電子メニュー装置及び電子メニュープログラム
【課題】客が想定するように電子メニューの画面を遷移させる。
【解決手段】電子メニュー装置は、ディスプレイに各種メニュー品目の画像一覧画面50を表示させる。また、この画像一覧画面に表示される各種メニュー品目の中から選択されたメニュー品目の画像51に対応付けて詳細ボタン画像61を表示させる。ここで、詳細ボタン画像61が入力されるか、詳細ボタン画像61が対応付けられて表示された選択メニュー品目の画像51が入力されると、ディスプレイの画面を、選択メニュー品目の詳細情報を表示する品目詳細画面70に遷移させる。
【解決手段】電子メニュー装置は、ディスプレイに各種メニュー品目の画像一覧画面50を表示させる。また、この画像一覧画面に表示される各種メニュー品目の中から選択されたメニュー品目の画像51に対応付けて詳細ボタン画像61を表示させる。ここで、詳細ボタン画像61が入力されるか、詳細ボタン画像61が対応付けられて表示された選択メニュー品目の画像51が入力されると、ディスプレイの画面を、選択メニュー品目の詳細情報を表示する品目詳細画面70に遷移させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店向けの電子メニュー装置及びコンピュータを上記電子メニュー装置として機能させるための電子メニュープログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、複数のメニュー品目の画像をタッチパネル付のディスプレイに一覧表示させ、画像がタッチ入力されると、その画像に対応したメニュー品目を客が選択したものとして特定する電子メニュー装置を開示する。
【0003】
この種の電子メニュー装置において、例えば特許文献2のように、客層別に客層キーを設け、いずれかの客層キーが入力されると、その客層に適したメニュー品目の詳細情報を表示させる技術も既に知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−112356号公報
【特許文献2】特開2001−175954号公報(段落[0016]〜[0022])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
各種メニュー品目の画像一覧画面から特定されたメニュー品目の詳細画面に遷移させるためのボタンを画像一覧画面に表示させた場合、所望のメニュー品目の詳細情報を確認したい客は、先ず、そのメニュー品目の画像にタッチし、続いて、画面遷移の為のボタンをタッチすることとなる。しかし、客のなかには、ボタンをタッチせず、品目の画像を再びタッチしてしまうことが考えられる。その場合、客の思い通りに画面が遷移しないため、客に不快感を与える。
【0006】
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、客が想定するように電子メニューの画面を遷移させることができ、客の満足度を高め得る電子メニュー装置及びコンピュータを当該電子メニュー装置として機能させることができる電子メニュープログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電子メニュー装置は、ディスプレイを備えるとともに、このディスプレイに各種メニュー品目の画像一覧画面を表示させる一覧画面表示手段と、画像一覧画面に表示される各種メニュー品目の中から選択されたメニュー品目の画像に対応付けて詳細ボタン画像を表示させる詳細ボタン表示手段と、詳細ボタン画像が入力されるか、詳細ボタン画像が対応付けられて表示された選択メニュー品目の画像が入力されると、ディスプレイの画面を、選択メニュー品目の詳細情報を表示する品目詳細画面に遷移させる詳細画面表示手段とを備えたものである。
【0008】
また、本発明の電子メニュープログラムは、ディスプレイを備えたコンピュータを、ディスプレイに各種メニュー品目の画像一覧画面を表示させる一覧画面表示手段、画像一覧画面に表示される各種メニュー品目の中から選択されたメニュー品目の画像に対応付けて詳細ボタン画像を表示させる詳細ボタン表示手段、及び、詳細ボタン画像が入力されるか、詳細ボタン画像が対応付けられて表示された選択メニュー品目の画像が入力されると、ディスプレイの画面を、選択メニュー品目の詳細情報を表示する品目詳細画面に遷移させる詳細画面表示手段として機能させるためのものである。
【発明の効果】
【0009】
かかる手段を講じた本発明によれば、客が想定するように電子メニューの画面を遷移させることができ、客の満足度を高め得る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態である電子メニューシステムの一構成例を示すブロック図。
【図2】カテゴリデータベースに記憶されるレコード構造の要部を示す図。
【図3】品目データベースに記憶されるレコード構造の要部を示す図。
【図4】画像データベースに記憶されるレコード構造の要部を示す図。
【図5】画面データベースに記憶されるレコード構造の要部を示す図。
【図6】電子メニュー端末の要部構成を示すブロック図。
【図7】電子メニュー端末を構成する立体視ディスプレイの取付例を示す模式図。
【図8】電子メニュー端末の立体視ディスプレイに表示される主要な画面の変遷図。
【図9】カテゴリ画面の一レイアウト例を示す平面図。
【図10】品目一覧画面の一レイアウト例を示す平面図。
【図11】品目選択画面の一レイアウト例を示す平面図。
【図12】品目詳細画面の一レイアウト例を示す平面図。
【図13】注文確認画面の一レイアウト例を示す平面図。
【図14】注文完了画面の一レイアウト例を示す平面図。
【図15】電子メニュー端末のCPUが実行する情報処理手順の要部を示す流れ図。
【図16】図15におけるカテゴリ選択処理の処理手順を具体的に示す流れ図。
【図17】図16における品目選択画面表示処理の処理手順を具体的に示す流れ図。
【図18】図17における品目詳細画面表示処理の処理手順を具体的に示す流れ図。
【図19】図17または図18における注文確認画面表示処理の処理手順を具体的に示す流れ図。
【図20】品目一覧画面の一具体例を示す平面図。
【図21】品目選択画面の一具体例を示す平面図。
【図22】品目詳細画面の一具体例を示す平面図。
【図23】本発明の他の実施形態である電子メニューシステムの一構成例を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、ファミリーレストラン等の飲食店に構築される電子メニューシステムに本発明を適用した場合である。
【0012】
本実施の形態における電子メニューシステムの一構成例を図1に示す。図示するように、電子メニューシステムは、複数の電子メニュー端末1と、データベースサーバ2と、注文管理サーバ3とからなる。各電子メニュー端末1は、それぞれLAN(Local Area Network)等の通信回線4を介して、データベースサーバ2及び注文管理サーバ3に接続している。
【0013】
注文管理サーバ3は、顧客の注文データを管理するのに特化したコンピュータ機器であり、専用回線5を介して厨房端末6とPOS(Point Of Sales)端末7とを接続している。厨房端末6は、各顧客の注文データに基づいて厨房への調理指示データを生成し、表示または印字出力する。POS端末7は、会計を申し出た顧客の注文データから代金を算出し、その代金に対する支払データを処理してレシート発行等を行う。なお、注文管理サーバ3と厨房端末6及びPOS端末7とを接続する回線は専用回線5に限定されるものではなく、厨房端末6及びPOS端末7を通信回線4に接続し、この通信回線4を介して注文管理サーバ3との間でデータを送受信してもよい。
【0014】
データベースサーバ2は、カテゴリデータベース2A、品目データベース2B、画像データベース2C、画面データベース2D等の種々のデータベースを管理するのに特化したコンピュータ機器である。
【0015】
カテゴリデータベース2Aは、各種のメニュー品目を分類するためのカテゴリに関する情報を記憶する領域であり、その1レコードのデータ構造を図2に示す。図示するように、カテゴリデータベース2Aに保存されるレコードは、カテゴリコードとカテゴリ名称とを含む。カテゴリ名称は、例えばハンバーガー類、パスタ類、カレー類、ドリンク類、デザート類等のカテゴリを示す名称である。カテゴリコードは、各カテゴリを識別するためにカテゴリ毎に割り当てられた固有のコードである。
【0016】
品目データベース2Bは、各メニュー品目に関する情報を記憶する領域であり、その1レコードのデータ構造を図3に示す。図示するように、品目データベース2Bのレコードは、品目コード、属性カテゴリコード、品目名称、単価、増量フラグ、増量割増額、減量フラグ、減量割引額、一覧用3D画像コード、詳細用3D画像コード、増量用3D画像コード及び減量用3D画像コードを含む。
【0017】
品目コードは、各メニュー品目を識別するために品目毎に割り当てられた固有のコードである。属性カテゴリコードは、当該メニュー品目が所属するカテゴリのカテゴリコードである。品目名称及び単価は、当該メニュー品目の名称及びその1品あたりの価格である。増量フラグは、当該メニュー品目に対して増量が可能か否かを区分するデータである。増量割増額は、当該メニュー品目を増量したときに単価に加算される金額である。減量フラグは、当該メニュー品目に対して減量が可能か否かを区分するデータである。減量割引額は、当該メニュー品目を減量したときに単価から減算される金額である。
【0018】
一覧用3D画像コードは、当該メニュー品目の一覧用三次元画像データを識別するためのコードである。詳細用3D画像コードは、当該メニュー品目の詳細用三次元画像データを識別するためのコードである。増量用3D画像コードは、当該メニュー品目の増量用三次元画像データを識別するためのコードである。減量用3D画像コードは、当該メニュー品目の減量用三次元画像データを識別するためのコードである。
【0019】
三次元画像のデータは、後述する立体視ディスプレイ17に出力されることにより、このディスプレイの表示面に、表示対象を立体的に広がりを持つ三次元画像として表示させる。このとき、詳細用三次元画像データの少なくとも平面的な広がり方向の大きさは、表示対象であるメニュー品目の実物と略同一サイズとなるように各種のパラメータが設定されている。また、高さ方向の大きさも、表示対象であるメニュー品目の実物と可能な限り同一サイズに近付くように各種のパラメータが設定されている。増量用三次元画像のデータは、メニュー品目増量時の三次元画像を立体視ディスプレイ17の表示面に表示させる。減量用三次元画像のデータは、メニュー品目減量時の三次元画像を立体視ディスプレイ17の表示面に表示させる。ただし、一覧用三次元画像データは、品目一覧画面に並べて表示されるものであるので、実物とはサイズを異にする。
【0020】
画像データベース2Cは、各種の画像データを記憶する領域であり、その1レコードのデータ構造を図4に示す。図示するように、画像データベース2Cのレコードは、画像コードと画像データとを含む。画像データは、各メニュー品目の一覧用三次元画像データ、詳細用三次元画像データ、増量用三次元画像データ、減量用三次元画像データ等である。画像コードは、対応する画像データを識別するために画像データ毎に割り当てられた固有のコードである。
【0021】
なお、品目データベース2Bにおいて、画像コードの代わりに画像データを記憶するようにして、画像データベース2Cを省略してもよい。
【0022】
画面データベース2Dは、各種画面に関する情報を記憶する領域であり、その1レコードのデータ構造を図5に示す。図示するように、画面データベース2Dのレコードは、画面コード、画面名称、レイアウトデータ、及び複数(1〜n:n>1)の3Dボタン画像とそのボタン名称を含む。
【0023】
画面コードは、電子メニュー端末1のディスプレイに表示される各種の画面を識別するために画面毎に割り当てられた固有のコードである。画面名称は、当該画面に設定された名称である。レイアウトデータは、当該画面を構成する各部品の割付位置、大きさ、色等を示すデータである。3Dボタン画像は、立体視可能なボタン部品の画像データである。ボタン名称は、対応する3Dボタン画像内に表示される名称である。画面の種類については後述する。
【0024】
次に、電子メニュー端末1について説明する。電子メニュー端末1は、飲食店で客に提供される複数の飲食メニュー品目の一覧を表示する電子メニュー装置としての機能と、各メニュー品目の中から客が注文したメニュー品目を注文管理サーバに伝達するオーダ入力装置としての機能とを有する。
【0025】
電子メニュー端末1の要部構成を、図6のブロック図で示す。図示するように、電子メニュー端末1は、CPU11、ROM12、RAM13を実装したコンピュータ機器であり、その他、通信インターフェイス14、表示コントローラ15、タッチパネルコントローラ16等を備えている。表示コントローラ15には、立体視ディスプレイ17を接続している。そして、この立体視ディスプレイ17の表示面にタッチパネル18を取り付け、このタッチパネル18からの信号をタッチパネルコントローラ16が取り込むように構成している。
【0026】
立体視ディスプレイ17は、三次元画像を表示面に立体視可能に表示するディスプレイであり、本実施の形態では、特殊な眼鏡が不要な裸眼式の立体視ディスプレイを使用する。裸眼式立体視ディスプレイには、2眼表示方式(ヘッドトラッキング方式、スキャナバックライト方式等)や多眼表示方式(ステップバリア方式、斜めレンチ方式等)等があるが、表示方式は特に限定されるものではない。また、眼鏡式の立体視ディスプレイを使用してもよいが、レストランにおける電子メニュー端末としての用途を考慮すると、裸眼式立体視ディスプレイのほうが好ましい。
【0027】
各電子メニュー端末1の立体視ディスプレイ17は、図7に示すように、それぞれその表示面17aを上に向けた状態で食卓21の天板部22に埋め込まれる。さらに、表示面17aの上にタッチパネル18が配設される。
【0028】
図7は、略矩形状をなす天板部22の各辺にそれぞれ1名ずつの席23a,23b,23c,23dが用意された食卓21に対する立体視ディスプレイ17の取付例である。図示するように、各席23a〜23dの正面に立体視ディスプレイ17をそれぞれ取り付けている。こうすることにより、食卓21に着いた客は、各席23a〜23dに腰掛けた状態で、自身の手前にある立体視ディスプレイ17の表示面17aに表示される画像を閲覧し、また、その画像情報に従い表示面17aの適所をタッチすることによって必要な情報を入力することができる。
【0029】
客は、立体視ディスプレイ17に表示される画面から、飲食店から提供される飲食メニュー品目を知ることができる。また、画面をタッチ操作することにより、所望の飲食メニュー品目の詳細情報を確認し、注文することができる。一人の客が、飲食メニュー品目を確認し注文を完了するまでの間に立体視ディスプレイ17に表示される画面、すなわちカテゴリ画面40、品目一覧画面50、品目選択画面60、品目詳細画面70、注文確認画面80及び注文完了画面90の変遷図を図8に示す。また、各画面40〜90のレイアウト例を図9〜図14に示す。さらに、これらの画面表示機能を電子メニュー端末1に実現させるための電子メニュープログラム30に従い、CPU11が実行する主要な情報処理手順を、図15〜図19の流れ図に示す。上記電子メニュープログラム30は、予めROM12に記憶されている。
【0030】
以下、これらの図面を参照しながら、一人の客がメニュー品目を確認し注文を完了するまでの客の操作手順と、この操作手順に応じた電子メニュー端末1の動作について説明する。
【0031】
食卓21のいずれかの席23a〜23dに付いた客は、注文を開始するに先立ち、アイドル状態にある立体視ディスプレイ17の画面にタッチする。そうすると、カテゴリ画面40が立体視ディスプレイ17に表示される。
【0032】
すなわち、電子メニュープログラム30が起動し、アイドル状態に入った電子メニュー端末1のCPU11は、図15の流れ図に示す手順を開始する。先ず、ST(ステップ)1として、CPU11は、タッチパネル18からの信号を待機する。タッチパネル18から信号が入力されると、CPU11は、立体視ディスプレイ17の画面がタッチされたものと判断する。画面がタッチされたと判断すると、CPU11は、ST2として注文品目リストメモリ31をクリアする。注文品目リストメモリ31は、RAM13に形成されている。注文品目リストメモリ31には、客が注文をしたメニュー品目のデータが一時的に登録される。
【0033】
次いで、CPU11は、ST3としてデータベースサーバ2にアクセスして、画面データベース2Dからカテゴリ画面40に係るレコードを取り込む。そして、ST4としてこのレコードのレイアウトデータや3Dボタン画像及びそのボタン名称等の各種設定情報に基づいてカテゴリ画面40を作成する。CPU11は、ST5として作成したカテゴリ画面40を立体視ディスプレイ17に表示させる。
【0034】
カテゴリ画面40の一レイアウト例を図9に示す。図示するように、カテゴリ画面40には、カテゴリ別に用意された複数(図では6個)のカテゴリボタン41(41-1,41-2,41-3,41-4,41-5,41-6)が立体視可能な3Dボタンとして表示されている。
【0035】
CPU11は、ST6としてカテゴリ画面40からいずれかのカテゴリが選択されるのを待機する。タッチパネル18からの信号により、いずれか1つのカテゴリボタン41-iがタッチされたことを検知すると、CPU11は、そのタッチされたカテゴリボタン41-iに割り当てられているカテゴリ名のカテゴリが選択されたものとみなす。そして、ST7として図16の流れ図で具体的に示すカテゴリ選択処理を開始する。
【0036】
先ず、CPU11は、ST11としてデータベースサーバ2にアクセスして、画面データベース2Dから品目一覧画面50に係るレコードを取り込む。また、ST12としてデータベースサーバ2にアクセスして、品目データベース2Bを検索する。そして、選択されたカテゴリに属するメニュー品目のレコードを全て取り込む。次に、CPU11は、ST13として品目データベース2Bから取り込んだメニュー品目のレコードを解析して一覧用3D画像コードを抽出する。そして、データベースサーバ2にアクセスして、この一覧用3D画像コードで特定される一覧用三次元画像データがセットされたレコードを画像データベース2Cから取り込む。しかしてCPU11は、ST14として、上記ST11〜ST13の各処理でそれぞれ取得したレコードの各種データに基づいて品目一覧画面50を作成する。CPU11は、ST15として作成した品目一覧画面50を立体視ディスプレイ17に表示させる(一覧画面表示手段)。
【0037】
品目一覧画面50の一レイアウト例を図10に示す。図示するように、品目一覧画面50には、複数(図では6個)の品目画像表示欄51(51-1,51-2,51-3,51-4,51-5,51-6)が形成されている。また、戻りボタン52、前頁ボタン53、次頁ボタン54及び注文ボタン55が立体視可能な3Dボタンとして表示されている。これらの画面構成要素51〜55は、品目一覧画面50に係るレコードのデータに基づいている。
【0038】
各品目画像表示欄51には、それぞれ選択されたカテゴリに属するメニュー品目の一覧用三次元画像が表示される。また、当該メニュー品目の名称も画像と対応させて表示される。三次元画像は、画像データベース2Cから取り込んだレコードの一覧用三次元画像データに基づくものであり、メニュー品目の名称は、品目データベース2Bから取り込んだレコードの品目名称データに基づくものである。
【0039】
なお、選択されたカテゴリに属するメニュー品目の数が品目画像表示欄51の数を超える場合には、品目一覧画面50が複数頁に分割されて形成される。そして、最初は1頁目が表示される。
【0040】
このように、カテゴリ画面40を閲覧した客は、所望のカテゴリ名が表示されているいずれか1つのカテゴリボタン41-i(1≦i≦6)にタッチして、そのカテゴリを選択する。そうすると、選択されたカテゴリに属するメニュー品目を紹介する品目一覧画面50が立体視ディスプレイ17に表示される。
【0041】
品目一覧画面50を表示させた後、CPU11は、画面上のいずれかのボタンが入力されるのを待機する。ここで、ST16として前頁ボタン53または次頁ボタン54をタッチされると、CPU11は、ST17として品目一覧画面50の頁を切り換える。すなわち、前頁ボタン53がタッチされた場合には1頁前の頁に切り換え、次頁ボタン54がタッチされた場合には1頁後の頁に切り換える。なお、現在の頁が1頁目の場合には、前頁ボタン53は機能しない。同様に、現在の頁が最終頁の場合には、次頁ボタン54は機能しない。頁を切り換えた後、CPU11は、ST15に戻り、切換後の頁の品目一覧画面50を立体視ディスプレイ17に表示させる。したがって、品目一覧画面50を閲覧したが所望するメニュー品目が見つからない場合、客は、前頁ボタン53または次頁ボタン54をタッチして、品目一覧画面50の頁を切り替える。
【0042】
また、ST18として戻りボタン52がタッチされると、CPU11は、ST5の処理に戻る。すなわち、立体視ディスプレイ17にカテゴリ画面40を表示させる。したがって、別のカテゴリに属するメニュー品目を検索したい場合、客は、戻りボタン52をタッチして、画面をカテゴリ画面40に戻す。
【0043】
一方、ST19としていずれか1つの品目画像表示欄51-j(1≦j≦6)がタッチされると、CPU11は、その表示欄51-jに画像が表示されているメニュー品目が選択されたものとみなす。そして、ST20として図17に具体的に示す品目選択画面表示処理を実行する。
【0044】
先ず、CPU11は、図11に示す品目選択画面60の一レイアウト例にあるように、ST21として選択された品目画像表示欄51-jに隣接して詳細ボタン61を表示させる(詳細ボタン表示手段)。詳細ボタン61は、品目選択画面60に係るレコードのデータに基づき、立体視可能な3Dボタンとして表示される。なお、詳細ボタン61の表示部位は、図11においては品目画像表示欄51-jの右下としたが、この部位に限定されるものではない。要は、選択されたメニュー品目画像に対応した位置であればよい。
【0045】
詳細ボタン61を表示させた後、CPU11は、画面上のいずれかのボタン、または詳細ボタン61が表示されている品目画像表示欄51-jが再びタッチ入力されるのを待機する。
【0046】
ここで、ST22として戻りボタン52をタッチされると、CPU11は、カテゴリ選択処理のST15に戻り、立体視ディスプレイ17に直前の品目一覧画面50を表示させる。したがって、品目一覧画面50のなかから注文したいメニュー品目が見つかった場合、客は、そのメニュー品目の画像が表示されている品目画像表示欄51-jをタッチしてメニュー品目を選択する。ここで、選択したメニュー品目の注文を取止める場合、客は、戻りボタン52をタッチする。そうすることにより、立体視ディスプレイ17の画面は、直前の品目一覧画面50に戻る。
【0047】
また、ST23として注文ボタン55がタッチされると、CPU11は、ST24として選択メニュー品目のレコードを注文メニュー品目のデータとして注文品目リストメモリ31に登録する。このとき、注文数量と金額も注文メニュー品目のデータとして登録する。しかる後、CPU11は、ST25として後述する注文確認画面表示処理を実行する。したがって、選択したメニュー品目を注文する場合、客は、注文ボタン55をタッチすればよい。
【0048】
一方、ST26として詳細ボタン61がタッチされるか、ST27としてこの詳細ボタン61が表示されている品目画像表示欄51-jがタッチされると、CPU11は、ST27として図18に具体的に示す品目詳細画面表示処理を実行する。
【0049】
先ず、CPU11は、ST31としてデータベースサーバ2にアクセスして、画面データベース2Dから品目詳細画面70に係るレコードを取り込む。また、ST32として品目データベース2Bから選択メニュー品目のレコードを取り込む。そして、このレコードを解析して、選択メニュー品目の詳細用3D画像コードを抽出する。そして、データベースサーバ2にアクセスして、この詳細用3D画像コードで特定される三次元画像データがセットされたレコードを画像データベース2Cから取り込む。しかしてCPU11は、ST33として、上記ST31〜ST32の各処理でそれぞれ取得したレコードの各種データに基づいて品目詳細画面70を作成する。CPU11は、ST34として作成した品目詳細画面70を立体視ディスプレイ17に表示させる(詳細画面表示手段)。
【0050】
品目詳細画面70の一レイアウト例を図12に示す。図示するように、品目詳細画面70には、品目三次元画像表示欄71が形成されている。また、単価表示欄72、上下スピンボタン73付のエディットフィールド74、金額表示欄75及びスライダ76が形成されている。さらに、戻りボタン77及び注文ボタン78が立体視可能な3Dボタンとして表示されている。これらの画面構成要素71〜78は、品目詳細画面70に係るレコードのデータに基づいている。
【0051】
品目三次元画像表示欄71には、選択メニュー品目の詳細用三次元画像が表示される。詳細用三次元画像は、画像データベース2Cから取り込んだレコードの三次元画像データに基づくものである。これにより、品目三次元画像表示欄71には、平面的な広がり方向(X−Y平面の方向)の大きさが、表示対象であるメニュー品目の実物と略同一サイズであり、高さ方向(Z方向)の大きさも、同実物と可能な限り同一サイズに近付けられた三次元画像が表示される。すなわち、実物と略実寸大の三次元画像が立体視可能に表示される。
【0052】
したがって、選択したメニュー品目の詳細を確認したい場合、客は、詳細ボタン61をタッチする。あるいは、選択したメニュー品目の画像表示欄51-jを再度タッチする。そうすると、ディスプレイの画面が品目選択画面60から品目詳細画面70に切り換わり、注文すべきメニュー品目の画像が立体的に表示される。したがって、客は、選択したメニュー品目のボリューム感を把握することができる。
【0053】
単価表示欄72には、選択メニュー品目のレコードから読み出した単価が表示される。エディットフィールド74には注文数量の初期値として”1”が表示される。金額表示欄75には、選択メニュー品目の単価に注文数量を乗算した金額が表示される。
【0054】
品目詳細画面70を表示させた後、ST35としてスピンボタン73がタッチされると、CPU11は、ST36としてエディットフィールド74の注文数量を“1”ずつ増減する。また、金額を再計算し、金額表示欄75の値を更新する。したがって、注文点数を変更する場合、客は、スピンボタン73をタッチして、エディットフィールド74の注文数量を変更すればよい。
【0055】
また、ST37としてスライダ76がスライドされると、CPU11は、品目三次元画像表示欄71に三次元画像が表示されたメニュー品目の増量指示または減量指示が行われたと判断する。そして、ST38として選択メニュー品目のレコードを解析して増量フラグまたは減量フラグをチェックする。
【0056】
具体的には、スライダ76が画面に向かって右側にスライドされた場合には、増量が指示されたので、CPU11は、増量フラグをチェックする。ここで、増量可能な場合には(ST38のYES)、ST39として選択メニュー品目のレコードから増量割増額と増量用3D画像コードとを取得する。そして、データベースサーバ2にアクセスして、この増量用3D画像コードで特定される増量用三次元画像データがセットされたレコードを画像データベース2Cから取り込み、このレコードの増量用三次元画像データに基づく三次元画像を品目三次元画像表示欄71に表示させる。また、単価に増量割増額を加算し、金額表示欄75の金額を再計算する。
【0057】
一方、スライダ76が画面に向かって左側にスライドされた場合には、減量が指示されたので、CPU11は、減量フラグをチェックする。ここで、減量可能な場合には(ST38のYES)、ST39として選択メニュー品目のレコードから減量割引額と減量用3D画像コードとを取得する。そして、データベースサーバ2にアクセスして、この減量用3D画像コードで特定される減量用三次元画像データがセットされたレコードを画像データベース2Cから取り込み、このレコードの減量用三次元画像データに基づく三次元画像を品目三次元画像表示欄71に表示させる。また、単価から減量割引額を減算し、金額表示欄75の金額を再計算する。
【0058】
なお、増量フラグまたは減量フラグをチェックした結果、増量または減量が不可能であった場合には(ST38のNO)、三次元画像のサイズ変更は行わない。したがって、品目詳細画面70から選択メニュー品目のボリューム感を把握し、その量を増量または減量させる場合、客は、スライダ76を画面に向かって右または左にスライドさせる。そうすることにより、増量または減量した選択メニュー品目のボリューム感を把握することができる。
【0059】
一方、CPU11は、ST41として注文ボタン78がタッチされると、ST42して選択メニュー品目のレコードを注文メニュー品目のデータとして注文品目リストメモリ31に登録する。このとき、注文数量と金額も注文メニュー品目のデータとして登録する。さらに、増量または減量が指示された場合は、増量または減量が指示された旨の情報(フラグ)も注文メニュー品目のデータとして登録する。しかる後、CPU11は、ST43として後述する注文確認画面表示処理を実行する。したがって、品目三次元画像表示欄71に三次元画像が立体視可能に表示されている選択メニュー品目を注文する場合、客は、注文ボタン78をタッチすればよい。
【0060】
一方、ST40として戻りボタン77がタッチされると、CPU11は、注文メニュー品目のデータを登録することなくST15の処理に戻り、立体視ディスプレイ17に直前の品目一覧画面50を表示させる。したがって、注文を取止める場合、客は、戻りボタン77をタッチして、立体視ディスプレイ17の画面を品目一覧画面50に戻す。
【0061】
このように、品目一覧画面50から選択すべきメニュー品目を見つけた客は、そのメニュー品目の一覧用三次元画像が表示されている品目画像表示欄51-jをタッチする。そうすると、この表示欄51-jに対応して詳細ボタン61が表示される。ここで、このメニュー品目を注文する場合には、注文ボタン55をタッチする。そうすると、このメニュー品目のレコードや注文数量などのデータが注文品目リストメモリ31に登録される。
【0062】
また、このメニュー品目の詳細を確認したい場合には、詳細ボタン61をタッチするか、あるいは品目画像表示欄51-jを再度タッチする。そうすると、このメニュー品目の詳細画面70が立体視ディスプレイ17に表示されるので、その内容とボリュームを確認する。そして、注文をする場合には、注文ボタン78をタッチする。このように、詳細ボタン61だけでなく、対応している品目画像の表示欄51-jも品目詳細画面70への遷移手段として機能する。したがって、電子メニュー装置1は、客が想定するように電子メニューの画面を遷移させることができるので、客に不快感を与えることはない。
【0063】
次に、ST24またはST33で実行される注文確認画面表示処理について、図19を用いて説明する。
【0064】
品目選択画面60または品目詳細画面70において、客が注文ボタン55をタッチすると、立体視ディスプレイ17の画面が注文確認画面80に切り換わる。
【0065】
すなわちCPU11は、ST51としてデータベースサーバ2にアクセスして、画面データベース2Dから注文確認画面80に係るレコードを取り込む。そして、ST52としてこのレコードのデータに基づいて注文確認画面80を作成する。CPU11は、ST53として作成した注文確認画面80を立体視ディスプレイ17に表示させる。
【0066】
注文確認画面80の一レイアウト例を図13に示す。図示するように、注文確認画面80には、注文したメニュー品目の品名、数量及び金額からなる明細表示欄81と、合計金額表示欄82とが形成されている。また、戻りボタン83と送信ボタン854が立体視可能な3Dボタンとして表示されている。
【0067】
CPU11は、ST54として注文品目リストメモリ31に登録されている注文メニュー品目のデータから、注文メニュー品目の品目名称、注文数量,金額を取得し、合計金額を算出する。そして、ST55として注文確認画面80の明細表示欄81に、注文メニュー品目の品目名称、注文数量,金額を表示させる。また、合計金額表示欄82に合計金額を表示させる。この状態で、CPU11は、戻りボタン83または送信ボタン84のいずれかのボタンが入力されるのを待機する。
【0068】
注文確認画面80を閲覧した客は、注文を続ける場合、戻りボタン83をタッチする。CPU11は、ST56として戻りボタン83がタッチされたことを検知すると、ST5の処理に戻る。すなわち、立体視ディスプレイ17の画面をカテゴリ画面40に戻す。
【0069】
注文を確定させる場合、客は、送信ボタン84をタッチする。CPU11は、ST57として送信ボタン84がタッチされたことを検知すると、ST58として注文品目リストメモリ31に登録されている注文メニュー品目のデータを注文管理サーバ3に伝送する。しかる後、ST59としてデータベースサーバ2にアクセスして、画面データベース2Dから注文完了画面90に係るレコードを取り込む。そして、ST60としてこのレコードのデータに基づいて注文完了画面90を作成し、立体視ディスプレイ17に表示させる。
【0070】
注文完了画面90の一レイアウト例を図14に示す。
以上で、一人の客の注文が完了する。その後、CPU11は、アイドル状態に戻る。
【0071】
このように構成された本実施の形態において、品目一覧画面50、品目選択画面60及び品目詳細画面70の具体例を、図20,図21及び図22に示す。図20は、カテゴリ「ハンバーガー」が選択されたときの品目一覧画面50である。画面上の各品目画像表示欄51-1〜51-6には、カテゴリ「ハンバーガー」に属する各メニュー品目の二次元画像が表示されている。
【0072】
この品目一覧画面50を閲覧した客がメニュー品目「Fハンバーガー」を注文しようとした場合、客は、メニュー品目「Fハンバーガー」の画像表示欄51-6にタッチする。そうすると、図21に示す品目選択画面60に切り換わる。すなわち、メニュー品目「Fハンバーガー」の画像表示欄51-6に隣接して、詳細ボタン52-6が表示される。
【0073】
ここで、客が詳細ボタン52-6にタッチする。あるいは、メニュー品目「Fハンバーガー」の画像表示欄51-6に再びタッチする。そうすると、立体視ディスプレイ17の画面が図22に示す品目詳細画面70に切り換わる。この品目詳細画面70には、メニュー品目「Fハンバーガー」の三次元画像が立体視可能に表示される。その画像の大きさは、メニュー品目「Fハンバーガー」の略実寸大である。したがって、客は、メニュー品目「Fハンバーガー」のボリューム感をほぼ正確に把握することができる。
【0074】
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
【0075】
図23は、電子メニューシステムの他の構成例である。図示するように、各電子メニュー端末1は、それぞれパソコン8を介して通信回線4に接続している。各パソコン8は、夫々ハードディスク等の記憶装置に前記電子メニュープログラム30を記憶している。そして、各パソコン8は、対応する電子メニュー端末1のタッチパネル18から入力される信号により、図15〜図19の流れ図に示す処理を実行して、対応する電子メニュー端末1の立体視ディスプレイ17に、カテゴリ画面40、品目一覧画面50、品目選択画面60、品目詳細画面70、注文確認画面80及び注文完了画面90を適時表示させる。このような構成を採用しても、前記実施形態と同様な作用効果を奏することができる。
【0076】
また、図23に示す実施形態は、各電子メニュー端末1にそれぞれパソコン8を接続したが、各電子メニュー端末1に対して共通のパソコン1台を通信回線に接続し、この1台のパソコンに電子メニュープログラム30を実装させて、各電子メニュー端末1を制御するようにしてもよい。
【0077】
さらに、電子メニュー端末1のROM12またはパソコン8の記憶装置に発明を実施する機能である電子メニュープログラム30が予め記録されているものとして説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから電子メニュー端末1またはパソコン8にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを電子メニュー端末1またはパソコン8にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0078】
なお、前記実施の形態では、電子メニュー端末1の入力装置としてタッチパネル18を示したが、入力装置はタッチパネルに限定されるものではない。例えば、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等を用いることもできる。
【0079】
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【符号の説明】
【0080】
1…電子メニュー端末、2…データベースサーバ、2A…カテゴリデータベース、2B…品目データベース、2C…画像データベース、2D…画面データベース、3…注文管理サーバ、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…通信インターフェイス、17…立体視ディスプレイ、18…タッチパネル。
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店向けの電子メニュー装置及びコンピュータを上記電子メニュー装置として機能させるための電子メニュープログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、複数のメニュー品目の画像をタッチパネル付のディスプレイに一覧表示させ、画像がタッチ入力されると、その画像に対応したメニュー品目を客が選択したものとして特定する電子メニュー装置を開示する。
【0003】
この種の電子メニュー装置において、例えば特許文献2のように、客層別に客層キーを設け、いずれかの客層キーが入力されると、その客層に適したメニュー品目の詳細情報を表示させる技術も既に知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−112356号公報
【特許文献2】特開2001−175954号公報(段落[0016]〜[0022])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
各種メニュー品目の画像一覧画面から特定されたメニュー品目の詳細画面に遷移させるためのボタンを画像一覧画面に表示させた場合、所望のメニュー品目の詳細情報を確認したい客は、先ず、そのメニュー品目の画像にタッチし、続いて、画面遷移の為のボタンをタッチすることとなる。しかし、客のなかには、ボタンをタッチせず、品目の画像を再びタッチしてしまうことが考えられる。その場合、客の思い通りに画面が遷移しないため、客に不快感を与える。
【0006】
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、客が想定するように電子メニューの画面を遷移させることができ、客の満足度を高め得る電子メニュー装置及びコンピュータを当該電子メニュー装置として機能させることができる電子メニュープログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電子メニュー装置は、ディスプレイを備えるとともに、このディスプレイに各種メニュー品目の画像一覧画面を表示させる一覧画面表示手段と、画像一覧画面に表示される各種メニュー品目の中から選択されたメニュー品目の画像に対応付けて詳細ボタン画像を表示させる詳細ボタン表示手段と、詳細ボタン画像が入力されるか、詳細ボタン画像が対応付けられて表示された選択メニュー品目の画像が入力されると、ディスプレイの画面を、選択メニュー品目の詳細情報を表示する品目詳細画面に遷移させる詳細画面表示手段とを備えたものである。
【0008】
また、本発明の電子メニュープログラムは、ディスプレイを備えたコンピュータを、ディスプレイに各種メニュー品目の画像一覧画面を表示させる一覧画面表示手段、画像一覧画面に表示される各種メニュー品目の中から選択されたメニュー品目の画像に対応付けて詳細ボタン画像を表示させる詳細ボタン表示手段、及び、詳細ボタン画像が入力されるか、詳細ボタン画像が対応付けられて表示された選択メニュー品目の画像が入力されると、ディスプレイの画面を、選択メニュー品目の詳細情報を表示する品目詳細画面に遷移させる詳細画面表示手段として機能させるためのものである。
【発明の効果】
【0009】
かかる手段を講じた本発明によれば、客が想定するように電子メニューの画面を遷移させることができ、客の満足度を高め得る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態である電子メニューシステムの一構成例を示すブロック図。
【図2】カテゴリデータベースに記憶されるレコード構造の要部を示す図。
【図3】品目データベースに記憶されるレコード構造の要部を示す図。
【図4】画像データベースに記憶されるレコード構造の要部を示す図。
【図5】画面データベースに記憶されるレコード構造の要部を示す図。
【図6】電子メニュー端末の要部構成を示すブロック図。
【図7】電子メニュー端末を構成する立体視ディスプレイの取付例を示す模式図。
【図8】電子メニュー端末の立体視ディスプレイに表示される主要な画面の変遷図。
【図9】カテゴリ画面の一レイアウト例を示す平面図。
【図10】品目一覧画面の一レイアウト例を示す平面図。
【図11】品目選択画面の一レイアウト例を示す平面図。
【図12】品目詳細画面の一レイアウト例を示す平面図。
【図13】注文確認画面の一レイアウト例を示す平面図。
【図14】注文完了画面の一レイアウト例を示す平面図。
【図15】電子メニュー端末のCPUが実行する情報処理手順の要部を示す流れ図。
【図16】図15におけるカテゴリ選択処理の処理手順を具体的に示す流れ図。
【図17】図16における品目選択画面表示処理の処理手順を具体的に示す流れ図。
【図18】図17における品目詳細画面表示処理の処理手順を具体的に示す流れ図。
【図19】図17または図18における注文確認画面表示処理の処理手順を具体的に示す流れ図。
【図20】品目一覧画面の一具体例を示す平面図。
【図21】品目選択画面の一具体例を示す平面図。
【図22】品目詳細画面の一具体例を示す平面図。
【図23】本発明の他の実施形態である電子メニューシステムの一構成例を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、ファミリーレストラン等の飲食店に構築される電子メニューシステムに本発明を適用した場合である。
【0012】
本実施の形態における電子メニューシステムの一構成例を図1に示す。図示するように、電子メニューシステムは、複数の電子メニュー端末1と、データベースサーバ2と、注文管理サーバ3とからなる。各電子メニュー端末1は、それぞれLAN(Local Area Network)等の通信回線4を介して、データベースサーバ2及び注文管理サーバ3に接続している。
【0013】
注文管理サーバ3は、顧客の注文データを管理するのに特化したコンピュータ機器であり、専用回線5を介して厨房端末6とPOS(Point Of Sales)端末7とを接続している。厨房端末6は、各顧客の注文データに基づいて厨房への調理指示データを生成し、表示または印字出力する。POS端末7は、会計を申し出た顧客の注文データから代金を算出し、その代金に対する支払データを処理してレシート発行等を行う。なお、注文管理サーバ3と厨房端末6及びPOS端末7とを接続する回線は専用回線5に限定されるものではなく、厨房端末6及びPOS端末7を通信回線4に接続し、この通信回線4を介して注文管理サーバ3との間でデータを送受信してもよい。
【0014】
データベースサーバ2は、カテゴリデータベース2A、品目データベース2B、画像データベース2C、画面データベース2D等の種々のデータベースを管理するのに特化したコンピュータ機器である。
【0015】
カテゴリデータベース2Aは、各種のメニュー品目を分類するためのカテゴリに関する情報を記憶する領域であり、その1レコードのデータ構造を図2に示す。図示するように、カテゴリデータベース2Aに保存されるレコードは、カテゴリコードとカテゴリ名称とを含む。カテゴリ名称は、例えばハンバーガー類、パスタ類、カレー類、ドリンク類、デザート類等のカテゴリを示す名称である。カテゴリコードは、各カテゴリを識別するためにカテゴリ毎に割り当てられた固有のコードである。
【0016】
品目データベース2Bは、各メニュー品目に関する情報を記憶する領域であり、その1レコードのデータ構造を図3に示す。図示するように、品目データベース2Bのレコードは、品目コード、属性カテゴリコード、品目名称、単価、増量フラグ、増量割増額、減量フラグ、減量割引額、一覧用3D画像コード、詳細用3D画像コード、増量用3D画像コード及び減量用3D画像コードを含む。
【0017】
品目コードは、各メニュー品目を識別するために品目毎に割り当てられた固有のコードである。属性カテゴリコードは、当該メニュー品目が所属するカテゴリのカテゴリコードである。品目名称及び単価は、当該メニュー品目の名称及びその1品あたりの価格である。増量フラグは、当該メニュー品目に対して増量が可能か否かを区分するデータである。増量割増額は、当該メニュー品目を増量したときに単価に加算される金額である。減量フラグは、当該メニュー品目に対して減量が可能か否かを区分するデータである。減量割引額は、当該メニュー品目を減量したときに単価から減算される金額である。
【0018】
一覧用3D画像コードは、当該メニュー品目の一覧用三次元画像データを識別するためのコードである。詳細用3D画像コードは、当該メニュー品目の詳細用三次元画像データを識別するためのコードである。増量用3D画像コードは、当該メニュー品目の増量用三次元画像データを識別するためのコードである。減量用3D画像コードは、当該メニュー品目の減量用三次元画像データを識別するためのコードである。
【0019】
三次元画像のデータは、後述する立体視ディスプレイ17に出力されることにより、このディスプレイの表示面に、表示対象を立体的に広がりを持つ三次元画像として表示させる。このとき、詳細用三次元画像データの少なくとも平面的な広がり方向の大きさは、表示対象であるメニュー品目の実物と略同一サイズとなるように各種のパラメータが設定されている。また、高さ方向の大きさも、表示対象であるメニュー品目の実物と可能な限り同一サイズに近付くように各種のパラメータが設定されている。増量用三次元画像のデータは、メニュー品目増量時の三次元画像を立体視ディスプレイ17の表示面に表示させる。減量用三次元画像のデータは、メニュー品目減量時の三次元画像を立体視ディスプレイ17の表示面に表示させる。ただし、一覧用三次元画像データは、品目一覧画面に並べて表示されるものであるので、実物とはサイズを異にする。
【0020】
画像データベース2Cは、各種の画像データを記憶する領域であり、その1レコードのデータ構造を図4に示す。図示するように、画像データベース2Cのレコードは、画像コードと画像データとを含む。画像データは、各メニュー品目の一覧用三次元画像データ、詳細用三次元画像データ、増量用三次元画像データ、減量用三次元画像データ等である。画像コードは、対応する画像データを識別するために画像データ毎に割り当てられた固有のコードである。
【0021】
なお、品目データベース2Bにおいて、画像コードの代わりに画像データを記憶するようにして、画像データベース2Cを省略してもよい。
【0022】
画面データベース2Dは、各種画面に関する情報を記憶する領域であり、その1レコードのデータ構造を図5に示す。図示するように、画面データベース2Dのレコードは、画面コード、画面名称、レイアウトデータ、及び複数(1〜n:n>1)の3Dボタン画像とそのボタン名称を含む。
【0023】
画面コードは、電子メニュー端末1のディスプレイに表示される各種の画面を識別するために画面毎に割り当てられた固有のコードである。画面名称は、当該画面に設定された名称である。レイアウトデータは、当該画面を構成する各部品の割付位置、大きさ、色等を示すデータである。3Dボタン画像は、立体視可能なボタン部品の画像データである。ボタン名称は、対応する3Dボタン画像内に表示される名称である。画面の種類については後述する。
【0024】
次に、電子メニュー端末1について説明する。電子メニュー端末1は、飲食店で客に提供される複数の飲食メニュー品目の一覧を表示する電子メニュー装置としての機能と、各メニュー品目の中から客が注文したメニュー品目を注文管理サーバに伝達するオーダ入力装置としての機能とを有する。
【0025】
電子メニュー端末1の要部構成を、図6のブロック図で示す。図示するように、電子メニュー端末1は、CPU11、ROM12、RAM13を実装したコンピュータ機器であり、その他、通信インターフェイス14、表示コントローラ15、タッチパネルコントローラ16等を備えている。表示コントローラ15には、立体視ディスプレイ17を接続している。そして、この立体視ディスプレイ17の表示面にタッチパネル18を取り付け、このタッチパネル18からの信号をタッチパネルコントローラ16が取り込むように構成している。
【0026】
立体視ディスプレイ17は、三次元画像を表示面に立体視可能に表示するディスプレイであり、本実施の形態では、特殊な眼鏡が不要な裸眼式の立体視ディスプレイを使用する。裸眼式立体視ディスプレイには、2眼表示方式(ヘッドトラッキング方式、スキャナバックライト方式等)や多眼表示方式(ステップバリア方式、斜めレンチ方式等)等があるが、表示方式は特に限定されるものではない。また、眼鏡式の立体視ディスプレイを使用してもよいが、レストランにおける電子メニュー端末としての用途を考慮すると、裸眼式立体視ディスプレイのほうが好ましい。
【0027】
各電子メニュー端末1の立体視ディスプレイ17は、図7に示すように、それぞれその表示面17aを上に向けた状態で食卓21の天板部22に埋め込まれる。さらに、表示面17aの上にタッチパネル18が配設される。
【0028】
図7は、略矩形状をなす天板部22の各辺にそれぞれ1名ずつの席23a,23b,23c,23dが用意された食卓21に対する立体視ディスプレイ17の取付例である。図示するように、各席23a〜23dの正面に立体視ディスプレイ17をそれぞれ取り付けている。こうすることにより、食卓21に着いた客は、各席23a〜23dに腰掛けた状態で、自身の手前にある立体視ディスプレイ17の表示面17aに表示される画像を閲覧し、また、その画像情報に従い表示面17aの適所をタッチすることによって必要な情報を入力することができる。
【0029】
客は、立体視ディスプレイ17に表示される画面から、飲食店から提供される飲食メニュー品目を知ることができる。また、画面をタッチ操作することにより、所望の飲食メニュー品目の詳細情報を確認し、注文することができる。一人の客が、飲食メニュー品目を確認し注文を完了するまでの間に立体視ディスプレイ17に表示される画面、すなわちカテゴリ画面40、品目一覧画面50、品目選択画面60、品目詳細画面70、注文確認画面80及び注文完了画面90の変遷図を図8に示す。また、各画面40〜90のレイアウト例を図9〜図14に示す。さらに、これらの画面表示機能を電子メニュー端末1に実現させるための電子メニュープログラム30に従い、CPU11が実行する主要な情報処理手順を、図15〜図19の流れ図に示す。上記電子メニュープログラム30は、予めROM12に記憶されている。
【0030】
以下、これらの図面を参照しながら、一人の客がメニュー品目を確認し注文を完了するまでの客の操作手順と、この操作手順に応じた電子メニュー端末1の動作について説明する。
【0031】
食卓21のいずれかの席23a〜23dに付いた客は、注文を開始するに先立ち、アイドル状態にある立体視ディスプレイ17の画面にタッチする。そうすると、カテゴリ画面40が立体視ディスプレイ17に表示される。
【0032】
すなわち、電子メニュープログラム30が起動し、アイドル状態に入った電子メニュー端末1のCPU11は、図15の流れ図に示す手順を開始する。先ず、ST(ステップ)1として、CPU11は、タッチパネル18からの信号を待機する。タッチパネル18から信号が入力されると、CPU11は、立体視ディスプレイ17の画面がタッチされたものと判断する。画面がタッチされたと判断すると、CPU11は、ST2として注文品目リストメモリ31をクリアする。注文品目リストメモリ31は、RAM13に形成されている。注文品目リストメモリ31には、客が注文をしたメニュー品目のデータが一時的に登録される。
【0033】
次いで、CPU11は、ST3としてデータベースサーバ2にアクセスして、画面データベース2Dからカテゴリ画面40に係るレコードを取り込む。そして、ST4としてこのレコードのレイアウトデータや3Dボタン画像及びそのボタン名称等の各種設定情報に基づいてカテゴリ画面40を作成する。CPU11は、ST5として作成したカテゴリ画面40を立体視ディスプレイ17に表示させる。
【0034】
カテゴリ画面40の一レイアウト例を図9に示す。図示するように、カテゴリ画面40には、カテゴリ別に用意された複数(図では6個)のカテゴリボタン41(41-1,41-2,41-3,41-4,41-5,41-6)が立体視可能な3Dボタンとして表示されている。
【0035】
CPU11は、ST6としてカテゴリ画面40からいずれかのカテゴリが選択されるのを待機する。タッチパネル18からの信号により、いずれか1つのカテゴリボタン41-iがタッチされたことを検知すると、CPU11は、そのタッチされたカテゴリボタン41-iに割り当てられているカテゴリ名のカテゴリが選択されたものとみなす。そして、ST7として図16の流れ図で具体的に示すカテゴリ選択処理を開始する。
【0036】
先ず、CPU11は、ST11としてデータベースサーバ2にアクセスして、画面データベース2Dから品目一覧画面50に係るレコードを取り込む。また、ST12としてデータベースサーバ2にアクセスして、品目データベース2Bを検索する。そして、選択されたカテゴリに属するメニュー品目のレコードを全て取り込む。次に、CPU11は、ST13として品目データベース2Bから取り込んだメニュー品目のレコードを解析して一覧用3D画像コードを抽出する。そして、データベースサーバ2にアクセスして、この一覧用3D画像コードで特定される一覧用三次元画像データがセットされたレコードを画像データベース2Cから取り込む。しかしてCPU11は、ST14として、上記ST11〜ST13の各処理でそれぞれ取得したレコードの各種データに基づいて品目一覧画面50を作成する。CPU11は、ST15として作成した品目一覧画面50を立体視ディスプレイ17に表示させる(一覧画面表示手段)。
【0037】
品目一覧画面50の一レイアウト例を図10に示す。図示するように、品目一覧画面50には、複数(図では6個)の品目画像表示欄51(51-1,51-2,51-3,51-4,51-5,51-6)が形成されている。また、戻りボタン52、前頁ボタン53、次頁ボタン54及び注文ボタン55が立体視可能な3Dボタンとして表示されている。これらの画面構成要素51〜55は、品目一覧画面50に係るレコードのデータに基づいている。
【0038】
各品目画像表示欄51には、それぞれ選択されたカテゴリに属するメニュー品目の一覧用三次元画像が表示される。また、当該メニュー品目の名称も画像と対応させて表示される。三次元画像は、画像データベース2Cから取り込んだレコードの一覧用三次元画像データに基づくものであり、メニュー品目の名称は、品目データベース2Bから取り込んだレコードの品目名称データに基づくものである。
【0039】
なお、選択されたカテゴリに属するメニュー品目の数が品目画像表示欄51の数を超える場合には、品目一覧画面50が複数頁に分割されて形成される。そして、最初は1頁目が表示される。
【0040】
このように、カテゴリ画面40を閲覧した客は、所望のカテゴリ名が表示されているいずれか1つのカテゴリボタン41-i(1≦i≦6)にタッチして、そのカテゴリを選択する。そうすると、選択されたカテゴリに属するメニュー品目を紹介する品目一覧画面50が立体視ディスプレイ17に表示される。
【0041】
品目一覧画面50を表示させた後、CPU11は、画面上のいずれかのボタンが入力されるのを待機する。ここで、ST16として前頁ボタン53または次頁ボタン54をタッチされると、CPU11は、ST17として品目一覧画面50の頁を切り換える。すなわち、前頁ボタン53がタッチされた場合には1頁前の頁に切り換え、次頁ボタン54がタッチされた場合には1頁後の頁に切り換える。なお、現在の頁が1頁目の場合には、前頁ボタン53は機能しない。同様に、現在の頁が最終頁の場合には、次頁ボタン54は機能しない。頁を切り換えた後、CPU11は、ST15に戻り、切換後の頁の品目一覧画面50を立体視ディスプレイ17に表示させる。したがって、品目一覧画面50を閲覧したが所望するメニュー品目が見つからない場合、客は、前頁ボタン53または次頁ボタン54をタッチして、品目一覧画面50の頁を切り替える。
【0042】
また、ST18として戻りボタン52がタッチされると、CPU11は、ST5の処理に戻る。すなわち、立体視ディスプレイ17にカテゴリ画面40を表示させる。したがって、別のカテゴリに属するメニュー品目を検索したい場合、客は、戻りボタン52をタッチして、画面をカテゴリ画面40に戻す。
【0043】
一方、ST19としていずれか1つの品目画像表示欄51-j(1≦j≦6)がタッチされると、CPU11は、その表示欄51-jに画像が表示されているメニュー品目が選択されたものとみなす。そして、ST20として図17に具体的に示す品目選択画面表示処理を実行する。
【0044】
先ず、CPU11は、図11に示す品目選択画面60の一レイアウト例にあるように、ST21として選択された品目画像表示欄51-jに隣接して詳細ボタン61を表示させる(詳細ボタン表示手段)。詳細ボタン61は、品目選択画面60に係るレコードのデータに基づき、立体視可能な3Dボタンとして表示される。なお、詳細ボタン61の表示部位は、図11においては品目画像表示欄51-jの右下としたが、この部位に限定されるものではない。要は、選択されたメニュー品目画像に対応した位置であればよい。
【0045】
詳細ボタン61を表示させた後、CPU11は、画面上のいずれかのボタン、または詳細ボタン61が表示されている品目画像表示欄51-jが再びタッチ入力されるのを待機する。
【0046】
ここで、ST22として戻りボタン52をタッチされると、CPU11は、カテゴリ選択処理のST15に戻り、立体視ディスプレイ17に直前の品目一覧画面50を表示させる。したがって、品目一覧画面50のなかから注文したいメニュー品目が見つかった場合、客は、そのメニュー品目の画像が表示されている品目画像表示欄51-jをタッチしてメニュー品目を選択する。ここで、選択したメニュー品目の注文を取止める場合、客は、戻りボタン52をタッチする。そうすることにより、立体視ディスプレイ17の画面は、直前の品目一覧画面50に戻る。
【0047】
また、ST23として注文ボタン55がタッチされると、CPU11は、ST24として選択メニュー品目のレコードを注文メニュー品目のデータとして注文品目リストメモリ31に登録する。このとき、注文数量と金額も注文メニュー品目のデータとして登録する。しかる後、CPU11は、ST25として後述する注文確認画面表示処理を実行する。したがって、選択したメニュー品目を注文する場合、客は、注文ボタン55をタッチすればよい。
【0048】
一方、ST26として詳細ボタン61がタッチされるか、ST27としてこの詳細ボタン61が表示されている品目画像表示欄51-jがタッチされると、CPU11は、ST27として図18に具体的に示す品目詳細画面表示処理を実行する。
【0049】
先ず、CPU11は、ST31としてデータベースサーバ2にアクセスして、画面データベース2Dから品目詳細画面70に係るレコードを取り込む。また、ST32として品目データベース2Bから選択メニュー品目のレコードを取り込む。そして、このレコードを解析して、選択メニュー品目の詳細用3D画像コードを抽出する。そして、データベースサーバ2にアクセスして、この詳細用3D画像コードで特定される三次元画像データがセットされたレコードを画像データベース2Cから取り込む。しかしてCPU11は、ST33として、上記ST31〜ST32の各処理でそれぞれ取得したレコードの各種データに基づいて品目詳細画面70を作成する。CPU11は、ST34として作成した品目詳細画面70を立体視ディスプレイ17に表示させる(詳細画面表示手段)。
【0050】
品目詳細画面70の一レイアウト例を図12に示す。図示するように、品目詳細画面70には、品目三次元画像表示欄71が形成されている。また、単価表示欄72、上下スピンボタン73付のエディットフィールド74、金額表示欄75及びスライダ76が形成されている。さらに、戻りボタン77及び注文ボタン78が立体視可能な3Dボタンとして表示されている。これらの画面構成要素71〜78は、品目詳細画面70に係るレコードのデータに基づいている。
【0051】
品目三次元画像表示欄71には、選択メニュー品目の詳細用三次元画像が表示される。詳細用三次元画像は、画像データベース2Cから取り込んだレコードの三次元画像データに基づくものである。これにより、品目三次元画像表示欄71には、平面的な広がり方向(X−Y平面の方向)の大きさが、表示対象であるメニュー品目の実物と略同一サイズであり、高さ方向(Z方向)の大きさも、同実物と可能な限り同一サイズに近付けられた三次元画像が表示される。すなわち、実物と略実寸大の三次元画像が立体視可能に表示される。
【0052】
したがって、選択したメニュー品目の詳細を確認したい場合、客は、詳細ボタン61をタッチする。あるいは、選択したメニュー品目の画像表示欄51-jを再度タッチする。そうすると、ディスプレイの画面が品目選択画面60から品目詳細画面70に切り換わり、注文すべきメニュー品目の画像が立体的に表示される。したがって、客は、選択したメニュー品目のボリューム感を把握することができる。
【0053】
単価表示欄72には、選択メニュー品目のレコードから読み出した単価が表示される。エディットフィールド74には注文数量の初期値として”1”が表示される。金額表示欄75には、選択メニュー品目の単価に注文数量を乗算した金額が表示される。
【0054】
品目詳細画面70を表示させた後、ST35としてスピンボタン73がタッチされると、CPU11は、ST36としてエディットフィールド74の注文数量を“1”ずつ増減する。また、金額を再計算し、金額表示欄75の値を更新する。したがって、注文点数を変更する場合、客は、スピンボタン73をタッチして、エディットフィールド74の注文数量を変更すればよい。
【0055】
また、ST37としてスライダ76がスライドされると、CPU11は、品目三次元画像表示欄71に三次元画像が表示されたメニュー品目の増量指示または減量指示が行われたと判断する。そして、ST38として選択メニュー品目のレコードを解析して増量フラグまたは減量フラグをチェックする。
【0056】
具体的には、スライダ76が画面に向かって右側にスライドされた場合には、増量が指示されたので、CPU11は、増量フラグをチェックする。ここで、増量可能な場合には(ST38のYES)、ST39として選択メニュー品目のレコードから増量割増額と増量用3D画像コードとを取得する。そして、データベースサーバ2にアクセスして、この増量用3D画像コードで特定される増量用三次元画像データがセットされたレコードを画像データベース2Cから取り込み、このレコードの増量用三次元画像データに基づく三次元画像を品目三次元画像表示欄71に表示させる。また、単価に増量割増額を加算し、金額表示欄75の金額を再計算する。
【0057】
一方、スライダ76が画面に向かって左側にスライドされた場合には、減量が指示されたので、CPU11は、減量フラグをチェックする。ここで、減量可能な場合には(ST38のYES)、ST39として選択メニュー品目のレコードから減量割引額と減量用3D画像コードとを取得する。そして、データベースサーバ2にアクセスして、この減量用3D画像コードで特定される減量用三次元画像データがセットされたレコードを画像データベース2Cから取り込み、このレコードの減量用三次元画像データに基づく三次元画像を品目三次元画像表示欄71に表示させる。また、単価から減量割引額を減算し、金額表示欄75の金額を再計算する。
【0058】
なお、増量フラグまたは減量フラグをチェックした結果、増量または減量が不可能であった場合には(ST38のNO)、三次元画像のサイズ変更は行わない。したがって、品目詳細画面70から選択メニュー品目のボリューム感を把握し、その量を増量または減量させる場合、客は、スライダ76を画面に向かって右または左にスライドさせる。そうすることにより、増量または減量した選択メニュー品目のボリューム感を把握することができる。
【0059】
一方、CPU11は、ST41として注文ボタン78がタッチされると、ST42して選択メニュー品目のレコードを注文メニュー品目のデータとして注文品目リストメモリ31に登録する。このとき、注文数量と金額も注文メニュー品目のデータとして登録する。さらに、増量または減量が指示された場合は、増量または減量が指示された旨の情報(フラグ)も注文メニュー品目のデータとして登録する。しかる後、CPU11は、ST43として後述する注文確認画面表示処理を実行する。したがって、品目三次元画像表示欄71に三次元画像が立体視可能に表示されている選択メニュー品目を注文する場合、客は、注文ボタン78をタッチすればよい。
【0060】
一方、ST40として戻りボタン77がタッチされると、CPU11は、注文メニュー品目のデータを登録することなくST15の処理に戻り、立体視ディスプレイ17に直前の品目一覧画面50を表示させる。したがって、注文を取止める場合、客は、戻りボタン77をタッチして、立体視ディスプレイ17の画面を品目一覧画面50に戻す。
【0061】
このように、品目一覧画面50から選択すべきメニュー品目を見つけた客は、そのメニュー品目の一覧用三次元画像が表示されている品目画像表示欄51-jをタッチする。そうすると、この表示欄51-jに対応して詳細ボタン61が表示される。ここで、このメニュー品目を注文する場合には、注文ボタン55をタッチする。そうすると、このメニュー品目のレコードや注文数量などのデータが注文品目リストメモリ31に登録される。
【0062】
また、このメニュー品目の詳細を確認したい場合には、詳細ボタン61をタッチするか、あるいは品目画像表示欄51-jを再度タッチする。そうすると、このメニュー品目の詳細画面70が立体視ディスプレイ17に表示されるので、その内容とボリュームを確認する。そして、注文をする場合には、注文ボタン78をタッチする。このように、詳細ボタン61だけでなく、対応している品目画像の表示欄51-jも品目詳細画面70への遷移手段として機能する。したがって、電子メニュー装置1は、客が想定するように電子メニューの画面を遷移させることができるので、客に不快感を与えることはない。
【0063】
次に、ST24またはST33で実行される注文確認画面表示処理について、図19を用いて説明する。
【0064】
品目選択画面60または品目詳細画面70において、客が注文ボタン55をタッチすると、立体視ディスプレイ17の画面が注文確認画面80に切り換わる。
【0065】
すなわちCPU11は、ST51としてデータベースサーバ2にアクセスして、画面データベース2Dから注文確認画面80に係るレコードを取り込む。そして、ST52としてこのレコードのデータに基づいて注文確認画面80を作成する。CPU11は、ST53として作成した注文確認画面80を立体視ディスプレイ17に表示させる。
【0066】
注文確認画面80の一レイアウト例を図13に示す。図示するように、注文確認画面80には、注文したメニュー品目の品名、数量及び金額からなる明細表示欄81と、合計金額表示欄82とが形成されている。また、戻りボタン83と送信ボタン854が立体視可能な3Dボタンとして表示されている。
【0067】
CPU11は、ST54として注文品目リストメモリ31に登録されている注文メニュー品目のデータから、注文メニュー品目の品目名称、注文数量,金額を取得し、合計金額を算出する。そして、ST55として注文確認画面80の明細表示欄81に、注文メニュー品目の品目名称、注文数量,金額を表示させる。また、合計金額表示欄82に合計金額を表示させる。この状態で、CPU11は、戻りボタン83または送信ボタン84のいずれかのボタンが入力されるのを待機する。
【0068】
注文確認画面80を閲覧した客は、注文を続ける場合、戻りボタン83をタッチする。CPU11は、ST56として戻りボタン83がタッチされたことを検知すると、ST5の処理に戻る。すなわち、立体視ディスプレイ17の画面をカテゴリ画面40に戻す。
【0069】
注文を確定させる場合、客は、送信ボタン84をタッチする。CPU11は、ST57として送信ボタン84がタッチされたことを検知すると、ST58として注文品目リストメモリ31に登録されている注文メニュー品目のデータを注文管理サーバ3に伝送する。しかる後、ST59としてデータベースサーバ2にアクセスして、画面データベース2Dから注文完了画面90に係るレコードを取り込む。そして、ST60としてこのレコードのデータに基づいて注文完了画面90を作成し、立体視ディスプレイ17に表示させる。
【0070】
注文完了画面90の一レイアウト例を図14に示す。
以上で、一人の客の注文が完了する。その後、CPU11は、アイドル状態に戻る。
【0071】
このように構成された本実施の形態において、品目一覧画面50、品目選択画面60及び品目詳細画面70の具体例を、図20,図21及び図22に示す。図20は、カテゴリ「ハンバーガー」が選択されたときの品目一覧画面50である。画面上の各品目画像表示欄51-1〜51-6には、カテゴリ「ハンバーガー」に属する各メニュー品目の二次元画像が表示されている。
【0072】
この品目一覧画面50を閲覧した客がメニュー品目「Fハンバーガー」を注文しようとした場合、客は、メニュー品目「Fハンバーガー」の画像表示欄51-6にタッチする。そうすると、図21に示す品目選択画面60に切り換わる。すなわち、メニュー品目「Fハンバーガー」の画像表示欄51-6に隣接して、詳細ボタン52-6が表示される。
【0073】
ここで、客が詳細ボタン52-6にタッチする。あるいは、メニュー品目「Fハンバーガー」の画像表示欄51-6に再びタッチする。そうすると、立体視ディスプレイ17の画面が図22に示す品目詳細画面70に切り換わる。この品目詳細画面70には、メニュー品目「Fハンバーガー」の三次元画像が立体視可能に表示される。その画像の大きさは、メニュー品目「Fハンバーガー」の略実寸大である。したがって、客は、メニュー品目「Fハンバーガー」のボリューム感をほぼ正確に把握することができる。
【0074】
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
【0075】
図23は、電子メニューシステムの他の構成例である。図示するように、各電子メニュー端末1は、それぞれパソコン8を介して通信回線4に接続している。各パソコン8は、夫々ハードディスク等の記憶装置に前記電子メニュープログラム30を記憶している。そして、各パソコン8は、対応する電子メニュー端末1のタッチパネル18から入力される信号により、図15〜図19の流れ図に示す処理を実行して、対応する電子メニュー端末1の立体視ディスプレイ17に、カテゴリ画面40、品目一覧画面50、品目選択画面60、品目詳細画面70、注文確認画面80及び注文完了画面90を適時表示させる。このような構成を採用しても、前記実施形態と同様な作用効果を奏することができる。
【0076】
また、図23に示す実施形態は、各電子メニュー端末1にそれぞれパソコン8を接続したが、各電子メニュー端末1に対して共通のパソコン1台を通信回線に接続し、この1台のパソコンに電子メニュープログラム30を実装させて、各電子メニュー端末1を制御するようにしてもよい。
【0077】
さらに、電子メニュー端末1のROM12またはパソコン8の記憶装置に発明を実施する機能である電子メニュープログラム30が予め記録されているものとして説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから電子メニュー端末1またはパソコン8にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを電子メニュー端末1またはパソコン8にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0078】
なお、前記実施の形態では、電子メニュー端末1の入力装置としてタッチパネル18を示したが、入力装置はタッチパネルに限定されるものではない。例えば、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等を用いることもできる。
【0079】
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【符号の説明】
【0080】
1…電子メニュー端末、2…データベースサーバ、2A…カテゴリデータベース、2B…品目データベース、2C…画像データベース、2D…画面データベース、3…注文管理サーバ、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…通信インターフェイス、17…立体視ディスプレイ、18…タッチパネル。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイを備えた電子メニュー装置において、
前記ディスプレイに各種メニュー品目の画像一覧画面を表示させる一覧画面表示手段と、
前記画像一覧画面に表示される各種メニュー品目の中から選択されたメニュー品目の画像に対応付けて詳細ボタン画像を表示させる詳細ボタン表示手段と、
前記詳細ボタン画像が入力されるか、前記詳細ボタン画像が対応付けられて表示された選択メニュー品目の画像が入力されると、前記ディスプレイの画面を、前記選択メニュー品目の詳細情報を表示する品目詳細画面に遷移させる詳細画面表示手段と、
を具備したことを特徴とする電子メニュー装置。
【請求項2】
前記一覧画面表示手段は、各種メニュー品目の三次元画像を、前記ディスプレイに立体視可能に表示させることを特徴とする請求項1記載の電子メニュー装置。
【請求項3】
ディスプレイを備えたコンピュータを、
前記ディスプレイに各種メニュー品目の画像一覧画面を表示させる一覧画面表示手段、
前記画像一覧画面に表示される各種メニュー品目の中から選択されたメニュー品目の画像に対応付けて詳細ボタン画像を表示させる詳細ボタン表示手段、及び、
前記詳細ボタン画像が入力されるか、前記詳細ボタン画像が対応付けられて表示された選択メニュー品目の画像が入力されると、前記ディスプレイの画面を、前記選択メニュー品目の詳細情報を表示する品目詳細画面に遷移させる詳細画面表示手段として機能させるための電子メニュープログラム。
【請求項4】
前記一覧画面表示手段は、各種メニュー品目の三次元画像を、前記ディスプレイに立体視可能に表示させる手段である請求項3記載の電子メニュープログラム。
【請求項1】
ディスプレイを備えた電子メニュー装置において、
前記ディスプレイに各種メニュー品目の画像一覧画面を表示させる一覧画面表示手段と、
前記画像一覧画面に表示される各種メニュー品目の中から選択されたメニュー品目の画像に対応付けて詳細ボタン画像を表示させる詳細ボタン表示手段と、
前記詳細ボタン画像が入力されるか、前記詳細ボタン画像が対応付けられて表示された選択メニュー品目の画像が入力されると、前記ディスプレイの画面を、前記選択メニュー品目の詳細情報を表示する品目詳細画面に遷移させる詳細画面表示手段と、
を具備したことを特徴とする電子メニュー装置。
【請求項2】
前記一覧画面表示手段は、各種メニュー品目の三次元画像を、前記ディスプレイに立体視可能に表示させることを特徴とする請求項1記載の電子メニュー装置。
【請求項3】
ディスプレイを備えたコンピュータを、
前記ディスプレイに各種メニュー品目の画像一覧画面を表示させる一覧画面表示手段、
前記画像一覧画面に表示される各種メニュー品目の中から選択されたメニュー品目の画像に対応付けて詳細ボタン画像を表示させる詳細ボタン表示手段、及び、
前記詳細ボタン画像が入力されるか、前記詳細ボタン画像が対応付けられて表示された選択メニュー品目の画像が入力されると、前記ディスプレイの画面を、前記選択メニュー品目の詳細情報を表示する品目詳細画面に遷移させる詳細画面表示手段として機能させるための電子メニュープログラム。
【請求項4】
前記一覧画面表示手段は、各種メニュー品目の三次元画像を、前記ディスプレイに立体視可能に表示させる手段である請求項3記載の電子メニュープログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2010−191667(P2010−191667A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−35189(P2009−35189)
【出願日】平成21年2月18日(2009.2.18)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月18日(2009.2.18)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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