説明

電子回路装置及びこれを用いた電子機器

【課題】半導体チップの直下にシート状のコンデンサを接続する電子回路装置において、半導体チップ及び他の電子部品が発する熱がシート状のコンデンサに与える影響を低減し、シート状のコンデンサの本来の機能を持続して発揮させることを目的とする。
【解決手段】半導体チップ3の直下にシート状のコンデンサ2を接続する電子回路装置において、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に放熱材や断熱材等で構成される熱が伝わるのを防ぐ部材6を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は各種電子機器に用いられる電子回路装置に関し、特に半導体チップを実装できる電子回路装置及びこれを用いた電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の電子回路装置において、コンデンサは回路のデジタル化に伴う高周波応答性の向上を確保するため、半導体チップに接続する陽極電極部及び陰極電極層からなる接続バンプをコンデンサの一方の表面に配置し、半導体チップをこれに密着した形で半導体チップ直下に直接バンプ接続する構成となっていた。
【0003】
図36は従来の固体電解コンデンサの斜視図であり、図36において、90は絶縁保護層、91は接続バンプ、92は引出電極を示す。図37は従来の固体電解コンデンサの断面図であり、表面及び空孔表面に誘電体酸化皮膜93を形成した弁金属多孔シート体94の片面に陽極電極部95を設け、この弁金属多孔シート体94の他面に固体電解質層96と陰極電極層97を設け、これらの外周面に絶縁保護層98を設け、この絶縁保護層98の少なくともいずれか一方の面に上記陽極電極部95と陰極電極層97に至る穴を設け、この穴内にそれぞれの電極と電気的に接続され他とは絶縁された導電体99を設け、この導電体99の表出面に接続バンプ91が設けられている。
【0004】
しかしながら、昨今、CPUに対して高速な演算処理能力が求められるようになり、半導体チップが著しく高周波化した結果、半導体チップが発する熱量も増加し、高熱により回路基板にクラックが発生したり導電部材が剥離、さらには回路基板上に実装された電子部品に誤作動を生じさせるといった問題が生じている。前述のような固体電解コンデンサを半導体チップに密着させる構造の電子回路装置においては、このような半導体チップの発熱が直接固体電解コンデンサに伝わることとなるため、発熱が固体電解コンデンサに与える影響はより深刻なものとなり、ひいては回路動作の信頼性にも影響を与える(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−307956号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、半導体チップ等の電子部品が発する熱が半導体チップ直下に接続したシート状のコンデンサに与える影響である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題を解決するため、半導体チップの直下にシート状のコンデンサを接続する電子回路装置において、半導体チップとシート状のコンデンサの間等に熱が伝わるのを防ぐ部材を設ける構成としたものである。
【発明の効果】
【0007】
これにより、半導体チップ等の電子部品が発する熱がシート状のコンデンサに与える影響を低減し、もってシート状のコンデンサの本来の機能を持続して発揮させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明を実施するための最良の形態としては、半導体チップの直下にシート状のコンデンサを接続した電子回路装置において、半導体チップとシート状のコンデンサの間に発熱側から相手側へ熱が伝わるのを防ぐ部材を設ける場合が考えられる。
【0009】
これにより、シート状のコンデンサに密着するように接続した半導体チップから発せられる熱がシート状のコンデンサに与える影響を低減し、シート状のコンデンサ本来の機能を発揮させることが可能となる。
【0010】
また、熱が伝わるのを防ぐ部材は、シート状のコンデンサの半導体チップを配置する側とは反対の側や、シート状のコンデンサの外装部の少なくとも一部、半導体チップの外装部の少なくとも一部、シート状のコンデンサを内蔵する回路基板の少なくとも一部等に設けることも可能である。
【0011】
これにより、半導体チップから発せられた熱が半導体チップの直下に配置されたシート状のコンデンサに与える影響を低減することができるのみならず、他の半導体チップを含む電子部品から発せられる熱の影響も低減することが可能となる。
【0012】
さらに、前記熱が伝わるのを防ぐ部材について、シート状のコンデンサに密着する側または反対側の少なくとも一方に凹凸を設けたり、少なくとも半導体チップまたはシート状のコンデンサのいずれかの面積より大きな面積としたり、別に設けた放熱材や冷却手段に接続すること等によって、半導体チップから発せられた熱が半導体チップの直下に配置されたシート状のコンデンサに伝わるのを防ぐ効果を発揮することも可能である。
【0013】
熱が伝わるのを防ぐ部材としては、断熱性を有する部材や放熱性を有する部材などが考えられる。
【0014】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1は、熱が伝わるのを防ぐ部材として断熱材を用いている。
【0015】
図1は本発明の実施の形態1における電子回路装置の構成を示した断面図である。図1において、1は回路基板、2は半導体チップの直下に配置されたシート状のコンデンサ、3は半導体チップであり、半導体チップ3は半導体チップ3の接続バンプ4とシート状のコンデンサ2の接続バンプ5を介してシート状のコンデンサ2に接続されている。半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間には熱が伝わるのを防ぐ部材として断熱材6が挟まれており、断熱材6には半導体チップ3の接続バンプ4とシート状のコンデンサ2の接続バンプ5が接続できるように開口部7が設けられている。シート状のコンデンサ2は、図1に示す通り、表面に誘電体酸化皮膜8を形成した弁金属多孔シート体9の片面に陽極電極部10が設けられ、この弁金属多孔シート体9の他面にポリピロールやポリチオフェン等の機能性高分子からなる固体電解質層11と陰極電極層12が設けられ、これらの外周面に絶縁保護層13が設けられ、この絶縁保護層13に上記陽極電極部10と陰極電極層12のそれぞれに至る穴が設けられ、この穴内にそれぞれの電極と電気的に接続され他とは絶縁された導電体14が設けられ、この導電体14の表出面に接続バンプ5が設けられる構造となっている。
【0016】
図1において、15はシート状のコンデンサ2の外装部、16はシート状のコンデンサ2を回路基板1に接続する接続部、17はシート状のコンデンサ2を補強する補強板である。
【0017】
図1において、半導体チップ3が発した熱は、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に設けられた断熱材6により遮断され、シート状のコンデンサ2及び回路基板1に伝わる熱量は低減される。これにより、シート状のコンデンサ2及び回路基板1は高熱にならず、回路基板1やシート状のコンデンサ2にクラックが発生したり、シート状のコンデンサ2の導電体14が陽極電極部10や陰極電極層12から剥離したり、さらにはシート状のコンデンサ2に誤作動を生じさせることを回避することが可能となる。
【0018】
また、図2に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間の半導体チップ3が配置された側に部分的にのみ断熱材6を有し、それ以外の部分には絶縁材18を有する構造とすることも可能である。さらに、図示しないが、図2とは反対に、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間のシート状のコンデンサ2が配置された側に部分的にのみ断熱材6を有し、それ以外の部分には絶縁材18を有する構造としてもよい。なお、本実施の形態1では、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に部分的にのみ断熱材6を有する例として半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間の半導体チップ3が配置された側に部分的にのみ断熱材6を有し、それ以外の部分には絶縁材18を有する場合を説明したが、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に部分的に断熱材6を設けるものであればこれらの場合に限られず、他の構造をとることも可能である。
【0019】
また、図3に示す通り、シート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置する側とは反対の側に断熱材19を設けることも可能である。これにより、シート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置した側とは反対側から回り込んでくる半導体チップ3が発する熱も遮断することが可能となる。この場合、半導体チップ3とは異なる位置に配置された他の電子部品からの熱も遮断することになってシート状のコンデンサ2を熱から守る効果が高い。
【0020】
また、図4に示す通り、シート状のコンデンサ2の外装部15の少なくとも一部に断熱材21を設けることも可能である。これにより、シート状のコンデンサ2の側面から回り込んでくる半導体チップ3が発する熱も遮断することが可能となる。この場合、半導体チップ3とは異なる位置に配置された他の電子部品からの熱も遮断することになってシート状のコンデンサ2を熱から守る効果が高い。このように、シート状のコンデンサ2の外装部15の少なくとも一部を断熱材にすることで、シート状のコンデンサ2とは別に断熱材を設ける必要がなくなり、製造の容易化を図ることも可能となる。なお、本実施の形態1では、シート状のコンデンサ2の外装部15の少なくとも一部に断熱材21を設ける例として図4の場合を挙げて説明したが、シート状のコンデンサ2の外装部15の少なくとも一部に断熱材21を設けるものであればこれらの場合に限られず、他の構造をとることも可能である。
【0021】
さらに、図5に示す通り、半導体チップ3の外装部22の側面及びシート状のコンデンサ2に面する側に部分的に断熱材23を設けることも可能である。これにより、半導体チップ3が発する熱が半導体チップ3の直下にバンプ接続したシート状のコンデンサ2に伝わるのを防ぐことが可能となる。この場合、半導体チップ3の外装部22の少なくとも一部を断熱材23とすることで、半導体チップ3が発する熱がシート状のコンデンサ2のみならず、半導体チップ3の周辺に配置した他の電子部品に伝わるのを防ぐことも可能となる。本実施の形態1では、半導体チップ3の外装部22の側面及びシート状のコンデンサ2に面する側に部分的に断熱材23を設けたが、半導体チップ3の外装部22の少なくとも一部に断熱材23を設けるものであれば図5の場合に限られない。例えば、図示しないが、半導体チップ3の外装部22のシート状のコンデンサ2に面する側のうち、接続バンプ4の周辺以外の部分に部分的にのみ断熱材23を設けることも可能である。
【0022】
また、図6に示す通り、シート状のコンデンサ2を内蔵する回路基板1の少なくとも一部に断熱材24を設けることも可能である。これにより、シート状のコンデンサ2の側面から回り込んでくる半導体チップ3が発する熱も遮断することが可能である。この場合、半導体チップ3とは異なる位置に配置された他の電子部品からの熱も遮断することになってシート状のコンデンサ2を熱から守る効果が高い。このように、シート状のコンデンサ2を内蔵する回路基板1の少なくとも一部に断熱材24を設けることで、シート状のコンデンサ2を回路基板1に配置する前に回路基板の製造工程において断熱材24を組み込んだ回路基板を製造しておくことが可能となり、製造の容易化を図ることも可能となる。本実施の形態1においても、シート状のコンデンサ2を内蔵する回路基板1の少なくとも一部に断熱材24を設ける例として図6の場合を挙げて説明したが、シート状のコンデンサ2を内蔵する回路基板1の少なくとも一部に断熱材24を設けるものであればこれらの場合に限られず、他の構造をとることも可能である。
【0023】
さらに、図7に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に挟まれた断熱材25の半導体チップ3に面した側の表面を粗面処理等により凹凸形状とすることも可能である。これにより、断熱材25が半導体チップ3と接する接点が小さくなり、半導体チップ3が発する熱がシート状のコンデンサ2に伝わりにくくすることが可能となる。なお、本実施の形態1で説明した図3及び図6における断熱材19及び断熱材24のシート状のコンデンサ2に密着する側の反対側に同様に凹凸形状を設けることも可能である。また、本実施の形態1の図2で説明した半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に部分的にのみ設けた断熱材6の半導体チップ3に面した側に凹凸形状を設けたり、図4における断熱材21のシート状のコンデンサ2の外部方向側に凹凸形状を設けたり、図5における断熱材23の半導体チップ3の内部方向側に凹凸形状を設けることも可能である。
【0024】
また、図8に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に挟まれた断熱材26または、シート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置する側とは反対の側に設けた断熱材27の少なくとも一方を少なくとも半導体チップ3またはシート状のコンデンサ2のいずれかの面積より大きな面積とすることも可能である。これにより、シート状のコンデンサ2の側面から回り込んでくる半導体チップ3が発する熱も遮断することが可能となる。この場合、半導体チップ3とは異なる位置に配置されたチップ抵抗20等の他の電子部品からの熱も遮断することになってシート状のコンデンサ2を熱から守る効果が高い。
【0025】
さらに、図9に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に挟まれた断熱材28やシート状のコンデンサ2を内蔵する回路基板1の少なくとも一部に設けた断熱材29に冷却水等の冷却用媒体が通過可能な通路30を設けることも可能である。冷却水等の冷却用媒体は通路30内を流れ、他に設置された冷却用フィン等を備えた冷却手段との間を循環するようになっており、断熱材28及び断熱材29を常に一定の温度以下になるようにしている。これにより、半導体チップ3やチップ抵抗20等の他の電子部品が発する熱がシート状のコンデンサ2に伝わることを回避することが可能となる。なお、本実施の形態1においては、断熱材28と断熱材29の両方に冷却用媒体の通路30を設けた構造で説明したが、いずれか一方にのみ冷却用媒体の通路30が備わっていてもよい。また、本実施の形態1の図2で説明した半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に部分的にのみ設けられた断熱材6、図3におけるシート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置する側とは反対の側に設けた断熱材19、図4におけるシート状のコンデンサ2の外装部15の少なくとも一部に設けた断熱材21、図5における半導体チップ3の外装部22の少なくとも一部に設けた断熱材23のいずれかまたはこれらを組み合わせたものに冷却用媒体の通路30を設けてもよい。
【0026】
また、図10に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間、または、シート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置する側とは反対の側に設けた断熱材31のシート状のコンデンサ2が配置される面または反対側の少なくともいずれか一方に粘着層32を設けることも可能である。これにより、組立ての容易化を図ることが可能となる。
【0027】
なお、本発明の実施の形態1では、半導体チップ3の接続バンプ4がシート状のコンデンサ2を積層する側の表面に配置され、かつ、シート状のコンデンサ2の接続バンプ5が半導体チップ3を積層する側の表面に配置されている構成を用いて説明したが、接続バンプ4の少なくとも一部が半導体チップ3のシート状のコンデンサ2を積層する側の表面に配置されていればよく、また、接続バンプ5の少なくとも一部がシート状のコンデンサ2の半導体チップ3を積層する側の表面に配置されていればよい。この場合、接続バンプ4の残りの部分は半導体チップ3の側面やシート状のコンデンサ2を積層する側とは反対側の表面に配置し、シート状のコンデンサ2や回路基板1上に配置された他の電子部品とワイヤボンディング等により接続することができる。また、接続バンプ5の残りの部分はシート状のコンデンサ2の側面や半導体チップ3を積層する側と反対側の表面に配置し、半導体チップ3や回路基板1上に配置された他の電子部品とワイヤボンディング等により接続することができる。
【0028】
また、本実施の形態1で説明した断熱材としては、熱伝導性の低い絶縁材を用いるとよい。熱伝導性の低い絶縁材としては、単独気泡を有する樹脂材や、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂等を用いることが可能である。また、本実施の形態1で説明した断熱材としては、耐熱性を有する素材を用いるとよい。これにより、断熱材自身が半導体チップ3やチップ抵抗20等の他の電子部品が発する熱によりクラックを生じたりして断熱性能が低下することを回避することが可能となる。
【0029】
本発明の実施の形態1における固体電解コンデンサの固体電解質層11が機能性高分子であるポリピロールの場合、断熱材6、19、21、23〜29、31として固体電解コンデンサの温度が105℃を超えないような素材を用いることが望ましい。また、断熱材6、19、21、23〜29、31として固体電解質層11にポリチオフェンを用いる場合は、固体電解コンデンサの温度が125℃を超えないような素材を用いることが望ましい。固体電解コンデンサの温度がこれらの温度を超えると、機能性高分子であるポリピロールやポリチオフェン内のドーパントの脱ドープが発生し、導電性が低下、ESRが上昇するためである。
【0030】
なお、本実施の形態1において、シート状のコンデンサ2としては、薄型の固体電解コンデンサを代表例として説明したが、薄型のフィルムコンデンサ、薄型のセラミックコンデンサ、コンデンサの集合体のいずれであってもよい。
【0031】
本発明の実施の形態1において、シート状のコンデンサ2として薄型のフィルムコンデンサを用いた場合、断熱材6、19、21、23〜29、31としてフィルムコンデンサの温度が125℃を超えないような素材を用いることが望ましい。また、シート状のコンデンサ2として薄型のセラミックコンデンサを用いた場合、断熱材6、19、21、23〜29、31としてセラミックコンデンサの温度が85℃を超えないような素材を用いることが望ましい。これらの温度を超えると、コンデンサの静電容量が低下したり、構成材料の耐熱温度を超えて悪影響を生じさせるためである。
【0032】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、熱が伝わるのを防ぐ部材として放熱材を用いている。
【0033】
図11は本実施の形態2における電子回路装置の構成を示した断面図である。図11において、シート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置する側とは反対の側に熱が伝わるのを防ぐ部材として放熱材33が設けられている。その他の構成は実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
【0034】
図11において、シート状のコンデンサ2が半導体チップ3や他の電子部品から受けた熱は、シート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置する側とは反対の側に設けられた放熱材33により外部に放熱され、シート状のコンデンサ2が高温になるのを回避することが可能となる。これにより、シート状のコンデンサ2にクラックが発生したり、シート状のコンデンサ2の導電体14が陽極電極部10や陰極電極層12から剥離したり、さらにはシート状のコンデンサ2に誤作動を生じさせることを回避することが可能となる。
【0035】
また、図12に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に放熱材33を設けることも可能である。放熱材33には半導体チップ3の接続バンプ4とシート状のコンデンサ2の接続バンプ5が接続できるように開口部34が設けられている。この場合、放熱材33として異方性を有する絶縁材を用いることで、半導体チップ3が発した熱を図の矢印35の方向に放熱させることが可能となる。
【0036】
なお、図13に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間の半導体チップ3が配置された側に部分的にのみ放熱材33を有し、それ以外の部分には絶縁材36を有する構造とすることも可能である。さらに、図示しないが、図13とは反対に、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間のシート状のコンデンサ2が配置された側に部分的にのみ放熱材33を有し、それ以外の部分には絶縁材36を有する構造としてもよい。なお、本実施の形態2では、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に部分的にのみ放熱材33を有する例として図13の場合を挙げて説明したが、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に部分的に放熱材33を設けるものであればこれらの場合に限られず、他の構造をとることも可能である。
【0037】
また、図14に示す通り、シート状のコンデンサ2の外装部15の少なくとも一部に放熱材37を設けることも可能である。これにより、シート状のコンデンサ2が半導体チップ3及び他の電子部品から受けた熱を放熱材37が外部に放熱し、シート状のコンデンサ2が高熱になることを回避することが可能となる。このように、シート状のコンデンサ2の外装部15の少なくとも一部を放熱材にすることで、シート状のコンデンサ2とは別に放熱材を設ける必要がなくなり、製造の容易化を図ることも可能となる。なお、本実施の形態2では、シート状のコンデンサ2の外装部15の少なくとも一部に放熱材37を設ける例として図14の場合を挙げて説明したが、シート状のコンデンサ2の外装部15の少なくとも一部に放熱材37を設けるものであればこれらの場合に限られず、他の構造をとることも可能である。
【0038】
さらに、図15に示す通り、半導体チップ3の外装部22の側面及びシート状のコンデンサ2に面する側に部分的に放熱材38を設けることも可能である。半導体チップ3が発する熱が放熱材38によって外部に放熱され、シート状のコンデンサ2に伝わる熱量を低減させることが可能となる。この場合、放熱材38として異方性を有する絶縁材を用いることで、半導体チップ3が発する熱をシート状のコンデンサ2に伝わらせることなく、適切に外部に放熱させることが可能となる。本実施の形態2では、半導体チップ3の外装部22の側面及びシート状のコンデンサ2に面する側に部分的に放熱材38を設けたが、半導体チップ3の外装部22の少なくとも一部に放熱材38を設けるものであれば図15の場合に限られない。例えば、図示しないが、半導体チップ3の外装部22のシート状のコンデンサ2に面する側のうち、接続バンプ4の周辺に部分的にのみ放熱材38を設けることも可能である。
【0039】
また、図16に示す通り、シート状のコンデンサ2を内蔵する回路基板1の少なくとも一部に放熱材39を設けることも可能である。これにより、シート状のコンデンサ2が半導体チップ3及び他の電子部品から受けた熱を放熱材39が外部に放熱し、シート状のコンデンサ2が高熱になることを回避することが可能となる。このように、シート状のコンデンサ2を内蔵する回路基板1の少なくとも一部に放熱材39を設けることで、シート状のコンデンサ2を回路基板1に配置する前に回路基板の製造工程において放熱材39を組み込んだ回路基板を製造しておくことが可能となり、製造の容易化を図ることも可能となる。本実施の形態2においても、シート状のコンデンサ2を内蔵する回路基板1の少なくとも一部に放熱材39を設ける例として図16の場合を挙げて説明したが、シート状のコンデンサ2を内蔵する回路基板1の少なくとも一部に放熱材39を設けるものであればこれらの場合に限られず、他の構造をとることも可能である。
【0040】
さらに、図17に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に挟まれた放熱材40のシート状のコンデンサ2に面する側の表面を粗面処理等により凹凸形状とすることも可能である。これにより、放熱材40とシート状のコンデンサ2との接点が小さくなり、半導体チップ3が発した熱のうちシート状のコンデンサ2に伝わる熱量を低減することが可能になる。さらに、放熱材40のシート状のコンデンサ2に面する側の表面積は大きくなるため、放熱材40が半導体チップ3から受けた熱を外部に放熱する効果を高めることが可能となる。
【0041】
また、図18に示す通り、シート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置する側とは反対の側に設けられた放熱材41の端面を粗面処理等により凹凸形状とすることも可能である。これにより、放熱材41のシート状のコンデンサ2に面する側以外の面の表面積を大きくすることが可能となり、シート状のコンデンサ2が半導体チップ3や他の電子部品から受けた熱を放熱材41が外部に放熱する効率を高めることが可能となる。なお、本実施の形態2における図18では放熱材41の端面に凹凸形状を設けたが、端面以外の部分に凹凸形状を設けてもよい。また、本実施の形態2で説明した図16における放熱材39のシート状のコンデンサ2に密着する側の反対側に同様に凹凸形状を設けることも可能である。また、図14における放熱材37のシート状のコンデンサ2の外部方向側に凹凸形状を設けたり、図15における放熱材38の半導体チップ3の外部方向側に凹凸形状を設けることも可能である。いずれの場合も、放熱材の表面積を大きくすることで外部に放熱する効率を高めることが可能となる。
【0042】
さらに、図19に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に挟まれた放熱材42、または、シート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置する側とは反対の側に設けた放熱材43の少なくとも一方を少なくとも半導体チップ3またはシート状のコンデンサ2のいずれかの面積より大きな面積とすることも可能である。これにより、放熱材42及び放熱材43の表面積を大きくすることが可能となり、シート状のコンデンサ2が半導体チップ3及び他の電子部品から受けた熱を放熱材42及び放熱材43が外部に放熱する効率を高めることが可能となる。
【0043】
また、図20に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に挟まれた放熱材44をフィン45等の別の放熱材に接続することも可能である。これにより、半導体チップ3が発した熱は放熱材44を介してフィン45から外部に放熱されるため、シート状のコンデンサ2に半導体チップ3の熱が伝わるのを回避することが可能となる。他にも、図21に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に挟まれた放熱材44を別の冷却手段46に接続してもよい。図21では、別の冷却手段46として冷却水等の冷却用媒体の通路が設けられた冷却装置を用いている。これにより、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に挟まれた放熱材44の冷却効率はより高いものとなる。
【0044】
さらに、図22に示す通り、シート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置する側とは反対の側に第一放熱材47を設け、シート状のコンデンサ2と回路基板1の間に設けた第二放熱材48が半導体チップ3と第一放熱材47の両方に接続する構成にすることも可能である。これにより、半導体チップ3が発した熱は第二放熱材48を伝って第一放熱材47に導かれ、第一放熱材47により外部に放熱される。したがって、シート状のコンデンサ2が半導体チップ3から受ける熱量は減少される。この場合、第二放熱材48は半導体チップ3以外の電子部品からの熱も第一放熱材47に導くため、半導体チップ3以外の電子部品からの熱からもシート状のコンデンサ2を守ることが可能となる。
【0045】
さらに、図23に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に挟まれた放熱材49やシート状のコンデンサ2を内蔵する回路基板1の少なくとも一部に設けた放熱材50に冷却水等の冷却用媒体が通過可能な通路51を設けることも可能である。冷却水等の冷却用媒体は通路51内を流れ、他に設置された冷却用フィン等を備えた冷却機との間を循環するようになっており、放熱材49及び放熱材50を常に一定の温度以下になるようにしている。これにより、半導体チップ3やチップ抵抗20等の他の電子部品が発する熱がシート状のコンデンサ2に伝わることを回避することが可能となる。なお、本実施の形態2においては、放熱材49と放熱材50の両方に冷却用媒体の通路51を設けた構造で説明したが、いずれか一方にのみ冷却用媒体の通路51が備わっていてもよい。また、本実施の形態2で説明した図13における部材36の一部を構成する放熱材33、図11におけるシート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置する側とは反対の側に設けた放熱材33、図14におけるシート状のコンデンサ2の外装部15の少なくとも一部に設けた放熱材37、図15における半導体チップ3の外装部の少なくとも一部に設けた放熱材38、図22におけるシート状のコンデンサ2と回路基板1の間に設けた第二放熱材48のいずれかまたはこれらを組み合わせたものに冷却用媒体の通路51を設けてもよい。
【0046】
また、図24に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間、またはシート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置する側とは反対の側に設けた放熱材52のシート状のコンデンサ2が設置される面または反対側の少なくともいずれか一方に粘着層53を設けることも可能である。これにより、組立ての容易化を図ることが可能となる。
【0047】
なお、本発明の実施の形態2においても、半導体チップ3の接続バンプ4がシート状のコンデンサ2を積層する側の表面に配置され、かつ、シート状のコンデンサ2の接続バンプ5が半導体チップ3を積層する側の表面に配置されている構成を用いて説明したが、接続バンプ4の少なくとも一部が半導体チップ3のシート状のコンデンサ2を積層する側の表面に配置されていればよく、また、接続バンプ5の少なくとも一部がシート状のコンデンサ2の半導体チップ3を積層する側の表面に配置されていればよい点は、本発明の実施の形態1の場合と同様である。
【0048】
また、本実施の形態2で説明した放熱材としては、熱伝導性の高い絶縁材を用いるとよい。熱伝導性の高い絶縁材としては、例えば金属粉の混合した絶縁体やポリエチレン樹脂、スーパーグラファイト等を用いることが可能である。また、本実施の形態2で説明した放熱材としては、耐熱性を有する素材を用いることも可能である。これにより、放熱材自身が半導体チップ3や他の電子部品が発する熱によりクラックを生じたりして放熱性能が低下することを回避することが可能となる。さらに、本実施の形態2で説明した放熱材としては特にスーパーグラファイト等の異方性を有する絶縁材を用いることも可能である。これにより、半導体チップ3や他の電子部品が発する熱の流れをコントロールすることが可能となり、シート状のコンデンサ2を高熱から回避させる効果を高めることが可能となる。
【0049】
本発明の実施の形態2における固体電解コンデンサの固体電解質層11が機能性高分子であるポリピロールの場合、放熱材33、37〜44、49、50、52として固体電解コンデンサの温度が105℃を超えないような素材を用いることが望ましく、また、固体電解質層11にポリチオフェンを用いる場合は、放熱材33、37〜44、49、50、52として固体電解コンデンサの温度が125℃を超えないような素材を用いることが望ましい点は、本発明の実施の形態1の場合と同様である。
【0050】
なお、本実施の形態2においても、シート状のコンデンサ2としては、薄型の固体電解コンデンサを代表例として説明したが、薄型のフィルムコンデンサ、薄型のセラミックコンデンサ、コンデンサの集合体のいずれであってもよい。
【0051】
本発明の実施の形態2においても、シート状のコンデンサ2として薄型のフィルムコンデンサを用いた場合、放熱材33、37〜44、49、50、52としてフィルムコンデンサの温度が125℃を超えないような素材を用いることが望ましく、また、シート状のコンデンサ2として薄型のセラミックコンデンサを用いた場合、放熱材33、37〜44、49、50、52としてセラミックコンデンサの温度が85℃を超えないような素材を用いることが望ましい。
【0052】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、熱が伝わるのを防ぐ部材として断熱材または放熱材の2以上の組み合わせによる積層構造のものを用いている。
【0053】
図25は本実施の形態3における電子回路装置の構成を示した断面図である。図25において、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間には熱が伝わるのを防ぐ部材として半導体チップ3に面する側に放熱材54とシート状のコンデンサ2に面する側に断熱材55を有する積層構造の部材56が設けられている。部材56には半導体チップ3の接続バンプ4とシート状のコンデンサ2の接続バンプ5が接続できるように開口部57が設けられている。その他の構成は実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
【0054】
図25において、半導体チップ3が発した熱は、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間の半導体チップ3に面する側に設けられた放熱材54により外部に放熱される。また、図示しないが、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間のシート状のコンデンサ2に面する側に設けられた断熱材55により半導体チップ3が発した熱は遮断される。したがって、シート状のコンデンサ2に伝わる半導体チップ3が発した熱は大幅に減少される。また、図25とは反対に、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間の部材56を、半導体チップ3に面する側に断熱材55、シート状のコンデンサ2に面する側に放熱材54を有する積層構造としてもよい。この場合、半導体チップ3の発する熱は半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間の部材56のうち、半導体チップ3に面する側に設けた断熱材55によりほとんどが遮断される。また、部材56のうち、シート状のコンデンサ2に面する側に設けた放熱材54は、断熱材55により遮断し切れなかった半導体チップ3の熱を外部に放熱する。これにより、シート状のコンデンサ2に伝わる半導体チップ3が発した熱は大幅に減少される。この場合、放熱材54として異方性を有する絶縁材を用いることで、半導体チップ3が発した熱をシート状のコンデンサ2とは異なる方向に伝え、放熱させることが可能となる。
【0055】
また、図26に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間の半導体チップ3の接続バンプ4及びシート状のコンデンサ2の接続バンプ5の周辺に部分的に放熱材58を有し、それ以外の部分には断熱材59を有する構造とすることも可能である。
【0056】
図27は半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間の半導体チップ3の接続バンプ4及びシート状のコンデンサ2の接続バンプ5の周辺に部分的に放熱材58を有し、それ以外の部分には断熱材59を有する場合の部材56の構成を示した構成図である。図27において放熱材58は、半導体チップ3の熱を外部に放熱するため、半導体チップ3の接続バンプ4及びシート状のコンデンサ2の接続バンプ5に対応する部分にストライプ状に放熱材58を形成する構成となっている。半導体チップ3の接続バンプ4及びシート状のコンデンサ2の接続バンプ5は一般に熱伝導性が高いため、この部分に特に放熱材58を設けることで半導体チップ3が発した熱が半導体チップ3の接続バンプ4を経由して放熱材58により外部に効率よく放熱されるようにすることができる。一方、半導体チップ3の接続バンプ4及びシート状のコンデンサ2の接続バンプ5の周辺以外の部分は断熱材59となっており、半導体チップ3が発する熱は断熱材59により遮断され、シート状のコンデンサ2が高温になることは回避される。
【0057】
また、図28に示す通り、部材56を半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間の半導体チップ3の接続バンプ4及びシート状のコンデンサ2の接続バンプ5の周辺に部分的に断熱材59を有し、それ以外の部分には放熱材58を有する構成としてもよい。この場合、接続バンプ4および接続バンプ5の周辺に断熱材59を設けることで半導体チップ3からの熱を遮断するとともに、接続バンプ4および接続バンプ5の周辺以外の部分に放熱材58を設けることで半導体チップ3が発する熱を外部に放熱することが可能となる。
【0058】
なお、半導体チップ3の接続バンプ4及びシート状のコンデンサ2の接続バンプ5の周辺に部分的に断熱材59を有する場合の構成として、図29に示す通り、個々の接続バンプ4および接続バンプ5の周辺を個別に断熱材59で覆うのではなく、接続バンプ4および接続バンプ5をまとめて断熱材59で覆う構成にすることも可能である。
【0059】
なお、本実施の形態3では、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間に熱が伝わるのを防ぐ部材として断熱材または放熱材の2以上の組み合わせを用いた例として図25、図26の場合を挙げて説明したが、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間の断熱材または放熱材の2以上の組み合わせを用いるものであればこれらの場合に限られず、他の構造をとることも可能である。
【0060】
また、図30に示す通り、シート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置する側とは反対の側にシート状のコンデンサ2に面する側に断熱材60と、シート状のコンデンサ2に面しない側に放熱材61を有する積層構造の部材62を設ける構造とすることも可能である。この場合、これにより、シート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置した側とは反対側から回り込んでくる半導体チップ3が発する熱は放熱材61により外部に放熱されるとともに、断熱材60により遮断される。この場合、半導体チップ3とは異なる位置に配置されたチップ抵抗20等の他の電子部品からの熱も遮断することになってシート状のコンデンサ2を熱から守る効果が高い。なお、図示しないがこの場合も、部材62のうち、シート状のコンデンサ2に面する側に放熱材と、シート状のコンデンサ2に面しない側に断熱材を有する積層構造としてもよい。他にも、シート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置する側とは反対の側に断熱材または放熱材の2以上の組み合わせを用いたものであれば、他の構造をとることも可能である。
【0061】
さらに、図31に示す通り、シート状のコンデンサ2の外装部15のうち、シート状のコンデンサ2の内部方向側に断熱材63、シート状のコンデンサ2の外部方向側に放熱材64を設けた構造とすることも可能である。この場合、半導体チップ3や半導体チップ3を配置する側とは反対側に配置したチップ抵抗20等の他の電子部品からの熱が放熱材64により外部に放熱されるとともに、断熱材63により遮断される。これにより、シート状のコンデンサ2に半導体チップ3及び他の電子部品からの熱が伝わるのを回避することが可能となる。なお、図示しないがこの場合も、シート状のコンデンサ2の外装部15のうち、シート状のコンデンサ2の内部方向側に放熱材、シート状のコンデンサ2の外部方向側に断熱材を設けた構造としてもよい。他にも、シート状のコンデンサ2の外装部15に断熱材または放熱材の2以上の組み合わせを用いたものであれば、他の構造をとることも可能である。
【0062】
また、図32に示す通り、半導体チップ3の外装部22の少なくとも一部に、半導体チップ3の内部方向側に放熱材65、半導体チップ3の外部方向側に断熱材66を設けた構造とすることも可能である。これにより、半導体チップ3が発する熱は放熱材65により外部に放熱されるとともに、断熱材66により、シート状のコンデンサ2に半導体チップ3の熱が伝わるのを遮断することが可能となる。なお、図示しないがこの場合も、半導体チップ3の内部方向側に断熱材66、半導体チップ3の外部方向側に放熱材65を設けた構造としてもよい。他にも、半導体チップ3の外装部22の少なくとも一部に断熱材または放熱材の2以上の組み合わせを用いたものであれば、他の構造をとることも可能である。
【0063】
さらに、図33に示す通り、回路基板1の少なくとも一部に、シート状のコンデンサ2に面する側に断熱材67、シート状のコンデンサ2に面しない側に放熱材68を設けた構造とすることも可能である。これにより、半導体チップ3及びシート状のコンデンサ2の半導体チップ3を配置する側とは反対側に配置したチップ抵抗20等の他の電子部品からの熱は放熱材68により外部に放熱されるとともに、断熱材67により、シート状のコンデンサ2にチップ抵抗20等の他の電子部品の熱が伝わるのを遮断することが可能となる。なお、図示しないがこの場合も、回路基板1の少なくとも一部を、シート状のコンデンサ2に面する側に放熱材68、シート状のコンデンサ2に面しない側に断熱材67を設けた構造としてもよい。他にも、回路基板1の少なくとも一部に断熱材または放熱材の2以上の組み合わせを用いたものであれば、他の構造をとることも可能である。
【0064】
また、図34に示す通り、半導体チップ3とシート状のコンデンサ2の間には半導体チップ3に面する側に放熱材69とシート状のコンデンサ2に面する側に断熱材70を有する積層構造の部材71が設けられる構造としてもよい。ここで、放熱材69のシート状のコンデンサ2に面する側の表面は粗面処理等により凹凸を形成することで表面積を大きくしてある。また、断熱材70の半導体チップ3に面する側の表面も同じく粗面処理等により凹凸が形成されている。これにより、半導体チップ3が発した熱は放熱材69により効率的に外部に放熱される。また、放熱材69と断熱材70の対向する面はともに粗面処理されているため、両者の接点は小さくなっており、半導体チップ3が発した熱は放熱材69から断熱材70にほとんど伝わらないことになる。これにより、シート状のコンデンサ2に半導体チップ3の熱が伝わるのを回避することが可能となる。この場合も、積層構造の部材71のうち、半導体チップ3に面する側に断熱材70を設け、シート状のコンデンサ2に面する側に放熱材69を設ける構造とすることも可能である。
【0065】
なお、本発明の実施の形態3においても、半導体チップ3の接続バンプ4がシート状のコンデンサ2を積層する側の表面に配置され、かつ、シート状のコンデンサ2の接続バンプ5が半導体チップ3を積層する側の表面に配置されている構成を用いて説明したが、接続バンプ4の少なくとも一部が半導体チップ3のシート状のコンデンサ2を積層する側の表面に配置されていればよく、また、接続バンプ5の少なくとも一部がシート状のコンデンサ2の半導体チップ3を積層する側の表面に配置されていればよい点は、本発明の実施の形態1の場合と同様である。
【0066】
また、本実施の形態3で説明した断熱材としては、熱伝導性の低い絶縁材を用いるとよい。熱伝導性の低い絶縁材としては、単独気泡を有する樹脂材や、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂等を用いることが可能である。また、本実施の形態3で説明した断熱材としては、耐熱性を有する素材を用いるとよい。これにより、断熱材自身が半導体チップ3やチップ抵抗20等の他の電子部品が発する熱によりクラックを生じたりして断熱性能が低下することを回避することが可能となる。
【0067】
また、本実施の形態3で説明した放熱材としては、熱伝導性の高い絶縁材を用いるとよい。熱伝導性の高い絶縁材としては、例えば金属粉の混合した絶縁体やポリエチレン樹脂、スーパーグラファイト等を用いることが可能である。また、本実施の形態3で説明した放熱材としては、耐熱性を有する素材を用いることも可能である。これにより、放熱材自身が半導体チップ3や他の電子部品が発する熱によりクラックを生じたりして放熱性能が低下することを回避することが可能となる。さらに、本実施の形態3で説明した放熱材としては特にスーパーグラファイト等の異方性を有する絶縁材を用いることも可能である。これにより、半導体チップ3や他の電子部品が発する熱の流れをコントロールすることが可能となり、シート状のコンデンサ2を高熱から回避させる効果を高めることが可能となる。
【0068】
本発明の実施の形態3における固体電解コンデンサの固体電解質層11が機能性高分子であるポリピロールの場合、断熱材55、58、60、63、66、67、70および放熱材54、59、61、64、65、68、69として固体電解コンデンサの温度が105℃を超えないような素材を用いることが望ましく、また、固体電解質層11にポリチオフェンを用いる場合は、断熱材55、58、60、63、66、67、70および放熱材54、59、61、64、65、68、69として固体電解コンデンサの温度が125℃を超えないような素材を用いることが望ましい点は、本発明の実施の形態1の場合と同様である。
【0069】
なお、本実施の形態3において、シート状のコンデンサ2としては、薄型の固体電解コンデンサを代表例として説明したが、薄型のフィルムコンデンサ、薄型のセラミックコンデンサ、コンデンサの集合体のいずれであってもよい。
【0070】
本発明の実施の形態3においても、シート状のコンデンサ2として薄型のフィルムコンデンサを用いた場合、断熱材55、58、60、63、66、67、70および放熱材54、59、61、64、65、68、69としてフィルムコンデンサの温度が125℃を超えないような素材を用いることが望ましく、また、シート状のコンデンサ2として薄型のセラミックコンデンサを用いた場合、断熱材55、58、60、63、66、67、70および放熱材54、59、61、64、65、68、69としてセラミックコンデンサの温度が85℃を超えないような素材を用いることが望ましい。
【0071】
(実施の形態4)
図35は、本発明の実施の形態の一つである電子回路装置72をノート型モバイルコンピュータや家庭用ゲーム機、携帯型情報端末、AV機器等の電子機器に実装した場合の回路構成部を示した外観図である。図35において、73は半導体チップとしてのCPU、74はCPU73の直下に配置されたシート状のコンデンサ、75はCPU73とシート状のコンデンサ74の間に設けられた断熱材である。シート状のコンデンサ74はマザーボード76にソケット77およびインターポーザー78を介して接続されている。一方、CPU73はマザーボード76側とは反対の側に設置されたヒートシンク79に接着層80により接着された熱拡散層81の直下に配置されている。なお、82はインダクタンス部品、83はコンデンサ部品、84は抵抗部品を示す。
【0072】
本実施の形態4においては、図35に示す通り、電子回路装置72として、CPU73とシート状のコンデンサ74の間に断熱材75を設けた構成とすることで、シート状のコンデンサ74をCPU73の直下に配置することが可能となり、上記ノート型モバイルコンピュータ等電子機器の小型化を実現することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は電子回路装置及びこれを用いた電子機器の発明であり、特に半導体チップを実装する様々な電子機器に関するものとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図2】本発明の実施の形態1にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図3】本発明の実施の形態1にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図4】本発明の実施の形態1にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図5】本発明の実施の形態1にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図6】本発明の実施の形態1にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図7】本発明の実施の形態1にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図8】本発明の実施の形態1にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図9】本発明の実施の形態1にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図10】本発明の実施の形態1にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図11】本発明の実施の形態2にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図12】本発明の実施の形態2にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図13】本発明の実施の形態2にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図14】本発明の実施の形態2にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図15】本発明の実施の形態2にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図16】本発明の実施の形態2にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図17】本発明の実施の形態2にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図18】本発明の実施の形態2にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図19】本発明の実施の形態2にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図20】本発明の実施の形態2にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図21】本発明の実施の形態2にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図22】本発明の実施の形態2にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図23】本発明の実施の形態2にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図24】本発明の実施の形態2にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図25】本発明の実施の形態3にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図26】本発明の実施の形態3にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図27】本発明の実施の形態3にかかる電子回路装置における断熱材と放熱材の位置関係を示した外観図
【図28】本発明の実施の形態3にかかる電子回路装置における断熱材と放熱材の位置関係を示した外観図
【図29】本発明の実施の形態3にかかる電子回路装置における断熱材と放熱材の位置関係を示した外観図
【図30】本発明の実施の形態3にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図31】本発明の実施の形態3にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図32】本発明の実施の形態3にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図33】本発明の実施の形態3にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図34】本発明の実施の形態3にかかる電子回路装置の構成を示した断面図
【図35】本発明の実施の形態4にかかる電子回路装置を用いた電子機器の要部の断面図
【図36】従来例における固体電解コンデンサの斜視図
【図37】従来例における固体電解コンデンサの断面図
【符号の説明】
【0075】
1 回路基板
2 シート状のコンデンサ
3 半導体チップ
4 半導体チップの接続バンプ
5 シート状のコンデンサの接続バンプ
6、19、21、23〜29、31 断熱材
7 開口部
8 誘電体酸化皮膜
9 弁金属多孔シート体
10 陽極電極部
11 固体電解質層
12 陰極電極層
13 絶縁保護層
14 導電体
15 シート状のコンデンサの外装部
16 接続部
17 補強板
18 絶縁材
20 チップ抵抗
22 半導体チップの外装部
30 冷却用媒体の通路
32 粘着層
33、37〜44、49、50、52 放熱材
34 開口部
35 矢印
36 絶縁材
45 フィン
46 冷却手段
47 第一放熱材
48 第二放熱材
51 冷却用媒体の通路
53 粘着層
54、58、61、64、65、68、69 放熱材
55、59、60、63、66、67、70 断熱材
56、62、71 積層構造の部材
57 開口部
72 電子回路装置
73 CPU
74 シート状のコンデンサ
75 断熱材
76 マザーボード
77 ソケット
78 インターポーザー
79 ヒートシンク
80 接着層
81 熱拡散層
82 インダクタンス部品
83 コンデンサ部品
84 抵抗部品
90 絶縁保護層
91 接続バンプ
92 引出電極
93 誘電体酸化皮膜
94 弁金属多孔シート体
95 陽極電極部
96 固体電解質層
97 陰極電極層
98 絶縁保護層
99 導電体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体チップとシート状のコンデンサを高さ方向に積層した電子回路装置であって、接続バンプのうち少なくとも一部がシート状のコンデンサを積層する側の表面に配置された半導体チップと、陽極電極部および陰極電極層のそれぞれに接続された接続バンプのうち少なくとも一部が半導体チップを積層する側の表面に配置されたシート状のコンデンサを備え、かつ、半導体チップとシート状のコンデンサの間に発熱側から相手側へ熱が伝わるのを防ぐ部材を設けた電子回路装置。
【請求項2】
半導体チップとシート状のコンデンサを高さ方向に積層した電子回路装置であって、接続バンプのうち少なくとも一部がシート状のコンデンサを積層する側の表面に配置された半導体チップと、陽極電極部および陰極電極層のそれぞれに接続された接続バンプのうち少なくとも一部が半導体チップを積層する側の表面に配置されたシート状のコンデンサを備え、かつ、シート状のコンデンサの半導体チップを配置する側とは反対の側に発熱側から相手側へ熱が伝わるのを防ぐ部材を設けた電子回路装置。
【請求項3】
半導体チップとシート状のコンデンサを高さ方向に積層した電子回路装置であって、接続バンプのうち少なくとも一部がシート状のコンデンサを積層する側の表面に配置された半導体チップと、陽極電極部および陰極電極層のそれぞれに接続された接続バンプのうち少なくとも一部が半導体チップを積層する側の表面に配置されたシート状のコンデンサを備え、かつ、熱が伝わるのを防ぐ部材をシート状のコンデンサの外装部の少なくとも一部に用いた電子回路装置。
【請求項4】
半導体チップとシート状のコンデンサを高さ方向に積層した電子回路装置であって、接続バンプのうち少なくとも一部がシート状のコンデンサを積層する側の表面に配置された半導体チップと、陽極電極部および陰極電極層のそれぞれに接続された接続バンプのうち少なくとも一部が半導体チップを積層する側の表面に配置されたシート状のコンデンサを備え、かつ、熱が伝わるのを防ぐ部材を半導体チップの外装部の少なくとも一部に用いた電子回路装置。
【請求項5】
半導体チップとシート状のコンデンサを高さ方向に積層した電子回路装置であって、接続バンプのうち少なくとも一部がシート状のコンデンサを積層する側の表面に配置された半導体チップと、陽極電極部および陰極電極層のそれぞれに接続された接続バンプのうち少なくとも一部が半導体チップを積層する側の表面に配置されたシート状のコンデンサを備え、かつ、熱が伝わるのを防ぐ部材をシート状のコンデンサを内蔵する回路基板の少なくとも一部に用いた電子回路装置。
【請求項6】
熱が伝わるのを防ぐ部材として耐熱性を有する部材を用いた請求項1から5のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項7】
熱が伝わるのを防ぐ部材の半導体チップとシート状のコンデンサの接続部に対応する部分に開口部を設けた請求項1または2に記載の電子回路装置。
【請求項8】
熱が伝わるのを防ぐ部材のシート状のコンデンサに密着する側または反対側の少なくとも一方に凹凸を設けた請求項1から5のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項9】
熱が伝わるのを防ぐ部材を少なくとも半導体チップまたはシート状のコンデンサのいずれかの面積より大きな面積とした請求項1または2に記載の電子回路装置。
【請求項10】
熱が伝わるのを防ぐ部材に冷却用媒体が通過可能な通路を設けた請求項1から5のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項11】
熱が伝わるのを防ぐ部材のシート状のコンデンサが設置される側または反対側の少なくともいずれか一方に粘着層を設けた請求項1または2に記載の電子回路装置。
【請求項12】
熱が伝わるのを防ぐ部材として断熱材を用いた請求項1から5のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項13】
熱が伝わるのを防ぐ部材として部分的に断熱材を用いた請求項1から5のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項14】
断熱材として熱伝導性の低い絶縁材を用いた請求項12または13に記載の電子回路装置。
【請求項15】
断熱材として単独気泡を有する樹脂材を用いた請求項12または13に記載の電子回路装置。
【請求項16】
熱が伝わるのを防ぐ部材として放熱材を用いた請求項1から5のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項17】
熱が伝わるのを防ぐ部材として部分的に放熱材を用いた請求項1から5のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項18】
熱が伝わるのを防ぐ部材として絶縁性のある放熱材を半導体チップとシート状のコンデンサの接続部に密着させた請求項1に記載の電子回路装置。
【請求項19】
放熱材の外周の少なくとも一部に凹凸を形成した請求項16または17に記載の電子回路装置。
【請求項20】
シート状のコンデンサの半導体チップを配置する側とは反対の側に放熱材を設けた電子回路装置であって、放熱材の少なくとも一部を半導体チップの少なくとも一部に当接させた請求項16または17に記載の電子回路装置。
【請求項21】
放熱材として異方性を有する絶縁材を用いた請求項16または17に記載の電子回路装置。
【請求項22】
放熱材として熱伝導性の高い絶縁材を用いた請求項16または17に記載の電子回路装置。
【請求項23】
放熱材として金属粉の混合した絶縁体を用いた請求項16または17に記載の電子回路装置。
【請求項24】
熱が伝わるのを防ぐ部材として断熱材または放熱材の2以上の組み合わせによる積層構造のものを用いた請求項1から5のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項25】
熱が伝わるのを防ぐ部材としてシート状のコンデンサに面する側に断熱材の層を有し、かつシート状のコンデンサに面していない側に放熱材の層を有する積層構造のものを用いた請求項1から5のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項26】
熱が伝わるのを防ぐ部材として部分的に断熱材及び放熱材を用いた請求項1から5のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項27】
熱が伝わるのを防ぐ部材として半導体チップとシート状のコンデンサの接続部に絶縁性のある放熱材を有し、それ以外の部分に断熱材を有する部材を用いた請求項1から5のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項28】
放熱材を別の放熱材に接続した請求項16、17、18、19、20、24、25、26、27に記載の電子回路装置。
【請求項29】
放熱材を別の冷却手段に接続した請求項16、17、18、19、20、24、25、26、27に記載の電子回路装置。
【請求項30】
シート状のコンデンサとしてポリピロールを固体電解質層に用いた固体電解コンデンサにおいて、熱が伝わるのを防ぐ部材として固体電解コンデンサの温度が105℃を超えないような素材を用いた請求項1から29のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項31】
シート状のコンデンサとしてポリチオフェンを固体電解質層に用いた固体電解コンデンサにおいて、熱が伝わるのを防ぐ部材として固体電解コンデンサの温度が125℃を超えないような素材を用いた請求項1から29のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項32】
シート状のコンデンサがフィルムコンデンサであって、熱が伝わるのを防ぐ部材としてフィルムコンデンサの温度が125℃を超えないような素材を用いた請求項1から29のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項33】
シート状のコンデンサがセラミックコンデンサであって、熱が伝わるのを防ぐ部材としてセラミックコンデンサの温度が85℃を超えないような素材を用いた請求項1から29のいずれか1つに記載の電子回路装置。
【請求項34】
請求項1から33のいずれか1つに記載の電子回路装置を回路構成部の一部に用いた電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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