説明

電子メールシステム及び電子メールの転送方法

【課題】メール転送の可否を自動的に判断して電子メールの転送を制御する電子メールシステム及び方法を得る。
【解決手段】電子メールシステムは、システムを使用するユーザが用いるクライアント端末130、131と、携帯用サーバ120と、ユーザが所持する携帯電話機138から前記携帯用サーバ120を介してアクセス可能なメールサーバ100とがネットワークを介して接続されて構成される。メールサーバは、クライアント端末、携帯電話機からのログイン状態を管理し、予め決められた所定の転送条件を管理し、受信したメールを保持し、前記ログイン状態及び転送条件に従って、前記保持しているメールから転送条件に該当するメールを抽出して、抽出したメールを転送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メールシステム及び電子メールの転送方法に係り、特に、特定の電子メールを転送条件に従って別のメールシステムに転送する電子メールシステム及び電子メールの転送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
送信されてきた電子メールを他のメールシステムに転送したいという要求として、例えば、外出中等であって、社内の自席に置かれているPC等を利用して電子メールを参照することができない場合に、利用者が所持する携帯電話機に自分宛の電子メールを転送したいというものがある。
【0003】
前述のような要求を満たすことのできる従来技術として、フィルタリング条件に一致した電子メールを他のメールシステムに転送するという技術が、例えば、特許文献1等に記載されて知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−87328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した従来技術は、フィルタリング条件に一致した電子メールを転送することができるものの、メールの利用者が意図的に電子メールの転送、転送の中断/再開等を操作により指示して設定を変更しておかなければならないものであるという問題点を有している。
【0006】
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決し、電子メールの利用者によるメール転送設定、変更等の操作の手間を低減して、メール転送の可否を自動的に判断して電子メールの転送を制御することができるようにした電子メールシステム及び電子メールの転送方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば前記目的は、電子メールを別のメールシステムに転送する電子メールシステムにおいて、前記電子メールシステムは、該システムを使用するユーザが用いるクライアント端末と、携帯用サーバと、ユーザが所持する携帯電話機から前記携帯用サーバを介してアクセス可能なメールサーバとがネットワークを介して接続されて構成され、前記メールサーバは、前記クライアント端末、携帯電話機からのログイン状態を管理するログイン管理手段と、予め決められた所定の転送条件を管理するフィルタ条件管理手段と、受信したメールを保持するメール保持手段と、前記ログイン状態及び転送条件に従って、前記メール保持手段に保持しているメールから転送条件に該当するメールを抽出して、抽出したメールを転送するメール転送手段とを備えて構成されたことにより達成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、メール利用者が外出時におけるメール転送、転送の中断や再開の設定変更の操作をなくすことができ、メールシステムの使い勝手を向上させることができる。また、携帯電話機等の利用が可能なモバイル環境においても、メール転送、中断/再開が自動的に切り替え可能であるためメールシステムの使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態による電子メールシステムの機能構成を示すブロック図である。
【図2】フィルタ設定テーブルの構成を示す図である。
【図3】チェック情報管理テーブル及び管理者テーブルの構成を示す図である。
【図4】メール一覧テーブルの構成を示す図である。
【図5】ログイン管理テーブルの構成を示す図である。
【図6】アドレス帳及び役職管理テーブルの構成を示す図である。
【図7】メール生成用作業テーブルの構成を示す図である。
【図8】転送設定テーブルの構成を示す図である。
【図9】制御部がユーザの受信一覧から電子メールを転送する場合の処理動作を説明するフローチャート(その1)である。
【図10】制御部がユーザの受信一覧から電子メールを転送する場合の処理動作を説明するフローチャート(その2)である。
【図11】フィルタ条件判定部が転送条件に該当するか否か判断する処理動作を説明するフローチャート(その1)である。
【図12】フィルタ条件判定部が転送条件に該当するか否か判断する処理動作を説明するフローチャート(その2)である。
【図13】メール生成送信部がメールを生成して送信する処理動作を説明するフローチャート(その1)である。
【図14】メール生成送信部がメールを生成して送信する処理動作を説明するフローチャート(その2)である。
【図15】クライアント処理部がログイン状態を管理する処理動作を説明するフローチャートである。
【図16】ユーザ情報取得部が宛先情報からユーザ情報を取得する処理動作を説明するフローチャートである。
【図17】ユーザ状態取得部がユーザ状態を取得する処理動作を説明するフローチャートである。
【図18】監視状態制御部が監視状態を制御する処理動作を説明するフローチャート(その1)である。
【図19】監視状態制御部が監視状態を制御する処理動作を説明するフローチャート(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明による電子メールシステム及び電子メールの転送方法の実施形態を図面により詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の一実施形態による電子メールシステムの機能構成を示すブロック図である。
【0012】
本発明の実施形態による電子メールシステムは、社内用のネットワーク132に接続されたメールサーバ100及び複数のクライアント端末130、131と、社内用のネットワーク132に、ファイアウォール(F/W)134及び社外用ネットワーク133を介して接続された携帯用サーバ120と、F/W134及び社外ネットワーク135を介して接続された社外メールサーバ139及び携帯電話サーバ136と、携帯電話サーバ136に接続されたメールボックス137と、クライアント端末130、131の利用者が使用し、携帯電話サーバ136にアクセス可能な携帯電話機138とにより構成されている。
【0013】
前述において、メールサーバ100は、CPU110、主記憶装置101、ディスクインタフェース112、通信インタフェース111、後述する各種の情報を保持するDB、テーブル等を格納する記憶装置であるディスク装置を備えて構成されている。そして、メールサーバ100は、CPU110が主記憶装置101上にあるサーバプログラム102を実行し、通信インターフェイス111を介してネットワーク132と通信を行うことが可能である。
【0014】
サーバプログラム102は、制御部103、監視状態制御部104、ユーザ状態取得部105、クライアント処理部106、ユーザ情報取得部107、フィルタ条件判断部108及びメール生成送信部109から構成される。また、CPU110は、主記憶装置101にあるサーバプログラム102を実行し、ディスクインターフェイス112を介して、ディスク装置内のメールボックス(データベース)113、アドレス情報(データベース)114、作業テーブル115、転送設定テーブル116及びログイン状態管理テーブル117との間でデータの授受を行う。
【0015】
なお、作業テーブル115は、後述するチェック情報管理テーブル300、ログイン管理テーブル500及びメール生成用作業テーブル700から構成される。また、転送設定テーブル116は、後述するフィルタ設定テーブル200及び転送設定テーブル800から構成される。
【0016】
携帯用サーバ120は、CPU125が主記憶装置121上にある携帯用サーバプログラム122を実行し、通信インターフェイス126を介してネットワーク133と通信を行うことが可能である。携帯用サーバプログラム122は、Webサーバ123及び携帯連携サーバ124から構成される。
【0017】
メールサーバ100内のサーバプログラム102は、クライアント端末130及びクライアント端末131の相互間で送受信されるメールをメールボックス113に格納しておき、クライアント端末130及びクライアント端末131からの電子メールの受信要求に対しメールボックス113から受信メールを取り出し、クライアント端末130及びクライアント端末131に返信する。また、社外メールサーバ139からのメールは、F/W134及び社内ネットワーク132を経由し通信インターフェイス111を介してサーバプログラム102により受信されてメールボックス113に格納される。
【0018】
クライアント端末130及びクライアント端末131が、それらの端末からメールの送信、受信等サーバプログラム102への要求を行う場合、サーバプログラム102は、まず、利用者がログインしたことをログイン状態管理テーブル117により管理する。ログイン状態管理テーブル117には、後述するように、利用者を一意に識別するユーザIDとクライアント端末のIPアドレスとをアクセス元情報として保存される。また、クライアント端末130等からのメール送信や受信処理が完了し、クライアント端末からログアウト要求があった場、サーバプログラム102は、ログイン状態管理テーブル117に管理されているテーブルを削除する。クライアント端末から社外メールサーバ139へのメール送信依頼があった場合、サーバプログラム102は、通信インターフェイス111を介して社内ネットワーク132にメールを送信し、F/W134及び社外ネットワーク135を経由して社外メールサーバ139にメールを配信する。
【0019】
なお、携帯電話サーバ136宛てのメールである場合も、そのメールは、前述と同様に、社内ネットワーク132、F/W134及び社外ネットワーク135を経由して携帯電話サーバ136に配信される。
【0020】
前述した社外用ネットワーク133は、DMZ(非武装セグメント)である。携帯用サーバプログラム122は、通常、クライアント端末130及びクライアント端末131を使用してサーバプログラム102にアクセスしている利用者が携帯電話機138を使用してメールサーバ100にアクセスする場合に、携帯電話機138からのWebアクセスを受け付ける。そして、携帯用サーバプログラム122は、Webサーバ123で受け付けたログイン要求、受信メール一覧要求、受信メール参照要求、ログアウト要求等の要求を携帯連携サーバ124に伝える。
【0021】
携帯連携サーバ124は、携帯電話機138からの要求をクライアント要求に変換して、メールサーバ100のサーバプログラム102へ伝え、結果をWebサーバ123に返す。このとき、サーバプログラム102は、携帯連携サーバ124からのログイン要求に従いクライアント端末130等からログインしたときと同様に、ログイン状態管理テーブル117にログイン状態を管理する。携帯連携サーバ124からログインした利用者については、ログイン状態管理テーブル117に管理されるIPアドレスは、携帯用サーバ120のIPアドレスである。Webサーバ123は、携帯電話機138からの要求に対し結果をWebサービスとして返す。
【0022】
サーバプログラム102を構成している監視状態制御部104は、作業テーブル115内に指定された時間間隔でメールボックス113に格納されているメールを取得する。取得したメールは、フィルタ条件判断部108によって転送設定テーブル116内に指定されたメール転送の条件に該当するか否かが比較される。そして、転送条件に該当するメールは、メール生成送信部109に渡される。
【0023】
このとき、フィルタ条件判断部108は、メールを取得する受信者がサーバプログラム102にログインしてメールを利用しているのか否かをログイン状態管理テーブル117を参照して確認し、ログアウト状態であることを確認する。もし、取得したメールの受信者がログイン状態であれば、フィルタ条件判断部108は、転送条件に該当しないを返す。制御部103は、転送条件に該当しない場合に、メール転送が不要であると判断し、メール生成送信部109にメールを渡さない。但し、制御部103は、ログイン情報として管理されているIPアドレスが携帯連携サーバ124のIPアドレスと等しい場合、利用者が携帯連携サーバ124経由でアクセスしている状態と判断して、ログイン状態と判断しない。
【0024】
また、フィルタ条件判断部108は、転送テーブル116内に役職情報に関するフィルタ条件が指定されている場合、ユーザ情報取得部107に対し送信者の役職を取得するように依頼する。ユーザ情報取得部107は、送信者の役職をアドレス情報(データベース)114から取得して、フィルタ条件判断部108に返す。フィルタ条件判断部108は、ユーザ情報取得部107が取得した役職情報と転送設定テーブル116に指定された役職に関する転送条件とを比較し、転送条件に該当するか否かを判断し転送条件に該当するか否かを制御部103に返す。
【0025】
制御部103は、転送条件に該当する場合、該当するメールをメール生成送信部109に渡す。メール生成送信部109は、フィルタ条件判断部108から渡された複数のメールを一覧にして1通のメールとして成型し転送設定テーブル116内に指定されたメール転送先を宛先に指定したメールを生成して送信する。
【0026】
送信されたメールは、通信インターフェイス111を介して社内ネットワーク132、F/W134及び社外ネットワーク135を経由して転送先の携帯電話サーバ136等配信される。送信されたメールは、携帯電話サーバ136に受信された際メールボックス137に格納され、携帯電話機138が受信可能であればPUSH配信される。
【0027】
次に、図1に示して説明した電子メールシステムのメールサーバ100におけるサーバプログラム102がメールの転送を行うために使用する情報を格納したテーブルについて説明する。
【0028】
図2はフィルタ設定テーブル200の構成を示す図である。フィルタ設定テーブル200は、転送設定テーブル116の1つとして設けられるテーブルであり、どのような条件を持つメールを転送するかを、メール毎に設定したテーブルである。そして、このフィルタ設定テーブル200は、メールを受信するユーザのユーザID201、そのメールが既に読まれているか否かを示す未既読202、送信者203、主題204、受信者タイプ205、送信者の役職を示す役職条件206、ログインされているときにメールの転送を行うか否かを示すログイン中転送207、ログイン状態にあってもログインと見なさないログイン除外アドレス208、コメント209の各情報を有して構成されるレコードの複数を格納して構成されている。
【0029】
図3はチェック情報管理テーブル300及び管理者テーブル310の構成を示す図である。チェック情報管理テーブル300は、作業テーブル115の1つとして設けられるテーブルであり、ユーザ毎にメールを転送するか否かのチェックを行う時間を監視するために使用するテーブルである。そして、このチェック情報管理テーブル300は、メールを受信するユーザのユーザID301、そのユーザに対する次回監視時間(時刻)302、そのユーザのどのメール迄チェックをしたかを示す追番303、監視中か否かを示す監視状態304の各情報を有して構成されるレコードの複数を格納して構成されている。また、管理者テーブル310は、メールシステムを管理している管理者のユーザIDを管理するテーブルであり、作業テーブルの1つとして設けられるテーブルである。
【0030】
図4はメール一覧テーブル400の構成を示す図である。メール一覧テーブル400は、メールボックス(データベース)113に格納されているテーブルであり、ユーザ毎、メール毎のメールの状態を示しているテーブルである。そして、メール一覧テーブル400は、メールを受信するユーザのユーザID401、そのメールが既に読まれているか否かを示す未既読402、送信者403、主題404、受信者タイプ405、受信日406、追番407の各情報を有して構成されるレコードの複数を格納して構成されている。
【0031】
図5はログイン管理テーブル500の構成を示す図である。ログイン管理テーブル500は、作業テーブル115の1つとして設けられるテーブルであり、ユーザがメールシステムにログインしてきたときのユーザ毎の使用機器を管理するテーブルである。そして、ログイン管理テーブル500は、ログインしたユーザのユーザID501、そのユーザが使用した機器のIPアドレス503の各情報を有して構成されるレコードの複数を格納して構成されている。
【0032】
図6はアドレス帳600及び役職管理テーブル610の構成を示す図である。アドレス帳600及び役職管理テーブル610は、アドレス情報(データベース)114内に管理されているテーブルである。アドレス帳600は、ユーザ毎のアドレス、役職順位を管理しており、ユーザID601、アドレス602、役職順位603の各情報を有して構成されるレコードの複数を格納して構成されている。また、役職管理テーブル610は、役職名611、役職順612の各情報を有して構成されるレコードの複数を格納して構成されている。
【0033】
図7はメール生成用作業テーブル700の構成を示す図である。メール生成用作業テーブル700は、作業テーブル115の1つとして設けられるテーブルであり、追番701、コメント702の各情報を有して構成されるレコードの複数を格納して構成されている。このテーブルにおけるコメント702の例として、顧客Aを示している。このコメント702に示される顧客Aは、転送するメールの送信者名に対して、この転送したメールが他の人に見られたような場合にも、実際の送信者が判らないように、実際の送信者とは異なる送信者をメールの送信者の欄に入れることを指示するものである。
【0034】
図8は転送設定テーブル800の構成を示す図である。転送設定テーブル800は、転送設定テーブル116の1つとして設けられるテーブルである。この転送設定テーブル800は、ユーザID801、監視間隔(分)802、転送先803、転送内容804、監視開始805、監視中断806の各情報を有して構成されるレコードの複数を格納して構成されている。前述したテーブル800における転送内容804は、メールの一覧をメールとして転送するか、件数のみをメールとして転送するかを設定するものである。メールの一覧をメールとして転送する場合、送信者等の情報が具体的に見えることになるため、このメールが他の人に見られたような場合を考慮して、件数だけをメールとして転送することも可能としている。なお、監視開始805、監視中断806に示されている文字列は、意味のない文字列である。
【0035】
次に、図1に示して説明した電子メールシステムのメールサーバ100におけるサーバプログラム102が行うメール転送の処理動作を図9〜図19に示すフローにより説明する。
【0036】
図9、図10は制御部103がユーザの受信一覧から電子メールを転送する場合の処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
【0037】
(1)制御部103は、図3に示すチェック情報管理テーブル300から1件のレコード情報を取得する。そして、取得したレコードの次回監視時間302が現在時刻より過去か否かを比較判定する(ステップ901、902)。
【0038】
(2)ステップ902での判定の結果、次回監視時間302が現在時刻より過去でない場合、チェック情報管理テーブル300からテーブル内のレコードの全件を取得したか否かを確認判定し、全件を取得していなかった場合、ステップ901からの処理に戻って、次のレコードを1件取得して処理を繰り返す(ステップ903)。
【0039】
(3)ステップ903の判定で、チェック情報管理テーブル300内のレコードの全件を取得していた場合、一定時間休んでからステップ901からの処理に戻って処理を続ける(ステップ904)。
【0040】
(4)ステップ902での判定の結果、次回監視時間302が現在時刻より過去であった場合、メールボックス(データベース)内に保持されている図4に示すメール一覧テーブル400を取得し、チェック情報管理テーブル300からステップ901の処理で取得したレコードの追番303に格納されている追番より新しい追番であるメールが到着しているか否かを、ユーザIDを検索キーにして、メール一覧テーブル400を検索し、かつ、追番407より大きいメールを取得する(ステップ905)。
【0041】
(5)次に、ステップ905の処理で、新着のメールを取得することができた否かを確認し、新着メールが取得できていなかった場合、ステップ901からの処理に戻って、次のレコードを1件取得して処理を繰り返す(ステップ906)。
【0042】
(6)ステップ906での確認で、新着メールが取得できた場合、テーブル300から取得したレコードの監視状態304が監視状態であるか否かを判定し、監視中でなかった場合、チェック情報管理テーブル300から取得したレコードのユーザID301をキーにして、図8に示す転送設定テーブル800に登録されているユーザID801に等しいテーブルの監視時間間隔802の値を取得し、取得した監視時間間隔と現在時刻とを足して、チェック情報管理テーブル300から取得したレコードの次回監視時間302に格納する(ステップ907、908)。
【0043】
(7)次に、一覧取得したメールのうち最も大きい追番を、チェック情報管理テーブル300の取得したレコードの追番303に格納し、ステップ901からの処理に戻って、次のレコードを1件取得して処理を繰り返す(ステップ909)。
【0044】
(8)ステップ907の判定で、監視中であった場合、ステップ905の処理で取得したメール一覧から1件のメールを取得し、取得したメールのユーザID、追番をフィルタ条件判断部108に渡して転送条件に該当するかを調べる。ここでのフィルタ条件判断部108での処理については、図11、図12に示すフローにより後述する(ステップ910、911)。
【0045】
(9)次に、フィルタ条件判断部108での結果がフィルタに該当するか否かを判定し、該当した場合、フィルタ条件に該当したメールのユーザIDと追番とコメントとをメール生成送信部109に渡す(ステップ912、913)。
【0046】
(10)ステップ912の判定で、フィルタ条件判断部108での結果がフィルタに該当しなかった場合、あるいは、ステップ913の処理を終了した後、ステップ905の処理で取得したメール一覧に含まれる全てのメールを取得して処理を行ったか否かを判定し、全てのメールの処理が済んでいない場合、ステップ910からの処理に戻って、メール一覧から次の1件のメールを取得して処理を続ける(ステップ914)。
【0047】
(11)ステップ914の判定で、全てのメールの処理が済んでいた場合、メール生成送信部109にユーザIDを渡してメール生成を依頼する。ここでのメール生成送信部109での処理については、図13、図14に示すフローにより後述する(ステップ915)。
【0048】
図11、図12はフィルタ条件判定部108が転送条件に該当するか否か判断する処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
【0049】
(1)フィルタ条件判定部108は、処理を開始すると、処理依頼元から渡されたユーザIDと追番とを検索キーにして、図4に示すメール一覧テーブル400から判定対象となるメールを取得する(ステップ920)。
【0050】
(2)次に、処理依頼元から渡されたユーザIDに一致するフィルタ条件を、図2に示しているフィルタ設定テーブル200のユーザID201と比較して該当するレコードを1件取得する(ステップ921)。
【0051】
(3)ステップ921の処理でテーブル200から取得したレコードのログイン中転送207が“転送しない”となっているか否かを判定し、“転送しない”となっていた場合、ユーザIDをユーザ状態取得部105に渡して、ユーザの状態を取得させる。ここでのユーザ状態取得部105での処理については、図17に示すフローにより後述する(ステップ922、923)。
【0052】
(4)ステップ923のユーザ状態取得部105での処理により取得されたユーザ状態が、ログイン中であるか否かを判定し、ログイン中であった場合、ユーザ状態取得部105から返却されるIPアドレスと、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードのログイン除外アドレス208とが一致するか否かを判定する(ステップ924、925)。
【0053】
(5)ステップ925の判定で、ユーザ状態取得部105から返却されるIPアドレスと、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードのログイン除外アドレス208とが一致していた場合、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードの未既読202が、未読のみでないか否かを判定すると共に、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードの未既読202が、未読のみである場合に、メール一覧テーブル400から取得したレコードの未既読402が未読であるかを比較して一致しているか否かを判定する(ステップ926)。
【0054】
(6)ステップ925の判定で、ユーザ状態取得部105から返却されるIPアドレスと、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードのログイン除外アドレス208とが一致していなかった場合、または、ステップ926の判定で、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードの未既読202が、未読のみであり、メール一覧テーブル400から取得したレコードの未既読402が未読みでなかった場合、“フィルタ条件に一致しない”を処理要求元に返す(ステップ927)。
【0055】
(7)ステップ922の判定で、テーブル200から取得したレコードのログイン中転送207が“転送する”となっていた場合、または、ステップ924の判定で、ユーザ状態取得部105での処理により取得されたユーザ状態が、ログイン中でなかった場合、または、ステップ926の判定で、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードの未既読202が、未読のみでなく、メール一覧テーブル400から取得したレコードの未既読402が未読であった場合、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードの役職条件206に条件が指定されているかを確認判定する(ステップ928)。
【0056】
(8)ステップ928の判定で、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードの役職条件206に条件が指定されていた場合、メール一覧テーブル400から取得したレコードの送信者403の内容をユーザ情報取得部107に渡して、ユーザ情報を取得させる。ここでのユーザ情報取得部107での処理については、図16に示すフローにより後述する(ステップ929)。
【0057】
(9)ステップ929の処理で、ユーザ情報取得部107が取得したユーザ情報のうち役職順位がフィルタ設定テーブル200から取得したレコードの役職条件206以上であるか否かを比較判定する(ステップ930)。
【0058】
(10)ステップ930の判定で、役職順位がフィルタ設定テーブル200から取得したレコードの役職条件206以上であった場合、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードの受信者タイプ205が“全て”であるか否かを比較判定する(ステップ931)。
【0059】
(11)ステップ931の判定で、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードの受信者タイプ205が“全て”でなかった場合、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードの受信者タイプ205がメール一覧テーブル400から取得したレコードの受信者タイプ405と一致するか否かを比較判定する(ステップ932)。
【0060】
(12)ステップ928の判定で、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードの役職条件206に条件が指定されていなかった場合、ステップ931の判定で、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードの受信者タイプ205が“全て”であった場合、または、ステップ932の判定で、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードの受信者タイプ205がメール一覧テーブル400から取得したレコードの受信者タイプ405と一致していた場合、他のフィルタ条件に該当するか否かを確認判定して、該当していた場合、処理要求元に“フィルタ条件に一致する”という判定結果と、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードのコメント209に指定がされていればそのコメントの内容を返却して、ここでの処理を終了する(ステップ933、934)。
【0061】
(13)ステップ930の判定で、役職順位がフィルタ設定テーブル200から取得したレコードの役職条件206以上でなかった場合、ステップ932の判定で、フィルタ設定テーブル200から取得したレコードの受信者タイプ205がメール一覧テーブル400から取得したレコードの受信者タイプ405と一致していなかった場合、または、ステップ933の判定で、他のフィルタ条件に該当していなかった場合、要求元から渡されたフィルタ条件を全てチェックしたか否かを確認し、全てのフィルタ条件のチェックが終わっていた場合、“フィルタ条件に一致しない”を処理要求元に返して、ここでの処理を終了し、全てのフィルタ条件のチェックが終わっていなかった場合、ステップ921からの処理に戻って処理を続ける(ステップ935、936)。
【0062】
前述した処理において、職制改正に伴い役職の変更があった場合でも、アドレス帳600の役職順位603の内容を変更することにより、フィルタ条件判断部108は、変更後の役職順位を使用してフィルタ条件を判断することができる。
【0063】
図13、図14はメール生成送信部109がメールを生成して送信する処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
【0064】
(1)メール生成送信部109は、制御部103からの処理要求があるか否かを確認し、要求がなければ、処理要求があるのを待ち、処理要求があった場合、その処理要求がメール生成依頼か否かを確認判定する(ステップ940、941)。
【0065】
(2)ステップ941の判定で、処理要求がメール生成依頼でなかった場合、処理要求元から渡される追番を図7に示すメール生成用作業テーブル700の追番701に格納し、コメントが渡される場合にはメール生成用作業テーブル700のコメント702に格納して、ステップ940からの処理に戻って処理を繰り返す(ステップ942)。
【0066】
(3)ステップ941の判定で、処理要求がメール生成依頼であった場合、図8に示す転送設定テーブル800の転送内容804が“件数のみ”であるか否かを比較判定し、転送設定テーブル800の転送内容804が“件数のみ”であった場合、メール生成用作業テーブル700に登録されているレコード数をカウントする(ステップ943、944)。
【0067】
(4)次に、メール本文に“転送条件に該当するメールがX通届きました”等のフォーマット文書の件数を示す部分Xに、ステップ954の処理でカウントしたレコード件数を挿入してメール本文を生成する(ステップ945)。
【0068】
(5)その後、生成したメール本文を転送設定テーブル800の転送先803を宛先情報としたメールとして送信し、メール生成用作業テーブル700に登録されているレコードの全てを削除して、ここでの処理を終了する(ステップ946、947)。
【0069】
(6)ステップ943の判定で、図8に示す転送設定テーブル800の転送内容804が“件数のみ”でなかった場合、メール生成用作業テーブル700から1件のレコードを取得し、取得したテーブル700の追番701及びメール生成依頼で渡されたユーザIDを検索キーにして、メール一覧テーブル400から転送対象とするメールを取得する(ステップ948、949)。
【0070】
(7)次に、ステップ948の処理で取得したレコードにコメント702があるか否かを確認判定し、コメントがあった場合、メール本文に挿入するための送信者情報をメール生成用作業テーブル700のコメント702で取得された値に変更する(ステップ950、951)。
【0071】
(8)ステップ951の処理の後、または、ステップ950の判定で、メール生成用作業テーブル700から取得したレコードにコメントがなかった場合、メール本文に送信者、主題及び受信日を追加し、メール生成用作業テーブル700に登録されている全てのレコードを取得したか否かを確認判定する(ステップ952、953)。
【0072】
(9)ステップ953の判定で、メール生成用作業テーブル700に登録されている全てのレコードを取得していなかった場合、ステップ948からの処理に戻って処理を続け、全てのレコードを取得していた場合、生成したメール本文を転送設定テーブル800の転送先803を宛先情報としたメールとして送信し、メール生成用作業テーブル700に登録されているレコードの全てを削除して、ここでの処理を終了する(ステップ954、955)。
【0073】
なお、前述した処理の例では、ステップ952の処理で受信一覧で取得できる情報のみをメール本文として生成しているが、メール本文の一部等を含めて本文を生成してもよい。
【0074】
図15はクライアント処理部106がログイン状態を管理する処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
【0075】
(1)クライアント処理部106は、処理を開始すると、クライアントからの要求があるか否かを確認し、要求がなければ、クライアントから要求が行われるの待ち、要求があった場合、その要求がログイン要求であるか否かを判定する(ステップ960、961)。
【0076】
(2)ステップ961の判定で、クライアントからの要求がログイン要求であった場合、図5に示すログイン管理テーブル500にレコード追加し、そのレコードのユーザID501にログインを要求したユーザIDを格納し、IPアドレス502にログイン要求元のIPアドレスを格納し、ステップ960からの処理に戻って処理を続ける(ステップ962)。
【0077】
(3)ステップ961の判定で、クライアントからの要求がログイン要求でなかった場合、ログアウト要求であるか否かを確認し、ログアウト要求であった場合、ログイン管理テーブル500からログアウト要求のあったユーザIDと、ユーザID501が等しいレコードを削除して、ステップ960からの処理に戻って処理を続ける(ステップ963、964)。
【0078】
(4)ステップ963の確認で、クライアントからの要求がログアウト要求でなかった場合、メール送受信要求や受信一覧要求等のその他の要求に対する処理を行い、ステップ960からの処理に戻って処理を続ける(ステップ965)。
【0079】
図16はユーザ情報取得部107が宛先情報からユーザ情報を取得する処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
【0080】
(1)ユーザ情報取得部107は、処理を開始すると、要求元から渡されたアドレスを検索キーにして、図6に示すアドレス帳600のアドレス602と一致するレコードを取得し、レコードを取得することができたか否かを確認する(ステップ970、971)。
【0081】
(2)ステップ971の確認で、アドレス帳600のアドレス602と一致するレコードを取得することができた場合、取得したレコードのユーザID601と役職順位603の内容を要求元に返してここでの処理を終了する(ステップ972)。
【0082】
(3)ステップ971の確認で、アドレス帳600のアドレス602と一致するレコードを取得することができなかった場合、“該当データなし”を要求元に返してここでの処理を終了する(ステップ973)。
【0083】
図17はユーザ状態取得部105がユーザ状態を取得する処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
【0084】
(1)ユーザ状態取得部105は、処理を開始すると、要求元から渡されるユーザIDを検索キーにして図5に示すログイン管理テーブル500のユーザID501に一致するレコードを取得し、レコードを取得することができたか否かを確認する(ステップ974、975)。
【0085】
(2)ステップ975の確認で、ログイン管理テーブル500のユーザID501に一致するレコードを取得することができた場合、取得できたレコードのIPアドレス502を要求元に返してここでの処理を終了する(ステップ976)。
【0086】
(3)ステップ975の確認で、ログイン管理テーブル500のユーザID501に一致するレコードを取得することができなかった場合、“該当データなし”を要求元に返してここでの処理を終了する(ステップ977)。
【0087】
図18、図19は監視状態制御部104が監視状態を制御する処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
【0088】
(1)監視状態制御部104は、処理を開始すると、図3に示す管理者テーブル310から管理者のユーザID311を取得し、図4に示すメール一覧テーブル400の管理者のユーザID401及び未既読402が“未読”であることを検索キーとしてメール一覧テーブル400から対象レコードの一覧を取得する(ステップ980、981)。
【0089】
(2)次に、取得した対象レコードの一覧の中に未読メールがあるか否かを確認し、未読メールがなければ、何もせずにここでの処理を終了し、未読メールがあった場合、その未読メールを1件取得する(ステップ982、983)。
【0090】
(3)次に、メール一覧テーブル400から取得したレコードの送信者403の値を検索キーとして図8に示す転送設定テーブル800の転送先803に一致するレコードを取得し、レコードを取得することができたか否かを確認する(ステップ984、985)。
【0091】
(4)ステップ985の確認で、転送設定テーブル800の転送先803に一致するレコードを取得することができなかった場合、メール一覧テーブル400の送信者403の値を検索キーとして、アドレス帳600のアドレス602に一致するレコードを取得し、レコードを取得することができたか否かを確認する(ステップ986、987)。
【0092】
(5)ステップ987の確認で、アドレス帳600のアドレス602に一致するレコードを取得することができた場合、ステップ986の処理で取得したレコードのユーザID601の値を検索キーとして、転送設定テーブル800のユーザID801に一致するレコードを取得する(ステップ988)。
【0093】
(6)ステップ988の処理の後、または、ステップ985の確認で、転送設定テーブル800の転送先803に一致するレコードを取得することができた場合、ステップ983の処理で取得した未読メールの主題404の値と、ステップ984またはステップ988の処理で取得したレコードの監視開始805の値が等しいかを比較し、主題が監視要求であるか否かを判定する(ステップ989)。
【0094】
(7)ステップ989の判定で、主題が監視要求であった場合、ユーザID801とチェック情報管理テーブル300のユーザID301が等しいレコードの監視状態304を“監視中”にする(ステップ990)。
【0095】
(8)ステップ989の判定で、主題が監視要求でなかった場合、ステップ983の処理で取得した未読メールの主題404の値と、ステップ984またはステップ988の処理で取得したレコードの監視中断806の値が等しいか否かを比較し、主題が中断要求であるか否かを判定する(ステップ991)。
【0096】
(9)ステップ991の判定で、主題が中断要求であった場合、ユーザID801とチェック情報管理テーブル300のユーザID301とが等しいレコードの監視状態304を“中断”にする(ステップ992)。
【0097】
(10)ステップ990の処理の後、ステップ992の処理の後、ステップ991の判定で、主題が中断要求でなかった場合、または、ステップ987の確認で、アドレス帳600のアドレス602に一致するレコードを取得することができなかった場合、ステップ983でメール一覧テーブル400から取得したレコードの未既読402を既読にする(ステップ993)。
【0098】
(11)その後、ステップ981で取得した管理者の未読メールを全て処理したか否かを確認し、全て処理済でない場合にステップ983からの処理に戻って処理を続け、全てが処理済みであった場合、ここでの処理を終了する(ステップ994)。
【0099】
前述した本発明の実施形態において、ユーザ状態の判断の手段として、各ユーザのスケジュール情報を参照して、スケジュールの行き先が会社外であるか否かを判断して、メールの転送を行うようにしてもよい。
【0100】
前述した本発明の実施形態での各処理は、プログラムにより構成し、本発明が備えるCPUに実行させることができ、また、それらのプログラムは、FD、CDROM、DVD等の記録媒体に格納して提供することができ、また、ネットワークを介してディジタル情報により提供することができる。
【符号の説明】
【0101】
100 メールサーバ
101、121 主記憶装置
102 サーバプログラム
103 制御部
104 監視状態制御部
105 ユーザ状態取得部
106 クライアント処理部
107 ユーザ情報取得部
108 フィルタ条件判断部
109 メール生成送信部
110、125 CPU
111、126 通信インターフェイス
112 ディスクインターフェイス
113 メールボックス(データベース)
114 アドレス情報(データベース)
115 作業テーブル
116 転送設定テーブル
117 ログイン状態管理テーブル
120 携帯用サーバ
122 携帯用サーバプログラム
123 Webサーバ
124 携帯連携サーバ
130、131 クライアント端末
132、135 社内ネットワーク
133 社外用ネットワーク
134 F/W(ファイアウォール)
136 携帯電話サーバ
137 メールボックス(データベース)
138 携帯電話
139 社外メールサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メールを別のメールシステムに転送する電子メールシステムにおいて、
前記電子メールシステムは、該システムを使用するユーザが用いるクライアント端末と、携帯用サーバと、ユーザが所持する携帯電話機から前記携帯用サーバを介してアクセス可能なメールサーバとがネットワークを介して接続されて構成され、
前記メールサーバは、前記クライアント端末、携帯電話機からのログイン状態を管理するログイン管理手段と、予め決められた所定の転送条件を管理するフィルタ条件管理手段と、受信したメールを保持するメール保持手段と、前記ログイン状態及び転送条件に従って、前記メール保持手段に保持しているメールから転送条件に該当するメールを抽出して、抽出したメールを転送するメール転送手段とを備えて構成されたことを特徴とする電子メールシステム。
【請求項2】
前記ログイン管理手段で管理されているログイン状態のうち、前記抽出したメールを受信すべきユーザが使用するクライアント端末からのログインがある場合、そのメールの転送を行わず、前記抽出したメールを受信すべきユーザが所持する携帯電話機からのログインがある場合、ログインがあるとはせずに抽出したメールの転送を行うことを特徴とする請求項1記載の電子メールシステム。
【請求項3】
前記フィルタ条件管理手段が管理している転送条件は、メール毎に設定されたもので、そのメールが既に読まれているか否かを示す未既読、送信者、主題、受信者タイプ、送信者の役職を示す役職条件、ログインされているときにメールの転送を行うか否かを示すログイン中転送、ログイン状態にあってもログインと見なさないログイン除外アドレスの各情報であり、少なくとも1つの条件に一致するメールの転送を行うことを特徴とする請求項1または2記載の電子メールシステム。
【請求項4】
前記メール転送手段は、抽出したメールのメール一覧を転送メールとして作成して転送することを特徴とする請求項1、2または3記載の電子メールシステム。
【請求項5】
電子メールを別のメールシステムに転送する電子メールシステムにおける電子メールの転送方法において、
前記電子メールシステムは、該システムを使用するユーザが用いるクライアント端末と、携帯用サーバと、ユーザが所持する携帯電話機から前記携帯用サーバを介してアクセス可能なメールサーバとがネットワークを介して接続されて構成され、
前記メールサーバは、前記クライアント端末、携帯電話機からのログイン状態を管理し、予め決められた所定の転送条件を管理し、受信したメールを保持し、前記ログイン状態及び転送条件に従って、前記保持しているメールから転送条件に該当するメールを抽出して、抽出したメールを転送することを特徴とする電子メールの転送方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−226308(P2010−226308A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−70056(P2009−70056)
【出願日】平成21年3月23日(2009.3.23)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】