説明

電子機器、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム

【課題】例えば、ソフトウェア(プログラム)に異常が生じた場合に、簡易に更新処理を行うことが可能な電子機器を提供することが課題になっていた。
【解決手段】実施形態の電子機器は、電源ON指示に応じ、記憶部に記憶された、プログラムの読み出しエラー検出回数を取得するエラー検出回数取得部を備える。また、前記取得されたエラー検出回数を予め設定された値と比較し、前記エラー検出回数が前記予め設定された値を超える場合は、通信相手機器を認識可能なデータの受信を待機する待機部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビ等の電子機器が普及し、その動作はソフトウェア(プログラム)によって制御されることが多くなってきている。例えば、電子機器の起動においてもソフトウェア(プログラム)が用いられることが多くなっている。
【0003】
一般に、これらのソフトウェア(プログラム)は記憶部に記憶され、起動動作時に読み出され、実行される。
また、何らかの事情で上記ソフトウェア(プログラム)に異常が生じた場合は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)においては、ユーザ自身が上記記憶部に記憶されたソフトウェア(プログラム)を更新し、復旧させることが行なわれることもある。
【0004】
しかし、テレビ等の電子機器のユーザにとっては、ユーザ自身がこのような更新処理を行うことは煩雑であるという問題があった。
このため、例えば、ソフトウェア(プログラム)に異常が生じた場合に、簡易に更新処理を行うことが可能な電子機器を提供することが課題になっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−94455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、ソフトウェア(プログラム)に異常が生じた場合に、簡易に更新処理を行うことが可能な電子機器を提供することが課題になっていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の電子機器は、電源ON指示に応じ、記憶部に記憶された、プログラムの読み出しエラー検出回数を取得するエラー検出回数取得部を備える。
また、前記取得されたエラー検出回数を予め設定された値と比較し、前記エラー検出回数が前記予め設定された値を超える場合は、通信相手機器を認識可能なデータの受信を待機する待機部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係わる電子機器(テレビ)を含む通信システム(LAN)において、外部電子機器(PC)から電子機器(テレビ)に外部電子機器(PC)を認識可能なデータが送信されるようすを示すシステム図。
【図2】実施形態に係わる電子機器の構成を示すブロック図の一例。
【図3】実施形態に係わる電子機器の電源ON動作を説明するフローチャート。
【図4】実施形態に係わる電子機器におけるアプリケーションプログラムの更新処理動作を説明するフローチャート。
【図5】実施形態に係わる電子機器(テレビ)を含む通信システム(LAN)において、外部電子機器(BDプレーヤ)から電子機器(テレビ)に外部電子機器(BDプレーヤ)を認識可能なデータが送信されるようすの他の例を示すシステム図。
【図6】実施形態に係わる電子機器(テレビ)を含む通信システム(LAN)において、外部電子機器(サーバ)から電子機器(テレビ)に外部電子機器(サーバ)を認識可能なデータが送信されるようすの他の例を示すシステム図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、実施の形態を説明する。
図1は、実施形態に係わる電子機器(テレビ)を含む通信システム(LAN)において、外部電子機器(PC)から電子機器(テレビ)に外部電子機器(PC)を認識可能なデータが送信されるようすを示すシステム図である。
【0010】
図1に示すように、この実施の形態においては、例えば、電子機器(テレビ)101と電子機器(PC)103、電子機器(BDプレーヤ)105、管理サーバ100がルータ102を介し、LAN接続されている。
【0011】
ここで、LANとは、Local Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク)の略であり、例えば、一施設内程度の規模で用いられるコンピュータネットワークのことである。一般家庭や、企業のオフィス、研究所、工場等で広く使用されている。
【0012】
この実施の形態においては、例えば、図示しないリモコン(リモートコントローラ)を操作するユーザにより、電子機器(テレビ)101の起動、すなわち、電源ONが指示される。
【0013】
そして、例えば、上記のように、LAN等の通信回線で接続された電子機器(テレビ)101が、その電源ON指示に応じ、記憶部に記憶されたソフトウェア(アプリケーションプログラム(プログラム))の読み出しエラー検出回数を取得する。
【0014】
ここで、このソフトウェアの読み出しエラー検出回数について説明する。
この実施の形態においては、例えば、電子機器(テレビ)101の起動時において、記憶部に記憶されたソフトウェア(アプリケーションプログラム(プログラム))の読み出し処理に失敗した場合は、その都度、その回数をカウントし、読み出しエラー検出回数(エラー検出回数)として積算し、例えば、上記記憶部に記憶しておく。
【0015】
例えば、記憶部にフラッシュメモリを用いる場合は、ECC等の誤り検出訂正技術(またはエラー検出訂正技術)が用いられる。しかし、何らかの理由で誤り訂正が十分ではなく、記憶部に記憶されたソフトウェア(アプリケーションプログラム(プログラム))に異常が生じることがある。
【0016】
そして、例えば、この問題に対応するために、上記取得されたエラー検出回数を、予め設定された値と比較し、エラー検出回数が予め設定された値を超える場合は、LAN通信回線の通信相手機器を認識可能なデータ(認識データ)の受信を待機する。
【0017】
この予め設定された値は、例えば、上記記憶部に記憶しておく。また、この予め設定された値は、後述するように、例えば、4回である。
また、この実施の形態においては、電子機器(テレビ)101は、起動がうまく動作しない場合に、エラー表示LED101aを表示する。そして、例えば、上記LANで接続された外部機器から送信される認識データ(後述)を待機する。
【0018】
そして、電子機器(テレビ)101は、例えば、フラッシュメモリ15の記憶部16に予め記憶された電子機器(テレビ)101自身を判別可能な情報を、上記認識データを送信した外部機器(例えば、PC103)に対して送信する。
【0019】
この電子機器(テレビ)101自身を判別可能な情報は、例えば、モデルIDやモジュールIDである。例えば、このモデルIDによって、電子機器(テレビ)101のモデルが特定可能である。また、例えば、上記同一モデルにおいて異なるアプリケーションプログラムが適用されることがあるが、このモジュールIDによって、例えば、同一モデルにおける異なるアプリケーションプログラムを抽出することが可能になる。
【0020】
そして、外部機器(例えば、PC103)は、上記電子機器(テレビ)101自身を判別可能な情報を用い、例えば、インターネット等から電子機器(テレビ)101に適した更新用アプリケーションプログラム(プログラム)を取得する。そして、電子機器(テレビ)101に送信する。
【0021】
電子機器(テレビ)101は、上記電子機器(テレビ)101に適した更新用アプリケーションプログラム(プログラム)を受信する。そして、電子機器(テレビ)101の記憶部(例えば、フラッシュメモリ15の記憶部16)に記憶されているアプリケーションプログラム(プログラム)を更新する。
【0022】
図1においては、外部の電子機器(PC)103から送信された上記LAN通信回線の通信相手機器(電子機器(PC)103)を認識可能なデータ(認識データ)を、ルータ102を介して電子機器(テレビ)101が受信するようすを示している。
【0023】
この認識データは、例えば、WOL(Wake-on-LAN(ウェイク・オン・ラン))と同様に、マジックパケット(パケット)を用いたデータ送信を行なうことが可能である。
【0024】
ここで、WOLは、コンピュータネットワーク(主にLAN)に繋がっているコンピュータの電源操作(投入、シャットダウン等)を遠隔で操作する技術である。
図2は、実施形態に係わる電子機器の構成を示すブロック図の一例である。
2はアンテナ、3はチューナ、4は信号処理部、5は映像処理部、6は音声処理部、7は表示装置、8は表示画面(映像表示部)、9はスピーカ、10はバス、11は制御部、12はMPU、13はRAM、14はROM、15はフラッシュメモリ、16は記憶部、17は内部記録装置、18は外部インターフェースである。19は外部インターフェースに接続する外部記憶装置である。
【0025】
20は操作受信部、21はリモコン、22は送受信部(ネットワークインターフェース)、25は放送局、26はネットワーク(インターネット)、103は電子機器(PC)である。
【0026】
ここでは、制御部11はMPU(12)を備え、電子機器(テレビ)101を制御する。また、RAM(13)、ROM(14)、フラッシュメモリ15は、例えば制御部11で行われる処理に利用される。
【0027】
例えば、放送局25からデジタル放送で映像コンテンツが放送される。放送局25から放送されたデジタル放送はチューナ3で受信され、選局処理が行われ、デジタル信号の映像コンテンツが信号処理部4に送信される。
【0028】
信号処理部4で受信されたデジタル信号の映像コンテンツは信号処理が施され、音声処理部6および映像処理部5に送信される。
音声処理部6は信号処理が施された映像コンテンツを受信し、音声処理を施した信号をスピーカ9に送信する。
スピーカ9は音声処理が施された信号を受信し、音声を出力する。
また、映像処理部5は信号処理が施された映像コンテンツを受信し、映像処理を施した信号を表示装置7に送信する。
表示装置7は映像処理が施された信号を受信し、LCDパネル等で構成される表示画面(映像表示部)8に映像を表示する。
また、この実施の形態においては、電子機器(テレビ)101は内部記憶装置17を備え、上記受信された映像コンテンツを記録することが可能である。
また、この実施の形態においては、電子機器(テレビ)101は上記のようにUSB接続やLAN接続される外部記憶機器19を備えている。上記受信された映像コンテンツはこの外部記憶機器19に記録することも可能である。
【0029】
また電子機器(テレビ)101に対するユーザの操作は、例えばリモコン(リモートコントローラ)21等の操作機器によって指示される。
これらの処理は、制御部11に制御される。
また、上記のように、電子機器(テレビ)101は送受信部(LANネットワークインターフェース)22からLANネットワーク26を介して電子機器(PC)103に接続される。
【0030】
また、この実施の形態においては、電子機器(テレビ)101は、図2に示すように、テレビマイコン101bおよびエラー表示LED101aを構成している。
上記のように、例えば、電子機器(テレビ)101は、ソフトウェアを用いて起動動作を行なう。
この実施の形態においては、電子機器(テレビ)101の起動動作は、例えば、上記制御部11のCPU12が、例えば、フラッシュメモリ15の記憶部16に記憶されたアプリケーションプログラムを動作させることにより行なわれる。
【0031】
しかし、上記のように、例えば、ソフトウェア(上記フラッシュメモリ15の記憶部16に記憶されたアプリケーションプログラム)を起因とするような不具合があった場合には、電子機器(テレビ)101の起動がうまく動作しないことがある。
【0032】
このために、この実施の形態においては、テレビマイコン101bを構成している。
すなわち、このテレビマイコン101bは、例えば、ユーザのリモコン21操作による電子機器(テレビ)101の電源ON指示を受信すると、これに応じ、フラッシュメモリ15の記憶部16に記憶された、上記アプリケーションプログラム(プログラム)の読み出しエラー検出回数を取得する。
【0033】
そして、テレビマイコン101bは、ここで取得されたエラー検出回数をフラッシュメモリ15の記憶部16に予め設定(記憶)された値と比較し、このエラー検出回数が上記予め設定された値を超える場合は、通信相手機器を認識可能なデータ(認識データ)の受信を待機するよう指示する。
【0034】
また、上記のように、電子機器(テレビ)101は、エラー表示LED101aを構成している。
このエラー表示LED101aは、例えば、上記のように、電子機器(テレビ)101の起動がうまく動作しない場合は、テレビマイコン101bの指示でエラー表示を行う。この電子機器(テレビ)101の起動がうまく動作しない場合は、例えば、上記エラー検出回数が上記予め設定された値を超える場合である。
【0035】
また、テレビマイコン101bは、上記エラー検出回数が上記予め設定された値を超える場合は、電源ON動作(電子機器(テレビ)101の起動)を停止するよう指示する。
【0036】
また、テレビマイコン101bは、上記エラー検出回数が上記予め設定された値を超えない場合は、上記電源ON動作を行なうよう指示する。
ここで、この実施の形態に係る電子機器で用いられるアプリケーションプログラム(プログラム)の説明を行なう。
上記のように、このアプリケーションプログラム(プログラム)は、例えば、フラッシュメモリ15の記憶部16に記憶されている。
また、特に図示しないが、このアプリケーションプログラム(プログラム)には、アプリケーションプログラム(プログラム)が正しいかを検出するためのフラグデータ(フラグ信号)が含まれている。
【0037】
そして、この実施の形態においては、例えば、テレビマイコン101bの指示で、フラグ信号の検出が行われる。
例えば、テレビマイコン101bは、上記アプリケーションプログラム(プログラム)に含まれるフラグ信号を、例えば、フラッシュメモリ15の記憶部16に予め設定(記憶)されたフラグ値と比較し、上記アプリケーションプログラム(プログラム)が正しいかを検出するよう指示する。
【0038】
テレビマイコン101bは、上記エラー検出回数が上記予め設定された値を超えない場合に、上記アプリケーションプログラム(プログラム)に含まれるフラグ信号が正しいかを検出するよう指示する。
【0039】
また、テレビマイコン101bは、上記フラグ信号が正しくないことが検出された場合はこの正しくないことが検出された回数をフラッシュメモリ15の記憶部16に記憶するよう指示する。
【0040】
また、テレビマイコン101bは、上記エラー検出回数が上記予め設定された値を超える場合は、上記通信相手機器から送信される更新用アプリケーションプログラム(プログラム)を受信し、上記フラッシュメモリ15の記憶部16に記憶されているアプリケーションプログラム(プログラム)を更新するよう指示する。
【0041】
また、テレビマイコン101bは、上記通信相手機器に対して電子機器自身を判別可能な情報を送信し、この電子機器自身を判別可能な情報を受信した上記通信相手機器から送信される更新用アプリケーションプログラム(プログラム)を受信し、上記記憶部に記憶されているアプリケーションプログラム(プログラム)を更新するよう指示する。
【0042】
また、上記通信相手機器は上記電子機器自身を判別可能な情報に基づいて、上記電子機器の更新用アプリケーションプログラム(プログラム)を取得する。
図3は、実施形態に係わる電子機器の電源ON動作を説明するフローチャートである。
ステップS100は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS100に進む。
ステップS101は、上記のように、電子機器(テレビ)101が電源ON指示を受信するステップである。続いて、ステップS102に進む。
ステップS102は、例えば、フラッシュメモリ15に記憶された、アプリケーションプログラムの読み出しエラー検出回数情報を取得するステップである。続いて、ステップS103に進む。
【0043】
ステップS103は、上記取得されたアプリケーションプログラムの読み出しエラー検出回数情報が所定の値以上であるかを判別するステップである。この所定の値は、ここでは、例えば、4回である。上記取得されたアプリケーションプログラムの読み出しエラー検出回数情報が所定の値以上であると判別される場合は、ステップS104に進む(Yes)。上記取得されたアプリケーションプログラムの読み出しエラー検出回数情報が所定の値以上であると判別されない場合は、ステップS109に進む(No)。
【0044】
ステップS104は、例えば、テレビマイコン101bがソフトウェア強制更新モードへ移行するステップである。続いて、ステップS105に進む。
ステップS105は、テレビ101の電源ON動作を停止するステップである。続いて、ステップS106に進む。
ステップS106は、例えば、テレビマイコン101bとエラー表示LED101を除き、電源OFFにするステップである。続いて、ステップS107に進む。
ステップS107は、テレビマイコン101bは、外部の通信相手機器(PC103等)から送信される、相手機器(PC103等)を認識可能なデータの受信を待機するステップである。続いて、ステップS108に進む。
【0045】
ステップS108は、上記のように、エラー表示LED101の表示を出力するステップである。続いて、ステップS114に進む。
ステップS109は、フラッシュメモリ15に記憶されたアプリケーションプログラムを起動させるステップである。続いて、ステップS110に進む。
ステップS110は、上記のように、アプリケーションプログラムに含まれるフラグ信号を検出し、フラッシュメモリ15に記憶された予め決められたフラグ値と比較するステップである。続いて、ステップS111に進む。
【0046】
ステップS111は、上記アプリケーションプログラムに含まれるフラグ信号は正しいかを判別するステップである。このフラグ信号は正しいと判別される場合は、ステップS112に進む(Yes)。このフラグ信号は正しいと判別されない場合は、ステップS113に進む(No)。
【0047】
ステップS112は、テレビ101電源のON動作を完了するステップである。続いて、ステップS114に進む。
ステップS113は、フラッシュメモリ15の記憶部16に上記エラー回数を記憶するステップである。続いて、ステップS102に進み、上記処理を繰り返す。
ステップS114は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
図4は、実施形態に係わる電子機器におけるアプリケーションプログラムの更新処理動作を説明するフローチャートである。
ステップS200は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS201に進む。
ステップS201は、電子機器(テレビ)101のエラー表示LED101aを表示するステップである。続いて、ステップS202に進む。
ステップS202は、外部の電子機器から送信される上記認識データの受信を待機するステップである。続いて、ステップS203に進む。
ステップS203は、上記認識データを受信したかを判別するステップである。上記認識データを受信したと判別される場合は、ステップS204に進む(Yes)。上記認識データを受信したと判別されない場合は、ここでの処理を繰り返す(No)。
【0048】
ステップS204は、電子機器(テレビ)101から上記認識データの送信元(例えば、外部電子機器(PC)103)に、フラッシュメモリ15の記憶部16に予め記憶された電子機器(テレビ)101の機種判別情報を送信するステップである。この機種判別情報は、例えば、モデルIDやモジュールIDである。続いて、ステップS205に進む。
【0049】
ステップS205は、外部電子機器(PC)103は上記機種判別情報に対応する更新用アプリケーションプログラムを取得するステップである。続いて、ステップS206に進む。
【0050】
ステップS206は、上記認識データの送信元(例えば、外部電子機器(PC)103)から電子機器(テレビ)101に、上記機種判別情報に対応する更新用アプリケーションプログラムを送信するステップである。続いて、ステップS207に進む。
【0051】
ステップS207は、電子機器(テレビ)101は、上記機種判別情報に対応する更新用アプリケーションプログラムを受信し、フラッシュメモリ15の記憶部16に記憶されているアプリケーションプログラムを更新するステップである。続いて、ステップS208に進む。
【0052】
ステップS208は、テレビマイコン101bは通常モードへ移行するステップである。続いて、ステップS209に進む。
ステップS209は、例えば、制御部11がテレビマイコン101bにリブート指示し、リブート処理を行うステップである。続いて、ステップS210に進む。
ステップS210は、テレビ101電源のON動作を完了するステップである。続いて、ステップS211に進む。
ステップS211は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
図5は、実施形態に係わる電子機器(テレビ)を含む通信システム(LAN)において、外部電子機器(BDプレーヤ)から電子機器(テレビ)に外部電子機器(BDプレーヤ)を認識可能なデータが送信されるようすの他の例を示すシステム図である。
【0053】
この実施の形態においては、図1と同様に、電子機器(テレビ)101と電子機器(PC)103、電子機器(BDプレーヤ)105、管理サーバ100がルータ102を介し、LAN接続されている。
【0054】
この実施の形態においては、上記更新用のアプリケーションプログラムを外部電子機器(BDプレーヤ)105から取得する。
上記と同様に、電子機器(テレビ)101は、起動がうまく動作しない場合に、エラー表示LED101aを表示し、例えば、LANで接続される外部機器(BDプレーヤ)105から送信される上記認識データを待機する。
【0055】
そして、上記認識データを受信した電子機器(テレビ)101は、外部機器(BDプレーヤ105)に対して電子機器(テレビ)101自身を判別可能な情報(モデルIDやモジュールID等)を送信する。
【0056】
この電子機器(テレビ)101自身を判別可能な情報を受信した外部機器(BDプレーヤ)105は、この情報を用い、例えば、インターネット等を介して電子機器(テレビ)101に適した更新用アプリケーションプログラム(プログラム)を取得し、電子機器(テレビ)101に送信する。
【0057】
電子機器(テレビ)101は、この更新用アプリケーションプログラム(プログラム)を受信し、電子機器(テレビ)101の記憶部(例えば、フラッシュメモリ15の記憶部16)に記憶されているアプリケーションプログラム(プログラム)を更新する。
【0058】
図6は、実施形態に係わる電子機器(テレビ)を含む通信システム(LAN)において、外部電子機器(管理サーバ)から電子機器(テレビ)に外部電子機器(管理サーバ)を認識可能なデータが送信されるようすの他の例を示すシステム図である。
【0059】
この実施の形態においては、図1と同様に、電子機器(テレビ)101と電子機器(PC)103、電子機器(BDプレーヤ)105、管理サーバ100がルータ102を介し、LAN接続されている。
【0060】
この実施の形態においては、上記更新用のアプリケーションプログラムを外部電子機器(管理サーバ)100から取得する。
上記と同様に、電子機器(テレビ)101は、起動がうまく動作しない場合に、エラー表示LED101aを表示し、例えば、LANで接続される外部機器(管理サーバ)100から送信される上記認識データを待機する。
【0061】
そして、上記認識データを受信した電子機器(テレビ)101は、外部機器(BDプレーヤ105)に対して電子機器(テレビ)101自身を判別可能な情報(モデルIDやモジュールID等)を送信する。
【0062】
この電子機器(テレビ)101自身を判別可能な情報を受信した外部機器(管理サーバ)100は、この情報を用い、例えば、インターネット等を介して電子機器(テレビ)101に適した更新用アプリケーションプログラム(プログラム)を取得し、電子機器(テレビ)101に送信する。
【0063】
電子機器(テレビ)101は、この更新用アプリケーションプログラム(プログラム)を受信し、電子機器(テレビ)101の記憶部(例えば、フラッシュメモリ15の記憶部16)に記憶されているアプリケーションプログラム(プログラム)を更新する。
【0064】
上記のように構成することによって、この実施の形態は、例えば、ソフトウェア(プログラム)に異常が生じた場合に、簡易に更新処理を行うことが可能な電子機器を提供することが可能になる。
【0065】
また、ソフトウェア(プログラム)の異常等により、電子機器の起動動作に不具合があった場合に、簡易に復旧することが可能になる。
なお、上記実施形態の制御処理の手順は全てソフトウェアによって実行することが可能である。このため、制御処理の手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、上記実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0066】
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
【0067】
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0068】
管理サーバ…100、電子機器(テレビ)…101、ルータ…102、電子機器(PC)…103、電子機器(BDプレーヤ)…105。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源ON指示に応じ、記憶部に記憶された、プログラムの読み出しエラー検出回数を取得するエラー検出回数取得部と、
前記取得されたエラー検出回数を予め設定された値と比較し、前記エラー検出回数が前記予め設定された値を超える場合は、通信相手機器を認識可能なデータの受信を待機する待機部を備える電子機器。
【請求項2】
前記エラー検出回数が前記予め設定された値を超える場合に、エラー表示を行う表示部を備える請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記エラー検出回数が前記予め設定された値を超える場合は、前記電源ON動作を停止する請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記エラー検出回数が前記予め設定された値を超えない場合は、前記電源ON動作を行なう請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記エラー検出回数が前記予め設定された値を超えない場合は、前記プログラムに含まれるフラグ信号が正しいかを検出する請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記フラグ信号の検出は、前記プログラムに含まれるフラグ信号を予め設定されたフラグ値と比較することにより検出する請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記エラー検出回数が前記予め設定された値を超えない場合は、前記プログラムに含まれるフラグ信号が正しいかを検出し、前記フラグ信号が正しくないことが検出された場合はこの正しくないことが検出された回数を前記記憶部に記憶する請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
前記エラー検出回数が前記予め設定された値を超える場合は、前記通信相手機器から送信される更新用プログラムを受信し、前記記憶部に記憶されているプログラムを更新する請求項1に記載の電子機器。
【請求項9】
前記通信相手機器に対して電子機器自身を判別可能な情報を送信し、この電子機器自身を判別可能な情報を受信した前記通信相手機器から送信される更新用プログラムを受信し、前記記憶部に記憶されているプログラムを更新する請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
前記通信相手機器は前記電子機器自身を判別可能な情報に基づいて、前記電子機器の更新用プログラムを取得する請求項9に記載の電子機器。
【請求項11】
電源ON指示に応じ、記憶部に記憶された、プログラムの読み出しエラー検出回数を取得するステップと、
前記取得されたエラー検出回数を予め設定された値と比較し、前記エラー検出回数が前記予め設定された値を超える場合は、通信相手機器を認識可能なデータの受信を待機するステップを備える電子機器の制御方法。
【請求項12】
電源ON指示に応じ、記憶部に記憶された、プログラムの読み出しエラー検出回数を取得するステップと、
前記取得されたエラー検出回数を予め設定された値と比較し、前記エラー検出回数が前記予め設定された値を超える場合は、通信相手機器を認識可能なデータの受信を待機するステップを備える電子機器の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−17102(P2013−17102A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−149601(P2011−149601)
【出願日】平成23年7月5日(2011.7.5)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】