説明

電子レンジ用調理容器

【課題】 本発明は、果実を電子レンジで加熱する際に果汁の吹きこぼれが生じない電子レンジ用調理容器を提供する。
【解決手段】 果実を電子レンジで加熱調理するのに用いる本発明の電子レンジ用調理容器1は、上下二段に配置することができるカップ状の上側容器2と下側容器3とを具備させ、上側容器2を下側容器3に収納可能な大きさに形成し、且つ、底部2cには果汁を流下させる貫通孔2dを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主に、果実を電子レンジで加熱してジャム類やフルーツソース類を調理する際に用いる電子レンジ用調理容器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子レンジを使ってジャム類やフルーツソース類を作る一般的な方法は、果実を洗ってゴミを取り除いたのちに水気を切り砂糖とともに耐熱性の容器に入れ、この容器を電子レンジで2〜3分間加熱して果実を煮詰めるという方法である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、電子レンジ用の調理容器として次のようなものが提案されている。この容器はカップ麺用の包装容器兼調理容器で、外側容器とその中に収納可能な内側容器とからなっている。内側容器には乾燥麺や調味料等の内容物が入っていて、これらの内容物を外側容器に移し替えてお湯を注ぎ、この外側容器を電子レンジに入れて加熱して調理する。この際、沸騰したお湯が吹きぼれないようにするため、逆さにした内側容器を外側容器の上に被せて蓋をすることができるようになっている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−159003号公報(第1、2頁)
【特許文献2】特開2003−70637号公報(第2、3頁および第1、2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように電子レンジでジャム類やフルーツソース類を作る場合、果実の水分をある程度飛ばす必要があるため容器に蓋をせずに電子レンジで加熱する。すると、沸騰した果汁が容器から吹きこぼれることがある。そこで、上述したカップ麺用の調理容器のような吹きこぼれ防止用の蓋を備えた容器を用いるにしても、蓋をしたままであれば水分を飛ばすことができないため、結局は蓋を外した状態で使用することになり、果実を電子レンジで加熱調理するのに適した調理容器とは言えない。
【0005】
そこで本発明は、果実を電子レンジで加熱する際に果汁の吹きこぼれが生じない電子レンジ用調理容器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる請求項1記載の電子レンジ用調理容器は、果実を電子レンジで加熱調理するのに用いる電子レンジ用調理容器であって、上下二段に配設することができるカップ状の上側容器と下側容器とを具備させ、前記上側容器を前記下側容器に収納可能な大きさに形成し、且つ、底面には果汁を流下させる貫通孔を設けることを特徴としている。
【0007】
請求項1の電子レンジ用調理容器によると、前記上側容器と前記下側容器とを上下二段に配設し、前記上側容器に果実を入れて電子レンジで加熱すると、果実から出る果汁は前記貫通孔を通り前記下側容器へ流下する。こうして前記下側容器に溜まった果汁が煮詰められてジャム類やフルーツソース類などが出来る。この際、前記下側容器で煮詰められている果汁は、果肉や皮などが取り除かれた状態になっているため、沸騰しても吹きこぼれにくくなっている。また、前記下側容器に出来たジャム類やフルーツソース類に、前記上側容器に残っている果実の皮や果肉を加えて歯ざわりや舌触りを良くすることもできる。
【0008】
請求項2記載の電子レンジ用調理容器は、上側容器を収納した状態であっても前記下側容器に着脱することができる蓋体を具備させることを特徴としている。こうすると、前記上側容器を前記下側容器に収納するとともに、果実を前記上側容器、或いは、前記上側容器と前記下側容器との間の空間に入れ、前記蓋体を前記下側容器に取り付けることで果実の包装容器となる。
【0009】
また、出来たジャム類やフルーツソース類を、前記上側容器を取り外した前記下側容器に入れたままにし、前記下側容器に前記蓋体を取り付けると保管容器としても使用できる。
【0010】
請求項3記載の電子レンジ用調理容器は、上側容器の底部外周面に、周方向に所定の角度毎に突出部を設けるとともに、下側容器の上部内周面に、周方向に前記上側容器の前記突出部とほぼ同一の角度ごとに係止部を設け、この係止部に前記上側容器の前記突出部を係止させることで前記上側容器と前記下側容器とを二段に配設できるようにする一方、周方向において前記係止部と前記突出部との位置をずらすことで前記上側容器を前記下側容器に収納可能にすることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の電子レンジ用調理容器によると、前記上側容器を前記下側容器に対して周方向に回すだけで、前記突出部を前記係止部に係止させたり、させなかったりすることがでるため、簡単に前記上側容器と前記下側容器とを二段にすることができるし、前記上側容器を前記下側容器に収納することができる。
【0012】
請求項4記載の電子レンジ用調理容器は、上側容器の深さを下側容器よりも浅く形成し、前記上側容器はその開口端部に設けた縁部を、前記下側容器の開口端部に係止させた状態で前記下側容器に収納するようにして、収納された前記上側容器の底部と前記下側容器の底部との間にスペースを設けることを特徴としている。
【0013】
請求項4記載の電子レンジ用調理容器によると、前記スぺースにジャム類やフルーツソース類を作る際に用いる材料、例えば、砂糖やレモン果汁などを小袋等に入れて収納しておくことが出来る。
【0014】
請求項5記載の電子レンジ用調理容器は、果実を電子レンジで加熱調理するのに用いる電子レンジ用調理容器であって、上下二段に配設することができるカップ状の上側容器と下側容器、および、前記下側容器に収納可能な前記上側容器の載置台とを具備させ、前記上側容器を前記下側容器に収納可能な大きさに形成し、前記載置台を筒状に形成し外径が前記下側容器の内径より小さく、且つ、内径が前記内側容器の外径よりも大きくし、一方の開口端部に内周面を内向きに突出させて係止部を形成し、この係止部に前記内側容器の外周部を係止させることで前記上側容器と前記下側容器とを二段に配設可能とすることを特徴としている。
【0015】
請求項5記載の電子レンジ用調理容器によると、請求項1の電子レンジ用調理容器と同様の作用が期待でき、前記下側容器に収納した前記載置台に、果実を入れた前記上側容器を載せることで前記上側容器と前記下側容器とを二段にし、この状態で電子レンジに入れて加熱すると前記下側容器内にジャム類やフルーツソース類が出来る。
【0016】
この際、前記下側容器で煮詰められている果汁は、果肉や皮などが取り除かれた状態になっているため沸騰しても吹きこぼれにくくなっている。
【0017】
請求項6記載の電子レンジ用調理容器は、上側容器および載置台を収納した状態であっても前記下側容器に着脱することができる蓋体を具備させることを特徴としている。こうすると、前記上側容器および前記載置台を前記下側容器に収納するとともに、果実を前記上側容器やその他のスペースに入れ、前記蓋体を前記下側容器に取り付けることで果実の包装容器となる。
【0018】
また、出来たジャム類やフルーツソース類を、前記上側容器および前記載置台を取り外した前記下側容器に入れたままにし、前記下側容器に前記蓋体を取り付けると保管容器としても使用できる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の電子レンジ用調理容器によると、吹きこぼれの心配がないため、でジャム類やフルーツソース類が電子レンジで手軽に作れるようになる。しかも、果実の包装と加熱調理とを一つの容器で行えるために別の容器に移し替える手間が不要で、さらには、下側容器に着脱可能な蓋体も備えているため、出来上がったジャム類やフルーツソース類を下側容器に入れたまま保管することもでき、別途保管用の容器を調達する必要もない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、本発明にかかる電子レンジ用調理容器の実施形態について図1〜7を用いて説明する。なお、図1(b)、(c)はそれぞれ、(a)におけるA−A方向矢視断面、および、(a)におけるB−B方向矢視断面であり、図2(b)、(c)はそれぞれ、(a)におけるD−D方向矢視断面、および、(a)におけるC−C方向矢視断面であり、図3(b)、(c)はそれぞれ、(a)におけるE−E方向矢視断面、および、(a)におけるF−F方向矢視断面を示したものである。
【0021】
電子レンジ調理用容器1は、上下二段に配置させるカップ状の透明容器である上側容器2(図1参照)と下側容器3(図2参照)、および、下側容器3に着脱可能な透明の蓋体4(図3参照)とで構成されている。
【0022】
上側容器2と下側容器3とは、横断面が略円形の直径約130mm×高さ約60mmのカップ状に形成され、各々の外周部2a・3aは横断面の形状を波形状にして凹凸が設けられており、その開口端部には半径方向外向きに延長して縁部2b・3bが形成されている。
【0023】
上側容器2は、底部2cに直径8mmの複数の貫通孔2dが形成されており、上側容器2は下側容器3よりもやや小さいサイズになっている。また、外周部2aには周方向に約90°ごとの間隔で、中間部から下側を内側に向かって窪ませて段差2fが形成されている。このような段差2fと同じような段差3dが下側容器にも形成されている。
【0024】
下側容器3には、その外周部3aと内側容器2の外周部2aの凹凸を一致させることによって、上側容器2を収納することができる。
【0025】
下側容器3に収納された上側容器2は、図4(a)に示すように、縁部2bが下側容器3の縁部3bで係止され、上側容器2と下側容器3との底部2c・3cの間にスペースsが形成されるようになっている。
【0026】
一方、蓋体4は、下側容器3の縁部3bよりもやや大きめの外径を有する円盤状に形成され、その外周部には、全周にわたって断面形状が逆U字型となる突出部4bが設けられており、外周縁部には外側容器3の縁部3bの外周端に係脱可能な係合部4aが形成されている。そして、突出部4bの内周面には周方向に90°ごとに通気口4cが形成されている。
【0027】
このような電子レンジ用調理容器は、上側容器2と下側容器3とは電子レンジ対応のPPF(ポリプロピレン・フィラー系)で形成されており、蓋体4はA−PET(アモルファス・ポリエチレンテレフタラート)を用いて形成されている。
【0028】
なお、PPFの他にも電子レンジに対応するものであれば使用することができる。
【0029】
次に、この電子レンジ用調理容器1の作用について説明する。
【0030】
上側容器2に果実、例えば、ブルーベリーBを125g程度入れるとともに、下側容器3の底に、砂糖が入った小袋Sとレモン果汁Lが入った小袋とを置く。そして、上側容器2を外側容器3に収納すると、上側容器2の底部2cと下側容器3の底部3cとの間に形成されるスペースsに砂糖の小袋Sとレモン果汁の小袋Lとが収まった状態になる。この状態で蓋体4を下側容器3に取り付けると、ブルーベリーBをジャムやソースを作る際の材料(砂糖とレモン果汁)と一緒に包装することができる。
【0031】
続いて、包装されているブルーベリーBでジャムを調理する方法について説明する。 まず蓋体4を取り外し、下側容器3から上側容器2を取り出して砂糖の小袋Sとレモン果汁の小袋Lとを取り出す。下側容器3から取り出した上側容器2を水道水に通してブルーベリーBを洗い、貫通孔2dから水を抜いてブルーベリーBの水を切る。
【0032】
そかれら、小袋Sに入った砂糖を上側容器2にあけたのち、上側容器2を下側容器3の上に載せて二段にする。この際、各容器の外周部2a・3aの凹凸の位置が互い違いになるようにし、上側容器2の段差2fを、下側容器3の外周部3aにある内向きの突出部上に載せることで、上側容器2と下側容器3とを二段に積み重ねた状態にしている。
【0033】
二段にした上側容器2と下側容器3とを電子レンジに入れ、出力約500Wで3分間加熱を行なう。するとブルーベリーBの果実から果汁が染み出し、染み出した果汁は貫通孔2dから下側容器3に流下して下側容器3で煮詰められる。3分が経過したら電子レンジから両方の容器を取り出し、上側容器2に残っているブルーベリーBの果肉と皮とを下側容器3に移し、小袋Lに入ったレモン果汁を加えて掻き混ぜるとブルーベリージャムが出来上がる。
【0034】
なお、好みによっては上側容器3に残っている皮や果肉を加えずに、さらっとした舌触りのブルーベリージャムとして食しても良い。
【0035】
このようして調理され下側容器3に入っているブルーベリージャムは、上側容器2を下側容器3から取り外した状態のまま、再び蓋体4を下側容器3に取り付けて冷蔵庫などに入れ保管することができる。
【0036】
本実施形態で説明している上側容器2と下側容器3とを二段する方法以外に、例えば、図5(a)(b)に示すように、下側容器3を円形状の横断面を有するカップ状に形成するとともに、その開口端部の内周面に、上側容器2の外周部2aにある内向きの突出部に対応する舌片状の係止部3dを突設する。そして、上側容器2の外周部2aにある外向きの突出部が係止部3dに重なるようにして係止させ、上側容器2と下側容器3とを二段に積み重ねる方法がある。
【0037】
また、図6(a)(b)のように、上側容器2と下側容器3、および、下側容器3に着脱可能な蓋体4以外に、下側容器3に収納可能な上側容器2を載せる載置台5を設ける方法もある。
【0038】
上側容器2と下側容器3とは横断面円形のカップ状に形成され、上側容器2は底部2cから開口端部に向かって徐々に拡径された形状となっており、一方、下側容器3は底部3cから開口端部までほぼ一定の径で形成されている。
【0039】
また、載置台5は円筒形状になっており、外径が下側容器3の内径よりも小さく、且つ、内径が内側容器2の外径よりも大きくなっていて、一方の開口端部の内周面に係止部5aが突設されている。この係止部5aは、内径が上側容器2の底部2cの直径よりもやや大きくなるように形成されている。
【0040】
この電子レンジ用調理容器1を、図6(a)のようにして、果実Fを入れた上側容器2を下側容器3に収納し、次に、載置台5を係止部5aのある開口端部を上にした状態で、下側容器3の内周面と上側容器2の外周面との間に挿入するようにして下側容器3に収納する。そして、蓋体4を下側容器3に取り付けると果実Fの包装容器となる。
【0041】
また、図6(b)のように、係止部5aのある開口端部を上にした状態で載置台5を下側容器3に収納し、果実Fを入れた上側容器2を載置台5の上に載せる。この際、上側容器2は係止部5aの内周端部で外周面が係止された状態になっている。
【0042】
こうして、載置台5によって上下二段に配置された状態の上側容器2と下側容器3とを電子レンジに入れ加熱すると、簡単にジャム類やフルーツソース類を作ることができる。なお、載置台5の係止部5aは、上側容器2の貫通孔2dに干渉しない形状になっており、果汁が下側容器3に流下するのを阻害することがない。
【0043】
そして、出来上がったジャム類やフルーツソース類は、上側容器2と載置台5とを取り外した状態のまま下側容器3に蓋体4を取り付けて冷蔵庫等で保管することができる。
【0044】
さらに別の例としては、図7に示すような電子レンジ用調理容器がある。この電子レンジ用調理容器1は、横断面円形のカップ状の下側容器3と下側容器に収納可能な上側容器2、下側容器3に着脱可能な蓋体4とを備えており、下側容器3は底部から開口端部に向かって拡径されており、開口端部にはその端部を外向きに延長した縁部3bが設けられている。
【0045】
上側容器2は、両端から中間部に向かって徐々に縮径することによってくびれ部を形成した円筒型の形状を有し、くびれ部には小径の貫通孔2dが複数穿設されている仕切板2fが形成されている。そして、一方の開口端部の外径は下側容器3の底部3cの内径よりも小さくなっており、他方の開口端部の外径は下側容器3の開口端から少しだけ下がった位置の内周面と同一になっている。
【0046】
この電子レンジ用調理容1は、上側容器2を両側の開口端部のうち小径の方を下向きにした状態で、仕切板2fより上側に果実Fを入れ下側容器3に収納する。そして、下側容器3に蓋体4を取り付けると果実Fの包装容器となる。この際、上側容器2の仕切板2fの下側と下側容器3の底部3cとで形成されるスペースsに砂糖やレモン果汁の小袋を収納しておくことも出来る。
【0047】
また、下側容器3から上側容器2を取り出して上下を入れ替えるとともに、果実Fも反対側に入れ替える。この際、上側容器2にくびれ部を設けたことで持ち易く作業がし易い。そして、上側容器2を下側容器3に収納する。そうすると、上側容器2の下側に位置している開口端部が、下側容器3の内周面の開口端から少し下がった位置で係止されることにより、上側容器2と下側容器3とが上下二段に配置された状態になる。
【0048】
これらの上側容器2と下側容器3とを電子レンジに入れて加熱すると、仕切板2fの貫通孔2dから果実Fの果汁が流下し、下側容器3dで煮詰められてジャム類やフルーツソース類が出来上がる。
【0049】
出来上がったジャム類やフルーツソース類は、上側容器2を下側容器3から取り外した状態のままで下側容器3に蓋体4を取り付け冷蔵庫等で保管することが出来る。
【0050】
なお、電子レンジ用調理容器は内容物を確認し易くするため透明にしているが、例えば、蓋体のみを透明して上から内容物を確認できるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明にかかる電子レンジ用調理容器の上側容器の実施形態を示し、(a)図は容器の平面図を示しており、(b)図は(a)図におけるA−A方向矢視断面、(c)図は(a)図におけるB−B方向矢視断面である。
【図2】本発明にかかる電子レンジ用調理容器の下側容器の実施形態を示し、(a)図は容器の平面図を示しており、(b)図は(a)図におけるC−C方向矢視断面、(c)図は(a)図におけるD−D方向矢視断面である。
【図3】本発明にかかる電子レンジ用調理容器の蓋体の実施形態を示しており、(a)図は蓋体の平面図を示しており、(b)図は(a)図におけるE−E方向矢視断面、(c)図は(a)図におけるF−F方向矢視断面である。
【図4】(a)は上側容器を下側容器に収納し蓋体を取り付けた状態の電子レンジ用調理容器の中心断面図であり、(b)は上側容器と下側容器とを二段にした状態を示す各容器の中心断面図である。
【図5】(a)は下側容器の別の実施形態を示す斜視図であり、(b)は同下側容器に上側容器を載せて二段した状態を示す各容器の中心断面図である。
【図6】(a)は本発明にかかる電子レンジ用調理容器の別の実施形態であり、上側容器と載置台とを下側容器に収納し蓋体を取り付けた状態を示す中心断面図であり、(b)は上側容器と下側容器を二段した状態を示す各容器と載置台との中心断面図である。
【図7】(a)は本発明にかかる電子レンジ用調理容器のまた別の実施形態であり、上側容器を下側容器に収納し蓋体を取り付けた状態を示す中心断面図であり、(b)は上側容器と下側容器を二段した状態を示す各容器の中心断面図である。
【符号の説明】
【0052】
1 電子レンジ用容器
2 上側容器
2a 外周部
2c 底部
2d 貫通孔
2e 凸部
3 下側容器
3a 外周部
3c 底部
4 蓋体
5 載置台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
果実を電子レンジで加熱調理するのに用いる電子レンジ用調理容器であって、
上下二段に配設することができるカップ状の上側容器と下側容器とを備え、前記上側容器は前記下側容器に収納可能な大きさに形成され、且つ、底部には果汁を流下させる貫通孔が設けられていることを特徴とする電子レンジ用調理容器。
【請求項2】
前記上側容器を収納した状態であっても前記下側容器に着脱することができる蓋体を備えていることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ用調理容器。
【請求項3】
前記上側容器の底部外周面に、周方向に所定の角度毎に突出部が設けられるとともに、前記下側容器の上部内周面に、周方向に前記上側容器の前記突出部とほぼ同一の角度ごとに係止部が突設されており、この係止部に前記上側容器の前記突出部を係止させることで前記上側容器と前記下側容器とを二段に配設することができる一方、周方向において前記係止部と前記突出部との位置をずらすことで前記上側容器を前記下側容器に収納可能になっていることを特徴とする請求項1または2記載の電子レンジ用調理容器。
【請求項4】
前記上側容器の深さが前記下側容器よりも浅く形成されており、前記上側容器はその開口端部に設けた縁部を、前記下側容器の開口端部に係止した状態で前記下側容器に収納され、収納された前記上側容器の底部と前記下側容器の底部との間にスペースが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子レンジ用調理容器。
【請求項5】
果実を電子レンジで加熱調理するのに用いる電子レンジ用調理容器であって、
上下二段に配設することができるカップ状の上側容器と下側容器、および、前記下側容器に収納可能な前記上側容器の載置台とを具備し、前記上側容器は前記下側容器に収納可能な大きさに形成され、前記載置台は筒状に形成されて外径が前記下側容器の内径より小さく、且つ、内径が前記内側容器の外径よりも大きくなっており、一方の開口端部の内周面に内向きに突出した係止部が形成され、この係止部に前記内側容器の外周部を係止させることによって前記上側容器と前記下側容器とを二段に配設可能となっていることを特徴とする電子レンジ用調理容器。
【請求項6】
前記上側容器および前記載置台を前記収納した状態であっても前記下側容器に着脱することができる蓋体を備えていることを特徴とする請求項5記載の電子レンジ用調理容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−345962(P2006−345962A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−173260(P2005−173260)
【出願日】平成17年6月14日(2005.6.14)
【出願人】(505222978)ゴールデン・アルファ株式会社 (1)
【Fターム(参考)】