説明

電子機器およびコンテンツ制御方法

【課題】映像コンテンツデータの転送を容易に行うことができる電子機器およびコンテンツ制御方法を提供する。
【解決手段】ビデオアプリケーション202に記憶された映像コンテンツデータをパーソナルコンピュータ10へ転送する転送処理を行う場合、転送処理を行う転送時間を計算し、計算された転送時間に基づいて、現在の時刻から転送時間内に転送処理よりも優先される処理が予約されていると判別された場合は、優先される処理の予約の終了時刻以降に転送処理を開始する予約行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は録画された映像コンテンツデータを外部機器に転送する電子機器、およびコンテンツ制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ビデオレコーダ、パーソナルコンピュータといった電子機器は、テレビジョン放送番組データのような各種映像コンテンツデータを記録および再生することが可能である。また、例えば、電子機器に録画された映像コンテンツデータを家庭内LAN等のネットワークを介してパーソナルコンピュータ等に転送することにより、パーソナルコンピュータ側でも録画された映像コンテンツデータを視聴して楽しむことができる。電子機器からパーソナルコンピュータに映像コンテンツデータを転送する場合は、映像コンテンツデータの容量が大きいと、映像コンテンツデータの転送に長時間の処理時間が必要になる。このため、映像コンテンツデータの転送に係る時間を予め把握できることが望まれている。
【0003】
特許文献1には、映像コンテンツデータをネットワークを介して配信する場合に、映像コンテンツデータの転送速度を計算して、ストリーミング配信を行うかダウンロードして映像コンテンツデータの再生を行うかを判別する装置が開示されている。
【特許文献1】特開2005−235170号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のように映像コンテンツデータの転送速度の計算を行うだけでは、映像コンテンツデータの転送をスムーズに行うことができない。すなわち、電子機器において、映像コンテンツデータの転送より優先する処理、例えば録画処理等が予約されている場合は、映像コンテンツデータの転送を即座に行うことができない。また、ユーザが録画処理等が予約されていない時間帯を探した後に、映像コンテンツデータの転送を行う必要がある。
【0005】
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、映像コンテンツデータの転送の失敗を抑制することができる電子機器およびコンテンツ制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するため、本発明は、ネットワークで接続可能な外部機器に前記ネットワークを介して映像コンテンツデータを転送する電子機器であって、前記映像コンテンツデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された映像コンテンツデータを利用不可の形式で前記外部機器へ送信し、前記コンテンツデータ全体の送信完了後、該コンテンツデータを前記外部機器で利用可能とすると共に前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータを利用不可とする転送処理を行う転送手段と、前記転送手段により、前記記憶手段に記憶された前記映像コンテンツデータの一部を利用不可の形式で転送すると共に該転送処理を途中でキャンセルすることにより、該映像コンテンツデータを前記外部機器へ転送する転送処理に要する転送時間を計算する計算手段と、前記計算手段で計算した前記転送時間をユーザに報知する報知手段とを備えることを特徴とする電子機器が提供される。
【0007】
また、本発明の情報処理装置は、ネットワークで接続可能な外部機器に前記ネットワークを介して映像コンテンツデータを転送する電子機器で用いられるコンテンツ制御方法あって、前記電子機器は、前記映像コンテンツデータを記憶する記憶部を備え、前記記憶部に記憶された映像コンテンツデータを利用不可の形式で前記外部機器へ送信し、前記コンテンツデータの送信完了後に、該コンテンツデータを前記外部機器で利用可能とすると共に前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータを利用不可とする転送処理を行う転送手段と、前記転送手段により、前記記憶手段に記憶された前記映像コンテンツデータの一部を利用不可の形式で転送すると共に該転送処理を途中でキャンセルすることにより、該映像コンテンツデータを前記外部機器へ転送する転送処理に要する転送時間を計算し、前記転送時間をユーザに報知すること、を特徴とするコンテンツ制御方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、映像コンテンツデータの転送の失敗を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
【0010】
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る電子機器を適用したコンテンツ転送システムの構成を説明する。本実施形態のコンテンツ転送システムは、電子機器である例えばビデオレコーダ1、情報処理装置である例えばパーソナルコンピュータ10、及びこれらの機器を接続可能なネットワークである例えばLAN(Local Area Network)300から構成されている。本実施形態では、ビデオレコーダ1に録画された映像コンテンツデータをパーソナルコンピュータ10に転送(ムーブ)する処理について説明する。また、映像コンテンツデータを録画するビデオレコーダ1は、パーソナルコンピュータや記憶装置を内蔵したテレビジョン(TV)等でもよい。同様に、パーソナルコンピュータ10は、記憶装置を内蔵したテレビジョン(TV)、ビデオレコーダ、PDA(Personal Data Assistance)等の携帯コンテンツビューア等であってもよい。
【0011】
次に図2は、本発明の第1実施形態に係るビデオレコーダ1の構成を示した概念図である。このビデオレコーダ1は、例えば、TV放送番組等の映像および音声信号(AV信号)をデジタル記録および再生することが可能な録画再生装置である。
【0012】
ビデオレコーダ1は、リモコンユニット301から赤外線信号などによって送信されるリモコンコードに応じて、AV信号の記録および再生動作を制御するように構成されている。
【0013】
さらに、ビデオレコーダ1は、LAN300に接続するためのネットワーク機能を有しており、LAN300を通じてパーソナルコンピュータ10等の情報処理装置に録画した映像コンテンツデータを転送することができる。
【0014】
ビデオレコーダ1は、図示のように、地上波アナログチューナ101、地上波デジタルチューナ102、BS/CS(Broadcasting Satellite/Communication Satellite)チューナ103、AV入力部104、エンコーダ部105、ディスクドライブ部(記憶手段)106、MPU(計算手段、転送手段)107、デコーダ部108、AV出力部109、表示部(報知手段)110、タイマーマイコン部111、ユーザ操作入力部112、メモリ113、リモコンインターフェース(I/F)114、および通信制御部115を備えている。
【0015】
地上波アナログ放送波チューナ101は、地上波アナログ放送番組データの受信とチャンネル選択のための選局処理とを行うデバイスであり、外部のTVアンテナに接続されている。地上波デジタル放送波チューナ102は、地上波デジタル放送番組データの受信とチャンネル選択のための選局処理とを行う放送受信部であり、デジタル放送対応のアンテナに接続されている。BS/CSチューナ103は、BSおよびCSに対応する放送番組データの受信とチャンネル選択のための選局処理とを行う放送受信部であり、BS/CS対応のアンテナに接続されている。
【0016】
AV入力部104は、入力端子5を介して外部機器(ビデオカメラ、VCR(Video cassette recorder)など)から送信される動画像データを入力する。AV入力部104によって外部機器から入力された動画像データはエンコード部105に送られる。
【0017】
エンコーダ部105は、MPU105の制御の下、AV入力部101またはTVチューナ102から入力されるAV信号をデジタル圧縮符号化するためのエンコード処理を実行する。このエンコード処理により、AV信号は、例えばMPEG2またはDVDビデオフォーマット等に対応した、圧縮符号化されたデジタルデータ列に変換される。
【0018】
ディスクドライブ部106は、MPU107の制御の下、圧縮符号化されたデジタルデータ列に変換されたAV信号を記録する処理、および記録されたAV信号を読み出す処理を実行するディスク記憶装置である。このディスクドライブ部106は、ディスクドライブ116a、および一時記憶装置106bを備えている。
【0019】
ディスクドライブ116aは、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)や、DVDドライブなどから構成される。DVDドライブは、DVD−RAM/DVD−R等の記録型メディアに対するリード/ライト処理を実行する。ディスクドライブ116aとしてDVDドライブを利用した場合には、DVD−RAM/DVD−R等のディスクメディア201は取り外し自在にディスクドライブ116aに装着される。また、DVDドライブは、DVD−ROMメディアからのデータのリード処理も実行することができる。
【0020】
なお、ハードディスクドライブと、DVDドライブの双方をディスクドライブ部106内にディスクドライブ116aとして設けてもよい。この場合には、圧縮符号化されたデジタルデータ列に変換されたAV信号は、まず、ハードディスクドライブに記録される。ハードディスクドライブに記録されたAV信号は、必要に応じて、DVD−RAM/DVD−R等のディスクメディア201に記録される(ダビング)。
【0021】
一時記憶装置106bは、ディスクドライブ部104への書き込みデータまたはディスクドライブ部104からの読み出しデータを一時的に記録するためのバッファメモリである。エンコーダ部105によって得られる圧縮符号化されたAV信号は、一時記憶装置106bを介してディスクドライブ116aに入力される。また、ディスクドライブ116aから読み出される圧縮符号化されたAV信号は一時記憶装置106bを介してデコーダ部108に送られる。
【0022】
デコーダ部108は、MPU107の制御の下、圧縮符号化されたAV信号を復号するためのデコード処理を実行するデバイスである。このデコード処理によって復号されたAV信号は、AV出力部109によって出力端子6を介して例えばTV受像機などに出力される。
【0023】
MPU107は、ビデオレコーダ1の各コンポーネントの動作を制御するために設けられたメインCPUである。このMPU107は、図2に示すように地上波アナログチューナ101から受信される放送波に重畳される電子番組表データ11、地上波デジタルチューナ102から受信される放送波に重畳される電子番組表データ12およびBS/CSチューナ103から受信される放送波に重畳される電子番組表データ13などを合成して、全番組表データを作成するプログラムを実行する。これらの電子番組表データは、例えばEPG(Electric Program Guide)のような電子番組表である。
【0024】
MPU107はディスクドライブ116aからメモリ113にロードされる、オペレーティングシステム(OS)501、およびビデオアプリケーション202のような各種アプリケーションプログラムを実行する。ビデオアプリケーション202はTV録画機能等を実行するためのソフトウェアである。このビデオアプリケーション202は、チューナによって受信された放送番組データを視聴するためのライブ再生処理、受信された放送番組データをディスクドライブ116aに記録する録画処理、ディスクドライブ116aに記録された放送番組データ/ビデオデータを再生する再生処理、およびディスクドライブ116aに記録された放送番組データ/ビデオデータを転送する処理等を実行する。
【0025】
また、このMPU107は、例えばTV受像機などで表示される全番組表データから電子番組表に含まれる放送サービス名がユーザによって指定されることによって、指定された放送サービス名からなるカスタマイズ電子番組表データを作成する登録プログラムも実行する。
【0026】
表示部110は、ビデオレコーダ1本体に設けられたステータス表示用の表示装置であり、例えば、現在の視聴、再生および記録対象となっているAV信号のタイトル、チャネル番号、再生/記録に関する進捗状況、映像コンテンツデータの転送処理予約時間、映像コンテンツデータの転送処理予約の終了時間、録画予約時間などのステータス情報の表示に用いられる。例えば、ユーザがリモコンユニット301を操作することによってあるTV番組の録画/再生を指示した場合には、ビデオレコーダ1によって実行される録画/再生処理の対象となるTV番組のタイトル名などが表示部110に表示される。
【0027】
タイマーマイコン部111は、計時用のタイマーを内蔵したマイクロコンピュータであり、ユーザ操作入力部112およびリモコンユニット301それぞれから送信される信号を処理するためのサブCPUとして機能する。このタイマーマイコン部111は、録画予約されたTV番組毎にそのチャネル番号、タイトル、録画開始時間、録画終了時間、映像コンテンツデータの転送処理予約時間、映像コンテンツデータの転送処理予約の終了時間等を管理する機能も有する。タイマーマイコン部111に内蔵されたタイマーは現在日時を計時する時計モジュールとして機能する。録画予約されたそれぞれのTV番組の録画開始時間、録画終了時間、転送処理予約時間等が到来した時、タイマーマイコン部111はリモコンコード処理機能を有している。このリモコンコード処理機能は、リモコンインターフェース114を介してリモコンユンット301から受信したリモコンコードによって要求された動作をMPU107と共同して実行する機能である。
【0028】
本ビデオレコーダ1においては、各リモコンコード毎にそれに対応して実行すべき動作が規定されている。ユーザは、リモコンユニット301を操作することにより、例えば、AV信号の記録/再生、録画予約、録画予約一覧の表示、記録されたAV信号のタイトル一覧の表示、などの動作の実行を、ビデオレコーダ1に指示することができる。
【0029】
また、ユーザは、リモコンユニット301のキーを操作することにより、そのキーに対応する電子番組表を表示部110に出力するように、ビデオレコーダ1に指示することもできる。
【0030】
リモコンユニット301には、図示のように、機能キー301a、カーソルキー302b、テンキー301cなどが設けられている。機能キー301aには、例えば、ビデオレコーダ1の電源オン・オフボタンに加え、AV信号の記録/再生動作を制御するためのボタン群(再生ボタン、停止ボタン、一時停止ボタン、記録ボタン、早送り・早戻しボタン、等)と、上述の録画予約機能/録画予約一覧表示機能/タイトル一覧表示機能/映像コンテンツデータの転送処理予約機能等を操作するためのボタン群などが設けられている。
【0031】
また、機能キー301aは、録画予約機能を操作するため録画予約画面を表示するように指示する録画キーと、録画予約画面を表示するように指示する録画キーを含み、電子番組表を表示するように指示する複数のダイレクトキー群、電子番組表を編集する編集画面を表示するように指示する編集キーおよび表示された画面を非表示にするキャンセルキーなども備えている。
【0032】
カーソルキー301bは、例えば上下左右それぞれに対応する4つのボタンを備えており、MPU107によってTV受像機に表示される操作メニューから目的の機能を選択する処理などに利用される。
【0033】
テンキー301cは、数字・記号などの入力のための複数のボタンを備えており、例えばチャンネル番号の入力や、タイトル名の編集などに利用される。また、機能キー301aの電子番組表を表示するように指示する複数のダイレクトキーとして機能することも出来る。
【0034】
リモコンユニット301においては、上述のユーザ操作入力部112の各ボタン毎にそれに対応するキーコードが割り当てられている。あるボタンがユーザによって操作されると、そのボタンに対応するキーコードが赤外線信号等によってビデオレコーダ1に送信される。
【0035】
通信制御部115はビデオレコーダ1をコンピュータネットワーク300に接続するためのデバイスであり、例えばこのコンピュータネットワーク300を介してパーソナルコンピュータ10との通信を実行する。
【0036】
次に図3は、パーソナルコンピュータ10の構成を示したブロック図である。本パーソナルコンピュータは、例えば、ノートブック型の携帯型パーソナルコンピュータ10から実現されている。
【0037】
このパーソナルコンピュータ10は、ビデオレコーダ1から転送された映像コンテンツデータを記憶、再生することができる。即ち、パーソナルコンピュータ10は、映像コンテンツデータの記憶、再生を実行するためのマルチメディア機能を有している。このマルチメディア機能は、例えば、パーソナルコンピュータ10に予めインストールされているTVアプリケーションプログラム502によって実現されている。
【0038】
本コンピュータ10は、図2に示されているように、CPU501、ノースブリッジ502、主メモリ503、サウスブリッジ504、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)505、ビデオメモリ(VRAM)505A、サウンドコントローラ506、BIOS−ROM509、LANコントローラ510、ハードディスクドライブ(HDD)511、DVDドライブ512、ビデオプロセッサ513、メモリ513A、無線LANコントローラ514、IEEE 1394コントローラ515、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)516、TVチューナ517、およびEEPROM518等を備えている。
【0039】
CPU501は本コンピュータ10の動作を制御するプロセッサであり、ハードディスクドライブ(HDD)511から主メモリ503にロードされる、オペレーティングシステム(OS)501、およびTVアプリケーション502のような各種アプリケーションプログラムを実行する。TVアプリケーション502はTV機能を実行するためのソフトウェアである。このTVアプリケーション502は、TVチューナ517によって受信された放送番組データを視聴するためのライブ再生処理、受信された放送番組データをHDD511に記録する録画処理、およびHDD511に記録された放送番組データ/ビデオデータを再生する再生処理等を実行する。また、CPU501は、BIOS−ROM509に格納されたBIOS(Basic Input Output System)も実行する。BIOSはハードウェア制御のためのプログラムである。
【0040】
ノースブリッジ502はCPU501のローカルバスとサウスブリッジ504との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ502には、主メモリ503をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ502は、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU505との通信を実行する機能も有している。
【0041】
GPU505は、本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD(表示部)417を制御する表示コントローラである。このGPU505によって生成される表示信号はLCD417に送られる。また、GPU505は、HDMI制御回路403およびHDMI端子402を介して、外部ディスプレイ401にデジタル映像信号を送出することもできる。また、LCD417は、映像コンテンツデータの転送処理予約時間、映像コンテンツデータの転送処理予約の終了時間等を表示することも可能である。
【0042】
HDMI端子402は上述の外部ディスプレイ接続端子である。HDMI端子402は、非圧縮のデジタル映像信号と、デジタルオーディオ信号とを一本のケーブルでテレビのような外部ディスプレイ401に送出することができる。HDMI制御回路403は、HDMIモニタと称される外部ディスプレイ401にデジタル映像信号をHDMI端子402を介して送出するためのインタフェースである。
【0043】
サウスブリッジ504は、LPC(Low Pin Count)バス上の各デバイス、およびPCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ504は、ハードディスクドライブ(HDD)511およびDVDドライブ512を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。さらに、サウスブリッジ504は、サウンドコントローラ506との通信を実行する機能も有している。
【0044】
またさらに、サウスブリッジ504には、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してビデオプロセッサ513が接続されている。
【0045】
ビデオプロセッサ513は、映像コンテンツデータの画像処理に関する各種処理を実行するプロセッサである。このビデオプロセッサ513は、映像コンテンツデータの画像処理を実行するための処理部として機能する。メモリ513Aは、ビデオプロセッサ513の作業メモリとして用いられる。
【0046】
サウンドコントローラ506は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ518またはHDMI制御回路403に出力する。
【0047】
無線LANコントローラ514は、たとえばIEEE 802.11規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。IEEE 1394コントローラ515は、IEEE 1394規格のシリアルバスを介して外部機器との通信を実行する。
【0048】
エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)116は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード(KB)413およびタッチパッド416を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。このエンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)516は、ユーザによるパワーボタンの操作に応じて本コンピュータ10をパワーオン/パワーオフする機能を有している。さらに、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)116は、リモコンユニットインタフェース420との通信を実行する機能を有している。
【0049】
TVチューナ517はテレビジョン(TV)放送信号によって放送される放送番組データを受信する受信装置である。このTVチューナ517は、例えば、地上波デジタルTV放送のようなデジタル放送番組データを受信可能なデジタルTVチューナとして実現されている。また、TVチューナ517は、外部機器から入力されるビデオデータをキャプチャする機能も有している。
【0050】
次に、図4は、ビデオレコーダ1が録画を行って記憶している映像コンテンツデータの録画済み番組情報の例を模式的に示した図である。録画済み番組情報では、例えば、番組「○△スポーツ」が0:00−1:00の60分間録画されている。また、例えば、番組「ニュース×」が8:00−8:15の15分間録画されている。
【0051】
次に、図5のタイミングチャートを参照して、本発明の第1実施形態に係る電子機器を適用したコンテンツデータ制御方法の手順の概要を説明する。
【0052】
録画された映像コンテンツデータを記憶するSource機器であるビデオレコーダ1は、映像コンテンツデータの転送先の機器(Sink)であるパーソナルコンピュータ(PC)10と認証処理および暗号鍵の交換を行う(ステップS101)。この場合、ビデオレコーダ1によって録画された映像コンテンツデータは、ビデオレコーダ1で利用可能な状態(1)となっている。
【0053】
ビデオレコーダ1は、録画された映像コンテンツデータをパーソナルコンピュータ10に転送を行う(ステップS102)。パーソナルコンピュータ10に転送が行われた映像コンテンツデータは、パーソナルコンピュータ10によって利用が不可能な状態(3)となっている。その後、パーソナルコンピュータ10から映像コンテンツデータの利用可能化の要求をビデオレコーダ1に送信する(ステップS103)。ビデオレコーダ1は、映像コンテンツデータの利用可能化の許可をパーソナルコンピュータ10に送信する(ステップS104)。この場合、映像コンテンツデータは、ビデオレコーダ1では利用不可能な状態(2)となる。パーソナルコンピュータ10は、映像コンテンツデータの利用可能化の許可を受信すると、記憶している映像コンテンツデータを利用可能な状態(4)とすることによって、パーソナルコンピュータ10で映像コンテンツデータの再生が可能となる。
【0054】
次に、図6のフローチャートおよび図7、8のタイミングチャートを参照して、本発明の第1実施形態に係る電子機器を適用したコンテンツデータ制御方法の手順の詳細を説明する。
【0055】
ビデオレコーダ1は、コンテンツ転送開始要求をパーソナルコンピュータ10に送信する(ステップS201)。次に、ビデオレコーダ1は、映像コンテンツデータの転送先の機器であるパーソナルコンピュータ10と認証処理および暗号鍵の交換を行う(ステップS202)。
【0056】
ビデオレコーダ1は、ビデオレコーダ1に録画された映像コンテンツデータの転送を開始する(ステップS203)。映像コンテンツデータの転送の開始後に、ビデオレコーダ1のビデオアプリケーション202は、映像コンテンツデータの転送に伴って、映像コンテンツデータの転送速度の計測を行う(ステップS204)。計測された映像コンテンツデータの転送速度に基づいて、ビデオアプリケーション202は、映像コンテンツデータの転送時間の計算を行う。例えば、転送速度が、100Mbps、映像コンテンツデータのデータ量が20GBであれば、録画された映像コンテンツデータの転送時間が約27分と計算される。また、ビデオアプリケーション202は、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)処理よりも優先度の高い処理、例えば、録画予約処理等があるかをサーチする(ステップS205)。すなわち、ビデオレコーダ1は、録画された映像コンテンツデータの一部を実際にパーソナルコンピュータ10に転送を行うことにより、映像コンテンツデータの転送速度および転送時間を計算する。録画された映像コンテンツデータを実際にパーソナルコンピュータ10に転送を行うことにより、正確な転送速度および転送時間を計算することができる。
【0057】
映像コンテンツデータの転送時間が計算されると、映像コンテンツデータの転送処理であるトランザクション処理のキャンセル(停止)を行う(ステップS206:図7参照)。ここで、ビデオレコーダ1は、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)処理よりも優先度の高い処理、例えば、録画予約処理等の有無をビデオレコーダ1の表示部110に表示することでユーザに提示し、そのまま処理を行うか否かの選択を促す表示を行う(ステップS207)。ステップS207で、そのまま処理を行わないが選択された場合は(ステップS207のNO)、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)を予約するか否かの選択を促す表示を行う(ステップS208)。ステップS208で、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)を予約しない場合は(ステップS208のNO)終了する。一方、ステップS208で、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)を予約する場合(ステップS208のYES)、ビデオアプリケーション202は、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)処理よりも優先度の高い処理、例えば、録画予約処理である録画予約リストを参照して、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)を十分行える時間(例えば、上述した転送時間が約27分と計算された場合、マージンを考慮して例えば30分間の転送時間が必要と判別する)が空いている時間帯をサーチする。例えば、図9に示されるように、録画予約リストをサーチすると、3件の録画予約が入っているとすると、これらの時間帯の中で一番早い時間帯で30分間の処理の予約を入れることができる時間帯をサーチする。例えば、11月11日の19時から一番早い時間帯で30分間の処理の予約を入れることができる時間帯であった場合は、図10に示されるように、ムーブ予約リストとして、ムーブ予約を自動的に行う。さらに、ムーブ予約終了予定時刻をビデオレコーダ1の表示部(報知手段)110に表示する(ステップS209)。
【0058】
次に、ムーブ予約開始時間となった場合、およびステップS207で、そのまま処理を行うが選択された場合(ステップS207のYES)と同様に、映像コンテンツデータの転送処理が開始される。すなわち、ビデオレコーダ1は、映像コンテンツデータの転送先の機器であるパーソナルコンピュータ10と認証処理および暗号の鍵の交換を改めて行う(ステップS210)。次にビデオレコーダ1は、映像コンテンツデータをパーソナルコンピュータ10に送信する(ステップS211)。ビデオレコーダ1は、パーソナルコンピュータ10から映像コンテンツデータの利用可能化の要求を受信する(ステップS212)。ビデオレコーダ1は、映像コンテンツデータの利用可能化の許可をパーソナルコンピュータ10に送信し(ステップS213)、ムーブを完了する(ステップS214)。
【0059】
以上のように、本実施形態によれば、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)をユーザが意識せずとも容易に行うことができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0060】
(第2実施形態)
次に、図11のフローチャートおよび図12、13のタイミングチャートを参照して、本発明の第2実施形態に係る電子機器を適用したコンテンツデータ制御方法の手順の詳細を説明する。上述した第1実施形態との相違点は、コンテンツ転送開始要求をパーソナルコンピュータ10からビデオレコーダ1に送信する点、および転送速度や転送時間の計算をパーソナルコンピュータ10側で行う点である。
【0061】
パーソナルコンピュータ10は、コンテンツ転送開始要求をビデオレコーダ1に送信する(ステップS301)。次に、パーソナルコンピュータ10は、映像コンテンツデータの転送元の機器であるビデオレコーダ1と認証処理および暗号の鍵の交換を行う(ステップS302)。
【0062】
ビデオレコーダ1は、パーソナルコンピュータ10に録画された映像コンテンツデータの転送を開始する(ステップS303)。映像コンテンツデータの転送の開始後に、パーソナルコンピュータ10のTVアプリケーション502は、映像コンテンツデータの転送(受信)に伴って、映像コンテンツデータの転送速度の計測を行う(ステップS304)。計測された映像コンテンツデータの転送速度に基づいて、TVアプリケーション502は、映像コンテンツデータの転送時間の計算を行う。また、TVアプリケーション502は、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)処理よりも優先度の高い処理、例えば、録画予約処理等があるかをサーチする(ステップS305)。すなわち、パーソナルコンピュータ10は、ビデオレコーダ1から録画された映像コンテンツデータの一部を実際にパーソナルコンピュータ10に転送を行うことにより、映像コンテンツデータの転送速度および転送時間を計算する。
【0063】
TVアプリケーション502により映像コンテンツデータの転送時間が計算されると、TVアプリケーション502は、映像コンテンツデータの転送処理であるトランザクション処理のキャンセル(停止)を行う(ステップS306:図12参照)。ここで、パーソナルコンピュータ10は、LAN300を介してビデオレコーダ1にアクセスし、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)処理よりも優先度の高い処理、例えば、録画予約処理等の有無をパーソナルコンピュータ10のLCD417に表示することでユーザに提示し、そのまま処理を行うか否かの選択を促す表示を行う(ステップS307)。ステップS307で、そのまま処理を行わないが選択された場合は(ステップS307のNO)、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)を予約するか否かの選択を促す表示を行う(ステップS308)。ステップS308で、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)を予約しない場合は(ステップS308のNO)終了する。一方、ステップS308で、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)を予約する場合(ステップS308のYES)、TVアプリケーション502は、LAN300を介してビデオレコーダ1にアクセスし、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)処理よりも優先度の高い処理、例えば、録画予約処理である録画予約リストを参照して、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)を十分行える時間が空いている時間帯をサーチする。そしてムーブ予約リストとして、ムーブ予約を自動的に行う。さらに、ムーブ予約終了予定時刻をLCD417に表示する(ステップS309)。
【0064】
次に、ムーブ予約開始時間となった場合、およびステップS307で、そのまま処理を行うが選択された場合(ステップS307のYES)、映像コンテンツデータの転送処理が開始される。すなわち、パーソナルコンピュータ10は、映像コンテンツデータの転送元の機器であるビデオレコーダ1と認証処理および暗号の鍵の交換を改めて行う(ステップS310)。次にビデオレコーダ1は、映像コンテンツデータをパーソナルコンピュータ10に送信する(ステップS311)。パーソナルコンピュータ10は、ビデオレコーダ1に映像コンテンツデータの利用可能化の要求を送信する(ステップS312)。パーソナルコンピュータ10は、映像コンテンツデータの利用可能化の許可をビデオレコーダ1から受信し(ステップS313)、ムーブを完了する(ステップS314)。
【0065】
以上のように、本実施形態によれば、映像コンテンツデータの転送(ムーブ)をパーソナルコンピュータ10側からも同様に行うことができ、ユーザが意識せずとも容易に行うことができる。
【0066】
なお、上述した実施形態では、ステップS207およびステップS307でユーザにそのまま処理を行うかどうかの選択を促しているが、選択を促すことなく、自動的にステップS208およびステップS308のムーブの予約を行うか否かの表示をおこなってもよい。また、上述した実施形態では、ビデオレコーダ1の表示部110またはパーソナルコンピュータ10のLCD417に表示を行っていたが、リモコンユニット301に表示部を持たせて、この表示部に表示させるようにしてもよい。さらに、上述した実施形態で説明した処理ステップを入れ替えるようにしてもよく、また、処理を省くようにしてもよい。また、上述した実施形態では、ステップS203およびステップS303にて一度、映像コンテンツデータの送信を行い、ステップS206およびステップS306にて、キャンセルを行うようにしているが、この時点でキャンセル処理を行わず、ステップS207およびステップS307でそのまま処理を行わない(NO)を選択した後でキャンセル処理を行ってもよい。キャンセル処理を行わず、ステップS207およびS307でそのまま処理を行う(YES)を選択した場合には、ステップS210およびS310の認証・鍵交換の処理が不要となる。さらに、上述した実施形態で行っている処理を一部手動で行うことも可能である。
【0067】
また、本実施形態の処理の手順は全てソフトウェアによって実現することができるので、このソフトウェアをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じて通常のコンピュータに導入することにより、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0068】
また、本実施形態の情報処理装置はコンピュータ10によって実現するのみならず、例えば、HDDレコーダ、DVDレコーダ、テレビジョン装置といった様々なコンシューマ情報処理装置によって実現することもできる。この場合、ビデオアプリケーション202およびTVアプリケーション502の機能は、DSP、マイクロコンピュータのようなハードウェアによって実現することができる。
【0069】
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子機器を適用したコンテンツ転送システムの概観を示す図。
【図2】同実施形態の電子機器のシステム構成の例を模式的に示す図。
【図3】同実施形態の情報処理装置の構成を説明するためのブロック図。
【図4】同実施形態の電子機器で用いられる番組情報の例を示す図。
【図5】同実施形態のコンテンツ転送システムで用いられる処理の概略を示すタイミングチャート。
【図6】同実施形態の電子機器によって実行される処理の手順の例を示すフローチャート。
【図7】同実施形態の電子機器によって実行される処理の手順の例を示すタイミングチャート。
【図8】同実施形態の電子機器によって実行される処理の手順の例を示すタイミングチャート。
【図9】同実施形態の電子機器によって利用される録画予約リストを模式的に示す図。
【図10】同実施形態の電子機器によって利用されるムーブ予約リストを模式的に示す図。
【図11】本発明の第2実施形態の電子機器によって実行される処理の手順の例を示すフローチャート。
【図12】同実施形態の電子機器によって実行される処理の手順の例を示すタイミングチャート。
【図13】同実施形態の電子機器によって実行される処理の手順の例を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
【0071】
1…電子機器(ビデオレコーダ)、10…情報処理装置(コンピュータ)、107…MPU、110…表示部、202…ビデオアプリケーション、116a…ディスクドライブ、300…LAN、417…LCD、502…TVアプリケーション

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークで接続可能な外部機器に前記ネットワークを介して映像コンテンツデータを転送する電子機器であって、
前記映像コンテンツデータを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された映像コンテンツデータを利用不可の形式で前記外部機器へ送信し、前記コンテンツデータ全体の送信完了後、該コンテンツデータを前記外部機器で利用可能とすると共に前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータを利用不可とする転送処理を行う転送手段と、
前記転送手段により、前記記憶手段に記憶された前記映像コンテンツデータの一部を利用不可の形式で転送すると共に該転送処理を途中でキャンセルすることにより、該映像コンテンツデータを前記外部機器へ転送する転送処理に要する転送時間を計算する計算手段と、
前記計算手段で計算した前記転送時間をユーザに報知する報知手段と
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記計算手段によって計算された前記転送時間に基づいて、現在時刻から前記転送時間内に前記転送処理よりも優先される処理が行われるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段によって前記優先される処理が行われると判別された場合は、前記優先される処理の終了時刻以降に前記転送手段に前記転送処理を開始させる処理手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記判別手段によって前記優先される処理が行われると判別された場合においても、前記転送手段に前記転送処理を現在の時刻から開始させることを特徴とする請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
ネットワークで接続可能な外部機器に前記ネットワークを介して映像コンテンツデータを転送する電子機器で用いられるコンテンツ制御方法あって、
前記電子機器は、前記映像コンテンツデータを記憶する記憶部を備え、
前記記憶部に記憶された映像コンテンツデータを利用不可の形式で前記外部機器へ送信し、前記コンテンツデータの送信完了後に、該コンテンツデータを前記外部機器で利用可能とすると共に前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータを利用不可とする転送処理を行う転送手段と、
前記転送手段により、前記記憶手段に記憶された前記映像コンテンツデータの一部を利用不可の形式で転送すると共に該転送処理を途中でキャンセルすることにより、該映像コンテンツデータを前記外部機器へ転送する転送処理に要する転送時間を計算し、
前記転送時間をユーザに報知すること、
を特徴とするコンテンツ制御方法。
【請求項5】
計算した前記転送時間に基づいて、現在時刻から前記転送時間内に前記転送処理よりも優先される処理が行われるか否かを判別し、
前記優先される処理が行われると判別された場合は、前記優先される処理の終了時刻以降に前記転送処理を開始することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ制御方法。
【請求項6】
前記優先される処理が予約されていると判別された場合においても、前記転送処理を現在時刻から開始することを特徴とする請求項5記載のコンテンツ制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−119024(P2010−119024A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−292240(P2008−292240)
【出願日】平成20年11月14日(2008.11.14)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】