が前記書込位置にあることを検出したことに応じて、当該電子ペーパ1から読み取ったコンテンツIDに該当するコンテンツの複数ページを表すインデックス画像を書込手段23により当該電子ペーパ1に書き込み表示させ、表示手段24により当該各ページの番号を順に切り替えて表示させる。
【0044】
なお、図3(a)に示すように各コンテンツIDで一意に識別される複数のコンテンツデータがコンテンツ管理サーバ3に保持されており、電子ペーパ1から読み取ったコンテンツIDに基づいて書込対象のコンテンツのコンテンツデータが特定される。コンテンツデータは、同図(b)に示すように各ページ番号で一意に識別される複数のページデータを含んでいる。そして、本例では、コンテンツ管理サーバ3が、コンテンツに含まれる複数ページを表すインデックス画像をコンテンツデータに基づいて生成し、当該インデックス画像に係る複数のページ番号の情報と共に書込装置2に提供している。なお、例えば、書込装置2がコンテンツデータに基づいてインデックス画像を生成してもよく、また例えば、予め生成したインデックス画像をコンテンツデータに含めてコンテンツ管理サーバ3に保持させておいてもよい。
【0045】
このインデックス画像は、各ページのサムネイル画像(ページ画像を所定サイズに縮小した画像)を複数含んだ構成となっている。なお、インデックス画像に含めるページ数(サムネイル画像数)は、コンテンツ管理サーバ3に保持されるコンテンツデータに予め設定しておいてもよく、電子ペーパ1の記憶部11に予め設定しておいてもよく、書込装置2で設定するようにしてもよい。
【0046】
ここで、コンテンツのページ数が1枚のインデックス画像に含めるページ数を上回る場合はインデックス画像が複数枚になるが、この場合は図4に示すように、インデックス画像を識別するインデックスIDと当該インデックス画像に含まれるページ番号のリストとを対応付けてグループ管理され、後述のインデックス選択制御手段27によりインデックス表示制御手段26が制御される。
【0047】
インデックス選択制御手段27は、インデックス表示制御手段26によるインデックス画像の書き込み表示及びページ番号の切り替え表示を行ったグループに後続するグループがある旨を、表示手段24により表示させる。そして、当該表示がなされている状態で、インデックス表示制御手段26に、電子ペーパ1が前記書込位置にあることを再度検出したことに応じて、当該電子ペーパ1に後続グループのインデックス画像を書込手段23により書き込み表示させ、表示手段24により当該後続グループの各ページのページ番号を切り替えて表示させる。
【0048】
なお、後続するグループ(インデックス画像)がある旨の表示としては、後続するインデックス画像の存在を単に示す表示は勿論、インデックス画像の総枚数に対する現在表示中のインデックス画像の表示順を示す表示や、残りのインデックス画像の枚数を示す表示でもよく、後続するインデックス画像が存在することを利用者が把握可能な表示であればよい。
【0049】
ページ選択制御手段28は、電子ペーパ1が前記書込位置にある状態において、インデックス表示制御手段26によりページ番号の切り替えを行わせ、電子ペーパ1の前記書込位置からの離間を検出したことに応じて、インデックス表示制御手段26によるページ番号(及び後続グループに関する表示)の切り替えを停止させ、その時点のページ番号(又は後続グループに関する表示)を表示手段24により表示させる。また、本例のページ選択制御手段28は、書込装置2に設けたページ送りキー等によりページ番号を前後に1ページずつ(或いは所定のページ数ずつ)移動させる指示を利用者から受け付け、当該指示に応じて移動したページ番号を表示手段24により表示させる機能を有しており、ページ番号のページの行き過ぎがあった場合のために手動によるページ番号の微調整を可能にしている。
【0050】
ページ書込制御手段29は、ページ選択制御手段28によりページ番号(又は後続グループに関する表示)が表示手段24により停止して表示されている状態で、電子ペーパ1が前記書込位置にあることを再度検出したことを書込指示として、当該電子ペーパ1に当該ページ番号のページ画像(又は後続グループのインデックス画像)を書込手段23により書き込み表示させる。なお、上記のような電子ペーパ1の再検出に基づく書込指示に応じてページ画像を書き込み表示させるほか、例えば書込装置2に設けたボタン等により利用者から受け付けた書込指示に応じてページ画像を書き込み表示させるようにしてもよい。また、ページ画像の書込先の電子ペーパ1は、インデックス画像が書き込み表示された電子ペーパ1でも、他の電子ペーパ1でもよい。
【0051】
ここで、本例の書込装置2では、各ページ番号を先頭ページからカウントアップ(1ページずつ加算)し、最終ページに到達した場合には先頭ページに戻って再度カウントアップを繰返して(つまり、昇順に循環させて)切り替え表示を行っているが、最終ページからのカウントダウン(1ページずつ減算)を繰返して(つまり、降順に循環させて)切り替え表示を行ってもよく、先頭ページからのカウントアップと最終ページからのカウントダウンとを交互に繰返して切り替え表示を行ってもよい。また、このような永続的な切り替え表示ではなく、カウントアップ(又はカウントダウン)により最終ページ(又は先頭ページ)に到達した場合に切り替え表示を停止させるようにしてもよい。また、本例では、ページ番号の切り替えを一定時間(例えば1秒)毎に自動的に行っているが、後述するように、電子ペーパ1を用いたユーザ操作に応じて手動で切り替えを行うようにしてもよい。
【0052】
図5は、本例に係る書込装置2の外観を示している。
書込装置2には、電子ペーパ1の記憶部11及び表示部12の配置に対応して、記憶部11に無線通信(又は有線通信)によりアクセスする通信部(検出手段21、読取手段22)及び表示部12に投影するコンテンツ画像を表示する第1液晶パネル(書込手段23)が設けられてあり、また、ページ番号等の切り替え表示を行うための小型の第2液晶パネル(表示手段24)も設けられている。
つまり、本例では、第1液晶パネルの面上が書込位置となっており、電子ペーパ1の表示部12を第1液晶パネルに重ねつつ電子ペーパ1の記憶部11を通信部側に向けて配置されたことに応じて、電子ペーパ1が書込位置にあることを検出して、当該電子ペーパ1の記憶部11から情報を読み取っている。
【0053】
図6は、本例の電子ペーパシステムによる書込制御の処理フローを示している。
利用者が電子ペーパ1を書込装置2に規定された書込位置にセットすると、検出手段21が、電子ペーパ1が書込位置にあることを検出する(ステップS1)。そして、読取手段22が、電子ペーパ1の記憶部11からコンテンツIDを読み取り、コンテンツ管理サーバ3が、当該コンテンツIDに基づいてコンテンツを特定し、そのインデックス画像及びこれに含まれるページ番号の情報を書込装置2に提供する(ステップS2)。
【0054】
書込装置2は、コンテンツ管理サーバ3から提供されたインデックス画像を書込手段23により当該電子ペーパ1に書き込み表示させ(ステップS3)、表示手段24により当該各ページの番号を一定時間毎に順に切り替えて表示させる(ステップS4)。
検出手段21は電子ペーパ1が書込位置にあるか否かを監視しており(ステップS5)、利用者が電子ペーパ1を書込装置2(書込位置)から離すと、電子ペーパ1の離間が検出手段21により検出されてページ番号の切り替えが停止され、その時点のページ番号が表示手段24により表示状態となって書込対象のページが決定される(ステップS6)。
この状態で、利用者が当該電子ペーパ1(或いは別の電子ペーパ1)を書込装置2(書込位置)に再度セットすると、検出手段21が、電子ペーパ1が書込位置にあることを検出し(ステップS7)、当該セットされた電子ペーパ1に前記決定されたページ番号のページ画像が書込手段23により書き込み表示される(ステップS8)。
【0055】
なお、上記の説明においては、電子ペーパ1の記憶部11から読み取ったコンテンツIDにより該当のコンテンツを識別しているが、電子ペーパ1の媒体IDとコンテンツIDとの対応関係を示す対応テーブルを保持する媒体管理サーバ等を電子ペーパシステムに設け、電子ペーパ1の記憶部11から媒体IDを読み取って前記対応テーブルに基づいてコンテンツを識別する(つまり、媒体IDをコンテンツ識別情報として用いる)ようにしてもよい。
【0056】
また、上記の説明においては、ページ番号の切り替えを一定時間毎に自動的に行っているが、ページ選択制御手段28が、電子ペーパ1が書込位置から一旦離間された後に書込位置にあることが再度検出される毎に、インデックス表示制御手段26によりページ番号の切り替えを行わせることにより、電子ペーパ1を用いたユーザ操作に応じて手動でページ番号の切り替えを行うようにしてもよい。
【0057】
この場合には、例えば以下のようにしてページ番号の切り替え処理が行われる。
利用者が電子ペーパ1を書込装置2(書込位置)にセットすると、書込装置2は、電子ペーパ1からコンテンツIDを読み取り、当該コンテンツIDに応じてコンテンツ管理サーバ3から提供されるコンテンツのページ番号の情報に基づいてページ番号(1ページ)を表示する。
その後、利用者が電子ペーパ1を書込装置2(書込位置)から一旦離して再度セットすると、書込装置2は、前回読み取ったコンテンツIDと当該電子ペーパ1から新たに読み取ったコンテンツIDとを比較し、一致する場合には、前回表示したページ番号(1ページ)をカウントアップして次のページ番号(2ページ)を表示する。
以下、同じように、共通のコンテンツIDが記憶された電子ペーパ1を書込装置2に近づけて離す(例えば、電子ペーパ1で書込装置2をコツンコツンと叩く)という操作を繰返す毎にページ番号をカウントアップして表示し、書込装置2に設けたボタン等により利用者から書込指示を受け付けたことに応じて、現在表示されているページ番号のページ画像を電子ペーパ1に書き込み表示させる。なお、異なるコンテンツIDが記憶された電子ペーパ1がセットされた場合には、新たに読み取ったコンテンツIDのコンテンツについてページ番号の切り替え表示を開始する。
【0058】
次に、本例の電子ペーパシステムによる電子ペーパの表示内容及びページ番号の切り替え表示を、図7〜図9を参照して説明する。なお、各図(a)は電子ペーパの表示内容を例示しており、各図(b)はページ番号の切り替え表示を例示している。
【0059】
図7は、1枚のインデックス画像に収まるページ数(同図では4ページ)のコンテンツを紐付けた電子ペーパEP1が用意されている場合について示してある。
当初、電子ペーパEP1の表示は白紙状態であり、利用者が電子ペーパEP1を書込装置2にセットすると、該当するコンテンツに係るインデックス画像が電子ペーパEP1に書き込み表示されると共に、表示手段24に当該インデックス画像に係る各ページ番号(1〜4ページ)が順に切り替えて表示される。
【0060】
そして、利用者が所望するページ番号が表示手段24に表示されている状態で電子ペーパEP1を書込装置2から離すと、ページ番号の切り替えが停止して書込対象(同図では1ページ)が確定する。その後、利用者が電子ペーパEP1を書込装置2に再セットすると、当該確定した1ページ目のページ画像が電子ペーパEP1に書き込み表示される。
【0061】
図8は、インデックス画像が3枚に亘るページ数(同図では11ページ)のコンテンツを紐付けた電子ペーパEP1の他、コンテンツが紐付けられていない複数の電子ペーパEP2〜5が用意されている場合について示してある。
当初、電子ペーパEP1の表示は白紙状態であり、利用者が電子ペーパEP1を書込装置2にセットすると、該当するコンテンツに係る1枚目のインデックス画像が電子ペーパEP1に書き込み表示されると共に、表示手段24に1枚目のインデックス画像に係る各ページ番号(1〜4ページ)が順に切り替えて表示される。
【0062】
また、表示手段24には、後続するインデックス画像(2枚目)を示す表示も切り替え表示に含めて行っており、当該表示がなされている状態で電子ペーパEP1を書込装置2から離すと、ページ番号の切り替えが停止して書込対象(2枚目のインデックス画像)が確定する。その後、利用者が電子ペーパEP2を書込装置2にセットすると、2枚目のインデックス画像が電子ペーパEP2に書き込み表示されると共に、表示手段24に2枚目のインデックス画像に係る各ページ番号(5〜8ページ)が順に切り替えて表示される。
【0063】
そして、利用者が所望するページ番号が表示手段24に表示されている状態で電子ペーパEP2を書込装置2から離すと、ページ番号の切り替えが停止して書込対象(同図では7ページ)が確定し、利用者が電子ペーパEP4を書込装置2に再度セットすると、当該確定した7ページ目のページ画像が電子ペーパEP4に書き込み表示される。
【0064】
また、表示手段24には、後続するインデックス画像(3枚目)を示す表示も切り替え表示に含めて行っており、その表示状態で電子ペーパEP2を書込装置2から離して電子ペーパEP3を書込装置2にセットすると、3枚目のインデックス画像が電子ペーパEP3に書き込み表示されると共に、表示手段24に3枚目のインデックス画像に係る各ページ番号(9〜11ページ)が順に切り替えて表示される。なお、この最終のインデックス画像に係る各ページ番号の切り替え表示において、1枚目のインデックス画像を示す表示も含めて行っており、再度1枚目のインデックスに戻ることも可能にしている。
【0065】
図9は、インデックス画像が3枚に亘るページ数(同図では11ページ)のコンテンツを紐付けた電子ペーパEP1の他、コンテンツが紐付けられていない電子ペーパEP2しか用意されていない場合について示してある。
この場合も、他のコンテンツが紐付けられた電子ペーパ1が用いられなければ、図8で説明した作法と同様な作法により、利用者は所望のページ画像を電子ペーパ1(EP1又はEP2)に書き込み表示させることができる。
なお、ページ番号の切り替え表示が行われている状態における電子ペーパ1の書込装置2からの離間により、次にセットされる電子ペーパ1への書込対象が決定された場合でも、他のコンテンツが紐付けられた電子ペーパ1がセットされた場合には、その書き込みがキャンセルされ、当該他のコンテンツに係るインデックス画像の書き込み表示及びページ番号の切り替え表示がなされる。
【0066】
次に、本発明に係る書込制御の前段階として行われる、電子ペーパ1とコンテンツとの紐付け作業を説明する。
例えば、図10に示すように、利用者端末4に、電子ペーパ1の記憶部11にアクセスするアクセス装置4aを設けておき、利用者端末4を利用者が操作してコンテンツを指定すると、該当するコンテンツIDがアクセス装置4aにセットされた電子ペーパ1の記憶部11に書き込まれ、電子ペーパ1とコンテンツとが紐付けられる。なお、電子ペーパ1とコンテンツとが既に紐付けられている場合(コンテンツIDが記憶部11に既に格納されている場合)には、紐付けの変更を確認するダイアログ画面を表示することが望ましい。
【0067】
また、例えば、図11に示すように、電子ペーパ1とコンテンツとの紐付けを書込装置2により行ってもよい。つまり、コンテンツが紐付けられている(コンテンツIDが記憶部11に格納されている)電子ペーパ1aと、コンテンツが紐付けられていない(コンテンツIDが記憶部11に格納されていない)電子ペーパ1bとを重ねて書込装置2にセットすると、電子ペーパ1aの記憶部11に格納されているコンテンツIDが、電子ペーパ1bの記憶部11に複写される。なお、複写に併せて、電子ペーパ1bに当該コンテンツに係るインデックス画像を書き込み表示させると、複写が正しく行われたことを容易に確認できる。
【0068】
図11は、本例の書込装置2の主要なハードウェア構成を示している。
すなわち、本例の書込装置2は、各種演算処理を行うCPU、CPUの作業領域となるRAM、基本的な制御プログラムを記憶するROM、本発明に係る機能を実現するためのプログラム等を記憶するHDD、利用者に各種情報を提供するための液晶パネルや利用者から各種操作入力を受け付けるボタン等のデバイスとのインターフェースである入出力I/F、他の装置との間で通信を行うインターフェースである通信I/F、等のハードウェア資源を有するコンピュータで構成されている。
そして、本発明に係るプログラムをHDDから読み出してRAMに展開し、これをCPUにより実行させることで、本発明に係る機能手段を書込装置2のコンピュータに実現している。
【0069】
なお、本発明に係るプログラムは、例えば、当該プログラムを記憶したCD−ROM等の外部記憶媒体を配布する形式や、ネットワークを介して配信する形式により、本発明の実施者に提供される。
また、本発明に係る書込装置2の各機能手段は、本例のようなソフトウェア構成により実現する態様に限られず、それぞれ専用のハードウエアモジュールで構成してもよい。
また、本発明に係る書込装置2の各機能手段は、本例のように1台のコンピュータに設ける態様に限られず、複数台のコンピュータに分散して設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子ペーパシステムの構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電子ペーパの記憶部のデータ例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るコンテンツデータを説明する図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るページのグループ管理を説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る書込装置の外観を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る書込制御の処理フローを示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る電子ペーパの表示内容及びページ番号の切り替え表示を説明する図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る電子ペーパの表示内容及びページ番号の切り替え表示を説明する図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る電子ペーパの表示内容及びページ番号の切り替え表示を説明する図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る電子ペーパとコンテンツの紐付け作業を説明する図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る電子ペーパとコンテンツの紐付け作業を説明する図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る書込装置のハードウェア構成図である。
【符号の説明】
【0071】
1:電子ペーパ、
2:書込装置、
3:コンテンツ管理サーバ、
11:記憶部、
12:表示部、
21:検出手段、
22:読取手段、
23:書込手段、
24:表示手段、
25:制御手段、
26:インデックス表示制御手段、
27:インデックス選択制御手段、
28:ページ選択制御手段、
29:ページ書込制御手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツに含まれるページを選択して電子ペーパへ書き込み表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
文書などのコンテンツ画像を無電源状態で表示保持し且つ当該コンテンツ画像を書換え可能な電子ペーパが実用化されており、紙に代わるコンテンツ表示媒体として利用拡大が望まれている。
電子ペーパにはコンテンツ画像の書込方式で種々な形式があり、例えば、光書込方式の電子ペーパでは書込装置によりコンテンツ画像を投影することで電子ペーパにコンテンツ画像を表示保持させ、また、電子書込方式の電子ペーパでは書込装置により電子データでコンテンツ画像を書き込むことで電子ペーパにコンテンツ画像を表示保持させるようにしている。
いずれの形式の電子ペーパにあっても、電子ペーパは表示したコンテンツ画像を持ち運ぶことが容易であるので、モバイル環境でコンテンツを表示する媒体として有用なものである。
【0003】
一般的なコンテンツは複数のページを含んでいるが、利用者が所望のページを選択的に電子ペーパに表示するにあたり、書込対象のページの選択を容易に行える技術が望まれる。
ここで、ページ等の選択に係る技術について、以下のような発明が提案されている。
【0004】
例えば、取得した画像データに基づいて、縮小画像をリストにして印刷し、その際、縮小画像のそばにマーク記入欄を印刷する。ユーザは通常印刷を望む縮小画像のそばのマーク記入欄にマークを記入して、プリンタ給紙口に挿入し、マーク読取ボタンを押す。プリンタは、記入されたマークを読取ったのちに、ユーザからのプリント開始ボタンの押下を検知すると、そのマークに対応する画像データを再度読出し、通常印刷する(特許文献1参照)。
【0005】
例えば、検索された画像が複数ある場合、候補にあがった文書画像の登録名を見出し欄に合成してマークシートを作成し、プリンタから出力する。作成されたマークシートのチェック欄をチェックすることにより所望の文書画像を選択する。チェック後のマークシートを読み取り、読み取ったマークシートに基づいて検索を行う(特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2002−137499号公報
【特許文献2】特開2003−067406号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来技術によると、利用者が所望のページを選択的に印刷するためには、例えば、各ページを表す画像等のそばにチェック欄を設けたマークシートを印刷し、当該マークシートに対して所望ページのチェック欄にチェックを記入し、これを読取装置に読み取らせて該当するページ画像を印刷させる、といった段階的な作業を行う必要があり、利用者にとって面倒である。
また、コンテンツのページ数によっては複数枚のマークシートが印刷されるが、最初のほうのマークシートに目的のページがあれば、以降のマークシートは使用されず、効率が悪い。
また、コンテンツの改廃によりページ順に変更等が生じると、以前のマークシートは使用できなくなり、印刷し直さなければならないという問題もある。
【0008】
本発明は、上記従来の事情に鑑み、コンテンツに含まれるページを選択して電子ペーパへ書き込み表示させるにあたり、簡単な操作で所望のページを選択できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の本発明は、画像を無電源状態で表示保持し且つ当該画像を書換え可能な電子ペーパが所定の書込位置にあることを検出する検出手段と、前記書込位置にある電子ペーパに設けられた記憶手段からコンテンツ識別情報を読み取る読取手段と、前記書込位置にある電子ペーパに画像を書き込んで表示させる書込手段と、複数のページを含むコンテンツの各ページ番号を表示する表示手段と、前記読取手段により電子ペーパの記憶手段から読み取られたコンテンツ識別情報に該当するコンテンツの各ページ番号を、前記表示手段により順に切り替えて表示させる第1の制御手段と、前記書込位置における前記電子ペーパの存在状態の変化に応じて、前記第1の制御手段によるページ番号の切り替えを制御する第2の制御手段と、書込指示に応じて、前記表示手段により表示されているページ番号のページ画像を前記書込位置にある電子ペーパに前記書込手段により書き込み表示させる第3の制御手段と、を有することを特徴とする書込装置である。
【0010】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の書込装置において、前記第2の制御手段は、前記電子ペーパが前記書込位置にある状態において、前記第1の制御手段によりページ番号の切り替えを行わせ、前記電子ペーパの前記書込位置からの離間を検出したことに応じて、前記第1の制御手段によるページ番号の切り替えを停止させてその時点のページ番号を前記表示手段により表示させ、前記第3の制御手段は、前記第2の制御手段によりページ番号が前記表示手段により停止して表示されている状態で電子ペーパが前記書込位置にあることが再度検出されたことを書込指示として、当該電子ペーパに当該ページ番号のページ画像を前記書込手段により書き込み表示させることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載の書込装置において、前記第2の制御手段は、前記電子ペーパが前記書込位置から一旦離間された後に前記書込位置にあることが再度検出される毎に、前記第1の制御手段によりページ番号の切り替えを行わせることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の本発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の書込装置において、前記第1の制御手段は、電子ペーパが前記書込位置にあることを検出したことに応じて、当該電子ペーパから読み取ったコンテンツ識別情報に該当するコンテンツの複数ページを表すインデックス画像を前記書込手段により当該電子ペーパに書き込み表示させ、前記表示手段により当該各ページの番号を順に切り替えて表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の書込装置。
【0013】
請求項5に記載の本発明は、請求項4に記載の書込装置において、コンテンツは複数のページをインデックス別に複数のグループに仕切った構成であり、前記第1の制御手段によるインデックス画像の書き込み表示及びページ番号の切り替え表示を行ったグループに後続するグループがある旨を前記表示手段により表示させ、当該表示がなされている状態での書込指示に応じて、当該電子ペーパに後続グループのインデックス画像を前記書込手段により書き込み表示させ、前記表示手段により当該後続グループの各ページのページ番号を順に切り替えて表示させる第4の制御手段を有することを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の本発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の書込装置において、前記第1の制御手段は、前記表示手段により前記コンテンツの各ページ番号を循環させて表示させることを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載の本発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の書込装置において、前記コンテンツは、複数ページを表すインデックス画像を予め含んでいることを特徴とする。
【0016】
請求項8に記載の本発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の書込装置において、前記コンテンツの各ページのサムネイル画像を生成してインデックス画像を生成する生成手段を有することを特徴とする。
【0017】
請求項9に記載の本発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の書込装置と、前記書込装置に提供するコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、を備えたことを特徴とする電子ペーパシステムである。
【0018】
請求項10に記載の本発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の書込装置と、前記書込装置により書き込まれた画像を無電源状態で表示保持し且つ当該画像を前記書込装置により書換え可能な電子ペーパと、を備えたことを特徴とする電子ペーパシステムである。
【0019】
請求項11に記載の本発明は、画像を無電源状態で表示保持し且つ当該画像を書換え可能な電子ペーパが所定の書込位置にあることを検出する検出手段と、前記書込位置にある電子ペーパに設けられた記憶手段からコンテンツ識別情報を読み取る読取手段と、前記書込位置にある電子ペーパに画像を書き込んで表示させる書込手段と、複数のページを含むコンテンツの各ページ番号を表示する表示手段と、前記読取手段により電子ペーパの記憶手段から読み取られたコンテンツ識別情報に該当するコンテンツの各ページ番号を、前記表示手段により順に切り替えて表示させる第1の制御手段と、前記書込位置における前記電子ペーパの存在状態の変化に応じて、前記第1の制御手段によるページ番号の切り替えを制御する第2の制御手段と、書込指示に応じて、前記表示手段により表示されているページ番号のページ画像を前記書込位置にある電子ペーパに前記書込手段により書き込み表示させる第3の制御手段と、をコンピュータに実現することを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0020】
請求項1の書込装置によると、書込装置に電子ペーパを近づけて離すという簡単な操作により、電子ペーパへの書込対象のページを選択することができる。
【0021】
請求項2の書込装置によると、書込装置に電子ペーパを近づけて離すという1回の操作により、電子ペーパへの書込対象のページを選択することができる。
【0022】
請求項3の書込装置によると、書込装置に電子ペーパを近づけて離す操作の回数により、電子ペーパへの書込対象のページを選択することができる。
【0023】
請求項4の書込装置によると、コンテンツの複数ページを表すインデックス画像が電子ペーパに書き込み表示されるため、利用者は当該表示を見て書込対象のページの選択に役立てることができる。
【0024】
請求項5の書込装置によると、インデックス画像が複数の電子ペーパに亘って表示されるページ数のコンテンツについても、電子ペーパへの書込対象のページを簡単な操作で選択することができる。
【0025】
請求項6の書込装置によると、所望のページが一旦過ぎてしまった場合であっても、当該ページを簡単に選択することができる。
【0026】
請求項7の書込装置によると、コンテンツにインデックス画像が予め含まれていることから、書込装置でインデックス画像を生成する必要がないため、書込装置の構成の簡易化や書込装置の処理負担の軽減を図ることができる。
【0027】
請求項8の書込装置によると、書込装置で各ページのサムネイル画像を生成してインデックス画像を生成することから、コンテンツにインデックス画像を予め含めておく必要がないため、コンテンツのデータ量が少なくなって、データ記憶効率の向上や通信負担の軽減を図ることができる。
【0028】
請求項9の電子ペーパシステムによると、コンテンツに含まれるページを選択して電子ペーパへ書き込み表示させるにあたり、簡単な操作で電子ペーパに所望ページを書き込み表示させることができる。
【0029】
請求項10の電子ペーパシステムによると、コンテンツに含まれるページを選択して電子ペーパへ書き込み表示させるにあたり、簡単な操作で電子ペーパに所望ページを書き込み表示させることができる。
【0030】
請求項11のプログラムによると、コンテンツに含まれるページを選択して電子ペーパへ書き込み表示させるにあたり、簡単な操作で電子ペーパに所望ページを書き込み表示させることができる書込装置を、コンピュータを利用して実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明の一実施形態に係る電子ペーパシステムを説明する。
まず、本例の電子ペーパシステムに利用することができる電子ペーパについて説明する。
電子ペーパには、コンテンツ画像の書込方式で種々の形式があるが、ここでは、書込装置により電子的にコンテンツ画像が書き込まれる電子書込型と、書込装置により投影することでコンテンツ画像が書き込まれる光書込型とを説明する。
【0032】
電子書込型の電子ペーパは、例えばA4版の用紙のような大きさのフレキシブルな薄型媒体であり、複写機にトナーとして利用されている微細な着色粒子(例えば、白色粒子と黒色粒子)を少なくとも表面側が透明な表裏一対の電極間に封入し、これを少なくとも表面側が透明な表裏一対のフィルム基板で挟んだ構造となっている。着色粒子が自由に移動できるように電極層間は空気層となっており、また、マトリックス状の電極層には着色粒子との接触を防止する絶縁層が設けられている。なお、カラーフィルターを用いることにより、簡単な構造でカラー表示を実現することも可能である。
【0033】
そして、電子書込型の電子ペーパは、電極に電圧を印加していない状態では、負に帯電した白色粒子は裏面側に溜まる一方、正に帯電した黒色粒子は表面側に溜まり、表面側から目視すると黒色な状態となる。そして、書込装置の書込手段(ドライバ)が電子データに基づいて動作して表示するコンテンツ画像に応じたマトリックスの所要部の電極極性を反転させると、白色粒子と黒色粒子との位置関係が入れ替わって、白色粒子と黒色粒子とのコントラストによるコンテンツ画像が表示される。なお、異なる電子データに基づいて書込装置のドライバを動作させることにより、白色粒子と黒色粒子とのコントラストにより表示されるコンテンツ画像を切り換えることができ、幾度も再使用することができる。
【0034】
光書込型の電子ペーパは、例えばA4版の用紙のような大きさのフレキシブルな薄型媒体であり、例えば、書込装置の書込手段(液晶パネル)にコンテンツ画像を表示し、電子ペーパの書込電極に外部の電源から電圧を印加しながら当該電子ペーパを液晶パネルに重ねて光を照射することにより、液晶パネルに表示させたコンテンツ画像を転写して表示記憶させることができ、書込電極に印加した電圧を除去した後も当該コンテンツ画像を表示状態で保持し続ける。
【0035】
光書込型の電子ペーパは、例えば、複写機に利用されている有機光導電性材料の層(有機光導電層)と液晶表示材料の層(マイクロカプセル化したコレステリック液晶層)とを組み合わせ、これら層を表裏一対の透明電極で挟み、この積層体を表裏一対の透明な基材フィルムで挟んだ構造となっている。なお、この構成では、コレステリック液晶層が光を反射する白表示と、光が液晶層を透過しコレステリック液晶層と有機光導電層との間に設けられた黒色層で吸収される黒表示のモノクロ画像表示が可能である。さらにコレステリック液晶には螺旋ピッチに応じたカラー光を干渉反射するという特性があるので、コレステリック液晶層を螺旋ピッチの異なる液晶を積層した構成にすることにより、簡単な構造でカラー表示を実現することも可能である。
【0036】
そして、光書込型の電子ペーパは、例えば、書込装置の液晶パネルに転写するコンテンツ画像を表示して投影し、書込電極に電圧を印加すると、光の強弱を瞬時に反射濃度に変換して当該投影されたコンテンツ画像を保持する。そして、書込電極に消去電圧を印加することにより表示保持されたコンテンツ画像を消去することができる。
【0037】
上記のような電子ペーパにコンテンツ画像を書き込む書込装置について簡単に説明する。
例えば、電子書込型の電子ペーパに適用する形式の書込装置は、電子ペーパに接続されるドライバ(書込手段)を有して、上記のようにして、電子データ(電子ペーパの解像度等に適合した表示用の画像データ)に基づくコンテンツ画像を電子ペーパに書き込む。
【0038】
また、例えば、光書込型の電子ペーパに適用する形式の書込装置は、コンテンツ画像を表示して電子ペーパに投影する液晶パネル等の表示面(書込手段)と、電子ペーパに設けられている書込電極に電圧を印可する機能とを有して、上記のようにして、表示面上に置かれた電子ペーパにコンテンツ画像を投影して書き込む。
なお、以下に説明する電子ペーパシステムでは、光書込型の電子ペーパと、この形式の書込装置とを用いている。
【0039】
図1には、本例に係る電子ペーパシステムの構成を示してある。
本例の電子ペーパシステムは、コンテンツ画像の表示媒体としての電子ペーパ1、電子ペーパ1にコンテンツ画像を書き込み表示させる書込装置2、複数のコンテンツを保持するコンテンツ管理サーバ3、を備えている。
【0040】
電子ペーパ1は、画像を無電源状態で表示保持し且つ当該画像を書換え可能な表示部12を媒体表面に略全面に亘って形成すると共に、当該電子ペーパ1に係る情報を記憶する記憶部11を媒体端部に設けている。
記憶部11は、図2に示すように、電子ペーパ1を識別する「媒体ID」や、当該電子ペーパ1の表示能力を示す「画素数」といった、電子ペーパ1に固有な情報を格納する第1領域の他に、当該電子ペーパ1に紐付けられたコンテンツの「コンテンツID」や、当該コンテンツを表示する態様を規定する「表示形式」といった、表示対象のコンテンツに応じて変更可能な情報を格納する第2領域を有している。なお、図2(a)は、第2領域に情報が格納されていない状態、つまり、コンテンツが紐付けられていない電子ペーパ1について例示しており、同図(b)は、第2領域に情報が格納されている状態、つまり、コンテンツが紐付けられている電子ペーパ1について例示している。
【0041】
書込装置2は、所定の書込位置に電子ペーパ1があることを検出する検出手段21、前記書込位置にある電子ペーパ1の記憶部11から情報を読み取る読取手段22、前記書込位置にある電子ペーパ1の表示部12にコンテンツ画像を書き込み表示させる書込手段23、利用者に提供する各種情報を表示する表示手段24、各機能手段21〜24の動作を制御する制御部25、を有している。
【0042】
制御部25は、インデックス表示制御手段26(第1の制御手段)、ページ選択制御手段28(第2の制御手段)、ページ書込制御手段29(第3の制御手段)、インデックス選択制御手段27(第4の制御手段)、を備えている。
【0043】
インデックス表示制御手段26は、電子ペーパ1が前記書込位置にあることを検出したことに応じて、当該電子ペーパ1から読み取ったコンテンツIDに該当するコンテンツの複数ページを表すインデックス画像を書込手段23により当該電子ペーパ1に書き込み表示させ、表示手段24により当該各ページの番号を順に切り替えて表示させる。
【0044】
なお、図3(a)に示すように各コンテンツIDで一意に識別される複数のコンテンツデータがコンテンツ管理サーバ3に保持されており、電子ペーパ1から読み取ったコンテンツIDに基づいて書込対象のコンテンツのコンテンツデータが特定される。コンテンツデータは、同図(b)に示すように各ページ番号で一意に識別される複数のページデータを含んでいる。そして、本例では、コンテンツ管理サーバ3が、コンテンツに含まれる複数ページを表すインデックス画像をコンテンツデータに基づいて生成し、当該インデックス画像に係る複数のページ番号の情報と共に書込装置2に提供している。なお、例えば、書込装置2がコンテンツデータに基づいてインデックス画像を生成してもよく、また例えば、予め生成したインデックス画像をコンテンツデータに含めてコンテンツ管理サーバ3に保持させておいてもよい。
【0045】
このインデックス画像は、各ページのサムネイル画像(ページ画像を所定サイズに縮小した画像)を複数含んだ構成となっている。なお、インデックス画像に含めるページ数(サムネイル画像数)は、コンテンツ管理サーバ3に保持されるコンテンツデータに予め設定しておいてもよく、電子ペーパ1の記憶部11に予め設定しておいてもよく、書込装置2で設定するようにしてもよい。
【0046】
ここで、コンテンツのページ数が1枚のインデックス画像に含めるページ数を上回る場合はインデックス画像が複数枚になるが、この場合は図4に示すように、インデックス画像を識別するインデックスIDと当該インデックス画像に含まれるページ番号のリストとを対応付けてグループ管理され、後述のインデックス選択制御手段27によりインデックス表示制御手段26が制御される。
【0047】
インデックス選択制御手段27は、インデックス表示制御手段26によるインデックス画像の書き込み表示及びページ番号の切り替え表示を行ったグループに後続するグループがある旨を、表示手段24により表示させる。そして、当該表示がなされている状態で、インデックス表示制御手段26に、電子ペーパ1が前記書込位置にあることを再度検出したことに応じて、当該電子ペーパ1に後続グループのインデックス画像を書込手段23により書き込み表示させ、表示手段24により当該後続グループの各ページのページ番号を切り替えて表示させる。
【0048】
なお、後続するグループ(インデックス画像)がある旨の表示としては、後続するインデックス画像の存在を単に示す表示は勿論、インデックス画像の総枚数に対する現在表示中のインデックス画像の表示順を示す表示や、残りのインデックス画像の枚数を示す表示でもよく、後続するインデックス画像が存在することを利用者が把握可能な表示であればよい。
【0049】
ページ選択制御手段28は、電子ペーパ1が前記書込位置にある状態において、インデックス表示制御手段26によりページ番号の切り替えを行わせ、電子ペーパ1の前記書込位置からの離間を検出したことに応じて、インデックス表示制御手段26によるページ番号(及び後続グループに関する表示)の切り替えを停止させ、その時点のページ番号(又は後続グループに関する表示)を表示手段24により表示させる。また、本例のページ選択制御手段28は、書込装置2に設けたページ送りキー等によりページ番号を前後に1ページずつ(或いは所定のページ数ずつ)移動させる指示を利用者から受け付け、当該指示に応じて移動したページ番号を表示手段24により表示させる機能を有しており、ページ番号のページの行き過ぎがあった場合のために手動によるページ番号の微調整を可能にしている。
【0050】
ページ書込制御手段29は、ページ選択制御手段28によりページ番号(又は後続グループに関する表示)が表示手段24により停止して表示されている状態で、電子ペーパ1が前記書込位置にあることを再度検出したことを書込指示として、当該電子ペーパ1に当該ページ番号のページ画像(又は後続グループのインデックス画像)を書込手段23により書き込み表示させる。なお、上記のような電子ペーパ1の再検出に基づく書込指示に応じてページ画像を書き込み表示させるほか、例えば書込装置2に設けたボタン等により利用者から受け付けた書込指示に応じてページ画像を書き込み表示させるようにしてもよい。また、ページ画像の書込先の電子ペーパ1は、インデックス画像が書き込み表示された電子ペーパ1でも、他の電子ペーパ1でもよい。
【0051】
ここで、本例の書込装置2では、各ページ番号を先頭ページからカウントアップ(1ページずつ加算)し、最終ページに到達した場合には先頭ページに戻って再度カウントアップを繰返して(つまり、昇順に循環させて)切り替え表示を行っているが、最終ページからのカウントダウン(1ページずつ減算)を繰返して(つまり、降順に循環させて)切り替え表示を行ってもよく、先頭ページからのカウントアップと最終ページからのカウントダウンとを交互に繰返して切り替え表示を行ってもよい。また、このような永続的な切り替え表示ではなく、カウントアップ(又はカウントダウン)により最終ページ(又は先頭ページ)に到達した場合に切り替え表示を停止させるようにしてもよい。また、本例では、ページ番号の切り替えを一定時間(例えば1秒)毎に自動的に行っているが、後述するように、電子ペーパ1を用いたユーザ操作に応じて手動で切り替えを行うようにしてもよい。
【0052】
図5は、本例に係る書込装置2の外観を示している。
書込装置2には、電子ペーパ1の記憶部11及び表示部12の配置に対応して、記憶部11に無線通信(又は有線通信)によりアクセスする通信部(検出手段21、読取手段22)及び表示部12に投影するコンテンツ画像を表示する第1液晶パネル(書込手段23)が設けられてあり、また、ページ番号等の切り替え表示を行うための小型の第2液晶パネル(表示手段24)も設けられている。
つまり、本例では、第1液晶パネルの面上が書込位置となっており、電子ペーパ1の表示部12を第1液晶パネルに重ねつつ電子ペーパ1の記憶部11を通信部側に向けて配置されたことに応じて、電子ペーパ1が書込位置にあることを検出して、当該電子ペーパ1の記憶部11から情報を読み取っている。
【0053】
図6は、本例の電子ペーパシステムによる書込制御の処理フローを示している。
利用者が電子ペーパ1を書込装置2に規定された書込位置にセットすると、検出手段21が、電子ペーパ1が書込位置にあることを検出する(ステップS1)。そして、読取手段22が、電子ペーパ1の記憶部11からコンテンツIDを読み取り、コンテンツ管理サーバ3が、当該コンテンツIDに基づいてコンテンツを特定し、そのインデックス画像及びこれに含まれるページ番号の情報を書込装置2に提供する(ステップS2)。
【0054】
書込装置2は、コンテンツ管理サーバ3から提供されたインデックス画像を書込手段23により当該電子ペーパ1に書き込み表示させ(ステップS3)、表示手段24により当該各ページの番号を一定時間毎に順に切り替えて表示させる(ステップS4)。
検出手段21は電子ペーパ1が書込位置にあるか否かを監視しており(ステップS5)、利用者が電子ペーパ1を書込装置2(書込位置)から離すと、電子ペーパ1の離間が検出手段21により検出されてページ番号の切り替えが停止され、その時点のページ番号が表示手段24により表示状態となって書込対象のページが決定される(ステップS6)。
この状態で、利用者が当該電子ペーパ1(或いは別の電子ペーパ1)を書込装置2(書込位置)に再度セットすると、検出手段21が、電子ペーパ1が書込位置にあることを検出し(ステップS7)、当該セットされた電子ペーパ1に前記決定されたページ番号のページ画像が書込手段23により書き込み表示される(ステップS8)。
【0055】
なお、上記の説明においては、電子ペーパ1の記憶部11から読み取ったコンテンツIDにより該当のコンテンツを識別しているが、電子ペーパ1の媒体IDとコンテンツIDとの対応関係を示す対応テーブルを保持する媒体管理サーバ等を電子ペーパシステムに設け、電子ペーパ1の記憶部11から媒体IDを読み取って前記対応テーブルに基づいてコンテンツを識別する(つまり、媒体IDをコンテンツ識別情報として用いる)ようにしてもよい。
【0056】
また、上記の説明においては、ページ番号の切り替えを一定時間毎に自動的に行っているが、ページ選択制御手段28が、電子ペーパ1が書込位置から一旦離間された後に書込位置にあることが再度検出される毎に、インデックス表示制御手段26によりページ番号の切り替えを行わせることにより、電子ペーパ1を用いたユーザ操作に応じて手動でページ番号の切り替えを行うようにしてもよい。
【0057】
この場合には、例えば以下のようにしてページ番号の切り替え処理が行われる。
利用者が電子ペーパ1を書込装置2(書込位置)にセットすると、書込装置2は、電子ペーパ1からコンテンツIDを読み取り、当該コンテンツIDに応じてコンテンツ管理サーバ3から提供されるコンテンツのページ番号の情報に基づいてページ番号(1ページ)を表示する。
その後、利用者が電子ペーパ1を書込装置2(書込位置)から一旦離して再度セットすると、書込装置2は、前回読み取ったコンテンツIDと当該電子ペーパ1から新たに読み取ったコンテンツIDとを比較し、一致する場合には、前回表示したページ番号(1ページ)をカウントアップして次のページ番号(2ページ)を表示する。
以下、同じように、共通のコンテンツIDが記憶された電子ペーパ1を書込装置2に近づけて離す(例えば、電子ペーパ1で書込装置2をコツンコツンと叩く)という操作を繰返す毎にページ番号をカウントアップして表示し、書込装置2に設けたボタン等により利用者から書込指示を受け付けたことに応じて、現在表示されているページ番号のページ画像を電子ペーパ1に書き込み表示させる。なお、異なるコンテンツIDが記憶された電子ペーパ1がセットされた場合には、新たに読み取ったコンテンツIDのコンテンツについてページ番号の切り替え表示を開始する。
【0058】
次に、本例の電子ペーパシステムによる電子ペーパの表示内容及びページ番号の切り替え表示を、図7〜図9を参照して説明する。なお、各図(a)は電子ペーパの表示内容を例示しており、各図(b)はページ番号の切り替え表示を例示している。
【0059】
図7は、1枚のインデックス画像に収まるページ数(同図では4ページ)のコンテンツを紐付けた電子ペーパEP1が用意されている場合について示してある。
当初、電子ペーパEP1の表示は白紙状態であり、利用者が電子ペーパEP1を書込装置2にセットすると、該当するコンテンツに係るインデックス画像が電子ペーパEP1に書き込み表示されると共に、表示手段24に当該インデックス画像に係る各ページ番号(1〜4ページ)が順に切り替えて表示される。
【0060】
そして、利用者が所望するページ番号が表示手段24に表示されている状態で電子ペーパEP1を書込装置2から離すと、ページ番号の切り替えが停止して書込対象(同図では1ページ)が確定する。その後、利用者が電子ペーパEP1を書込装置2に再セットすると、当該確定した1ページ目のページ画像が電子ペーパEP1に書き込み表示される。
【0061】
図8は、インデックス画像が3枚に亘るページ数(同図では11ページ)のコンテンツを紐付けた電子ペーパEP1の他、コンテンツが紐付けられていない複数の電子ペーパEP2〜5が用意されている場合について示してある。
当初、電子ペーパEP1の表示は白紙状態であり、利用者が電子ペーパEP1を書込装置2にセットすると、該当するコンテンツに係る1枚目のインデックス画像が電子ペーパEP1に書き込み表示されると共に、表示手段24に1枚目のインデックス画像に係る各ページ番号(1〜4ページ)が順に切り替えて表示される。
【0062】
また、表示手段24には、後続するインデックス画像(2枚目)を示す表示も切り替え表示に含めて行っており、当該表示がなされている状態で電子ペーパEP1を書込装置2から離すと、ページ番号の切り替えが停止して書込対象(2枚目のインデックス画像)が確定する。その後、利用者が電子ペーパEP2を書込装置2にセットすると、2枚目のインデックス画像が電子ペーパEP2に書き込み表示されると共に、表示手段24に2枚目のインデックス画像に係る各ページ番号(5〜8ページ)が順に切り替えて表示される。
【0063】
そして、利用者が所望するページ番号が表示手段24に表示されている状態で電子ペーパEP2を書込装置2から離すと、ページ番号の切り替えが停止して書込対象(同図では7ページ)が確定し、利用者が電子ペーパEP4を書込装置2に再度セットすると、当該確定した7ページ目のページ画像が電子ペーパEP4に書き込み表示される。
【0064】
また、表示手段24には、後続するインデックス画像(3枚目)を示す表示も切り替え表示に含めて行っており、その表示状態で電子ペーパEP2を書込装置2から離して電子ペーパEP3を書込装置2にセットすると、3枚目のインデックス画像が電子ペーパEP3に書き込み表示されると共に、表示手段24に3枚目のインデックス画像に係る各ページ番号(9〜11ページ)が順に切り替えて表示される。なお、この最終のインデックス画像に係る各ページ番号の切り替え表示において、1枚目のインデックス画像を示す表示も含めて行っており、再度1枚目のインデックスに戻ることも可能にしている。
【0065】
図9は、インデックス画像が3枚に亘るページ数(同図では11ページ)のコンテンツを紐付けた電子ペーパEP1の他、コンテンツが紐付けられていない電子ペーパEP2しか用意されていない場合について示してある。
この場合も、他のコンテンツが紐付けられた電子ペーパ1が用いられなければ、図8で説明した作法と同様な作法により、利用者は所望のページ画像を電子ペーパ1(EP1又はEP2)に書き込み表示させることができる。
なお、ページ番号の切り替え表示が行われている状態における電子ペーパ1の書込装置2からの離間により、次にセットされる電子ペーパ1への書込対象が決定された場合でも、他のコンテンツが紐付けられた電子ペーパ1がセットされた場合には、その書き込みがキャンセルされ、当該他のコンテンツに係るインデックス画像の書き込み表示及びページ番号の切り替え表示がなされる。
【0066】
次に、本発明に係る書込制御の前段階として行われる、電子ペーパ1とコンテンツとの紐付け作業を説明する。
例えば、図10に示すように、利用者端末4に、電子ペーパ1の記憶部11にアクセスするアクセス装置4aを設けておき、利用者端末4を利用者が操作してコンテンツを指定すると、該当するコンテンツIDがアクセス装置4aにセットされた電子ペーパ1の記憶部11に書き込まれ、電子ペーパ1とコンテンツとが紐付けられる。なお、電子ペーパ1とコンテンツとが既に紐付けられている場合(コンテンツIDが記憶部11に既に格納されている場合)には、紐付けの変更を確認するダイアログ画面を表示することが望ましい。
【0067】
また、例えば、図11に示すように、電子ペーパ1とコンテンツとの紐付けを書込装置2により行ってもよい。つまり、コンテンツが紐付けられている(コンテンツIDが記憶部11に格納されている)電子ペーパ1aと、コンテンツが紐付けられていない(コンテンツIDが記憶部11に格納されていない)電子ペーパ1bとを重ねて書込装置2にセットすると、電子ペーパ1aの記憶部11に格納されているコンテンツIDが、電子ペーパ1bの記憶部11に複写される。なお、複写に併せて、電子ペーパ1bに当該コンテンツに係るインデックス画像を書き込み表示させると、複写が正しく行われたことを容易に確認できる。
【0068】
図11は、本例の書込装置2の主要なハードウェア構成を示している。
すなわち、本例の書込装置2は、各種演算処理を行うCPU、CPUの作業領域となるRAM、基本的な制御プログラムを記憶するROM、本発明に係る機能を実現するためのプログラム等を記憶するHDD、利用者に各種情報を提供するための液晶パネルや利用者から各種操作入力を受け付けるボタン等のデバイスとのインターフェースである入出力I/F、他の装置との間で通信を行うインターフェースである通信I/F、等のハードウェア資源を有するコンピュータで構成されている。
そして、本発明に係るプログラムをHDDから読み出してRAMに展開し、これをCPUにより実行させることで、本発明に係る機能手段を書込装置2のコンピュータに実現している。
【0069】
なお、本発明に係るプログラムは、例えば、当該プログラムを記憶したCD−ROM等の外部記憶媒体を配布する形式や、ネットワークを介して配信する形式により、本発明の実施者に提供される。
また、本発明に係る書込装置2の各機能手段は、本例のようなソフトウェア構成により実現する態様に限られず、それぞれ専用のハードウエアモジュールで構成してもよい。
また、本発明に係る書込装置2の各機能手段は、本例のように1台のコンピュータに設ける態様に限られず、複数台のコンピュータに分散して設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子ペーパシステムの構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電子ペーパの記憶部のデータ例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るコンテンツデータを説明する図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るページのグループ管理を説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る書込装置の外観を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る書込制御の処理フローを示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る電子ペーパの表示内容及びページ番号の切り替え表示を説明する図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る電子ペーパの表示内容及びページ番号の切り替え表示を説明する図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る電子ペーパの表示内容及びページ番号の切り替え表示を説明する図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る電子ペーパとコンテンツの紐付け作業を説明する図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る電子ペーパとコンテンツの紐付け作業を説明する図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る書込装置のハードウェア構成図である。
【符号の説明】
【0071】
1:電子ペーパ、
2:書込装置、
3:コンテンツ管理サーバ、
11:記憶部、
12:表示部、
21:検出手段、
22:読取手段、
23:書込手段、
24:表示手段、
25:制御手段、
26:インデックス表示制御手段、
27:インデックス選択制御手段、
28:ページ選択制御手段、
29:ページ書込制御手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を無電源状態で表示保持し且つ当該画像を書換え可能な電子ペーパが所定の書込位置にあることを検出する検出手段と、
前記書込位置にある電子ペーパに設けられた記憶手段からコンテンツ識別情報を読み取る読取手段と、
前記書込位置にある電子ペーパに画像を書き込んで表示させる書込手段と、
複数のページを含むコンテンツの各ページ番号を表示する表示手段と、
前記読取手段により電子ペーパの記憶手段から読み取られたコンテンツ識別情報に該当するコンテンツの各ページ番号を、前記表示手段により順に切り替えて表示させる第1の制御手段と、
前記書込位置における前記電子ペーパの存在状態の変化に応じて、前記第1の制御手段によるページ番号の切り替えを制御する第2の制御手段と、
書込指示に応じて、前記表示手段により表示されているページ番号のページ画像を前記書込位置にある電子ペーパに前記書込手段により書き込み表示させる第3の制御手段と、
を有することを特徴とする書込装置。
【請求項2】
前記第2の制御手段は、前記電子ペーパが前記書込位置にある状態において、前記第1の制御手段によりページ番号の切り替えを行わせ、前記電子ペーパの前記書込位置からの離間を検出したことに応じて、前記第1の制御手段によるページ番号の切り替えを停止させてその時点のページ番号を前記表示手段により表示させ、
前記第3の制御手段は、前記第2の制御手段によりページ番号が前記表示手段により停止して表示されている状態で電子ペーパが前記書込位置にあることが再度検出されたことを書込指示として、当該電子ペーパに当該ページ番号のページ画像を前記書込手段により書き込み表示させることを特徴とする請求項1に記載の書込装置。
【請求項3】
前記第2の制御手段は、前記電子ペーパが前記書込位置から一旦離間された後に前記書込位置にあることが再度検出される毎に、前記第1の制御手段によりページ番号の切り替えを行わせることを特徴とする請求項1に記載の書込装置。
【請求項4】
前記第1の制御手段は、電子ペーパが前記書込位置にあることを検出したことに応じて、当該電子ペーパから読み取ったコンテンツ識別情報に該当するコンテンツの複数ページを表すインデックス画像を前記書込手段により当該電子ペーパに書き込み表示させ、前記表示手段により当該各ページの番号を順に切り替えて表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の書込装置。
【請求項5】
コンテンツは複数のページをインデックス別に複数のグループに仕切った構成であり、
前記第1の制御手段によるインデックス画像の書き込み表示及びページ番号の切り替え表示を行ったグループに後続するグループがある旨を前記表示手段により表示させ、当該表示がなされている状態での書込指示に応じて、当該電子ペーパに後続グループのインデックス画像を前記書込手段により書き込み表示させ、前記表示手段により当該後続グループの各ページのページ番号を順に切り替えて表示させる第4の制御手段を有することを特徴とする請求項4に記載の書込装置。
【請求項6】
前記第1の制御手段は、前記表示手段により前記コンテンツの各ページ番号を循環させて表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の書込装置。
【請求項7】
前記コンテンツは、複数ページを表すインデックス画像を予め含んでいることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の書込装置。
【請求項8】
前記コンテンツの各ページのサムネイル画像を生成してインデックス画像を生成する生成手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の書込装置。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の書込装置と、
前記書込装置に提供するコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、
を備えたことを特徴とする電子ペーパシステム。
【請求項10】
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の書込装置と、
前記書込装置により書き込まれた画像を無電源状態で表示保持し且つ当該画像を前記書込装置により書換え可能な電子ペーパと、
を備えたことを特徴とする電子ペーパシステム。
【請求項11】
画像を無電源状態で表示保持し且つ当該画像を書換え可能な電子ペーパが所定の書込位置にあることを検出する検出手段と、
前記書込位置にある電子ペーパに設けられた記憶手段からコンテンツ識別情報を読み取る読取手段と、
前記書込位置にある電子ペーパに画像を書き込んで表示させる書込手段と、
複数のページを含むコンテンツの各ページ番号を表示する表示手段と、
前記読取手段により電子ペーパの記憶手段から読み取られたコンテンツ識別情報に該当するコンテンツの各ページ番号を、前記表示手段により順に切り替えて表示させる第1の制御手段と、
前記書込位置における前記電子ペーパの存在状態の変化に応じて、前記第1の制御手段によるページ番号の切り替えを制御する第2の制御手段と、
書込指示に応じて、前記表示手段により表示されているページ番号のページ画像を前記書込位置にある電子ペーパに前記書込手段により書き込み表示させる第3の制御手段と、
をコンピュータに実現することを特徴とするプログラム。
【請求項1】
画像を無電源状態で表示保持し且つ当該画像を書換え可能な電子ペーパが所定の書込位置にあることを検出する検出手段と、
前記書込位置にある電子ペーパに設けられた記憶手段からコンテンツ識別情報を読み取る読取手段と、
前記書込位置にある電子ペーパに画像を書き込んで表示させる書込手段と、
複数のページを含むコンテンツの各ページ番号を表示する表示手段と、
前記読取手段により電子ペーパの記憶手段から読み取られたコンテンツ識別情報に該当するコンテンツの各ページ番号を、前記表示手段により順に切り替えて表示させる第1の制御手段と、
前記書込位置における前記電子ペーパの存在状態の変化に応じて、前記第1の制御手段によるページ番号の切り替えを制御する第2の制御手段と、
書込指示に応じて、前記表示手段により表示されているページ番号のページ画像を前記書込位置にある電子ペーパに前記書込手段により書き込み表示させる第3の制御手段と、
を有することを特徴とする書込装置。
【請求項2】
前記第2の制御手段は、前記電子ペーパが前記書込位置にある状態において、前記第1の制御手段によりページ番号の切り替えを行わせ、前記電子ペーパの前記書込位置からの離間を検出したことに応じて、前記第1の制御手段によるページ番号の切り替えを停止させてその時点のページ番号を前記表示手段により表示させ、
前記第3の制御手段は、前記第2の制御手段によりページ番号が前記表示手段により停止して表示されている状態で電子ペーパが前記書込位置にあることが再度検出されたことを書込指示として、当該電子ペーパに当該ページ番号のページ画像を前記書込手段により書き込み表示させることを特徴とする請求項1に記載の書込装置。
【請求項3】
前記第2の制御手段は、前記電子ペーパが前記書込位置から一旦離間された後に前記書込位置にあることが再度検出される毎に、前記第1の制御手段によりページ番号の切り替えを行わせることを特徴とする請求項1に記載の書込装置。
【請求項4】
前記第1の制御手段は、電子ペーパが前記書込位置にあることを検出したことに応じて、当該電子ペーパから読み取ったコンテンツ識別情報に該当するコンテンツの複数ページを表すインデックス画像を前記書込手段により当該電子ペーパに書き込み表示させ、前記表示手段により当該各ページの番号を順に切り替えて表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の書込装置。
【請求項5】
コンテンツは複数のページをインデックス別に複数のグループに仕切った構成であり、
前記第1の制御手段によるインデックス画像の書き込み表示及びページ番号の切り替え表示を行ったグループに後続するグループがある旨を前記表示手段により表示させ、当該表示がなされている状態での書込指示に応じて、当該電子ペーパに後続グループのインデックス画像を前記書込手段により書き込み表示させ、前記表示手段により当該後続グループの各ページのページ番号を順に切り替えて表示させる第4の制御手段を有することを特徴とする請求項4に記載の書込装置。
【請求項6】
前記第1の制御手段は、前記表示手段により前記コンテンツの各ページ番号を循環させて表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の書込装置。
【請求項7】
前記コンテンツは、複数ページを表すインデックス画像を予め含んでいることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の書込装置。
【請求項8】
前記コンテンツの各ページのサムネイル画像を生成してインデックス画像を生成する生成手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の書込装置。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の書込装置と、
前記書込装置に提供するコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、
を備えたことを特徴とする電子ペーパシステム。
【請求項10】
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の書込装置と、
前記書込装置により書き込まれた画像を無電源状態で表示保持し且つ当該画像を前記書込装置により書換え可能な電子ペーパと、
を備えたことを特徴とする電子ペーパシステム。
【請求項11】
画像を無電源状態で表示保持し且つ当該画像を書換え可能な電子ペーパが所定の書込位置にあることを検出する検出手段と、
前記書込位置にある電子ペーパに設けられた記憶手段からコンテンツ識別情報を読み取る読取手段と、
前記書込位置にある電子ペーパに画像を書き込んで表示させる書込手段と、
複数のページを含むコンテンツの各ページ番号を表示する表示手段と、
前記読取手段により電子ペーパの記憶手段から読み取られたコンテンツ識別情報に該当するコンテンツの各ページ番号を、前記表示手段により順に切り替えて表示させる第1の制御手段と、
前記書込位置における前記電子ペーパの存在状態の変化に応じて、前記第1の制御手段によるページ番号の切り替えを制御する第2の制御手段と、
書込指示に応じて、前記表示手段により表示されているページ番号のページ画像を前記書込位置にある電子ペーパに前記書込手段により書き込み表示させる第3の制御手段と、
をコンピュータに実現することを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−145437(P2009−145437A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−320356(P2007−320356)
【出願日】平成19年12月12日(2007.12.12)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月12日(2007.12.12)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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